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2008年10月31日

いよいよ

明日からプロ野球・日本シリーズが開幕します。
パリーグ優勝の埼玉西武ライオンズと、
セリーグ優勝の読売ジャイアンツの頂上決戦対決です。
日本プロ野球の今シーズンを締めくくる試合ですから、熱い試合を期待したいです。
今回のシリーズは、結果よりも、内容を問えるシリーズになって欲しいですね。

とはいえ、ファンとしては勝敗も気になるところ。
経験がある分だけ、巨人有利と予想するのには一定の理があると思います。
ただ逆に、若いチームなだけに勢いに乗れば全く逆の展開も考えられるわけで、
いずれにしても重要なのは1戦目・2戦目でしょうね。
ここを2連勝したチームはそのまま4勝1敗ぐらいで決めちゃうでしょう。
だけど、それでは面白くないので、1勝1敗で行くのが丁度いいかなと思ったり。

注目していた巨人の先発投手は、上原・高橋・内海・グライシンガー投手の順で、
行くようなので、先発投手の差はそれほどないかなと。
そうなると注目点は、西武が機動力を生かせるかどうか。
鶴岡選手の肩との勝負になってくるかと。
98年のシリーズの横浜のように積極的に走れれば、西武に勝機が見えてきそうです。
逆に機動力を封じられてしまうと、西武の方は苦しくなりそうです。
いずれにせよ、1・2戦ですよね。そこで走る勇気が生まれるかどうか。
そのためには先発投手がしっかりと試合を作らねばなりません。
現状では巨人が有利だと正直思うものの、
巨人の弱点である捕手を付ければ、西武の勝利は見えてくることでしょう。
個人的にはそこを注視して応援していこうと思います。
予想は… 4勝2敗で西武、希望は4勝1敗で西武で地元胴上げ。

ただ、勝敗は二の次で、とにかく自分達の力を出せ、そういった感じですかね。
若いチームで相手は注目度の高い巨人、いい経験をしてもらいたいです。


◆ニュースネタ 航空自衛隊航空幕僚長が懸賞論文で日中戦争を正当化
企業ホームページで問題となった論文が読めるようです。
…さっぱり意味分かりませんが。
いや、論文ってあんなもんでしたっけ?
史学関係の論文は知らないので分かりませんが。
よくこれで賞取れたよなぁというのが率直な感想…
穿った見方だったらすいません。
でもお粗末ですよね?
自分の言いたいことだけが書かれていて、通常の見解に対する論証が不十分に見えます。
ポイントがわざと略され、周りを一方的に固めている、
各要素が散り張りすぎていてサッパリ意味が伝わってきません。
おそらく、審査員もこういう考え方の持ち主なのでしょう。じゃないと読めないよ…
表現も大げさと言わざるを得ないし。
太平洋戦争の全世界における価値って、そんなに高いんでしょうかね?

たぶん一般の人が思うであろう感想は、
「コミンテルンってすげぇな」でしょう(苦笑)
まぁ、全てを否定するわけではないですが、さすがにそこまではが正直な印象です。
つーか、ニュースソースはどっからこんなもの拾ってきたんでしょう?
逆にそっちを知りたいです。内容に関しては読むだけ時間の無駄的評価。

こういう考えの人にヒントを与えるわけじゃないけれども、
もしこういった主旨の論文を書きたいのなら、
むしろ「侵略」の定義から話を進めるべきじゃなかろうか。
それには「国家」とは何かから始める必要があるわけで、そりゃ大変な論文になることでしょう。
パッと思いつくのは中国=国民国家、満州国=民族国家でなんとかかわしていくぐらいか。
それも無理そうですが。
結局の所、「侵略」は結果であって、過程からは導き出せませんからねぇ。
インカやアステカ帝国の侵略ではあるまいし、
国民国家観が成立している近代国家でそんな分かりやすい侵略をするわけがない。
つまり、過程をどんなに正当化しても、結果が悪けりゃ侵略と言われるでしょう。
ですから、日中戦争は間違いなく侵略戦争です。
大東亜共栄圏が本当に成立していたら、話は別なんでしょうが、
そんなもの成立しなかったでしょう? そういうことです。


◆ラジオネタ 『風音のおと☆ぱら』
インターネットラジオステーションの音泉。さんで、
『風音の乙女ちっく☆ぱらだいす』が絶賛放送中です。

……
………今回分のほめらじの最初の8分だけですが(^^;

さすがに、ここまでのは「あざとい」けれども、
これと似た方向性を当初は期待していたはずなんだけどなぁ…
今になると、笑いしか起こりませんね(苦笑)
でもネタとしては面白いので、ゲストが来ない回は毎回やって欲しいです(^^;

2008年10月30日

九十九

九十九電機が民事再生法適用だそうで…
清算・倒産というわけではないので、心配は要らないわけですが、
整理店舗や営業方針が変わるんじゃないかという恐れがあるだけに、
ちょっぴり心配しています。
地方でPCを自作している人にとっては、九十九の通販は便利ですからね。
今の営業体制を維持しながら、重石を軽くしていくことを期待したいです。


(追記・補足)
なんかヤフーのニュースとか見ると、「倒産」という文字が出ててドキっとするわけですが、
それはちょっと誤解を与えているんじゃないかとも思ったり。
私は経済の知識があるわけじゃないので具体的な説明は難しいのですが、
所謂「倒産」も「民事再生」のどちらも経営が苦しくて至るのは一緒だと思うんですが、
ちょっと持っているイメージが違うかなと。

巷で言われている「倒産」は、完全なギブアップ状態、
仕方ないので残っている資産を債権者が細々と分け合うというイメージ、
「民事再生」は、まだ営業自体に見込みがある状態で、
そのまま倒産されると債権者としても大損だけれども、
ちょっと我慢すれば少しの損失に軽減されるというイメージ、を持ってます。
勿論、営業の見込みが少なく、
債権者が納得しない場合は「倒産」と似た結論に至るわけですが、
九十九電機のブランドイメージを完全に無くすことは考えにくいですよね。
経営的に行き詰ったけれども、再生の可能性がある、それが「民事再生」。
正確には違うんでしょうが、個人的にはそんなイメージを持ってます。
違ったら、誰か補足しといてください(^^;


◆プロ野球 ドラフト会議
プロ野球のドラフト会議が行われた模様です。
今年は目玉だった日石・田沢投手が早々にメジャーを表明し、
不作と言われていた年だけに、
各球団ともに事前予想とはやや違う結果になったような印象を受けます。
ただ、各球団にとっては予定通りだっただけで、
報道などで漏れ伝わっている情報とやや違ったというだけですが。
イメージ通りだったのは広島ぐらいですかね。他は蓋を開けてみて結構驚きました。

注目の東海大相模・大田選手は巨人とソフトバンクが競合し、
抽選の結果、巨人が交渉権を獲得。
本来なら、不作のこの年、もっと競合しても良かったのでしょうが、
事前に「希望球団意外ならば東海大進学」を打ち出していたため、
希望球団の巨人と、進学だった大田選手をプロ志望に変えた王元監督のソフトバンクと、
入団が見込める2球団のみの指名となったようです。
その影響なのか、早稲田・松本選手と日通・野本選手と野手2人が2球団競合に。
実戦的な野手を求めたということでしょうか。
その一方で、競合必死と言われていた近大・巽投手を1位指名する球団はなく、
ソフトバンクが外れ1位で指名するという意外な結果になりました。
3年生時に比べて4年生で評価を落としたのが響いたのでしょうか。
経験則的にそういう選手は即戦力になりにくい傾向がありますからね。
そこが外れ1位の評価に留まってしまった原因なのでしょうか。

不作と言われている今年のドラフトですが、
高校生は年々平均的に球速は上がっていますし、
飛びぬけた存在がいないというだけで、素材としては各選手いいものを持っているはず。
今年のドラフトは各球団のスカウトの眼と、
球団の育成力が試されるドラフトのように思います。
そんなわけで、成功・失敗はさっぱり分かりませんね。問題はこれから。

どうでもいいけれど、やっぱり「パナソニック」は慣れないっすね…
とりわけ野球だと…最初、どこのマイナー社会人チームなのかと一瞬思った(爆)
やっぱり野球では「松下電器」のイメージが強く残ってますね…


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのドラフト指名選手
1位指名は日南学園の左腕投手・中崎雄太投手を単独指名、
2位指名は神村学園-日産自動車の21歳の右腕投手・野上亮磨投手、
3位指名は大阪桐蔭高校のショート・浅村栄斗選手、
4位指名は函館大の三拍子揃ったスラッガー・坂田遼外野手、
5位指名は福岡大のキャッチャー・岳野竜也選手、
6位指名は隠し玉・甲賀健康医療専門学校の宮田和希投手をそれぞれ指名した模様です。

事前情報では近大・巽投手を1位指名するとのことでしたが、
今朝のスポニチで中崎投手の1位指名が報道、
ギリギリまで迷っていたそうですが、中崎投手の1位指名となったようです。
巽投手は西口・岸投手と細身の投手が育っているということで、
ライオンズを希望球団に挙げてくれていたようなので、
指名を期待したんですが、結果的には中崎投手に。
他に高校生左腕は、ヤクルト1位の赤川投手や、
同2位の八木投手、ソフトバンク3位の近田投手、日ハム4位の土屋投手など、
他にも候補がいたわけで、外れ1位や2位指名でも十分指名できたのですが、
それを押して1位指名したというのは、それだけ評価が高いということなんでしょうね。
将来の左腕エースとして、成長を期待したいです。

2位は日産自動車の野上投手を指名。社会人3年目なので大学生より1歳下。
神村学園の初出場・準優勝時のピッチャーと言えば、覚えている人も多いことでしょう。
高校時代の印象から言えば、指名候補だった巽投手同様に細身の右腕投手、
西口・岸投手と同様にキレで勝負するタイプの投手というイメージです。
ネットで検索すると、高校時代とそう大きく変わっているわけではないようですが、
まだ21歳ですし、今後の成長に期待したいところです。
渡辺監督の話だと、ここまで残っているとは思っていなかったとのことで、
(2位指名は12球団最後のため)
早い段階で出てきてくれればという感じですね。
まずは中継ぎからスタートし、将来的には先発で、という形を期待してます。

3位は大阪桐蔭のショート・浅村選手を指名。
正直、ここまで残っているとは思いませんでしたし、
(大田選手がプロ志望届けを出さなかったら、高校生野手の目玉と言われたかも)
まさかライオンズが指名するとも思ってもいませんでした。
だってライオンズの内野陣はもう完全に固まってますからね。
セカンド・片岡選手、サード・中村剛也選手、ショート・中島選手、
FAでの流出がない限り、年齢的にも10年は鉄板のメンバーでしょうに。
そこに高校生トップクラスのショートである浅村選手を指名するとは驚きです。
それなら、近田投手なり土屋投手なりと、高校生左腕をもう1人指名しろよ、
と個人的には思うものの、そこら辺は来年以降との兼ね合いもあるので、
一概には言い切れませんよね。
浅村選手指名で考えられるのは、中島選手のFAメジャー流出の準備なのか、
30歳を越えた後の守備の負担を減らすためのサードコンバートの布石なのか。
中島選手と浅村選手は8歳違うわけですから、
そういう意味では次世代のショートのための準備という感じなんですかね。
二遊間は補強ポイントの1つでしたが、指名するとしたら左打者だと思ってました。
スイッチ転向が可能なら挑戦して欲しいかなぁ。
守備の評価が非常に高いようなので、打撃・走塁面を鍛えて、
将来のリードオフマンになれるよう頑張って欲しいです。
競争は厳しいけれども、中島選手をサードに追いやる気持ちで頑張って欲しいです。

