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2011年12月31日

2011年も終わり

波乱含みだった2011年も終わりを迎えようとしています。
2011年の感想に関しては前回書いた通りで、
2012年の展望も決して明るいものとは言えず、
いや、明るくなるかもしれないし、そうでもないかもしれない、、
世界の変化の中で日本が、国民が、今年以上に決断を迫られる可能性が高い年だと思うので、、
良い年が来るのを祈るのではなく、良い年を作って行きたいものですね。

特にネタもないので、相変わらずの『WHITE ALBUM2』の感想で今年も終了。
もう頭の中の半分は雪菜で埋められているし(苦笑)


◆ゲームの話 『WHITE ALBUM2』
現在の進捗状況は、千晶2回目クリア、麻理クリア、雪菜プレイ中という状況です。

千晶は単独でプレイしていると、終盤の展開に唐突感があって、付いていけなかったんですが、
雪菜のシナリオをプレイしていたら意味が分かりました。
まぁ、でも千晶の行動も正直分からないところが多いです。
当初は史実通りに描いていたのは間違いなく、
路線変更を図ったのは、自己を投影するためなのか、雪菜へのメッセージなのか、
それ以外のルートでは後者の可能性もありますが、千晶シナリオは前者ですかね。
いずれにせよ、千晶が『小木曽雪菜』という人間を解釈し切れなかった面は否めず、
正面から取り組んだであろう千晶1回目がどういった結末だったのか気になるところです。

麻理はシナリオライターが悪趣味だなという印象しかないです(^^;
麻理と佐和子の軽妙なトークの「陽」と、
春樹の側のシリアスな展開を描く「陰」とを、並行的に描いたのはもう悪趣味としか。
シリアス・笑い・シリアス・笑いと展開しちゃうので、シリアスで笑っちゃいました(爆)
まぁ、でもプレイ前の予想に反する意外な展開でした。
唯一の年上キャラなので、当然そういう期待をするわけですが… もう笑うしか(^^;
このシナリオでは雪菜がかなり面倒くさい女として描かれてますが、
他はわりとあっさり目なだけにこれはこれでアリだったかと思います。

雪菜はようやく『WHITE ALBUM』という展開になりました。
色々と語るまでもなく、雪菜シナリオの主人公モノローグで雪菜の魅力が全て語られてましたね。
『小木曽雪菜』という人間は「物語の主人公」で、
良くも悪くもシンデレラコンプレックスの気が多少ある少女マンガの主人公的存在です。
ただ、その相手が万能で全くブレず、望むことを何でもしてくれるような王子様ではなく、
ごく普通の傷つきやすい青年であった、ということでしょう。
そんなただ夢見がちな女の子に過ぎないのなら、『小木曽雪菜』は「キャラクター」に過ぎないのですが、
世界が自分を中心に回っているなんて微塵も考えていなくて、
傷ついて、相手を傷つけて、逆に後悔でもっと傷ついてを繰り返す痛いほどの優しさを持ち、
物語のヒロインのような決断や勇気が持てずに、でもここ一番では可愛く格好良くて、
常に迷いながら、葛藤しながら生きていく、そんなリアルさが「人間」たる理由であり、彼女の魅力でしょう。
雪菜いいなぁ… 私が好きな二次元ヒロインで三本の指に入るレベル。
ちなみに、1人目は『真野妖子』、これはガチ。ファミ通増刊の宮尾岳絵を見てなかったら、オタクになってない。
2人目は『フィーナ』かな。まぁ、未だに原作もプレイしてないし、アニメも見てないのですが(爆)
3人目はBLESSの『比奈山皐月』だったんだけれども、雪菜が振り切りそうな勢いです。フィーナ超えもある。

まぁ、でも気がかりなのは、まだかずさが出てきてないこと…
選択肢自体は出てるけど選べないために後回しになっているわけですが、おそらく雪菜クリア後になるのでしょうが…
そうなると、また雪菜を振る展開になるのか… 勘弁して欲しい。
かずさが出てきた上で雪菜を選ぶ展開もあるといいんだがなぁ…

2011年12月29日

人間『小木曽雪菜』

Leafの美少女ゲーム『White Album 2 ~closing chapter~』をプレイ中です。
まだ終わっていませんが、序章終了後から期待していた以上に面白いです。
もっとも、評価はかなり分かれそうな感じはしますが…
第一に『WhiteAlbum』と銘打っていいのかという問題があるかと。
内容的には同じ雰囲気がありますが、1はアイドルものだったのに対して、
今回は普通の大学生の恋愛模様なので『WhiteAlbum』の特徴がないですし、
序章では一応バンドをやっていたので新曲の『届かない恋』を始め3曲以上出てきますが、
終章は音楽をやっていないのでサッパリなので、アイドル・音楽性の要素が欠けています。
個人的にはKIDの『メモリーズオフ』シリーズに近い印象を受けますので、
続編と考えると微妙な評価になるかもしれません。
そういったマイナス面を考慮したとしても、良い作品に仕上がっていることは間違いないです。

現在の進捗状況は、小春クリア、千晶1回目クリア、千晶2回目プレイ中といったところ。
まだ半分も終えていないので、感想を書く段階ではないのですが、ここまでは非常に良い流れです。
小春シナリオは前作のマナに似てますが、それよりも不幸・堕落度合い高いです。
某△です!みたいな流血沙汰不幸惨事ではないですが、
そんな突発的不幸よりは身近にある不幸という感じで、良い(?)不幸な味を出してました。
まぁ、でも結局は雪菜の1回目の傷をプレイヤーに伝える役割だった印象もありますが。
それでも妙に小春の絵がエロいのはガチ。

