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2013年06月30日

じゅってんご。

特装版特典が書き下ろしと知らなかった私は超負け組orz

何とか入手しましたが、ひまさくと楓のために頑張ったとしか言い様が無い。
少子高齢化って罪だよね。関係ないけど。
本自体は最初からおねーちゃんがクライマックスで良かったと思います。

同じ轍を踏まないように、大室家はアナログ予約済。まぁ詳細は見ずに直感だけで予約したんだけど。

…何の話かよくわからないままこんばんわ。
Gが音を立てずに歩くのと同じようにひっそりと月日が流れ、今日でまた無駄に年齢が加算されました。
アイツら近くにいる時に限って音立てないとか、絶対頭おかしい。

実家に帰って3度目の夏を迎えますが、やることは相変わらず晴耕雨読的な事ばかりでございます。
何かと同業の後輩に刺激される事が多くて、自分ももうちょっと勉強しないとなーって改めて思ったり思わなかったり。
何にせよ、張り合う相手がいるのは良い事だなーって実感します。一人だとどうしてもモチベーションを保つのだけで疲れる。

■大して最近の事でもない近況。
26日~28日は親が留守してたので、久しぶりにTVで野球観戦と洒落込みました。
野上に喜んだり、山井のノーヒットノーランを見たりでなかなか充実してました。
27日の試合は記憶からオミットされました(ぉ
ついでに今日NHKでやってたのは知りませんでした。
離島は朝刊が昼過ぎに来るからね。最初から新聞見ないけど(何

さておき。
ノーヒット見たの初めてだなーって感慨に耽ってましたが、ずーっと前に高校野球で完全試合見てるわって翌朝になってから思い出して少しがっかり。しかもあれ島根の黒歴s(ry
それでも記録を目の当たりにするのはやっぱり嬉しいものですね。

オールスターは大概にせえよって思いますが、機会があれば見ようかなって考えてます。
…まぁ菊池くらいは見れるんじゃね(諦観)

2013年06月26日

「ねじれ」ているのは、お前の頭の方だ!

参議院で野党から問責決議案を突きつけられると、
発送電分離を目指した電気事業法改正案をあっさり放棄し、
これ幸いとあっさり国会を閉じて参議院選挙モードに。
お前は選挙しか頭にないのか!?

最近の自民党、特にどっかの総理さんは、事あるごとに「ねじれ」と連呼し、
0増5減法案が参議院で審議されなかったのも「ねじれ」のせい、
重要法案を審議できずに国会閉幕となったのも「ねじれ」のせい、
きっと株価の乱高下も梅雨の天気が続くのも「ねじれ」のせいなんでしょう(苦笑)
それじゃ「ねじれ」は何なのかと言えば、
国民の投票行動の結果、政権選択の結果でしょう?
それにタイムラグがあるのが「ねじれ」の根本原因なのかもしれませんが、
それならば、当初の予定通りに衆参同時選挙をやれば良かったじゃないですか?
そういうことをせずに「ねじれ」「ねじれ」と連呼することは、
過去の国民の投票行動結果の批判であって、
国民に対して「お前らバカだね」と連呼してるも同然なわけです。
それにも関わらず、簡単に「ねじれ」「ねじれ」と連呼するどこかの総理は、
参議院選挙のトラウマで頭の中が「ねじれ」ていると言わざるを得ないでしょうよ。

「ねじれ」国会は今に始まったことではなく、民主党政権時代も同じだったわけで、
同じように参議院で問責決議を受けようが、不信任決議とは違って法的拘束力はないとして、
重要法案の審議は続けていたわけですから、
今の自民党の「ねじれ」の言い訳はとても見苦しく見えます。
本当に重要な法案ならば、もっと早くから審議していたはずで、
そうもせずに参議院の空転が原因だと言うのは、いささか滑稽に見えます。
党内に「廃案にしても構わない」という雰囲気があったのは間違いないでしょう。

「0増5減法案」にしても、民主党・野田総理がその先にある定数削減をセットに、
解散の内諾を得たのにも関わらず、完全に定数削減は置き去りにされ、約束を反故にしてしまい、
さも野党が悪いかのような体を装って、衆議院で再可決し、
定数削減の話は完全に立ち消えになってしまいました。
民主党政権は根回しを怠り、国会運営が「未熟」という印象でしたが、
今の自民党政権は国会運営が「乱暴」ですよ。
偽善にまみれたネットの炎上騒動のように、究めて偽善で、強権的で、粘着質です。

「アベノミクス」にしても、その成果はマネーゲームを誘発しただけに過ぎず、
金融緩和は物価が上昇するまで続けられるので円安は続いていくものの、
それによって輸出産業が根本的な立ち直りを見せたかと言えば、そうではなく、
逆に貿易赤字による輸入の打撃が経済を直撃しており、思うように伸びていないのが現実です。
そもそも、彼らの頭の中は1980年代で止まっており、「失われた30年」になっちゃってます。
「円安=貿易増=景気回復」という時代はとっくに終わっているわけで、
経済構造の変化を考えずに、製品(駄作)が売れないからデフレだと決め付けてしまう稚拙さ、
期待された三本の矢の「成長戦略」も完全な的外れに終わってしまったのは間違いなく、
景気を本格的に回復させる根拠に欠いています。
今後のマネーゲームの経過次第では、円安が進むも、株価は下がる可能性があり、
物価は上昇すれど景気が回復しない「スタグフレーション」に突入する可能性があります。

労働者環境は悪化の一途で、今国会では見送られたものの、
限定社員の導入や金銭解雇の導入で雇用の不安定化を促進するような政策を検討しており、
職務発明で得た特許を個人ではなく企業に属させようと画策し、
さらなる研究者離れを呼びそうな改革を検討するなど、的外れも良いところです。
だから日本はヒット商品を生み出せずに、製品(駄作)が売れないと嘆くはめになる。
足元が崩壊しているのに、「日本のものづくり」はやれると叫んだところで何ができるの?
足元を安定させることなしに、「日本のものづくり」は復活しないでしょうに。
中身のないスカスカな経済政策が「アベノミクス」の正体なのですか? 呆れ返ります。

2013年06月24日

都議会議員選挙は自公の圧勝

まぁ、投票率が過去2番目に低い43.50%でしたから、当然の結果でしょうね…

もはや当たり前過ぎて、池上彰氏ぐらいしか言ってくれなくなりましたが、
日本の選挙は有権者の完全な自由投票で決まるわけではなく、
「圧力団体」や「宗教団体」の固定票に大きく影響を受けています。
「圧力団体」の定義は非常に難しいのですが、
とある団体が自分達の利益になるように投票行動をまとめて政治的働きかけをするもので、
今はどうだか知りませんが、農協や日本郵便、日本医師会など、
大きな票を持った団体が会員の投票行動を制限し、固定票を投じていたことが有名です。
「宗教団体」は団体規則による投票行動を制限する権利は持っていませんが、
信仰というのはそれだけで人々を拘束し、簡単に投票行動を促すことができます。
公明党の支持母体が創価学会であることは有名で、全員が創価学会員というわけではないものの、
創価学会の支持なしには当選できず、当然、その意向を強く受けた政党となっています。
近年では気まぐれな「無党派層」の影響で、投票率次第ではこの傾向が崩れますが、
低投票率の場合は「圧力団体」や「宗教団体」の組織票を大きく受けることになります。

つまり、長年政権を担ってきたことによって「圧力団体」の支持を大きい自民党と、
「宗教団体」の直接的バックアップを受ける公明党は、低投票率下で勝利する確率は高くなります。
面倒だから選挙に行かないということは、「自民党・公明党に対する暗黙の支持」となるわけです。
よく政治家はどこを向いて政治をしているんだと批判されますが、
別に国民一人一人、被災者一人一人に寄り添って政治をしているわけではなく、
「物を言う団体」である「圧力団体」や「宗教団体」に向けた政治をしているに過ぎないわけです。
有権者はそんな「当たり前の事実」を必ず知っておかなければなりません。

