« 2012年07月 | メイン | 2012年09月 »

2012年08月28日

なつのおわりに。

久しぶりに1からPC組みました。
前のを組んでから5,6年経ってて、老朽化する前に変えようと思い切ってみました。
今度は10年ほど戦えるヤツが良いなーと思いつつ、あまり何も考えずに用途と好みでパーツ購入。
時期の善し悪しは知らん(マテ
所詮CentOSがメインじゃけぇ好きなときに買うのがいいと思うんよー。

以下パーツ一覧。

・ケース…AbeeのE50アクアブル-。
・CPU…Corei5-E3570BOX。
・マザボ…ZOTACのZ77-ITX。
・メモリ…8GB×2枚。

電源とHDDは前のPCからの使いまわし。
HDDはぶっちゃけSSDが高くて買う気になれんって話。
電源は普通に気に入ってるからです。ZUMAXは音が静かで好き。

ケースをもっと安いのにすればいいんじゃね?
って言われそうですが、balance買ったときからAbeeはお気に入り。
組みやすいかどうかは分かりません。
というか、MiniITXキューブなのにATX電源で組んだので、かなり窮屈な中身になりました。
次に電源買うときは、同じATX規格でも、ケーブルの取り外しができるヤツにしたいものです。
でも前面にUSBポートがないのは正直失敗したと思う(ぉ
そしてケースカバー外すのが地味に面倒すぎる。メンテナンス性は高くないのが残念かな…

マザボも地雷くさいのは承知で買いました。
無線LANアダプタ&Bluetoothがデフォ装備ってだけで結構便利なものです。あとHDMIも2つ。
シンプル配線を追求するにはちょうどいい感じだと思います。

光学ドライブとカードスロットは電源替えるまで保留する予定。

性能云々についていちいちベンチマークとかはしませんが、
使用OSがLinuxという点である程度察してください。
Core2DuoだろうがCorei5だろうがそんなに差が出るようなOSじゃないので……
もう完全に自己満足の世界。

でも今月の雑誌で見た、仮想OS専用の運用は気になったので、ちょっと試してみたいと思ってます。

2012年08月27日

日本のプロ野球はWBCに参加すべきか否か

NPBと主催者側との折衝は順調にいったとは言い難く、
スポンサー料が日本に入るような報道もありましたが、
それはあくまで「サムライJAPAN」としてであり、「WBC日本代表チーム」ではないようで、
選手会の求めるライセンス料の帰属までは届かず、何の解決もしていないわけで、
簡単には頷けない状況が続いているようです。

ただ、同時にロンドン五輪での男子サッカー等の活躍を見て、
このまま単純な不参加で本当に良いのだろうかと思います。
今大会は不参加で良くとも、次の大会はどうするのか。
仮に要求が認められたとしても、WBC2連覇の伝統はそこで途切れてしまうわけで、
次の大会に向けての選手育成ができなくなってしまいます。
プロ野球はサッカーと比べて国際マッチが断然足りてませんから、
そういう機会を失うことは、その次の世代への損失になる可能性もあります。

要はその両立を図ればいいわけで、日本企業が本大会のスポンサーに参加しないような、
悪く言えばアメリカのような本気度を感じないチームを作ればいいわけで、
今大会の成績は考慮せず、次回大会に繋がるようなメンバー選出をすればいいでしょう。
具体的には4年後までに海外FA権を取得しない選手い
入団4年目までの若い世代の選手を中心にチーム編成するのも手かと思います。
これなら、あまり注目されませんが、若い選手の自覚を促すという意味では良いかと思います。

けれども、それでは中途半端な感が否めない面もあり、
もう完全にアマチュア球界だけでチーム編成をしてもいいかと思います。
今度はアマチュアの方が納得しないかもしれませんが、そこは意思次第ということで。
少なくとも完全な不参加が、その次に繋がるのかどうか疑問な面もあるので、
そこは慎重に考えないといけないかもしれません。
…まぁ、その前にWBCという大会自体が亡くなっちゃいそうな勢いですけど(苦笑)


◆ニュースネタ 日本の電力問題とゴタゴタする政局
先週、野田首相が反原発デモの主催者と会談したようですが、物別れになったようで。
まぁ、反原発側が石頭揃いだから無理もないです。よく会談する気になりましたよね。
多くの人が気になるのは原発を停止した後の電力供給問題ですが、
当面は火力発電所を運転させよと言うけれども、
どうせ、つい先日まで「地球環境問題が」とか言ってたんじゃねーの?
別にどこの土地が海に沈もうが、ゲリラ豪雨で家が流されようが、
酷暑で熱中症で人がバタバタ倒れようが、電力のためなら気にしないというな良いのですが。
原発アレルギーで地球環境を壊せっていうのは本末転倒に思えてなりません。
どーすんのよ、マジで、そこら辺は。

それにしても、最近は与党の動きが全く読めません。何したいんだ、ありゃ?
解散総選挙を求めているのは分かりますが、選挙制度改革等と行わないと選挙も何もないでしょう。
「一票の格差」を是正しないと、政治が意図的に選挙改革を見送ったと取られ、
最悪の場合は司法によって選挙の無効が宣告されるかもしれません。
今までは、政治的混乱が大きくなるので、違憲状態だけれども、混乱を防ぐ事情で却下判決でしたが、
これだけ意図的に司法判断を無視されたとなれば、選挙無効まで踏み込むかもしれません。
まぁ、最高裁がそこまでやるとは思えませんが、高裁レベルでは十分可能性があります。
でも、仮にそうなった時、最高裁の判決を待つまでは、無効な選挙で選ばれた国会・内閣となり、
政治が空白になり、政策の信用性が地に堕ちますし、外交なんて全くできません。
そうなってしまう可能性が1%でもある以上は、外国からやはり信頼されないでしょうし、
そうならないためにも選挙制度改革は不可避です。

少数政党にとっては比例代表の削減が痛手なのは分からないわけではないですが、
はっきり言って、政党で選ばれる時代は既に終わっているでしょうに。
例えば、国民新党のような小政党であっても、消費税法案で分裂したわけで、
ここ数年でも選挙時の所属政党を離党し、他の政党に移ることも珍しくなく、
中には比例代表での当選した議員もおり、しばしばその正当性が疑われている状況です。
もはや政党で政策の完全なる統一を図ることは不可能で、
各議員がどの政策に重点を置いているかで決まるわけですから、
比例代表は今の時代にマッチしていない制度です。
それを削減するのは、いわば時代の要請と言わざるを得ないでしょう。

とりあえず、解散するにしても、やることはやってからにしてもらいたいです。


◆プロ野球ネタ 福岡ソフトバンクホークスの堂上選手が逮捕
強制わいせつで逮捕というのも衝撃的なニュースでしたが、
翌朝の報道で過去にも性犯罪歴があり、それが原因で日産自動車を退社したり、
メジャーリーグ球団が手を引いたりしていて、それをソフトバンクは把握済みだったということです。
ソフトバンク側は更生したとみなしたのでしょうが、この結果では…

今回の逮捕を受けて、ソフトバンク球団は堂上選手を解雇し、
役員等の減給等の処分を下したようですが、果たしてそれで良しでいいのでしょうか?
他の球団も2軍を含めれば大なり小なり不祥事はあるものですが、
それでもホークスの場合はよく目に付くイメージがあります。

具体的には、過去の例として、犯罪ではないものの、
溝口元投手が門限破りで寮の2階から脱走しようとして飛び降りて骨折したり、
球団納会で当時未成年だった藤井翼元選手に飲酒させて緊急搬送となったり…お騒がせです。
現役引退選手では伊那元選手が福島原発事故後に退避地域から電線等を盗んで逮捕となり、
あまりのことに唖然とした野球ファンも多かったことでしょう。
それに今回の強制わいせつ事件、ここ10年で4回のお騒がせ事件が2軍中心で起きており、
教育体制に問題があるのではないか、そう言われても仕方がないでしょう。
堂上選手は大学・社会人と出ているので、大人ではあるものの、前科があれば監視対象でしょうし、
他の3選手はいずれも高卒で、結果的に早い段階で解雇となっています。
本当に問題がないのか? やっぱり疑問になってきてしまうわけです。

今回の事件とは直接的に関係はしていませんが、近年のプロ野球では育成選手が導入され、
プロ野球球団に所属する選手は飛躍的に増えています。
ソフトバンクの場合は3軍制を強いており、支配下選手の70人枠以外に、
育成選手を18人抱えており、総勢で100人近い選手がいます。
これだけの大所帯となって、選手の管理体制は十分なのか、疑問の残るところです。

私個人としては育成選手の制度には反対です。それは球団の逃げに過ぎない制度だからです。
チャンスを与えると言えば聞こえはいいのですが、
それは単に球団が選手を見る目がないということで、
派遣社員と同じように、選手が使い捨て状態になりつつあります。
昔は高卒の選手をドラフトで指名すると4~5年は様子を見るのが通例でしたが、
最近では1・2年で首を切られたり、育成選手として契約をし直したりするのがザラで、
もはや選手を預かるという気持ちはさらさらなく、
使えなければ捨てるというドライな風潮になりつつあります。
そういった球界の姿勢が、2軍選手や育成選手を精神的に圧迫していないか、
今回のような犯罪に走らせるような温床があるのではないか、常々疑問に思っています。

とはいえ、最終的に事件を起こしたのはその選手の責任であって、
球団には直接的な責任はありません。
ただ、今回のことが2度と起こらないようにするために、
もう一度、2軍のあり方や育成選手のあり方を考え直す必要があるでしょう。

今回の事件は「不幸な事件」などではなく、いつ起きてもおかしくなかった「事故」です。
そう受け止めて、制度改革をしてもらいたいです。


◆プロ野球ネタ ロッテが3時間半ルールを狙った露骨な時間引き延ばし策?
昨日のロッテ-ソフトバンク戦で、3時間半が差し迫った9回裏に、
ロッテの里崎選手がベンチの指示で、1球ごとに打席を外すなど、
露骨な時間引き延ばし策を行ったようです(結局、延長戦になったようですが)。
まぁ、分からなくはないものの、こういった露骨なのは明確にアウトですよね。
時間短縮のための3時間半ルールなのに、それを狙って時間引き延ばしは本末転倒でしょう。
それは作戦としてありとしても、絶対にやってはいけない作戦です。
そもそもファンは引き分けで納得すると思ってんの?
時間あるなら、次の回で勝ちに行けよと思いますよ。
昨年・今年とあまりに引き分けが多すぎるものだから、白黒付けろよと思うことが多々あります。
中には引き分けで助かったという試合もありましたが、それでも勝ちたい気持ちは強いですしね。


◆夏の全国高校野球甲子園大会の話題
大会が終わってみて、光星学院の準優勝が意外な形だったかのように語られていましたが、
私としては順当な結果だったと見ますがね。
確かに、話題だった桐光学園を破り、勢いがあったかもしれませんが、
あの試合も連戦でなければ、桐光学園が勝っていた可能性もあるぐらいに、
今大会の光星学院はセンバツよりも弱体化していた印象が強かったです。
センバツは城間選手ら下位打線の打者も打っていたんですが、今大会はからっきし、
1番・3番・4番の3人と、好調の選手を5番に上げた以外は、なかなかヒットも生まれず。
得点パターンが固定化していたことに加え、送りバントも全く決まっていませんでしたし、
打線の繋がりがあったのは3番田村・4番北条選手の2人のところだけでした。
さすがにこれでは試合巧者の大阪桐蔭には勝てず、順当な結果だったように思います。
まぁ、それぐらい今年の大阪桐蔭はバランスが良かったです。
昨年の日大三高までは行きませんが、近年ではそれに近いトップクラスのチームでしたね。

