« 2018年02月 | メイン | 2018年04月 »

2018年03月27日

佐川暴走説の崩壊

佐川元国税庁長官・前理財局局長の証人喚問の結果は予想されたことでしたが…
喚問後に地検の任意調査を受けるとなれば、それを盾に拡大解釈するであろうと。
それでも、ちょっぴりだけ真相解明に期待した部分もあったわけで…残念です。

肝心の文書改ざん事件の内容に触れそうな質問はオールシャットアウト、
佐川氏個人の刑事訴追の恐れのあるものばかりではなく、
佐川氏とは関係ない財務省内の職員の話もシャットアウトでは…
証言拒否は自身・親族・姻族の訴追可能性に限られる話のはずですが?
一体、いつから財務省理財局は佐川氏の一族経営になったんでしょうか?(苦笑)

そんな基本「刑事訴追に関わるので証言を拒否します」な姿勢だけに、
逆に断定して否定する内容が異彩を放ってしまうのは、1年前と全く同じです。
自民党議員の質問に対して、安倍総理や官邸等の外部の指示・関与は完全否定、
午前中の丸川議員の矢継ぎ早の質問に対して「ございません」と否定する姿は、
あまりにもショー染みて、打ち合わせ済みだったんじゃないかと疑わせる程でした。
1年前も「交渉記録は破棄した」「価格交渉はしていない」
「政治家の関与は一切ございません」と断定口調だったことが、却って疑惑を呼び、
後にその証言の信用性が疑われる結果となっただけに、今回も言葉通りには受け取れません。

加えて、それら1年前の証言に関しても撤回はせず、
報道による一部の切り取りに過ぎず、
特に価格交渉云々は説明内容が十分伝わっていないと言い訳染みた回答をし、
交渉記録の破棄も森友学園個別質問に対して一般原則を返答しただけという荒っぽさ、
さすがに後者は「丁寧な国会対応ではなかった」と陳謝したものの、
ろくに調査してなかったのか、嘘を吐いたのか分かりませんが、
「ごめん」では済まされない問題のはずです。
その断定答弁も答弁書に沿ったものなのか、独走だったかは最後まで明言せず、
他の部分では答弁書に沿って答弁していたと語っているだけに、
あんな官僚らしくない断定答弁書を官僚が作るのかという矛盾は解消しませんでした。
もし佐川氏の説明の通りに、
国会対応で慌ただしく、調査や答弁会議も満足にできていなかったのならば、
断定否定などせずに「現在調査中です」と慎重に答えるのが自然ですから、
断定否定答弁との矛盾、整合性のなさが余計に目立つ結果となりました。

佐川氏の性格に関しては、衆議院公明党の議員が推測で切り込んでいましたが、
部下にとって「怖い上司」であるかどうかまでは分からないものの、
少なくとも「沸点は低そうだ」という印象は受けました。
一般的な官僚のイメージは現在の太田理財局長のような感じなのに対して、
佐川氏は冷静に答えてるようでカッと来やすい印象、
公明党議員の後半から立憲民主議員の前半にかけてはかなり苛立ち交じりに見えました。
プライドが高く、感情的になりやすい性格なのは間違いない感じですねぇ…
断定答弁といい、どこか安倍総理と似てる雰囲気があるんですが…

国税庁長官を辞任した理由も、「書き換え問題の当時のトップとして責任を痛感」であって、
敢えて安倍総理の「行政のトップとして責任を痛感」とする発言に被せている印象があり、
漠然と聞いていると組織のトップが責任を取る殊勝な発言にも聞こえますが、
それはつまり、安倍総理が監督責任の末に辞任しなくても良いのならば、
自分の監督責任も問題なく、これ以上の責任を取る必要もないよね?、とも聞こえます。
狡猾というか、誠実さの欠片も感じられないんですよねぇ…


最終的に佐川氏の発言をまとめると、
「改ざんに外部からの指示はなかった」
「土地取引に官邸等からの指示・関与はなかった(※と思われる→前任者の時だから)」
「1年前の国会答弁に説明不足な点はあったとしても、
 答弁自体に問題があったり、森友学園との契約に問題があったとは思っていない」
ということになります。
つまり、財務省理財局が改ざんする理由は「皆無」ということになります。
それなのに、事実として「改ざん」は行われているわけで、
そこの整合性の無さ・矛盾点は全くもって消えてなくなりません。

佐川氏としては大本営発表、財務省の発表に歩調を合わせているつもりなのでしょうが、
だからこそ「改ざんする根拠」が見えなくなってしまうわけで、
麻生財務大臣が説明した「佐川答弁修正説」は完全に破たんしたと言えます。
佐川氏を始め、財務省理財局が「正しい」と思っている公文書を、
わざわざ「公文書の改ざん」という犯罪を犯してまで、修正する理由はありません。
日常的に改ざんのある「辻褄合わせ体質」の可能性は明確に否定していましたし、
財務省の意識の低さによって改ざんが行われたわけでもありません。
そうなると、やはり外部からの「お叱り」があったのでは?と疑われるのも当然で、
組織内で「正しい」と思っている文書等を改ざんするのは余程の理由でしょう。

結局、一番肝心なところはブラックボックスの証言拒否。
これで財務省の最終報告も骨抜きの内容になってしまえば、
財務省自体の内向きな姿勢は「国民のため」とい公務員の存在意義の否定につながるでしょう。
そうなれば、最終的には財務省を解体せざるを得なくなってしまい、
佐川氏の証人喚問は財務省を守るどころか、さらなる死地に進めたことになりかねません。
客観的に見れば、佐川氏は頑張ってると思いますよ?
だけど、結果がいつも裏目に出てしまうのは人徳なのか、詰めが甘いのか…
今回も沈静化どころか裏目に出るのは間違いないでしょうね。


◆ニュースネタ 文部科学省授業照会事件 渦中の池田議員の言い分
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180322-00000040-asahi-pol
おいおい、アホか、こいつ…
百歩譲って、地元から懸念の声があったとしても、
何でそれが「国(文部科学省)」を経由する必要があるんですか?
地元の教育委員会に尋ねれば終わりの話でしょ?

