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2012年03月28日

パリーグ順位予想

昨年はソフトバンクの独走という形で終わりましたが、
今年はそのソフトバンクから和田・杉内・ホールトン投手の3人が抜け、
2位の日ハムからはエースのダルビッシュ投手が抜け、
3位の西武からは帆足投手が移籍するなど、
上位チームの戦力流出が目立ち、上位と下位の差がぐっと縮まりそうです。

それでも、このキャンプ・オープン戦を見ていると、
ソフトバンクの投手層の厚さはさすがで、
新加入の帆足・ペニー・ピント投手はやや調整に不安を残しているものの、
昨年の経験を生かして山田・岩崎投手が大きく成長し、
故障等で苦しんだ新垣・大隣投手が復活するなど、投手力に衰えが見られません。
日ハムは先発陣の穴埋めはできなかったものの、
若手が成長し、スレッジ選手が復帰した打線は強力になりました。
西武も新外国人のヘルマン選手とゴンザレス投手が戦力として機能しそうで、
中島選手が残留したことで計算も立ちやすくなり、チーム強化が進みました。

この昨年の上位3チームに、オフから積極的に補強したオリックスが加わり、
4チームが戦力的に一歩リードしている感があります。
ロッテは打線の補強が進まず、楽天も戦力の底上げが進んでおらず、
現時点では苦しい感じがありますが、
シーズン中の補強次第では上位進出は十分可能だと思われます。

それでは各チームの戦力を再分析し、順位予想をしてみようかと思います。


◆福岡ソフトバンクホークス
前述のように、和田・杉内・ホールトン投手と先発3枚が抜けたものの、
帆足投手をFAで獲得し、大リーガーのペニー投手とピント投手を補強し、
また、若い山田投手や岩崎投手が主力としての意識を強く持つようになるなど、
若手の成長も進んでおり、リーグ屈指の投手力は変わっていません。

ただ、補強した先発3人の調整が順調だったとは言い難く、
ペニー・ピント投手はスタミナ面の不安を残していることから、
リリーフにかかる負担が大きくなるだろうと思われますが、
馬原投手が怪我をしたこともあって、リリーフ陣は再構成中で、
抑えはファルケンボーグ投手で問題ないものの、
中継ぎの森福投手以外は明確に定まっておらず、
日本復帰の岡島投手を含めてどう再構成するのか、注目が集まります。

打線は、川崎選手の抜けたショートに明石選手が入り、
1番本多・2番明石・3番内川選手と1~3番は確定しているものの、
4番として期待したペーニャ選手は三振が多くて粗く、
カブレラ・小久保・松中・多村選手といったベテランも調子が上がらず、
オープン戦では得点能力が低かったこともあって、4番以降が流動的です。
とはいえ、昨年も故障者が出ながらも選手をやりくりして勝っていましたから、
投打に渡って依然流動的な戦力をいかに当てはめていくのか、
秋山監督の手腕次第といった感じでしょうね。

スタートダッシュは難しいものの、戦力は十分あることから、
じわじわと力を発揮し、今年も優勝争いに絡んできそうです。


◆北海道日本ハムファイターズ
絶対的エースだったダルビッシュ投手の抜けた穴は大きく、
2年目の斎藤投手の成長に期待したものの、ここまでは期待とは程遠く、
吉川・中村勝・乾・土屋投手といった若い投手も十分アピールできず、
先発陣の底上げは思うようになりませんでした。
それでも武田勝・ケッペル・ウルフ投手といった先発陣は健在で、
リリーフの武田久・増井・宮西・谷元投手らも順調に来ており、
エース不在というハンデはあるものの、駒は揃っています。

打線は中田・陽選手といった若手が伸び、スレッジ選手が復帰したことで、
2番に稲葉選手を起用するなど、積極的な打順構成が可能となり、
オープン戦は繋がりのある打線で高い得点力を誇りました。
元々、点数の取り方が上手い打線でしたし、
調子に乗ると手がつけられない強力打線となりそうです。
打線のポイントは4番の中田選手、
昨年は好不調の波が激しく、勝負どころの8・9月に調子を落とした結果、
追走していたソフトバンクに引き離されることになりましたから、
中田選手がどれだけ成績を安定させられるかに注目が集まります。

ダルビッシュ投手が抜けたとはいえ、
他チームと比べると投手力が上位であることは変わりありませんが、
勝負所で勝てるエースがいないことはシーズン終盤に響いてきそうです。
そのためにもシーズン前半にしっかりと貯金を固め、
リードを保ったまま逃げ切りを図りたいところ。
オープン戦を好調で終えただけに、まずはスタートダッシュでしょう。


◆埼玉西武ライオンズ
先発では帆足投手が抜けたものの、
涌井・岸・牧田・西口・石井一久・菊池雄星・十亀・大石・小石投手と駒は豊富。
ただ、ベテランの西口・石井一久投手以外の調整は順調とは言い難く、
涌井投手は不用意な四球が多かったことで、開幕投手太鼓判とまでは行かず、
岸投手は故障で出遅れ、ギリギリ間に合ったかどうかの調整段階、
牧田投手は逆球が多く、昨年の先発時の感覚が完全には戻っていない感じです。
調整には不安が残るものの、涌井・岸投手ともにボール自体は良いだけに、
昨年のように二桁投手を逃すという展開は考えづらく、
時間が経つにつれて力を発揮してきそうです。

課題だったリリーフ陣は好調そのもので、抑えのゴンザレス投手が安定しており、
セットアッパーとして期待する岡本篤志投手も昨年後半の好調を維持、
中村マイケル投手も巨人時代の不振が嘘のような好投を見せ、
ベテラン左腕の星野投手や新加入のウィリアムス投手も結果を残し、
野上・松永・武隈投手といった若手もアピールするなど、リリーフの層は一気に厚くなりました。
昨年の開幕1軍メンバーに期待込みで菊池投手や大石投手が入ったのに対し、
今年は好投していたウィリアムス投手や
オープン戦では無失点と結果を残していたルーキー小石投手までが開幕1軍を逃すなど、
投手を働き場所に当てはめるのではなく、働き場所を投手が勝ち取る形になるなど、
昨年までのソフトバンクや日ハムのような良い競争循環になりつつあります。

打線は中島選手が残留したことが大きく、栗山・中島・中村選手と実績ある打者が名前を揃えます。
新外国人のヘルマン選手がシュアな打撃と足で1番打者に定着したことで、
昨年は片岡選手の怪我によって減らした盗塁数の穴埋めが図れそうです。
その片岡選手も2軍戦で復帰を果たしており、早い段階での1軍合流が予想され、
長打力だけでなく、機動力の面でもリーグ屈指の打線となりそうです。
課題は中村選手の後を打つ5番打者、
昨年はフェルナンデス選手が8月後半以降に好調だったことが最下位からの逆転3位に繋がりましたから、
抜けたフェルナンデス選手に代わる5番打者がポイントとなります。
新外国人のカーター選手は怪我で早々に離脱となってしまったため、
広島からトレードで嶋選手を獲得、オープン戦で結果を残したことで5番定着となりましたが、
シーズンになってからも勝負強い打撃を見せられるかどうか注目が集まります。
片岡選手復帰後には2番を打つ予定の栗山選手が5番に入る可能性もあり、
5番打者のやり繰りが打線のポイントとなりそうです。