それと浦添商が初戦でタイムをかけた時に、伝令の選手が笑いを取って話題になりましたが、
個人的にはどうでもいい話です。
結局、目標をどこに置いているかの違いだと思います。
別に高校野球で野球が終わりだと考えているなら、プレーして楽しければそれでいいことですし、
笑いを取ってリラックスというのは良いことだと思いますし、
逆に将来的に野球を続け、プロを考えているのなら、
ピンチでリラックスとか言っている場合ではないでしょう。
プロフェッショナルはほどよい緊張感を保つことが必要で、完全なリラックスも敵です。
ピンチで良いパフォーマンスが見せられないなら、そこまでということも言えるでしょう。
プロ野球でコーチがそんなことをやったら、さすがに叩かれるでしょうが、
アマチュア野球でやる分には意識の違いということでセーフではないでしょうか。
もっとも、甲子園大会は既に商業化されているだけに、地方大会とは違って注目度が高く、
その意味でもプロフェッショナルに近いパフォーマンスと品格が要求されるわけで、
その点からすると不謹慎と取られるのは致し方ないことかと思います。
まぁ、子どものすることですから、と最後には締めくくることになるかと。

2012年08月23日

大阪桐蔭が春夏連覇を達成

夏の全国高校野球選手権甲子園大会は、大阪桐蔭が青森・光星学院を3-0で下し、
センバツに引き続きの優勝を飾り、史上7校目の春夏連覇を達成しました。

決勝戦の注目は、大阪桐蔭・藤浪投手と光星学院・田村・北条選手との対決でしたが、
藤浪投手が球威あるストレートとキレのあるスライダーで、
9回に田村選手が詰まりながら打ったヒット1本に抑え、
被安打2の14奪三振と素晴らしいピッチングで光星学院を圧倒しました。
今日の藤浪投手はフォーム的には春夏通じてベストの形で、連投を感じさせない投球でした。
試合前半はストレートがシュート回転するなど、やや荒れていた面がありましたが、
今日はスライダーを投げる時にも肘の位置が下がらなかったため、
横の曲がりから斜めの曲がりとなり、ストレートと軌道が同じで見極めにくい最高の球となりました。
ここに来て、ようやく完成されたスライダーを投げることができ、
右打者の外角一杯、左打者の膝元に食い込ませるなど、キレとコントロールが抜群でした。
試合後半にはシュート回転をしなくなり、全く手に負えない状況になっていました。
最高の舞台で最高のピッチングができるようになり、1年前に指摘された精神的弱さは一切なくなり、
甘えや妥協がない精神的にも肉体的にもたくましいピッチャーに成長しましたね。

藤浪投手に注目が集まる大阪桐蔭ですが、
決勝戦の白水選手のホームランを含め、今大会8本塁打を放ちましたが、
そういった長打力よりも目立ったのか、バント・選球眼・走塁といった繋ぎの野球ですね。
今日の試合でも、追加点を取った5回表、ノーアウト1塁から5番安井選手の送りバントが内安打に、
6番笠松選手もサードの手前へ絶妙な強さでバントの打球を転がし、
結果的にサードの悪送球を誘い、2点が加わることになりましたが、
仮に正確に送球されていたとしても、セーフだった可能性が高く、
長打力ある中軸打者でも確実にバントを決める卒のなさが光った決勝戦となりました。
その他にも金沢投手の外の変化球に対して打者が見極めようという姿勢が強く見られ、
ランナーに出ると積極的に次の塁を狙う好走塁もありましたし、
単純に打つだけでないプレッシャーが強い打線で、成熟した強さが感じられました。

一方の光星学院は、レギュラーで唯一の地元出身投手の金沢投手が、
味方のエラーに足を引っ張られながらも、丹念にカーブ・スライダーを低めに集め、
6回以降は変化球のキレも落ち、既に限界を迎えているように見えましたが、
そこを気迫のピッチングで投げぬき、終盤を無失点で抑えたのは見事でした。
ただ、残念だったのは、今大会ほとんど見られなかった守備のエラーが頻発したことですね。
失点に結びつかなかったもののショート北条選手が悪送球したり、
サードの大杉選手が悪送球して2点を献上してしまったり、
記録に残らないながらもキャッチャーの田村選手もポロポロこぼすシーンが目立ちました。
この3選手にセカンドの城間選手を含めたレギュラー4人が大阪出身者で、
地元の大阪桐蔭を相手に精神的に空回った印象を受ける試合でしたね。
頼みの打撃陣も3番田村・4番北条選手が完全に力負け。
特に北条選手は3打席目を除き、得意とする外角ストレートで勝負されながらも、
そこを捉えることができず、最後には外のスライダーを振らされるなど、完璧に抑えられました。
また、今大会失敗続きの送りバントもやはり失敗に終わり、
3回表の1アウト2塁で次の3番田村選手に回したいという場面で、
2番関口選手がセーフティ気味のバントをして、
投手前で3塁送球アウトとなるなど、良い所がありませんでした。
最後の最後で浮き足立ったというか、ミスに泣いての敗戦は痛かったですね。

今大会でも破れ、東北勢の初優勝はならなかったわけですが、
光星学院はあまりにも野球留学者に頼りすぎていて、そこが一歩及ばない理由のようにも思えます。
結局、今大会の出場メンバーで、青森の中学出身は、ピッチャーの金沢投手と伊藤投手のみ。
東北勢で見ても、ファーストの武田選手が岩手、
今大会はスタメンを外れることが多かったレフトの村瀬選手ぐらいで、
沖縄の天久選手や神奈川の木村選手、三重の関口選手以外は、全て大阪出身者です。
昨年は今の2年生の大阪出身者がレギュラーだったこともあり、さらに酷い状況でしたが、
これだけ大阪出身者が多いと、「大阪の第2代表」と揶揄されても文句が言えない感じです。
実力が明らかに上だというのなら分かりますが、試合を見ていてもレベル差はあまり感じず、
主力の天久・田村・北条選手以外は、実力的にそう変わらず、
優先的に起用される理由が分からないぐらいで、
少し監督の贔屓目が入っているんじゃないかと邪推したくなる部分もありました。
野球留学が悪だとは言いませんが、光星学院の場合は選手が溶け込んでいない印象で、
もう少し雑多性というか、出身地域を越えたチームへと変えていって欲しいです。
光星学院が真の東北代表のチームだと胸を張って言えるようになれば、優勝も可能になってくると思われます。


◆甲子園大会 プロ野球注目の選手は?
【Sランク】 大阪桐蔭・藤浪
投手としてだけの評価なら、大阪桐蔭の藤浪投手がビッグ3の中で一歩抜け出した感じですね。
197センチという長身から投げ下ろすというだけで魅力的ですが、
センバツの時よりもストレートのリリースポイントが打者寄りになり、
最速153キロで150キロ前後のスピードながらも、
球速以上に速さを感じるキレのあるストレートへと一段進化していました。
逆に、大会序盤は変化球の抜け球が多く、リリースが安定せず、
特にスライダーを投げる時に少し肘が下がり、横の変化となってボールになって荒れたのですが、
準決勝では縦に落ちるカットボールやフォークの精度が高く、
決勝ではスライダーを投げる時もストレートの肘の位置と変わらなくなったことで、
横に流れていたスライダーが斜めに落ちるようになり、
ストレートと見極め辛いキレのある変化球と、一つの完成系を見せるに至りました。
今大会で見せたストレートのキレ、スライダーのキレはプロでも十分通用するレベルで、
今の状態を維持できれば、いきなり二桁も夢ではないように思います。
ただ、春に比べて格段に安定したとはいえ、190センチを超える長身ですから、
そのフォームとリリースの位置を維持するのは簡単ではなく、
長身を十分に生かす身体は今後も継続して作る必要があるように思えます。
大阪桐蔭の藤浪投手の夏は終わりましたが、これからプロ入りへ向けて、
さらなる身体作りが必要となってきそうですね。
投球面以外では、長身のわりにフィールディングが速く、安定感があります。
クイックは速いとは言えないので、そこも課題にして取り組んでいって欲しいです。

打者としての評価を含めれば、
今大会は出場ならなかった岩手・花巻東の160キロ右腕の大谷投手も1位評価。
DHのないセリーグなら大谷投手、DHのあるパリーグなら藤浪投手に魅力を感じるでしょうね。
いずれも競合必至でドラフト1位は間違いないと思います。


【Aランク】 愛工大名電・浜田、福井工大福井・菅原、光星学院・田村・北条
ビッグ3のもう1人、愛工大名電の左腕・浜田投手は評価を落とした感じです。
今大会では試行錯誤の末にフォームを崩し、ストレートが140キロを切るなど、
スピードや球威が少し足りない印象を受けました。
スライダーやクロスファイヤーのフォームは良いだけに、調子を取り戻してくれれば、
外れ1位の評価ないしは2位での指名はあるかもしれません。

今大会でアピールした福井工大福井の148キロ右腕の菅原投手の評価はどうなりますか。
140キロ後半のストレートをガンガン投げ、1回戦ではナックルカーブを武器に三振を奪いましたが、
ランナーが溜まると暴投覚悟のナックルカーブを投げられなくなり、
ソフトバンクの新垣投手を彷彿とさせるような荒削りな脆さを感じる投手です。
まとまってくれば、楽しみな投手ですが、
新垣投手がプロ入り後不安定な成績だったことを考えると、どう評価されますか。
素材評価で外れ1位や2位以下の指名があるかもしれません。

光星学院の春夏連続準優勝の立役者である3番キャッチャー田村選手と、
4番ショート北条選手も評価が分かれるところだと思います。
今大会のNo1打者を挙げろと言われれば、迷わず田村選手を挙げますが、
No1捕手だったかと言えば、ちょっと迷っちゃいます。
将来的にはキャッチャーではなく、2年時に守っていたサードではないかと。
それでも肩は強いので、経験を積んで行けばと捕手として評価する球団があれば、
ドラフト1位での指名もあるかもしれません。
北条選手は大会4本塁打ということで、甲子園のスラッガーと報道先行で評価されれば、
ドラフト1位の可能性もあるかもしれませんが、
プロから見て内角の弱さは気になるでしょうから、3位で取れれば美味しいという評価。
元西武・巨人・オリックスの清原氏のように右に大きいのが打てれば、
内角が弱くとも評価されますが、基本的にはプルヒッターですので、どうかなと。
それでもショートの守備は安定していますので、
現ヤクルトの山田選手が外れ1位で入団となったことも考えますと、
状況によっては1位指名もあるかもしれません。


【Bランク】 東海大甲府・神原、木更津総合・黄本、平安・高橋、浦学・佐藤等
投手では、東海大甲府の神原投手、木更津総合の黄本投手、
酒田南の会田投手、智弁和歌山の蔭地野投手らの右腕、松阪の竹内投手。
ただ、彼らの場合は即プロよりも、大学・社会人経由の方がいいかもしれません。

東海大甲府の神原投手はスライダーのキレがよく、ストレートも140前半で、
コントロールにまとまりもありますが、肩の開きが早いのが少々気になります。
それでも今大会で評価を上げたと思いますので、3位以下の指名はありそうですが、
東海大系列ということなので、東海大進学の方が評価が上がるかもしれません。
木更津総合の黄本投手もストレートが140前半でまとまりがあり、
大学でなら即活躍できる可能性があるレベルだと思います。
実戦的な投手と感じたので、こちらも進学の方が評価が上がるかも。
智弁和歌山の蔭地野投手は故障上がりで144キロをマークするなど、
さすがという力を見せただけに、大学進学で故障を癒してからでしょう。

酒田南の会田投手はスライダーにキレがあるも、初戦敗退であまり見れずに残念。
松阪の竹内投手も140キロ以上出ると聞いていましたが、
実際はコントロール重視で130前後に止まり、初戦敗退で評価できず。
地方予選の投球内容次第では評価する球団が出てくるかも。


