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2018年06月28日

『産めよ増やせよ』

この発想から相変わらず抜け出せていないのが何とも言えず…
「生まない幸せは勝手な考え」と二階幹事長が発言

国家としては、子どもを沢山生んでくれて、
それがゆくゆくは良き納税者になってくれれば、
国家(老人)を支えてくれて万々歳といった所なのでしょうが…
欧米でLGBTの権利が叫ばれ、男女のパートナー像さえ揺らぐ時代に、
男女のパートナーを前提とした発言をするのはいかがなものか…
時代遅れ感が甚だしいように思えます。

被害者の方の情報公開請求から明らかになった旧優生保護法の問題、
障がい者らへの強制不妊手術の問題が次々と明らかになってきていますが…
こちら
今の自民党の議員はこれらを笑えないと思います。
発想は同じですから。
『産めよ増やせよ』、それは国家にとって有用な納税者の生産であって、
障がい者といった国家の負担になりかねない存在は不必要、
結果として優性主義に走り、
強制不妊手術といった人権侵害を公然と行ってきたわけです。
今も発想は同じですよ。
国家が『産めよ増やせよ』と言っていたら、ロクなことにならない。

さすがにここまでの愚行を行えば、海外メディアも黙っていないでしょうが、
それでも妊婦の出産前検診で障害の恐れが発覚したら、
堕胎を進めるなんて愚行を今の政府は行いかねないです。
「正常な出産」とか適当なスローガンを付けて、やりかねんでしょうよ。
障がい者は異常なんですか?
それを言ったら、人間それぞれ個性が違うのだから、みんな異常ですよ。
上からのトップダウン的な『産めよ増やせよ』は悲劇しか生まない。

問題は結婚・出産環境が整っているか否かです。
非正規雇用が増えたことで、若年者の生活レベルが上がらず、
安定的な収入を必要とする結婚・出産にそもそも踏み切れない。
結婚して子どもを持とうとしても、仕事が忙しくて余裕がない。
子どもを一人産んだら産んだで、職場復帰を急がなければならず、
仕事と子育てに追われて2人目を作る余裕もない。
そもそも、子宝に恵まれたとしても、昔のように農家の労働力とはなり得ず、
中学を卒業したら働くともいかない世の中だけに、
高校・大学進学と学費が幾らかかるのか、
大学に出たとしても不景気に当たって新卒の門に漏れれば、
一生非正規になりかねず、収入が不安定なら家庭が持てるわけもない。
こんな世の中で、安心して出産・子育てができるというのですか?

今の社会は前提が子育てのためにできていません。
専業主婦なり、働いている人以外の誰かが子育てをしていることを前提に、
社会の仕組みが変わっていないのは明らか。
夫も妻も、それ以外の人々も、安心して子育てできる社会に作り替えるのが、
政治家の仕事ではないんですか?
それをせずに他人任せの『産めよ増やせよ』では説得力がない。
未婚の人やLGBTの人、障がい者の人を排除する優性主義が蔓延りかねない、
今の安倍政権は危うさに満ちています。
強制不妊手術が全くもって笑えない。愚かなことをしたと笑えない。
今にも同じような愚かな事例を犯しかねない…


◆ニュースネタ トランプ大統領が米朝会談の成果を強調
「日本で私は英雄」
「北朝鮮の非核化は既に始まっている」
もう、情けないとしか言いようがない…

トランプ大統領としては米朝会談の成果を強調したいからこそなのでしょうが、
北朝鮮の非核化の証左に、北朝鮮の爆破パフォーマンスを挙げられても…
それは、つまり、今後も非核化の主体はあくまで北朝鮮自身であって、
裏を返せば、北朝鮮が何もしなければ非核化は進展しないという、
1990年代と状況的には何ら変わらないと思うのですが…?