そういう意味では、今回の都議選は実に分かりやすい結果だったと思います。
同じく組織力が強く、党員の寄付で賄っている「共産党」が躍進した背景には、
低投票率だけではなく、消費税導入や反原発といった政権与党に対する批判票もあったでしょうが、
概ね低投票率の投票行動とほぼ一致していたと言えます。
民主党はやはり支持基盤の脆弱さは解消されておらず、アピール不足の感は否めなく、
維新の会も橋下共同代表の従軍慰安婦発言の影響を覆せず、想像以上の惨敗となりました。
これで維新の会は大阪限定の勢力に止まることになり、国政への道は厳しくなった気がします。

現時点では参議院議員選挙も盛り上がりを欠く印象があり、
投票率が上がらない可能性が高いので、このままだと自公政権の勝利で終わるでしょう。
その流れを無党派層が変えることができるかどうか、注目したいです。


◆ニュースネタ 富士山が世界文化遺産登録される
三保の松原も逆転登録となったようです。
どうやら地道なロビー活動の成果だったようで、
ある意味、イメージだけで説得したのが成功したように思えます(苦笑)
現地に赴いていないからこそ除外されなかったとも言えるわけで…(汗)
まぁ、「文化遺産」ですからね、「自然遺産」ではないということで大目に見てもらいましょう。

登録を祝して、静岡市内や静岡空港では記念バッジ等が配られていたようですが、
富士山に面する県東部地域の方では何もなし…
富士山の日(2月23日)も祝ってたんだから、何かクレよ(笑)

既に報道されていると思いますが、松枯れの問題と侵食問題は重要な問題です。
特に侵食問題に対応するために作られた防潮堤の撤去が要求されており、
砂浜そのものの存続に支障が出かねない状況です。
世界文化遺産に登録されたこと自体はめでたいのですが、
早速「危機遺産」になりかねない危険性も孕んでおり、
富士山の入山者の問題を含めて、課題山積という状態です。


◆ライオンズネタ 継投に課題を残すライオンズ投手陣
オールスターって何? 食べられるの? 誰も選ばれなかったので興味なし!
まぁ、大谷選手以外は妥当な範囲で、井口選手はセカンドじゃねーじゃんという感じで、
それでも外野のもう1枠はソフトバンクの長谷川選手か内川選手でしょうし、
セカンドは適任者がいませんが、故障を抱えている片岡選手は難しかったでしょうしね。

話を戻しまして、12球団トップの防御率を誇るライオンズ投手陣ですが、
リリーフ陣は磐石とは言えず、迷走状態が続いています。
昨日の23日の試合はその極みとも言うべきもので、今季最長となった引き分け試合の原因は、
7回の継投失敗で、先発の岸投手に代えて左腕の川崎投手をマウンドに送ると3失点で同点、
7回裏に2点を勝ち越すも、岡本篤志投手が8回に1失点、
9回にサファテ投手が同点に追いつかれるなど、継投が決まりませんでした。
交流戦前は大石投手が抑えで、サファテ投手が8回を投げていて、
交流戦では涌井投手が8回のリリーフに回ったことで、致命的な問題は防げていましたが、
現在は抑えのサファテ投手のみという状況で、そこに繋ぐまでが大きな課題となっています。

ただ、ここに来て明るいニュースも飛び込んできて、
昨日の2軍戦でウィリアムス投手が1イニングを投げた模様です。
今日の1軍登録抹消選手がいなかったので、明日即登録ということはなさそうですが、
特に問題がなければ、1軍復帰もそう遠くないでしょうから、大きな戦力となります。
そうなると、ウィリアムス投手が左右関係なく8回に登板することになり、
7回のピンチを岡本篤志投手が担当することになり、
左のワンポイントとして川崎投手か小石投手のいずれかが固まれば、リリーフは何とか回りそうです。
もっとも、先を見据えますと、制球に不安のあるウィリアムス投手は8回よりワンポイントが良く、
8回を別の投手、ルーキーの増田投手や大石投手がその座を掴んでくれないことには、
優勝争いに絡んでいけないと思うので、若い投手の成長が鍵となりそうです。

で、ウィリアムス投手が復帰することは喜ばしいことなのですが、
そうなってくると、今度は外国人枠の問題が生じます。
サファテ投手とウィリアムス投手、ヘルマン選手の3人は確定的として、
スピリー選手とカーター選手のいずれかが2軍に落ちることになります。
現在は右投手先発時にカーター選手、左投手先発時にスピリー選手を使っていますが、
スピリー選手の成績を見ると、対左投手は.115で、対右投手は.274となっており、
対左投手の打席数の少なさが影響してはいるものの、左投手に強いというわけではありません。
となれば、カーター選手が1軍残留し、スピリー選手が2軍に落ちることになるでしょう。

ここで問題となるのは、カーター選手の膝の状態が実際にどれだけ良くなっているか、です。
左投手の外角の変化球を見極めるためには、膝での踏ん張りが必要不可欠で、
もし、膝への負担を気にするようなスイングをしているようだと、
左投手の生命線である外の変化球を簡単に空振りしてしまい、打つことが難しくなります。
まだ様子を見ながらになるでしょうが、仮にカーター選手が対左投手で使えないとなれば、
オーダーに大きな問題を抱えることになってしまいます。
ただでさえ、右打者は不足しているのに、熊代選手ともう1人必要になるのは厳しいです。

そうなると、別のアプローチ、守備を固めて機動力を使う選択になるでしょうから、
ルーキーの金子選手を再度使う必要があると思います。
左打者で足を使える選手は斉藤選手や石川選手などがいるものの、
右打者ではそうはいないだけに、スイッチヒッターの金子選手は戦力的にも重要な存在です。
現在は片岡選手が故障中で、浅村選手も左肩の不安からファースト固定となっていますので、
セカンド・ショートのレギュラーがいない状態ですから、
当面は金子選手をセカンドで使っていって欲しいです。
…が、2軍では未だにライトを守ってたりするのはどうして?
木村選手がライトで金子選手がショートでいいと思うんですが…
もう1軍でライトを守る機会なんてなさそうなんだけど…
不可解な1日1軍もありましたし、一体、どういう育成方針になっているんでしょうね?

2013年06月20日

日本人は「束縛」を求めている?

相変わらず安倍政権を含めた自民党の支持率は好調で、
数多くの国家主義的な言動や新憲法草案を作りながらも、批判を浴びないのは、
日本人が「自由」に飽き飽きしているからなのでしょう。
「自由」というのはフリーなわけで、そこに何ら束縛がない、真っ白なキャンバス状態で、
そこに自らが絵を描いていくのが「自由人」たる責務なのですが、
今の日本人はもうそこに絵を描く気力もない、誰か適当に描いてよと思ってるから、
「自由」を嫌い「束縛」を求める、おそらくそういうことなのでしょう。
それを端的に言えば、「死にたがり」というわけで、
この国の国民はやっぱり病んでいるということなのかもしれません。

ということは、「死にたがり」が死にたがらない具体的なビジョンを見せる必要があるわけで、
それができるかどうかが選挙に向けての一つのポイントでしょうね。
けど、最終的には「死にたがり」なんで、そのシナリオが「死」へ繋がっていようとも、
歓迎してしまう辺りが「死にたがり」の厄介なところです…
「死への希望」のみが生きる糧ということでしょうか… 病んでますなぁ…


◆ニュースネタ G20でアベノミクスは「承認」されたのか?
前回は特に何も言われなかったのに比べて、
財政再建や金融緩和の収束方法などに問題提議がなされたわけですから、
明らかに国際的な支持度は下がっていることは確かで、
長引く円安が各国の経済に打撃を与えつつあることが認識と深まってきた印象を受けます。
それでも各国の経済に不安がある中で、日本経済の立ち直りは救いがあるだけに、
表立っての反対はしにくいというだけで…
誰もその手法を追随せず、様子を見ている辺りは、「そういう評価」だということでしょう。

今後の経済の見通しはまだ難しい面はありますが、
しばらくは1万2000円~3000円の間を行ったり来たりするものと思われます。
ただ、為替の方が海外市場の影響を受けやすいこともあり、
円安が進行するも、株価は上がらないという状況が続く可能性もあり、
そうなってくると、物価は上昇すれども景気回復が進まない「スタグフレーション」に陥り、
日本経済はデフレ以上の最悪局面を迎える可能性があります。
円安になれば輸出が増えて日本経済が回復するというアベノミクスの神話は、
既に完全に崩壊しちゃっているわけです。


