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2017年09月28日

衆議院解散、そして民進党は事実上の解党へ

久々に民進党(旧:民主党)のニュースで賑わったと思ったら…(苦笑)
個人的には、前原代表の大英断だったと思います。
既に国民から見放されて沈んだ民進党丸が自力で再浮上することはありえないわけで、
頼みの共産党との選挙協力も、北朝鮮情勢の悪化による国民の危機意識を考えれば、
今までのように政権批判票が共産党に流れる可能性も極めて低く、
希望の党の華々しい登場によって民進党が消滅してしまうのは時間の問題でした。
その前に「政権交代」という大義を掲げて、
民進党をできるだけ穏便な形で事実上の解党に進められたのは高く評価します。
与党の「しがらみ」も酷いものですが、野党の「しがらみ」も大きかったわけで、
「政党」という「容器」で判断せずに、中身で判断できたことは良かったと思います。

昨日の時点では民進党の両院議員総会が紛糾することが心配されましたが、
最大の支援組織である連合を既に取り込んでいたことで、
いわゆるリベラル派も強硬に反対できなくなった感じですね。
既に一部観測が上がっているように、自由党・小沢一郎氏の黒幕説は当たってる気がします。

今後の問題は、民進党所属議員と立候補予定者が、どれだけ希望の党に受け入れられるかでしょう。
希望の党が民進党を全員丸ごと受け入れてしまえば、やはり「第二の民進党」という批判は免れません。
既に民進党議員は国民の期待を一度裏切ってしまっているだけに、
いわゆる「禊(みそぎ)」を済ませなければ、国民としても希望の党に希望が持てなくなってしまいます。
民主党政権の失敗理由は何だったのか、
希望の党で何を実現したいのか、
希望の党の政策に理解を示せるかどうか、その3点を国民としても問いたい所です。

「このまま希望の党が受け入れてくれるから、小池人気で議員の座も安泰」と安易に考えているなら、
どんなに名前の通った議員であろうとも、容赦なく切って欲しいです。
現職であろうと元職であろうと新人であろうと、「民進党」という看板なしの一政治家の力量を見て欲しいです。
必要なのは名前ではなく「志」、それを判断できるのが小池氏だと期待しています。


◆政治ネタ 政治家にとって「変節」は許されるか否か?
民進党出身議員が希望の党に受け入れられるためには、
「憲法改正」「安保問題」「原発ゼロ」といった政策への同意が必要だと言われています。
憲法改正に関しては9条改憲等の範囲の問題はあるにせよ、
問題意識自体はあるでしょうし、最終的には国民が決める問題なので大きな枷にはなりません。
問題は「安保問題」でしょう。
民進党は安保法制に反対し、小池都知事は自民党にいて賛成した、その差異をどう埋めるか、です。

ただ、個人的な見解を言えば、政治家が「変節」することは許されると考えます。
むしろ、「変節」できなかったことが民主党政権の失敗だったとも言えます。
現代政治は多岐に渡るため、全ての政治問題に通じている人は少なく、
特定分野を勉強しているという政治家がほとんどです。
ですから、今の政治は政党ごとに政策が違うというよりは、
政策通とそれ以外の人々、といった党派を超えた「政策集団」が重要視されます。
党内の政策集団がいかに党内意見を集約できるか、そこがポイントなわけです。
民主党が失敗したのは、党内意見を集約した後にも、反対意見が出て遅々として進まなかったことです。
一度決まったら党の方針に従う、そういう政治家一人一人の「変節」が足りませんでした。
自分の不勉強・不見識を恥じることはありません。
間違っていたと思えば、それを認めて意見を採用すること、それが政治家に求められる資質です。

特に「安保問題」に関して言えば、世界情勢の影響を受けることが多々です。
今は北朝鮮問題の緊迫化によって、現実的な安保対応が必要とされています。
自分もどちらかと言えばリベラル派の考え方に近いのですが、
それが通用するのは、いわゆる「普通の国」相手の話、
国際法を遵守するという前提条件を守れる相手の話です。
自由には前提となる「約束」が必要不可欠で、それがないのは「自由」ではなく「無法」です。
ですから、リベラル的な考え方は歴史的にも新しいもので、憲法や法律といった「約束」が前提です。
それを守らない相手、北朝鮮に対しては、リベラル派の主張を通すことは不可能です。
リベラル派が主張していた、「アメリカの戦争に巻き込まれる恐れ」ではなく、
「日本が仕掛けられた戦争にアメリカが巻き込まれる可能性」の方が強くなっている状況では、
安保法制時に行っていた当時の批判は、現在とで前提そのものが異なっていると言えます。

それよりも「安保問題」で国民が心配しているのは、過剰防衛に走らないかどうか、です。
抑止力が必要だからと核武装を推進したりするのは、明らかに行き過ぎです。
安倍政権は強硬的な政策を進めたことで、権力の暴走に対する危惧が常に付きまといました。
暴走しない節度のある現実的な安全保障、それが国民の求めるものであり、
リベラル派でも着地しうる結論のように思えます。
今の政治情勢ではリベラル派の主張を叶えるのは無理ですが、時が変わればリベラル派の主張も必要です。
結局は政策のバランスが問題なのであって、どちらかの極振りではないのです。
そういう意味でも民進党のリベラル派も「変節」することを恐れずに、
国民にとって今必要とされる対応は何なのか、それを第一に考えてもらいたいです。