地元の声→池田議員→文部科学省→名古屋市教育委員会
名古屋市教育委員会→文部科学省→(断絶)→池田議員→地元の声

わざわざ国を経由したのは安倍政権へのゴマすりに過ぎないでしょ?
安倍政権を批判する前川氏をやりこめて、手柄にしようとでも思ったのか。
それにしては手口がアホ過ぎる。
つまり、自分では名古屋市教育委員会に聞く力もないもんだから、
文部科学省という行政の力を、安倍政権の名を借りて歪めて使い、
その手柄を自分のものにしようとしただけじゃん。

大体、講演が終わってからこんなことをして何の意味があんの?
前川氏に関わった人達への嫌がらせと政権への御機嫌取り以外にないでしょ?

虎の威を借りて、虎に取り入ろうとしたけど失敗、人間的に終わってます。
こんな議員しかいないのか?
屈する文部官僚も文部官僚だけど、偉そうに行う議員も議員。オワットル。


◆ニュースネタ 大学入試試験で民間の英語テストを利用?
まだ詳細が決まってないので分からないのですが、
受験生が8社のうちから2回選択するのって、どうやって決まるんでしょうか?
1年で2回しか受けられないのか(どうやって把握するのか分かりませんが)、
それとも受ける回数は自由で、受験に利用できるのは申告済み2回分なのか、
それとも受ける回数は自由で、一番良い成績2回分を採用できるのか。

受験回数を制限しても、練習用として開催時期の早いものが利用されるでしょうし、
1年に2回までとすれば、1年生のうちから複数回受験して準備する学生も出てきます。
検定料だけが消費されていき、受験のスパンも準備期間がなくなり、
1年通してテストを受け続けるどころか、
3年間テストを受け続けることになりかねません。

センター試験一発勝負が最も寒い時期に行われることへの批判に対し、
1年を通してテストモードにするというのは解答が違うように思えます。
結果、受験生の負担ばかりが増しているような…
これでは受験産業に対する利益供与にしか思えないです。
上記の件を考えると、本当にそうであっても全く驚きはないですね…

2018年03月22日

政治家の関与

文部科学省が名古屋市教育委員会に対して行った前川喜平氏の講演に対する質問状は、
自民党の赤池議員と池田議員の照会によって行われた上に、
池田議員の修正が行われた上で送付されたとの話… アホかと(苦笑)

何はともあれ、この話が出てきたタイミングが最悪過ぎます。
照会等が行われた時期は2月中旬頃で、森友学園問題が再燃し始めた時期、
報道に出たのが財務省改ざん事件がピークを迎えている現在、
「あー、やっぱり官僚に対して政治家は働きかけを行ってるんだ」、
そういう具体的構図を明らかにしちゃいました。

それならば、財務省に行われた照会(昭恵夫人付きの官僚・谷氏の照会)が
8億円の値引きの取引に影響を与えたのではないか?、
そう疑いが生じるのも当たり前のことで、むしろ実例を提示されただけに、
そちらの方が説得力があるように見えてしまいます。
森友学園問題の真相を、文科省の要請メール事件が示しているとなれば、
政権与党としてあまりにも軽率な行動だったと言わざるを得ません。

話を戻しまして、文科省の要請メール事件において、
赤池議員の行動は分からなくもないのですが、
池田議員にその書面を見せたことが理解できません。
これはもう文科省が自発的にやってはいない証拠ではありませんか。
何の権限があって文科省の内部メールを見れるのか? しかも訂正の指示ができるのか?
政治家として、明らかに権限を越えて文科省に関与してしまっています。
立法府と行政府の癒着にしか感じられず、この話が本当ならば、
池田議員は即刻議員辞職すべきでしょう。

まぁ、でも、その結果があの気持ち悪い陰湿な文章になったというのは、
実によく分かる話ではあるのですが… 本当に気持ち悪いわ。
あれを素面で指示できるのは、頭がどうかしてるとしか思えない。
相手に対する敬意がまるでない、自己顕示欲の塊、考えの押し売りにしか見えない。
それが子どもの教育に少しでも携わっていると思うと、心底嫌悪します。

それを撥ね付けられずに、職員個人で行ったのではなく、
省全体が承知していたのも問題で、文科省はもうダメだというのを改めて浮き彫りにしました。
まさか教育委員会よりも先に文科省がぶっ潰れるとは思いませんでした。はい、解体ですね。
もう国家による教育の統率は不要となりました。自業自得。
現場に任せて置いた方が1000倍マシ。


◆ニュースネタ 財務省森友文書改ざん事件の集中審議
一言で言えば、「1年前と変わらねーな」という感じ…

さすがに政府側に当時ほどの余裕は見られないものの、
安倍総理の答弁はいつも同じで、1~2分延々と同じ話をし続ける…
「削除された文章を見ても、私や妻が関与してないのは明らか」、
関与の証拠にはならないのは確かですが、関与してない証拠にもならないだけに、意味不明。
質問内容が明らかに違うのに、同じコメントを繰り返すのは、安倍AIなのかと思うほど。
…あ、今のAIならもっと気の利いた答弁ができますね(苦笑) AIへの非礼を詫びます。

そして、麻生財務大臣のやる気の無さも相変わらずで、
「検察優先」の姿勢が却って秘密主義を招いていて、本当に調査しているかも分からない。
自らキーパーソンに指名した佐川氏に聴取して、関与を確認してないって何なの?
「あなたを、犯人です」ということ? いや、そこでヲタクネタに走られても(苦笑)

自民党の筋書きが「財務省単独犯説」だと言うのならば、
官邸擁護にばかり走るのではなく、財務省に事実の追及をしなければなりません。
太田理財局長も麻生財務大臣も「佐川氏がやった(と思う)」と個人の所感のみで、
客観的な事実認定が皆無という状況では、国民は何も知りようがない。
具体的に誰が関与したのかは言わないまでも、何人規模でどうやって行われたのか、
何故改ざんが行われたのか、引き出したい証言は幾らでもあるはず。
それを何もやらずに、「財務省が悪い」と抽象的に批判するのは意味がありません。
終いには太田理財局長に対して「増税派のアベノミクス潰しだ」とまで言っちゃう。
MMR並みの陰謀説、「な、なんだってー!」という反応でも期待してたのか?(笑)
あまりにも酷過ぎる。さすがに太田理財局長に同情しました…

麻生財務大臣の答弁も「検察の捜査を待って」が多く、それじゃいつ捜査できるのか?
1か月後、半年後、1年後、東京五輪後?(苦笑)
事実究明のために財務大臣を続投するというなら、今、捜査やりなさいよ。
今できないなら、即時、辞任してください。
どうしても、のらりくらりと交わそうという姿勢にしか見えません。
真剣みが感じられないのは1年前と同じ、これ以上やっても意味がない。
財務省の内部調査は期待薄ならば、第三者委員会を作らなければなりません。
自浄作用は全くもって期待できない、そもそも、やる気がないのですから。
また1年以上グダグダこの話題を引っ張るのかと思うと、ウンザリします。
真実を明かす気持ちがないのなら、さっさと辞めちまえよ、誰とは言いませんが。