トランプ大統領自身が非核化を進めるわけでもない、
金正恩自身に非核化を進めさせるに過ぎず、
その費用も日本と韓国が負担するでは、まるで進展が期待できません。
それでは英雄になる権利を持つのは金正恩だけだと思うのですが?
…まぁ、金正恩が日本にとっての英雄になるとも思えませんが…

まだ米朝会談・非核化の成果は「これからだ」と言った方が期待できた。
あれが外交成果だと言うのならば、もう米朝交渉には何も期待ができない。
成果が乏しかった故に、成果を強調しようとして、
却って成果の乏しさを際立たせてしまう、完全な悪循環ですねぇ…


◆ニュースネタ 不祥事が続く自民党安倍チルドレン『魔の3回生』
肺がん患者に「いい加減にしろ」と野次
魔の3回生の不祥事一覧

なんて言うか… 最近の不祥事はレベルが違い過ぎる…
かつても稲田元防衛大臣のように、明らかに政治家としての能力が足りない人間が、
不勉強から来る不用意な発言をして国会をにぎわせることはありましたが、
最近の不祥事はそういう「不勉強」レベルじゃ済まされない話ばかり。
人間として「ありえない発言」が多過ぎる。
教養のレベルの問題ではない、人格のレベルの問題。あまりにも酷過ぎる。

共通しているのは、ある種の「排他性」。
自分と異なる意見に対しては、耳を貸さないどころか、
野次ったり圧力をかけて押しつぶすことも平然とする。
自分は庶民とは違うから何をやっても許されるという驕り。
「排他性」やら「特殊性」から来る差別的意識、
それは言わば、安倍政権全体の特色でもあるのですが…

こんな人格的に欠陥のある議員が、国民全体のことを考えられるとは思えないのですが…
あまりにも酷過ぎて、語る言葉さえ持ちません。


◆ニュースネタ カジノ法案の問題点
そもそも、日本にIR=統合型リゾート施設って、必要なの?
今やネットゲームが普及し、カジノ好きならネットカジノで遊ぶこともできますし、
リアルカジノに行くのは趣味的なものというよりも、明らかに一攫千金狙い。
とはいえ、個々人では利益・損失が出たとしても、
客全体の損失が多くならなければカジノなんて運営できないわけですから、
一番儲かるのはカジノの主催者、
ノウハウを持つ外資・アメリカ企業が一番儲かるのは目に見えています。

日本に来る外国人旅行者の大半は「わび・さびの世界」や「アニメ」といった、
日本的な文化に触れに来るのに、そこにカジノという需要がそもそもあるの?
クルーズ船の世界一周旅行のついでに日本に寄港し、
気軽に遊びたい時に近くにカジノがあれば良い、程度なのに、
少数大規模な施設を作って一体どするのか。
全くもって何がしたいのか、サッパリ見えてきません。

このままカジノが解禁されれば、一般庶民的には行かない施設になり、
利用客は外国人や日本の富裕層、政治家等々になり、
大王製紙の元会長のように、カジノ中毒でお金が循環せずに消え、
銀座の高級キャバクラや料亭のような憧れも癒しもなく、
カジノが買うのは恨みのみ、
出入りするのが外国人や富裕層・政治家・官僚であれば、
テロの標的になるのは明らかで、
仮にテロが起こったとしても、一般庶民的には縁遠い場所なだけに、
同情意識が全くわかない、逆にもっとやれとテロを助長しかねず。
格好のテロのターゲットを作って何がしたいのだろうかと思っちゃいます。

なんだかなぁ…やることなすこと「斜め上」いや「斜め下」なんですよね…

2018年06月20日

ばっちゃが言ってた(嘘)

人格を疑われるような嘘を吐いてはいけない、って、ばっちゃが言ってた。
こちら

加計学園問題で加計理事長が突如として記者会見を開き、
事務局長が嘘を吐いたことを謝罪した模様です。
こちら

問題は事務局長が言った嘘が「ばっちゃが言ってた(嘘)」の類な点です。
嘘には許される嘘と許されない嘘があるわけで、
自分で責任が取れる嘘が「許される嘘」、
自分以外を巻き込む嘘が「許されない嘘」です。
記者会見の通り、事務局長が嘘を吐いたとするならば、
事務局長は加計理事長が嘘を吐いた体裁で嘘を吐いたことになり、
加計理事長の名前を使って嘘を吐く「許されない嘘」ということになります。

所謂、女子の会話にありがちな、「〇〇も嫌いって言ってたよ」という奴。
この類の他人の話を勝手に捏造するタイプの嘘は、
嘘であることがバレなければ、自説の強化に使えますが、
嘘であることがバレると、人格を疑われかねない「ウソツキ」な嘘です。
加計理事長の代理人的存在として交渉に当たっていた事務局長が、
本人に無断で勝手な嘘を吐くことがあり得るのでしょうか?
完全な無権代理人で、こんな事務局長を信じられるわけがありません。
上司の名前を勝手に使って貶めるような、
適当な嘘を吐く「ウソツキ」を信じられますか?

