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2011年08月29日

民主党代表選挙は野田氏が勝利

明日の衆参議院の首相指名を経て、民主党の野田佳彦氏が総理大臣に任命される模様です。
政策的にはオーソドックスな印象はありますが、
今要求されているのは東日本大震災からの復旧・復興、
世界経済停滞に対する経済政策・円高対策といった実務面の要求の方が多いですから、
この2つの問題に全力で取り組んでもらいたいです。
消費税増税やマニフェストの見直し等はそれからの話でしょうね。

民主党代表選挙に関しては、ちょっと人数が多すぎたかなぁという印象が強いです。
今回は臨時の選挙ということで、国会議員のみの投票でしたから、2~3人で十分だったのですが、
最終的には5人も立候補することになり、
乱立してまとまりに欠く印象を与えてしまっただけのように思います。
巷では人気のあった前原氏の一回目の投票で3位となって伸び悩んだのは、
新たな外国人献金問題を正直に話したことと、小沢氏らに屈さない高飛車な姿勢が原因でしょうか。
特に後者でしょうね。前原氏では野田氏以上に党内融和が難しい印象がありました。
報道されていた小沢グループの影響力は、
民主党個々のグループとしての影響力は1回目の投票でも分かるように大きいものの、
民主党全体の中で見ると反主流派で、もはや影響力はそう大きくないことが明らかになりました。
最近は鳩山氏と小沢氏が同一に語られることが多かったのですが、
元々、鳩山政権の終焉は二人の政治問題が原因で、互いに腹を切り合っての終わり方であって、
反菅政権でまとまっていたものが、ここにきて元通りに瓦解したといったところでしょうか。
鹿野氏の推薦人に鳩山グループの議員もいましたし、
結果的に言えば、5人の立候補という乱立状態が鳩山グループの投票行動の割れを起こした気がします。
そういう意味では、野田氏の思惑通りの展開に転んだ感じですね。
まぁ、妥当な結果でしょう。正直、他の人は最初から問題外でしたので…

今後は、顔が変わっただけと言われないように、
2大問題に対する迅速な対応を取る「実行力」を見せてもらいたいですね。
そのためには野党との協調も当然必要になってきます。
大連立とはいわないまでも、主要な政策に対するコンセンサスをしっかりと取り、
政策の実行を果たしてもらいたいものです。


◆プロ野球 残り50試合を切り、両リーグともに混戦状態へ
セリーグは首位ヤクルトは変わらないものの、2位中日と3.5ゲーム差、
阪神・巨人が中日とゲーム差がなく、5位広島までも5.5ゲーム差の中に収まる混戦状態。
最近はセリーグも土日デーゲームが多いので、
チェックしていないこともあってよく分かりませんが、かなりの戦国状態になっていることは確かです。

一方のパリーグはソフトバンクの優勝はほぼ確実といった感じになってきました。
日ハムが追いかけていたのですが、梨田監督の続投がなくなり、新監督の報道がなされるようになり、
いまひとつチームのまとまりが欠けつつある印象を受けます。
先発ローテを支えていたケッペル投手とウルフ投手が二桁勝利というノルマを達成したからなのか、
一時のような勢いがなくなってきましたし、ソフトバンクを追いかけるのは難しそうです。
その2位・日ハムも3位とは13.5ゲーム離れていますし、2位もほぼ確定。
問題は3位争い、3位・楽天から最下位・西武まで4ゲーム差にひしめき合います。

最有力は現在3位の楽天だと思うのですが、今は投手陣が絶好調状態ですから、
その間に低迷する打線が上がってこれるかどうか。
田中・岩隈・塩見投手の3人の先発はレベルが高く、
永井投手が帰ってくれば抜け出せそうですが、復帰の目処が立っていないだけにどうなるか。

昨年の3位からの日本一を果たすなど、伝統的にシーズン終盤に力を発揮するロッテにも注目。
伊志嶺選手が離脱してから上位打線が機能せず、苦しい戦いを強いられましたが、
明日から復帰を果たすということなので、再び巻き返しが始まりそうです。
あとは唐川投手が帰ってくればといったところですが、もう少し時間がかかりそうな感じです。

逆に、オリックスは少々微妙な雰囲気になってきました。
シーズン終盤に差し掛かろうという時期に、T-岡田選手を不調で2軍に落としたり、
打撃コーチを交代してみたりと、シーズン前半ならショック策にもなったでしょうが、
今の時期にやると迷走しているだけという印象を与えてしまうだけのような気も…
好調だった赤田選手が怪我してないのに怪我したと発表されて登録抹消となったりと、
不可解な動きも多く、残りの戦いに大きな不安を覗かせています。

西武はシーズン前半・中盤にあった打線の大きな波がなくなったことで、
大型連敗をするようなことがなくなり、成績が少しずつ安定してきています。
それでも大型連勝とならないのは先発の軸である涌井投手と岸投手に勝ちが付いていないことが原因で、
この2人が勝ってくれば、大型連勝も可能となり、3位争いを抜け出す可能性があります。
怪我をしていた片岡選手や銀仁朗選手、許銘傑投手ももうすぐ帰ってこれるようですし、
現在最下位とはいえ、浮上の可能性は十分あります。
ただ、昨年に代表されるように、西武ドームになってから9月に大失速するケースが多く見られ、
そういった不調の波に流されてしまうようだと、再び大型連敗してしまう危険性も。
現在の状態としては抜け出す可能性を持ちながらも、
安定しない過去の9月の戦績がネックです。

