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2012年11月26日

「脱・原発」に伴う痛み

9月に東京電力が家庭向け電気料金を8.47%の値上げしたことに続き、
関西電力が11.88%の値上げを申請したとのことです。
東京電力は、当初、10.28%の値上げを申請しましたが、
福島原発事故の問題もあって批判が高まり、最終的に8.47%まで圧縮されましたが、
東京電力以外の電力会社の場合は、原発停止という政治判断による赤字の面が大きく、
ほぼ丸呑みせざるを得ない状況です。

もう少し詳しく説明しますと、東京電力の場合は福島原発事故の責任、
事故の初動対応の遅れという過失責任と、
帰宅困難者に対する賠償問題という経営責任の2つの明確な落ち度がありますが、
他の電力会社の場合はこれらの落ち度が見当たりません。
確かに、原発依存度の高さはリスク分散を怠ったとも言えますが、
原発を完全停止に追い込まれるという経済予測は難しかったと言わざるを得ません。
原発停止に至ったのも、安全性確保が不十分だったためと言うには難しく、
むしろ、政治的判断による停止だった感が強いです。
そういう意味では、東京電力のように直接的に過失責任や経営責任を問うことはできず、
企業努力としての経営の合理化を求めるに止まり、
身を削ってまでの値上げ幅の圧縮は難しいと思われます。

そう考えると、東京電力ほど大きな圧縮は不可能で、
申請の電気料金をほぼ丸々値上げせざるを得ないでしょう。
これは「脱原発」を掲げる以上、当然の「痛み」ですから、
甘んじて受け入れざるを得ません。
結局、税金が投入された責任の大きい東京電力管内の利用者の方が負担が少なくなり、
それ以外の利用者の負担が大きくなるという逆転現象が生じることになります。
まぁ、自発的に原発停止を選択した住民の負担が大きくなるのは当たり前のことですが、
東京電力管外の人からすれば、いまひとつ納得のいかない結果でしょうね。

今後は他の電力会社も追従する可能性が高く、
さらに、将来的に自然エネルギーの買取制度が飽和状態となれば、
第二・第三の電気料金の値上げに繋がる可能性は高いと思われます。
当然、家庭向けだけではなく、企業向け電気料金も値上げとなりますから、
商品の値段に転嫁されていくでしょうし、国民の負担が大きくなるのは間違いありません。

この「脱原発」の「痛み」に国民は耐えられるのでしょうか?


◆政治ネタ 「脱原発」はどのぐらい「脱」原発なのか
自民党を除けば、民主党を始めとして多くの政党は「脱原発」で、
程度の差こそあれ、原発を縮小の方向性で考えていますが、
民主党のように当面は原発の存続を認めていたり、
逆に全ての原発を停止すべきと考えている政党もあります。
そこら辺を有権者としてどう見極めるのか、難しさを感じています。

話が少し変わりますが、緩やかな脱原発を掲げる民主党も、
2030年代には原発ゼロを目指すとしていますが、
本当に原発をゼロにすることが正しいかどうかは、個人的に疑問の残るところです。
仮に、新しい発電方法が発明され、それによって電力が十分賄えるなら可能でしょうが、
それを自然エネルギーだけで賄おうとするのは問題があるように思います。

東日本大震災で原発が災害に弱いという印象を植え付けられてしまいましたが、
自然エネルギーによる発電はそれ以上に天候や災害に左右されてしまうわけで、
もしも太陽活動が低下し、地球が寒冷化に向かうという予測が当たったらどうするのか、
もしも富士山が爆発し、人的被害が最小限に済んだとしても、
長く降り続く火山灰による影響をどうするのか。
災害によって発電そのものができなくなってしまうわけで、
原発依存から自然依存に切り替わるだけで、リスク分散が全くされなくなってしまいます。

人間は長らくこういった「環境の変化」に苦しんできたことで、
それに左右されないようにするために科学技術は発展させてきました。
今、再び自然への回帰が進むのは当然の流れだと言えましょうが、
同時に自然に悩まされてきた歴史を決して忘れてはいけません。
自然は味方にも敵にもなることを忘れずに、
もしもの時の備えとして、原発の技術は大切にしなければなりません。

原発を完全に捨て去るというのは、あまりに安易な考えと言わざるを得ないです。
安全性確保のために、原発を停止するにせよ、
少なくとも原発のノウハウ、「技術」は失われないようにする必要があります。
もしもの時の備え、発電方法の分散を忘れてはなりません。


◆プロ野球ネタ ロッテの入団テストを受けていた小林宏之投手が不合格に
ロッテの秋季キャンプで入団テストを受けていた3選手のうち、
GG佐藤選手が合格し、佐伯選手と小林宏之投手は不合格になった模様です。
今までのロッテなら、小林宏之投手は合格にしていたと思うのですが、
伊東監督をはじめとする現場サイドの意見を重視し、
経営サイドも流されることなく、不合格の判断を下したようです。
これで少しはロッテも変化する…のかな?

まぁ、でも、小林宏之投手は今後どうするのでしょうか?
話によると、トライアウトを当初から受けるつもりはなく、
ロッテの秋季キャンプ合流前は全くピッチングをしていなかったそうで、
実力を示さずとも獲得する球団があると見込み違いをしていた印象があります。
古巣ロッテなら、何もせずとも拾ってくれると思っていたのではないでしょうか。
もう他球団の秋季キャンプは終わっていますし、
現役続行を目指すなら、来春のキャンプで実力を示すしかないでしょうね。

そういえば、楽天を戦力外となった岩村明憲選手の動向も不明ですね。
ヤクルトが興味を示していたはずですが、正式獲得の話はまだなし。
西武から戦力外となった藤田太陽投手の獲得報道はありましたが…
こちらも、どうなっているのでしょうか?

2012年11月23日

分からないことばかり

愛知県豊川信用金庫の立て篭もり事件は無事に解決しましたが、
マスコミを呼びつけた理由が「野田首相の退陣が目的」とのことで…
衆議院が解散し、民主党劣勢と言われる中で、全く要点を得ない理由です。
まだ詳しいことは報道されていませんが… 何なんでしょうね。
というか、何でそこの信用金庫が狙われたんでしょう?
それなら、役所関係に行けよとか思っちゃうのですが…

で、選挙の方は次期政権与党と見られる自民党の先鋭化が激しく、
大きな不安要素となっています。
安倍総裁の考えに染まりすぎている印象があるのですが…
自民党は単なる国粋主義政党に生まれ変わっただけなんでしょうか。
私の理解が正しければ、「国防軍」の創設は憲法9条に反し、
憲法改正といえども国民主権・基本的人権の尊重・平和主義の改正はできず、
新憲法制定でしか対応できないと思われるのですが…
なんかもうね、よく分からないですよ。
インフレターゲットにしても、今のデフレの実態を反映した考えとは思えないし、
過剰供給のデフレではなく、消費者選択の末のデフレでしょう?
さらに言えば、小売が生産者や輸送人を犠牲にした上でのデフレ、
経済状況ではなく構造的な問題だと思うのですが…


◆政治ネタ 自民党の最大のネックは安倍総裁?
夏の自民党総裁選でも安倍氏の政策を痛烈に批判しましたが、
総選挙を前にして同様の批判が民主党サイドから出てくるようになりました。
安倍氏の経済政策は一時的な効果はあるかもしれませんが、
逆に日本経済を終わらせてしまうリスクの方が高く、
常識外れな感があるのは間違いありません。

一番批判されてるであろうことが「日銀の債務引き受け」でしょう。
分かりやすく言えば、タコが飢えを凌ぐために自分の足を食っているようなものです。
…まぁ、一時的に空腹を凌ぐことはできますが…
もしも、あなたがそんなタコを見たら、どう思うでしょうか?
「このタコ、頭いいな」と言いますか?
それとも、「ダメだコイツ、早く何とかしないと…」と言いますか?
外国の投資家が見たら、日本経済は危ういのではないかと思うのは間違いがなく、
そうなれば日本国債の更なる格下げは必至で、株価暴落の危機を迎えてしまいます。

財政法や日銀法によって日銀の独立性を掲げているのは、
そういった無秩序な財政出動を防ぐためです。
政府が無節操に国債を発行してしまえば、財政破綻は必至です。
ようやく消費税増税が決まり、財政健全化への一歩を踏み出したのに、
再び財政悪化を招くような政策をしてしまえば、
諸外国からギリシアの二の舞だと危機感をもたれるのは間違いありません。
アメリカも「財政の崖」問題に直面するなど、財政問題に神経質になっているのに、
無神経に次期首相候補が考えなしに発言してしまうのが恐ろしくてたまりません。

安倍氏の政策は、全般的に首相時代の政策と何ら変わり映えがせず、
前回の失敗を教訓にしているとは全くもって思えません。
再び同様の失敗を繰り返すのか、変わらない自民党を象徴しているだけで、
安倍総裁の政策が自民党への追い風を失わせているように見えてしまいます。


◆プロ野球ネタ 横浜DeNAの契約更改がスタート
今年、球界に新規参入を果たしたDeNAの契約更改がスタートし、
今年も最下位に終わったこともあって、厳冬更改となっているようですが、
想像以上の厳しい冬となっているようです。
活躍した国吉投手や菊池投手をしっかりと評価している一方、
活躍できなかった選手には厳しい風当たりとなっています。

これまで最も厳しい評価を受けたのが細山田選手で、
1700万円から65%ダウンの600万円に。
ベテランの高年俸選手が50%を超える減額を受けることは珍しくありませんが、
それほど高年俸ではない中堅の選手に大幅ダウンというのは記憶にありません。

