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2012年12月31日

2012年大晦日

今年も終わりを迎えようとしています。
2012年を振り返ってみますと… えー、あー… 何があったか思い出せません(苦笑)
そんなわけで、過去の日記を見返しながら、今年1年を振り返ってみようと思います。
ついでに、今年の更新頻度も振り返っておくことにします。

◆1月 (1日、3日、6日、13日、23日、30日)
【社会】富士山の雪が少ない(前半は暖冬傾向)、富士山付近で地震が発生
【社会】箱根駅伝で東洋大学が優勝
【野球】プロ野球・西武・中島裕之選手のポスティング決裂で西武残留決定

特に大きなニュースはなく、富士山関連の話題が多かったです。
昨年は雪が少なく、不安に感じることもありましたが、
今年は11月の早い段階から雪が降り積もっており、イメージ通りの富士山となっています。
1月以降に大きな地震もなく、そういう意味では安定していますが、
今後どういった変化があるかも分からないので、富士山の状況からは目が離せません。
今月号のニュートンに記事があったので、富士山関連は後述ということで。

◆2月 (6日、13日、21日、27日)
【政治】防衛大臣の不祥事が続出
【経済】エルピーダメモリが会社更生法を申請
【野球】プロ野球がキャンプイン

今年は電気・機械業界の曲がり角の年だったことは間違いなく、
この2月のエルピーダメモリの会社更生法の申請に始まり、
シャープも再建の目処が立たず苦境に立たされ、
SONYや東芝なども薄型テレビの不振に悩まされ、赤字体質が続いています。
そういったニュースが多かったこともあり、今年は経済問題を考える機会が多かったですね。

◆3月 (5日、12日、15日、19日、21日、26日、28日)
【社会】東日本大震災から1年
【政治】野田首相と谷垣総裁が極秘会談
【政治】ロシアでプーチン大統領が返り咲き
【野球】朝日新聞が読売ジャイアンツの契約金超過問題を報道
【野球】選抜高校野球が開幕・プロ野球が開幕

東日本大震災から随分と時間が経ちましたが、
結局、あの時の感情は「pity」だったということなのでしょうか。
あとは原発の恐怖に対するヒステリーに過ぎなかったか。風化しつつあることは否めません。
巨人の契約金超過問題は全く広がりを見せませんでしたね。
逆に花巻東の選手のことで、契約金撤廃とか言い出しかねない勢いです。
まぁ、そうさせないためにも、この報道のことは忘れないでおきたいです。
ロシアのプーチン大統領が北方領土問題の解決に前向きな姿勢を見せましたが、その後は変化なし。
樺太からのパイプライン計画を含め、二島返還路線は揺らがない印象です。
自民党政権がそれを受け入れられるとは思えず… 領土問題解決の糸口は見えません。

◆4月 (2日、4日、14日、23日、27日)
【社会】原発再稼動問題
【社会】新東名高速道路が一部開通
【野球】選抜高校野球は大阪桐蔭が優勝
【PC】SSDの価格が下落、インテルのCPU・IvyBridgeが発売

新東名の開通は静岡県にとってはホットな話題でした。
テレビの情報番組でもサービスエリアが特集されることが多く、静岡県の番組露出が増えましたね。
IvyBridgeは省電力となったもののCPU性能は伸びなかったので、
大ヒットとまでは行かなかった印象があります。
そういった関係で来年登場予定のHaswellに期待する感じが強いのですが、
観測によるとこちらもCPU性能の伸びはあまり期待できないとのこと…
グラフィックカードを付けるなら、Sandyで十分ということも起こりうるかも?
まぁ、それでも、AMDのCPUに比べれば、圧倒的にインテルの方が性能良いわけですが。

◆5月 (7日、14日、21日、29日)
【社会】高速バス事故と横浜DeNAの全額返金チケットにみる「適正価格」
【社会】電力不安と脱原発の問題点
【社会】NHK大河ドラマ『平清盛』に相次ぐ批判
【政治】フランスでオランド大統領が就任
【経済】ビッグカメラがコジマを買収

今読み返しても「適正価格」の記事はわりと上手く書けている感じがします。
デフレの心理的原因の一つでもありますから、再度検討したいところです。
フランスはオランド政権に変わってから、特に大きな話題が聞こえてこなくなりましたが、
当初懸念されたようなヨーロッパの信用不安の再発とはならなかった感じです。
最近の話題では高所得者に75%の所得税をかけようとし、失敗したとの話がありましたね。
貧乏人からすると悪くない政策ですが、
金持ちは簡単に海外へ行けるので、国の損失になるだけでしょうね。
ビックカメラとコジマはポイントの提携ができるようになったようですが、
最近は全く行ってないです… 広告が入ってこないんだもの、うちの地域…

◆6月 (12日、18日、21日)
【社会】「情」とは何か
【社会】日本人の死生観 「輪廻」
【政治】関西電力・大飯原発を再稼動
【政治】著作権法改正
【野球】読売ジャイアンツ・原監督が過去に女性問題で1億円を支払った事実が発覚

6月は3回しか更新しておらず、多少怠け気味だった感は否めません(苦笑)
それでも「情」や「輪廻」など、普段はわりと触れない話題も語られていて、
梅雨だなという印象を強く受けます(^^;
関西電力・大飯原発の再稼動は、結果的に原発なしでも電力需給は間に合ったようですが、
その数字もかなりギリギリだっただけに、停電と隣り合わせで「足りた」と言えないでしょう。
民間の努力も見逃せず、継続的協力は無理ということなので、
来年以降も原発なしでなんとかなるわけではなさそうです。

◆7月 (3日、19日、24日)
【政治】消費税増税法案をめぐり、民主党が分裂
【政治】鳩山母による多額な「おこづかい」が発覚
【政治】静岡県議会で浜岡原発再稼動の是非を問う住民投票条例設置を審議<10月否決
【野球】プロ野球・オールスターゲームが開催、選手会がWBC不参加を決議

7月の話題というと、消費税増税法案でしょうね。
まぁ、増税は仕方ないとしても、逆進性があまり議論されなかったのは残念でした。
民主党政権から自公政権に代わり、消費税の細かい取り扱いが変わるのか、
個人的に期待するのは嫌なんですが、公明党は軽減税率を言ってるだけに、変化もあるかも。
というか、安倍政権は大規模な予算執行を掲げており、
このままでは増税の意味が全くなくなることになってしまいます。
過去にも、橋本政権が行財政改革をし、3%から5%に消費税を上げましたが、
その後の小渕政権が2000円札の発行等の大規模な予算執行を行い、
結果的に財政の悪化に歯止めがかからず、逆に進行してしまっただけに、
同じことの繰り返しになりかねません。
そう考えると、消費税増税は一時ストップするしかないわけですが、
ヨーロッパを中心とした財政健全化の国際的圧力にどう対応するのかが問題です。
おそらく冬が終わるまでは円安容認でしょうが、
その後は諸外国の経済的圧力が増すことが予想されます。

◆8月 (1日、9日、13日、19日、22・23日、27日)
【社会】ロンドンオリンピックが開催。金メダル減もメダル数は史上最多。
【社会】大津市のイジメ自殺問題
【政治】日本の領土問題が深刻化
【野球】夏の全国高校野球甲子園大会は大阪桐蔭が春夏連覇。桐光学園・松井投手が活躍
【野球】相次ぐ不祥事 ソフトバンク・堂上の婦女暴行、作新学院野球部部員の強盗致傷

8月の話題と言えば、ロンドンオリンピック。
柔道の不甲斐ない結果もあって、金メダルの数は減少したものの、
女子の団体競技を中心に躍進が進み、男子は個人競技で好結果が相次ぐなどし、
日本の獲得したメダルは史上最多、メダルラッシュに日本は沸きました。
7月には民主党内が事実上の分裂状態、竹島・尖閣諸島と領土問題が深刻化しつつあり、
内憂外患で政治が混迷していただけに、スポーツの明るい話題は印象深かったですね。
ただ、それに水を差すように野球界から不祥事を連発…
この2件以外にも大阪ガスの野球賭博問題などもあり、プロ・アマ問わず不祥事が多かったです。

◆9月 (3日、10日、20日、27日)
【政治】尖閣諸島を国有化
【政治】自民党総裁選で安倍氏が決選投票で勝利
【経済】サムスンがアップルとの特許戦争に事実上の敗北 技術か?デザインか?
【野球】プロ野球選手会が一転してWBC参加を決議

WBC参加に関わる肖像権ビジネスはまだ結果が出ていないので何とも言えず、
その後に監督人事が混迷したのは別に選手会のせいではなく、
加藤コミッショナーが現役監督に固執していたのが原因だったと思われます。
サムスンとアップルの特許紛争は、技術を重視する韓国・日本と、
デザインを重視するアメリカと、特許権に対する考え方の違いがはっきりとしました。
特に日本は技術重視でしか商品開発をしてこなかっただけに、
このニュースは日本にとっても耳が痛い話だったはずですが、他人事だった感は否めず、
「だから日本の電化製品は売れないんだよ」ということを再認識することになりました。
尖閣諸島の国有化は石原元知事が騒いだ時点で既定路線だったと言えましょう。
中国に配慮して何もしなかったら、中国側に買われていた可能性を否定できませんから…
まぁ、しかし、その責任を背負わされた民主党政権は気の毒でしたねぇ…
中国との関係悪化が経済停滞を招き、選挙結果にも繋がったように思います。

◆10月 (3日、5日、8日、12日、16日、18日、22日、24・25・26日、29日)
【社会】今年はコメが豊作?
【社会】ウイルス感染によるネット犯罪予告、誤認逮捕が相次ぐ
【政治】静岡県議会で浜岡原発再稼動の住民投票条例法案を否決
【野球】プロ野球パリーグは日ハムが優勝
【野球】WBC日本代表監督に山本浩二氏が就任
【野球】プロ野球ドラフト会議で日ハムが花巻東・大谷君を強行指名

米の値段は相変わらずの高値なんですが… もう少し時間がかかるのか、そのままなのか。
ウイルス感染によるネット犯罪予告事件は社会に衝撃を与えました。
というか、犯人はどうなったんでしょうか? 結局、警察は逮捕できずに終わるんでしょうか?
誤認逮捕は問題外で、物理的に不可能な供述を証拠にしてしまう警察は捏造の宝石箱や~
浜岡原発再稼動の住民投票条例法案の否決は当然としても、
その代表者だった鈴木氏が12月の衆議院選挙で維新の会から立候補して比例区で当選に。
維新の会は必ずしも反原発ではないはずが…
党で選ぶ比例なのに、党の方針と違う候補が受かることに違和感を感じずにはいられません。

◆11月 (2日、5日、8日、16日、19日、23日、26日)
【政治】田中眞紀子文部科学大臣の大学不認可問題
【政治】野田総理が党首討論で解散総選挙の意向を発表
【社会】愛知県豊川信用金庫で立て篭もり事件
【社会】電力会社各社が家庭用電気料金の値上げを相次いで申請
【野球】プロ野球は読売ジャイアンツが日本一となる
【野球】侍JAPANの強化試合でキューバに連勝

11月のニュースと言えば、野田総理の解散総選挙宣言でしょうね。
今年前半に自民党・谷垣総裁と「近いうち」に解散することを約束し、
消費税増税法案を成立させましたが、8月の自民党・民主党それぞれの代表選挙後は、
民主党政権が先延ばしを図るのではないかという観測が強かっただけに、
野田総理の解散宣言はなかなかに衝撃的でした。
まぁ、結果から言えば、この解散宣言は失敗でしたね。
アメリカでオバマ大統領が再任してからは、アメリカのドル安政策も終わりを向かえ、
今は目の前に迫る財政の崖の問題に対応せざるを得ず、
ドル安が必ずしも良いとは言えないだけに、円安容認の姿勢は続いたことでしょう。
そう考えると、民主党政権でも、年を挟んで経済が上向いた可能性もあります。
もっとも、その場合は第三局、特に維新の会や未来の党がもう少し伸ばした可能性もあり、
結果はそれほど変わっていなかったかもしれません。

◆12月 (3日、7日、10日、13日、17日、20日、27日)
【社会】笹子トンネルで天井の落盤事故が発生
【政治】衆議院総選挙は自民党と公明党の大勝で政権交代へ。安倍政権の誕生。
【経済】インフレターゲット論への批判、デフレ批判
【野球】侍ジャパン日本代表候補を発表
【野球】花巻東・大谷君が一転して日ハムへの入団を表明

12月の話題と言えば、総選挙ですが、これ以上は語ることもないでしょう。
投票率が上がらなかったことで、固定票を持つ自民党・公明党に有利になったということです。
衝撃的だったのは笹子トンネルの天井落盤事故ですよね。
公共工事を見直すきっかけとなって欲しいのですが、まだそういう声は聞こえてきません。
これ幸いと公共投資を増やし、新規着工をしたいだけの印象を受けます。修繕する気あんの?
その笹子トンネルですが、事故が発生しなかった下り線を対面通行にして再開したところ、
30日・31日と2日連続で交通事故が発生したとのこと。
幸い死者はなく、負傷者だけで済んだようですが…トンネルの呪いとか不謹慎なことは言うまい。


◆1年を通じての感想
【社会】明るい話題はオリンピックのみ。全体的に「情」がないニュースが多かった。
【政治】消費税増税法案で民主党が分裂するなど政情不安も、政策は僅かながら進行した。
【経済】電気・機械業界の不振が目立ち、日本企業の国際的競争力の低下が目立った。
【野球】プロ野球・社会人野球・高校野球で不祥事が発覚するなどお騒がせの1年だった。