総じて優勝する戦力は十分揃っており、
抜けた戦力よりも加入した戦力の方が大きいことは間違いないです。
唯一の不安は先発投手陣の調整のみ、
球界的にも菊池雄星投手には頑張ってもらわないといけないだけに、若い力の台頭が待たれます。


◆オリックスバファローズ
打線には李大浩選手と高橋信二選手が、
投手陣にはミンチェ投手と井川投手が加わり、
ドラフトでも社会人中心の即戦力補強をするなど、
積極的な補強で優勝争いをする戦力を一気に整えてきました。

投手陣は金子・中山・西・寺原・フィガロ・マクレーン投手と6枚揃い、
リリーフも岸田・平野・ミンチェ投手と3枚揃い、
課題だった左のリリーフにも新人の海田投手が加わるなど、戦力は整っています。
ただ、オリックスは隔年傾向が強く、チームの好不調の波も大きい欠点があり、
オープン戦でも金子投手以外は好不調がはっきりしていて、
昨年のような活躍を期待できるかどうか分かりません。
加えて、エースの金子投手も故障がちで、無事に1年投げられるか不安が残ります。

打線は昨年まで坂口・後藤・T-岡田選手と左打者に偏りがありましたが、
今年は右の李大浩・高橋信二選手が加わったことでバランスが良くなりました。
ただ、オープン戦では李大浩選手の後の5番に期待したT-岡田選手が不振で、
5番打者が流動的になってしまったのは不安材料です。
また、李大浩選手が打っていたオープン戦序盤は得点力が高かったものの、
中盤以降に湿りがちになると得点力も落ち込んでしまっただけに、
打線の方も好不調の波の不安が残ります。
注目の李大浩選手は4番としてしばらく機能すると思いますが、
過去の韓国スラッガーの例からすると、シーズン序盤は打つものの、
研究されてくると変化球に苦しむところがあり、
シーズン後半でも結果を残せることができるかどうか注目が集まります。

優勝するための戦力は揃ったものの、チーム全体の好不調の波の大きさが気がかり。
計算できるとは言い難く、今年も順位の上下が激しいスリリングなシーズンになりそうです。


◆東北楽天ゴールデンイーグルス
投手陣は岩隈投手が抜けた穴を、若手の底上げで対応しようとしたものの成功せず。
キャンプ・オープン戦では下柳投手や加藤大輔投手、上園投手など、
他球団を戦力外となった「復活組」の活躍が目立ったことは、チームとして微妙なところ。
先発陣が苦しいことに変わりないだけに、若手の台頭が待たれます。

先発に不安はあるものの、リリーフ陣はラズナー・青山・片山投手ともに順調で、
駒自体は揃っていますから、先行逃げ切りの展開にしたいところです。

打線も戦力外にした山崎武司選手の穴は埋められておらず、
4番候補だったガルシア選手が怪我、
移籍のフェルナンデス選手や新外国人のテレーロ選手も安定しているとは言い難く、
松井稼頭央選手や岩村選手といったメジャー復帰組も怪我で欠くなど、
中軸の不安は解消されていません。
それでも大久保コーチの猛練習の成果なのか、牧田選手ら若い打者が成長しつつあります。
ただ、その効果がすぐに出るのか、半年後に出るのか、1年以上先か、
打線強化に即効性はないだけに、しばらくは我慢が必要となりそうです。

戦力的な不安は大きいものの、田中投手というエースがいるのは強み。
前半はなんとか離されないようにしながら戦力を整え、
シーズン後半に勝負をかけたいところです。


◆千葉ロッテマリーンズ
ドラフトで補強した3人の新人投手はいずれも戦力で、
藤岡投手は先発の軸として、中後投手は左のワンポイントとして、
益田投手は右のセットアッパーとしての働きが期待できそう。
若い成瀬・唐川・藤岡投手の3本柱は魅力的で、総じて投手力は高いです。
ただ、グライシンガー投手に対する期待が過度なところがあり、
セットアッパーのロサ投手の不調も気がかりです。

期待の大きい投手陣に比べ、昨年最下位の最大の理由であった打線強化は不十分で、
ヤクルト戦力外のホワイトセル選手と復帰のサブロー選手の中軸では不安の残るところ。
レギュラー不在だったショートに根元選手が定着したことは明るい材料ですが、
得点力向上とまではいっていません。
中堅の今江選手や大松選手が打線を引っ張っていくようにならないと、厳しいかと。
おそらくシーズン途中に外国人打者を補強する展開になってくると思われるので、
その打者次第ではないでしょうか。
かつてのボーリック選手のように救世主となる外国人打者獲得が待たれます。


以上の戦力分析から、優勝争いは西武とソフトバンクが中心となり、
次いでオリックスと日ハム、以下、ロッテ、楽天と続くと予想します。

2012年03月26日

プロ野球オープン戦が終了

プロ野球はオープン戦が終了し、今週金曜日の開幕を待つのみとなりました。
オープン戦を通じての感想は、「やはり今年も打てない」なと。
打率1位の日ハムの.284は例外として、2位の試合数が少なかった楽天でさえ.254、
それ以外の10球団は.230以下という感じで、点数の入らない試合がほとんどでした。
飛ばないボール対策が十分進んでいるとは言い難いようです。

そんな中で打率トップの日ハムの打線は若い選手の勢いを感じますね。
中田・陽選手を筆頭に、近藤・西川・加藤・中島・杉谷・鵜久森・谷口選手らもアピール、
キャンプ・オープン戦ではルーキーの大嶋選手が目立ちましたが、
負けじと若い選手も頑張ってアピールしていたように思います。
戦力的にはスレッジ選手が加入して長打力が増し、
稲葉選手が2番に入ることで攻撃的な野球を展開するなど、手強い打線となりました。
投手力では10勝投手3人が抜けたことを感じさせないソフトバンクの層の厚さが光りました。
新加入の帆足・ペニー・ピント投手は順調とは言い難い感じですが、
岩崎・山田投手が成長し、新垣・大隣投手が復活をアピールするなど、
こちらも高い競争意識で争っているのが印象的でした。
FAやメジャー挑戦で主力選手が抜けたパリーグですが、
こういった若い選手の競争が新たなヒーローを誕生させる土壌となっている感じですね。


◆センバツ高校野球
早鞆高校の吹奏楽が、今大会の入場曲だけでなく、『マル・マル・モリ・モリ』まで演奏してた…
すげー似合わなくて笑った(爆)

ここまでで目立ったのはやはりビッグ3。
大阪桐蔭・藤浪投手と花巻東の大谷投手は前回触れたので良しとして、
愛工大名電の浜田投手もさすがといった感じでしたね。
球速は2人に及ばない140キロほどでしたが、
今年ロッテに入団した藤岡投手を彷彿させるようなインステップで踏み込む左腕で、
クロス気味に入ってくるストレートと変化球には魅力があり、安定感ある投手だと感じました。
先発投手として重要な試合を作る能力に長けた好投手ですね。
センバツでは左腕投手が活躍する傾向があるだけに、
浜田投手を擁する愛工大名電は優勝候補の一角であることは間違いなさそうです。
対抗馬は花巻東に勝利した大阪桐蔭ですが、4番打者が骨折となったのは痛いですね。

