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2021年10月25日

静岡ショック~環境問題の重要性~

衆議院選挙に先んじて行われた参議院の補欠選挙は、
山口補選は共産党候補のみだったために自民党の不戦勝、
与野党対決となった静岡補選は大接戦の末に野党系の山崎真之輔氏が勝利しました。

静岡補選では岸田総理が2回現地入りするなど、
勝算が高いと計算しながら、敗戦したことは自民党にとってショックでしょう。
●岸田首相が異例2度目の現地入り 10.24参院静岡補選で自民が絶対負けられない理由
現職の総理大臣に恥をかかせるわけにはいきませんからね…
勝てると踏まなければ応援に呼べませんし、政府も行かせません。
それでも負けたのには、それ相応の理由があるわけです。

↓わりと常識的で合ってるけど、県民から見ると不足してる解説
●参議院静岡補選で野党山﨑候補が勝利、その理由と衆院選への影響を分析
ここでは、より具体的にその理由を解説していきます。

山崎真之輔氏の勝因は、党派色を弱め、川勝知事との共闘を全面に押し出したことでしょう。
今回の参議院補選では野党共闘は成立せず、共産党の候補と票割れを起こしました。
また、どちらかと言えば、国民民主党の榛葉氏らと仲が良く、
当選後も立憲民主と国民民主のどちらに属するのか分からない
(そもそも、今回の衆議院選挙で国民民主党の衆議員は壊滅しかねない)こともあり、
敢えて党派色を弱め、「県民党」を自称して選挙戦を戦い抜きました。
敢えて党派色を出さなかったことが、共産党支持層でも半分近くの票を確保し、
自民・公明支持層にも2~3割食い込むことができた要因でしょう。

勘違いして欲しくないのですが、川勝知事は県内で「人気者」というわけではないです。
人格的には横柄で生意気な学者風情といった印象なので、
人柄が評価されているわけではありません。
県知事選に引き続いて旋風を起こせたのは「政策」が人気だからです。
リニア中央新幹線を巡る水問題を始めとした「環境政策」が支持されているからです。
リニアに留まらず、乱立するメガソーラー計画や、熱海の盛り土を原因とした土砂崩れ…
応援演説に入った川勝知事が初日にガツンと環境問題をテーマに持ってきたことで、
参議院補選の関心がコロナ経済対策から環境問題にシフトした感は否めません。


要はそこが自民党の最大の弱点であり、選挙で見過ごされている争点なんです。
安倍・菅政権時に小泉進次郎環境大臣が「セクシーに」と言って批判されましたが、
彼の言いたかったことは全く分からないわけでもありません。
環境問題への取り組みを格好よくという意味で伝えたかったのでしょうが、
その姿勢そのものが老人達へのアピールに過ぎないんですよ…
なぜならば、40代以下にとって環境問題は「リアルな現実」なわけです。
地球温暖化で様々な災害が起こっている昨今、
我々にとって地球が滅ぶというのは妄想の類ではなく、今そこにある危機なのです。
だから環境問題に取り組むことは格好いいことでも何でもない、
誰もがやるべき「ライフワーク」なんですよ。
そこが今の老人と若い人の最大の感覚の違いです。

環境先進国の欧州に比べれば、これまで環境問題が政治問題化することはありませんでした。
ただ、若い世代を中心に、ようやく環境問題への関心度が上がっているように思えます。
有権者のうち、環境問題へ関心を持つ世代が大きくなってきたことで、
今後は経済問題と並んで環境問題への取り組みも評価されるようになってくると思います。
その民意を上手に汲み取ったのが、6月の県知事選であり、今回の参議院補選だったわけです。

環境問題の取り組みに関して言えば、与野党ともに合格点はあげられません。
ただ政権を持っていない分、野党の方が若干有利なのは間違いありません。
もっと環境問題への取り組みをアピールし、
若い世代の関心を取り付けることが来るべき衆議院選挙のテーマであり、
これからの日本の政治におけるテーマだと感じています。


負けた自民党の若林氏は知名度が足りなかったわけではありません。
御殿場市長を長く務めており、実績は申し分なかったでしょう。
御殿場市長を辞して、国会議員へ進出するというのも、昔なら理解されたと思います。
ですが、今回の参議院補選は、県知事選に際して国交省副大臣だった議員が、
職を辞して選挙で負けた末に起こった選挙です。
その後にあった横浜市長選では、現職の国家公安委員長が職を辞して出馬するも、
選挙で負けてしまい、菅内閣の退陣に繋がるという出来事がありました。

コロナ禍で変わったのは自治体のトップの重要性です。
同じ行政機関である内閣の一員が職を辞してまで地方行政に携わろうとしているのに、
地方行政のトップが立法機関の一人でしかない国会議員になろうとするには、
それ相応の理由がなければなりません。
けれど、それを説明できなかった。そこが若林氏の唯一の落ち度です。
永田町の国会議員こそ偉いんだという感覚が、もう国民には通じていないという証拠です。
国会でのほほんとしているよりも、地方行政で泥にまみれろというのが民意なのでしょう。
ここにもある種の政治感覚のギャップを感じるようになってきています。

そういう意味では、「維新の会」のやり方は間違ってはいません。
地方自治で力を付け、国政へ進出という流れは間違っていないと思います。
ただ、環境問題に関しては自民党並みに感覚が鈍く保守的である上に、
議員の質が悪く、問題発言や問題行動が留まることがありません。
今回の選挙でも共産党を含めた野党共闘を嫌う保守層に一定の支持が集まるでしょうが、
候補者は大阪以外苦戦を強いられるのは間違いないでしょう。

野党第一党の立憲民主党の課題としては、
民主党時代の混乱で地方へ散った元民主党の力をどう集結するかでしょう。
最近は悪評しかないものの名古屋市の河村市長が減税日本を立ち上げましたし、
今回も元埼玉県知事の上田氏が新党を結成するのではないかと話題になりました。
そういう地方から国政への流れを野党連携としてまとめられるかどうか、
今後はそこが鍵になってくるように思います。
地方と中央政府の連携がより緊密になり、相互入替えが容易になれば、
自民党に負けない人的ネットワークになることでしょう。


そういう意味では今日の政治課題が大きく表面化した選挙だったと思います。
「地球環境問題」と「地方自治」、
この問題への取り組み方が有権者の政党評価に繋がっていくと思います。

●与党、静岡敗北に危機感=衆院選接戦区てこ入れへ【21衆院選】
これを見る限りだと、どちらも真の勝因・敗因を理解できていない感じですねぇ…
特に国民民主党、そういうこと言ってるからあなた達は滅ぶのよ?
東西冷戦を知らない世代にイデオロギー対立なんて通用しません。
それなのに、マスコミを含めた政界は東西冷戦で頭が止まっている。
生きている人の半分近くがポスト冷戦時代の人なのに、
いつまで「冷たい戦争」の論理で生きているのさ?
時代錯誤のことを言ってるから、若い有権者を引き付けられないんですよ。
自民党がやっている共産党批判キャンペーンも、
自分達の時代錯誤さだけをアピールするだけで、マイナスにしかなりませんよ…

●首相、厚労省分割に否定的 学術会議の任命問題「終了」
岸田総理の支持が伸びない最大の理由がこれに表れています。
本人は「聞く力」を自称してる癖に、あらゆる物事が否定的です。
他にも森友問題の再調査はしない、選択的夫婦別姓には否定的といったように、
消極的姿勢ばかりが目立っています。
だから政治の変化が期待できない、嘘っぱちで信用ならない、となるんです。
結局、岸田総理に代わって「何をするのか?」が見えてこない。
見えてくるのは「やらない」ことばかりです。

●岸田首相「厳粛に受け止める」 野党、静岡で接戦勝利に自信
本気で「県民の皆さんの判断を厳粛に受け止めたい」と言っているのならば、
リニア新幹線計画の変更を認めるということで良いんですよね?
それが静岡県民の判断なわけですから。
大井川水系に影響を与えるようなリニア工事計画は認めないということでOK?
まるでそんなつもりない癖によく言うわ。
そういう所が口だけで信用できないんですよ…


◆ニュースネタ コロナワクチンの治験評価、大幅に簡素化へ…接種進み「参加できる人」少なく困難
言わんこっちゃない…
やりますよ、しっかりとしたデータを取ってくれるなら。
塩野義製薬に続き、第一三共も治験に入ったというニュースが流れ、
国産ワクチン開発が進んでいるのは、嬉しい知らせですね。

一方でこんなニュースも。
●米で混合接種始まる 「複雑で混乱」懸念 コロナワクチン
何が問題かと言えば、ファイザー製とモデルナ製で体内に入れるワクチン量が違うことです。
モデルナ製はファイザー製の3倍、
そこが「モデルナアーム」と副反応が揶揄される理由なのかは定かではありませんが、
同じワクチンで、性別や体重で効果は変わらないとされているのに、
投入されるワクチン量がこうまで違う理由がよく分かりません。

推測するに、それさえも科学的見地に基づいたものではなく、
適正量を決める治験の一種なのでしょうが…
本当に適正量なのかはサッパリ分からない所。
もう引っ込みがつかなくて、なーなーでやってませんかね?