振り返ってみても、あまり良いニュースはなく、混迷を深める政治・社会・経済が目立った感じです。
特に後半は不満を感じることが多かったです。まぁ、来年はもっと不満が溜まりそうですが…
社会全般に関して言うと、2つの意味で「情」ないと感じることが多かったです。
一つは「情けない」、もう一つは「情けがない」です。
昨年の東日本大震災で「絆」がピックアップされましたが、やはりそれは少し違ったようで、
時間が経つに連れて、同情(pity)から来る偽善的行動が多く見受けられました。
二極化していると言うよりも、他人に厳しく自分に甘い的な感じでしょうか、
他人の感情を否定して理性の行動を求め、それに反する行動があれば容赦なく叩き潰すのに、
自分は理性で行動せずに感情(欲望)のまま貪る、そんな傾向を強く感じました。
より正確に言うなれば、「バランス感がない」と言うのが適切かもしれません。
考え方が一方に偏っていて、自分と他人との距離感も微妙で、自分を客観視できていません。
今は酒酔いがあるので、私の中で上手く言葉になってくれていませんが、
印象としては日本人の精神性は再び危ういところに来ているような感じがします。

(追記)
政治に関して改めて触れますと、野田元総理はよくやった方だと思います。
党内分裂を深めることになったものの、与野党協議を頻繁に行い、
鳩山・菅政権では数に頼った乱暴な国会運営が目立ったのに対し、大きく歩み寄った政治を行い、
消費税増税法案を始め、社会保障制度改革や選挙制度改革のきっかけを作るなど、
解散総選挙という切り札として、政策を実現まで運んでくれました。
現代政治の常識として、既に政党政治は失われているわけで、
個々の政策通が与野党を超えて繋がり合う政策集団(例えば個々の委員会)が政策実現に重要で、
それを初めて体現したのが野田内閣だったと評価できます。
これでTPP参加表明も行っていたら、故・橋本龍太郎首相のように、
後世になって評価される首相になっていたかもしれません。
唯一、TPP参加表明まで持っていけなかったことが悔いでしょうね。

最後にサイトの更新頻度は相変わらずですが、日記は一定の頻度で更新することはできました。
6月・7月は月3度の更新だったので、厳密には週1ペースを守れていませんが、
例年に比べれば更新頻度は高かったと思います。
来年こそは週1のペースを守れるように、日々考えを深めていこうと思う次第であります。


◆本ネタ 科学雑誌『ニュートン2013年2月号』
時間調整のために本屋へ寄り、今月発売のニュートンに目を向けたら、
特集記事が「富士山大噴火」、
もうこれは読むしかないということで、立ち読み(爆)←買えよ(苦笑)

内容はそれほど難しくもなく、特に奇抜さもなく、安定したまとまりでした。
火山灰・山体崩壊の危険性がよく伝わってくる内容でした。
個人的に衝撃だったのが、セントへレンズ山の写真ですかね。
セントへレンズ大噴火は1980年と私の生まれた年の出来事ですから、
当然のごとくその記憶もなく、そのフレーズから思い出されるのは、
キン肉マンに登場する悪魔超人・アトランティスの必殺技ぐらいです(苦笑)
それが富士山のように隆起した山が噴火による山体崩壊によって、
真ん中がぽこっと抜け落ちてしまっている写真には驚かされました。
知らない人はウィキペディアに写真が出ているので、ご覧ください。

ちなみに、私の住んでいる三島は富士山の麓ではありますが、
付近の愛鷹山の影に隠れる形で、ハザードマップでは影響が少ないと予測されています。
まぁ、でも、三嶋大社まで溶岩が流れてきたという話もありますし、
火山灰の影響を含めて、楽観できないことは確かですが…
地震の可能性を含めて、情報には機敏に反応したいです。


それでは本日はこれにて。皆さん、良いお年を~

今年も

お世話になりました。
kindle版mazecの仕様で改行できないのぜ。
仕方ないのでタグで対応...なにこの謎システム( ̄△ ̄;
色々書こうと思いましたが、年明けに致します。年末年始は一人が良いなあ。この日ばかりは家族団らんを重視する空気で正直やり辛い...
何はともあれ、皆様よいお年を~(^^ノ

2012年12月27日

終活

先日、テレビでNHK大河ドラマ『平清盛』の最終回を見ていた時のこと、
ふと傍らにあった新聞を見ると、「30代からの終活」の文字が。
ちょうど清盛と西行が話をしていた場面だったので、妙にタイムリーでした(苦笑)
まぁ、でも、老後の心配の次は死後の心配ですか…
これじゃ日本の経済が良くなりっこないですよね(^^;

老後の次は死後、その次は来世の心配でもするのでしょうか?
極楽浄土を願ってMy平等院鳳凰堂を建設するとか(笑)
そこまでいくと、逆に経済が活性化しそうですが、
その人の死後は不要なものなので、不良債権化するだけのまさに「無駄」遣いですが…


そんな日本の経済政策を担う次期首相候補の自民党・安倍総裁ですが、
選挙前の滑らかな口とは打って変わって、選挙後は慎重な発言に終始しています。
野党と与党の違いではありますが、靖国参拝も慎重にするとは思っていませんでした。
そういった外交の配慮ができる程度に丸くなったのか、
それとも単に牙を隠しているだけなのか… まぁ、後者でしょうけどね(苦笑)
総選挙後から既に来夏の参議院選挙を意識している発言を繰り返していますし、
よほど前回首相時に負けたことを根に持っているのでしょう。
そう考えると、参議院選挙までは人気取り政策に終始し、
勝利後に憲法改正を狙うという形のように思われます。

その人気取り政策の一環である経済対策ですが、
大規模な金融緩和を予想しての円売りによって、円安が進んでいます。
まぁ、なにも、色々と物入りになる年末年始に円安にならんでも…と思ったり。
加えて、今年の冬は寒いことが予想されていますから、
灯油やガソリン価格、発電のための燃料費の高騰など、不安要素も多いです。
アメリカのドル安政策も終わりを迎えつつあり、
しばらくは様子見に徹した方がいいように思いますが…


ちなみに世間的には低評価だったNHK大河の『平清盛』ですが、
個人的にはあまり馴染みのない時代を、源氏ではなく平氏の立場で描いたことは、
非常に面白かったと評価しています。
もっとも、一番盛り上がるはずの合戦が前半最後で終わってしまうだけに、
その点は物語の構成が難しかった印象派あります。
批判される部分も分かりますが、人気取りに走らない大河らしい作品だったと思います。


◆PCネタ ブルーレイドライブが故障
およそ2年前に購入したLGのブルーレイドライブ『BH10NS30』が故障しました。
BD-Rディスクを入れると、「チリチリチリ」という嫌な音が…
最初のうちは読み込みも書き込みもなんとかできていたのですが、
最近になって書き込みは成功しても、後日読み込むことができずにエラーとなるなど、
失敗する確率が極端に増えてきました。
DVDの方は特に問題がないのですが、ブルーレイは使い物にならなくなってきました。

そんなわけで、新しいブルーレイドライブを買うべく色々と調べたのですが…
もう調べれば調べるほど、ブルーレイを使いたくなくなりますね(苦笑)
ドライブを買うならば、パイオニア一択というのは分かるのですが、
同じパイオニア製でも国産だったり中国産だったり…
パイオニアは型番が多いこともあり、最初は凄く戸惑いました。
Sシリーズ(S06、S07、S08)は国内生産の十和田モデル、
廉価版の206JBKは国内産だったものの、207JBKの多くが中国産(国内産もあるとの噂)、
208JBKも現在のところは中国産のようです。
その他の廉価版モデルも中国産で、バッファローのパイオニアモデルも同様だと思われます。
安心を求めて割高なパイオニアを選択するのに、中国産では心許ない感があります。
しかし、206JBKは付属ソフトが既に古くなっており、Sシリーズは値段が高く、
そこら辺の兼ね合いが非常に難しくなっています。

加えて、メディアの方も知らないことばかりで、軽くショックを受けました。
BD-RディスクのLTHタイプとか初めて知りました。全く知らずに買っちゃってました(苦笑)
耐久性の面で問題があるようで、安売りされやすいのですが、問題も多いとのこと。
LGの推奨メディアに三菱化学が入っていたので、
DVDの時からの兼ね合いでそのまま三菱化学を選択してきたのですが、少し考える必要も…
LTHタイプでないものは、それなりの品質を誇るようではありますが…
それにパイオニア製ドライブの推奨メディアを探していた時、最初は三菱化学が見当たらずに焦りました。
でもよくよく見てみると、その中に「MKM」の文字が…
なるほど、「Mitsubishi Kagaku Media」の略だったんですね…

おまけに、焼いた後の保管方法も間違っていて、
ビクターによれば、不織布ケースでの保存は良くないとのこと。
CDやDVDは大丈夫なようですが、ブルーレイは劣化や破損の危険性が高いそうです。
プラスチックケースもしくはスピンドルケースで重ねておいた方がいいそうです。

そうやって考えていくと、PCのブルーレイドライブで焼く作業はリスクが高いな、と。
これではメーカーパソコンのドライブで焼く気が起きません。
かなりデリケートな部分なだけに、ブルーレイで焼きたい人は、
電源同様にお金を惜しんではいけないパーツだと言えそうです。

とりあえず、HDDやCPU・マザーのように、パソコンの起動に関わる問題ではないので、
正月を挟んで慎重に検討していこうと考えています。
正月セールに期待したいけれども、安くなるのは中国産なんだろうなぁ…


◆プロ野球ネタ 楽天・田中投手が来オフメジャーへ? 外国人獲得報道等
楽天の田中将大投手が3年契約12億円でサインし、
早ければ来季にもポスティングでメジャーへ挑戦する希望を示しました。
んー、正直… 田中投手までもと思っちゃいますね。
アスリートとして上を目指したい気持ちは分かるのですが、
日本球界のことを考えれば、もう少し日本で頑張ってもらいたいです。
これまで、楽天には岩隈投手というエースがいて、
球界にはダルビッシュ投手というエースがいただけに、
輝かしい実績を残したのは去年の1シーズンのみで、今年は不本意な成績でしたから、
もっと日本球界のエースとして活躍してもらいたい気持ちが強いです。
せめて海外FAまで待ってもらいたいですね…

こうやって投手が若い時期にポスティングでメジャーへ挑戦する形が増えたら、
日本の球界はどうなってしまうんでしょうか?
鳥詐君のような一介の高校生の挑戦とはわけが違うだけに、
日本プロ野球のマイナーリーグ化が進行しそうで怖いです。
まぁ、どこまでいっても日本プロ野球は国内リーグの枠を超えませんから、
そういう意味では最初から「マイナー」リーグなのですが(苦笑)
もう日本も外国人枠撤廃でいいんじゃねーの? 選手がいなくなっちゃうよ。

その田中投手を擁する楽天ですが、A・ジョーンズ選手に続き、
同じヤンキースでプレーしていたケーシー・マギー選手を獲得したとのことです。
年俸は1億円で2人のメジャーリーガーを獲得し、楽天は打線の補強に成功しました。
2人が額面通りの活躍を見せれば、楽天は脅威でしょうね。
(松井稼頭央選手と岩村選手の獲得の時も同じことを言った気がしますが…)

それよりも気になるのが、Kスタ宮城でのラッキーゾーン設置ですね。
球場を狭くするという敢えて時代に逆行した流れがどう出るのでしょうか?
野村克也氏の監督就任以降、球場の広さを生かした投手力と守備の強化をしてきただけに、
それが水泡に帰しかねないだけに、危うさと隣り合わせな感じがします。
せっかく大砲を獲得したのだから、もう1年、様子を見ても良かったと思うのですが…
この決断が吉と出るか凶と出るか、注目です。


◆ライオンズネタ 特に動きなし
チームスローガンが「骨太」に決まった以外には、大きな動きはありません。
いつもは仕事納めの時に発表していた記憶があるのですが、今回は早かったですね。
あんまり精神論を言うのはどうかと思いますが、
たくましさを全面に出し、強いチームを作って行ってもらいたいです。

中島選手がメジャー移籍したことで、期待がかかるのはシーズン終盤の1・2番コンビ、
浅村選手と秋山選手の成長ですが、不安要素がないわけでもありません。
浅村選手は秋のフェニックスリーグで肩を亜脱臼し、秋季キャンプでは治療優先に、
亜脱臼が完治すれば問題ないのですが、
故障に苦しんでいる片岡選手も始まりは亜脱臼だっただけに、少し心配しています。
まずは故障箇所を完治させ、不安がないようにプレーしてもらいたいですね。
今年の春先はキャンプ・オープン戦での怪我を引き摺って不振となっただけに、
その点はよく分かっていると思いますから、焦らないで調整してもらいたいです。

秋山選手はオフが忙しすぎるのが心配です。
なんか毎日のように名前を見かけるのですが… 多忙すぎなような(^^;
これで侍ジャパンに選ばれていたら、とてもじゃないですが間に合わなかったでしょう。
選ばれなかったからこその忙しさなのかもしれませんが、
練習不足とならないようにして欲しいです。
真面目な選手なので、その点は大丈夫だとは思いますが、
イベントにも真面目に臨むでしょうから、ちょっと心配です(苦笑)

2012年12月22日

しはす。

辟易する選挙報道も少しばかりナリを潜め、まぁ少しは落ち着いたかなーって思う間もなく年末でございます。
自宅警備の虚無僧なので、居間で垂れ流しになってるワイドショーが耳に入ってきて見て激しく後悔することも多いのですが、
「投票してから文句言いましょう」
ってのは、まっとうな大人の言うセリフじゃ無ぇ。
文句言いたいから選挙に行くわけではなく、国政を考えるから選挙に行くのであって…ああもういいわ…
一般に興味持ってもらえる政治なんて下策以外の何物でもないし、メディアへの過度の露出は政治の自由度を激しく奪います。
…て言うとまた注意されるのかしら(^^;

1か月おきに政治家の国民審査とかやるといいと思うの。
いろいろ渦巻くのは分かってる上で是非やって欲しい。

■win8とKindleFireHD
あいさつ代わりの戯言は置いといて。

windows8を導入しました&KindleFireHDが手元に届きました。
前もって言っておくと、地雷を踏み抜く強さには自信と定評があります。多分。
今回はある程度分かったうえで踏み抜きました。前者はDLで3kだったから。
とりあえず、どっちもやめとけと言っておきます。遅報にもほどが(ry