◆ニュースネタ 日本経済を変える? 富士通が非解体スキャナーを発売
富士通が『ScanSnap SV600』を7月12日から発売することを発表しました。
これまでのスキャナーはコンビニのコピープリンタのように、
挟み込んでスキャンする形でしたから、本に折り目が付いて痛みの原因となったり、
綺麗にスキャンするためには本の装丁を解く(解体)する必要もありましたが、
このスキャナーを使えば、本の見開きだけでスキャンすることができ、
本へのダメージ・損失を防ぐことができます。
久々の日本発のヒット商品になる可能性を秘めた画期的な新商品です。

これまで本の電子書籍化、いわゆる「自炊」をする場合は、
前述の通り、本の装丁を解く必要がありましたので、
綺麗にスキャンして電子書籍化したとしても、手元の1冊の本は失われてしまいました。
言わば、データとしての書籍は得たとしても、実物としての本は失われてしまい、
プラスマイナスゼロで手間だけがかかる作業でした。
しかし、この非解体スキャナーを使えば、本を損失せずに電子書籍化できるわけで、
電子書籍としてのデータを得た上で、手元にも本が残るわけで、
実際の損失はなくなり、手間をかけるだけの価値が生じます。
これまでは現実的な利益が少なく、個人で「自炊」するメリットは少なかったのですが、
この非解体スキャナーが普及すれば、電子書籍化が一気に進行するでしょうね。

もう一つの大きなメリットは、歴史的に貴重な文献が保存しやすくなることです。
今までのスキャン方法では、本へのダメージが大きく、保存が難しかった文献でも、
このスキャナーを使えば、閲覧と同等のダメージでデータ化することができますので、
本のデータ化を飛躍的に進めることができます。
貴重な文献や取り寄せるのが難しいような文献でも、
これからはデータとして簡単に取り寄せることが可能になるかもしれません。
まさに本の歴史を変える画期的な発明だと言えましょう。

ただ、便利ゆえに問題も多いわけで、本の著作権をどう維持するかが難しくなります。
簡単にデータ化できるということは、もう現実の本が必要ないとも言えるわけで、
図書館や古書店で安価で本を手に入れ、スキャンしてデータ化した後に、
本を返却したり再び売却すれば、元手が少なくとも本のデータを手に入れることができます。
それでも本の匂いや装丁、重さが好きという人はいなくならないので、
本が絶滅することはありえないと思いますが、データだけで十分という人も増えてくるはずです。
そういう時代に対応した著作権法の改正が必要になってくると思われます。
まぁ、現状では本の個人コピーを制限するのは色々と不便な面が大きいだけに、
レコーダーのようにスキャナーの機械自体に課金するような形になるのだろうと思われます。
今後、富士通だけでなく、他のメーカーからも発売される可能性がありますし、
早い段階で手を打っておいた方がいいんじゃないかと思いますね。

図書館にこのスキャナーが一つ置いてあったら、業務は終わっちゃうでしょ?
それだけ画期的な発明だということで、日本経済を救う爆発的なヒットになる可能性とともに、
社会を大きく変える可能性もあるだけに、行政の販促と規制の両面を迅速に検討して欲しいです。


◆プロ野球ネタ 「飛ぶ統一球」隠蔽問題 第三者委員会を設立へ
それ以降、話題になることが少なくなってきたので、下火にならないかが心配ですが…
それでも幾つか情報も出てきていて、
昨年まで使用していた「統一球」は数字以上に飛ばなすぎていて、
その原因が日本から中国に工場を移したことによる品質低下だったとか。
どうやら隠蔽の原因は「こっち」だったみたいですねぇ…

国際大会でのボールへの適応や球場ごとにボールの飛距離が違うことが問題となって、
導入されることになった「統一球」ですが、
そこでメジャーのボールを利用しなかったのは、
日本のメーカー保護という側面が強かったように思います。
メジャーの球は品質にばらつきがあるから、安心できる日本のメーカーへ、
建前的にはこうだったはずです。
それが蓋を開けてみたら、日本産ではなく中国産ですよ。
しかも、中国産にしたことで想定以上に飛ばなくなってしまった、これはとんだ裏切りです。

日本のメーカーが生産するとはいえ、海外の工場で品質が低下してしまったというのなら、
新たに「統一球」を導入した意味がありません。
それこをWBCで使われているボールを使えばいい、ということになってしまいます。
つまり、「統一球」を導入する大義がその時点でなくなってしまうわけで、
それは「統一球」の失敗、加藤コミッショナーの失策にそのまま繋がってしまいます。
真に隠蔽したかったのは、「飛ぶ統一球」に変えられたことではなく、
「飛ばなすぎる統一球」が使われていた事実とその原因にあったように思えます。

日本の野球ファンからすれば、「統一球」は日本メーカーの誇りであったのに、
実際は国内産ではない中国産の劣悪品であったわけで、
「統一球」の導入は日本の一部メーカーとNPBとの独占契約に過ぎず、
結局は金の問題であったということが明らかになったわけで、馬鹿にされた気分です。

今後は「飛ぶ統一球」の導入の経緯の調査も必要ですが、
それと伴に実際に使われている「統一球」の品質にバラつきがないのかどうか、
全てチェックする必要があるでしょう。
それだけ日本メーカーの技術力の信頼が地に落ちてしまったわけで、
そこまで徹底調査しないと、問題の真の解決にはならないように思えます。


◆ライオンズネタ 後半戦の鍵を握るリリーフ陣の再構築
投手陣は依然として12球団トップの防御率を維持していて、
リーグトップの防御率を誇る菊池雄星投手を軸に、牧田投手ら安定感ある先発陣が揃い、
総じて投手陣は安定傾向にあります。
ただ、リリーフの駒数が足りておらず、抑えのサファテ投手は決まっているものの、
大石投手が不調で2軍落ちし、ウィリアムス投手も復帰の目処がまだ立っておらず、
交流戦では涌井投手を勝ちパターンで使っていたものの、
リーグ戦再開後は先発に戻すこともあって、リリーフ陣の再構築に迫られています。


最初に先発陣ですが、菊池雄星投手は抜群の安定感でチームを牽引しており、
牧田投手も勝ち星に恵まれてはいないものの、安定して試合を作っていて、
岸投手も再登録後はストレートのキレが戻り、本来の働きができていますし、
十亀投手も悪いなりの投球ができるようになって、先発投手らしくなりました。
4人とも完投能力が高く、少なくとも7回まではしっかりと投げてくれ、
チームとしても試合の計算がしやすい投手です。
問題は残りの2人、野上投手と涌井投手ですね。

野上投手は勝ち星に恵まれず、結局、交流戦では1勝もできませんでした。
原因は「スタミナ不足」で、中盤の6回や100球前後で限界を迎えることが多く、
そこで失点することが多い傾向にあります。
さらに勝てない時期が続いたことで、投球が慎重になっており、
不用意な四球から失点する悪循環に陥りつつあります。
それでも先発投手として安定して試合を作っているのは間違いなく、
中5日も問題とせず、6回3失点で試合をまとめてくれるので、計算はできます。
解決策はとにかく1つ勝つことで、早いイニングからリリーフを投入できる状況を作り、
早い段階で1勝をさせてあげることでしょうね。
先発ローテでは菊池雄星・牧田投手といった完投能力の高い投手の後ろに付けて、
リリーフをフル動員できる位置に持っていくことがポイントだと思われます。

涌井投手は中継ぎでは好投したものの、それが先発での好結果に繋がるかどうかは未知数です。
涌井投手というと、抜群のスタミナで完投の多い投手でしたが、
今シーズンは6回を投げ切れないケースが目立ち、相手打者の3巡目に掴まることが多いです。
バント処理や牽制でもミスが見られ、集中力が足りていないと感じる時もあります。
涌井投手に必要なのは「心のスタミナ」で、
先発投手として気持ちのメリハリを強く持つことが必要だと思われます。
野上投手とは違い、投げてみないと分からない要素が多く、どうなるかは正直分かりません。
結果が良ければ問題はありませんが、仮に結果が伴わなかった時に、
先発投手へのこだわりのある涌井投手をどうするのか、予め決めておく必要はあるでしょう。
岸投手のように期間を区切って再調整させるのか、それとも再びリリーフへ配置転換するのか、
本人の心掛け次第のところもあって、涌井投手の処遇が非常に難しくなってますね…

