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2019年09月27日

埼玉西武ライオンズが2連パ

プロ野球パリーグは、埼玉西武ライオンズが残り2試合で優勝を決め、
昨年に続いてのパリーグ2連覇を達成しました。

……
………いやー、今年はさすがに優勝できると思ってませんでした(苦笑)
特に開幕時は打線が固定できず、1番金子・3番秋山が完全に不発、
セカンドに固定された外崎選手も不調、
森選手と山川選手が打線を支える長打頼みの打線…
先発も昨年二桁の榎田投手と新加入の内海投手、ルーキー松本航投手が出遅れ、
エースと期待した多和田投手も1勝止まり、
中継ぎの平井投手と抑えの増田投手の安定感だけが救いでした。

転機は幾つかあると思いますが、第1に昨年のリリーフに拘らなかったこと。
昨年の勝ちパターン継投だった小川‐マーティン-ヒース投手の3人が不調で、
開幕後も調子が上がらないとみるや、スッパリ諦めて、
好調だった増田投手を抑えに据えて、平井投手を積極的に起用しました。
同じく調子が上がらなかった野田投手も含めて2軍再調整させ、
後半戦は小川投手と野田投手が復調してブルペンを支えました。
若手では高卒2年目の平良投手を勝ちパターン継投に組み込み、
シーズンを経るごとにリリーフは厚みを増していきました。
結果的に、早い段階でリリーフにメスを入れたことが、
好不調の波を避けられた最大の要因だと思います。

第2に打線を柔軟に入れ替えたこと。
開幕時の構想では浅村選手の抜けた3番に秋山選手を、
1番に金子侑司選手を起用していましたが、どちらも不調で出塁率が悪化…
4月下旬に秋山選手を1番に戻してから復調が始まり、
5月からは不調で打順が一定してなかった外崎選手を3番で固定起用、
昨年と変わらぬ打線の破壊力を取り戻していきました。
8月には6月以降不調だった山川選手を4番から外し、
交流戦から大きく調子を上げていた中村剛也選手を4番に据え、
3番に森友哉選手を起用すると、打線の加速力が増しました。

第3にニール投手が不敗神話を作ったこと。
先発陣は昨年以上に苦しく、最多勝の多和田投手が1勝止まり、
2軍再調整でも調子が上がらず、最終的には故障リタイヤという憂き目。
やや伸び悩んでいた高橋光成投手が10勝を挙げたものの、
エース候補と期待された今井投手は7勝9敗の負け越し。
エース不在の状況で救世主となったのがニール投手でした。
春先は全体的にボールが高く、頼りない存在に見えましたが、
6月から先発に復帰すると連勝を重ねて12勝と弱体先発陣を支えました。
ニール投手がいなければ、逆転優勝はできなかったでしょう。
守備陣もサード中村選手とファースト山川選手が穴ではあるものの、
ショートの源田選手の守備範囲の広さは言うまでもなく、
センター秋山選手とライト木村選手の強肩を活かした守備、
そしてレフト金子侑司選手の俊足を活かした守備範囲の広さは、
幾度となくチームを救いました。
打たせて捕るタイプのニール投手が連勝を重ねられたのも、
鉄壁の外野守備と併殺の取れる二遊間の安定感があってこそでしょう。

まとめると、昨年は榎田・小川・ヒース・マーティン投手と、
適切な時期に適切な補強ができたことが優勝に繋がったのに対して、
今年は適切な時期に適切な選手の入れ替えが成功したことが、
優勝に繋がったように思います。
辻監督が我慢強く選手を起用しながらも、
切り替える時にキッチリと切り替えられたのが勝因でしょう。


もっとも、どちらかと言えば、ソフトバンクを始め、
他球団が総崩れになったのが最大の要因でしょう。
特に楽天と日ハムは大型連敗をしてましたしね…
上位から下位まで簡単にジェットコースター式に転落する中、
5月以降は安定して戦うことができた西武が浮上した感じです。
優勝候補のソフトバンクを始め、各球団も故障者が続出し、
規定投球回数に達した投手は、有原・千賀・山岡・美馬投手の4人だけ。
投手を中心に世代交代期に入っているパリーグの中で、
世代交代がスムーズな西武が生き残った感じでしょう。
そんな若手が台頭するチームの中でも、
中村剛也選手と栗山選手のベテラン2人がチームの重しとして機能し、
安定した戦いぶりを見せたことが大崩れしなかった理由でしょう。

勝ち残った形で優勝を拾えた西武ですが、
問題はCSをいかに勝ち抜けるか。
昨年はソフトバンクに苦杯を舐めさせられただけに、
今年こそは日本シリーズへの出場権を勝ち取りたい所です。
昨年と大きく違うのは、昨年は負けて優勝したのに対し、
今年は勝って優勝を決めるなど、上り調子でシーズンを終えられたこと。
良いイメージで戦いに臨めるのは好材料です。
戦力的には先発投手の出来次第、先発が試合を作れば、
安定感あるリリーフ陣と力強い打線で勝利を掴めます。
ニール投手と今井投手、復帰が間に合えば高橋光成投手、
今年躍進した本田投手と松本航投手、ベテランの十亀投手と榎田投手、
先発投手がしっかりと試合を作れるかどうかが鍵でしょう。
今年こそは日本シリーズ出場を果たし、日本一の栄冠に輝いて欲しいですね。


