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2021年02月19日

「五輪担当大臣」とは何か?

大方の予想通り、JOC会長の後任には橋本聖子オリンピック担当大臣が就任しました。
…普通に考えてさ、組織委員会の会長と国務大臣のどちらが仕事してると思いますか?
一般的には国務大臣だと思うでしょうに…
今回の人事で見えてきたのは、非常設の「国務大臣」が形だけのものであることです。

常設の「国務大臣」はいわゆる有名所です。財務大臣・外務大臣・総務大臣・厚生労働大臣等々。
必ず大臣を設置しなければならない大臣です。管轄する省庁を持っています。
一方の非常設のものには「内閣府特命担当大臣」があり、
金融担当、沖縄及び北方対策担当、消費者および食品安全担当の3つが常設とされますが、
それ以外は総理大臣が自由に設置することができます。
加えて、「内閣の担当大臣」(個人的に調べるまで詳しく知りませんでした)があり、
今回の五輪担当大臣のような短期的な政策はこちらに分類されます。
もっとも、内閣府特命担当大臣の方にクールジャパンやマイナンバーもあったりと、
正確に線引きできるわけではないようです。
イメージ的には外務大臣のように担当省庁を持つ大臣が常設の大臣で、
それ以外は「内閣府特命担当大臣」という肩書になり、
それぞれ金融担当だとかマインナンバー制度担当だとか、五輪担当等を割り振ってる形です。
今回の橋本大臣の辞任で言えば、厳密には内閣府特命担当大臣(男女共同参画)を辞め、
そこに担当されていた五輪担当も辞めることになった、というのが正確でしょう。

話を元に戻しまして、今回のことで分かったのは、
こういった「内閣府特命担当大臣」や「内閣の担当大臣」が何をしているかです。
五輪担当大臣と言っても、オリンピックを取り仕切っているわけではないということです。
オリンピックを取り仕切っているのは、開催都市である東京都であり、オリンピック委員会です。
どちらの方が重要だったのかと言えば、今回のことで明らかでしょう。
言わば、五輪担当大臣は内閣の中の広報担当的ポジションでしかなかったという話です。

こう考えていくと、各担当大臣も何をやっているのか分かりません。
「クールジャパン担当」「マイナンバー制度担当」「規制改革担当」
「原子力防災担当」「孤独・孤立対策担当」等々。
言わば、看板だけ掲げている状態、スローガンのようにしか見えず、
それ以上の意味を持っていないのではないかと思えてきます。
そうでなければ、幾つも担当を兼任できたりしませんよ…
例えば、有名な河野太郎大臣は、
沖縄及び北方対策と規制改革の内閣府特命担当大臣であり、
内閣の担当大臣として、行政改革・国家公務員制度・新型コロナウイルスワクチン接種担当を兼務しています。
最も多いのが、井上信治大臣は、
消費者及び食費安全・クールジャパン戦略・知的財産戦略・科学技術政策・宇宙政策の内閣府特命担当大臣で、
内閣の担当大臣として、大阪万博の担当もしています。
国会を見ていても、河野大臣はともかく、井上大臣は… 正直見る機会が…
色々と看板を掲げているものの、その実、成果を出せているかどうかよく分かりません。
特にクールジャパン戦略なんていつまで続けているのか…全然成功してないじゃん…

様々な担当大臣を置いて、「やってる感」をアピールするのも結構なことですが、
日本の唯一の行政府なわけですから、しっかりとした結果もアピールして欲しいです。


◆ニュースネタ 東京オリンピック関連のニュース
●五輪中止と不安をただ煽るようじゃ日本も終わりだよ
招致に関わったオジサン達は二言目には「前向きに」と言うけれど、
具体的に何の根拠を持ってコロナ禍でもオリンピックができると考えているのか?
ワクチンにしても、スポーツ選手は各国で優先接種対象ではありませんし、
IOCもワクチン接種を推奨はしているものの、必須ではありません。
つまり、現状ではワクチン接種していなくても、
オリンピックに参加できるという見解なわけですから、
既にワクチン接種を根拠にしているオジサン達は論理が破綻してます。

そして、何度も言うように、
ワクチン接種したからといって感染症対策をしなくて良くなるわけではありません。
引き続き、外出時のマスクは必須ですし、飛沫感染対策は続ける必要があります。
ワクチンの効果が無症状感染者の感染力も低下させるのかは分かっておらず、
ワクチン接種すれば、変わらずにスポーツができると考えるのは、やはり愚かです。


●カンニング竹山 東京五輪 森会長後任人事なんて今どうでもいい話
やや悲観的な見方ではありますが、
後任人事よりもコロナ禍でどうやって五輪をやるのかという点には同意。
指摘の通り、オリンピックを開催する妙案はそう簡単に出ないでしょうが、
どれだけ経費をかければ対策が打てるのか等々、
具体的な議論をマスコミを通じて国民に開示してもらいたい所ですね。
それで開催は不可能となれば、納得するしかないでしょう。

現時点では、やはり観客を入れての開催は難しいと思われます。
特に海外から観戦客を受け入れるのは無理があるでしょう。
さすがに無観客試合では味気ないものがあるのだけに、
各国のスタジアムを中継して臨場感を演出してみたり、
ARやVRのための選手目線の映像を残すことで、
後に自分がオリンピックに参加しているような体感を与えられるような、
そういった創意工夫がなされれば、新しいオリンピックの可能性が出てくると思いますが、
そんな金も時間も、発想の柔らかさもないでしょうね…
分からないなら分からないで、国民から発想を募集してみてはいかが?