2軍ではベテランの西口投手と石井一久投手も先発の準備ができていると思いますし、
場合によっては野上投手か涌井投手のいずれかをリリーフに回し、
ベテラン2人を交互に先発させる可能性もあります。
少なくとも、オールスター前ではこれまで通りの先発6人で行くでしょうから、
その間に先発投手としてのみきわめを決断したいところですね。

【先発】菊池雄星・牧田・野上、岸・十亀・涌井(西口、石井一久、藤原)


リリーフは抑えのサファテ投手以外は未定という状況になってしまっています。
誤算は実績のある長田投手と岡本篤志投手の不調で、
2軍で好結果が残っても1軍では打たれるケースが多く、なかなか起用法が定まってきません。
シーズン序盤は抑えとして活躍した大石投手も不調で2軍落ちし、
左腕のウィリアムス投手の怪我も長引いていて、復帰の目処が立っていないのが辛いところです。

そんな中で活躍をしているのが、4年目の岩尾投手です。
交流戦ではプロ初勝利を飾るなどブレイクし、やや出番に恵まれていなかった感はあるものの、
ポーカーフェイスで左右へしっかりと投げ分け、武器のフォークで内野ゴロや三振を稼げる投手で、
今後は勝ちパターンで起用される可能性も高いと思われます。

また、トレードで移籍してきた左腕の川崎投手も、勝ちパターンの登板はないものの、
投げる度に安定感を増しており、スライダー・シュート・チェンジアップと多彩な攻めで、
左右関係なく投げられる強みがあります。

他にも2軍では、先発で結果を残している藤原投手を始め、中継ぎで防御率1点台の松下投手、
左腕では中崎投手が2軍落ちしたものの、1軍での経験を生かして安定感が増してきており、
武隈投手も先発投手として結果を残してきています。
ルーキーの増田投手も、大石投手と同様に実力が発揮されているとは思えませんが、
投げっぷりの良さは目立っており、リリーフに大切な精神力が感じられるタイプです。

今後は若い投手を軸に、リリーフ陣をどう再編成していくか、
野手とは違って投手の方が交代要員が多くなっているだけに、大胆な入れ替えも可能でしょう。
渡辺監督の手腕が期待されますね。

【抑え】サファテ
【右中】大石(増田)、岩尾、岡本篤志(長田)、藤原(松下)
【左中】川崎(ウィリアムス)、武隈(小石・中崎)

個人的な評価で言えば、サファテ投手は結果を残しているものの、あまり信用はしておらず、
最終的には実力をつけた大石投手か増田投手に代わってもらうのがベストと考えています。
それまでは大石投手と増田投手のどちらかが7回のセットアッパーとなり、
8回は打者の左右によって岩尾投手と川崎投手を使い分け、
ロングリリーフ要員として藤原投手か武隈投手、ブルペンをまとめるのに岡本篤志投手、
そういった構成で考えています。
サファテ・大石・増田投手のいずれも投球の軸はストレートなだけに、
その間に変化球をきっちり投げられるタイプを入れることが重要で、
岩尾投手と川崎投手にかかる期待は非常に大きいです。

2013年06月17日

静岡県知事選は川勝平太氏が大差で再選

昨日、投票が行われた静岡県知事選挙は、現職の川勝平太氏が100万票を獲得し、
大差での再選を果たしました。
自民党の支持を受けた新人の広瀬一郎氏は、県議会を掌握する自民党県連の支持や、
アベノミクスの効果を訴え、石破幹事長ら自民党党執行部を招いたりして、
「自民対民主」の対立構造を必死にアピールしましたが、全く効果はありませんでした。

そもそも、推薦ではなく、「支持」に止まってしまったのも、
川勝知事を支持するスズキ会長ら静岡県産業界が予め党本部に釘を刺したこともあり、
参議院選挙を前に傷を残したくないという思惑も働いた感があり、
自民党の盟友である公明党は何ら支援活動をせず、
女性の支持が多い川勝氏に対して創価学会の組織票が最初から崩されていた感があります。
投票率が49%とあまり上がらなかっただけに、その点だけは心配していたのですが、
結果的に、創価学会票が割れた感が強く、組織票が大勢に影響を与えませんでした。


今回の結果が国政にもたらす影響は少ないと思いますが、2点だけ言えることがあります。
それは安倍政権の掲げる「アベノミクス」の効果が東京限定であるということです。
地方の首長選挙は各自民系候補が「アベノミクス」を掲げるものの、
その効果はほとんどなく、結果的に敗退が続いています。
地方経済にとっては株価高騰の影響は少なく、逆に円安による物価上昇・燃料費高騰が大きく、
景気浮揚がより実感しにくくなっていることは確かです。
高い支持率に支えられている安倍政権ですが、それはおそらく東京限定的なもので、
地方に波及していないどころか、TPP参加や燃料費の高騰も影響し、
これまで自民党を支持してきた第一次産業の支持基盤が大きく崩れつつあるように思えます。

もう一点は既に公明党(創価学会)とは切っても切れない状況になっているということです。
衆議院選挙の大勝や安倍政権の高い支持率もあって、
一時は公明党を離れて、維新の会らと協力し、改憲勢力を結集しようという目論見もありましたが、
実際に選挙結果を見てみると、創価学会の組織票なしでは自民党が選挙を勝つのは難しいです。
4月頃には96条改憲と息巻いていた安倍総理も、トーンダウンした背景には、
アメリカに釘を刺されたこともあるでしょうが、
選挙で創価学会の支持を受けられなくなることへの恐怖感が大きかったように思います。
参議院選挙でもマネーゲームに食い物にされただけの「アベノミクス」の成果で戦うことになり、
改憲といった安倍カラーは薄まることは間違いなく、消極的な戦い方にならざるを得ないでしょう。

とはいえ、反自民票の受け皿があるかと言えば、話は別で、
維新の会は橋下市長の慰安婦発言以降はなりを潜めていますし、
みんなの党も渡辺代表と江田幹事長の主導権争いが続いていますし、
民主党も党の立て直しが完全に終わっている感じもありません。
今後のポイントとしては、行政改革を訴えるみんなの党がどれだけ無党派層に浸透できるか、
自民党の労働改革で雇用が不安定化しそうな労働者層を民主党がどれだけ取り込めるか、
来週の都議選を機会に維新の会がどれだけ巻き返しを図れるのか、
そこが鍵になってくると思われます。


◆プロ野球ネタ 「飛ぶ統一球」の切り替えは本当に一斉に行われたのか?
NPBによる隠蔽工作や加藤コミッショナーの「知らない」発言が批判対象になってますが、
キャンプ・オープン戦までに昨年のボールは使いきり、
開幕と同時に「飛ぶ統一球」への変更が完了したというのは、本当なのでしょうか?
各球団の協力を得ることなく、ボールの支給のみを変えたのであれば、
ケチな球団はキャンプ・オープン戦で使っていたものを利用していてもおかしくない気も…
つまり、何が言いたいかと言えば、
西武ドームの使用球は開幕当初から「飛ぶ統一球」だったのか?、という疑念です。

他球団が開幕当初から今年のボールは飛ぶと噂されている中、
先発投手陣の好調さやホームラン打者の不在による繋ぎの野球によって、
埼玉西武ライオンズのみ、それほど本塁打も出ない、被本塁打も少ない状況が続きました。
個人的にボールの飛距離を気にしだしたのは、ビジターゲームになってからで、
4月19日の札幌ドームでの日ハム戦におけるアブレイユ選手のホームランが初めてで、
西武ドームで認識したのは4月23日のロッテ戦における浅村選手のホームランでした。
セリーグでは開幕当初からブランコ選手らが記録的なホームラン数をマークする一方、
パリーグのホームラン数は極端に伸びることはありませんでしたし、
総じて明らかに飛距離が変わったと認識したのは4月中旬から下旬にかけてです。

もし、NPBの完全な独断専行で、12球団が承知していなかったとするならば、
開幕時から一斉切り替えされたとは考えづらく、
パリーグの「飛ぶ統一球」導入は1ヶ月近く遅れていた可能性も否定できません。
ファンとしても選手としても、あのホームランはボールのせいだったのか、
それとも選手の実力だったのかを明らかにしたいと思うでしょうし、
各球場でいつから「飛ぶ統一球」に変更されたのか、発表してもらいたいです。