「変節」と言えば、小池都知事自身も原発政策に関しては賛成⇒ゼロ⇒将来的ゼロと定まってないわけで…
そちらの説明も選挙戦を通じて明確にしていくことが必要になってくると思われます。

…と長々と語りつつも、希望の党の受け入れ判断はもっと現実的な要請だと思われます。
主義主張よりも、選挙区調整がし易いか否か、そちらの方が重要な問題と捉えられるでしょうね。
選挙まであまりに時間がなく、実際に公認申請者と面談する時間もそうは取れないでしょうし…
これは全て国民に対する「禊」、そういうパフォーマンスだと思った方が分かりやすい気がします。

◆政治ネタ 「希望の党」の課題
無事に民進党・自由党の合流・禊が終えられると仮定した上で問題となるのが、
選挙後の総理候補を誰にするかでしょう。
今日の会見でも小池都知事の衆議院選への出馬は否定されましたが、
最終的には小池氏が立たなければ、政権選択選挙として成り立たないように思えます。
とはいえ、山積みの都政の問題をどうするのかという問題もあり、難しいところではあります。
他に総理候補と言われるような議員を引っ張ってくる自信があるのかどうか。
そうなってくると、人材は数えるほどしかいませんが…自民党を切り崩すにはもう遅いようにも思えますが…
最終的に候補者を引っ張ってくることができなければ、小池氏が自ら立たざるを得ないように思えます。
都知事を1年足らずで辞めるのは問題がありますが、政治状況がそれだけ変わったことを主張し、
都知事として改革を進めようにも国政の影響は否定できなかったことを説明した上で、
後継者がしっかりとした人物であるのならば、それほど大きな反対は起こらないようにも思えます。
まぁ、こればかりは予測が難しいですけどね。
パフォーマンス上手な小池氏なら乗り切れちゃうのではないかとも思えます。

あとは都知事選以降の盟友であった若狭議員と自由党から合流を目指す黒幕・小沢一郎氏の処遇ですね。
小沢氏は民主党出身議員のアレルギーも予想されますが、
結果的に小沢氏を追い出したことが民主党の「決められない政治」の始まりだったとも言えるわけで、
そこを民主党出身議員が真摯に反映できるかどうかですが、
小沢氏があまり目立ち過ぎるようでは、「政党クラッシャー」の異名を持つだけに、先行きに不安が残ります。
ただ、強烈に改革を進めていくには必要な人材だとは思います。
個人的には選挙協力程度に止めると思ってましたが、黒幕が懐に飛び込んできましたね。どうなりますか。

それと若狭議員の処遇も問題です。
当初は国政に関しては若狭議員に任せる気持ちもあった小池都知事でしたが、
細野氏を始めとする民進党出身者との折り合いが悪く、新党構想が進まなかったという事情もあったようです。
こう言っては何ですが、政治経験が浅く、また政治センスもない若狭議員が、
党首顔で振る舞うことは当初から無理がありましたし、それは今後も同じことです。
ある意味、「希望の党」設立によるリセットで、若狭議員も一度「失格」の烙印を押されたはずなのですが、
未だに我が物顔でマスコミ対応をしているのは、今後の火種になりうると見ています。
再度、小池都知事に「失格」の烙印を押されるような事態を招いてしまうのか、
その前に自ら身を引いて裏方に回るのか、そこも希望の党の今後を占う要素だと思っています。
小池都知事に付いていけば、党三役など自動的に役職も貰えるように思っているのなら、
それは大きな勘違いであることは間違いありません。

2017年09月27日

「希望の党」

常識的に考えれば、小池都知事の新党「希望の党」はありえないことは確かです。
一時的なことかもしれませんが、都知事と党首の兼務は大変でしょうし、
任期中は都政に集中して欲しいという都民の想いも最もなことです。
また、自民党出身・民進党出身等々、寄せ集め集団という批判は免れず、
選挙目当てだと批判されても仕方ない面もあるでしょう。
しかし、それらは全て大事の前の小事に過ぎません。

もし、小池都知事が立たなければ、若狭氏と細野氏の新党構想はおそらく頓挫し、
とりあえず無所属で選挙を戦い、選挙後に結集を目指すという中途半端な終わりになったでしょう。
森友・加計学園問題を通じて盛り上がった「反安倍政権」という世論の盛り上がりは、
ゴタゴタ続きで一枚岩になれない民進党では受け皿になり得ず、
これまで批判票を受けてきた共産党も緊張が高まる北朝鮮問題では批判の矛先となってしまい、
結果として受け皿がないことが政治の無関心化に繋がり、投票率が劇的に下がることになったでしょう。
低投票率ならば、組織票を固められる自公が有利、自公の圧勝という予想は当たっていたでしょうね
(その代わり投票率は30%切る勢いだったでしょうけど)。

それが小池都知事が立ったことで、選挙に対する関心が俄然高まりました。
実際に反安倍の受け皿になるのかどうかは、これからだと思いますが、
少なくとも無関心に流れかけていた有権者の興味が小池新党に向いたことは確かです。
大局的に見て、野党はどう動くべきなのか? 反安倍の受け皿になるにはどうすれば良いのか?
離党者が相次ぎ、立候補予定者にまで逃げられている民進党に刺客を立てる余裕があるのですか?
敵は誰ですか? 民進党から逃げていく政治家なんですか? 違うでしょ、安倍政権でしょ?
安倍総理の思惑通りに勝たせてしまって良いのですか?
今の民進党ではまるで受け皿になりえませんよ?