また、事務職というのは文書を忠実に仕上げることが仕事なわけで、
そこに嘘が混じって作成されてしまえば、書類作りを任せられません。
そんな他人に簡単に嘘を吐かせたことにする「ウソツキ」な人間に、
事務処理を任せることなどできるわけがありません。
勝手に書き換えられるのではないかと疑心暗鬼になっちゃいます。
そんな「ウソツキ」が事務職のトップにいるとすれば、
加計学園の書類は全くもって信用に足らないことになってしまいます。

事務局長が嘘を吐いたというのは、「ありえない」んですよ。
本当にそうであるならば、減給程度で済まされる話ではありません。
信頼関係が完全に破たんしてしまう、懲戒相当の重い「嘘」です。
「加計理事長が事務局長に対して適当な嘘を言ってしまった」、
ということなら話は分かるんです。
「酒の席でついつい大見栄を切ってしまって引っ込みがつかなかった」、
として加計理事長が謝罪するならば、話は分からなくもないんです。
しかし、部下である事務局長が上司の口を利用して嘘を吐くことは、
自己の信用に関わる重大な問題で、気軽につける嘘ではありません。
ましてや、そこに上司の友人、安倍総理大臣の名前を使うとなれば、
さらに嘘のハードルが上がります。
こんな嘘は常識的に付けないですよ。
こんな嘘を吐ける人は、詐欺師か家族以上の交わりをしている相手のみです。
親友である加計理事長だけでなく、
事務局長ともズブズブな関係だったとでも言いたいのでしょうか?

もし本当に事務局長が嘘を吐いたなら、
そんなウソツキが事務局長になってる加計学園の運営自体が怪しくなります。
それこそ文書が改ざん塗れ、「記録がない」というのも怪しいものです。
会見では加計理事長が事務局長から報告を受けたと言っていますが、
それが愛媛県への謝罪の前だったとするならば、
加計理事長は無権代理人の嘘を追認したことになるわけで、
単に事務局長が嘘を吐いたでは済まされません。
事務局長の嘘は、事実上、加計理事長の嘘になるわけです。
報告を受けていながら黙っていたとすれば、加計理事長も同罪ですよ。

どうして、こうも下手な嘘を吐くのか。
これだけ時間をかけたのならば、もっとマシな嘘を吐けばいいのに、
…って、ばっちゃが言ってた(嘘)

こちら
まぁ、本当のことを言ってると信じる方が無理。


◆ニュースネタ 新幹線殺傷事件を受けての安全対策、本当に大丈夫か?
監視カメラの設置だとか、スマホを使った情報共有だとか…
これらの対策は実際に起こってしまった事件に対して、どれだけ有効なのか?
新幹線は事実上の「走る密室」、逃げるにも限界があるわけで、
起こってしまった事件に対してはあまりにも無力すぎるように思えます。

今回の事件で勇敢な方が亡くなるという痛ましい結果となりましたが、
もし犯人が一人の被害者に固執していなければ、
さらに多くの人を鉈で切りつけまくったに違いありません。
説得に来た車掌を鉈で切りつけ、
逃げ遅れた人を鉈で切りつけ、
追い詰められた人を鉈で切りつけまくって…どれだけの被害が出たことか。

今回は単独犯で凶器が鉈でしたが、
これが複数犯によるテロリストの犯行だったら、どうなっていたのか、
凶器に日本刀や重火器を使用されていたら、どうなっていたのか。
勿論、警察官が常駐したり、車掌が武装するというのも非現実的ではありますが、
ある意味、日本刀や重火器といった所持が難しいものではなく、
鉈というあり触れた凶器でここまでの被害が広がったことを重く見るべきです。
ある程度、自力で鎮圧できるように、
自由に動かせる車掌等の人員を複数揃えた上で、
さす又等の防衛手段を最低限準備しておくべきでしょう。

亡くなった方に関して言えば、無謀な蛮勇だったとは決して思えません。
もし仮に密室ではなく、1対1の状況であったとすれば、
亡くなった方も逃げることを選択していたかもしれません。
密室で1対多数の状況であったからこそ、
止めに入った行為自体は問題なかったように思えますが、
結果的に言えば、車掌や乗客の支援が皆無だったことが、
最悪の事態を招いてしまったように思えます。
決して車掌や他の乗客を責めているわけではないのですが…
逃げた所で何にもならなかった可能性もあっただけに、
もし、その場に座席の盾というどうしようもない防衛手段だけでなく、
さす又等の防衛手段があったとすれば、全く違う展開もあったのではないでしょうか。