◆ライオンズネタ クリス・カーター選手を再獲得
昨シーズンにDHや代打で数字以上の活躍を見せ、ライオンズファンに鮮烈な印象を与えるも、
オフに解雇され、一度アメリカへ帰国も、日本でのプレーを忘れられず、
今季はBCリーグ石川でプレーをしていたクリス・カーター選手の再獲得が決まったようです。
…まぁ、昨年オフに解雇となった時点から、こうなるだろうと思ってましたが…
個人的には好きな選手ですし、獲得自体は嬉しいのですが、
「何故この時期なのか」という点での疑問もあって、手放しでは喜べない面があります。

これが坂田選手が怪我をした5月中旬、オーティズ選手の調子が再び落ちた5月下旬ならば、
カーター選手の再獲得を手放しで喜んだはずです。
しかし、5月下旬からの打線停滞を時期を乗り越え、
スピリー選手が徐々に結果を残し始めた今となっては、今更感が漂います。
主な問題は2つあり、1つは外国人枠の問題、もう1つはDHの問題です。

まず、外国人枠ですが、現在はウィリアムス投手の復帰が遅れていることもあって、
サファテ投手とヘルマン選手、スピリー選手の3人体制ですので、その点では支障がありません。
ただ、ウィリアムス投手が戻ってくれば、スピリー選手との2択になることは間違いなく、
現状では、不安はあるものの守りができる分だけ、スピリー選手を優先する可能性が高いです。
スピリー選手に刺激を与えるための獲得という可能性もありますが、
既にオーティズ選手というライバルもいるだけに、必ずしも競争激化には繋がりません。
考えられるのは、ウィリアムス投手の復帰が予想以上に遅れていることでしょう。
投手の枠が1つ空いているから、野手3人体制を取れる、そう考えた可能性があります。
そうなると、チームにとっては必ずしも良いニュースとは言えない面があります。

もう1つはDHの問題です。
現在はスピリー選手がDHを務めており、守るとすればファーストで、
カーター選手も同様の起用法が予想され、投手の左右で使い分けたり、
代打での起用も考えられますので、これまでよりも選手起用の幅が広がることは確かです。
ただ、中村剛也選手が1軍に復帰した場合、DHで起用する可能性が高いだけに、
そうなると、今度はスピリー選手もカーター選手も弾かれることになってしまいます。
現在は右の代打が手薄なので、スピリー選手やオーティズ選手を使う可能性が高く、
上本選手ら左の代打がいる状況で、カーター選手の優先度は下がってしまいます。
そうやって考えていくと、今度は中村剛也選手の復帰が遅れている可能性が考えられます。
当初言われていたオールスター後の復帰も微妙になっているのかもしれません。
練習には参加しているものの、まだ試合に出るところまでは行っていませんし、
当初の予定よりも遅れている印象は否めません。
残り1ヶ月の我慢では済まないことで、チームが緊急補強を決断した可能性があります。

どちらも推測の域は出ないものの、このタイミングでのカーター選手の補強は、
ウィリアムス投手と中村剛也選手という主力2人の復帰が遅れていることを暗に示しており、
その意味ではチームとして手放しで喜べる状況ではないような印象も受けます。
それでも、もし彼らの復帰が遅れるようであれば、それこそ何もせずにはいられないわけで、
ウィリアムス投手の穴はトレードで獲得した川崎投手に埋めてもらい、
中村剛也選手の不在はカーター選手とスピリー選手、他の打者全員で埋めて欲しいですね。


◆ライオンズネタ 打線復活の鍵は? 機動力野球復活への道
3・4月は機動力と繋がりのある打線を武器にパリーグの貯金を独り占めしていたものの、
5月になってからは打線も湿りがち、6月上旬は極度の打撃不振に悩まされるなど、
打線の得点力低下がチームの成績にそのまま繋がってしまっています。

開幕後のオーダーとリーグ戦再開後の打撃重視のオーダーとを比較してみますと…
【開幕直後】
 1(二)片岡、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、5(三)ヘルマン、
 6(一)浅村、7(右)金子、8(捕)炭谷、9(遊)永江
【現在】
 1(中)秋山、2(右)大崎・熊代、3(左)栗山、4(二)浅村、5(三)ヘルマン、
 6(指)カーター、7(一)スピリー、8(捕)炭谷、9(遊)永江・山崎浩司
当初は片岡選手とヘルマン選手、金子選手らを軸に、機動力重視の野球が展開されていましたが、
金子選手が不調でスタメンを外れ、坂田選手が起用されるようになってからは打撃重視となり、
片岡選手は足の怪我もあって盗塁ができなくなってしまい、遂には1軍登録も外れることになり、
ヘルマン選手はスタメン起用が続いているものの、盗塁失敗や牽制死が続いたことで慎重になり、
加えて相次ぐ打順変更によって4番打者が打線の切れ目でなくなって盗塁状況が変化したことで、
チーム全体の盗塁のペースが明らかに落ちてしまいました。
その結果、打つだけの打線になってしまい、好調の坂田選手がいた時までは良かったものの、
故障で欠いて以降は併殺でチャンスを潰すなど、打線が繋がりにくくなっているのが現状です。
今後は、機動力野球の復活を試みるか、それとも外国人選手を使って重量打線で行くのか、
下位打線の充実も含めて、それらを判断する必要があります。

もう1つは選手層の問題ですね。
当初は大崎選手が代打に控えるなど、金子選手や坂田選手のスタメンでの活躍もあって、
やり繰りが楽だったものの、坂田選手の故障以降は大崎選手をスタメンで使わざるを得ず、
交流戦でショートやキャッチャーのだけでなく、投手のところにも代打を出す必要がありましたが、
これといった代打がいなかったことで、勝負所での一本がなかなか生まれませんでした。
カーター選手を獲得した背景にも、昨年の代打での好成績があると考えられ、
ここ一番での代打起用の可能性が高いと思われます。
右打者では熊代選手が調子を上げており、これまでは守備・走塁面での出場が主でしたが、
今後は対左投手の代打としても使われていくケースが増えてくると思われます。

加えて、簡単に結論を出せない問題として、栗山選手の役回りの問題があります。
昨年までは1・2番で起用されることが多く、どちらかといえば「チャンスメーカー」でしたが、
今年は中島選手がメジャーへ、中村選手の怪我で「ポイントゲッター」を期待されています。
3・4月はポイントゲッターとして機能した栗山選手でしたが、5月以降は思うような活躍ができず、
打率も3割を切ってしまうなど、ポイントゲッターとしては物足りない成績になりつつあります。
四球で出塁するなど、依然としてチームを動かすチャンスメーカーとしての働きは大きいだけに、
今後もそのまま3番打者として起用し続けるのか、
それとも1・2番に打順変更するのか、決断する時期に来ているように思えます。
本来なら、そんな決断は不要で、今年は3番栗山選手で心中するつもりでしたが、
予想以上に栗山選手の成績が伸びなかったことと、
逆に予想以上に浅村選手がポイントゲッターとして活躍していることにより、
打線の役回りを変化させる余地が生まれてきました。
新しくカーター選手を獲得したこともあって、打線を根本的に入れ替えるとしたら今でしょう。
 1(中)秋山、2(左)栗山、3(三)ヘルマン、4(二)浅村、5(指)カーター、
 6(一)スピリー、7(右)大崎・熊代、8(捕)炭谷、9(遊)永江・山崎浩司
こういう打線の並びも考えられないわけではありません。

ただ、現実的には、第一のポイントで指摘した「機動力野球の復活」を掲げると思われます。
そのためには、「片岡選手の早期復帰」が必要不可欠となりますが、
復帰を早めて長期離脱となってしまったり、走ることができないでは意味がありません。
片岡選手の早期復帰を望みつつも、それに代わる選手を用意する必要があり、
その筆頭候補になるのが、やはりルーキーの金子侑司選手でしょう。
チームトップの俊足を誇るだけに、開幕時の活躍を再び見せてくれれば、打線に動きが生まれます。
不調の原因となった守備の向上、ショートやセカンドの守備にどれだけ伸びたかが、
そこが今後の起用の鍵になってくるでしょうね。
他にはショートの守備力は高いものの打撃に課題のある永江恭平選手がどれだけ成長できるか、
また、外野手では斉藤彰吾選手や石川貢選手といった足のある選手が1軍の壁を破れるかどうか、
場合によっては栗山選手をDHに回してもいいわけですし、
彼らの活躍次第ではレギュラー定着も十分狙うことができます。
 1(中)秋山、2(右)大崎・熊代、3(指)栗山、4(二)浅村、5(三)ヘルマン、
 6(遊)金子、7(一)スピリー、8(捕)炭谷、9(左)斉藤