千晶は1回目で展開は読めていましたが、2回目は衝撃の連続でしたね。千晶ではなく雪菜に対して。
千晶は美少女ゲームのヒロインを根底から覆しかねないヒロインなわけですが、
それでも妙に憎めないところがあることも事実で、プレイしていてそんなに不快感はないです。
まぁ、千晶ってプレイヤーそのものですもんね。
序章プレイした後に終章プレイしているプレイヤー、傍観者だからこそ楽しめるわけですから。
そんな千晶以上に驚いたのは『小木曽雪菜』という「キャラクター」、
序章で見せた誰にでも優しく可愛らしい学園の正統派アイドルとしての彼女、
本当は茶目っ気があって家庭的で少し内向的な彼女、
少しやきもち焼きで毒の入ったことを言うツンデレ要素のある彼女、
本当は臆病で人が離れていくのが怖くて鬱屈とした想いを抱えるヤンデレ要素のある彼女…etc。
正統派ヒロインであり、家庭的ヒロインであり、ツンデレであり、ヤンデレであり、
さらに終章では序章の影響で少し情緒不安定な面もあって、
そういう意味で『小木曽雪菜』という「キャラクター」は完全に破綻しているとも言えます。

つまり、『小木曽雪菜』はツンデレだとかヤンデレだとかそういった記号で括れない存在、
「キャラクター」という個性が混沌の中で漂い、千変万化しながら表層に現れる「人間」なわけです。
主人公よりも主人公らしい、明確な個性を持たない「人間」です。
美少女ゲームに限らず、恋愛創作、リアルの恋愛話もそうですが、
どうして人間は恋の話が好きなのか、それは話(視点)を通すことによる「分かりやすさ」でしょう。
恋や愛という人間の心理の中でも最も理解するのが困難な感情を、
話を通すことで分かりやすくし、理解した気持ちになれる。
それはリアルな恋の話でも一緒で、「どんな人?」という質問によって
人間は話し手の視点によって常に「キャラクター化」されてしまうわけです。
でも、現実の人間がそんな「キャラクター」で一括りにできるかといえば嘘であり、
それはその人に対して一番出ている「キャラクター」にすぎず、
実際は二面性以上に色々な多面性を「人間」は持っているわけです。

あまり詳しく書くと千晶シナリオのネタばれになりそうなので、ここらで止めますが、
『小木曽雪菜』は単純に理解できる「キャラクター」ではなく、
私たちが「キャラクター」として理解したつもりでいる「人間」そのもの、
私たちが「人間」である以上は絶対に最後まで真に理解できない「人間」そのものなわけです。
だから『小木曽雪菜』の感情や行動は絶対に理解できないし、
それはシナリオライターもそうだろうし、『小木曽雪菜』も分からない、
ただ「それが『小木曽雪菜』という人間だから」という言葉に集約されてしまうのでしょう。
序章プレイ時の『小木曽雪菜』は極めて人間臭い「キャラクター」という印象でしたが、
終章をプレイしながら「キャラクター」を超えて動き出す「人間」だと感じます。

そう考えていくと、『小木曽雪菜』という「人間」は、
「キャラクター」を求める美少女ゲーマーに対するアンチテーゼとも言え、
二次元キャラクターなのに極めて三次元の精神構造を持った存在です。
そこが『小木曽雪菜』の最大の魅力であり、この物語を成り立たせている理由なのかなと思います。
雪菜がもっとズルイ子だったら、逆にただ良い子らったら、
箱入り娘の守られてばかりの子だったら、逆にポジティブで積極的だけの子だったら、
そんな一面的なキャラクターだったら、この物語は成立し得ないし、
恋人であり、友人であり、パートナーであり、家族のような存在であるといった、
そんな色々と混じり混じった感情からくる関係性こそが、この物語を成立させてるように思えます。
ホワイトアルバム2はラブストーリーであってラブストーリーではない、
恋人という視点だけでは理解できない『小木曽雪菜』と主人公の関係性が非常に面白いです。

長々と語ってきましたが、要は『小木曽雪菜』がたまらなく好きだということです(笑)
どこまで行っても理解できない、毎日のように見せる顔が違う人間『小木曽雪菜』が好きです。
枠だとか、縦・横、奥行きを加えても、全てを知ることができない、
「人間」の味を思い起こさせてくれる作品です。


◆プロ野球 ソフトバンク・帆足のFA人的補償プロテクトリストに松中・多村が漏れる?
正直言って、帆足投手の移籍による人的補償は全く期待していないんですが、
松中選手がプロテクト漏れになるとすれば、獲得して欲しい気持ちもありますね。
まぁ、最終的にはプロテクトされると思いますが。
ライオンズでソフトバンクから欲しい選手は、
野手では内川・本多・松田・長谷川選手の4人ぐらいで、
若手を取るなら自前の選手を育てるでしょうし、取るとしても大砲候補、江川選手と李選手か。
投手も杉内投手と和田投手が抜けた影響で、ほとんどの1軍投手はプロテクトできる計算ですから、
戦力補強として計算できるとは思いません。
仮にプロテクトを外れたとしても、松中選手と多村選手は高年俸で、
そこまでして獲得する価値があるのかと考えると微妙な面もあります。

松中選手の年俸2億円は難しいとしても、1億円台に減額できるなら、獲得もあるかもしれません。
左の大砲候補が育っていない現状ですから、松中選手の経験は若手に良い影響を与える可能性があります。
特にタイプの似ている坂田選手は参考になるんじゃないかと。
ここまで外国人補強しか動きがないですし、もしプロテクトを外れたのならアタックしてもらいたいです。
多村選手に関しては… 右で故障も多いので…


◆プロ野球 2012年の埼玉西武ライオンズ 野手編
今オフにおける野手の戦力異動を簡単にまとめると、
フェルナンデス選手は楽天を選択し、後藤武敏選手は横浜へトレード、
石井義人選手とGG佐藤選手らは戦力外、ブラウン・マルハーン選手も退団、
中島選手はポスティング移籍でヤンキースと交渉中、
入団したのはトレードで横浜から武山捕手が、
新外国人選手としてユーティリティプレイヤーのヘルマン選手、左のカーター選手、
ドラフトでは俊足の田代選手、高校生の駒月選手と永江選手が加わった形です。

中島選手の移籍交渉が芳しくないだけに、残留の可能性もあり、
その場合はライオンズにとって非常に大きな戦力補強となるのですが、
現時点では中島選手が抜けた時のことを想定しなければなりません。
そうなると、フェルナンデス選手も抜けたことで、
クリーンアップ2人がいなくなるわけで、チームとしては非常に苦しくなってしまいます。