◆ニュースネタ 嫌韓→台風15号→内閣改造→台風被害→国連気候行動サミット
展開が目まぐるしい…

嫌韓報道で気になったのは、高校野球U18関連のニュースでした。
こちら 「日の丸外すなら参加しなくてよい」
こちら 「日の丸外しはモチベーション低下を招く」
「過剰反応」と叩くなら分かるんですが…問題はそこなの?と。
さすがに試合のユニフォームから外したというなら行き過ぎだとは思いますが、
空港入りの私服でそんなとやかく言う必要があるとは思いません。
何ですか、空港入りで既に勝負が始まってんの?
空港で談笑してたら、気が緩んでて負けって言われんの? 馬鹿じゃねーの?
嫌韓が乗じて、日本に誇りが持てないような対応が見られると「非国民」と容赦なく叩く、
韓国を全くもって笑えないなぁと思いました… アホくさ。

そのU18は決勝トーナメントに進出することなく敗退。
敗因は色々と言われてますが、ぶっちゃけ実力不足です。
結局、失投の多い投手は捉えられても、ストレートをコーナーに集められるだけで打てない。
そういう野球をやってるから、国際大会でも打てないだけ。
高校野球全体のレベルは下がってるんですよ。それを痛感する試合でした。
木製バットに慣れていない以前の問題、技術が足りてない。
とはいえ、色々な雑音がある中、選手は精一杯やったと思います。
実力通りの結果だと思うので、この悔しさをバネに上のレベルを目指して欲しいです。
大会を通じての評価は、奥川↑、西↑、佐々木↓という大会でしたね。

日韓対立に関して、個人的に評価をすると以下の通り。
 慰安婦問題=日本>韓国
 徴用工問題=日本<韓国
 貿易問題=日本<韓国
 GSOMIA=日本>>韓国
徴用工問題が解決しないのは、慰安婦財団を解散してしまったのが一因。
しかし、韓国の法理論はともかく、戦後賠償と個人賠償の関係は一考の余地あり。
戦時中の個人の債権を国家間の条約で一方的に制限できるかは分かりません。
特に直接戦闘とは関係のない事項、今回のような徴用工、
というか、労働債権に基づく賃金未払いを一緒に考えていいのか否か。
韓国は慰謝料債権は有効と判断しましたが、
逆に自分は慰謝料債権は条約で阻却され、損害賠償請求権は残存すると考えます。
両者を一緒にして条約で解決済みとするのは、乱暴すぎるようにも思えます。
他は過去にも語ってきたので、以下略。


台風15号被害の翌日に内閣改造したのは、空気読めないなぁとしか…
千葉であれほどの大被害になってたとは思いませんでしたが、
伊豆地方の停電情報は入っていたので、想像力ねぇなぁとは思ってました。
被害と復旧時期を甘く見過ぎていた感は否めません。
内閣改造で台風被害の対応が遅れてないと主張するのはさすがに無理があります…
事態の深刻さを感じられなかった東電経営陣と同じような感じですかねぇ…
まぁ、あれも道義的責任は追及できても、法律的責任はやはり難しいと思いますが…
でも政治家には道義的責任は求められるので、経営陣と同じく無罪とはできませぬ。

国連気候変動サミット時の小泉環境大臣の発言は、やっちまった感全開。
最初の「セクシー発言」の日本での第一報が面白発言的に扱われていたのが、
もう日本のマスコミもやっちまってる感が満載でした。
あれは世界の反応を見て、慌てて批判に回った感じでしたねぇ…
何というか、日本においては環境問題の地位が明らかに低い。
環境大臣よりも経済産業大臣の方が優遇感あるでしょ? そこが意識の低さの現れ。
「セクシー」という言葉選びを間違えたんじゃなくて、
未だに「MOTTAINAI」的な楽しく環境問題を考えようという意識が、
能天気さの表れでしかない。
世界において環境問題は戦争と同じなんですよ。
戦争やってる最中に「楽しく侵略しましょう」とか言ってたらアホでしょ?
そういう日本の能天気さを明らかにしちゃったわけです。
「ステーキ発言」にしてもそう。家畜が大量のCO2を排出してるのは常識。
今回のサミットは日本の環境意識の低さを露呈しただけだったんですよ。
世界の笑いもの感満載で、日本人として非常に恥ずかしいです…

そんな環境の意識の低い日本が、原発の汚染水を海洋排出するといって、
世界が認めてくれるわけもないでしょうに…
環境的に問題がないというのならば、下水と同じように扱ったり、
湖に排出したりすればいいじゃん。
それができないから、海に流して希釈するんでしょ?
「排出する」とも「排出しない」とも断定して言えないようでは、
そんなもの実行できるわけないじゃん。
仕方なしに海に排出する行為が、水俣病ら公害事件と何の違いがあるのか。
できないものはできないし、できるならしっかりと説明して欲しいです。


10月には消費税増税となりますが、やはりシステムが分かり難い。
何が10%となり、何が据え置きになるのか、
どの店でキャッシュバックになるのか、どの支払方法でキャッシュバックになるのか、
ケースバイケースで支払方法が乱立していて、差が生じてしまうなど、
制度としてのまとまりを欠き、煩わしさしか感じません。
分かり難い→面倒くさい→余計な買い物をせずに様子見、この流れは鉄板。
増税の反動ではなく、制度の分かり辛さが消費意識を減退させます。