気になるのは高田GMのコメントで、
「減額を超えて下げる場合は選手に選択権がある。彼がここで競争する道を選んだということ」
このコメントをどう解釈していいのか理解に苦しみます。
普通に読めば、「減額制限に納得しないなら戦力外だよ」と言っているように思えます。
細山田選手の反応からして下交渉があったとは考えられず、
今回の契約更改交渉も最後のトライアウトも終わった直後ですから、
今の時期に戦力外を受けて現役続行するのは相当に難しいわけで、
そういう意味での脅しであるとすれば、非常に悪質です。
減額制限は選手の生活保障(納税の関係)のための制度であるのに、
雇用を盾に減額制限を頷かせるという手法は、悪魔の所業だと言えましょう。
ファンの立場からしても、1000万円前後の選手は一般の感覚に近い面があるだけに、
あまり厳しい対応を取ると、ファンの反感を呼ぶだけです。

こういうことをやっていると、親会社の企業体質自体が疑われかねません。
ただでさえ、IT企業は労務管理の評判が悪いわけで…
いわゆる「ブラック企業」だと思われても仕方ないでしょう。
DeNAの実態がどうなのかは分かりませんが、
このニュースからは少なくとも「そういう傾向」がある、と疑わせるには十分です。

同じくIT系の楽天にしても、ソフトバンクにしても同様の傾向が見られ、
楽天は内に厳しく、新しい選手を求める傾向にあり、
ソフトバンクは豊富な資金で待遇が厚いように見えますが、
一昨年・昨年と杉内投手がフロントと衝突してFA移籍したように、
ダウン幅の大きい契約方式に変更され、選手に波紋が広がりました。
確かに、一年一年が勝負のプロの世界で、結果が伴わなければダウンというのは分かりますが、
同時に球団は支配化選手の独占交渉権を持っているわけですから、
選手側の契約継続の期待を保護する必要もあり、
減額制限という期待がある以上、それに配慮した契約をするべきでしょう。
最近は安易に破られる傾向にあり、選手の権利の危うさを感じています。

そういったアップダウンの激しい契約体制にするのなら、
選手を1年ごとFAせざるを得ないでしょう。
メジャーのように、契約がまとまらなかったらFAです。
日本球界で今の体制が継続できるのは、選手のほぼ同条件での契約更新が可能な期待感があるからで、
簡単に支配化選手から育成選手にされたり、大幅減俸を受け入れなければ解雇となる状況では、
選手側が一方的に不利な契約を迫られることになるわけで、
球団が支配化選手として独占交渉ができる合理的な理由を失うこととになるからです。

そういうところに頭が行かない辺りが… 「ブラック企業」なんでしょうなぁ…


◆ライオンズネタ テスト中だったドミニカ出身の2選手と育成契約を結ぶ
秋季キャンプでテストしていた3人のドミニカ出身の若い外国人選手のうち、
メンドーサ投手とアブレイユ外野手の2人が合格し、
育成契約を結ぶこととなりました。
残念ながら、バティスタ内野手は見送りとなってしまったようです。
チームとしては内野手が手薄でしたから、力があれば獲得して欲しかったのですが、
そう簡単には行かなかったようですね。
右打ちの外野手は補強ポイントですから、支配下選手を目指して頑張って欲しいです。

それにしても、選手獲得情報が全くありませんね…
育成契約は65人以上の支配下選手が条件のはずなんですが、
シコースキー投手を含めても63人、新外国人選手をもう1人獲得しても1人不足し、
中島選手がメジャー移籍ならばもう1人足りなくなります。
まぁ、来年までに育成選手を支配化選手登録すればいいわけですが、
補強の動きが全くないというのも不安になってきますね。


◆ライオンズネタ ラヘアー選手はソフトバンクへ。外国人3選手は残留へ。
獲得を目指していたラヘアー選手のソフトバンク入りが決まったようです。
年俸は3億7000万円、楽天と西武との争奪戦を制した形となりましたが、
ソフトバンクの大物外国人は…(以下略)

ライオンズも獲得を目指していたようですが、個人的には獲得できなくて良かったと思います。
ソフトバンクはファーストで使うつもりのようですが、
ライオンズの場合はライトで使ったと思われ、その場合に守備力の不安が大きくなるからです。
外国人外野手が守備の足を引っ張っている例は多く、
守備力が要求されるライトでどうなのか、かなり不安がありました。
ライオンズで言うなら、大崎選手よりも守備力が上であることが必要ですし、
外国人選手ならヤクルトのミレッジ選手のレフト守備と同等以上ではないと。
そういうライトを獲得できるのかというと、かなり疑問の残るところです。

また、ウィリアムス投手とヘルマン・オーティズ選手との再契約がほぼ決まったようですが、
彼らの年俸はアップしても1億円前後、8000万円ぐらいと想像されるので、
そこに高年俸の大物外国人選手が来たら、どう思うでしょうか。
残留した外国人3選手が安泰というわけではありませんが、
彼らのやる気を削がずに済んだことは良かったと思います。

中島選手のメジャー移籍が濃厚で、中村選手も手術明けで開幕絶望、
3・4番を欠く苦しい状況ではありますが、彼らを補う大砲補強に乗り出すよりも、
守りと機動力を全面に押し出した野球に切り替えるべきだと考えます。
自由契約にしたカーター選手と再契約し、中村選手が戻るまでのDHとして起用し、
ライトは大崎選手と熊代選手で、外野手は守備中心の布陣を引き、
外野の坂田選手をファーストと兼任でDHを争わせ、
同じく外野の星秀和選手をサードと兼任で手薄な内野手を補う。
あとは足を使った野球をするために全体の底上げを行う、これでいいと思います。

今年よりも得点力が落ちるのは間違いありませんが、
その分、投手力が安定しそうな雰囲気があるので、守りの野球に徹するのも一つの手ででしょう。

ただ、ここに来て不安要素が出てきていることも確かで、
浅村選手がフェニックスリーグで亜脱臼を起こし、秋季キャンプはリハビリに徹することに…
このオフに完治してくれれば問題はありませんが、
脱臼は癖になる可能性もあるだけに、そうなると内野の守備が難しくなってしまいます。
来季は浅村選手をセカンドに固定できるかどうかが一つのポイントだけに、
それに支障が出てくると、チーム構想が大きく狂いかねません。
片岡選手の復活と浅村選手の怪我の完治、この2点が守りの野球のポイントでしょうね。

2012年11月19日

侍ジャパンは国内組で編成へ

昨日の試合等に関しては後述するとして、
メジャーリーガーのイチロー選手と黒田投手が正式に辞退を申し出たようです。
これで当初の予想通り、侍ジャパンは国内組のみで編成されることとなりました。

第1回・2回の松井秀喜選手の出場辞退における過剰なまでの反応を考えますと、
今回の国内の反応は随分とあっさりしたものです。
それだけWBCがどういう大会であるのか、日本の人々が分かり始めたということでしょう。
にも関わらず、強化試合では強気なチケット価格を打ち出してしまい、
結果は半分程度の客入りしかならず、集客面では惨敗に終わるなど、
NPBの見込みの甘さを露呈しました。
放送でも随分と「WBC」の文字を使っていましたし、
「侍ジャパン」ビジネスは、事実上、破綻しそうな勢いです。

そんな一般的には盛り上がりに欠いた強化試合でしたが、
試合は投手陣の好投もあって2試合とも快勝に終わり、
報道的には楽観論が多く見受けられ、少し危険な感じもしています。
今はキューバ国内リーグの開幕前でオープン戦の状態だったので、
外のボール球の変化球を振ってくれましたが、本番ではどうなりますか…
そう考えると、2試合目はあまりにも単調だった印象を受けました。
まぁ、首脳陣はそこまで楽観的ではないでしょうから、大丈夫でしょうが…


◆政治ネタ 太陽の党が解党し、維新の会へ合流
前東京都知事の石原慎太郎氏が参加することで、
「たちあがれ日本」から「太陽の党」へ変更したわけですが、
橋下大阪市長の率いる「大阪維新の会」へ合流することとなったようです。
これで注目を集めていた2氏が合流した形となりましたが…大丈夫なんでしょうかね。

石原氏と橋下氏の関係はそれほど問題はないと思われます。
橋下氏は大阪を離れる意向はなく、大阪都構想と地方分権の推進さえなれば、
国政は石原氏に任せる形になるでしょう。
問題はそれに付きしたがっている国会議員の主導権争いでしょうね。
形としては維新の会がイニシアチブを取りそうな形ですが、
平沼氏を中心に経験と実績があるのは太陽の党側なだけに、
内部の軋轢が生じないか大きな不安を抱えます。

早速、太陽の党と減税日本の合流も白紙となってしまったようですし、
トップ下の主導権争いが大きな不安要素という感じがします。

県内の動きに関して言えば、浜岡原発再稼動の住民投票条例の代表者が、
維新の会の候補者として選挙に出るという話です。
住民投票の署名を集めている時は「反原発」を明示せず、
県民の意思表示をする方法という建前で署名を集めていたのに、
それが失敗に終わると、明確に「反原発」を表明して政党結成を訴え、
今度は太陽の党との合流で「脱原発」がトーンダウンした維新の会から立候補する形に。
こういうことをやる人間だから、議会の賛同も得られなかったのでしょうね。
住民投票条例への賛同者の署名を勘違いしているとしか思えないです。


◆プロ野球ネタ 日ハムが花巻東・大谷投手に二刀流を提案
馬鹿ですねぇ… もはや失笑モノなんですが…
投手と打者の両方の可能性をと言えば聞こえはいいですが、
単に球団がどう育成するかのビジョンを立てられないだけでしょう?
本当に打者としても使うんですかね? 4番は無理でも5番DHで使ったり。
現実的にありえるのかと考えたら、厳しいと言わざるを得ないでしょう。

バットを振り込んだガサガサの手で、変化球を投げるんですか?
ありえませんよ。
バットを振り込まずにプロの野手として成功できるのですか?
ありえませんよ。
監督が変われば、どちらかに固定しようと思うはずです。

