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2008年11月28日

目付きの悪いヒロイン萌え

ゲームキャラはお目目の大きいパッチリ目のキャラが多いですが、
基本的には大きい目よりも猫目・キツネ目気味な方が好きだったりします。
そんなわけで、目付きの悪いヒロイン萌え。
例えば、的良みらんのマンガ『おまもりひまり』の神宮寺くえすや、
しゃんぐりらのゲーム『暁の護衛』の麗華や、
あっぷりけのゲーム『コンチェルトノート』の莉都とか。
いずれも通常時は大きめに描かれてますが、邪悪目な方が好きだったり。
Mじゃないですよ? たぶん(爆)


◆ゲームの話 『コンチェルトノート』
そんなわけで、あっぷりけのゲーム『コンチェルトノート』の話です。
原画はねこねこソフトの120円の夏・冬等でお馴染みのオダワラハコネ氏、
メインヒロインの莉都の目付きの悪さ、声がかわしまりのさんだったのが主なプレイ理由。
他にも声優陣は、夏野こおりさん、みるさん、風音さん、榊原ゆいさん等々、
定評のある方々ばかりなので、そういった面で外しがないのは確か。
この中で注目なのは榊原ゆいさん。
榊原ゆいさんというと、『はぴねす』の春姫みたいな正統派ヒロイン声ばかりでしたが、
今回はわりと男前ボイス、地声に近い低いトーンの声で演じています。
ゲームはプレイしていませんが、ニトロプラスの『スマガ』もそんな声でしたし、
今までよりも演技の幅が広がってきているのが印象的です。

で、ゲームの感想なんですが、「面白くないけれど面白い」これに尽きます(爆)
シナリオ単体の出来はちょっと評価に困る所。悪くはないけれども、特段に良いわけでもない。
そういう意味では「面白くない」とも評価できるのですが、
フローチャートシステムが非常に良く、このおかげで常に先へ先へという気持ちでプレイできました。
シナリオ自体は大して面白くないのだけれども、
フローチャートがあるから、先の展開・別の展開が気になる、だからドンドン進める、
そういった形でプレーしていきましたね。
フローチャートシステムは、シナリオの各分岐が最初からある程度表示されている形になってます。
ただ1回プレイするだけでは、出てこない分岐もあり、
プレイ状況によってシナリオが色々と分岐していくわけです。
図を見ていると、どこで分岐しそうなのかも分かり、色々と見当を付けやすいのがメリット、
そこまで歩んできた道のりも一目瞭然なので、達成感を得られるというのも長所でしょう。
このフローチャートのおかげで、常に先へ先へという気持ちでプレーできたように思います。
ですから個々のシナリオ自体は大して面白くなかったけれども、
プレイしているときは非常に面白かった、そういった評価ですね。

で、シナリオの出来が良くないかというと、決してそういうわけではないです。
自分は、和奏・白雪・星華・小夜璃・莉都の順でクリアして行ったのですが、
この順番がシナリオの出来を現しているように思います。
おそらく、初回プレイは和奏か白雪しかプレイできないので、
製作側もそういった意図で作ったのだろうと思います。

和奏シナリオは一番酷い、余韻もへったくれもない。あっさり終わっちゃうのが何とも…
もはやソフトボールやってる記憶しかないです(苦笑) これは少し寂しかった…
白雪・星華シナリオはまあまあ。
全体的な流れは良かったんですが、謎が謎のままに終わったのが残念です。
やや消化不良な感があったのは確かです。それもわりと重要めな謎だったのが響きましたね。
小夜璃シナリオは良かったと思います。
想定内の流れでしたが、莉都を含めた3人の気持ちが交錯する様を、
きちんと描いていたのが高評価、他のシナリオでは分からない莉都の気持ちが分かるのが○。
最後のシーンがあるのも他3シナリオとの大きな違い、良い流れだったと思います。

で、本筋なのが目付きの悪いメインヒロイン・莉都シナリオ。
こちらは正直面食らいましたね。
他4シナリオが普通の萌えゲー的展開だったわけですが…
終盤の真相シナリオの怒涛な展開には正直参りました。
まぁ、中盤にも死にそうな目にあったりするので、そこも他のシナリオとの大きな違いなのですが。
浮かれた萌えゲー雰囲気から、急にシリアスになっていく展開は効きましたね。
だからといって、中身があったかというと、非常に困るところではあるのですが、
タマが良い味を出しており、最後のシーンでは涙線が緩みましたので、
上手く感動的に仕上げたなという感じがしています。
莉都シナリオは、間違いなくとは言わないものの、面白い内容だったと思います。

シナリオの評価としては、オーガストの『FortuneArterial』に近い形、
最後までプレイしてみないと分かりませんよ、という感じでしょうかね。
ただFortune~は序盤で雰囲気を一度暗くしてから明るくしているのに対し、
コンチェルトノートはわりとテーマ自体は重たいものの、全体的にお気楽発進しておいて、
最後にシリアスにズドーンと落とす感じなので、やや面食らう所はあるかも。
シリアスな展開があるという予備知識を入れておけば、楽しめると思います。
知らなかったなら、南無…となるかもしんない(^^;

あとはメインヒロインの莉都が頭良すぎるため、説明部分が長く、理屈っぽく、
また、地の文を含めて全体的に文章が長いので、理解しづらい面はあるかと。
全て終えてみると、かなり理解しやすくなりますが、
途中の段階ではあまり深く考えずにプレイする方が楽かもしれません。
考え出すと、結構難しい。莉都シナリオが終わらないと、全く分かりませんからね。
そういったモヤモヤ感を抱えながらも、ヒロインとらぶらぶするので、
その点もネックと言えばネックかもしれません。
他シナリオは普通の萌えゲーで伏線張りと割り切ってプレイするのが利巧かも。
そういう意味では相互に関連する全く別のゲームを2本プレーしたようなものです。
『片恋いの月』もそんな作りでしたし、こういう作りが流行ってるんですかね?
萌えとエロを求めるユーザーと、シナリオ重視ユーザーとの両立の悩みを感じるっすね。

最後に『片恋いの月えくすとら』のようなファンディスク希望~
判然としなかった他シナリオの解説付きアフターや、
サブヒロインとのらぶらぶ展開が見てみたいです。
特に莉都シナリオをプレイした人なら、ある人を抱き締めたくなる衝動に駆られたはず、
そこを補うようなファンディスクが出てくれたらなぁと思っちゃいます。


◆ゲームの話の続き 『コンチェルトノート』ややネタバレ気味、見るな危険

そんなわけで莉都シナリオの話です。
莉都シナリオは3度面食らいましたね~ やられちゃいました。
他のシナリオはわりとお気楽萌えゲー展開だっただけに、
シリアス展開は全く予想していませんでした。びっくりだわ(^^;

1回目は莉都シナリオ突入序盤の誘拐・行方不明事件。
誘拐時に選択肢を誤って刺されたことにまずビックリ。
それまではそういった展開がありそうでなかったんで安心してましたからなぁ。
そんでもって誘拐事件解決後は行方不明になるし。
生死の境を彷徨うような展開に突入したのはビックリしました。どうせなら精子の境を(爆)
結局、飲料水は莉都の尿を生理用品でろ過したという解釈で良いのかな?
莉都の尿… ハァハァ(←危険人物)

2回目は中盤の噂撲滅作戦の決着シーン。
「はぁ? なんで和奏?」とか思ってたら、それっぽいモノローグが出てくるし。
半信半疑の中で病んじゃった和奏さんが莉都にブスッ、
あまりの超展開にどこかで選択肢をミスったのかと思っちゃいました。
…くっそぉ、ありえない展開だから頭では違うと思っていても、
それっぽい流れで描かれちゃうと… 騙されちゃうなぁ(苦笑)
夏野こおりさんの演技が上手すぎ。
ほめらじ聞いてたこともあって、ああいうキャラだったのかと疑ってしまったっす(爆)
まぁ、結局それらは作戦だったわけですが… やられた感が何ともかんとも。

3回目は夢のシーンでしょう。これ、なんて、ひぐらし?と正直思った(プレイしてないけど)
深弥先生がなぁ… 小夜璃さんも相当可哀相だけれども。
ちょっとあの展開は精神的に来ましたね。気が狂って殺戮に走りそうだ(爆)
後味悪すぎる最悪な展開、けれども過去にあったであろう闇の歴史を実際に見せられたのは、
どう評価していいのか非常に微妙なところ。
ありゃないだろうと思う反面、あれがあったからアクセントになったとも言えるわけで…
そこが評価しづらい点。決して嫌いじゃないんですが、銀色みたく準備できてるのとは訳が違う。
展開が不意打ち気味だっただけに、やられた感が強かったですね。
正直勘弁して欲しかったかも(苦笑)
プレイしているユーザーはあっちの主人公の方に近いでしょうからね。
それでアレはキツすぎ。無力感が凄かったわ。
ただ、救い…というのには微妙ではありますが、
白雪シナリオで真面目に手紙を書いていると手に入るアイテムがある場合、
心理的なリベンジが図れるのは一つの救いだったかもしれません。
全てが終わった時、深弥先生を抱き締めたい感情に駆られたのは私だけじゃないはず。

正直これらの3つの驚きが必要だったのかと考えると、微妙な面はあるものの、
本来のテーマが持つ重さを考えると、良いアクセントになったのかなとは思います。
アクセントが強すぎて雑音になりそうだった面はありましたが(苦笑)


莉都シナリオ真相エンドの最後の展開は、むしろタマがヒロイン。
あれを見ていると、タマが母親みたいで非常に温かい気持ちにさせられました。
つーか、主人公のそれまでの不運っぷりが泣ける。
間違いなく今までで一番の不幸主人公、貧乏執事も真っ青だ。
それはいいとして、最後の別れのシーンは王道的展開ではあるものの、
それ故に泣ける感動シーン、良いものはやっぱり良いですね~
タマに対する思い入れが一段と深くなる名シーンでした。

アイテムがない場合に突入するノーマルエンドですが、
ある意味では残酷なエンディングではあったものの、あれはあれで味があったと思います。
愛情が欠落してしまったものの、それでもなお残る主人公へのこだわり、
微かに伝わってくるその残滓が逆に2人の絆を表していて良かったと思います。
手放しのハッピーとは言えないものの、あれはあれでありなのではないかと思えました。


ところで… クラウス君は、結局、女だったということでいいんでしょうか?
莉都シナリオではオマケ程度にしか登場しないキャラなのに、
大活躍とは言わないまでも、実は重要キャラ?的活躍をしたのは新鮮だったかも。
クラウスとのラブラブ展開希望~とか言ったり。いや、あるけどあれは…ねぇ?(^^;

2008年11月22日

MVPという賞

一応、色々なところを見て、他の人の反応を見てはいるんですが…
本音を隠しているのかどうか分かりませんが、
岩隈投手のMVPに違和感を持っている人はむしろ少数なようですね…
なんかそれもまた悔しいなぁと。
自分は思わず日本プロ野球機構に認定基準創設の要望メールを出したぐらいなのに(苦笑)
一日経っても納得できずにいます。
タイトル総ナメなら渋々納得もしますが、奪三振取ってないのに、と思ってしまう自分がいます。
木田氏も野茂氏は新人で総ナメだったただけに…
広く例外を認めたなと思わざるを得ず、MVPって何なんだろうか思ってしまいます。

自分がこれだけMVPにこだわるのは相応の理由があります。
私は過去の記録とかをよく見たりするのですが、
自分の記憶にない年のプロ野球を知ろうとする時、
最も身近な情報は「優勝チーム」「個人タイトル受賞者」であると思っています。
勿論、詳しく調べて行けば、規定打席到達者等も分かりますが、
一番簡単に、一目瞭然に分かるのは、この2つでしょう。
その中でも、個人タイトル受賞者におけるMVPと新人王は少し特別です。
首位打者なり最多勝なりはその数字しか残りません。.332や21勝等々。
当たり前ですが、首位打者のみ獲得の選手のホームラン数はタイトルとして残りません。
けれど、MVPや新人王の場合、名前だけの場合もありますが、
往々にしてその選手の記録(主に3冠と呼ばれるもの)が残されることが多いです。
今年・来年のうちは中島選手の活躍を記憶できているでしょうが、
10年後20年後の野球ファンが2008年の記録を見た時にどう思うのか。
まず間違いなく中島裕之という選手の名前は思い浮かばないでしょう。
今後、「最高出塁率」の評価が高まり、タイトルに記載されれば話は別ですが。
今の記載方法で中島選手の名前が残ることはないでしょう。
それが記録というものの悲しさ。
記憶に残ればと言いますが、その記憶がない野球ファンには記録しかないわけで、
その中でもその一年の顔とも言える選手であるMVPが大きな賞であることは間違いありません。
2008年から中島裕之という名前が記録として消えたことが何よりも悔しいのです。

首位打者を取っていればという見解もありますが、
投票結果を見る限りではそれもまた難しかったように思います。
中島選手と中村選手で票が割れたとはいえ、僅差じゃりませんでしたもんね…
MVPが優勝チームから選ばれなかったうちの10回中8回が西鉄・西武ということからも、
なめられてるんじゃないのと思っちゃいますよ。
これで納得してしまえば、また同じこと(MVP外し)をされるんじゃないかと危惧しています。
今までのは渋々納得したものの、今回ばかりは…例外というにはあまりに広い例外だったかと。
万が一にもありえないことですが、今年のセリーグのMVPが内川選手だったらどうだったでしょうか、
ここまで静かな反応にはならなかったと思うんですがね…
やっぱり「なめられた」んだろうな、と、そう思わずにはいられません。

これで来年も埼玉西武が連覇・日本一となったのに、
選考方法をメジャー流にして3割30本100打点のカブレラ選手がMVPです、
とか本気でされそうで怖いんだけれども(苦笑)
そのためには、チーム成績だけでなく、個人成績でも突出した結果を残さねばなりませんね。

以上のように、今回のMVPの選出・選考方法には大いに疑問があります。
過去の受賞者から、MVPは優勝チームからの選出を基本にすべきだと考えます。
具体策として1位票を優勝チームの選手に限定するとも考えましたが、
実際に計算したところ、例外の発生が極めて厳しくなるので難しそうです。
1位票優勝チーム限定・2位票自由で、3位票をなくせば大丈夫なんですが…
それか3位票は1・2位記載の同一選手にもう一度投票できるとか、
そうすれば理論的には良くなるのですが、複雑すぎるのがネック。
そう考えると、最初からノミネート選手を用意して、
その中から投票するぐらいしか対策はないでしょうかね。
まぁ、それよりも何よりも、その賞に対する一定の「コンセンサス」を作るのが最優先ですが。
MVPという賞が優勝チームの選手に与えられるものなのか、
優秀な個人成績を挙げた選手に与えられるものなのか、
その2つに選考基準が分かれていて、どうにも一定のコンセンサスがないように感じます。
これは同じく投票によって選出されるゴールデングラブもそう、
賞であるならば、選考基準をしっかりと設けるべきでしょう。
今やオールスターファン投票並みに落ちぶれた記者投票に何の価値が見出せましょうか。
明確な選考基準の確立を求めたいです。