野手では龍谷大平安の高橋選手ですが、肩を痛めた関係で外野に転向し、
今大会でもライトからの送球はあまり良くなく、その点で評価は下がりそう。
キャッチャーをやっていた時なら上位指名もあったでしょうが、
現時点では素材評価で3位以下となってしまいそうです。

そういった本職の野手よりも評価されそうなのが、打撃の良い投手です。
今年は広島の高卒3年目・堂林選手がブレイクしており、
投手からの野手転向が再評価されそうな雰囲気があります。
そういう観点から行くと、浦和学院の佐藤投手は外野を守ることが多く、
3番を打って安定した活躍を見せており、野手として評価されそうです。
ただ、身長が172センチとプロとしては小柄なので、3位ぐらいかと。

神村学園の柿沢投手も野手としての評価が高いです。
投手としても140キロを超えて魅力がありますが、これといった決め球がないだけに、
野手としての評価の方が高そうです。

その他には今大会出場ならなかったものの、
智弁学園の青山投手も打撃が良く、野手として評価される可能性が高いです。


【2年生】 桐光学園・松井、大阪桐蔭・森、東海大甲府・渡辺等
大阪桐蔭の藤浪投手以上の大会を沸かせたのが、桐光学園の2年生左腕・松井投手でしょう。
大会新記録の22奪三振という圧倒的な数字を残し、2回戦は19奪三振、
3回戦は相手が当てに来るも12奪三振、
準優勝の光星学院に負けたものの、連投で15奪三振と、
二桁奪三振では少ないように感じてしまう程の桁外れな奪三振率で私達を驚かせてくれました。
惜しまれるのがロンドン五輪真っ只中だったことですね。
残念ながら、五輪報道が中心だっただけに、
松井投手の記録が高校野球に詳しくない一般層まで広まったかどうかは微妙な感じですが、
いずれにせよ、強烈な印象を残したのは間違いないでしょう。

元西武の工藤公康氏を髣髴とさせる背筋力を生かした投球フォームから、
140キロ中盤のスピンの効いたストレートに、
左投手のカーブのように曲がる鋭いスライダーは既にプロレベル。
4試合を1人で投げ抜き、光星学院戦は連投ながらも7回まで無失点投球とスタミナもあり、
フィールディングやけん制も上手く、非の打ち所のないピッチャーです。
現時点でも大阪桐蔭・藤浪投手らと同程度の評価でしょうし、
本格派左腕という希少性を考えれば、評価が上になるかもしれません。
今後に向けての課題は、走られることが多かっただけに、
バッテリーで盗塁を防ぐという姿勢とクイックの練習、
あとは右打者外角に落ちるチェンジアップの精度を増すことでしょう。
今大会でもチェンジアップは投げていましたが、スライダーのように少し横に曲がってたので、
それを縦にストンと落とせるようになれば、プロで即二桁を狙えるレベルになると思います。


もう1人、来年のドラフト1位の可能性が高いのが、大阪桐蔭の森捕手です。
打撃は巨人・小笠原選手のような大上段の構えで鋭いスイングでミートする打撃で、
センバツ・今大会と5割近い打率でチームを牽引、
左右両方向に長打を打つことがきでるパワーと器用さを兼ね備えているのが魅力です。
春夏連覇のチームで1番打者を務めるなど、足もあるようですし、
なによりプロ注目の藤浪投手と、沢田投手という複数の投手をリードしてきた経験や、
センバツで機動力を売りにした健大高崎を封じた強肩、
機敏な守備にキャッチングの安定性と、2年生捕手とは思えない捕手としての安定感がありました。
春夏連覇ができた要因として、森捕手の活躍は外せないでしょうね。
現時点で唯一足りていないのが身長。公称170センチですが169センチという話も。
2年生ということで、もう少し身長が伸びてくれるといいのですが。
それでも今年日ハムに入団し、1年目から1軍の試合に出ている横浜高校出身の近藤選手は、
171センチと小柄な部類ですから、そんなに心配することはないのかもしれませんが、
プロのキャッチャーとなると、ブロックなど接触プレーが多いだけに、
体の頑丈さは身につけておきたいところですね。


まだ評価はこれからであるものの、
成立学園の谷岡投手は140前半をマークし、身体ができてくればさらに伸びるでしょうし、
済々黌の大竹投手も左腕から130中盤をマークし、こちらも身体の成長はまだまだこれから。
野手では東海大甲府の渡辺選手がホームランを放つなど、1番打者として活躍し、
ショートでも堅実な守備が目立っていました。
桐光学園の植草選手と水海選手も主軸としてチームに貢献していましたし、
松井投手という大エースと共に、来年は甲子園を湧かせてくれそうです。


そんな感じで、来年は桐光学園の松井投手を中心に高校野球が展開しそうな感じですが、
同じ神奈川県には横浜高校という強豪チームがあり、1年生4番の高浜選手ら、
打倒松井投手を合言葉に松井投手攻略を狙っているでしょうから、
そう簡単には甲子園に戻ってこれない状況です。
そういった包囲網を潜り抜けて、再び甲子園に戻り、春夏連覇に挑戦するのか、
それとも横浜高校ら神奈川の強豪校がリベンジするのか、注目が集まりますね。
そういう意味では松井投手に合わせるかのように、神奈川県内の打者のレベルも上がりそうなので、
高浜選手ら今の1・2年生の成長も今後の楽しみになってきそうです。


◆ライオンズネタ 西武・菊池雄星投手が花巻東・大谷投手にウチに来るなと発言?
夕刊フジは相変わらずどうでもいいネタを脚色して持ってくるな(苦笑)
確か、センバツの時期に冗談めかしくそんなことを言っていたような感じもしますが、
正確には把握していないので、菊池投手の立場からすると何とも言えないところ。
ただ、逆の立場、渡辺監督から大石投手と菊池投手が
プロ入り後に即活躍できなかった理由を語っていた記憶はあります。

結論から先に言えば、アマチュア時代の「走り込み不足」です。
菊池雄星投手の花巻東は東北の新鋭校で指導者も若く、伸び伸びと実戦練習をする形で、
その中で早い時期からエースとして期待されていたこともあって、
強豪校のような徹底的な走り込みを行ってこなかったのでしょう。
投げる能力はあっても、下半身ができておらず、練習に付いていけず、
そこから期待と重圧があって故障を起こしたのだと推測されます。
一方の大石投手は早稲田大学という名門ですが、早稲田も投げ込み中心で、
OBの現メジャーリーガーの和田投手は違っていた記憶がありますが、
大石投手は新人合同自主トレの時点で練習に付いていけないような報道もあり、
こちらも走り込み不足が明らかとなったようです。
渡辺監督から言わせれば、早稲田は練習をしないと見なされるほど、
入団当時はそういったレベルだったようです。

西武は伝統的に投手は陸上部と言われるような走り込み中心のメニューで、
工藤公康氏が西武に復帰した頃に、「西武はやはりよく走る」とコメントしたように、
他球団に比べてランニングメニューが多いようです。
そういう練習に付いていけるのは、横浜高校出身の松坂投手と涌井投手のように、
高校時代から徹底的に下半身を鍛えてきた選手なわけで、
そういった強豪校に比べると、どうしても菊池雄星投手の下半身はひ弱に見えたのでしょう。
今年のキャンプで渡辺監督が菊池雄星投手のお尻を「馬のケツ」と称し、
ベタ褒めしたことに象徴されるように、
3年目の今年になって、ようやく高校からプロ入りした松坂・涌井投手のレベルまで来たわけです。

どうして西武がランニングメニューが多いかといえば、プロで長く活躍するためです。
短期間の活躍で良いなら、別に下半身をつくらなくとも投げるだけでいいかもしれません。
ただ、1年間を通して安定して働くためには、10年20年と長く活躍していくためには、
しっかりとした下半身を築いて、ピッチングの土台を固めなければならず、
そういうこともあって、ランニングメニューが多くなっているのだと思われます。

そんな経緯もあって、入団当初に練習に付いていけなかった自虐的な意味も込めて、
ウチには来ない方がいいよといった趣旨の冗談を言ったのでしょう。
まぁ、実際の本音のところからすれば、
岩手以上に田舎の所沢は遊ぶところがないから来ない方がいいよと言ったのでしょうが(笑)

2012年08月22日

決勝はセンバツの再現に

夏の全国高校野球甲子園大会は準決勝が行われ、
センバツ優勝の大阪桐蔭が高知・明徳義塾を4-0で下し、
昨夏・センバツ連続準優勝の青森・光星学院が9-3で山梨・東海大甲府を下し、
決勝戦はセンバツと同じ対戦カードとなりました。

大阪桐蔭は沢田投手を先発させるのかと思いきや、きっちりエースの藤浪投手を立て、
中盤まで明徳義塾の福永投手が1失点で好投し、投手戦となったものの、
疲れを見せた福永投手に対して明徳義塾が継投のタイミングを誤り、
大阪桐蔭の5番安井選手の2点タイムリー2ベースなどで3点を追加して勝負を決めました。
結局、藤浪投手は被安打2で8奪三振の好投で完封勝利、隙を見せませんでしたね。

一方の光星学院は初回に3番田村選手のタイムリーで先制し、
4番北条選手のセンターバックスクリーンへの2打席連続のホームランで追加点、
東海大甲府の守備のミスで追加点を挙げると、
最後は田村選手が3ランホームランを打って試合を決めました。
持ち味の中軸打者の長打で快勝するなど、両チームともらしさを見せる試合内容でしたね。

さて、決勝の展望ですが、まずは両チームの先発投手に注目が集まります。
大阪桐蔭はエースの藤浪投手の連投が予想されますが、休養十分の沢田投手も力のある投手で、
今大会の藤浪投手は立ち上がりに少し乱れるところがあるだけに、
沢田投手を頭に持ってくる可能性も考えられます。
一方の光星学院は桐光学園戦で完封したエースナンバーの金沢投手が休養十分なわけですが、
センバツもそういう状況ながらも、城間投手が連投して打ち込まれただけに、
城間投手にリベンジさせるのか、それともレギュラー唯一の青森出身の金沢投手に託すのか、
監督の決断に注目が集まります。
今までのパターンだと、大阪桐蔭は藤浪投手で、光星学院は城間投手で行きそうですが、
それだとセンバツと同じような結果になるんじゃないかと思われます。
大阪桐蔭が明徳義塾の3番手の岸投手の変化の大きいスライダーに手を焼いていたこともあり、
金沢投手のカーブなら封じれるような雰囲気もありますが… どうしますかね?