●小中学生のワクチン接種をめぐる大混乱 修学旅行や受験に影響必至か
結局、大人も納得してワクチン接種をしているわけではないということです。
だから子どもに明確に説明できない。
自分達がろくに説明を受けずに接種したから、子どもに説明できるわけないんですよ。

個人的な考えですが、ファイザー製なら1回目のワクチン接種はOKだと思います。
ただ、2回目のワクチン接種の量と期間に関しては、
しっかりとしたワクチン抗体量検査を行ってからでないと無理でしょう。
若い世代の方が副反応が出やすいのは間違いないので、
漫然と1か月後に2回目のワクチン接種を行えば、
副反応に苦しむ可能性はあると思います。
まぁ、そもそも、なんで2回に接種を分けてるのか、それさえも説明されてませんが…
1回でワクチン抗体量が確認されれば打たなくてもいいと思いますし、
ワクチンを作るのに2回目がどうしても必要なのかどうかは検討されるべきでしょう。

まぁ、だからワクチン接種と抗体量検査はセットで行うべきだと思うんですがね。
それだけで副反応を大幅に減らすことができるはずなのに、
一律でやって副反応で苦しむ人を増やしてるだけでしょ、こんなの。
やり方が非科学的なんですよ…


◆スポーツネタ 「オレ、首なの!?」球団は大混乱…西武・辻発彦監督“退任誤報”が出た理由
なんだ誤報でしたか… すぐに「続投検討」と出たので、どうなってるのかと思いましたが…
辻監督の采配云々ではなく、単純に戦力不足でしたからね。
外国人もサッパリだったようですし。
ドラフトでは待望の左腕補強もできましたし、来年こそは頑張って欲しいです。
…まぁ、自分が野球見るかはまだ分かりませんけどねぇ(苦笑)

2021年10月23日

共産主義と改ざん(共産主義が滅ぶ理由)

自民党がこぞって共産党批判を繰り返してますけど…
いやー、彼らは共産主義を理解しているんですかね?

●「冷や飯」河野氏に遊説ラブコール続々…選挙の顔で再起なるか?
「共産党(の手法)は、一歩でも靴をドアの中に入れたら、こじ開けてその家を乗っ取る。
 それが世界中の共産主義国家のやり口、スタートだ」
つまり、今の日本は共産主義国家と言いたいんですよね?(苦笑)

マイナンバーと預貯金を紐づけたり、そのマイナンバーの管理が杜撰だったり、
憲法改正して心身の自由に踏み込んで愛国心を植え付けようとしたり…
やってることが本当に共産主義のソレと変わりません。
思いっきりブーメラン。日本が実は共産主義国家という嘘がバレてしまうだけ。
昔の経済政策であった「護送船団方式」なんて、共産主義そのものでしたよ…
そもそも、日本の伝統的なムラ社会なんて「共産主義」です。
里山や村の共有地、ご近所付き合いによる共同監視と村八分による排斥、
失敗があっても責任を取らずに誤魔化す改竄体質、
どれも「共産主義」の特徴でしかありません。
そんな伝統的価値観を重視する自民党は「共産主義」ではないのですか?

●【衆院選】麻生太郎氏が痛烈「あちらは立憲共産党」応援演説で野党共闘批判
いやー、財務省改ざん事件の甘々な対応を見ていたので、
当時財務大臣だった麻生氏は共産主義者だと思ってましたよ(苦笑)
自由主義社会において「改ざん」は前提条件を欠く重大な犯罪です。
だってそうでしょう? 自由に判断をする上で情報は必要不可欠でし。
その情報が恣意的に捻じ曲げられた信用できないものだったら、
自由な取引などすることができません。
株取引するにしても、商売するにしても、相手の信用情報を逐一確かめなければなりません。
自由主義社会が成り立つためには、情報公開はセットです。
改ざんはその前提条件を覆しかねない許すことのできない犯罪です。
それを自由主義経済を司る財務省が行っていては全く話になりません。
まさに共産主義的腐敗に毒されていると言えましょう。
それを厳しく取り締まらなかった麻生氏は何なの? 本当は共産主義者でしょ?


20世紀後半に共産主義が衰退した理由は何か?
今の歴史でどう教えているのかは分かりませんが、自分の学生当時は、
「どんなに働いても収入は変わらず、労働意欲を失ったから」と教えられました。
でも、仮に衣食住がある程度は国家に保証されているという前提で、
一定のノルマをこなせば帰宅していいという職場だったら、
ホワイト企業として絶賛されませんかね?
ですから、共産主義=平等主義の結果、人々が労働意欲を失うというのは嘘です。

どうして人々が労働意欲を失うかと言えば、課されるノルマが厳し過ぎるからです。
共産主義国家は「10年計画」のような中長期の経済目標を立て、
そこから逆算して日々の労働ノルマを課していくことになりますが、
当たり前ですが、共産主義国家といえども経済成長しなければならないので、
例えば、毎年1%経済成長させていくという目標で計画を立てていき、
10年後には年11%成長してやったね!、ということになります。
次の10年計画は当然そこから年1%ずつ成長となるわけで…
もう分かりますよね?
現実を無視した成長目標だけが掲げられてしまうので、
人々の課される労働ノルマが年々増していき、ノルマ自体を達成できなくなっちゃうわけです。

すると、どうなるか。ノルマ達成できなかったでは済まされません。
共産主義国家は一部の指導者と大部分の労働者で成り立っているわけですから、
ノルマを達成させられない指導者は無能ということになってしまいます。
ですから、指導者は厳しいノルマを課すことで自身の株を上げようとし、
逆に労働者の方は厳しいノルマを達成したと「見せかける」わけです。
指導者にとっては結果が全てですから、
実態が伴っていなくともノルマを達成したという結果があればそれでいいんです。
つまり、辻褄合わせが横行するということです。
非現実的なノルマを達成するために、文書を偽造して達成したと偽り、
チェックするべき指導者側もノルマ達成という結果だけが欲しいから偽造を見逃す。
こういうことが常態化してしまうから、共産主義は腐敗するんです。

加えて旧ソ連のケースで言うならば、軍拡と宇宙開発が大きな負担になった背景があります。
軍需産業は戦争がなければ生産しても在庫を抱えるだけですし、
現時点で宇宙開発は鉱物採取という要素がなく、衛星打ち上げビジネスもなかったので、
研究目的でしかなかったため、消費にしかなりませんでした。
国内経済だけで考えれば、生活に必要なものだけ作っていれば自給自足で成立しますが、
他国との貿易を考えれば、商機を見て供給量を調整するセンスが必要になるため、
計画経済の共産主義国家には向いていません。
結果として、先細りしていく国家が何を削っていったかと言えば、
国民への配給になってしまうわけで、保証された衣食住があまりに乏しくなってしまったため、
経済自体が立ち行かなくなってしまったということです。


話を「改ざん」に戻しますが、財務省改ざん事件も背景は全く同じです。
支持者である籠池夫妻に良い所を見せようとした安倍夫人のお願いを、
財務省が得点稼ぎに「忖度」して進めさせ、
問題になると近畿財務局を恫喝して「改ざん」させたわけです。
指導者層が自身の株を上げるために奔走し、
下が追い込まれて改ざんして辻褄合わせに走らざるを得なくなる。
これが共産主義的腐敗の特徴です。

最初に言いましたが、自由主義社会でこんなことやったら終わりです。
改ざん内容が安倍夫人らの関与を消す程度だったので、大きな問題になりませんでしたが、
これがもし籠池夫妻の位置にいる人物が政財界の大物で、
彼らの関与をも消さなければならなかったとすれば、
土地の値段や取引の有無といった重要事項さえも改ざんされた可能性もあります。
結果的に籠池夫妻を庇う必要がなくなったから、この程度の改ざんで済んだわけで、
取引の重要事項までもが改ざんされていたとすれば、
自由主義経済を破綻させかねない重大な犯罪になっていたことは間違いありません。

いわゆる「赤城ファイル」と称される文書の公開を渋っているのもマイナス要素です。
自由主義社会が成り立つためには情報公開がセットです。
自由主義社会は情報を公開するのが原則です。
非公開が原則と化している日本の政治構造はやはり共産主義的と言えましょう。
そういう意味では、逆説的になりますが、森友学園問題を始め、
数々の調査報道で情報公開を政府に求めてきた共産党機関紙の「あかはた」は、
実は自由主義に貢献しているという構図になります。
いやー、面白いですね。


●岸田首相の大誤算 衆院選で「自民40議席」減、単独過半数割れの予測も
立憲民主党の枝野代表が政権交代の確率を問われて「大谷の打率(.250)ぐらい」と言い、
マスコミや世間は随分と弱気だと批判されましたが、
個人的にはもっと低くて、「投手の打率(1割)」程度と見てます。
25%というのはかなり盛った数字でしょう。

現実的に政権交代が起こらない理由は2つあります。
1つは「まだ国民民主党が滅びてないこと」です。
本来なら合併で円満に解決したい所でしたが、連合の分断によって未解決の問題のまま。
おそらくこの衆議院選挙で壊滅的になり、残る参議院の国民民主党がどう動くか、でしょう。
国民民主党はもはや連合の関与のみで成立しているので、
逆に言えば、国民民主党がなくなるということは連合の影響力が落ちるということです。
立憲民主党が民主党との違いを見せるためには連合を脱却して国民政党化することが必要。
そのステップがまだ踏めていないので、今のままでは民主党の二の舞にしかなりません。

もう1つは「維新の会の存在」です。
仮に自公政権を過半数割れに追い込んだとしても、
立憲民主党が単独過半数近くまで行かない限りは、政権交代は起こり得ません。
なぜなら、未だに一定の議席数を確保している維新の会は自公政権寄りだからです。
立憲民主党と維新の会が連立を組む可能性よりも、
自公政権に組み入れられる可能性の方が高いでしょう。
そうなると、立憲・れいわ・共産党は自公+維新の会を超えねばならず、
これは非常にハードルが高いと言わざるを得ません。
なぜなら、自公政権に対する批判票は維新の会にも流れるからです。
また、仮に立憲民主党と共産党、れいわ新選組で過半数を取れたとしても、
共産党との連立に関しては連合を始めとして立憲議員内からも賛否両論あるので、
実際に政権を取った時にまとめられるかどうかは非常に難しい問題です。
むしろ、自民党が立憲民主党を誘って大連立を組む可能性の方が高いでしょう。

つまり、自公過半数割れとなった時に起こる事態で可能性が高いのは、
「自公+維新の会>>自公+立憲民主の大連立>>立憲+共産等」
という感じでしょうか。
立憲民主党が単独過半数まで行けば話は別ですが、その勢いはまだないでしょう。

まぁ、そういう意味では、自民党に気楽にお灸を据えられるという状況ではあります。
それが分かっているからこそ、自民党議員がそれを誤魔化すために、
時代遅れのイデオロギー対立を叫んでいるとも言えましょう。


