日本シリーズ
プロ野球日本シリーズはジャイアンツが2連勝し、大きくリードを奪いました。
まぁ、予想通りというか、こんなものでしょう。
クライマックスシリーズ・ファイナルステージで苦しんだジャイアンツと、
糸井選手の絶好調に引っ張られてストレート勝ちした日ハムとの差でしょうね。
全体的に日ハムは振れていませんし、このまま終わる可能性は高いです。
盛り返すとすれば、札幌ドームの雰囲気がどうなるかでしょうね。
CSでは満員にならず、勝ち慣れを指摘された北海道のファンですが、
この2連敗で火が付いて応援に力が入るか、それとも2連敗で諦めムードになるか、
移転前の北海道は巨人ファンが多かった場所ですし、球場の雰囲気が勝敗を分けそうです。
◆どうでもいいネタ
女子プロ野球の記事なんですが、
「チーム侍」というチームにリリーホワイトという選手がいるそうです。
すんげー、どうでもいい話ですが。リリーブラックという人もいるのかな?
◆プロ野球ネタ 沢村賞にソフトバンク・摂津投手が選ばれる
先発完投型と言われると、疑問符を付けざるを得ないんですが、
数字的には素晴らしい結果だけに、無難な選考だったかもしれません。
…まぁ、半分近くはライオンズの貢献度なわけですが(苦笑)
今年に限って言えば、該当者なしで良かった気もします。
でも、今年の摂津投手はソフトバンクのエースになったことは確か。
その点は、多いに認めるところです。
◆プロ野球ネタ 日ハムの大谷投手の強行指名を受けて、田沢ルールを再検討
いわゆる「田沢ルール」とは、ドラフト指名を拒否してMLBと契約した場合に、
契約終了後に帰国してから2年間(高校生なら3年間)はドラフト指名を見合わせる、
という内部規則のような、紳士協定のような曖昧なルールです。
日本のプロ野球のOBからは規則強化や維持を主張する声も聞こえてきますが、
仮にこの規則が徹底されてしまいますと、独占禁止法違反の疑いが強まります。
最初に「内部規則のような、紳士協定のような」とお茶を濁したのは、
球団組織側はそれを分かっている故に、敢えて曖昧にしているわけです。
さすがにドラフト制度自体が違反しているとまでは言われないでしょうが、
この条項を理由に間接的に制度改革を求められることは十二分にありえることです。
ごく簡単にその理由を説明しますと、
独占禁止法というのは新規参入を阻止しちゃダメだよという話なのですが、
こういう形で指名凍結期間を設けてしまうと、選手の経済活動が阻害されるだけでなく、
新しい選手の流入をも阻止することに繋がってしまい、
リーグの活性化とならず、スポーツビジネスのチャンス自体が減ってしまいます。
同じ制限ルールであっても、FA制度のようなプロ選手のための制度の場合は、
選手会と球団組織間の労使交渉を通じて話し合うことができますが、
ドラフト制度のようにプロ選手としての身分を持たないアマチュア選手では、
対等な交渉能力を持たないために、不利益な契約を結ばされかねず、
相対的に保護する必要性が高まります。
つまり、「弱い立場を利用して、ハブにしていじめちゃダメだよ」と、そんな話です。
ということで、「田沢ルール」は廃止か改変をせざるを得ません。
問題があるのは帰国後の指名凍結期間なわけで、MLBとの契約後2年間とすれば、
問題の程度は著しく小さくなり、独禁法違反とまでは言われないでしょう。
報道では、ドラフト指名球団に帰国後の優先交渉権を与える案があるそうですが、
短期的にはそれで解決しても、中長期的には選手の流出を促進する結果になってしまいます。
なぜなら、日本の球団はMLB志望の選手も青田買いのようにポンポン指名してしまい、
それがドラフト指名選手に国内球団か海外挑戦かの2択を与えることに繋がり、
国内に帰る場所があるなら、若いうちは挑戦しようと思う選手が増えるのは間違いなく、
却ってMLB挑戦志望の選手を増やすだけです。
例えるなら、実家が旅館の音楽志望の若者は、後先考えずに音楽でできる、そんな話。
結果的に強行指名の是認と海外挑戦に拍車をかけるだけで、何の解決法になりえません。
そもそも、このルールは日本復帰を想定してのルールなわけで、
アメリカで骨を埋める覚悟の選手を引き止める効果が露でもあると思えません。
最近は恥も外聞もなく、簡単に日本復帰したりしてますが、