ただ昨日から再三書いているように、納得がいかないのは選出方法・選考基準に対してのみです。
別に岩隈投手の個人成績にケチを付けているわけではありません。
歴代のMVPから相応しい成績とは言えませんが、
それに匹敵する好成績だったことは間違いないです。
その岩隈投手の好成績にはライオンズ打線や投手陣も一定の貢献をしちゃっているわけですし、
早い話、岩隈投手を打って優勝・日本一になっていれば、こうはならなかったのですからね。
自分は岩隈投手の笑顔を見る度に悔しい思いに駆られます。
その悔しさを胸に、来季からは岩隈投手にライオンズから1勝もさせないという強い気持ちで、
打ち崩していってもらいたいです!
来年はリーグ連覇・連続日本一を成し遂げ、
その上で個人成績でも文句なしの結果を残してチームでタイトルを独占して、
誰にも文句を言わせないようなMVPをチームから出してもらいたいですね。

でもこれで中島選手が3割30本100打点30盗塁をマークし、
中村選手がシーズン55本塁打以上の日本記録をマークし、
涌井投手は投手タイトル総ナメとかしての連覇・連続日本一になったのにも関わらず、
各投手部門2位で完投数が多いということで沢村賞に選ばれたダルビッシュ投手が
MVPを持って行きました、となったら、もう笑うしかないわな(苦笑)
西武勢の票が3者以上に割れるケースでは十分考えられるわけですが。
…ありえそうで怖い。
そんなわけで来年は各チームのエース級を打ちまくって勝たねばなりませんね。
連覇・連続日本一に次ぐ大きな目標・奮起材料が生まれました。


◆プロ野球 育成選手との契約を3年の限定を解除
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2008/11/22/11.html
私個人としては断固として反対です。
育成選手って制度的に派遣社員に似てると思いませんか?
まぁ、育成選手は1軍の試合には出られないので、その点は違っているのかもしれませんが、
正規でないという点でよく似通っているように思います。
派遣社員の契約期間は3年、それを超えるものは正社員としなければなりません。
…実際は請負契約に変えたりする偽装請負がはびこっているわけですが…
契約の形態や中身が全く違っているとはいえ、
不安定な地位にある育成選手の契約期間をなしにするのはいかがなものかと考えます。

確かに、育成選手はプロ野球を志望する選手達に広く窓口を与えるということで、
意味のある制度だと思うのですが、
育成選手があまりに多くなった場合、正式契約されない選手達は一体どうなるのでしょうか?
仮に高卒の選手を育成選手契約で獲得したとしましょう。
3年5年経っても育成選手のまま、年俸も240万止まり。
5年後に自由契約となるも獲得球団はありませんでした。さぁ、どうする?
野球関係の仕事に就くのは無理そう。一般会社に就職しようとするも、高卒5年後でどうするのか。
夢を追い求めた末、あまりにも過酷な結果になりはしないでしょうか。
3年という区切りがあるならまだしも、ダラダラ時間をかければかけるほど厳しくなるだけ。
支配下選手なら一定の契約金や最低年俸440万は貰えますが、
育成選手はあまりにも保証がなさすぎるように思えます。

各球団のドラフトを見ていても、「本当に育成選手レベルでしかないの?」と思う選手もちらほら。
育成選手としてではなく、普通の支配下選手として指名されてもいい選手が、
過去に何人もいたように思います。
球団によって方針はまちまちなんですが…
あぁ、もう育成選手を一度も獲ったことないのは、日ハムと西武だけなんですか… 寂しい。
プロ野球選手という夢を叶えるために門戸を広げることもいいですが、
夢を挫折してしまった人のための社会人としての人間教育も、
各球団にはきちんとしていただきたいように思います。
それが球団の社会的責任というものではないでしょうか。
どうも育成選手が乱発される傾向があるだけに心配です…
プロ野球の派遣労働化も時間の問題なんでしょうかね…


◆プロ野球 WBC・中日勢が総辞退、落合監督「選手個人の判断」
来年春に行われるワールドベースボールクラシックの第一次候補選手のうち、
中日ドラゴンズの候補選手全員が参加拒否の姿勢を示したそうです。
昨日の報道時点では、井端・荒木選手ら故障絡みの選手なんだろうなと思ってましたが、
今朝のスポーツ紙の報道によると、岩瀬・森野・浅尾・高橋選手の4人だとか。
岩瀬投手と森野選手は故障の関係もあるかもしれませんが、
浅尾・高橋両投手は若くて特に故障も聞かない選手、
その2人が調整を理由に辞退を申し出るのは少し異例なように思います。
つーか、大して実績もない2投手が偉そうに断るなんて何様のつもりだ?
とか思われても、仕方がない状況ではないでしょうか。
一番可哀相なのは辞退となった浅尾・高橋両投手でしょう。

この問題で何よりも腹立たしいのが落合監督の対応でしょう。
「選手個人の判断」と言い切ったのが許せません。
実績のある岩瀬投手と森野選手に関してはそれでいいでしょう。
高橋投手は中日というチーム内では結果を残しているリリーフではありますが、
全体から見るとまだ一流選手と言える投手ではないですし、
浅尾投手は今年後半に活躍したとはいえ、入団2年目でそう実績のある方ではありません。
そんな選手がWBCを自らの意思で断ったとなれば…
生意気だと思われても致し方ないように思えます。
そうなることは分かりきっているのにも関わらず、
落合監督は「選手個人の判断」と言い切り、選手自身の責任としてしまった、
そこがちょっと許せませんね。
浅尾・高橋両投手が辞退したのは、明らかに落合監督の意向を受けてのことでしょう。
そうでない限り、自分からノーは言えませんよ。
球界の大先輩方が協力しているWBC日本代表チームですよ?
それにノーなんて言えますか? 恐れ多くて言えませんよ、そんなこと。

別に辞退するなとは言いません。参加したくないなら、中日は参加しなくてもいいです。
まぁ、協力することに同意しながら、この態度はいささか疑問の残るところですが、
そこはWBCという大会がまだ確立していないことですし良しとしましょう。
それでもその不参加の理由を選手自身に被せるというのは…
ましてや若い選手達に被せるのはどうにも許せません。
嫌なら監督が堂々と嫌と言えばいい。選手を矢面に立たせるのがどうにも腹立たしいです。
…浅尾・高橋両投手が本当に可哀相です。
まぁ、そういった事情は野球ファンなら分かるでしょうから、
彼らを責めないであげてもらいたいですね…

2008年11月21日

もはやイジメとしか言いようがない

プロ野球は今シーズンの表彰選手(MVP・新人王・ベストナイン)を発表しました。
注目のパリーグMVPは楽天の岩隈久志投手だそうです…
ふざけんなよ、このボケ!! ○すぞ、この記者どもが!!
…と聞いた瞬間、怒り沸騰のMVP発表でございます。
票数を見ると、中島選手が460点で2位、中村剛也選手が322点で3位、
結果的にこの2人で票割れしたかのように思えますが(岩隈投手は521点)、
1位票を見ると、岩隈投手が73票、中島選手は56票、中村選手は32票なので、
記者どもは岩隈投手の方をお評価しやがりやがられた模様です。

パリーグにおいて、優勝チーム以外からMVPが選ばれたのは、
今年を含めて、過去10回あったそうです。
とある印象から、実際に過去のケースを調べてみたところ、
1963年  野村克也 (優勝チーム:西鉄)
1980年 木田勇 (優勝チーム:近鉄)
1982年 落合博満 (優勝チーム:西武)※日本一
1985年 落合博満 (優勝チーム:西武)
1988年 門田博光 (優勝チーム:西武)※日本一
1990年 野茂英雄 (優勝チーム:西武)※日本一
1994年 イチロー (優勝チーム:西武)
2004年 松中信彦 (優勝チーム:西武、注:ダイエー)※日本一
2005年 杉内俊哉 (優勝チーム:ロッテ、注:ソフバン)※日本一
2008年 岩隈久志 (優勝チーム:西武)※日本一
以上のようになっています。

2004年と2005年はプレーオフがあり、
シーズン1位のダイエー・ソフトバンクホークスが敗退、
2位通過だった西武・ロッテが優勝したというケースでしたから、
シーズンの成績を考慮したということで納得いきます。
野村・落合氏は三冠王、イチロー選手はシーズン210安打の日本記録、
木田・野茂投手は新人でタイトル総ナメ、
門田氏は40歳で本塁打・打点の2冠が評価理由と考えられています。

一目瞭然で、言うまでもないでしょうが、
今年を含めた過去8回(04・05年は上記理由で除く)のうち、
80年の近鉄以外の7回は全て『ライオンズ』が優勝チームの時です。
(前身の西鉄ライオンズ1回、西武ライオンズ6回)
しかも、日本一球団に限れば、近鉄も除かれ、『西武ライオンズ』のみです。
偶然なんでしょうか?
今年の西武に受賞に値する選手が本当にいなかったんでしょうか?
中島選手が選ばれるべきだったと思いますがねぇ… そんなにタイトルが必要か。
2003年の城島選手とか無冠じゃないか。
つーか、最高出塁率はタイトルではないと仰るのか。ふざけんじゃねーよ。

だから「もはやイジメと言いようがない」わけです。
82・85・90・94年は百歩譲ってもいいとしましょう。
さすがに82・85年は幼少だったので記憶にありませんが、
90年は野茂投手がパの中心でしたし、94年はイチロー選手がパの中心でした。
だけど今年は岩隈投手がパの中心だったと言えるのか? 本当に言えるのか?
今シーズン1年のパリーグの顔とも言える選手が岩隈投手で本当に良いんですか?
…パリーグのMVPは完全に汚されたように思います。
もう数字で出る以外のタイトルなんて信じねぇよ。MVPなんか偽物です。


ちなみにセリーグは過去2回あります。
いずれも王貞治氏で64年はシーズン55本塁打、74年は2年連続三冠王の年で、
こちらも納得の範囲ではあるでしょう。
当時どうだったのかまでは知りませんが。
でもパリーグのMVPは… どうにかなりませんか?
セリーグしか見てない盲目な記者さん方?

さらに追加するなら、木田・野茂投手が投手3冠・新人王・沢村賞とタイトル総ナメ、
岩隈投手は奪三振王は取れておらず、3冠のうち2冠のみです。
例外を許すほどのことがあるんでしょうか?


◆プロ野球 その他の表彰選手
セリーグのMVPはラミレス選手、
新人王はパリーグが小松投手、セリーグが山口投手、
パリーグのMVP以外は予想通り順当な結果となりましたね。

ベストナインは、パリーグが、
岩隈投手、細川捕手、カブレラ1塁手、片岡2塁手、中村剛也3塁手、中島遊撃手、
稲葉外野手、栗山外野手・リック外野手、指名打者でローズ選手。
投手で岩隈投手を選ぶかダルビッシュ投手を選ぶか悩む所ですが、
MVP獲ってベストナインではないというのは稀(リリーフのみ)なので順当かと。

セリーグは、
グライシンガー投手、阿部捕手、内川1塁手、東出2塁手、村田3塁手、鳥谷遊撃手、
ラミレス外野手・青木外野手・金本外野手。
巨人の小笠原選手が選ばれなかったのには違和感がありますが、
村田選手がホームラン王だったということからこうなったのでしょうか。
ほぼ順当と評価しておきます。

ライオンズからは細川・片岡・中村・中島・栗山選手の5選手がベストナイン入り。
他に選ばれそうな選手はブラゼル選手ぐらいでしたが、
カブレラ選手の方が成績で圧倒しているので仕方ないでしょう。首になっちゃったしね…
GG佐藤選手もせめて規定打席に到達していればチャンスもあったんでしょうが、
さすがにそうでない場合は難しいかと。
他に該当者が思いつかなかったので心配してませんでしたが、
栗山選手がベストナインに選ばれてホッとしています。
この5選手には来季以降もベストナインに選ばれるよう頑張って欲しいです。

あ、別に岩隈投手本人に恨みがあるわけではありませんが、
来年はパリーグMVP投手を打ちまくりましょうね(^^;
そうじゃないと腹立たしさが収まらないっすよ、このMVPは…

2008年11月19日

仮眠したので大丈夫

飲酒運転でも大丈夫だと思ったそうです<茨城県警の警視
ぶっちゃけ、ありえませんよねぇ…
それぐらいで酒が抜けないから取り締まっているんでしょうに。
仮に緊急的要素があったとしても、タクシーを呼ぶなり、代行を頼むなりするのが当然。
言語道断と言わざるを得ない。
日頃からやってたんじゃないの?と疑われるのも当然でしょうね。
そして一切言い訳が効かないのが事故後の対応。ふざけんな。腹を切るべし。

元厚生事務次官の2件の殺人事件に関しては普通の殺人事件という認識。
他の殺人事件と一緒なのではないでしょうか。テロってのはちょっと…
現段階ではそこに政治的意図はないわけですからね。
そんだけ過敏に反応するということは、狙われる心当たりがあるということでしょう。
その「心当たり」は成人以上の国民全てが認知していて、
凶行に及ぶ及ばないは別にしても、ほぼ等しく怒りを感じている事柄ですけどね。
こうも過敏に反応するのは、逆に腹立たしく思えるのは私だけ?
勿論、理由はどうあれ、殺人は殺人でしかありませんがね。
心中もクーデターもテロもみんな殺人です。当たり前のことです。

大学生に蔓延していると問題とされている覚せい剤に関しては、
健康被害の少なさや他国の立法例から一部所持・使用を擁護する見解があるようですが、
他所は他所、ウチは欝ということで、
法律で覚せい剤の所持が禁止されている以上、それに従うのは当然のことでしょう。
他国がいいからというなら、私は自衛のために拳銃を所持しようと思います。
さすがにそれは通りませんよね。それと同じ。
法律はその国のお約束、同意、コンセンサスのようなものですから、
そこにその国の文化や思想が反映されるのは当たり前のことです。
薬物に厳しい文化がある以上、それに従うのが当然かと。
嫌なら去るか、改正化運動でもやれ。

なんだか今日の自分はえらく言葉が荒れてますね(苦笑)
まぁ、それだけスパッと切ったという理解でよろしく(爆)


◆プロ野球 埼玉西武・渡辺久信監督が正力松太郎賞を受賞
就任1年目で優勝・日本一ですから、順当な所ではないでしょうか。
もし同じ状況で、WBCにおいて原監督が好成績を収めていたりしたら、
違った判断になっていたでしょうが、今年に関しては渡辺監督でしょう。
昨年5位のチームに、主力のカブレラ・和田選手が抜けても、
若手を起用しての優勝・日本一ですからね。
下地があったとはいえ、見事なものです。

しかし去年のこの時期を考えますと…本当に夢見たいですよね。
最悪最下位も覚悟していたぐらいですし…Aクラスで御の字。
シーズン前半の好調を目にしていても、優勝は確信していませんでしたし、
クライマックスシリーズを戦うまでは日本一になれるとも思ってませんでしたから(苦笑)
そういう意味では選手を育てながら勝つという奇跡的なことを成し遂げ、
チームを一戦ごとに強くしていったわけですから、見事と言うしかないです。