●島根知事の聖火リレー中止発言 自民・竹下氏「不用意で注意する」
●橋本氏は「男みたいな性格、ハグ当たり前」自民・竹下氏
●島根県知事に「注意する」発言の竹下亘とは何者?「実は遠ざけられていた男」
はいはい、老害老害(苦笑)
昨年は健康問題もありましたし、潔く引退してはいかがでしょう?
世の中の空気と違うのは、島根県知事ではなく、ご自身の方では?

島根県知事も言い過ぎた面は否めません。
島根県内での聖火リレーの取り止めは自身の判断の範囲内でしょうが、
東京オリンピックの開催の是非には言及すべきではなかったでしょう。
質問されてもスルーするべき話でした。県知事の判断ではないですから。
まぁ、それを何の権限もない一国会議員が注意しようというのもアレですけど。
政治的な親ならともかく、そういうわけじゃありませんからねぇ…
島根を地盤とする「竹下」の苗字だけで張った見栄としか思えません。

それで口が滑らかになったのか知りませんが、
ようやく「女性の会長で再スタート」となったところで水を差す発言…
政治の世界にとっては、「男のような女」は褒め言葉かもしれませんが、
それって政治の世界が男の世界だと言ってるのと同じですからね?
それがもう時代の感覚にそぐわないのよ…
だから女性の国会議員が増えないんですよ…


◆ニュースネタ マイナンバー、中国で流出か 長妻氏指摘、年金機構は否定
やっぱり大問題だったじゃないか…
この不祥事は2018年に発覚済みでしたが、当時は中国企業への再委託は問題であるものの、
再委託された情報が断片的な情報のみだったので、情報流出はないということでしたが…
●データ入力 別の中国系企業に委託 年金機構「時間限られていた」
●年金情報中国に流出で発覚…!IT公共事業の「ブラックな実態」

実際はマイナンバーを含めて個人情報が紐づけされて流出してしまっているようです。
年金機構は否定しているようですが、メールの記載情報が正しいと認めているので、
流出した情報が正しいかどうかは別としても、
中国である程度のリスト化されていること自体は間違いないようです。

委託元が再委託先の中国企業からクラッキングされていた可能性も否定できませんが、
そうでないとするならば、再委託した情報が断片的でなかった可能性があります。
または簡単に類推可能な状態で渡されていた可能性もあります。
名前ないし並び順が同じだったため、後に断片的な情報が再結合されてしまったとか…
もし、それらが正しい情報であるならば、マイナンバー制度が破綻する大問題であり、
バカらしい話ですが、日本でマイナンバー情報が統合されるよりも先に、
中国で統合されたマイナンバー情報が見られることになるかもしれません(苦笑)
いずれにせよ、2018年当時の国会答弁は結果的に嘘だったことになり、
調査が不十分だったことは間違いありません。
最悪、番号を振り直すしかないでしょうに… 徹底した調査が求められます。

また、コロナ禍によって飲食店・観光業に打撃になっていますし、
在宅ワークも推奨しているのですから、
こういう事務処理のキーボード打ち作業はもっと国内に卸してもいいと思います。
それ自体がいわば「公共事業」になるでしょ?
やはり情報漏洩対策は必要ではありますが、
業者に委託して再委託で中国企業に運ばれるよりも何倍もマシでしょうに。


◆ニュースネタ 校則との戦い⇒TPOとの戦い
●「制服着ない自由、認めて」中1生徒の訴え コロナ禍で、私服選択に広がりも
まぁ、正直に言えば、お好きにしていいと思います。
ただ、戦う対象が変わるだけで、根本的解決にはならないことには注意です。
そもそも、何で「制服を着ない自由」を求めるのか?
どうしても着たい服があるのか? 制服が煩わしいのか?
指定された服を押し付けられるのが苦痛なのか?
よく制服を自由化しても、その自由を謳歌できるのは最初だけで、
すぐに「制服っぽい私服」に収束していくと聞きます。それは何故でしょう?

制服との戦いは校則と戦えばいいだけです。
しかし、その後に待っているのは、TPOとの戦いです。
TPOは社会概念との戦いです。この壁は想像以上に大きいです。

TPOとは「時・場所・場合」に応じた服装をしろという社会的圧力です。
例えば、結婚式の時にジャージやスパッツで行く人はいませんし、
葬式の時に派手なパーティドレスを着ていく人もいないでしょう。
「TPOに応じた服装を」分かるようで分からない表現です。
学校に行くのも、本当に自由で良いというわけではなく、
パンクファッションや露出の多い服装はTPOに即してるとは言えず、
多くの同級生や周囲の大人達から奇異の目で見られることになります。
いわゆる「同調圧力」というもので、校則のように拘束されてはいなけど、
事実上、行動を拘束しているものが社会にはあるわけです。

こう見ると、TPOさえも大人達からの社会的圧力に感じられるでしょうが、
逆に若者からの「同調圧力」もまた存在します。
例えば、デートをする時に、どういう服装をしていくのか?
やはりこれも真の意味で「自由」ではありません。
流行に則った服装、今年はこの色で決まりだとか、
服装の組合せだとか、やっぱりこちらにもある程度のルール、決まりがあります。
どこの誰が決めたわけでもない「流行」の形に縛られ、
やれデートに相応しくない服装だとか決めつけてしまいます。
やっぱり若者も大人達と同じようなことをしているわけです。

結論から言えば、制服を自由化した所で、何かが劇的に変わるわけでもありません。
校則と戦うかTPOと戦うかの違いだけで、TPOに即さない服装は排斥されます。
それは「社会的常識(悪く言えば固定観念)」という言葉で括られ、
戦う対象は教師や親以外の社会全体に広がります。
結局、人間は社会で生活する以上、真に「自由」とはなりえないわけです。
まぁ、個人的にはTPOさえもどうでもいいと思っちゃうんですけどね(苦笑)

