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2018年04月28日

板門天宣言

韓国と北朝鮮との首脳会談が行われ、
朝鮮戦争の終戦と朝鮮半島の非核化を目指す『板門天宣言』が採択されました。
極東アジアで唯一残されていた冷戦構造の名残である、
朝鮮戦争による分断が解決の方向に歩みだしたという意味では、
歴史的偉業であることは間違いなく、後世にも評価される事案と言えます。

もっとも、実際は米朝首脳会談に向けた『地ならし)的な意味が強く、
全体としての方向性を定めた『原則論』に過ぎない面もあります。
宣言の中身は大方の予想通りで、
朝鮮戦争の終戦も当事国だけでは決められず、
アメリカと中国の意向に影響されやすいことは明らか、
朝鮮半島の非核化にしても具体的な中身は触れられておらず、
北朝鮮としてはアメリカに対して切るべきカードだという姿勢は明らか、
ある種の『通過儀礼』、予定調和の会談だったとも言えるでしょう。
それでも北朝鮮の外交交渉姿勢が本気だということは間違いなく、
アメリカとしても『非核化の用意がある北朝鮮』は交渉相手となり得るだけに、
米朝首脳会談に繋がる交渉結果だったことは間違いありません。

日本人拉致問題が触れられなかったことも『予定調和』に過ぎず、
韓国からすれば、他国の問題で北朝鮮の不興を買う必要もなく、
アメリカの動向と対応は当然話題に挙がったでしょうが、
日本の動向と対応を話し合うぐらいまで仲が進展したとも思えません。
そもそも、自国の問題を他国にお願いしている時点でどうかしてます。
北朝鮮側からすれば、現時点での日本の利用価値は全くなく、
昨年夏辺りに拉致問題の情報提供を突破口に北朝鮮が接触してきたのが、
ある意味で最後のチャンスだったわけで、
それを信じられなかった安倍政権のミス、これを取り返すことはもうできません。
もはや日本の求める拉致問題の解決は、
朝鮮半島の非核化を始め、全ての問題が解決した後にしか図られない気がします。

それよりも問題なのは、仮に米朝首脳会談が物別れになった場合、
北朝鮮から攻撃を受けるのは韓国ではなく、日本になったということですよ。
安倍政権は本音の所では交渉に消極的で、
米朝首脳会談が不調に終わって「そら見たことか、北朝鮮は信じられない」と
己のメンツを潰さないためにそう言いたいのかもしれませんが、
その結果は9割方戦争ですからね?
そのうち、5割ぐらいの確率で日本に核ミサイルが飛んでくるでしょう
『もう半分は化学兵器テロである確率)。
いずれにせよ、戦争の第一ターゲットは日本になりました。

北朝鮮と本気で戦争をする気があるなら、それで構わないと思いますが、
当然、東京は放射能汚染されて住めなくなりますし、
多くの人の命が奪われるのは間違いありません。
もはや我々の運命はトランプの肩に委ねられているという、
非常に危ない状態であることを認識しなければなりません。


◆ニュースネタ 財務省がセクハラを認定、福田氏を処分へ
というか、最初の調査報告の時点でこれぐらいやれたのでは?

福田氏が女性記者との会食を認めていたのなら、
状況的には週刊新潮の報道の通りだったわけで、
携帯電話の履歴等もチェックできたはず。
最初の段階で「セクハラなどなかった」ではなく、
「状況的にセクハラがあった可能性がある」と認定した上で、
被害者にも話を聞きたいという流れにできたと思われます。
そうしていれば、財務省自体には何の問題もなかったわけで、
あわよくばセクハラを揉み消そうという魂胆が見え見え、
対応が後手後手に回ったとしか思えません。

今の時点で問題なのは、福田氏が何の謝罪の意思も見せていないことです。
財務省が最初から状況的にセクハラの可能性があることを認めていれば、
福田氏の会見等をセッティングできたはずで、
最終的には本人の意思次第でしょうが、謝罪の機会もあったかもしれません。
それが事務次官を辞めた後でこういう報告書を出されたところで、
被害者側への謝罪はどうするの?となってしまいます。

最終的には被害者の女性記者の意思次第でしょうが、
一連のやり取りを赤裸々に語られても構わないというのならば、
福田氏を証人喚問に呼んで、事実関係を明らかにすることもできるでしょうし、
もしもこれ以上騒がれたくないというのならば、
参考人招致で財務省の一連の対応を正すということもできるかと思います。
野党はテレ朝を通じて女性記者の意思を確認し、
財務省の対応並びに福田元事務次官への正し、謝罪へと繋げてもらいたいです。

財務省の一連の対応の流れ
こちら
まぁ、そんな感じだと思います。何やってんだろうな~
というか、テレ朝も報道ステーション関連の圧力文書で、
現・沖縄北方担当大臣の首を飛ばせるはずなのに、何ダンマリ決め込んでんの?
もうここまで来たら徹底的に戦えよ…


◆ニュースネタ TOKIOの山口達也が強制わいせつ容疑で記者会見
個人的には謝罪会見としてはギリギリ合格点だったかなと思います。
願わくばいずれTOKIOに復帰したいという『色気』はマイナスで、
原因となった『アルコール断ち』を宣言していればプラス評価でしたが、
そこは今後の対応として考えてもらいたい点です。
具体的な処分が明らかになった時に、
会見を開くのか書面での表明になるのか分かりませんが、
いずれにせよ、少なくとも1回は表明のチャンスがあると思うので、
そこでしっかりと触れてくれればと思います。

…まぁ、でも、再三、政治の最悪対応を見てれば、
どんな謝罪会見でもマシに見えるというものですが(苦笑)

自宅で飲酒していて、芸能関係者とはいえ、
未成年の高校生を呼んだことは不適切と言わざるを得ませんが、
最終的には被害者の処分感情次第だと思います。
被害者本人・家族に対して真摯な反省の姿勢を見せ、
将来的な芸能活動の復帰に理解を示し、抵抗感もないのならば、
それ以上、周囲が騒ぎ立てる話でもないように思えます。

それはある意味でハードルが低いように見えて、
被害者の心理的傷からすればハードルが高くもあり、
ケースバイケースなだけに、そこは黙って見守るしかないと思います。
被害者がTVに出ている姿を見て、チャンネルを変えたくなるようなら、
二度とTVに復帰することはないでしょうし、
逆に真摯に反省した姿を多くの人に見せて欲しいと願うなら、
早期にTVに復帰することもありえると思います。
そこは加害者と被害者の関係、非常に難しい関係ですが、
双方で決めることでしょう。

芸能人としての道義的な責任としては特に語ることもないです。
そこまで芸能人って性的なことを禁止させられるのか?
薬を使って強姦したとかいう話なら、芸能人云々以前に人としてアウトですが、
今回はそういう話ではないので、反応が厳し過ぎる印象もあります。
そこまで芸能人って潔白じゃないでしょ?
『できちゃった結婚』とか言ってる時点でアウトでしょ。
(まぁ、過去に山口達也もできちゃった結婚してますが(苦笑)
個人的には過ちを犯したら真摯に謝罪する姿勢を見せることの方が、
大事のように思えます。
過ちを全く犯さない人なんていないわけですから。
それで全てを奪ってしまうというのも、少し違うような気がします。

TOKIOからの脱退に関しては、他のメンバーが決めることでしょうが、
個人的にはそれをやった場合は「=TOKIOの解散」になってしまうかと。
昨年解散したSMAPと比較すると、
SMAPはSMAP花壇の中にそれぞれの花が別個に咲いてる印象で、
TOKIOはTOKIOという一つの大きな木から、
枝分かれして花が咲いている印象で、分割があり得ないぐらいに密接過ぎる。
SMAPが個を優先したのに対して、TOKIOはグループを優先した、
それ故に「やんちゃ坊主」的な位置にいた山口達也は、
いつまでも大人になれず、メンバーに迷惑をかけたとも言えるわけですが…
TOKIOであることを続けるのか否か、メンバーの結論が気になります。

個人的なことを言えば、これよりも嵐の松本潤の二股疑惑の話の方が…

2018年04月25日

セクハラ発言大臣・麻生太郎

「あいつはいつか絶対にやらかす」、みんながそう思ってました(苦笑)
財務省・事務次官のセクハラ疑惑の一連の対応を見ていて、
麻生財務大臣のセクハラに対する認識の低さが目立っていただけに、
そのうち、本人がやらかすんじゃないのかと思ってたら…コレだよ…

こちら
「はめられて訴えられたのではないかと、いろいろなご意見は世の中にいっぱいある」

これを加害者側の人間が言っちゃダメでしょう。
麻生大臣や財務省の正式な見解を述べたものではないとはいえ、明らかに余計な一言。
完全な責任転嫁、女性記者とテレビ朝日が悪いと言わんばかり。
よくこれで被害者に出てきてくれなんて言えますね?
被害者に寄り添う姿勢がまるで無い。
「セクハラなんてなかった。いいね? 納得しなかったら、もう取材受けないよ」、
そういうことですか、そうなんですか?

仮に、万が一、ハニートラップだったとしても、麻生大臣の対応はありえません。
ハニートラップが成功していたとするならば、機密情報が漏れていた可能性があります。
セクハラ自体は犯罪に問えませんが、公務員の秘密漏洩罪は間違いなく犯罪です。
それこそ軽々しく辞表を受け取るべきではありませんし、
財務省内での情報管理状況を徹底的に調べ直さなければなりません。
徹底調査の上で、情報漏洩がなかったとすれば、福田元事務次官の辞任理由が分かりません。
「マスコミが煩いから」一見まともにも聞こえますが、
仮に今回のセクハラ疑惑が全部嘘だったとすれば、嘘の報道で事務次官が辞めたことになり、
前代未聞、あってはならない悪しき前例になってしまいます。
事務次官は官僚のトップ、その省庁の顔でもあるわけですから、
国会対応・マスコミ対応をするのは当然のことで、反論があればしっかりすべきです。
あなたがまもとな反論をしたことがありますか?
全体を見ろ? 全体どころか一部分でも切り取って反論したことがありますか?
財務省内の部下がメモを取らないで官房長官に説明に行くぐらいですから、
おそらく記憶には自信があるのでしょう。
だったら、今月の取材内容の全体像をあなたが示してみたらどうですか?
酔っぱらって覚えてない? そんな状態で取材を受けて、守秘義務は大丈夫なんですか?
なんの説明もしていない。
事務次官としての仕事ができないんじゃなくて、してないんでしょ?
本当に事実に反するのであれば、徹底抗戦すべきで、職を辞すべきではありません。
マスコミの邪推による冤罪事件によって職責を追われるなんてあってはならない事例です。

逆に、簡単に辞表を受け取ったということは、その可能性がないことを意味します。
本音で言えば、財務省と麻生大臣は福田元事務次官がセクハラ発言をしたと思ってるわけで、
それこそ何の根拠をもって先の「はめられて~」発言をしたのか理解できません。
それこそ単純な批判かわし、責任転嫁としか思えず、
当該女性記者とテレビ朝日だけでなく、女性記者全体をを侮辱する発言だと言えましょう。

