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2019年02月28日

免罪符

児童虐待死事件などを受けて、社会として子育てへの参画が議論されていますが、
今の状況で果たしてそれが可能なのかと疑問があります。
↓こちら ロリコン冤罪事件
今や男性保育士さえもロリコン扱いされる世の中。
男性の子育て参加を拒否してきたのは、女性の方という現実もあります。

上記の冤罪事件で難しいのは、子ども達に悪意があったとは限らないということです。
勿論、悪意を持って大人をハメるために体を触られたと嘘を言った可能性もありますが、
むしろ可能性として大きいのは、
 ①大人の贔屓に対する子どもの嫉妬としての『ロリコン』扱い、
 ②大人の関心を引いているという自身の存在アピールとしての『ロリコン』扱い、
 ③親が自己説得力を持たせるための他者を貶める『ロリコン』扱い、
こういう悪意のない『ロリコン』扱いの方が大きいように思えます。

①は男児や嫉妬深い女児で起こるケース。平等に扱えという警告としての意味合い。
②は自己顕示欲の強い女児で起こるケース。大人の関心を引く存在というアピールの意味合い。
③は親の「あの子とは付き合っちゃダメ」のケース。
親よりも他者に関心が向いている場合に、他者を貶めて親に関心を引き戻す意味合い。
人間関係をちょっとだけ歪める行為が、他者を容赦なく傷つける典型的なケースですね…

子ども達にとって、『ロリコン』という言葉は究極の『免罪符』なんですよ。
『ロリコン』の意味や具体的効果を理解していなくても、
本能的に成人男性にわがままを聞いてもらえる『免罪符』として認識している。
だから簡単に『ロリコン』と言っちゃえる。それぐらいの感覚でしかない。
それを大人達が聞いた時に、どう判断するのか。
本当に『ロリコン』である場合もあるでしょうが、子どもは大袈裟に言うもの。
大人の目でしっかりと事実関係を確認することが必要です。

結局、こういった『ロリコン』扱いが自分の子ども以外への忌避に繋がったように思えます。
子どもと遊んであげれば『ロリコン』扱い、子どもを注意しても『ロリコン』扱い、
そりゃ子どもと関わろうと思わなくなりますよ。
成人男性が自分以外の子どもと触れ合うことは、今では『原則違法』扱いです。
これで周辺住民や社会が子育てに参加できるのか? できるわけがありません。

結果として、成人男性への子どもに対する無関心化が進み、
虐待のシグナルを見逃すことにも繋がり、
保育園・幼稚園・小学校や擁護施設に対する嫌悪感に繋がっているのでしょう。
子どもの遊び声を雑音と感じてしまうのは、自分とは全く違う存在と認識してるからです。
成人男性と子どもの間には大きな壁がある。
『ロリコン』の壁は両者の溝として不理解を広げ続けます。

個人的には、ロリコンの原則違法化を助長するみたいで嫌なのですが、
簡単な講習会を行うことで、子どもとの触れ合いが免罪されるような制度が必要かもしれません。
成人男性がごく普通に子どもと触れ合える免許が必要な時代になるかもしれません…
それはそれで寂しいですけどねぇ…


◆ニュースネタ 沖縄の県民投票は7割が辺野古新基地建設に反対
与党は投票率が52.48%と決して高くなかったことから、
『絶対得票率』を持ち出して誤魔化す方針のようですが…
それを言ったら、国政選挙の投票率も40%前後でしかありませんし、
過半数獲得したとしても絶対得票率は20%程度でしかない国会議員の存在はどうなるの?
政府はその絶対得票率20%程度の国会議員によって構成されるわけですから、
国民の1/5程度の民意しか掴めていない人に、
そもそも辺野古に新基地建設を決定する正当性を有しているのかが疑問になります。
藪蛇じゃねーの?

政府や本土の人にとっては、沖縄は『防波堤』で、北朝鮮や中国に対する備えでしょうが、
沖縄の人にとっては、米軍基地の存在自体が『リスク』であり、戦争状態と言える状況。
その認識の差が埋められなければ、沖縄の人に寄り添うことは無理でしょう。
政府の言い分である普天間基地の危険性除去も、
北方領土交渉のように、『辺野古基地を建設すれば必ず返還される』わけではなく、
あくまで辺野古基地建設は普天間基地返還のための最低条件でしかなく、
新基地を建設したら自動的に普天間基地が返還されるわけでもありません。
また、返還されたとしても普天間基地が直ちに潰されるわけでもないでしょう。
本当にアメリカ海兵隊を沖縄に置いておかなければならないのか、
という根本的な問いから考え直さないことには、問題は永久に解決しないでしょう。
『抑止力』なんていう曖昧な言葉で、具体的危険性を納得しろなんて無理な話です。

一方、『抑止力』の名の下に本土にも危険性が迫っています。
こちら イージス・アショアの危険性
まぁ、確かに、仮想敵が北朝鮮のままならば、東京を防衛するためには、
秋田県や山口県ではなく、石川県に置くべきですよねぇ…
直接的に秋田や山口に核を落とされるとは思いませんが、
少なくともテロで無効化しようとはするでしょうね。
驚異の度合いからすれば、北朝鮮だけでなく中国やロシアにも十分動機が生まれますし…
いずれにせよ、原発施設と並ぶ危険ターゲットが新たに作られることは間違いなさそうです。
申し訳ありませんが、秋田と山口には絶対に住みません。


◆政治ネタ 統計不正問題 総理官邸の指示があったことはほぼ確実
野党の指摘は正解だと思います。
ただ、森友・加計学園問題と同じく、最後まで決め手を欠くのは間違いありません。
なぜならば、官僚が裏切らないからです。
最終的な決め手を官僚の証言に頼っている以上、真相解明には繋がらないでしょう。
地位保全や処分後の天下り先の斡旋等々、自己保身が約束されている以上、
官僚としてのプライドの方を優先する人は稀でしょう。
その稀なケースである前川喜平氏さえ、嘘つき呼ばわりして批判される世の中ですからね。
政府を裏切って真相を告白する官僚が出てくるとは思えません。
よって、森友・加計学園問題と同じく、曖昧なまま忘れ去られるのを待つ作戦でしょう。

そうなると、国民は状況証拠で判断せざるを得なくなります。
状況証拠で言えば、総理官邸は完全にクロ。
総理秘書官は厚生労働省への圧力を否定していますが、
「より正確な勤労統計を」という指示を受けて、
馬鹿正直に数字が変わらないorむしろ悪化した統計を出す官僚はいません。
そんなことしたら評価されず、首が飛ぶのが分かっているからです。
つまり、「より正確な勤労統計を」という指示は、
「良い数字が出る勤労統計を」という指示を意味するわけで、
総理官邸側は数字が上がることを意図して指示を出したことは確実です。