・windows8
スタートボタンが潜在的にどれほど脳に影響を与えていたかがよく分かりました。
無いとあんなに不安になるものなんですね…いやはやこの十数年のMSによる洗脳はある意味素晴らしい。
パネルメニューでの対応をーって感じでしょうが、コンパネ項目含めて全部入れると大変なことになるってバカでも分かるじゃんよー。
キーボードショートカット覚えないと結構大変。
あれ、でもこれタッチ操作メインで考えてるんだよな?おかしくね?
地味にうざい予測変換といい、なんか、こう…「こうじゃない感」が沸々と。
PCに求めてるのはそこじゃないんよ。Windowsとして作った理由が分からねぇや。

いろいろ探る楽しさを思い出させてくれたのに感謝…しなくていいか。
Vistaに比べて休止状態からの復帰が早いのは嬉しい。個人的第一目標が無事達成されて良かった。
なんだかんだでメインは仮想OSの遷都ちゃんなので。

・KindleFireHD
なんというか、扱いが難しいですね。
Amazonでの買い物&読書限定と割り切ってしまえば便利。それ以上を目指すとなるとひと手間必要です。
ちなみに私は前者のつもりで買いました。10インチタブとか重いわ。7インチでちょうどいい。

他の用途での拡張を考えた場合ですが、残念なことにデスクトップの概念がなく、一般的なタブレットのようにアイコンを配置することができないので、アプリが増えた時にどう対処するか考えないといけないかもしれません。
そしてスライダーが凶悪。開いたアプリ・ドキュメントが問答無用で次から次へと表示されるので、結構面倒なことになりがちです。設定で表示非表示変えられないのかと。
ただ、ロック解除画面の壁紙が毎回違うのはちょっと嬉しい。なぜこの気配りがデスクトップに行かなかったし。
せめてワイヤレス・ブルートゥースのスイッチ位は配置して欲しかった。

さてさて、肝心の「Kindle」としての部分ですが、購入した本を読む分には流石に扱いやすくていい感じです。
一方、自炊の場合は画像データでもPDFデータでもその辺のアプリになるので、スマホや一般のタブレットと大差ないですね。
自炊目的ならばあえてKindleにする必要はないと思います。クラウドだってDropboxがあるわけですし。
ちなみにAmazon謹製のクラウドですが、初期容量が5GBと標準的で面白みに欠けます。うん、いったい何を期待してるのやら。
また、端末からだとクラウドからの閲覧は日時順になるらしく、試しに専用アプリで一冊あげてみたところ、見事にページ順がバラバラでした。本のようにページ順を重視するものは、ちょっと手間ですがWebブラウザ上であげるのがいいでしょう。ファイル一括選択でおkでした。

雑感は以上です。
またなんか良い点悪い点見つかったらその都度…書いていけるといいな(遠い目)

2012年12月20日

インフレターゲット

日銀に対して強い圧力姿勢を打ち出した自民党・安倍総裁が選挙で大勝したことで、
早速、日銀・白川総裁との会談を行い、量的緩和政策を進める方向で一致したようです。
今後、物価上昇目標を掲げて「インフレターゲット」を行うかは分かりませんが、
その方向に動き始めていることは確かなようです。

まぁ、でも、ぶっちゃけ「インフレターゲット」で景気回復となるのかは疑問です。
私は経済の専門家ではないので、その効果を予測するのは難しいのですが、
普通に考えれば、地上デジタル放送開始の薄型テレビ特需と同じになるでしょう。
要するに、需要の先食い。
物価が上がる前に商品を購入しようと、一時的に購買意欲は上がるものの、
物価上昇後は購買意欲が極端に下がり込み、結果的に消費が大きく低迷し、
物価は上がるけれども景気が回復しない「スタグフレーション」の状態になりそうです。

そもそも、日本のデフレ原因も、当初はバブル崩壊に伴う金融不安がスタートとなり、
言うなれば、お金のインプット時、最初のスタートで躓いたのが原因でしたが、
現在のデフレは需要を喚起できない企業の商品開発能力と、
それに伴う消費者の購入選択が原因となっており、
お金のアウトプット時、最後のゴール部分での躓きに原因があり、
物価を意図的に上げたところで効果はないように思います。
つまり、金融緩和で企業への融資が増えたところで、
需要を喚起できるヒット商品を生むことはできず、
企業の内部留保が増えるだけで、実体経済への影響は少ないように思われます。

加えて心配なのが、「インフレターゲット」に歯止めがかからなくなる可能性です。
食料品や衣類といった生活必需品に見られる傾向が「値下げバイアス」とも言えるもので、
長引く不況で「値下げしないと物が売れない」と思い込み、
それまでは店頭に並んでいなかった粗雑品も安く店頭に出し、
それを売りにして、お客に毎日足を運んでもらうようにしむける方法です。
これに「インフレターゲット」で物価上昇の空気が強まれば、
今まで抑えられていた分がボンと値上げに転じ、
仕入れ額はそのままで高く販売する流れとなり、「値上げバイアス」が強まるでしょう。
そうなると、当初見込んだ物価上昇の範囲に留まらず、上がり止らない可能性があります。

仮にインフレターゲットを行ったところで、景気回復するのは来年の夏頃まで、
景気回復を盾として参議院選に勝利するのが最大の狙いかもしれません。
秋・冬には物価上昇とともに経済は落ち込み、大不況になる可能性があります。
それよりは経済構造、日本のものづくりのあり方の改革を進めるべきでしょう。
それに関しては今日の記事の最後の部分で語っていますが、
実はこの記事を書いたのは先月のことで、必ずしも現在の状況と重なるわけではありませんが、
概ね時期を逸して無いだろうと思うので、参考のために掲載しときました。
…意外と書いただけでお蔵入りってのも結構あったり(汗)
今回は再利用できる機会があって良かったです(苦笑)


◆ニュースネタ 民主党の目指すべき道は?
お隣の韓国では故・朴正煕氏の娘である朴槿恵氏が大統領選に勝利し、
韓国初の女性大統領が誕生しました。
父親である朴正煕氏は高度経済成長と民主化弾圧を行い、韓国国内は賛否が分かれますが、
日本にとっては国交正常化に寄与した人物でしたから、
その娘の勝利ということで肯定的な見方が多いようです。
まぁ、でも、こればかりは蓋を開けてみなければ分からず、
とりわけ竹島問題で譲ることは考えにくいですから、楽観視はできないように思います。

それはさておき、日本の政治に目を向けてみますと、
女性総理大臣が誕生する気配は全くありません。
前々回の郵政選挙では小泉チルドレンが、前回の政権選択選挙では小沢ガールズが、
それぞれ当選したことで、国会議員に占める女性の割合が上昇しましたが、
今回の選挙では特に目玉となる女性候補もおらず、割合は減少しています。
民主党に政権交代したことによって、女性閣僚が増えるかと期待されましたが、
実際には民主党政権下では女性閣僚の数が少なくなってしまい、
「千葉景子法務大臣(のちに落選)」、「福島瑞穂少子化担当(社民党のちに離脱)」、
「蓮舫行政刷新担当」、「岡崎トミ子国家公安委員長」、
「小宮山洋子厚生労働大臣」、「田中真紀子文部科学大臣」と、3内閣で6人のみ、
平均2人で最大3人程度しか女性閣僚が入閣しませんでした。
重要ポストである法務大臣に女性を起用したことで注目を集めましたが、
それ以外は無難なポストだった印象は拭えず、積極的とは言えませんでした。

結局、民主党政権の最大の失敗がどこにあったかと言えば、スタートだったんでしょうね。
鳩山首相と小沢幹事長という旧自民党タッグで政権交代を果たしたことで、
政権運営を重視するあまりに自民党政権の方法を継承してしまい、
それが最終的に官僚のいいなりという批判を浴びることに繋がったように思います。
鳩山氏や小沢氏らはマニフェスト破りだとその後の民主党を批判しましたが、
国民の期待はマニフェストそのものにあったのではなく、
政権交代による政治の変化を期待していたわけで、
民主党の名を借りた自民党政権にしかならなかったのは、まさにその2人の責任です。
ようやく民主党が民主党らしく政権運営ができるようになったのは野田政権からで、
鳩山政権は政権奪取直後の喜びの印象しかなく、
管政権は震災対応に追われた印象しかないなど、独自色があまり出なかった気がします。
女性閣僚に話を戻せば、初の内閣ということで実績重視の男性優先となった感は否めず、
やはり国民の期待する方向性とは少し違っていたと言わざるを得ません。

選挙直後に社民党の解党的危機を指摘しましたが、
もしそうなった場合は、民主党がその受け皿として機能しなければなりません。
女性の社会進出を社民党と民主党以外のどこの党が取り組むというのですか?
今回の選挙では景気対策や原発、消費税増税、国防軍を含めた憲法改正論議が優先され、
少子化対策や女性の社会進出はほとんど話題とされませんでした。
それじゃダメなわけで、民主党が国家の枠組みで考えるのではなく、
社会の中から問題を抽出するというのなら、女性の社会進出にも積極的に取り組むべきです。

私も男性ですから、男性社会で言われる「女性は視野が狭い」という指摘は、
決して間違いではなく、一定の理があることは分かります。
確かに、問題抽出能力が低い傾向にあり、
理念や理想を作り上げることに関しては、夢見がちな男性の方が向いています。
でも、逆に現実的に進められるのは女性の良いところでもあり、
問題意識や職務を与え、それを一心不乱に遂行することに関しては女性の方が上手です。
男性ではつい欠点や不安を意識してしまうようなことでも、
女性は感性重視で押し切るだけの強さを持っています。
つまり、政策立案能力は男性が優れていたとしても、政策実行能力は女性の方が優れている、
個人差は勿論ありますが、そういう傾向にあるように思えます。

今後、民主党が再生を目指すためには、自民党の逆をやっていかないといけません。
劉邦が項羽の逆の行動を取ることで天下を取ったように、
民主党も自民党の逆の行動を取って、力を蓄えないとなりません。
議員の世襲を認めるか・認めないかではなく、もっと違う対立軸、
女性問題に積極的に取り組むとか、地域分権を積極的に進めるとか、
国民の生活により近い問題に対して、積極的に取り組んで行ってもらいたいです。
民主党はヨーロッパの政治手法をお手本としている節がありますから
女性問題や地域分権は、本来、積極的に取り組むべき課題のはずです。
党代表は無理でも、党三役に女性を起用するなどの「変化」を鮮明にし、
新たな支持基盤として「社会で働く女性」の取り込みを図る政策を取っていって欲しいです。


◆ライオンズネタ 中島裕之選手がアスレチックスと2年契約
一時はダイヤモンドバックスが撤退するなど、契約が心配された中島選手ですが、
アスレチックスが自軍からFAのドルー選手の移籍が決まると、
すぐに中島選手との契約に動き、2年総額5億5000万円と、
悪くない条件で入団を果たすことができました。
なにはともあれ、無事に契約することができ、ファンとしても一安心です。

不安要素は天然芝でのショート守備で、守備を売りにすることは難しいでしょう。
それでも守備力も年々向上していますから、我慢強く使ってくれれば、
天然芝にも対応し、安定した守備力を見せてくれると思います。
そのためにはバッティングが起用のポイントとなりますが、
出塁率を重視するアスレチックスなら、中島選手の打撃も高く評価されるでしょうし、
まずはそこからアピールし、メジャーでの立ち位置を作り上げて行って欲しいです。
入団会見でも笑いを誘うなど、和やかな雰囲気に象徴されるように、
例え言葉が通じなくとも、物怖じせずに積極的に会話に入っていくことができ、
明るくコミュニケーションが取れる性格ですから、
そういう意味では性格的にメジャー向き、活躍する素地は十分だと思います。
まだショートでレギュラーを取った日本人選手はいないだけに、
中島選手の活躍に期待したいですね。


その中島選手が抜けたライオンズは、戦力的に痛いのは間違いありませんが、
昨年の時点で移籍を覚悟していただけに、
既に気持ちの切り替えはできており、悲壮感はありません。
昨年の今頃はフェルナンデス選手も移籍となり、片岡選手は出遅れ必至、
外国人選手も総取替えで力量が把握できず、
3番栗山・4番中村選手以外は完全な白紙状態という状況でした。
それに比べると、外国人選手の実力は把握できており、
浅村選手と秋山選手が1・2番を任せられるまで成長するなど、
中村選手が開幕に間に合わないことを考えても、
3・4番以外は固定されていますから、それほど不安感はありません。

加えて、今年は主力打者の故障に泣かされたこともあって、
中島・中村選手のどちらかがいない状況を経験するなど、
主力選手が抜けた後の予行練習は十分にできています。
開幕時は主軸が2人ともいない状況になるわけですが、
後半戦離脱した栗山選手と片岡選手が戻ってきますから、
大きな不安感はありませんね。

むしろ、これまで主軸2人の長打頼みだった打線から、
機動力を重視した1点を確実に取る繋ぎの野球に転換することができ、
そこに中村選手が戻ってくれば、二重三重にも脅威の打線を作ることができます。
そういう意味では、チームとして良い転換点になってくれることでしょう。

清原選手や松井稼頭央選手といったスターが去った後、
チームを引っ張る新しいスターが誕生して、常勝チームを維持してきただけに、
中島選手に代わる新たなスターの誕生を期待したいですね。
それが浅村選手になるのか、秋山選手になるのか、永江選手になるのか、
野手転向の木村選手になるのか、誰になるのかは分かりませんが、
ライオンズの若い力の台頭に期待したいです。


◆ニュースネタ 日本経済のデフレ脱却策は?
経済は専門外なので、あまり語ることはできないのですが、
今の「デフレ経済」は日銀がお金の流動性を高めても解決しない問題のように思えます。
企業の資金繰りの問題も確かにあるでしょうが、根本的な問題はそれではなく、
企業経済で言えば、電機業界を中心に国際競争力の相対的な低下が挙げられ、
家庭経済で言えば、少子超高齢社会の弊害、賃金低下と将来不安が挙げられます。