加害者側からハニトラ疑惑をかけられるということは、
女性記者からすれば最大の侮辱であり、
それを指示した可能性のあるテレビ朝日の名誉を棄損するものです。
福田元事務次官のセクハラとは別に、財務省と麻生大臣に対して、
侮辱罪・名誉棄損の提訴を行うべき問題です。
会見の場で絶対に言ってはならないことを麻生大臣は言ってしまったのですから、
断固とした対応を取るべきでしょう。
逆にテレ朝側がこれを否定しなければ、そういう目で見る人が増えるかもしれません。
絶対に放置しておけない問題です。

本当にハニトラだったとすれば辞任を認めるのは軽率すぎますし、
ハニトラの根拠がないのであれば、女性記者とテレビ朝日を侮辱する軽率な発言です。
これは見逃すことができません。
麻生財務大臣の任命責任・監督責任とは別に、
麻生財務大臣のセクハラ発言を追及する必要があります。


◆政治ネタ 野党の審議拒否の是非
賛否両論あろうかと思いますが、自分としては仕方ないかなと見ています。
反対意見があれば国会論戦でという正論は分かるのですが、
その国会論戦を政府・与党がまともにやろうという誠実な態度が欠片もないのは…
まともに国会が動いているなら兎も角、
ヒャッハーってな無法状態で参加しても意味ないじゃん?と思うわけでして。

今の状況で野党が審議に復帰しても、
森友学園問題は財務省が調査中と言って進展しない、
加計学園問題は柳瀬氏の参考人招致に止まるだけでなく、
出席者も昨年と同じなので単に手続きは正当であって、
首相の関与は全くなかったと言い張る通過儀礼にしかならないし、
防衛省の日報問題も暴言問題も基本的な調査が全く足りてない、
財務省のセクハラ問題も全く進展がないどころか、
辞任した福田元事務次官の説明するシナリオさえ存在しない、
ひたすら「セクハラなんてなかった」と言い訳するだけで反論にもなってない。

政府は働き方改革をやりたいようですが、
その中でも「女性の活躍」を打ち出しているわけで、
元事務次官のセクハラと、
一連の財務省・政府自民党の時代遅れのセクハラ対応を見ていると、
とても女性の社会進出を歓迎しているようには思えません。
相変わらずの「こっちにもホステス寄越してよ」と言わんばかりの、
女性を完全置物扱いした発言をする人達でまともな審議ができるの?

裁量労働制のデータそのものが杜撰で撤回せざるを得なかったように、
働き方改革をするための意識が低すぎることを
一連のセクハラ騒動は露呈してしまったわけで、
セクハラ問題の真摯な解決なくして審議入りはありえないと思います。

野党が国会に出ようが出まいが、どちらにせよ空転する杜撰な国会運営状況では、
野党が出席することによって、一連の問題を暗黙の承認をしかねず、
安易な審議復帰は誤ったメッセージを与えるだけのように思えます。
少なくとも、柳瀬氏の証人喚問、
財務省・セクハラ問題の真相解明と処分は最低の最低条件でしょう。


◆ニュースネタ 蓮池透氏が安倍総理の発言を批判
みなが思っていることでして…
「司令塔」って何なの? アメリカや韓国に指示できる立場にあんの?
それとも今の状況で直接交渉できる見込みがあんの?

この発言は拉致家族会の安倍政権に対する失望、
国民の進まない拉致問題に対する苛立ちを表す言葉であり、
安倍政権には痛烈な反省をもって受け止めてもらいたいです。


◆ニュースネタ クールジャパン事業の失敗
官が出てくると、ロクなことにならねぇ…
そもそも『クールジャパン』って何なの? その概念が何なのか分からない。
そして、それはクールジャパン事業を推進していた本人達も分からなかったのだと思う。
そりゃ失敗するわけだという必然しか感じられない。
誰か「ちーがーぅだろーーーー!」って言えなかったのかな?(苦笑)

経産省がまたもやっちまったという汚点ですね…

2018年04月21日

#YouToo

こちら

まさに目から鱗、その通りだと思いますね。
男性側から女性に対して「♯MeToo」を求めることが何とおこがましいことか。
「あなたも声をあげよう」では財務省の調査協力と何ら変わることがありません。

「♯YouToo」の精神で自らを省み、
常にセクハラではないかと自らを律していかなければなりません。
仮にセクハラ発言をしてしまったら、真摯に謝れば良いんです。
言葉が他人を傷つけてしまうことはよくあることなのですから。
私も安易に報道機関に「♯MeToo」を求めたことを反省したいです。

…しかし、それに対するコメントが酷過ぎる…
今こそ日本人が真摯にセクハラに向き合うべきだと思うのですが…情けない…


◆ニュースネタ 女性記者を『ホステス』と看做すことがそもそもの間違い
少なくとも女性記者はそれを『売り』にしようとは思っていないはず。
問題は送り込んだテレビ朝日の方で、そういう面も否定できません。
ただ、その発想で配置転換をしていってしまえば、
結局、女性は外で仕事ができなくなってしまいます。

以前、高度プロフェッショナル制度を導入した場合にも批判しましたが、
結果として高収入の専門職の労働拘束時間が増えすぎてしまい、
相対的に家事拘束時間が大きい女性が高プロを遠慮せざるを得なくなり、
女性が再び出世できない時代が来るのではないかという危惧を書きましたが、
上記のはそれと同じ発想ですよね?
女性記者を排斥しかねない危険な発想だと思います。

悪いのは「性」を切り売りしてると見做される女性側なのか、
「性」を切り売りしていると見做す男性側なのか。
答えは明らかに後者、仕事に対して「性」を持ち込む男性でしょう。
社会で活躍する女性は『ホステス』じゃないんですよ。
そんな当たり前のことにも気付かないで、
「職場に華があっていいね」とか言ってる男性が馬鹿過ぎる。
まぁ、個人的にレースクイーンまでなくすのは行き過ぎのようにも思えますが
(実際にレースクイーンをやってるのモデルの女性が多いわけですから)、
欧米はそこまで徹底しているわけですから、
『女性=ホステス』という感覚を捨て去る必要があると思います。

根本的な解決方法は「アクセスジャーナリズムを止めること」。
その通りだと思います。
個人的親交を元にしたリーク情報によるスクープでは、
取材対象との上下関係が生まれやすく、このようなセクハラ事件の温床となり、
批判的な記事を書きにくいのは間違いないです。

今日、当たり前のように読まれていた新聞が読まれなくなったのは、
各社が『エゴスクープ』にばかり走ったために、
結果として各紙が画一的な内容の事実の羅列になってしまい、
速報を載せられるネット記事の「迅速性」に勝てなくなったことが原因でしょう。
スクープの低下によって『新聞』である必要性がなくなってしまっているわけです。

今回のセクハラ事件をきっかけに、
メディアの取材体制が良い方に変わっていくことを期待したいです。


◆ニュースネタ 財務省のセクハラ・パワハラ問題
麻生財務大臣が「申し出てこないと、どうしようもない」と言い放ち、
集中砲火を浴びる結果となった財務省の調査報告ですが…
セクハラ事務次官が『言葉遊び』に興じていたという件や、
「弁護士に直接名乗り出てください」というのも衝撃的でしたが、
それ以前に調査内容の中身に最初は愕然とした記憶があります。
「あ、今回もまたやる気がないのね」と。

財務省は他に方法がなかったと寝言を言っていますが、
結局、財務省内でやったことと言えば、
セクハラ事務次官の聞き取りと関連民間企業へのヒアリングだけです。
セクハラ問題は言った・言わないになりがちなので、
当事者の言い分を確定するよりも前に、
セクハラが起こり得る状況にあったか否かを検証しなければなりません。

その意味で、セクハラ次官が女性記者と1体1で取材を受けたのか否か、
取材を受けた日時・場所はどうであったか、
セクハラ次官が女性記者を呼び出したのであれば携帯電話の履歴はどうだったのか、
そもそも財務省内で日常的にセクハラ発言があったのか否か、
女性職員への聴取は勿論のこと、男性職員にもセクハラ発言を見聞きしたことあるか等々、
セクハラの相手方の言い分を確認する前に、幾らでも調べることはあったはずです。

結果的にそれらを全て行ったのは週刊新潮側で、
状況証拠が固められている以上、セクハラ次官が幾らやっていないと叫ぼうとも、
世間の人はセクハラをやっていないとは見ることはあり得ません。
財務省の調査報告は全く内容が伴っていなかったと言えます。

それどころか、女性記者をある程度特定していたのにも関わらず、
名乗り出てくるよう求めたりしたことは、
財務省によるセクハラでありパワハラであり、
セクハラ報道潰しが目的であったとしか思えません。
それが世論の反感に火をつけ、個人の問題であったセクハラ騒動が、
財務省全体に波及してしまった理由です。

時期的にも安倍総理大臣の訪米と重なったのは政権にとって不運でした。
安倍総理は訪米前に更迭を決断していたものの、
麻生財務大臣が辞任を渋ったために、そのまま訪米するしかなかったようですが、
もしもそのまま安倍総理が日本に居たら、ここまで泥沼化することはなかったと思います。
少なくとも、麻生財務大臣よりはフェニミンな人ですからね。
自民党内ではマシな方(といっても女性保護主義者で平等主義者ではありませんが)で、
この問題がここまで泥沼化することはなかったであろうと予想します。
日米首脳会談そっちのけでセクハラ報道されたのは誤算だったんじゃないでしょうか。
この後、安倍総理がどういう決着を付けるのか、注目したいですね。


◆ニュースネタ 実り少なき日米首脳会談
その日米首脳会談ですが…懸念していた通りになってしまった印象です。
完全ゼロ回答だった貿易面の交渉はともかくとして、
日朝交渉の面では拉致問題の議題取り上げの約束を取り付け、
一応の面目躍如を遂げたと言い張るのでしょうが…

日本にとって拉致問題は平和条約の前提条件であるのに対して、
アメリカにとっての拉致問題はそうではありませんからね?
あくまでアメリカは外交カードの1つとして提示する約束はしたものの、
平和条約締結の前提条件として拉致問題があるとは言っていないわけで、
結果に結びつくかは相当疑問が残ります。
おそらく、北朝鮮に囚われているアメリカ人の返還交渉の中で触れられ、
北朝鮮側とすればアメリカ人の返還は受け入れやすい事柄と予想され、
日本人拉致問題も前向きに取り組むという灰色決着で終わり、
平和条約締結の話に影響は及ばさないように思えます。
結果としては、こちらもゼロ回答にしか思えないのですが…

今回の日米首脳会談で明らかになったのは、
やはりトランプ大統領が外交の主導権を握りたがってることでしょう。
米朝首脳会談に対しても、日本政府が思う以上に前向きで、
日本政府の建前、実りがなければ交渉にも応じないとは言ったものの、
明らかにやる気の方が勝ってますよね。
「どうだい、シンゾー。米朝首脳会談は画期的だろ? 褒めてくれよ」
というトランプ大統領の態度に対して、安倍総理は何と言ったのか?
下手な苦言で水を差したのか、
相手を立てつつも注文を忘れないしたたかさを見せたのか…
自分には前者をやっちまったとしか思えないんですがねぇ…

日米の足並みを揃えるどころか、
北朝鮮問題で不興を買ってなければ良いのですが…
仮にヨイショしてても、貿易面で一歩も譲らなかったでしょうから、
その影響はなかったと思いますが、なんとも言えない所。
どうにも隙間風が流れていた印象しかない日米首脳会談でした。
これでもう「安倍総理」である必要性はゼロになった感がありますねぇ…