まぁ、でも、ソフトバンクは安定して強いですよねぇ…
ちょこちょこ怪我人は出ているものの、豊富な戦力が怪我人をものともしません。
過去のドラフト逆指名や最近のFA・外国人補強、お金を使った補強も目立つものの、
一番凄いと思うのはトレードで獲得した金澤投手と吉川投手の活躍です。
金澤投手は阪神時代に一時活躍したものの、
日ハム・オリックスでは期待されたものの結果を残せず、もうダメかと思ったものの、
ソフトバンクへとトレードされると、ビハインドの展開を中心に結果を残し、
今年は摂津投手が先発へ回り、甲藤投手が怪我、
ファルケンボール・馬原投手も故障での離脱を繰り返す中で、
勝ちパターンや抑えとしても活躍し、37試合登板で防御率0.59、
左腕の森福投手とともにソフトバンクのブルペンを支えています。
もう一人の吉川投手は横浜ベイスターズ時代から速球には定評があったものの、
12球団で一番手薄な投手力だった時の横浜でも戦力にならなかったぐらいで、
トレード移籍の時は特になんとも思っていなかったものの、
今年はビハインドの展開を中心に登板を重ね、30試合登板で防御率1.58という好成績。
他球団では戦力とならなかった2人の投手がトレードで花開き、
一時は危機を迎えていたソフトバンクのリリーフ陣をしっかりと支えています。
そこがソフトバンクの強さなんでしょうね。移籍選手が良い形で働いています。
まぁ、ソフトバンクとして問題なのはクライマックスシリーズなのでしょうが…どうなりますか。

2011年08月22日

統一球はプロ野球を衰退させるのか?

今年から日本のプロ野球は、
飛ぶボール・飛ばないボールと各球場でバラバラだったものを低反発のボールに統一し、
また、セリーグ・パリーグ別々の審判だったものを統一し、
さらに東日本大震災による節電アナウンスも加わったことで、ストライクゾーンが広がり、
ホームラン数の激減、3割打者の激減、防御率1点台の投手の大量化という現象を生んでいます。

規格の統一化という意味では、公平性が高まりますし、
加えて、WBC等の国際大会ができたことで、メジャーに近いボールをということで、
日本のプロ野球の更なるレベルアップが期待されました。
しかし、現状ではあまりに打者が苦しみ過ぎて、全く逆の結果を生んでいるようにも思えます。
今ならメジャーリーグが揶揄する日本のスモールベースボールのつまらなさが理解できます。
確かに、これでは面白くない。日本のスモールベースボールは高校野球並みのスモールなのでしょうか?

日本ハムのダルビッシュ投手が以前ソフトバンク戦で負けた時に、
ソフトバンクの打者がコツコツと当てるバッティングをしてきたことを批判したことがありましたが、
(まぁ、最もそれをやっている日ハムに言われたくはないけれども)
ダルビッシュ投手の言葉に頷ける面もあります。
新統一球でホームランが出にくくなったことで、戦い方が大きく変わりました。
新統一球はスライダー・シュートといった捻る球が大きく曲がり、フォークのような抜く球は落ち難くなり、
同時にストライクゾーンが広がったことで、投手は外角中心に投げれば抑えられることになりました。
ホームランが減っただけでなく、詰まった打球が内野の頭を越えないことでヒットも少なくなり、
敢えて危険を冒してまで内角を攻める必要性がなくなってきたわけです。
当然、逆方向へ大きいのを打てる打者以外は長打が減ります。
そうなると、外角の球を逆方向に流し打つようになったわけです。
結果、長打を捨てた当てるバッティングが主流になり、打線もそのような形で編成されることが多くなり、
パリーグでは西武以外のソフトバンク・日ハム・ロッテ・オリックス・楽天はそういう打線に変わりました。
力対力という勝負は消え失せてしまい、高校野球顔負けの1点を搾り取る野球、
スモールベースボールよりもさらにスモールな野球に変わってしまいました。

スモールな野球が全く面白くないと言っているわけではありません。
投手の投げ合い、1点を取りに行くチームバッティング、スリリングな走塁と守備、
ロースコアの試合はそれなりの楽しみ方があります。
ただ、毎試合同じような試合ではやはり飽きが来てしまうというか、
豪快な真っ向勝負を楽しみたくなることもあります。
高校野球なら負けたら終わりですので、勝負に徹するスクイズ等は分かるのですが、
プロでもそういった野球が日常化してしまうのは少し寂しさがあります。
私たちは高校野球を見たいんじゃない、プロ野球が見たいんだと。

もし、このまま統一球とストライクゾーンが堅持されれば、
プロ野球から新しいスラッガーが生まれることはもうないでしょう。
それこそチームを犠牲にしてでも、打率2割前後でも我慢強く使い続ける勇気がないと無理です。
今の監督にどれだけそんな勇気を持った監督がいるでしょうか。
投手も捕手も外角を投げておけば安泰という傾向は変わっていないだけに、
リードが単調になることが予想され、日本の投手が持っていた精密なコントロールも不要となるでしょう。
内角に投げるには当ててはいけないし、甘くなってもいけない。内角に投げないならアバウトでいいからです。
結果、日本の目指す野球というのは、一昔前のバント主流の高校野球か、
メジャーリーグのさらに下、マイナーリーグのような一回り小さくなった野球になってしまうことでしょう。
このままでは日本の野球が消えてしまうのではないか、そんな危惧を感じています。