◆ニュースネタ 前川喜平氏が衆院選に向けアドバイス「政治家がしっかり取り組むという時はやらないという意味」
やる気がある時は某池上氏のように「良い質問ですね」と饒舌に語り出します。
「しっかり取り組む」と言うのは他に答えを持ち合わせていないからです。
そう言えば、話が終わるでしょ? そういうこと。
話したい内容なら、勝手にしゃべり出すのが政治家です。


◆ニュースネタ 最高裁裁判官の国民審査が告示 11人が対象、31日投票
15人中11人だから、大半を審査することになります。
審査の判断をするには、やっぱり注目の裁判を見るのが一番です。

最近あった注目の判決と言えば、「夫婦別姓」に関する裁判でしょう。
●最高裁判所大法廷決定を受けて、改めて民法750条を改正し、選択的夫婦別姓制度を導入することを求める会長声明
●最高裁大法廷令和3〔2021〕年6月23日決定の紹介と分析

15人中11人が一応合憲との判断をしています。
「一応」と記したのは、今回の判断自体は過去の踏襲であり、
夫婦別姓の問題点は認識しているものの、国会において解決すべきという判断です。
賛成派するも補足意見を述べた4人は審査の対象です。
反対意見を述べた中で、4人中3人が審査の対象になっています。
身近な問題ですし、判断の一助になる注目判決ですね。


◆ニュースネタ 現役引退する松坂大輔の妻・柴田倫世への誹謗中傷「度を超えている」と球界で怒りの声

何を言われてたんだろうなぁ… 「さげマン」と言われてたことは記憶してるけど。
あとの情報源は週刊誌ネタでしょうから、悪いのはそっちじゃないですか?
まぁ、それをスンナリ信じる方が馬鹿ですけどね。

ネットの誹謗中傷対策として侮辱罪の強化が検討されていますが、私は反対です。
例えば、道端で人の噂話をしているようなオバちゃんを全員逮捕できますか?
「人の口に戸は立てられぬ」と言います。およそ民主主義社会では現実的ではありません。
それこそ中国のように当局が容赦なく逮捕して、
思想的に締め付けていくしかないわけです。
およそ批判と非難の区別も付けられない日本人が、
問題定義と誹謗中傷の区別を付けられるわけがないでしょう。
単なる言論弾圧になって終わりですよ?

ではネットの誹謗中傷対策をどうすればいいかと言えば、情報を信じる奴を無くすことです。
曖昧な情報は信じないこと。情報の出所をその都度に確認することです。
情報を無闇に信じて無責任に拡散する奴が一番性質が悪い。
ネットリテラシー教育をもっと徹底することが必要だと思います。
法律を持って罰するのではなく、一般大衆の道徳心を喚起するべきです。
心の問題を法律で縛ることはできません。


◆ニュースネタ (一部)注目を集める衆議院静岡5区
●【静岡5区】自民入り目指す無所属・細野豪志氏 「政治生命をかけた最大の決戦」
まぁ、別に国政選挙には何ら影響をもたらさないんですけど…一議員の末路。
自分のやったことを責任を取らないから、こうなっちゃうという典型例。

正直誰が勝つのかは分かりませんが、少なくとも言えることは、
次回以降、静岡5区から「細野豪志」という名前は確実に消えるということです。
負ければ本人が言っているように政界引退(本当にするのかな…?)、
勝っても選挙区調整で静岡5区から外れる可能性が高いでしょう。
同じように希望の党騒動を引き起こしたものの、
自民党入りできた長島昭久氏は東京21区から18区に鞍替えしてます。
●【衆院選】菅直人氏vs長島昭久氏 因縁の師弟対決ヒートアップ 東京18区

同じように静岡5区には補欠比例復活となった吉川氏がいますし、
今回の選挙の結果次第ではありますが、
仮に静岡6区で自民候補が惨敗すれば渡辺周氏の刺客に、
また、このまま自民党静岡県連の理解が得られないようなら、
他の地方の刺客として飛ばされる可能性が高いと思います。
そもそも、細野氏はここが地元というわけではありませんからね…

選挙に勝って自民党に入党できたとしても、後ろ盾なしに何ができるわけでもない。
今の自民党はそれだけ閉鎖的な環境ということです。
せいぜい全国的な知名度を利用され、刺客に立てられるのが関の山でしょう…
ましてや所属する二階派は岸田政権の発足で、
二階氏が失脚し、人事の憂き目にも逢うなど、派閥存続の危機になっています。
まさに後ろ盾を失っている状態で、自民党入りできても無役職のただの議員でしかありません。

なら、いっそここで政治生命を失わせてあげるのも慈悲ではないかなと考えます。
もう評価は定まってしまったわけですし、
ダラダラ議員をやるよりスパッと諦めた方がいいでしょう。
いっそ国政ではなく地方行政を目指してみてはいかが?

2021年10月18日

コロナ注意報

全国の新規感染者数が300人を下回って喜んでいますが…
昨年のコロナ冬の陣が始まった北海道では兆候が見られ始めています。
●新型コロナ 北海道内で38人感染確認 前週比21人増

この週末に一気に冷え込み、暖かさは戻ることなく、そのまま秋が深まっていく模様。
この気候の変化は予想よりも1~2週間ほど早く、
その分だけコロナ感染が前倒しになる可能性が出てきました。
早ければ来週にも感染拡大の局面に入ることが予想されます(急激増とは思いませんが)。

今の注意すべき感染経路はエアロゾル感染なので、
寒いからといって窓を閉め切らずに、風を通すことが大事です。
とはいえ、暖房を付けながらも、窓を開けるというのは無理な話…
せめて定期的に空気の入れ替えをすることは努めていきたいものです。
密閉空間が避けられない冬こそ、コロナ感染を注意すべき局面です。

感染者数が一気に減ったことで、逆に政府のコロナ対策を支持する声が増え始めましたが、
この寒さの到来がまた違う政治局面を作り出すことは間違いありません。
もはやコロナ経済対策は絵に描いた餅になってしまいました。
いや、選挙ばかりで、絵さえ描きませんでしたけど…
コロナ鎮静化が自民党に味方するかとも思いましたが、
東日本を中心に来週には状況が悪化に転じる可能性は高そうです。

とりあえず、大事な用事は今週中に終えておきましょう。
私も免許の更新をしないといけないので、今週中に行くことにしようと思います。


◆ニュースネタ 「人災の側面、否定できず」盛り土問題で熱海市長 調査結果を公表
●熱海盛り土安全策、10年前に命令見送る 県と市「命の危険」は認識
熱海市に間接的責任はあると思いますが、今の地方自治法で強制的処理は無理です。
●環境省Q&A
他に該当しそうな「措置命令」があるのかどうか知らないので、参考までに。

今回の問題はあくまで民間業者を監督する責任です。
これが熱海市自身が開発るような自治事務や、
国や県から依頼される法定受託事務なら、直接責任が生じますが、
今回のケースであくまで撤去作業をするのは業者自身です。
行政代執行というシステムがあって、かかった代金を業者に請求できるとはいえ、
自分でやらない奴らがそんな素直に支払いに応じてくれるわけもなく、
大概は実体のないペーパーカンパニー化していることも多いので、
料金は支払われず、税金を浪費するだけに終わりかねません。
法律的には個人の財産権を侵害する行為でもあるので、実施には慎重を期する必要があります。
現行法では「最終手段」な上に、「納税者の承認」が必須ですから、
明確な民意がなくして行政代執行は難しい政治的状況です。

必要なのは法律の改正で、国会で地方自治体にどれだけの強制力を与えられるかでしょう。
個人の財産権と公共の福祉のバランスをどう取るか、非常に今日的な問題です。
空き家問題や廃墟問題もありますしね… 産業廃棄物も然り。
抜本的な法改正が必要な状況になています。
それなのに、何の議論も見られないのが呆れます。

話変わって、被害住民からすれば、責任追及をするのは会社でも自治体でも構わないので、
おそらく裁判所に熱海市と会社の連帯債務で賠償金を認めさせ、
速やかに熱海市が市民に賠償した後、
余計に払った分を熱海市が会社に対して請求する裁判を起こしてもらう目論見でしょう。
まぁ、個人的にはそれが一番なのかなと思いますが、あとは熱海市のやる気次第でしょう…


◆ゲームの話 「Idoly Pride」(アイドリープライド)
1ヶ月遅れで始めたら、それなりに苦労したので個人的攻略メモを記しておきます。
まず、最初に必要なもの=アイドルについてまとめておきます。

(必要なアイドル)
①長瀬麻奈(フェス限定)
完全な人権カードです。これを持っていないと上位はクリアできないレベル(苦笑)
通常フェスや確定ガチャで引くことはできないので、ゲームを最初から始めるなら、
月末辺りにやるであろうフェスでリセマラすることをお勧めします。
最強のスコアキャラで、10倍近くスコアを跳ね上げることができます。

②ダンスとビジュアルのスコアキャラを1人は揃える
★5なら誰でもいいと思いますが、
新登場のスコアキャラは恒常よりもスコアが出やすいので、
凸れる自信があるなら、そちらを狙った方がいいです。

ただ、このゲーム、凸を進めるには大量のカードが必要になります。
★5を★6にするのに1枚、★7にするのにさらに2枚、
★8にするのにはたぶん4枚(まだ★7が最高)、完凸に8枚必要です。
当然、1回のガチャでそれだけ稼ぐのは無理なので、
恒常を5人★7まで育て上げれば、他はレベルアシスト機能によって、
凸らなくとも★7相当(レベルが高い5人のうち最低レベルで統一)を出せますから、
凸キャラが5人揃うまでは恒常重視でいいと思います。

③回復キャラ2人を用意する
意外と重要なのが回復スキル持ちのキャラです。ハート付いてる奴。
特に定例ツアーで使います。こちらは★4でも構わないので、各属性2人は必須。
イベント以外の定例ツアーは何回負けても諦めなければ続けられるので、
メインパーティの体力が減ったら、回復キャラを2人入れて、わざと負けます。
すると挑戦時よりも体力が回復しているので、
それを繰り返すことで回復マスを使用せずにライブスキルを稼ぐことができます。