◆ニュースネタ 北朝鮮が核実験停止を表明
とりあえず、日本政府はよく分からないなら黙っておいた方が良い。
今年2月からの北朝鮮の融和外交の評価がとことん的外れになってる可能性が高い。
北朝鮮は日本の報道をよく見ていますから、
そんな的外れの報道を見て、日本を嘲るように笑ってるとしか思えません。
それこそ「一喜一憂せずに事態を見守る」と言っておいた方がマシ。

今回の北朝鮮の動きは国内向けの宣伝準備だと思われます。
 ICBMが完成した⇒大国の仲間入り
 ⇒大国だからこそアメリカと直接交渉できる⇒金書記は偉大
アメリカが日米首脳会談で米朝対話に前向きな姿勢を見せたことで、
北朝鮮も米朝対話に応じる姿勢を見せた、ということでしょう。

もちろん、まだ核の廃棄をしているわけでもなく、
他にもミサイル基地があると思われますので、パフォーマンスの域は抜けませんが、
米朝対話が行われる流れが出来上がっていることは間違いないと思われます。


◆ニュースネタ 大学生が共産市議に暴行
普通にこの大学生はアホなのか?
「ひっかいたことは間違いないが、殴ってはいない」

……
………彼は暴行罪じゃなくて傷害罪で執行猶予付の実刑が欲しいのか?
自分では大学を辞めれないから、辞めさせてもらいたいとしか思えない。

暴行罪は有形力の行使なので、殴ろうがひっかこうが暴行です。
傷害罪は暴行罪の結果的加重犯と言われ、
「全治〇日という怪我・症状」の結果に対する罪なので、
皮膚をひっかいて傷を残した場合は傷害罪になります。
つまり、「傷害罪は間違いないし、暴行罪も当然ですね」となる。

……
………んー、高校生じゃあるまいし。大学生なんだかさ、さすがにねぇ…


◆ニュースネタ スルガ銀行の手口
破綻したスマートデイズと組んでたのがスルガ銀行だったということですね。
スマートデイズの経営方法自体が投資詐欺っぽく…
シェアハウス所有のローン返済とスマートデイズからの家賃収入とのバランス…
そんな長期間保証されるのなんて夢としか思えませんが…
オーナーからすれば、そこにスルガ銀行という、
一応まともな地銀が入っていることで警戒感を緩めてしまったのか…
そう考えると、スルガ銀行の犯した罪は大きいように思えます。

今後は被害者団体などの活動がさらに広がっていくでしょうし、
既にスルガ銀行の株価は下がっていますが、
今後も世論の反発は免れないはず…
なのですが、政治がそれ以上に腐ってるので、どうなることやら…

経営破たんとまでは行かないまでも、業務停止処分を受ける可能性はあるかも。
預金の退避が必要そうですな~
あとスルガの話は絶対に聞いてはダメですね(苦笑)

2018年04月20日

壊れた洗濯機

ふく田「ドラ〇も~ん! し〇ちゃんがセクハラで提訴するって言うんだ。助けてよ!」

ドラ〇「ふく田くん、ふく田くん、お風呂覗きは立派なセクハラ、犯罪だよ?」

ふく田「わざとじゃないんだよ。僕のは『ラッキースケベ』だよ(キリっ)!」

ドラ〇「結果が同じなら同じだと思うけど…仕方ないなぁ………(ゴソゴソ)
    『全自動洗濯機』~(タララッタラ~)」

ふく田「なになに、何の道具なの?」

ドラ〇「これはどんなに罪を犯しても、この『全自動洗濯機』にかければ、
    真っ白なシャツみたに真っ黒い罪を真っ白に変えてくれる道具だよ。
    これで君のセクハラの罪も真っ白さ!?」

ふく田「さすがドラ〇もん! 伊達に世界50ヶ国以上でアニメ放送されてないね!
    えーっと、この洗濯機の中に入ってボタンを押せば良いのかな。ポチっとな。
    (ブーン)
    うわ、うわ、うわ~ 目が回る~(グルグルグルグル~)
    (ポイッ)
    ぶへっ…あたた、酷いよ~ ドラ〇もん。でもこれで僕の罪も真っ白だ!」

し〇 「ふく田さん! なに! この釈明文は!
    みんなに配られてて、もう恥ずかしくて外を歩けないわ!?
    ふく田さんのバカ―っ!!!!!」

ふく田「あぁ!? し〇ちゃん、待ってよぉ~~~~
    ちょっと! ドラ〇もん。話が全く違うじゃないか!?」

ドラ〇「あれれ~ 完璧な釈明文だと思うんだけど。
   『ふく田くんにセクハラされた方が居れば、当方の顧問弁護士に直接ご連絡下さい。
    恥ずかしながら、時には女性にラッキースケベでパンツを覗いたり、
    お風呂を覗いたりしたこともありましたが、
    相手が不快に感じるようなセクハラ発言をした認識はございません』ってね。
    ふく田くんの身の潔白を証明してるよ? 逆に裁判も起こせるよ~」

ふく田「うわーん、実際にし〇ちゃんは怒ったじゃないか?
    こんなんじゃダメだったんだよぉ~~~ ドラ〇もんのバカぁぁぁ~~~~」

ドラ〇「ククク… 僕の看板を背負った局の女性社員にセクハラしておいて、
    逃げられるとは思わない事ですねェ…
    『ドーン!!!』」

…って、オチが違う作品じゃねーか!!(ツッコミどころ、そこ!?)
職人さん、ネタ動画期待してます(笑)


週刊新潮で報じられた財務省・福田事務次官にセクハラされた記者は、
テレビ朝日の女性記者であることがテレビ朝日の上司が会見を行って明らかにし、
18日夜に辞任会見を開いて潔白を表明した福田事務次官が
いけしゃあしゃあと嘘を吐いたことを明らかにしました。

セクハラされた女性記者は、記者クラブ内では特定されていたようですね。
福田事務次官がセクハラした記者が誰だか分かっていたのは勿論のこと、
財務省側もそれが分かっていながら、
あんな威圧的な文章を出したのは間違いないです。完全なるパワハラ。
おそらく、新潮に記事が載った時点で、
この女性記者は政治部で取材活動ができなくなったでしょうし、
公表しても、失うものは何もなかった、既に失ってしまった、のが実情でしょう。
全く謝罪のそぶりを見せずに、逆に「訴える」と言った福田氏に怒りを感じたでしょうし、
それが記者会見に繋がったのだと思います。

テレビ朝日が自社の記者を守れなかったことは残念ではありますが、
今後の取材活動を考えれば、報道できないというのも分からなくはありません。
新潮側に取材データを提供するなど、不適切であった可能性もありますが、
だからといって他に手段があったかと言えば難しく、
女性記者の立場もテレビ朝日の立場も、どちらも分からなくもありません。
おそらく、このような形で記者の人権が脅かされてる可能性は高いと思われます。
取材対象に暴言を吐かれることもあるでしょうし、
そもそも労働時間規制から外れてた生活を送ってることも確か。
公正な報道をするために、記者をどこまで保護するのか、
また行き過ぎた報道は何なのかは今後、国民目線で検討する必要があると思います。
政府がやるとロクなことになりませんからね…
民間の法曹団体や有識者、各種団体が自主的に協議を重ねて欲しいように思います。

…って、それでもセクハラを否定するのか、この馬鹿は。
「全体を見てくれ」なんて政治家の失言騒動みたいなことを言ってますが、
セクハラ発言は真面目な話の間に入れてもアウトですよ?
なんなの、あの脈絡のないセクハラ発言(おっぱい触っていい?)は、
サブリミナル効果みたいに、しれっと真面目な会話の中に入れておけば、
相手に分からない・問題ないとでも思ってんの? アホですか?
罰ゲームとして官能小説を読まされていたという可能性もなくはありませんが、
今どきの官能小説でもあんな下劣な内容は書かないぐらいだし(苦笑)
もはや付ける薬はありませぬ。根っからのセクハラ親父で完治の見込みなし!
財務省自体の、省庁全体のセクハラ体質・セクハラ不感症があるのは間違いないでしょう。
あなたがセクハラを否定するだけ、財務省全体、省庁全体、安倍政権全体が、
女性を見下している印象を抱かせるのが分からないのか?
もはや自爆テロ乙としか思えませぬ。

セクハラというのは森友・加計・日報問題と比べて、非常に分かりやすい。
だからこそ、致命傷になり得るわけで、安倍政権を潰した最大の功労者が、
まさかセクハラ疑惑(事実)になろうとは思いもよりませんでしたわ(苦笑)


◆ニュースネタ 女性記者の人権問題
自社社員のセクハラを明らかにしたテレビ朝日ですが…
確かに、女性記者が報道しようと願い出た時に、
『二次被害』を恐れて報道しなかった責めは受けるべきだと思いますが、
この『二次被害』の意味は、女性記者のプライバシーが晒される恐れと、
テレビ朝日全体が取材活動に支障を来しかねないという二重の意味があったように思えます。
テレビ朝日のセクハラ対応も遅きに失した感はあるものの、
今後の取材活動の喪失を覚悟してでも、最終的に会見を開いたことは評価できると思います。
今後はテレ朝1社だけでなく、他の社からの「MeToo」を期待したいところです。

上記の記事にもあるように、女性記者が取材対象からセクハラ被害を受けることは、
珍しいことではないようです。
記者はお願いする立場なので、どうしても立場が弱くなりがち。
男性記者もホステス感覚で女性記者を使っている面もあり、
闇は深いと思わざるを得ません。
多くの記者がセクハラの実態を明らかにできない中で、
果敢に公表した件の女性記者の勇気は素晴らしいと思います。

先に書いたように、問題は記者と取材対象の距離感をどう図るか。
記者としては相手の懐に飛び込まなければなりませんし、
取材対象側も記者との関係を怪しまれないよう配慮する必要があります。
双方の距離感をどう取るかは、政府主導ではなく、
民間主体で決めて行かなければならない事柄だと思います。
そのためにも、他のメディアからの「MeToo」で動きが活性化することを期待したいです。


◆ニュースネタ 新潟県知事が女性問題で辞職
30代未婚の立場としては何も言えんな… はっきり言って、気持ちは分かる。

問題は交際の始まりでしょうね。
最初に金銭を渡した上で男女関係が始まったのか、
男女関係があった後に、交通費名目でお金をせびられたのか。
前者であれば、やはり買春(女子大生って春かな? 夏だと思うが)の疑いが強く、
後者であれば、適切な男女関係とは言えないけれども、
年上の社会人男性であれば、お金を渡してもおかしくはないと思います。

女子大生側からすれば、遊びで小遣い稼ぎ感覚だったのかもしれませんが…
オジさんの立場からすれば、のぼせ上りやすいというか、
本気になっちゃう面もあったりするのでしょうね(想像ですよ?)。

有権者側の問題としては指導者にどれだけ「清廉潔白」を求めるのか。
指導者はお手本にならなければならないという面があるので、
重大な犯罪を犯している人がやるのは、やはり相応しくないと言わざるを得ません。
ただ、私生活の面でどれだけ潔白であるべきなのか。
誰だって性欲があることは間違いないので、女犯を禁じる必要もないし、
かといって、毎日乱交騒ぎの酒池肉林な生活であるのも違うし、
どの程度、潔白性を求めるのかはかなり個人差があると思います。
その程度の問題も有権者は予め考えておく必要があると思います。