犯罪心理というのは非常に難しいのですが、
天皇陛下の退位が既に決まっており、それは事実上の「恩赦」も決定していることから、
「重大犯罪を犯したとしても極刑は免れる」という変な見込みをする輩が出てくるかもしれません。
さらにサミットやラグビーW杯、東京オリンピック等のビッグイベントもあるだけに、
重大事件に対する備えは怠るべきではないように思えます。
こんな杜撰な対策では、また新幹線内で残酷な事件が起こりかねませんよ…
これでは安心して乗ることなどできません。

2018年06月14日

北朝鮮を文化的に侵略せよ

米朝首脳会談で明確になったことは、
①トランプ大統領は非核化・ICBMに拘りがない
②要は自分に銃口が向けられていなければ問題ない。同盟国に向いてても知らん。
③人権問題も関心がない。拉致問題も所詮は人気取りという意味で安倍政権と一致。

つまり、米朝首脳会談は外交やってますよパフォーマンスに過ぎず、
結果としてノーベル平和賞を取れば、前任のオバマ大統領に勝てる程度の認識。
全くもって頼りにならないことが明らかになりました。
詳しくは後述しますが…
こちら
おおよそ同旨。

主題となった「非核化」も自分達が中心になってやる気配もない。
北朝鮮や中国に任せれば、どれだけ骨抜きにされるかも分からない。
そういう状況で、「金は出すが、口は出すな」なんて納得できるわけもありません。
日本に金を出せと言うなら、もう日本が主体的にやらざるを得ない。
アメリカや北朝鮮・中国に任せていれば、
10年経っても20年経っても非核化は終わりそうもないことが明らかになりました。

とりあえずトランプ大統領の顔を立てつつ、最後の美味しい部分だけを進呈しておけば、
好きにやっても構わない感じになってきたので、
こうなったら「金も出すが口も出すし人も出す」と中国並みに厚顔無恥にやるしかありません。
非核化も拉致問題の調査も日本が行うから、北朝鮮やアメリカ・中国・ロシアは黙ってろと。
非核化の作業のためには電力の安定供給が不可欠、
インフラ整備のためにダム建設します、原発も作ります、
だから北朝鮮政府は黙って日本の自衛隊と技術者・商社を北朝鮮に入れろ。
全部やってあげますから、日本の好きにやらせろ、もうこれしかありません。
当然、北朝鮮や中国・ロシアは反発するでしょうが、
この条件が飲めない限り、日本は北朝鮮に一切関わらない強気の姿勢で行くべき。
日本が韓国と共に北朝鮮を文化的に侵略してしまえば、北朝鮮問題は解決です。

もっとも、一番最後の仕上げの段階で北朝鮮が攻撃してくるかもしれませんし、
昨年の某都知事のようにトランプ大統領が「リセット」と言い出すリスクはあります。
とはいえ、何もしなければ、拉致問題はおろか、
非核化さえも解決する様子がないだけに、日本が主体的に関わらざるを得ません。
非核化のお金を無心するために、北朝鮮が接触してくることは間違いないだけに、
焦らずにここぞとばかりに旨い話と実益を交えながら、
文化的に北朝鮮を侵略する手はずを整えて欲しいです。

ぶっちゃけ、北朝鮮政府が望む「体制保障」を叶える方法なんて1つしかありません。
日本の「象徴天皇制」のように、公権力を手放すことです。
権力に永遠としがみつく方法はありません。
独裁国家が権力を手放せば、待っているのは反動=処刑のみ。
それが分かっているなら、さっさと公権力を手放す算段を整えることです。
その相手は中国・ロシア・アメリカであっては、北朝鮮政府の望みは叶わない。
いっそ日本に委ねてしまった方が安全かもしれませんよ?