だからといって、ストライクゾーンを狭めてしまえば、
今度は曲がりの大きくなったスライダーがボールになり、四死球が増える荒っぽい試合になることが予想されます。
シーズン中盤辺りからは四死球で荒れる試合が増えだしている印象を受けます。
新しく導入したボールも急に変えるとはいかないでしょうから、数年は今の野球が続くことでしょう。
残りのシーズン、来年と打者陣がどういう対策を取り、結果を残すのか。
かなり厳しい課題となりますが、このままでは日本の野球レベルが下がりかねないだけに、
なんとかホームラン数をもう少し増やす努力をし、力と力の勝負を呼び戻してもらいたいです。

しかし、広島のチームホームラン数が31本というのは… ロッテも36本と少ないですが…
最近、四球が多くてまともに勝負してもらえなくなった中村剛也選手が30本、
さすがにこれは異常事態と言わざるを得ません。
中村選手もヒットを犠牲にしてホームランに当ててる面がありますからね。
巷で言われているような統一球の影響を受けていないわけではないです。


◆高校野球ネタ 準優勝の光星学院の選手が飲酒
発覚したのがブログからって… 載せていい情報と悪い情報の区別も付かないのか…
正直、アルコール依存症とかでない限りは、飲酒問題はそこまで騒ぐ必要もないとは思うんですが、
流出経路が現代チックというか、微妙な感じというか…
問題があるとすれば、この事実を学校が把握していたのかどうかという一点でしょうね。
仮に隠蔽して大会に出場していたとなれば、
準優勝という結果さえ剥奪されかねない大不祥事となってしまう可能性もあります。
…まぁ、事実はどうあれ、把握してなかったと言うのでしょうが…
しかし、せっかく盛り上がった甲子園大会だったのに… 完全に水を差されてしまいましたね…

2011年08月20日

優勝は日大三高

夏の全国高校野球甲子園大会は、西東京代表の日本大学第三高等学校が優勝しました。
最後は本命が勝ちましたね。
思えば、昨年センバツ準優勝、昨秋の神宮大会は優勝、今年のセンバツはベスト4と、
昨年から畔上・横尾・高山選手といったレギュラーが活躍し、
3番手だったものの素材の良さをアピールしていた吉永投手と、
昨年夏が終了した時点でも優勝候補に挙げられるような本命チームでしたが、
センバツの負けでさらにチームが努力を重ねたことで、最強のチームができあがりましたね。
朝5時から夜まで練習、それもやらされているのではなく、早朝から自主的に練習、
甲子園での試合前に畔上選手が2時間半の素振りをしてから球場入りしたという報道には驚かされました。
まさに努力のチーム、野球が上手くなりたいというひたむきさの結集が、
今年の日大三高というチームだったように思います。

不安材料があったとすれば、エースの吉永投手の不安定さだったわけですが、
1回戦・2回戦はその不安が払拭されない不安定なピッチングを見せてしまいましたが、
3回戦の智弁和歌山戦以降、内外角にしっかりとボールを投げ分けるピッチングが戻り、
昨日の準決勝と今日の決勝は、さすがに疲れを見せて球が走らない時もありましたが、
外角にきっちりとコントロールして、ランナーを許しながらも還さない粘りの投球を見せるなど、
エースの吉永投手が安定したピッチングができたことが優勝の最大の要因でしょう。
日大三高打線は、結果だけ見ると、二桁安打二桁得点を数多くマークしていますが、
一回り目は抑えられることが多く、相手投手を攻略するのは2回り目以降や終盤でした。
その間、相手に主導権をやらなかった吉永投手のピッチングは見事でした。
守備も安定していましたし、レベルの高い素晴らしいチームでしたね。


大会全体としては、140キロ以上を投げる投手があまりにも多すぎて、
総じて投手のレベルの高い大会だったように思います。
例年なら、東洋大姫路・原投手や徳島商・龍田投手、光星学院・秋田投手らは、
高校生ではトップクラスの評価になってもおかしくない好投手なのですが、
それ以上のパフォーマンスを見せた唐津商・北方投手や英明・松本投手、
金沢・鎌田投手や日大三・吉永投手、聖光学院・歳内投手らの影に隠れる形となりました。
人材の豊富さでは松坂世代に次ぐぐらい、
ダルビッシュ・ハンカチ世代以上のタレントの豊富さがあったように思います。

それに加えて、2年生バッテリーなど、主力選手が1・2年生のチームも多かったです。
ベスト4の作新学院の大谷投手と1年生の山下捕手、
ベスト8の智弁学園の青山投手と中道捕手、
初戦敗退ながらも花巻東の大谷投手と佐々木捕手のバッテリー、
2年生投手もレベルが高かったことも、投手力が高かった理由の一つです。
この3チームはバッテリーが打撃の軸でもありますし、
今年の秋・来年とさらなる成長が期待できそうですね。

一方で、9回に大逆転劇が起こったり、終盤に大差が付いたりと、
守備面の安定性に欠いたことも事実です。
今年の夏は朝から暑く、降水量も少なかったために、
試合終盤にはグラウンドの土が固くなってしまい、ゴロが速く不規則になったり、
風も強かったことで外野のボールが大きく流されてしまったりと、
選手にとっては非常にプレイしにくい環境にあったといえますが、
それでも不用意な四球やワイルドピッチ、守備のエラーが多かった気がします。
今年は好走塁も目立ちましたが、半分以上は守備側のミス、
凡プレーによって相手の暴走をアウトにできなかったものでした。
決して守備力が低かったわけではなく、現にプロ顔負けの好プレーも多かったです。
要は注意力が足りないと指摘されるような集中力を欠いた守備が多かったということです。
ボールから目を切らない、走者の位置をしっかりと把握するといった守備の基本を、
もう一度徹底してやってもらいたいです。