まぁ、制服が自由化に向かう傾向は分からなくもないです。
ぶっちゃけ、最も制服の恩恵を感じるのが「冠婚葬祭」ですからね…
とりわけ葬式の格好で頭を悩ますことがないというのは大きなメリットです。
裏を返せば、それだけ葬式に接する頻度が減ったということでしょう。
長寿化は勿論のこと、社会の規模が小さくなり、
葬式の参加・不参加のラインも大きく下がりました。
それだけに制服のメリットが感じられないのでしょう。

良くも悪くも分かりやすいのよ。制服は「学生」というレッテルであり身分証明だから。
学生服で少しふざけていても犯罪と大事になりませんが、
私服で同じことをしたら通報されてもおかしくありません。
大人社会でファミレスの制服とかそういうのがなくならないのも、同じこと。
店員という分かりやすい身分証明ができるからです。

そこまで学生に考えるのは難しいと思いますが、
どうして「制服」が社会の中で必要とされているのかも考えて欲しいです。
学生の頃は制服を息苦しく感じても、
学生が終わってみると懐かしい思い出に変わってるんだから、人間とは分からんもんです。

2021年02月15日

避けた方が無難な話題

昔は飲み屋で「政治」と「宗教」の話はするなと言われてましたねぇ…
理由は、ケンカになるから。
もっとも、「政治」に関して言えば、今はイデオロギー対立が少なくなり、
それほど恐れる話題でもなくなりましたが、
トランプ・元・大統領や安倍・元・総理の影響で過激に右傾化した人もいるので、
多少は気を付ける必要があるかもしれません。

現在において、避けた方が無難な話題は「女性」と「環境」の問題です。
「女性」問題は、やっぱり男性にとっては鬼門です。
男性では「女性」の差別意識を十分に分かってあげられませんし、
それ以上に男性であるために、女性からの同調意識を得られないため、
どんなに良いことを言ったとしても、火傷する公算が高いです。

「環境」問題は、年齢層によって乖離が大きいため、です。
環境問題が大きくなり始めたのが1990年代なので、
それ以前と後ではやはり意識の差がありますし、
とりわけ若い世代にとっては50年後は自分にとって「現実」であり、
50年後なんて死んでるわと思っている老齢世代とでは真剣度が違います。
色々と思う部分や未熟と感じる部分もないわけではないですが、
若い世代の「環境」問題にかける情熱を理解せずにはいられないでしょう。

おおよそ不毛になることが分かっているのですから、
わざわざ踏み込んだ発言をする必要もなかろうに…
分からないなら任せとけばいいじゃん? 餅は餅屋だよ。
別にコンビニにならなくても良いんですよ…


◆ニュースネタ 小木博明「女性はピラニア」炎上発言で私見
↑火傷する例。
勘違いしている人が多いのでツッコミますが、
「逆差別」というのは差別した人が単純に差別されることではありません。
それだと死刑囚は逆差別ということになるじゃないですか…

「逆差別」とは、差別を解消しようとして保護政策を行った結果、
過剰に保護され過ぎてしまい、却って社会的差別が広がることです。
かつて、医学部の試験で現役男子学生が内申点で優遇されたことが問題になりましたが、
例えば、この対応策として女子学生を優遇し、男子3:7で女子を合格させるとすれば、
この優遇期間が10年続いたとすれば、女子の方が過剰に保護されかねず、
男子が「逆差別」される状態になります。

要は「逆差別」とは政策的な過剰保護状態を言うわけで、
現代の女性は過剰に保護されたわけでもなく、
自分達で社会進出を果たした結果でしかないので、
「逆差別」という表現は不適切になります。
とりわけ、男性にこの間違いが多いので、敢えて指摘しておきます。

●小池知事「世界の注目の的」後任人事に理想像挙げる
>>女性記者から「知事は女性初の防衛大臣、都知事として女性のトップランナー。
>>組織委の会長に、民間を含めた女性起用はどうお考えか?」と質問されると
>>「まず、それは日本独特の質問だと思います」と一喝した。
わりとこの問題の本質が現れた場面です。
「女性差別はいけない」という考え方が浸透はしてきていますが、
勘違いされがちなのは「女性」だから優遇するという話ではないということです。

そもそも、男性だとか女性だとか、政治的トップに意識する必要があんの?
下世話な話ですが、この女性に性的魅力を感じるから上司にしようとか、
あの男性に抱かれたいから上司にしようとか、考えますか?
…いや、そういうことを考える人がいることは否定しませんが、
「お前、年中発情してんじゃねーの?」って人でしょ、それ?(苦笑)
性を意識する必要なんて全くないのに、性を取り出して考える。
それが日本の「女性差別」の根幹なんですよ。
差別する側も差別される側も。

「性差」が必要とされない場面では、男性も女性も同じ「人間」で十分です。
それ以上の分類は必要ありません。
必要のないことを考えるから差別意識が消えないんです。
まぁ、逆に言えば、「性差」が必要である「婚姻」が、
仮に子孫繁栄が婚姻制度の目的であるとするならば、
「同性婚」を認める必要はないと自分は考えます。
それは「性差」が必要不可欠だからです。
でもトップが男性か女性かは全く関係のないことでしょ?