その穴埋めとして期待されるのが新外国人選手2人なわけですが、
まずはこの当たり外れが非常に重要になります。
過去の例から俊足高齢ユーティリティプレイヤーのヘルマン選手は厳しいかなと。
片岡選手が開幕に間に合わない可能性を考慮して、セカンドも守れる選手を取ったようですが、
この手の外国人で成功したのが広島のディアス選手やシーツ選手ぐらいなので、正直期待薄です。
カーター選手は左の大砲候補として期待してますが、こればかりは蓋を開けてみないと。
左投手が苦手という話もあるので、そこは不安要素です。
どうでもいいけれど、クリス・カーターってXファイルかよと思った。
打席に入る際は是非ともXファイルの音楽でヨロ(笑) 何かは起きそうだ(^^;

ポジション的には、キャッチャーが炭谷銀仁朗選手を軸に、星・上本・武山選手の争いとなり、
ファーストが新加入のカーター選手やヘルマン選手、
セカンドが片岡選手の間に合わない可能性を考慮して、原選手やヘルマン選手、
サードが中村剛也選手で、ショートは浅村選手が軸。
外野は栗山選手は確定で、秋山選手が有力、
もう1枠は左の坂田・大崎選手、右の熊代・高山・佐藤友亮選手やヘルマン選手か。
個人的には熊代選手には大きな期待をしているので、スイッチ転向で実戦を積ませたいので、
できれば2軍でしっかり育てて、後半戦や来年からレギュラーを狙うという展開が理想なだけに、
高山選手や佐藤友亮選手の踏ん張りに期待してます。
逆に坂田選手と大崎選手は来年が勝負、ここでレギュラーを取れないともう無理、
それぐらいの強い気持ちで立ち向かっていって欲しいです。

問題の打順の方ですが、ポイントとなるのは5番打者だと思います。
4番の中村剛也選手の後を打つ打者が一番重要です。
黄金時代中期の秋山選手の後の清原選手、黄金時代後期の清原選手の後のデストラーデ選手、
近年ではカブレラ選手の後の和田選手、中島選手の後の中村選手と、
その時々の看板打者の後ろを打つ選手が良ければ、チームの成績は安定します。
中島選手が抜けるとすれば、看板打者は中村選手になりますし、
そうなると5番が最も大事な打順だと言えるでしょう。
そこに一番良い打者(正確には2番目)を置きたいのですが、
栗山選手は得点圏打率は高いものの、四球を選ぶことが多く、1~3番に置きたいところ。
新外国人選手のカーター選手とヘルマン選手が使えればいいのですが、
蓋を開けてみないと分かりませんし、
余程開幕から好調でない限りは、中村選手が歩かされて勝負というケースが多くなり、
それにより力みからボール球に手を出し、泥沼にはまっていく可能性が大きいだけに、
日本の野球に慣れていない新外国人選手を置くのはリスクが高いです。
そう考えていくと、フェルナンデス選手は適任ではあったのですが、残念ながら退団、
そうなってくると浅村選手しかいないと思います。
タイプ的にはホームランバッターではありませんが、今シーズンも9本打ってますし、
来年は最低でも2割8分10本塁打を期待してますし、3割打てば中島選手の穴も埋まるほど、
勝負強く、何かをやってくれる期待感に満ちた選手なだけに、思い切って5番で使って欲しいです。
最終的には3番を打てるぐらいになって欲しいのですが、
すぐに3番に据えてしまうと、3番ショートということで中島選手と比較されてしまうだけに、
3番以外の打順で使うのがベターかと思われます。

次に3番打者ですが、ここに結果が出るまでという条件付で外国人選手を起用して欲しいです。
中村選手の長打力は外国人選手に負けていないと思うので、
自分が認めざるを得ない打者が後ろに控えていたら、
ホームラン狙いの雑な打撃をする可能性は低くなると思われます。
日本の野球に慣れるまでは3番で使って様子を見て、良ければ5番と入れ替える、
個人的にはそういった柔軟な対応をしてもらいたいです。
3番候補としては栗山選手が適任なんですが、手術明けの片岡選手の全治の程度が分からず、
開幕に間に合うのかは微妙で、間に合ったとしても痛みの有無が問題となるだけに、
片岡選手がいない以上は1番栗山・2番原という流れを崩したくないです。

以上のことから、開幕時点での打順は、
1番 レフト   栗山
2番 セカンド  原
3番 ファースト クリス・カーター
4番 サード   中村剛也
5番 ショート  浅村
6番 DH    坂田
7番 ライト   大崎(ヘルマン)
8番 キャッチャー炭谷
9番 センター  秋山

交流戦終了後ぐらいには、
1番 セカンド  片岡
2番 サード   原
3番 レフト   栗山
4番 ファースト 中村
5番 DH    クリス・カーター
6番 ショート  浅村
7番 ライト   坂田
8番 キャッチャー炭谷
9番 センター  秋山
になってると嬉しいんだけれども…

浅村選手と秋山選手は2年目のジンクスが気になるところですが、
2人ともシーズン前半と終盤が良く、研究されて疲れも出た中盤に失速しているだけで、
2年目のジンクスのパターンは、前半打って研究されて成績落として終了か、
チームの成績の見えた頃の8・9月に活躍して期待感を上げて終了が主なので、
研究された上で、それを乗り越えた2人には当てはまる可能性は少ないです。
あるとすれば精神的な油断? でもレギュラー未確定ですし、油断の余裕もないっしょ。

あとは左の強打者、坂田選手の一本立ちが必要不可欠です。
仮に外国人選手が2人とも外れた場合、
坂田選手が最低でも今年の浅村選手並みに打たないと厳しいと言わざるを得ません。
外野手は他にも熊代選手や斉藤選手と石川選手、ルーキーの田代選手と、
スピードを売りにした選手が多くなり、さらに成長段階にあるだけに、
坂田選手はここらで足場を固めないとチャンスがなくなってしまいます。
来年ダメならレギュラー取りは難しくなるだけに、気合入れてやって欲しいですし、
大きな戦力補強がない以上は、坂田選手と心中覚悟ぐらいの気持ちで腰を据えてやりませんと。