以前は一度海を渡ったら成功するまで帰らないという、
団塊の世代の集団就職のような雰囲気があったんですけどね…
そういう意味では、気品もなにもない、自分達の都合だけのルールという感じがしてしまいます。
美しくないし、味もない規則。悪法って奴ですね。
それにしても、こういう規則を作ってしまう内向きな考え方が、
若者のメジャー志向に拍車をかけていることが、老人には分からんのかね。
小せぇんだよ、考え方が。考え方が小さいから、考え方の大きいメジャーへ行くんだよ。
あらゆる意味で、「器」が小さいんですよ。そこを見透かされていることに気づけよ。
二言目には「日本のプロ野球を守るため」、もうその時点で国内しか見てないでしょ。
勝負するまでもなく、日本プロ野球は国内リーグに過ぎないわけで、
その点、中南米から多くの選手を含んでいるメジャーリーグは規模と考え方が違います。
日本も外国人枠を撤廃するぐらいの気概を見せないと振り向いてもらえませんよ。
日本の韓国・台湾・オーストラリアを主体とするチームがあっても面白いじゃないですか。
そういう発想が日本にない時点で、若者がメジャーへ憧れるのは必然ですよ。
老人の器の小ささを若者に押し付けてはいけません。
◆プロ野球ネタ 引き続き、日ハムの強行指名 「密約説」に関して
日ハムの強行指名があったことで、一部で密約説も囁かれているようです。
最初は馬鹿げていると一蹴しましたが、あながち否定できない面もあります。
私も先日まで知らなかったのですが、プロ志望届けは事後提出が可能みたいです。
日本学生野球憲章のプロ野球球団との関係についての規定の2条2項但書によれば、
日本のプロ野球球団以外のチームと交渉する場合は、ドラフト前2週間の期日以降でも、
書類を提出すれば交渉ができる、と書いてあるので、
最初からMLB挑戦だけと決めていたなら、プロ志望届けをドラフト前には提出せずに、
ドラフト終了後に提出しても十分だったわけです。
そういう意味では、大谷投手の決断がギリギリになってしまったことや、
「抜け道」があったことを考えると、全く隙がなかったとは言えない感じもします。
ただ、本人がこの事後提出が可能なことを知っていたとは思えませんし、
また、周囲の関係者がどれぐらい理解していたかも分からない面があります。
ひょっとしたら、周囲の関係者はMLB挑戦に反対で、知りながらも黙っていた可能性も…
大谷投手側が一枚岩ではない背景が「密約説」を完全否定できないものとしています。
もっとも、事後提出可能だったことが大谷投手の落ち度であったとは思えません。
大谷投手が事後提出可能なことを知っていたなら話は別ですが、
そうでないならば、それを告知すべき義務を負うのは周囲の大人や高野連、
強行指名した日ハムにあるわけで、一未成年者の過失責任を問うのは酷です。
例えば、大谷投手がMLB挑戦を表明した時点で、
高野連がプロ志望届けの一時撤回の意思を尋ねても良かったわけですし、
日ハムが強行指名を検討した時点で、あの会見が撤回の意思表示であったかを、
大谷投手に確認しておかなければなりませんでした。
こういった事態が起こるのは初めてでしたから、
そもそも、プロ志望届けの撤回が認められるのかも不透明ですし、
そういう意味では、制度が準備不足であった感は否めません。
私見ではあの会見の時点で撤回の意思表示があったと推定され、
撤回を禁止する規約や撤回可能な時期の定めもないため、撤回は有効だったと考えます。
まぁ、こればかりは当事者がどう考えていたかを整理しないと分かりませんね。
そんなわけで、今回の「密約説」は完全否定できない面はあるものの、
当日の大谷投手の反応からすると、やはり「密約説」の線は薄そうな印象を受けます。
ただ、今後、同様のことが起こらないとは限りません。
「メジャーリーグでやりたいけれども、マイナー生活は嫌だな、
でも海外FA権を待つのは長すぎるし… それならば、ポスティングに寛容な球団、
強行指名する可能性の高い日ハムに指名してもらえばいいんだ」、とか思いかねない。
晴れて日ハムが単独指名、5年後ポスティングでメジャー、本人も球団も満足。
今後、そういうケースが出てくることは否定できないでしょう。
そのためにも、強行指名失敗時の罰則を設けたり、
そもそもMLB志望選手はドラフトとは別扱いにするなど、制度改革が必要でしょうね。