ライブスキルに関しては、長瀬麻奈がクリティカルをダメージに変えるスキルを持ってるので、
クリティカルとスコアキャラ強化のライブスキルを徹底して集めればOK。
長瀬麻奈が人権カードなのはそこら辺が理由です。

④バッファーを3人ずつ揃える
こちらはライブバトル時に使用するので、各属性2人以上、できれば3人欲しいです。
それも★5キャラが理想なので、プレイヤーで差が付くのはここでしょうね。
おススメのバッファーは、
ボーカル恒常★5の天動瑠依(スコアラーのボーカル強化)、
ダンス恒常★5の井川葵(スコアラーのクリティカル強化)、
ビジュアル限定★5の川咲さくら(スコアラーの全般強化)。
長瀬麻奈ゲーなので、スコアラーを徹底的に鍛えるスキル持ちが強いです。

印象としてはこのゲームは比較的ガチャは回せる方。
★5確定ガチャはゲームを進めていくと結構集まります。
★8は正直厳しいですが、★7くらいはわりと行けると思います。
序盤をある程度進めれば、毎日のゲームにかける時間はそう多くないです。
ただ、続ける期間(給料と称した石配布)が結構重要になるので、
毎日ログインしてコツコツ進めることが大事そうです。
サクッとできるけれど味わい深く、それなりに楽しませていただいております。

2021年10月17日

衆議院解散総選挙

そんなことをやっている労力があるなら、迅速なコロナ経済対策の実施と、
来るべき冬のコロナ対策を議論した方が有意義だと思うんですがね…
まさに「民意なき解散~裏切りの岸田~」って感じでしょうか…

自分も含めて、少なからず総理の交代に期待した人は多かったと思います。
自民党総裁選を通じて、自民党の変化を期待した先に待っていたのは、
安倍・麻生体制そのままの変わらない自民党政治というオチでした。
まさに二階幹事長が甘利幹事長に変わっただけ。それだけでした。
早々に岸田氏が言っていた「令和の所得倍増計画」は骨抜きにされて、
骨粗鬆症の末にポッキリ折れちゃいましたし、
もはや完全な傀儡政権という雰囲気しかありません。

出だしの人事で豪快にしくじった挙句、何の実績もなしに解散総選挙をしてしまったため、
総理就任のご祝儀相場も完全に吹っ飛び、
前政権である安倍・菅政権の実績で勝負をせざるを得ない苦しい展開になっています。
せめて、もう少し実績を積んでからの方が良かったのでは…
もはや「コロナの影響が少ない10月に何もしなかった総理」と揶揄されそうな勢い。
コロナ禍経済重視派にはコロナ経済対策をしなかったことを咎められ、
コロナ禍感染防止重視派にはコロナ対策をしなかったことを咎められ…
それは、つまり、国民全員から付き上げを喰らって終わるということです。
年内退陣が現実味を帯びてきましたねぇ…


●政府高官も「青天の霹靂」…衆院選「最速日程」決断の舞台裏、首相「最後は自分一人で決めた」
早く選挙をやるという決断は悪くはないものの、あまりにも何もしてなさ過ぎ。
岸田政権が何をするのか全く見えない上に、
国民が求めるコロナ対策とコロナ経済対策も具体策が見えてこない。
それで評価しろというのは無理ですよ…

●衆院解散で「党高政低」消された岸田総理の令和版所得倍増計画と危ぶまれる存亡
自民党の選挙公約から「令和の所得倍増計画」は消えました。
高市政調会長路線のアベノミクス継承路線となってます。
…意味ワカンネ。
岸田総理が就任前に打ち出した金融所得課税の強化や富裕層の課税は、
予想通りの反対にあってトーンダウン、
先延ばしどころか実施されるかどうかももう分かりません。
岸田氏のリベラル的政策は既に消えてしまったと言っていいでしょう。
お前、誰なの? 自民党総裁じゃないの?(苦笑)

●金融所得課税「任期中あり得る」 岸田首相
どっちやねん! 国会が終わった途端に威勢が良くなる。
岸田総理の性格をこれまで「風見鶏」「中身が空っぽ」と評してきましたが、
まぁ、大体合ってそうな感じですね…
要は自分の意見を持っておらず、周囲に同調するタイプなのでしょう。

自民党総裁選を戦うために、他候補との違いとして「分配政策重視」を掲げるも、
格差容認の「新自由主義派」に説得されたらあっさり引っ込めちゃう。
その綱引きの引っ張り合いの中で、両方に良い顔をしているということですね。
自分の意見がないから、どちらとも決めず、どちらにも同調する。
だけど、反対派の意見にも同調しているのがバレバレだから決して信用されない、
利用しようと思う奴らの思う壺になる、という感じでしょうか。

いずれにせよ、この人の言うことはもう何も信じられません。
数時間後には言うことが変わっていても驚きません。
それぐらい一貫性がなく、風が吹く方向だけを向く風見鶏。

●「ファーストの会」衆院選候補者擁立断念 失速の背景
岸田総理の選挙戦を前倒しした理由にも挙げられてますが…
いや、それはないだろうと断言できるぐらいに盛り上がってませんでしたね…
なるほど、完全な子分の先走りですか…
再び自民党に目を付けられただけで、小池都知事は損しかしてませんねぇ…

●岸田総理、今度の衆院選は「未来選択選挙」 勝敗ラインは「与党で過半数」
いや、その未来を奪ってるのはあなたですけどね…
どうして10月中にコロナ対策を協議しなかったのか、そう言われる日が必ず来ます。
少なくともコロナ経済対策はもう手遅れです。
Gotoキャンペーンとか再開するなら10月しかなかったのに…もう終わりだよ。
近い将来さえ見渡せない馬鹿に未来が見渡せるとでも言うのですか?
新型コロナで何回もしくじったあなた達にそんなこと言う資格あるのか?
今まさに、また同じ過ちを繰り返そうとしてるじゃん?

●安倍晋三元首相「コロナ脱却V字回復解散」と命名、野党共闘は「談合協力」
はい、ここにもコロナが終わったと思ってる政治家が一人…
総理時代の対応の遅れを全く反省してないんですね、この人。
一生反省しないんだろうなぁ…

●甘利幹事長、衆院選争点 「自由民主主義か、共産主義が入ってくる政権か」
頭の中が古いというか、国際情勢が東西冷戦で止まってる馬鹿が多過ぎない?
そういえば反共思想で育った人が支持してくれると思ってるのかもしれませんが、
既に国民の大半にとっては、生まれた時点で「共産主義は終わってました」。
過去の遺物にそんな意味もなく怖がる人はいません。

そして、どうして共産主義がダメなのか理解できてますか?
平等の名の下に一部の指導者が専制支配するからでしょう?
中国共産党がそれですよ。オーウェルの小説の『1984』がそれですよ。
共産主義が政治的になぜダメなのか。専制主義で民衆を圧迫するからです。
翻ってお前ら自民党はどうなのよ?
今の自民党に民主主義はあるのか? 国民の声が聞こえていますか?
「新自由主義」で格差の拡大を放置し、勝ち組と負け組という二極化構造にし、
負け組から言論の自由をはく奪し、勝ち組による忖度支配をする構図が、
共産主義の政治体制とどこが違うというのですか?
政党名を「自由先制党」に改めてはいかがか?

もはや化石のようなイデオロギー対立を持ち込んで、
現実を無視した議論で誤魔化すのは止めてください。
あなた達の頭の中、本当に大丈夫ですか? 原始時代で止まってませんか?


●自民と立民、重なる「分配」 トップの理念が相似する理由は
分配政策が国際的潮流になっているのは、コロナ禍で成長戦略が描けなくなったからです。
とりわけこれまで世界経済を牽引してきた中国経済の先行き不透明さが問題です。
一に明るみになり始めた不動産問題、二にアメリカら西側諸国との技術摩擦問題。
国際的に自国本位主義の中国に対する警戒感が強まっており、
今までのような経済連携は取りにくくなっているのは間違いありません。
そんな中で、自国の経済を固め直す向きに動いているのは確かでしょう。

もっとも、自民党はそれを理解していません。
分配が必要なのは結果の不平等に過ぎず、アベノミクスの成果を分配すれば済むと思ってる。
でも実際はアベノミクスの成果そのものが粉飾なのですから、
分配する果実など存在しないわけです。
ないものをどう配分するか。税金しかありません。
それも金融所得課税や富裕税のようなものではないので、
消費税等になるので負担は支援すべき貧困層ほど相対的に高くなります。

財務省の事務次官がバラバキを批判する記事を書いて話題になりましたが、
普通はこういう批判は野党の方に直撃するものですが、
今回に関して言えば、自民党と公明党の方に直撃しています。
なぜなら、野党は金融所得課税や法人税の増税に言及しているのに対して、
むしろ与党の方が財源を示せていないからです。
岸田氏の分配計画は財源がないんですよ…
政府が資源の再配分もすることができない。
持ってる人から取り立てないわけですから、配分できるわけがない。


関連して言えば、アベノミクスというのは「たこ足喰い」と揶揄されるように、
日銀を始めとする公的セクターが日本株を買い支えることで高値を維持し、
株価の安定した高値の取引によって株主に安心感を与える政策です。
悪く言えば、国ぐるみで粉飾決算しているようなものです。
日銀や年金機構、郵便貯金や一般の銀行が株を買い支え、高値を偽装し、
株価の高値が維持されるというインサイダー情報で株主が取引してるようなもの。

この政策の何が問題かといえば、国内だけで完結してるならまだしも、
外的要因には全く対応できないということです。
中国やアメリカの経済が落ち込めば、
日本の自力で支えているわけではない株価は容赦なく下がります。
バブル崩壊は銀行や企業、富裕層の株主を直撃しましたが、
仮にアベノミクスでバブル崩壊すれば、その影響は日本全体に及びます。
株価が半減すれば、日本全体の資産が半減するかもしれません。
それだけ株価との連動が激しくなっている自転車操業状態だということです。

そもそも、アベノミクスは短期的な目標で掲げられたもので、
諸外国の通貨安戦争と一緒で、長くとも1~2年で終わると思っていたのでしょう。
けれど、日本の企業は国際競争力を取り戻すことができず、
出口を失った通貨安政策はもうすぐ10年近くになっています。
ここまで破綻しなかったのはラッキーと言わざるを得ません。
世界経済の不安定要因が大きくなっている昨今、アベノミクスはリスクしかありません。


◆ニュースネタ 立民・生方氏が衆院選公認辞退 拉致被害者発言で
んー、そこまで的外れな考え方ですかねぇ…
勿論、活動を続ける拉致被害者家族会のことを考えれば、絶対にしてはいけない言葉ですが、
だからこそ政府の対応がおかし過ぎるとも言えるわけです。
ずっと違和感あるのですが、最近よく聞く「前提条件なしで北朝鮮と交渉」って何?
日本が核問題で北朝鮮を引っ張ってこれるわけではありませんから、
当然、拉致問題の進展を意味すると思うんですけど、それが不要ってどういう意味?