政治家も馬鹿ばかりではありません。
国民が感じているように、政治家自身も日本の政治に対する閉塞感を感じていることでしょう。
そういう意味でも、小池新党に人が集まるのは、単純な「政策」に対してではなく、
「日本を変えていこうという志」なんだと思います。
それが今の自民党(公明党は昔からですけど)には感じられないわけで、
そこが常識では測りきれない小池都知事のリーダーシップなのだと思います。

この機に乗じて、民進党内部で解党論が持ち上がっているようですが…それも自然な流れでしょう。
静岡県の民主党県連も細野議員の子分が多いわけですし、丸ごと抜けちゃえば良いのにね(苦笑)
民進党が辛うじて生き残るには、いち早く希望の党との選挙協力を結びつけるしかなく、
これまでの経緯を水に流した英断を前原代表ができるのかどうか、注目したいです。
いずれにせよ、国民の信頼を失った以上、民進党は消える運命です。
反自民勢力として発展的に終わるか、自然消滅的に消えていくのか、最後の決断に注目です。


……
………とか書いた直後に民進党が希望の党への合流を含めて検討中といニュースが!?
一筋縄ではいかないと思いますが、最終的には解党で一部合流という形で決着するのではないでしょうか。
前原代表自身の政策としても、希望の党に近いのは明らかですし、
解党の方が都合良いのは目に見えてますしねー。
だけど、民主党のリベラル派はそれを認められないでしょうが、
だからといって選挙協力なしとなれば、党存続も危ういでしょうからね。
沈没した船にしがみつくのか、脱出して新たな船出に出るのか、
いずれにせよ、残された時間は少ないだけに、早急に結論を出して欲しいです。
できれば、けじめを付けるためにも、前原代表には民進党が失敗した理由を総括し、
国民にそれを伝え、同じ轍を踏まないことを誓って欲しいですね。
ただ単に希望の党が民進党を受け入れただけでは、「野合」と批判されるだけですし、
第二の民進党と言われるだけなので、しっかりと「禊」を済ませてからにして欲しいです。


◆政治ネタ 安倍総理大臣と小池東京都知事、対照的な2人
9月25日の安倍総理の解散表明と同じくして、
上野動物園のパンダの名前が「香香(シャンシャン)」と発表し、
立て続けに「希望の党」の結党と代表就任を発表、一躍選挙戦の主役に躍り出ました。
それに比べると、安倍総理の解散表明は、「何故、今、解散するのか」に全く答えず、
「国難」にも関わらず議会を解散して政治的空白を作るという矛盾した行動に説得力は皆無で、
会見内容も印象もサッパリで、2人の明暗がはっきりと分かれる形となりました。

性格・政策的に見ても、2人は対照的なように思えます。
森友・加計学園問題を通じても分かるように、安倍総理の場合は政策で進めるのではなく、
「人」を見て政治を進めていくタイプ。
「あの人の頼みだから問題ない」「あの人に任せておけば大丈夫」その結果が「忖度」。
自分が何をするのかではなく、誰に任せるのか、適材適所で政治を進めてきたものの、
安倍内閣が長期化することによって、その周りの人間に驕りが強くなったことで、
森友・加計学園問題といった小さな問題が、深刻な政治問題化してしまったわけです。

逆に、小池東京都知事は「人」ではなく「政策」で政治を進めていくタイプ。
だから「昨日の敵は今日の友」でもあるし、「今日の友も明日は敵」でもある。
それに何の感傷も感慨も抱かない人なので、一見すると破天荒な行動もあっさりと取れちゃいます。
都議選では協調関係にあった公明党を国政において切ることもやぶさかではないですし、
逆に自民党と手を切るなら、首班指名しても良いですよと簡単に言ったりもできるわけです。
自分に協力してくれた若狭議員の新党構想をあっさりとリセットできちゃう辺りも、
「人」ではなく「政策」で政治を進められるからでしょう。

どちらがリーダーとして相応しいかどうかは、人によって考え方が異なるでしょう。
安倍総理は忠義を尽くせば応えてくれるかもしれませんが、
逆に忠義を尽くせる状況、つまり仲良くなければ出世の見込みはまるでないということです。
どんなに素晴らしいプレゼンを行ったとしても、人の好き嫌いでアウトにされてしまいます。
一方の小池都知事の場合は、どんなに忠義を尽くしたとしても、役に立たなければ放置されます。
その代わり、良い政策をプレゼンすれば、敵であろうと仲良くなくとも取り上げられます。
希望の党には名前のある政治家がズラリと並び、また大物政治家のラブコールもあったりしますが、
例え有名政治家であっても、掲げる政策に魅力を感じなければ放置されるだけでしょう。
名前だけで通用する相手ではないことを覚悟する必要があります。