総じて見ると、投手に比べると野手の方が計算できない部分が大きく、
新外国人選手が外れると、正直言って厳しいものがあります。
新外国人選手が当たるか、片岡選手が復帰・完全復調すれば、問題の大半は解消されますが、
個人的見解ではどちらも半々の確率かと。
中島選手の数字的な穴埋めは可能だとしても、その存在感を埋めることはできませんし、
フェルナンデス選手の日本での経験も簡単に埋められるものではありません。
投手に比べて野手は世代交代が進んでいるだけに、
新しい選手に期待するよりは現在の選手のレベルアップが中心になりますから、
浅村・秋山・坂田・炭谷選手らの成長に期待したいです。
野手は投手よりも不安が大きく、少し我慢を強いられる展開となりそうです。

2011年12月26日

今年の漢字は「偽」

個人的には「絆」とは真逆で「偽」という印象の一年でしたね。主に「偽善」という意味で。
東日本大震災で人々の絆を再確認した一方で、
放射能に対するデマ情報が飛び交い、それに踊らされてしまう人々、
今でも被災地の瓦礫処理において地方自治体の受け入れの行動が鈍く、
ごく一部の反対でしょうが、放射線汚染が怖いと頑なに反対する人々、そしてそれに簡単に屈してしまう行政の弱さ、
風評被害による買い控えをする消費者、逆に風評被害だと殊更に騒いで自分たちの努力のなさを棚に上げる農協と農家…
それらはごく一部の動きであり、全体としては「善」の行動をし、変化を受け入れた人が多かったのかもしれませんが、
一方で現状維持を重視し、変化を嫌い、偽善的な行動が目立ったことも事実です。
それは被災者も同じであって、土地から離れようという若者を裏切りだと糾弾したりする行為は、
やはり偽善としか言いようがなく、変化を受け入れられない人々の行動が私には目立ちました。
TPPもしかり、消費税増税もしかり。
両方とも実施方法に問題があるにせよ、世の中の変化からすれば受け入れざるを得ない事柄です。
頑なに拒否姿勢ばかりを見せ、議論が進まないのでは話になりません。
そこら辺が日本人の議論の下手さの理由であり、国内世論ではなく、外圧に屈してしまう理由でしょう。
要は国内で成熟した議論ができないから、外の意見に従わざるを得なくなる。
嫌ばかりを言って、自身の政治的責任は果たさない。まさに「偽善」でしょう。

同じく「偽善」から連想されるのが「正義の名の下の暴力」です。
今年は「アラブの春」と呼ばれたようにインターネットが重要な役割を担い、
中東地域を中心に市民運動が行われましたが、
一方で政権打倒後のエジプトやリビアといった国々が安定したかといえば、そうとは言い切れず、
結局は「現体制に対する反発」という意味合いが強すぎて、
半ばアナーキズムに近い未来像が無い革命に終わってしまったように思います。
インターネットは「扇動」にはもってこいのツールではあるものの、
その先にある「対話」「議論」までは及ばなかった感があります。

日本に目を向けてみると、流行語大賞を取った「なでしこJAPAN」、
代表選手に東京電力出身の選手がいましたが、彼女らが東電を擁護するような発言をネット上ですると、
それに対して中傷とも言える発言を行って荒らしたり、
ツィッターによって有名人の行動が報告されて問題になったりと、ネットの弊害も目立ちました。
彼らからすると、面白半分だったり、正義感からの行動なのかもしれませんが、
それが公平な第三者から見ると、とんでもない行動であったりすることはよくあることです。
自分の正義だけで見るのではなく、反対側からも見つめられる視点の多さを持って欲しいと感じることが多かったです。

同様の傾向は報道の質の低下にも見られることで、
例えば小沢一郎氏の強制起訴問題、まだ決着は付いていませんが、小沢氏の無罪が濃厚な状況です。
小沢氏を強制起訴に駆り立てたものは何だったのか、検察審査会の問題もありますが、
起訴するべきという世論を作ったマスコミにも大きな問題があることは間違いありません。
先日の沖縄局長のレイプ発言にしても、後日の報道では実際に見聞きしたマスコミは少なかったようで、
主に地元紙の報道を追うような形で大々的に報道されてしまい、実際の発言の真偽が確かめられることはありませんでした。
政治に対する監視という意味でも批判報道は必要なことだとは思うものの、
最近はそれを越えて、クレイマーのように難癖を付けた批判報道が目立っているように思えます。
公正な視点があるからこそ、批判報道は意味を持つのであって、
最初からどちらかに偏った立場で報道することは、戦中の大本営発表に従ったマスコミと何ら変わりがありません。
それが分からなくなっているマスコミも多くなってきており、
週刊誌のゴシップ記事並みに落ちてしまった報道に危うさを禁じえません。

昨年から続いている検察の問題も同様。
大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件で明らかになった検察の「偽善」、
Winny事件で無罪が確定したことで、今後は京都地検も批判にさらされることでしょう。
Winny事件を、ごく簡単に言えば、刀を作っている鍛冶屋が殺人幇助で罪を問われるかという話であり、
勿論、刑事事件と知財事件を同列には語れないものの、そういったバカらしさを秘めた事件だったわけで、
そんなイチャモンを権力機関にやられては困るという感じですよね。
「正義の名の下の暴力」、「偽善」を感じずにはいられない事件でした。

いずれの問題においても言えることは、総じて視野が狭い。
自分達の理論だけで組み立ててしまい、そこに疑問を挟む余地がない。オリンパスの不祥事もそうでしょう。
東日本大震災でさらに思考が内向きになってしまい、この視野の狭さは恐怖です。

湊さんは今年を「激」で現そうとしましたが、おそらく来年が「激」でしょう。
政治だけ見ても、アメリカの大統領選挙を始め、主要国の選挙が目白押しで、
そのいずれもが現政権に対して逆風、順風に思えたロシアでさえ、逆風が吹き始めています。
世界が激動の変化を迎えつつある来年において、今年の日本人の視野の狭さが対応できるとは思えません。
的外れな批判を繰り返し、世界から取り残されないように、
私達は常に反対の視点を持ちながら、天秤のバランスの中で物事を決断していかなければならないように思います。