4位は函館大の坂田遼外野手を指名。
自分は知らない選手だったので、ネットで検索、
強肩外野手で三拍子揃った選手という評価でしたが、
日刊スポーツのスカウトコメントによると、
「左の長距離打者。将来は右の中村、左の坂田となりうる才能を秘めいている。」
ともの凄い高評価。
この評価が当たっていれば、補強ポイントの左の長距離砲が解消されるわけで、
今年のライオンズのドラフトの評価の分かれ目になる選手かなと思われます。
野手育成に定評があるだけに、浅村・坂田選手が育つと大きいですね。

5位は福岡大の岳野捕手を指名。
あー、正直なんでキャッチャーの指名?とか思ったり…
岳野選手には悪いですが、捕手の数合わせ的な指名のような雰囲気が…
ライオンズには細川捕手という正捕手が存在しているだけでなく、
銀仁朗捕手という次代の正捕手が2番手捕手として存在しているわけで、
この2人に割って入るというのは相当に難しいような…
かなりの難関ですが、岳野選手にはその壁を乗り越えるよう頑張って欲しいです。

6位は完全な隠し玉・甲賀健康医療専門学校の宮田投手を指名。
ネットで検索しても、大した情報は出てきません。副部長ぐらいしか分からない(爆)
(今検索したら、早速その野球部が紹介記事を書いた模様。
 投球の写真は嬉しいけれど、現住所とか掲載して大丈夫なのか?)
どうやら左腕投手のようですね。
指名当初は「将来のトレーナー?」とか思っていたけれども、
リリーフ左腕として本気で期待しての指名のようですね。
紹介記事の写真を見ていると、腕の位置が高く、なかなかに面白い投手みたいです。
こうなってくると戦力として期待したいですね。

隠し玉というのも驚きですが、19歳(11月16日で満20歳)の指名も驚き。
専門学校から指名されるというケースがほとんど記憶になく、
前例が思い浮かばないのでアレですが、
専門学校の選手は社会人の指名規定が適用されるわけではないんですね。
社会人は高卒ならば3年、大卒ならば2年経過しないと指名できない規定があるので、
最低でも指名できるのは21歳(3月終了時点で)から、
大学生と同じと考えて、卒業年数でOKということなんですかね。
なかなかに面白い指名だと思いました。
今後、プロを目指す選手で、スポーツ専門学校に入るという選手が増えるかもしれませんね。
高校生の進路先として、大学・社会人、独立リーグとありましたが、
そこに新たな選択肢が加わるのはいいことだと思います。
でも「希望球団以外なら~」に利用されるケースも考えられ、
受け入れ先の大学・社会人側から異論が出てくる可能性も…今後の展開に注目です。
つーか、担当スカウトはいつから目を付けていたんでしょう?
でも高校はよく知らない学校だし…
スカウトに指名を決めた経緯を教えてもらいたいなぁ。


最後に総括です。
指名したのは、右腕投手1名、左腕投手2名、捕手1人、遊撃手1人、外野手1人、
今年も比較的バランスの良い指名になりましたね。
いずれも素材型である感は否めないものの、
最優先の補強ポイントである左腕投手を補強し、
遊撃手の次世代候補、左の長距離砲外野手候補と、
チームの補強ポイントを完璧に抑えた点は、高く評価したいです。
まだ左腕投手が1~2名足りない感じもしますが、それは来年以降でしょうね。
チームの補強ポイントはほぼ埋まっただけに、
来年以降は即戦力投手を中心に、現有戦力の上を目指す選手に徹せます。
そういう意味でも、ポイントを抑えた良いドラフトだったのではないかと。
あとは彼らがどれだけ1軍レベルの選手として成長するかですね。
ライオンズの場合はスタートラインは全て同じ、
各選手の努力で道を切り開いていってもらいたいです。

2008年10月29日

GG賞

プロ野球のゴールデングラブ賞が発表され、
パリーグ優勝の埼玉西武ライオンズからは、細川選手と中島選手が選ばれました。
…うーん… GG賞ってチーム成績も考慮されるんですよね?
未だにイメージ先行なんすかねぇ。明確な基準を示してもらいたいです。曖昧すぎ。

投手部門のダルビッシュ投手は活躍度とイメージなんでしょうね。
一度獲得するだけでイメージで行っちゃうからなぁ。
まぁ、今年の個人成績で涌井投手が選ばれるわけはないんですが、
チーム成績が良かっただけに少々残念。
セカンド部門は僅差で負けたのなら分かるんですが、
田中賢介選手が93票、片岡選手が37票という大差は理解不能。
確かに守備率は田中選手が.989、片岡選手が.985ですが、
昨年は片岡選手が守備率上にも関わらず田中賢介選手、
優勝チームだから仕方ないなと思いながらも、今年は逆にならず。ふざけんな。
他のポジションは順当かなと思えるんですが… この2つは納得いかないですねぇ…

ショート部門の中島選手の受賞は驚かされましたが、
今年の各チームのショートは故障者が多く、
最高の守備率を誇る日ハム・金子誠選手は規定打席に到達せず。
他にも川崎・西岡選手らがいるんですが、実際の守備率を見てみると、
川崎選手が11失策.975、西岡選手が10失策.979、
中島選手が12失策.979という結果で、
意外に中島選手の守備率が良かったという事実が判明。
確かに守備は良くなっているなぁと思っていましたが、
他のショートと比べて引けを取らない数字を残しているとは思いませんでした。
悪いイメージを引きずっていて申し訳ない思いです(苦笑)
そういう意味では意外に思える中島選手の受賞も、
チーム成績を考えて西岡選手よりも妥当であるとされたのは順当な結果でしょう。
一時はサードコンバートも言われていましたが…
このゴールデングラブ賞は中島選手の努力の成果でしょうね。
まだ気が早いですが、来季は.980以上をマークし、
守備でも球界を代表するショートになれるよう頑張って欲しいです。


◆プロ野球 巨人VS埼玉西武、日本シリーズのポイント(投手編)
先発投手に関しては埼玉西武が若干上、
リリーフは巨人が若干上かなという印象を受けています。

巨人の先発投手は、上原・グライシンガー・内海・高橋尚投手の4人。
5人目は東野投手が来るんでしょうかね?
交流戦で好投していた記憶もありますし、現時点の調子からしてそうでしょう。
一方の埼玉西武は、涌井・帆足・石井一久・岸・西口投手の5人。
クライマックスシリーズは故障で登板のなかった西口投手ですが、
日本シリーズに間に合い、状態も良さそうなので戦力として十分見込めそうです。
いずれも10勝近くしている投手で、試合を作る能力に長けている印象があります。
先発投手の力は総合的に見て似通っているのではないでしょうか。
5人目が計算できる分だけ、埼玉西武の方が上かもしれません。

この中で抜けた成績を残しているのは、
最多勝に輝いた巨人のグライシンガー投手なのですが、
交流戦では埼玉西武に2試合とも打ちのめされており、
9イニング14失点=防御率14.00という惨憺たる結果を残してます。
ちょうど不調の時期と重なってしまったためでしょうが、
グライシンガー投手は良いイメージを持っていないでしょうし、
逆に埼玉西武からすると名前負けせずに打っていくことができます。
加えて、阿部選手がマスクを被らないことにより、
中日のプレーオフ第1戦で見せたように、バッテリーの呼吸が合わない可能性も。
埼玉西武打線に対する神経、配球に対する神経とダブルで抱え込むことになり、
セリーグ相手に投げていた時のようにはならないのではないかと予想します。
そう考えると、先発投手は埼玉西武が上のように思えてきます。

そういう意味でも、鍵となるのは先発投手のローテーションでしょう。
巨人は第1戦に誰を持ってくるのか。
グライシンガー投手を持ってきて、打ち込まれてしまえば、
シリーズは敗色濃厚になってしまうことでしょう。
巨人の先発投手陣の軸は上原投手と内海投手にするべきでしょう。
1・2戦に先発する投手は、6・7戦に先発することが有力ですし、
1・2戦に誰を起用するかでシリーズの流れが決まってきそうです。

一方の埼玉西武は第1戦の涌井投手先発で決まり。
クライマックスシリーズの安定感からして文句なしでしょう。
問題は第2戦。本当は石井一久投手を持って来たいのですが、
東京ドームでの登板ですから、相性のいい西武ドーム、第3戦でしょう。
そうなると、岸投手か帆足投手か。
帆足投手は変則フォームでタイミングが取りづらく、
振ってくる打者に対してパームは大変有効ですから、帆足投手の方が先かと。
そんなわけで、涌井・帆足・石井一久・岸・西口・涌井・?という順番と予想。
第7戦は2・3戦目の結果次第。
石井一久投手の中4日登板も十分考えられると思います。


リリーフ投手陣は、形が定まっている分だけ、巨人の方が有利でしょう。
巨人は、山口・越智・西村・豊田投手の4人を繋ぎながら、
抑えのクルーン投手に繋ぐという継投でしょう。
埼玉西武は左の強打者が少ないので、セットアッパーは右が基本、
左投手はそれほど要りませんから、この5人で対処してくるでしょうね。
抑えのクルーン投手は不安定ですが、山口・越智投手には安定感があるので、
リリーフ勝負になると巨人の方が有利かなという印象を受けます。

ただ埼玉西武のリリーフ投手陣も劣っているわけではありません。
右の岡本真也・大沼・小野寺・岩崎投手、左の星野・三井投手、
そして抑えのグラマン投手と駒は揃っています。
右のセットアッパー陣はシーズン終盤・クライマックスシリーズと好調で、
日本シリーズでも活躍が期待されます。
問題は左投手。巨人は小笠原・李選手など、左の強打者が多いだけに、
左のワンポイントの登板が大事になってきますが、
星野・三井投手ともにクライマックスシリーズは今一つの結果でした。
星野・三井投手が良い仕事をすれば、継投勝負になっても負けないでしょうね。
あとは抑えのグラマン投手。
シーズン終盤に痛めた膝痛の影響で、ややフォームバランスを崩しています。
クライマックスシリーズ終了後の期間でどれだけ故障が癒え、
調子を取り戻しているのか、そこが一つポイントになってきそうです。
調子が戻っていれば、絶対的な守護神なだけに、大きな存在となるはずです。


投手陣について総括しますと、
先発においてのポイントは、巨人のローテーション、
上原・内海投手を中心に据えられるかどうかだと思います。。
リリーフにおいてのポイントは、巨人のクルーン投手の出来、
埼玉西武の左投手の出来が鍵を握ってきそうです。
両チームともに打線が強力なだけに、投手陣は抑えるのが大変だと思いますが、
勝敗の鍵を主に握っているのは投手なだけに、
両チームのピッチャーの出来が勝敗を決めてきそうですね。