両チームを追うのは光星学院と智弁学園か。
両チームとも打線の長打力が魅力で、1・3・4番打者はプロも注目しそうです。
ただ、両チームともライナーではなくフライを打ち上げる傾向にあったので、
好投手と当たったときに粗さが出てしまわないか心配です。
夏だとそれほど心配はいらないのですが、春は完成度が低いだけにドツボにはまる危険も。
あと智弁学園の青山投手は右打者の外角・左打者の内角のコントロールはいいものの、
左打者には少し甘くなるだけで長打コースになってしまうだけに、
左打者の外角へもしっかりと投げ込んでいかないと今後は厳しいかと。
もう少し成長しているかと思ったのですが、ビッグ3からは一歩離されてる感じがしました。

あとは健大高崎の走塁意識の高さには驚かされましたね。
リードの幅も大きく、隙あらば次の塁を狙う機敏さもお見事。プロ顔負けの意識の高さです。
春でこれだけ足が生きるチームも珍しいだけに、強豪に食い込んでくる可能性があります。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのオープン戦
主力先発投手の調整には不安を残しましたね。
涌井投手が雨で試合を流し、スライド登板のファームでも無失点だったもののキッチリとは行かず。
開幕投手として胸を張って送り出せる感じではありませんが、
エースで経験もありますから、開幕戦にはきっちりと仕上げてくることでしょう。
怪我から復帰した岸投手も毎回先頭打者に四球を出すなど、コントロールに苦しんだものの、
5回100球を投げきれたことはプラス材料。
コントロールはともかくストレートは140以上出てましたし、怪我の心配はなさそう。
もう1回あれば万全レベルでしたから、そんなに心配はいらないでしょう。
牧田投手はファームで1試合登板する予定なので、そこで最終調整をしてもらいたいです。

ルーキーの十亀投手は開幕2軍が決定。修正能力を示せなかったので致し方なしでしょう。
おそらく先発6人目にも入ってこれないと思います。
調子の良い時は完璧に抑えるものの、1点取られると一気に崩れるでは先発として使えず。
ソフトバンクの大場投手や日ハムの吉川投手のような感じですね。修正能力を何とかしないと。
先発として使うなら経験が必要なだけに、しばらく時間がかかりそうです。
それよりは中継ぎとして球威で抑え込むようにした方がチャンスがあるかと。
とはいえ、リリーフ陣が好調ですから、2軍で様子を見るとなったのでしょう。

これで先発投手は、涌井・石井一久・西口・岸・牧田投手で決まり、
6人目に菊池雄星投手という形になってきそうです。
開幕カードの3戦目が岸投手だとは正直思えず。たまたま最後の登板になっただけじゃね?
夜の帝王がデーゲーム万歳の日曜に登板するとは思えないので、2カード目の頭かと。
牧田投手もファームでの登板結果次第では、菊池雄星投手との入れ替えが考えられるだけに、
最後の調整機会をしっかりと生かしてもらいたいです。

リリーフ陣ではウィリアムス投手と小石投手が2軍スタートとなるようです。
左腕争いでは松永投手が最終戦で打たれたので、変わってくるかと思いましたが…内容重視でしょうか。
星野投手と武隈投手は結果を残しているだけにホッと一安心といったところでしょう。
ウィリアムス投手は四球絡みで失点した試合の後は好投が続いただけに、逆転1軍もあるかなと思いましたが、
結局は2軍スタートとなってしまったようです。
ただ、スライダーだけでなく、チェンジアップやカーブもあるだけに、
左右関係なく起用できますから、早い段階で1軍昇格のチャンスが来ると思われます。
ルーキーの小石投手は結果を残していただけに残念。
同じ立場のロング要員である野上投手が打たれ、2軍でも打たれただけに、
小石投手を優先するかと思いましたが、野上投手で行くようです。
開幕1軍は逃してしまいましたが、決して評価が低いわけではなく、
逆に評価が高いからこそ先発としての再起用を検討する段階に入ったと思われますから、
交流戦明けの先発ローテ入りを目指して頑張ってもらいたいです。

これでリリーフ陣は、抑えのゴンザレス投手、8回の岡本篤志投手、
右セットアッパーの中村マイケル投手、左セットアッパーの星野・松永・武隈投手、
ロングリリーフ要員に野上投手と、合計7人の陣容となりました。
開幕1軍はほぼ決まったものの、これで安泰というわけではなく、
4月下旬の先発6人目の際に1人落ちるのは確実ですし、
左腕投手の争いは今後も続いていくと思われますから、気を抜かずに争ってもらいたいですね。
まぁ、でも今年ほど頭を悩ますリリーフ争いはなかったですね。
渡辺監督になって初めて手ごたえのある争いになったんじゃないでしょうか。


打線は活気があったとはいえませんが、
主力の栗山・中島・中村選手が1日1本ペースだったので、彼らが打てば雰囲気も変わるでしょう。
収穫はヘルマン選手。
昨年は片岡選手の不在時に機動力が使えなかっただけに、ヘルマン選手の足は大きいです。
1番打者として素晴らしい働きをしてますし、シーズンに入ってからも期待ですね。
課題の5番打者にはトレードで加入した嶋選手が据わることになりました。
左投手からも結果を残しましたから、しばらくは5番DHで固定になると思われます。
打ったのはセリーグ投手がほとんどでしたが、
広島で代打経験が多かったことからDHへの慣れは全く問題なさそうですし、
DHならば相手投手への対策を練る時間もあるでしょうから、今後の活躍にも期待したいですね。
下位打線を担う若手の活躍は少々物足りなかったのが残念。
その中でも熊代投手が少ないチャンスをモノにし、期待感を高まらせてくれました。
高山選手と大崎選手も一応の結果を残しましたし、メンバーはほぼ確定しました。
秋山選手が最終戦に呼ばれなかったので、いきなりスタメンということはなさそうですが、
開幕1軍に間に合うかどうか、微妙なところとなりそうです。
あとファームでは片岡選手が復帰。思ったよりも早く1軍復帰となるかもしれませんね。
それにしてもファームの打線は打てないな… つーか、スラッガーは坂田選手一人かよ…
GG佐藤選手は残すべきだったんじゃないかなと今更ながらに思ったりもします。

打線の方は、1(二)ヘルマン、2(左)栗山、3(遊)中島、4(三)中村、5(指)嶋、
6(一)浅村、7(右)高山・大崎、8(捕)銀仁朗・上本、9(中)熊代・佐藤友亮・秋山。
派生系として、二塁・原、ヘルマン選手が外野というパターンもありそうです。

2012年03月21日

センバツ甲子園が開幕

入場行進曲が歴代最高の違和感…
メロディラインが合わないから吹奏楽では無理… orz
逆に、君が代斉唱は歴代最高の独唱でした。

さて、注目の選手宣誓ですが、被災地代表という期待感もあったため、
少し残念な感じがしてしまいました。
誰かが言った言葉を借りてくるのではなく、被災地からの言葉が聞きたかった。
もっと独自性を出しても良かったかなぁと思います。
無難っちゃ無難なんですが、高校生なんだし、冒険してもいいんじゃね、と。