結局、そういうどっち付かずの姿勢が選手を殺すことに繋がり、
メジャー志向を加速させるのが分からないのでしょうか?
ビジョンが開けてないのが敗因なのに、
己の見識のなさを露呈して喜んでいるようでは…
馬鹿としか言いようがないです。そこまで見下げたか、ハムよ。


◆プロ野球ネタ 侍ジャパン強化試合 2試合目は3-1で勝利
終盤まで0点に抑えられていただけに、攻撃面の課題は残りましたが、
投手陣が連日の好投を見せたのは収穫でしょう。
失った1点も主砲のグリエル選手に打たれた一発で、
外角低めのストライクゾーンのスライダーは届くことが分かり、
投げるならばボール気味にということが分かり、収穫だったように思います。
ただ、キューバの国内リーグはこれからですから、
日本で言えばオープン戦のような状態で、3月の本番には調子を上げているので、
これがキューバの力だと思っていると、痛い目に合うことは間違いないでしょう。
そういう意味では、涌井投手が打たれた一発は良い教訓になったと思います。
この一発がなかったら、ただの自己満足の試合で終わっちゃうところでした。

試合の本筋とは関係ないのですが、楽天の嶋選手のリードが気になりました。
1戦目で炭谷選手が内角攻めを見せたので、逆に外角でというのは分かりますが、
あまりにも極端すぎると言いますか…
直球を打たれると変化球を続ける、抑えようとするにはそれが一番なのでしょうが、
果たしてデータ収集になったのかと言うと、かなり疑問が残ります。
変化球を続けるのも一つの方法ですが、それは本番に取っておけるわけで、
沢村投手のストレートが本番で通用するのか判然としませんでした。
森福投手のリードにしても、外の出し入れは必要ですが、
内角の変化球への対応も試して欲しかったのですが…
全体的に配球が外寄りで、ストレート狙いで内角は通用するのか、
ボール気味の球に手を出してくるのか、試すことはいくらでもあったはずですが…
野村元監督や星野監督が嶋選手を信頼していない理由がなんとなく分かりました。
捕手の視点から見れば、嶋選手のリードは偏りがありすぎて、読まれやすい。
逆に投手の視点から見れば、嶋選手のリードは自己満足に過ぎず、
投手がリズムに乗りにくく、時には酷なリードをすることがある、そういうことかと。
ブロックは簡単に崩されるわ、クロスプレーから体が逃げるわで、
あれだけ結果を残しながらも、他の選手が使われる理由がよく分かりました。
このままでは来季の正捕手も危うく、岡島選手にとって代わられそうな感じです。

話を戻しまして、今日登板した投手で一番良かったのは涌井投手でしょうね。
結果からすると、侍ジャパン唯一の失点投手となりましたが、
コントロールが安定していましたし、内外角をきっちり投げ分け、
投球の意図を感じる内容で、ボールの走り自体も悪くありませんでした。
今日は涌井投手一人で情報収集しました、みたいな内容でしたね。
投げた変化球はカット系のスライダーとシュートだけだったので、
カーブ(スラーブ)といった緩い変化球や、
フォーク・チェンジアップ等の縦の変化も試してもらいたかった気がします。
他の投手は残念ながら投球の意図が感じられず、本番で通用するかは未知数、
なんとかボール球の変化球を振らせて打ち取った感があり、
状況が違っていれば打ち込まれていてもおかしくなかったと思われます。

野手陣で光ったのは、代打で登場して3ベースを放った堂林選手ですね。
あの思い切りの良さとセンターから右方向への打球の伸びは素晴らしいです。
今の球界の若手野手の中で、潜在能力の高さは間違いなくトップでしょう。
個人的には西武の浅村選手と堂林選手の2人から可能性を強く感じます。
現時点では守備の問題もあって、サードは松田選手が濃厚と見ますが、
今日の一打で右の代打としての可能性が強まったように思います。
堂林選手が代打で使えれば、井端選手をスタメンで使うことができますし、
起用法の幅が広がったように思います。

ライオンズ勢では秋山選手がヒットこそ打てませんでしたが、
2四球を選んで後ろに繋ぐことができました。
まぁ、でも、結構際どいコースもあっただけに、
国際大会ではストライクと言われかねない怖さも感じましたが(^^;
少なくとも、今回の召集で強肩をアピールできたようなので、
イチロー選手が辞退となれば、守備要員としての召集が出てきそうです。

キューバに関して言えば、打線は沈黙気味でしたが、力強さはさすがでした。
涌井投手が打たれた一発は、多少コースが甘かったとはいえ、悪くない球でしたが、
それを長い腕を伸ばしてスタンドまで運ぶ辺りは脅威です。
守りでの肩の強さといい、身体能力の高さはさすがです。
それでも内角直球への弱さと外角ボール球の変化球への脆さと弱点がはっきりし、
逆に真ん中から外は高さ・低さに関係なく捉えることができるわけで、
コースを投げ間違えないことが改めて必要だということが分かりました。
守備面では強肩や極端な外野守備、牽制の速さなど、レベルの高さを見せる一方、
強肩に頼るばかりに雑なプレーも目立ち、ボールを取りこぼすシーンや、
送球が逸れるシーンが何度となくありました。
また、攻撃では慣れないバントをしに行くも、完全な素人でファールばかり、
打ち合いとなると脅威ですが、接戦では競り負けない自信は得ることができました。
そういう意味では収穫の多い強化試合になったように思います。

今回の結果を受けて、自分なりに選考メンバーを考えますと…
(先発)田中・前田・吉見・大竹、内海・杉内・大隣
(中継)攝津・平野・加賀、森福・山口
(抑え)涌井
(捕手)阿部・炭谷・相川
(内野)岡田、本多・井端、松田・堂林、坂本
(外野)長野・糸井・中田・角中・大島・内川
1(中)長野、2(指)内川、3(遊)坂本、4(一)阿部、5(左)中田、
6(右)糸井、7(三)松田、8(二)井端、9(捕)炭谷

そういえば、前回スタメンを書いた時に内川選手を忘れてました…
怪我の影響で今回は呼ばれなかったのでしょうが、
今年は不調だったものの盛り返して3割打ちましたし、前回も大活躍ですから、
普通に考えれば、スタメン起用されるでしょう。
これなら、なんとか目処は立ってくれますかね?

2012年11月16日

解散総選挙

政局はこのまま年越しかと思われましたが、野田首相が突如イニシアチブを取り、
公債特例法案と選挙改革法案への協力を条件に解散を決断、
12月16日に総選挙を行うことが決定しました。

前々から12月16日総選挙説は言われていましたが、
法案成立の目処が立たず、日程的に難しいと見られていましたが、
まさに急転直下で事態が進展していましたね。
前回の民主党代表選挙から輿石幹事長らの「先延ばし戦略」が強まり、
一体政治はどうなるのだろうと思っていましたが、
ここに来て必要な法案を揃えて解散に持ち込んだ野田首相は評価していいと思います。
来年に回しても人気が回復する可能性は低く、
麻生政権の二の舞を避けたという意味では、最後の最後で評価が上がるかもしれません。

この年内選挙で煽りを受けるのは、小沢氏らの政党や結集中の第三局新党でしょう。
彼らが脅威になる前に選挙を行いたかったのかもしれません。

その急転直下の決定を受けて、身内の民主党内もてんやわんや。
TPPに反対する勢力らが離党を画策し、民主党は分裂状態になる気配です。
まぁ、でも、有権者にとっては、逆に民主党を選びやすくなるかもしれません。
この状況で離党するのは、泥舟からいち早く降りようとする人間、
勝ち馬に乗ろうと考えるいやらしい人間ですから、そういう人間を退かせ、
言わば、反対があろうとも政策を押し進められる気骨のある人間が残ることになり、
ごちゃ混ぜ状態だった民主党を分かりやすく純化させてくれることでしょう。
そういう意味ではガンガン離党してもらった方が有権者としてはありがたいです。
前回の総選挙のような政権交代の期待感はなく、
自民党に変わっても同じだろうという失望感が大きいだけに、
この状況で政権与党を離党する人間は『コウモリ)で信頼できませんわな。

選挙改革法案が成立しても、総選挙は以前の区割りで行うために、
違憲状態の選挙制度で総選挙を行うことへの批判が一部あるようですが、
次回の総選挙の結果が違憲とされる可能性は極めて低いと思われます。
裁判所が違憲判断をする条件として、「立法の不作為(意図的な放置)」があるので、
十分ではなくとも、その是正に繋がる立法をしたとなれば、
違憲判断を下すことはありえません。
法案を成立させずに解散総選挙となれば違憲の可能性もありますが、
法案を成立させた以上は、違憲判断はありえないと思われます。
…まぁ、そういう理由で、違憲選挙とか言う人間は法律の素人としか…


◆プロ野球ネタ 侍ジャパン強化試合 初戦は2-0で勝利
山本浩二監督が率いる侍ジャパンの初陣は、2-0でキューバに快勝しました。
投手陣の収穫が多く、ガンガン振ってくるキューバ打線に対して内角を有効に使い、
ほとんどが振り遅れか、詰まらせた打球で、許したヒットは3本のみ。
そのヒットのコースも、真ん中低め、外角高め、真ん中高めと甘い球ばかりで、
内角や外角低めにきっちりとコントロールすれば抑えられることが分かりました。
特に2番手の大竹投手の内容が良く、緩いカーブも有効だっただけに、
本戦メンバーに選ばれる可能性が高まったように思います。
大隣投手も一歩前進、同タイプの杉内投手の状況次第でしょうか。

打線の方は炭谷銀仁朗選手のまさかの一発と、
角中選手の好走塁でチャンスを掴み、井端選手のセカンドゴロの間の1点のみ。
打線は少し迫力不足な感じは否めませんでした。
それでも1番長野・3番坂本選手の巨人勢はしっかりと結果を残しており、
4番に座ると見られる阿部選手を含め、彼らの活躍が一つのポイントでしょう。