2008年10月27日

WBC監督は原監督

来年3月に開催されるワールドベースボールクラシックの日本代表監督に
巨人・原監督が就任することが事実上決定した模様です。
まぁ、順当なところじゃないですかね。
「日本一になったチームの監督」という意味では、
埼玉西武・渡辺監督もなる可能性があるわけですが、
日本シリーズは11月1日から開催されるわけで、
監督決定がドンドン先延ばしになっていってしまうのは良くないですからね。
早めに決めたのは良かったと思います。
渡辺監督は就任1年目ですし、シリーズの結果の如何を問わず、
来季はチームにとって大事な年になるでしょうから、
経験のある原監督が率いるのが相応しいんじゃないかと。
…巨大戦力の扱い方は手馴れてそうですしね(^^; そういう意味では適任かも。

また、会議の中で、今後の方向性として最低2年前までに、
代表監督や選手の準備をするという話が出てきたことは非常に良かったと思います。
サッカーのように代表チームを前々から準備して欲しいと常々思ってましたからね。
勿論、サッカーと一緒に考えることはできないでしょうが、
オリックス・カブレラ選手のように、中南米の選手たちは、
シーズン終了後に母国のウィンターリーグでプレーするなど、
一年中野球をやっている選手も珍しくないわけですから、
多少オフが削れるくらいは我慢の範疇かと。
故障などもあって、それが無理だと言うならば、参加しない方向とするしかないでしょう。
時期的にも微妙ですし、元気な選手が行くのが基本線でしょう。
前々から準備を進めていく方針には大賛成です。

さて、あとは日本シリーズの結果なわけですが…
WBC代表監督にあまり長いこと野球をやらせるよりは、
本格的な選手選考に入った方がいいと思うので、
アジアシリーズは埼玉西武に任せてくださいということで(^^;
そんなわけで、日本シリーズは日本球界のためにも埼玉西武が勝たないと、
とか思う今日この頃です。
別に原監督が日本一になれなくとも格が下がるとか今更ないっしょ?
渡辺監督がそれで上を行くとなることはないでしょうしね。


◆プロ野球 巨人VS埼玉西武、日本シリーズのポイント(打撃編)
巨人は.266 177本塁打 78盗塁、
埼玉西武は.270 198本塁打 107盗塁と、
両チームともに本塁打の多さが特徴的で、似通ったチームと言われていますが、
その実態は大きく違っているように思います。

巨人はクリーンアップが先にありきの打線でしょう。
3番小笠原・4番ラミレス選手が打線の文字通り軸。
ここに5番李選手が加わってのパワー・実績ともに申し分なしのクリーンアップが
先に決まり、それから前後を固めていった打線です。
鈴木・亀井・木村拓也・坂本選手ら1・2番の出塁が今季は目立ちましたが、
それでもクリーンアップが一本打ってこその打線なのは変わりません。

一方の埼玉西武は1・2・3番が先にありきの打線だと言えます。
1番片岡・2番栗山・3番中島選手の流れが打線の軸。
この後に一発のある打者が並んでいくわけですが、
それを呼び込むのは片岡選手の盗塁であり、栗山選手の繋ぎであり、
中島選手の勝負所での一打です。
1~3番の安定感が今季のライオンズ打線の安定感にそのまま繋がっています。
1~3番が塁を賑わすことで、打者へ専念させることを防ぎ、
失投を確実に捉えて畳み掛ける、それがライオンズ打線の基本線です。
そういう意味ではホームランが先にあるのではなく、
機動力が先にあるのが埼玉西武の打線です。

そういった基本的な特徴を踏まえて、両チームの打線のポイントを考えていきますと、
巨人は4番ラミレス選手が機能することが勝利の最低条件でしょう。
今の巨人は多国籍軍と揶揄されるように、他球団に居た選手が主、
中でも小笠原・李・谷選手ら主軸打者はいずれもパリーグ出身、
ライオンズ投手陣からすれば攻め方が分かっている選手達でしょう。
そういう意味ではラミレス選手の攻め方をどうするかがライオンズの課題。
昨年までチームメイトだった石井一久投手や、
昨年まで対戦していた岡本真也投手がどう攻め方を伝授し、成功させるか、
そこが巨人打線のポイントになってくると思います。
そうであるなら、生え抜きの選手が活躍する状況になれば、
巨人は勝利をより確かなものにできるはずです。
高橋・阿部・鈴木・亀井・坂本選手ら巨人生え抜きの選手に対しては、
交流戦があるとはいえ、確固たる攻め方は定まっていないでしょう。
巨人生え抜きの選手が活躍する状況になると、巨人打線は爆発するように思います。

一方の埼玉西武は1番片岡選手が機能することが勝利の最低条件でしょう。
片岡選手が出塁すれば、かなりの高確率で盗塁が決まりますし、
相手チームも足を警戒するあまりに、後続への打者の攻め方が疎かになります。
栗山・中島選手はそう簡単に打ち取れる打者ではないだけに、
片岡選手が塁にいるだけで相手投手はかなり嫌になってくると思います。
そのプレッシャーが後続へと繋がっていき、
長打での大量得点に変わっていくことでしょう。
そういう意味では片岡選手を塁に出さないことが巨人の課題です。
勝利を確実なものにするためには、4番以降の打者の活躍が必要です。
プレーオフ終盤の4番中村剛也・5番石井義人・6番後藤武敏選手、
この並びが基本線になってくると思います。
問題は7番打者、DHありの場合は上位に繋いでいけばいいのですが、
DHなしだと投手が切れ目になるだけに、ポイントゲッターがもう一人欲しい所。
GG佐藤・ブラゼル選手は間に合わない、そうなるとボカチカ選手しかいません。
ボカチカ選手や細川選手など、下位の打者が暴れる展開になってくると、
ライオンズ打線は爆発するように思います。

ポイントをまとめますと、
巨人は4番ラミレス選手の活躍が不可欠、
生え抜きの選手たちが活躍すると勝利に近くなる、
一方の埼玉西武は1番片岡選手の出塁が不可欠、
7番以降の下位打線が盛況になると勝利に近くなる、です。

では、どちらが有利かですが…
ホームラン勝負になると、実績のある分、巨人の方が有利でしょうね。
ブラゼル選手なり、GG佐藤選手なりが間に合っていれば、
互角以上の戦いになったのでしょうが、現時点では巨人の方が上です。
それを覆す可能性があるのが機動力。
巨人は阿部選手がマスクを被れないようですので、
片岡選手以外の選手も積極的に走っていける状況です。
足でかき回す展開になってくると、長打力もより強力になり、
巨人以上の得点力を持ってくるように思います。
逆に巨人は鈴木選手の怪我の具合が気がかり、
他の選手では細川選手の強肩に刺される可能性が強いので、
走るとすれば完全な奇襲、基本は手堅い攻めをせざるを得ないんじゃないかと。
その差が短期決戦でどう出てくるか、ですよね。
ホームランの巨人、機動力の埼玉西武の勝負として見ていくべきでしょう。

最後になりますが、両チームに共通しているのは打線の爆発力、ですよね。
巨人はクリーンアップの前にランナーが出る展開となれば、
一発による大量得点のチャンスが増えますし、
一方の埼玉西武も機動力を使える展開になってくると、
ホームランを始めとする長打攻勢で立て続けに得点を奪っていきます。
ですので、両チームにセーフティリードなんて皆無。
最終回4点差が付いていたとしても、上位打線で始まる場合なら、
逆転の可能性は十分あります。
そういう意味では、試合が終わるまで勝敗は全く分からず、
最後の最後まで楽しめる対決となりそうです。

2008年10月25日

日本シリーズは、巨人VS埼玉西武

クライマックスシリーズ・セリーグは、
読売ジャイアンツが2勝1分1敗(アドバンテージ+1勝、分=勝利ど同価値)で制覇し、
日本シリーズ出場権を獲得しました。
これで今年の日本シリーズは両リーグ優勝チーム同士の対決となりました。
3位チーム対決にならなくて、正直ホッとしております(^^;

しかし、このクライマックスシリーズを見ていると、ジャイアンツは強いですね。
小笠原・ラミレス・李選手のクリーンアップは強力、
軸がしっかりしている分だけ手強さを感じます。
若い選手達もハツラツとプレーしていますし、強いなという印象を受けました。
投手陣もリリーフの山口・越智投手が予想以上に良いピッチャーで、
リリーフ陣はジャイアンツの方に分があるかなと思いました。
ベテランと若手が噛み合い、強そうだな~ 勝てそうもないな~とか思ったり(^^;

でも、それ以上に手強いのが東京ドーム。
あんな簡単にスタンドまで入るのかと。
打ち取った打球までもがスタンドインしそうなので、
ピッチャーはかなり怖いんじゃないかと。
ホームランになりやすいという意味ではライオンズ打線にも恩恵がありますが、
空中戦をどちらが制するのかが勝敗を分けそうです。

とりあえず、今日のところは、ジャイアンツさん、
クライマックスシリーズ制覇おめでとうと言っておきたいです。
若いチームなだけに胸を借りる気持ちで、
遠慮気味に日本シリーズを応援していきたいです(苦笑)

展望等は明日以降書いていくつもりです。


◆ニュースネタ 静岡空港開港が延期
延期の理由は、「県の測量ミスで」伐採すべきだった木が残ってしまったため、だそうで。
地権者との土地収用の問題で、一部の木を伐採してもらったそうですが、
その時には問題にならないと思って残しちゃった木が、
実は法律的に伐採しなければならなかった、という話のようです。
これに対して県は空港の利用方法を改めて調整するそうです…
正直、アホじゃねーかと。さすが行政だと思いました。

県側の言い分としては「地権者が反対しているから」なのでしょうが、
この期に及んで地権者が伐採に反対する理由はないですよ。
今更、静岡空港をなしにすることなんて不可能ですし、
一部の木を残しておいて得られる利益などそうないでしょう。
地権者が怒っているのは、行政の満足な説明のないままの強制的な土地収用なわけで、
今回のことにしても行政の判断の誤りを認めさえすれば、
伐採は容易に進むはずなんです。
だけど、行政はその判断の誤りを絶対に認めようとしない。
それこそ開港を延期しても、予定通りの能力を十分生かせなくなったとしても、
そんなことは知ったこっちゃないんです。

そんなアホな行政のことなので、
静岡空港の採算性をどれだけ厳密に計算しているのか、妖しいものです。
県民の利益が減ろうが、損失が出ようが、
自分達の体面が維持される方を選ぶというのは酷く腹立たしいです。

そんなこんなで、静岡空港は開港する前からお先真っ暗になってきました。
静岡県が財政破綻するのを楽しみにお待ちくださいませ(爆)


◆ゲームの話 『明日の七海と逢うために』
PurpleSoftwareの『明日の七海と逢うために』を購入しました。
お目当てはゲーム本編というよりも、公式通販特典のほめらじCDだったり(^^;
勿論、後からゲームもプレイする予定ではありますが、
まだインストールしていなかったり(爆)

ほめらじCDの感想は… 夏野さんって、こんなキャラだったのかと(笑)
話の流れからしても、間違いなく別名義のあの方なんですが、
そのネットラジオでの印象とは全く違うんですが(^^;
荻さんも大変ですね。風音さんが2人居るみたいだ(爆)
むぅ、夏野さんはどっちが素なんだろう… なんか、こっちっぽいな。
良い意味でも悪い意味でも、夏野さんのイメージが180度変わってしまいました。
もうなつみと小雪の声を聞いたら笑うしかないかも(爆)
これからは天然Mキャラよりも、むしろSキャラでお願いします(笑)