1回戦屈指の好カード、というよりも今年の高校野球の最高の対戦カードである第3試合は、
大阪桐蔭が花巻東に9-2で勝利するという結果に終わりました。
成長痛による怪我の影響で実戦登板を離れていた花巻東・大谷投手が
中盤から後半にかけて崩れてしまいましたね。
大阪桐蔭の方が攻守に鍛えられている感じがしましたし、
終盤にスコアが離れた点以外は妥当な結果だったかもしれません。

「みちのくのダルビッシュ」こと、花巻東の大谷投手は193センチのオーバースローの本格派で、
ところどころでフォークを交えるなど、長身で上から投げ下ろす魅力的な投手でした。
昨夏は怪我の影響もあって、上体だけのピッチングでしたが、
今大会ではしっかりと下半身を使い、小さなテイクバックで威力ある球を投げるなど、
潜在能力の高さを示してくれました。
ただ、実戦から離れていたこともあって、立ち上がりはフォームバランスが悪く、
コントロールを乱しがちになってしまい、
4~5回はバランスが良くなり、テンポも増すなど、非常に良いピッチングでしたが、
6回になると球数の多さから失投が多くなってきて、大阪桐蔭打線に掴まってしまいました。
修正ポイントは失投に繋がったスライダー、勝ち越し点も一発もスライダーの抜け球、
加えてスライダーを投げるときに肘が少し下がってしまう癖があり、
とりわけセットポジションでリリースポイントが崩れる場面が多かったです。
決め球としてフォークを持っていることですし、スライダーではなくカーブを多投し、
オーバースローの高さを生かすように組み立てを変えた方が良いように感じました。
将来的にはスピードを狙うよりもキレを上げた方が良い感じで、
ダルビッシュ投手よりは涌井投手寄りじゃないかと思います。
西武が好きそうなタイプで、今年の1位指名は決まりじゃないっすかね。

「浪速のダルビッシュ」こと、大阪桐蔭の藤浪投手は197センチのスリークォーター右腕で、
上から投げ下ろす大谷投手とは違って、長い腕を長刀の払いのようにして投げ込むイメージ、
印象としてはランディ・ジョンソン氏のような感じで、
肘の高さこそ違うものの、縦の角度よりは横の角度を使うタイプの投手に見えました。
大谷投手よりも肘の位置が低いこともあって、スライダーの曲がりとキレが良く、
全体的にボールも低く来ていたこともあり、安定感あるピッチングを見せてくれました。
気になったのは前述の腕の使い方で、縦振りというよりも横振りなため、
右打者の内角や左打者の外角には少しシュートがかった威力あるストレートが行くものの、
逆に対角線上の右打者の外角、左打者の内角に投げるストレートはやや威力が落ちてました。
そこは逆にスライダーが威力を増すコースなので、投げ分ければ問題ないものの、
疲れが出てきてコントロールがアバウトになると長打を食らい安くもなるため、
対角線のコースに腕をしっかりと振ってストレートを投げていってもらいたいです。
マリナーズの岩隈投手やソフトバンクの新垣投手のようなタイプですが、
彼らよりも身長が高いだけに、今までの日本球界にいなかったタイプになりそうです。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのオープン戦
昨日・今日の試合で打線が繋がりを見せ始めて勝利。
火曜には嶋選手が移籍後初ヒットとなる2本のヒットを放ち、
今日の試合でも左の山本昌投手からヒットを放つなど、5番DHに定着する雰囲気が出てきました。
左投手相手にはどうかなぁと思っていただけに、今日の1本のヒットは大きいですね。
やや当たりが止まっていた浅村選手が昨日の試合でサヨナラタイムリーを放ち、
ヘルマン選手が初タイムリーとなる2安打2打点と結果を残し、打線に繋がりが出てきました。
まぁ、ヘルマン選手のセンターはアレでしたが…
長いシーズンを考えますと、セカンド以外にどこか守れるといいのですが…

リリーフ投手は相変わらず好調で、前回ダメだったウィリアムス投手も挽回し、依然混戦模様。
抑えのゴンザレス投手がセーブの付く展開で登板し、
好調の大島選手と左の森野選手を連続三振に取って締められたのは好材料。抑え確定です。

先発投手は西口投手は良しとしても、牧田投手がいまひとつ。
味方のエラーに足を引っ張られたとはいえ、逆球も多く、内角に投げ切れてないのは不安材料。
昨日のイースタンの試合で岸投手が復帰登板を果たし、
日曜日のオープン戦最終戦で登板する予定なので、ひょっとしたら牧田投手が先発外れるかも。
ただ、金曜・土曜の天気が非常に怪しく、特に金曜日は開幕投手候補の涌井投手が登板予定で、
雨天中止で2試合流れてしまうと、日曜にずらさざるを得ず、
岸投手の調整がやっぱり間に合わない可能性が出てくるかと。
つーか、明日投げるじゃダメなの? ちなみに明日は石井一久投手の予定。
せめて土曜日がナイトゲームだったらなぁ… 週末の天気が恨めしいです。

2012年03月19日

なかなか

春らしい陽気にならず、肌寒い日が続いていますね。
風邪なのか、花粉症なのか、喉・鼻の調子もあまり良くなく、
もどかしい日々が続いております。
花粉症じゃない、花粉症じゃないんだと自己催眠をかけております(爆)

そうこうしているうちに、センバツ高校野球が21日に開幕だとか。
注目は被災地の石巻工の選手宣誓と、初日の花巻東と大阪桐蔭の対決でしょう。
正直言って、石巻工の選手宣誓は出来すぎな感じがしてしまいますが…
まぁ、結果としては最良になったんじゃないでしょうか。
注目を集めているのは2人の長身ピッチャー、
花巻東の大谷投手と大阪桐蔭の藤浪投手の2人の「ダルビッシュ2世」。
それが初戦で、しかも初日に対戦ということで、大きな話題を呼びそうです。
他には光星学院や愛工大名電、智弁学園といった強豪校が注目ですね。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのオープン戦
開幕投手候補の涌井投手は6回2失点という結果だったものの、
ストレートの四球でランナーを溜めてからタイムリーを浴びるなど、
内容がいまひとつで開幕投手決定までは至らず… もどかしい状況が続いています。
一方、開幕戦の対戦相手である日ハムは斎藤投手が開幕投手に決定したようで…
若い斎藤投手で勝てばチームに勢いが付くという新監督らしい思い切った決断で、
長くテレビコメンテーターを務めた栗山氏らしいドラマ性を期待した起用ですが…
…完全に涌井投手は舐められちゃってますよね…
ここまでの斎藤投手のオープン戦の結果からすれば、6回3失点で合格点、
それで勝てると思っているということは、涌井投手は8回4失点ぐらいに見られているのか…
サバサバした外見やコメントとは裏腹にプライドの強い涌井投手ですから、
きっとこの怒りをバネにして、一段上のピッチングを見せてくれることでしょう。
次こそは開幕投手太鼓判というピッチングを期待したいですね。