そういう2人のリーダーの性格分析を抜きにして、政治家の離党の流れを語る事はできません。
選挙に勝つ・負けるかは非常に重要ですが、勝った後にどうなるかも重要な問題です。
単なる数合わせで満足するのか、政治家になったからには一旗揚げようと思うのか。
政治家にとって選挙はやはり大事な勝負時、
軽々しく有権者の無下にして離党するのも問題ですが、
有権者の期待を裏切って政党にしがみつくのも問題です。
勝負時と感じたのならば、批判を恐れずに有権者を説得し、
自分の正しいと思う行動を政治家は取るべきだと考えます。


◆政治ネタ 小池都知事が総理大臣指名について聞かれ、「公明党・山口代表」と返答
まぁ、リップサービスでしょうが、そのセンスが凄いですな(苦笑)

さすがにこの見え見えの発言には公明党も反応せずに、批判を強めているようですが、
小池都知事の狙いはきっとあんたらじゃねーですよ(苦笑)
だって、あなた達に価値はないじゃないですか。
価値があるのは公明党議員ではない、公明党の支持母体である創価学会であり、
広い影響力を持った創価学会の婦人部ですよ。

公明党の支持母体である創価学会、とりわけ婦人部は安倍政権に対して苦々しい思いを持っています。
子育て世代の人が多いですから、戦争に結びつきそうな法律、
安保法制や特定秘密保護法などには反対の意思を表明してきたものの、
結局は公明党議員が党利党略で判断して押し切られてしまっています。
今までは散々封じ込まれてきた安倍政権に対する批判が、
森友・加計学園問題に限っては広くマスコミで批判され、注目を浴びたというのも、
マスコミに強い影響力を持つ創価学会の意向が皆無だったとは思えません。

あの小池都知事の発言は、支持母体である創価学会に対するメッセージですよ。
「私が勝ったとしても、悪いようにはしませんよ」という。
反安倍の気持ちを持っているのなら、私に入れてくださいというメッセージ。

それを理解せずに「舐められた!」と怒り心頭になる公明党議員はその程度ってこと。
自分の足元が揺らいでることにも気づいてないんですよ。
リップサービスですよと笑って流して、創価学会への説得に従事しとけば良いのに…
これで都議選で応援した創価学会が完全な敵になるという可能性は消えました。
今回ばかりは結構な離反者が出るでしょうね。
それだけ創価学会と公明党との心が離れてしまった証拠です。

2017年09月25日

「誤魔化し」解散

大義名分がないのにも関わらず、「今なら勝てる」と思い込んで衆議院解散に踏み込んだ安倍総理、
記者会見でどんなウルトラCの説明を行うのか注目していたところ、想像以上にグダグダ…
あー、こりゃ完全に負け戦確定ですねという印象しか残らない、
ツッコミどころ満載マイナス要素てんこもりの会見だったと思います。
総選挙を早めたことで、主導権争いが心配された小池新党改め「希望の党」の骨格が出来上がりましたし、
空中分解することなく選挙を迎えられそうなのは、逆に安倍総理が敵に塩を送った形になりましたね(苦笑)


結局、「何故、今解散するのか?」という国民の疑問にはまるで答えていませんでした。
少子高齢化も突如湧いた問題ではなく、何十年も問題視されてきたのに、何故、今争点にするのか?
「公約とは異なる消費税の使い道を変更するから」という説明も不十分です。
安倍総理の言ってることは、
①改革のためには財源が必要、
②財政健全化・社会保障に充てるはずだった消費税を一般財源化してそれに充てよう、
③財政健全化の旗印は降ろさない(発言してるのはココまで)、
④やっぱり財政健全化・社会保障の充実には財源が足りないので、消費税を上げます、
⑤消費税をヨーロッパ並みの20%に上げます(面倒なので軽減税率はありません)
…って、ことでしょう?
消費税という財源をスライドさせた結果、スライドさせた分をどうするのか明示していません。
それを「財源と示す」ということになるの?
電気代払うのに水道代で払いました、で説明になってんのか?
特定財源を一般財源化することを正義のように政治家は言いますが、
安倍総理のような考え方、税金の使い回しを平気でしちゃうから特定財源にしてたんですよ!!
そんな誤魔化しが通用すると本気で思ってるのか? アホなのか? 国民、馬鹿にしてんのか?

北朝鮮問題も外交努力は認めるものの、その成果が上がるのはこれからの話。1ヶ月先、年内の話。
手っ取り早く成果が上がりそうなロシアとの交渉は失敗してますし、結果が出てるとは言えません。
しかも、北朝鮮はさらなる挑発行動を予告していて、
選挙期間中にも発射する公算が高いのに、「万全な体制」って…
そう言うなら、総理を始め官房長官や防衛大臣を始めとする国家安全保障会議のメンバーは、
選挙応援など行けるわけもありません。
官邸で常時待機していてください。
当たり前ですよ、選挙応援に行ってたから対応遅れましたでは済まされません!