自分としては… んー、ギリギリ許容できるライン。
後者なら問題ないと思いますし、前者でもギリギリかな…
公務を放ったらかして当該女性と遊び歩いてたとか、
公費を使って援助してたとかであれば、明らかにアウトですが、
私生活の限りであるならば、当人同士の問題なのでどうでもいいです。

2018年04月18日

死んだ『自由』『民主』党

自浄能力なき自由民主党…看板に偽りアリ。
「自由」な議論をする土壌もなければ、
「民主」主義の基本である官僚の行政を正すこともできず捻じ曲げるのみ。
もう「安倍新党」か「愛国心党」に名前を変えた方が良いんじゃないですかね?
第二次安倍政権になってからの劣化が酷過ぎて、批判する気力も湧かないぐらいの惨状…

別に自分は共産主義者じゃないし、
長らく日本の政治を担ってきたのは自民党なわけで、
今日までの日本を繋いできてくれたことには感謝しています。
当時は評判が良くなかった橋本政権の構造改革や、
スキャンダル続きで問題の多かった森政権時はどちらかと言えば支持してましたし、
小泉政権発足直後ぐらいまでは基本的に自民党を支持していました。
ただ、小泉政権の構造改革の実態が分かるにつれて、批判的意見が強まり、
第一次安倍政権の愛国心教育で完全に批判に転じ、
以降は中立の立場を行ったり来たりでしたが、第二次安倍政権以降は完全に批判側です。
これまでは何だかんだで自民党の方向性が修正され、
だらしない野党も何だかんだで結束して、二大政党制とは言わないまでも、
健全な政権交代が可能な時代を夢見てましたが、自民党ももうダメっぽい。
もはや失望しかありませぬ。
自民党が壊れだすと発言力が増す純ちゃんさんや、
あなたがかつて言った「自民党をぶっ壊す」、悪い意味でぶっ壊れましたよ(苦笑)


◆ニュースネタ 加計学園問題 柳瀬氏は参考人招致?
自民党はワーキンググループの八田氏と加戸前愛媛県知事を含めた
参考人招致を主張しているとか…
アホか!? アホなの? マジでアホなの? 国民をバカにしてるの?

そのメンバー、去年の参考人招致と同じメンバーじゃないですか。
柳瀬氏「記憶の限りでは、会った記憶はございません」
  ⇒「会ったかもしれませんが覚えておりません。
    また首相案件という言葉は言うはずもありません」
八田氏「審議は適正に行われ、忖度はなかった」
加戸氏「ごにょごにょ(獣医学部招致の苦労話を延々と繰り替えして時間潰し)」
結論、安倍総理の関与は否定された。忖度などなかった。

……
………やる前から自民党のシナリオなんて見え見えじゃん?

こんな茶番劇を国会で再度やる必要なんてなし。
野党は参考人招致は欠席しても構わないから、断固として柳瀬氏の証人喚問を求めるべし。
自民党の「膿を出しきる」ことへの消極性を国民にアピールすればいい。
何が膿を出しきるだよ…安倍総理自身が膿だし、自民党も膿が腐ってるじゃねーか…

柳瀬氏が嘘を吐いている可能性が高いのであれば、
同じ参考人招致をやっても意味がありません。
もっとも、証人喚問であれば真実を話してくれるという保証もなく、
真相解明に至る可能性は低いですが、
佐川氏の証人喚問のように、後から偽証の疑いが出てくる可能性もあるわけで、
証人喚問をやる意味はあると思われます。

ここで真相解明を躊躇ってるようでは、自民党は国民政党とは言えません。
「信頼回復」が言葉だけではないことを示して欲しいです。
野党抜きの参考人招致で茶番を強行しようものなら、
安倍総理の支持率だけでなく、自民党の支持率も落ちて行くことは想像に難くないでしょう。


◆政治ネタ 麻生財務大臣がまた失言
「5年前より今の方が悪いという『人』は、よほど運がなかったか、経営能力に難があるか、なにかですよ」

この『人』というのが何を指すのかが問題になるのですが…
野党の追及のおかげで実質賃金が安倍政権になってから低下していることは明らかで、
年金受給者は支給が減って物価が上がっているので悪くなっているのは確実なわけで、
麻生財務大臣が言う『人』は経営者のことであって、
労働者や年金受給者は『人』ではないということなのでしょうか?

文脈的に『人=経営者』なのは分かるのですが、『経営者=人』と表されてしまうと、
それ以外の人達のことなんて、最初から頭にないのでは?と思ってしまいます。
一般労働者や年金受給者は『人』ではないのですか。虫けらだとでも言うのですか?

政治家として自分がどこを向いているのか、それを端的に示す発言だったと思います。
要するに、普段から経営者のことしか考えてないんですよ。一般国民はアウトオブ眼中。

それに関連して安倍総理の『国民』を考えてみると、それは自身の『支持者』でしかない。
自分を批判する人は安倍総理にとっての『国民』ではない。
彼らが幾ら北朝鮮のミサイル攻撃に遭って死のうが関係ない。
自分を支持してくれる身近な『支持者』が生き残ればそれで良いと考えている。
以前にも書きましたが、安倍総理というのはヤクザの『親分』なんです。身内第一。
いや、ヤクザよりも酷いか。ヤクザは堅気(無関係な人々)が巻き込まれることを嫌うものね。
任侠も何もない空っぽなお山の大将な政治が安倍政治の根本。
だから、『支持者』に森友・加計学園問題のような優遇措置を与えるのは当たり前と思ってるし、
防衛省日報問題や厚労省の裁量労働制のデータ、文科省の問い合わせなど、
批判勢力に材料を与えることは許さないと思ってる。
偶然なんかじゃない、必然なんですよ、今起こっていることは。

◆ニュースネタ セクハラ発言の福田事務次官が辞任
最初からこうしてれば良かったのに…
今となっては潔くない。セクハラ自体は否定してるわけだから。
会見も言い訳がましく「マスコミが過剰に騒ぐから辞めるしかなくなった」と言わんばかり。
懲りてないとしか言いようがないです。

今となっては財務省の報告文書が完全に仇となってます。
「時には女性が接客をしているお店に行き、お店の女性と言葉遊びを楽しむようなことはある。
 また、仲間内の会話で、相手から話題を振られたりすれば、そのような反応をするかもしれない。」
暗にキャバクラっぽい店に行って、Hな発言をしていることは認めてるわけです。
それなのに、今更「事実無根」と言われても、まるで説得力がありません。
そういうことを言いそうな人がそれっぽいことを言った時点でアウトだろ。

同じ与党の公明党の痛烈な批判だけでなく、自民党内からも批判の声も多く、
結果的に辞めざるを得なかったのでしょうが、それにしては時間をかけ過ぎました。
結果的に、個人のセクハラ問題を財務省が肩代わりする結果となり、
財務省が報告文書を出すことによって、
「セクハラ被害者はセクハラされたと名乗り出ろ」という新たなセクハラ行為と共に、
週刊新潮には提訴するという脅迫まがいの行為、
セクハラ被害者の記者声明を奪いかねないパワハラ行為と、
二重三重にハラスメント行為を積み重ねることになってしまいました。

財務省内のセクハラ・パワハラ行為への無頓着さを示したことは、
改ざん問題同様に、官僚全体の品位を貶める結果となり、
同じく麻生財務大臣のセクハラ行為に対する無頓着さは、
安倍政権の『一億総活躍社会』における女性の社会進出の面でも疑問を抱かせ、
女性はお茶汲みをしていれば良い、
着飾って受付でにこやかにオヤジ共の相手をしていれば良い、
キャバクラでお酌をしながらタッチを許せば良い(※お触り厳禁です)、
そういった昔ながらの男性から見た女性像を押し付けてる雰囲気を感じます。
『一億総活躍』『女性の活力』なんて嘘っぱだということが、
今回のセクハラ騒動で明らかになったように思えますね… 酷過ぎる。


◆政治ネタ 幹部自衛官が民進議員に罵声を浴びせる
「お前は国家の敵だ」と言うならば、正直分からなくもない(苦笑)
ただ、「お前は国民の敵だ」と言うのは、明らかに間違いでしょう。
実力組織である自衛隊に所属していることを相手に伝えた上で、
この言葉を吐いた時点で、あなたは「国民の敵」になったと知りなさい。
これはもう「脅迫」であり「威力業妨害罪」です。

ましてや日報問題で『文民統制』の是非が問われている時期にこれとは…
自衛官の制服を着ていなかったとはいえ、
その立場を口にして脅迫を行うことは完全に『暴走』です。
五一五・二二六事件といった文民統制をぶち壊した事件を彷彿とさせる、
立派な脅迫行為ですよ。

あなたが警察官に「お前は国民の敵だ」と呼び止められ、
何度も罵倒を受けたら、どう思いますか?
怖いですよ。それは相手が実力組織の人間だからです。

こんなことでは中国の天安門事件を笑えません。
近い将来、自衛隊が出動して国会前でデモをしている人達を皆殺しにしてもおかしくはない。
実力組織に所属しているという自覚を持って欲しいです。
こんなことでは、貴方たちは『恐怖の対象』にしかなりえません。
戦後、長年築き上げてきた「自衛隊」という国防イメージを損ないかねない大問題です。

今や「自衛隊」は完全に「軍隊」になったのだ、
そういう印象を抱かせる事件のように思えます。
防衛省ももう無理ですね。


◆政治ネタ 民進党と希望の党が新党合流?
これを望んでいるのは連合のみでしょ?
一般国民は1年前の民進党との違いが全く分かりません。
何のために希望の党へ行ったの? 完全な看板の架け替え。
沈みかけていた民進党船から逃げ出した希望の党の人達が、
完全に沈没した民進党船を引き揚げてみたところで、
『宇宙戦艦ヤマト』にはできませんよ。

この動きに乗らない立憲民主党は正しい。
勿論、感情的なしこりや主導権争いの面もあるでしょうが、
立憲民主党の成功は連合の票だけでなく、無党派層に食い込むことができたが故。
民進党の最大の欠点だった「連合頼み」から脱却できたことが大きい。
それを再度「連合頼み」になってしまえば、無党派層は離れるのみ、
安倍政権の政治が想像以上に堕落しているだけに、
政権担当能力よりも批判能力の方が重視されるのは間違いないと思います。

昨年の希望の党の失敗原因が、所謂「排除の論理」にあったとは思えません。
「排除の論理」は有権者が気づくきっかけに過ぎません。
政権を取るのは「次の次」と発言してしまったり、
石破氏や野田聖子氏ら一部の自民党議員と公明党議員にに対抗馬を立てなかったり、
出馬が取り出されていた小池都知事が立候補しなかったことが、
「政権交代を目指す」という言葉とは裏腹に、本気度を感じなかったのが理由です。
今回も立憲民主党を外して、本気で政権交代ができると思っているのか?
党の枠組みに拘るよりも、反安倍連合で『オリーブの木』のような、
緩やかな連立政権の構築を目指す方が、よっぽど建設的です。