その中でも一番大きかったのは中村剛也選手と後藤武敏選手の復活でしょう。
他の選手は昨年までの伊東監督や他の監督でも出てきたと思いますが、
この2人の復活に関しては渡辺監督に拠る所が多かったかと。
正直、昨年終了時には2人ともダメかと思い始めていた所でしたから。
中村選手は年々成績を落とし、起用されても結果が出ず、
このまま埋もれていってしまうのかと不安視していました。
後藤選手に関してはサード・ファーストの守備もダメ、打撃も年々確実性が落ちていき、
1軍昇格するとチームは黒星続き(そういうタイミングでしか上がってこなかったわけですが)、
このままライオンズにいてもとトレードを考えられるほどに。
2人に共通しているのは気持ちの弱さ、
中村選手は闘争心や意欲が前面に出てこず、体型もあってどこか危機感が足りない印象があり、
後藤選手はプレッシャーに弱いイメージがあり、守備の心配を打撃にも引きずってた感がありました。
2人とも守備の緩んだミスから叱責を買うことが多かっただけに、
そこを堪え、怒らない渡辺監督の指導方針が、2人の重荷を取り払ったように思います。

台湾でコーチの難しさを学び、2軍監督で若手との接し方を学びと、
ライオンズ退団後は紆余曲折あったものの、
今になってみると、それら全てが今の渡辺監督を形作っていますよね。
人生とは分からないものです。
後から見ると、大変だった物事も全て繋がっているように見えるから不思議です。


◆ニュースネタ? 埼玉西武・デーブ大久保打撃コーチの動向
知人女性を殴って、傷害で書類送検されたデーブ大久保コーチに関して、
週刊誌が追撃記事を掲載したとのことです。
それによると相手の知人女性は不倫相手で、
隠し子の問題で口論となり、暴力に発展したとか…
…本当かどうか分かりませんが、それだと辻褄が合うっつーか、
デーブ大久保氏の言い分と相手の言い分が平行線なのがなんとなく頷けますので…
身内のケンカでちょっと手が出た場合は認識の差が出るでしょうから…

勿論、まだその記事が正しいかどうか分かりませんが、
もしそうなのだとしたら、場合によっては起訴に至る可能性も。
当事者間の話がある程度まとまっているなら話は別でしょうが、
そうでなく、被害者側が民事訴訟を辞さない覚悟であるなら、起訴となるかもしれません。
その際は当然刑事責任が問われることになるので、球団側の対応は非常に難しくなります。
執行猶予でも契約解除は免れないでしょう。
となれば、そうなる可能性がある場合に、
来季の契約更新をするのかしないのかも微妙な判断に…
すぐに処分を下す必要はないと思いましたが、
もし週刊誌に書かれていたような事情がある場合は、
処分云々ではなく来季の契約更新そのものを考える必要があるように思います。
でも来季首脳陣固めは遅くとも今月中には決まるでしょうし、
逆に事件の方は来季開幕前ぐらいまで続いちゃう可能性もあるだけに…難しくなってきましたね。

加えて不倫・隠し子ともなれば、倫理面の問題もありますからイメージ低下は免れませんし…
以前よりも雲行きが怪しくなってきたのは間違いありません。
もう不倫・隠し子が事実だったとすれば、契約は更新しない方がいいでしょうね。
個人的には、ちょっとした法律違反で解雇にも等しい契約解除をすべきでないと考えますが…
んー、微妙なところですねぇ…
夢を売るプロ野球スポーツだと言えば、それは相応しくないから解除すべきだと言えるし、
逆に普通の職業と考えたときに、不倫の理由だけで首にする会社はありませんから、
ある観点からは契約を解除することはコンプライアンスに違反するとも言えます。
どうするべきなんでしょうねぇ…
一番いいのは本人が責任を取って、という流れなんですが、それは他人が言うことじゃない。

いずれにせよ、週刊誌の報道が事実かどうかですよね。
事実無根ならば今の様子見の判断で間違いないと思いますし、
逆に事実なら早急に対応を検討する必要があると思います。
まずは球団が詳細な調査をして…という感じでしょうか。

しかし… まさかアレってこのことが頭にあってのことじゃないですよねぇ?
デーブ大久保コーチが江藤選手を紹介するインタビュー(10月か9月頃)の中で、
江藤選手を打撃コーチ代行と紹介し、
「これで自分がいつ辞めても~」云々な言い方をしていましたが…
冗談じゃなくて半分本気だったのかなと思うと…笑えない…(^^;
もうこうなったら、1軍は熊沢打撃コーチと江藤選手兼打撃コーチ補佐の体制でいくべきっすかね。
降格は熊沢打撃コーチ補佐と噂されてますが、
こういう状況になると、むしろデーブ大久保氏を2軍に降格すべきじゃないかと。
おそらくはそれが一番賢明な判断なんでしょうね。
さてさて、球団と渡辺監督はどう判断しますか。

2008年11月17日

特に

ネタもないんで、相変わらずの野球関係のみでお茶を濁しておきます(^^;


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズ・黒江ヘッドコーチが退団へ
日本シリーズ終了時に話が出ていた黒江ヘッドコーチの退団が現実になっちゃいました…
渡辺監督の方針として選手を頭ごなしに叱らないということから、
やや黒江ヘッドの存在感が薄らいじゃったのかもしれません。
加えて、初年度優勝・日本一となったことで、渡辺監督に対する不安が拭え、
お目付け役的なヘッドコーチが必要なくなったという状況もあったと思います。
若いコーチ陣からすれば父親、
選手たちからすればお爺ちゃんというジェネレーションギャップもあったでしょうし、
そういった諸々の事情があっての黒江ヘッドの辞意・退団了承になったのでしょう。

ただ来季は連覇がかかるだけに、経験あるコーチがいないというのは少々不安ではあります。
一番心配なのが気の緩み・慢心、そういう状況では怒る必要も出てくるでしょうから、
怒れるコーチがチームを去るというのは残念です。

加えて、こういう言い方は微妙ではあるのですが、
昨今の社会において「悪役」というのが減りつつあるのが気になる所です。
悪役というのは必ずしも適切ではなく、不満の持って行き場所でしょうか。憎まれ役。
コーチが選手とあまりに仲が良過ぎると、不満は選手を起用する監督に直接行ってしまい、
チームの結束力がなくなってしまうことが考えられます。
誰だって良いカッコをしたいので、最近はどうにもそうやってトップに不満が集中する傾向が…
野球界だけでなく、社会全体にそういった傾向があるように感じます。
そういう意味では、監督との間でクッションになれる煩さ型コーチの
黒江氏がいなくなるのは残念でなりません。
まぁ、その役回りはデーブ大久保コーチに期待ですかね。
選手に対して親身になる一方、言論が自由なだけに厳しいことも言えそうですからね。
見た目といいキャラといい、厳しいことを言っても冗談である程度流せますし、
それを越すと逆に憎まれ役になってクッションにもなりうる、
こういう言い方は微妙なのですが、今後はそういった悪役としての役回りも期待したい所です。
良い子ちゃんだけでは組織はまとまらないんですよね。
その中が感情で動く人間である以上は。

何はともあれ、黒江ヘッドコーチお疲れ様でした。
一人世代が違う中、若いチームをよく取りまとめてくれたと思います。
今後はグラウンド外から選手に厳しい言葉を投げかけてもらいたいですね。


◆プロ野球 阪神が埼玉西武・野田捕手をトレードで獲得する?
デイリースポーツの記事なので当てになりませんが…
阪神は野口選手がFA移籍濃厚になりつつあるということで、
ベテラン矢野捕手に次ぐ2番手捕手がいずれも経験の浅い若手捕手ばかり、
そこでその世代を繋ぐ意味でも経験のある野田捕手に目をつけたとのことです。

野田捕手を放出すること自体には賛成です。
もうライオンズの捕手争いは完全に決着が付いてますからね。
細川捕手が正捕手、銀仁朗捕手が次世代・2番手捕手なのは鉄板です。
3番手捕手ともなれば、2人が故障しない限りは出番がなし、
2軍との行ったり来たりになるでしょうから、
他球団に請われるなら、出してあげた方が本人のためだと思います。
肩は12球団トップクラスの細川捕手、レギュラークラスの銀仁朗捕手に及びませんが、
それでも肩は強いと呼ばれていた方で、キャッチング等は細川捕手とほとんど差はなし、
リードの面でストレート一辺倒になることがあって、正捕手争いを後退してしまいましたが、
今年の日本シリーズを見ている限りでは改善してきた模様。
打撃の方も正捕手争い時は細川捕手よりも上と言われ、
右方向へのしぶとい打撃と、ツボに入ったときの長打力は定評があります。
捕手のリードに甘い他球団ならレギュラーを狙えると思っていましたから、
他チームに出して上げるというのは一つの手でしょう。
でも田原捕手がスタッフになったため、捕手がやや足りなくなる可能性はあり。
上本選手を捕手一本、中田選手を捕手のまま使うというなら話は別ですが。
捕手専任は細川・銀仁朗・吉見選手と新人の岳野選手の4人だけですから、
故障者が出たときのことを考えますと、やや人数が足りない感はあります。

加えて、交換要因で折り合いが付かなさそうなのが最大の悩み。
ライオンズとしては投手獲得が希望、とりわけ左腕投手がベター。
ただ阪神も相次ぐトレードなどで左腕投手の絶対数が激減、
下柳・岩田・江草・能見・小嶋・筒井投手の6人だけ。
この中で、下柳・岩田投手は絶対に出せませんし、
江草投手も貴重なリリーフ左腕であることからトレードはないでしょう。
かといって、小嶋投手は今季2年目の23歳と若く、見切るには早い段階で、
逆に筒井投手は大卒入団5年目ながら1軍実績を作れてないので、交換要因としては微妙。
そう考えると、年齢的にも能見投手しかいないわけですが、
今年のファームでは11S、防御率0.83という飛びぬけた成績を残しているだけに、
後半3投手の中で最も1軍に近いのは能見投手でしょうから、トレードは微妙そう。
江草投手なら大万歳、能見投手で上々といった感じなのですが、
阪神側がそれでウンということはないでしょうねぇ…
そうなると右投手か… うーん、微妙。

阪神は若手野手も足りないようですから、高山久選手や黒瀬選手を加えたら、とか思ったり…
どうもライオンズの若手右打者は飽和気味。
後藤武敏選手ら今年実績残した選手をトレードに出すことはありえませんが、
今の2軍にいる右打者なら活躍の場を提供するためにもトレードというケースもありうるかと。
高山選手は1・2年目に活躍し、将来を期待されましたが、
外角のスライダーに弱点があり、そこを攻められるに連れ年々成績もダウン、
2軍では好結果を残すものの、1軍ではいまひとつ、一時期右の代打として結果を残したのみで、
GG佐藤・後藤武敏選手の外野転向、栗山選手の成長、松坂健太選手への期待等で、
やや1軍から遠ざかりつつあります。
能力はあると思うので、このまま終わらせるには勿体無い選手、
かといってこのままライオンズにいて活路を見出せるのかと思うと…ちょっと微妙になりつつあり…
黒瀬選手は中島選手が五輪に抜けた際にショートを守るなど、
内野を一通りこなせるのが強みですが、どうにも相手が悪いというか…
2~3歳上にショート・中島選手、セカンド・片岡選手、サード・中村選手が集中、
さらに1つ上に左打者で同じように内野をこなせる原選手、1つ下に同様の星選手、
さらにさらに高卒ルーキーで浅村選手が加入することを考えますと…
右打者の重複、同タイプに左打者、かなりハンデを抱えているのが現状だと思います。
他球団なら間違いなく次期レギュラー候補だと思うのですが…
勿論、ライオンズでもそういう位置にある選手ではありますが、
あまりにもレギュラー入りには壁が厚すぎて、入り込むのが厳しい状況です。
それならば、他球団で活躍知れもらえれば…
さすがに同一リーづで活躍されるのは悔しいので微妙ですが、
セリーグで活躍してもらえるのはむしろ嬉しいですし、
交流戦でその勇士を見られるのはまた刺激にもなりますからね。
そういうトレードも個人的にはありかなと思います。

ということで、野田・高山両選手と江草・杉山両投手のトレードはどうでしょうか。
んー、無理ですかね。ライオンズ側としては歓迎のトレードだけれども…
なんだか普通に破談しそうなトレードですねぇ。
でも阪神とのトレードは面白くはあるかも。
互いの補強点・トレード要因がずれているのは大きいですから。

デスクトップアイコン

一掃しました。現在、アイコンはゼロ。実にすがすがしい。

リモートデスクトップの終了後、サーバー側のマシンを直に使うと、
デスクトップアイコンの散らばりが顕著になるのです。
特に、私はプライベートを左端、仕事関係を右端と、アイコンの位置を使い分けてたため、
整列しなおすのも一苦労。

そこで、液晶化で画面が広くなったので、タスクバーを横に移動して、
ショートカットアイコンとか、必要なものはすべてそこに投げ込みました。
結果、デスクトップは見た目何もなし。
タスクバーを隠して配色も黒にすれば、何も知らない人を混乱に誘えます(^^;
微妙な遊び心。

マウスクリックでランチャーを呼び出すようにはしてますが、
個人的にランチャーへの登録数は3カテゴリかつ20以下にしておきたいと思ってます。
探すのメドイ。いやホント(苦笑)

スッキリさせた今でも、軽く20オーバー。カテゴリは5つ。死ねる。
東方シリーズをカウントしなければ、余裕で20未満ですが、
まぁゆっくり使いながら分類したい。

■□■Operaのススメ
…などとマニアックなことは言いませんが。

とりあえず、前回書いたブラウザあれこれの話での結論として、
Operaを既定のブラウザにしました。
細かすぎることを気にしなければ、存外、いろいろ出来て便利です。

個人的には、メールソフト機能・ウィジェット機能・バーのカスタマイズ性を買ってます。
メールソフトを別に起動しなくてもメールが来たら知らせてくれるし、
ウィジェットでGoogleカレンダーくらいは見れるし。
何よりも、ほとんどのバーが上下左右どこにでも配置できるのが大きいです。

あと、思いのほか便利なのが、「並べて表示」と「スモールスクリーン表示」。
この組み合わせが結構面白くて好きです。
実用性はないですが、10以上のサイトを並べておいて、確認したり。
ちょっと残念なのが、最初からスモールスクリーン表示するオプションがないことですが、
「並べて表示」も含めて、他のどのブラウザにもない機能なので気に入ってます。

スモールスクリーンはWillcomD4で結構威力を発揮します。
正直使い道に困ってるUMPCでしたが、少しだけ幅が広がりました。

ちなみに、前回「登録するサイトが選択できて便利」と書いた、
スピードダイヤル機能ですが…
たぶん私は全く使いこなさずに終わると思います。
同じように9個のサイトを見たいなら、ブックマークかパーソナルバーを使います。
そこから並べて表示でおk。
つか、なんでパネルのブックマークバーからは「フォルダ内のすべてを開く」がないんだろう?
ここだけが少し疑問です。