これに関しては男性だけでなく、女性にも勘違いしている人が多い印象です。
「女性」だからチヤホヤされるというのは違うのよ。
極端なことを言えば、それはセックス目的にされる若いうちだけ。
「性差」が武器になっている時期だからチヤホヤされるだけで、
それとは関係のない分野では、女性だからチヤホヤされることはないんです。
まぁ、レディファーストを勘違いした男性がチヤホヤしてる面はありますが…
だから日本の女性差別はなくならないんですよ…

●男性ばかりの会議から見えてくる日本の未来 食い止める術は
根本的な問題に踏み込んだ話ですね。
もっとも、それは「女性」だけに限らない話ではありますが、
「女性」の方が依然として厄介者扱いされている面は否定できません。
それはもう男女問わず、日本社会から抜け出していく結果を招くことは明らか。
始まる前から会議の結果を既に決めてしまっていますから、
森氏のように会議で発言する人がウザがる仕方のない人ばかり…
そりゃ優秀な人間は裸足で逃げ出すというものです。
日本社会が「物言わぬロボット」こそ優秀と考えているのが最大の問題です。

…しかし…こういう問題はバブル崩壊直後から言われてたことなんですけど…
30年経っても日本の社会が変わらないことに最も闇を感じます…

あ、そういえば後任候補の話をしてませんでした。
もう誰でもいいですよ、別に。時間がないのだから、さっさと決めてくれとさえ思います。
問題なのは誰がやるのかではなく、何をやるのかです。
まともな感染症対策を説明できる人なら、誰でもいいですよ。
逆にそれができないなら誰でもアウトだし、それは五輪の中止を意味するだけです。


◆ニュースネタ 新型コロナワクチンは打つべきか、避けるべきか
●ワクチン接種懐疑論の裏側にあるまっとうな理由
●「コロナワクチンは高齢者を優先」は正しいのか?池田清彦氏の見方
一つだけ、はっきり言えることは、まず「治験」が根本的に足りない。
症例が非常に少ないので、実験段階であることは確かです。

国民が知りたいのはメリットよりもデメリットのはずですが、
そちらは相変わらず積極的に発言されていません。
まぁ、自分は何にせよ、デメリットを説明しない奴は信用しません。
まず、この時点で政府の説明はアウトと言わざるを得ません。

細かく懸念点を見ていくと、一つ目がワクチンの有効期間がバラバラであること。
半年ぐらいは効くと見られていますが、データ的には1ヶ月~3ヶ月までバラバラ。
現時点では半年持つ方が稀といった予想です。
ワクチンの接種回数も2回必要というものが、1回で十分と言ってみたりと
(自分はワクチンの供給不足を補う政策的手段と見ています)、
説明が二転三転しているだけに、はっきりしたことが分かりません。
それでは今のタイミングでワクチンを打ったところで、
夏のオリンピック前に効果は切れている人が大半となり、
ましてや次の冬まで効果が持続することは絶望的なので、期待した効果が出るかは疑問です。

二つ目が無症状者の感染を防げているかは分かっていないこと。
後者の記事に無症状者の若者に関して触れてある部分がありますが、
現時点ではよく分かっていません。
そりゃ接種が後回しにされてる人だから当然ですけど。
あくまで重症化させないためのワクチンという要素が強く、
感染を完全に防いでいるわけではないと考えられるので、
仮に全国民がワクチン接種したとしても、三密対策等の感染症対策は続くでしょう。

三つ目が変異株に対する予防効果が十分ではないこと。
一説では効果が半減するとも言われていて、それは効果が変わらないと言っていいのかどうか…
ここら辺の感覚は立場によって違うのでしょうが、
一般国民からすると新しいの作った方がいいんじゃない?と思っちゃいます。
どこまで適切に理解しているか分かりませんが、
ワクチンはウイルスの帽子の型を記憶しているようなもので、
変異株は顔が一緒だけど被ってる帽子が違うという状態、
服装が違う人とバッタリ会って、どれだけ正確に認識できるでしょうか?
いや、帽子しか見てこなかったんだけどさぁ…
おそらく、第4波は変異株が主体になるでしょうから、
今からワクチンを打って効果があるのかどうかは疑問が残ります。

これらを総合的に考えますと、現時点でコロナの脅威に晒されている人は接種すべきで、
それ以外の人は現時点では様子見が無難で、
次の冬に効果が出るタイミング、秋頃に摂取するのが良かろうと個人的には思います。
あとはもう日本政府の政策次第なので、
それに協力するか反発するかは人それぞれだと思います。
ほとんど移動のない高齢者施設の高齢者まで摂取する必要はないと思いますがねぇ…
リスクを理解した上で、メリットを享受できると判断することが大事でしょう。


◆ニュースネタ 政府の地震調査委「高い津波の可能性あった」
2月13日の地震は静岡県東部でも結構揺れましたね。
地震の長さから東日本大震災を思い出した人も多かったことでしょう。
そうなると思い出されるのが「津波」の恐怖であり、震源地を知った瞬間、
真っ先にそれを恐れましたが、思いのほか早く「津波の可能性はない」と否定されて安堵。

まぁ、しかし、その差は一体どこにあるんでしょうね?
おそらく震源地とその深さ、満潮の時間等を計算してのことだとは思いますが、
正確に予想できているなら、それで構わないとは思うのですが、
少しでも危ないと判断するのならば、正直に言って欲しくはあります。
パニックが一番危険なのは分かりますが、
危険ということさえ知らずに遭遇してしまうのも酷いですからねぇ…

現時点で人的被害が大きくなかったのは幸いですが、
建物や崖崩れ、今夜の大雨の影響など、不安要素はあるだけに、
二次的被害が出ないことを祈りたいです。

しかし、翌朝の某テレビ局の右傾番組で、
もう「被害は少なかったですけど前回の教訓が~」と総括してるのは唖然としました。
いやいや、被害状況の確認はこれからだろ、と。
阪神淡路大震災でさえ、午前中は何が起こってるのか分からなかったぐらい。
事態の深刻さを理解したのは翌朝ぐらいですよ。
当日はまさかあんな被害を出しているなんて、他の地域の人は思ってなかったぐらいです。
安全な地域にいる人は、そういう災害タイムラグがあることを認識しておくべきでしょう。