2008年10月24日

CSパは埼玉西武が優勝

クライマックスシリーズ・パリーグは、
埼玉西武ライオンズが3勝2敗(アドバンテージ+2勝)で、
クライマックスシリーズ優勝を決め、日本シリーズ出場権を獲得しました。
優勝を決めた日は嬉しさ一杯で、シリーズ全体を振り返るまでは至りませんでしたが、
冷静になって振り返ってみると、やはり第1戦の大宮開催が勝敗を分けたかな、と。

もしも西武ドームで第1戦が開催されていたら、
ダルビッシュ投手が初戦に来ていたでしょう。
その場合、涌井投手との投げ合いとなり、今季の対戦成績1勝1敗が象徴するように、
両投手の投げ合いになっていたでしょうが、
打線のブランクがあった分、第2戦以上に苦しんでいた可能性が強いです。
そう考えると第1戦惜敗となり、打線は2戦目以降も苦しんでいたでしょう。
そういう意味では、第1戦の大宮開催を大差で勝利したのは本当に大きかったです。

ただ、梨田監督の判断が間違っているかというと、そうでもなかったかと。
結局、日ハムの対戦成績の悪さ、
ダルビッシュ投手以外の先発はライオンズ打線に掴まっていることから、
投手を分散させる必要があったのでしょう。
シーズン終盤の投球からして、涌井投手はある程度打てると踏んでいたのかもしれません。
むしろ苦手にしている岸投手との対戦を重視していたのかも。
そういう意味では、涌井投手の好投が埼玉西武の勝因なのでしょうね。
そんなわけで、シリーズMVPは涌井投手で文句なしかと。
勝利試合で必ず打点を挙げた中島選手も捨てがたいですが、
シリーズの流れを決めたのは涌井投手だったように思います。

試合内容そのものに関しては、ワンサイドゲームばかりで正直物足りなかったです。
いずれの試合も序盤の大量点、1点と4点の組み合わせで決まっており、
先発投手の出来が勝敗に直結していました。
接戦がなかったという意味では、残念なシリーズだったかと。
それでも2戦目のダルビッシュ投手のピッチング、
4戦目の石井一久投手のピッチング、5戦目の涌井投手のピッチングと、
エース級の投手の気迫溢れるピッチングを見れたことは嬉しかったです。
やっぱり短期決戦の見物は投手戦、ですよね。それを打者がどう打つかが醍醐味。
エース対決がなかった点は非常に残念でした。
負けていたかもしれないけれど、涌井投手とダルビッシュ投手の投げ合いは見たかった…


◆プロ野球ネタ 埼玉西武・片岡選手が交通事故
ニュースが流れたのがCS終了翌日だったから、
第1報を見た時はビールかけの後に運転して事故ったのかと勘違いしかけた…
そういった最悪のケースでなかったことに対しては安堵しています。
事故に遭われた方は災難だったと思いますが、
自動車を運転している以上、事故の危険性は常にあるわけですので、
事故の責任を果たせば、それ以上の責任を取る必要性はないかと思います。
変な言い方ですが、事故後の第4戦以降に片岡選手の打撃は良くなったわけですし、
打撃復調の恩人の方として手厚い対応をしてもらいたいです。


◆プロ野球ネタ WBC監督問題
星野氏が世論の流れを受けてお流れになり、
風向きは日本一に輝いたチームの監督に流れている模様です。
色々と意見はあるでしょうが、星野氏はやっぱりダメですよ。
あれだけ金・金と言っていたのに、メダルなしの惨敗は納得いかないです。
選手起用からも全力を尽くしたとは言い難いと多くの人は思っているでしょうし、
そこら辺に納得いく説明がされない限りは難しいでしょう。
勿論、内々に事情があるのは分かるんですが…
それを表に出さなきゃいけない時もあるわけで、
それでも隠したいのならば、星野氏が全責任を引き受けるべきかと。
私はそう考えます。

日本一チームの監督が日程的に厳しいという批判意見は納得。
今年の日本シリーズは11月1日からと例年に比べて遅く、
アジアシリーズは10日以降と11月中盤まで日本一チームは戦わなければなりません。
今年に限っては日程的に難しそうですね。
それならば、日本一に輝けなかったチームの監督はどうでしょうか?(^^;
一応、リーグ優勝もしくはCS制覇を果たしているわけですし、
上位チームで選手の選出も多いでしょうから、
日本一チームの監督と遜色ないように思います。
ただ精神的にはちょっと複雑ですけどね(^^;

それよりも問題なのは選手選考ですよね。
早い方がいいんでしょうが、逆に今から選ぶと春先の状態が分かりませんし、
故障者の回復具合がどうなるのかも気がかり、
選ぶにしてもかなり余裕を持った選手選考にならざるを得ないんじゃないかと。
それと問題なのがメジャーリーガーの選手との比較、ですよね。
松坂投手やイチロー選手、岩村選手らは文句なしでしょうが、
それ以外の選手はかなり微妙なラインになってくるかと…
メジャーでの経験を重視するのか、それとも今の状態を重視するのか、
そういった選手選考の面でも多くの問題を抱えているように思います。
国内も国外も左打者ばかり、ポジションも重複することが多い、
国内・国外で軋轢を抱える恐れもあり、選考は意外と難しいかもしれません。
メジャー球団の方針や本人の意向もあるでしょうし、
そういったことをしっかりと確認する必要もあって、
監督問題以上に困難を極めそうです。
まぁ、それも監督が決まってから、の話ですが…

2008年10月20日

CSセ1stは中日が勝利

最悪のシナリオに一歩前進です(苦笑)
当該チームのファン以外の多くの野球ファンが恐れているのは、
シーズン3位の日ハムと中日が勝ち進み、
昨年と同じ日本シリーズの対戦カードになってしまうことでしょう。
それだけは絶対に避けないと。
リーグ優勝の価値が、日本シリーズの権威がどんどん下がっていきます。
まぁ、クライマックスシリーズを制したチームが優勝となるならば、
そういったことにはならないわけですが…
そう考えると、アメリカの地区優勝とリーグ優勝の区分けは合理的だなとも。
こうなったら日本も球団数を増やしちゃいますか(^^;
両リーグ8球団東西地区に分かれて16チーム編成で。
そんなことを思う今日この頃です。
つーか、西武と巨人は絶対に阻止するように。

さて、そのクライマックスシリーズ第1ステージで敗退してしまった2位・阪神ですが…
優勝目前の2位転落劇、そしてクライマックスシリーズ第1ステージの敗退と、
なんかもう散々ですね…
それぞれベターを尽くした結果だから仕方ないとはいえ、
ちょっと切ない終わり方ではあります。
最終戦は素晴らしい投手戦でしたけどね。松坂・斉藤和巳投手の投げ合い以来でしょう。
岡田監督勇退を表明しながら、
最後の試合に打たれたのが藤川投手であり、
最後の打者となってしまったのが鳥谷選手であったというのは、
ドラマチックとは言わないまでも、因果な印象を受けてしまいます。
スポーツはダイレクトに結果が出るだけに、残酷と言えば残酷ですよね…
これが短期決戦のドラマチックさなんでしょうか。


◆プロ野球 WBC監督問題
イチロー選手が監督問題に対してコメントしたそうで。
個人的にそういうのはどうかなとは思うものの、
逆にそういったことを言わなそうなイチロー選手が口を開いたということに、
WBCに対する思い入れの強さを感じます。
本当に勝ちたいからこその言葉でしょう。
確かに、メジャーリーガーが多く参加するWBCにおいて、
北京オリンピックのリベンジと言うのは、ちょっと変ですよね。
同じ選手たちで戦うわけじゃない、北京五輪とは関係ない選手が入ってくるわけで、
そこで北京のリベンジだと言っても、チームの一体感は生まれないわけで…
勿論、そういった気持ちは必要でしょうが、
それを敢えて前面に出す必要性は全くないということでしょう。

個人的にはやはり日本一のチームの監督に任せるべきかと。
現場監督は難しいでしょうが、でも現場を知らない監督が選手を使えるわけでもないですから。
第1回WBCでロッテの選手が多く名を連ねたように、
日本一のチームの選手が基本線になってくるでしょうから、
そのチームの監督が率いるのが一番効率がいいのではないかと思えます。
老人どもは格とか言うんでしょうが…
そもそも星野さんに格があんのかとも思ったり…
もうこうなったら、野茂さんでいいんじゃないでしょうか。こんな揉めるなら。


◆プロ野球 パリーグクライマックスシリーズ第2ステージ
3試合終わって日ハムが2勝1敗とリード、
西武にアドバンテージ1勝があるので、2勝2敗のタイとなりました。
日ハムとしてはあと1勝すれば第6戦まで持っていけるわけで、
勝とうが負けようがそこまで持っていくのが一つの目標になってくることでしょう。
一方の西武は2戦・3戦と投打の噛み合いが悪いだけに、
チームを立て直しが急務でしょうね。
両試合とも先発投手が早期に5失点しているだけに、
先発投手が試合をしっかり作ることが最低条件になってきそうです。

ライオンズファンの立場からすると、4・5戦で決めたいところですが…
でも心のどこかで6戦をやってみたい気持ちもあります。
さすがに第2戦でやられっぱなしというのも癪でしょう?
あんだけ攻め込まれて抑えられて、戦う前からはい降参では来年以降戦えませんよ。
幸い栗山選手のように、次は打つと強い気持ちを持っている選手もいますし、
理想としてはダルビッシュ投手を打ち崩して日本シリーズ出場を決めたい所です。
…まぁ、理想ですけどね。現実は厳しいでしょうが(苦笑)
でも野球はドラマ。せめてそういう所だけでも理想を求めたい(爆)

まぁ、何はともあれ、そこまで行くには最低でも1勝しないと意味なし。
そういう意味では明日の試合を勝って、先に一歩リードを奪っておきたい所です。
先発の石井一久投手は日ハム戦に相性が悪いようですけど…
なんだ、あの札幌ドームの壊滅的な数字は。
1回2/3で6失点(自責5)、27.00って… ちょっと記憶にない。
故障明け1回目の登板の時ですかねぇ?
まぁ、そこが相性を悪く思わせている理由でしょうか。
でもそれを抜く(西武ドームの日ハム戦限定)と、2.8ぐらい?
そう考えると、相性は悪くない、むしろ良い。
日本シリーズで好投しているイメージが強い投手ですし、
明日の好投を期待したいですね。

打線は1・2番の出塁が鍵でしょう。
ここまで作戦らしい作戦を全く取れていない、
機動力を見せるような場面が皆無でしたので、
盗塁王の片岡選手がどれだけ出塁できるかが一つのポイントになってくるかと。
あとは4番以降の打者をどう組むか。
もう1試合我慢するのかなと思ったのですが、
明日は石井義人選手を4番起用する案もあるとか。
最初から4番以降は調子を見ながらと思っていましたから、
その判断自体は良いと思うのですが、これだけ早く動くとは思ってませんでした。
明日は打線の組み換えがどう出るかにも注目が集まりますね。