北朝鮮から見れば、拉致問題は自国の失点ではあるものの、
日本を交渉に引っ張り出すための最高のワイルドカードです。
これを使えば一発で交渉に釣り出せる、そういう意味合いを持つカードでしょう。
だけど、北朝鮮がそのカードを一向に切る気配がありません。
被害者5人の帰国以降は、せいぜい横田めぐみさんの娘との面会カードぐらい。
そう考えると、既に切るカード自体を失っている可能性も否定できません。


もっとも、それ以上に大きな可能性として考えられるのは、
拉致問題カードを使ってもメリットがないと北朝鮮が感じているということです。
第一に被害者5人を一時帰国させたことで、
交渉が進展するどころか、日本が硬化して頓挫した苦い経験があること。
北朝鮮が欲しているのは、やはり経済的見返りでしょう。
それが得られるからこそ、日本と交渉しようという気持ちが生まれるわけです。
しかし、2002年の日朝政府間協議は拉致問題を巡って中断。
北朝鮮とすれば、譲歩したのに何の恩恵も得られなかったという気持ちが強いはず。
一方の日本は拉致被害者の再調査を交渉の前提条件としていたのでしょうが、
ニンジンをぶら下げないため、調査することに北朝鮮側が辟易している可能性が高いです。
感覚としては慰安婦問題を始めとする戦争責任を日本人が追及される感じでしょうか。
いつまでやれば進展するのか、そういう辟易とした感覚を北朝鮮もまた感じてるのでしょう。
水面下の交渉がどうなっているのか分かりませんが、
日本政府が北朝鮮にメリットを感じさせるような交渉ができていないのは間違いないでしょう。

第二に北朝鮮がそもそも日本と交渉する意義を見いだせないことがあります。
別に経済的見返りを日本だけに求めなくてもいいんです。他がお金を出す国があれば。
あるでしょう。韓国の親北の文政権です。
交渉するのに見返りを要求する日本と、交渉するだけで人道支援という手土産をくれる文政権、
どちらと交渉するかと言えば、誰だって後者でしょう。
韓国と日本と天秤にかけ、韓国と交渉する方が楽だから日本を無視できるのです。
加えて、コロナ前は中国から輸入品が入ってきていたというのも大きいと思います。
北朝鮮が日本と交渉する意義を見出していた理由の一つに、万景峰(マンギョンボン)号があります。
朝鮮総連の資金で作られ、過去に日本と北朝鮮を往来していた定期船です。
実際に拉致に使われていたのかどうかは分かりませんが、
少なくとも日本の物資が北朝鮮に渡っていたのは間違いありません。
北朝鮮に渡った日本の家電製品等は権力層に渡っていたのは間違いなく、
日本製品に親しみがあったことが、日本と交渉する意義の一端だった考えられます
けれど朝鮮総連が問題化して万景峰号が途絶えた2000年以降、
既に20年以上が経ち、代替わりを起こしていることから、
むしろ韓国や中国製品の方に馴染みを感じているのは間違いないでしょう。
言うなれば、もはや日本と貿易をする必要性を北朝鮮は感じていないんです。
もう中国という貿易パートナーがいるわけですから。


状況的に言って、北朝鮮が日本と交渉するメリットはありません。
拉致問題の再調査という前提条件を取り払っても、交渉する意味はゼロです。
それでも北朝鮮と交渉して拉致問題を解決するというならば、
国益を損してでも人道的見地から北朝鮮と交渉する覚悟が必要です。
韓国よりも経済的メリットを与え、交渉する価値があると認めさせることです。
最悪の場合はアメリカと形成していた北朝鮮包囲網が崩れることになりますし、
核問題を考えれば、北朝鮮の要求を呑むわけにはいきません。
だけど、民意がこれだけ拉致被害者やその家族のことを慮っているわけですから、
例え国益にならなくとも、損をしようとも、
人道優先で北朝鮮に屈することも必要なのでしょう。知らんけど。

そういう意味では、国益よりも人道優先で考えてくれる今の世論は、
非常にあったかいなと思います。
あとは政府が腹を決めて、北朝鮮に頭を下げることですね。
世論がそうしろって言ってるんだから、やればいいじゃん。
今までみたいに「拉致問題を解決します」とやるやる詐欺しなくていいんだよ?
ほら、お土産をたくさん抱えて拉致問題を解決しに行きなよ。
世論も北朝鮮に屈することを認めてくれますよ。知らんけど。


客観的に言えば、北方領土と一緒で、もはや解決するチャンスは逃しています。
交渉するだけ無駄です。交渉するということは相応のメリットを感じさせるということです。
核問題を中心に考えるならば、拉致問題に縛られるべきではないという考え方も、
当然あっても構わないように個人的には思います。
それさえ許されないと言うなら、さっさと手土産用意して北朝鮮と交渉しなよ。
北方領土問題と一緒で時間だけが過ぎていきますよ?


◆ニュースネタ 都道府県魅力度ランキングにイチャモン?
●都道府県魅力度ランキング
個人的には山口県や徳島県が下の方なのが気になりますけど…
いや、別に佐賀県が妥当だと言ってるわけではないのですが、やっぱりイメージが(苦笑)

まぁ、個人的には心底どうでもいい話ですし、
別にそれで観光に行くかどうかを決めるわけでもないので、
どうしてそんなに気にしているのかが分かりません。

栃木・群馬・埼玉・茨城県が下の方にいる理由は簡単です。
関東に居ながら存在感が薄いからです。そりゃ東京に吸われちゃいますよ…
放送局にしても、他の地方はローカルテレビ局を複数抱えているのに、
上記に挙げた県では群馬と埼玉が1局持ってるぐらい、
あとは県独自の放送局を持ってないんですから、そりゃ広告力が違います。
関東にいて都会の振りをしてるからダメなんですよ…
関東から独立して、地方をアピールすれば魅力も出てくるはずです。
肝心なところは東京に頼っておきながら、文句を言うのは筋違いでしょうに。
関東近郊でありながら、魅力度を発信している山梨県を見習ってはいかが?

2021年10月11日

岸田は安倍・菅の継承装置

なんというか…
菅氏は失点を防げばいい場面で、無理に得点を狙って失敗したのに対し、
逆に岸田総理は得点を狙う場面で、失点を防ごうとして失敗してる感じですよね…
はっきり言って、国民から見ると「消極的」にしか見えない。
もはや自民党総裁選で見られた「口だけ」も見ることがなくなり、
何の変わり映えもなく、安倍・菅路線を継承するだけの総理になっちゃいました。
選挙前に揚げ足を取られないように、官僚の答弁書を慎重に読んでいるだけでは、
総理大臣として何がやりたいのかも全く見えてきません。
「新しい資本主義」も完全に「アベノミクスの分配」に収まっちゃいました…

いやー、ここまで中身が空っぽな人も珍しい。
自分の考え方に対する拘りがないんですかね?
まぁ、だからこそ、左翼的な政策を掲げても、護憲派の宏池会でありながらも、
保守派や改憲派の支持を取り付けることができたのでしょうけど…
自民党内では空っぽな人間だって既にバレてるのよ。
岸田総理は安倍・菅政権の権力継承装置に過ぎません。
そして国民にもそれがバレました。それだけの話です。


◆政治ネタ 与野党、一斉に「分配」主張 経済支援、衆院選を意識
同じ「分配」という言葉を使ってはいるものの、その中身は全く違ってます。
●岸田首相「成長なくして分配はない」成長戦略優先の考え示す
まぁ、国民からすれば、その「成長」がないから困ってるわけですが…

与党は「アベノミクスが成功している」という前提に立っているので、
経済は「成長」しているという考え方をしています。
だから国民が成長を実感できていないのは「分配」されてないせいだと考え、
企業や政府がばら撒けば、それで国民消費が上がると考えています。

一方の野党は「アベノミクスは失敗している」という前提に立つので、
経済を「成長」させるためには、国内需要を喚起するしかないと考えます。
実質賃金を上げることで、国民の消費意欲を刺激し、
内需の回復によって経済成長を成し遂げようと考えています。

どちらの見解が正しいのか分かりませんが、
少なくとも企業側は「成長」していると全く考えてはいないから、
「分配」されることがないわけです。
昔は国内の株主に優待券を配ってれば満足してくれましたが、
今は海外の株主も増えているので、具体的な配当を行う必要がありますし、
国際競争も激化しているので、儲かっている自覚の方が薄いでしょう。
結局、日本の企業が国際競争力が高まらない限りは、
「分配」はボーナスや一時金程度で誤魔化して終わりです。

まぁ、要は、政府の成長戦略が信じられてないから、「分配」できてないんです。
政府の成長戦略を信じ、持続的な成長ができると考えているなら、
質の良い労働者を入れて拡大路線を取ろうと考えるでしょうに…
つまり、そう思えてないだけ。もう企業にさえ信じられてないんですよ。

そして「新しい資本主義」を掲げてアベノミクスからの脱却を目指すと思われていた、
岸田総理も結局はアベノミクスを否定できず、日本の嘆くべき現状を理解していません。
なぜなら自民党の過去の政治を批判できないからです。
高度経済成長によって揺るぎなき権力を手に入れた成功体験を否定できないからです。
日本の技術力が優れているなら、何で半導体ビジネスを見捨てたの?
1年やそこら我慢していたら、成長軌道に乗せられたでしょうに。
それを今更、半導体ビジネスが大事とかお笑いですよ…
何の「成長戦略」も描けてないから、そういう場当たり的な対応を繰り返して、
国際競争力を支えていた技術を無くしていくんですよ…

もう「日本の技術は世界一ぃ」「日本の文化こそ素晴らしい」みたいなのは止めましょう。
それは愛国心でもなんでもないですよ。
根拠のない妄想、国粋の領域に達しています。
厳しい現状分析こそ、次に繋がるのに、それがないから成長戦略を描けないんですよ…


◆プロ野球 ドラフト会議の結果
なにせプロ野球を始めとして、今年はスポーツを能動的に一切見てないので、
ニュースサイト等の文章でしか知りません(苦笑)
そんな中で、西武が公表通りにドラフト1位で隅田投手を指名し、
4教団競合の末にクジで交渉権を獲得。
今年はBクラスに終わり、辻監督の退任が決まっているなど、
暗いニュースが多い西武でしたが、来年に向けては明るい兆しですかね?