官邸も「財務省が悪い」と主張する以上、
それなりのストーリーを用意してくれないと、国民も納得できません。
政府の描くストーリーが事実上の白紙であるために、
野党の描くストーリー「忖度」の方がそれっぽく見えちゃうんですよ。
その不透明感がこの問題が解決に至らない最大の理由です。

2018年03月17日

佐川氏が“全く”悪くない可能性

今現在に問題になっている財務省の森友文書改ざん事件は、
森友学園問題全体から見れば、「後片付け」の話でしかありません。

今は「佐川氏は総理官邸を忖度したに違いない」から出発しているため、
「佐川氏は2月24日に嘘と分かっていて答弁したに違いない」、
「嘘の答弁をしたから、近畿財務局の文章を改ざんしたに違いない」、
麻生財務大臣の考え方も実際はこんな感じで、
2月17日の安倍総理の「辞める」発言に対する忖度を否定はしていますが、
考え方のベースは上記の通りです。
多くの国民の受け止め方もそうだと思われます。


ただ、一方で、佐川氏が本当に近畿財務局の契約書類の内容を
知らなかった可能性も否定できません。
まるで森友学園問題の主犯のような印象を抱かせていますが、
実際に佐川氏が関わっていると思われるのは最後の正式契約のみです。
実際に森友学園との契約を進めていたのは前任の迫田英典理財局長の時代です。
つまり、佐川氏は前任者の契約の引継ぎとして決裁印を押しただけで、
実際の森友学園との契約内容を全く知らなかった可能性は残ります。
そういう意味では、今の太田理財局長と立場は変わらない可能性があるわけです。

今の太田理財局長は、「自分は改ざんを知らなかった」という立場のようで、
これまでは佐川氏を必死に庇っていたにも関わらず、
国税庁長官を辞めた途端に、「佐川氏は知っていたと思われる」と言うなんて、
貴方の方が人間的に信用できないよと思っちゃうわけですけど…
…まぁ、それは余談として、佐川氏も今の太田理財局長と同じ立場だった可能性もあります。

つまり、佐川氏が「忖度」したのは、安倍総理ではなく、
前任の迫田理財局長、当時の国税庁長官であった可能性が出てくるわけです。
実際に安倍総理を「忖度」して森友学園との契約を進めたのは迫田氏で、
佐川氏は迫田氏を「忖度」して庇ったために、
結果的に安倍総理を「忖度」しているように見えているだけ、という可能性です。
国会であれだけ強弁したのは、政権を守るためではなく、財務省を守るためであり、
それは自分の国税庁長官への出世を守るためでもあり、
後輩の理財局長の出世を守るためでもあったのかもしれません。

契約の詳細を知っていて嘘を吐いたのか、本当に知らなかったのかは分かりませんが、
本当に知らなかったのならば、国会での発言を修正すれば良かったはずで、
わざわざ元となる文書の方を偽造してまで、辻褄を合わせる必要はなかったはずです。
ですから、本当に文書の偽造を指示したのは、
後始末を任せられた佐川氏ではなく、前任の迫田氏である可能性も否定できません。
むしろ、前任の迫田氏を「忖度」した職員が偽造した、その可能性の方が高いかもしれません。


いずれにせよ、財務省の森友文書改ざん事件は、「後片付け」の話であって、
どうして不当な値引きがなされたのか、
財務省本省の指示で近畿財務局が契約締結を急かされたのかは、
佐川氏に聞くだけでは分からないことばかりです。
実際に近畿財務局に森友学園との契約を急かせた張本人、
迫田元理財局長の話を聞かずに、この問題の解明はできないように思えます。

逆に言えば、佐川氏は真実を話すことによって、
文科省の前川氏のように逆に株を上げられる可能性もあるわけです。
今度は誰も忖度することなく、真実を語ってもらいたいですね。

◆ニュースネタ 文科省が前川元事務次官の講演内容の録音データを要求
治安維持法時代か?とまでは言わないまでも、
1960年代の学生闘争時代かと疑うような事件ですねぇ…

既に文科省からのメールが公表されてますが、これを書いた人は性悪としか言いようがない。
厭味ったらしく自分の主観をこれでもかと長文に書き連ね、
「私の考えとは違うようなので意見を述べなさい」という強制感がヒシヒシ。
他人に読んでもらう文章というよりも、明らかに自己満足で書かれた文章で、
こりゃもう読んだ人100人いれば100人の心証を悪くする最悪の悪文です。

これを素面で書いてるとは思えない。酔ってますね、自分に(ジョーク)
まだ文科省側の対応が出ておらず、林文部大臣は関与を否定していますが、
文科省全体で練りに練った文章とは思えないので、
誰かが個人的に暴走しちゃったんでしょうねぇ…
こういう明らかに「圧力」を感じさせる暴走を生んでるのは何なのでしょう?
全くもって余裕がないというか、崖っぷちというか、
崖から体が半分ぐらい落ちかかっているぐらいの死の瀬戸際じゃなければ、
作れないような悪文を送らなければならないほど、
追い詰められている余裕の無さが気になります。

このメールを送ってしまった文科省の職員の処分は免れないでしょう。
…って、処分は口頭での注意だけって…酷過ぎ。
こちらも後日、国会で追及されるのは間違いないでしょうね、またやっちまったよ。

それにしても名古屋市の教育委員会はあっぱれ。
断固とした対応で教育の独立を守った態度は称賛されて良いと思います。
そこらも土地柄なんですかねー。


◆ニュースネタ 産経新聞が財務省改ざん事件に対する批判を批判?
んー、ここまで程度が下がったか。文春よりも下、東スポ並まで評価を下げるか(苦笑)
夕刊フジに載せそうな記事を本紙に載せちゃうとか、
随分とヒステリックに追い込まれてますね、財務省の気持ちがよく分かることでしょう。

元総理とはいえ、一般私人の小泉純一郎氏にそこまで噛みつくか?と。
大体、系列のBSフジの番組に呼んでおいて、そりゃないだろうと。
こんなことになるなら、呼ばなければ良かったじゃん(苦笑)

財務省から正式な報告書が出てない段階で、
さも事実であるかのように批判に対して批判するのはいかがなものかと。
「どうしてそう言い切れるのか?」、その根拠が不十分過ぎます。
推測による批判を推測によって批判し返している、全くもって意味がありません。
それが新聞社のやることか? 事実をもって批判しなさい。
腹が立つなら個人のフェイスブックでやっとけ。

明らかな「火消し目的」で、ここまで露骨なのは嫌悪感さえ抱かせる。
最後の「情けなくなる」、個人の心情で締めている辺りがどうしようもない、
自らこの記事は「あくまで個人的感想です」と言い訳してる辺りがどうしようもない。
もう新聞として売るのではなく、キュレーションサイトとして運営したら良いのでは?