◆プロ野球 2012年の埼玉西武ライオンズ 投手編
今オフにおける投手の戦力異動を簡単にまとめると、
左腕エースの帆足投手がFAでソフトバンクへ、セットアッパーの許銘傑投手がオリックスへ、
リリーフを担っていたシコースキー投手とグラマン投手がそれぞれ退団、
入団したのは阪神戦力外の桟原投手、巨人戦力外のマイケル中村投手、
新外国人左腕のウィリアムス投手、秋の入団テストで好結果のゴンザレス投手、
ドラフトで即戦力右腕の十亀投手、左腕の小石投手が加わったという形です。

帆足投手と許銘傑投手の抜けた穴は大きくはありますが、
野手に比べて投手陣は中堅・ベテラン頼みになっている面が強く、
世代交代を推進していかなければならなかっただけに、却って良かったのかもしれません。
帆足投手は石井一久投手との二択で、石井投手の成績が落ちていただけに残留ならリリーフ転向の可能性もありましたが、
帆足投手が抜けたことで、ベテランの石井投手にはもう一頑張りしてもらわなければいけなくなりました。
勿論、一番の期待は菊池雄星投手の成長ではありますが、石井投手の復活も期待したいところです。
戦力外組の桟原投手とマイケル中村投手がどれだけやれるかは正直分からないです。
桟原投手は故障からどれだけ回復しているのか分かりませんし、
マイケル中村投手も巨人移籍後はさっぱりだっただけに、戦力にならない可能性もあります。
ただ、マイケル中村投手に関しては巨人移籍直後に見た時は組み立てが変で、持ち味を殺していた感があり、
考えて見ますと、日ハム時代も抑え捕手としてベテランの中嶋捕手がマスクを被ることが多く、
キャッチャーのリードで大きく変わってくる投手なのかもしれません。
新外国人は未知数で、ゴンザレス投手は秋のキャンプで好結果を残したので期待していますが、
コロンとした体型なだけに、体重オーバーでキャンプインを迎えるようなことがあると心配です。
十亀投手と小石投手は即戦力で働けそうですが、問題はどこで起用するか。
特に小石投手は帆足投手が抜けたことで先発の機会が増えそうな感じですが、
2人とも当初はリリーフでスタートすることになるのでしょうかね。
いずれにせよ、先発陣が豊富とは言えなくなっただけに、先発のチャンスはありそうです。

新戦力とその穴の分析はここら辺にして、来シーズンの投手におけるポイントは、
「エース」と「抑え」でしょう。
今シーズンは涌井投手と岸投手が揃って不調で二桁ならず、苦しいシーズンとなってしまいました。
来シーズンはソフトバンクが和田・杉内投手が抜け、日ハムはダルビッシュ投手が抜ける可能性が高く、
楽天も岩隈投手が抜ける可能性が高いということで、エース対決は絶対に勝利しなければなりません。
涌井投手と岸投手、そして抑えから再転向の牧田投手と3人の右腕がレベルの高い争いをすれば、
先発投手陣の層は自然と厚く感じられることになるでしょう。
まずは主力投手がしっかりとすること、そこがポイントですね。
二つ目は抑えを誰にするのか。
現状では新外国人投手のウィリアムス投手とゴンザレス投手を当てはめるようですが、
二人とも未知数なだけに、抑えとして固まるかどうか不安が残ります。
個人的にはセットアッパーとして活躍した岡本篤志投手に期待しています。
とりわけシーズン終盤は試合の流れを左右するような絶体絶命の場面でマウンドに立ち、
相手を力で捻じ伏せて抑えることで味方の士気を高め、数多くの逆転勝利の立役者となり、
シーズン後半は許銘傑投手以上の、牧田投手に並ぶ活躍を見せてくれました。
この投手で打たれたら諦めがつく、そういった風格を身に付けてきただけに、
最後を任せるには適任のように思います。
5月頃に一時抑えを務めましたが、その時は最後に投げさせられているという感じが強く、
頼もしさはまだなかったために失敗してしまいましたが、
今の岡本篤志投手なら、抑えで使っても抑えることのできる精神力を身につけているはずです。

以上のことから、投手陣の起用法を考えて見ますと、
[右先発] 涌井、岸、牧田、西口、大石、岩尾
[左先発] 石井一久、菊池雄星、中崎
[右中継] 野上、木村、十亀、平野、坂元、桟原、藤原、田中、藤田
[左中継] 小石、星野、松永、武隈、ウィリアムス、江草
[抑え]  岡本篤志、ゴンザレス、マイケル中村

先発投手は、涌井・岸・牧田・西口・石井・菊池でほぼ確定。
ベテランの西口・石井一久投手頼みなのは辛いので、
2年目となる大石投手やルーキーの十亀投手と小石投手が谷間や緊急時で投げてくれれば。
リリーフではクライマックスシリーズでも投げた野上投手に期待してます。
投げっぷりがよく、チェンジアップも効果的なだけに、
許銘傑投手に代わる8回のセットアッパーとして活躍してくれれば。
7回のセットアッパーには今シーズン7・8月に活躍した木村投手、
ルーキーの十亀投手が務めるようになれば、フレッシュさも加わり、頼もしい感じです。

総じて言えるのは、投手陣に関してはあまり悲観していません。
可能性的には若手が全く育たず、サッパリという可能性もあるものの、
一方で今年のホークスのように若手が一気に開花する可能性も秘めています。
チームの中心となる涌井・岸・牧田・菊池雄星投手らがグイグイ引っ張っていく展開になれば、
非常に面白い投手陣になるかと思われます。

2011年12月21日

今さらですが。

今年の漢字は「激」がよかったなーと。
うん、まぁ某総書記が亡くなってからそう思ったわけです。スマン。色々ありすぎだろ今年は…

さてさて。
まさに激動の2011年となりましたが、それももう残すところ10日ほどとなりました。
充実してたかどうかといえば、近年にないくらいに充実してました。
わずらわしい一般の仕事をきっぱり捨てて、家業に専念できただけでもう言うことは何もない。
悩みのベクトルを一本に絞れるというのは非常に気が楽なものです。
それ故に例年以上に課題も多く見つかりましたが、言うなれば我が本願故に。
前向きに捉えて今後も頑張りたいです。
せめて「近年にないくらい」の一文がボジョレー並に価値が下がらないような生き方を。