2021年02月11日

スポーツ置き去りの政治五輪

●森喜朗会長が辞意 12日表明へ 女性蔑視発言で引責
森会長と政府は小池都知事のことを「女狐め!」と罵ってるでしょうなぁ…
また小池都知事のヘイトが溜まりました(苦笑)
まぁ、根本的には、森会長が総理時代に溜めていた国民のヘイトが原因ですけど。
側近達のように面倒を見たり、食事を奢ったりと大判振る舞いしておけば、
国民や報道陣からも庇ってもらえたのでしょうが…
当時の善行が足らなかったようです(苦笑)

風向きが変わったのは、やはり10日にあったIOCの態度豹変でしょう。
こちら
思った以上の国際世論の反発を喰らい、巻き込まれることを恐れたのか、
続投に対して厳しい見方がIOCで広がりました。

それに便乗したのが、小池東京都知事。
こちら
発言報道当日は軽い皮肉程度だったものが、一転して厳しいものに変わり、
ついには4者会談への参加に出席しないと表明しました。
察するに、この4者会談は森会長の続投を支持するための会談だったはずで、
もう一度、謝罪する機会を作った上で、IOCが続投へのお墨付きを与え、
事態の沈静化を狙う予定だったのでしょう。
そこに小池都知事は乗らないよと明言したわけです。
一人でも不満を漏らせば、森会長の再スタートは切れないわけですから、
事実上、これで進退が行き詰まったとさえ、言えます。
森会長の続投路線だった政府からすれば、「またあの女狐が…」という感じでしょう。
まぁ、でも今回、被害を受けるのは小池都知事と仲のいい二階幹事長も含まれるわけで、
失言を含めて、泣きっ面に蜂といったところでしょう。
2人の関係に変化をもたらしかねないだけに、若干気になる所ではあります。
…そういうことするから、男社会の中で信頼されないんだろうなぁ…

もっとも、この流れを呼び込んだのは、世論の強い反発であったことに間違いありません。
とりわけボランティア参加への再考などは、
東京都とIOCに与えたショックは大きくなかったと予想されます。
ボランティア活動は無報酬の活動ですから、支えているのはモチベーションのみ、
そのモチベーションがなくなってしまえば、
労働のように報酬目当てで我慢して働くこともできず、活動が終わってしまいます。
そういう意味でも、森会長がオリンピック精神を汚す発言をしたことで、
そのモチベーションを大いに損なわれた以上は、この流れも自然の道理でしょう。

加えて、国際的には女性差別に対して厳しい視線が向けられているだけでなく、
コロナ禍でのオリンピック開催に懐疑的な意見が増えている影響もあったでしょう。
そういった懐疑論に対してポジティブな反論をできなかったことが、
IOCが態度を変えざるを得なかった最大の要因とも言えます。
IOC自身も選手のワクチン接種に拘りを見せず、事実上のゼロ回答状態でしたから、
日本だけでなく、IOC自身も答えを持っていなかったことが伺えます。
言わば、森会長に恩義はあるものの、自身の無能さを指摘されないように、
スケープゴートにせざるを得なかったという面もあると思います。


ただ、問題は森会長が辞任して済む問題ではありません。
森会長が辞任してもコロナ禍がなくなるわけでもありませんから、
コロナが沈静化しない状態でも、オリンピックを開けるかどうかについて、
日本だけでなく国際的にもポジティブなメッセージを送らなければなりません。
そういう意味でも、後任は世界的にアピール力のある人が適任です。
ボランティア辞退を申し出た人にしても、
単純に森会長が辞めたから戻るというわけでもないでしょうし、
しっかりとしたコロナ対策を訴える必要があります。

先にバイデン大統領が五輪参加は「科学的見地に基づいて」と発言したことからも、
この問題は既にスポーツ界だけで完結する段階ではなくなっています。
開催都市の東京都、開催国の日本政府、
オリンピック委員会のIOCとJOCに加え、
WHOなど科学的に安全な五輪と保障してもらえる体制作りが必要となります。
各方面のトップがそれだけの指導力を発揮できるのかどうか、
困難な局面は変わらずに続いていくことは間違いありません。


しかし…相変わらずスポーツ選手は完全置き去り状態なのが何とも言えず…
森会長が辞任を決意した背景も、
オリンピック精神に反したことに対する反省ではなく、
あくまで政治的に立ち行かなかったという理由でしかありませんからねぇ…
小池都知事の行動も含めて、いずれも番外戦術、会議外での駆け引きでしかなく、
後任の選定を含めてブラックボックスに包まれている印象は否めません。

事態はそんなに甘くないんですよ?
国民はオリンピックにスポーツの祭典という理想を夢見るのに対して、
政府やJOCは国威発揚・経済イベントという現実に拘りを見せており、
そのギャップが埋まる様相は全くありません。
一体、誰のためのオリンピックなのかが分からなくなっている以上、
大会の成功は難しいのではないでしょうか。
根本的にオリンピックがスポーツ選手にとって必要なのか否か?
国威発揚にしかなっておらず、スポーツの発展に寄与できているのか否か?
もう一度、検討し直した方がいいんじゃないですかね…
一連の流れの方がオリンピック精神を汚しているように思えてなりません。