国民の多くが森友・加計学園問題の説明が不十分だと思っているのに、
閉会中審査で説明を尽くしたと言い張る安倍総理…
消費税のスライド使用の結果を言わない安倍総理…
北朝鮮問題への対応を国民に説明せず、不安を払しょくしようとしない安倍総理…
今回の解散は「誤魔化し」解散で決まりでしょう。

安倍総理は「国難突破解散」と名付けたようですが…
「国難」なら解散せずに対応しろよ馬鹿ヤロー。「国難」を放り投げて選挙やる神経が分・か・ら・な・い!
これが野党から内角不信任案を叩きつけられて、可決してしまい、
「国難」にも関わらず仕事をさせてもらえないというなら、分かりますよ?
でも実際はその「国難」を自ら放り投げて選挙やろうとしているだけじゃないですか。
「仕事人内閣」とまで名付けた改造内閣にも、ろくな仕事をさせないままに放り投げてんじゃん。
国難で高まった国民の期待(支持率)を裏切って解散するんだから、呆れて物も言えません。
それにも関わらず、自分の「信任投票でもある」とか言っちゃうんだから、とんだ勘違いヤロー。
仮に自民党は支持されてたとしても、アンタはもう支持されねーよ。
自分は隠れて党(岸田氏)を全面に出したら勝てたかもしれないのに…完全に勝ち目がなくなりましたね。
最後の最後まで「お坊ちゃん」で国民の考えなんて理解しようともしなかった結果…どうなることやら…


◆政治ネタ 小池東京都知事が「希望の党」の代表に就任
最初にも書きましたが、目先の選挙がなかったら、今のように上手くいかなかったように思えます。
小池知事が国政に出てくるのはまだ先になり、
代行者の若狭議員と細野議員ら民進党出身議員との綱引き合戦になったことでしょう。
少なくとも、どちらかと言えば自民党寄りの「日本のこころ」が参加することはなかったでしょう。
そういう意味では「選挙」という目標が出来たことが、逆に新党結成が加速したと言えます。

今の流れで行けば、「希望の党」が躍進する可能性は高いように思えます。
問題はどういう政権の枠組みで行くのか。
性格的に対自民党で行かざるを得ないでしょうが、都議選で協力した公明党の関係、
民進党や維新との距離関係、共産党ら他野党との協力関係をどう作るか、
連立の枠組みの提示は1つのポイントになってくるでしょうね。
情勢的には、自民党はともかくとして安倍総理への信頼が落ちている状況で、
かといって民進党は名誉挽回には程遠い状況でしかなく、
反自民の受け皿となってきた共産党も対北朝鮮問題においては大きなハンデを抱えます。
そう考えると、「希望の党」は十分受け皿になり得る可能性を秘めています(これからですけどね)。

そういう意味でも「希望の党」の今後は「選挙後」でしょう。
自公を過半数割れに追い込んだとしても、小池都知事が総理になるわけにもいきませんし、
民進党と選挙協力して前原代表を総理に押すわけにもいかないでしょう。
国民の関心はむしろ「選挙後」に傾くことが予想されるだけに、
どういうビジョンを国民に提示できるのか、具体案をまとめられるかがポイントです。


◆政治ネタ 衆議院解散に大義は不要? そう主張する奴は不敬罪で逮捕しろ(w
自分自身としては必ずしも大義名分を必要としないとは思っていますが、
それを真顔で主張しているのが、いわゆる「右翼的な奴ら」なもんだから大爆笑もんです(笑)

憲法上、首相に衆議院解散を認める根拠は、憲法69条と7条にあります。
憲法69条は内閣不信任決議案が可決された場合に、総辞職するか衆議院を解散するかを選択するもので、
こちらに関しては明文上の規定ですから、総理に解散権があることに異論はありません。
それ以外では憲法7条の天皇の国事行為として衆議院の解散が定められているだけで、
天皇の国事行為は内閣の助言が必要となるので、実質的には内閣が決められるという考え方です。
これに関しては色々と見解が分かれていますが、
いずれにせよ、陛下に助言をするということは、そのための説明が必要と考えられます。

つまり、総理に解散権があるから大義名分は不要と主張する輩は、
「天皇は黙って座ってれば良いんだから、何もするな」と言ってるのに等しいわけです。
「陛下に助言する=陛下に説明する=陛下が納得するには国民が納得すると同程度の説明が必要」、
ですから大義名分が不要とまでは言えません。
少なくとも、国民に説明する義務があります。

結局、右翼的な輩というのは「虎の威を借る狐」と言うか、
自分の言いたいことを陛下を利用して言う好き勝手な輩が多いわけで、
こういう自分の馬鹿さ加減が丸わかりの行動をあっさりしてしまいがちです。
憲法7条による衆議院解散は天皇が行うものですから、
天皇の名を借りて解散する以上、自己保身のための解散は許されず、
そこに大義名分が必要と考えるのが当たり前じゃないですかね?
右翼的なことを言いながら天皇を政治利用したいだけというなら、実に分かる話ですけどね(苦笑)

また、衆議院解散は内閣総理大臣が行うのではなく、内閣が行うわけですから、
閣僚の一人が署名を拒否して解散ができなくなる、ということもないわけではありません。
その場合は総理大臣が閣僚を罷免して、内閣の決定とします。
稲田前防衛大臣の辞任時にも、閣僚の罷免例が取り扱われていたので、覚えてる方も多いでしょう。
「仕事人内閣」と名付けた総理が何の仕事をさせぬままに衆議院解散する、
それに反対する骨のある職人はいるのかどうか? それも一つの注目点になりますね。