それ以外の面では、大阪桐蔭は一発を含めた長打力による得点が多いのですが、
実際は各打者の選球眼がよく、送りバントも確実に決め、走塁でも常に次の塁を狙う姿勢が強く、
ヒットが出ていなくとも、相手投手に与えるプレッシャーが強く、試合巧者を感じる隙のない打線です。
今日の試合を見ていると、少し各打者の調子が落ちている印象を受けましたが、
そこを打線の繋がりでカバーしたいところですね。

光星学院は投手を中心に守備陣が安定し、中軸の長打で勝つ野球を行ってきました。
1番天久選手の出塁や、3番田村選手・4番北条選手の長打力は素晴らしいものがありますが、
それ以外では5番に上がった大杉選手が当たっているぐらいで、他の打者の当たりは少ないです。
送りバントも神村学園戦で再三失敗するなど、今大会は成功したことの方が少ないぐらいで、
中軸以外は打線に繋がりを欠いているのが不安要素ではあります。
対戦チームによっては、田村・北条選手に対して攻め方が定まらず打たれた面もありましたが、
大阪桐蔭はセンバツを始め、光星学院をよく知るチームなだけに、
そう簡単に中軸の長打で得点することはできず、
送りバントを始めとする繋ぎの打撃ができるかどうかが一つのポイントになると思われます。

現時点では大阪桐蔭が一枚上手という印象は拭えませんが、
連投となる藤浪投手の立ち上がりを打てば、光星学院にもチャンスは生まれてきます。
初回の藤浪投手VS田村・北条選手の対決が、最初にして最大の山場となりそうな試合ですね。


◆高校野球 ピッチャーの攻守交替の全力疾走は果たして必要なのだろうか?
準々決勝のベストゲームといえば、光星学院と桐光学園の試合でしょう。
桐光学園の2年生左腕・松井裕樹投手は連投にも関わらず、
140キロを超えるストレートとキレの良いスライダーを武器に、
今大会最高の打線である光星学院打線から15三振を奪う好投で、
8回までは0-0と互角に試合が推移していたものの、
8回に3番田村選手と4番北条選手というプロ注目の強打者が連続タイムリーを放ち、
惜しくも敗れ去ったという試合でした。

勝負のあやとなったのが、7回裏の桐光学園の打席でした。
1アウトからピッチャーの松井投手が打席に立ち、
緩い当たりのショートゴロを放ったため、1塁へ全力疾走で惜しくもアウト。
続く8番ショートの武選手が簡単に打ってしまって3アウトチェンジ。
息も落ち着かない間に松井投手はマウンドに上がることになり、
8回が始まっても口呼吸で息を整えながらなげているという雰囲気で、
なかなか本来のピッチングができていませんでした。
ピンチになってタイムで間が空いたことで、ようやく息が整ったのか、
そこから本来のピッチングができるようになったのですが、
2番関口選手のショートゴロ併殺コースをショート武選手の2塁送球が少し逸れて2アウト。
そこから田村・北条選手のタイムリーに繋がっていくという展開でした。

そういう意味では、1年生の武選手は2つのミスをしてしまったわけです。
松井投手が少しでも休ませるように、7回裏の打席はできるだけ粘るべきでしたし、
8回の守備ではきっちりと打球を処理するべきでした。
ショートの守備の動きを見ていても1年生とは思えないセンスを持つ選手なだけに、
頭でしっかりと分かっていれば、きっちりとプレーできたはずです。
今回のミスをしっかりと反省し、さらなる成長を遂げて欲しいです。

で、本題なのですが、7回裏の松井投手の1塁への全力疾走もそうですが、
松井投手はイニング間の選手交代時に、全力疾走でマウンドからベンチに戻っていました。
確かに見ている分にはとても清清しく、気持ちよく見える光景なのですが、
そういった全力疾走の姿勢が松井投手のスタミナを削っていないと言えるでしょうか?
そういう意味では、松井投手は風貌こそやんちゃ坊主で、強気な投球を見せますが、
攻守交替の全力疾走に見るように、態度はとても紳士です。
ある意味、そういった紳士過ぎたところが敗因になってしまったのかもしれません。

打者時の1塁への全力疾走は相手にミスが出るかもしれないので、全力疾走は必要かもしれませんが、
攻守交替のピッチャーの全力疾走は別に必要ないように思います。
まぁ、ニヤニヤしながら、ちんたら帰ってくるのは態度的にどうなのかなと思いますが、
守りの時でも常に動いているピッチャーが全力疾走をする必要性は全くないでしょう。
打球が飛んでこない野手もベースカバー等で動いてはいますが、
それでも体を動かすことは少ないだけに、攻守交替の全力疾走はウォーミングアップの意味もあり、
体をほぐすこともできるだけに、スピードアップ以外の意味でも全力疾走した方がいいです。
でも、常に動いているピッチャーは…
外野手よりもベンチが近く、スピードアップのために走る必要もないですし、
そもそも、そこまで無理させる必要があるんでしょうか?
単なる観客の自己満足のためだけに走らせる必要はないでしょう。
そこら辺はもう少し柔軟に考えて欲しいですね。


以下は、準決勝と準々決勝の感想です。

○準々決勝1日目 第1試合 光星学院-桐光学園
桐光学園の松井投手は、立ち上がりに明らかに疲れが見え、
そこを1番天久選手に今大会初めて外野の頭を越される2ベースを許すが、
3番田村選手を迎えてお尻に火が付いたのか、
140キロを超えるストレートで内角を大胆に付き、スライダーを振らす投球で連続三振!
ややバランスを崩す場面もあったが、
キレのあるストレートとスライダーで中盤まで強力打線の光星学院を翻弄した。
7回に先頭の北条選手に追い込んでから甘く入ったスライダーを打たれてヒット、
その後のピンチは6番城間選手がエンドラン空振り三振ゲッツーで凌いだ。
問題は7回裏の桐光学園の攻撃、松井投手が打席に入り、ショートゴロで1塁へ駆け込み、
そのまま簡単に後続の打者が凡退してしまい、休む間もなく8回に突入した。
実際、マウンド上で疲れた表情を見せ、息を整えようとする仕草が多かったものの、
ピンチでタイムを取ったことで少し落ち着きを取り戻した。
ただ、途中から2番に入った関口選手のショートゴロ併殺コースを、
ショートの名手・武選手の2塁送球が逸れて1アウトのみに。
結果、3番田村選手に打席が回り、攻め方は良かったものの、
少し球威が落ちた松井投手の内角ストレートを、田村選手が詰まりながら三遊間を抜いた。
続く北条選手には内角ストレートで勝負するべきだったが、
やはりスライダーが甘く入って前進守備の左中間を抜かれてジエンドに。
田村選手とは違い、北条選手は内角は安全パイなんだが、バッテリーに迷いがあったか。
それでも疲れがありながらも、15三振を奪う好投はお見事。
北条選手に打たれた後もしっかりと抑えたし、内容的には素晴らしかった。

松井投手は現時点で高校生としては完璧だが、来年さらに上を狙うためには、
左打者のインコースを攻められるようになることと、
右打者の外に落とすチェンジアップを縦変化に変えて、精度を増すこと。
そうすれば、さらに完成度は高くなり、プロで即10勝できるレベルになる。
チームとしては、1・2年生が多く、来年が楽しみなチームだが、
夏を勝ち上がるためには2番手以降の投手の出来が左右するので、
松井投手の負担を減らすエース級の右腕を育てたいところ。
あとは松井投手の変化球を止められるキャッチャーの育成が必要。
当然、来年は春夏連覇の期待がかかるが、神奈川には横浜高校ら強豪校が多いだけに、
秋の大会を勝ち上がるのが大変だが、この悔しさをバネに、さらに大きくなって欲しい。

勝った光星学院は、エースの金沢投手の好投が光った。
前回登板はコントロールが悪く、ストレートの走りがいまひとつだったが、
今日はストレートにキレがあり、ストライクゾーンにしっかりと決まり、
得意のカーブを武器に桐光学園の右打者を翻弄していた。
終盤は球威が落ち、9回はコントロールが甘くなって危なかったものの、
ライナー性の打球が野手の正面に飛んで事なきを得た。
1点差だったら危なかったかもしれない。
打線はやはり3番田村選手の存在感が大きい。
内角にやや弱さがあるが、それでも打ち返すだけの強さがある。
一方の4番北条選手は2安打したものの、いずれも甘く入ったスライダー、
内角ストレートは空振りばかりで、全く打てる気がせず、
上のレベルではやはり苦労するのは間違いない。


○準々決勝1日目 第2試合 大阪桐蔭-天理
大阪桐蔭の横綱相撲というべき試合だった。
打線は1番キャッチャーの森選手のホームランで先制するも、
その後は天理の山本投手の力のあるストレートを打ち返せず、
なかなか追加点を奪うことができなかったものの、
バントやエンドランといった機動力や小技を駆使し、1点ずつを確実に取っていった。
終盤は打線のプレッシャーもあって、一気に突き放して勝利。
一発の豪快さだけではなく、各打者が役回りを理解して繋ぐ緻密さを持っている。

先発の藤浪投手の立ち上がりの調子はあまり良くなく、
指にかかったストレートは150キロ前後出ていたものの、
中盤にはシュート回転するなど、良い球と悪い球が少しはっきりしていた。
変化球もスライダーが抜けることが多く、甘い球も多かった。
ただ、自身のホームランで勢いに乗ると、シュート回転することがなくなり、
勢いのあるストレートでガンガン空振りを奪っていった。
変化球でもフォークのように縦に落ちる130キロ中盤のスライダーが決まるようになり、
高低で勝負することができ、後半のピッチングは抜群の内容だった。
9回2アウトからストレートでの三振にこだわったために、
そこを6番吉村選手にホームランを打たれてしまったが、それもご愛嬌というべき内容だった。


○準々決勝2日目 第1試合 東海大甲府-作新学院
両先発ともに調子は良くなさそうだが、
東海大甲府の神原投手は得意のスライダーで立て直せたのに対し、
作新学院の筒井投手はストレート・変化球ともに高く、そこを長打にされて失点してしまった。
3回から神原投手のテンポが良くなり、完全に立ち直ったように思えたが、
作新学院は3回から継投に出て、2番手として水沼投手が登板し、
右サイドから130キロ後半のストレート・シュート、外へのスライダーのコンビネーションで、
テンポの良いピッチングで三者凡退に取り、作新学院がリズムを取り戻したのか、
4回表に3番篠原・4番高山選手が大振りせずにセンター前へ運び、送りバントで進め、
6番吉田選手の3塁線を抜く2点タイムリーで同点とした。
しかし、東海大甲府が機動力を交えながら卒のない攻めを見せ、
少し甘く入ったボールをセンターを中心にミートで打ち返し、得点を重ねた。
シュートで詰まった打球も内野の頭を越すヒットとなるなど、
ミートに徹しながらもしっかりとスイングしているのが印象的だった。
守備も安定しているし、攻撃も卒がない。全体的にまとまりのある好チーム。

東海大甲府の1番ショートの2年生渡辺選手は隙のない打撃フォームでヒットを量産する巧打者、
ショートの守備も安定していて、まだまだ良くなる余地がある。


○準々決勝2日目 第2試合 明徳義塾-倉敷商
明徳義塾・福投手と倉敷商・西投手の投げ合いは、投打に活躍した福投手に軍配が上がった。
明徳義塾の福投手は130中盤のストレートながらも、低めに制球され、
カットボールやフォークなど、小さな変化で相手打者を翻弄する。
派手さはないが、まとまりのある投手。
明徳義塾の打線も長打力は持っているものの、それほど派手さはなく、
堅実に1点を取っていく卒のない野球を見せる。
例年は強打が光るが、今年は守りのチーム。
倉敷商の西投手は得意のシンカーで明徳義塾打線を翻弄するものの、
中盤から疲れを見せたのか、ストレートがシュート回転で甘く入り、そこを明徳義塾打線が見逃さなかった。
結果的にシンカーではなく、ストレートを打たれてしまっただけに、
もう少し配球的に工夫していればと悔やまれる。
倉敷商も守備が安定している守りのチームだった。


○準決勝 第1試合 大阪桐蔭-明徳義塾
大阪桐蔭は決勝を見越して沢田投手が先発してくると思ったが、
きっちりとエースの藤浪投手を持ってきた。
試合は中盤までどちらに転んでもおかしくない微妙な展開となったので、
この判断は結果的に正解だったと思う。
藤浪投手は立ち上がりにストレートやスライダーが抜けたりと、
ボール球が多くなっていたが、ストレートを球威で押して打たせて捕る投球をし、
4回ぐらいからエンジンがかかってきて、三振が増えてきた。
今日はフォークボールを解禁し、良い高さから落ちており、打つのは難しい。
ボール先行で崩れそうになっても、きっちり立て直すなど、
センバツの時よりも安定感が増している。
打線は少し調子が落ちている感じもするが、勝負どころでの長打や積極的な走塁はさすが、
強力打線以上にたくましい試合巧者ぶりを感じる。