2008年10月16日

いよいよ

明日からパリーグのクライマックスシリーズ第2ステージが始まります。
西武に優勝アドバンテージ1勝が与えられえいるとはいえ、
相手は過去2年連続優勝と経験豊富な日ハム、そう簡単にはいかないでしょう。
若い西武が短期決戦で力を出せるか、そこが勝敗のポイントになるでしょうね。
西武は初戦から投打の主力がキッチリ仕事を果たし、一気に波に乗って行きたいところ。
逆に日ハムは自慢の投手力で西武打線を封じ、
相手のミスから得点を積み重ねる野球で活路を見出したいところ。

いずれにせよ、まずは初戦でしょうね。
予定通りにエース・涌井投手を初戦に立ててきた西武、
逆にエース・ダルビッシュ投手を2戦目に回した日ハム、
その両監督の判断がシリーズの勝敗を分けるような気がしています。
…でも、エース対決が良かったな… ちょっと肩透かし。
でも2戦目の岸投手との投げ合いも注目です。
0点に抑えるなら岸投手の方が可能性高いですからね。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのCSのポイント
試合のブランクが心配される所ですが、宮崎合宿中にフェニックスリーグに出場したりしていたので、
それほど大きな心配はないでしょう。
どちらかというと、ブランク云々よりもシーズン終盤に調子が落ちていた打線が、
どれだけ戻っているかの方が重要な関心事項です。

片岡・栗山・中島選手の1・2・3番に関しては全く心配していません。
この3人は優勝がかかったシーズン終盤でも結果を残していましたし、
安定した成績を残せているだけに、それなりの結果を残してくれることは間違いありません。
問題は4番以降の打者、とりわけ大きいのが中島選手の後を打つ打者ですね。
最有力なのが後藤武敏選手、そして5番を打つであろう中村剛也選手。
以降は石井義人選手やボカチカ選手が続くことになるのでしょうが、
後藤・中村選手が短期決戦の中でどれだけの結果を残すことができるのか。
2人とも精神的に強いわけではないので、シリーズの雰囲気に飲まれないか心配です。
そういう意味では、ブラゼル・GG佐藤選手の両主砲がシリーズに間に合わなかったのは痛いです。
4番以降の打者をどう並べていくのか、そこが打線のポイントになりそうです。

投手陣は、予想通り、涌井・岸・帆足・石井一久投手の順で行く模様。
1・2戦の結果や西口投手の状態次第では、5戦目に西口投手となる可能性もありますが、
現状では中4日で涌井・岸投手が5・6戦目に先発する予定のようです。
岸投手のコメント通り、ライオンズとしては6戦までいく展開は避けたいですね。
そこまで追い込まれるようでは困ります。
まずは涌井・岸投手で1・2戦を確実に取ることができるのかに注目です。
ここで2勝ないし、せめて1勝すれば、その後の戦いも楽になってくることでしょう。
リリーフの方はグラマン投手の回復が順調なのが何より。
9回までの継投は不確定なため、不安要素はあるものの、
各投手ともに調子を上げてきているようなので、それほど心配はしていません。
先発投手がしっかりと試合を作り、打線が点数を重ねていくシーズン通りの野球ができれば、
短期決戦とはいえ、終盤の逃げ切りも十分可能でしょう。
先発投手と4番の出来、そこに注目してこのシリーズを応援していきたいですね。

2008年10月14日

3週間…

ちょっと放置しすぎました。反省はしていないけど(ぇ

10日くらい前からそこそこ書くこともできてたのですが、まぁ今となってはすべて忘却の彼方です。
実家の仕事での今年度の大きな行事のうち、1つが終わってとりあえず一段落したのがちょうど1週間前。
あと1ヶ月くらいは余裕があるかなーと思ってましたが。

普通の仕事のほうが忙しい。
リサイクル関係なので、季節の変わり目とかはどうしても。
まぁCVS時代に比べると腹の立つようなこともなく。平々凡々。

□■□自作の機運
個人的には、秋ごろになると高まります。
しかし、3年も連続してPC作るわけにもいかないので、今回はメインマシンの見直しを行っております。

何が気に入らないかというと、とにかく騒音でございます。ついでに発熱と。
したがって、CPUクーラーとファンコントローラーなるものを買ってみました。

とりあえず結論から申し述べますと。
CPUクーラーはたいした騒音ではございません。
騒音の源は電源…でした。コネクタにIDE用の電源ケーブルが何本も付いてるところからして
相当に旧式なのかと思われますが、私自身、詳しい仕様がわからなかったり。
たしか、前のPCケースにデフォで付いてた電源を流用した筈だと思いますが…
いずれにせよ、IDE用の電源ケーブルなんて1つあれば十分なので、買い換えてもいいかなと思います。
ただ、色々見てみましたが、良さそうなものはやはり高いので、多分来月に持ち越しかも。

ファンコントローラーは意外に楽しかったり。
気になる場所にセンサーつけて、モニタリング。
35度くらいになると、なんとなく様子が気になったり…
その程度で熱暴走するのは人間くらいなものなのですが(苦笑)
そういえば、電源の性能のイイヤツになると、50度くらいまではファンが回らないとかなんとか。
そんなものを買ってしまった日には、モニタリングされてるケース内の温度を見ながら
微妙にヒヤヒヤしてる自分が居そうな気もします。でも一番欲しいのはそういう電源。

ん、まぁキリないので。

□■□地霊殿。
とりあえず、クリアもしてないのにノーマルすっ飛ばしてハードやってます。
使用キャラは霊夢・萃香ペアで。
ヤマメの「原因不明の熱病」と、パルスィの「シロの灰」がどうしても取れないぜー。

…て書こうと思ったのですが、
前者は3日ほど前に取れました。そのせいで3日書くことがなかったとも言います(嘘)
後者はいまだ逃げ回ってタイムアップの状態…妬ましいわ(^^;
あと、勇儀姐さんのスペルも一つ取れないのがあります。さとりに関しては、一番最初以外まったく。

つか、私の腕では4面にいけるだけでも良い話でございます。
4面まではぬるめの調整というのは嘘ではない。
多分、運よく4面を抜けたとしても、5面を見てあきらめるのじゃないかと思います。
ノーマルはそのときでいいや。

正確に言うと、ハード3面まで安定したせいで、ノーマルの弾だと自爆が多すぎて泣けてk(ry
まぁ好きなキャラはさとりさまで決まりだから。うん。

2008年10月13日

Radeon HD4670

自作PCはマザーボードにAMD780Gを使っているので、
グラフィックカードをこれまで装着していませんでした。
(AMD780GはRadeon3200でDirectX10)
ただ真・三国無双5をプレイしていて、やや限界があるかなと思い始め、
試しに友人のPCにインストールしてもらって試したところ、
処理落ち等が全くなかったので、これは増強の必要があるなと心を決め、
グラフィックカードの増設を思い立ちました。

そんな中、絶好のタイミングで発売されたのが、Radeon HD4670です。
自分の自作PCはAthlonX2BE2400を使用しており、
ケースはAntecのNSK2480を使用するなど(昔のビデオデッキサイズ)、
省電力・省スペースを意識したものだっただけに(今はもっと省電力モデルは豊富な選択肢あり)、
アイドル時の消費電力が低めで、補助電源も必要とせず、
性能もそれなりの4670は自分にピッタリのグラフィックカードでした。
でも、結構人気があるようで、なかなか買えなかったんですが、
PCデポットでHISの4670が9970円で出ていたので、開店前に並んで購入してきました。

装着後のWindowsVistaのエクスペリエンスインデックスのスコアの変化は、
グラフィックスが3.5から5.9にアップ、
ゲーム用グラフィックスが3.6から5.8にアップ、
何故かプロセッサも4.9から5.0にアップしていました。
以前はグラフィックが最大のネックになっていたものの、今ではCPUになっちゃいました(^^;
ちなみにタイムリープベンチ(FrontWing)は、
最高8FPS(平均5FPS)だったものが、最高61FPS(平均55FPS)に上昇。
DirectXのバージョンも10から10.1となり、性能が飛躍的に上昇しました。

肝心のゲームでの動作ですが、以前からプレイしている真三国無双5を試したところ、
全く別のゲームかと思うような動きの良さでした(^^;
もちろん処理落ちは一切なし。
敵が大量に出てきても処理落ちがないので、敵が誰だか分からないけれども、
とにかく攻撃しとかないとやられてしまうという状況、もはや認識する暇がないです(爆)
馬の移動速度が体感的にやや遅くなったかなという気もしますが、
画面はよりまろやかになり、マップ登場までもスピーディー、
他のアプリケーションを起動していても、影響を受けにくくなりましたし、
実際上も性能の向上を感じさせるものとなりました。

HISの4670は大型VGAクーラーが付いている2スロット使用でなので、
自分の省スペースモデル(PCIe16×1、PCIe1×1、PCI×2の4スロット)のうち、
PCIe16に加え、PCIスロットを使用してしまうのは正直痛いですが、
今後増設するにしても地上デジタルチューナーぐらいでしょうから、まぁなんとかなるかなと。
発熱度合いは調べていませんが、4670は4850のような高温にはならないようですし、
大型VGAクーラーも付いているので、その点は大丈夫そうです。
また、騒音は一切なし。装着前と全く変わってないです。

ちなみに現状の一番の騒音源はHDD。
SSDもなんとか手を出せる値段まで下がってきましたし、
今後マシンパワーアップを図るなら、それかなと。
…ただ、HDDは容量をかなり使ってるんですよね。エロゲの入れすぎで(爆)
一度インストールしたお気に入りゲームはそのままにしておく傾向があり、増える一方。
未プレイゲームもとりあえずインストールはしているので、そういうゲームも増えてきたし…
ちょっと整理しないとなと思う今日この頃です。

そんなわけで、4670はウチのマシン性能を飛躍的に向上させてくれました。
これで1万円を切る値段なのですから、文句なしです。
PC情報サイトでベンチマークとして挙げられる洋ゲーでは力不足でしょうが、
自分はそういったものをプレイしないので、日本のゲームが動けばそれでOKです。
真三国無双5の次にやってみたいのはデビルメイクライ4かな。
この調子なら十分動きそうなので、性能が向上して嬉しい限りっす。
ちなみに端子はDVI×2とS端子のみなので注意、
HDMIは付属のDVI変換コネクタを使用する模様です。自分には関係ないのでよし。

2008年10月12日

日ハムが勝利

クライマックスシリーズ第1ステージの2試合目は、
日ハムが7-2でオリックスを下し、2連勝で第2ステージ進出を決めました。
試合を見ていると、やはり経験の差が出ちゃったのかなぁと…
日ハムの堅守とミスに付け込む野球が発揮された試合となりましたね。
やはり短期決戦の勝ち方を知っている日ハムは脅威です。
今日の試合では稲葉選手が欠場したのにも関わらず、
代役のベテラン・坪井選手や小谷野選手がラッキーボーイ的な活躍、
こういう選手が出てくると、短期決戦も戦いやすくなりますね。
当たっている選手を見極めることも短期決戦を制するコツということでしょう。