企業の国際競争力の低下はここでも何度か触れていますが、
「技術」優先の考え方が「デザイン」を軽視することに繋がったように思います。
日本の企業は、特に機械分野において「全部入り」を売りにし、
これ1台で何でもできるということをアピールしてきました。
確かに、それを持っていない時には大変魅力的で、夢のある話ですが、
一度それを持ってしまえば、あとは多少の機能差しかなく、魅力は大きく薄れてしまいます。
それでもバブル経済等があり、多少の機能の追加でも消費者は買ってくれたのですが、
バブル崩壊からの長らく不況を経験したことで、消費者も賢くなり、
多少の機能差を不便と感じず、それだけでは商品を買わないようになったわけです。

それでも、日本企業は技術優先を改めることなく、海外への市場を求めていきましたが、
最初のうちは技術力の高さや耐久性でリードを奪っていたものの、
韓国や中国の企業が技術力を高め、海外の消費者の満足度を満たすまでに上がったこともあり、
技術力だけでは対応できなくなってしまったわけです。
その時点でデザインや販売戦略の見直しを図れば良かったものの、
それに出遅れた結果、現在の苦境に繋がったように思えます。

結局、今の商品開発では何が重要かといえば、
消費者の求めている商品価値だけの技術に限定した商品を出すことが重要です。
テレビなら、テレビが見られるだけで良い、録画ができた方が良い、
複数の番組を録画できた方が良い、ネットワークにも繋げられた方が良い、
3Dに対応していた方が良い、と顧客の求めるニーズはそれぞれ異なり、
人によって求めるものは違い、必要な機能と不要な機能があるわけです。
レコーダーがあるから録画機能は要らない、3D見たいけどネットワークは不要、
そういった微妙なニーズの違いを満たすことが必要で、
逆に、将来的に別のニーズが必要となったら、商品を再び買ってくれる可能性もあり、
「全部入り」よりも限定した機能で売り出した方が結果的に儲かります。
あとはデザイン勝負。
ソニーのウォークマンなど過去にはヒット商品もあるわけですし、
そういった新たな生活スタイルにマッチした商品デザインを提供することが必要です。


家庭経済の問題は、安定した雇用と賃金に支えられた高齢者の貯蓄率が高く、
非正規雇用といった低賃金に喘いでいる若年世代の経済的脆弱性にあります。
そもそもお金がなければ、お金を使うことはできないわけで、
その点で若者の雇用の不安定さは大きなネックです。
お金がなければ、消費できないだけでなく、家庭も持つことができず、
家庭を持たない人間が増えれば、子どもが生まれずに少子化が進行しますし、
土地・家屋といった不動産売買も停滞してしまいます。
若者の経済力が高まらない限り、デフレ脱却など夢のまた夢です。

高齢者の問題で言えば、核家族化が大きな影を落としています。
高齢者夫婦2人だけ一方のみという家族構成も珍しくなくなり、
子ども達は独立するなどして、高齢者だけという世帯も多くなっています。
そうなってくると、万が一の場合、長期入院や死亡それに伴う葬儀等など、
目の前に迫る「死のリスク」に備えなければならず、
これはどんなに社会保障が充実したとしても、避けられない恐怖です。
その恐怖を和らげるものは、もしもの時に面倒を見てくれる存在なわけで、
同居の家族がいなければ、お金を持っていても使うに使えないわけです。

そういう超高齢化社会への突入によって、社会保障制度が持たなくなり、
年金制度改革が行われたわけですが、
それによって年金の受給金額や年齢が上がり、
退職世代の労働力が重視されるようになったのですが、
それはタコが自分の足を食っているようなもので、
結果として最初は軽作業から入る若年者の雇用を奪うことに繋がってしまいました。
お年寄りが若者を食い、食われた若者がお年寄りを養えず…その悪循環の繰り返しです。

つまり、家庭経済の根本的問題がどこにあるかといえば、家族構成なわけです。
若年世代と退職世代が乖離している現状、そこに問題があります。
若年世代と退職世代が同じ世帯にいれば、
高齢者は迫る死の恐怖に不安がることなくお金を使えますし、
若年世代は高齢者の安定的な資産で仕事への投資が容易になります。
こういった世代を超えた助け合いが失われていることが、家庭経済の低下の原因でしょう。
であるならば、こういった同居世帯を国家の範とすべく、積極的な減税・援助政策を打ち出し、
子どもを中心とした家庭援助策から、二世帯以上を軸とした家庭援助策に切り替える必要があります。
親の面倒を見る子を模範とさせ、親がもういなければ知人の高齢者でも構いません、
そういった忠孝の精神を重視した社会の構築を目指さなければなりません。


どちらも、経済問題というよりは、日本の社会に根付く問題だと言えます。
そこから変えずして、日本経済の復活は、
成ったとしてもごく一時的なものに止まるだけで、本格的な復活はありえないでしょう。

2012年12月17日

自公の圧勝、民主党の大惨敗で政権交代へ

16日に衆議院議員総選挙が行われ、結果は自民党と公明党の圧勝で、
自民党が単独過半数以上の294議席を占め、公明党も31議席と伸ばし、
連立が濃厚な自公政権で2/3以上の議席を占めることとなり、
仮に参議院で法案が否決されても、衆議院で再可決することが可能となりました。
事前の予測報道でも自公に優位な数字が出ていましたが、
近年の選挙と同じく、より過激な結果が出た形です。
まぁ、勝ち馬効果(バンドワゴン効果)って奴ですかね。

投票率は59.32%と伸び悩み、
前回の平成21年の政権選択選挙や平成17年の郵政選挙には遠く届かず、
戦後の総選挙では過去最低だった平成8年を下回る過去最低の数字となりました。
投票率の低さが、農協や経団連といった支持母体を持つ自民党の強さに繋がり、
公明党=創価学会の支援もあって反民主党政権の批判票をも取り込むことになり、
さらに無党派層が民主党・維新の会・みんなの党などに割れたことで、
自公の大勝、民主党の大惨敗となったのでしょう。


今回の選挙で言えることは、主に2点あります。
1つは「二大政党制は定着していなかった」ということでしょう。
民主党が大惨敗を喫したのは、政権運営の拙さによる批判票が主ではありますが、
それにしてはあまりにも負けすぎました。
自民党が農協や経団連といった有力な固定支持層を持つのに対して、
民主党は連合ぐらい、その連合自体も労働組合の組織力低下の憂き目に遭っています。
結局、民主党を政権与党まで押し上げたのは、浮動的な無党派層の支持によるもので、
それが移動して失われたことが、今回の大惨敗に繋がったように思われます。
つまり、一時は政権与党となった民主党でしたが、その支持層は脆弱で、
自民党のような固定支持層を作ることができなかった、そういうことだと思われます。
今後、民主党が新たに固定支持層を発掘することができれば復権もありえますが、
現状のままで無党派層頼みになってしまうと、復権は叶わず、
しばらくは自公政権を軸に、少数政党が乱立する形にならざるを得ないでしょう。

もう1つ言えるのは「日本人の国際感覚の無さ」でしょう。
民主党がマニフェストを破ることになったのは、ある意味で当然の流れです。
政権発足直後の鳩山由紀夫首相による「二酸化炭素25%削減」の国際公約や、
「東アジア共同体」構想は、今考えると非常に可愛いものでした。
その後、日本が取り巻く環境は一変することになります。
2010年にはギリシャ経済危機が起こり、財政問題に対する国際的圧力が強まり、
2011年には東日本大震災が起こり、原発事故によって二酸化炭素削減は露と消え、
今年に入ってからは韓国・中国との領土問題の緊張が高まるなど、
政権発足当時とは180度変わったとも言える国際状況になっています。
とりわけ、民主党は政策的にヨーロッパ諸国の影響を強く受けており、
ギリシャ経済危機によるヨーロッパの方針転換の影響は少なくなかったと思われます。
そういった国際的変化を受けて、民主党政権も変化せざるを得なかったのですが、
国民はまったくそれを理解しようとはせずに、
国内的世論に訴えるような強硬路線に惹かれるばかりで、
タカ派の自民党・安倍総裁や維新の会の石原代表の主張に同調することとなりました。
相変わらずの島国精神というか、周囲の見えて無さには辟易します。
日本人に中国や北朝鮮の国内向けな政治姿勢を笑う資格はありませんよね…


今後の展望に関してですが、自民党と公明党が連立を組むのは間違いないでしょう。
来年には参議院選挙がありますから、創価学会の支援は必要不可欠です。
一方で安倍氏の悲願である憲法改正を行うには、まず両議院の2/3以上の賛成が必要で、
衆議院は公明党もしくは維新の会と連携すれば通りますが、
参議院では難しいだけに、参議院選挙での勝利か維新の会の躍進が必要となります。
そういう意味では、表面的に公明党と全面協力をしながらも、
憲法改正等のタカ派路線では維新の会との連携をチラつかせ、
公明党を揺さぶる形になってくると思われます。
選挙結果を受けての石破幹事長のTV発言には、そういう意思がありありと出ていましたね。

一方で、第三極として躍進した維新の会ですが、
早くから大阪維新の会は公明党との選挙協力をしていたこともあって、
創価学会の影響力の強い関西では強い力をもったものの、全国的には伸び悩みました。
今後、どう動くか分かりませんが、自公政権との距離関係が難しくなっており、
そこが軋轢の火種となってしまいそうです。
早速、大阪市長の橋下氏は首相指名で1回目から自民党・安倍氏に入れると明言し、
それを伝え聞いた石原代表はこれに強く反発しています。
石原代表としては首相を目指すために国政復帰したのに、
協力関係にある橋下氏の行動は理解しがたいところがあるでしょう。
橋下氏は自公政権に擦り寄る形に、一方の石原代表は対抗勢力の結集を目指す形となり、
両者は非常に微妙な関係とならざるを得ず、噂される協議離婚の日も遠くはなさそうです。

大惨敗を喫した民主党は、再建を図ることになりますが、見通しは明るくないです。
歴史的大敗で執行部は責任を取らざるを得ず、
閣僚ら有力議員も落選や比例での復活当選が相次ぎ、党内影響力の低下は必至です。
そうなると、参議院の輿石幹事長らが力を持つことになるでしょうが、
そうなってしまうと民主党の再編は見込めません。
新しいリーダーを擁立し、根本から出直す体制ができるかどうかです。
そういう意味では、現執行部にいるものの、
主流派ではない政策調査会長の細野氏の動向は注目です。
選挙結果を受けての細野氏がTVで発言した「自民党は国家優先、民主党は社会から」は、
まさに正しく、民主党は人民を見た政治ができるように、再建を図って欲しいです。
政権を知ったことで、国民に改めて説明できることも増えたことでしょう。
今後の建て直しを期待したいです。

それ以外では、第三局として躍進したみんなの党の動向も一つの注目点です。
政策重視である渡辺代表の姿勢は共感を呼ぶところですが、
実際にどういう形で政策を実現して行くのかは、分かりづらい面があります。
維新の会と協調路線を取るかと思えばそうでもなく、今後の動きに注目です。

負けた政党の中では、社民党が存亡の危機に立たされています。
80年代以前は東西冷戦もあって共産党の違いも明確で、
冷戦終結後は政権与党に加わることで、実現可能な社会主義を追求してきましたが、
今では完全に野党化してしまい、共産党との違いを見出せなくなってきています。
実現可能な社会主義という点でも、民主党がそれを担っている面は否定できず、
そういう意味でも完全に色を見失っているように思えます。
個人的には社民党は既に限界を迎えていると言わざるを得ず、
民主党と合併し、民主党の中で女性色を発揮して行く方が良いように思えます。
独自色にこだわるあまりに滅びてしまわないように、
社民党の主張そのものには大事な要素もあるわけですし、
こちらの建て直しにも注目したいです。


◆プロ野球ネタ パリーグの鍵を握る3外国人~ラヘア・スピルボーグス・ジョーンズ~
今年のパリーグは外国人補強で積極的な動きが目立っています。
ソフトバンクはカブスでオールスターに出場したブライアン・ラヘア選手を、
西武はロッキーズで活躍したライアン・スピルボーグス選手を、
楽天はメジャー通算434本塁打で10年連続GGのアンドリュー・ジョーンズ選手を、
それぞれ獲得しました。

ソフトバンクも楽天も投手力は高く、打線補強が優勝争いのポイントで、
西武はFA移籍濃厚な中島選手の穴と前半戦出遅れ必至な中村選手の穴を埋める選手が必要で、
それぞれの補強ポイントに合致した外国人選手の獲得となりました。
来季のパリーグは、この3チームにオリックスを加えた4チームの争いになると予想され、
新しい3人の外国人選手は来季のパリーグを占うものになるでしょう。

その3球団が最初に獲得に名乗りを上げたのは、ブライアン・ラヘア選手でした。
現役バリバリのメジャーリーガーで、実績はそう多くないものの、
今年はカブスで前半戦に4番を打つなど活躍してメジャーのオールスターに出場、
後半戦はほとんど打てず、レギュラーを奪われる形となりましたが、
.259 16本塁打をマークしています。
マイナー時代から長打力には定評があり、打撃面での期待は非常に大きいです。
守備には難があるようですが、ソフトバンクは外野ではなく、
ファーストでの起用を予定しているようなので、その点は心配要らないでしょう。
ただ、左投手への弱さは明らかで、右に.289打っているものの、左は.098、
扇風機と化す可能性もあって一長一短の選手ですが、
右のペーニャ選手と共に一発の脅威はあるだけに、打線の核となり得る選手です。