◆ニュースネタ 北朝鮮問題で日本が主張する「圧力」
中国とロシアが「対話」を主張して、日本で笑われるように、
日本が「圧力」を主張していたら、中国とロシアが笑ってるでしょうね(苦笑)
日本が取れる「圧力」は、「経済的圧力」のみで、
それが有効に機能してこなかったことは、安倍総理自身が認めていることでもあります。
既にアメリカは次の段階である「軍事的圧力」に踏み込んでいるわけですから、
日本が「さらなる圧力」を主張するということは、
自分で軍事的圧力をかけられない癖にアメリカ頼みで圧力を加えると主張しているということです。
そりゃ笑われますよ…本来なら日本が「対話」を主張するべきなのに、
完全に北朝鮮の敵対国になってしまっている以上、それを主張することもできない、
まぁ、厄介な状況であることに変わりはありません。

国内的な問題から言えば、そういう「軍事的圧力」を仄めかすことが、
憲法9条に定めた「武力による威嚇」に当たらないかどうかが問題となります。
「武力による威嚇」というのは、まさにアメリカと北朝鮮がやっているアレですよね。
自国の武力を使わないとはいえ、アメリカの武力を翳して「威嚇」することが認められるのか否か。
韓国で議論になっているように、アメリカの核を持ち込むことで抑止力にするに留まらず、
それを使って威嚇することが認められるのかどうか… まぁ、認められませんわな…

それと北朝鮮不安から語られがちな「抑止力」論ですが…
北朝鮮が核を持った結果どうなったのかを考えれば、
日本や韓国が核を持ってどうにかなるものでもないということは分かりますよね?
仮に「自国の安全」を得ることができたとしても、同時に「他国の警戒」は深まるばかりで、
少なくともロシアや中国と今まで以上に上手くいかなくなることは目に見えています。
そういった世界に対する敵対行動を取ってでも「抑止力」を持つべきなのかは、
十二分に検討する必要があるように思えます。
軍事的な「抑止力」があると同時に、外交的な「抑止力」もあって然るべきでしょう。


◆プロ野球ネタ 早稲田実・清宮選手がプロ志望を表明
個人的には将来メジャー目指すなら、アメリカの大学へ進学すれば?と思ってたので、
日本球界を腰掛けに使うような形は正直嫌なんですが、
ドラ1に困っていたプロ野球側からすれば、人気選手を獲得できるということで万々歳でしょうね。

守備を含めて実力的には言うまでもありませんが、少しプライドの高さが気になります。
秀岳館との練習試合で前の選手が敬遠されたことを気にしたり、
U18の死球で故意支給に言及したり…
良くも悪くもプライドの高い選手で、プロ意識の高さとも言えますが、
そこがプロの世界でどう映るのかは気になります。
清原氏や松坂投手は年上から好かれるタイプでしたし、
田中投手は一見強面ながらもお茶目な感じでしたし、そういう意味では衝突が少ないタイプ。
清宮選手はどちらかと言えば天才肌タイプの自分の世界を持っている選手だと思うので、
そこがプロ野球の世界でどう出るのか、ハンカチ王子みたいにならないのか心配です…

まぁ、ライオンズはあまり関係なさそうってのも興味がない理由かも。
ファーストには山川選手がいますし、内外野ポジションは埋まっていて、
唯一空いているのがサードという状況です。
高校生野手で取るとすれば履正社の安田選手の方じゃないですかね?
もっとも、それよりは来オフにも菊池雄星投手がメジャーへ行く可能性があるだけに、
左の先発候補という意味で、田嶋投手を取りに行くのではないかと思いますが… どうなりますかねー


◆高校野球ネタ 選抜大会からタイブレーク導入
考え方が古い。
複数投手制が定着してきたのに今更感強すぎ。
選手保護より時短優先・日程消化優先なのは明らかです。

2017年09月18日

衆議院の年内解散総選挙?

年内に衆議院を解散し、総選挙に打って出るという話が急浮上しているとかナントカ。
…まぁ、政治状況的には分かります。分かるんですけど…
民進党は前原代表になって共産党との野党共闘が微妙となったばかりか、
不倫スキャンダル+離党ドミノでいきなりのマイナススタートという敵失…
都議選で脅威に感じていた小池新政党も、若狭議員では迫力不足で雲行きは怪しい…
国政に脅威となる敵がいないだけに、早めの勝負に出るというのは分かるのですが…
…国民が北朝鮮問題を深刻に捉えている今現在に権力闘争なんてやってる場合なの?と…

内閣支持率が上昇したのも、北朝鮮問題のおかげ、と言いますか、
北朝鮮問題の深刻化によって、内政はともかくとして外交手腕は評価されている、
安倍総理になんとか事態打開をして欲しいという「期待」の現れなわけで、
そんな状況で解散総選挙を打ち出すというのは、「仕事するから着手金払え」と言ってるようなもの。
その「仕事」が確実に成功するのならともかく、今現在では成功するビジョンさえ描けていない…
国民が期待したのはロシア・プーチン大統領との蜜月を利用した北朝鮮包囲網の構築でしたが、
結果は完全な空振り…
親密さを強調していた安倍総理に対し、結局プーチン大統領のしたたかさを見せられるだけの結果…
アメリカ・トランプ政権の相談役みたいな感じにもなっているようですが、
だからといってアメリカが有効な手を打てているかと言えば、そうではないわけで…
安保理決議など圧力強化の段階を踏めていることは評価しますが、
実質的な効果が出ているとは言えないわけに、今後の展望にも不安が残ります。
それにも関わらず、解散総選挙を打ち出すというのは、どうにも「オレオレ詐欺」的というか、
「北朝鮮問題やるやる詐欺」に思えてしまいます。
政局とかやってる場合じゃないでしょ?
せっかくの汚名返上のチャンスに何もやらず、挽回するから応援してくれ、では支持できません。