劇場型政治家はお友達のような信頼関係云々ではなく、
合理的に利用し合う方が良い関係を築けます。
安倍総理が「お友達外交」を脱却し、上手くアメリカを利用して、
北朝鮮をまともにできるかどうか、真の外交手腕が問われます。
…まぁ、無理でしょうけど…
それぐらい野心をもってやらないと、飲み込まれるだけですよ?
非核化名目でお金だけ取られて、そのお金で完成させた核ミサイルで滅ぼされないようにね。


◆ニュースネタ 米朝首脳会談の評価
んー、何とも言えないところですねぇ…
合意内容は大枠のまた大枠といった感じで、
肝心の中身はこれからでは評価のしようがありません。
交渉のスタートという意味で、米朝首脳が直接会ったことは評価できますが、
これぐらいの約束は過去の北朝鮮もしているだけに、
具体的な交渉の過程で反故にされる可能性を否定できません。
詳細が見えてくるまでは何とも言えないところです。

少なくとも、現時点で言えることは、
アメリカと北朝鮮の軍事衝突の可能性が限りなく薄まったわけで、
それだけでも部分的に北朝鮮が望む「体制保障」は叶ったのかな、と。
圧力のうち、「軍事的圧力」がほぼ無くなってしまった以上、
もう一方の「経済的圧力」もどれだけ意味を成すか、
日本政府が求める「圧力の維持」はほぼ成り立たなくなったと言えましょう。
そういう意味では、北朝鮮に利する所が多い会談だったと思います。

アメリカ、トランプ大統領にとっては外交アピールでしかなかった印象。
拉致問題の取ってつけたような扱いは予想通りでしたが、
ICBM等の弾道ミサイルもほぼノータッチだったのは予想外。
日本政府は口では評価すると言いつつ、本音の所は疑心暗鬼じゃないですかねぇ…
結果的にトランプ大統領お得意の取引(ディール)に入る以前の段階、
日本的に言えばアメリカが北朝鮮を「おもてなし」したようにしか見えませぬ。

そんな中でトランプ大統領が会見でこんな発言を…
こちら
「(北朝鮮の非核化の費用に関して)韓国と日本が支援するだろう。
 彼らは支援しなければならないと分かっている。アメリカが支援する必要はない」
ホテル代もケチる北朝鮮が自ら非核化費用を負担するとは思ってませんでしたが、
これはあまりにもあまりにも過ぎる気が…
一説によると、非核化には10年200兆円かかるという試算も出ていて、
これは南海トラフ自身の被害想定金額と同規模、壊滅的な負担額です。
さすがにこの試算は行き過ぎだとは思いますが…
こちら
http://www.news24.jp/articles/2018/05/24/10394082.html
それでも核弾頭一発の解体で1000万円~1億円はかかるらしく、
巨額の費用負担を迫られることに間違いありません。

問題は「誰が」「いつ」非核化を行うのかです。
北朝鮮が正直にミサイルの数を申告し、
正直に全てのミサイルを解体するのであれば、
多少費用がかかってもやむを得ないと思えますが、
査察等の一切なしの大まかな見積費用を示すだけで、
「非核化に取り組むので支援を頼む」と言われた所で、
単なる「非核化振り込め詐欺」に過ぎず、とても払えるものではありません。
北朝鮮自身が本当に非核化に取り組む保証はまるでなく、
過去の例からすれば、そのお金を使って軍隊強化を図る可能性の方が高いです。

北朝鮮が本当に非核化に取り組む保障、
核弾頭や弾道ミサイルの数の正確な把握、施設への査察、
実際に誰が非核化を行うのか等々、問題山積で何とも言えません。
少なくとも言えることは、それらをアメリカが主体的にやるつもりはないようで、
実際の行動は北朝鮮任せもしくは国際機関任せになる可能性が高く、
費用負担も日本と韓国に押し付ける気が満々では前に進むとは思えません。

アメリカ自身が北朝鮮と安保条約を結び、日本・韓国と同じ同盟国になれば、
アメリカによる非核化はスムーズに運ぶでしょうが、
それは中国が絶対に許すとは思えませんし、
北朝鮮自身や中国に任せてしまえば、非核化が骨抜きになりかねません。
そうなってくると、費用負担をする日本と韓国が主体的に非核化を行わない限り、
5年10年のスパンでも核問題が解決することはあり得ず、
朝鮮半島の平和は絵に描いた餅であり続けるように思えます。

日本にとっては明らかな「逆境」ではありますが、
裏を返せば「平和的な」「国際貢献」の大チャンスでもあります。
非核化費用を求めて北朝鮮は日本に接触せざるを得ないわけで、
その前提として拉致問題の即時解決を要求できますし、
非核化の技術支援等を名目に自衛隊を北朝鮮に派遣できるかもしれません。
日本が実質的に北朝鮮の非核化を成し遂げれば、
「国際平和を希求する」日本のメンツも保たれますし、
安倍政権が行ってきた「戦争ができる普通の国」「歴史修正主義者」という汚名を
返上することも可能になります。