以下、日本の首脳交代の速さと資本主義経済崩壊の序曲から
礼節と持戒の大切さをつとつとと語ろうと思ったけど、宗教臭いからヤメました。
というか、本当に大切なのはそこじゃないはずですが。コレだとただの儒教道教崩れですらない。
でも今の日本が儒教道教崩れですらない段階のさらに遥か下の方に居るのは確実。おまえは何を(ry

中庸って難しいですね。

全然関係ない話ですが、年末恒例冬のアレは多分見送りです。
金が無ぇ…面白そうなのいっぱいあるけどなー。

近況。
冬に入って暇になったので、ようやくサーバー構築に本格的に乗り出しました。
今は試験運用状態なので、Ubuntuでやってますが、いずれ遷都ちゃんにしたい。

とりあえず目指す所は手を出しすぎたwebサービスを整理すること。
まずは一番大容量のデータを預けているDropなんとかを、少なくとも費用が掛からない容量までに減らしたいと思っています(現在25GBほど使用中)。
それで、ついでにマシンからはデータを削除してすべてサーバーで見るようにできれば…という野望。
その次にロリポ。最終的には自宅サーバーでmodxあるいはmovabletypeを動かしたい。

何の為にするかというと、頭を休ませないためです。費用はねぇ…自宅の方が最終的にかかる思うの。

現在はowncloud稼働中。
win版operaのプラグインで音楽データをストリーミングできたり、スマホからも普通に使えたりで最初は感動しましたが、課題がまだまだ多く、ちょっと超困ってます。

・webdavの使い勝手が悪い。すぐバグる。
  webdav接続
  →新しいフォルダ作成
  →バグる
  →以後接続できなくなる
 の繰り返しで死にそうになった。

・バグった後にスマホからブラウザ経由でもフォルダを認識できない。(PCはOK)

大まかにこの2点が大きな問題です。
パーミションのせいもありますが、サーバーマシン上ですら、webブラウザ使わないとファイルが見れないもどかしさは筆舌に尽くしがたい。パーミション変えるとwebからは一切操作できないですし。
今はまだロリポをwebdavで見る方がずっと安定してます。

ここからは少しワガママでおかしな話になりますが、
Dropなんとかさんが不便なのは、直接webdavが使えない点だったりします。
オンライン同期サービスなので当然ですが、インストールと同時にマシン上のディスクにフォルダが作られ、それだけディスクが占有されてしまうわけなので、借りる容量が大きければ大きいほどマシンもHDDも圧迫されます。
一度オンラインストレージに対して同期が成功してしまえば、今度はマシンの専用フォルダが要らなくなるわけで、直接D(ryにデータを保存して、ドライブとして扱いたくなりました。
これを解決できるのがwebdavで、オンラインストレージをローカルディスクのように仮想化することができます。

一応、otixoというサービスにD(ryを登録して、webdavからotixoにつなげるということもできますが、
如何せんこのotixoは非常に繋がりにくいです。

そもそも私の用途がファイル同期サービスから外れた時点で、D(ryはほぼ用済みといえるかもしれません。
うまく表現できませんが、Dなんとかさんは私の求めるところとなんか違うんです。
考えるまでもなく、同一のデータを扱いたいのなら最初から複数のPCなど持たなければいいですし、
単にローカルと別にデータを保存したいなら、ポータブルドライブでも買って持ち歩いた方がよっぽど効率的ですが、落ち着きのない性分故に、またどうやってデータを消し去るか分かったものじゃない。そもそもポータブルといえどディスクとケーブルが邪魔でしょうがない(ぇ
そういった点で安心したいのと、クライアントとサーバーでしっかり役目を分けておきたいというのもあるかもしれません。

色々つまらないこと書きましたが、ファイルサーバーsambaと比べつつ運用することになるはずです。
sambaは開けるポートが多いので、自分が使うPC全部のMACアドレスはっきりさせてから…

2011年12月13日

なにやら

有名人のお墓参りがブームらしいとか…
正直言って、単なる石に会いに行ってどうするのと思わなくはないものの、
(ただし、将門石みたいな怨念が籠もったものを除く)
まぁ、そこは個人の好みの問題なので別に構わないのですが、
墓の前で写真撮影をする神経が全くもって理解できません。
いつから日本人はこんなに無礼になったのでしょうか。
故人が墓にいると考えているのなら、無断撮影による盗撮ですし、
墓など単なる石と考えていたとしても、
厳粛な雰囲気を必要とする社会的な儀礼の場としての墓を汚す行為に他なりません。
白い霊魂が移った? ラッキー、有名な故人の霊だって? バカいえ、墓に集まった単なる浮遊霊だよ。
別にお墓参りをするなとは言いませんが、
妖怪じゃないんですから墓場で運動会みたいなバカ騒ぎだけはしないでもらいたいです。

写真撮影といえば盗撮も増えているとか。
スマートフォンなど手軽に撮影機械を持ち歩けるのはいいのだけれども、
それに比例するようにマナーも悪化しすぎています。
私は写真自体をほぼ撮らないし、残さない人なんでよく分かりません。
自分の見た世界と、写真として客観的に残した世界は別モノじゃないですか。
さすがに主観が先で客観が後とは言いませんが、それでも認識論における主観の重要性は変わりがなく、
主観を客観として残せるわけではない写真にそれほど魅力を感じません。
プロのカメラマンの視点が見事な写真は芸術だと思いますが、視点を欠く普通の写真には意味を見出せません。
今の時代は「とりあえず撮っておこう」という安易な撮影が横行しているのが気に入らないです。
そういうのは「娯楽」ではない。
そう考えると、真の「娯楽」ってのは減ってきてますね。
「暇つぶし」ばかりか。おいおい、どんだけ暇なんだよ(苦笑)


◆プロ野球 帆足がソフトバンクへFA移籍「福岡の血が流れている」
最終戦終了の挨拶の時点で、一人だけ感極まっていた帆足君、
その時には心の中でFA移籍をある程度固めていたでしょうから、
そんな福岡の血が流れている帆足君がクライマックスシリーズ・ファイナルの初戦に先発したら、
そりゃもうホークスを勝たせようとしますわな(苦笑)
そうです、帆足はスパイだったんです!!