ルーキーの十亀投手は4回に連打で大量6失点を失い、プロの洗礼を浴びる形となりました。
3回に少し制球を乱し始め、逆球が多くなったものの、なんとか無失点で済むも、
4回にはピッチングが単調になってしまって、5連打を含む7安打を浴びて6失点…
正直言って、少し心配ですね。
昨年の都市対抗でも1失点した4回に投手交代となっていましたし、
エースというよりは2番手の投手という感じでしたから、修正能力があまり高くないのかも。
2番手は悪ければ代えられますが、エースは悪くとも代えるわけにはいきませんからね。
そういう点から打たれた時の修正能力に不安を感じました。
ただ、それが明らかになったのがオープン戦だったのが救いですね。
そこら辺は考え方一つで変わってくるでしょうし、
渡辺監督を始め、エース哲学を学んで、先発ローテを勝ち取ってもらいたいです。
次回先発では失点してからのピッチングに注目ですね。

リリーフ陣はレベルの高い争いを維持しているようで、
抑えのゴンザレス投手と8回の岡本篤志投手が確定。
ゴンザレス投手は緩急があまりなく、ストライク率が高すぎるのが少々心配なものの、
それらの不安を吹き飛ばすだけの奪三振率の高さがあり、勝ち試合での登板が待たれます。
岡本篤志投手は7回という考えもありますが、前半は先発投手を引っ張るので、8回で固定。
あとは7回かロング要員になるか分からないものの野上投手がほぼ決定、
ルーキー左腕の小石投手も先発5枚の間はロング要員での開幕1軍が有力、
あとはマイケル中村投手と左投手で残り3席を争うことになりそうです。
左投手では松永投手と武隈投手が内容・結果ともにいいのですが、
実績が不足しているのがネックで、2人とも開幕1軍となるかは非常に微妙。
経験のある星野投手かウィリアムス投手のどちらかが入りそうですが、
ウィリアムス投手は四球で崩れてしまったのがマイナス材料。
練習試合・オープン戦と少し四球が多い傾向にあり、挽回しないと開幕1軍は微妙かも。
残りの試合でも激しいサバイバルが繰り広げられそうです。

打線は相変わらず元気ない感じ。そろそろ状態を上げていきませんと。
そんな中でスイッチ転向の熊代選手が3安打放つなど活躍し、
外野のレギュラー争いを一歩リードした形となりました。
これまでは代走での出場が主で、なかなか打席の機会はなかったのですが、
少ないチャンスを確実に物にして、大きくアピールしてくれました。
スイッチ転向1年目ですので、正直言ってもう少し時間がかかると思ってましたが、
左打席のレベルが想像以上に高く、結果も残っているのが大きいですね。
現オリックスの赤田選手のスイッチ転向時の左打席は当てるだけという感じでしたが、
熊代選手は粘り強さがありますし、小技もできていますから、試合でも十分使えます。
秋山選手がいなくなってからは、外野のレギュラー争いが混沌としていましたが、
熊代選手が大きくリードする形になった気がします。
それにしても、熊代選手がスライディングのコツで表現した「ライダーキック」は、
素晴らしい表現だと思いましたね。
イメージ的には仮面ライダーの歌の方の「ライダー キック」という感じ。
「ライダー キィィィック」ではない「ライダー キック」、面白い表現です。

これで課題だった下位打線も、7番高山or秋山、8番銀仁朗、9番熊代と、
多少の入れ替えはあるものの、ほぼ固まったと言ってもいいでしょう。
あとは5番打者の問題、嶋選手が定着してくれると非常に大きいのですが、
早い段階でアピールできるかどうか。
嶋選手にとっては日ハムの開幕投手が斎藤投手に決まったことは追い風で、
結果を残せば、2戦目の武田勝投手でも引き続きスタメンとなる可能性が高いです。
これがもし武田勝投手だったら、開幕スタメンは難しく、
浅村選手の打順を上げるか、粘りを期待して2番原・5番栗山選手となっていたでしょう。
そういう意味でもチャンスですから、なんとかモノにしてもらいたいですね。

2012年03月15日

朝日の巨人契約金報道は菅野事件の「続き」

書いているうちに要点整理ができてきたので、
最初に書いたものは「追記」に掲載し、ここでは今回の問題の捉え方を中心に指摘しておきます。

巨人側が反論しているように、今回の契約金問題に違法性はなく、
横浜ベイスターズが那須野・元投手の契約金超過が明らかになって処分された前例から、
レギュレーション違反の疑いで厳重注意処分で終わると思われます。
では、今回の朝日新聞の報道が何ら意味を持たない名誉毀損報道かといえば否であり、
契約金超過の具体的な手法である「超過分の複数年に渡る支払い」は一考の余地があります。
現在では契約金1億円出来高5000万円の上限が設定されているわけですが、
同様の手法を取れば、2年目以降に年俸や出来高払いに上乗せして支払うことが可能であり、
入団時に契約金の後払いをするという約束で契約金を事実上超過することができるからです。

例えば、A選手はドラフト1位で年俸1500万円、契約金1億+出来高5000万円の最高条件で入団し、
A選手はプロで活躍する自信があったので、自分の分は年俸だけで十分だとして、
活躍した際の出来高5000万円は両親に丸々プレゼントすると約束し、
契約金のうち5000万円を所属する大学野球部へ、3000万円を母校の野球部へ、
残りの2000万円をお世話になったシニアチームへ寄付したとします。
この場合は問題があるとは思えませんよね?
では次に、同じ条件で入団したB選手は、
指名されたC球団の方針として所属チーム等に謝礼を払うのが通例だとB選手に説明し、
B選手は引退後のことを考えて契約金等を残しておきたかったものの、
C球団は謝礼として支払った分は2年目以降に簡単な出来高設定で補填すると約束したので、
(極端ですが、2年目の契約で1軍1試合以上出場で1億円の出来高払いを約束)
同じように契約金5000万円を大学野球部へ、3000万円を母校野球部へ…と寄付した、
C球団ではそういったシステムが慣例化していたため、
アマチュア指導者の中には謝礼目当てにC球団以外は拒否するよう指導するようになった。
この場合は事実上の裏金として機能していてアウトに思えますが、
現状では個々の選手契約はチェックしないので、現行制度でも可能だと思われます。
(あくまで可能性の話で、実際にこういうことが行われているわけではありません)

今はドラフトでの逆指名制度が廃止され、1位は指名くじ引き制度になっており、
ドラフトをめぐる「裏金」問題が発生する可能性は少なくなっていますが、
同時にそれを揺るがす問題が起こっていることも確かです。
記憶に新しいところでは昨年のドラフトでの東海大・菅野投手、
巨人以外は拒否を表明しましたが、日ハムが強行指名して指名権を獲得、
3月末まで交渉期限は残っているものの、入団拒否での大学浪人が決定的になっています。
その前年には沢村投手が巨人以外ならメジャーを表明して巨人が単独指名、
その前は長野選手が2度のドラフト指名拒否の末に巨人へと入団しています。
こういった志望球団以外は拒否が話題となるのは、逆指名廃止以降は巨人のみですから、
そこに何らかの「システム」があるのではないかという疑うことも不思議ではありません。

こういった選手側からの事実上の逆指名問題の原因に、
裏金のような不正の温床があるのではないかという疑いが出てくることも当然のことですし、
逆に菅野投手のように血縁関係の問題から逆指名を再度認めてもいいのではないかという考えもあり、
ドラフト制度を再考する意味でも、過去の契約金問題を明らかにすることが無意味だとは思えません。
実際に、長野選手や沢村投手の時は逆指名復活の機運は高まらなかったものの、
菅野投手の場合は血縁関係があったこともあって、多少なりとも同情的意見も聞かれましたから、
そんな流れで巨人が逆指名制度の復活を主張する可能性はあったと思われます。