それにしても、炭谷選手の一発は凄かったですね。
ホームラン打者の弾道でした。正直びっくりした(^^;
シーズン中でもなかなか見られない豪快な一打、打てるじゃん、やっぱり(苦笑)
で、キャッチャーに関してなのですが、炭谷選手がマスクを被るべきでしょう。
阿部選手のリード云々の問題ではなく、怪我のリスクを考えてという意味で。
もし、阿部選手が4番キャッチャーを務めるとなれば、
キューバ勢やメジャーリーガーの強烈なタックルに晒される可能性があり、
場合によっては「狙って」潰しに来る可能性もあります。
阿部選手の打撃の代わりはいないだけに、ファーストかDHで起用すべきでしょう。
炭谷選手はタックルを受けても怪我をしない強さがありますし、
何度タックルされても決して逃げない勇気がありますから、
外国人選手の強烈な当たりに対しても十分耐えられます。
今日の一発で、是非そういう決断をしてもらいたいですね。

他は長野選手が守備に付き、ファーストかDHで阿部選手と中田選手が入る感じで、
今日のメンバーが基本線になるのは間違いないでしょうが、
セカンドが決め手を欠いている印象があります。
今日は本多選手がスタメン出場しましたが、
球数制限のあるWBCではファールで粘れる井端選手は貴重な戦力ですから、
大事な試合では井端選手を起用する可能性が高くなりそうです。
 1(左)長野、2(中)大島、3(遊)坂本、4(一)阿部、5(指)中田、
 6(右)糸井、7(三)松田、8(二)井端、9(捕)炭谷
イチロー選手が参加するなら、変わる可能性もありますが、
現時点ではこういった形になるのではないでしょうか。


◆ライオンズネタ 前川投手と育成契約、藤澤選手と育成契約を更新
高卒2年目ながらも戦力外通告を受け、「何か事情が?」と疑問に思っていた前川投手が、
育成契約選手として再出発することになったようです。

要するに、支配化選手から育成選手への降格…
他球団ではこういう育成選手の使われ方をしていますが、ライオンズでは初。
こういう育成契約は育成の本旨に反しているので、
今回の対応は褒められたものではありません。
入団から4年ほど経ち、怪我で投げられない等の事情があれば、
分からなくもないのですが、入団2年目でしょう?
もう少し支配化選手で様子を見ろよと思っちゃいます。

それも支配化選手が70人ギリギリ近いなら枠の関係でと合理的にも考えられますが、
シコースキー投手を含めて支配下選手は63人。
中島選手のメジャー移籍が決まれば、1人減り、1人外国人選手を獲得しても63人。
育成選手を置くためには、最低65人以上必要で、むしろ人数不足。
このまま行けば、前川投手と藤澤選手が半自動的に支配化選手になります。
人数不足状態なのに、この対応… アホですか?
戦力外選手を獲得するなどして、さっさと65人を埋めんかい、馬鹿者。


◆ライオンズネタ 涌井投手の先発転向はWBCで白紙に戻るか?
早々に来シーズンに先発復帰が約束された涌井投手ですが、
侍ジャパンのメンバーに選ばれたことで、難しい立場に晒されています。
今日の試合のメンバーを見ても分かるとおり、
抑えとして召集されたのは、涌井・山口・西村投手の3人のみ、
この3人の中では経験・実績から涌井投手が最有力なのは間違いなく、
他に抑え投手となると、藤川投手ぐらいですが、メジャー挑戦で望み薄、
楽天の田中投手の抑え起用プランも浮上していますが、
先発との兼任の可能性が高く、少なくとも1人は抑え経験のある投手が必要ですから、
涌井投手がリリーフとして招集される可能性は高いと思われます。

そうなると、先発再転向が可能となるのか、疑問が残ります。
今年、抑えから先発に転向した牧田投手は、
キャンプ・オープン戦ではなかなかリリーフの癖が抜けきらず、
あまり良いピッチングをすることができませんでしたが、
公式戦に入ってからはきっちりと修正し、シーズンの活躍に繋げました。
涌井投手は先発の経験が豊富ですから、そこまでの期間は必要としないまでも、
それでも調整期間が必要なのは間違いなく、スムーズに先発転向とは行かない感じです。

となれば、選択肢は3つ出てきます。
1つは先発転向を徹底し、開幕に間に合わずとも、5月の連休を目処に調整する方法です。
ただ、近年はスタートダッシュに躓くことが多く、
さらに主砲の中村選手の不在が想定され、接戦が多くなることが予想されますから、
涌井投手と中村選手を抜きで1ヶ月近くを戦えというのは厳しすぎます。
そう考えると、2つ目としてシーズン途中に抑えから先発に転向する方法が浮上してきます。
交流戦終盤は日程が空きがちで、中村選手もその頃には復帰しているでしょうから、
6月上旬に抹消して2軍で先発調整し、リーグ戦再開後に先発復帰となります。
チームとしては助かる形ですが、シーズン中盤に戦い方の変化が生じるので、
新しい抑えの問題に涌井投手の先発転向と二重のリスクがあります。
最後の方法として、来シーズンも涌井投手に抑えを任せる方法があります。
これは涌井投手の意思次第でしょうが、仮にWBCで抑えを任されれば、
プライドが刺激されて、抑えとしての日本一を目指す気持ちが生まれるかもしれません。
もし、そうならば、来シーズンも抑えとして起用し、
今シーズン果たせなかったセーブ王のタイトルを獲得してもらいたいです。
3年以上抑えをやることには反対ですが、2年ぐらいの一時転向なら賛成できます。

今後の侍ジャパンの選手選考と涌井投手の意思次第ではありますが、
涌井投手の先発転向は一時白紙に戻して考えていいと思います。
チーム事情を考えれば、涌井投手の先発転向にこだわることは、
スタートの出遅れに繋がることとなり、かなり厳しいと言わざるを得ません。
来季も涌井投手を抑えに据えることができれば、
大石投手と増田投手をセットアッパーとして経験を積ませることができ、
その翌年の抑え転向もスムーズに行くでしょうから、大きなメリットがあります。
また、外国人の抑え投手を探す必要もなくなり、打線補強に専念できるでしょう。
ここは事情が変わったということで、渡辺監督には決断をお願いしたいですね。

2012年11月12日

神田よくみ

銀髪ツインテールは反則だろうと思ったり。
こちら
なんという萌えキャラ。
金髪ツインテールの時代はもう終わったのだよ、時代は銀髪だ!


◆政治ネタ 田中真紀子文部科学大臣の不認可問題
もう最近は政治ネタをあまり引っ張り出したくないのですが…
だってねぇ、引き伸ばし戦略をしたところで支持率が回復するわけではないことは、
自民党・麻生内閣の失敗で分かりきっていることで、
さっさと決めること決めて解散すればいいのにと思っちゃいます。
…まぁ、とりあえず年末年始は議員の身分で過ごしたいという気持ちは、
一人の人間として分からなくもないですが、
国の大事を司る人間としては、それじゃダメですよねぇ…

さて、最近、巷を賑わせている田中真紀子大臣の不認可問題ですが、
田中大臣のやり方が乱暴すぎて、問題があった感は否めませんが、
田中大臣のやろうとしたことには一定の理もあります。
少子化時代で大学が定員割れを起こしている時代に、
大学の新設が果たして必要なのだろうか、それは考えないといけません。
私が受験していた15年前ほど前には、既に名前を書けば合格できると噂される有名私大もあり、
今の時代となっては、箱根駅伝に出場する私大の何校かは既にそういう状態でしょう。
専門学校の中では中国からの留学生を受け入れながら、
実際は出稼ぎ状態で教育する体制になっていなかったケースもあり、
大学・専門学校教育のあり方が問題になっていることも確かです。
一方で新規分野の開拓や地方の発展のためには、新規参入を認めることも必要ですから、
それらをしっかりと審査するシステムが必要となってきます。
現状の書類を提出すればOKですよ、みたいな認可体制は問題があるでしょう。

ただ、それは一大臣の意向だけではどうしようもなく、
今回の一連の行動は大臣としての裁量権の逸脱にしかならないので、
制度改革をするためには立法化の作業が必要でしょう。
つまり、田中大臣としては最初から拒否とは言わず、検討中として問題提議をした後で、
今回は受け取り側の対応の不備としてシステム批判を行い、認可すれば良かったわけです。
少し発言が二転三転しすぎたことが、報道の断片化も相俟って災いしてしまいましたね。


◆野球ネタ? 迷走する『サンデーモーニング』
日曜8時半と言えば、『プリキュア』ではなく、野球ファンにとっては『サンデーモーニング』。
ただ、そのサンデーモーニングも最近は…
以前、岩隈投手の問題でコメンテーターの江川紹子さんが張本氏の意見に口を出してケンカとなり、
番組を降板することになったのは有名な話ですが、
それ以降、張本氏がメジャー批判を繰り返すたびに、
周囲は「またかよ…」と苦笑を浮かべる光景がお馴染みとなってしまいました。
大沢親分がご存命の時は、「まあまあ」という形で取り成し、笑顔で終わっていたのですが、
助っ人解説者も、金田正一氏や王貞治氏ら同年代より上の回もありましたが、
ほとんどは張本氏よりも年下なので、ストッパー役もいなくなってしまいました。
あの明らかに一人「浮いている」のはどうにかならないものでしょうかね…
そういう意味では、既に限界に来ているのかなぁと思ったりもします。

まぁ、それで済んでいるうちはTV番組の話なので構わないのですが、
最近は張本氏のそういった考え方に変に影響されてしまう野球ファンが増えつつあります。
「日本プロ野球国粋主義」とでも言いましょうか、メジャー挑戦に拒否感を抱き、
日本の球団の力を強く考え、選手の自由を圧迫するかのような考え方です。
日本プロ野球の空洞化に危機感を持つこと自体は良いことでしょうが、
そうやって拘束的・抑圧的な環境を作ってしまえば、
選手がそれを嫌って余計に流出が加速するだけなのが分からないんですかね。
変えるのならば、鎖国的環境で一国内リーグを脱せない日本プロ野球の環境でしょうに。
別にメジャー挑戦組を応援する必要はないと思いますが、
無意味に貶すのはやめてもらいたいです。