ともあれ、最初にFireFoxを使った時同様にOperaも気に入りましたので、
メインマシン・サブマシンともに、日常はOpera、それで見れないサイトはFireFox、
Googleツール専用のクロムと、当分はそんな感じの使い分けになります。
USBメモリバージョンがあると尚良いのですが。

2008年11月16日

アジアシリーズ制覇

アジアシリーズ決勝は0-0で迎えた9回裏に、
佐藤友亮選手のタイムリー2ベースで1点を取った埼玉西武ライオンズが
サヨナラ勝ちして、アジアシリーズ制覇を遂げました。
これで日本は4大会連続のアジアシリーズ制覇、なんとか面目躍如ですね。
今回は嬉しさよりもホッとした感じが強かったです。
勝って当たり前と思われている勝負ほど辛いものはないっすね。
故障者がかなり多かったけれども、何とか勝てて良かったです。

試合の方は先発・涌井投手が毎回先頭打者を出す苦しい立ち上がりだったものの、
後続を打ちとって無失点で凌ぐと、中盤はスイスイ、
2番手以降のリリーフ投手陣も好投を見せ、相手打線に点数を許しませんでした。
しかし埼玉西武ライオンズ打線も相手先発のアルバラード投手をはじめ、
統一ライオンズの投手陣を打ち崩せず、ランナー出すものの後が続かず無得点、
ここまで打ちあぐねると思っていなかっただけに、
「もしかすると…」ということも考えられましたが、
最後は佐藤友亮選手のバットと石井義人選手の好走塁によって勝利、辛勝でしたね。

勝敗を分けたのは、石井義人選手の走塁でしょう。
ニュースでサヨナラの部分が報道されていたので見ましたが、
佐藤友亮選手の打球は左中間を抜いていたのかと思いきや、抜いていない打球でした。
3塁までは当然行ける打球でしたが、本塁を狙うのは通常あり得ない打球、
それが色々な条件が重なったのを見越して、一気にホームへ、
87年日本シリーズで見せた伝説の走塁…とまではいきませんが、
それに近いものを見せ、サヨナラ勝ちへと繋げました。
最後の最後で日本野球が育ててきた隙のない走塁が発揮された形となりましたね。

ただ、そこまで無得点で行ってしまったというのがそもそも…
実際に映像で見ていないので分かりませんが、相手投手が圧倒的に良かったとは聞きませんし、
どうも初対決のデータのない投手に対する弱さが目立った感じがします。
今シーズンの交流戦でもあまり対戦したことがなかった投手に対しては成績が悪かったですし、
まだまだチームとしての課題が大きいように思えました。
中島選手のような対応力の高い打者がまだ少なく、
中村選手のようにツボにはまった時は大きい打者が多い傾向があります。
どれだけの選手を一流レベルに近づけられるか、それが来季以降の課題ですね。

でも同時に韓国・台湾・中国の野球レベルの向上も見逃せないと思います。
中国は大敗したものの、数年前まではほとんど野球をやっていなかったことを考えれば、
単独チームで試合に出られるようになったのは成長の証だと言えます。
パワーに関しては韓国・台湾チームの方が上ではないかと思えることも多いですし、
日本もうかうかしていられませんよね。
WBCの予選も油断ならない状況になってきているかと。
韓国だけでなく台湾チームも要警戒です。

気になるのはアジアシリーズの今後ですよね。
何やら今年はスポンサーのコナミが撤退し、冠なしの開催故に色々と目立ってなかったらしく…
プレーする日本一球団のやる気は勿論ですが、
どうもマスコミも国民もイマイチ関心度合いが低いような気も…
かくいう私も、日本シリーズであれだけの熱戦を見せられた後だっただけに、
アジアシリーズはどうにも気合が入りませんでした。
昨年・今年と日本が勝って当然という状況が崩れつつあるだけに、
来年以降に日本が優勝できないとなった時こそが、
アジアシリーズの本当のスタートになりそうですね。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのアジアシリーズにおける収穫
一部では「罰ゲーム」と揶揄されるアジアシリーズですが、
まだ発展途上の埼玉西武ライオンズにとっては収穫のあるシリーズだったと思います。

まず何よりもほとんどデータのない投手と対戦できたこと、これは一つの収穫です。
知らない相手にどうやって点数を取っていくか、
打者では中島・GG佐藤選手以外、国際舞台の経験が全く無かったわけですし、
(佐藤友亮選手は大学時代に経験してるか。他はアマチュアでもあまりないような…)
そういった国内リーグ戦では得られない経験をしたことは大きかったと思います。
リーグ優勝・日本一に輝き、選手たちには大きな自信となりましたが、
若いチームなだけに来季に向けて慢心も怖いところ、
それがこのシリーズで思うように打たせてもらえなかったことで、
まだまだ確実性を上げていかなければならないということが身に染みて分かったことでしょう。
このアジアシリーズでの苦戦を来季以降へと繋げていってもらいたいです。

投手陣では日本シリーズであまり登板のなかった中継ぎ陣が良い形で終われたのが収穫です。
日本シリーズでは勝利を優先し、信頼できる投手から登板させるということで、
先発投手を積極的に使い、星野・グラマン投手以外はあまり出番がなく、
もしこのまま終わっていたら、来季に向けてモヤモヤ感が残っていたかもしれません。
それがこのアジアシリーズでシーズンを支えたリリーフ投手が登板し、
しかも全員無失点で終えたことで、そのモヤモヤも吹っ飛んだことでしょう。
日本シリーズが激戦続きだっただけに、
シーズン通りに戦って、勝利を収められたことが大きいと思います。

個人では銀仁朗選手と赤田選手の活躍が目立ちました。
銀仁朗選手は予選の3試合フル出場を果たし、決勝も終盤代打されるまで出場し続け、
決勝進出の決め手となった最少失点をリードで支え、、
加えて打撃の方でも打率.500をマークするなど、攻守にチームを引っ張りました。
驚きは打撃ですよね。シーズン・日本シリーズとさっぱりだったのに(^^;
他の選手が苦労する中、堂々の.500。
データのないアジアシリーズなだけに、8番でシーズン1割台という成績から、
相手投手がアウトを計算して投げていたというのもあるでしょうが、
それでもこれだけ際立った成績を残せたことは大きいと思います。
銀仁朗選手はまだ打撃フォームが固まっておらず、自信が持てていなかったと思います。
それがこのアジアシリーズで一つの方向性が定まり、
これからのオフに今のフォームを固めていくことに集中できますから、
このアジアシリーズの好結果は銀仁朗選手にとって大きいことでしょう。
大会全体を見れば、銀仁朗選手がMVP、
チャンスでそのまま打席に立って欲しかったなぁ… ナベ、空気読め(笑)

赤田選手はクライマックスシリーズ・日本シリーズに続いての好結果。
シーズンは故障などもあって不本意な成績に終わってしまいましたが、
ポストシーズンに入ってからバットの方も振れるようになり、
赤田選手らしいバッティングができるようになってきたと思います。
これまでは度重なる故障で精彩を欠き、レギュラーから降格していただけに、
改めて復活・健在ぶりをアピールしてくれましたよね。
来季、赤田選手が再びセンターのレギュラーをダッシュする、
そういった頼もしさを感じるポストシーズンの活躍だったと思います。

残念だったのはそれ以外の若手選手がいまひとつだったこと。
苦戦続きだったこともあり、思ったよりも若手選手を試すことができませんでした。
本当なら、原選手や大崎選手、松永投手辺りにもっと活躍の場を与えたかったのですが…
初戦の韓国戦の敗戦で後がなくなったことで、試す余裕がなくなっちゃいましたね。
チャンスが与えられた中では大島選手がいまひとつの結果に。
清水選手の新加入で一番危うくなるのは大島選手なわけですし、
このシリーズでアピールしてもらいたかったのですが…
今オフ・来春と必死にアピールをして、1軍メンバーで活躍することを期待したいです。

なにはともあれ、これで今年のプロ野球も終わり。
来年はWBCもあるので、選手の皆さんは大変だと思いますが、
激闘の疲れを癒し、来季を更に良いものとしてもらいたいですね。
今年は多くの感動をもらいました。本当にありがとうございました。
来年は今年以上に内容のある野球を期待していますよ(*^^*)

2008年11月15日

決勝はライオンズ対決

埼玉西武ライオンズが中国・天津ライオンズに16-2で、
台湾・統一ライオンズが韓国・SKワイバーンズに10-4でそれぞれ勝利したことで、
日本・韓国・台湾代表がそれぞれ2勝1敗で並び、
失点率によって日本・埼玉西武ライオンズが1位通過、
台湾・統一ライオンズが2位通過となり、
決勝の組み合わせは埼玉西武ライオンズVS統一ライオンズとなりました。

埼玉西武は昼に試合を行い、幸先良く2点を先制するものの、
先発の許銘傑投手がすぐに2失点してしまって、同点に。
その後は相手の四球・エラーからチャンスを掴み、
中村剛也選手の3ランホームランなどで勢いづいた打線は13安打16得点で大勝。
許銘傑投手はイマイチだったものの、大沼・谷中・岡本真也投手がパーフェクトリレー、
何とか2失点で留めて、予選最後の試合を終えました。

埼玉西武の試合終了時点では決勝進出が決まっておらず、
(無失点ならば2試合目の結果がどうあれ決勝進出だった)
台湾・統一ライオンズが1失点以内で勝った場合には埼玉西武の敗退となる可能性もありました。
一番いいのはSKワイバーンズが勝って、決勝でリベンジすること、
多くの人はそうなると思っていたことでしょう。
しかし、試合は…

まずSKワイバーンズがホームランで先制、これで少しだけ決勝に近づきました。
しかし統一ライオンズは4回裏にホームランなどで一挙5得点を挙げ逆転、
これにより3チームが2勝1敗で並ぶ可能性が生まれ、失点率が問題になってきました。
それまでSKワイバーンズが失点率で一番決勝に近かったのですが、
5失点したことで埼玉西武・統一を下回り、一気に3番手に後退、
この時点で埼玉西武ライオンズの決勝進出がほぼ決まりました(延長戦除く)。
その後は2チームの失点率の争いに。
SKワイバーンズが徐々に追い上げを見せ、8回表には4-6となり、
このまま試合が終わればSKワイバーンズが決勝進出となる所だったのですが、
8回裏に統一ライオンズがホームランなどで4得点を奪い、10-4と大量リード、
そのまま逃げ切り、失点率2位で決勝に駒を進めることになりました。

SKワイバーンズはまさかの敗退でしたね。
アジアシリーズ制覇に執念を燃やしていたはずが…日本ではなく台湾に足を掬われる形に。
埼玉西武としても初戦で負けて以来、決勝でのリベンジを考えていただけに、
ちょっと肩透かしを食らう結果となりました。
これが一発勝負の怖さですよね。
日本シリーズは負けられても、国際試合は何が起こるかわからないだけに負けられない。
ファール判定が覆ってホームランになっちゃったりもするわけですから、
国際大会というのは本当に厳しいです。

これで決勝は統一ライオンズとの対戦になったわけですが、
長打力に関しては今の埼玉西武以上のものがあるだけに、油断はできません。
それでもデータが全くなかったSKよりは、
渡辺監督が知っている台湾チームの方が良かったかなという気もしています。
日本シリーズ終了からアジアシリーズまで3日間しかなかったわけですし、
データ不足を多少補えるのはありがたいところ。
明日は涌井投手が先発するでしょうから、波に乗る統一打線をしっかりと抑え、
足を絡めた野球で得点を積み重ねていって欲しいです。


◆プロ野球 中日・中村ノリ選手がFA宣言へ
今年のFAはメジャー挑戦組が主かと思っていましたが、
ここに来て、横浜・三浦投手がFA移籍に傾きつつあり、
中日・中村紀洋選手もFA移籍する可能性があるようです。
しかし中村ノリ選手は拾ってもらった恩義があるだけに、残留すると見られていましたが…
まさか、まさかですよねぇ…
理由は落合監督がサードを森野選手で固定し、
ファーストコンバートでの競争方針を打ち出したためだとか。
サードへのこだわりがあったということなんでしょうか。
それでも腰痛を抱えている打者に一年間ファーストというのは…
ウッズ選手が残留だったり、他の実績ある外国人ファーストを獲るというなら分かるのですが、
そういう状況ではないのだから、新外国人選手に負けるとでも思っているのでしょうか…
まぁ、実際のところは分かりませんよね。
そういう状況から球団が足元を見て、条件面を切り下げたのかもしれないし。
実際のところはよく分からないです。

今年から導入された新FA制度により、中村ノリ選手はCランクとなり、
移籍時には人的補償も金銭補償もいならい模様、
つまり中日球団は損をするばかり、逆に選手は移籍しやすい、そういう状況です。
ただ、お金等に煩いイメージが付きまとっているだけに、手を挙げる球団がどれだけあるのか。
スポニチでは梨田監督のいる日ハムとなっていましたが、
二岡選手を獲得したことで、一定の補強が済んでいるだけに、球団の方がウンと言うかどうか。
これで中村ノリ選手まで獲得すると、ちょっと日ハムのイメージが変わってきますよね。
パリーグの場合はDHでも使えるので、そういう意味では起用法に幅が出てきますが…
日ハムがいてまえ化するのか否か、ちょっと注目です。
あとは楽天が有力視されているようで。こちらは野村監督の腹次第でしょう。


◆プロ野球 巨人・清水選手の埼玉西武への金銭トレードが正式決定
金額は伝わってきていません。予想では5000万ぐらい? いや、3000万か?
清水選手に関しては昨日も書いた通りですが、
仮に清水選手が移籍によって復活し、3割をマークする成績を残した場合、
ライオンズ打線は色々と幅が出てくるように思います。

来季の打線は4番をどうするかが一番の問題。
中島選手が最適なんですが、そうすると3番打者がいなくなる、
栗山選手を3番に使えば、今度は2番打者がいなくなる。
そういうケースを考慮して、このアジアシリーズで3番栗山・2番赤田選手等を試すかと思いきや、
予選3試合とも2番栗山選手でいったので、来季も1・2番は同じ可能性が高いでしょう。
そうなると日本シリーズ・アジアシリーズで4番を張った中村剛也選手が候補なのですが、
4番に置いておくには確実性が乏しいのがネック、
まだ4番は時期尚早で5番で経験を積んでもらいたいというのが本音でしょう。
となると、GG佐藤選手が4番の最有力候補になるわけですが、
北京五輪でのブレーキ、そこから復調することなく故障してしまい、
優勝・日本一の舞台に立てなかったことを考えると、
重圧のかかる4番打者で復活をかけて大丈夫なのかという気も。
5番以下の楽な打順で打たせて復調を待つ方がいいような気がします。
そうなってくると、新外国人選手ぐらいにしか期待できず、来季の打線は不透明になります。

そこで清水選手です。
3割前後を打てるようなら、栗山選手と遜色ないですし、
勝負強さや経験がある分、3番打者として適していると考えられます。
そうすれば、3番清水・4番中島・5番中村・GG佐藤選手という打順も組めます。
また、勝負強さと確実性を兼ね備えていることを考えて、
4番中村剛也選手には一発を期待、5番に清水選手を挟んでランナーを返すとしてもいいです。
今年前半の中島選手とGG佐藤選手の間にブラゼル選手を挟むのとそう変わりませんからね。
来季のクリーンアップがまだ定かではないだけに、
清水選手の加入は色々な選択肢を生むように思います。
大きな補強になってくれることを祈りたいですね。