負けた2位・オリックスは、結果的に言うと、初戦を捨てたのが響いた気がします。
近藤投手も二桁勝ってますし、悪くはないのですが…
2戦目を必ず取らなければいけないという体制は、
経験の浅いチームにとってプレッシャーにしかならなかったように思います。
これが逆ならば十分機能する方法だとは思うのですが…
大石監督からすれば、別に捨てたわけでもなく、現時点の調子で近藤投手を選択したのでしょうが、
客観的に1戦目を捨てたように思われたのは失敗だったかもしれません。

勝った日ハムは派手さはないのだけれども、
守備の堅さ、ここ一番での集中力は素晴らしいものがあります。
2年連続の優勝によって、接戦の勝ち方を身に着けているのは強みですよね。
自分から崩れる可能性が少ないチームなだけに、
相手チームが力を出せるかどうかが一つのポイントになってきそうです。
3位通過で日本シリーズ出場が現実味を帯びてきましたね…


一方のそれを迎え撃つ埼玉西武ライオンズですが、
日ハムとの対戦で問題となるのは、オリックス同様に「経験の少なさ」でしょう。
毎年のように優勝争いをしてきたライオンズですが、野手は大幅に若返っているので、
短期決戦はあまり経験がないという選手が多いです。
野手のレギュラークラスで2004年のプレーオフを制しての優勝を経験しているのは、
中島・細川・赤田・佐藤友亮選手ぐらい。
片岡・栗山・中村剛也選手は05・06年のプレーオフの経験はあるでしょうが、
優勝の経験はまだありません。
投手陣では西口・石井一久・岡本真也・星野投手ら経験豊富な投手がいる一方、
涌井・岸投手といった主力の先発投手はプレーオフ未経験で、一抹の不安があります。
今年は優勝目前で失速したこともありますし、
短期決戦でミスが続くなんてことになると、日ハムに敗れかねません。
故障者の回復具合も心配ですし、残りの期間でチームを整えられるかも一つの注目点になりそうです。

ただ西武にとって好材料なのは、西武ドームにおける日ハム戦の相性が非常に良いことでしょう。
短期決戦でそういうことはあまり関係ないでしょうが、
精神的に優位に入っていけることは確かだと思います。
オリックスの金子投手や小松投手のように、苦手にしている投手もいませんし、
そういう面では精神的にあまり追い込まれずに戦うことができます。
日ハムにはダルビッシュ投手という絶対的なエースがいますが、
西武の場合は苦手意識はありませんので、接戦ならば十分勝機はあります。
そういう意味ではダルビッシュキラーの中村剛也選手が第1戦に間に合うかどうかが重要です。
ダルビッシュ投手を崩すには中村選手と石井義人選手は欠かせないでしょう。
ブラゼル選手は間に合わずとも戦えますが、中村選手が間に合わないと戦えません。
中村選手の臀部の痛みの程度が気になるところです。

西武の先発投手を予想しますと、涌井・岸・帆足・石井一久・西口投手の順番ですかね。
ダルビッシュ投手が初戦来るならば、相手は涌井投手しかいないでしょう。
今季の2度の対戦はいずれも両者譲らずの投手戦、
先にマウンドを降りた投手のチームが勝つという皮肉な結果となっています。
今度こそ決着はつくのか、初戦から熱戦が期待できそうです。
2戦目は、相手がオリックスなら帆足投手だと思ったんですが、
日ハムには相性が良くないだけに、相性の良い岸投手が2戦目に来ると予想します。
3戦目は相性が悪いとはいえ、安定感のある帆足投手に任せ、
4戦目に西武ドームのマウンドとの相性がいい石井一久投手、
5戦目は回復具合にもよりますが西口投手(再登録は可能なので)に、
6戦目までもつれた場合は涌井・岸両投手を大胆に使っていく展開になるかと。
投打ともに故障者の回復具合が心配ですが、
若いチームが短期決戦でどれだけ戦えるのか、今から楽しみです。
ここ2年のパリーグプレーオフ・クライマックスシリーズはあっけない形に終わっているだけに、
多くの人々の目を引き付けるような熱い試合を期待したいですね。

2008年10月11日

クライマックスシリーズ開幕

昨日、セリーグの優勝チームが巨人にようやく決まったのに対し、
パリーグはクライマックスシリーズ第1ステージがスタート。
初戦は3位・日ハムが2位・オリックスを4-1で下した模様です。

試合をじっくりと見聞きしたわけではありませんが、
中盤までは接戦だったものの、全般的に日ハムペースで試合は進んだようです。
オリックスとしては初回のチャンスを潰したのが痛かったですね。
坂口選手がセーフティバントを決め、
カブレラ選手の打球がダルビッシュ投手の足に当たる内安打になった時は、
「ひょっとしてオリックスペースになるのか?」とも思ったんですが、
そのチャンスを逸し、その後はなかなかチャンスらしいチャンスを作れず。
オリックス先発の近藤投手も粘ったんですが、先頭打者への四球から失点を重ねるなど、
あと一歩及ばなかった感がします。
オリックスも健闘していますが、経験の差の分だけ、
日ハムがペースを掴むのが上手かったかなと思えました。

ただ、オリックスとしては2戦目に勝ち頭の小松投手を回すなど、
最初から初戦はダメで元々の体制で入っていただけに、
今日の敗戦はそれほど大きなショックはないと思われます。
オリックスとしては明日の試合に全力をかけたいところですね。
この判断が吉と出るか、凶と出るか。
明日勝たなければオリックスは終わりなわけで、プレッシャーとの戦いになりそうです。
…しかし、短期決戦の日ハムの経験は大きいなぁ…
今年の日ハムはその経験が最大の強みですね。


◆プロ野球 セリーグは巨人が逆転優勝
まさかですよねぇ… 阪神で決まりだと思っていたのに。
巨人の後半戦の戦い方が良かったのもありますが、阪神のブレーキがちょっと…
独走状態からのまさかの2位転落、情けないというか、可哀相というか…
北京五輪といい、野球の怖さを感じる今シーズンでした。

でもこうなってくると、3位の中日が不気味な存在になってきますね。
パリーグ3位の日ハム同様に、中日にも経験があるだけに、
上位を飲み込む可能性は十分あるかと。
日本シリーズが3位対決で昨年と同じ顔ぶれなんてことになったら笑えないわな…
可能性があるだけに怖いです。
未だに優勝とシリーズ出場が別物という感覚に慣れない…

2008年10月07日

パリーグは全日程が終了

注目のソフトバンク・王監督の最終采配試合は、
延長12回で0-1でソフトバンクがサヨナラ負け、
東北楽天が山崎武司選手のサヨナラタイムリーで勝利し、
5位・東北楽天、6位・ソフトバンクが確定しました。
試合は最下位争い(適切な言い方をすれば5位争いですが)にも関わらず、
首位攻防戦のような熱戦、田中・杉内両投手による投げ合いとなりました。
田中投手は高卒新人2年連続二桁勝利をかけて、
杉内投手は最多奪三振のタイトル獲得をかけての登板でしたが、
杉内投手は単独でのタイトル受賞を決め、田中投手は熱投報われず9勝止まり、
試合結果とは逆に好対照の結果となってしまいましたが、
1点を争う好ゲームだったと思います。

…しかし、なぁ… 延長12回表、1アウト1・2塁で松中選手という、
ソフトバンクにとって最高のお膳立てがなされたのにも関わらず、
結果は初球打ちのセカンドゴロ併殺打…
思わずズッコケてしまう終わり方になってしまいました。
今季の松中投手は成績的には復活を果たしたものの、
ここ一番という所では打てていなかった印象がありますよね…
今季のソフトバンクを象徴する終わり方にちょっと寂しくなってしまいました…

それでも試合後の野村監督による王監督への花束贈呈はなかなかに良いシーンで、
「王監督、お疲れ様でした」という言葉が素直に出てきました。
西武黄金時代が終焉を迎え、パリーグ全体が混迷の時期に入りつつあった95年に監督へ就任し、
色々な苦労を重ねながらもホークスをBクラスの常連から優勝争いへの常連へと引き上げ、
地域密着というパリーグにおける新たな潮流を呼び込むことに成功したのは、
王監督の広告塔としての働きがあればこそだと思っています。
パリーグを盛り上げてくれてありがとうございました、と王監督に感謝の念を伝えたいですね。


◆今シーズンの埼玉西武ライオンズ(2)
一昨日の話の続きです。
今日は先発・リリーフに関してです。


ライオンズの先発投手陣は、長年、松坂・西口投手という2大エースがいたため、
先発3本柱は毎年安定した成績を残していました。
(3人目は張誌家・帆足・涌井投手など変遷を辿りますが)
ただ、4番手以降は年によって成績が異なり、
その成績がそのままチーム成績に繋がることが多いです。
先発投手に苦労するかしないかはその年のチーム成績を示すバロメータになっています。

そういう意味では、今年のライオンズは先発投手に苦労することはありませんでした。
エースの涌井投手がやや安定感を欠き、昨年のような好成績を残せず、
絶対的な投手こそ生まれませんでしたが、
涌井・岸・帆足・石井一久・西口投手と二桁勝利の先発4人と8勝投手の5人に加え、
キニー・許銘傑・平野投手が谷間で投げ、一定の成績を収めるなど
先発の頭数が足りなくなることはありませんでした。
大沼投手をリリーフ一本にできた点に今年の先発投手陣の豊富さが示されているように思います。

この先発投手陣の豊富さを呼んだのが、FAによる石井一久投手の獲得です。
石井投手の獲得により、涌井・岸・西口投手に続く4番目の先発投手が確定となり、
成績の方も中盤から後半戦にかけて勝ち星が伸び悩んだものの、
11勝を挙げるなど、先発投手としての働きをしっかりとこなしてくれました。
そして、それ以上に大きかったのが、石井投手の獲得により危機感を強めた帆足投手の復活です。
当初は先発5番手で、日程に余裕のあった3・4月には先発が一回飛ばされるなど、
それほど期待感は高くなかったんですが、
1点台の防御率で安定感抜群の投球を見せるようになり、一躍左腕エースへと成長しました。
石井投手の獲得は先発投手を2人増やしたことになり、
FA補強は大成功だったと言えるでしょうね。

また、シーズン序盤は2年目のジンクスに苦しんでいた岸投手でしたが、
シーズン中盤からは内容が一気に好転し、後半戦は連勝続きで、
帆足投手と並ぶ先発の軸としてチームの優勝に大きく貢献しました。
序盤はランナーを出すと、やや神経質になりがちで、粘ることができなかったんですが、
同時期に西口投手がストレートの球威が足らずに苦しんでいた時に、
フォームの反動を強くして腕の振りを強めて復活の糸口を掴んだように、
岸投手も腕の振りを強くすることで、本来の躍動感あるフォームを取り戻し、
キレのあるストレートが戻ってきて完全復調となりました。
西口投手が岸投手に具体的なアドバイスをしたのかどうか定かではありませんが、
何らかの影響があったようには思います。
こういった先発投手陣の相乗効果が今季のライオンズには現れていたように思います。