◆プロ野球ネタ 日ハムが大谷両親にメジャーの失敗例レポートを提出
嫌らしい作戦だとは思いますが、事実ですから何とも言えず。
ただ、ポスティングでドジャースが交渉権を獲得した柳賢振投手や、
ダルビッシュ投手を成功例扱いするのは辞めて欲しいです。
それは半ばポスティングを黙認しますと言っているようなものですからね。
個人的にはそれが一番最悪な形だと思っています。

ポスティングシステムに問題があるのは岩隈投手と中島選手の例で明らかになりましたが、
利用基準に年齢がないのも一つの問題点だと思います。
かつては、FA権取得の1~2年前であることが多く、
そういう意味では海外FAとほぼ同じだけの貢献度を球団に残して去ってくれたので、
大きな問題がありませんでしたが、ダルビッシュ投手のようにまだ若い時期に挑戦されてしまうと、
日本球界は育てただけという形になり、マイナーリーグ化の危機となっちゃいます。

ダルビッシュ投手の場合は、日本でダントツの実績を残したことに加え、
本人の意向というよりは、年俸を上げすぎて抱えきれなくなった日ハムフロントの問題が大きく、
人身売買的要素が強い面がありましたから、ダルビッシュ投手が悪いわけではありません。
ただ、それでも前例を作ってしまったことは確かで、
長年実績を残さなくとも、1~2年活躍すればポスティングで行けると勘違いされることが、
日本の球界にとって大きな損失ではないでしょうか。

それとポスティングシステムの利用と選手のメジャーでの成功はイコールではありません。
野球をすることが目的ではなく、単にお金を稼ぎたいだけなら、
日本で稼いだ後にポスティングシステムを利用することはプラスだと言えますが、
長くメジャーで野球をやりたいと思うなら、必ずしもプラスとは言い切れません。
松坂投手はポスティング費用が莫大だったが故に、大きなプレッシャーとなり、
ポスティング費用を含めた投資が成績と見合うかどうか考えられただめに、失敗となりました。
もし、FAで手頃な金額で契約していたら、失敗とはみなされなかったかもしれません。
高額な契約を結んでしまったために、チームを放出されてしまうケースも多く、
ポスティングの利用は金銭的には近道であっても、
メジャーで成功するための近道とは必ずしも言えません。

やはり、若いうちからメジャーでやりたいというなら、
大谷投手自身が表明したように、最初からメジャーに挑戦するべきでしょう。
純粋に自分の力で評価を勝ち取ることができます。
早い時期からのポスティング利用を促すような交渉は最悪の交渉と言わざるを得ず、
ポスティングも強行指名も早く廃止にしないと、空洞化が進行するだけだと思います。


◆プロ野球ネタ 横浜と日ハムでトレード 横浜はどこへ向かうつもりなのか?
横浜の北篤外野手と日ハムの土屋健二投手の一対一のトレードが成立した模様です。
北選手は投手で入団後に野手に転向した選手で、
素質開花までは行ってないものの、強打の野手として潜在能力が評価されており、
土屋投手は横浜高校出身のサウスポーで1軍での登板経験もあります。
いわゆる配置転換トレードの一環だと思われます。

ただ、気になるのは横浜DeNAが横浜高校出身者を盛んに集めてることですね。
昨年のFAでの小池選手の獲得や後藤武敏選手のトレード獲得、
先日のソフトバンクのトレードによる多村選手の復帰、
そして、今回の土屋投手と横浜高校コレクションが止まりません。
さらにはメジャーの松坂投手も狙い、コレクションを完成を狙うつもりでしょうが、
このままでは横浜高校出身者の派閥が生まれかねず、
弱いチームにとってそれは好ましくない事態のように思えます。

例えば、他の出身校の選手からすれば、どうでしょう。
新入団選手であれば当然起用の機会も増えるものですが、
その入団選手が横浜高校出身者と偏りが生じれば、
出身高校で贔屓されていると受け止められかねず、
逆に横浜高校出身者は自らの地位が安泰だと勘違いしてしまい、競争意識が薄弱となります。
弱いチームは大抵派閥ができてしまうもので、
それを一掃するためにベテランのトレード等を行うものですが、
横浜の場合は却ってそれを悪化させてしまっています。
これでは弱い球団の体質からは抜け出せない、明らかにチーム強化策を誤っています。
ドラフトで神奈川出身者を積極的に取るのはギリギリセーフとしても、
特定高校ばかりを狙うのは、やはり行き過ぎだと言えましょう。

補強に関しても、リップサービスかもしれませんが、あちらもこちらも…
阪神も同じですが、阪神の場合はマスコミが煽っているだけという場合が多く、
結果的には補強に動いたとしても2~3人ですから、報道と実際の動きには乖離があります。
今の横浜の場合は全く補強戦略が見えておらず、
どうやって長期的にチームを作るのか、そこが見えてきません。
今の調子だと、仮に大補強と偶然が重なって一度優勝できたとしても、
その後は再び長期低迷に入ることは間違いなく、一種の危うさを感じてしまいます。

大体、なんで横浜が弱くなったかと言えば、ドラフトの失敗でしょ?
素材重視だとか、地元出身者や社会人チームとの繋がりを大事にしすぎだ故、
悪く言えば縁故的指名を繰り返したがために、補強ポイントとずれたドラフトになり、
弱体化が進んでしまったわけです。
もう少し路線を明確にしないと、育てたとしても内川選手と村田選手のように、
球団を出て行かれてしまうだけでしょうに…


◆プロ野球 2012年の第1回合同トライアウトが行われる
プロ野球チームを戦力外となった選手が、まとまってスカウトにアピールする場、
合同トライアウトが行われました。
これと同時に戦力外選手の獲得がスタートしますので、
楽天を戦力外となった岩村選手など、事実上、内定していた選手も、
正式契約ができることになります。

実際に映像等は見ていないので、結果からしか物は言えませんが、
個人的にアピールできたと思うのは以下の選手でしょうか。

《右投手》
柳川洋平(前SB)、松家卓弘(前日ハム)、林啓介(前ロッテ)、岩崎哲也(元西武・独立L)

《左投手》
有銘兼久(前楽天)、長峰昌司(前オリックス)、星野智樹(前西武)、
松本幸大(前ロッテ)、大立恭平(前巨人)

《内野手》
高森勇気(前横浜)、仲沢忠厚(前SB)

《外野手》
末永真史(前広島)、甲斐雄平(前阪神)、南竜介(前ロッテ)、中村真人(前楽天)

今年は左打者に戦力外を言い渡されるケースが多く、参加者も左打者が多め、
ということで左投手がアピールするケースが多かったようです。
左投手に関しては各チームとも潤沢とは言えないだけに、
結果を残した投手の中で獲得に動く球団も出てくるかと思います。
野手の中では末永選手が1人3安打放つなど別格でしたが、
左の外野手が潤沢な時代なので、そこをどう判断されるか、でしょう。


ライオンズに関して言えば、現在の選手数が62人で、
中島選手のFAメジャーとシコースキー投手の復帰が決定的でトントン、
外国人選手をもう1人獲得しても63人、育成枠の維持にはあと2人必要です。
昨年育成契約された藤澤選手を支配化選手においても1人不足するので、
戦力外選手を1~2人は獲得しないと計算が合わなくなってしまいます。

投手ではシコースキー投手を獲得すれば、右リリーフの目処は立ちますから、
獲得するとすれば左投手でしょう。
ベテランで構わないのなら有銘投手、若さを買うなら大立投手が候補でしょう。

野手は手薄な三遊間が補強ポイントで仲澤選手が候補ですが、性格面に心配が…
最近は親会社の関係で不祥事にやたらと神経質なだけに、そちらの面で獲得はないでしょう。
となると、右の外野手、南選手か甲斐選手。
どちらも右の強肩外野手ですが、投手から野手にコンバートした木村選手がアピールしているので、
将来性よりも即戦力重視と見ると、南選手ですかね。

他にもトライアウトに参加していない選手もいますし、実際に誰を獲得するのか注目です。

2012年11月08日

侍JAPANのキューバ戦メンバーを発表

選出メンバーを球団ごとまとめますと、
(巨人)沢村、西村、阿部、坂本、長野
(中日)大野、井端、大島
(ヤク)村中、中村
(広島)大竹、今村、堂林
(阪神)筒井
(横浜)山口、加賀、筒香
(ハム)斎藤、糸井
(西武)涌井、炭谷、秋山
(SB)森福、大隣、松田、本多
(楽天)嶋
(千葉)角中
(オリ)T-岡田
以上の合計29選手です。

主なメンバー漏れ選手。
(投手)内海、杉内、山口、山内、田島、山井、館山、日高、
    前田健、野村祐、能見、榎田、藤川
    吉川、増井、武田久、岸、牧田、摂津、田中、青山、成瀬、益田、平野
(野手)川端、鳥谷、田中賢、稲葉、中田、中島、中村、内川、聖澤

怪我や去就が不透明な選手は意図的に避けられている感があるので、
一概に言うことはできませんが、
野手は怪我人以外はほぼ順当な選考を見せたと言えます。
ただ、投手に関しては前田健太・田中・摂津投手といった主力が全く入っておらず、
戦力温存とも取れるメンバーのように思えます。
下手すると、本戦では誰も選ばれていない、そんな当落線上のメンバーが多くなっています。

東尾投手総合コーチがどういう球を通用するのか見極めたいと話していたように、
投手陣に関しては、本番へ向けての試金石のようなところがありそうです。
場合によっては、わざとストレートを投げて打たれろという指示もあるかもしれません。