まぁ、でも、こうなってしまうと大谷投手は、進むも地獄、退くも地獄ですね…
進んでこれまで通りメジャー挑戦を続ければ、
ストーカー(ハム)に追いかけられて3月31日までMLBと契約交渉ができず、
退いて日ハムに入団することを決めれば、
今度は密約説が現実を帯びてきて、他球団から卑怯者と罵られる。
ただ、少なくとも現時点でプロ野球に特に関心のない一般の層は、
「行きたいなら行かせてあげれば」感覚ですので、
一度決めたことを翻す方がダメージが大きくなると思われます。
周囲の大人がしっかりと守ってあげて欲しいですね。
◆ライオンズネタ 秋季キャンプが11月1日から開始
若手の多くが今日まで行われていた宮崎フェニックスリーグに参加していたこともあって、
本格始動は11月1日からみたいです。
宮崎フェニックスリーグでは、細かい結果は分からないものの、スコア等を見ると、
投手では中崎投手、松下投手、田中投手、
野手では田代選手、斉藤選手、坂田選手、駒月選手らが結果を残したようです。
中崎投手は同期のヤクルト・赤川投手に水を空けられ、弟の広島・翔太投手にも抜かれ、
立場的にも苦しくなりつつありましたが、
ここで先発として結果を残して、踏み止まった印象です。
チームとしては、菊池雄星投手に続く左の先発がもう1枚は欲しいですから、
武隈投手が手術明けということで、小石投手と先発枠を争ってもらいたいです。
松下投手は1年目から怪我に泣かされ、ここまで2軍でもほとんど投げていませんでしたが、
今年の後半ぐらいから投げ始め、フェニックスリーグでは好結果を残したようです。
田中投手も先発にリリーフにと頑張りを見せ、
若い2人の右腕もリリーフ争いに加わって来そうです。
野手では田代選手はほとんどの試合で1番打者を務め、好結果を残した模様です。
来季は先輩の秋山選手のように大きく羽ばたいて欲しいですね。
斉藤選手はCS1試合目の終了後に降格となり、2試合で3発を放つなど大当たり、
今年は1軍でも2ベースを放つなど、長打も見られただけに、
2軍での長打力を発揮すれば、若き大砲候補として注目を浴びるかもしれません。
坂田選手は1軍昇格直後は結果を残すも、時間とともに不振に陥り、
もうダメかと思いましたが、フェニックスリーグでは4番に入って結果を残し、
なんとか踏み止まった印象です。
左の大砲候補として、ここで負けて欲しくないですね。
駒月選手はホームラン1本に終わったものの、その1本が今後に繋がります。
中島選手のルーキーの時は体力づくり優先で2軍戦にはあまり出場しなかったものの、
フェニックスリーグでの初本塁打がその後の飛躍へと繋がっていきました。
この1本を大事にし、来年以降の活躍を期待したいですね。
その他にも野手転向の木村選手が3番を打つ試合もあったようですし、
派手な活躍はなかったものの、結果を残していることが伺えます。
話を戻して、秋季キャンプではドミニカ出身の3人の外国人選手をテストする模様です。
アニェニル・メンドーザ投手(22歳)、デイビー・バティスタ内野手(24歳)、
アブナー・アブレイユ外野手(23歳)、とまだ若い3選手で、
外国人枠は、順調なら、今年の4選手で埋まってしまうので、
おそらく育成枠での入団となるのだと思われます。
昨年からの統一球の導入と広いストライクゾーンによって、外国人選手の成績も落ちてしまい、
この2年で結果を残した新外国人選手は、ヤクルトのバレンティン選手とミレッジ選手、
オリックスの李大浩選手、ソフトバンクのペーニャ選手ぐらいで、
他は日本での経験が豊富な外国人選手と、新外国人選手のリスクも高まっています。
そういうことを考えれば、日本で外国人選手を育てていくことも必要となってくるでしょう。
こういう流れが日本プロ野球の国際化を進め、外国人枠の緩和・撤廃に繋がるかもしれません。
…しかし、名前だけ見ると、すげー活躍しそうな3人ですよね(笑)
特に野手はドラフトで補強できなかっただけに、右打者2人が合格になることを期待したいです。
さて、現有戦力の方に話を戻しますと、ドラフトが投手補強優先となって、
野手補強が十分にできなかった分、戦力の底上げは必要不可欠です。
成長を期待する選手は、浅村・炭谷・永江・熊代選手の4選手ですね。