◆ニュースネタ 菅首相と長男が牛耳る総務省権益 違法接待疑惑でわかった「平民宰相」「たたき上げ」の大ウソ
少なくとも、菅総理の長男が偶然に東北新社に勤めていて、
偶然に東北新社の接待役として総務省を接待した、というわけではないようです。

菅総理が総務大臣時代に秘書として総務省へ入れて、
どういう経緯か知りませんが東北新社という会社へ行き、
総務省の幹部官僚を接待したというのは、どうにも違和感を禁じ得ません。
確かに「私人」という立場ではありますが、
安倍総理夫人の森友学園問題と同じ雰囲気を感じます。

日本も韓国のように一族がやらかす国になっちゃったんですかね…
それだけ総理大臣に権力が集中するようになったということか。
国会の監視能力が著しく下がっているということでしょう。
もうデジタル化するなら、国会も完全デジタル化すれば、
距離の問題は解消されますから、参議院は各都道府県の首長が勤めれば十分でしょうし、
衆議院も行政府以外の人間は必要なく、
監視機能は国民がネット参加してすれば十分でしょう。
そう考えると、国会議員は100人も要らないですよ。
デジタル化するってのは、そういうことじゃないのかね?


◆ニュースネタ 知らぬ間に敗訴、差し押さえ 原告が虚偽主張で裁判所だます
なかなか珍しい判決ですね… 裁判所が詐欺に遭うって(苦笑)
そんな見え見えな嘘に騙されるなよと思っちゃいますが、
そういう性善説でやってきたことの限界が出ちゃってるんでしょうね。

もっとも、裁判所が詐欺に利用されるのもこれが初めてではなく、
オレオレ詐欺の中で裁判所を騙る「ハガキ送りつけ詐欺」がありましたが、
ハガキはそりゃ嘘だろと分かるものの、
中には本当に裁判所に提訴し、書留封筒を無視した末に敗訴してしまった話も聞きます。
裁判所が悪用されるケースもあるということですし、
今後、詐欺グループがそこに目を付けてくる可能性はあります。

裁判所としては国民の信頼を失わないように、
このような利己的・詐欺的な裁判が行われないように、監視の目を強くする必要があります。
一方で監視を強くし過ぎると、裁判をするためのハードルが上がってしまい、
国民から遠いし司法がさらに遠ざかりかねません。
2つの難しい課題に挑戦しつつ、国民から信頼される司法を作る必要があると思います。

2021年02月04日

日本の密室政治=会食文化の正体

壮大なネタばらし、ありがとうございます、森会長。
さすがお年寄りの話は為になりますなぁ…
日本の政治・社会の何が問題なのかが一発で分かります(苦笑)
これは単純な男女差別の問題じゃないんですよ…
もっと根深い日本の政治決定プロセスの闇を感じさせられます。

ぶっちゃけ、これ以上、恥をさらす前に、さっさと辞めていただいた方がいいのですが…
空気の読めない続投宣言は既にオリンピックを諦めたという理解でよろしいのか?
●森会長「邪魔な老害、粗大ごみなら掃いて」会見全文
結局、言い訳だけで、話の中身が全くありません。
オリンピックを実施できる根拠は何なのか?
ボヤ騒ぎにガソリンぶっかける行為しといて続投もクソもないでしょうに…


◆ニュースネタ JOCの森会長「女性は…」五輪に厳しい世論の中さらに逆風
思い当たる節が全くないとは言いませんが… わざわざ言うことですかね…
個人的には後ろの発言の「わきまえている」の方が引っかかります。
何を「わきまえている」のか。
女性が前に出てはならないみたいな前時代的な意味ですか?
だとすれば、もはや別の生物にしか思えません。

●森会長「NHKは動かないと」/発言全文1
●森会長「私が悪口を言ったと書かれる」/発言全文2
問題の発言は後者の発言全文2の方…
敢えて言及するような話でもありません。お前が言いたいだけちゃうか?

発言全文1から分かるのは、スポーツとか全く考えていない点です。
密室政治というのはこういうことを言うんですかねぇ…(苦笑)
「見晴らしがいい」とか個人アパートの部屋を決めるわけじゃないのに、
完全にそういうノリで、誰もスポーツとか国民のこととか考えていません。
勿論、中には自分の名誉のため「だけ」にやっている名ばかりな人もいますから、
その点においては森氏はマシな方かもしれませんが、
大局観を持ち合わせない町内会長レベルの発想でしかないので五十歩百歩、
目糞鼻糞を笑うにしか見えません。

そういう観点から発言全文2の「わきまえている」発言を考え直しますと、
森会長ら古い政治家にとっては、会議で発言することは「政治」じゃないわけですよ。
会議は「通過儀礼」、もうその前に既に決まっている、ということです。
それをわざわざごちゃ混ぜにするような空気の読めない発言をするな、という意味。
会議は根回し=会食と飲み会の段階で決まっているということです。

だから日本の政治家は会食を止められないし、国民に有効なメッセージを出せないんです。
会食が根回し=政治だと勘違いしているし、会議を重要視しないから発信力が乏しい。
逆に会食に参加せずに、会議で積極的に発言するような人間は、
森会長ら古い日本の政治家達にとっては、単なる目立ちたがり屋にしか見えず、
「(身の程を)わきまえていない」と思えてしまうのでしょう。
彼らが女性の政治参加を嫌うのはそれが最大の理由なんですよ。酷すぎませんか?