このように、今回の朝日新聞の報道は過去の出来事である面は否めませんが、
現在のドラフト制度を巡る問題と少なからずリンクして考える必要があり、
過去の問題だからそれでいいと流してしまう姿勢は明らかな誤りであると思われます。
そういう意味で、今回の朝日新聞の巨人の契約金超過報道は、
昨年のドラフトでの菅野投手の問題の「続き」であって、
球団経営の圧迫に繋がった逆指名制度の復活は全くもってありえないことを明らかにするとともに、
現行のドラフト制度の問題点である選手側からの事実上の逆指名表明をいかに防ぐか、
そういった問題提議に繋がるものだと考えます。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのオープン戦
菊池雄星投手はピリッとせずに、先発争いから一歩後退…
それでも脱落とならないのは、菊池雄星投手に対する責任があるからだと思います。
今年のオールスターゲーム第3戦は、昨年の宮城に続き、被災地の岩手での開催が有力で、
そうなれば、岩手・花巻東出身の菊池雄星投手の登板が求められますから、
オールスターに出ても恥じない成績を残させねばならないわけで、
そう考えていくと、球界的にも菊池雄星投手の開幕ローテ入りは絶対なわけです。
なんとか我慢しているのは、球団の期待とともに、
そういった球界に対する責任感も同時にあるように思えます。
マジでローテ入りしてくれないと困るんだよ、しっかりしてくれ、というのが本音かと。

まぁ、でも修正点は明らかで、フォームを変えた以上、スライダー投手の意識を捨てることです。
スライダーを曲げようとして肘の位置が下がってしまえば、フォーム変更の意味がないわけで、
曲がりの大きなスライダーよりも、曲がりの小さなカットボールに意識を切り替え、
変化球はカーブを主体にする意識を持っていけば、フォームの修正も容易になるはずです。
ブルペンでカーブが悪いからカーブを投げないんじゃなくて、
岸投手のように自分はカーブ投手だと思い込んで、
ボールになろうがカーブを組み立てに必ず入れる意識を持っておいて欲しいです。
カーブ入らない、スライダー投げよう、肘が下がってスライダーも入らない、
右打者の内角ストレートばかりになるでは、威力があっても打たれるのは当然です。

牧田投手も内容的にはぼちぼちで開幕投手争いから一歩後退。
好投していれば、涌井投手の結果次第で開幕投手もありえましたが、
開幕2カード目の頭の先発が有力かと思われます。
リリーフ陣は相変わらずの好投。
抑えのゴンザレス、右セットアッパーの岡本篤志投手は決定、残る右は野上投手とマイケル投手、
左腕は松永投手とウィリアムス投手が有力で、小石投手をどう使うかがポイントになりそうです。
ローテが足りなければ、小石投手の先発テストもあったのでしょうが、
数的には足りてるだけに、ロング想定の中継ぎになるのでしょうかね。

打線の方は貧打で問題あり。まぁ、来週になってもこれだと困りますが。まだセーフ圏内。
1番はヘルマン選手で決定的。2番原選手がぼちぼち程度に信頼回復。
3番中島・4番中村・6番浅村も決定的ではあるものの、5番栗山がいまひとつ悩み。
代わりがいれば、原選手の状態次第で2番もあるのですが、カーター選手は手術でサヨナラ…
上本選手や新加入の嶋選手を5番テストしてみるのもありかも。
7番は対左投手は高山選手が有力。対右投手でも誰も結果残らず、そのままが有力。
8番のキャッチャーは打撃が不毛。オープン戦では銀仁朗・星選手ともに結果出ず。
上本選手は打撃がいいものの、走られまくりで困っちゃう。打撃を生かす方へ流れそう。
9番は秋山選手が怪我で2軍落ちしてから不毛状態、代走出場が多いものの、熊代選手が一番マシ?
とにかく下位打線候補が決まらない状態なだけに、もう少しテストして欲しいところです。

◆巨人の契約金問題(詳細)
正直言いまして、今更感が漂うものの、
巨人側の反論があまりに盗人猛々しい感じがしてしまい、なんだかなぁという気がしてしまいます。
過去に横浜ベイスターズで2004年入団だった那須野・元投手の契約金超過が発覚し、
西武の不正スカウト問題発覚時に今回の巨人同様に11億円の契約金超過が発覚しており、
両チームに厳重注意処分がなされ、
西武は不正スカウト問題の影響でその年の高校生ドラフトの1・2巡指名権が剥奪されました。
そういった経緯を考えますに、「違反ではない」の一転で通すことはできず、
少なくとも横浜と同様の厳重注意処分が課されることは必至であり、
開き直れる状況ではないことは確かなはずです。

ただ、西武の処分理由で示された「一場投手の栄養費事件(2004年)の出来事」という点からしても、
今回発覚したのは2004年入団の野間口投手の件が最も新しく、
そういう意味でも処分対象になるような事件ではありませんし、
巨人が主張しているように、契約金はあくまで目安だったことは確かですから、
明確な違反行為とまでは言えず、道義的な責任が追及されるのみでしょう。

しかし、馬鹿でも分かることですが、横浜の一件とは違い、西武同様に複数の選手に行われており、
今回の巨人側の対応を合わせてみても、過去の大幅な契約金超過は毎年のことだったのは間違いなく、
お金を後に出したか先に出したかだけの違いだけで、裏金としての性質に違いはありません。
加えて、その契約金の支払い方法にしても、経理的問題なのか隠蔽のためなのかは分かりませんが、
複数年に渡って分割で支払われており、契約金を実態的に把握することの難しさが明らかにされました。
この間に2004年の近鉄バファローズ消滅による球界再編問題もあって、
球団経営の問題もありましたから、契約金高騰を何ら問題がなかったと片付けることはできないでしょう。

それじゃ逆に朝日新聞が今になって報道する意味を考えて見ますと、
ドラフトの逆指名制度は2007年に廃止されたままですので、意味はないように思えるのですが、
昨年の東海大・菅野投手の例からしても、逆指名制度の復活を望む声が聞かれるのも確かで、
過去の逆指名制度の検証という意味では大きな意味を持つように思われます。
加えて、超過分の契約金を分割払いした点において、
2008年以降は契約金1億円と出来高5000万円の上限金額が定められたものの、
仮に当事者の契約で2年目・3年目の年俸や出来高支払い分が、
成績の如何に関わらずに異常に高く設定されていたとすれば、
それは今回発覚した超過分の契約金の分割払いの方法と何ら違いはなく
(契約更改で報道陣が発表する選手年俸はあくまで推定であり、正確な額は発表されず、チェック不能)、
入団時の契約金最高額の設定だけでは対応策が不十分だとも言えます。