もっとも、総理官邸側が、全数調査の所を抽出調査にしていたことや、
補正をしていなかったことを具体的に知っていたとまでは思えません。
結果的に言えば、厚生労働省が3倍補正や調査対象の意図的抽出等を
やり過ぎてしまったために、数字が良すぎてしまい、
それが統計をつかさどる総務省に目を付けられ、不正が発覚することに至ったわけで、
総理官邸が違法な数字操作を指示したとまでは言えないでしょう。

ただ、アベノミクスを良く見せようとしたのは確実で、
一昨年まえから実質賃金に関しては野党が実際に槍玉に挙げていました。
アベノミクスのネックだった勤労統計の実質賃金を、
良く見せようとしたという動機は確実にあったと思われます。
アベノミクスの成長戦略に『統計改革』が挙げられているのも、
改革すれば数字が上がることが分かっていたからです。
普通は統計改革=成長に繋がるなんて考えませんよ。
数字操作ができることを理解していなければ、成長戦略になり得ません。

昨年1月の調査変更が政府の意向であったことは野党の想像通りでしょうが、
発端である全数調査が抽出調査に切り替えられ、
補正が長年行われなかったことに関しては、未だに説得力ある説明が出てきていません。
こちらの真相解明も求めたいところです。


◆ニュースネタ 森友学園スクープ記者の一問一答
NHKが忖度した例のアレ。
こちら その1
こちら その2
こちら その3

森友・加計学園問題は、政府の防衛ラインが意味不明でした。
森友学園問題に関して言えば、『虎の威を借る狐』をやられただけで、
首相夫人を始めとして周囲が「うっかりさん」ではあったものの、それだけで済む話でした。
それを変にかばって、「総理も議員も辞める」なんて大見え切っちゃっうから大変なことに。
まぁ、でも、良くも悪くも、あのうっかり発言以降、安倍総理の答弁は慎重になりましたね。
一昔前のロボットみたいに、質問を用意された答えに無理矢理当てはめて、
的外れな返答を延々と繰り返すボロットになってしまいました。
今のAIの方が総理大臣よりも良い仕事すると思うけど…

加計学園問題でも、お友達扱いでも構わないから、
その必要性を懇々と説いていれば何も問題がなかったはず。
結局、必要性よりもお友達要素が優先されたから、答えられなかっただけ。
そういうのが、後からボロボロ出てきてしまうから拙かった。

財務省の改ざん問題にしても、今の統計不正問題にしても同じ。
嘘が後からボロボロ出てきてしまい、自浄作用が働いていない。
結局、政府と自民党が一緒になって庇うものだから、
国民から見ると、真相解明に及び腰と見えてしまうわけです。
本来はどちらも行政の問題で、国会議員は関係ない話なんですけどねぇ…
自浄作用がないということは、『同じ穴の狢(むじな)』だと言うこと。
一部の不正が公務員全体の不正に思われてしまいます。

米軍基地の問題に戻しても同じことが言えます。l
日米地位協定によって変にアメリカ軍人を庇い立てするものだから、
一部の犯罪者の問題がアメリカ軍全体の問題になってしまいます。
一人の性犯罪者を庇うことによって、軍隊全体が性犯罪者に見えてしまう。
自浄作用が働かない組織というのは、『同じ穴の狢(むじな)』と思われるということです。

だから一時的には忘れ去られたとしても、不信感だけが燻り続ける。
その不信感がいつ爆発するのかは分かりませんが…


◆ニュースネタ 東京新聞記者に「あなたに答える必要はありません」
完全な失言。やっちまったなー。

菅官房長官と東京新聞記者とのやり取りに関しては、正直どっちもどっちだと思うものの、
間違いなく菅官房長官の方がイラつき過ぎ。
菅官房長官としては、その記者に対して「答える必要はありません」と言ったつもりでしょうが、
それを記者会見の場でしてしまうことは、記者個人に対して言っただけではなく、
東京新聞という会社は勿論、東京新聞を読んでいる読者に対しても言ったことになります。
「記者の質問に答えない≠国民の質問に答えない」となりかねず、
これは官房長官として絶対に言ってはならない言葉です。

これは安倍政権全体の性格でもあるのですが、表面的な事実しか目を向けていない節があります。
アベノミクスの成果の強調をするのもそう、勤労統計の話でもそう、全て数字でしか判断していない。
数字の奥に現実に生活している人々がいることに想像力が働かない。
今回の失言にしても同じ。
東京新聞の記者が個人的に気に入らなかったとしても、
その奥には東京新聞という会社があり、それを読んでいる読者がいることに思いが働かない。
想像力の欠如を痛烈に感じます。

そんな態度だから、外交が本当にできているのか不安になるわけですけど…うーん…


◆ニュースネタ 勤労統計不正問題で監察委員会が調査報告
嘘は吐いたけど、隠す意図がないから隠蔽ではない…
隠蔽には隠すという要件があるが、嘘はそれよりも重い…
…なんか哲学的になってきた(苦笑)

隠す意図がない嘘で考えられるのは、『無知』でしょうか。
知らないで適当に答えたことが嘘になったというケース。
まぁ、それでも今回のケースは総務省に返答した人は、
不正の事実を知っていたわけですから、
彼個人に関して言えば間違いなく『隠蔽』でしょうね。

ただし、『組織的隠蔽』に当たるか否かと言えば、
そもそも不正の事実が共有されていなかった、
知ろうともしなかったわけですから、『隠蔽』ではないかもしれません。
まぁ、『怠慢』ですけどね。統計に対して『無関心』だったということ。

『隠蔽』は少なくとも不正の事実を把握していることになる。
しかし、『怠慢』『無関心』は不正の事実を把握さえしていない。
どちらの罪が重いかと言えば、事案によりけりでしょうが、
国政レベルになれば、当然後者でしょうねぇ…
交通ルールを知らずに運転しているようなもの。
問題を理解していなければ、答えの出しようがありません。
問題文がそもそも読めない時点で、解答はできないわけですよ。

つまり、職業人たる資格がないということです。
国家公務員を辞めるのは当然ですし、
天下り先に損失を出すだけなのでもってのほか、ということでしょうに…


◆政治ネタ 細野豪志議員が地元ニュース番組に出演
全く心に響きませんでした…
自民党に入って、どうしてもやりたいことがあるわけでもない。
流されて自民党にしか見えませんでした… むしろ、印象悪化の予感。