まぁ、いずれにしても、それは清水選手が3割前後の打率をマークする前提での話ですが…
移籍を機に復活できるかどうか、
技術以上に清水選手の心境面の変化を期待したいです。
ライオンズは若い選手が多いですが、移籍選手にとってもプレーしやすい球団なので、
先輩の江藤選手同様にすぐ溶け込めることでしょう。
清水選手の復活を期待したいところです。

2008年11月14日

アジアシリーズ(2)

2日目は台湾・統一ライオンズとの試合で、2-1で逆転勝利を収めた模様です。
先発は岸投手で4回に犠牲フライで1点を失ったものの、
それ以外はほぼ完璧に抑えたようで、8回2安打2四球1失点10奪三振の好投、
9回は星野投手が打者2人、小野寺投手が打者1人に投げて逃げ切り。

打線はチャンスを作りながらも点数が奪えないという展開だったものの、
4回裏に石井義人・大島・銀仁朗・赤田選手の4本のヒットで2点奪って逆転、
優位に試合を進めたようです。
ただ5回以降はノーヒット、ヒットも5番以降のみで、
昨日に引き続き打線が低調なのが気になるところです。
一発勝負でデータ不足だと、なかなか打てませんね…
そういう意味では相手の四球を生かさないと。それができなかったのは残念です。
明日の試合を確実に勝ち、SKワイバーンズとの再戦といきたいですね。


◆プロ野球 巨人・二岡選手・林投手と、日ハム・マイケル投手・工藤選手がトレード
噂どおりのトレードとなった模様です。
んー… 巨人は林投手を出して良かったんですかねぇ?
故障があったとはいえ、若くて実績のある投手だし、
山口投手の成長があったとはいえ、左腕が豊富というわけでもない。
シーズン終盤にクルーン投手が不安定だったことから、
抑えもできる投手の獲得を望んだということでしょうか。
工藤選手のようなタイプは巨人にもいると思うし…
多少巨人が損しているかなと思わなくもないものの、
両チームの事情に適った良いトレードだと思います。

しかし日ハムはマイケル投手を出して大丈夫だったんでしょうか?
今年は武田久投手もかなり悪かったし、年々ブルペンが悪化しているような気も。
これでブルペンが安泰なパリーグ球団はなくなりましたね…
今年の状況からすれば、オリックスが一番良いのだろうけれども、
来年はまたどうなるのか分からないし… 来年もパリーグは混沌としそうです。


◆プロ野球 巨人・清水選手が埼玉西武ライオンズに金銭トレード?
まだ決定はしていないものの、そういう方向で話が進んでいる模様です。
しかし今年の巨人は積極的に選手を出してますよね。
小坂選手に始まり、二岡選手、そして清水選手…
二岡選手は交換要員がいますが、それでも放出ありきのトレードに思えるし、
選手を出して世代交代を進めようということでしょうか。
巨人の生え抜き選手といえども、安心できない時代になりましたね。

ライオンズとしては歓迎のトレードでしょうかね。
左の強打者は補強ポイントで、1軍クラスは栗山・石井義人・大島選手ぐらい、
ポジションもDHが空いているので、清水選手の活躍の場はあると思います。
ただ、無条件にとはならず、やはり競争になってくるかと。
レフト・DHには今年復活した後藤武敏選手がいますし、
右打者が多くはあるものの、外野の人材はわりと豊富です。
栗山・GG佐藤・後藤武敏・赤田・佐藤・大島・ボカチカ・松坂・大崎・高山選手ら。
1軍争いも厳しいだけに、競争に打ち勝つことが大前提となります。
チャンスが全く与えられないということはありませんが、
結果を残さないと1軍にも残れないのが若手の成長が著しい今のライオンズ、
キャンプ・オープン戦で結果を残し、健在ぶりをアピールしてもらいたいですね。

当面のライバルは… 大島選手ですかね。
むしろ、清水選手の加入で大島選手が奮起してくれることを期待します。

リハビリがてら。

rakugaki 1.jpg

なんでもないラクガキを唐突に。
まぁシャツが描きたかっただけ…かも。
だったらウドンゲにすればいいじゃんとか言われそう(^^;
久しく描いてないなー。

あんまり忙しいんで、そろそろ絵描くのもやめようかと思ってましたが。
やっぱり楽しいからもうしばらくはだらだらやります。

□■□5日ほど。
行事で実家に帰ってました。
別に通信が遮断されてるわけでもないのですが、ネットも新聞もろくに目を通せなかったため、
戻ってきてからの整理が割と大変ですね…
わずか数日なのに、何だろうこの浦島気分は。

ガソリンスタンドの表示を適当に見て、
「なんだまた値上がりか」
とか思ってたら、実はそれはハイオクの値段で、実際は10円も値下がりしてたり。

日本シリーズが終わってアジアシリーズが始まってたり。


変わらないのはアレです。
紅楼夢で買いたたいたアレンジCDをメディアプレーヤーで読み取っても、
いまだに「不明なアルバム」としてしか認識されないところとか。

他のプレーヤー使えばいいのですが、とりあえず疲労でやる気ないのでまた後日。
つか、CD多すぎて聞き切れてないので、むしろちょうどいいのかもしれない。

□■□ブラウザあれこれ。
某Fireなんちゃれがあまりにも普及しすぎたので、ちょっと気分転換しようかと思い、
クロムとOperaを使ってみました。
IEには回帰しないので念のため。

前者ですが、64bitVistaで動作が正常ではありませんでした。
最小化・最大化・縮小のアイコンが反応しない。
Google系のWebアプリを使うのには最適らしいので、ちょっと残念。
あと、シンプルすぎてブックマークがよくわかんない。ついでに、文字がなぜか見づらい。
そのあたりが改善できればいいのですが。

Operaですが、こちらはまぁまぁいい感じ。
クロムのように複数のページをサムネイル表示できますが、
こちらは表示させるサイトを最初から選択可能なのが良。
動作が若干重いのと、各種アイコンが小さいのが気になりますが、
その反面、HTMLタグやCSSでピクセル指定してない文字は
他のブラウザより大きく表示されて、目の悪い私にはかなり見やすい印象があります。

ウィジェットの使い勝手によっては、かなり便利になるかもしれない。
ただ、一部タグが認識されなかったり、フォームアイコンの表示が乱れたり、
若干互換性にも問題がある…のかも。
なので、ページ作成の際に確認のメインに持って来れないのが難点になるかな。


今後も確認作業だけはやはりIEかFFですかね。

2008年11月13日

アジアシリーズ開幕

今日からアジアシリーズが開幕しました。
参加チームは、韓国代表・SKワイバーンズ、台湾代表・統一ライオンズ、
中国代表・天津ライオンズ、そして日本代表・埼玉西武ライオンズの4チームです。

注目の初戦、SKワイバーンズと埼玉西武の試合は3-4で埼玉西武の敗戦…
試合内容はよく分かりませんが、
帆足投手が序盤好投するも、2発に沈み、計4失点…
打線は、片岡選手が風邪で欠場する中、
1番赤田・2番栗山・3番平尾選手の活躍で、韓国代表左腕の金投手から3点奪うも、
その後のリリーフ陣を打てず、一歩及ばずの惜敗だったみたいです。
4番中村・5番後藤選手の主軸がノーヒットじゃ得点に繋がりませんよね…
投手陣が踏ん張らないことには厳しいっす。

負けたのは非常に残念ですが、統一・天津に勝てば、
再び決勝でSKワイバーンズと戦うことができるわけですし、
残りの試合に全力を尽くしてもらいたいです。
敗戦の中での収穫は、エースの金投手から3点取ったことでしょう。
おそらく、好投していれば、中2日で決勝のリリーフに考えていたでしょうから、
そういった相手の思惑通りにしなかった点は収穫でしょう。
埼玉西武の2番手以降、岩崎・大沼・星野投手も好投しましたし、
リリーフ陣がしっかり投げられているのには良かったです。
決勝では涌井投手が素晴らしい投球を見せてくれるでしょうし、
まずはそこまで繋いで行きたいところですね。
シリーズ同様に上位打線が機能しているだけに、
主軸の一打で試合を決めてもらいたいです。


◆ゲームの話 『片恋いの月』
すたじお緑茶の『片恋いの月』を今更ながらプレーしています。
『えくすとら』が先日発売され、サブキャラが補完されたということで俄然興味が。
そんなわけで本編の方を先にプレーしてます。

感想としては、全体的に作りは粗い感じを受けるものの、面白いです。
一番の良さは各キャラの感情が明確に書かれている点でしょうか。
しかもボイス付き。セリフと変わらない扱いなのが嬉しい。
ヒロインの心情が直接伝わってくるだけに萌えます(^^;
とりわけ、前半の杏子の腹黒セリフがたまらないっす(爆)
シナリオの流れとしては、終盤にちょっぴり切ない展開になるものの、
全体的に仲間とワイワイして進むので基本的に賑やか、
終盤も熱血風味に進むだけに、さわやかに終わっていい感じです。
…ただ、杏子が若干不憫に… 個別エンドないやん(苦笑)
Hぃシーンはあるものの、どう考えても噛ませ犬のサービスショットです、
という感じなので、逆に「不憫や」と思うだけに。
結果的には丸く収まっているわけなんだけれども、個別ルートも欲しかったかも。
杏子みたいなキャラは大好きなので(笑)

不満だったのは、恋愛に至る過程や終盤の展開が性急だったこと、
心理描写が描かれているわりには、
何で主人公にそんなにこだわるのかが伝わってこない、
えらくモテモテな主人公なだけに、そういう所はしっかりして欲しかったです。
あと何で主人公×出流がないんだと言って見るテスト。
性別? そんなもの関係ありません。えらい人には分からんのです(嘘)
あとは立ち絵はいいのだけれど、イベントCGが… やや微妙?

ゲーム内容を一言で表すと、「伝奇っぽい雰囲気のドタバタ萌えゲー」。
体験版をプレイして雰囲気を気に入った人にはおススメっす。

2008年11月12日

武士道

と云ふは死ぬ事と見つけたり。
来年春開催のワールドベースボールクラシックの原JAPANの愛称が
「SAMURAI・JAPAN」になったそうです。
玉砕なんてことにならなければいいんですが…
いつ死ぬか分からないぐらいの気持ちで懸命にプレーするとなることを祈ってます。

注目のコーチ陣は、山田久志投手コーチ、与田剛投手コーチ、
伊東勤総合コーチ、高代内野守備走塁コーチ、
巨人の現役コーチから篠塚打撃コーチ、緒方守備走塁コーチが就任する模様。
山田久志・高代氏と実績あるコーチが入ったのは嬉しいものの、
打撃コーチが若干弱いかなという面がしなくもなし。
まぁ、召集される選手は打撃に一格言を持った選手が多いでしょうから、
それほど活躍の機会はないのかもしれませんね。
それでもその試合における実際の対処法を考える必要があるわけで…若干不安かも。


アジアシリーズは明日から開幕。いきなり韓国のSKワイバーンズとの対戦です。
どうやら、先発は帆足・岸・松永・涌井投手の順で行く模様。
帆足投手や岸投手は少々無理させてるんじゃないかという気がしてきちゃうんですが…
せめて、もう1日だけずれたいたらな、そう思わずにはいられません。
誰だ、こんな日程を組んだ奴。それならシリーズもう少し早くやれよと。

そして何よりも悲しいのが中継がCS放送のみだということ。
昨年まであった地上波中継はなしです。ラジオ放送も全くなしなのが悲しい…
埼玉西武のやる気云々を問題にするなら、メディアはどうなんだっちゅーねん。


◆ニュースネタ 埼玉西武・大久保コーチが被害届を出される?
暴行によって負傷したとか。詳細は分からないので何とも言えず。
個々の事情にもよることですし、検察の判断待ちですかね。
刑事責任を問われるなら償わなければいけないし、
そうでないのならば問題にすることはないでしょう。
今の時点は判断できないのだから、
変わらず明日以降のアジアシリーズで頑張ってもらうだけかと。


◆埼玉西武ライオンズの今後
リーグ優勝・日本一になったとはいえ、チームは若手主体、
とても完成されたチームとは言えません。
日本シリーズを通して見えてきた今後の埼玉西武ライオンズの課題を指摘いこうかと。

まず打者陣では3つのポイントが挙げられます。
1つ目が「内角球への対応」、2つ目が「1・2番候補の育成」、
3つ目が「左のスラッガーの育成」です。
1つ目は日本シリーズで攻められた通り、
今のライオンズの中で内角の球を対処できるのは、
片岡・中島・GG佐藤選手の3人ぐらい、それ以外の選手は課題を抱えています。
来季以降は今年以上に攻め方も厳しくなってくるでしょうから、
内角攻めにどう対処するのかはチームにおける大きな課題であることは間違いありません。
お手本は中島選手ですかね。中島選手もかつては内角に苦労していました。
それが詰まることを恐れずに打てるようになったことで対処しましたから、
そういった打ち方をどれだけの選手がマスターできるかでしょうね。
そこが中村剛也・後藤武敏選手などレギュラー2年目選手の課題でしょう。

2つ目は3つ目の左のスラッガー不足に関係しています。
今のライオンズレギュラークラスの左打者は、
栗山選手と石井義人選手、スイッチヒッターの赤田選手ぐらい。
豊富な右打者に比べ、左打者がチーム内で不足しています。
ブラゼル選手が抜ければ、クリーンアップは全員右打者ということに。
それを避けるには栗山選手を3番にして、中島選手を4番にするしかありません。
そうすると2番打者がいなくなる。
片岡選手以外に盗塁を仕掛けられる選手が欲しいところですし、
新たな1・2番候補の育成は必須かと。
最有力候補は松坂健太選手でしょう。盗塁を仕掛けられる足もあるので楽しみな存在です。
足はそれほど速くないものの繋ぎ役として期待するのが、左打者の大崎選手と原選手。
こういった新たな若い選手が9番や1・2番に入ってくると、
チームはさらに活性化してくるように思います。

3つ目が編成上最も大きな問題です。
ブラゼル選手は退団が濃厚、
そうなると来季は3番中島・4番GG・5番中村選手のクリーンアップになります。
3人とも右打者というのはどうもバランスが悪い。
新しく外国人の左打者を取るでしょうが、左の和製大砲育成が最優先課題です。
最有力候補は大島選手の復活でしょう。
高校時代の実績は過去の実績からすれば、打撃センスや飛ばす能力があるのは間違いなし。
中村剛也・後藤武敏選手を再生させたように、
大島選手が再生すると、打線はさらに強くなることでしょう。
あとは育成、高卒1年目の斉藤・梅田選手やドラフト指名した坂田遼選手が候補か。
いずれにせよ、大島選手以外は数年かかるでしょうから、
来季に向けては大島選手の成長がひとつのポイントになってきそうです。