パッと見た感じでは、1・2位で高評価の左腕を指名できた西武、
1位で風間投手を単独指名し、上位も堅実に指名できたソフトバンク、
1位で2球団競合で小園投手を指名した横浜がいい指名に見えますね。
ただ、今年は凶作のドラフトと言われている年で、
コロナ禍もあって練習環境やスカウト環境もよくなかったでしょうし、
ここからどれだけ伸びていくかがポイントになりそうですね。
指名されたことに満足せずに、プロで活躍できるよう頑張って欲しいです。

2021年10月09日

参議院静岡選挙区補欠選挙の特殊事情

今月末の31日に衆議院の解散総選挙が行われると報道されていますが、
それに先んじて24日に静岡と山口で参議院の補欠選挙が行われます。
岸田政権初の国政選挙で、衆議院選挙の前哨戦ということもあって注目を集めています。
岸田政権の評価と言われても、発足直後で何もしてない政権の評価も糞もないので
(まぁ、何もせずに選挙に突入すること自体が罪なのですが)、
安倍・菅政権を通じた自公政権の評価になるのだろうと思われます。
その中でも注目を集めるのが「コロナ対策と経済対策」なのでしょう。
ただ、静岡県の場合はそれ以上に注目を集めることになりそうなのが「リニア問題」です。

●応援弁士川勝知事、リニア巡り自民けん制【参院静岡補選】
民主党政権時に誕生した知事で、県政でも自民党とは対立関係にあるものの、
国政レベルではどちらにも与せず、距離を取っている感があったのですが…
今年6月の県知事選で、自民党の参議院議員だった岩井氏が辞職して出馬するも、
「リニア問題」を上手く使い、現職の川勝氏が圧勝で再選を果たしました。
今回はその補欠選挙になるわけですが、勿論、辞職した議員は出馬できないので、
他の候補者が立っているわけですが、
それでも応援という形で国政に関与する形を取ってきました。

今の「リニア問題」は国を挟んで県とJRとの協議中で、
中間報告を取りまとめるという段階になっています。
その推移がどの程度なのかは分かりませんが、この問題を再燃させ、
少しでも協議に民意を反映したいという気持ちが出ているように思います。

加えて問題になっているのが熱海の土石流を招いた「違法盛り土問題」です。
災害にあった熱海市伊豆山地区はまだ復興の段階に入れておらず、
被災住宅には戻れずに避難生活が続いています。
今日の報道では河川の修繕に2年程かかるようなので、
住宅の復興はそれ以降と長期化しかねません。
その怒りを原因となった盛り土の土地所有者に求める流れに今はなっています。

それでは、この間に国政レベルで「盛り土問題」が動いたかと言えば皆無。
調査自体はしたようですが、具体的な規制等は行われていません。
自民党は伝統的に建設業界との癒着が多く、
このような末端業者の違法盛り土はコスト削減の一環だからです。
敢えて、その問題に手を突っ込まないようにしているのでしょう…

そういう事情もあって、来る衆議院選挙を含めて、
静岡県の場合は「コロナ対策と経済対策」以外にも、
リニア問題を含めた「開発と自然保護」の問題も注目を集めそうです。
川勝知事がしゃしゃり出てきたのは、争点の追加を意味しています。

そういう意味では、静岡県限定で考えれば、
与党への風当たりが強い選挙になる可能性は高いように思えます。
与党は環境問題に対する具体的な提案を出せるかどうかでしょうねぇ…


◆ニュースネタ 岸田内閣は低支持率で始まる。その原因は?
●岸田内閣の支持率、政権交代によって負の遺産を消してしまう自民党の「デリート政治」は機能したか
スマホのSMSって、個人的にかなりハードル高いと思うんですよ…
普通のメールやラインメッセージより全然怖いです。
ドコモになりすまして情報を入力させる偽SMSメールも話題になってますしね…
それにも関わらず反応してくれるということは、
よっぽど政治に関心のある人か、個人情報に無頓着な人のどちらかだと思います。

まぁ、要は見てる人が見れば、「二階氏が甘利氏に変わっただけ」に尽きます。
安倍・菅政権の延長線上にしかないことは明らかなんですよ。
内部で綱引きがある程度で、国民から見れば全く一緒です。
ですから、自民党総裁選を通じて変化を期待した国民と、
変化を望まなかった政治家とのギャップがこの数字になっているのだと思います。

この間も甘利幹事長のUR疑惑は言うまでもありませんが、
牧島大臣のNTT接待は「それぐらい調べておけよ」って話です…
文春が新たに調べたのではなく、前回の調査で最初から名前は上がっていたのでしょう。
まぁ、しかし、自民党のIT通とはいえ、
そこまで広く接待しているNTTグループは凄いですねぇ…
奢って貰っておいて「意見交換会」も糞もないと思いますけどね。落選しそう。


◆ニュースネタ 連合会長に芳野氏選出 初の女性、「ガラスの天井破る」
少なくとも、神津体制よりは政治介入が減るのではないかと期待しましたが…
●連合新会長の芳野氏 「共産の閣外協力あり得ない」 立憲に不快感
こっちの方がもっと時代錯誤でした(苦笑)

ぶっちゃけ、立憲民主党からすれば、連合の支持と共産党の支援と天秤をかけたら、
どっちの方が得なのかという話ですよ。
もう後者なんですよ。
それだけ連合の組織力と人的パワーが落ちてるんです。
なのに、いつまでもキングメーカー気取りで政治にしゃしゃり出てくる。
お前らのバラバラさが民主党のバラバラさに繋がったのだと何故気づかない。

時代の流れからすれば、連合は政治から手を引くべきです。
そもそも労働運動の横の繋がりが最初からないのに存在してる意味あんの?
面子に拘って、もはや連合だけが存在価値である国民民主党に乗っかれば、
ソッポを向かれるのは連合自身の方です。
誰が明らかな負け戦に乗るんですか。
連合とそれを見ている無党派層は全く逆の動きをしますよ。

もはや正規社員の特権階級化した連合はさっさと廃止にし、
労働者個人が契約で対等に渡り合える社会構造を作り上げるべきです。
無能が集まっても無能なだけ。
有能な情報を教えてくれる人がいれば、それでいいんです。
必要なのは労働者の集団ではなく、労働法に詳しい弁護士や社会保険労務士でしょ。


◆コロナネタ よく分からないワクチンの問題
いまだに説明されないコロナワクチンの謎。
①ワクチンの有効期間、②ワクチンを2回接種する理由、③ワクチンが働くために必要な量、
この3つを説明できる人に会ったことがありません。
知ってたら、是非とも教えてください。すぐにワクチン接種に行きます。

そもそも、ワクチンとは「感染症の予防に用いる医薬品(wiki)」。
辞書で調べても大体が「予防」のためのお薬となっています。
その基本を頭に入れた上で、以下の記事を読んでください。

●ブレイクスルー感染、日本はイスラエルの二の舞になるのか?
●ファイザーとモデルナのワクチン、予防効果の持続性で優劣判明…その差を生んだ「衝撃の原因」

なるほど、重症化を予防する効果があるのは確かなようです。
ですが、そもそも、それがワクチンである必要があるのですか?
もはやコロナワクチンの感染予防効果は事実上否定されています。
それはもうワクチンではありません。ワクチンの仕事をしていません。
重症化を防ぐのは治療薬の仕事です。副反応だけ出して何やってんの?