また、旧民主党・民進党が失敗した理由は、連合の御用伺いが過ぎたことです。
政権交代を成し遂げた無党派層の支持を無視して、
中身はバラバラの連合の意見を重視してしまったために、
それぞれの支持母体によって意見がコロコロ変わる、
『決められない民主党』になってしまったのでしょう。
臨機応変と言えば聞こえはいいものの、あまりにも政策が変遷してしまうために、
「民主党の政策」という芯の通った政策が見えなくなったように思えます。

現時点で民進党・希望の党と立憲民主党とを比較すれば、
旧民主党の悪い所を引き継いでいるのが前者、
反省点を改善したのが後者、にしか思えません。
民進党と希望の党が合流したとしても、真新しさを出すことは不可能でしょうね。
また壊滅的に散って、立憲民主党に拾ってもらう未来しか見えません。


◆ニュースネタ スルガ銀行が不正融資
地元の銀行の話なのに、静岡県内では全く報道されてない…作為的なものを感じる。
少なくとも金融庁の査察が入ったのは確かで、その理由はコレだったようです。

やり口は商工中金の不正と同じ形。
融資条件を文書改ざんして融資を行い、顧客が多いように見せかけるというもの。
問題なのは商工中金の場合は税金の補助があるので、
商工中金自体のダメージは少なくて済むのに対して、
スルガ銀行の場合は不良債権を丸抱えする危険があるということでしょう。

特に将来的な不動産不況が心配されており、
既にアパート・マンション等への過剰投資が問題になっています。
現在はまだ借り手がいるから良いものの、
不動産会社のスマートデイズが破綻したように、もう曲がり角に来ています。

スルガ銀行がどのような規模で不正融資を行っていたのかは分かりませんが、
仮に大規模にやっていたとなれば、一気に不良債権化する恐れがあり、
最悪のケースも想定されます。

というか、早く預金引き揚げないと本気でマズいです(苦笑)
個人預金もそうですが、マンションの管理組合の積立金も入ってるし…
かなりヤバい話なのは間違いない…


◆野球ネタ 高校野球の「握手」は必要? 不要?
個人的にはどちらでも良いと思ってるのですが、
ただ前高野連会長の『お互い敵なのだから、選手同士が握手をするのはやめよう』という
発想はちょっと怖いかなという感じがしています。
前回の『星野君の二塁打』に関して書いたように、
前提をごっちゃにして考えてる感じがするんですよね…
高校野球ってケンカや戦争なの? スポーツじゃないんですか?

前高野連会長の理屈が通るなら、試合前の整列はどうなんでしょうか?
相手方に礼をする必要なんてありませんよね。「敵」なんだから敬意の欠片もないはず。
握手も整列も止めるというならば分かるのですが、整列だけを残す意味が分かりません。
「日本の武道は礼に始まって礼に終わる」それは形式的なものだけなのですか?
相手をしてくれる人がいるからこそ武道が成り立つ、それが「敬意」なんじゃないの?

相手に「敬意」を払うという意味で、試合前の整列・試合後の整列は素晴らしい行為ですし、
それに付随して試合後の握手を行うことは素晴らしいことだと思います。
ただ、自分が記憶している限りだと、昔に握手してたのはキャプテン同士だけだったような…
たぶんサッカー日本代表の中継が一般化して以降、
90年代に選手同士がユニフォームを交換する光景がよく見られるようになってから、
高校野球でも選手同士の接触が増えた印象があります。
そういう意味では「美しい光景」だとは思いますが、強制されてやるもんでもないですしね。

ただ、少なくともキャプテン同士は健闘を称え合う握手ぐらいはして欲しいなと思います。

(追記)
結論としては、「審判次第」らしいです。
記事の中の日大三のように、審判が急かしていると判断した場合は握手しないようです。
これはもう完全に高野連の問題。握手行為を認めるか否か。
審判の気分次第で、高校球児がマナーがなってないように見られるのは可哀そうです。
握手ぐらいは認めても良いのではと思います。
ハグして泣き出して、相手の胸で泣くような展開は行き過ぎだと思いますが(^^;

2018年04月16日

星野くんの二塁打

道徳の教材としてポピュラーだったらしいですが、自分は読んだことありませんでした。
概要
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180413-00000011-sasahi-soci
詳細
http://e-freetext.net/hoshinokun_niruida.txt

作者が何を書きたかったのか知りませんが、
この話は現在の野球論からすれば、完全に破綻してます。
2-2と同点の9回裏の攻撃、ノーアウト1塁で監督の思い付き通りに送りバントしても、
守る側からすればランナー1人返っただけでサヨナラ負けになるので、
1アウト2塁で4番打者を敬遠して併殺を取りにいくので、1アウト1・2塁になります。
性格的に併殺を怖がりそうな監督なので、たぶんこの状況でも送りバントを選択、
2アウト2・3塁にして相手のミスを期待するという消極的な采配にならざるを得ません。
1アウト1・2塁でヒッティングを選択するならば、
5番打者と3番打者の打力比較になるでしょうが、
この監督は「杉本(4番打者)に打たせる」としか言及しておらず、
作中でも本来鍵を握るはずの5番打者が全く登場してません。

結果、この場面での送りバントは「愚策」と言えます。
監督の思惑通り「杉本(4番打者)に打たせる」ためには、
星野君に三振か四球を指示する以外にありえなくなります。

おそらく作者は、明確に間違った指示でも従わなければならないという、
近畿財務局職員や加計学園や愛知教育委員会に対する文科省の対応を題材にしているわけではない、
そういう意図をもって書かれたものではないと思われますが、
それならば舞台設定を「9回裏1-2のビハインド展開」にすべき。
敢えてそうやって置き換えて読んでみれば、
正誤の判断が付かない状況で、自分の判断に従うか、監督の判断に委ねるか、
という話になってくるだろうと思われます。

まぁ、でも、それで悩むのも日本人ぐらいだと思います。
プレイヤーの直感を信じるのか、監督の作戦を重視するのかと問われれば、
アメリカ人ならほぼ100%プレイヤーの直感の方を重視するでしょう。
シーズンの長いプロスポーツならまだしも、
学生スポーツは学生がやるものですから、学生の自主性を重んじるべきだからです。
日本の学生野球は軍隊なわけではないんですから、
そもそも、そこを同一視してしまう日本人の感覚がおかしい。
学生スポーツは学生のためのスポーツなんですよ。
その当たり前の理解が日本人には足りていない。

勿論、軍隊では「統制」「運用の安定性」が重視されるため、
星野君の勝手な判断は結果論では済まされず、許されないことになります。

そういう意味では、長らく道徳の教材としてこれが用いられてきたのは、
日本人が物事を考える上で「重点」を履き違えて考えがちだということでしょう。
学生スポーツでは何を重視するのか、軍隊では何を重視するのか。
それを同じ共通項で考えていること自体に無理がある。
言わば「話の前提」を取っ払っちゃって、一色単に考えていることが問題なのです。

結論として『星野君の二塁打』の監督はありえません。
まず、論理的にもありえない、
次に、学生の自主性を無視する点でもありえない、
最終的に目的・前提を履き違えている点でもありえません。


◆政治ネタ 窮地に立つ安倍政権 訪米は支持率回復に繋がるのか?
国内的には、財務省改ざん事件を含めた森友学園問題、
柳瀬元秘書官の証言が嘘っぽい加計学園問題、
管理能力が皆無の防衛省日報問題の三重苦に加えて、
厚生労働省の裁量労働制の恣意的なデータ作成、
自民党議員の要請によって行われた文科省の問い合わせ問題といった、
5つの政府と官僚の問題が浮上して、窮地に立たされている安倍政権ですが、
得意の外交で失点を取り戻すべく、訪米に期待しているようですが…本当に大丈夫?

象徴的なのが先日の鉄鋼の輸入制限問題。
日本政府は外されるものと思っていたようですが、
結果的にはほぼ『詐欺師』呼ばわりされて輸入制限の解除ならず。
大方の見方と同じく、二国間貿易のためのディール、
さらに言えば、TPP11を強行したことに対する当てつけの面もあるでしょうが、
気になるのはトランプ政権が1年を経過して、
ティラーソン国務長官を始め、外交メンバーをガラリと変えたことです。

それまで政治経験がなかったトランプ大統領にとって外交は未知の領域だったこともあって、
自らが主導するよりは国務省を中心に任せ気味だった印象が強く、
その意味でも北朝鮮情勢に対して安倍総理に意見を聴くなど、
トランプ政権1年目の外交は「受け身」の印象が強かったです。

その結果、あまり成果をもたらさなかったと考えたのか、外交メンバーをガラっと替え、
北朝鮮問題では自ら対話に応じる姿勢を見せ、
中国との貿易摩擦に対しては鉄鋼の輸入制限等を仕掛け、
シリアで化学兵器が使われた疑いが強まると、すぐさまにミサイル攻撃と、
ここ最近はトランプ大統領が自ら主導して「攻め」の外交を見せています。

つまり、そういう意味では、もう安倍総理はティラーソン国務長官らのように、
「用済み」となった可能性も否定できません。
北朝鮮外交は俺がやるから黙っていてくれ、そう言われかねないと思います。
万が一、まだ安倍総理が外交面では自分の方に一日の長があって、
トランプ大統領に対して「こうするべきだ」みたいなことを言おうものなら、
「You are Fired!」と即座に三下り半を付けられてもおかしくありません。

そういう意味でも、このタイミングの訪米はトランプ大統領の外交スタンスを見極められず、
安倍総理が「地雷」を踏む可能性は高いように思われます。
その「地雷」を回避するためには、とんでもなくへりくだるしかない。
二国間のFTA交渉の開始を始め、アメリカの投資をさらに活発化させることや、
アメリカからさらに武器を買うことを約束したり、
北朝鮮外交は全面的にアメリカを支持するから、拉致問題も忘れずにね程度に抑える等、
日本の国益をこれでもかというぐらいに捨て去らないと成功は難しいと思われます。
つまり、会っても損しかないんですよね…

そもそも、「外交力」というのは国内の政治基盤が盤石であればこそ、
安定した政権で各国首脳に顔を覚えられてるからこそ成り立つわけで、
国内の政治基盤が危ういと見られれば、相手は容赦なく足元を見てきますよ。
それが外交です。友達付き合いじゃないんです。
加計理事長みたいに食事を奢ってくれたりしないんですよ?