負けた明徳義塾は継投のタイミングを誤ったか。
先発の福永投手は序盤に左打者にボール球を連発するなど、不安定さから1点を失ったが、
右打者に対しては2回以降コントロールが安定し、
左打者にもストレートで内角を付けるようになるなど、
右サイドから130キロ中盤の力強いストレートで大阪桐蔭打線を封じていた。
ただ、6回はそのストレートの球威が落ちてしまい、
打たれた安井選手の場面では目に見えて疲れていただけに、少し継投が遅かった気がする。
代わった岸投手もウォーミングアップ不足でタイムリーヒットを許すなど、
代えるなら左の小方投手を挟み、次の回の頭から岸投手で行くべきだった。

1年生右腕の岸投手はストレートが130キロ中盤ながらも、
縦に落ちるスライダーの鋭さは素晴らしく、大阪桐蔭打線が全く合っていなかった。
スライダーのキレは現楽天・田中投手の駒大苫小牧時代のスライダーを彷彿とさせる。
身体はまだまだこれからという感じなだけに、4番を打つ打撃とともに、今後の成長が楽しみな選手。


○準決勝 第2試合 光星学院-東海大甲府
東海大甲府のバッテリーは、田村選手と北条選手を逆に考えてるんじゃなかろうか。
田村選手にはインコースを使いながら、対角線上に攻めていて、それは正解なんだが、
田村選手の場合は少し甘くなるとインコースを打たれるので、安全に行くなら外のスライダー。
逆に北条選手はインコースは全く打てないので、執拗にインコースを攻め、
外のボール球のスライダーと組み立てるべきなんだが、なぜか外角ばかり攻めて2本塁打を打たれてしまう。
3打席目以降はようやくバッテリーの攻め方が定まったのか、
北条選手に対してインコースを執拗に攻め、ファールが精一杯で良い追い込み方をし、
外角低めのカーブを引っ掛けさせてショート左の併殺コースだったものの、
2年生ショートの渡辺選手がまさかの2塁悪送球、これをきっかけに2点を失ってしまい、
追い上げが難しい展開となってしまった。
攻撃の面では、序盤に城間投手のけん制や田村捕手のけん制にアウトになったりと苦しんだが、
コントロールの良い城間投手に対してエンドランを多用するようになってリズムを取り戻した。
もう少し早くエンドランが決まっていたらと悔やまれる。

勝った光星学院は、3番田村・4番北条選手の長打力が光った。
特に田村選手はホームランを含む4安打と大当たり、
今大会では選球眼よく四球を選ぶことが多く、後ろへ繋ぐ打撃が多かったが、ここで力を発揮した。
内角にやや弱さがあるが、それでも対応力があり、ベルトより高く来ればヒットになるし、
外の球もセンター方向へ逆らわず弾き返す。間違いなく今大会NO1の打者だろう。
ただ、主軸と1番天久選手と5番大杉選手以外は当たりが少なく、
送りバントのミスも数多くあり、主軸頼みの打線となっているだけに、そこが不安要素ではある。

2012年08月19日

ベスト8が出揃う

夏の全国高校野球甲子園大会は、今日の試合でベスト8が出揃い、
センバツ優勝の大阪桐蔭、昨夏・センバツ準優勝の青森・光星学院、
奪三振記録を樹立した2年生左腕の松井投手を擁する神奈川・桐光学園の3校を軸に、
栃木・作新学院、岡山・倉敷商、高知・明徳義塾、奈良・天理、山梨・東海大甲府、
という顔ぶれとなりました。
優勝候補は最初に挙げた3校、投打充実の大阪桐蔭、雪辱を果たしたい光星学院、
1・2年生中心で勢いに乗る桐光学園が中心になってくると思います。

そのうち、光星学院と桐光学園が明日の第1試合で激突することが決定。
桐光学園の松井投手は連投になってしまいますが、
今日の浦添商では1・2回と8・9回以外は楽に投げられていたので、
疲労はそれほど大きくはなさそうです。
光星学院は3番田村・4番北条選手と強力な右打者がいますが、
初戦の遊学館の先発・黒萩投手、2戦目の神村学園の2番手・平藪投手と、
左ピッチャーに苦戦する傾向があり、特に北条選手は内角に大きな穴があるだけに、
左の松井投手が速いストレートでどれだけ内角を抉れるかがポイントとなりそうです。
田村選手は外の変化球がポイントになりそうなので、
ここまであまり投げてこなかったチェンジアップが決まれば面白い展開となりそうです。
桐光学園は松井投手にばかり目が行きがちですが、
3番センター水海選手と4番ライト植草選手の中軸を打つ2年生は巧打と長打を併せ持ち、
1年生のショート武選手の守備の動きは軽快で、抜群の守備範囲の広さがあり、
1・2年生主体のチームを6番ファーストのキャプテン・田中選手や、
1番セカンド鈴木選手、2番キャッチャーの宇川選手ら、3年生が活躍してチームを引き締め、
若いチームながらも非常にまとまりのあるチームだけに、面白い試合になってきそうです。


◆ニュースネタ 日本の領土問題に関する私見
日本の領土可能性を順に並べると、
(可能性高)尖閣諸島>歯舞・色丹>竹島>国後・択捉(可能性低)、となります。

北方領土に関して言えば、1956年の日ソ共同宣言からして、
北方4島のうち2島の歯舞・色丹島は日本の領土として認められています。
国後・択捉島に関して言えば、1951年のサンフランシスコ平和条約で、
千島列島の放棄が宣言されており、そこに含まれるか否かは争いがあるものの、
終戦時のポツダム宣言の受諾によって連合国の指定する島以外は放棄となっており、
どちらもソ連は直接的な相手国ではありませんが、
国際社会にそれを宣言している以上はそれに拘束されるのは当然で、
最終的には連合国の一つであったソ連の判断に委ねられることになるでしょう。
アメリカやイギリスが何か言うなら分かりませんが、アメリカも静観していますので、
ソ連の見解が国後・択捉島を含んでいない以上、放棄したと捉えられるかと思います。
ソ連のゴルバチョフ政権下で北方4島が領土問題であることが確認されていますが、
相手方に決定権があるのは間違いなく、最終的には2島返還で妥協せざるを得ないでしょう。
そこら辺は敗戦国の悲しみでしょうね。

竹島に関して言えば、サンフランシスコ平和条約の際にも竹島の放棄は否定されており、
1905年の島根県編入も手続き上の問題はなく、
国際法的に日本の領土であることは明らかです。
韓国側はそれ以前からの領有を主張していますが、それを認める有力な証拠は出ていません。
これは「所有権」とは何かという根本的な問題に通ずるわけですが、
第一義的には「これは俺のもの」という意識ですが、それだけでは不十分で、
「これは俺のもの」だということを周囲の人々が認めることが必要になってきます。
今のところ、韓国側の示す証拠で国際社会の認知を示すものはないようです。
同情する点があるとすれば、こういった領土問題は西欧諸国の帝国主義に起因し、
いち早く近代化した日本と、出遅れて植民地化されるに至った韓国と、
その時代の早い者勝ちで決まってしまうだけに、その点は不運だったと思いますが、
それが国際社会のルールになってしまった以上、仕方ないと言わざるを得ないです。
国際社会が西欧諸国の都合で作られてしまった悲しみでしょうね。

尖閣諸島に関して言えば、領土問題となったのが1970年代とごく最近で、
200海里や海底資源が騒がれるまでは、全く話題となっていなかったので、
中国の強欲と言わざるを得ないです。
尖閣諸島の領有権を認めることは沖縄の中国領有を認めることに等しく、
沖縄が日本の領土である以上は、尖閣諸島も日本の領土です。
北方領土と竹島に関しては領土問題とする余地はありますが、
尖閣諸島に関してはそんな余地は一切ありません。
中華思想で染められた中国国民の悲しみでしょうね。


◆夏の全国高校野球甲子園大会 作新学院の野球部員が強盗容疑で逮捕
毎日、熱い戦いが繰り広げられている高校野球ですが、
そんな中で勝ち残っている作新学院の野球部員が強盗の容疑で逮捕されたというニュースが…
まぁ、負けた学校は既に甲子園を離れていますし、
出場を認めず、負けた学校に代役出場をさせるにしても日程的に無理がありますし、
今回の対応事態は致し方ない面があるのですが…
でも、高野連の発言はぶっちゃけ「甘すぎ」ですよね。

高野連は過去の例として、過去の桐生一や今大会の広島工の強制わいせつで部員が逮捕した件と、
同様の取り扱いをして、大会の参加を認めたようですが、
今回の件が本当に「強盗」であれば、とても同列に扱うことはできません。
「強盗」は重罪です。執行猶予なしの懲役5年以上の重罪なわけです。
強制わいせつと明らかに罪の重みの度合いが違っているわけで、とても同列には扱えません。
しかも、この部員が罪を犯したのが、甲子園初戦翌日の応援へ出かけ、
翌日に群馬県へ戻った後ということは、
同じ部員が頑張っている中で、犯罪を犯したわけで、仲間意識が完全に欠如しています。
通常では考えられない甲子園大会、高校野球を汚していますよ。
大会期間中に犯罪発生という前代未聞な事件を起こしておきながら、
お咎めなしとは正気の沙汰ではありません。
今までのように「個人の問題」として甘い判断をしていたらか、軽く見られてるんですよ。
学校側の個人の管理がお粗末になっている証拠でしょう。
高野連の緩い判断が教育としての高校野球を綻びさせているように思います。

私としても、かつてのような強権的な連帯責任には反対ですが、
今のように個人の問題として部活動としての野球の管理を怠っている状況には疑問があります。
罪を犯した選手はわいせつは認めているものの、金銭の搾取は認めていないので、
そこら辺は今後の捜査次第となりますが、
仮に強盗罪が成立する場合には、厳然たる対処をする必要があるでしょう。
今大会の作新学院の参加辞退や大会成績の取り消し等を行う必要がないと思いますが、
秋の大会の不参加は勿論、対外試合禁止など、厳正な処分をしてもらいたいです。
模範となるべき学校がコレでは、高校野球が犯罪の温床と捉えられちゃいますよ。


◆夏の全国高校野球甲子園大会
「東京ドームの飛ぶボ~ル~ ナゴヤドームの飛ばないボ~ル~
 みんなどこへ行った~ 見送られることもなく~♪」

今年の甲子園大会はセンターから逆方向へのホームランを結構見かけます。
ちょっと飛びすぎじゃねと思うこともあり、思いついたのが↑。

プロ野球で飛ばないと評される統一球が導入されて2年目ですが、
それじゃ3年前まで使っていた球場ごとメーカーの違うボールは、
廃棄されたのかと言えば、当然違うわけで、その行き先が気になります。
高校野球で今の統一球が使われていることはありえず、
そう考えると、いわゆる「飛ぶボール」を使っているのではないか、
そういう風に思えてくるのですが、実際のところはどうなんでしょうかね?