そういった国民の空気さえ読めずに、安倍総理が解散総選挙をやった場合、
国民は選択の仕様がなく、結果的に投票率は激減するでしょうね…
おそらく30%も行かないんじゃないでしょうか。
自公は固定票があるので負けることはなく、民進党と国民ファーストは票を伸ばせず瓦解、
固定票と批判票を取り込める共産党が少し議席を伸ばせる程度に終わるでしょうが、
勘違い解散による国民の政治不信によって内閣支持率自体は下がり止まらず、
結果的に安倍内閣総辞職、岸田総理登板…という流れになるんでしょうかね。

兎にも角にも、国民は北朝鮮問題に対して深い憂慮を持っているだけに、
それを置き去り・利用するだけ利用して何の打開策も打たないのだけは、「辞めて」いただきたいです。


◆ニュースネタ 北朝鮮問題
相次ぐミサイル発射で緊張を高める北朝鮮ですが…
これだけ何度もミサイルを飛ばされると、逆に緊張や恐怖が吹っ飛ぶというか、
「やりたければどうぞ」みたいな達観した見方になっちゃいます。
…いや、やらせちゃダメなんですけどね(苦笑)
結局、それは相手の意思次第の面は否めなく、こちらとしては過剰に恐怖せずに、
冷静に対応するしかないのかなーと思ったりする次第です。

対話を掲げるロシアや中国でさえ、金正恩氏と会ったことがなく、
実際、どのような人物なのか分からないので、北朝鮮の真意を読むことはできませんが、
「大国が核兵器を持っているから、核兵器を持てば大国と肩を並べられる」、
「ミサイルで脅せば、交渉が有利に運べられる」と思っているのだとすれば、
それはやはり大きな「間違い」のように思えます。
その意味において、核兵器というのは「過ぎたる兵器」です。
他国は交渉する上で当然に核兵器の廃絶を求めるでしょうし、
逆に北朝鮮は核兵器の廃絶は到底認められません…もう最初から交渉にならないんです。
その点では「核持つ詐欺」の時の方が外交カードになり得たわけです。
既に核を持ったということは、逆に外交カードの喪失を意味します。

もう一方の「ミサイルで脅せば、交渉が有利になる」というのは過去からの経験則でしょうが、
その結果も経験則で他国は理解しているので、やはり外交カードとなり得ません。
仮に、外交交渉の結果、ミサイルを撃たない代わりに援助をとなれば、
その援助したお金で新しいミサイル・大量破壊兵器を作るのは目に見えています。
日本が援助したお金でミサイルを作られて再度脅される、またお金払って脅される…
そんな負の連鎖が目に見えているだけに、撃たれるなら兵器強化される前の方がまだマシです(苦笑)
そう考えると、ミサイル発射による威嚇も既に通用しなくなっています。

そうなると、北朝鮮としてはグアム近海へのミサイル発射を残すのみで、
それ以上は日本への直接攻撃しかなくなってしまうわけですが、
そうなってしまえばアメリカとの開戦も必至になるでしょうし、
中国やロシアも北朝鮮を庇うこともできなくなってしまいます。
現時点で北朝鮮に全面戦争をやる体力があるとは思えませんし、
体制維持を第一にする北朝鮮が現時点でそこまでの暴走するとは考えにくいです。
そうなると、戦争のための最終準備、資金の調達に走る可能性が高く、
開発した核兵器をブラックマーケットに流してテロ組織に売却する可能性が高まります。
自分達が核を撃たずとも、テロ組織に核を撃たせてアメリカや中国・ロシアを攻撃してくれれば、
北朝鮮としては相対的に万々歳でしょうから、核拡散という暴挙に出ることは否定できません。
当然、中国やロシアもその可能性に気づいていないわけではないのでしょうが、
それにも関わらず何の対策も講じないのは、やはりどこかで北朝鮮を甘く見ているのか、
それともアメリカの暴走の方がやはり怖いと考えているのか、やや計り兼ねる面はあります。

このままでは北朝鮮問題は、局地的な紛争の恐れから、全面的な核拡散の恐れに深刻化するだけに、
ヨーロッパを始めとする世界全体が北朝鮮問題に対する関わり合いの程度を強化して欲しいです。
ベターなシナリオは、アメリカが戦争をするぞと暴走気味に脅しをかけて、
国連なりヨーロッパ諸国なりが仲裁に入って、中国・ロシアを説得し、
北朝鮮の望むような対等な交渉ではない、圧力的な交渉へ持ち込むことなのですが…うーん…
仲裁するには日本はあまりにも当事者過ぎるのが辛いところ…
現状では他国への働きかけを強めるしかないんですかねぇ…