その視点から国内に戻すと、各種問題が進展しない背景に、
自民党の次期政権の見通しが立ってないことも挙げられます。
仮に安倍政権がもう終わりだとなれば、
「本当の事を話して安倍政権を終わらせるから、次期政権ではよしなに」という密約も
生まれてきてもおかしくはありません。
リクルート事件が解明に結びついたのも、
そういう自民党内の政治力学が影響した点も少なからずあったように思えます。

では、安倍政権が終わったらどうなるのか。
石破政権なのか、岸田政権なのか、野田聖子政権なのか、野党連合政権なのか。
現時点ではどれも現実味がなく、決め手を欠きます。
決め手が生まれるとすれば、小泉進次郎氏が誰に与するか表明した時でしょうね。
自民党が揺れる時に小泉親子の発言権が増す、いやはや不思議なものです(苦笑)


◆ニュースネタ 財務省事務次官のセクハラ発言問題
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180416-00000071-zdn_mkt-bus_all
報道を否定すると、即罪に音声データまで出す用意周到ぶりを見せたのに、
それでもまだ否定するのか…
これで最終的に認めることになれば森友・加計と同じ流れじゃん。

セクハラ発言が本当なら、その事務次官が辞めれば済む話。
それをわざわざ財務省ぐるみで隠そうとするから傷口が広がる。
貴方達は改ざん問題が出てきた時に、何て言い訳してましたか?
「大阪地検特捜部の捜査があるので」そう言ってたじゃないですか。
それは関係者内で口裏合わせしたと取られかねないからでしょう?
これも同じじゃないですか。
その女性記者を呼び出して口裏合わせするとしか思えません。

日本ではまだまだ「セクハラを受けた」「MeToo」とはなりづらい。
「セクハラを受けた記者は名乗り出てください」これも立派なセクハラです。
事務次官だけじゃなく、財務省そのものがセクハラに加担して、どうすんの?
バカなの? アホなの? 女性の事を何だと思ってんの?
財務省改ざん事件以上に呆れると言いますか、
人としてちょっとおかしいと言わざるを得ません。
そんな当たり前の配慮もできないのですから、
国民のための仕事なんてできるわけがありません。
情けないです。


◆スポーツネタ サッカー日本代表・ハリル監督解任
自分はサッカーに詳しくないので、個人的評論は避けますが、
元日本代表のトルシエ監督と、通訳を務めたライターのダバディ氏のコラムは、
多いに頷けるところがありました。

成績不振を理由にするなら『W杯での勝利』という前提を話にしていないので不可解。
選手とのコミュニケーションの点ではメンバーが確定していない時点で議論しても無意味。
詰まる所、人気選手の本田選手や香川選手を外そうとしたから解任されたんでしょ?
結局、日本において「システム論」は通用しなかったということでしょうか。
そういう意味では個人主義というか、スター依存主義的傾向が強すぎる印象。
代表試合が多いサッカーでさえこれなんだから、
代表試合が少ない野球では言うまでもない。
「〇〇がいなかったから負けたんや!」というのはもう止めようよ。

2018年04月12日

ほほ笑みの詐欺師

国民がどう思っているのか安倍総理に進言する人はいないんですかね?
「安倍辞めろ!」コールの人達の気持ちが分からないとは…
周りはみんな『YESマン』ばかりなのか、
苦言を呈してくれる友人はいないのでしょうか?

…と思ってたら、海の向こうに本当の事を言ってくれる友人がいたじゃないですか!?
>>「安倍晋三首相と話をすると、ほほ笑んでいる。
>>『こんなに長い間、米国を出し抜くことができたとは信じられない』という笑みだ」
本当のことを言ってくれる友人に出会えて良かったね、安倍さん(笑)
見透かした上で仲良くしてくれて、苦言も呈してくれるなんて最高だよ、ドナルド!(w

政治的手腕や各種の言動には怪しさがあるトランプ大統領ですが、
優秀な経営者らしく他人を見る目は確かだったようです。
実に的確な安倍総理評です。『ほほ笑みの詐欺師』ピッタリな称号ですね

今の安倍総理に対する国民の不信感はズバリそれなんですよ。
皮肉なことに安倍総理は仰りましたよね? 「籠池氏は詐欺を働く人物で~」と。
国民は安倍総理のことを籠池氏よりももっと酷い『詐欺師』と見ているんです。
そんな人物が国のトップで支持できますか? 信頼できますか?
政策論争以前の問題で、そんな人間がトップにいることに生理的嫌悪感を催す、
もはや理屈じゃないんです、あなたが信頼できないんです。
だから兎にも角にも「安倍辞めろ!」それしかなくなっちゃうんですよ。

問題は安倍総理の詐欺の手法が日本国民全員を巻き込んだ『ねずみ講』である点です。
だから安倍総理の仲の良い人達や企業経営者は、ねずみ講の上の部分に位置するので、
不満を感じるどころかお得感しか感じられない。
そこから下へ下へ広がっていくにつれて、搾取されて不満感が強まる。
今の日本は『ねずみ講』そのものなんです。
下の部分の人達だけが「ねずみ講は詐欺だ!」と叫ぶには足らず、
それが上へ上へと伝播していかなければなりません。
下の意識が変わって、上の意識も変わる、
そうならない限り、この詐欺からは目が醒めないのでしょう。


◆政治ネタ 森友・加計・日報問題を巡る4月11日集中審議1
参議院では佐川氏の証人喚問前に行われていましたが、
衆議院の方は先送りにされた結果、鎮静化するどころか、
森友学園問題では財務省理財局の口裏合わせの事実、
加計学園問題では愛媛県の総理官邸で柳瀬当時秘書官と面会した事実、
次々と見つかる南スーダン・イラク日報と大臣報告を怠った事実、
昨年も国会を騒がせた三重苦が再炎上したこともあって、
却って注目が過熱する衆議院の集中審議でした。

全体の結果としては、日報問題を調査する小野寺防衛大臣以外からは、
全く誠意が感じられない非常に残念な結果となってしまいました。
特に酷かったのは希望の党・玉木代表の「YESかNOか」の質問に対し、
安倍総理が2-3分かけて長々と過去も何度も行った説明を繰り返すだけで、
肝心のYESかNOかの質問に対しては曖昧にして答えず、
議場は騒然として野次だらけ、河村議長も放置で荒れる荒れる、
時間だけが浪費される完全な『質問時間潰し』、
もっとも玉木代表側にもそれを演出した雰囲気もありましたが、
それにしても酷過ぎる、口では「誠意」と言いながらも、
いかに時間を浪費させるしか考えていない、
「誠意」の欠片も感じられないものでした。

それは安倍政権になってからは「いつものこと」でもあるので、
中身の方に話を戻すと、今回は立憲民主党の枝野代表が大活躍でしたね。
防衛省の日報問題に関して言えば、
イラク派遣の日報も南スーダン派遣の日報も『軍事的価値』がある点に言及、
確かに生きた情報源である日報は、今後のPKO等の自衛隊活動に指針にもなり、
それを軍事的に研究することなしに廃棄するなんて、「あり得ない」話です。
枝野代表の指摘する、「まとめて保存されていた日誌を、
問題発覚後に敢えて廃棄して分散させた」とする説は、説得力があります。
事態は間違いなく『隠ぺい』であり、その観点からの調査が期待されます。
…とはいえ、小野寺防衛大臣は迅速な情報開示と徹底調査によって、
「よくやっている」という印象を国民に与えており、辞任論はまず聞こえてきません。
どっかの財務大臣もこれぐらいやっておけば良かったのにね(苦笑)

加計学園問題に関して言えば、
愛媛県と今治市は官邸で柳瀬元秘書官と面会した事実を提示しているのに対し、
柳瀬元秘書官は「記憶の限りでは、面会した記憶がない」と完全に平行線、
これに対して政府がどう反応するのか注目されましたが、
①愛媛県の備忘録に対するコメントは控える
②柳瀬元秘書官を信じている
③民間人の入った有識者会議等のプロセスが適切なので問題ない
を繰り返すばかり…
実質、愛媛県の備忘録の内容は「でっち上げ」と言ってるに等しいのですが…
しかもその話の中でしれっと「公文書管理には相手方の同意が必要」と言い出すわけで、
つまり、今後はそうやって「勝手なことは書かせないよ?」と脅してるのも同じ。
昨今に改正した公文書管理法がザル法であることを自ら明らかにしてるも同じです。
あれだけ詳しい内容を妄想で書ける職員だったら、小説家の方が向いてるよ(苦笑)
愛媛県や今治市が明確な証拠を提出しているのに対し、
政府は柳瀬元秘書官を信じるという曖昧な感情論だけ…
おいおい、あなたが信じていた財務省と佐川元長官は何をしたのかお忘れですか?
嘘を吐いた挙句、公文書の改ざんまでしてるんですよ?
どうして信じられる、国民に信じてもらえると思ってるのか? 馬鹿にしてんの?
もう残る責任回避手段として、
柳瀬元秘書官が全て勝手にやったことにするしかないと思っていましたが、
安倍総理は秘書官が総理の意思に反して勝手に仕事をすることは完全否定しており、
「一蓮托生」という状態で完全に逃げ場を失っていますが…
それで逃げられると思ってんの?

森友学園問題に関して言えば、財務省の太田理財局長が、
NHKが報道した森友学園側への口裏合わせの要請を認めた上に、
一部報道にあった『籠池隠し』において、森友学園側の弁護士に対して、
「ワンボイスで」と佐川元長官の承知の下で発言したことを認めました。
この「ワンボイスで」が何を意味しているのかは微妙な所ですが、
情報発表の窓口を弁護士に一元化するために、弁護士の判断で籠池氏に身を隠させたのか、
財務省理財局が「籠池氏には黙っててもらえないか」と具体的にお願いしたのか、
そこら辺の経緯がよく分かりませんし、
そもそも籠池氏を黙らせる必要がどうしてあったのかもよく分かりません。
いずれにしても、佐川氏が証人喚問で『籠池隠し』を知らぬ存ぜぬと言っていたのは、
『偽証』である可能性が高まっていて、
「ワンボイスで」という発言によって籠池氏を黙らせようとしたのは事実に思えます。


◆政治ネタ 集中審議2 財務省改ざん事件の主犯は菅官房長官?
森友学園問題のもう一つの焦点が2月22日の官房長官へのレクなのですが、
佐川当時理財局長と一緒に大臣官房統括審議官として参加していた太田現理財局長が、
その時のレクの内容を質問されて、おかしな返答をしていました。
「谷査恵子氏の問い合わせ~」云々。
その場で思わず枝野代表も「谷さんの問い合わせが明らかになったのは、
籠池氏の証人喚問以降ですよ」と驚きを隠せず、議場も騒然となりましたが、
あまりの発言にそれ以上、突っ込めず、太田理財局長の訂正も全くナシ。

今回のマスコミ報道でも総理の反応ばかりに焦点が行っており、
この太田理財局長の発言は完全にスルーされてしまっているのですが、
この話が『事実』ならば、大変なことになります。
少なくとも、財務省は問題発覚当初から総理夫人付から問い合わせがあった事実を自覚していて、
(※それを佐川元理財局長が職員からの伝聞によって『総理夫人案件』を知ったのか、
 改ざん前の決裁文書を見て知ったのかは分かりませんが、)
いずれにせよ、2月22日の時点で総理夫人が関与した可能性があることは知っていたわけです。
となれば、2月24日での「交渉記録は廃棄した」等の強気な答弁は、
(※改ざん前の決裁文書を直接見たかどうかは別として、)
その内容は知った上で答弁した、つまり意図的に『嘘』を言ったことになります。
…まぁ、まどろっこしく注釈入れなくても、その事実を知っているのならば、
改ざん前の決裁文書を見た可能性は極めて高い(99%ぐらい)と思われます。
公文書の改ざんが始まった時期も「2月下旬」で時期の一致もありますし、
文書改ざんの主犯は『菅官房長官の指示』である可能性が高まったと言えます。
実際に2月24日の菅官房長官の会見では、交渉記録の廃棄に関して記者から尋ねられると、
「保存期間30年の決裁文書にほとんどのことが書かれているから問題ない」と発言しており、
決裁文書は見られても大丈夫⇒見られても大丈夫な表記になっているはずと、
文書の改ざんを匂わせるような発言もしています。