一方の野手は攻撃パターンが定まっていないので、現状のベストメンバーを選んだ感じです。
中田選手や内川選手は怪我が治ればメンバー入りする可能性がありますし、
鳥谷・田中賢介・中島選手らメジャー移籍組も動向次第で参加の可能性がありそうです。

気になるメジャー組はダルビッシュ投手が辞退を申し出たことで、
この後も辞退者が続出しそうな雰囲気があります。
マリナーズ・岩隈投手とヤンキース・黒田投手に関しては容認するような発言も出ていますが、
本人達がどう判断するのか、GMのリップサービスと本人の置かれている状況は別物ですからね。
大事なことですので、自らの判断で決めていただきたいです。
以前と比べれば、WBCがどういう大会であるか国民も理解できるようになったので、
辞退となってもそれほど非難は浴びないと思われますので、そこら辺は遠慮なく決めて欲しいです。。


◆プロ野球ネタ 三井ゴールデングラブ賞が発表
セリーグはよく分からないのでノーコメントとして、
パリーグはほぼ順当なところではないでしょうか。
セカンドは田中賢介選手も候補に挙がります、思った以上に本多選手との差がありましたね。
シーズン終盤に試合に出られなかった分、印象が薄まったのかもしれません。

ライオンズファンとして残念なのは、外野手部門で秋山選手が選ばれなかったことですかね。
それでも外野手部門4位にランクイン。
陽選手と糸井選手が大差でリードし、岡田選手、秋山選手という結果だったようです。
岡田選手よりも肩は強いですし、守備範囲は糸井選手よりも広いので、
チャンスはあったと思うのですが、今のパリーグの外野陣は強敵揃いです。
楽天の聖沢選手が5位で、こちらも貰ってもおかしくない守備力ですから、
パリーグの外野手の守備力は非常に高いですね。

炭谷選手の初受賞に関しては本当に良かったです。
これからゴールデングラブの常連になることは勿論、
打撃でも結果を残してベストナインに選ばれるように頑張って欲しいです。


◆ライオンズネタ 西武からFAの中島にダイヤモンドバックスが興味
主にサードとしての評価のようですが、中島選手にとっても悪い話ではなさそうですね。
現時点で腰の状態に不安があるだけに、動きの少ないサードとして入る方がいいかもしれません。
まずはサードで主に打撃面で結果を残しながら、
今後のチーム状況次第でショートも守る、そういう形になるのが一番でしょう。

ただ、ダイヤモンドバックスだと、長く球団に残る可能性は少なそうなので、
メジャーとしてのスタートという形になるでしょうね。
中島選手ならどこの球団に行っても上手くやれそうですし、
移籍する度に自身の価値を上げる活躍を見せてくれるような気がします。
そういう意味では中島選手のメジャー挑戦は楽しみですね。まさに「挑戦」という感じ。


◆ライオンズネタ 西武とオリックスで1対1のトレード
西武の原拓也内野手とオリックスの山崎浩司内野手との1対1のトレードが成立しました。
正直言って、意味不明なトレード。馬鹿じゃないの?
唯一の利点は交換相手の山崎選手が右打ちという点だけ。
だからといって。手薄な右の代打として計算できるような選手ではなく、
打撃で好成績を残したのは2009年くらいで、守備中心のユーティリティプレイヤー。
役割としては原選手と同じでありながら、1軍の出番としては原選手の方が多かったわけで、
全く意味をなさないトレードのように思えます。

球団は来年のサードとショートをどうするつもりなの?
ルーキーの金子選手が最初から使えると思ってんの?
永江選手がバリバリ活躍できると思ってんの?
手術明けの中村選手がすぐにサードを守れると思ってんの?
ヘルマン選手のサードの守備が安定していると思ってんの?
中島選手がメジャー移籍してもショートの守備は安泰だと思ってんの?
内野のレギュラー候補に怪我人が出ないと思ってんの?

確かに原選手はレギュラーとしては心細い面はありましたが、
サブとしては貴重な存在だっただけに、この放出は残念でなりません。
赤田選手と阿部選手の交換トレード以来の愚行です。
結局、阿部選手だってねぇ… 移籍1年目ぐらいでしょ、まともに出番があったのは。
原選手もオリックスでレギュラーを取れるとは思えないしなぁ… 何なんだろうか。
左の外野手を放出して、右の外野手を獲りに行くなら分かるんですが、
現段階で内野でそれをやる余裕はないと思うんですがねぇ…
それにしても、原選手のトレードを受けてのコメントが、
「ライオンズに必要とされればまた帰ってくるチャンスもあると思うので」
と簡単に言ってしまう辺りが、本人の混乱状況が伺えます。
勿論、ファンとしてはこれほど嬉しい言葉はないんですがね。

せめてもの救いは、交換相手の山崎浩司選手が、
阿部選手同様に人格者で、同僚に慕われている選手だということでしょうか。
ベテラン野手がめっきりいなくなってしまっただけに、
ベンチ内でのチームのまとめ役として頑張って欲しいです。


◆ライオンズネタ 木村文紀選手が紅白戦で活躍
9月中旬に投手から野手に転向したばかりの高卒6年目・24歳の木村文紀選手が、
先日の紅白戦で左の松永投手からフェンス直撃のタイムリー2ベースを放つなど、
実戦で結果を残しつつあるようです。
打者転向後は、2軍の最終戦で初ヒットを放ち、
宮崎のフェニックスリーグでは3番を打つなど中軸打者として期待がかかり、
今行われている秋季キャンプの紅白戦では若手主体とはいえ、4番を任されています。
2軍で名白楽として数多くの打者を育て、
来季から1軍打撃コーチとなる田辺コーチも和製大砲として評価しており、
右のスラッガー候補として、日々、評価が高まってきています。

正直、これだけ早く結果が残ってくるとは思いませんでした。
これだけ速いスピードで進化してきているということは、
それだけ素質があったのでしょうね。
阪神では同じように一二三選手のコンバートが注目を集めていますが、
一二三投手は高卒2年目でシーズンの頭からの転向でしたから、
それを考えれば木村選手の実戦でのアピールは想像以上に速いです。

過去にプロ野球に入ってから投手から野手にコンバートした選手というと、
今年広島で引退した石井琢朗氏、今は西武に所属している嶋重宣選手、
そして日ハムの糸井選手が代表格となるでしょうが、いずれも左の巧打者タイプ。
右の強打者タイプとなると、今年ヤクルトを引退した宮出選手、
少し古くなりますが元大洋・横浜で活躍した畠山準氏と数が少ないです。
投手のトレーニングはランニング中心ですので、
足をアピールする上でも左打者が優位なのは間違いなく、成功例も左の方が多いようです。

残念なことに投手から野手への転向に失敗する選手も多く、
過去にライオンズに在籍した選手でも、
一番最近では田沢投手が野手に転向するも結果が残らず戦力外となり、
巨人で野手に転向し、その後はライオンズの1軍で起用されるも、
結果を残せなかった三浦貴氏など、素質がありながらも開花できなかった選手もいます。

ひとまず良いスタートを切ることができた木村選手ですが、まだまだ油断はできません。
幸いにも、チームは右の外野手が不足しており、右の代打の1軍枠も空いているだけに、
木村選手が活躍するチャンスは十分にあります。
チームには投手から野手に転向して首位打者に輝いた経歴を持つ嶋選手がいますし、
身近にある手本を参考にしながら、野手としての階段を一歩ずつ上がっていって欲しいです。
日本の野球史でも稀な右の長距離砲としての成功例になるかどうか、注目ですね。


◆プロ野球ネタ 横浜&西武が松坂獲り? ロッテが中島・松井・松坂獲り?
両方とも現時点では実現可能性のない話であることは確かですが、一応触れておきます。

レッドソックスとの契約が満了した松坂投手は、
当然、引き続きメジャーとの契約を目指すでしょうが、
レッドソックスの投資が失敗とみなされており、そう簡単に契約できる保障はありません。
それならば、メジャー再挑戦を条件に、1年限定で日本球界に復帰し、
復活を印象付けてメジャー契約を勝ち取る方法も考えられることです。
そこで横浜高校出身者をとことん集めている横浜DeNAと、
古巣の埼玉西部ライオンズが獲得に声を挙げているということなのだと思われます。
スポニチでは2年6億以上と出てましたが、単年3億以上が基本線でしょうね。
西武球団としてはなかなかに苦しい金額ではありますが、
かつて松坂投手がポスティング移籍した後に、ジョンソン投手を3億5000万円で獲得し、
大失敗に終わったことを考えれば、松坂投手に3億は安いものでしょう。
…そういや、ありましたね、そんなことが… 苦い思い出です(苦笑)

一方のロッテ・伊東監督のリップサービスでしょうが、中島選手の獲得に名乗りという報道も。
酷いと思うのは、日刊スポーツの「西岡は虎」と事実上の断念のように書かれている点ですね。
あまりにも酷すぎる報道に唖然としちゃいます。そりゃ虎から見たらそうかもしれんが。
まぁ、でも、それよりも気になるのが「中島は伊東が育てた」みたいな報道スタイルですよね。
実際に伊東監督の時に出てきたことは間違いないのですが、
中島選手の起用は監督主導ではなく、球団主導で準備されていたもので、
松井稼頭央選手のメジャー挑戦が実現した時点で、優先起用は決定してましたから、
必ずしも伊東監督の手腕であるとは言えない面があります。
実際、1軍で使われたのはその前年の伊原監督の時からで、
平尾選手ら怪我人の続出で内野手が不足し、前倒し気味に起用されることになったからです。
仮に伊原監督が続投していたとしても、松井選手の後釜として中島選手は使われていたでしょうし、
他の監督でもそれは同じことが言え、むしろ使ってなかったらクビが飛んでいたでしょうね。
少なくとも、GG佐藤選手の活躍は伊東監督の功績だったと思いますが、
それ以外が純粋な伊東監督の功績だったかというと… そういうわけでもなかったりします。