◆政治ネタ 離党ドミノが止まらない民進党と期待感が萎む国民ファースト(仮名)
民進党のゴタゴタはもう説明する必要もないでしょう…
結局、代表選前の細野元代表代行の離党から始まって、
代表選を通じても民進党の再生に対する期待は全く膨らまず、
幹事長に内定していた山尾氏の不倫問題での釈明・離党終結でスキャンダルへの弱さを露呈、
野党共闘の見直しがトーンダウンしたことによる離党ドミノ(←今ココ)で、
民進党のゴタゴタイメージは完全に固定化されてしまいました。
もし山尾氏がしっかりとした説明・釈明をし、離党という幕引きの仕方ではなく、
議員辞職出直し選挙という形を取っていたのならば、
もう少し状況は変わっていたように思えますが、
結局は自民党と同じトカゲの尻尾切りで臭いものには蓋ではスキャンダルに勝てないですよ…

民進党内からは離党ドミノに対して、離党者を選挙目当てでけしからんという声があるようですが、
国民の目から見れば、「沈没船にいつまでもしがみついて何やってるの?」という印象でしかなく、
逃げ出さない奴の方が馬鹿です。
地元のニュースで細野氏が離党する意思を地元支持者に伝えたところ、何の反対もなかったとか。
そりゃそうですよ、今の民進党に何を期待するのか、一議員として勝負した方が断然マシ。
民進党は「沈みゆく船」ではなく、「既に沈没した船」なんです。
そこを民進党所属議員は勘違いしてはいけません。

一方の離党ドミノに受け皿になりそうな「国民ファースト(仮名)」勢力も…
受け入れる議員が民進党出身者が多くなりそうということもあって、
小池都知事に近い若狭議員が「自分達がイニシアチブを取る」ということは分かるのですが…
まぁ、正直ね、だからといって「若狭議員が党首になって上手く行くの?」と思っちゃうわけでして…
仮に国民ファーストが大勝して政権与党になったら、どうするの? 若狭総理なんですか?
それとも、満を持して小池都知事を総理に登場して貰うという筋書きなんですか?
いずれにせよ、収まりが悪い。
現状での若狭議員は小池都知事のメッセンジャー役でしかなく、虎を借る狐にもなれていない。
圧倒的なカリスマ不足。
自分は裏方に徹し、今のメンバーなら細野氏か、自民党から大物議員を引き抜くか、
小池都知事に早期に国政に復帰してもらうか、いずれかではないと成功しないと思われます。
「新保守」では自民党との対立軸も鮮明に示すことができませんし、
自民党と民進党の違いをどう打ち出せるのか、
そこを乗り越えなければ民進党の受け皿にはなっても、国民の受け皿にはなり得ないでしょうね…


◆ニュースネタ チケット転売に関わって誤認逮捕
女子中学生がどうやって事件を起こしたのか気になってましたが…
どうやら、手口自体は単純な二重売買だったようです。

①誤認逮捕された女性がツィッター上でチケットを8万円で売却すると書き込み。
②女子中学生がチケットの買い取りを申し出る(ここで振込口座を知らせた?)
③女子中学生が誤認逮捕の女性の書き込みをコピペし、女子高生と10代女性が申込み
④女子高生が誤認逮捕された女性の口座に8万円を振り込む。
⑤女子中学生は転売サイトにチケットを出品。6万5千円で落札される。
⑥誤認逮捕された女性は女子中学生に知らされた転売サイトの落札者の住所に郵送。
⑦女子中学生は6万5千円を得る。8万円支払った女子高生が警察に相談して事件化。

要するに、女子中学生は元手がないのにも関わらず、
振込口座を転載することで他人にお金を支払わせ、
それを再度転売することによって不当にお金を得た、という経緯のようです。

誤認逮捕された女性の8万円という書き込みも吹っ掛け過ぎのように思えますが、
転売サイトでも6万5千円を付けたということは、
そこまで法外な値段でもなかったのかもしれません。
結局、ネットの匿名性故に、「誰が」書き込んだのかが分からない。
女子中学生は転売サイトの落札者だけに個人情報を知らせれば良いだけで、
振込先も郵送先も、どちらも売買の途中で知り得た個人情報を使えば十分だったわけです。
手口自体はひどく単純で、誰でも行えるものであり、
それだけに逆に誰でも引っかかり得る事件だと言えましょう。

実際にチケットの転売は社会問題化しており、転売禁止のチケットも出てきているものの、
まだまだチケットの転売という問題は消えていません。
ツィッターやフェイスブック、メルカリ等のオークションサイトの充実によって、
ネットで個人情報を晒すことへの抵抗感が薄れてきていることが問題の背景にあるように思えます。
チケットの転売は正規価格のみで認め、ネット上での転売は禁止する等の対策を行わなければ、
今後もこういった事件は後を絶たないように思えます。

まぁ、しかし、こんな手口を見抜けずに拘留延長までした警察は赤っ恥ですね…
誤認逮捕された女性が落札者の住所等を警察に提出したのは勾留後の話ということですし、
誤認逮捕された女性の話を信じていれば、簡単に事件は解決していた、ということになります。
単純なチケット詐欺事件というシナリオで動き続けた警察の初動捜査の誤りということでしょう。

チケット詐欺の問題、チケットの転売価格の問題、チケットの転売方法の問題、
警察の初動捜査の問題…
この問題は現在のネット社会における問題点を幾つも突き付けてきます。