ラヘア選手の獲得競争に敗れた西武は、ライアン・スピルボーグス選手を獲得しました。
ロッキーズ時代は準レギュラー・レギュラーとして活躍し、
2010年には.279 10本塁打をマーク、
2011年に成績を落とし、今年はレンジャーズ傘下の3Aで.288 9本塁打、
ここ2年は好成績といっていませんが、選球眼が良い中距離打者タイプで、
阪神のマートン選手のように化ける可能性を秘めています。
それ以上に西武にとって魅力的なのが守備力で、
レギュラー候補はほぼ決まっており、中村選手が復帰すればDHも埋まるため、
空いているポジションはライトぐらい。
ライトはある程度の守備力を要求されるポジションですから、
メジャー時代もライトを守っており、守備に不安がないのは大きいです。
年俸も他2人が3億円以上にもかかわらず、6000万円と実績のわりに格安、
チーム事情に合った補強になったと思います。

同じくラヘア選手の獲得競争に敗れた楽天は、そのまま大物選手獲りを継続し、
日本球界では過去最高の実績を持つアンドリュー・ジョーンズ選手を獲得しました。
メジャーを代表する外野手だった選手で、2005年には51本塁打を放つなど活躍、
通算434本塁打と10年連続のゴールドグラブの実績は圧倒的です。
ただ、近年は衰えが顕著で、今年はヤンキースで.197 14本塁打と精細を欠き、
DHでの起用も増えており、攻守に渡って衰えが見られることも確かです。
長打力はあるものの、打率・得点圏打率が低く、主軸としては不安が大きいのですが、
楽天入団にむけて本人のやる気が強く感じられたので、
再起できれば、非常に大きな補強になるように思います。

予想では、ラヘア選手が4番か5番でファースト、
スピルボーグス選手は5番ライト、ジョーンズ選手は4番レフトで起用されそうで、
彼らの活躍がパリーグの優勝争いの動向を決めそうな感じです。
来季はメジャー実績のある3選手の活躍に注目したいですね。


◆ライオンズネタ サファテ投手とスピルボーグス選手の加入によるチーム編成
ウィリアムス投手とヘルマン・オーティズ選手の3外国人選手は無事に残留し、
シコースキー投手を再獲得し、サファテ投手とスピルボーグス選手を獲得したことで、
来季にむけてのチーム編成はほぼ固まったと言っていいと思います。
あとはFAでメジャー挑戦をしている中島選手の動向がどうなるか。
最有力だと思っていたダイヤモンドバックスが撤退してしまい、
あとはアスレチックスの本気度次第という感じですので、少々心配しています。
ただ、昨年のヤンキースの不利な条件でも本人は受け入れるつもりでしたから、
余程のことがない限りはメジャー移籍が決まるとは思っていますが…

そんなこんなで、改めて来季のチーム編成をチェックしてみますと…

[右先発] 岸・牧田・涌井、野上or十亀、平野・岡本洋介・岩尾、相内
[左先発] 菊池雄星、武隈・小石、佐藤勇
[ベテラン]石井一久・西口
[右中継] 長田・岡本篤志、山本・田中・藤原・松下
[左中継] ウィリアムス、松永・高橋・中崎・宮田
[抑え]  十亀or野上、シコースキー・サファテ、増田・大石

[捕手]  炭谷、上本、星孝典・武山・岳野・中田
[一塁]  中村・オーティズ
[二塁]  浅村・山崎、水口
[三塁]  ヘルマン、林崎・美沢
[遊撃]  (中島)、片岡、永江、金子
[外野手] 栗山・秋山、スピルボーグス、大崎・熊代、
     米野・高山・木村、斉藤・石川・田代・星秀和・坂田

リリーフの補強と右の外野手の補強と、
補強ポイントをしっかりと抑えることができ、チームの戦力は厚くなりました。
ただ、問題は「外国人枠」で、日本人選手扱いのシコースキー投手は良くとも、
サファテ・ウィリアムス投手、オーティズ・ヘルマン・スピルボーグス選手と、
5人の外国人選手が4つの枠を争うこととなり、必ず1人漏れることになります。

そういう意味では、新たに獲得した2人の外国人選手は「保険」的要素を持ちます。
来季に向けての不安要素の1つは、「抑え」です。
涌井投手の先発再転向によって、再び押えを探さなければいけなくなり、
先発陣が順調なら溢れ出される来季2年目の十亀投手、
3年目の飛躍を目指す大石投手、ルーキーの増田投手が候補となりますが、
3人とも抑えの実績がないだけに、流動的な要素が強いです。
できれば日本人投手で固定したいものの、できなかった場合を想定し、
実績のあるシコースキー投手とサファテ投手を獲得したのだと思います。

もう1つの不安要素は、「中村選手の復帰時期」です。
中島選手のFA移籍は非常に痛いのですが、シーズン終盤は栗山選手を骨折で欠き、
中島選手も腰痛等で出たり出なかったりの中で戦っていたので、
栗山選手や片岡選手が帰ってきてくれることを考えれば、何とかできます。
ただ、もう一人の軸である中村選手の不在は、相手への威圧感を弱めてしまい、
戦力的に非常に痛手となります。
開幕スタメンは既に絶望的で、問題は中村選手がいつ戻ってこれるのか。
交流戦前なのか、交流戦終了後なのか、オールスター明けなのか、
それによって打線の雰囲気はガラッと変わってきます。
そういった見通しが効かない状況で獲得したのがスピルボーグス選手で、
中村選手が不在なら、繋ぎの打撃と機動力で1点を取る野球を、
中村選手が復帰したら、外野を守れる選手を、
その条件に当てはまったのがスピルボーグス選手です。
打線を考えれば、カーター選手でも構わないと思いましたが、
中村選手が復帰した場合、守る場所がなくなってしまうだけに、
その点ではスピルボーグス選手の方が使い勝手がいいです。

そのどちらを優先するかは非常に難しいところですが、
最悪の場合は、やはり「抑え」優先とならざるを得ないでしょう。
ただ、抑えの理想はチームの勝敗を託すことができる日本人投手なので、
キャンプ・オープン戦では大石投手と増田投手を積極的に試し、
そこで実績を残せば、公式戦でいきなり抑え起用するという抜擢もあり得るでしょう。
特に増田投手はルーキーで、怖いもの知らずな面がありますから、抜擢は十分あります。
そうならなかった場合は、敗戦処理から実績を積み上げて行かざるを得ず、
先発陣が順調に行けば十亀投手を起用することもできますが、
そうならない場合はサファテ投手に頼らざるを得ない気がします。
開幕時は投手が好調で、接戦が多くなりますから、
やはり比重は打力よりも投手力になってくると思います。

抑えに目処が立てば、打線の強化に動くことができます。
スピルボーグス選手はライトでの起用の可能性が高く、守備力の詳細は分かりませんが、
映像でのプレー等を見ていると、大崎選手と同等かそれ以上の力はあり、
決して守れない選手ではないと思われます。
そうなると、外野手争いは栗山・秋山・スピルボーグス選手で確定してしまいますが、
中村剛也選手の不在でDHが空きますので、それまでにアピールすることができます。
大崎選手や坂田選手は打撃面でレギュラーを争い、
熊代選手や斉藤選手は走塁と守備を含めた総合力でレギュラー争いを繰り広げ、
スピルボーグス選手らを脅かすような選手へと成長してもらいたいです。
個人的にスピルボーグス選手には.290(出塁率.350)10本 70打点を期待していますが、
この数字は日本人選手でも十分達成可能ですから、
負けじと結果を残し、高いレベルの競争をしてもらいたいですね。

[先発] 岸・菊池雄星・牧田・涌井・石井一久・野上 (西口・小石・武隈)
[中継] 長田・十亀・岡本篤志、ウィリアムス・松永・高橋
[抑え] 大石 or 増田、サファテ or シコースキー
1(二)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(一)オーティズ、5(右)スピルボーグス、
6(三)ヘルマン、7(指)大崎・坂田・熊代・斉藤、8(捕)炭谷、9(遊)片岡・永江

2012年12月13日

思而不学則殆

孔子の『論語』の一節に、
「学んで思わざれば則ちくらく、思うて学ばざれば則ちあやうし」があります。
意味は、「学んでも考えなければ物事ははっきりとせず、
考えても学ばなければ独断に陥って危険である」というものです。

学生時代はむしろ前段の部分を意識することが多かったのですが、
卒業後はむしろ後段の部分を意識させられることが多いです。
学校を出た後だと、一度学んだことを再度学ぶという機会もなく、
ついつい自分の考えだけで物事を判断しそうになってしまいます。

そうならないように、反対意見にも耳を傾け、
できるだけアンテナを広げて構えているつもりですが、そう上手くは行かず、
最近は自分の意見と世間の考えの乖離を少しずつ感じることもあります。
独善的になっていないか、常に自分を戒める日々ですね。
自分としては、あくまでオーソドックスな考え方の延長戦上にしかないと思ってるのですが…
むしろ、世間の方が「思而不学則殆」なのかなと思うことも…
難しい問題ですね。最終的には常日頃から一人一人が気をつけるしかないということでしょうか。


◆ニュースネタ NTT西日本サービス『光もっともっと割』
NTT西日本が既存契約者のフレッツ光料金も値下げするということで、
「光もっともっと割」というサービスを始めたようなのですが、よく分かりません。

申し込めば利用料金が安くなる一方、解約金も存在し、
1年目は31500円、2年目は21000円、3年目は10500円
(マンションタイプは、11025円、7350円、3675円)、
4年目以降も3年目と同額なら分かるのですが、
4年目は再び31500円、5年目は21000円と解約金が跳ね上がる仕組み、
3年ごとの更新で7年目以降は一律になるようなのですが…
解約金発生条件も分かりづらく、
3年ごとの更新月に解約を申し込めば、解約金は発生しないようなのですが…

なんだか、「結局、それって値下げなの?」と釈然としないものがあります。
まぁ、仮に解約金が発生しても、2年以上の契約なら得になりそうですが。


◆ニュースネタ 敦賀原発2号機の下に活断層
1000年の間に活動したことのある地層と言われても…
それで地震が起きると言われても、正直ピンと来ないと言いますか、
それじゃ1万年前に活動した断層は完全に安全なのかというと疑問もありますし、
活断層の定義がコロコロ変わってしまうだけに、信憑性が微妙です。

そもそも、プレートテクトニクス論で行けば、
プレート境界面で地震が起こることは説明することができ、
フォッサマグナ付近(新潟県西部・長野県・静岡県東部)の地震は分かりますが、
安定した日本海プレートに乗っているはずの福井県で地震が起こる理由が不明です。
実際、それほど地震が起きないところで、
1948年に福井地震が起きた歴史がありますが、福井市付近の内陸型地震で、
原発のある敦賀方面の影響はさほど大きくなく、
福島原発のような海溝型地震による津波は起こっていません。

確かに、新規に原発を作る上で、
活断層の上に立地していない方が望ましいのは間違いありません。
ただ、既存の原発の場合は、既に建物が立っているわけですから、
その建物の有効利用という点もありますし、
実際に廃炉にする上でも20年以上の年月がかかってしまうわけですから、
活断層の存在だけで決めるというのは合理的ではありません。
その活断層が実際に地震を引き起こしうるのか、
その地震は100年以内にどれぐらいの確率で起こり、
どれくらいの規模の地震で、原発施設はそれに耐えうるのか、
それらを検証した上でなければ、是非を論じることはできないと思います。

活断層の上に原発があるのは危険かもしれないというのは分かりますが、
それならば原発以外の施設なら建ててもいいのかという問題もあります。
学校等の大型集合施設を建設したり、道路・トンネルを作ったり…
地震列島の日本ですから、探していけばいくらでも活断層は見つかりそうなものです。
それらに全て反応していたら、何も建設できませんし、どこにも住めません。
あまりに神経質に対応しすぎるのは、いかがなものかと考えます。


◆プロ野球 日ハムが逆転入団に繋げた資料を公開。「球界の詐欺師」は日ハム?
『チキンな詐欺師』に提示した資料が公開されたわけですが…
これを見ると、日ハムの方が『詐欺師』と思えてきますね(苦笑)
これで騙されてしまう大谷一家はよほど騙されやすいか、
両親が日ハムの指名を幸いとして国内を強行に薦めたかのどちらかでしょう。
よく作り込まれてはいますが、学術的には一切意味を持たない、
まさに詐欺師のための資料だと言えましょう。

結局、決め手となるのは韓国球界の実例なのでしょうが、
そもそも、韓国球界の例がそのまま当てはまるかどうかに疑問があります。
韓国の高校野球と日本の高校野球のレベルが同じなのかどうか、
その検証をせずに、提示された例を受け入れることはできないはずです。

韓国の高校生が日本の野球界でどのレベルに位置するのかは分かりませんが、
韓国の高校を経て日本プロ野球入りしたのは、私が記憶している限りだと、
中日の「宋相勲」選手だけだと思います。
ただ、日本の高校野球を経た選手では、
ソフトバンクの「金無英」投手、広島の「申成鉉」選手がいます。
2人と同じく宋選手も中学卒業と同時に日本の高校へ留学しましたが、怪我もあって2年で帰国、
韓国の高校へ通い、中日のドラフト指名を受けて入団した形です。
当初は投手として指名されましたが、結果が出ずに野手にコンバートされました。
この中で最も活躍しているのはソフトバンクの金無英投手ですが、
大学・独立リーグと経由しているので、高校生のレベルとしては図れません。
現在のところ、韓国の高校生から日本のプロ野球に挑戦して成功した選手は、
残念ながら見当たらないように思います。

その事実だけをもって韓国の高校野球のレベルが日本よりも下だとは言いませんが、
日ハムの資料が日本の高校生がメジャーに挑戦するのは得ではないと言っているように、
必ずしも同一に語ることができないのは間違いありません。

つまり、日ハムの資料は、本来検討すべき事柄がごっそり抜け落ちていて、
統計資料を用いるのに大切な指標(グラフの目盛り)が適切であるのかの検証を怠り、
具体例が例として用いるのに適切かどうかが全く検討されていません。
正に自分たちに都合の良いように作られた「騙すため」の資料にすぎないということです。
勿論、一つの参考資料にはなるでしょうが、
それをもって物事を決断できるような具体的資料だと言うことはできません。