まずは、来季の予想オーダーの今季の成績と来季に期待する数字を記しておきます。
打率 本 点 盗 打率 本 点 盗
1(二)浅村 .245 7 37 13 .300 15 60 30
2(中)秋山 .293 4 37 10 .300 10 60 20
3(左)栗山 .289 2 33 3 .310 5 80
4(指)中村 .231 27 79 2 .270 30 80 3
カーター .294 4 27 .290 10 40
5(一)オーティズ286 9 21 .280 20 70
6(三)ヘルマン .270 3 60 41 .290 5 70 50
7(右)大崎 .269 1 22 1 .290 3 50
熊代 .270 0 14 2 .280 1 40 20
8(捕)炭谷 .194 0 23 .250 5 40
9(遊)片岡 .225 2 19 8 .270 5 50 50
この中で、秋山・栗山・オーティズ・ヘルマン選手は達成可能な範囲でしょう。
打点を少し高めに設定していますが、想定チーム打率2割8分(笑)なので+10。
中村選手とカーター選手は二者択一で、復帰時期によって数字は異なりますが、
2人で40発120打点以上(代打込み)をマークすることを期待してます。
この中で、高いハードルを設定しているのが、浅村選手と炭谷選手です。
浅村選手はいきなり3割と高い数字を敢えて設定しました。
それだけ期待していると思ってください。私は浅村選手の素質を高く買っています。
入団当初は中日・井端選手のような実戦的なしぶとい打者になると思いましたが、
昨年から長打力が想像以上に伸び、そこに和田選手の長打力を足した感覚、
つまり、粘り強い中島選手、そんな将来イメージ像が出来上がりつつあります。
今年は右方向への長打力が伸びたものの、フェンス際で失速する打球も多く、
それがフェンスオーバーするだけのパワーが付けば、
ホームランは倍増以上、打率も1分以上は上がるでしょう。
また、集中力のない時は簡単に凡打してしまう安定感のなさ、
精神的ムラッ気が今季の打率の悪さの原因だと言えますから、
そこを直せば、打率も2分近くは上がるでしょう。
普通にやっても2割8分以上、さらにそれを超えてもらいたいのが私の願望です。
浅村選手に有効なのは「責任」を与えることですね。
今年もセカンドを守らせたり、1番打者を打たせることで、集中力が増すなど、
役割を与えることによって燃えてくるタイプの選手です。
敢えてプレッシャーを与えること、お前が打たないと優勝できないんだ、
そういう主軸としての役割を与えることで、精神的ムラッ気が解消し、
好成績に繋がってくれると思います。
来季は「1番セカンドはお前に任せる」、そういう気持ちが大事でしょうね。
もう1人、頑張って欲しいのが炭谷選手ですね。
今年は正捕手としてマスクを被り続け、高い盗塁阻止率と固いブロックで、
守備面ではMVP級の活躍を見せてくれましたが、
打撃の方は2割を切るなど、寂しいものでした。
それでも右方向への打撃が向上しており、下地はかなりできています。
あとはそれを結果に結び付けられるかどうか。
捕手という面を差し引いても、2割5分近く、40~50打点は稼いで欲しいです。
炭谷選手が攻守に渡ってチームを引っ張っていけるようになれば、
ライオンズは強くなります。
あとは成長段階の熊代選手の盗塁数の向上、俊足で2個は少なすぎ、
代走を含めて20盗塁以上はしてもらいたいところです。
それと高卒2年目を迎えることになる永江選手、
具体的数字はまだ論じれませんが、2割以上は打って欲しいところ。
高卒1年目で2軍で2割5分以上打てることはセンスがある証拠ですし、
今年の1軍のような成績になることはありえないです。
来季は守備中心の起用になるでしょうが、2割そこそこぐらいは期待したいです。
しかし、取らぬ狸の皮算用と言いますが、
これだけの数字を残してくれれば、優勝なんて簡単でしょうね(^^;
ホームランこそ4番・5番に期待するところが大きいですが、
ヘルマン・片岡選手で100盗塁、浅村・秋山選手で50盗塁ですから、
打率と機動力が半端ないことに(^^;
これだけ上手く行くと最高だよね。
でも、実現不可能な数字ではありませんから、
この秋はしっかりと鍛え上げ、目標とする数字に一歩でも近づけるようにして欲しいです。