現実的にはそこまで思い切った策を取ることは考えにくく、
守備とのバランスを取りながらになると思いますが、
機動力野球復活を伝えるにはそれぐらいの覚悟を見せて欲しいですね。
 1(中)秋山、2(右)大崎・熊代、3(左)栗山、4(一)浅村、5(三)ヘルマン、
 6(二)金子、7(指)スピリー、8(捕)炭谷、9(遊)永江・山崎浩司
 (代打)カーター・上本、大崎、熊代

2013年06月13日

「飛ぶ統一球」への変更。無能なコミッショナー「知らない」発言

6月11日にニュースで、今年の開幕から「統一球」の反発係数が上がったものを採用し、
昨年よりもボールが飛びやすくなったことが正式に発表されましたが、
その時点では「やっぱりな」程度の感慨しかなく、それほど大きな問題意識はありませんでした。
勿論、どうして今のタイミングでの発表なのか、
なぜボールを製造しているミズノ社と口裏を合わせてまでも隠してきたのか、
交流戦が終わってからといった区切りの良いタイミングをどうして図れなかったのか、
色々な疑問はありましたが、コミッショナー事務局の責任問題とまでは考えていませんでした。

ただ、12日夜に加藤良三コミッショナーの会見内容が報じられてからは…怒りしか感じませんね。
別に隠していたなら隠していたと認めて謝罪すればそれで良かったんですよ。
「反発係数の微妙な変更がここまで試合に影響するとは思っていなかった。自分の認識が甘かった。
 ホームランが出ているのはボールのせいだけではなく、打者の技術向上もあるだろうから、
 それを認めてしまうことは打者に失礼にあたると今日まで思っていた。申し訳ありません」
ミズノの担当者同様に、素直に謝罪しておけば、速やかな幕引きができたはずです。
しかし、それが「今日まで知らなかった」ですから、もはや呆れるしかありません。
普通に考えれば、知っていながら責任逃れのその場しのぎの言い訳にすぎないでしょうが、
洒落にならないのは、それが本当のことに思えてしまう、加藤コミッショナーの無能さです。

「知らなかった」が事実ならば、加藤コミッショナーは問題意識さえ持っていなかったことになります。
「今年からボールが変わったのではないか」という疑念は周知の事実で、
実際にスポーツニュースでも何度となくホームランの激増が報じられており、
野球ファンだけでなく、普通にニュースを見ている人間でも、十分知りえた疑念だったはずです。
私達ファンはそれを疑うだけことしかできず、実際にどうこうできる立場ではありませんが、
コミッショナーはそれを容易に調査し、事実確認できる立場にあるのですから、
仮に変更当初は知らなかったとしても、5月頭には事実関係を調査に乗り出すべきでした。
つまり、日本のプロ野球にそれなりに造詣がある人間だったのならば、
遅くとも5月中旬の交流戦開始前にはボールの変更を告知できたはずです。
それが今の中途半端な時期になってしまったのは、
加藤コミッショナーがいかに日本のプロ野球に無関心であるかを示しています。

彼の無能さは、WBCへの参加問題において、選手会の要望を全く聞き入れず、
自身は主催者側との交渉を一切せずに、12球団首脳からなる実行委員会に一任していたことや、
WBC監督問題でも王特別顧問に任せながらも、二転三転する発言を繰り返して混迷させるなど、
これまでも無能さを露呈する機会は何度となくありましたが、今回の件は度を越しています、
そもそも彼の目は日本を向いていない印象があります。
加藤コミッショナーの目はメジャーかWBCにしかなく、
それ以外の日本プロ野球の問題には全く興味関心を持っていない、そのように思えます。
彼が今日まで知らなかったという言い訳も、あながち否定できないのはそれが理由ですね。
元々、日本のプロ野球にそれほど関心を持っているように思えなかった、
そうであるならば、加藤コミッショナーのコミッショナーの適格性は論外だと言えますし、
また、そんな問題意識さえも持てない人間をコミッショナーに推挙してしまった、
公に再選に反対した楽天以外の各球団の任命責任をも問われかねない事態です。

昨日の加藤コミッショナーの会見で頭を抱えたのは、楽天以外の各球団、
とりわけ全面支援をしていたセリーグ各球団でしょう。
ここでコミッショナーを庇えば、自分達に火の粉が降りかかりかねません。
それぐらい最悪の「幕引会見」をしてしまったわけで、
野球ファンの怒りが加藤コミッショナーに集中している間に事態を収拾すべきです。
そうなると、WBC参加問題で選手会と折衝に応じ、
加藤コミッショナー再選にも反対姿勢を示していた楽天が相対的に力を持つことになりますね。
まぁ、自業自得ですが、あんな人物に任せたのが間違いだったわけで…

結論としては、加藤コミッショナーの会見は火に油を注いでしまっただけで、
下田事務局長の辞任で幕引きとはいかず、
セパ12球団に火の粉が飛び火して大火事になる前に、
加藤コミッショナーという火事を速やかに鎮火させる必要があるでしょうね。

2013年06月10日

空梅雨が一転して

梅雨入り宣言後、東海・関東地域ではほとんど雨が降らないという状況が続きましたが、
台風3号に押し上げられる形で梅雨前線が北上する可能性が高く、
今週の週刊予報は雨マークが続いています。
雨が降るとジメジメして嫌ですが、降らないと水不足が心配になるだけに、
適度に雨が降って欲しいところですね。
できれば一日置きがいいな(^^;


◆ニュースネタ 職務発明が会社の特許に? 安倍内閣が閣議決定
こちら
研究設備を持っている企業からすれば、ありがたい話でしょうが、
研究者からすれば、とんでもない話ですよね。
常に結果が問われる中で、なんとか研究を形にしても、
自身の成果を全て資金援助をしているスポンサーに取られてしまうわけですから。
完全に企業のおいしいとこ取りですねぇ…
これじゃ誰も企業で働こうと思わないよ。大学で研究してれば満足だと思っちゃうよ。
自らの研究に自信がある人は、海外の企業で研究したいと思うだろうし、
結果的に自らの首を絞めるだけでしょうに…

青色発光ダイオード訴訟やノーベル化学賞の田中耕一氏らの功績によって、
ようやく社員が泣き寝入りせずに、研究成果を堂々と掲げられるようになったのに、
再び政府が社員を泣き寝入りさせようということなのでしょうか。
研究者が欲しいのは、金でも役職でもない、「名誉」なのですから、
その最も大切な「名誉」を奪おうというのだから、酷い話です。

そんなアホみたいなことを考える前に、もっと考えなければならないことがあるでしょうに。
アメリカやヨーロッパでは、アップルら多国籍企業の節税対策が話題になっているのに、
日本の政治家からはそういう話が全くといっていいほど聴こえてこない。
現時点で同様の手法を取っている企業があるのか分かりませんが、
法人税がアメリカやヨーロッパよりも高い日本ですから、
今後同様の手口を真似ようとする企業だってあることでしょう。
そういう話がどうして出てこないのか。政治家がどっちを見ているかは明らかですよ。

安倍内閣に限らず、今の国会は社会統制的な動きを強めており、
庶民や一般大衆は窮屈にひっそりと暮らせということなのでしょうか。
あまりにも目に余る動きです。


◆ライオンズネタ 貧打で5連敗を喫し、リーグ4位転落…
交流線縮小どころか、もう交流戦をなくしてくれ(苦笑)
他のパリーグのチームが勝っているだけに、離れていく一方…
パリーグの中で唯一勝てていないチームだけに、西武の独り損状態ですね…