戦術的に気になったのは、作新学院-智弁学園戦における
3回表の智弁1点リードの守り、1アウト2・3塁という状況の前進守備に関してです。
結果から言えば、前進守備バックホーム体制を引いて、
ショート定位置を抜く逆転2点タイムリーでした。
今大会は多くの学校が前進守備バックホーム体制を敷くことが多く、
プロ野球も頻度の差はあっても同様の傾向にあり、
今はそれが主流なんだと思いますが、果たして有効なんでしょうか?
3塁ランナーだけを考えてみても、
平凡な内野ゴロだとゴロゴーをかけてない限りは本塁突入は難しく、自重する傾向にあり、
ボテボテのゴロだと前進守備を取っていてもアウトにできない可能性が高いです。
さらに2塁ランナーを考えれば、強烈なゴロだと内野を抜かれてしまい、
二者生還を許してしまうデメリットが大きく、あまり有効な守り方だとは思えなかったりします。
勿論、終盤の1点勝負、3塁ランナーが還ればサヨナラで2塁ランナーが関係ないという状況なら、
前進守備のメリットはあると思いますが、それ以外でのメリットは少ないと思われます。
特に高校野球は走者の打球判断が十分とは言えませんし、
とりわけ甲子園大会は金属バットで打球が速い傾向にあるので、どうかなと思います。
もう少し前進守備バックホーム体制を取る場面を選んだ方がいいんじゃないかと思いますね。
1アウト3塁ならまだしも2・3塁はデメリットの方が大きいような気がするんですがねぇ…


◆高校野球ネタ 「野球留学」について
準優勝の光聖学院がベンチ入り18人のうち半数以上の10人が大阪出身者で、
地元の青森出身者が3人ということで、再び野球留学の是非が問われそうな事態となってますが、
私はそこまで気にすることではないと思っています。
なぜなら、現在の「野球留学」への反対論は感情論にすぎないからです。

そもそも何をもって「出身」とするのかが問題です。
封建時代じゃあるまいし、一箇所で一生を終えることの方が珍しく、
戸籍で決めるにしても本籍地・現住所・居所はそれぞれ必ずしも一致しませんし、
出身中学の所在地で決めるにしても、中学生の転校もあるので一定以上の意味を持ちえません。
例えば、青森で生まれて小学校時代を過ごし、中学生の時に大阪へと転校し、
高校生で青森の学校へ進学したとする場合はどう考えるべきなのでしょうか?
前述のスポーツ紙では中学の所在地を基準とするので「大阪出身」となるでしょうが、
人によっては「青森出身」だと言う人も当然いるでしょう。
結局、「出身」を一律に決めるのは無理があり、その人の感覚に委ねられます。
例えば、青森から出たこともない人からすれば、
少しの期間でも他県で過ごしていれば青森出身ではないと思うかもしれませんし、
逆に、引越しで青森に行った人からすれば、青森出身だと思うかもしれません。
東京は出入りが激しいだけに、東京出身というのは江戸っ子以外は妙に憚られ、
既に東京で生活している期間が長くとも、他県出身だと言うかもしれません。
個人の感覚、感情に左右されすぎる事柄だけに、こだわるのは無駄というものです。

現実的にも、都心圏内は人の往来も激しく、
千葉県西部・埼玉県南部の学生が東京の学校に通うのは日常のことです。
その場合にも「野球留学」だと言い張るのでしょうか?
例えば、優勝した日大三高にしても、町田市は神奈川県に大きく迫り出しており、
都心よりは横浜の方が近い位置にあります。
日大三高野球部ともなれば完全寮生活ですので、野球部で通学の生徒はいないでしょうが、
神奈川県東部の中学生が日大三高に進学することは立地的にも日常茶飯事だと言えましょう。
距離が問題だというなら、北海道釧路市で育った子どもが駒大苫小牧へ進学した場合は、
通学はほぼ無理なので寮生活になるでしょうが、その場合は「野球留学」とどう違うのでしょうか?
同一県内であっても生活圏が全く異なることもあります。
静岡県は東京・神奈川へ依存する東部、独自の中部、愛知へ依存する西部と3つの生活圏があり、
東部の学生が東京・神奈川の学校へ行くよりも、西部の学校へ行く方が「野球留学」の雰囲気があるぐらいです。

水産高校のような専門性の高い学校を行きたくて他県の学校を選択する、
進学を考慮して都会の超進学校を選択する、誰も文句は言いません。
それが野球をやりたくて他県の学校を選択する、
どうして後ろ指を差されなきゃいけないんでしょう?
もはや「野球留学」という言葉のもたらす感覚は何の意味も持っていません。

かつては、「強豪私立が金にものを言わせて生徒を集めている」と批判され、
無償の特待生制度や生活費を含めた一切を無償としたり、
生活費名目で給金を支給したりするケースもありましたが、
それらは今では制度的に禁止され、
現実的にも民主党政権の高校授業料無償化によって意味をなさなくなりました。
(実際にその影響なのか、地方大会では県立高校の躍進が目立ちました)
仮に、金で生徒を自由に集めることができたとしても、何の意味もないです。
それよりもグラウンドや室内練習場、バッティングマシーンといった設備・環境面を整え、
優れた指導者を招聘した方が遥かに効果的であり、持続的です。
つまり、今の野球留学は金銭面の問題での選択というよりは、
純粋に野球をするための選択、学生自身の判断による選択だと言えます。