LGBTや教育・子育てを例に、自民党が変わりつつあると力説してましたが…
世間的には自民党が変わったと映るよりも、細野氏が変わったと映るでしょうねぇ…
実現できるかはともかくとして、
ワタミの渡邉美樹議員のように、反原発で自民党を変えるぐらい大見得切ればいいのに…
その渡邉美樹議員も力及ばずで、あっさり出馬しない意向を表明する辺りは潔い方。
そういう意味では既に二階派に入ったことで、飼い馴らされている感じですね。
まぁ、とにかく言い訳がましかったです…

…とか書いてたら、東海比例ブロックの田端議員が辞職の意向だとか。
同じ静岡5区の吉川氏が繰り上げ当選になるようなので、
自民党入りも遠のくでしょうね。
無所属で出るハメになり、誰の支持も得られない展開ですか…
細野の議員生命\(^o^)/オワタ

2019年02月17日

近いうち。

近いうちとは言っていない…すみません。言い訳は後でします。

とりあえず、時事問題には触れないつもりだったのですが、
「ごりんのかみさま()」が凄いインパクトだったので。
病気って概念だったんですね。初めて知りました。今後病気になったらかみさまに頼ることにします。

普通って大事。それが分からん人間は上に出てこない方が良いですよ、まったく。
普通に「応援します」って言えんのかタヒね。
政府が目指してたのって、1億総コメンテーター、1億総有識者(笑)時代だったんですね。
恥ずかしながら今更ようやく目的が分かりました馬鹿でごめんなさい。

私自身、一応凄く偏った知識使うの専門職なのですが、
ここ数年の講演みたいなものを通じて、難しい言葉を使わない方がよっぽど難しいということに気付きました。
より分かりやすく、万民向けに。義務教育レベルの言葉だけで1時間とか、たまには話してみると良いですよ。

そういう視点で見ると、政府もメディアも、誰一人として下を見てないことに気付きます。

■もば。ます。
大変遅くなりましたが、コメントありがとうございましたm(_ _)m
かめさんから見て分からかったのは、こっちと名前が全然違うので仕方ないです。
それにわざわざラウンドのメンツ確認する人なんて、そんなに居ませんし…

実はですね。
本当だった時のためにこっそりブクマしてありましてー。
なので今日中に足跡残しに行きます。
あと、私のところのカオスな応援コメ欄には目を閉じて下さると、大変助かります(懇願)

改めて(近いうちとは言っていない)投稿でしたすみません。
全て月末ガチャと芳乃様ドリフェスとその後のリミテがいけないんです。

担当3連続ってナニコレ私ストーキングされてんの?
リミテはもう回さずにフリトレ直行しました。倍近い大損ですが、担当だから良いの。柑橘娘可愛すぎ問題。

ドリフェスは無謀にも2枚取りしてきました。いや、するでしょ。なにあの可愛い生き物。
特訓後の「ねー、そなた」だけで5年くらいは生きていける(確信)

ミニチ含めて3枚と意気込みましたが、4日目に相談して、ミニチ報酬は切りました。
あのボーダーは異常。
アイチャレもでしたが、ptが上位に偏りすぎて正直どんびきです。
今イベは普通っぽいですね。

あ、担当は柚・泰葉・紗枝・芳乃・響子です。Coにあと一人いるとバランス良いんですけどね。
多い?知りませんw

2019年02月13日

焚“同人誌”坑“オタク”

なるほど、狙いはこっちでしたか…
同人誌を燃やし尽くし、漫画やゲームの話をするオタクを生き埋めにして殺すのね…

違法ダウンロード等を議論している文化庁の文化審議会著作権分科会において、
CDやゲームだけでなく、マンガや静止画を含め、
スクリーンショットでの撮影も含めて広範に禁止する方向のようです。
実際に刑事罰を加えるには、ハードルが高そうな感じもしますが、
それでも『原則禁止』とされる影響は想像以上に大きくなりかねません。
 こちら(朝日新聞なので誇張的に書いている側面もあるでしょうが一応)

今までグレーゾーンとされていた著作権違反が明確にアウトになる可能性が高まります。
スクリーンショットがアウトということは、
ゲームの画面をスクショで撮影してアップする行為がアウトということ。
大半のゲーム攻略wikiは画像の無断転載、
ゲームのプレイ動画もメーカー不許可のものを除けばアウト認定でしょう。
当然、写真撮影もダメでしょうから、
ツイッターで「この漫画を買いました」的に表紙をアップする行為もアウトでしょうね…
程度の差こそあれ、自分の部屋を映した時に、マンガの表紙が映っちゃったりしても、
それが判別可能ならば、アウトと言われてもおかしくないです。
つまり、今後、オタクの部屋はモザイクだらけの写真になりますね(苦笑)

加えて、同人誌を含めた二次創作物が槍玉に挙げられる可能性も高いです。
単純に考えて、pixiv等で著者に無断で画像をダウンロードすることもアウト。
仮にその画像が二次創作物であれば、
原作者に無断で描いてアップした可能性が高く、
著作者自身が著作権違反を問われる可能性が高くなります。
二次創作物の同人誌は事実上の違法禁止です。
 こちら(マンガ家さえも反対する行き過ぎた違法DL禁止)


つまり、この法案が仮にこのまま通ってしまうと、
同人誌はかつてのロリ写真集と同じく廃棄・燃やされ、
二次創作はできないので、版権のある絵は描かれなくなり、
オリジナルで描いた絵でも、無断で画像保存したり、リツィートしたらアウト。
他にも小説の無断転載も禁止になるので、小説の中にある文章を引用してもアウト、
小説紹介サイトやレビューサイトも本の中身に触れたら即アウト。
今の漫画家の中でも同人誌を書いていた人は多いですから、
違法性は問われなくとも、「他人の絵で漫画家になるとは何事だ」と道義的責任を追及され、
廃業せざるを得なくなるでしょうね。
同人誌がダメなのですから、いわゆる『オマージュ』もアウト。
マンガやアニメ・ゲームのオマージュであることが多いライトノベルも廃刊。

結果、待っている未来は画像も何もない味気ないサイトに、
内容に一切触れない当たり障りのないレビュー…
仲間内でマンガやゲームの話をしていれば、ネタバレ=悪と断罪されるので自粛。
作者と出版社は、著作権違反を気にせざるを得ないので、
似た作品がないか死に物狂いで確認する日々、
週間マンガなんて確認作業だけで1週間終わるので連載不可能です。
いわゆる『王道的展開』なんて書こうものなら、パクリ疑惑で連載終了orz
…それはもう文化的には死を迎えているも同然です。