現在のドラフト制度では逆指名は行われてはいませんので、直接的な問題ではありませんが、
巨人の場合は長野選手が2度他球団の指名を拒否しており、
沢村投手は拒否こそないもののドラフト直前に巨人以外ならメジャーと表明して単独指名、
昨年は菅野投手が巨人志望を表明し、日ハムが強行指名するも拒否姿勢で浪人扱いとなっています。
こういった巨人の指名以外はお断りという姿勢の中に、
契約金の超過やそれに類似する2年目以降の年俸・出来高支払いでの分割払いが約束されているのではないか、
そういった疑念の目が向いてしまうことも無理からぬことです。
今回発覚した中でも退団時の「功労金」と支払われているものの性質も難しく
各選手の契約を一体的に把握することは難しく、そのチェックも事実上不可能なことから、
対応策は非常に難しくはあるのですが、
選手側からの逆指名表明はアマ側で自粛すべき事柄であり、
今後、そういったことがあった場合は不正がないか厳しくチェックする体制を作るべきだと思います。

2012年03月12日

東日本大震災から1年

震災から1年を経過しながらも、進まない瓦礫処理のニュースを聞いていて思うのが、
ジャン・ジャック・ルソーとアダム・スミスの思想です。
『社会契約論』で有名なルソーは、このような被災者の方々に対する我々の感情を
「同情(pity=哀れみ)」であると説きました。
要するに、窓越しの悲劇、自分には直接的な害が及ばない故の感情、
より俗的に言うなら、上から目線での哀れみ・施し、ということです。
自分が安全だからこその悲劇、映画やワイドショーを見ているような感覚でしょうか。
震災瓦礫の処理や震災後の放射能に対する過敏な反応を見ていますと、
ルソーの「同情」論を否定しきることはできないように思えてきます。

それに対して『国富論』で有名なアダム・スミスは、
ルソーの「同情」を一歩進めて、「同感(sympathy)」であると説きました。
ルソーの「同情」のように自分と相手との間に明確な壁があるのではなく、
相手の立場になって、同じ感覚を人間は共有できると考えたわけです。
アダム・スミスというと古典派経済学の生みの親で、
現代からすると市場に任せるままで貧富の差を拡大させたと取られがちですが、
当時は重商主義経済で国の特権階級と結びついた一部の商人の独占状態でしたから、
そんな重商主義に対する批判が自由主義経済と神の見えざる手の発想だったわけです。

震災直後はアダム・スミスの言うように、
「同感」を得ようと、「同感」に応えようとした結果、
神の見えざる手に導かれるように支援の輪が広がっていきましたが、
今はそんな神の見えざる手も薄れ、消えかかっている気もします。
まぁ、だからといて、常に気持ちを向けていたり、
身を削り落としてでも支援する必要はないし、逆に重荷にさえ思えますが、
協力できるところは前向きに協力していきたいものです。

震災瓦礫関連で言えば、東京都以外では静岡県の島田市が手を挙げて試験焼却を済ませ、
続いて静岡市や浜松市も手を挙げるなど、少しずつではありますが、
支援の輪が広がりつつあるようです。
一方で、最終処分場の確保や、自治体のごみ焼却処理能力の余力の問題、
瓦礫の輸送の問題等もあって、そう簡単にはいかない面もあることは確かなので、
そういった課題にも目を向けつつ、
私たちにもできる日常のごみを減らす等のの当たり前の努力をしていくことが必要かと思われます。


◆プロ野球 広島・嶋外野手と西武・江草投手とでトレード成立
両チームにメリットのある良いトレードだと思います。
構想外になりつつある選手でありながら、チームの補強ポイントを抑えたトレード、
しかも江草投手の出身地は広島、嶋選手は埼玉と、里帰りトレードにもなりました。

ライオンズの立場からすると、5番を打てる左の強打者が補強ポイントでした。
主軸は言わずもがなの3番中島・4番中村という右の強打者、
レギュラー確定的で6番起用が有力な浅村選手も右打者、
バランス的に5番に左打者を置きたいところなのですが、
期待した新外国人のクリス・カーター選手は怪我がちでオープン戦にほとんど出られず、
出場したオープン戦でも左投手に簡単に三振を喫するなど、
現段階では期待はずれの感が強くなっています。
もう一人の新外国人であるヘルマン選手は、
俊足とシュアな打撃と選球眼の良さを見せるなど、1番打者としてアピールを見せており、
現段階では栗山選手を5番でテストしているわけですが、
出塁率の高い選手なだけに、できれば1・2番に置いておきたいというのが本音です。
和製大砲として期待される坂田選手も故障明けで2軍ですから、
5番を打てそうな左の強打者は喉から手が出るほど欲しく、
一塁やDHが空いている状態なので、嶋選手が活躍するチャンスは十分あります。

逆に心配された投手陣の方は全体的に好調で、
菊池雄星投手やルーキーの十亀投手による激しい先発争いばかりが言われていますが、
課題のリリーフ陣の方もほとんどの投手が結果を残しており、レベルの高い争いになっています。
右ではゴンザレス投手が抑えの筆頭候補で、昨年活躍の岡本篤志投手やマイケル中村投手、
若い野上投手や木村投手も結果を残していますし、
左ではウィリアムス投手、松永投手、小石投手、星野投手、武隈投手がアピールしており、
誰を落とすのか悩ましい状態になっています。
比較的左投手が少ないチームだといっても、
現状では江草投手が1軍入りを果たすことは難しく、出番も限られていると思われるだけに、
青木投手の怪我でチャンスのある広島への移籍は良かったように思えます。

2人にとってこのトレードが良い方向に作用することを祈りたいですね。


◆ライオンズネタ 埼玉西武ライオンズのオープン戦
前述のように、全般的には順調な調整が続いていますが、
開幕投手最有力の涌井投手が不安定な投球で開幕投手を決めきれず、
次点の岸投手が脇腹の違和感で一時離脱となり、少し不安要素が出てきました。
涌井投手は先日の土曜日に先発し、初回に3失点するなど苦しいピッチング、
真冬並みの寒さということで同情の余地もあったのですが、
相手野手がベンチスタートで一番元気な1回表の3失点はともかく、
2回以降をランナーを出しながらで、打たせて取る投球を徹底できなかったのはマイナス材料、
本当ならこの日のピッチングで開幕投手決定となるところだったんですが…
次回登板で内容と結果が求められることになってしまいました。
岸投手は大事になる前ということで、長期離脱にはならない見通しのようですが、
昨年も脇腹痛で出遅れただけに心配ではあります。
予定では次回登板は2軍戦で登板し、ギリギリ開幕に間に合いそうではあるものの、
最悪でも先発6番手として4月中旬に間に合えば十分といったところでしょうか。
いずれにせよ、開幕投手争いからは脱落、現状ではルーキーの十亀投手が最有力です(^^;

課題だったリリーフは前述の通り。ほとんど失点がなく、高いレベルの争いになっています。
まだ勝ち試合でゴンザレス投手の抑えテストができていないだけに、
そろそろ、そういった展開に持ち込みたいところです。

一方の野手陣は打線低調、他のチームも同じような状況ではありますが。
打順が確定しているのは、3番中島・4番中村・6番浅村選手の3人ぐらい。
栗山選手が1・2・5番のどこに入るか決まっておらず、
前述の通り、5番の左打者が不在のため、5番を打つことが多くなっています。
代わりに1番を打っているヘルマン選手がわりと結果を残しているので、
この調子でシーズンに入っても1番ヘルマン・5番栗山選手で固まってくれば、
打線の左右のバランス感が良くなり、攻撃の基点も複数生まれ、
得点パターンが広がるという利点も生まれてきます。
それでもシーズンに入ってみないと分からないだけに、
5番候補としてカーター選手や坂田選手の復帰、嶋選手の活躍が期待されます。