5連敗の原因が打線の不振であることは明らかで、問題はその原因でしょう。
各打者の調子が落ちていることもありますが、ヒット自体はそれなりに出ているも、
決定打を欠く「タイムリー欠乏症状態」で、最近4試合は適時打なし、
ホームランや内野ゴロの間の得点となっています。
チャンスで打てない理由も結果から明白で、
初球の外角ボール気味のストレートや外角の変化球を打ち損じることが多く、
チャンスでの積極性が完全に裏目に出てしまっています。

その原因を推測するに、「配球の読みすぎ」にあると思われます。
何故、初球からそんな難しい球に手を出すのか?
「狙い球を絞れていない」ということもあるでしょうが、
相手投手はピンチになると外角でカウントを整えたくなりますから、
打者の読みとして、そこを狙い打ちにいった結果、ボール球に手を出したり、
フォーク等の難しい変化球を打ち上げてしまっているように思えます。
難しい球でも狙って打てるだけの技術があるのならば話は別ですが、
今のライオンズは若手中心なだけに、そこまで技術のある選手は少ないです。
もっとシンプルに「打てる球を打つ」、それでいいはずなのですが、
打線が不調ということもあって、考えすぎている節がありますね。

相手チームの立場からすれば、ライオンズの打者は積極的に振ってくる打者が多く、
ストライクからボールになる際どいコースを打たせればOKと思っているでしょうから、
逆にそこに手を出さなければ、ボール先行で打者有利のカウントとなります。
チャンスで積極的に振りにいく勇気は必要ですが、逆に相手はそこを狙ってくるだけに、
1ストライクまでは振りにいくゾーンを狭めて待ち、
2ストライクまでは積極的にヒットを狙いに行き、
追い込まれたらファールで粘って四球で出塁すると、シンプルに割り切っていけば、
打線の不振も解消できるように思います。


それ以外の点で交流戦の戦い方で気になったのは、セリーグ本拠地の試合の戦い方ですね。
まず第一に、「ご当地選手に配慮した選手起用」が目立っており、
これが必ずしも好結果に繋がっていません。
例えば、5月26日の中日戦は勝ち頭の菊池雄星投手が投げてもおかしくない状況でしたが、
地元の愛知での試合ということで、リリーフから先発に戻った十亀投手を先発させ、
リリーフでは1軍に戻ってきたばかりの三重出身の岡本篤志投手を使ったり、
6月8日の広島戦では右の中崎投手が先発だったので、通常なら左の鬼崎選手を使うところを、
かつて広島に在籍していたこともあって、山崎浩司選手を使うなど、配慮を強く感じます。
そういった渡辺監督の配慮は嬉しい反面、果たして必要なのか?という思いもあります。
これが西武主催ではない地方球場の試合ならば、1年に1回あるかどうかではなく、
10年に1回あるかどうかの貴重な機会なので、そういった配慮はあって然るべきでしょうが、
賛否両論はあれど、現時点で交流戦は相手本拠地で2試合確保されているのですから、
そこまでご当地選手に配慮する必要性を感じません。
現にそういった配慮を示しているのはライオンズぐらいで、他の球団はそういったことが少なく、
埼玉出身や西武出身の選手だから使う、そういう采配はほとんど見かけません。
そういう首脳陣の配慮の姿勢が、逆に交流戦を「お祭り気分」にしているように見え、
通常のペナントレースの試合と明らかに違っていることが成績不振の要因のように思えます。

もう一つは「DHが使えないことによる下位打線」の問題ですね。
主な打順編成は、7番ショート(鬼崎・山崎浩司選手)、8番炭谷選手という流れでしたが、
5番ヘルマン・6番大崎選手がチャンスを作るも、7番打者が打てずに、
炭谷選手が敬遠され、9番打者として投手が打席に立って凡退する、
こういうパターンが今シーズンは非常に多くありました。
ある意味では交流戦の宿命みたいなところがあるのですが、
点数が取れそうで取れない展開が続いていただけに、今季は非常に目立ってしまいました。
リリーフの枚数が足りないから、先発投手に代打を送れない、それは分かります。
それならば、守備重視で起用している7番ショートに積極的に代打を送ったり、
6番の大崎選手に送りバントをさせるのではなく、打たせに行ったり、
先発ローテに余裕がある時は先発要員を第二先発としてスタンバイさせておき、
早めの継投に徹するなど、色々と手は打てたはずなのですが、完全に無策でした。
挙句の果て、先日の試合では1アウト満塁で十亀投手が打席に立つまでは良くとも、
見逃し三振を指示すればいいのに、内野ゴロで併殺阻止の全力疾走で1塁に残り、
味方の得点が入らないまま、次の回にマウンドに立って失点したりもしました。
あらゆる意味でDHが使えない試合の戦い方が「未熟」に思えましたね。

そういう意味では、交流戦のセリーグ主催試合を5勝7敗で負け越してしまったのも、
当然と言えば当然でしょう。
野手の選手層が薄く、これといった代打がいなかったこともありますし、
お世辞にもあまり良い戦い方ができたとは思えませんでした。
交流戦に入ってからは、やや渡辺監督の采配も迷いがあるかなと感じています。


ただ、残りの4試合は本拠地でDHを使うことができますので、
もう一度、リーグ戦の戦い方を思い出し、
なんとか交流戦の借金を返済・勝ち越せるように頑張ってもらいたいです。
今週は天気が心配ですが、西武ドームでの試合ですから、その点も大丈夫でしょうしね。
あまり良いイメージがなかった今年の交流戦でしたが、
最後ぐらいは良い形で終われるようにして欲しいです。

2013年06月04日

『Haswell』発売

インテルの新型CPU『Haswell』がいよいよ発売となりました。
インテルのCoreシリーズの最新作で、
Sandy-Bridge、Ivy-Bridgeの後継品で、これが一応の完成となります。
まだ内蔵GPUを大幅強化したIrisタイプや、
Ivy-BridgeEモデルといった性能重視のヘビーユーザー向け製品は出ていませんが、
一般客層向けのメインストリームは一旦完成を見た形です。

まだ性能に関する情報は少ないものの、CPU・GPUともに大幅な強化とはならなかったようです。
特にCPUはライバルであるAMDを突き放して勝っているだけに、
Sandy以降の上積みはそう大きくない印象です。
一方のGPU性能はまだ負けていて、多少の上積みはあったものの、
本当の勝負はIrisタイプが出てからとなりそうです。
ただ、CPUよりもGPUの性能向上が大きいので、グラフィックカードを付けるでしょうから、
あまりGPU性能を気にする必要がないことも確かです。
消費電力はIvyで大きく減ったものの、さらにCPU部分の効率が良くなったようで、
当初の目標であった低消費電力化には成功した印象です。
i7-4770Kやi7-4770S、i5-4670S辺りが魅力的ですね。
(i5-4670Sはまだ発売されていないようです)。

ただ、問題は円安の影響もあって価格が高めで、
i7-4770Kが3万8千円前後、i7-4770Sが3万3千円前後、
i5-4550Sでも2万1500円前後と、高値で推移しています。
元の価格設定はこれまでとそう変わりませんから、明らかに為替の影響です。
CPUの価格は半年ぶりに調べたのですが、以前のメモではi7-3770Sが2万6800円でしたが、
現在は3万円を越えているなど、円安の影響を直撃しています。
これだけ円安の影響を受けていると、購入に躊躇してしまいます。

先週にはアップルのiPadシリーズ等の価格改定をし、5千円~1万5千円の値上げを行いましたが、
こちらも1ドル80円換算から100円換算にした影響です。
致し方ない流れではありますが、日本の消費者からすると辛いところですね…
最近は家電用品店の広告を見ても鬱になるばかりです…
正直言って、デフレの時よりも購買意欲が激減してますね…
円安の原因は大規模な金融緩和とアメリカ経済好調によるドル高ですので、
安倍政権の経済政策に関係なく、株価と無関係に円安が進行する可能性も…
株価はもう1週間ほど乱高下し、そこを超えると株主総会で企業業績の回復次第ですが、
特に株価を上げる内的要因がなければ、下げ止まらない可能性も出てきます。
「アベノミクス」の恩恵を受けているのも大企業が密集する都市部のみで、
地方選挙での自民党の敗北がその効果が限定的であることを証明しています。
このまま本格的な景気回復に入らないままに、円安による物価向上とそれに伴う購入意欲激減で、
日本経済は新たな危機局面に入る可能性が出てきました。
つーことで、円安政策の修正を図らないと、ヤバイですよ。コレ。せめて90円ぐらいに戻してくれ。