◆ニュースネタ 至学館大の谷岡学長が不用意発言で炎上
産経新聞の凋落は激しいものの、最初は非常に微妙に思えていた、
フジテレビ系の「バイキング」は大相撲問題を皮切りに、
スポーツ系の評論で結果を残しつつあるように思えます。
谷岡学長の「そもそも伊調馨さんは選手なんですか」という発言…
もうこの発言自体がパワハラであることを理解していない。
そりゃ「パワハラはなかった」と協会が言うわけです。全てがパワハラだから。

暗に「さっさと引退しろ」と言っているようなもので、
こういう圧力を常日頃から感じていたとすれば、
練習環境を変えたくなるのも当然ですよ。
怒りに任せて本性を表してしまった、これでもう完全泥沼、
世論を敵にしてしまったのは間違いないですね。\(^o^)/オワタ

2018年03月15日

ご冥福

あるテレビの情報番組で、葬儀において「ご冥福をお祈りいたします」と言うのは、
不適切と言ってましたが、本当なんですかね?
正しくは、「冥府へ落ちろ、この腐れ外道が!?」なので覚えておきましょう(嘘)
大往生した人に対して、「お悔やみ申し上げます」も変だよなと昔から思ってます。
もっとも、遺族の方への言葉だとすれば、そちらの方が相応しいのは分かりますが。


◆政治ネタ 混迷を極める財務省の森友文書改ざん事件
文書の改ざんに首相官邸や麻生財務大臣が関わっている可能性は低そうです。
近畿財務局に残されていた決裁書類の内容が、そんな生々しいものだとは、
そもそも知らなかった可能性の方が高いでしょうね。
ですから、改ざんに直接関与した責任を政治家が問われることはないと思われます。

問題なのは、森友学園問題が国会で紛糾し、件の改ざんが行われてから1年、
政府や財務大臣は一体何をしていたのか、ということです。
当時の佐川理財局長の手腕を手放しに褒め称え、「官僚の鑑」とまで称し、
世論の反対があったにも関わらず、国税庁長官への昇格人事を行い、
恒例となっていた就任会見を行わなかったことも擁護するなど、まさに至れり尽くせり。
昨年後半に音声データが国会を賑わせ、佐川理財局長の発言の信ぴょう性が疑われても、
参考人招致や証人喚問に全く応じなかったのは政府・自民党だったはず。
今年に入ってからも野党が佐川氏への批判を強めても、
「適材適所」の人事と主張するなど、佐川氏を全面擁護していました。
佐川氏に常に疑いの目が向けられながらも、彼を全面的に擁護して、
真実を調べようともしなかった安倍政権の罪は重いと言わざるを得ません。

前回も書きましたが、防衛省の日報問題のように、
仮に麻生財務大臣が「本当のところはどうなの?」と調べさせていたら、
事態はもっと早期に解決していた可能性があります。
ここまで追い込まれるまで全く調べようとしなかった、
この期に及んでも事実を正確に把握していない麻生大臣はやはり不適格です。

今まで安倍政権は「知ってて白を切っている」ものだと思っていましたが、
今となっては「よく知らずに批判を突っぱねていた」ことが分かります。
国会で嘘の答弁をしていた佐川氏も問題ですが、
国会で質問されても、全く調べもせずに批判をを突っぱねていた安倍政権の態度も問題です。

傍から見れば、佐川氏の「交渉記録は残っていない」という強気な発言は、
逆に何か問題があるから廃棄したのでは?と疑うきっかけになりましたし、
「価格交渉等はなかった」という発言も音声データの存在によって覆されたわけで、
言うなれば、森友学園問題がこれだけ長期に渡って存在し続けたのも、
佐川氏の国会発言の矛盾点に起因することが大きかったわけです。
それにも関わらず、政権側に都合の良い態度を取ったことを手放しに評価し、
今日まで擁護し続けた安倍政権はお人よしと言うか、アホと言うか…
自分達に都合の良い話・都合の良い人は無条件に受け入れ、
逆に都合の悪い話・都合の悪い人は徹底的に叩く、
森友学園問題の籠池理事長も最初は前者として優遇されていたわけで、
そういう安倍政権の「味方か敵か」みたいな単純な性格が端的に表れた問題とも言えます。

厚生労働省の裁量労働制の杜撰なデータは、
安倍政権が政策の拠り所としていたデータの信ぴょう性を疑わせ、
財務省の森友文書改ざん事件は、
安倍政権の国会運営の杜撰さを示す結果になっていると言えます。
野党の質問に対して真摯に答えるのではなく、
「適当にのらりくらりと交わしてれば良いや」という意識があるから、
問題が発覚しても調べようとしない、
国会に出るのも面倒だから寝ちゃう、
国会よりも外交優先したいと簡単に言っちゃえる、
野党の質問時間を簡単に削っちゃう…それら全ての国会運営に通じてきます。
安倍政権の緊張感の無さ、退屈な小学校の学級会を過ごすような舐め切った態度が、
当初は小さい火種だったはずの森友学園問題を、
政権を燃やし尽くしかねない大火事にしてしまったように思えます。

そして、その尻ぬぐいをさせられたのが政府に人事権を握られた官僚だったわけです。
これもう「忖度(そんたく)」ではありません。「強要」です。
政権に逆らうことは許されない、逆らった時点で失脚して霞が関には居られなくなります。
安倍政権が積み上げた「官僚強要システム」に過剰反応したのが、
森友学園問題の根幹であり、「安倍昭恵夫人」という名前に対する恐怖だったのでしょう。


◆政治ネタ 安倍昭恵夫人が「野党のバカげた質問ばかり」にイイネ
そう思うんだったら、国会の証人喚問に応じてバカな野党を逆にこき下ろせば良いのでは?
野党の質問が怖くないなら、出てこれるでしょう。
あなたも真実が知りたいのでしょう?
昨年は籠池氏にとっての真実を話したのだから、
安倍昭恵夫人にとっての真実を堂々と話してはいかが?