若手はオープン戦になってアピールがいまひとつ。
浅村選手との差ばかりが目立つ形になっています。
紅白戦・練習試合と結果を残していた2番原選手も、
オープン戦では打率1割台と低迷しており、巻き返しがないと危うい感じです。
若い野手陣にはもう少しアピールをしてもらいたいところですね。

2012年03月05日

極秘会談

野田総理と自民党の谷垣総裁が極秘会談をした・しないが話題になっているようで。
そりゃ与党と野党という関係性から、緊密な関係は好ましいと言わないものの、
互いの主張を貫くだけでは話し合いなどまとまるわけもなく、
譲歩・落としどころを見つけるためにも、トップ会談は必要でしょう。
問題としているのは党内の反対勢力と意見を黙殺されかねない少数政党でしょう。

党内の反対勢力に関して言えば、現代政治で政党の政策が統一されていないのは当然のことです。
各政治分野が専門性が増すにつれて、政策通とそうでない人の間の溝が深まっており、
今回の件で言えば、財政政策に通じている野田総理と谷垣総裁の
消費税増税という方向性が一致することは当然のことです。
逆に、いわゆる「上げ潮派」と呼ばれるような、高い経済成長によて税収を増やす立場では、
景気低迷を呼びかねない消費税に対しては、政党の枠を超えて反対となるでしょう。
そんなわけで、騒ぐほどの状況ではないように思われます。

むしろ問題なのは選挙改革の方です。
消費税増税を行う以上、その前後の如何はあるにしても、
国民の真意を問う必要が出てくるでしょうから、
その時までに衆議院議員選挙の一票の格差の問題を是正できるのか。
とりわけ少数政党からは、自分たちの不利にならないよう、
比例代表の維持や中選挙区制の復活が叫ばれていますが、
国民の立場からすれば、誰が受かるか分からない比例代表非拘束名簿方式の必要性は低く、
選挙活動が変に拡大しない小選挙区という小さな区割りに異論があるわけもなく、
議員定数削減を含めた改革を早くしてもらいたいと思うわけですが…
今まで一票の格差(要は選挙区区分の見直し)に関する裁判で、選挙結果を覆す判決は出ていませんが、
仮に意図的に選挙改革をせずに選挙した場合は、
選挙結果を覆す判決が出てしまう可能性はゼロではないように思えます。
将来的に国政の混乱を招きかねないだけに、
選挙改革の重要性をもう少し認識しておく必要があるかと思います。


◆ニュースネタ ロシア大統領選挙・プーチン氏が返り咲き
逆風はあったものの、選挙戦はプーチン氏の勝利となった模様です。
まぁ、でも選挙レースに関するインターネット動画は面白かったっすね(苦笑)

日本に関する話としては、北方領土問題の解決にプーチン氏が前向きなことでしょうか。
とはいっても、「引き分け」という言い方からしても、
日本に譲歩を迫っていることは間違いないわけで、
歯舞諸島と色丹島の二島返還を軸に、残り二島の共同開発が認められるかどうかが関の山でしょう。

日本の立場からすれば、二島返還論にしても、最終的には四島の返還を望むのは変わらないのですが、
現実問題として戦後67年が経過し、
自分達の領土だと確信して北方四島で生まれ育ったロシア人がいる以上、
四島返還が感情のしこりなく実現することは絶対にありえないと思われます。
領土問題は時間が経てば経つほど難しくなるのは分かりきっていたことで、
旧ソ連の不法占拠が原因なのは間違いありませんが、
この問題を解決できずに放置してしまった政治家ならびに日本国民にも大きな責任があります。
そういう意味では、そろそろ日本も現実的な対応を採る必要があると思われます。
ぶっちゃけ、旧ソ連崩壊という最大のチャンスを逃してしまった以上、
二島返還で決着を付けざるを得ないかと思われます。
残り二島の居住権や漁業権の一部が認められれば、日本にとっての「引き分け」でしょう。
その譲歩を政府や国民が許容できるか否か、
日本人の政治的決断が今後必要とされてきそうです。


◆プロ野球ネタ 埼玉西武ライオンズのオープン戦が開幕
練習試合は数多くこなしていたものの、オープン戦はまだだったライオンズ、
先日の土日に初のオープン戦となる読売ジャイアンツ戦が行われました。
結果は土曜が0-0の引き分け、日曜が4-0での勝利。
とりわけ先発投手の好投が目立ち、涌井投手が開幕投手に大きく近づき、
岸投手も先発ローテを確定的なものとし、
石井一久投手と十亀投手が先発ローテ入りを有力としました。
牧田投手は無失点だったものの、もう少し調整が必要なようで確定とまではいかず。
同じくインフルエンザで出遅れた西口投手とともに、先発ローテ入りはせずに、
2度ローテを回った後の4月14日からの変則日程でローテ入れ替えとなるかもしれません。
以前も書いたように、ライオンズは最初の2週が木・月休みの5連戦で、
その後は変則4連戦+1試合、3連戦+予備日+3連戦、
そしてGW9連戦となるので、先発ローテの入れ替えを想定した5人で回す可能性が高いです。
今後の注目点は十亀投手の先発明言によって抑えに回る可能性が高くなったゴンザレス投手と、
菊池雄星投手と大石投手がどれだけ先発ローテ争いに食い込めるかでしょう。

野手の方で驚いたのは、高卒ルーキーの永江選手が途中出場の守備のみとはいえ、
オープン戦の巨人戦で出場を果たしたことです。
それだけ渡辺監督が注目しているということでしょう。
今年いきなり1軍で使われることはないでしょうが、
中島選手や浅村選手のように2軍で英才教育を行われる可能性が高く、
2~3年後のショート争いに加わってきそうな気配で楽しみです。
片岡選手の復調具合にもよりますが、永江選手の存在によって、
浅村選手がショートよりもセカンドをメインにする可能性が出てきそうですね。

新外国人選手ではヘルマン選手がシュアなバッティングを披露し、
カーター選手は対左投手に大きな不安を残す結果となりました。
今のところ、ヘルマン選手は実戦においてセカンドしか守っておらず、
片岡選手が復帰した場合に備えて別のポジションもできるか試して欲しいです。
右投手の時はカーター選手、
左投手の時はヘルマン選手という使い方もありかもしれません。

2012年03月04日

ちょいと。

しばらく忙しくなるので、TOP絵だけ少々フライングですが変更しました。
さすがにもう雪はふらねぇだろjk
暑さ寒さも彼岸までと言われますが、ひとつのヤマは越えたと思います。

レティおねぇさん→春ですよー。→@
という流れが理想の形なんですが、春分の頃はいつも忙しいので、実現した例が無いですね。
ついでに黄金週間のあたりも忙しいので、春から初夏への切り替えもまず望めない。
下書きの書き溜めで対処できれば…

今回はすべてSAIで終わらせました。全体をすこーしずつ描いていったので、
今までよりは少しは一体感があるかもしれないし無いかもしれないし。
そう思って前のと比べてみましたがやっぱ差はないですね。
基本的な部分でいい加減だから…
たわわなお胸を表現したかったのですが、それはまた別の機会にでも(ぇ

ではまたしばらくもぐります。