そういう意味では、この資料だけで騙されたとは到底思えず、
大谷一家は日ハムの指名の時点で裏切り、「敵」として立ちはだかったのでしょうね。
そう考えると、誰も自身のメジャー行きを応援してくれなかった鳥詐選手は哀れですね…


ただ、日ハムの「騙し」はこれだけでは終わらず、
「二刀流」の話にしても、大方の予想通りで野手コンバートのための布石でしょう。
そうでなければ、ショートなんて言いませんよ。スローイングが違いますから。
投手に近いという意味では外野手にするはず。
そうしないということは、投手として使う気はさらさらないのでしょう。
160キロを触れ込みに客寄せパンダとして投手で1~2年使い、
結果が出ないことを理由にコンバート、そういう腹積もりだと思われます。
そうやって完全な野手となってしまえば、メジャー行きも簡単ではなくなり、
イチロー選手のような伝説的な選手にでも成長しない限り、ポスティング移籍は難しく
若くしてのメジャー挑戦も夢として消えてしまうことでしょう。
それを察せない辺りが若いというか、大人の意地悪さというか…


◆ライオンズネタ ドラフトの新入団選手を発表。ドラ2・相内は欠席。
埼玉西武ライオンズの新人選手発表会が行われ、合わせて背番号も発表となり、
ドラフト1位の増田達至投手は背番号14、
ドラフト3位の金子侑司内野手は背番号2、
ドラフト4位の高橋朋己投手は背番号43、
ドラフト5位の佐藤勇投手は背番号63、
育成選手の水口大地選手は背番号123となりました。

個人的には増田投手が19、高橋投手が26かなと予想していたので、
そこは見事に外れてしまいました(^^;
となると、サファテ投手が19を付けるのでしょうか?
でも、ライアン選手がロッキーズ時代に19を付けていたから、
日本では野村克也氏ぐらいしかイメージがない野手の19が誕生するかも?
シコースキー投手が50で、サファテ投手が26かな。
相内投手に予定していた41を剥奪し、サファテ投手に41というのもありえそうです。

その暴走のドラフト2位・相内誠投手ですが、正式契約が越年となりそうな雰囲気です。
まぁ、分からなくもないのですが…
彼の謹慎生活が実際どういうものなのかにもよります。
一般的なイメージ通りに、部屋に篭っている謹慎生活では全く意味がないかと…
彼の場合は、気の緩み、プロ入りが決まって甘えたことに原因があるのですから、
そんな謹慎生活では反省とはならず、より一層だらけるだけでしょう。

むしろ、罰走として外を延々と走らせる方が意味があります。
現在の教習所通いの禁止は当然として、入団後数年も禁止させて、
野球にストイックに打ち込ませる環境を作るべきでしょう。
新人合同自主トレに間に合わないのは、プロのスタートとして致命的ですから、
せめてそれに間に合うような契約体制を取って欲しいです。
それができないようなら、彼にプロ生活をスタートさせることができないわけで、
ドラフトで指名した責任を果たしていないように思います。
直接的責任はないものの、間接的責任はあるわけですから、
彼が一人の野球人として成長していけるようにしてもらいたいです。


◆ニュースネタ 集団的自衛権について考える
本題に入る前に、もう東西冷戦の終結から20年以上経つんですね…
今の10代や20代前半の人は東西冷戦を知らないわけで、
20世紀の歴史を整理してからでないと、集団的自衛権は理解できないでしょう。

20世紀の歴史は「2度の世界大戦」と「冷戦」がキーワードになっています。
まず、第1次世界大戦は、19世紀からの西欧列強による植民地獲得戦争が激化し、
新興国のドイツとイタリア、先行していたイギリス・フランスとが、
アフリカを中心に細かい衝突が続き、それがバルカン半島での事件で爆発しました。
この戦争で戦場となったヨーロッパは大きな被害を受けたことで、アメリカが台頭し、
長引く戦争で帝政ロシアが倒れ、共産主義国家のソビエト連邦が成立し、
敗戦国のドイツが莫大な賠償金を背負い込んだことが第2次世界大戦の原因となりました。
次に、第2次世界大戦は台頭したアメリカ発の世界恐慌によって経済が低迷し、
多くの植民地を持つ国家は経済のブロック化で凌いだものの、
敗戦国のドイツを始めとする国々はこれに耐えられず、
軍事力による植民地獲得政策に転換となり、ファシズムの台頭を呼びました。
誤解されがちですが、ファシズムはイデオロギー的には反共産主義で、
世界恐慌によって資本主義の限界が叫ばれたことで、
台頭したであろう共産主義を力で押さえつける必要性があったということでしょう。
第1次世界大戦後のシベリア出兵に象徴されるように、
世界の主要国にとって多かれ少なかれ共産主義勢力は警戒する「敵」であったわけですが、
軍事力を全面に出すファシズム諸国に対抗するために、
敵対していた資本主義陣営と共産主義陣営が協力することになり、
結果としてソビエト連邦を中心とする共産主義勢力が世界的に認められることになりました。

終戦当初の1945~49年の間は、依然としてファシズムに対する警戒感が強く、
日本を統治していたアメリカも日本を非軍事国家にするつもりでいました。
しかし、中国の実権を握ると目されていた蒋介石が率いる中国国民党政府が敗走となり、
毛沢東が率いる中国共産党の中華人民共和国が成立したことで、
アメリカはファシズム戦争の処理から対共産主義戦争に大きく舵を切り直すことになりました。
その代理戦争となったのが1950年代の朝鮮戦争であり、1970年代のベトナム戦争で、
朝鮮戦争を契機にして日本でも自衛隊が作られることになったわけです。

東西冷戦を一言で言えば、「見えない戦争」です。
資本主義陣営と共産主義陣営が互いに情報を管理し、相手の情報を容易に知ることができません。
知らないことによる想像力が脅威へと変わり、
核開発もあいまって対立と恐怖だけが深まっていくことになったわけです。
東西冷戦は際限のない軍事競争が続くことになり、ソ連とアメリカが経済的に行き詰まりを見せ、
敗戦国であった日本やドイツの経済的台頭、植民地から独立した多くの国々の台頭もあり、
両者が雪解けの方向へ歩み始めたことで、情報の行き来が進むことになり、
より行き詰っていた共産主義陣営が内部崩壊を起こし、東西冷戦は終結となりました。

以上の歴史から分かることは、日本国憲法はファシズム戦争の処理として非軍事で作られましたが、
その後の東西冷戦によってアメリカの方針が転換となり、
自衛隊の設立といった軍事化へ舵を切りなおすことになったわけです。
自民党が主張する集団的自衛権の行使も、アジアにおける資本主義陣営の防波堤として、
同盟国の立場を強めたいアメリカの要望によるところが大きいです。
ただ、その原因となった東西冷戦そのものが終わってしまったわけで、
今のアメリカにそこまで軍事的同盟を強める必要性はないわけです。
一時的に対テロ戦争を押し進めたブッシュ政権によって圧力は強まりましたが、
アメリカ国内でも対テロ戦争の評価が分かれる中で、
民主党のオバマ政権下ではそういった圧力も感じなくなっています。
勿論、対北朝鮮・対中国という警戒すべき国があるので、
日本からの完全撤退は考えにくいことではありますが。

そう考えると、今の集団的自衛権の行使の議論は、20世紀の残滓のようなものだと言えます。
ただ、一方で、東西冷戦終結によって国連がイニシアチブを取れるようになったことで、
国連決議に基づく軍事部隊の派遣が増えていることも事実です。
日本の世界における地位の向上によって、自衛隊の海外派兵の機会が増えていることも確かで、
武器使用条件の緩和等、海外派兵をどうするべきか考える必要もあります。
逆に、平和憲法こそが日本が尊敬される理由だと考えるのならば、
戦争には関わらずに国際的中立を守り、停戦後の治安維持で力を発揮するというのも一つの考えです。
日本が国際社会において、どういう立場でありたいのか、
積極的貢献か、中立の維持か、そこが考える主なポイントでしょうね。

具体例として考えておきたいのが、中東問題、イスラエルとパレスチナの対立ですね。
先日のニュースでパレスチナ国家が国連で認められることになり、
アメリカやイスラエルが反対に回りましたが、日本は賛成に回ったと報道されました。
中東問題に関して言えば、アメリカと日本の国益は完全に対立しています。
もし、第5次中東戦争が起きたならば、日本はどういう立場に立つべきなのか?
同盟国として国益に反してでもアメリカとともにイスラエルに味方するのか、
それとも中立を維持して和平を推し進める立場に回るのか、
どちらを選択するのかを、真剣に考えておかなければならないでしょう。

2012年12月10日

花巻東・大谷選手が日ハムへ入団

なんつーか、マスコミも野球ファンもおめでたいと言いますか…
大半は「国内残留歓迎」という雰囲気ですが、
私にはとてもそんな風に喜べる入団表明だったとは思えません。
きっと、それだけメジャーへの負け犬根性が染み付いちゃったのでしょうね。
メジャー嫌いで有名な解説者の張本氏にしても、単に僻んでいるようにしか見えませんし、
そういう意味では既にメジャーに負けているように思えてしまいます。
本当の意味で骨のある人間はいなくなってしまったのでしょうか…

私としては、以前も書いたように、初志貫徹してメジャー挑戦すべきと考えていましたが、
日ハム入団の態度次第では若さ故の過ちとして認めてあげようと思っていたのですが…
残念ながら、結果は最悪としか言いようがない入団表明だったように思います。
ドラフト前のメジャー表明を含めて、周囲に迷惑かけたことを謝罪してはいますが、
最終的にメジャーを目指すことには変わりがなく、
大谷選手にとっては、言わば、日ハムは単なる「腰掛け」程度の存在に過ぎません。
就職するために大学に行く、その程度の感覚でしょう。
二刀流の提示に喜んだことにしても、その内容までは分かりませんが、軽く考え過ぎです。
ほぼ全てのプロ野球選手が投手・野手の一方で努力を重ねているのに、
自分は簡単に両方できると思っちゃうわけですか?
あなたがDHで出場したときに外される野手の気持ちを考えたことはあるのですか?

私が大谷選手の日ハム入団表明で伝わってきたのは、
周囲への謝罪の気持ちなどではなく、自分が将来どうするかの青写真だけでした。
そこには覚悟も何もなく、ただひたすら不安を煽られ、
マイナーリーグの下積みから逃げたとしか思えません。
勿論、これは大谷投手だけが悪いわけではなく、
不安を煽り、大谷投手の意思をひねり潰した周囲の大人に問題があります。
少なくとも、私には日本のプロ野球で頑張るという気持ちは微塵も伝わってきませんでした。

私としては、大谷投手の口から、以下のようなコメントを聞きたかったです。
「メジャーに対して強い憧れを持ってはいますが、夢は夢として、
 今の自分がプレーする場所は日本のプロ野球であると思い直しました。
 自分の決断の迷いで、多くの方々にご迷惑をおかけしましたが、
 今後は日本の球界に骨を埋める覚悟で努力精進していこうと思います」
つまり、覚悟と謙虚さ、それが決定的に足りなかったわけです。

現在、メジャーで活躍する上原浩次投手が、争奪戦となったエンゼルスの誘いを断り、
ドラフトで巨人を逆指名する時に、どうコメントしたかは覚えていませんが、
確かメジャーは一時封印というニュアンスだったと記憶しています。
それと比べれば、大谷選手の入団表明はメジャーへの未練がたらたらで、
本当に日本のプロ野球でプレーするつもりがあるのか、疑問に思えてきます。
栗山監督の態度も、一チームの監督というよりも、大谷選手の代理人という雰囲気です。
まるでメジャーと契約するために、栗山監督と代理人契約を結んだかのようです。
日本のプロ野球はメジャーの下積み場じゃねーんだよ。
日本のプロ野球を馬鹿にしてんの?

どうして、そうやって怒らないのでしょうか。
そもそも、どうして、一青年の気持ちを応援してやらなかったのか。
彼の態度を改めることは難しく、今後に対する大きな懸念が残っただけでした。


◆プロ野球ネタ 花巻東・大谷選手が日ハムへの入団を表明(先行執筆 詳細版)
大谷投手のメジャー挑戦を応援していた側としては、完全に裏切られた気持ちですね…
メジャー志望表明時に辛口のエールを送りましたが、
あの時の話で言えば、無関心な存在から憎悪すべき存在に変わったと言えましょう。
心境の変化はどうあれ、メジャー挑戦を表明して我々を欺き、
日ハム以外の球団はその意思を尊重して指名を見送りながらも、
ポスティングに寛容な日ハムに強行指名されて入団したわけですから、
結果的に私達を「騙した」ことに変わりがありません。
最も悪いのは、不安を煽り立てた両親を始めとする周囲の大人ですが、
最後にそれに屈してしまった大谷投手にも問題があります。
結局、決断を変えたロジックは、不安を煽られて怖気づいただけ。
人生で迷った時は初志貫徹すべきだと思うのですが…

よって、今後は大谷投手に「チキンな詐欺師」、略して「鳥詐」の称号を与えます!
私の中での大谷翔平は死にました。今後は「鳥詐」選手と呼ぶことにします。
最初は「球界の詐欺師」略して「球詐」にしようと思ったんですが、
交渉過程を考えたら、こちらの方が合ってますね。
投手か野手かよく分からん存在ですし、投手とは呼ばず、選手で統一させていただきます。

今回の件に関する見解は、私も過去に何度となく書いていますが、
野球解説者の須藤豊氏の意見とほぼ同じですので、
そちらをリンクしておくことにします。
こちら
高校生がいきなりメジャーへ挑戦することと、
25歳前後のバリバリのプロ選手が若くしてポスティングへメジャーへ行くことと、
どちらが日本球界の空洞化を招く結果となるのか?
明らかに後者だと思うんですが…
日ハムのダルビッシュ資金の使用用途も不明ですし…
…本社の赤字補填に使われたという噂は本当なのでしょうか?