おそらく、後日、この件について再度質問されたら、
太田理財局長は「私の勘違いでした」と否定するのでしょうが、
伝聞なら勘違いはありえても、その場に同席した太田理財局長の発言は極めて重いはず。
しかも他に同行の職員はおらず、メモも取っていなかったと言うのですから、
後から「勘違いだった」では済まされません。
思わず本音がポロっとこぼれた瞬間だったと言えましょう。
文書改ざんの真犯人は菅官房長官である可能性が極めて高くなりました。


◆スポーツネタ 大相撲の女人禁制問題
下村元文部大臣が珍しく良いことを言いましたね。
「例えば、女性が総理大臣になった時、(表彰等で土俵に)上がれないのはいかがなものか」

イスラム社会をよく理解してないので、正確には言えませんが、
女性の自動車運転を禁止しているのと似てるんですかね?
でも、どちらかと言えば、女性の保護を目的としているようには聞こえなかった気も。
あのアナウンスを聞いてると「女性が不潔なもの」と考えてるように聞こえちゃう。
昨年も行司のセクハラで処分されることがありましたし、
なんなの相撲界って「男色」なの、それが「伝統」なの?とか思っちゃうよ(苦笑)

はっきり言ってナンセンス。
「伝統」と言っても明治以降の150年程の歴史しかない。
言うなれば、女性を家庭に縛り付けた「父権主義」導入以降の話でしかない。
戦後の民主化の流れの中で、女性の社会進出が叫ばれたことで、
「女性は結婚して家庭に入り、子どもを産み育ててこそ」という妄想が崩れたわけで、
こちらの「伝統」もさっさと捨て去るべきです。
江戸時代以前は女性が土俵に上がることもあったんでしょ? 「伝統」じゃねーじゃん。

4月4日が公民権運動の指導者であったキング牧師の命日ということもあって、
スティーヴィー・ワンダーの『ハッピー・バースデイ』がラジオで流れてきたり、
公民権運動のおさらいみたいなニュース番組が流れていましたが、
『区別』という名の『差別』もまた『差別』なわけです。
別に女性に相撲をやれと言っているわけでもあるまいし、
土俵に上がることも許されないというのは何なのか?
合理的な説明はできるのか?
あまりにも杓子定規過ぎると思うのですが…

2018年04月10日

センバツは大阪桐蔭が春連覇達成

終わってみたら、大阪桐蔭のための大会だったような感じでしたね。
昨年に引き続き、春らしい投手中心のチームは少なく、
夏の大会のような打撃中心のチームが多かったことで、劇的な試合が多かったです。
特に準々決勝と準決勝は実に見どころの多い打撃戦でした。
もう高校野球にセーフティリードなんてありませんね。
ホームランで一発逆転できてしまう辺りはもうプロ野球と一緒。
そういう意味では三重高校のようにバントをしない野球の方が合理的に見えます。

今大会から導入されたタイブレークは準決勝の大阪桐蔭と三重との戦いが、
延長12回裏2アウトからのサヨナラ勝ちで終わったこともあり、実施はなし。
正直、良かったと思います。試合が壊れかねない。
近年の傾向として、複数投手制と打者のパワーアップが進んでますので、
昔のように貧打の末に延々と延長戦が続くことはなくなってきてるかと。
このままタイブレークなんて忘れてしまうことを期待したいです。
んー、でも、もし大阪桐蔭と三重の試合がタイブレークにもつれ込み、
乱打戦の末に三重が勝利し、大阪桐蔭の春連覇の夢が潰えてたとしたら…
…やっぱり、やるせない気持ちになったでしょうねぇ…個人的には反対です。


◆ニュースネタ 収束に程遠い森友学園問題
先月の佐川氏の証人喚問によって、総理官邸の関与を否定することに成功し、
あとは大阪地検の捜査の結果が出るまで、
財務省はダンマリを決め込む時間稼ぎを目論んだものの、
NHKの報道で財務省が森友学園側に嘘の証言を依頼したことが発覚し、
野党の度重なる追及によって昨年2月22日に官邸で佐川氏ら出席の元で、
官邸へのレクが行われたことが明らかになり、
そこに現理財局長である太田氏が内閣審議官として参加してた等々、
収束には程遠い様相を呈しつつあります。

前者の嘘の証言依頼に関して言えば、
証人喚問でも籠池氏の雲隠れを指示したかと聞かれて否定してましたが、
近畿財務局と財務省のどちらが主導したのかは分からないものの、
実際に籠池氏に雲隠れするように弁護士から指示があったのは確かで、
嘘の証言依頼の話も合わせて考えれば、
財務省が主導した可能性の方が高いように思えます。
そうなると、佐川氏は偽証した疑いが強いわけで、証人喚問の正当性に疑念があります。

また、昨年2月22日のレクの出席者が判然としないものの、
仮に件の今井秘書官が出席していたとすれば、
これも佐川氏の証人喚問で偽証したことになります。
そんな森友学園問題の対処に当たっていた関係者が一堂に会す状況で、
当たり障りのない話をしていたわけがありません。
改ざんの時期にも一致していますし、限りなくクロに見えてしまいます。
この官邸でのレクを具体的に説明できなければ、
総理官邸の関与はなかったことは証明できないでしょう。
それを今のように口を濁していれば、森友学園問題全体に共通する流れである
「ダンマリは怪しい」の流れに乗ってしまうだけでしょう。

森友学園問題自体は過去の不祥事に比べれば大した問題ではありません。
問題はそれを政府が一蹴して説明を拒んできた国会対応にあります。
「関係していたら総理も議員も辞める」と自信満々に否定したのとは裏腹に、
事実は関係性を疑わせるものが後からポロポロポロポロ出てきてしまう。
国会で「ない」と言っていた書類が後から出てくるわ、改ざんされてるわ…
常に後手後手に回っていて、後から「違うじゃないの?」という話が出てくるから、
隠すことが全て怪しく思えてしまう、これが森友学園問題の根本です。
安倍政権の批判拒否体質・秘密主義構造が典型的に表れています。

昨年2月22日の官邸レクで何が行われたのか。
それを全て明らかにしない限りは、官邸の関与を否定することは不可能でしょう。
世間の関心低下とは裏腹に、わりと詰んでますよね、今の状況。


◆ニュースネタ 高プロ導入で「サービス残業」から「ボランティア残業」へ
「裁量労働制」の導入が見送られても、「高度プロフェッショナル制度」は外れない…
1000万ちょっとの年収要件によって、既存の労働法規制から一部外れる制度で、
「定額働かせ放題プラン」みたいな感じの制度です。
高収入労働者からすれば、労働時間規制に束縛されないメリットもあるものの、
それ故にどれだけ負担が増すかも分からないデメリットもあります。
一方で一般労働者には残業規制が適用されるなど、労働時間削減となれば、
皺寄せが全て「高プロ」の労働者に行きかねず、過労死の危険性が増します。

そうなってくると、今の配偶者控除の制度のように、
年収要件をギリギリ上回らない調整が増えてくるのではないか、という懸念が生じます。
それを希望するのは主に家庭での家事負担を押し付けられている女性になると想像でき、
結果的に長時間会社に拘束されることを厭わない男性のみが出世し、
家庭との両立のために拘束を受けられない男性や女性は出世できない可能性が出てきます。
今日重要視されている「ワークライフバランス」とは程遠い、
真逆な結果を生みかねません。

また、高プロ社員と一般社員が同じ仕事場に居る場合、
残業規制のために一般社員は定時で帰ることになりますが、
高プロ社員は一般社員の残業分も実質無給で仕事をすることになってしまいます。
一般社員の残した仕事のツケが全て高プロ社員に押し付けられることになれば、
高プロ社員の負担増や過労死の危険性が高まるばかりか、
一般社員側が高プロ社員に頭が上がらない、顔向けできないことになっちゃいます。
往々にして高プロ社員は上司であるでしょうし、
残業規制があるからといって、おいそれと帰れるのか?という疑問が生じます。
そうなると、今までは残業代を貰って仕事をしていた、
もしくは残業代なしに仕方なく残務をしていたものから、
積極的に居残って高プロ社員や他の一般社員の残務を無給で片付けるという、
「ボランティア残業」のようなケースが一般化してくるのではないかと。
問題となれば「好きで働いてるんでしょ?」で済まされかねず、
『残業しなければならない構造』は問題にもされなくなる可能性があります。

結果として、裁量労働制の導入と変わらなくなるのではないかと。
要するに、今の経営者はバブル期以前の会社構造、
「男社会」「会社に忠誠」「残業の意識なくとにかく働く」
そういった過去の会社組織を理想にした改革を望んでいるように思えてしまいます。
過去の会社は専業主婦の「滅私奉公」があってこそ成立するわけで、
今の時代にそんなものが通用するとは思えません。
改革の方向性が明らかに間違っています。

繰り返しますが、裁量労働制自体が悪いわけではないんです。
成果主義は合理的です。
行き過ぎた成果主義はダメですが、共産主義で内容を問わず給与を払うのもダメです。
ただ、それを導入する背景が、「人手不足解消」では本末転倒。
働かせ放題にしかなりません。
人材が余剰するくらいの「ワークシェアリング」をする必要がある状況でなければ、
労働者本位の裁量労働制を実現することなど不可能です。
裁量権を持つのは労働者ですか? 資本家ですか?
常にそれを考える必要があります。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズが開幕8連勝
開幕カードの日ハム戦の3連勝はある意味で「想定内」で、
大谷選手が抜けたことを差し引かねばという感じでしたが
(でもその後、日ハムは5連勝したわけなので、穴は感じられません)、
その次のソフトバンク戦での2連勝で行けるとなり、
昨年苦手としたオリックス戦の3連勝で加速している印象ですね。

特に日曜の試合は苦手にしていた山岡投手に中盤までノーヒットに抑えられ、
今年もやられちゃうのかなーと不安視していたところで、
4番山川・5番森選手の連打で1点を返すと「行ける!」となり、
7回に集中打で一気に逆転するなど、「強さ」を実感させる試合でした。
この勢いはまだ止まりそうもない感じですね。

評価の高い打線は、9番金子・1番秋山・2番源田選手と俊足巧打を揃え、
3番浅村・4番山川、
5番森友哉・6番中村剛也、
7番外崎・8番メヒア、といったように、
広角に打てる3番タイプの打者と、一発長蛇の4番タイプの打者が交互に並び、
打線の切れ目を全く感じさせません。
2年目の源田選手にしても、昨年より明らかにパワーアップしており、
内野を抜けるヒットから、左中間・右中間を抜く長打へと力強さが増しています。
山川選手には4番打者としての自覚が見え、
外崎選手も自信を付けて勝負強さが増している、
各選手が昨年より上積みできてるのが大きいです。

心配された投手陣も、OP戦微妙だった多和田投手が開幕2連勝と好調、
新戦力のカスティーヨ投手もあわやノーヒットノーランの好投を見せるなど、
野上投手の抜けた穴は感じられません。
リリーフでは期待された高橋朋巳投手が早々に離脱になったのは誤算でしたが、
右横手の平井投手と左腕の野田投手の安定感が増しており、
抑えの増田投手を含めて、3人で賄おうという意図が感じられます。
実績的には武隈投手の方が上なのですが、
勝ち運を持っていて先発もこなせることもあり、
6-7回の同点ビハインドでの立て直しに使う意図を感じますね。
あとは新外国人投手のワグナー投手がどうなるか…
それよりはルーキーの伊藤投手を早く見たいかなという感じ(^^;