今も私は2つのニュース記事にリンクを貼りましたが、
対象は小説を含めたネットの広範な記事に至るので、
こうやってリンクを張る行為もアウトになる可能性は高いです。
グレーゾーンが全てブラックになれば、文化を育む芽さえ摘み取られます。


明らかに行き過ぎ。日本のコンテンツ産業は死に絶えますよ。
対策としては、マンガ・ゲームを業界として一律に著作権フリーとせざるを得ず、
それを同人誌販売業者などが、まとめて著作権使用料を支払うしかなくなります。
それでも国内しか対応できず、海外は著作権野放しという状況は変えられないので、
無断アップロードの解決には根本的に繋がらないでしょう。
結果として、日本のオタク文化が変に統制されて畏まり、魅力を失い、
国際競争力を失って海外メーカーに食い物にされている電機業界と一緒になるでしょうな…

版権を厳しくしなかったからこそ、日本のオタク文化は世界に広まったんです。
それをただ厳しくすれば、魅力を失うだけ。
お偉いさんはコンテンツで儲けることしか考えていないから、こういうバカな方向へ傾く。
マンガやゲームを海外へ輸出して大儲けぐらいにしか考えてないから、こうなる。

実しやかに囁かれていた「ミッキーマウスの絵を描いたら連行された」ネタが、
「ドラえもんの絵を描いたら逮捕された」に変わる日も近いということです。
日本\(^o^)/オワタ(←この顔文字も著作権違反で逮捕かね。作者知らんけど)


◆ニュースネタ 池江璃花子選手の白血病公表で桜田五輪大臣が「がっかり」発言
こちら(がっかり発言)
こちら(慌てて撤回)

普通に『残念だ』と言っておけば、どうとでも解釈できたのに…馬鹿だろ?
『がっかり』=『望みがなくなったり、当てが外れたりして、気力をなくすさま』
つまり、≒『失望』ということ。東京五輪に出られないから、がっかりという意味のみ。
『残念』=『①もの足りなく感じること。あきらめきれないこと。』
     『②悔しく思うこと。また、そのさま。無念。』
つまり、②の意味なら、白血病に見舞われて悔しいとも取れるので、問題なかったのに…

これはもう一発レッドカード。
これで辞任しないなんてありえないし、更迭しない首相は甘すぎます。
重要なのは、彼がオリンピック担当大臣であるということです。
この発言を聞いたアスリートがどう思うでしょうか?
 自分達は東京オリンピックを盛り上げるためだけの駒なのか?
 メダルの色しか政治家は気にしていないのか?
 池江がいなければ、盛り下がるほどに日本のスポーツ界は脆弱なのか?
そう思うことでしょう。
そんな人物がトップでオリンピックに心が向かっていくと思いますか?
できるわけがありません。

桜田大臣は闘病のために東京五輪を諦めざるを得ない池江選手を侮辱しただけでなく、
白血病に見舞われた人々を始め、
東京オリンピックを目指す全てのアスリートを侮辱したんですよ。
そんな人間がオリンピック担当大臣なんて、できるわけがないでしょ?
1つの言葉で人間としての信頼感を失ったんですよ。
アスリートのことなんて何も考えていない本性を暴露してしまったんですよ。

パソコンを使ったことがなく、USBも知らないような知識不足は官僚が支えられても、
病人をいたわり、アスリートに敬意を表するという当たり前の認識が不足していては、
話にならないとしか言いようがありません。
桜田大臣こそ、今やっている大河ドラマ『いだてん』を見るべきでしょうに。
自分が彼らに恥じないことをやっていると本当にお思いか?
厚顔無恥とはまさにこのこと。
恥ずかしい気持ちが1ミリでもあるのならば、即刻辞任すべきです。
それが分からない人間ならば、誰かが引導を渡すべきだし、
それさえできないのであれば、国会で弾劾すべきでしょう。

「おわびをして撤回をする」って、誰に謝ってんのさ?
池江璃花子さんに対して? それともお騒がせしたことに対する国民一般?
白血病に見舞われている患者さんに対して? それともアスリート一般に対して?
それさえ理解してないでしょ?
だから平然と大臣を続けるなんてことが言えるんですよ。
アスリートに対して取り返しの付かない発言をしたという正しい認識があるなら、
続けるなんてことは口が裂けても言えないはずです。
そんな大臣を許せるわけがありません。


最後になりましたが、池江選手の白血病の件に関しては、ただ驚くばかりでした。
昔に比べれば完治する可能性が高くなっていると聞きますが、
復帰までの時間や体力がどこまで戻るかは人それぞれなので、何とも言えないです。
そんな中で同じく白血病に見舞われたJリーガーの早川選手がコメント。
こちら
今は焦らせることがないよう、ただ回復を祈りたいです。
オリンピックでメダルを取ることも感動を与えますが、
難病から回復することの方が何倍も感動を与え、
必ずやスポーツの感動秘話として後世に語り継がれていくことでしょう。
それは今だけでなく、未来の人々の救いにもなるということだと思います。
回復するまでは競技者・池江璃花子選手のことを忘れ、
一人の人間としての池江璃花子さんの回復を祈りたいです。


◆ニュースネタ 安倍総理の「パパは憲法違反?」の疑義
いやー、絶対に実話じゃないと思うけど…
だって子どもは憲法違反かどうかなんて気にしませんよ。
子ども=高校生ぐらいなら分からなくもないけれど…
JKが自衛官のパパにそういうこと言うか?