まぁ、それにしても、その後も松井秀喜・上原・建山・松坂と次々と名前を…
こういうところがあるから、ロッテとは合わないと思ったんですが…
フロントの補強に口を出す人間が一番嫌でしょ? ロッテって。

2012年11月05日

日本一はジャイアンツ

まぁ、予想通りの結果と言いますか、ジャイアンツの豊富な戦力の勝利でしたね。
さすがにボウカー選手の活躍は予想できませんでしたが、
そういうところを含めて豊富な戦力を持っていると言えるのでしょう。

日ハムは最後まで自分達の野球ができていなかったように思います。
シーズン中は先行逃げ切りの野球だったものの、
吉川・武田勝投手が序盤に簡単に失点してしまい、流れを掴めませんでした。
打線は第2戦で陽選手と中田選手が受けた死球が響いてしまった感があります。
その後もジャイアンツ投手陣の内角攻めに苦しみ、
中田選手は第6戦で起死回生の同点弾を放ちましたが、少々遅すぎました。
攻撃にもしつこさがなく、本来の力が出ていなかったような感じがしましたね。

このシリーズは熱心に見ていたわけではなく、流し見るような感じでしたが、
正直言って、最後の第6戦以外は盛り上がりに欠け、
シーズン中の戦いの延長としか感じられませんでした。
豊田泰光氏や野村克也氏といった重鎮の方々が批判されていますが、
確かにその批判は一理あり、「日本シリーズの戦い方」ではなかった気がします。

最近の日本シリーズで一番面白かったのは、2008年の西武と巨人の対決、
第6戦の岸投手のロングリリーフに見られるような「特攻采配」に加え、
第7戦の決勝点となり、翌年は球界でブームになった「ギャンブルスタート」、
そういった後先を考えない博打的な采配、
その後の球界に影響を与えるような最高のプレー、それがシリーズだと思ってます。
今年の日本シリーズでそういうプレーがあったかと言えば疑問符で、
危険球退場を考え直す必要が感じられたぐらいじゃないでしょうか。
そういう意味では、どこか物足りなさを抱えている日本シリーズだった気がします。


◆プロ野球ネタ 日ハムに激震? 吉井投手コーチが退団へ
福良ヘッドコーチのオリックス復帰や、清水外野守備走塁コーチのロッテ入団は、
事前に報道されていたので、驚きませんでしたが、
吉井投手コーチの退団には正直驚かされました。
話によれば、栗山監督と吉井コーチの間で投手起用に対する対立があったとか。
中日の高木監督と権藤コーチのように対立が表面化することはありませんでしたが、
同じような対立があったのかもしれません。
吉井コーチにとっての恩師は近鉄時代の権藤コーチ、数奇な運命を感じます。

まぁ、でも吉井コーチの退団は日ハムにとって痛手でしょう。
現楽天の佐藤義則コーチの後を受けて、投手コーチを引き継ぎ、
途中、1軍コーチに就任した小林繁氏が急逝するなどもあったものの、
投手王国を続けてこれたのは吉井コーチの手腕があってこそ、
そういう意味では来季に大きな不安を残すことなったように思います。

シリーズを見ていると、まだ試合巧者なところは変わらないものの、
以前に比べれば、その質も少しずつ低下している感があります。
これでドラフト1位に2年連続で逃げられてしまえば、
黄金時代を構築しつつあった日ハムの凋落を印象付けることになるでしょう。
栗山監督の解説者視点の「感動采配」も1年限りだからこそ有効なわけで、
2年目以降を考えると、不安な面が強いですね。


◆プロ野球ネタ 巨人とオリックスで2対2のトレードが成立
巨人の東野投手と山本和作内野手と、オリックスの香月投手と阿南投手との、
2対2の交換トレードが成立したとのことです。
どうやら、東野投手が登板機会を求めてのトレードだったようで、
近年、頻繁にトレードしているオリックスが相手球団となったようです。

オリックスはFAで寺原投手の移籍が決定的と見られており、
先発投手の補強が急務で、実績のある東野投手を獲得できたのは大きいですね。
一方の香月投手はライオンズ側から見ると素晴らしいリリーバーだと思うのですが、
昨年西武からFA移籍したミンチェ投手の方を重用するなど、
他球団から見た評価とチーム内での評価に乖離が見られた投手で、
シュートを軸とした強気な内角攻めはセリーグでも通用するでしょう。
そういう意味では、良いトレードになる可能性があります。


◆プロ野球ネタ 横浜とソフトバンクで3対3のトレードが成立
横浜の吉村選手と江尻投手、山本省吾投手と、
ソフトバンクの多村選手と吉川投手、神内投手との
3対3の交換トレードが成立したとのことです。

江尻投手と山本省吾投手はパリーグに復帰することになり、
多村選手と吉川投手は古巣の横浜への復帰となる里帰りトレードとなりました。
ただ、今回のトレードの発端は、ソフトバンクの吉村選手獲りにあったので、
吉村選手と神内投手の交換が基本線にあった感じがします。

このトレードの評価は難しく、吉村選手の潜在能力の高さは認めますが、
ここ数年は結果を残せていませんし、
多村選手も出場した試合では良い働きを見せているも、
最近は故障がちで欠場も増えてきた感があります。
他の4選手も過去に活躍した時期はあったものの、出番の減少が進んでおり、
チャンスではあると思います。

どちらかと言えば、ソフトバンクの方が有利になったかなという印象も…
神内投手ではなく、噂されていた大場投手であれば、横浜寄りでしたが…
ライオンズとしては多村選手に痛い目に遭うことが多かったので、
ラッキーと思う反面、過去に江尻投手と山本投手にやられていただけに、
トントンかなぁと思ったりもします。


◆ライオンズネタ 西武・中島選手がFA権行使へ
多くのスポーツ紙は海外FAを基本線に書いていますが、
スポニチ一紙が国内移籍の可能性もあると報じています。
日刊スポーツは僅かながらも国内の可能性もあるとの書き方で、
やはり従来どおりで海外挑戦の可能性が高いのは間違いないでしょう。

ただ、スポニチの見解が間違っているとは言えず、
メジャー側の評価がシビアになる可能性は高いと思われます。
日本人内野手の評価を高めたいと挑戦した西岡選手は、空前の大失敗に終わり、
昨年の青木選手らの苦戦に印象されるように、日本人野手の評価は暴落し、
青木選手の活躍で少し持ち直したものの、川崎選手は苦戦しただけに、
外野手の評価はまだしも、内野手の評価は難しいと言わざるを得ません。
日ハムの田中賢介選手のようにセカンドを守れれば、チャンスはあるでしょうが、
広い守備範囲を要求されるショートだけでは評価も厳しくなりそうです。

それに加えて、今年腰痛に悩まされただけに、
その症状次第ではさらに評価が厳しくなる可能性も…
そういうことを考えれば、良くて昨年の青木選手の待遇で、
現実的には川崎選手のようにマイナー契約も視野に入ってくるかもしれません。

そういうことを考えると、中島選手にとってベストな選択は、
FA権を行使せずに残留し、腰痛をしっかりと癒し、
改めて来年海外FA権を行使するのが確実だと思われます。
それでも、1年でも早くメジャーに行きたいというのならば、
辛い評価を覚悟に、国内残留を視野に入れながら、交渉することが必要そうです。
そういう意味では、スポニチの記事もあながち間違いとは言えません。

ただ、ライオンズファンの立場としては、海外挑戦は認めるところであっても、
国内移籍はとてもとても認められるものではなく、
既に2年前の細川選手のソフトバンク移籍、
昨年の帆足投手のソフトバンク移籍とミンチェ投手のオリックス移籍と、
選手流出が相次いでいるだけに、
最悪の場合を考慮しての残留条件提示を準備しておくべきでしょう。
昨年からFA宣言を行使しての残留も認める方針になりましたから、
その点では海外チームとの交渉の推移を見ながら、
残留交渉の準備をしていることと期待しています。
今オフの残りの補強費を全て投じるつもりで、誠心誠意、残留条件を提示して欲しいです。

少なくとも、4年12億円以上の大型契約になることは間違いなく、
出来高を含めて4年15~16億円以上でしょうか。
4年20億円はさすがに難しいでしょうから、それでダメなら諦めるしか…
いや、諦められないですね。国内なら条件でも絶対に負けないようにしてもらいたいです。

2012年11月02日

日本シリーズ(2)

プロ野球の日本シリーズは第5戦まで終えて、3勝2敗で巨人が王手をかけ、
明日から東京ドームへ舞台を移して戦うことになりました。
ジャイアンツの阿部選手の欠場で、一時はどうなることかと思いましたが、
第5戦で再びボーカー選手の一発で流れを変え、巨人が優位に立ちました。
このまま行けば、ボーカー選手がMVPなんてことも…
2004年の西武・石井貴投手に近い珍時ですね。あっちの方が衝撃的でしたが(^^;
とはいえ、日ハムも前回好投した武田勝投手とウルフ投手を残しているだけに、
打線の奮起次第では反撃もありえますが、第3戦以外はほとんど打てておらず、
シリーズの流れを掴めているとは言えないだけに、苦しい立場です。

それにしても第5戦の危険球退場はびっくりしましたね。
まぁ、危険球は審判の裁量次第ですから、どうしようもないんですが…
試合の流れを左右しない形でお願いしたいです。
あれなら、ストライクゾーンでもバントで顔を出してたら危険球になっちゃうよ。
でも、ある意味悲しいかな、内野に空席が目立ち、盛り上がりを欠いた札幌でしたが、
昨日は最後の試合ということで観客も入り、
怒りによってこのシリーズ最大の盛り上がりを見せるなど、
見せ場になったのは間違いありません。
できれば、プレーの方でもっと盛り上がって欲しいのですが…