選手側の視点に立った時の強豪私立を選ぶ理由は、それが「就職活動」だからでしょう。
将来的に野球を続けようと思うなら、卒業後はプロ野球・大学・社会人チーム等で続けるわけですが、
強豪校に所属していればアピールのチャンスは増え、
繋がりのある学校のレセプションを受けやすくなるなど、野球を続けるチャンスは増えます。
それ以外だと甲子園出場や夏の大会の成績で変わってくることになり、
それもダメなら一般入学での入部を目指すことになり、それだけチャンスは減ってきます。
現実的に、東京六大学は東大以外は私立、東都リーグも4部の東工大・一橋大以外は私立ですから、
強豪校で野球をすることが、甲子園大会へ出場することがどれだけ大きいかが分かります。
言わば、彼らは高校を選択する時点で、
その延長線上にある野球という職業へ向けて「就職活動」をしているのと同じなわけです。
勿論、例えば横浜高校のように、部員がたくさんいて、智弁学園戦の終盤で投手が次々と代わったものの、
どの投手も130キロ後半をマークし、他のチームならエースになれるような投手を多く抱えているなど、
必ずしも選手の将来のためになるか疑問な場合もありますが、
それはそれで上には上をいることを認識し、
野球という夢を諦めて新しい道へ進む新たなスタートにできる場合もありますから、
そこは勉学と同じで学生の選択次第だと言えます。

結論としては、「野球留学」が気に入らないという見ている側の個人的差別的感情論と、
学生の野球を将来の職業にしたいという希望とは、天秤にかけるまでもなく後者が重いということです。
それが「野球留学」が一度問題にされながらも、一部の規制をするだけで、
全面的に否定されるまでは至らなかった最大の理由でしょう。
まぁ、1学年5人までという人数制限が適当かどうかと考えると疑問が残り、
個人的には人数制限なんて要らないと思うんですが、部員100人とか大所帯の強豪校があることを考えると、
間接的に指揮・監督が可能な範囲内に止めるためにも、少なめに見積もったんでしょうね。
全体の人数を制限することはできませんからねぇ… 部活ですから。

そんなわけで、今の状況で「野球留学」だと騒ぎ立てることは、
「私は差別論者です」と言っているのと同意なわけです。

2011年08月14日

セリーグ出身審判は西武ライオンズがお嫌い?

サンデーモーニングぐらいは放送してくれるかと思ったけれど…
様々なスポーツイベント満載だったために、落合監督の抗議で終了でした…とほほ…
そんなわけで、詳しいことは野球日記に書きましたが、こちらに簡潔に概要だけ書いておきます。

問題の試合は、8月10日の西武-日本ハム戦の6回表ノーアウト2・3塁の場面でした。
打者の中田選手が前進守備のショートへのゴロを放ち、本塁へ送球、
3塁ランナーが三本間に挟まれる形となり、捕手がボールを持って3塁ランナーを追い、
その間に2塁ランナーが3塁ベースに到達、3塁ランナーは3塁手前でタッチアウト。
普通なら、これで1アウト3塁となって試合を再開するはずなのですが、
セリーグ出身の木内主審がサード中村選手の守備妨害を取り、
3塁ランナーのホームインを許可、2塁ランナー進塁となり、
1点入ってのノーアウト3塁から試合が再開されてしまったわけです。

具体的に何がおかしいかといえば、
守備妨害というのは「もしその妨害がなかったら、進塁できたであろう」を基準に判定されるのですが、
今回のケース、2塁ランナーが3塁ベースにいる時点で、3塁ランナーの命運は決まりきっています。
仮に3塁手が3塁ランナーにどんな妨害をしようとも、妨害をしなくても、
(ちなみに今回のプレーではボールを受けようとしていた3塁手が走者を避けようとして少し接触した)
3塁ランナーがアウトになるというのは誰が見ても分かりきっています。
2塁ランナーがベースを空ければ話は別ですが、そんな仕草もありませんでした。
つまり、妨害があったとしても100%アウトのプレーがセーフに変更され、1点が与えられてしまったわけです。

正直言って無茶苦茶です。
これが一時は同点となるプレーだっただけに、審判の嫌がらせとしか思えない判定でした。
思い返してみると、審判の判定に泣かされるケースが多く、それもことごとくがセリーグ出身の審判…
(昨年まではセパ別々の審判だったが、今年からセパ共通の審判で東西に分けられるようになった)
審判の悪意を感じずにはいられませんでした。

で、何でこれだけの暴挙が話題にならなかったと言えば、
結果的にその判定で執念を燃やしたライオンズが試合をひっくり返し、勝利したからです。
勝ってもその判定に関してはスルーを貫いたため、新聞記事にならなかったわけです。
でもこの判定は… ホント酷いですよねぇ… 理解できないです。


◆高校野球 2回戦まで終了 ベスト16が出揃う
2回戦からは番狂わせが相次ぎ、
センバツ準優勝の九州国際大付が延長戦の末に関西に敗退し、
帝京高校が八幡商業に9回に逆転満塁ホームランを浴びて敗退、
負けはしなかったものの、智弁和歌山や日大三高も一時は逆転を許すなど苦しい戦いとなり、
優勝候補が苦しい試合を強いられています。
多くのチームの投手が140キロを越すなど、地域格差がほとんどなくなり、
レベルの差が大きく縮まっているのが要因だと思われます。