傍から見ると、野党の質問は同じことを何度も聞いていて、
無意味にように思えるかもしれませんが、
同じ質問でも言い方を変えて聞いてみることで、
発言内容に矛盾がないかどうか確かめ、嘘を見破るのが「尋問」というものです。
是非とも安倍昭恵夫人には矛盾のない・ブレのない発言を国会でしてもらいたいですねー。

2018年03月12日

無責任・麻生の驕り

はい、麻生の政治生命も断たれた、ド~ン!
漢字の読めないローゼン総理も、安倍政権で影の総理として政局を生きてきましたが、
それも今回の問題で終わりのようです。
さようなら、あなたのことはさっさと忘れることにします(苦笑)

財務省の「文書書き換え疑惑」改め「文書書き換え事件」を巡って、
財務省の関与を認める会見を開いた麻生財務大臣でしたが…
「佐川の判断の前の段階だと『思う』」
「最終責任者が理財局長である佐川ということになると『思う』」
「恐らく国会答弁との関係で誤解を招きかねない表現、
 『先方からの要請』などの表現を削除したのではないかと『思う』」
『思う』『思う』『思う』って、国民は評論家としての意見を聞きたいわけではない。
あなたに求めているのは、財務省の責任者としての「事実の発表」です。
あなたの所感を求めているのではない!
責任者として知り得る「事実」を述べよ、と言っているんですよ!!

何で、この人はこんなに他人事なのよ?
森友学園問題で近畿財務局や理財局が槍玉に挙がっているのに、
答弁はいつも「のらりくらり」で、真剣に調べている雰囲気が微塵も感じられない。
苦しい質問に対しては、「現在、調査中(ろくに調査もしてない癖に)」と言ったり、
「大阪地検の捜査中」と言って内容を明らかにしなかったりと、常に消極的姿勢。
これだけ世間を騒がせている問題に対して、あまりにも「無関心」が過ぎます。

昨年は防衛省の日報問題が国会で話題になり、
その翌日には稲田元防衛大臣が官僚に「どうなっているのか?」と事実確認をした結果、
その場で官僚の「日報隠し」の報告を受けた・受けないで問題となり、
曖昧なままに辞任に追いやられましたが、それと比べると酷いものです。
稲田元防衛大臣が可愛く思えますよ(笑)
普通、自分の所管する省庁が問題を起こしたら、「どうなってるんだ」と気になるものでしょうに。
それが麻生財務大臣は「気にならない」のだから不思議。
財務省として改ざんを認めるのであれば、いつ、誰か、誰の判断によって行ったのか、
それぐらいは当然把握していないと、「改ざんを認める」という判断に行きつきません。
逆に言えば、いつ・誰が・誰の判断によって改ざんを行ったのかが分からない段階で、
どうして改ざんがあったと言えるのか、それが理解できません。

これだけ世間を騒がせている問題を「知らなかったから責任はない」では済まされません。
すぐに調べた稲田元防衛大臣は隠ぺいに加担したと疑われて辞めさせられ、
一方、ろくに調べていない麻生財務大臣は加担してないから辞めなくても良い、はおかしいでしょ?
担当官庁に対して誠実に仕事をした方が辞めて、
ろくに仕事をしてない方は「官僚の責任」で済ませて、辞めなくて良いのですか?
そんなの大臣なんて要らないじゃん。
講演でもマスコミの前でも偉そうに自説を垂れ流すだけの「評論家」に対して、
どうして国税から給与が支払われるのか(苦笑)
仮に自身の大臣給与減俸したところで、今の政治家で一番の金持ちの麻生氏には寸志程度でしょ?
それで大臣を続けられるなら、痛くも痒くもありませんよ。
全く効果がない罰に意味があるのか? あるわけがない。
そんなもん処分になり得ませんよ!

国会等の質問に対しては「調査中」「大阪地検の捜査中」と慎重な発言をしてましたが、
本音の所では、「また朝日新聞の飛ばし記事かよ(w」という感じで、
ろくに調べておらず、対応が後手後手になったように思えます。
この段階になっても事実関係を正確に把握できていないのは、
明らかな「怠慢」、驕りがあったと言わざるを得ません。
辞任した佐川元国税庁長官を「仕事ができる」と評価しているのは、
あなたがしてこなかった仕事を官僚がしてきただけではないのですか?
当初は稲田元防衛大臣が「お飾り大臣」と揶揄されたものですが、
本当の「お飾り大臣」はあなただったのでは?
そう言われても仕方ないほどに、森友学園問題に対しては無力・無気力に見えます。

もう麻生大臣の辞任必至であり、安倍政権の実力者である麻生大臣の対応は、
安倍政権全体の政治姿勢と同じものが見えます。
安保法制とか憲法改正とか自分に関心のある分野だけ拘りが凄く、
それ以外の分野は無関心、裁量労働制も拘りがないからアッサリ捨てられる。
あなたの趣味で政治をやってるんじゃないんだよ。
原発事故の対応だとか、暗い話題は全く口にせず、
原発輸出で日本の価値を高めるだとか良いことばかりを口にする。
隠しきれない膿が噴き出してきていて、安倍政権の限界が訪れようとしています。


◆ニュースネタ 文書書換え事件で財務省の対応が右往左往した理由
刑事ドラマ的に言えば「警視庁VS警察庁」みたいな緊張状態があったようです。
財務省内の「理財局」は中央の組織で、「近畿財務局」は地方の組織、
別個の組織が互いに保身を図ったために、矛盾が生じたと思われます。
もし、文書書換えが「理財局」で完結するものであったのならば、
問題は発覚せずに『完全犯罪』となっていた可能性はありますね…

「理財局」は佐川元理財局長を始め、安倍政権を「忖度」した対応に終始し、
国会でも森友学園問題を『普通の対応』として、問題なかったと強弁してきましたが、
一方の「近畿財務局」は森友学園に対しては消極的だったと予想され、
一度は交渉が暗礁に乗り上げるなど、そういう意味では『普通の対応』でしたが、
安倍昭恵夫人が名誉校長に就任し、
秘書役の経産省出向官僚が財務省に「問い合わせ」をして以降は、対応が一変。
以降の経緯はまだ解明されていないものの、
おそらく財務省の「理財局」から「近畿財務局」に対応を改めるよう指示があり、
その後ろ盾として鴻池氏ら4人の政治家の名前や、安倍昭恵夫人の名前を挙げて、
「理財局」が『特別な対応』を「近畿財務局」に求めた、と考えられます。