そんなわけで、来季は大島・松坂健太・原・大崎選手の4選手の飛躍に期待します。

投手陣は打者陣以上に課題が多いです。
先発投手は涌井・岸投手というダブルエースがこのポストシーズンで確立したものの、
中堅の帆足投手はまだしも、石井一久・西口投手の後の投手が出てきていません。
石井一久投手は後半にやや失速気味となり、契約年数もあと1年、
余裕を持っての引退をしそうな雰囲気がありますので、
日本一の義理を果たしたということで来季引退ということも。
西口投手は多少衰えがあるものの、実力自体はあるのですが、
年々故障気味になっており、年間を通してローテを守れるかどうかは不安があります。
そう考えると、後の投手を準備しておかなければならないのですが…
現状では2人に代わるような先発候補はいないという状況です。

先発右腕の候補は、ルーキーながら谷間の先発を務めた平野投手、
高卒2年目でハンカチ世代の木村投手、ドラフト2位の野上投手辺りが候補か。
平野投手はスライダー・フォークの精度が上がれば、
木村投手は150以上の速球を持つだけにコントロール次第。
平野投手はルーキーとはいえ、25歳なので即戦力を期待されているわけで、
木村投手も高卒3年目、そろそろ出てこないと埋もれてしまう可能性があります。
2人とも来季は勝負の年になるでしょうから、
1軍の先発候補になれるよう頑張って欲しいですね。

先発左腕の候補は、松永投手と山崎投手が候補。
松永投手はルーキー時に先発として活躍し、プレーオフでの登板経験もあり、
ただフォーム改造に失敗して最近は2軍続き…
山崎投手は昨年中継ぎで活躍しましたが、今年はオープン戦からさっぱり、
1軍登録されることなく1年を終わってしまいました。
1軍を狙える左腕となると、この2人になってくるだけに、
2人の飛躍が来期のライオンズ投手陣にとっては重要になってきそうです。
松永投手はアジアシリーズでも登板するようですし、
首脳陣へのアピールの場にしてもらいたいですね。
将来的には高卒1年目の武隈投手やドラフト1位の中崎投手に出てきて欲しい所。
先発右腕は固まっているだけに、投手王国になれるかは左腕次第です。


リリーフ投手陣は一番の不安材料。
日本シリーズでも明らかになったように、巨人との一番の差でした。
抑えのグラマン投手は安定しているものの、
そこまで繋ぐ投手で安定しているのは左ワンポイントの星野投手ぐらい。
それ以外の投手は投げてみないと分からないというのが現状でした。
ベテランの正津・谷中投手に頼る結果になったこともそれを示しています。
リリーフで最も期待するのは、やはり小野寺投手。
ストレート・フォークとボール自体は抑えに最も近い要素を持っているだけに、
精神面での独り立ちが期待されるところ、次期抑え候補としての成長を期待。
右のセットアッパーでは岩崎・大沼投手の飛躍、
山岸・長田投手といった実績のあるリリーフの復活も期待したいところ。
あとは高卒3年目の田中投手や、ルーキーの藤原投手など、
150キロ近いストレートを投げる投手の成長に期待。
巨人のリリーフを見ていると、みんな球が速い。
今のライオンズ1軍クラスで150オーバーを投げられるのは、
小野寺投手と大沼投手の2人だけなので、速い球を投げる投手に出てきて欲しいです。

左腕は残念ながらコマ不足。
星野投手以外では昨年までリリーフで活躍していたベテラン・三井投手と、
リリーフに回っていた山崎投手ぐらい。
先発左腕もそう豊富ではないだけに、左腕投手は何としても育てたい所です。
ルーキーの宮田投手を成長させ、将来のセットアッパーへと定着させて欲しいですね。


こうやって戦力を見ると、投手陣では左腕投手と、
150キロ近い球を投げる速球投手の1軍定着が来季の鍵となりそうです。
具体的には、松永・山崎投手、木村・田中・藤原投手らが、
新たな戦力として加わってくれることを期待したいです。
日本一になったとはいえ、戦力面はまだまだ。
さらに上積みをしないと連覇は無理でしょう。
このアジアシリーズを来季へのきっかけとして、
若手選手には大きく羽ばたいてもらいたいです。

2008年11月11日

んー

もはや別の星の生物なのかと思ったり…<田母神前航空幕僚長
自説を述べるのも自由ですが、それが周囲にどういった影響を与えるのか、
全く考えないんですかねぇ… ここまでの自信はどっから来るんだろうか。
凄いっすよね、偏った人間の物言いってのは。

まぁ、確かに今回の論文が言論の自由の範囲内だと主張するのも分かるけれども、
言論の自由は無制限に保障されてるわけではないのは当然のことだし、
その言論によって誰かの権利(名誉や生存権等)が害されるならば、
そんな主張が通らないのは小学生でも分かることです。
あの戦争は侵略戦争ではなかったと主張してどれだけの人が報われ、
一体どれだけの人が害されるのか。
…それさえも彼らにとっては常人とは全く異なる答えなのでしょうが。
自衛官が「日中戦争は侵略戦争ではなかった」と発言することの意味は、
軍部の行動の正当化を意味するわけで、
勿論、あれが軍部単独の暴走行為として私は非難するわけではありませんが、
(それに迎合したマスコミや一部政治家、国民にも責任がある)
軍部主導の行動の正当化、文民統制に対する批判とも取れるわけで、
それによって国民が「自衛隊は危険な思想な持ち主だ」と考えるのは必定でしょう。
その意味も分からないような頭なら、切っちゃった方がマシかと。

後の報道によると、統合幕僚学校で「歴史観」なる妖しげな授業を設置したとか。
自衛隊が東京裁判とか教えて何か意味あるんでしょうか?
もう自衛隊なんか無くせばいいのに、とか思っちゃうよな、こんなん。
幹部に捻じ曲がった歴史教育(彼らにすれば正統な歴史観らしいが)をして大量生産、
これが本当なら懲戒免職も已むなしの行為になるんじゃないでしょうか。
論文以上の問題が出てきちゃいましたね…

加えて、気になるのは論文を主催したアパグループとの関係ですよね。
夕刊フジをはじめ、色々と報道され始めていますが…
ひょっとして出来レースだったんじゃないの、と疑っちゃいます。
どうなんでしょうね、その辺は…
いずれにせよ、アパグループは「そういう論文」を求めていたのは間違いないでしょう。
何がやりたいんだろうなぁ… 自分にはよう分からん。


◆プロ野球 オフシーズンの動き
日本シリーズが終わり、FA・トライアウトと動きが活発になってきたようです。
FA組では国内移籍組は残留する選手が多いようで。
ヤクルトの五十嵐投手や広島の東出選手、ロッテの小野投手・サブロー選手等。
FA宣言しそうなのはメジャー挑戦を視野にしている選手が中心みたいです。
巨人・上原投手、中日・川上投手、広島・高橋建投手、横浜・相川選手。
…でもなぁ… 薮田投手や福盛投手を見ていると、どうなのかなと正直思ったり…
メジャー移籍組が増えるにつれ、真新しさもなくなり、もう関係ないや的に。
ファンの活躍が見てみたいという要素が減りつつありますよね。
まぁ、夢のために頑張ってください。
日ハム・稲葉選手のような道もありなんじゃないの、とか思ったり。

トライアウトではヤクルトが元中日の森岡選手を獲得したようで。
他には中日が元西武の河原投手をキャンプ中に獲得したと発表しています。
とりわけ森岡選手はまだ若いですし、新チームで再出発して欲しいです。
河原投手はちょっと心配だけれども、悔いを残さずやって欲しいです。

トレードでは楽天が巨人・小坂選手を獲得したようで。
どちらかと言えば、小坂選手の引き取り手を探していて、故郷宮城の楽天になった模様。
楽天の二遊間は同タイプが揃っているだけに、厳しい争いになると思いますが、
ベテランの経験を伝えていってもらいたいですね。
他には日ハムと巨人のトレードの話があるとか。
今のところ、サンスポ1紙の報道のみなので、立ち消える可能性もありますが…
巨人が二岡選手を出そうとするのは分かりますが、
日ハムがマイケル投手を出そうとしているのは何でですかね?
外国人選手並みの年俸を要求しているから?
そうやって年俸面を考えると、移籍先は巨人となってくるんでしょうか。
だけどあとの2人は謎。そのままの方がよくね?

ライオンズ関連だと、元横浜の土肥投手を獲得する方針だとか。
リリーフ左腕が足りていなかったので賛成です。
あとはどれだけ投げられるか、ですがね。
外国人選手ではグラマン投手は残留の見込み、他球団の横槍が入らないよう祈るのみ。
巨人はクルーン投手がいるので取りにいかないでしょうが、他球団はどうか。
ブラゼル選手は契約更新しない模様。
故障がちで弱点もはっきりしているだけに難しい選手なんですよね。
ただ左の長距離砲は貴重なだけに…惜しいと言えば惜しい。あの死球がなぁ…
ボカチカ選手とキニー投手は未定。
ボカチカ選手は好不調の波が激しいものの、身体能力・長打は魅力的。
ただ右の外野手なのがネック。外野手候補はたくさんいますから、どうしても競争に。
常時出場を希望して日本に来たボカチカ選手が納得するとも… 難航の末…かな。

首脳陣では黒江ヘッドコーチの退団や、
熊沢打撃コーチ補佐の2軍降格が日本一翌日の一部スポーツ紙に出てました。
残留が基本線みたいですが… 実際はどうなんでしょうか。
黒江ヘッドコーチは怒らないという渡辺監督とのチーム方針の違い、
熊沢打撃コーチは若手育成のためだそうですが、
デーブ大久保コーチと指導方針が一部違う所があるためのような気も。
黒江ヘッドコーチは若いチームの中で煩さ型おじいちゃんという感じで、
良いアクセントを出していると思うので、残留希望。
熊沢打撃コーチもデーブ大久保コーチのみでは不安なところもありますからね。
大砲はそれでいいかもしれないけれど、繋ぎの打者には合わない側面もあるだけに、
熊沢打撃コーチなり、他の打撃コーチは必要でしょう。
せっかく日本一になったのだから、首脳陣も変化なしがいいですよね。
ゴタゴタ感が出てきてしまうのは嫌ですから。


◆埼玉西武ライオンズの復活の軌跡
昨年の西武ライオンズは26年ぶりのBクラス転落である5位に終わり、
そこから復活のリーグ優勝・日本一を遂げたわけですが、
この復活劇は単なる偶然や、新首脳陣の指導力だけによるものではなく、
長期的視点に立ったチーム作りをしてきたからこそ、そう思っています。
今のメンバーで江藤・石井一久・平尾・石井義人選手といった他球団からの移籍選手を除けば、
今季の高木浩之選手の引退、田原捕手の戦力外によって、
1998年以前の入団選手は西口投手一人になりました。
そう、この年のドラフトが今のライオンズの基礎を作り上げたと言えます。

98年のドラフト入団組、そう松坂大輔投手の入団です。
当時の東尾西武ライオンズは完全な投高打低のチームではあったものの、
西口・石井貴・豊田投手の若い3本柱を中心に、
松井稼頭央・大友・小関・髙木大成選手ら若い野手を合わせたフレッシュなチームでした。
ただ大砲不足が深刻で、長打力を欠いたチーム編成が毎年優勝争いをしながらも、
97・98年の連覇以外、あと一歩届かなかった大きな理由でした。
そこに松坂投手という新たな軸が加わったことで、
松坂投手を中心とした新黄金時代という中長期的な視点が生まれ、
西武ライオンズのドラフトは大きく変わっていきました。

98年は松坂投手の他に、2位で赤田選手、3位で星野投手を指名。
99年は積極的に高校生野手を取りに行き、
1位で高山選手、2位で日ハム田中賢介選手を指名するも抽選で外し眞山マネージャー、
3位で大島選手を指名しました。
2000年は東尾監督が即戦力投手を希望したため、
大沼・三井・帆足投手と上位で投手指名をするも、
4位で佐藤友亮選手、5位で中島選手を指名するなど、野手の効果的な補強もしました。
01年は自由枠で伊東氏の後釜・細川選手を獲得、
2位で中村剛也選手、3位で栗山選手を指名するなど、今の主力が名を連ねます。
02年は自由枠で横浜高校時代の同僚・後藤武敏選手を獲得、
4位で小野寺投手を獲得。
03年は来季のレギュラー候補・松坂健太選手を5位で、
7位でテスト入団からの指名となったGG佐藤選手を指名しています。
04年は現エースの涌井投手を1巡指名、片岡選手を3巡指名しています。

こうザッと見ても、今の主力選手は98~04年に獲得した選手が中心で、
野手を優先指名しながらチームの根幹を作り上げていったことが分かります。
勿論、中には育成に失敗してしまい、早々に辞めることになってしまった選手もいますが、
2軍でじっくりと育成し、一人前にしていった選手が数多く今のメンバーを締めており、
チーム内の激しい競争にも関わらず、選手同士が結束するチームの土台は、
この2軍からの育成が大きく影響しているように思います。

その2軍育成の大成功例が中島選手でしょう。
高校時代は投手兼外野手だったものの、プロ入り直後からショートへ。
松井稼頭央選手が早々にメジャー希望を打ち出していたため、
その後釜として英才教育が施されました。
2年目には2軍のイースタンリーグでフルイニング出場を果たすなど、
当時から体の強さには非凡なものがありました。
1軍に本格デビューしたのは2003年、本来はまだ育成する予定でしたが、
打線の不振もあって、夏場以降サードで起用するなど、1軍で慣らし、
松井稼頭央選手がメジャー移籍した2004年に一気にレギュラーへ、
日本一を経験するなど、若手の中でも経験をより多く積んでいきました。
04年の日本一メンバーは中島選手以外だと、野手では佐藤友亮・赤田・細川選手ら、
それ以外の若い選手はまだ1軍にあまり顔を出していませんでした。

05年は前年2位・日本一に比べると苦しいシーズン、打線の故障者・不振が目立ち、
2軍から中村剛也選手と栗山選手を抜擢、
中村選手が交流戦でブレイクするなどしましたが、レギュラー定着には至らず。
06年は片岡選手がレギュラーに加わるも、チームはあと一歩で優勝に届かず。
07年の低迷は記憶に新しい所です。

こういった順を追っての育成があったからこそ、今年の大躍進があるように思います。
別に1年でチームが完全に生まれ変わったわけではないわけです。
ゆっくりとした中・長期的な育成の上に、今年のチームは成り立っているのです。
5位から優勝・日本一となると、シンデレラストーリーのようにも思えますが。
そのための準備をずっと続けていた球団の姿勢を高く評価したいですね。
1人のスター選手の獲得がチーム方針を決めさせ、
中長期的なチーム編成を可能とした、そのことを強調したいです。

こういった中長期的な選手獲得と育成、選手起用こそ、各球団は見習うべきでしょう。
勿論、そのためには我慢も必要になってきます。。
伊東監督も渡辺監督も、本当に我慢強く若手選手を使ってくれています。
その我慢の結果として、花が開いたのが今年だった、ということでしょう。
来年以降も素晴らしい花を咲かし続けてもらいたいですね。