……
………orz
選手もファンも、みんながソフトバンクに負けて悔しい思いをしていたのに、
福岡の血が流れている選手会長は微塵もそんなことを思わなかったんでしょうね。
まぁ、ぶっちゃけライオンズファンの神経を逆撫でしますわな。
さすがにスパイは冗談ですが、「もう帰ってくんな、顔も見たくない」という気持ちです。
かつての工藤投手や石毛選手のFA移籍、
昨年の細川選手のFA移籍とは全く違う喪失感よりも怒りが先行してしまうだけに、
今後は敵としても応援したくないです。
帆足には絶対負けない。

同じくFA宣言していたミンチェ投手はオリックスへ移籍。
こちらは同一リーグとはいえ、逆に心配な感じもします。
低迷していた時期が長く、今年大活躍だったとはいえ、後半はやや尻つぼみだっただけに、
岸田・平野投手を始め、若くて意気のいい投手の多いオリックスで活躍の場はあるのかなと。
こちらも同一リーグ相手なので、頑張れとは言えませんが、
交流戦の時ぐらいは応援しようかなという感じです。帆足は交流戦でも絶対応援しないよ?

そんなFAで投手が2人抜け、フェルナンデス選手は楽天に取られてしまい、
ポスティング移籍の雲行きが怪しくなったものの移籍が基本線の中島選手と、
主力選手が抜けてしまうライオンズですが補強はサッパリ。
外国人選手でセカンドも守れるユーティリティプレイヤーを取るみたいですが、
そういうタイプは広島のディアスやシーツ以外に活躍した記憶がなく、
ほぼ間違いなく外れなんだろうなと思っちゃう辺りが寂しいです。補強になってねぇ…
とりあえずクリーンアップが打てそうな外国人選手と抑え投手候補の獲得はしておいて欲しいです。
入団テストしていたテリー選手らは結局不合格だったんでしょうか?
中島選手が残留ならこれ以上ない補強ですが、そうでない以上はしっかり補強して欲しいです。

来年のライオンズの陣容に関しては後日詳しく書く予定ですが、
野手では坂田選手が一本立ちしてくれないと厳しいですね。
外国人補強も当てにできない以上、左の大砲候補の坂田選手が花開いてくれませんと。
カブレラ・和田選手が抜けて、中村選手が開花したように、
打線は坂田選手と心中する気持ちで我慢強く使っていく必要があるように思えます。
投手では涌井・岸・牧田投手の右の3枚は強力として、左の菊池雄星投手が二桁勝ってくれないと困ります。
来年が勝負の年、新しい左のエースになるためにも、菊池雄星投手には結果を残して欲しいです。
あとは西口投手と石井一久投手の両ベテランにもう一分張りしてもらわねばならず、
逆にミンチェ投手の穴は木村投手や2年目の大石投手といった若い投手の台頭に期待したいです。
あとはルーキー次第、十亀投手と小石投手がどれだけやるか。
2人とも当初はリリーフだと思いますが、特に小石投手は先発のチャンスがあるかも。
大学の先輩の武田勝投手のようにリリーフから徐々に先発へという起用法になってくるかと。


◆プロ野球 牧田投手が新人王に輝く
プロ野球は各賞が発表され、MVP・新人王・ベストナイン・ゴールデングラブが決定しました。
今年はどれも順当だったと思います。特に異論はないですね。
嬉しかったのは、牧田投手がぶっちぎりで新人王に決まったことと、
浅村選手が1塁部門で2位に入ったことです。

牧田投手の活躍は文句なしだったものの、楽天の塩見投手が対抗馬として上がってきて、
それによる票割れによってロッテの伊志嶺選手との三つ巴になるかと思われましたが、
蓋を開けてみると牧田投手の圧勝でホッとしました。
打たれたとはいえ、クライマックスシリーズに出場し、活躍したことが好印象を与えたのでしょう。
その牧田投手の来季の推定年俸は3400万。
金額を明言しておらず、2倍から3倍の間ということは確かなのですが、
それだと3000万円から4500万円と幅が出ますが、上記の予想金額になった模様。
そうなると楽天の塩見投手や阪神の榎田投手とそう変わらず、あんまり上がらなかったという印象も。
個人的には3倍増の4500万円でスッキリしたように思います。

浅村選手は交流戦から外野手で起用されることが多くなったため、
ゴールデングラブを取れるとは思っていませんでしたが、
それでも票を集めたということはファーストの守備を記者が評価していたに他ならないでしょう。
そのまま1塁で起用し続けていれば、ゴールデングラブを取れていたかもしれませんね。勿体無い。
来年からはショートでゴールデングラブを取り続けられるよう頑張って欲しいです。

2011年12月08日

中島の落札球団はヤンキース

正直言って、まさかのまさかですよねぇ… なんだか雲行きが怪しくなってきましたね…
ヤンキースの内野陣は、ショート・ジーター、サード・Aロッド、
セカンド・カノ、ファースト・テシェイラと、主軸が揃っていますし、
ポスティングでは井川投手の時に痛い目に合っているだけに、
余程のことがない限りは入札しないと思われたのですが…
結果的に言えば、一番熱心だと思われたジャイアンツが入札しないなど、
思ったほど評価が上がらずに入札額が2億円前後に留まったことで、
控え内野手の評価で入札したヤンキースに決まってしまったということでしょうか。
昨年に引き続き、これがポスティングシステムの怖さですね。
最も評価している球団が落札球団になるとは限らないという意味で…

ライオンズファンとしては、送り出す以上はメジャーでバリバリ活躍して欲しいですから、
試合に出ることさえ難しいヤンキースへの移籍は嫌ですね。
ただ、スーパースターのジーター選手にも衰えが指摘され始め、
Aロッド選手も故障がちだったこともあり、主力のDHでの起用が多くなれば、
中島選手が実力でレギュラーを獲得することも不可能ではありません。
問題はヤンキース側の実際の評価がいかほどかですよね。
あくまで控え内野手の評価でしかなく、落札決定も副産物に過ぎないものだとすれば、
与えられるチャンスも少ないでしょうし、マイナーで過ごす「メジャー体験入学状態」になりかねず、
もしもジーター・Aロッド選手に代わる後釜として評価されているならば、
最初は控えでスタートしても、与えられるチャンスは多くなり、実力でレギュラーを獲得できるかもしれません。
後者の展開になるならば、難しくとも挑戦甲斐のあるチャレンジとなりますから、
ライオンズファンとしても熱く応援したい気持ちになります。
逆に前者の展開になるとすれば、今の井川投手の現状になりかねず、
メジャーになんて絶対に行かせたくないという気持ちになってしまいます。