入団の決め手となった韓国の失敗例が実際はどうなのか知りませんが、日本の場合を考えるに、
日本のドラフトを経ずにメジャーに行った選手の多くは確かに失敗していますが、
ほとんどの選手は「日本球界が意図的にドラフトで指名を見送った選手」で、
そういう意味では、日本のプロ野球に入っていても、成功したかどうかは疑わしいです。
参考例としては、マック鈴木氏と多田野投手、田澤投手が挙げられますが、
マック鈴木投手はメジャーからオリックス入りしましたが、期待を大きく裏切り2年で解雇、
多田野投手は大学時代にドラフト指名も検討されていましたがスキャンダルでメジャーへ、
メジャーで登板を果たすも定着できずに日ハムへ、こちらも好成績とはいっていません。
田澤投手が日本球界入りしていたら、どうなっていたか分かりませんが、
トミー・ジョン手術を受けた時点で解雇や育成選手に転落し、
その後の野球人生が開かれなかった可能性が高いと思われます。
つまり、少なくとも日本球界における失敗例は、
日本球界でも失敗していた可能性が高いわけで、それで怖気づくのは情けないです。
むしろ、マック鈴木氏はチーム数が多くて実戦登板の多いメジャーだから活躍できたと言え、
田澤投手の場合は手術に対する日米の考え方の差の違いが今の活躍に繋がっていると言えます。
それなのに日本を選んだのだとすれば、単に楽な道を選んだとしか思えません。
日本のプロ野球は腰掛程度の気持ちで成功できるほど甘くはありません。

今後、鳥詐選手が日ハムに入団し、二刀流かなんだか知りませんが、
どういう選手に育ち、メジャー挑戦の機会を得られるかも知ったこっちゃありませんが、
仮にポスティングでメジャーへ挑戦できたとしても、必ずしもプラスだとは思えません。
イチロー選手のように本当に実力のある選手なら話は別ですが、
あの松坂投手でさえ、大幅な投資に見合っていないとして失敗の烙印が押され、
FAでの移籍を含めても、日本人選手は高い期待と年俸に応えられているとは言えません。
本来の評価以上の評価がされることは、決して幸せだと言うことはできず、
過去にも高年俸故に移籍先がなくなって日本に帰らざるを得なかった選手も多く、
日本の球団を経てメジャーへ挑戦した選手の多くは2~3年でアメリカを追われており、
長年活躍できているのは、野茂・長谷川・斉藤隆・黒田投手にイチロー・松井秀喜選手のみ、
アメリカで認めらような選手になるのは、ほんの僅かな選手だけです。
とにかく金が欲しいだけというならば話は別ですが、
正当な評価で長くメジャーで野球をやりたいなら、ポスティングやFAは不向きです。

それこそ獲得に熱心だったドジャースのGMかスカウトだかが言った、
「殿堂入りするなら、すぐにメジャーへ」という言葉は正しく、
正当な評価を勝ち得る環境を逃したのは、失敗だったように思います。
おそらく、ドラフト前に日ハム以外の球団やファンを騙したように、
メジャーへ移籍する際もアメリカの人々を騙して契約を勝ち取るのでしょう。
鳥詐選手の野球人生は虚飾で多い尽くされてしまうのでしょうか?
まさにそのプロローグとも言える入団劇だったと思います。
可哀想ですが、あなたの付いた嘘は一生付いて回ることになります。

ドラフト制度に関して言えば、今後、鳥詐選手の真似をする選手が出てこないとは限りません。
メジャー挑戦を表明し、ポスティングに寛容な日ハムに強行指名させ、
日本でお金を稼いでから、楽々メジャーへと、考える選手も出てくることでしょう。
以前、巨人の澤村投手がドラフトにかかる時に、
ドラフト直前に中央大の監督が「巨人以外ならメジャー」と言ったことがありましたが、
それさえも、巨人と密約をしておき「メジャー志望」と言えば、横槍をほぼ完全に防げます。
まぁ、さすがにそこまでメジャー志望を乱発されて振り回されてしまえば、
メジャーも全く相手にしなくなっちゃうでしょうが、今後、数件起きないとも限りません。
NPBとMLB志望は完全に別立てにするなど、制度改革が必要だと思います。

2012年12月07日

侍ジャパン代表候補34人を選出

【投手】16人
杉内・内海・澤村・山口(巨人)、吉見・山井・浅尾(中日)、
前田・今村(広島)、能見(阪神)、
牧田・涌井(西武)、攝津・大隣・森福(SB)、田中(楽天)
【捕手】3人
阿部(巨人)、相川(ヤクルト)、炭谷(西武)
【内野】8人
坂本・村田(巨人)、井端(中日)、鳥谷(阪神)、
稲葉(日ハム)、松田・本多(SB)、松井稼頭央(楽天)
【外野】7人
長野(巨人)、大島(中日)、
糸井・中田(日ハム)、内川(SB)、聖澤(楽天)、角中(ロッテ)

野手陣は11月のキューバ戦のメンバーが主体となっていますが、
若い広島・堂林選手が落選、結果を残しただけに残念です。
投手陣は総入れ替えに近い状態で、
残ったのは、大隣・澤村・今村・森福・涌井投手の5人だけでした。
広島の大竹投手も結果を残していただけに選んで欲しかったのですが…
それ以外は順当なところではないでしょうか。

この中から本戦に出場するのは、
投手12~13人、野手15~16人に絞られてきそうです。
投手陣では杉内投手と吉見投手の復調次第でしょう。
投手は大リーグ公式球への適応問題もあるだけに、流動的な要素が強そうです。
問題はリリーフ陣をどう編成するのか。
この中で昨季に抑えをやっていたのは、涌井投手と山井投手の2人だけ。
リリーフも山口・浅尾・今村・森福投手と豊富ではないだけに、
リリーフ経験のある牧田投手と攝津投手を含めて、どう編成するのかが課題でしょう。

野手陣は捕手の3人は決まりで、内外野から1人ずつ落ちる計算に。
セカンドが一番の問題で、鳥谷・井端・本多・松井稼頭央選手の誰を使うか。
首脳陣は鳥谷選手を使うつもりのようですが、
セカンドの経験がないだけに不安は残ります。
松井稼頭央選手も日本に戻ってからはショートばかりですし…
右の代打が不足しているので、村田選手は本番も選ばれそうな感じです。

外野手では大島選手と聖澤選手のどちらを足のスペシャリストで使うか。
個人的な印象なんですが、聖澤選手って盗塁のイメージが…
盗塁王を取ってはいるのですが、いつ走っているのか分からなかったり…
西武戦では.333と打ちまくっていますが、盗塁のイメージはほとんどないです。
そういう意味では足のスペシャリストというイメージはないです。
まだ本多選手の方が走るイメージがあります。
そういう意味では、前回大会の片岡選手のような真の足のスペシャリストはいませんね…

予想オーダーは前回と変わりなし。
阿部選手をファーストかDHで使い、キャッチャーには炭谷選手か相川選手を推奨です。


◆ライオンズネタ 侍ジャパンに涌井・牧田・炭谷の3選手が選出 & 契約更改
ライオンズからは涌井投手と牧田投手、炭谷捕手の3人が選ばれ、
キューバ戦に出場した秋山選手は選ばれませんでした。
秋山選手は肩を含めた守備面の評価が高かったものの、足をアピールできていないだけに、
総合力で大島選手の方が評価が高かったということでしょう。
さらに足に磨きをかけ、将来的には代表メンバーに選ばれる選手になって欲しいです。

選ばれた3選手はそのまま本戦に出場する可能性が高いですから、
日本の代表として頑張ってもらいたいのですが、
野手の炭谷選手は良い経験になるからいいのですが、
涌井投手と牧田投手に関しては起用法が定まっていないだけに不安もあります。
特に、涌井投手は先発再転向となりますから、
リリーフに回ると開幕に向けての調整が難しくなってしまいます。
起用法を早めに決めて欲しいのですが、この先は特に実戦もないですし、
2月のキャンプインの時期でも不透明でしょうね。少し心配です。

その涌井投手は契約更改交渉に臨み、1000万円増の2億2000万円で更改。
前半戦失速の原因ともなっただけに、現状維持かなと思いましたが、
後半戦の活躍を高く評価したみたいですね。
数年前に年俸調停で「前半戦と後半戦で勝ち星の評価が違う」と訴え認められましたが、
今回は逆に後半戦重視の評価に救われた感があります。
気になるのは、2年総額5億円超の契約を断ったこと、です。
単純計算で来季の年俸は2億8000万円となり、
ただ二桁勝つだけでは届かず、沢村賞・MVP級評価でないと届かない金額なだけに、
損得勘定で考えれば、2年契約の方が断然お得だったように思います。
涌井投手のコメントをそのまま受け取って、
チーム愛に目覚め、来季へ勝負をかけるために甘えを排除したかったのか、
それとも、取得予定のFA権を行使し、移籍するかは別として、自分の評価を確かめたいのか、
どちらの考えによるものなのかは分からないところがあります。
いずれにせよ、涌井投手の気持ちの中で抑えの未練はなく、先発一本で行くようなので、
WBCの関係で開幕に間に合うかどうかは別として、
先発の軸として働けるように頑張ってもらいたいです。

涌井投手とエース争いをしている岸投手は、4000万円増の1億5000万円で更改。
過去の安定した実績と今年の活躍が予想以上に評価されたということでしょう。
これまではエースの涌井投手に対して一歩引いた遠慮気味な感じでしたが、
今年は堂々と「開幕投手を狙う」と宣言するなど、良い意味での「欲」が出てきました。
最終戦の意地のピッチングやCS第2戦での好投と、精神的に一皮剥けた感じがします。
後半戦はエース対決に悉く負けちゃいましたが、その時のようなひ弱さはなくなりました。
岸投手がエースとして一歩踏み出そうとしているのは間違いないと思います。

野手では栗山選手が2年契約4億円で更改。
順調に行けば来年にもFA権を取得しますが、早々に残留を表明してくれました。
生涯ライオンズ宣言もしてくれ、ファンとしては嬉しい限りです。
新しいライオンズの顔、チームリーダーとして、選手を引っ張っていって欲しいですね。

それ以外の選手はほぼ順当な評価をされている感じです。
牧田投手は7000万円ぐらいは行くかなと思いましたが、2倍に届かなかったようで。
今年の上がり幅というよりも、去年の上がり幅が少なかったですよね…
3500万円→7000万円という歩みで良かったのではないかと。
まぁ、球団の3年やってナンボも分からなくはないですし、
来季は二桁勝てば1億円、今季並みなら倍増近くは上がると思うので、
それを励みとして頑張って欲しいです。

他には西口投手の下がり幅が大きすぎる印象で、2000万円ダウン程度かな?
長田投手と菊池雄星投手は貢献度からすれば、もう少し上がっても良い感じがします。
長田投手は隔年傾向があるので、一気に上がらないところがありますよね。
来年も結果を残せれば、大幅増もありえるかと。
菊池雄星投手は期待度が高いだけに、満足してもらっては困るということでしょうか。

野手では浅村選手と秋山選手が同額の3500万円で更改しましたが、
どちらかというと、浅村選手は評価が高めという印象で、
秋山選手は少し抑えられたかなという印象もあります。
ただ、秋山選手は開幕時と交流戦明けと2度の離脱がありましたから、
そこがネックとなったのかもしれません。
来季、いきなり1億円プレイヤーとなることはないでしょうが、
来季活躍して倍増となれば、再来年には1億円に届くでしょうから、
それを励みとして頑張って欲しいです。


◆ライオンズネタ ライアン・スピルボーズ外野手を獲得へ
先日はスポニチ・日刊スポーツで元広島のサファテ投手の獲得報道があり、
今度は日刊スポーツとスポーツ報知でスピルボーズ選手の獲得報道がありました。
日刊スポーツはサファテ投手との両獲りで、
そうなると、既に契約がまとまったヘルマン・オーティズ選手に、
現在交渉中のウィリアムス投手と、合計5人の外国人登録となります。
誰を使って、誰を使わないのか。非常に難しい判断となりそうですね。

ライアン・スピルボーズ選手に関しては、詳しいことは分かりませんが、
松井稼頭央選手がロッキーズで活躍した時に在籍した選手のようです。
ヘルマン選手のようにガンガン盗塁ができるわけではありませんが、
足もあるようなので、外野守備もある程度は期待できそうな感じです。
打撃成績がやや落ちているのが気になりますが、日本で再生できるかどうか、
右の外野手は不足していますから、良い補強になると思われます。
5番ライトを任せられるようになれば、戦力的に大きいですね。

それにしても、クリス・カーター選手に引き続きのTV・映画路線でしょうか(^^;
日刊スポーツでは「スピルボーグス」となっており、
検索すると、スピルバーク監督の『プライベート・ライアン』で検索されます。
ということで、ライアン二等兵と呼びましょう(笑)


◆プロ野球ネタ 西武ドラフト2位指名の千葉国際高・相内誠投手が無免許運転
そんな不祥事まで本家に似なくとも…
「房総のダルビッシュ」こと、千葉国際高の相内誠投手が、
無免許運転に加えてスピード違反を起こし、検挙された模様です。
なるほど、「暴走のダルビッシュ」か。誰が上手いこと言えと…(苦笑)

今回の行いは論外としか言いようがなく、
普通の企業なら内定取り消しになってもおかしくない事態です。
不祥事に敏感に反応する西武球団ということで、一時入団凍結の判断となりましたが、
ドラフト指名が公になっているだけに、入団取り消しまでには至らないでしょうが、
これを機会にしっかりと反省し、野球でプロになるという自覚を持ってもらいたいです。