例え話の可能性が高いように思えます。
解散総選挙やったら、子どもが「安倍総理は憲法違反?」って聞くのか?
聞かないでしょ。
憲法学者の間では総理の解散権は否定されてるわけだし、
自衛隊よりもそっちの方がよっぽど憲法違反なんですが。
誰もそんなこと言わないでしょ。
ボーっと生きてないチコちゃんだって言わないよ(w


◆ニュースネタ バイトテロを抑止できない理由
見方は自分と逆なところもありますが、着眼点は似ている感じ。
結論の賃金上昇に関しても納得。
「割に合わない」というのが一番の理由でしょう。
ぶっちゃけ、飲食業界の求人は幾らでもあるし。
それでも応募が少ないのは、みんな「割に合わない」と思ってるからです。

深夜営業とかもう辞めたら、と本当に思います。
それだけでも大きな労務改善になると思うんですけどね…


【追記】
◆ニュースネタ “ガッカリ”大臣の発言に対する世間の反応

んー、どうも事の重大性を十分理解できていないというか、
いや、正確には分かってはいるんだけど、違和感を言葉にできてない雰囲気を感じます。
問題点の1つは池江璃花子さんに対する『ガッカリ』発言の失礼。
こちらは分かりやすいと思うので、説明は要らないでしょうが…

正直に言いますと、自分はこちらで怒ってるわけではありません。
白血病を克服した人以外は、どんなに慎重に慎重を重ねて言葉を選んだとしても、
患者本人を傷つけてしまう可能性は十二分にあるからです。
仮にガッカリ大臣が『残念です』という言葉を使っていたとしても、
批判されたと思いますよ、言葉尻の問題ではありませんから。
まぁ、だからといって白血病と無縁の人の言葉が全く届かないのも嘘で、
見ず知らずの子どもの「元気になってね」という言葉に勇気づけられることもありますし、
身近な人の言葉なら届くとか、見ず知らずの人の言葉が届かないということもない。
だから、私達は無知を承知で、相手に失礼が生じることを知りつつも、
言葉を発するのを辞めないのだと思います。
それは、まぁ、今回、置いておくとして…

問題の2つ目はアスリート全般・スポーツファンに対する『下火』発言の失礼。
五輪担当大臣として不適格だと思うのは、こちらが主な理由です。
大臣に聞いてみたいのですが、『下火になる』って、どういうことですかね?
東京五輪は池江さん以外は出場しないんですか? 金メダル取れないんですか?
仮に、池江さんが東京五輪に間に合わなかったとして、
出場権を勝ち取った競泳女子の選手が、
「私は池江さんのように金メダルを何個も取る自信がありませんので、
 出場を辞退させていただきます」とでも言うのですかね?
また、池江さんが出場できないことに対して、
国民は「これでもう女子競泳はメダル無理だな」とでも思うのですかね?
健闘の末に、他の選手が銀メダルを獲得したとしても、
「池江さんが出ていたら、金メダルだったよな」とでも言うのですかね?
つまり、発想が今の大河ドラマでやっている『いだてん』の頃と変わらんのですよ。
「勝てなかったら切腹しないといけないので辞退します」と変わらんのですよ。
そこがもうスポーツの精神がまるで分っていない証拠、
五輪担当大臣を務めるわけにはいかない理由なんですよ。

池江さんの前向きな言葉を『単純な悲報』と受け取った人は少ないと思います。
あれは彼女なりの『エール』ではないか、そう感じられた人は多いと思います。
池江さんの症状がどの程度まで進んでいるのかは分かりませんが、
あくまで可能性の話としてですが、ひょっとしたら病名を隠して、
騙し騙し練習を続けて、オリンピック予選に出ることはできたかもしれません。
でも、そういうことはせず、早い段階で白血病であることを公表したのは、
彼女なりの誠意であり、決意表明であり、水泳界に対するエールだと思います。
言わば、今の水泳界をリードしている池江さんがバトンを他の選手に預け、
バトンを受け取った選手が東京五輪を頑張り、
そして、そのバトンを復帰した池江選手や若き水泳選手に引き継いでいく、
それがスポーツの精神ではないでしょうか。
池江選手の白血病という事実はショッキングなことですが、
それでヘタってしまうような軟な日本のスポーツ文化ではありません。
池江さんの分まで、池江さん以上に頑張ると奮い立つのがアスリートでしょう。
その精神をガッカリ大臣は蔑ろにしたんですよ、侮辱したんですよ。
許せるわけがありません。

つまり、「下火にならないか心配」を地でやったのがガッカリ大臣なんですよ。
池江さんが作ったエールの連鎖を台無しにしたのがガッカリ大臣なんですよ。
馬鹿な発言で日本のスポーツ文化を汚し、
水を差して下火にしようとしているのはガッカリ大臣本人ですよ。
だから話にならない。全くもって話にならない。
一番怒らなければならないのは国民でも野党議員でもない。スポーツ庁ですよ。
スポーツを分かっていないオリンピック担当大臣で良いのですか?
ありえません。論外です。二度とスポーツに関わらないで下さい。


◆ニュースネタ 勤労統計問題 2015年3月末に総理秘書官に報告済みだった?
どうやら、野党の見解は正解だったようですね。
いやはや、森友・加計学園問題みたいになってきました。
まぁ、同じように「総理秘書官は知ってたけど報告しなかった」という言い訳になるんでしょうが…

政府の見解を全面的に信じるならば、総理大臣や官房長官は何も知らされず、
総理秘書官が全て問題を処理し、最終的結論だけを報告していることになりますが…
つまり、政治のトップは選挙で選ばれていない総理秘書官ということですか? それでいいの?
そんなの総理大臣や官房長官なんて不要じゃん。
それこそ明治維新天皇制のように、天皇の下に直接官僚を置けば済む話。
任命責任があると言いながら、何の政治責任も取らない総理大臣ですから同じですよ。
誰も政治責任を取る必要がないなら、象徴天皇でも問題ないでしょうに。

まぁ、普通に考えれば、
総理大臣が具体的な統計不正を知っていたとは思いませんが(それこそ専門的過ぎるので)、
総理秘書官や厚生労働省の官僚の言う通りにしておけば、
「実質賃金等が良い数字が出やすくなる」ぐらいの認識はあったのでしょう。
そうでなければ、統計改革が成長戦略になるという発想は出てきませんし、
「正確な統計を取ったら経済は停滞でした」では成長戦略になり得ません。
具体的に不正を行ったかどうかは知らずとも、
良い数字が出ますという報告や認識はあったはずです。

結局、今回も厚生労働省に対する「良い数字を出せ!」という無言の政治的圧力と、
それに対する官僚の忖度が、統計不正に繋がった可能性は高いように思われます。
財務省の公文書改ざん問題と一緒ですね。
あちらも結局、真の動機は分かんなかったし。

2019年02月12日

マナー違反

中日の松坂投手がファンに右腕を引かれて、ノースロー調整だとか…
こちら
詳細が分からないので何とも言えないところですが…
昔は「利き腕は商売道具だからサインしない」なんてことも聞かれましたが、
今の選手はファンサービスに熱心なのは良いことですが…
一部の心無いファンの行動が選手とファンの距離を引き離しかねません。
まったく、お触りは禁止ですよ、お触りは(苦笑)