エースの涌井投手は10勝11敗と苦しみましたが、
シーズン前半はダルビッシュ投手と投げ合うなど、エース対決が多く、
なかなか波に乗ることができなかったことが響いてしまったように思います。
シーズン中盤はストレートの力が増し、かなり投球内容が好転したのですが、
北京五輪帰国後はやや疲れが出てきたのか、投げる度に内容が悪化していった気がします。
粘れていないというよりも、疲れているという印象を私は受けていました。
涌井投手は絶対的な力で抑える投手ではなく、7回3失点ぐらいに安定してまとめるタイプなので、
エース対決とかには向かないのかもしれないとも思ったり。
シーズン中盤のピッチングなら十分行けそうですが、それをシーズン維持するのも大変でしょうから、
そこをどうするのか、シーズン通してのペース配分が来季の課題となりそうです。


リリーフでは、何といっても、抑えのグラマン投手の安定感が光りました。
優勝を逃し、大逆転負けを喫した9月23日の試合まで防御率は0点台、
打たれても防御率は1.42、抜群の安定感でチームの勝利に大きく貢献してくれました。
9回はグラマン投手に任せられるので、そこまでどう繋ぐかだけを考えればよく、
それだけでなく、8回のセットアッパーが崩れかけた時には、
8回途中からでもマウンドに上がり、後続を抑えてチームに勝利をもたらすなど、
ストッパーをこなすだけでなく、セットアッパーをも補う活躍を見せてくれました。
他のパリーグ球団は抑え投手に苦しむことが多かっただけに、
グラマン投手が一年を通して安定感ある投球をしてくれたことは、
チームにとって非常に大きかったと思います。

課題であった8回のセットアッパーは、
シーズン前半は岡本真也投手、中盤は正津投手、後半は小野寺投手と変遷を辿るなど、
抑えたり打たれたりを繰り返しましたが、
総合的に見れば、それなりの結果だったのではないでしょうか。
余計な四球から失点することがあっただけに、印象的には悪いのですが、
結果としてはそう悪くはなかったように思います。

リリーフ全体を昨年までと比較すると、
セットアッパーの三井投手の不調、
岩崎・山崎敏・山岸投手といった若手リリーフの不振が誤算となりましたが、
その代わりにセットアッパーの岡本真也投手の獲得、
星野・正津投手の復活、大沼・谷中投手の再生により、戦力的にはダウンしませんでした。
抑えのグラマン投手という軸がしっかりと定まっていた分だけ、
今年の方が安定した戦いをすることができたように思います。
まさにグラマン様様。
今年のライオンズリリーフ陣は安定しているとは言わないまでも、
最後まで崩れなかったのはグラマン投手のおかげでしょうね。

2008年10月05日

西武の公式戦は終了

4日の試合で埼玉西武ライオンズは公式戦の全日程を終え、
クライマックスシリーズ第二ステージに向けての準備となりました。
パリーグの残り試合は楽天とソフトバンクの2試合のみ、
王監督最後の采配ながら、5位争いもかかっているだけに、この3連戦の結果に注目です。
1戦目は楽天が勝利。岩隈投手が防御率逆転トップ、単独での最高勝率受賞を決めた模様。
ソフトバンクは明日・明後日と意地を見せられるのか、気になるところです。

ライオンズの最終戦は、残念ながら楽天にサヨナラ負け。
逆転首位打者の可能性を狙った中島選手は5打数2安打で一歩及ばず…
1打席目はサードゴロ、2打席目はしぶとく運ぶセンター前タイムリーヒット、
3打席目は空振り三振、4打席目はライトへの同点ソロホームラン。
そうして迎えた5打席目は良い当たりも、ファーストライナーで併殺…
あと一歩だったんですが… 残念。
それでも一打席ごとに差はどれだけなのかとヤキモキしながら見たりと、
消化試合ながらも随分と楽しませていただきました。
久々の一発も見れましたし、首位打者は逃したけれども、良い挑戦だったんじゃないですかね。
勝負に徹してくれた楽天バッテリーに感謝。
…ただその陰で、ブラゼル選手が頭部死球交代、ボカチカ選手も死球交代と、
この時期にそれはないだろうというボールが何回かあっただけに、
逆の意味でハラハラさせられる場面もありましたが… そこは頼むよ、という感じでした…
話を戻して、来年は中島選手と栗山選手が首位打者争いできるように、
チーム内で切磋琢磨していってもらいたいです。

それにしても2年目の原拓也選手は面白い存在ですね。
打撃フォームを見ていると、大物狙いなのかヒット狙いなのか、やや中途半端ではありますが、
打席で結構粘ることができていますし、ツボにはまれば長打もあり、
守備もショート・セカンド・サードと堅実にこなす(フライは危なっかしいけど)など、
内野に割って入る可能性がある選手だと感じました。
今の内野はショート中島、サード中村、セカンド片岡と固まっているだけに、
そこに割って入るのは難しいと思いますが、
ショート原、サード中島、セカンド片岡、ファースト中村という場合もなくはないですし、
原選手を2番として使い、栗山選手を3番、4番を中島選手という打順も考えられますから、
チームの幅が広がるという意味では原選手の成長に期待したいです。
今年のフレッシュオールスターでもMVPを取りましたから、
きっと何かを持っている選手であるはず、来期に向けて更なる練習に取り組んで欲しいです。


◆今シーズンの埼玉西武ライオンズ
一昨日の話の続きです。
今日は打線・先発・リリーフと各分野ごとに見ていくことにします。

打線で大きかったのは片岡・栗山・中島選手の1・2・3番でしょう。
片岡選手は不動の1番打者として.287、50盗塁をマーク、
リードオフマンとしてチームを引っ張りました。
昨年に引き続きの盗塁王ですが、今年は警戒されながらの状況で走ることが多く、
相手の警戒をかいくぐっての盗塁は非常に価値がありました。
また、昨年はやや見切り発車気味にスタートを切ることがあり、
牽制に誘い出されてタッチアウトということも多かったんですが、
今年はそういったケースが少なくなりました。
盗塁の精度を高めての50盗塁は非常に価値があるように思います。

栗山選手は初のレギュラー完全定着ながらも、
.317 11本塁打、72打点という3番打者のような好成績をマークしながらも、
同時に犠打が22個、盗塁が17個と繋ぎ役としても活躍し、打線の流れを生みました。
前半戦は不慣れな2番打者ということで、なかなか思うような成績は上がらなかったのですが、
徐々に調子を上げていき、後半戦は一気に爆発し、目標の3割を大きく超える打率をマークしました。
左打者に対しても分の悪さを見せることがなく、
従来はレフト方向への打球が多かったものの、今季は2番ということで引っ張りの打球が増えるなど、
広角に打てる対応範囲の広い打者になったことで、打率も今までよりも良くなりました。
選球眼も抜群ですし、今のライオンズには欠かせない打者に成長しましたね。
ここ最近のライオンズは1・2番に苦労することが多かっただけに、
栗山選手の2番定着はライオンズ打線を確かなものにしたと言えるでしょう。
加えて、17盗塁と今年は足の方でもアピール。
福地選手がFA人的補償で球団を去り、機動力低下が心配されましたが、
栗山選手と中島選手が積極的に走るようになったことで、機動力は落ちませんでした。
ホームランの多さが目立つライオンズ打線ですが、シーズン序盤はそれほど打てるわけではありませんでした。
そういった時期に積極的に走ったことで、機動力に対する警戒感に繋がり、
打線の爆発力を作り上げていったように思います。
今後もその走る姿勢を貫いていってもらいたいです。
8・9月はやや走るケースが減っていただけに、そこが今後の短期決戦に向けての鍵でしょうね。

中島選手は首位打者争いを繰り広げるなど、.331 21本 81打点 25盗塁をマーク、
北京五輪出場の関係もあって目標のトリプルスリー達成はなりませんでしたが、
中島選手の存在感をチームの内外に示した飛躍の年になったように思います。
今季の成長はなんといっても、四球の多さ。
後ろの打者の問題もあるでしょうが、今年の中島選手は追い込まれても簡単に終わることがなく、
ファールで粘って四球を勝ち取るというケースが多々ありました。
それが打撃の調子の波を少なくすることに繋がり、高打率の要因になったのだと思います。
カブレラ・和田選手が抜けた代わりに、中村・GG佐藤選手といった長距離砲が活躍しましたが、
打線の中でもっともマークが厳しかったのは間違いなく中島選手でした。
昨年以上に厳しく攻められる中で、これだけの結果を残したことは高く評価したいです。
若いチームを中島選手が引っ張りましたよね。
MVP争いは、まず間違いなく、中村剛也選手との一騎打ちになるでしょうが、
シーズンを通しての貢献度を考えると、中島選手がMVPに相応しいかと。
そう思わせる存在感が出てきたのが今季の中島選手の成長の証なのでしょう。
完全にチームの主軸となりました。

この1・2・3番打者が1年を通して安定した成績を収めたことで、
後ろを打つブラゼル・GG佐藤・中村剛也・細川・ボカチカ・後藤武敏選手らといった
長打力を秘めた打者達にかかるプレッシャーを減らし、
常に一定の得点力をキープさせていたように思います。
彼らの存在がシーズン198発という強力打線を作り上げた要因だと思っています。


勿論、ホームランを量産した上記選手を含め、各選手が各時期に良い活躍を見せました。
前半戦を引っ張った功労者はGG佐藤選手。
中島選手とともに、ライオンズ打線を牽引してくれました。
7月辺りからやや失速をし、北京五輪では散々、帰ってきてからは故障と、
後半戦は良いところを見せられませんでしたが、早く故障を直し、
チームへ帰ってきてもらいたい選手です。
後半戦を引っ張ったのは46本塁打を放ち、ホームラン王決定の中村選手。
交流戦明けからホームランの量産ペースが上がり、
9月頭頃から5番に定着するようになり、勝負所でのタイムリーヒットが出だすなど、
一発屋だけに終わらない主軸としての活躍をしてくれるようになりました。
中村選手の成長がなければ、今の阪神のように危ない状況に追い込まれていたかもしれません。
後半戦の中村選手の活躍が優勝を確かなものとしてくれました。
27本塁打のブラゼル選手はシーズン序盤に爆発、
20本塁打のボカチカ選手は4月後半から交流戦前と8月の期間に爆発、
12本塁打の後藤武敏選手は交流戦明けから1軍に登場し、
主に8月に5番定着を果たし、後半戦のGG佐藤選手の打撃の穴を埋めてくれました。
各選手がそれぞれの時期に活躍したことで、チームの波をなくすことができました。
選手層の厚さが光る今シーズンのライオンズでしたね。

層の厚さという意味では、ベンチでチームを引っ張りながらも、
起用された所で結果を残したベテランの江藤選手と平尾選手、
規定打席未到達ながら.302をマークすなど完全復活の佐藤友亮選手、
故障があったもののシーズン終盤は好結果を残したキャプテン・赤田選手、
不慣れなファースト守備もこなした石井義人選手、
ブラゼル選手不在時には4番も打った大島選手、
レギュラー以外の選手も、起用された所で着実に結果を残してくれました。
若手ではオープン戦で好結果を残しながらもシーズンでは壁にぶつかり、
故障もあったものの.264と一定の成績を挙げた松坂健太選手、
北京五輪期間にショートを守った黒瀬選手、
控え捕手だったもののシーズンを通してベンチに入った銀仁朗選手など、
若い選手達もそれぞれの働きをしてくれました。
1・2・3番の安定感と、野手の層の厚さが、
今年のライオンズ打線の凄さだったように思います。