●会食文化=接待とは何か
日本人が会議を軽視しがちなのは分かりましたが、
それではどうやって物事を決めているのか?
その答えを「会食」に求めましたが、当たり前ですが、
食べながら会議を超えるような詳細を詰めることなんて、できるわけがありません。
つまり、実質「会食」が日本の政治決定機関ということは、
実質「誰か=接待主」の意見に乗っかるだけということです。

そこには会議のような集合知は生まれません。
接待主個人の考えに乗っかるだけですから。
接待主も自説を訴えるよりも、接待客にどう都合が良いかを説明すれば済むわけで、
そこまで詳細を詰めなくとも会議の流れは決まってしまうわけです。

だから日本の政治は緊急時に身動きが取れないんです。
集合知を頼らず、個人単位でしか動けないから。
しかも、そのために接待という名の根回しに時間が取られるため、
迅速な政策決定ができないんです。
まさに平時の平和ボケの政治システム、それが会食文化=接待です。


奇しくも、森会長の発言はそういう日本の欠陥政治システムを露わにしたんです。
「わきまえていない」は女性を蔑視した発言ではなく、会議を蔑視した発言です。
これから考え得るに、前会長の竹田氏のIOCへの賄賂疑惑もクロでしょう。
直接渡したかどうかは知る由もありませんが、
彼らが接待で突破口を開こうとした可能性は、
日本の平和ボケ政治システムからすれば当然の流れのように思えます。
きっと、それが彼らの「おもてなし」なのでしょうねぇ… 酷すぎ。

そりゃ今の政府がコロナ対策の迅速性が欠けるのは当たり前です。
JOCが神頼みで有効な対策を発表できないのも当たり前です。
彼らは「会議」という「集合知」を最初から捨てちゃってるのですから。
接待の結果として得られる個人の知でしか物事を決定してこなかったので、
個人の知を超える事態に全く対応できないんですよ。
アホすぎんか?


●最後に 東京五輪の実施に関して
話を元に戻しまして、
国民は五輪をやりたくないのではなく、五輪をやれるか疑問視しているだけです。
誰も名誉職闘争の道具とは考えていませんよ。そんなの考えてるのはお前らだけ。
コロナ感染が収まらない中、国民が経済的に自粛行動を続けているような状況で、
オリンピックが開催できるのか、無観客試合で赤字が生まれないのか懸念しているだけ。
森会長らJOCがオリンピックを実施できる根拠を示してくれれば、
少なくとも国民世論は批判しないわけですよ。
精神論でコロナを乗り越えることができないことを国民は知っています。
神の国だから大丈夫なんて言われても、信じられるわけないでしょ?
だったら、今すぐにコロナを抑えてみなさいよ。雨乞いする如く。

森会長からして「わきまえている」会議ということは、
活発に意見が出てこない会議と言えるわけで、そんな彼らに何の有効策が打てるでしょう?
無策でありながらも、五輪批判を許さず、
どうすればオリンピックを開けるか考えろ?だと。
それを考えるのがあなた達の仕事じゃないのかね?
それができないのならば、さっさと辞任するしかないでしょうに。
こんな恥さらしをしておきながら、誰が森会長に意見を進言しようと思いますか?
誰も思いませんよ。あなたが会長であり続ける限り、何の対策を打ち出せません。
いっそ堂々と「誰か接待してください」って言ってみたらどうです?
もう晒す恥もないでしょ?

(2/5追記分 ニュースネタ等)

◆ニュースネタ 「黙りなさい」 森会長“発言”に国内外で余波
昨日に引き続きの内容ですが…改めて謝罪会見全文を見てみても、撤回してないんだよなぁ(苦笑)
結局、女性が増えると会議が長引くって言ってるし…

改めて、一連の騒動を整理しますと、
①わざわざ「女性蔑視」的な発言をしたこと、
②会議の意義を否定し、民主主義を汚したこと、
③「わきまえている」メンバーばかりで、森会長に反対意見を進言できないこと、
④問題の挨拶全文と謝罪文いずれからも、アスリートへの敬意が微塵も感じられないこと、
以下の4つが問題であるように思えます。

①はちょっとした発言の弾みだとか、
インタビューの一部切り抜きで誘導されたなら「失言」の領域ではあるのですが、
今回は誰からも邪魔されない森会長自身の挨拶における発言で、
ほんの少しではなく、わざわざ話題を変えてまで語っています。
もはや「失言」というレベルではありません。
「考え方」が根本的に誤っているパターンであり、
それは謝罪会見からも発言を撤回した所で、何も認識が変わっていないことが分かります。

②は昨日書いた通り。
要は自分の描いた会議の筋書きに沿わない発言をする奴は不要ということです。
会議の結果は最初から決まっていて、
それに反する発言をする奴は会議の邪魔をしているという認識なんですよ。
つまり、結果は会議以前に決まっている=会食・接待文化に繋がるんです。

③どうして、わざわざ「女性蔑視」的な表現を使ってまで、今回の問題発言をしたかです。
察するに、これは自身に対するマスコミ批判への当てつけなのでしょう。
水面下で森会長を好ましく思っていない理事がいると予想され、
森会長にはその人がマスコミと結託して、自分を引きずり下ろし、
オリンピックを失敗させようとしていると思い込んでいるのでしょう。
挨拶の最後にある国民世論への言及も明らかに「変」です。
国民の意識と乖離した、「やっかみ」的な被害妄想を感じます。
森会長は敢えて苛烈な表現を用いることで、
「会議を邪魔するな」と暗に脅したのだと思います。
…まぁ、結果的には森会長自身が爆発しただけなんですけどねぇ…

④これが国民の落胆の大きな要因でしょう。
どちらもアスリートに対する申し訳なさやアスリートのための五輪という姿勢が見られません。
「誰のためのオリンピックなのか?」、その根本的な国民の問いに答えていません。
本来なら、自分の不甲斐ない発言を謝罪し、
アスリートのためのオリンピックを国民にお願いすべき所を、開き直って続投宣言ですから、
こいつは本当に自分の為だけにオリンピックをやるんだなという所が透けて見えちゃってます。
今一度、オリンピックが誰のための大会なのか、出発点に戻るべきでしょう。