元プロ野球選手の中村紀洋選手が自身のサインがネットで転売されたことから、
今後のサイン活動の自粛を宣言するなど、
野球選手のサインの問題が浮上してきています。
個人的には、オークションサイト等でサイン色紙の取り扱いは禁止すべきだと思いますが、
まぁ、こちらもイタチごっこになっちゃうんでしょうねぇ…
サイン転売が知的財産権を侵害しているとまで言うのは大変だと思いますが、
顧客誘引力を有するのは間違いなく、効能的には似たものがあるだけに、
選手会を中心に今後検討する必要はあるかと思います。

転売と言えば、普通の地上波のニュースにおいて、
サイドビジネスとしての転売を取り上げるのは正直どうかと思いました…
仕入れ先が中国なら問題ないとでもお思いか?
差額分損をしているのは、無知な最終購入者なわけで、
あまり大っぴらにできる商売じゃない感じはしますがねぇ…
まぁ、商売なんて元々そんなものかもしれませんが。
需要のある所に横流しして儲けるのが商人だと言えばそれまでですけど…
そういう所が昔から納得がいかない…
昔とは違い、劇的に時間と距離は縮まっており、
それこそネットは距離も時間も限りなくゼロに近いのに、
転売で利ザヤを稼ぐ意味が分かりません。
まぁ、それはIT業界そのものに対する批判でもありますけど。


◆ニュースネタ 大手チェーン店のアルバイト不祥事に関して
最近は「不適切動画」が問題となってテレビでも紹介されていますが…
評論が少しズレているように思えるのですが…
「若いアルバイトの馬鹿な行為」、そんな単純な事で良いのかね?

いや、確かにあんな客を蔑ろにするような馬鹿な動画を
上げている人間に問題あることは間違いありませんが、
タイトルの『くびかくご』もスルーできない問題でしょうに…
一番考えるべきなのは、
「なんで若者があんな馬鹿な行為を『くびかくご』という名前で、
アップしているのか」、そちらの方にあるはずです。

答えを先に書けば、辞めるに辞められないからですよ。
もうこの店を辞めたい!と思っても、
人手不足を理由に代わりが来るまで働けと言われる。
アルバイトが労働基準監督署に駆け込むというケースは少ないだけに、
正社員以上に退職が伸び伸び、有耶無耶にされてしまいます。
その点、『くびかくご』で馬鹿なことをやれば確実に辞めさせられる。
ある意味では、動画がきっかけで退職させられることは、
むしろ、彼らにとって好都合なわけですよ。

今日、『働き方改革』が叫ばれていますが、
正社員以上に疲弊しているのが非正規・アルバイトです。
特に若年アルバイトは法律の知識もなく、使用者の言われるがまま。
不当な損害賠償や契約以上の長時間労働と割増賃金なしの夜勤を押し付けられ、
若年アルバイトの疲弊は私達の想像以上のものがあります。
言うなれば、正社員の働き方改革のしわ寄せを、
非正規やアルバイトといった下の労働者に押し付けられているわけです。
そんな皺寄せを受けたアルバイトが、
プッツンして怒りの『くびかくご』動画を心の叫びとして作っているのでしょう。

つまり、本質的な問題は、責任ある正社員がすべきだった仕事を、
特に職業教育を受けていないアルバイトに押し付けている労働環境にあり、
本来ならば、彼らをアルバイトとしてではなく、
正社員として教育すべき所を怠り、
劣悪な労務環境を改善しない使用者側に問題があるわけです。

その観点を抜きにして、これらの動画を語ることはできません。
損害賠償を請求したとしても、違法な労働環境を反訴され、
余計に会社のブランドイメージが失墜するだけです。
まぁ、それ以上に劣悪な労務環境のテレビ局が、
敢えて『くびかくご』をスルーする辺りは、当然の理かもしれませんねぇ…


◆ニュースネタ 厚生労働省の毎月勤労統計調査の不正問題
特別監察委員会が勤労統計不正の調査報告がなされましたが…
以前からヒアリングに厚生労働省幹部が同席していたことが問題視されてましたが、
そもそも、そこに外部有識者は同席しておらず、
ヒアリングの実施は外部有識者だけでなく、
大臣にも知らされていなかったことが明らかにされました。

…つまり、それって完全な『内部調査』じゃねぇの?
外部有識者も入っている特別監察委員会は、
厚生労働省が行ったヒアリング結果と書類を見せられただけで
それに対して評論を加えただけの可能性が高いです。
全く第三者委員会ではありません。それってネットのコメント欄と同じだろ(苦笑)

不正の動機も、東京都や大企業からの苦情云々と報告書に書いていたものの、
その事実を客観的に確認した形跡はなく、
全てが厚生労働省の職員の妄想でしかないわけで…
裏付けがない調査報告に一体何の意味があるのか。
厚生労働省の言い分をまとめに過ぎず、実際は何も分かっていないのと同じです。
答弁を要求されても、調査報告を読み上げるか、調査中と言うのみ…
これでは問題解決には全くなりません。あまりにも適当過ぎます。

30名以上500人未満の事業所の抽出調査に関しても、
ランダムで集出した後に、何故かその半分を抽出して、
その数字を2倍にするという統計素人にはサッパリ分からない処理をしてる模様。
あまりに突飛な数字が混じらないようにするためなんでしょうが、
それが実態を表してると言えるのでしょうか?
理想状態(=統計者の意図)のために、作為的に抽出されているのではないか、
そういう疑念がやはり出てきてしまいます。

国民民主党の大塚議員がそれ以外の統計、総務省の労働力調査を追及しましたが、
こちらも何だか返答があやふや。
外国人労働者を就業者に含むかと聞かれ、
最初は含まないと言っていたのに、外国人も含むと訂正してみたり、
かなり怪しい印象を受けました。
統計をつかさどる総務省自身がコレなんですから、他もボロボロでしょうねぇ…

調査対象は誰なのか、どのように調査するのか、その数字をどう調整するのか、
どれもあやふやで、統計者の意図に左右されていた可能性が高そうですねぇ…

2019年02月05日

恵方巻≒デフレ対策?