長くなったので、投手編は明日以降ということで。
今日はこの辺で。でわ。

2008年10月03日

CSパの出場チームが決定

1日の試合により、3位が日ハムと決まり、
クライマックスシリーズ・パリーグは、
西武・オリックス・日ハムの3チームによる争いとなりました。
シーズン後半の戦い方からすれば、この3チームは妥当なんでしょうが、
シーズン前のことを考えれば、この3チームを予想した人はいないんじゃないかと…
西武・オリックスの1・2位を予想した人は凄いですよ(^^;
私は日ハムが厳しいかなぁと戦前予想していたものの、
なんだかんだで3位に入ってきていますからね。優勝チームの底力を感じます。
逆にソフトバンク・ロッテはまさかのBクラス転落といった印象、
混戦が予想されていたとはいえ… いやはや、野球は恐ろしい。

クライマックスシリーズは西武の本命は変わらないものの、
優勝経験のある日ハムの戦いぶりに注目といったところでしょうか。
オリックスは初戦のダルビッシュ投手を打ち崩せるか否かにかかってます。
第一ステージはやはり初戦を落とすと痛いですからね。そういう意味では日ハムが若干有利か。
そうなると日ハムの優勝経験が生きてくるわけで、
優勝目前で思うように戦えなかった西武が力を出し切れるかどうか。
力を出せれば、アドバンテージもありますので、西武でしょうが…
日ハムの優勝経験がここに来て不気味に映りますね。


◆プロ野球 オリックス・清原和博選手の引退試合
1日は西武の試合もあったので、PCを2台起動して両方で動画観戦してました(爆)
清原選手の引退試合は良かったんじゃないですかね。
注目の打席の方は4打数1安打1打点2三振。
3打席目のタイムリー2ベースは嬉しかったですが、あれがスタンドまで届かないようだと…
…引退も仕方ないのかなと思えました。
それでも最後にヒットを打って、打点を挙げたことは喜ばしかったです。
清原選手といえば、チームの勝利のための打点ですからね。

セレモニーの方はライオンズの試合を見ていたこともあり、やや引っ張りすぎたのではないかとも。
派手なセレモニーとは対照的に、
引退の挨拶は記憶に残るようなフレーズを多用するような雄弁なものではありませんでしたが、
先日の西武ドームでの胴上げ等のお礼を述べるなど、
清原選手らしい「律儀さ」が表れた爽やかな挨拶だったと思います。

清原選手が引退かぁ… 一つの時代が終わった感じがしますね。
桑田投手も野茂投手も引退。
80年代後半から90年代、プロ野球を沸かせた選手の立て続けの引退に際し、
一抹の寂しさを感じます。
大舞台に強い新たなヒーローの登場を心待ちにしたいです。


◆プロ野球 西武の連敗がようやくストップ
1日の試合でロッテに9-5で勝利し、連敗が7で止まりました。
試合展開としては楽勝だったはずなんですが… どうも涌井投手がピリッとしない。
最低限の所では踏ん張ってくれたので、何とか10勝目を挙げることができましたが、
5回持たずにKOしてしまうんじゃないかという内容…
クライマックスシリーズに向けて不安を残しちゃいました。
抑えのグラマン投手も膝に痛みが走ったようですし…
故障者の回復がクライマックスシリーズのライオンズの課題になりそうですね。

でも今シーズンの優勝はライオンズファンからしても「まさか」ですよね。
去年の今頃のことを考えれば、今年の好成績は全く予想できませんでした。
伊東監督辞任、渡辺2軍監督就任、デーブ大久保打撃コーチ就任、
和田選手がFA、カブレラ選手を引きとめずに自由契約… 全てが暗雲でした(苦笑)
それが蓋を開けてみればデーブ大久保打撃コーチが名コーチで、
シーズン200発に迫る強力打線を作り上げるなんて思いも寄りませんでした(^^;
まぁ、巷で言われているよりも打線は悪くないだろうとは思っていましたが、
ここまでの得点力を生んだのは予想外でした。
躍進の要因はアーリーワークでしょうね。
シーズン中でも早出特打ちを欠かさない豊富な練習量が、
チーム全体の打撃力を大きく向上させたのだと思います。
とりわけ大きかったのがキャンプで徹底して行われた高速ティー。
結果として下半身を使った打ち方が身に付き、低めの球の対応力が著しく向上したように思います。
まさにデーブ大久保打撃コーチ様様ですよね。
昨年はコーチとしての手腕を疑問視して、すいませんでした。マジすいませんでした(^^;

シーズン全体の流れで見ると、今年は各選手が上手く噛み合ったように思います。
シーズン序盤は新戦力の活躍が目立ちました。
FAで加入した石井一久投手の好投、FA人的補償で入団した岡本真也投手のリリーフでの活躍、
ブラゼル・ボカチカ選手の長打連発といったように、
新加入の選手の活躍でチームは波に乗ることができました。
シーズン中盤は中堅・ベテラン選手の復活が目立ちました。
先発投手では帆足投手が1点台の防御率を維持するなど抜群の安定感を見せて完全復活、
また許銘傑投手が谷間先発・中継ぎと交流戦等で活躍を見せ、
リリーフでは正津投手が好投を見せ、抑えに繋ぐ勝ちパターンの一角にまで定着しました。
打線では交流戦明けから合流した後藤武敏選手が活躍し、
五輪期間中には5番に定着するなど、中島・GG佐藤選手の穴を感じさせない活躍を見せました。
そしてシーズン終盤は我慢強く使ってきた若手選手の成長が目立ちました。
序盤は打ち込まれることが多く、2年目のジンクスをささやかれていた岸投手が、
8月以降は負けなしの安定感抜群の投球を見せるなど、エース級の活躍を見せ、
リリーフでは序盤は不安定だった大沼・小野寺投手も安定した投球を見せるようになり、
打線では2番栗山選手が3割を越す高打率に70打点以上をマークすなど、
勝負強い打撃に高い出塁率でチームに貢献し、
完全に一発屋だった中村剛也選手は交流戦明けからホームランを量産し、
現時点で46ホーマーでホームラン王確実、勝負どころでの一打も出るようになり、
主軸としての活躍を見せるようになりました。
新戦力の活躍、中堅・ベテランの奮起、若手の成長、
それぞれが上手く噛み合ったのが今シーズンのライオンズだったように思います。

2008年10月01日

埼玉西武ライオンズ、優勝?

23日に優勝を逃して以来、連敗続きで7連敗ですか。
その間にオリックスが負けて、26日に優勝決定、それでも負け続けて…
…ここまで負け続けると、さすがに優勝したという感じが…(苦笑)
他球団はクライマックスシリーズ争いが激しいですし、
気持ちの面で一歩劣るとはいえ… ちょっと心配になっちゃいますよね…
まぁ、でも逆にここまで来たら、残り試合全て負けちゃった方が、
優勝のありがたみが薄れちゃって、
クライマックスシリーズに向けて気合が入るんじゃないかと思ったり。
もう今季の公式戦は勝たなくていいんで、
その分をクライマックスシリーズにぶつけて欲しいっす(^^;

しかし1勝するのがこうも大変だとは… いい勉強になってますね。


◆西武ネタ 高木浩之選手が引退
28日の試合に高木浩之選手の引退セレモニーが行われ、
14年間の現役生活に幕を下ろしました。
高木浩之選手というと、東尾西武時代の代表格の一人で、
小兵ながらも三振せずに粘るしぶとい打撃、軽快な守備、
そして何よりも体格と風貌を上回る勝利への執念・気迫が魅力の選手でした。
ライオンズの選手の中でも最も執念を感じる選手で、
チームを鼓舞するようなヘッドスライディングは深く印象に残ってますね。
東尾西武時代以降、どちらかというとプレースタイルがスマートな選手が多かった中で、
一人泥臭く勝利を掴もうという姿勢は、ファンを大いに勇気付けてくれたように思います。
だからこそ、東尾西武以降も、伊原・伊東監督時代にもレギュラー・準レギュラーと活躍し、
チームを、ファンを、プレーで引っ張ってくれたのでしょう。

惜しむらくはその全力プレー故に怪我が多かったことでしょうか。
結果的に大きかったのが視力障害、これでレギュラーを失ってしまい、
その後の故障で1軍から姿を消すことも多々…
プレーを見る機会が減ってしまったことが残念でした。
今後は指導者としての道を歩むようなので、
そのガッツを、魂を、若い選手達に注入してもらいたいです。
今、ガッツある選手というと、栗山選手ぐらいですからね。
熱い魂を感じさせてくれるような選手を増やしていって欲しいです。


◆西武ネタ オリックス・清原和博選手が引退
引退を表明しているオリックス・清原和博選手の引退セレモニー(?)が
西武ドームの最終戦でも行われました(本当のセレモニーはオリックス最終戦)。
試合終了後は球場一体が清原コールで一色…
自分もライオンズファンになった理由として、
清原選手の存在があったので、その気持ちはよく分かりました。
試合後は清原選手の黙示の挨拶で始まり、
渡辺監督の花束贈呈、そして1塁ベース付近での胴上げ。
胴上げは西武の選手だけで行われる雰囲気だったものの、
そこにオリックスの首脳陣らが急遽走りつけて、両軍による胴上げという今までにない試み、
清原選手の存在感を感じさせる光景でした。
最後は背番号3を付ける中島選手が清原選手とユニフォーム交換、
オリックスの背番号5・清原和博選手は西武球場を去る際には、
西武時代の背番号3のユニフォームを着て去っていくという粋な光景で終わりを迎えました。
やっぱりライオンズのユニフォームで背番号3には来るものがありましたね。
オリックス側には失礼かなとは思う一方、
ライオンズファンとしては非常に嬉しい最高の演出でした。
中島選手も最後に良い演出をしてくれましたよね。
ファンには最高の贈り物となった気がします。

そんな感じで試合後のセレモニーは良かったんですが、
できることならば、試合内で清原選手の出番を設けて欲しかった…
もっとも、オリックスもクライマックスシリーズ出場権がかかっていて、
接戦で起用する場面がなかったという事情は分かるんですが…
9回に1アウト1・3塁、10回に1アウト3塁という場面で、
球場は清原コールが起こっているのにも関わらずに、スクイズってのはどーよ?、と。
9回は失敗、10回は成功でそのまま勝利、
オリックスの勝ちは勝ちなんでしょうが、野球って何なんだろうなと正直思いました。
まぁ、つまんねぇ、の一言に凝縮されちゃうんでしょうが。
1度目は分かるけれど、2回目はないよなぁと。
それでも敢えてスクイズを貫いた大石監督の勇気は買いますが… ねぇ?
例えピンチの場面であっても、西武バッテリーは直球勝負に行ったでしょうし、
代打で起用されれば、ホームランを打ちたいという気持ちのある清原選手でも、
この場面は勝利にこだわって犠牲フライを打ち上げてくれる、そんな場面だったはずです。
それをライオンズファンは確信していたし、負けてもいいから清原選手の打席を、
そう思っていたのにも関わらず、それをスクイズでぶち壊しやがったのは、
正直気持ちいいものではありませんでした。
ファンを大いに裏切った大石采配にばんざーい。
この借りはクライマックスシリーズで返す。
そんな新たな決意が芽生える瞬間でした。