むしろ、北朝鮮の非核化に積極的に参加することによって、
拉致問題の解決を始めとする諸課題を、
アメリカに代わって強烈に推し進めるチャンスが来たとも言えるのではないでしょうか。
それができるかどうかで安倍政権の本当の外交力が試されるように思えます。

2018年06月11日

やるせない気持ち

何とも言いようがない…あまりにも、あまりにも…

9日夜に起こった新幹線のぞみで起きた殺傷事件。
こちら
被害女性を庇って襲われた男性が、どの時点で亡くなったのかは分かりませんが、
この話によれば、10分以上犯人に馬乗りになられて殴打されていたらしく…
10分以上殴り続けることはかなり大変なので、
常に殴っていたとは思えませんが、それでもあまりにも異常な状況です。
周囲は恐怖でパニック状態だったでしょうから、
冷静な対応などできなかったとは思いますが、あまりにも不憫過ぎて…
例え、既に亡くなっていたとしても、一刻も早く助けてあげて欲しかった…
助けに入った人を誰も助けられなあったという事実があまりに悲しすぎます…
裏を返せば、犯人が死亡男性に固執したことが被害の拡大を防いだとも言えますが、
1人の犠牲による救済なんて、やはり認めがたいものがあります…

そして袴田事件の再審請求も高裁で棄却。
こちら
世論的には再審容認という感じなのに、民意の忖度は全くナシ。
確かに証拠品の鑑定結果は両者ともに微妙な所はありますが、
かといって昔の鑑定結果が正しいとも思えないだけに、気持ち悪さしか残りません。
裁判の基本は「疑わしきは被告人の利益に」なのにも関わらず、
一度裁判を経て判決が決まった途端、「疑わしきは再審せず」。
勿論、一方で死刑囚が失効逃れのために再審請求をするケースがないとは言いませんが…
杜撰な証拠が通ってしまった裁判を否定することが、
これほどまでにハードルが高いというのはやるせなさを感じてしまいます。

一方で死刑囚として再度拘禁しなかったことは当然のように思えて不可思議。
東京高裁は地裁の再審決定にはケチを付けているものの、
かといって袴田事件の死刑判断には踏み込んで判断していない。
袴田さんは死刑囚であると明確に認定していないのは、よく分かりません。
穿った見方をすれば、検察・裁判所のミスを認めないために、
時間稼ぎをしている、袴田さんが亡くなるのを待っているとさえ思えます。
最高裁での決定が何年かかるか知りませんが、おそらく高裁への差し戻し審議となり、
グルグル延々と回し続けるんじゃないでしょうか。
クズ過ぎる。


話を新幹線のぞみ号の事件に戻しますと、
駆け付けた車掌さんの手にしていた武器は、取り外した座席だったという話で、
新幹線の治安対策は本当に大丈夫なのか?と疑念しか出てきません。
乗っている車掌さんも2人では有事に対応できるのは事実上1人で、
それではさす又を持っていたとしても、1人じゃ何もできませんよ。
根本的にJRの危機管理対策がなっていなかったと言わざるをえません。
とてもじゃありませんが、こんなことでは長距離移動の新幹線には乗れません。
多少時間がかかっても、鈍行各駅停車で何かあったら、
すぐに下車できるように準備を怠らないとするしかない。
今の新幹線で安全な旅を期待するのは無理というものです。
根本的に安全対策を練り直さなければダメでしょう。


◆ニュースネタ 財務省の文書改ざん問題の不明点
財務省が森友学園問題の文書改ざんに関する内部調査結果を公表しましたが…
ニュースこちら

先日公開された森友学園との交渉記録も然り、
今回の内部調査結果も一番大事な部分がごっそり抜け落ちてしまっています。
どうして財務省は文書の改ざんに手を染めたのか、そこが分かりません。
会見で麻生財務大臣が、答弁の修正ではなく文書の改ざんをした理由を問われ、
「正直分からない。それが分かれば苦労せんのですよ」と答えた時点で、
この内部調査の結果は評価に値するものではないと認めたようなものでしょう。

予想通り、財務省の自浄作用は0(ゼロ)だったわけで、
これで幕引きとすることは許されず、
最低でも改ざんを指示したと認定された佐川氏の再度の証人喚問、
それでも事態が解明されないのならば、
第三者委員会による徹底調査も必要になってくるでしょう。
こんなもので納得できるわけがない。
もう少し信じてみようと思えるようなマシなシナリオを用意できなかったのか?