一通り見たところ、優勝候補は日大三高か智弁和歌山。
日大三高はエースの吉永投手のピッチング次第となりますが、投打のバランスが良く、
打撃陣も繋がりが良く、送りバントも卒なくこなし、総合的な攻撃力が高いです。
智弁和歌山は左腕の青木、右サイドの上野山、右本格派の古田とタイプの違う3投手がいて、
それをプロ注目の捕手である道端選手がリード、
キャッチャーが良い時の智弁和歌山は強いだけに、良いチームに仕上がっています。
ただ、3回戦でこの2校が激突してしまうため、今後のトーナメントも波乱含みとなりそうです。
それに続くのが、光星学院、習志野、金沢、関西の4校。
このうち、金沢と習志野が3回戦でぶつかります。
好投手の釜田投手と走塁が光る習志野との試合も注目ですね。

注目の選手では、唐津商の北方投手が一番良かったですかね。
負けたとはいえ、2回戦の作新学院戦のピッチングは素晴らしかったです。
試合前半は常時150キロ前後(MAX153キロ)、それも高めの球ではなく、低めの150キロを連発、
試合後半でも140キロ後半をマークしており、スタミナ面も問題なかったです。
変化球も140キロを超えるカットボールを左打者の膝元に決めるなど、素晴らしかったです。
1回戦でフォームのバランスを崩して苦労したように、まだ素材型を抜け出しておらず、
完成度はそう高くないので、釜田投手や松本投手よりも評価は下でしょうが、
あと半年あれば甲子園の松坂投手クラスにはなっていたように思います。
…もっとも、松坂投手は甲子園から半年でさらに成長しているので、
半年経てばプロで活躍できるというわけではないですが、
1~2年かければ、エース級の存在になれる器だと思いました。
今は松坂投手と新垣投手の高校時代の中間といった印象。

左腕では同じく敗退してしまったものの、英明の松本投手が光りました。
当初は荒れ球という評価を聞いていましたが、
甲子園では低めに140キロ前後のストレートを集め、
曲がりの大きなスライダーを右打者の懐に投げ込むなど、コントロールの良さが光りました。
それだけ春から夏へと成長したということでしょう。
伸び盛りで安定感のある長身左腕は評価高いと思われます。
状態に頼った投げ方をしているわけでもないですし、良いピッチャーですね。

右腕では2回戦で戦った金沢・釜田投手と聖光・歳内投手が光りました。
ただ、歳内投手に関してなのですが、新しい統一球はフォークの落ちが悪いと聞いているので、
即プロだと対応に苦労する可能性もありそうです。
地域密着で楽天が1巡目でくじを外した場合に指名する可能性がありそうですが、
それ以外だと評価が上がらずに3巡・4巡になる可能性も出てくるかと思います。
釜田投手は総合力を上げてきたので、1位指名もありそう。
釜田投手と松本投手、北方投手、それに甲子園に来られなかった宮崎日大・武田投手が1位候補という印象。

日大三高の吉永投手は評価の難しいところ。
2回戦で打ち込まれたように、脆さもあるんですよね…
初回は外角低めにきっちりコントロールされていたのに、2回からリズムが悪くなって抜け球ばかりに、
終盤に多少修正されましたが、あまりにも立ち直るのが遅かった感じがしました。
フォーム的におかしなところはなかったですし、指先に問題でもあるのでしょうか。
あと得意のシンカーは上のレベルでは難しそう。
元西武の潮崎氏のような浮き上がるシンカーでもなく、
ソフトバンク・摂津投手のような滑り落ちるシンカーでもなく、中途半端な感じ。
今日は摂津投手のシンカーのように、右打者の内角に投げようとして失敗していました。
現状では左打者の外でチェンジアップ的に使うしかなく、
高校生なら空振りしてくれますが、上のレベルの左打者は当ててくるだけに、使いづらいかと思われます。
3回戦以降にどれだけアピールできるかに注目です。

帝京の伊藤投手はリリースがなんか変…
そこまでは良いフォームをしているのですが、「よっこらせ」と投げている印象。
頭も動くのでコントロールが定まりきらず、そこが1回戦のリズムの悪いピッチングとなり、
2回戦に登板させてもらえなかった理由でしょう。
実際、2回戦は負けたとはいえ、2年生の渡辺投手が8回まで2安打と良いピッチングでしたね。
横浜ベイスターズの太田阿斗里投手と青山学院大・垣ヶ原投手の関係を思い出しました。
帝京の敗退に関しては可哀想でしたが、伊藤投手の投入はありえなかったと思います。
大学で力を付ければ、東海大・菅野投手みたいな存在になれるんじゃないでしょうか。

野手では、智弁和歌山の道端捕手、日大三高の横尾選手、
英明の中内外野手、明徳の北川外野手辺りでしょうか。
野手の評価はまだこれからといった感じですが、投手に比べれば小粒な印象もあります。
開星の白根投手はやっぱり野手として評価します。
1回戦ではマウンド上でも落ち着きがあったので、投手としてやれるかなと思ったのですが…
今日の日大三高戦で持ち前の大胆さが欠け、勝負に行けていませんでした。
上のレベルでやっていくには大胆に勝負する度胸を見せて欲しかったです。
ただ、野手にするにしても、走塁のセンスがなく、守備位置をどうするかという問題もあり、
即プロだと青森山田の柳田投手の二の舞になりかねず、大学で野手に転向した方がいいのかも。

2年生では、花巻東の大谷投手、智弁学園の青山投手、柳井学園の矢沢投手が光りました。
負けてしまいましたが、柳井学園の矢沢投手は130キロ後半のストレートではあるものの、
外角のスライダーと内角のシュートを低めに集めることができ、実戦的な投手に思えました。
もう少しスピードが出てくると、楽しみな存在になりそうです。
勝ち進んでいる選手の中では、智弁学園の青山投手が光ってますね。
オーソドックスなフォームから140キロ前半のストレート、
変化球は130キロ後半のカットボールやシュート・カーブ・スライダーと多彩。
ただ、小さな変化が多く、決め球となる変化球がないだけに、そこを磨いてもらいたいです。
癖がなく全体的にまとまっている好投手という印象で、同校先輩の横浜・秦投手を超える存在。