以下は、大会7日目~11日目までのメモ書きをそのまま掲載。
長文になっているので、「続きを読む」でチェックしてください。


○大会7日目 第1試合 明徳義塾-酒田南●
明徳の福投手は小柄ながらも右打者内角のシュートのコントロールが抜群。
ストレートは130キロ中盤ながらも、相手打者からすると厄介だろう。
酒田南の会田投手はストレートが140キロ前後でスライダーのキレが良い。
立ち上がりに四球とエラーで失点したのが悔やまれる。


○大会7日目 第2試合 倉敷商-松阪●
松阪の竹内投手は140キロを越す左腕と聞いていたが、
腕の振りが悪く、最速で135キロ、130キロ前後しか出ていない。
ややフォームが大人しく、コントロール重視で投げている雰囲気。
もう少し腕を振って、体重を前に乗せていって欲しい。
終盤に変化球が甘く入り、守備の乱れもあって大量失点してしまったのが残念。
倉敷商の西投手はシンカーの抜けがいい。
昨年の日大三・吉永投手よりも変化が少ないが、直球との見極めが難しく、低めに集まると非常に厄介。
ランナーを出した時に変化球が甘くなり、痛打を食らってしまったが、その後をしっかりと粘っていた。


○大会7日目 第3試合 秋田商-福井工大福井●
福井の菅原投手は初回に大荒れ。
最速148キロをマークするなど、140キロ後半の球をバンバン投げていたが、
コントロールが定まらず、押し出し等で失点。
ランナーが得点圏にいると、暴投が怖くてナックルカーブが投げられない辺りが、
ソフトバンクの新垣投手に重なる部分がある。荒削りすぎて素材が生かせていない。
他にも左腕でスライダーが特徴の上野投手や、140キロ右腕の菅谷投手など、
投手が揃っていただけに、敗退したのが残念。

秋田商の近藤投手は腕を長く使うスリークォーター右腕。
ストレートは130キロ後半、スライダー・チェンジアップ等。
立ち上がりは腕が振れずに苦労したが、その後は立ち直った。
2番手の阿部投手はサイドから130キロ後半の力のある球を投げていたし、
攻撃も試合巧者で確実に点数を取ってくる。バランスの取れたチーム。


○大会8日目 第1試合 作新学院-立正大湘南●
作新学院の打線の力強さが光った。
3番ライト篠原選手は2試合連続のホームランを放ち、
4番キャッチャー高山選手もホームランを放つなど、パワフルな打撃。
1番ショート石井選手にもヒットが出たし、この上位打線は脅威。
唯一心配なのはセンバツで活躍した2年生右腕の大谷投手の登板がないこと。
大差にも関わらず、今日も出番なし。不調といっても経験があるだけに、今後の連戦の鍵を握りそう。


○大会8日目 第2試合 桐光学園-常総学院●
桐光学園の2年生左腕松井投手は変化球を見せ球にして、ストレート勝負。
1回戦でも思ったがこのストレートの回転数が多く、キレがある。
フォーム的にも元西武の工藤公康氏を彷彿させるストレート。
スライダーが注目されるが、この140前半のストレートも高校生離れしている。
空振りの取れるストレートも魅力がある。
6回には右打者にチェンジアップを投げて空振り三振に。
ストレートとスライダーの中間でやや斜め軌道にスッと落ち、これもレベルは高い。
セットやけん制も上手く、トータルバランスの高さも魅力。
バッティングも悪くはなく、空振りした時に見せるバレリーナのようにスッと振るスイングを見ると、
手首の強さが感じられ、投手らしい打撃という印象を受ける。
コントロールはまだアバウトな面があるが、それでもコースに決まる球が多くなっているし、
現時点で文句のつけようがない理想的な成長を遂げている。
試合は5失点したものの19三振を奪う好投で、
あわや2試合連続20奪三振以上かという投球は素晴らしいの一言。
失点の内容は、6回はそれまでの2打席でスライダーを当てられていた2番高島選手に、
ストレートで2ナッシングと追い込んだものの、
簡単にストレートで行ってミートされて浅い左中間抜かれるタイムリー3ベースと暴投で2失点。
ちょっと安直に行き過ぎた感じがした。
8回は少し疲れが出てしまった感じで、点差もあって盗塁フリーパスにしていたら、
甘く入ったスライダーをセンター前へ運ばれ、ストレートを左中間浅い当たりで3失点。
ややストレートの球威が落ち、制球が甘くなったところを失点してしまった。
しかし、9回は元気を取り戻し、2三振を奪ってゲームセット。問題のない投球内容だった。

チームとしては2年生4番レフトの植草選手は雰囲気がある良い打者、
2年生の3番ライトの水海選手も右の巧打者。
なにより大きいのが6番ファーストの3年生キャプテン田中選手がポイントゲッターになっていること。
1・2年生の多いチームで、3年生のキャプテンが結果を残すことでチームが引き締まる。
上位躍進の可能性が高まってきている。

負けた常総学院は中継プレーのミスで2度失点をしており、
守りから勝つ常総らしくないプレーが目立った。
1・2年生のベンチ入り選手が多かったし、この経験を糧に、新しい常総の伝統を作って欲しい。
目立った選手ではエースナンバーの伊藤投手。
投手としては140キロ中盤のストレートを投げるが、やや荒れ気味。
マウンドの仕草等を見ていると、むしろ野手向きな性格に思える。
足が速く、身体能力が高そうなので、日ハム・糸井選手のように野手転向の方が化ける可能性が高い。


○大会10日目 第1試合 光星学院-神村学園●
光星学院の打線の力強さが際立つ試合だった。
天久・田村・北条選手と少し甘くなるだけで長打・ホームラン。すごくパワフルな打線。
最も怖いのは3番キャッチャーの田村選手。選球眼がよく、ボール球に手を出さない。
インコースも少し甘くなるだけで長打にできるので、投げるところが少ない。
打つ時に左足を大きく上げるので、膝元の食い込むスライダー・カーブや、
外角のスライダー・カーブで体勢を崩したいところだが、そこを振ってこないのが厄介。
キャッチャーとしての守備はいまひとつで、将来的にはサード転向が現実的。
4番ショートの北条選手は先輩の現巨人の坂本選手と比較されるが、
坂本選手はインコースのプルヒッターで、北条選手はアウトコースのプルフッター。
内角は少し甘くなっても打ち損じるだけに、田村選手よりも弱点がはっきりしている。
プロを考えると打撃は厳しく、ショートの守備を売りにして、
率は期待せずに我慢強く起用してくれる球団なら開花の可能性はあるかもしれない。
この打線を抑えるには、右打者のインコースに140キロの速球やシュートを投げきれる右投手、
もしくはインコースをクロスで攻められ、食い込むスライダー・カーブ、
外に落とすチェンジアップを持つ左投手だろう。左投手を苦にしているのは間違いない。

エースナンバーの金沢投手はセンバツよりも良くなかった。
得意のスライダー・カーブが入らず、ストレートが外れだすと修正が効かなくなる。
センバツ時では城間投手より上だったが、今は城間投手の方が上かもしれない。

負けた神村学園はバント守備が抜群に上手かった。
普通なら諦めて1塁に投げそうなタイミングでも、素早く2塁・3塁へ送球、機敏だった。
先輩の現西武・野上投手もフィールディングが上手く、伝統なのだろう。
4番ピッチャーの柿沢選手はストレートは140前後と速いが、変化球がこれといったものがない。
右投げ左打ちで、県大会では3ホーマー、甲子園では巧打を見せるなど、
バッティングを生かして行った方が良いように思う。
そういう意味では今日の試合は良い転機になるのではなかろうか。


○大会10日目 第2試合 大阪桐蔭-済々黌●
大阪桐蔭の沢田投手は140前後の力強いストレートが武器。センバツよりも球威が上がっている。
ただ、今日の試合は全体的にボールが高く、内容的にはいまひとつ。
特に左打者に苦労していて、カットボールが抜けて死球や暴投になるなど、荒れの原因となっている。
それでも自身の勝ち越しホームランからリズムに乗り、後半はスローカーブを交えるなど、
スライダー・カットボールのコントロールも安定、良いピッチングを見せた。

1番キャッチャーの2年生・森選手は今大会NO1キャッチャーだろう。
左打ちの打撃は左右に打ち分け、穴が少ない巧打者。
4回には追い込まれてから左投手の外角ストレート際どいところを2球見送り、
どこを狙っているんだろうと思っていたら、内角低めに来たストレートを完璧に捉え、
ライトスタンドへのソロホームラン。すげーわ。
守備では肩の強さが際立つが、まだまだスローイングは速くなる余地がある。
このまま行けば、来年のドラフト1位も可能なぐらいにレベルが高い。

強力打線の大阪桐蔭だが、課題は6番笠松選手の後。
笠松選手の調子が良いだけに、7番の白水選手が返せないと得点チャンスが少なくなってしまう。

済々黌の2年生左腕・大竹投手は腕を大きくしなって投げるスリークォーター左腕。
ストレートは130中盤でスライダー・カーブ等を投げる。
まだ体ができておらず、これからの投手で、カーブを投げる時に腕が緩むので、
そういった点が改善されてくれば、来年には楽しみな投手になりそう。
課題は変化球のコントロール。スライダー・カーブが浮きがちなのが不安。
それでも左打者は打ちづらそうにしていたので、コントロールされてくると楽しみ。


○大会11日目 第2試合 桐光学園-浦添商●
桐光学園の松井投手は、相手の浦添商が打席をピッチャー寄りギリギリに立ち、
ノーステップでスライダーの曲がる前に当てようとしたため、
1・2回戦とは異なり、三振は少なくなった。
ただ、それだと「当てるだけ」なので、良くとも外野手前までしか飛ばない。
3回から松井投手も意識を切り替え、スライダーで内野ゴロを打たす意図を強く持ったことで、
コントロールが安定し、ストライク先行となったことで却って三振が増える結果となり、
終わってみれば12奪三振と1・2回は三振なしだっただけに、これだけ奪えたのは見事。

8回に照屋選手にフルカウントからストライクを取りに行ったスライダーをホームランにされるも、
そこからエンジンがかかり、130キロ中盤で推移していた球速が140前半へとアップ、
完封勝利がなくなったことで、再び三振狙いへと切り替えられる辺りが非凡なセンスがある。
9回にも宮里選手に甘く入ったスライダーを打たれたこともあり、
今日の試合ではカウントを取る変化球に少し課題が見えた。
反省するのは続く4番呉屋選手への四球、あそこは打たれたスライダーで三振を取って欲しかった。
それでも今日の試合は松井投手の精神的強さが伺える試合で、
三振が取れないとなると切り替えて打たせて捕る、一発を打たれると切り替えて三振を狙う。
そこら辺の気持ちのコントロールやスイッチの入れ替えが非常に上手く、
そういった点もプロ向きの性格だと言える。

今まで松井投手の三振が多すぎて、守備陣が目立っていなかったが、
8番ショートの1年生・武選手のショート守備は凄い。
非常に足の運びが良い。1年生で既に3年生の名手レベル。守備だけで飯が食えそう。
打撃では1番セカンドの鈴木選手が先頭打者アーチに、
貴重な追加点となる左中間への2点タイムリー3ベースと活躍を見せた。
1・2年生中心のチームだが、キャプテンの田中選手とともに、3年生が良い働きをしている。

負けた浦添商は、機動力のあるチームだっただけに、普通に打った方が良かったように思う。
並みの投手なら、三振が奪えずに四球で自滅したかもしれないが、
そうならなかった時点で作戦を切り替えるべきだった。
打力と機動力のあるチームだったので、正面からぶつかって欲しかった。惜しい。
三振を恐れていては何も生まれないという典型例の試合。

それにしても、浦添商のエース宮里投手は何なんだろうか。
どうしてわざと帽子を浅く被り、投げる度に帽子を飛ばすのだろうか?
カッコいいと思ってやってんの? だとしたら、最悪としか言いようがない。
投げる度に帽子が落ちるから、その度にキャッチャーが返球できず、ワンテンポ落ちる。
帽子が落ちるということは、頭が動くということだから、むしろ悪い癖、
それなら、それで帽子をしっかり被ればいいのに、わざと落ちるように乗せるだけ。
意味が分からない。審判も注意しろよ。


○大会11日目 第4試合 東海大甲府-宇部鴻城
東海大甲府の本多投手は、将来性という点では神原投手よりも上かも。
右投げのスリークォーターで、腕を畳んで投げるピッチャー。
ストレートは130キロ後半~140キロ、スライダー・カーブ、
チェンジアップのように落ちる緩いフォークを投げる。
まだ少しバランスが悪く、ボールになることもあるが、
甲子園初登板ながらも落ち着いたピッチングをしているし、今後の伸び白を感じる。