その要請に対して「近畿財務局」が渋々応じたのが苦悩の始まり。
「近畿財務局」内部で暗礁に乗り上げようとしていた森友学園との交渉を、
再度、『特別な対応』として推し進めるために、
先の政治家らの名前が理由として広められた…それが綻び。
森友学園問題が世間を騒がせるようになり、「理財局」は強弁で押し通すも、
「近畿財務局」内には既に安倍昭恵夫人らの関与を疑わせる文書が広がっており、
慌てた「理財局」は「近畿財務局」に事態の収拾を指示、
そこで「近畿財務局」が改ざんを行ったのでしょう。

しかし、既に「近畿財務局」内に広まっていた説得材料を全て回収することは難しく、
それが朝日新聞を始めとするマスコミに一部流れたと想像できますし、
原本の改ざんが行われず、原本を大阪地検に任意提出した対応を考えてみても、
万が一の場合は「理財局の指示で行っただけ」という保身に利用しようとしたのでしょう。
実際に大阪地検の捜査の手が「近畿財務局」に及んだことで、
「理財局」の関与を示す証拠が大阪地検の手に渡るに至った、のでしょう。

「理財局」は捜査の手が財務省本省に及ぶのを恐れて、
改ざんの事実を認めてきませんでしたが、
大阪地検特捜部が「原本のコピーを提出できる」と発言したことで、ギブアップ。
バレるのは時間の問題ということで、9日以降、事態が急変したと思われます。
その際に、確定申告に向けて批判が上がっていた佐川国税庁長官は辞意を覚悟しているも、
それを認めてしまえば「野党に屈した」という印象を政権に与えてしまうために、
今までは辞任を押し留めていたものの、これ幸いとスケープゴートにして首切り…
「前から辞めたがってたでしょ?」という声が聞こえてきそうです(苦笑)

…うん、腐ってる、何もかもが腐ってるわ…
官僚の人事権を握るということが、ここまで官僚を腐らせてしまうものか…
反対すれば飛ばされて冷や飯喰い、気に入られて出世でウハウハ…の末はスケープゴート(苦笑)
おいおい、本当に悪いのは誰だよ?
そいつらが「今回の財務省の対応は遺憾だ」とか「国民に深くお詫びする」とか…
どの口が言ってんだよ、馬鹿野郎。
対岸の火事に見せている奴が巨悪という、ある意味、非常に分かりやすい構図でもあります。
もう騙されませんよ、誰も…

結局、森友学園問題は『アッキード事件』だったわけで、
一私立幼稚園・私立小学校に総理夫人が無責任に肩入れしたために、
行政が歪んだことは間違いなく事実です。
公文書の改ざんが行われたのは、
安倍総理が「自分や夫人が関与していたら、総理も議員も辞める」と強弁したせいで、
その発言が行政を歪めるに至ったことも間違いなく事実です。

一体、悪いのは誰なのでしょうかねぇ…?

2018年03月11日

官僚も二流…なのか?

朝日新聞に端を発する『森友学園問題の文書書換え疑惑』、
8日に財務省が文書のコピーを提出することで、収集を付けたのかと思いきや、
野党から「他に文書があるのかどうか?」と尋ねられると、
きっぱりと否定できず、ゴニョゴニョと曖昧に答えるのみ…
私は実態を把握しているにも関わらず、財務省はとぼけているだけと思ってましたが、
この一連の対応を見ていると、財務省自身も問題を把握し切れていない雰囲気もあります。
もしくは財務省内がバラバラなのかもしれません。
全てを白日に晒して出直すべき派と、財務省の権威を守りたい派との対立でもあるのか?

いずれにせよ、一昔前の国家官僚では考えられない態度で、
地方の役人のように「その話は管轄が違うから他へ行って」みたいなお役所仕事っぷり、
自分の担当以外は仕事内容を把握してないように見えてしまいます。
先の厚生労働省の杜撰な統計データもそうですが、
かつては「天下の大蔵官僚」と呼ばれた財務省でさえ、これでは…お粗末というしかない。

そうこうしているうちに、近畿財務局の森友学園担当者の部下が自殺、
佐川国税庁長官が電撃辞任するなど、良くない動きも出てきました…
このタイミングで佐川国税庁長官が辞める意味が分かりません。
今年に入ってから散々野党から理財局長時代の国会発言を批判されても、
安倍総理と麻生財務大臣共に「適材適所」と言って批判を一蹴してきたにも関わらず、
文書書換え問題が大きくなってきた今のタイミングで辞任ですよ…
それは、つまり、佐川氏が文書書換えを把握していた、
もしくは書換えを指示する等の問題行動があったことの証左なわけで、
灰色だった『文書書換え疑惑』を真っ黒な『文書書換え事件』だと認めたことになります。

振り返ってみると、森友学園問題は幾らでも収集を付ける方法はあったはずです。
最初から安倍総理を始め、官邸サイドが驕り高ぶった発言をせずに、
丁寧に調べて対応していれば、ここまで大きくなるような問題ではありませんでしたし、
官僚サイドもすっとぼけた佐川氏に対し、後から小出しに情報を出していった財務省と、
問題を巡る対応に全く一貫性が見られません。
それら全てを含めて、官僚が政府を「忖度」した結果なのでしょうが…
ちょっと考えられないくらいに右往左往し過ぎのように思えます。
ひょっとして、もっと隠したい「裏」でも潜んでるんじゃないの?と疑ってしまいます。
政府への「忖度」ではなく、「具体的指示」が実際にあったとか、
官僚の「天下り」の横行を隠す意図があるのではないか、等々…
あまりにも対応がお粗末すぎて、能力の低下だけでは説明が付かないんですよねぇ…


◆ニュースネタ(追記) 週明け、政府は書換えを認める方針との報道
どうやら佐川氏の指示で書き換えた、というシナリオで行くようです…
…「忖度」して尽くしてきたおかげで国税庁長官まで上り詰められましたが、
最後はその「忖度」によって裏切られましたか… 憐れというか、何というか…
尽くし甲斐のない総理ですね(苦笑)
そのシナリオ通りだと、間違いなく逮捕されちゃうでしょうなぁ…いやはや…