第一に問題の根本原因となっている「8億円の値引き」が適切だったか否か。
財務省は適切だったという立場を変えてないように思えますが、
だったら手の込んだ文書の改ざんなんてする必要がないわけで、
このまま公開しては野党から激しいツッコミを受けると思う程に、
怪しい色をした取引だったということでしょう?
怪しくないなら、そのまま公開すれば良かっただけのこと。
国会対応でてんやわんやで忙しかったというならば、
そのまま文書を出すか、取引の証拠書類を徹底的に破棄すれば良かったはず。
そのどちらも選択せずに、文書の改ざんという手の込んだ仕込みをすれば、
そりゃ国会対応が疎かになるぐらいに忙しくなるわけですよ、当たり前です。
何で自ら仕事を増やすような馬鹿なことをしたのか、
「8億円の値引き」が適正なら、そんな馬鹿なことをする必要はないはずです。

第二に答弁の修正ではなく、文書の改ざんに手を染めた理由です。
忙しい人が考えることは「仕事を減らすこと」です。
先も書いたように、わざわざ文書の改ざんをして自ら仕事を増やす馬鹿はいません。
文書の改ざんを指示できるのは、この問題に対して「暇な人」しか考えられず、
なんで「忙しいはず」の佐川元理財局長が、
わざわざさらに忙しくなるような文書の改ざんの指示を出すのか、
合理性は皆無です。
もう自棄になって、「全部書類を提出するので好きにお探しください!」、
「こんな書類があるからいけないんだ! 全部捨ててやる!」なら分かります。
でも手間のかかる文書の改ざんをやろうとは思わないでしょ、忙しいんだから。
ですから、文書の改ざんの指示は忙しくない人、
少なくとも財務省理財局以外の人間でないと説明が付かないんですよ。

問題発覚の原因となった件の国交省の文書に関しても、
わざわざ出向いてこっそり差し替えようとしていた事実が明らかに…
こちら
どうしてここまで手の込んだことをしなければならなかったのか、
忙しい人間がわざわざ仕事の手間を増やす理由が分かりません。

第三に、そもそも何で佐川元理財局長は嘘の答弁をしたのが分かりません。
証人喚問でも、近畿財務局の決裁文書を見ていたのか否かを問われましたが、
大阪地検の捜査を理由に答弁拒否、
今回の報告書でも明確にはされていません。
近畿財務局の決裁文書等を見ずに答弁書を作成した印象もありますが、
具体的なことは当事者の口、佐川氏の再度の証人喚問で確かめる他ありません。
ろくな確認もせずに佐川氏があのような答弁をしたとするならば、
国会に対して嘘の発言をしていたこともそうですが、
件の官房長官のレクでも嘘を吐いた可能性もあり、その場で何を話したのか疑問です。
佐川氏がいつ近畿財務局の決裁文書の内容を認識したのかは重要な問題です。

報告書の通りならば、政府・官邸をも騙していた可能性が高いわけで、
どうして真相解明まで1年もかかったのか疑問が残ります。
もっと安倍政権が主導的に動いていたら、財務省に責任を押し付ける形で、
早期に森友学園問題は終止符を打てたかもしれません。
それをダラダラと引き延ばすことになったのは、
何ら主導的に調査を行わなかった麻生財務大臣と安倍総理の責任でしょう。


最後にこの調査報告書の評価として、
政府は「発端は佐川氏の国会答弁。忖度はなかった」という見解に対し、
新聞社は「発端は安倍総理の国会答弁。忖度を否定せず」と評価が分かれています。
改ざんの発端が佐川氏の国会答弁であるとするのは無理があります。
なぜなら、最初に改ざんした部分が国会議員や安倍昭恵夫人の名前だったからです。
佐川氏の国会答弁が発端なら、
それよりも先に学園との価格交渉を伺わせる記述を削除するのが当然です。
国会議員の名前を最初に削除したのですから、
安倍政権への忖度とは言わないまでも、与党自民党に忖度したのは明らかです。