2008年11月10日

日本一の次はアジア一へ

日本一に輝き、ようやく一息付けると思ったら、
もう13日からアジアシリーズ突入ですか。
他のアジアチームからすれば、日本は待たせていることになるわけですが…
ちょっと日程的に厳しすぎないですか? もはや何かの罰ゲームかと(苦笑)
日本シリーズの戦いで疲れ果てたチームがどう戦うのか、
非常に心配なのですが、来季以降期待する若手選手も多く出てくるでしょうし、
彼らの頑張りで、アジアシリーズ制覇を成し遂げてもらいたいです。

予想通り、中島選手や細川選手など、故障者はアジアシリーズ欠場のようです。
加えて、西口・石井一久投手らベテランも欠場だとか。
ボカチカ選手とキニー投手も帰国したようですし、外国人はグラマン・許銘傑投手の2人ですか。
中村・後藤武敏選手らはどうなんですかね? 万全ではなさそうですけど…
結構打線が大変なことになりそうなので、出てくれるのかなぁ。
意外とやり繰りが大変なのが辛いところ。

捕手は銀仁朗選手、一・三塁は石井義人・平尾・中村剛也選手、二塁は片岡選手、
ショートは来季1軍定着を目指す原選手ですかね。
外野は、栗山・赤田・佐藤友亮・松坂健太・大崎選手らか。
来季以降ののことを考えると、
シリーズ出番のなかった松坂選手にチャンスを与えて欲しいです。
無理をさせないことを考えると、こんなスタメンでしょうか。
 1(二)片岡、2(中)赤田、3(左)栗山、4(指)中村、5(一)石井義人、
 6(三)平尾、7(右)松坂健太、8(捕)銀仁朗、9(遊)原
無理をさせないとなると、こういうオーダーかなぁ、と。
戦力的に厳しい感はありますね。

それ以上に大変なのが先発投手。
出場すると思われる主力投手は、涌井・岸・帆足投手の3人。
しかし13日初戦の韓国戦に登板できそうなのは中4日の帆足投手ぐらい。
決勝に涌井投手を取っておき、できれば岸投手もリリーフで使いたい、
そう考えると、初戦の韓国戦は捨てるしかないような気も。中5日なら…
ちなみに韓国代表のSKワイバーンズには、
北京五輪で日本を抑えた左腕投手がいるそうです。おいおい(^^;
それが万全で来るのは勘弁。初戦は日程的に厳しいなぁ、ホント。
先発投手は、初戦・平野投手、2戦目・帆足投手、
3戦目・木村投手、決勝・涌井投手と予想します。
もう2位狙いで決勝で勝つことに賭けるしかないっす。日程厳しすぎだよ。

ちなみにアジアシリーズ出場チームのうち、3チームがライオンズ。
天津ライオンズ、統一ライオンズ、埼玉西武ライオンズみたいです。
ややこしい(^^; SKワイバーンズが強敵っすね。
何とか打ち崩して、日本代表の仇を取りたいです。


◆プロ野球日本シリーズの結果について
試合内容を見ていると、基本的に今年の日本シリーズは、
「投手がよく頑張ったシリーズ」だと言えますよね。
埼玉西武の涌井・岸投手ら先発陣の好投、
越智・西村投手ら巨人中継ぎ陣の好投も勿論そうですが、
それ以外のピッチャーも、大沼・岡本真也・西口投手ら失点した投手も、
それほど内容が悪かったというわけでもなく、
たまたま結果が悪かっただけのように映りました。
明らかに悪かったなというのは第4戦先発の巨人・グライシンガー投手ぐらい。
自滅した第6戦の高橋尚成投手だって、ライオンズ打線が打ち気に来ていたら、
全く逆の結果になっていたかもしれませんしね。
そういう意味では攻略が必然だったのはグライシンガー投手のみで、
両チームのバッテリーがよく相手打線を研究し、抑えていたシリーズだと思います。
人によっては「貧打戦」に映ったかもしれませんが、
そうでなかったことは試合を見ていた多くの野球ファンが分かっていたことでしょう。
投手が抑え、それをどう打者が打つか、一流同士の対決が見られたからこそ、
この日本シリーズは熱く、面白い戦いになったのでしょう。
そこがまず今年の日本シリーズの面白さの基本にあったと思います。

その上で考えるに、本来はホームランを始めとする長打で得点する両チームの打線が、
どうやって相手投手から1点を奪うのか、それが明暗を分けたように思います。
結局、巨人は最後まで動けませんでした。
やりたい放題できたのは第5戦の9回のみ、
足で突破口を開けたのは同じく第5戦の7回のラミレス選手の2ベースぐらい。
1番鈴木選手が日本シリーズ優秀選手賞を取る活躍を見せたものの、
結果的に鈴木選手の出塁はなかなか点数に絡みませんでした。
送りバントで確実に進めてクリーンアップに、そういう野球も大事なのですが、
それで点数が取れない時にどうするのか、結局王道野球に徹し、動けませんでした。
第5戦の阿部選手の2ベースなど、巨人側の打球はあと一歩フェンスを越えず、
長打の面でも7試合連続ホームランをマークした埼玉西武とは差が生じました。
そのフェンスを越えるか超えないかの僅かな差は何なのか、
相手投手の気持ちなのか、打者の思い切りの良さの違いなのか、
巨人が王道野球で勝つにはフェンスを越えなければいけなかった、
あの僅か数センチの差が巨人打線の敗因でしょうね。
その数センチの差の原因は何だったのか、上記のように色々と要因はあると思いますが、
私はキャッチャーのリードにあったんじゃないか、そう思っています。

巨人打線が何故打てなかったのか。
戦犯となった李選手の不振、本調子ではなかったラミレス選手の打撃、
故障したとはいえ、なかなか後ろに繋ぐことができなかった小笠原選手、
それらの原因は第1戦・第4戦にあったと思います。
涌井投手も岸投手もストレートが球速表示以上に速く、
涌井投手は多彩な変化球、岸投手はカーブ・チェンジアップの緩急と落差で勝負するなど、
良いピッチャーであったことは間違いありません。
ただ、それ以上に彼ら2人の武器となっているのはピッチングの上手さです。
涌井投手はスライダー系・シュートの横の揺さぶりに加え、
キレのあるストレートとフォーク・チェンジアップという縦の揺さぶりや、
カーブ系・チェンジアップでの緩急と、変幻自在の投球術をしてきます。
そういった投球パターンの豊富さが涌井投手の大きな武器になっています。
第1戦、立ち上がりに涌井投手はストレート中心で組み立て、
ストレートが走っているとジャイアンツ打線に知らしめると、
今度はカーブ系を中心とした変化球勝負、打者の打ち気を外す投球で巨人打線を封じ込めました。
ストレートを待つカウントでもストレートが来ない、
変化球を待っていたらストレートが来た、
そういった上手い投球術に巨人打線に狂いが生じたんじゃないですかね。
第2戦のラミレス選手のサヨナラアーチ、第3戦の勝利により、
やや本来の打撃を取り戻しつつあったジャイアンツでしたが、
そこに岸投手が立ちはだかり、再び狂いが生じました。
内外角を攻め込んでくるキレのあるストレート、
カーブ・チェンジアップの落差と緩急で再び狙い球を外され、
第6戦でも狙い球は外されることが多く、狙っていても打ち損じることが多かったです。
ライオンズ投手陣の頑張りが勿論ありますが、
ジャイアンツ打線が狙い球を絞れず、涌井・岸投手のストレートの「幻影」に惑わされ、
頭の中でどこか別の球が来るんじゃないかと思っていた分だけ、
ホームラン性の打球がフェンスを越えなかった、そんなように見えました。

一方のライオンズ打線は1~3戦の巨人バッテリーの内角攻めに苦しみ、
なかなか本来のバッティングをすることができませんでしたが、
持ち味の思い切りの良さは全く失っていませんでした。
むしろ、打ってやろうという気概で打席に立ち、
それが凡打に終わってしまっていたわけですが、4戦目以降に効いてきたように思います。
典型的なケースが3戦目・4戦目の中村剛也選手のホームランでしょう。
1・2・3戦と内角を際どく攻められることが多く、
試合を見ていて「わざわざ内角高目を打ちに行かなくとも」と思うこともありました。
それでも自分のスタイルを貫き、積極的に打てるボールは打っていく、
相手のリードに左右されず、自分の打撃を貫くことでホームランにした、
そこが巨人打線との差であったように思います。
シリーズ全体を見れば、中村選手は内角攻めにやられたわけですが、
あの3本塁打は非常に価値がありましたし、
平尾選手を始めとする他の打者も同様に狙い球を絞ることで、
チーム全体で相手投手を攻略しようとする雰囲気が強かったと思います。
そこが今年のライオンズ打線の強さ、
凡打しようが何しようが、徹底的に狙いを絞り、自分の打撃をする、
ダメでも徹底していたらなベンチは一切咎めない、
そういった渡辺監督・デーブ大久保コーチの一貫した姿勢が、
ここ一番の強さに現れた気がします。

そういう意味では、一見、巨人バッテリーは内角攻めで抑えたように見えるんですが、
あまりにも徹底しすぎたため、ライオンズ打線に迷いを生じさせることができませんでした。
弱点を突くというのは非常に有効な攻めですが、
打者も自分の弱点は知っているわけで、逆に読みやすいとも言えます。
そればかりか、あまりにも内角攻めを徹底しすぎたため、
投手の持っている本来の持ち味を消してしまったように思います。
上原・高橋尚投手らが初戦は好投するも、2戦目がダメだった理由や、
越智投手が1・2戦で疲れてしまった理由の一つに、あの内角攻めがあったと思います。
あれはあまりにも投手に酷なリードでした。
内角はぶつけてはいけないし、甘くなったら一発がある、
ギリギリの所を攻めなければいけないわけですから、かなり神経使いますよ。
そこを時には全球要求するリードを好リードと称するのか、
それはキャッチャーにとって良いリード、間違いのないリードであって、
投手にとって良いリードとは言いません。
投手にとって良いリードとは細川捕手が見せたように、
あるボールを印象付けて、他の球でカウントを稼ぐ、打ち取るリードです。
ライオンズの先発投手陣がフル回転できて、ジャイアンツはできなかった理由、
そこにはキャッチャーのリードが大きく影響したように思います。

加えて、大きかったのがライオンズの機動力、というか片岡選手の足ですよね。
ジャイアンツは鈴木選手の出塁がなかなか得点に絡みませんでしたが、
片岡選手の出塁・盗塁はライオンズの大きな得点源となりました。
何よりも凄いのが走ってくると分かっている状況でも盗塁を決める凄さですよ。
片岡選手はジャイアンツの鈴木選手やヤクルトの福地選手のような韋駄天ではありません。
直線を走らせれば、間違いなく2人の方が速いでしょう。
それでもシーズン50個、シリーズ5個の盗塁を決められたのは、
スタートを切る勇気があること、スライディングの速さにあります。
ベース前で全く失速しないから、際どい判定もセーフになるし、
スタートを思い切って切れるからこそ、アウトになりにくい。
たとえバッテリーがボール球に外したとしても、スタートさえ良ければ盗塁を決めている、
そこが片岡選手の足の素晴らしい所です。
結果的に片岡選手しか走りませんでしたので、足で十分かき回せたとは思いませんが、
片岡選手の与える足のプレッシャーは巨人バッテリーを大いに苦しめましたよね。
6・7戦と手負いの中島選手の稼いだ四球は片岡選手の足があってこそ、
足によるプレッシャーを与えたことが打線の繋がりを生み、
同時に行けるぞという勇気をチームに与えていたように思います。


そんなわけで、今年の日本シリーズの勝敗を分けたのは、
打線としての狙いの徹底と捕手のリードにあったように思います。
巨人は打線として狙い球を最後まで絞れなかったのに対し、
埼玉西武はチームで狙い球を絞って対処した、その差が得点に現れたのでしょう。
チームの方針なのか知りませんが、巨人側から伝わってくるベンチの狙いは、
全くの具体性に欠ける精神論的なものばかり、
勿論、それは外に出す情報がそれだけで、具体的な指示もあったのでしょうが、
試合を見ていてそれが実践さえていたようには見えませんでした。
一方の埼玉西武は第6戦に高橋尚投手の低めの球を捨てることによって、
四球を勝ち取るなど、チームとしての狙いが徹底されることが多かったです。
リードの差と打線の狙いの差、それが後になればなるほど出てきたように思います。
埼玉西武としては狙い通り、巨人の方は完全にはまっちゃったなという感じがします。
巨人が勝つためには第6戦を勝つしかなかったのかもしれません。

いずれにせよ、今年の日本シリーズはレベルが高く、
非常に見所の多い試合が続きました。
西武・巨人の両チームのファンだけでなく、他の野球ファンも魅了したのは間違いないでしょう。
自分たちもこういった舞台で、自分たちが応援する選手・チームをこの舞台へ、
きっと多くの人がそういったことを思ったのではないでしょうか。
これこそは日本プロ野球の最高峰の戦い、日本シリーズなんだなと思います。
自分の大好きなライオンズが日本一になったことも勿論嬉しいのですが、
それ以上に戦いが最高に面白かったことが、なによりも嬉しいです。
パリーグの代表として恥じない戦い、
プロ野球チームの代表として称えられるたたきができたことを最高に誇りに感じます。
素晴らしい日本シリーズでしたね。両軍の選手に拍手を送りたいです。

日本一は埼玉西武ライオンズ

プロ野球日本シリーズは4勝3敗で埼玉西武ライオンズが勝利し、
2004年以来(但し、この年はシーズン2位通過)、
優勝しての日本一は1992年以来となる日本一に輝きました。

正直言って、第5戦終了時にはもう勝負あったかと思いましたが…
中島選手の強行出場と岸投手の好リリーフがシリーズの流れを完全に変えましたね。
通常なら出れる状況ではないのに、試合に出た中島選手の勇気、
これにはもう脱帽モノです。
シリーズMVPは好リリーフの岸投手が輝き、
他にもシリーズ後半に大活躍だった平尾選手、中盤に活躍した中村剛也選手、
エースとして好投を見せた涌井投手、足でかき回した片岡選手、
好リードで中盤までの投手陣の好投を支えた細川選手など、
多くのMVP候補がいますが、チームを引っ張ったという意味では、
中島選手に勝る選手はいませんよね。
日本一になれた立役者という意味では、中島選手をやはり推したいです。
中島選手が必死に繋いでくれたからこそ、守備でよく間合いを取っていたからこそ、
この日本シリーズでの日本一があるように思います。
チームリーダーとしての活躍が短期決戦を制することができた最大の要因でしょう。