実際に政府から「具体的指示」があったのか、それとも「忖度」の結果なのか、
今後の焦点はそこになってくるでしょうが、
森友・加計学園問題とは違い、あまりにも「忖度」の結果が甚大過ぎます。
政府からの圧力なしには、おいそれとできない「罪」だと思いますが…
羽の付く政治家とか指示してそうですよねぇ…そんなイメージ…

裁量労働制の杜撰な統計データから再度始まり、森友学園問題の書換え事件で露呈、
加計学園問題や森友学園問題に遡って考えてみて言えることは、
安倍政権の体質そのものが「いいかげん」だと言うことです。
「これこれこういうデータがある、だからアベノミクスは成功しているんだ」、
何かにつけて政府はそう言ってきましたが、もはやそのデータに信ぴょう性がありません。
それに対して野党やマスコミが実質賃金の低下など、別のデータで追及すると、
見解を受け止めるどころか「全く問題ない」「そのような指摘は当たらない」と一蹴。

安倍政権は、自分達に都合の良い粉飾データを主張して物事を通そうとする一方、
自分達に不都合な見解やデータは遮断して一切受け入れない、
それが安倍政権のやってきた政治だということが明らかになっています。
『アベノミクス』というスローガンで誤魔化してきた安倍政権も、
ついに誤魔化しきれなくなってきた、そう言えましょう。

国民はそれでも誤魔化されてるフリをし続けるんですかねぇ?


◆ニュースネタ 女子レスリングのパワハラ問題~最悪の結末を迎えるか?~
パワハラ問題で槍玉に挙がっている栄監督が体調を崩して入院だとか…
考えられるうちで最悪な対応でしょう。
泥沼化、これでもう辞任必至になってしまいました。

パワハラがあったらあったで、すぐに謝れば良いんですよ。
「自分にはそういう認識はなかったが、そう受け止められたのであれば謝罪します」と。
その上でレスリング協会に「進退伺」を提出し、
これまでの実績を考慮して東京五輪までは引き続き職務に当たるとした上で、
選手選考は公平に行い、五輪種目の体重別のガチンコ勝負で勝った選手が代表になる、
そうすれば問題は早期に解決したはずです。
他の人はどうかは分かりませんが、伊調選手には栄監督を辞めさせる意図はないので、
伊調選手らも公平に取り扱うことを約束すれば、それで良かったはずです。
どうして、問題を泥沼化させたがるのか分かりません。
レスリング協会も「パワハラなどなかった」とあっさり否定してしまう辺りも、
そもそもパワハラを理解していない証左であるし、当事者能力を欠いています。
そういう態度が自分達を追い込んでいることに気づいていないのでしょうか?

もし、仮にパワハラがでっち上げで、ただの誹謗中傷だと言うならば、
黙って入院している暇なんてありません。
愛弟子達までもが要らぬ誹謗中傷に晒されているのならば、
それから守ってあげるのが監督の仕事でしょう?
自分だけならいざ知らず、その周囲にも影響を及ぼしているのですから、
断固とした態度で戦うべきです。
それが体調面の理由でどうしてもできないというのならば、監督を辞めるべきでしょう。

こちらも問題の収拾には程遠く、栄監督が辞めるか、
伊調選手が現役引退をするかの二択になってしまった感があります…
わりと最悪の結末ですね、コレ。

2018年03月09日

スポーツは一流

経済は二流、政治は三流以下… 今の時代はそんな雰囲気ですねぇ…(-ε-)

平昌五輪は冬季歴代最多となるメダル数を取るなど、日本選手の活躍が目立ちました。
その中でも特にスピードスケートとカーリングは、
競技が行われていた時間が20時~22時というゴールデンタイムだったこともあり、
多くの日本国民がリアルタイムに競技を見ることができ、大盛り上がりでした。
注目のフィギュアスケートがお昼過ぎだったこともあって、
結果は素晴らしかったものの、やはり時間帯の影響はあったように思えます。

2年後の東京オリンピックでも、同様の競技時間の問題は出てくるでしょうから、
アスリートを第一にしながらも、日本人の多くが見れる時間帯に競技を行って欲しいです。


◆政治ネタ 杜撰な統計データで裁量労働制の改正案を断念
またしても怪しい「統計」が… おそらく、「結果ありき」だったのでしょうね。
ですから、不都合なデータは倉庫に廃棄され、
都合の良いデータが出るように数字もいい加減に打ち込んだ、ということでしょう。
「裁量労働制で労働時間が短くなる」、そのために作ったデータだったから杜撰だったということ。
順序が逆だったんですよ。データがあって、裁量労働制の拡大を決めたわけではない。
裁量労働制の拡大をしたかったから、データを作った、そういうことです。

真の問題は、何故そんなデータを作らざるを得なかったのか、ということです。
逆に考えて行けば、「裁量労働制で労働時間が増える」という懸念を否定する必要があった、
本音で言えば、「裁量労働制で労働時間を増やしたい」という経済界の要望があったということでしょう。
同じく労働時間を増やしかねない「高度プロフェッショナル制度」(定額働かせ放題プラン)は撤回せず、
電通の過労自殺事件に始まった『働き方改革』を全面否定するような改正には、
やはり違和感を禁じ得ません。
これは『働き方改革』ではなく、『働かせ方改革』ではありませんか。
裁量があるのは労働者側ではなく、経営者側であるのが明らか。

本当の意味での『(労働者による)裁量労働制』を実現するためには、
『ワークシェアリング』の考え方が必要不可欠なはずです。
労働者が裁量の範囲で仕事ができるだけの仕事量の余裕があること、
人員に余裕がなければできないはず。
それが団塊の世代の退職によって「人手不足」を嘆いている企業にできるのか? できるわけがない。
そこには明らかに『嘘』が混じっているわけで、それが「働かせ放題」にあるのは目に見えています。

一番の問題は、電通の過労自殺事件を経済界が全く反省していないということです。
今の経済界がやろうとしていることは、田舎に24時間営業のコンビニを立てるのと同じです。
夜間は客足が全然ないのにも関わらず、光熱費だけを使い続けて消耗…
経営者の雇われ店長夫婦は24時間の昼夜交代で体力と精神力を消耗…
客観的にはそんな田舎で深夜営業なんてする必要ないだろうと思うのですが、それを止めない…
やろうとしていることが、それと変わらんのですよ。

「常に最後まで会社に残って仕事をし続ける社員が良い社員」そんなわけはありません。
会社からすれば、夜中に残業されても光熱費を使われるだけなので非効率的ですよ。
業務内容が午後に偏っているシステムが問題なわけで、
そういったものを一切解決せずに、管理職を家に帰さずに会社に監禁するのが美徳とするのは、
明らかに間違った方向性です。