そう言う意味では誰に対しての「忖度(そんたく)」だったかは別としても、
財務省が政治家の意向を忖度して改ざんに及んだ可能性は高いと思われます。


◆ニュースネタ 安倍総理が欠く概念『機会の平等』
毎度のことながら、森友・加計学園問題における安倍総理の答弁は噛み合いません。
こちら

森友学園問題に対して、
>「不正はしていない。政治の世界において大きな問題になってきた贈収賄では全くない。
> そういう文脈の中において、私は『一切関わっていない』ということを申し上げている」
加計学園問題に対して、
>「私が食事をごちそうしてもらいたいから、
> 国家戦略特区を特別にやるなんて、考えられないですよ」
という発言が出てくること自体が、この問題を理解しているように思えません。

森友学園問題は贈収賄の類の問題ではありませんし、
加計学園問題は安倍総理の贈収賄の可能性はありますが、
問題の本質はそこではありません。
特定の「お友達」のみが優遇措置を受けているのではないか、そこが問題なんですが、
安倍総理は、そもそも、それ自体が問題と思っていない節があります。
自分が「特権階級」だから、特別扱いを受けるのは当たり前、
自分が特別なのだから、自分の「お友達」を特別扱いをするのも当たり前、
そういった独裁者的思考が垣間見えることが多々あります。

「李下に冠を正さず」、森友・加計疑惑で支持率が急落し、
国会で連日のように集中審議が行われるようになって以降、
安倍総理が頻繁に使っている故事成語です。
意味は、低木の李(すもも)の樹の下で、帽子(冠)を直そうとすると、
泥棒と間違われるので、そのような疑わしい行為はしない、ということです。
一見すると、適切な故事成語に思えますが、この言葉を使うこと自体、
森友・加計学園問題の本質を理解しているようには思えません。
つまり、安倍総理は森友・加計学園問題は、
「不正ではないけれど、疑わしく見えるに過ぎない問題」に過ぎず、
疑わしく見えなくすれば良い=適当に説明できれば十分、と考えてる節があります。

森友・加計学園問題の本質というのは、先の故事成語に喩えれば、
加計理事長が李を取るのは自由、
籠池氏が李を取るのは…まぁ、許可しないでもない(後に禁止)、
京都産業大が李を取ろうとしたら…「あんたはダメェ!」、という話。
ごくごく簡単に言えば、『えこひいき』な話なんです。

その『えこひいいき』=差別の理由が何なのか。
加計学園問題で明らかになったのは、
後付けに加計学園以外に許可されないように条件を締め付けたことでした。
そしてその条件の締め付けに合理的な理由がない。区別ではない、明らかな差別。
国家戦略特区の会議に加計学園と京都産業大の獣医学部の計画が並んでしまえば、
明らかに見劣りする加計学園が排除されかねない、
それを総理なのか、官僚らは恐れて京都産業大をそもそも選考から外すよう画策した。
完全な差別です。そして差別を受けた理由が、「お友達優遇」なのです。
それに国民は怒っていることに何故、気づかないのか?

「平等に取り扱え」、おそらく安倍総理がこの言葉を聞いて思い浮かべるのは、
『結果的平等』であって、共産主義の失敗を挙げて平等など馬鹿げてると言うのでしょう。
しかし、現代に求められているのは、『機会の平等』です。
裕福な家に生まれた人間も、貧乏な家に生まれた人間も、
等しく教育を受ける機会を与えられる、
その機会を活かせるかどうかは個人の才覚次第、今の平等は『機会の平等』です。
人間は平等とはいっても、実際のスタート地点は異なるわけです。
ゴールまで短距離で一直線な人もいれば、ゴールまでが長く紆余曲折の人もいます。
格差によってゴールまでの難易度が違いすぎるため、
スタート地点の補正をしようということです。
200M走のようなコーナーのあるトラック競技において、
外周であればあるほどにスタート地点が前になるのと同じことです。
それが今日の「平等」の考え方です。

その視点を安倍総理は徹底的に欠いていると言わざるを得ません。
森友・加計学園問題を「庶民のやっかみ」程度にしか思っていない。
だからいつも真剣みが足りない。
だから「贈収賄ではない」とか「大きな問題ではない」と簡単に言えてしまう。
違うんですよ、安倍総理のお友達とお友達以外とが区別され、
自分のお友達に優遇措置を与えることによって、
差別的取り扱いをしているのが問題なんです。
そこを履き違えている以上、この問題が解決することはありえません。