◆プロ野球ネタ 伊東ロッテが始動開始
投手コーチに元横浜の斉藤明雄氏、元ヤクルト・中日の川崎憲次郎氏を迎えるなど、
完全に寄せ集め内閣となった伊東ロッテ、
監督発表のタイミングからして微妙でしたが、
組閣もやっぱり微妙な感じに終わったようです。
やる気、あんのか。
一部報道では、球団を去ったPL出身の女幹部の暗躍が囁かれていますが、
そうであるとすれば、ロッテは大丈夫なんでしょうかね…
敵ながら心配になってきます。

それでも入団テストで小林宏之投手やGG佐藤選手ら懐かしい名前も出てきており、
政権が安定すれば、チーム強化になる可能性もあります。
問題は捕手でしょうが、今年指名した田村選手を高卒時点の炭谷捕手と比較はできず、
基本ができていないだけに、キャッチャーと起用するのは難しいでしょう。
最有力候補は大卒2年目の小池選手になってくるのでしょうね。
守備面の評価は分かりませんが、
2軍では順調に結果を残していますし、最有力候補でしょう。


◆ライオンズネタ 副寮長に今季引退の大島裕行氏が就任
2軍監督が投手出身の潮崎氏になるも、打撃コーチが新任の高木浩之氏1人で、
人数的に大丈夫なのかと心配していましたが、
この記事の内容からすると、大島氏が事実上の打撃コーチ補佐となるようですね。
こういう体制が構築できるなら、心配は杞憂だったかなという感じがします。
渡辺監督の「泣くな指令」は正直どうかと思いましたが
(別にどうでもいいという意味で)、
寮の機能強化はとてもいいことだと思います。
つーか、今まで常駐してなかったことの方が驚きでしたが。

ちなみに、他の球団スタッフでは、
ヤクルトを戦力外となった山岸穣氏が1軍用具担当に、
小野寺力氏が2軍用具担当に就任することが決まったようです。
2人の現役引退は残念でしたが、裏方としてライオンズを支えていって欲しいです。


◆ライオンズネタ 侍JAPAN親善試合に涌井・炭谷・秋山選手が内定
中村選手が手術で、中島選手がFAメジャーなら、誰もWBCに選ばれないだろうと思いきや、
親善試合ではありますが、3選手が候補として浮上した模様です。
イチロー選手らメジャー組の動向次第ではありますが、
日本人の外野手は豊富なだけに、秋山選手が本番で選ばれる可能性は低いでしょうが、
涌井投手と炭谷選手は選ばれる可能性があります。

選ばれたとしても炭谷選手はブルペン中心の控え捕手でしょうが、
それはそれで良い経験になるでしょうから、プラスに考えられますが、
問題は涌井投手がWBCに選ばれた場合ですよね。
今年は抑えに回り、来年は先発転向が決まっていますが、
仮にWBCに選ばれてしまうと、オープン戦での先発テストができず、
先発再転向に大きな支障を来たす可能性があります。

今年は牧田投手が先発再転向に成功しましたが、
オープン戦ではリリーフ感覚が抜けず、打ち込まれることも多かったのですが、
開幕後はその経験を生かして、本来のピッチングを取り戻し、活躍に繋げましたが、
オープン戦での登板がなかったとしたら、再転向は失敗していたかもしれません。
先発での経験豊富な涌井投手とはいえ、先発でストレートだけとはいかないので、
配球パターンを構築するためにも、先発での実戦登板は必要不可欠。
それがWBCの出場によって阻まれるとするなら、
開幕は2軍スタートとなり、5月の先発復帰を目指すことになってしまうでしょう。
そう考えると、WBCに選ばれた場合は、先発転向を一年先送りにして、
もう1年だけ抑えをやるという選択肢も出てくるかもしれません。

今後の涌井投手の転向プランにも影響してくるだけに、
本番の候補選手は早めの発表にしてもらいたいですね。
それにしても、岸投手は何で選ばれないんでしょうかね。
前回は不調で落ちましたが、岸投手のカーブは絶対に通用すると思うんですが。
岸投手が外国人選手にカーブを打たれた記憶はほとんどないのに。


◆ライオンズネタ 今オフの補強方針は一体どうなっているのか?
第1次戦力外通告で、平尾・佐藤友亮・大島選手とマイケル投手が引退、
阿部選手と桟原投手が後日に現役引退を発表となり、
星野・藤田太陽・ゴンザレス投手に解雇通告となりましたが、
それに加えて、高卒2年目の前川投手に戦力外、カーター選手も戦力外、
荒川選手が現役引退となって、ブルペンキャッチャーになった模様です。

前川投手の戦力外は意外でしたね。
致命的な怪我か、素行に問題があったということなのでしょうか…
育成契約の可能性もあるかもしれませんが、そういう形の利用は止めて欲しいです。
支配化選手が戦力にならないなら自由契約へ。
育成契約で経費節減というのは間違った育成選手制度の利用法ですから。

カーター選手の戦力外は、予想の範囲内でしたが、ショックです。
DHで1年通して試合に出れば、3割は無理でも2割8~9分、
ホームランも20本近くは見込めただけに、勿体無い感じがしてしまいます。
結局、中村選手の手術がカーター選手にとっては凶と出てしまったようですね。
中村選手の復帰時期は分かりませんが、来シーズンに守備が付くことは考えづらく、
同じく手術明けで守ることのなかったカーター選手ではDHで被ってしまい、
それならば、中村選手が復帰するまでの序盤戦に活躍するチャンスはありますが、
1ヶ月も経てば交流戦に突入し、守れないカーター選手の活躍の場は狭くなりるだけに、
スタメン起用されなのは開幕直後の1ヶ月ちょっとだけですからね…
総合的に見ると、マイナス面が大きいと評価されてしまったのでしょう。
だからといって、当たりの外国人選手を引き当てられる保証はなく、
実績のある中日・ブランコ選手を獲得できるわけでもない、
やっぱり勿体無い感じがしてしまいます。
カーター選手が移籍するとすれば、DHのあるパリーグ、
日ハム・ロッテは同タイプの外国人選手がいて、ソフトバンク・オリックスもDHに空きなし、
獲得するとすれば楽天ぐらいでしょうが・
今後のライオンズの補強方針次第でしょうが、シーズン途中で再加入してそう(苦笑)

これで現在の選手数を整理してみますと、今年は投手32人・野手37人・育成1人、
投手が6人抜けて1人が野手転向、4人をドラフト補強して29人、
野手が6人抜けて1人が野手転向、1人をドラフト補強して33人、
育成枠に1人追加で野手が2人、という内訳です。
支配化選手は62人で、中島選手がFAメジャーなら61人とさらに減ります。
育成枠を維持するには支配化選手65人以上が条件で、
藤澤捕手が支配化選手になる可能性はありますが、
今年加入する水口選手をいきなり支配下選手にすることは考えられませんから、
最低でも2人、現実的には3人以上の選手を獲得する必要があります。

現段階で補強の話が出ているのは、シコースキー投手と3人の外国人選手のテストのみで、
入団テストが合格なら、シコースキー投手は支配化選手に置くでしょうが、
若い3人の外国人選手に関しては育成契約の可能性が高いと思われます。
シコースキー投手はFA権を取得しているので、日本人扱いですから、
もう1人外国人選手を獲得する可能性が高そうです。
そうなると、最低でも1人は他球団の戦力外選手を獲得しそうな感じです。

ただ、楽天戦力外の岩村選手はヤクルト復帰が決定的だと言われており、
阪神戦力外の小林宏之投手も古巣ロッテの入団テストを受ける模様。
そうなってくると、補強の当てがあるのかと心配になってしまいます。
他に候補を挙げれば、投手なら楽天戦力外の有銘投手、
ロッテ戦力外の南選手ぐらいでしょうか。
左の外野手は森山選手や野原選手がいますが、左の外野手は豊富なので…
獲る選手や獲れる選手がいるのでしょうか? ちょっと心配になってしまいます。

外国人補強も未だに「補強ポイントは抑え」と言っている辺りが不安感を誘います。
いい加減に目を覚ましましょうよ。
残念ながら、外国人の抑え投手は本当の意味では信頼できません。
グラマン投手やシコースキー投手のように、活躍するケースがありますが、
だからといって優勝争いやポストシーズンで信頼して使えたわけでもなく、
本当に大事な試合でチームの勝敗を託すことはできません。
グラマン・シコースキー投手と牧田・涌井投手とでは、腹のくくり方が違ったのは明らかで、
そういう意味でも、抑えは日本人投手で行くべきだと考えます。
抑えでの使い減りが心配なら、先発投手での持ち回りでもいいじゃないですか。
もう外国人投手の抑えでその場しのぎを繰り返すのは止めてもらいたいです。
だからといって、シコースキー投手の獲得に反対しているわけではありません。
外国人枠を使いませんから、中継ぎとしてなら獲得に大賛成です。
抑え固定はさすがに反対ですが、シーズンの一時期に抑えとして使うなら反対はしません。
リリーフ陣の「危機管理」としては非常に優れた補強だと思います。
だからといって、最後までシコースキー投手に頼ろうというのは、やっぱり違うわけで、
シーズン終盤には日本人の抑え投手が育っている、それが理想です。

投手は一応ドラフトで補強できているわけですし、必要なのは野手補強でしょう。
先日の日記で現有戦力の底上げ目標を書きましたが、
片岡選手の復活と浅村・炭谷選手の成長が前提条件なだけに、
現有戦力に中村選手が手術明け、中島選手がFAメジャー挑戦となれば、戦力は苦しいです。
打線のことを考えれば、投手1人・野手3人体制は維持して欲しいです。
そうなると、カーター選手ではクリアできなかった守備の問題を解決できる選手、
ライトもしくはサードを守れる外国人選手、できれば左の中・長距離砲が理想です。
ヤクルトのミレッジ選手のような選手が良いのですが、
前回も書いたように、今のプロ野球で外国人打者はリスクが高いわけで…
大丈夫なんですかねぇ、本当に…