野球全体としては、送りバントのミスが目立ちました。
まず、バントの形がなっていない選手が何人もいました。
構えるときにバットを平行に出した選手はほぼ失敗していました。
バントの構えの基本はヘッドを上にし、グリップを下に斜めに構え、
顔をバットと平行にし、膝の折り曲げで高さを調節して構えるのが基本です。
このバントの姿勢ができていない選手が結構いました。
あとは上から下へ軽くコツンと当てて打球を殺すのがポイントなのですが、
そこは練習の差が出てくるところで、上手い下手もありますが、
基本ができていないと、バントはまず成功しないだけに、徹底してもらいたいです。
セーフティバントと勘違いしてるんですかねぇ… うーん…
ちなみに、送りバントの構えを最初からするのか、投球動作後に構えるのかに関しては、
各選手で向き・不向きがあるので、個人任せで良いかと思います。
最初から構えていると、構えで凝り固まってしまい、
意外と力が入って打ち上げてしまうことが多く、そういう選手は後から構えた方が良いかと思われます。

2011年08月10日

熔けますね。

ええ。間違いなく。
離島最強とか思ってた俺は死んだほうがいい。
昨年までは猛暑日なんてTVの向こう側の話だったのになー。日ごろの行いかチクショウ。
無事にお盆が終わるといいなー。

近況。
忙しいながらもそこそこある程度の楽しみを保持しつつ生活できてます。
PCでのゲームとネットの時間を切り捨てると割と色々捗る…
とりあえず、開星高校ひさびさの初戦突破、おめでとうございます。
次は超強豪校との対戦ですが、好ゲームを期待しています。

余談ですが、高校野球といえば。
あのBeTogetherとWOW WOWのコンボで飲み物吹いた一人なんですが、
アレ割と本気でどうにかして欲しいと思わなくもない。三重くらいの意味で。
同じくネタ系だった某至○館に何とも思わないくらい酷かった…
開幕ゲーム接戦の感動が校歌テロップの瞬間消え飛びました。

1回戦終了時点では接戦がやや多めですが、
それでも大番狂わせと言えるほどの展開がないのが珍しいですね。


あと、C80。
一応の行事が一通り終わったので、さっきまで通販チェックしてました。
先日にも書いたように、テンションはそれほど高くなかったのですが、ポチるたびに徐々に復活。
そしてゆうかりん合同で一気にMAXまで上昇しました。単純。迷わず2冊カートインw
今夏はゆうかりんとさっちゃんが多くて嬉しいです。

ゆうかりんにふみふみされつつ、さっちゃんに見えないナイフで刺されたい。
もちろん言葉責め付きで。

2011年08月08日

とける

暑くて、もう溶けそうです…
まぁ、でも、夜になると秋のように肌寒くなる日もあり、夏なのに不思議な感じの気候ですね。
なんだかんだで一番暑かったのは7月第1週でしたし。
こう天候不順が続くと、新潟・福島豪雨のこともあってか、
農作物の生育状況が心配になりますね。
放射性物質の問題もありますし、食を巡る環境が悪化しつつあります。

食と言えば、近隣の某スーパーの牛乳と別の某スーパーのグレープジュースの品質悪化が著しいです…
最初は少し薄くなったかな~と思うぐらいだったものの、
先日飲んだ某スーパーの低脂肪乳はあまりに薄く、味がしないを通り越してマズイ…
価格据え置きの努力が商品の量を減らす形で反映されるケースは多いものの、
それが品質の悪化までに及ぶと危機感を感じずにはいられません。


◆ニュースネタ 日本の電気機械関連企業の企業再編
ここ数日の大きなニュースと言えば、日立と三菱重工が経営統合をするかというニュース、
結局は三菱重工側が乗り気ではなく、経営統合までは行かない模様ですが、
脱原発の流れを受けてか、関連していた企業に動きが出てきているようです。
日立は自社のTV生産を打ち切ることが発表されましたし、
それ以前にはHDD部門をWesternDigitalに売却することも発表されており、
採算性の悪い部門は徹底的に切り捨てる方針なのでしょうか。
また、パナソニックはサンヨーの家電部門を中国企業に売却することも発表されましたし、
日本の電気機械関連企業が一つの曲がり角に来ていることは間違いなさそうです。

寂しいというか何と言うか…
ブランドにこだわらずに、商品ランクを区切ったブランド展開はできないものなんですかね。
日本の消費者だって高機能(余計な付加価値ともいう)を求めている人ばかりでなく、
機能を絞って単純化された低価格商品や、
そのバランスを取ったコストパフォーマンスに優れた商品を求めたりしているわけですし、
もう少し商品ランクの多様性があってもいいような気がします。


◆ニュースネタ 韓流ドラマ叩き
昨日、お台場でフジテレビに対して反韓流のデモ行進が行われたとか。
やはりというか何と言うか、放送局のニュースでは一切流れなかったようですが…
さすがはマスゴミ。見事な言論封じです(苦笑)