森会長に勘違いして欲しくないのは、
国民はオリンピックを開きたくなくて、邪魔しているわけじゃないんですよ。
国民は単にオリンピックが開催できるのかどうか不安に思ってるんですよ。
あなたがその不安を払拭すべきなのに、被害妄想で的外れな発言をしてしまうから、
国民はその度に失望し、誰のためのオリンピックなのかが分からなくなるんです。
もう一度問います。あなたはJOC会長として適任だと思いますか? 私はそうは思いません。


◆ニュースネタ 花咲徳栄監督支援も…元甲子園V主将に反省求め実刑
●【法廷から】甲子園優勝校の主将が強盗、なぜ… 野球をやめた絶望、孤独が背景に
やや厳しい判断だとは思いますが、強盗に参加した事実は変わらないだけに、
実刑も致し方なしといったところでしょう。
出所後にしっかりと更生していただきたいと思います。

ただ、気になるのはプロ野球引退者を含めて、
犯罪に手を染める元球児が目立っている点です。
それこそ野球しかしてこなかったことの反動なのかもしれませんが…
結局、風通しの悪い組織ほど、はみ出し者を生みやすいわけで、
日本のスポーツでその最たるものは大相撲でしょう…
野球界はその次に来るものと予想され、野球界の閉鎖的な環境が、
犯罪を呼び込む環境を作っているとさえ言えます。

情状酌量に使った駒大野球部の前時代的な体質ですが、
裁判においては結果的に反省していない要素として扱われ、
逆にマイナスイメージなってしまった感は否めません。
とはいえ、野球に詳しい人なら「駒大ならあり得るかな」と思ったことでしょう。
実際に元横浜監督の中畑清氏らが在籍していた時のエピソードはそんな感じでしたからね…
有名な駒大駅伝部も、ここまでではないもののスパルタ教育的な噂は有名で、
それが理由で高校生に敬遠されて、箱根駅伝の低迷期に入ったのも有名な話。
大八木監督が対話型に切り替えたことで、
再び浮上を遂げて今年の優勝に繋がったのも、また有名な話です。
どこか「駒澤大学ならありえる」、スポーツ好きはそう思うでしょうね(苦笑)

問題はこういう前時代的な体育会系のシゴキを認めるかどうかです。
そろそろ、私達はこの問題から目を背けることができなくなってきました。
頭の中では「そんなこと間違っている」と思っているものの、
感情的には「そういう我慢も必要なのかな」と甘く思ってしまう。
実際に花咲徳栄の監督さんも我慢しろと言っちゃっています。
明らかに社会の方が間違っているのに、我慢を強要させる社会でいいのか?
既に答えは出ているのに、どうして我々は目を背け続けるのか?
セクハラにしろ、パワハラにしろ、
「我慢しなさい」と言ってしまう社会の方が間違っていると認識すべきです。

私は言いたい。我慢は美徳ではないと。
押し殺した感情は死なずに溜まるのみ。決して我慢は消えません。
コロナで我慢が強いられる社会だからこそ、逆に我慢とは何かを考えて欲しいです。
私の場合は我慢を理論で昇華します。
必要性を理解することで、我慢は我慢でなくなるのです。


◆ニュースネタ コロナ変異株、埼玉で11人感染 10歳未満が6人、同一施設
神奈川でも出ましたし、本当に東京では蔓延してないんですかね?
毎日1000人近く出ていたのに、
通算で1000人規模でしか調べていなかったというのは少な過ぎない?

もし、本当に東京で変異株が蔓延していなかったとすれば、
むしろ第四波が確実に来る証拠になってしまいます。
重症者はあまり減っていないものの、一日の感染者数は改善傾向が見られ、
緊急事態宣言も無駄ではなかったと思えますが…
変異株の感染がこれからだとなれば、さらなる警戒が必要なように思えます。
とりわけ、今まではスルーで良かった子どもの重症化懸念が強まっています。


◆ニュースネタ 政変ミャンマー、記者が見たスー・チーの虚像と素顔
軍部がクーデターをしたと聞いて、同じく何とも言えない気持ちになりました。
要はどうしてこのタイミングなのか、ということ。
クーデターを起こすことができた状況が気になるわけです。
それだけ世論、とりわけ国際世論が以前ほどスー・チー氏を支持していないということです。
クーデターという手法はともかくとして、
クーデターを起こせる状況にしてしまったスー・チー氏の政治的失敗が、
今回の背景にあったことは間違いありません。

ミャンマーがスー・チー氏に頼らない本当の民主化が成し遂げられるかどうかは、
これからではないでしょうか。
かつての軍部独裁が続くとも思えませんし、逆にスー・チー氏が復権できるとも思えません。
時計の針はどちらにも戻らず、新たな局面を求めているのだと思います。
要はどちらも既得権益化し、古い体制の象徴になっちゃったんですよ。
民主化の芽が本当に芽吹くかどうかはこれからです。


◆ニュースネタ トヨタ社長「第1移住者は350人」実証都市の計画説明
自分の住んでいる三島市の北は裾野市ですから、大変興味ありますが…
20年後かぁ… 20年後ねぇ(苦笑)
現時点では何もない東名高速道路沿いの田舎町レベルの場所。
そこが20年後に近未来的な学園都市になっているかと想像すると夢が膨らみますが、
1980年代時のニュータウン構想のような廃墟レベルの失敗になる可能性も…
どちらに転ぶのか、楽しみ半分、不安半分です。