6連戦ではトレードで獲得した高木勇人投手や榎田投手の先発もあるでしょうし、
彼らがどういう活躍をするのかで、連勝の伸びも違ってくるでしょうね。
なにはともあれ、例年になく明るいニュースが多いので、毎日が楽しいです(笑)

2018年04月03日

対北朝鮮政策の失政

K美「私、N男とヨリを戻そうと思ってるの…」
J子「ダメよ~ダメダメ! N男に何度騙されたと思ってるの?」
K美「彼、今度こそ真面目にやるって言ってるの。今度こそ上手くいくわ」
J子「待って、信じちゃダメよ?
   あなたがいくら尽くしてもN男は感謝なんてしないわ。
   あなたのことを金づる程度にしか思ってないのよ?」
K美「彼のことをそこまで悪く言わなくたっていいじゃない!?
   あなたに彼の何が分かるっていうの!?」
J子「なら、好きにすればいいじゃない!?
   騙されたって知らないんだからね! 絶交よ!!」

……
………にしか見えないんですが(苦笑)

平昌五輪を皮切りに、韓国と北朝鮮の対話が進み始めた時、
日本政府を中心に「時間稼ぎ」の論調があまりに強すぎて、
北朝鮮が「本気」で対話を始めた可能性を否定し過ぎたように思います。
河野外務大臣や安倍総理の一連の対応も、「時間稼ぎ論」に終始しており、
逆に手柄を立てた韓国に対して「騙されるな」と空気の読めない発言をして
ひんしゅくを買あった挙句、軽々しく「ミサイル発射の兆候」とか口にしてしまう…
終いにはアメリカから「そんな兆候はない」と否定される始末…何を根拠にしてんの?

どこか「北朝鮮との対話など上手くいくわけがない」と思い過ぎている気がします。
(もっとも、実際に上手くいくかは、まだ五分五分以下だと思いますが…)
対話が始まった頃は「時間稼ぎに騙されるな」と言い、
対話が上手く回り始めると「制裁の効果だ」と強がる。
対話に関しては何もしてない癖に、「騙されるな」と文句だけを垂れ、
対話の成果は「圧力のおかげ」だと公言する…恥ずかしくないのか?
それじゃ他人の悪口を言って友人面してる気にくわないアイツと一緒じゃないの?

昨年の国会でも圧力一辺倒を主張する安倍政権に対して、
いわゆる「出口戦略」を問うても、「仮定の質問には答えない」と拒否してましたが、
森友学園問題と同じで、政府は何も考えておらず「無策」だったと言わざるを得ません。
北朝鮮が交渉にスタンスを変えた時にどういう対応を取るか、
しっかりと考えてきたのか?
実際に昨年も拉致問題を突破口に水面下で交渉を求めてきていたようですが、
結局、それも疑心暗鬼で信じ切れずに交渉の糸口をなくす有様…
結果として交渉に完全に置いてきぼりですよ。
もはや日本のメンツが保たれるためには、米朝会談が失敗して戦争が勃発し、
日本国民の多くの命が奪われてしまった時に「それ見たことか?」と言えるわけで…
そう安倍総理に言わせてしまう最悪の結末しか残ってないのでしょうか…?

拉致家族会が安倍政権に対して拉致問題の解決を求めるのではなく、
トランプ大統領に解決を求めるように言伝を頼むのも、政府の無策を象徴してます。
既に拉致家族会は安倍政権を見限っているということでしょう。
まだトランプ大統領の方が期待できると思ってしまう、
対北朝鮮政策の失政がここに来て目立ちつつあります。

とはいえ、日本と韓国とでは事情も多少異なり、
実際にミサイルを撃たれている方角は日本でもありますから、
警戒を緩めることができないのはよく分かります。
日本は韓国と北朝鮮との対話は戦争回避のためと支持しつつも、
平和交渉がまとまるまではミサイル実験に備えて警戒を怠らない、
そういう姿勢を国際的にもっとアピールしなければ、
ただ「交渉に出遅れて、ひがんでるだけ」と貶されかねません。

交渉開始時の河野外務大臣のスタンスが誤解を生みかねないものだっただけに、
外交的スタンスを再検討し、誤ったメッセージにとられないように配慮する必要があります。
今のままでは日本が和平協議よりも戦争を強く望んでいる、そう取られかねません。
(安倍政権としては面子が立つそちらを望んでるのかもしれませんが…
 先も書いたように、その結果は日本国民の多くの命と財産が奪われる結果になるのは明白)

…ま、もう手遅れっぽいけどね…
米朝会談が成功した場合は、安倍政権が責任を取って辞職し、
「歴史修正主義者の戯言でした。スイマセン」と謝るしかないと思うのですが…
それぐらい外交的に追い詰められていることを自覚した方が良い。


◆ニュースネタ 廃棄したはずの陸上自衛隊の日報を発見
もう官僚の「情報隠し」と「改ざん」は日常的に行われていると考えるべきかもしれません。
つまり、内部でしか流通しない情報なんて、そもそも隠す必要がないのだけれども、
これが野党議員や民間団体から情報公開請求を受けると、
個人情報を黒塗りにする感覚で、都合の悪い情報や不必要な情報はカット、
真っ黒にスリム化された当たり障りのない情報を公開していた、としか思えません。

官僚の中で「情報公開」するという意識があまりに足りなさすぎるのではないでしょうか。
このままだと財務省を始め、あらゆる省庁を一度解体し直し、
原則的に公文書は全て情報公開するという姿勢で、組織の立て直しを図るべきでしょう。

んー、昨年10月は小池都知事の希望の党ブームが颯爽と登場して消えて行きましたが…
今のタイミングで希望の党を起こしていたら、もっと一大ムーブメントを作れたのではなかろうか。
そういう意味では手柄を焦ったとも言えますねぇ…
あ、今更、民進党と希望の党がくっついても誰も期待しないよ?
勘違いしなさんなよ?(苦笑)


◆ニュースネタ 自民党議員がマタハラ発言か?
もはや、このニュースに対する反応自体が『マタハラ』だと思うんですが…
結局は優先順位の問題。
こういう反応を見ていると、やはり男性は「仕事」>「出産」と考えがちだと分かり、
それ自体がもう『マタハラ』を呼んでるとしか思えないのですが。
国策にもよると思いますが、今の少子化の時代なら「出産」>「仕事」じゃないの?

このニュースに関しても詳しい経緯が書かれてないので分からないのですが、
「妊娠」がどの状態を指すのか確認しなければなりません。

①雇用1ヶ月後に産休(予定日の6週間前)=妊娠8ヶ月以降?
⇒個人差もあるでしょうが、妊娠後期で早産の恐れも考えられるので、
 雇用契約時に既にお腹が大きくなっていたと思うのですが…
 産前休暇を取ること自体は個人の自由であるため、
 妊娠を把握しながらもギリギリまで働くことで双方納得していたのか…
 いずれにせよ、雇用側が1ヶ月前には妊娠を把握できたと思うので、
 産休を与えないというのはおかしいと思うのですが。

②雇用1ヶ月後に妊娠を自覚し、将来的な産休をお願いした場合=妊娠4ヶ月以前
⇒最近話題になっている保育士の「妊娠順番」のケース。
 それをおかしいと思うのか、仕事の便宜上仕方ないと考えるのかで判断分かれますが、
 上記の優先順位をどう考えるのか、今の時代なら「出産」優先でしょう。
 これもマタハラの一種に当たると考えるべきでしょう。

③妊娠中期前後で、やはり将来的な産休をお願いした場合
⇒妊娠は個人差が大きいので、お腹がまだ目立っていない場合や、
 つわりが酷く、仕事を休まざるを得ない場合もあると思います。
 実はこれが一番厄介なケースで、世間的には「まだ働けるだろう」と思われ、
 本人としては「体が辛い」と思うギャップに苦しむ時期でしょう。
 それぞれ妊娠環境も違うでしょうし、メンタル的に不安定になりがちで、
 本来ならもっとも精神的ケアを必要とする時期と思われますが、
 産休等のケアが一切ないのが辛いところ。
 個人の状態に合わせて「配置転換」や「休養」を与えるなど、
 職場の善意が期待されるところですが、
 それがない場合が『マタハラ』になるケースだと言えましょう。

いずれにしても、『マタハラ』になるケースは多いと思われます。
妊娠は個人によって違うだけに、
画一的な対応をすることは逆に『マタハラ』を誘発します。
例えば、産休期間に入ったとしても体の影響が少なく、負担の無い仕事ならば、
仕事をそのまま続けたいと思う妊婦さんもいるでしょうし、
そういう人に仕事を与えずに、強制的に休ませるのもやはり『マタハラ』です。
妊婦の意思をよく確認した上で、
出産を不安にさせないケアが職場に求められている時代だと言えます。


あと『人手不足』というのも、どうなんだろうと。『人手超不足』でしょ?
バブル崩壊以降、人件費を切り詰めることが良い経営者と持て囃され、
職場はギリギリの人数、もしくはより少ない人数で回すことが美徳とされたわけで、
その流れのままに『人手不足』ということは、
完全に仕事が回らない状態を指します。
そんな状況では、有給や育児休暇は認められにくいですし、
裁量労働制を導入しても、働かせ放題プランになるのが落ちです。
根本的な労務管理の改善が必要で、
常に余剰人員でバックアップ体制を取りながら回す「ワークシェア」の発想抜きに、
働き方改革など実現するわけもありません。
その視点がない改革は「働かせ放題」にしかならんわけですよ。

仮にその議員に先見性の目があったのならば、
産休も簡単に取れないような『人手不足』の状態で仕事を回してないですよ。
つまり、その程度だったということ。
人件費を切り詰めて、休暇なしで働かせることが美徳だと考えていたことの証左です。


◆ニュースネタ 静岡市が津波浸水想定区域の表示を撤去
伊東市が景観保護を重視して、防潮堤のかさ上げを行わないことを決めたり、
地価が下がることを懸念して、地すべりの危険区域を拒否したり…

なんつーか、これって東日本大震災前の東京電力と同じじゃないですかね?
巨大地震や津波が想定されても、来る確率は低いからということで後回し、
結果、大津波が襲来してメルトダウン…
景観や地価下落と人命、それは天秤にかける必要もないはずですが…

そもそも、両者は比較できるものではない。選択の余地などないはず。
人命が優先された上で、地価は評価されるべきですし、
景観や観光も成り立つわけです。
一体、誰が安全でない観光地に行くのか? 分かり切ったことです。

結果として伊東市や静岡市が津波被害に遭ったとしても、
「自業自得」としか思えません。
自ら「生」よりも「死」を選択したのだから同情なんてしませんよ。
選択の余地など最初からないことに気付いてほしいです。
人命が最優先でしょ? 人命が確保される街づくりが基本でしょ?

それと海岸沿いの土地利用として、
野球場はまだ観客席の分だけ高さが生じるから良いとしても、
サッカー場を作るとかはどうなんでしょうか? 平面じゃねーか。
スポーツをやる人は他の人よりも足が速いから逃げられるとでも?
逃げられるわけないでしょ、というのが東日本大震災の教訓だったはず。
喉元過ぎれば熱さを忘れるでは済まされません。