ふと思ったのですが、恵方巻ってデフレ対策に似てるなぁ…と。
今年も作り過ぎた恵方巻やその材料が廃棄されたというニュースが。
誰もが思うことは、「そんなに作らなくてもいいんじゃね?」とか、
「廃棄するぐらいなら安くして売れば?」と思うんですが、それをしない。

デフレで悩まされた日本経済もそれをしませんでした。
根本的な問題は過剰生産にあるのに、売れない責任をデフレのせいにし、
事業の再構築(=リストラクチャリング)をしなければならないのに、
それは二の次で、人材の再構築(=日本的リストラ)しかしなかった。
恵方巻で言えば、作り過ぎを改めないまま、恵方巻を作る人だけを減らし、
さらには人件費削減のためにアジアへ工場を移転し、
外国で作った恵方巻を輸入して売るスタイルに変更したという…

そこで伝統的に行われてきたのが公共事業で、
恵方巻で言えば、イベントを開催して消費量を増やそうという試み。
けれど、恵方巻イベントに飽き飽きした国民は、参加者ほぼナシ、
結果的に関係者がタダ同然で食べるか廃棄というオチ。

アベノミクスでやったことは、お店の資本を充実させて、
恵方巻を海外に売りつけるか、沢山売れているように見せかけるか。
根本的な問題である恵方巻の作り過ぎは改めず、
中身の具材を入れ替えたりして、沢山売れているように装う。
売れ残ったものを安価に売れば物価が下がるので、
過剰生産は改めないままに不要な分は廃棄するわけです。

これって根本的な解決策になるのか?と、疑問に思います。
今は政治で統計不正が問題になっていますが、
果たして需要を最適に予測できているのかどうか?
需要に即した生産を行っているのかどうか、かなり疑わしい所があります。


◆ニュースネタ 厚生労働省・勤労統計調査
なんというか…政府の答弁を聞いていると、『統計≒占い』に聞こえてきます…
「良い結果は信じるけれども、悪い結果は信じない」みたいな…
昨年、勤労統計調査のデータの取り方を変更した上で、
それまで行ってこなかった補正(調査事業所が1/3だから単純に3倍処理)をしたら、
実質賃金の伸び率が戦後最大になってしまった…
その時に政府はそれを信じていたにも関わらず、
今年になって不正が明るみに出て、データが補正されるとマイナスになると知るや、
今度は実質賃金の統計に意味がないような言い方をして、
悪い結果は信じないようなことを言いだす…
つまり、これが安倍政権の根本的な統計に対する姿勢なのかもしれません。

「良い統計は信じるけれども、悪い統計は信じない」という姿勢は、
「悪い統計を良い統計にすれば良い」ということに繋がり、統計改革とか言い出す。
成長戦略の一環に『統計改革』が入っているということは、
統計改革をすれば数字的にプラスに操作できることが分かっているからであって、
統計の精度を上げて過剰生産・過剰供給を改めるという発想ではないはず。
実際に昨年の国会では実質賃金がアベノミクスの糾弾に利用されていましたし、
政治的圧力によって、勤労統計の見直しが進められていたとしても、
おかしくない状況にあったことは事実です。
野党がアベノミクス不正だと糾弾するのも無理からぬ状況ではあります。

本当にアベノミクスに自信があるのなら、政府は一刻も早く統計を取り直すべきです。
国会で時間稼ぎをして、問題を先送りして、
4月の統一地方選挙に影響を与えないように取り繕うよりも、
正確な統計を国民や国際社会に一刻も早く知らせるべきです。
それなのに、それをしない。自信がないことの現れにしか見えません。
昨年の財務省の公文書改竄問題や森友・加計学園問題とは違い、
勤労統計は毎月更新され続けるもので、統計データは毎年蓄積されるものです。
先送りすれば忘れてくれる問題ではないだけに、
政府の迅速・真摯な対応が求められます。


政府の稚拙な対応は置いておくとして、ここまでの不正を改めて整理しますと、
過去のデータ(一昨年前まで)は、大都市圏が抽出調査だったため、
相対的に給与水準の高い東京等の大企業の割合が減ることで、
本来の全数調査よりも低く出やすくなると考えられるので、
雇用保険受給者には上乗せ給付する必要が出てくる。
一方、昨年のデータは、統計方法を変更した上に、
さらにそれまで行われてなかった補正(抽出1/3だから単純に3倍?)したため、
データが高すぎる結果となり、不正が疑われている、という感じです。

過去は低過ぎ、昨年は高過ぎ… 結局、本当の所はどこにあるのか?
正しい数字が存在しないために、サッパリ分かりません。
改めて厚生労働省が数字を発表したとしても、本当に正しいのかも疑わしい…
問題の根底はそこにあると思うんですよねぇ…
統計が一切信用できなくなってしまっているのが問題です。

結局、どうして全数調査ではなく、抽出調査だったのかは分かっていません。
人手不足で調査員が足りずに、負担を減らすためにランダム抽出調査したのか、
企業の回答率が悪かったために、回答があった企業のみを抽出調査したのか、
それとも統計者に好ましいデータが抽出されるように作為的に抽出したのか、
問題の本質となるべき不正の原因がサッパリ見えてきません。

想像ですが、「デフレ対策」として作為的に抽出していた可能性があります。
『デフレ』というのは、単純にモノが売れないことではありません。
「デフレ=売れ行きが偏る」ことです。
売れないから物価が安くなるのは、裏を返せば、安ければ物が売れるということ。
つまり、薄利多売の構図になるわけで、一部の安い商品だけが爆売れするわけで、
同じ業種でも儲かってる企業と儲かってない企業の差が出やすい傾向になります。
それに加えて、人件費は非正規雇用の増大等で削減傾向になりますから、
実質賃金が低くなるのは当然のことです。
デフレの状況の方が企業収益に格差が出やすくなり、
それ故に抽出する企業がどこになるかが問題となります。
抽出調査が始まった時期が、非正規雇用を増やした小泉構造改革時だったのは、
偶然の一致だとはとても思えません。


確かな数字はどこにあるのか?
今回は財務省公文書改竄問題とは異なり、国際的な統計にも影響を与えかねないだけに、
政府の消極的な姿勢は、国際的疑念を呼び込むことになりかねまえん。
政府が問題解決に消極的だと、国際的評価を落としてしまい、
ギリシャ危機のように株価にダイレクトに影響を与える可能性があるだけに、
昨年のような誤魔化しが通用しないことは確かでしょう。


◆ニュースネタ 全世代型の社会保障? 消費税増税と保育園無償化
全世代型増税の間違いじゃないの?(苦笑)
社会保障の恩恵を受けるのは、幼児のいる世帯だけ。
全世代型ちゃうやん。もうその時点で看板に偽りアリです。

問題は待機児童が必ずしも解決していないということ。
そういう状況で保育園無償化を行うとどうなるのか。
保育料は無償になる分、寄付金を要求するようになるでしょう。
寄付金の額によって受け入れ順番が決定され、結果的に子育て世代の負担は変わらず。
つまり、上げた消費税の分は、金持ちの寄付金に全て消えて行くことになります。
無意味。