それ以外の日本シリーズのポイントは、野球日記の方に書きましたが、
自分の中での日本シリーズの印象は、
「戦力に勝る巨人を、埼玉西武が勇気で逆転した」これに尽きると思います。
シリーズ前のポイントに挙げた埼玉西武の機動力、片岡選手の足が突破口を開き、
リリーフに劣る所を先発投手のリリーフ起用で埋めた、
長いシーズンを戦うのとはまた違い短期決戦の戦い方、
勝負をかける勇気があった分だけ、埼玉西武が上回れたのだと思います。
まぁ、ある意味で、これこそが弱者の戦い方、
強者に勝つ典型的な戦い方だったように思います。
選手の育成や練習方法にしても、上位下位の成績を問わず、
多くの球団にとって参考になる今年の埼玉西武ライオンズの戦いぶりでしたよね。
なにせ、昨年リーグ5位ですよ。おまけに和田・カブレラ選手が抜けたんですよ。
石井一久投手をFAで獲得したとはいえ、戦力的には劣ると見られていても優勝・日本一、
勿論、そうなったのには明確な理由があるわけですが、
それでもこういう結果を残したことは多くの球団の勇気になるんじゃないかと思います。
球界の姿勢を変える良い契機になるかもしれませんね。
兎にも角にも今年の埼玉西武の日本一は「勇気の勝利」、これに尽きると思います。

敗れたジャイアンツですが、色々と敗因はあるでしょうが、
ライオンズファンの私から見ていて思ったのはキャッチャーのリードの差ですかね。
西武打線の弱点である内角を攻めて抑えたことで、
鶴岡捕手のリードが高く評価されてましたが、
クライマックスシリーズで日ハムが同じような攻め方をして負けていただけに、
「本当にそれでいいのかな?」と疑問に思って見ていました。
キャッチャーのリードは大きく分けて2種類あって、
相手の弱点を突くリードと、投手の良さを引き出すリードに大別されますよね。
相手の弱点を突くリードは非常に有効なのですが、
でもそれに偏りすぎてしまうと、逆に投手のリズムが崩れちゃうんじゃないかと…
それがどうも後半になればなるほど、ジャイアンツ投手陣を蝕んだような気がしてなりません。
もっと後半は投手の持ち味を引き出すリードに転換しても良かったんじゃないかと。
私から見ると、そこが逆転日本一を喫した理由のように思えてなりません。
中にはダルビッシュ投手や涌井投手のように、色々な攻め方ができる投手もいますが、
普通の投手はある程度の投球パターンがあって、それでリズムを掴む投手が大半のはず、
それを上手くさせなかったリードというのはどうなんだろうかと。
リリーフ投手の登板過多といい、そういう意味では埼玉西武の思う壺になったかなと。
細川捕手が故障しても、銀仁朗・野田捕手と投手の良さを引き出していたのとは、
やや対極にあるように映りました。
どちらのリードが正しいとは明確に言えないのですが、
あまりにも偏りすぎた、私の目にはそう映りましたね。
もしも阿部捕手がマスクを被っていたら… どういうリードをしていたのか。
リードを逆に読まれる展開になっていたかもしれませんが、
それでも打撃面での埋め合わせや、投手の良さが引き出て、勝利に近かったかもしれません。
そういう意味では2番手捕手以降の差が両チームにはあったように思います。

あとの話はもう明日以降に。
今日はもうこれでオヤスミナサイ。
最後に一言だけ… ライオンズが日本一になって最高に嬉しいっす!!

2008年11月07日

日本シリーズ(2)

第3戦は巨人が勝利、第4戦は西武が勝利、第5戦は巨人が勝利となり、
巨人が3勝敗で王手をかけた形となり、
本拠地の東京ドームでの第6戦に臨むこととなりました。
埼玉西武は第5戦の前半までは有利に試合を進めていたのですが…
主力の細川・中島選手の相次ぐ故障途中交代が響いちゃいましたね。
野球にたらればは禁物ですが、2人が無事に出ていたなら展開も違っていたかと。
シリーズの流れを左右しかねない2人の負傷交代でしたね…

大勢の見解と同じく、ここまで来ると、巨人が圧倒的に有利だと思います。
細川選手は、ある意味では慣れた(?)、肩が外れただけだったようなので、
(肩関節が外れやすいそうで、試合中に外れて自分で入れ直した話もあるぐらい)
第6戦には出場できるでしょう。
ただ中島選手は脇腹だけに、1日置いたぐらいでは回復しないでしょう…
本人は強行出場したいようですが…無理して選手生命を縮めてしまったらそれこそです。
西武としては後がなく辛いところですが、中島選手には勇気を持って休んでもらいたいです。
そうなってくると、打線は調子を上げてきた1・2番と中村選手ぐらいになり、
やや迫力に欠けてしまいます。
中村選手が大爆発すれば話は別ですが、そうでない限り打線の得点力はかなり落ちます。
西武が勝つとすれば、1・4戦のように、
先発投手が巨人打線をほぼ完璧に抑えることぐらいでしょう。
6戦をなんとか勝てば、7戦は岸・涌井投手も行けますから、勝利の可能性が出てきます。
投手の力で西武が6戦を取れるかどうか、注目したいです。


◆ニュースネタ アメリカの次期大統領は民主党のオバマ氏に
今のアメリカの舵取りは非常に難しいと思いますが、
そういった閉鎖状況を打ち破るための変革をアメリカ国民は求めたということでしょう。
黒人初の大統領が生まれたことは、アメリカの歴史の変化が感じられ、
個人的には非常に良かったと思います。
まぁ、共和党としか関係を結んでこなかった自民党政権には打撃、
日本にとっては打撃ではありますが。
今回のことを機に、健全な対等外交関係を築いてもらいたいです。

巷で言われているように、心配なのは暗殺ですよね。
むしろ、今すぐの危険よりも、1年以上経ってからの方を心配しています。
1年経って思った以上の変革が起こらなかった場合、それが最悪のケースでしょう。
ガンジーもキング牧師も、黒幕は別としても、暗殺されたのは同胞の手によるものでした。
変革を期待する支持者の期待を裏切らない活躍を期待したいです。


◆ニュースネタ 前航空幕僚長の論文問題
一部では退職金の自主返納の要求まであるとか。
まぁ、それはさすがに行き過ぎだろうと。
常識はないけれども、犯罪ではないですからね。「アンタはアホや」という話(苦笑)

それよりもショックだったのは、
この論文募集に60人以上の自衛官が応募していたことです。
この懸賞論文が一体どういう趣旨で行われたのか図りかねる所がありますが、
あの論文が賞を取るということは、「近現代史の一方的正当化」にあるように思えます。
そういった論文に自衛官が大量応募していたのは、正直愕然としています。
…もっとも、自分達の母体となる軍隊を肯定したい気持ちも分かるんですが、
主観的視点以外にも客観的視点も必要でしょう。
個人の思想の範囲内とはいえ、それを自衛官という公的な立場で、
客観的視点を欠いた論文を出すというのはいかがなものかと思わざるを得ません。
彼らは侵略戦争史観が国民を自信喪失させてると言いますが、
今の多くの日本国民はそんなこと思ってません。その考えはもう古いです。
むしろ、侵略戦争ではないと言うことのほうが、
自分達の歴史を振り返れない国民という意識を生み、情けない気持ちにさせられますよ。
侵略戦争であることを踏まえて、戦前の軍隊の長所・短所を研究することこそが、
自衛官にとって本当に必要なことではないでしょうか。
自己正当化は必要とされてないし、そんなことをしても恥の上塗りにしかなりません。

世の中には戦争以外にも人の命を奪い合う残酷な行為がいくらでもあるわけで、
日中戦争という1点のみで我々は残酷なことをした、もうダメだ、
なんて考える人は、よほどの世間知らずか、偽善者ですよ。
日中戦争や太平洋戦争は心が痛んで、ベトナム戦争やイラク空爆には心が痛まないのか、
戦争で人の命を奪うことは悲しみ、貧困で命が散っていくことは悲しまないのか。
どちらも起こっていることは同じですよ。正当化と方法が違うだけ。
歴史の1点のみで判断するから、そういった考えに陥ってしまう。
太平洋戦争を考えるなら、最低でも第二次世界大戦全体からも見つめるのは当然の視点です。
こんな論文を出しているようでは、全く精神の鍛錬になるわけがない。
歴史の授業、とりわけ世界史をやった方が鍛錬になるんじゃねーの、とか思ったり。

同視されてしまう他の自衛官の方々には悪いですが、
それだけ今回の事件は自衛官に対する印象を悪くしたように思います。
海上自衛隊のイジメも然り、厳しい視線が向けられていることを感じてもらいたいです。

ただ、一方では、自衛官のガス抜きの場がないというのもあるんでしょうがね。
自衛官の抱えているストレスが今回の論文に出ちゃったのでしょう。
自衛隊がユルユルというのも考えものですが、
もう少し息抜きの場を用意する必要があるんじゃないですかね。
労働組合的な組織の必要性等の自衛官の待遇改善の議論も必要のように思います。

2008年11月03日

日本シリーズ

プロ野球の日本シリーズは1・2戦が終了して、
埼玉西武と巨人の1勝1敗となりました。
ここで2連勝してしまうと、シリーズが決まってしまうだけに、
面白い展開になったという感じでしょうね。
試合も接戦ですし、一進一退の素晴らしい試合がここまで繰り広げられているように思います。
やや貧打戦かなという印象もあるものの、
それだけ投手陣が良いところを攻めているわけですからね。
やっぱり投手がしっかり投げていると、簡単には点数が入らないということでしょう。

それぞれの試合の感想は野球日記の方で。
2戦目にラミレス選手がサヨナラホームランを放ったことで、
流れは巨人に傾いたと見るのが一般的ですが、
自分としてはそんなに変わらないかなと見ています。
逆シリーズ男になりかけていたとはいえ、第1戦で涌井投手から唯一のヒット、
タイムリーヒットを打っている選手ですし、別に眠っていたわけではないでしょう。
勿論、早打ちに助けられた面もありましたが、
例え2戦目で打っていなかったとしても、3戦目はまた別だったと思います。
むしろ2戦目の最初の方の打席は1戦目の影響が残っていてラッキー程度。
勝負は3戦目からです。

3戦目から鍵を握ると思われるのは、キャッチャーのリード、だと思ってます。
この1・2戦を見ている限りだと、両チームの捕手のリードが対極的。
巨人の鶴岡選手は西武打線の弱点を攻めようと内角一辺倒の大胆な配球、
逆に西武の細川選手は両サイドを散らしながら慎重に慎重を期す配球、
この両キャッチャーのリードが投手陣にどんな影響を与え、
相手打者にどういった影響を与えるのかが一つの見物かと。
確かに埼玉西武の打者は内角に弱点はありますが…
あまりにもそこ一辺倒で攻めているのもどうかと。やはり一発の危険がありますからね。
明日以降はそこを中心に見ていこうと思っています。

埼玉西武の不安要素というと、4番打者でしょう。
中村剛也選手は内角攻めに苦しんで2試合ノーヒット。やや精細を欠いています。
内角は確かに苦手ではあるんですが、それはベルトよりも上の高さであって、
ベルトより下の高さはむしろ長打コースなんですけれども、
それを捉え切れていないところに「らしさ」がないです。
4番ということもあって、多少重圧を感じているんですかね。
コースに関係なく低めの球を狙っていけば、チャンスが出てくると思うので、
3戦目以降は頑張ってもらいたいですね。
あとDHが使えるということもあり、下位打線からの繋がりが重要になってきます。
栗山選手の打点数を見ても分かるように、下位打線から1~3番で点数を取るのは、
ライオンズの得点パターンです。
機能している上位打線の前にランナーを溜められるかが最大のポイントでしょう。

一方の巨人は越智・西村投手のリリーフ陣が好調。
打線はまだ怖さが出てきませんが、ラミレス選手が復調し、
DHで阿部選手が出てくるとどうなるか。
死球を受けた小笠原選手が変わらぬ活躍を見せれば、厚みが出てきますね。
ただ、坂本・鶴岡選手がやや結果が出ず、打線の切れ目となっていただけに、
2戦目のヒットで乗ってこれるかどうか、一つのポイントだと思ってます。
巨人としては4戦・5戦の投手にやや不安があるだけに、
3戦目を取れるかが一つのポイントでしょうね。

あとはシリーズを左右する残りのポイントとしては、埼玉西武の西口投手の使い方。
1戦目はリリーフで投球練習をしていましたが、2戦目は登板せず。
本当にリリーフで使うなら、連投の可能性のない2戦目に投げさせたと思うんですが。
普通に第5戦の先発ということなんでしょうかね?
西口投手の起用法も一つシリーズのポイントになる気がします。

いずれにせよ、勝敗の鍵を大きく握るのは第3戦。
明日の試合に注目したいです。

2008年11月01日

冷えてきました。

そりゃもう11月だから。うん。
この1年は非常に時間が早かったです。
正確に言うと、昨年9月だか10月だかに経営者がCVSを辞めるとか言い出した時からがものすごく。
現在は慣れない仕事に右往左往するばかりの日々ですが。

日本シリーズ初戦は西武が取ったようですが、そこいらの話はかめさんにお任せ(^^)

明日は紅楼夢ですね。
おおむね某めろんさんの予約で済ませました。
締切1日前くらいに予想外の専売が入ってて焦った。いつも余所で買ってたサークルだったから。
来週はそれだけを楽しみに生きます。
向こう2週間くらいこっちの仕事と実家の仕事で休みがなさそうですので。

とりあえずここ2週間の近況をば。
簡潔にいえば、PCを好きなだけ弄くり回して、仕事行って、帰ってからまたPC弄り。
なのでこの下はあまり読む価値がないとも(ぉ

■□■Office2007。
買いました。
OpenOfficeでも全然OKなのですが、Officeと若干互換性に問題があったので。
まぁどちらかというと、D4に標準で入ってたパワーポイントが思いのほか面白かったので、
メインマシン用が欲しくなっただけなのですが。POP作る仕事が多いので、結構便利です。
単体でも2万以上で遠慮していたのですが、
ちょうど通販でプロフェッショナルverを55000円で売ってたので、
10分少々悩んでから購入しました。

Accessとかいろいろ使いこなしたい…んだけど、まだ一度も起動してなかったり。
本格的に使うのは下手すると来年…まぁメインは家の仕事だから。

■□■家庭内LAN。
というか、Wake on Lanを使ってみたくて、いろいろ遊んでました。
その過程で、ルーターの設定が意味不明なことになってたことに気がついたり。
一番最初にCTUとPPPoEブリッジとかやってた影響?
以前、「ひとつづつ解除して正常になりました」とか書いてた気がしますが、
実際、あれでどうやってネットにつながってたのか不思議です。
現在はルーターをアクセスポイントモードにして、ようやくメーカーの推奨設定。

WOLも家庭内では完璧に起動してるので、とりあえず満足しています。
一番活躍するのはまず間違いなく夏場。
メインマシンのある部屋にはクーラーがないので、クーラーのある部屋から
WOL+リモートデスクトップで操作したいなーと思ってます。
あと必要なのは、高性能な電源とドラフト対応の無線LANルーターかな…
同じ部屋の中では、リモートとは思えない程のレスポンスを発揮するのですが、
1階⇔2階という距離だとどうだろう?
いかに古い木造建築といえど、多少の弊害はあるものと思っておきたいですね。

これで外出先からもWOLとリモートが使えるといいのですが…
一応、フリーソフトでメディアサーバーにはなったけど、電源入れっぱなしは怖いですし。