2012年08月13日

ロンドン五輪が閉幕

日本はお家芸である柔道が誤算に終わったものの、競泳陣の安定した活躍に加え、
レスリング男女の活躍に、ボクシングでの金・銅メダルの獲得があったため、
金メダルは7個で世界の中で11位ながらも、
銀・銅メダルを含めたメダル獲得数は38個で日本歴代最高の数をマークし、
世界ではアメリカ・中国・ロシア・イギリス・ドイツに次ぐ6位という結果になりました。
競泳のリレーや卓球女子団体に女子バレー、サッカー男女など、
団体競技での好成績が多く、ナショナルトレーニングセンターを中心とした
総合強化策が少しずつ実を結びつつあるように思います。

そんな中で、やっぱり遅れているのが柔道なわけで…
他の多くの競技やデータや科学的トレーニングを駆使している中で、
昔ながらの伝統にこだわっている日本の柔道会はやはり時代遅れと感じてしまいます。
正直、このオリンピックを見ていても、柔道をやろうと思う子どもたちは少ないでしょう。
同じ格闘技ならレスリングをやろうと思うのではないでしょうか。
過去の栄光を捨て、伝統と新しさが共存する日本柔道を確立しない限り、
日本のお家芸復活はないように思えます。
まぁ、逆に考えれば、それだけ柔道が国際化し、世界に広まったということなのですが、
必ずしもその全てが日本柔道の功績だと言えないのが今の柔道界の立ち位置かと。

それと報道では女子選手の躍進を印象付ける報道のされ方をしていますが、
実際は男子21個、女子17個となっており、報道の印象とは異なっています。
団体競技を中心に女子の獲得メダル数が増えていることは確かですが、
男女では世界の競技人口が大きく異なっており、
男子では第三世界と呼ばれたアフリカ・中南米諸国が力を付けてきていて、
その関係で男子競技の順位が落ちているように思えるのでしょうね。

最も印象に残ったのは、メダル獲得はならなかったものの男子サッカーの躍進ですね。
前評判はえらく低く、予選突破も難しいと思われていた中、
初戦でスペインを破るなど、観客を魅了するサッカーを展開し、
ベスト4まで勝ち上がったのは見事だったと思います。
結果的に、メキシコ戦・韓国戦は力尽きてしまい、ピーク調整の難しさを感じさせました。
例えば、女子バレーと比較しますと、女子バレーは最初から中国戦を視野に入れていて、
そこで最高のパフォーマンスを出せるよう調整した結果、銅メダル獲得となりましたが、
男子サッカーの場合は予選突破、初戦のスペイン戦に照準を合わせたことで、
最後まで体力が持たなかった感じがします。
男子サッカーも金メダルを狙えることが分かってきただけに、
次は決勝トーナメントに照準を合わせながら戦っていくことが必要となりそうです。

あとは最後の男子マラソンですね。優勝がウガンダの選手だったのにはびっくりしました。
ケニアの隣国ですが、ケニアとは異なり、経済発展しているとは言い難い国なだけに、
この金メダルが一つの変化の象徴となってくればいいですね。
日本勢では中本選手が6位となり、なんとか日本陸連の顔は立った感じですが、
女子マラソンを含めて、世界との戦い方には課題を残しているのは確かなようです。


◆夏の全国高校野球甲子園大会
高校野球に限らないことなんですが、頭部付近のボールを打者が避けて、
たまたまバットに当たった場合にファールを取るのって、おかしくないですか?
いや、ルール的にはそうなんですけど、なんか理不尽に思えてしまいます。
死球は打者が避けていないとボールになってしまうのに、
打者が悪くもないのに、体付近のボールのリスクを打者が背負うのは変でしょう。
ファールならまだいいですが、フェアゾーンに転がったらピッチャーゴロですよ?
ちょっと理不尽なルールだなぁと思っちゃいます。
中にはグリップエンドのファールなど、スイング中の動作か判断しづらいものもあるでしょうが、
頭部付近の球を避けようとした時ぐらいは、バットに当たってもボール判定にして欲しいです。
今年の甲子園大会でも1回はあったはず。まぁ、レアなケースではありますが。

それとルール的なことで言えば、今日の第3試合の済々黌と鳴門の試合で、
ライナー併殺で3塁ランナーがベースを踏み、アピールプレーをしなかったところ、
3塁ランナーのホームインが認められるケースがあったようですが、
確か漫画の『ドカベン』でも同じシーンがありましたよね。
ドカベンは結構ルールの穴を付くようなシーンがあるんで、そういう面では勉強になります。
こちらは起こりうるプレーなんで、球児の方々には注意してもらいたいです。


で、ここまでの大会ですが、今日の時点で残り5校が出場していないものの、
大体のチームが出揃いましたが、優勝候補等は変わらない印象ですね。
筆頭はセンバツ優勝の大阪桐蔭で、投手力・攻撃力・守備力とトータルバランスが高いです。
追いかけるのが昨夏・センバツと準優勝の光星学院ですが、
城間投手が春より成長したものの、投手力は大阪桐蔭よりも落ちる感は否めません。
大阪勢頼みからも脱却してない感じですし、チームのまとまりという点も気になります。
あとは作新学院、常総学院、神村学園、新潟明訓。
常総学院は2回戦で桐光学園と当たるので、その結果次第でしょうね。
桐光学園は1・2年生が多く、まだ勝ちあがれるだけのチーム力はない感じですが、
松井投手を中心に1戦ごと力を付けていけば、優勝、さらには来年の夏連覇の夢が膨らんできます。

大会3日目~6日目の感想は、再度まとめるのが面倒なので、
メモ書きをそのまま掲載させていただきます。

○大会3日目 第1試合 浦添商-愛工大名電●
愛工大名電の浜田投手は序盤3回が悪すぎた。
躍動感がなく、体が重そうというよりも眠そうな感じに見えた。
守備でも名電らしくないミスが相次ぐなど、だらしない試合をやってしまった。
ただ、4回以降は浜田投手が持ち味を取り戻し、ストレートの球威が上がって安定感を取り戻し、
試合も追い上げる展開としていただけに、立ち上がりの失点が悔やまれる。
勝った浦添商は4番ピッチャーの宮里選手のホームランが大きかった。
右打者ながら右中間へ運ぶホームラン、驚きの一発だった。
浜田投手に関して言えば、ちょっと評価が落ちてしまったかなと。
クロスファイヤーのストレートとキレのあるスライダーは魅力的だが、
もう少しストレートの威力が欲しく、常時140キロ前半が出るぐらいでないと。
センバツ・夏と甲子園大会では力感が足りず、十分な力を示せなかった気がする。
ビッグ3の藤浪投手と大谷投手に少し水を空けられた形で、
左腕という貴重性を考えても、ドラフト1位は難しそう。

○大会5日目 第1試合 龍谷大平安-旭川工●
試合中盤に旭川工がリードするも、平安打線が力を発揮し、
同点に追いつき、延長11回にサヨナラ勝利。
注目の龍谷大平安の4番ライト高橋選手はランナーを置いてからのバッティングが光った。
特に9回の一二塁間を抜くヒットは、それまでの引っ張りの打撃とは違い、
方向に逆らわずにしっかりと打ち返すことができた。
打球も速いし、やはりドラフト候補の逸材なのは間違いない。
気になるのは、ランナーがいない時に、足をぶらりと大きく上げること。
足を上げるなとは言わないが、上げるならきっちり上げないと。あまりにも不安定すぎる。
セットからの投球で少し足を引く程度の方が安定感がある。
そう考えると、長距離砲というよりも中距離タイプで、
今後は逆方向にどう打ち返すかが課題になってくるように思われる。

○大会5日目 第2試合 東海大甲府-成立学園●
なんで東海大系列の学校はプロ野球選手を多く輩出しているのに、
肩の開きの早い速球派投手を量産するんだろうか? 意味ないだろうに。
東海大甲府の神原投手も肩の開きが早く打者から見やすいフォームをしている。
140キロ出てもスピードを感じないのは勿体無い。
成立学園の2年生右腕の谷岡投手は140前後のストレートとキレのあるスライダーが武器。
まだ体ができておらず、たくましさが足りないが、来年が楽しみな投手。

○大会6日目 第1試合 神村学園-智弁和歌山●
神村学園の柿沢投手と平藪投手は安定感があった。
柿沢投手は140キロ前後にシンカー気味のボールと派手さはないが安定感がある。
平藪投手は130キロ後半の伸びのあるストレートとカーブで緩急があり、テンポもいい。
守備も併殺を多く奪うなど、ディフェンスがしっかりとしている。
智弁和歌山投手は最後に投げた蔭地野投手が故障に泣き、8割の回復具合だったそうだが、
4番の柿沢選手に対しては最速144キロのストレートで攻め込むなど、
結果は四球だったものの、良い対決だった。
まだ細身で体ができていないだけに、大学できっちり鍛えれば、将来性は高い。

○大会6日目 第3試合 大阪桐蔭-木更津総合●
大阪桐蔭が順調なスタートを切った試合となった。
大阪桐蔭の藤浪投手はストレートの威力がセンバツよりも増した印象で、
ストレートは150キロ前後、最速153キロのストレートは威力がある。
センバツよりも指にかかったボールが多くなり、威力が抜群だった。
それに対して変化球、特にスライダーのコントロールはまだ荒れ気味。
少しスライダーを投げる時に腕の位置が下がり、
リリースもストレートよりも早い段階で投げており、微妙なリリースの狂いがある。
この悪癖がそう簡単には直らないだろうが、今後の大きな課題となりそう。
攻撃面では1番キャッチャーの森選手がセンバツに続いて大当たりで、
4番ファーストの田端選手が一発を放ち、7番サードの笠松選手も一発を打った。
走塁も積極的だし、トータルバランスはやはり高い。
負けた木更津総合の黄本投手は中日・川上投手のようなバランスの良いフォーム。
綺麗なフォームからストレートは140前後、145キロをマークして力がある。
クイックも速く、トータルバランスが優れた投手。
球数が増して、甘い球を痛打される結果となったが、
大学・社会人で変化球を磨いていけば、将来性も高い。

○大会6日目 第4試合 新潟明訓-県岐阜商●
新潟明訓の竹石投手は140キロ前後の伸びのあるストレートが武器、
ストレートの回転が良く、相手打者がポップフライを打ち上げるほど。
打線も1番センターの金子選手がリードオフマンとして素晴らしい働きで、
バント等の小技が非常に上手い。まとまりのある好チーム。

2012年08月09日

1試合9イニング22奪三振

夏の全国高校野球甲子園大会が開幕し、大会2日目にして前人未到の大記録が生まれました。
神奈川代表の桐光学園の2年生エース左腕・松井裕樹投手が10者連続三振を含む、
9回22奪三振の完封勝利を挙げ、甲子園に新しい歴史を刻みました。
今年の神奈川県大会で、優勝候補筆頭だった横浜高校を破り、
その横浜高校のベテラン監督である渡辺監督をして「高校生では打てないスライダー」と言わしめたことから、
甲子園大会開幕前から大阪桐蔭の藤浪投手や愛工大名電の浜田投手と並び、注目の投手ではありましたが、
まさか、いきなりこんな大記録を打ち立てるとは思ってもいませんでした。
これまでの記録が現西武の坂元弥太郎(浦和学院)投手や現巨人の辻内崇伸(大阪桐蔭)投手、
センバツでは現中央大学の島袋(興南)投手らがマークした19奪三振でしたから、
その記録を大幅に更新することとっただけでなく、
18回での記録である坂東英二氏の25奪三振や、15回での23奪三振をマークした江川卓氏ら、
伝説の名投手が延長戦でマークした20奪三振以上の記録を9回で出したことから、
この記録が10年や20年で破られるとは思えず、歴史に残る大記録になるのは間違いありません。
27個のアウトのうち22個ですからね、信じられない数です。