軽減税率も景気対策としてキャッシュレス化を合わせたものだから煩雑になり過ぎ。
買い物が趣味として成立するのは『お得感』があるからです。
他よりも安く買えた、良い商品を手頃な価格で買えた、
店頭表示価格から値切れた、たまたま寄った店にお気に入り商品を見つけた等々。
1円でも安い商品を求めて隣町のお店まで遠征するのは『お得感』を求めるからです。

しかし、煩雑な買い物はこの『お得感』をなくします。
『面倒くさい』感覚は『お得感』を一瞬にして消え去ってしまうのです。
軽減税率と増税に合せたポイント還元等で制度が複雑になればなるほど、
消費者の『面倒くささ』は引き立てられ、
相対的に『お得感』がなくなり、消費意欲が一気に減退するのは目に見えています。
増税するから消費が落ちるのではありません。
制度が複雑だから購買意欲が落ちるんです。
そこを政府は勘違いしています。
つまり、対策を打てば打つほど煩雑になるだけ。
無意味。

それと、国会でも追及がありましたが、中小小売りの5%還元率は高すぎ。
軽減税率8%が適用されるものなら、5%還元で実質3%…
PayPayの悲劇が繰り返される可能性はあると思いますねぇ…
お金を使えば使う程に得をするなんて…還元限度額を決めないとダメでしょ。
無意味。


◆ニュースネタ 元・民進党の細野豪志氏が自民党・二階派へ
下の関連記事に『口を開かずとも“ダースベイダー”』とありますが…
(参議院民進党と分党前の希望の党の合併交渉時の記事)
結果的にその通りになるつもりなんでしょうかね(苦笑)

国民民主党からも立憲民主党からも嫌われ、当然、共産党からも嫌われ、
長らく反自民で選挙活動をしてきたので、地元の自民支持層からも嫌われ…
最後は野党共闘の末に倒される結末をお望みなのでしょうか?(苦笑)
今後、自民党から出馬した場合、
野党からすれば、実に分かりやすい『敵』になるわけで、
象徴的な意味合いを持つ選挙区になる可能性が高くなりますねぇ…
いやー、良い死に場所を見つけましたね(苦笑)


静岡5区における細野氏は、完全な期待先行の議員でした。
今の小泉進次郎氏のような若手サラブレッド、そういう位置付け。
だから連合の支援だけでなく、無党派層への食い込みが良く、
希望の党が急失速した前回の衆議院選挙でも、
1~2日程度しか地元に帰っていなかったのにも関わらず、
過半数以上の票を獲得し、安定した勝利を収めることができていました。

自分も前回の選挙に関して言えば、細野氏に投票しています。
既に希望の党の将来的分裂は見えていましたが、
そんな中で政治家としてどう動くのか、
期待半分不安半分のテスト感覚で投票しましたが…結果は完全な赤点…
当時想像した中では最悪の結末に終わったと言えましょう。

当時、最も高い可能性として考えていたのは、分裂後の希望の党に所属するパターン。
小さな党になろうとも、細野氏が一人の政治家として、
どれだけ力を発揮できるのかを確認したかったのですが…
分裂する希望の党の前になす術なく、分裂後も態度曖昧なままに時が流れて、
行く当てを無くして、自民党への合流を模索とは…ここまでグダグダとは…
結局、自分の力を試すことよりも、埋没することを選んでしまった印象です。
一世一代の大勝負は敗北に終わり、事実上、政治生命も終わりました。


今の細野氏は『期待感』というレッテルが完全に剥がれ去り、
もはや『若手』という年齢でもなくなり、『ホープ』からは完全に外れた状態。
今までの人気を支えていたものが完全になくなっており、
山本モナの不倫騒動とは比べ物にならないほどの劣化具合です
(当時、地元ではハニートラップにかかるほどの有名人として捉えられた印象)。
前回の選挙では自民・希望・共産の三候補のみで、
反自民層の大半も細野氏が抱えた面もありましたから、
これまで通り、盤石な選挙とはいかないと思われます。

『若手のホープ』から『先の見えた平議員』に転落した細野氏が、
今後も有権者を引き付けるだけの魅力を見せられるかと言えば…
まだ無所属議員を通した方が、選挙に関してはメリットがあったことでしょう。

それに加えて、野党からすれば『裏切り者』が自民党に行ってくれたわけですから、
これほど分かりやすい『敵』もありません。
若いリベラル系の新人か、女性候補を立てて、全力で応援するのではないでしょうか。
立憲と国民民主の主導権争いで、なかなか進んでいる印象のない野党共闘ですが、
静岡5区に関しては、いち早く手を結ぶことができそうですね(苦笑)

…ちなみに、自民党に「入らない」のではなく、「入れない」です。
希望の党・国民民主党の離党組で、立憲会派に所属している大串議員らと一緒、
前回の衆議院選挙で戦った政党には移動できません。
昔はそんな厚顔無恥な議員は少なかったでしょうけど…
まさか、野党から与党へ鞍替えしようとする議員が出てくるとはねぇ…(苦笑)


◆ニュースネタ 千葉県野田市の児童虐待死亡事件で母親も逮捕へ
おそらく父親の捜査が思うように進んでいないんじゃないですかね…
虐待の自供を得られないから、母親を引っ張らざるを得なかった感じがします。

学校や児童相談所の対応にも批判が出ていますが、
今回のケースはかなり荷が重かったと言わざるを得ません。
虐待したと思われる父親は普通ではない。悪魔のような印象しかありません。
妻を虐待して支配下に置き、娘も虐待することで支配下に置き、
学校や児童相談書には強圧的に出て支配下に置き… 異常です。

一般的に児童虐待は、気が弱く外面は良い男性が行うことが多く、
むしろ問題なのは真摯に反省している振りをして、
子どもを取り戻した後に再度虐待するケースなのですが、
今回は虐待を全く認めようとせず、警察に逮捕されても躾の姿勢を貫き通す。
常人では考えられない神経です。
仮に、学校や児童相談書が鋼の対応をしていたとしても、
その人達の家族、とりわけ子どもが狙われた可能性もあり、
言わば、『何をしでかすか分からない雰囲気』に気圧された面は否定できません。
早い段階で警察に入ってもらえば、展開は違っていたかもしれませんが、
警察も明確な事件性なしに強圧的には出れないだけに、
今回の結末を避けることができたかどうかは懐疑的にならざるを得ません。

こういうケースに対応するためにも、
警察を含めた周辺自治体の一致した結束を行う必要があると思います。
一人では対処しきれない時、自分達の対応力で間に合わない時に、
助言や監視を手伝ってもらえるシステムの構築が必要になってくると思います。