また、話題となったイスラエルの感染も収束に向かっていますが、
そこから分かることは、ワクチンとは別に「感染症対策が必要である」ということです。
ワクチンの正当化に寄与するものではありません。
ワクチンだけに頼っていてはいけないことを示しているだけではありませんか。
個人的にも酒類の提供禁止等の飲食店への圧力は行き過ぎだと思いますが、
同時に、忘年会のような集団での会食の禁止は続けるべきだと思っています。
ワクチンを打ったからといって、会食が解禁されるわけでも、
マスクを外せるわけでもないというのは強調すべきでしょうに…

そして問題なのは後者の記事… ③の回答が「分からない」という衝撃…
そりゃ副反応も出ますわ…
科学的根拠もなく、全員一律で接種量や接種期間を決めてるわけですから。
これほど乱暴なことはありません。
ワクチン抗体ができない人もいると聞いているので、
接種と抗体量の定期的検査はセットにすべきです。
2回目の接種タイミングも抗体量を計った上で、適切な時期を決めるべきです。
それは3回目以降にも言えることです。
必要のない人は副反応の恐れから打つべきではないですし、
逆に必要な人には打った方がいいという結論になるでしょう。
速やかに接種量と作り出される抗体量の関係を調べ、
適切な接種体制ができるように努力して欲しいです。

もし、本当に「適当に」決めていたのだとしたら、今までの接種は何だったのか…
そりゃブレイクスルーもするし、副反応も出ますわ。当たり前じゃないですか…


◆ニュースネタ テレ朝コメンテーター玉川徹さんは”ヤフコメ”に「社会の役に立っているのか…一部の人の巣窟、考え直したほうがいい」
言ってることは分からなくもないけれど、ネット世論が「ネトウヨ」ばかりなわけでもない。
それはもうインターネットの特性を分かっていないと言わざるを得ません。
もし、仮にあなたがそう感じているとするならば、
あなたがネトウヨが好きそうな話題ばかりを見ているからです。
「類は友を呼ぶ」、そういうことでしょ(苦笑)

ネットというのは能動的なメディアなので、自分から見に行かなければ見れません。
だから必然的に関心のある話題が偏ります。
加えて、コメントをするというのは、それなりにエネルギーが要ることです。
匿名だから気軽に書き込んでいるのではないかとメディア関係者の人は思うでしょうが、
匿名だからこそ書き込むコメントが人格を表すことになるので、
変なコメントをしてしまったら、すぐに過去のコメントも調べられてしまうので、
変な奴レッテルを貼られたらそこで終わりです。
幾つも捨てアカウントを持って荒らしまくる人でない限りは、みんな慎重にコメントしています。
ですから、良くも悪くもコメントしている人は、その話題に対して熱量のある人です。
大半の人は流し見て終わりです。それでも溢れ出る熱量がある人が書き込んでるわけです。

ですから、決してコメントが民意を表しているとも言えないわけです。
一部の熱意ある人のコメントに過ぎないからです。
たくさんコメントが付いて、肯定的な意見ばかりだったから支持されているというわけでもない。
今回の自民党総裁選の高市氏の現象がそれ。
コメントの熱意が民意全体に繋がっているわけではないんです。
河野氏のネット人気報道といい、マスメディアはそこら辺を完全に見誤っていました。
別に最初から河野氏はネット上で人気があったわけでもないし、
高市氏の人気が上がってきたわけでもありません。
熱意のあるコメントが騒ぎ立てただけで、大半の人は何も影響されなかっただけです。

そんな偏りのあるコメントですが、決して無駄というわけでもないと思います。
特に難しいニュースや専門的知識が必要なニュースにおいては、
丁寧に解説して下さる方もいますから、非常に勉強になります。
現場の生の声も聴くこともできますしね。
テレビのコメンテータよりも集合知である分、面白いです。

逆に言えば、それだけ新聞の社説やテレビのコメンテータの質が下がっています。
言いたいことを言えないもどかしさ、そういうのを感じずにはいられません。
奥歯にものが挟まったような、婉曲的な批判に人々は飽き飽きしているんです。
「ぶっちゃけ、どうなの?」その質問に答えられなかった結果が、
今のネットニュースの拡大に繋がっているのだと思います。
もう政府の批判とかに屈せずに好きなように言っちゃいなよ、You。


◆ニュースネタ 真鍋淑郎氏が「日本に戻りたくない」理由 受賞後の言葉に「切実」「どう受け止めればよいのか」
例えば、こういう話題をテレビはスッキリと解説できません。
関連して思い起こすのが、1年前の菅氏の総理就任直後の「日本学術会議」の問題です。
それが何を表しているかというと、「学術界に対する軽視」です。
政府は学術研究を援助していると言いますが、
それは実用的な部分、特に軍事研究の分野に専ら興味を示しています。
一方の学術会議は軍事研究を禁じています。
双方の利益相反が学術界への政治介入に至ったのが今回の問題でした。

コロナ禍でも分かるように、日本では専門家の声が通りにくいわけです。
専門家の提言に対して、政治家と官僚がワンクッション挟まり、
曖昧化して意味を無くしてしまうことが往々にあります。
とりわけ、真鍋氏の研究は産業を振興する政府にとって不都合な真実ばかりで、
より理解されなかったことでしょう。

言うなれば、日本では学問を学問として研究することは否定され、
自分達に都合のいい学問ばかりが肯定されている社会なわけです。
そういう窮屈な空気を学者が嫌うのは当たり前です。
近年、アメリカだけでなく、中国にも研究者を取られていることで、
いっそ外国に行かせないようにしろという暴力的な意見も聞きますが、
そんなことは無意味です。
要は研究者にとって日本は魅力がない、そう思われているだけのことです。
日本礼賛し過ぎて、そんな当たり前の事実さえ認められなくなってしまっているんです。

もう一度日本人は相手を敬うという気持ちを取り戻すべきです。
相手へのリスペクトこそが相手の能力発揮に繋がるんです。
相手より上に立ってマウントを取ったところで、
自尊心が満たされるだけで、何の生産性も上がりません。
政治も経済も学問界も、ずっとそんなことをやってたから日本の力は落ちたんですよ。
どうして、そんな当たり前のことに気付かないのか。
相手より上か下かなんて、どうでもいい考えは捨て去りなさい。
そこが新しい日本人の出発点です。

記事を書いた後に見つけたニュースも一応掲載しておきます。
●ノーベル物理学賞の真鍋淑郎氏の日本に戻りたくない理由「核心をついている」
●「日本から中国に頭脳が流出」これから日本人ノーベル賞学者は激減する恐れがある


◆ゲーム業界ネタ 『龍が如く』総合監督・名越稔洋氏、セガ退社を発表 シリーズ制作は継続
退社の話は本当だったのか…
加えて、中国資本の入ったゲーム会社にヘッドハンティングされてると聞きましたが、
そっちも本当になってしまうんですかね?

東京五輪の開会式等で日本のゲーム産業の凄さが伝わりましたが、
一方で中国に押され始めていることも確かです。
●東京ゲームショウ開幕、バーチャル展示場も 存在感増す中国勢
とりわけ、『原神』等のヒットに代表されるように、
スマホゲームやソーシャルゲームの分野では中国や韓国に負ける場面が増えています。
投入されるお金が桁外れなだけに、どうしてもパワーで押し切られがち…
日本の据え置き型ゲームもヒット作の焼き直しが多く見られ、
日本のゲーム業界の未来が明るいとは決して言えない状況になっています。


◆ニュースネタ 千葉県警の女性キャラ“性的”抗議 制作会社の女性代表が反論「制作に携わったのは全て女性」
この種の話は「スポーツ選手の性的画像(競技中の映像切り抜き)」と一緒…
性的と見る奴が性的だろ? かわいいものがどうして性的になるのか。
我々からすれば、キティちゃんに性的興奮を催す変態倒錯野郎と一緒です。

尺度が「性的興奮を催す恐れ」であるのなら、
現実のアイドルの方がよっぽどですし、
それこそ婦警の衣装に興奮する人もいるでしょう。
そういうのを排除していくのは女性は肌を見せるなと言うイスラム原理主義と一緒では?
彼らの言い分としてはあくまで「女性の保護」なんですから、発想は同じでしょ?
女性は肌を見せずに家に引きこもってればいんです。
そんなに性的に見られるのが嫌ならば。

まぁ、もっとも中華系スマホゲームとかで極端に乳を揺らしたり、
極端な露出をしたゲームで釣る一方、
人気が出てくると批判を考慮して衣装の露出を減らしたりしており、
二次元キャラの過激化とそれに伴う修正が増えてきているのも事実。
中国国内でそういうゲームが出しにくくなっているからこそ、
二次元キャラの性的画像に緩い日本がターゲットにされている面があるのも事実です。
批判が全くの事実無根で的外れとは思いませんが、
行き過ぎてしまえばファッションそのものの否定に繋がりかねないだけに、
その判断は慎重に行ってもらいたいものです。

2021年10月04日

岸田内閣、年内総辞職へ

おいおい、最初から勝負を放り投げましたよ? コイツ…
国民の命よりも、議員の座席が大事ですか、そうですか。
自民党は何も変わっていないことを早速見せてくれました。
失望というか、絶望。
年末に絶望的状況に気付くことになり、それは怒りに変わることでしょう…
そして、その国民の怒りを受け止められるほどに頑丈な内閣ではないので、
必然的に崩壊するしかなくなるでしょう。
選挙で勝ったけど、退陣に追い込まれた内閣として歴史に名を遺すかもしれませんね…


●【解説】衆院選「10・19公示、31投開票」へ 新党つぶしの思惑?
確かに、選挙だけを考えれば、早く選挙をやった方が得です。
今なら総理就任の御祝儀効果も期待できるでしょうし、
最大の問題であるコロナ感染も一段落付いている状況ですから、
コロナ対策は上手くいったと主張することができ、選挙も優位に運べることでしょう。
これが11月に入ると、徐々にコロナ感染が再発する可能性が高く、
政府の対応の遅れが批判される可能性が高くなるので、
どちらが得かと言えば、10月中に選挙をやった方が断然得です。

しかし、国民からすれば、11月以降を占うのはこの10月の1ヶ月だけです。
コロナ経済対策をできるのは、ほぼ確定的に10月のみ、
特に観光業はここで稼がないと冬場はまた休業に追い込まれかねません。
加えて冬のコロナ感染の到来が確定的に予想されている中で、
早期発見早期治療の医療への転換やロックダウンの議論を行うためには、
感染の始まる11月ではもう遅すぎます。
昨年もGotoキャンペーンを行うなど、感染症対策を何も議論しなかった結果、
後から強制力を伴う罰則の法制化が唱えられたりと後の祭り状態でした。
このままでは、今年も何も議論されないままに、
次の感染を迎えることになりかねず、年末年始がまたしても潰れかねません。

今年はワクチンがあるから大丈夫だという見解もありますが、
ワクチンには感染予防効果はなく、それだけで感染拡大を止めることはできません。
また、今のワクチンに耐性のある変異ウイルスも登場しつつあり、
製薬会社が変異ウイルスに対応したワクチンを新たに開発していることからも、
ほぼ確定的にワクチンが効かない変異ウイルスが登場することは間違いありません。
それが今年の冬なのか、来年以降なのかは分かりませんが、
12月はワクチン接種開始から半年ということもあり、
ワクチン切れの懸念もなされることから、ブースター接種の必要性の有無や、
ワクチンに頼り切らない感染予防対策など、議論すべきことは山ほどあります。
それを何ら手を付けずに、冬を迎えてしまえば、また政府の無策を露呈するだけです。