私はドラマというと、テレビ朝日の『相棒』とNHKの大河ドラマぐらいしか見ないので
(まぁ、そのNHKの大河ドラマも過去最悪な出来で目を覆ってますが)、
韓流ドラマやアーティストを評論することはできませんが、
何が問題かといえば、昔の日本のアニメと同じ状況にあるということでしょう?
韓国ドラマの版権管理がどうなってるのかは分かりませんが、
昔の日本のアニメのような杜撰な取り扱いはされていないでしょうから、
必ずしも同種に語ることはできませんが、
海外で日本のアニメが広く受け入れられた結果、
自国のアニメが一時的に衰退するケースが数多くあったようです。
その結果として、国の保護の下で、日本似のアニメを製作したりして建て直しを図っているようです。

現時点で日本製作のドラマや芸能界を圧迫しているとまで言えるかは分かりませんが、
そうなってしまう危険性は否定し切れません。
文化の喪失は簡単には得がたく、一度侵食されてしまえば建て直しは容易ではありません。
焚書坑儒だって、文化大革命だって、バーミヤンの仏像破壊だって、
日本の武士道精神だって、そうでしょう。
ただただ何も考えずに持て囃すばかりではなく、
そういった危険性を指摘することも意義があることだと思います。

まぁ、でもツィッターが公的な文章として扱われてしまう世の中ってどうなんでしょうか…
いや、自分はツィッターをやってないんで、そこら辺の感覚はよく分かりませんが。
もう既にブログと同様に公的な文章として認知されるに至ってるのでしょうか…?
逆に、芸能人の立場であまり突っ込んだ話をしすぎるのもどうかと思ったりもします。
韓流ドラマに関しては自らの職分のことでもありますから、構わないと思いますが、
脱原発とか公言する必要性が一体どこにあるんだろうな、と。
酒の席で政治と宗教の話はするなと言いますが、同種の違和感を感じてしまいます。
そこはもう芸能活動と一個人の信条と切り離して考えるべきでしょうに。
そこら辺の感覚が狂っている人が増えているような印象を受けてしまいます。


◆高校野球 夏の甲子園大会が開幕
大会3日目まで終わりましたが、ここまでは東日本大震災の被災地の学校の試合が目立ってますね。
聖光学院と日南学園の試合、帝京と花巻東の試合、唐津商と古川工業の試合、
組み合わせ抽選を見たときに「あらら…」と思った通り、厳しい試合が多かったですね。
聖光学院は歳内投手という好投手がおり、昨年も好成績を残していましたから、
震災のハンデがあってもやってくれそうだと思ってましたが、想像以上に苦戦した印象を受けました。
被災地の代表として2回戦以降も全力で戦って欲しいですね。

花巻東に関しては、3年生の方々には悪いとは思いますが、
大谷投手の将来を考えれば負けて良かったと思っています。
完全に「私は足が痛いんです」という上体頼みのフォームで投げてましたからね。
変な癖が付いてしまうと、修正に時間がかかってしまいますから… 菊池雄星投手みたいに。
2年生主体のチーム構成となってますから、来春・来夏に期待したいです。
しかし、大谷投手のレフトフェンス直撃のタイムリー2ベースは凄かったですね。
左打者がレフト方向へ流すのではなく引っ張った打球、高校生では久々に見ました。あんな凄いの。
あれを見てしまうと、打者としての素質も評価せずにはいられません。凄いわ。

ここまで目立っている選手は、金沢の釜田投手と唐津商の北方投手ですかね。
釜田投手は全体的にまとまりがでてきましたね。
ストレートは152キロをマークしましたが、将来的には剛速球で押す本格派というよりは、
変化球を含めたトータルバランスで勝負するタイプになるかと思います。
ベルトより低く行くと安心だけれども、高く行くと怖いタイプ。
そういう意味では初戦のピッチングは良いアピールになったのではないでしょうか。

唐津商の北方投手は荒削りではあるものの、持っている素質は凄いですね。
同じくストレートは152キロをマークしたものの、こちらは剛速球、低めで計測する辺りが凄い。
140キロ台のカットボール(敢えて高速スライダーと呼びたい)もありますし、
持っている素質はオリエンタルエクスプレス級だと思いました。
ただ、まだリリースが一定しておらず荒れ球の域を抜け出さず。
現時点でもプロ野球のドラフトで指名されるのは間違いないと思いますが、
高卒投手の育成の上手い広島等の球団に入れば、大成するんじゃないかと思います。
ライオンズはダメだな。この手のフォームが固まってないタイプはナベQ以外成功した試しがない…


◆美少女ゲームの話 『太陽のプロミア』
SEVEN WONDERの『太陽のプロミア』をプレイ中です。
ここまでは、ジゼル・アマリ・リノ・ニーナをクリアし、エレガノに差し掛かったところ。
所謂「悪人は誰もいない」的なシナリオでなかなかに面白いです。
まだ幾つか分からないところはあるものの、細かい設定に目を瞑れば全体的に良いんじゃないでしょうか。
このゲームの設定でRPGを作っていても面白かったんじゃないかなと思うほど。
まぁ、そうなるとキャラ萌え(というか、ぷぅ様崇拝)やエロが生きなくなるので、一長一短ではありますが。
意外とエロシーンも良かったです。リノとかエレガノとか。
もうエレガノがエレガントにエロすぎて困ります。

あとメインBGMの一つである「紅炎開花」が微妙に東方チック。
メインにヴァイオリンが入るので、その点だけが違いますが、
それを抜けば東方で使われていても驚かない。
ボーダーオブライフに近い印象を受けました。
ゲーム中でも戦闘シーンの一番盛り上がるところで使われるからカッコいいし。
Elements Gardenさんが曲を作ってるので、全般的にクオリティ高いです。