あとは代理人を通じた本人とヤンキースとの交渉になるでしょうが、
マイナー契約であるなら前者の可能性が高いので残留してFAで挑戦した方が無難、
メジャー契約を取れるなら後者の可能性も出てくるだけに、道は険しくとも挑戦し甲斐があるかと思います。
中島選手にとっては夢が叶うかどうかの重要な決断になるでしょうが、
ここは相手の評価をしっかりと伺い、慎重に判断していただきたいですね。
西武球団としては現時点で特にすることはありませんが、最悪の場合に備え、
中島選手が気持ちよく残留できるよう準備はしておかなければなりません。
昨年の楽天とは違い、ポスティング資金目当てに補強するような気配も皆無ですし、
中島選手の集客力を考えれば、2億円とどっちが得なのかは言うまでもないことですから、
受け入れ態勢だけは怠らないで欲しいです。


◆ニュースネタ 「強姦」関連
政治の方の「強姦」と言うと、防衛大臣関連で揉めている事件の発端となった沖縄局長の発言。
その発言自体は人間性を疑われかねないだけに、更迭已む無しですが、
防衛大臣の「よくは知らない」発言は一人歩きした感じがしないでもないです。
もし沖縄の少女暴行事件について説明しろと言われても、少女が暴行された事実と、
それによって米軍基地への反対運動が強まったという新聞見出し程度の事実しか知りません。
性的な事件ですので、具体的に何をされただとかは余程の人でなければ知らないでしょうし、
個人的には説明に困る事件です。
この発言が原因で職を辞する必要はないと思いますが、
一連の発言で沖縄側が硬化している以上、最終的には辞任せざるを得ないのかもしれません。
とはいっても、根本的な問題は沖縄の負担軽減の点にあるわけで、
誰に代わろうとも、本土が沖縄の負担を背負うことを明確にしない以上は、
防衛大臣の責任を追及したところで意味がないように思えます。
野党が批判するのは当然としても、国民の方は別の意味で真摯に考えなければなりません。

社会の方での「強姦」と言うと、柔道金メダリストの内柴氏の事件。
結局、当事者の証言によるところが大きいので実際のところは分かりませんが、
酒を飲ませてという手法はよくあるといえばあるケース。
ただ卑劣な手段であることに変わりがないだけに、問題とされてしまうと弁解は難しいでしょうね。
酒は呑んでも呑まれるな。女性はお酒の飲み方に気をつけないとダメですね。
今更、言うまでもないことではあるのですが、そんな言うまでもないことが疎かにされている現代なだけに、
自己防衛の手段はそれなりに取って欲しいところです。

そういえば、最近、英語以外のスパムコメントで日本語翻訳そのままのものがちらほら出てきたのですが、
一応、中身を読んでて文章が進んでいったら、文脈と全く関係なしに「強姦」の文字が…
「お前は沖縄局長か!?」と心の中でツッコミを入れ、削除しました。
翻訳って難しいね。言葉って難しいねぇ。


◆プロ野球ネタ 横浜DeNAベイスターズが正式加入
どうでもいいけど、真ん中のeだけ小文字ってのが厄介なんだよなぁ…
辞書登録するまでもないし… 最近の悩みの種です(^^;

個人的には漫画家のやくみつる氏と同様で、携帯電話ゲームの意義がよう分からんです。
家庭用ゲームは娯楽として成立していると思うものの、
携帯電話ゲームは暇つぶし以外の意味があるのかなと。
そう言ってしまえば、娯楽も所詮は暇つぶしに過ぎないわけですが、
携帯電話が持つ一般日常性や常時携帯という特徴を考えると、娯楽としての趣を感じません。
娯楽はやっぱり「我慢」と「手間」がなければ成立しませんよ。
それらがない携帯ゲームはやっぱり娯楽じゃない。アイテム課金? ぼったくりだろ(苦笑)

そういう意味では、現在のモラルハザード社会でこそ成立しうる隙間産業にしか思えず、
今後、携帯電話やコンピュータのマナー強化が強まっていった時に、
槍玉に挙げられる可能性を強く感じます。
短期的な運営はまだしも、長期的な運営は難しくなるんじゃないか、
個人的にはそんな見方をしています。


もう加入が決まったので、そんな個人的な感情はさておき、
注目の新監督は現役投手の工藤公康氏が有力とされていましたが、交渉決裂となったようです。
理由は色々と挙げられていますが、後任監督に中畑清氏の名前が出てきたことを考えると、
GMに就任した高田繁氏が最初から乗り気でなかったのかなという感じがしてしまいます。
これがOBの佐々木主浩氏や一時名前が挙がった元巨人の桑田真澄氏だったら、
純粋に条件面で折り合いが付かなかったんだろうなと思いますが、
どうして中畑氏の名前が出てくるのか不思議な気がします。
それぐらいの年齢なら大洋OBの遠藤一彦氏や高木豊氏など、多くのコーチ経験者がいるでしょうに。
結局、高田GMの意に沿うような形で進めるために、工藤氏との交渉を断念したのでしょう。
今回の監督騒動に関してはGMの強権発動だけが目立った感じですね。

工藤投手が現役のまま監督になっていたら、リアル岩田鉄五郎みたいになっていたかも…
大差が付いて負けている試合で、「ピッチャー俺」で工藤投手兼監督が登板したら、
球場を後にするファンも足を止め、50歳過ぎても現役投手・監督を応援するでしょうに。
そんな夢が潰えてしまったのは残念です。

FA宣言した村田選手の巨人行きも決まったようですし、
このままでは横浜ベイスターズは巨人にとっての「横浜銀行」から、
「横浜植民地ズ」になってしまうような感じも…
横浜で選手を育てて、巨人へトレード・FAで戦力補強、
首脳陣も横浜でコーチ・監督修行をしてから巨人でコーチ・監督とか…
このまま巨人色が強くなっていってしまうと、すごく嫌な感じがしますねぇ…