まぁ、でも、無免許運転は許されることではありませんが、
プロ選手として考えれば、良い薬になったように思います。
ドラフト指名時にも心配していましたが、野球に対する態度が足りてないです。
どうやら免許取得中だったらしく、ドラフト後は教習所通いだったのでしょう。
となれば、おそらく練習の方も不足気味で、
このままでは1月の新人合同自主トレにも付いていけず、
そのまま消えていった可能性が高かったように思います。
ただ、こうやって反省する機会がやってきたわけですから、
今までの考えを改め、野球に対して真摯に取り組んでいってもらいたいです。

これで終わったら、ただのお騒がせ男ですよ。
本家のダルビッシュ投手のように、実力で汚名を払拭してもらいたいです。
そのためには練習、練習、練習ですよ。
免許取る暇があったら走れ! ドライブする暇があったら走れ!
自動車に負けない速さで自転車を漕げ!
とにかく下半身を苛め続けない限り、ライオンズではやっていけません。
走れ! 走れ!走れ! 走れ! 走れ! 走れ! 走れ! 走れ! 走れ! 走れ! 
あんたが走るのは自動車ではない。その足で走れということです。
スピード違反をするのは自動車で、ではなく、その足で、なんですよ。

2012年12月05日

もう12月じゃんorz

お久しぶりです。
とりあえず生きてました。前に書いたのいつだっけ…なんかこーやれんがどうとか言ってたような、それも夢だったような(ぇ
まぁとにかくタイトル通りです。ええ。凹むしかない。

家業任せの身には行事が多いのは非常にうれしいことではありますが…いやはや、事務局なんてするもんじゃないですね。来年もこんな調子です。

あと、国政にいちいち突っ込み入れてたらきりがないのでちょっとだけ。
公共事業神話なんて存在しないのは、超が100個くらい付く田舎にいれば嫌でも分かることでございます。
それも大事なんですが、まずは竹島ですねー。日本海側に住んでるので気が気じゃない。身勝手と思われようが、こればかりは…というか、その気になればいつでも誰でも上陸できる。怖すぎ。


そんなことより。
自分へのXプレゼント(死)にKindleFireHDポチりました。
7型タブは個人的大本命のAcerA110まで待とうと思ったけど、どうせ用途限られてるからもうKindleでええわ、と。その程度の流れ。いいの、安いから(^^)
Nexusじゃない理由もその程度。あと、カスタムOS(つっても泥由来だけど)に興味湧いた。
駄目なら駄目でAcerに切り替える。

去年はPSP買ったんだよな…あと1年で壊れるのか(マテ
忙しくて三国志とアトリエと麻雀くらいしかしてない気がする。時間が空いたらぱすちゃでもDLしようかな…

2012年12月03日

公共事業神話の崩壊

昨日、中央道の笹子トンネルでトンネルの落盤事故が起こり、
巻き込まれた3台の自動車に乗っていた9人が死亡する大惨事となってしまいました。
年末年始・お盆の時期になると混雑することで有名な大月ジャンクション付近で、
関東近郊で自動車に乗っている人は一度は通ったことがあるような場所です。
トンネル事故は過去にもありましたが、
これまではトンネル内の事故による火災、崖崩れによる事故で、
今回のようにトンネルの施設そのものが崩壊を起こした大規模事故は初めてです。
それだけにショックが大きいというか、
トンネル恐怖症になるくらいの衝撃度合いでしたね…

今回の事故を中日本高速道路は「老朽化」と説明し、
あたかも自然現象かのような表現を取りましたが、
明らかに点検ミスが原因の事故によるものでしょう。
人間の手が届かない天井付近は打音点検せず、目視による点検のみで、
その点検自体も5年に1回で、事故の原因と目されている上部ボルト部分は建設後は点検せず、
これでは「老朽化」で済まされないでしょう。


あとの事故関係の詳細はニュースを見てもらうとして、今回の事故をどう教訓にするかですが、
明日公示となる総選挙では、公共事業を進める自民党の追い風になると予想されますが、
私は逆に自民党が押し進めた公共事業体制そのものに事故原因があるとさえ思います。

長年、政権を担ってきた自民党は、公共事業を押し進める上で、
建設国債による「60年償還ルール」を用いてきました。
その内容を簡単に説明しますと、まず国債には「赤字国債」と「建設国債」がありますが、
「赤字国債」は財政法で発行が禁止され、その都度、国会で法案を成立させねばならず、
つい最近まで民主党政権が赤字国債発行法案が成立せずに国会運営に苦慮したように、
赤字国債の発行は一定のハードルの高さがあります。
一方の「建設国債」はそういったハードルがなく、
使用用途が道路建設等の公共事業であれば、わりと自由に発行できます。
なぜ、「建設国債」は自由度が高いのかといえば、公共事業によって道路や施設が作られれば、
それは物の資産として評価されるので、借金しても現物である程度担保されるからです。
そこで高度経済成長以降、この建設国債を用いて、大規模な公共事業が進められてきたわけです。

それに拍車をかけたのが「60年償還ルール」で、
コンクリートの耐用年数がおよそ60年と言われていますが、
道路は一度作ってしまえば、その耐用年数だけ持つと考えられますから、
公共事業着工の時に全ての工事費を負担する必要はなく、
耐用年数である60年をかけて返済していけば、極端な話、工事費ゼロでも着工できるわけです。
このシステムが公共事業の乱発を呼び、日本が国債を抱え込む原因ともなりました。

で、この「60年償還ルール」、非常に分かりやすい欠点がありますよね?
実際は60年も持たない可能性もありますが、持つように設計されていると仮定してください。
そう仮定したとしても、完全に抜け落ちてしまっているものがあります。

……
………これって初期工事費しか考えてませんよね?
つまり、「維持管理・補修修繕費」が完全に抜け落ちています。
国は公共事業で道路等を作るだけで、あとは高速道路料金等で管理会社に任せているわけです。
民主党が高速道慮無料化を実施できなかった理由はいくつかあるでしょうが、
こういった体制が無料化を実施できない理由だとも言えます。
結果、どうなるかと言えば、維持管理・補修修繕費用を最小限に抑えようと傾くわけで、
今回のような点検の不備によって、耐用年数さえも維持されないことになってしまうわけです。
原発安全神話と同じように、一度作った道路等は大丈夫という安全神話の元で、
大事な維持管理・補修修繕を怠ってしまい、それが今回の事故の根本的な原因だと思います。


要するに、日本の公共事業、とりわけ自民党が推し進めた公共事業は、
「作ること」だけを想定した公共事業で、「作った後」のことは何も考えていなかったということです。
かつて「熊しか通らない道路」と採算性の問題が国会で追及されたことがありましたが、
それだけでなく、維持管理の問題も抜け落ちてしまっていたわけです。
工事の初期費用の負担だけを考え、維持管理の費用を想定しなかったことが、
想定よりも早く老朽化を進めてしまい、大規模な事故に繋がってしまった原因だと言えます。

今回の事故原因となった老朽化はあくまで氷山の一角で、
高度経済成長時代の初期の建造物は、耐用年数である60年を迎えようとしており、
道路施設全般の老朽化が問題となってきています。
インフラの再整備のために公共事業を行うことが必要なのは間違いありませんが、
だからといって従来の体制で新しく道路施設を作るだけでは同じことの繰り返しです。
新規建設は採算性や維持管理費の問題を最初から踏まえた上で行い、
一方で現在の道路施設で補強工事を行う必要があるものは大規模修繕を行う必要があります。
従来の新規建設だけでなく、大規模な修繕も国が行うことが必要だと考えます。
そうすれば高速道路の無料化も実施可能になってきます。
今回の事故を教訓に、公共事業の中身を変えていってもらいたいです。


◆プロ野球ネタ 花巻東・大谷が軟化姿勢、入団に前向き?
まだ結論が出ていないので、何とも言えないところですが…
男が一度下した結論を翻すのはどうかと思うわけで、
私としては大谷君に初志貫徹してもらいたいです。

それにしても、大谷君の両親は…
…他人の親をとやかく言うのは好きではありませんが、
息子が一度は決断したことを支持せずに、あっさり反対に回るってのは…
両親なのに息子の敵とは… 呆れ返ります。
勿論、これが決断前なら分かるのですが、一度決断を下した上で、
それを世間に公表しながらも、あっさりと敵に寝返るとは… 情けない。
私が息子なら幻滅しますよ、そんな親… 情けない、情けない、情けない…

あと、ネット上などで「中傷」されていることを嫌っているようですが、
「中傷」とは根拠のない悪口を言うわけで、
実際にメジャー挑戦を表明したことで、
日ハム以外の11球団はその意思を尊重して指名を見送ったのですから、
大谷君が結果的に私達を「騙した」ことには変わりがないわけで、
批判されるだけの根拠は存在してします。
つまり、それは「中傷」ではなく「批判」です。

もし、大谷君が「嘘つき」や「詐欺師」といった不名誉を恐れるのであれば、
もう一度ドラフトを受け直せばいいんですよ。
1年浪人して、12球団に公平にチャンスを与えるならば、誰も批判しません。
なぜ、大谷君の意思を尊重しなかった日ハムだけが得をすることになるのか?
自分の意思を翻そうとしている自分に問題があるわけで、
その不名誉は自業自得なわけですから、義を重んじるなら、そうすべきでしょう。
それができないのならば、不義な人間ということですから、
不名誉を甘んじて受けるべきです。

最後に、仮に日ハムに入団し、ポスティングでメジャー挑戦できたとして、
今回の騒動がメジャー側に影響を与える可能性はないのでしょうかね?
アメリカ側でどういった報道のされ方をするかは分かりませんが、
「やっぱり国内だったか」と半ば諦めムードの雰囲気になれば良いのですが、
もし「メジャーをコケにされた」と解釈されるような報道がなされれば、
将来のメジャー移籍に影響してくると思うのですが…
制度改革がどうなるかは分かりませんが、妨害入札の可能性も出てきますし、
そう簡単に移籍できる環境でなくなる恐れもあると思いますが…
そこまで考えているんですかね?


◆政治ネタ 日本維新の会が順調に迷走中
当初は29日に公約を発表する予定が、
大阪側で東京側が報道陣に先行配布するという観測が生まれたようで、
急遽、28日の夜に発表されることになり、
翌日の29日には党首討論で石原代表が脱原発の修正を名言、
東京と大阪で足の引っ張り合いを繰り広げている模様です。

そんな日本維新の会の公約で「最低賃金の廃止」が波紋を呼んでいます。
それでは労働者の貧困化が進むだけなので、「負の所得税」を導入し、
収入が一定水準を下回る場合は国が援助するつもりなようです。
ただし、生活保護制度は廃止になる公算が高く、
その支給される一定水準も生活保護よりも低いラインとなりそうです。

そうなると、容易に考えうるのが、
企業が賃金を下げまくり、あとは国に任せようという流れ。
企業の内部留保が問題とされている世の中で、
金のあるはずの企業ではなく、金のない国に負担が回るのは変です。
労働力が売り手市場なら、労働者にとっても国にとっても不利益ではありませんが、
失業率が高く、求職さえ諦めている人もいる現在の労働環境では、
賃金は低下する一方になってしまうでしょう。

職に付ければ、それで雇用問題が解決するという考えはいかがなものかと。
職に付いてから本当の地獄が始まるでは、ニートが増えるだけじゃないでしょうか。
まさに「働いたら負け」な世の中ですね。


◆テレビネタ NHKスペシャル『中国文明の謎』
全3回の放送が終了しました。
古代中国史にスポットを当てて、中国の歴史観が上手くまとめられていましたね。
これと横山光輝氏の古代中国史マンガである
『殷周伝説』『項羽と劉邦』『三国志』を合わせれば、
中国の源流が見えてくるかと思われます。

見てない人のために、ごく簡潔に内容をまとめますと、
第1回目は最古の王朝である「夏」にスポットを当てて、
これまで伝説扱いされていた夏王朝の実在を紹介するとともに、
他文明で用いられた神と人との関係ではなく、
宮廷儀礼を用いた人と人との関係を重視したことを紹介し、
第2回目は殷が儀式用に生み出した漢字を周が一般化させ、
文化や言葉が違う多くの諸侯を漢字という共通文化で結びつけたことを紹介し、
第3回目は秦の始皇帝が天下統一の過程で、
中原諸国が作り上げた「中夏(夏の正当な後継者であるという意識)」を拡大させ、
自分達も「中夏」であると摩り替え、多民族国家である中国を一つのまとまりとし、
世界の中心であるとした「中華思想」が紹介されていました。

まぁ、でも全3回を見ても、中国が厄介な隣人であるイメージは変わらないわけですが(^^;
ただ、古代から多くの国家がひしめき合い、一定のまとまりを維持しながらも、
戦いを繰り広げ続けた大陸的な歴史からすれば、
外交力で対抗するのは年季が違うと言わざるを得ません。
あちらは2000年以上前から外交交渉を頻繁にしているわけですからね。
そら無謀な勝負ですわ(苦笑)
やはり中国とまともにぶつかるよりも、
同じ海洋国家としての歴史が強いフィリピン・ベトナム等の東南アジアの海洋諸国、
彼らとの連携を強く取ることが重要でしょうね。

それにしても、古代中国史はロマンがあるといいますか、
こうやって自分達のルーツがある程度の形になっているというのは正直羨ましいですね。
日本の場合は、大和朝廷の作った歴史しか伝わりませんでしたからね…
大和朝廷のルーツがどこにあったかも定かではありませんし、
邪馬台国の登場以降は歴史の空白期間があって分からないことだらけ。
中国は「中華思想」を作り上げる過程を知ることができているわけですが、
日本は「天皇思想」が作られた後しか知ることができていないわけで、
そういう意味での羨ましさを感じずにはいられません。
少なくとも、出雲を中心に農耕を中心とした文化が栄えた西日本と、
伊勢を中心に狩猟を中心とした文化が栄えた東日本と2つ以上の文化があったのは間違いなく、
それがどういう経緯で統一されていったのか、分からないことだらけです。
日本人のルーツはどこにあるんでしょうね?