その桐光学園・松井祐樹投手の投球フォームは元西武の工藤公康氏を彷彿させる形で、
投げる前に少し状態を逸らして始動するなど、背筋の強さを生かした形です。
ストレートは140キロ中盤で、イニング中盤には130キロ後半まで落ちましたが、
終盤には再び140キロを越してくるなど、スピードの方もあります。
打者が短く持ってスイングしても打球が前に飛ばず、回転の良さが分かるストレートです。
変化球のスライダーは左投手特有のカーブのような大きな曲がり方をしますが、
カーブよりも速い120キロ台後半のスピードで鋭く曲がるので、
ストレートとの見極めが付かず、狙っていても空振りしてしまう打者にとっては「消える魔球」です。
投球のテンポも速く、ストライクが入ると、ポンポン投げてくるだけに、
相手打者は考える暇がなく、ボール球につい手を出してしまう場面が多かったですね。
三振の多くはスライダーでしたが、イニングを経るにつれてストレートでの三振も多くなり、
それだけ相手打者が見極めに苦労していたことが分かります。

課題はコントロールで、右足の接地からリリースまでが不安定で、
突如としてコントロールを乱すことがあり、自滅してしまう可能性も残っています。
それでも、積極的に勝負はできる投手で、修正能力もあるだけに、
一気に崩れてしまうようなタイプではなさそうですね。
上半身に比べて、下半身の成長はまだまだですから、成長の余地がまだあると言えそうです。

今後はことあるごとに「22奪三振」が取り上げられるでしょうから、
2年生でまだ先があることを考えれば、それは大きなプレッシャーになりかねない数字ですが、
そんな数字に負けない大投手へと成長していってもらいたいですね。
新しい怪物が甲子園に登場したのは間違いありません。

次は初戦大勝した強打の常総学院との対戦ですか。
ただ振り回すだけでなく、逆方向にも狙い通り速い打球を打てる打線なだけに、
そんな強力打線を相手に松井投手がどういったピッチングを見せるのか、注目の対決です。
2回戦屈指の好カードになりそうで、今から両校の戦いが楽しみですね。


◆夏の甲子園大会 大会1日目・2日目
開幕試合となった福井工大福井と常葉橘の試合は、常葉橘が裏の攻撃だったのが響きましたね。
開幕試合という緊張に加えて、始球式の間が大きく空くなど、
先発投手にとって「嫌な間」が大きかっただけに、立ち上がりを心配していましたが、
微妙な当たりが三遊間の真ん中を抜いていったりと不運な当たりもあって3失点。
これが結果的に勝敗を大きく分けてしまいましたね。
表と裏が逆だったら、全く違った試合展開になっていたように思います。
これが開幕試合の難しさでしょうね。緊張するしないとは別に、いつもとはまるで違う雰囲気ですから。
常葉橘はリリーフで好投した2年生左腕の高橋投手を中心に、1・2年生が多いチームですから、
この経験を来年に生かしていってもらいたいです。

福井工大福井の菅原投手は、上から投げ下ろす本格派オーバースロー。
ストレートは140キロ前後で、最速145キロ。
変化球はスライダー・カーブ・ナックルカーブといった縦に落ちる変化球が中心です。
ナックルカーブの曲がりは非常に大きく、高校生では打つのが難しそうです。
ただ、コントロールはアバウトなだけに、ナックルカーブを見送られるとボールになってしまい、
自滅する可能性も秘めています。
まだ荒削りな印象が強く、もう少し下半身が使えるようになれば、
体重が最後まで乗ってくるでしょうし、今後の成長に期待というタイプです。


大会2日目の第1試合の作新学院と佐久長聖は、甲子園経験の差が最後に出てしまった感じです。
試合前半は佐久長聖が押していたんですが、エラーなどが重なって追い上げられ、
作新学院の代打・吉田選手の一発で逆転され、
継投に出るも、立ち上がりに失点してしまい、勝敗が決してしまいました。
4番サードの寺尾選手はフォームに無駄がなく、どんな球でも対応できそうな雰囲気があり、
5番ファーストの板垣選手は豪快なスイングで、
6番レフト2年生の小川選手はバットコントロールが良いなど、
全体的にスイングが鋭く速い強力打線だっただけに、経験があれば良いチームに育ったように思います。
それだけに早々と負けてしまったのが残念でしたね。
センバツベスト4の作新学院の意地が勝ったという感じでしょうか。

目立った選手は佐久長聖の五味投手。
ストレートの球速こそ130キロ後半ですが、
リリースポイントが前にあり、球速表示以上の力を感じました。
変化球は緩いスローカーブにスライダー、SFF。
武器となるSFFはチェンジアップのような落ち方をするブレーキがかった変化球で、
コントロールも安定していて、低めに集められる好投手だと感じました。
ただ、作新学院打線を警戒するあまりに、SFFに頼りがちな組み立てとなってしまい、
ストレートを効果的に使えず、ピッチングが苦しくなってしまいました。
もう少しストレートを多めに混ぜていたらと思いましたね。
今後の成長に期待したい投手です。

2012年08月01日

ロンドン五輪

競泳陣の活躍もあって、銅メダルを中心にメダル獲得数自体は増えていますね。
ただ、金メダルは現時点で1個。改めて、世界一の難しさ・重さを感じます。
周囲はメダルの有無やメダルの色であれこれと言いますが、
大事なのは最低でも4年間頑張ってきた成果を出すことであり、
選手個人が力を発揮し、大舞台で己を出せることを期待したいです。


◆ニュースネタ 「脱原発」の行き先はどこなのか?
脱原発を掲げてのデモ行進等が頻繁に行われているようですが…
彼らの反対運動の行き先は一体どこにあるんでしょうかね。
そりゃ永遠に電力を生成し続ける永久機関が存在すれば、
誰だって原発を使おうとは思わないわけで、
最終的にエネルギー政策をどう考えているのでしょうか。
そんなことやってる暇があったら、マクスウェルの悪魔でも探してきてくれ(苦笑)

もう一つは何で今頃になって「脱原発」なのかということです。
勿論、福島原発の事故で放射能の恐怖が身近なものとなったことが理由でしょうが、
これが初めての原発事故ではあるまいし、それまで何を考えて生きていたのという話です。
今のイジメ問題に照らし合わせれば、
「お前らだって見てみぬ振りをしてたじゃないか」という傍観者の罪ということです。
原発の危険性については、東西冷戦が終結した90年代前半には、
チェルノブイリの悲劇として世界中が知ることになったわけですから、
その後に生まれた平成生まれであっても、それを知らないで済ますことはできません。
原発の危険性を知りながら放置しておいて、今更、反対だというのなら、
有効な回避策を提示すべきことは当然でしょう。
自らを省みずして、新しい展開などできません。

その頃から生きている私個人としての記憶を振り返れば、
当時の社会科の資料集に載っていた北野武氏のコラムが忘れられません。
細かい文章までは記憶していませんので、結論だけを言えば、
「脱原発の行き先は原始時代への回帰」だということです。
今の生活を捨てる覚悟がないなら、脱原発はできないということでした。
綺麗ごとばかりが並べられている教科書の中で、
実直に事実を述べたその文章は、当時小学生だった私にとって衝撃でしたね。

「脱原発」を掲げる人間がパソコンや携帯電話を使ってデモの情報を広め、
自家用車を使ってデモの会場へ集まる、こんな笑える話が他にあるでしょうか。
今の時代に脱原発を真に唱えられるのはホームレスの人々ぐらいでそう。
脱原発の前に、家のエアコンを、冷蔵庫を、テレビを、自動車を、
現代の家電製品のことごとくを打ち壊せ、まずはそれからだ、
終局的にはそういうことです。

これで「脱原発」を掲げている人がイジメ問題の傍観者を叩いていたら、笑い事じゃないですね。
偽善という言葉さえも通り越す、憎悪の対象ですよ。
「私たちは福島の人たちを一緒になってイジメたんですよ?」、
思考停止な人がいたら、是非ともそう言ってあげましょう。


◆ニュースネタ 大津市のイジメ自殺問題
学校や教育委員会がまともに機能していない以上、彼らの自浄能力は期待できないだけに、
警察機構の介入は学校自治の精神に反するものの、致し方ないのが実情でしょう。
情けないやね。JR西日本の福知山線の脱線事故と同じ構図。
過剰な成果主義が不祥事の隠蔽を呼び、事態を悪化させる。同じことの繰り返しですわ。

心配なのは子ども達の心のケア。
この事件は周囲に誰一人として信頼できる大人がいなかったことを示すわけで、
これが他者に対する不信感に繋がってしまわないかが心配です。
事件をさらし上げたりと、メディアや情報ツールの氾濫も影響するでしょうし…
まぁ、ぶっちゃけ、自分なら立ち直れませんね。
他人なんて二度と信用しないだろうな(苦笑)
セカイの破滅でも願って、魔王になろうと誓うことでしょう(by NHKの平清盛)。
そうならないように、誰か一人でもいいので、子ども達の心を優しく包んでもらいたいです。

イジメとそれに関する自殺に関して言えば、ケースバイケースなので一概には言えません。
多くの場合はイジメる側に差別的精神が強く存在していて、そちらが悪い場合がありますが、
イジメられる側が精神的に弱すぎる場合もありますから、線引きは難しいところです。
未熟なコミュニケーションのため、じゃれ合いの延長が暴力に発展する可能性もあり、
例えば、お尻を軽く叩くや蹴るならセーフな感じもしますが、お腹を蹴ったらアウトだったりと、
伝達手段が未熟な故、双方や周囲にとって判断しかねることが多くあります。
難しいことではありますが、それらは個別個別で判断していかざるを得ないでしょう。

現代の世相で往々にして感じるのは、「弱きを助け、強きを挫く」のような勧善懲悪の精神や、
相手を慈しむ「慈愛」の精神が足りないな~、ということでしょうか。
例えば、勧善懲悪だって今に残ってるのはほとんど同じ奴でしょう?
「水戸黄門」「暴れん坊将軍」「遠山の金さん」、その他の現代の刑事モノドラマ、
どれも権力者が悪を挫くものばかりです。
中には大名クラスに向かっていく「鬼平犯科帳」とか、
現代の刑事モノでも悪の政治家や警察上層部と対立するようなものもありますが、
それでもやっぱり彼らは私達にとって「権力者の一味」であることは変わりがなく、
勧善懲悪の精神は弱いように見えます。
「ねずみ小僧」や「清水次郎長」など、一見すると悪の立場の方が勧善懲悪の精神は浮き立つように思えます。
まぁ、そう考えていくと、現代の私達は精神構造さえも官僚組織に囚われていると言えそうですね。
悪から始まる官僚組織からの逸脱した善をもう少し語っても良いような感じもします。

イジメを受ける側、自殺を考えている子どもに関して言えば、
別に学校に行きたくなければ行かなくてもいいわけで、遠慮せずに逃げろということです。
追い詰められた精神では何も突破口は開けず、逃げて一旦落ち着いてからでなければ、
まともな判断はすることができません。
遠慮せずに逃げて引き篭もりましょう(苦笑)
まぁ、でも、結局、イジメは人間の心が弱い以上、決してなくならないわけで、
イジメている側が環境が変わればイジメられるかもしれませんし、
イジメられている側が逆にイジメる側になることも容易に起こり得ます。
子どもの頃は学校という狭い社会の中でしか考えることができないので、
そこでの辛い出来事はこの世の全ての辛い出来事に思えるかもしれませんが、
学校という社会を抜け出せば、そんなことは全く関係なくなるわけで、
イジメられるのが嫌なら学校なんて止めて環境を変えればいいんです。
死ぬくらいなら、そちらの方がマシだし、簡単に死ぬ結論を出す頭は狭量と言わざるを得ません。
別に恨んで死んでも魔王になんてなれませんよ。
自分にその恨みが還ってくるだけで、なんのハッピーにもならんです。
別に大人になれば、特に良いことがなくても平気な顔して生きているわけですし、
自分はもうダメだとか堅苦しく考えずに、なんでもいいから生きろということです。