一方でその必要性もまた理解できます。
仕事ができる人間に対して、時間という制約を付ける必要性があるのか否か。
逆に仕事ができない人間が、自宅に仕事を持ち帰って情報を流出させてしまったり、
カフェでコーヒーを飲みながらダラダラと仕事をしたり…
つまり、問題なのは「実労働時間」ではないのです。
仕事にかけている時間、仕事に対する「拘束時間」が許容量を超えないことが大事。
家庭と仕事をきっちりと分ける、そういう時間の管理ができることこそが「裁量労働」の前提。

今のまま、残業時間の制限だとか、労働時間規制から外れるだとか議論しても全くの無意味。
一番最初に『ワークライフバランス』ありき、
家庭と仕事の両立から始まらない限り、いつまで経っても「働き方改革」は進まないでしょう。
その一番大事な視点を欠いていることが、「働かせ方改革」で終わっている最大の理由です。


◆ニュースネタ 北朝鮮が韓国と対話姿勢
日本の報道では「時間稼ぎ」という論調が多く、慎重姿勢を取っていますが…
北朝鮮の方はわりと「本気」でしょうね。そうでなければ妹ちゃんを出さないでしょ?
仮に完全に北朝鮮のブラフだったとすれば、自分の一族に交渉失敗の責任を問うことになり、
間接的に金一族の支配力にダメージが生じかねないからです。
逆に言えば、韓国側としてもこの交渉が失敗に終われば、北朝鮮は本気で激怒して暴発しかねず、
そういう意味でも「微笑み外交」の下に「瀬戸際外交」が見え隠れしているように思えます。
韓国側からすれば、平和的解決の最後のチャンスであることは間違いないです。
これが失敗すれば、もう「次」は来ないでしょうから…

北朝鮮側が実際にどう考えているかは分かりませんが、
韓国を侮ってることは間違いないように思えます。
おそらく、もう北朝鮮は韓国を攻め滅ぼすつもりはないんじゃないでしょうか?
そもそも、軍事力を使って韓国を亡ぼすリスクを取る必要もない、
平和的に南北が統一した末には、合法的に南北統一金王朝を作れる自信があるのでしょう。
それだけ韓国国民がバラバラと見られている、
北朝鮮からすれば「制御可能」と見ているように思えます。

日本にとっては、交渉が決裂すれば「戦争」、
交渉が成功しても「反日南北統一核政権」が誕生するリスクもあり、
どっちに転んでも厳しい展開になりかねませんが、
そもそも、日本はこの問題における当事者ではないので、実際は何もできません…
北朝鮮は韓国に対して軍事的挑発を行わないと約束しましたが、
日本やアメリカに対して軍事的挑発を行う可能性はあります。
仮に、日本の領海にミサイルを飛ばしたとしても、
北朝鮮からすれば、日本に対する軍事的挑発を意味するものではなく、
アメリカに対しての軍事的挑発なわけで、
日本が積極的な行動を起こしたとしても、北朝鮮に対する効果は限定的でしょう。

当面は韓国と北朝鮮の交渉を見守りつつ、
北朝鮮が再度の軍事的挑発に踏み出さないように圧力姿勢のまま警戒を続け、
アメリカが誤ったメッセージによって、暴発・妥協をしないように、
スクラムを組み続けることが大事、ということになりますね…


◆ニュースネタ レスリング女子でパワハラ問題が浮上?
スポーツは一流と言った矢先に…も前言撤回かな(苦笑)
相撲界に続き、不祥事が出てきましたねぇ…

報道では被害を受けたとされる伊調馨選手自身は告発に関わっていないという話。
そこら辺がこの問題をよく分からなくしている点ですが、
おそらく、伊調選手自身は『パワハラ』という感覚はなく、
練習場所に困って各方面に相談していたら、こうなったのではないかと。
それが弁護士からの客観的な目で見た時に『パワハラ』と判断された、そんな感じでしょう。

接触の多く、体格差の影響の大きいレスリングにおいて、
男子と混じって練習していたというのも、一般的な感覚からすれば驚きで、
そういう点から考えても、伊調選手自身は男性的感覚で拘りはなかったのでしょう。
問題はそれを半ば放置していた栄監督とレスリング協会で、
練習拠点を東京に変えた時や、田南部コーチに指導する時、
田南部コーチが交代し、伊調選手が警察庁で練習がし辛く時など、
幾らでも伊調選手と接触し、その意思を確認する術はあったはずなのに、
そういったことを一切せずに、知らないを決め込んでいたのは、やはり不自然です。

実際に栄監督が伊調選手にパワハラを行ったのかどうかは分かりませんが、
伊調選手にとっては練習し辛い環境だったことは想像に難くありません。
伊調選手と同じ階級には、栄監督の娘である栄希和選手がいるわけで、
娘にハッパをかける意味で「こんなことでは伊調には勝てんぞ!」と言ったとしても、
それを周囲が見ていれば、「やっぱり監督は娘が可愛いんだわ」ということになり、
強い選手へのやっかみも混じって、お局様に言うように「早く引退しないかしら」的な
陰口が叩かれていた可能性は否定できません。

今までの女子レスリング界は男性的な社会でしたが、
近年の女子選手の大活躍によって人気も上がってきたでしょうし、
そういった「女性的な」思考を持つ選手が増えたとしてもおかしくはありません。
そういった女性社会的な陰口体質を好まなかった伊調選手が、
練習拠点を変えざるを得なかった可能性はあります。

一方の栄監督を始め、協会側がそういった女性社会特有のメンタルケアを疎かにし、
選手の練習環境を悪化させてしまったことが、今回の問題の原因のように思えます。
今までは男性社会のやり方に染まることで、女子レスリングが強くなってきたのですが、
選手人口が広がるにつれて、そういったやり方が通じなくなり、
あちらを立てればこちらが立たずのような、
贔屓とやっかみ感情が交じり合う女性社会の難しい状況が生じたのではないかと思われます。

早い段階で伊調選手の意思を確認し、
別の練習場所を確保するなどケアしれいれば問題なかったはずなのに、
「去る者は追わず」のような男性社会的なやり方を貫いてしまったことが、
両者の溝をひたすら広げてしまったのではないか、そんな印象を受けます。

栄監督とレスリング協会は「『女子』レスリング」ということを忘れていた、
「(女子)レスリング」ではないことを知るべきでしょう。