加えて、やるべき時にやるべき対策を議論しなかった理由が「選挙」ですから、
もはや国民に弁解する余地がありません。
仮に大差で衆議院選挙を勝ち抜くことができたとしても、
年末には国民の猛批判に耐えられなくなり、
総辞職せざるを得なくなるまで追い込まれかねません。
せめて10月に各議論をまとめ、衆議院だけでも通しておけば、
選挙期間中でも参議院で議論することもできますから、
同時並行的に対策はできるはずです。
まずは政府としてやるべきことはやってから、解散総選挙を考えるべきです。


やれやれ、目先の勝利に釣られて、国民を殺しますか…
思うに自民党は順番を間違えましたね。
先に岸田氏に総理をやらせておいて、立ち行かなくなったら菅氏で行けば良かったのに…
選挙をやるタイミングが完全に逆です。今こそ実行力を示す場面です。

国民が今だけではなく、先を見据えて政治判断できればいいのですが…
まぁ、無理でしょう…コロナ経済対策という「疑似餌」に釣られるオチ。
いずれ経済優先に戻れる状況でなくなるので、まさに絵に描いた餅なのですが…


◆政治ネタ 岸田自民党総裁の党内人事が確定
一言で言えば、「論功行賞」。
岸田氏本人としては苦心したつもりでしょうが、国民から見ると全く真新しさがない…

●話聞きすぎ? 岸田新総裁のカラー見えぬ「3A」丸のみ人事で新執行部発足
最大の抜擢は、総務会長に起用された福田達夫氏。
当選3回ながらも小泉内閣で官房長官を務め、
その後に総理大臣を務めた福田康夫氏の息子。
今回は「党風一新の会」という若手グループを結成して、
総裁選に対して国民寄りの発言をしてはいましたが…
なるほど、所属する派閥の細田派の意向通り、岸田氏に入れたわけですか…

自分はどちらかと言えば、「党風一新の会」は改革寄りで、
てっきり河野氏の方を応援する議員が多いのかと思ってました。
河野陣営は議員票20票ぐらいが引きはがされたと言っていましたが、
状況的に引きはがされたのはこのグループに所属している議員なのでしょう。
つまり、結果的に言えば、党改革を訴えて脱派閥の若手を集めながらも、
最終的には派閥の意向に従って軌道修正を施し、
論功行賞で総務会長という破格な席を手に入れた、ということですか?
まぁ、実際は何があったのか知りませんが、
やっかまれても仕方ない状況ではありますね…
まだ自民党にも国民の声を聴くグループがあるのかと期待しましたが、
結局は自分達の選挙のためだけのグループだったようです。
それを上手く利用しただけということなのでしょう。
これは完全に邪推なので、実際の所は分かりません。
それでも、少し期待した分だけガッカリ感もあります。やっぱダメじゃん。

●【舛添直言】総裁選、最大の勝者は「安倍・麻生コンビ」
まぁ、大体同じ見立てです。
河野氏は色々な報道にある通り、事実上の左遷でしょう。
本来なら福田氏と役職が逆になっているはず。
完全に若手の名誉職に追いやられ、実権を失った感があります。

麻生氏の副総裁就任は微妙なところ。
こちらもベテラン議員向けの名誉職ではありますが、
悪く言えば、「なにもしないけれど、口は出す」という地位なので、
口から先に生まれてきたような麻生氏がこのポジションにいると、
あらゆることに口出ししてきそうな感じが…
麻生氏としては、あくまで岸田氏は「繋ぎ」に過ぎず、
次を選ぶための「キングメーカー」の位置に立ったということでしょう。

●岸田氏、甘利氏を重視 要求通らぬ安倍氏、人事に不満 清新さ乏しく・自民〔深層探訪〕
高市氏の幹事長就任と萩生田氏の官房長官就任の要求は無理でしょ。
もう安倍内閣じゃん、それ。
福田氏の抜擢を含めて、安倍氏が細田派に戻らないように楔を打ったようにも見えますが、
果たしてそこまでの意味を持つのかなぁという疑問もあります。

仮にこの人事を評価する人がいるならば、
安倍・麻生氏の要求を完全には飲まなかったことを挙げるでしょうし、
逆にこの人事を評価しない人からすれば、
結局は安倍・麻生氏の影響を色濃く残していて、変わり映えがしないということになるでしょう。
まぁ、自分は後者の見立てで、がっかり感はあります。


◆政治ネタ 都民ファーストが国政新党「ファーストの会」設立。小池知事は衆院選に「立候補しない」(詳報)
はぁ…懲りない奴らだな…
小池ファーストor自分の議席ファーストの会の間違いでしょ?
維新の会は、都になった所で何か変わるわけでもないものの、
一応は「大阪都構想」という国政への希望を持っているから分かるにしても、
それではファーストの会は国政に進出して何をするんですか?
「保守中道」という言葉だけが踊って中身が何もない。空っぽなんですよ。
希望の党が失敗したのも、排除発言のせいだけではありません。
中身が空っぽであることを見透かされたから有権者が逃げたんですよ…

政治家やマスコミはすぐに右翼だの左翼だの、保守だの革新だのと言いますが、
一般国民からすれば、そんなことはどうでもいいんですよ。
共産党を革新勢力と言って批判されたコメンテータもいましたが、
一般国民の感覚として、日本の共産党が共産革命を起こすなんて誰も思っていません。
思っている奴は「陰謀論」に毒されてる馬と鹿の違いも分からない奴らだけです。
国民からすれば、政党の位置付けよりも中身なんですよ。
政党として国民に何を約束するかです。
小池氏の国政への復帰場所を用意するだけの単なる「器」に誰が期待するんです?

まぁ、百歩譲って、自民党を割る算段でもあれば話は別です。
干されるであろう二階派や石破氏を巻き込めるなら、
第二自民党として数年ぐらいは生き残れるかもしれません。
でも、それで終わり。吸収されるか自然消滅されるかの違い。
連携が言われている国民民主党と変わりませよ、全く。
もう一度言う。国政に進出して何がしたいの?
大事なのはそこだけです。


しかし、小池都知事は何でこの動きを放置するんですかね?
後ろ盾の二階氏が失脚したから、焦ってるんですか?
一応、前回「希望の党」騒動で弓を引いたものの、
結果的には野党を壊滅させるのに一役買ったわけですから、
現状でも自民党に恩義がないわけではないように思えますが…
それだけ二世三世議員の多い自民党が閉鎖的なのかもしれませんが、
自民党への復党を半ば諦めているといったところでしょうか。
逆に放置していても、勝てる見込みがないと思っているから、
斥候に出して自民党の出方を伺おうぐらいの感覚なのでしょうか?
どっちにしろ人でなしですけど…


◆ニュースネタ 岸田新首相が提唱する「令和版所得倍増計画」の落とし穴
高度経済成長って、要は「選択と集中」の極致だったわけで、
途上国の開発独裁と同じような形だったんですよ。
戦争でインフラが死んだことで、パイを限りなく拡大できたから、
全体としてパイにありつける量が増えたというだけの話。
だから、それを今やるなんて、とても無理という話で、
パイを広げることもできないのに、どうやって分け合うんだよという話。
そうなると、もう「間引く」しかない。国民を殺すとなりかねません。

企業が内部留保を抱えて賃金に還元しないのは何故かと言えば、
国際競争力がないからです。
国内では勝ち組でも、海外では勝てないから資金を還元できない。
そんな当たり前の事実を日本礼賛で誤魔化し認めようとしない。
だから非効率的な日本の働き方が貫かれ、デジタル化も進展しないのよ…

今求められているのは国際競争力を持つ企業への選択と集中です。
太り過ぎた大企業を解体して人員を回す。
縦の労働環境ではなく、横の労働環境です。
兎にも角にも、まずは「敗北」を認めることです。
客観的データで明らかじゃないですか。大学も企業も完全に負けてるのよ。
けれど、自民党総裁選を見ていても、誰もそのことには触れない。
長年政権を担ってきた自民党が今の日本を批判することができないんです。
だから安易な日本礼賛に逃げて、根性論で物を語る。
そして、根本的な日本の体質改善が遅れてしまうのよ…


◆ニュースネタ 米メルクのコロナ飲み薬、年内に日本調達へ 軽症者向け特例承認
コロナ禍の中で、明るいニュースですね。
とはいえ、50%程の効果のうち、自然治癒だったものがどれぐらいあるか分からず、
効果のほどは何とも言えない所ですが、治療の選択肢が増えたことは大きいです。

ただ、抗体カクテル療法にしても、早期治療で用いられるわけですから、
今のような自宅待機が基本とする医療体制と明らかに矛盾します。
早期発見早期治療となるように、どこの病院でもコロナ早期治療を行えるようにし、
インフルエンザと変わらない対応ができるように準備を進めていく必要があります。

せっかく早期治療の選択肢が増えたのですから、それに対応した体制を作りませんと。
そういう所が相も変わらずのアナログ人間なのよ…


◆ニュースネタ 「宮内庁の策は、火に油を注いでしまった」眞子さまの結婚と「複雑性PTSD」公表の全内幕〈dot.〉
まぁ、一般国民からすれば、別にどうでもいい話なんですけど…
なんで「複雑性PTSD」とかよく分からん病名を発表するかな。
国民に対して「これ以上は黙っとれ」という脅しなんでしょうが、
国民の誰もが結婚とは理想ばかりでないことを知っているだけに、
そんな精神的にヤワで結婚生活が続けられるのかと不安になりますよ…

結婚なんて当事者(家族含む)の問題でしかないのだから、
外野の国民や政治家の話なんて無視すればいいだけのこと。
誰からも祝福される結婚なんてありませんよ。
どうしても結婚したいのなら、批判を無視してすればいいし、
それに耐えられないなら、結婚せずに皇族として残ればいい。
まぁ、結果的に前者を選んだわけですから、
わざわざその決意に水を差すようなことを言わんでもいいのにね。
弱点を見せてるだけじゃんか。