◆経済ネタ 株主総会と円安の影響
株と言えば、サーベラスが西武HDの株を買い進めていましたが、
目標とした過半数に届く持ち株比率までは行かなかったものの、
1/3以上は確保したことで、今月末に予定する株主総会が荒れそうな雰囲気です。

西武HDは上場廃止となったままなので、「アベノミクス効果」の範囲外ですが、
今回の株高の半数以上は外国人投資家によるものと言われているだけに、
同じように日本企業が外国人投資家から圧力をかけられるケースは多そうです。
場合によっては、そのまま敵対的買収となる場合もありえますし、
株高が一段落しつつある今、何が起こっても不思議ではありません。
円安の影響もありますし、日本企業が内側から崩れていく可能性は否定できません。
今年の株主総会は少し心配です。
いっそ総会屋を取り締まるのではなく、むしろ頑張ってもらった方が…(苦笑)
まぁ、そんな余計な裏金を使うより、経営体質を改善した方が断然良いわけですが。
ただ、徹底的な合理化は日本の雇用情勢にも大きく関わってくるだけに、
不安感はやはり付きまとってしまいます。


◆ニュースネタ 国会で児童ポルノ禁止法改正案が提出
懲りずにまたですか… 前回反対にあった「単純所持」による罰則を再び復活とは…
「自己の性的好奇心を満たす目的で」と一定の限定があるものの、
それが具体的に何を指すのか分かりません。
下世話な話ですが、児童ポルノ写真でオナニーをしている現場を押さえたら話は別ですが、
単純に本棚の中に置かれている状況で、どう判断されるというのでしょうか?

例えば、宮沢りえが10代で出したヘアヌード写真集がありますが、
発売当時は購入の如何は別として、小学生の間でも話題になったほどですから、
今となっては単純な性的好奇心ではなく、歴史や時代を感じさせるものとなっています。
どうやって性的好奇心の有無を判断できるというのか? 勃起したらアウトですか?
女性が持っていたらセーフで、男性が持っていたらアウトですか?
結局、本人の意思とは無関係に、単純に所持していたら取り締まられる可能性があり、
仮に児童ポルノ写真をメールや画像掲示板でばら撒く人間がいたら、
それを見た時点で逮捕されてもおかしくありません。
表現の自由を規制する以上は、曖昧な拡大解釈は許されず、限定的に解釈されるべきです。
今の日本は自民党が目指している戦前日本や中国共産党政権下の「与えられた自由」ではなく、
「生まれつき備えている自由」なのですから、そこは慎重に判断しなければなりません。


そもそも、「ポルノ(グラフティ)」って、何なんでしょうか?
現在は拡大解釈されて「性的な興奮を起こさせること」とされていますが、
それでは性的興奮を催すことが許されないことだとでも言うのでしょうか?
私も子どもの頃はそういう風に考えていたこともありました。でもそれは変です。
性的興奮を持つこと、性に興味を持つことは、思春期以降の子どもにとって当たり前のことで、
何も罪悪感を持つ必要はないはずです。
実際に行為に及ぶかどうかは、身体の成長や危険性の問題もあるので、別の話ですが、
性的興奮を感じることまでも「いけないこと」として禁じる風潮は明確に誤りでしょう。

学生時代に英語の授業か試験で「ポルノ」に関する論文を読みましたが、
その論文の中では「性」と「ポルノ」を明確に区別し、
「ポルノ」は「性」を下劣なものに貶めるもの、と定義していました。
具体的には、真ん中の穴と後ろの穴は別だよ、ということです。アナルはちゃうねん。
これは分かりやすい定義でしょう。
セックスは子作りの要素がありますが、アナルは違います。
中にはそういう性癖の方もいるので、一概に否定はできませんが、
衛生的にも問題が多く、病気の危険性もありますから、推奨する話ではないでしょう。


これを「児童ポルノ」の話に戻して考えるに、幾つかの問題があります。
一つは撮影対象者の保護の必要性です。
近年のアイドルのイメージビデオは悲惨な状況です。
興味のない人でも、そのパッケージ写真ぐらいは一度見ておくべきです。
中学生・高校生ぐらいの少女が意味が分からないままに、M字開脚で股を開いたり、
バナナやアイスを艶かしく舐めさせられたり、
際どい紐水着でAVのモザイク以上に露骨な局部表現をしたりと、やりたい放題です。
中には大人のおもちゃ(バイブ等)も使っていたりと、AVとの違いは男女の絡みの有無程度。
こういったあまりに過激すぎるイメージビデオはやはり問題があると言わざるを得ません。
出演者本人が成長して、その撮影内容の意味を知ったときにどう思うか?
それを全て回収したいと思っても、一度世に出たものをなくすことは難しいです。
まぁ、実際に禁止するとしても、その線引きは非常に難しいのですが、
少なくともアダルトグッズを利用したものはアウトで、バナナやアイスもアウトっぽい、
紐水着も普通は着ないでしょうからアウトに近く、
M字開脚は表現次第でしょうが、体操しているわけでもないなら不自然でしょう。
具体的な線引きは非常に難しい判断を迫られますが、
これらは大人の悪意から子どもを直接保護する必要性が高く、取り締まるべき事柄でしょう。

もう一つは二次元画像や文章表現による場合で、直接的な保護対象者が存在しない場合です。
言わば、児童ポルノによる拡散効果で、性風俗の氾濫がモラルの低下を引き起こし、
児童に対する間接的被害をもたらす可能性がある、という論理です。
ですが、その論理が正しければ、享楽的殺人シーンを見ただけで殺人衝動に駆られることになり、
多くの人がそうはならない一方、同時に影響されやすい人もいるわけで、
凶悪犯罪者がいるから、刑事ドラマや邦画を一律規制せよとは言わないでしょう。
確かに、殺人シーンや児童がレイプされるシーンは心理的抵抗感が強いものですが、
仮にそれらが表現として規制されたとしても、殺人やレイプが完全に無くなることはありえず、
そういった現実が存在する以上は、表現として一律に規制されてしまうのもおかしなことです。
ドラマで実際の人間がそれを演技することに抵抗があったとしても、
小説やマンガで描くのならば、その抵抗度合いは大きく下がるわけで、
そういった文化的側面からも規制することは好ましくありません。

一方で、小学生が読むような少女マンガにも、具体的な性描写はなくとも、
性描写を匂わすようなシーンが登場したりと、やや行き過ぎている面があることも否めません。
過激なマンガや同人誌が子どもの手に届きやすいような社会環境やネット環境は問題ありますが、
それはあくまで管理の問題であり、表現規制の問題ではありません。
今回の改正は東京都の青少年育成条例の有害図書指定のような管理の問題に止まらず、
表現規制にも踏み込む問題だけに、容認する理由は万に一つもないでしょう。
調査研究の必要性も全くなく、恣意的な調査は予算の無駄にすぎず、
具体的な保護対象者がいないケースまでも表現規制するのは明らかに過剰で、憲法違反です。


ついでに、安倍政権の「クール・ジャパン」プロジェクトに関しても、
方向性は支持するものの、同時に国家の関与の危うさも感じています。
ある意味では、「国家が関与するのだから、それ相応の健全なものを要求する」、
そういう考え方が根底にあるのかもしれません。
ただ、マンガやアニメ、ゲームといったものは「サブカルチャー」として発展したのは間違いなく、
過去の小説や映画の模倣から入ったものが多く、
世の中の流れに必ずしも同調せず、独自の見解・常識へのアンチテーゼで発展してきただけに、
そこに国家の管理が入ってしまっては、もはや「サブカルチャー」として死滅してしまいます。
日本のようなトップダウン的な管理には明らかに馴染まないだけに、
横の連携や国際的な発信力の向上、担い手の育成といった面での援助にしてもらいたいです。
今回の児童ポルノ法改正の流れとは全く無縁だとは思えないだけに、危うさを感じてしまいますね…


◆ライオンズネタ 「先発投手が7回持たなかった時にどう戦うか」が課題
パリーグが1位~6位独占って…
交流戦トップに立つ楽天に再び交わされ、交流戦貯金2ながらも3位転落となりました。
交流戦序盤はセパの差がほとんどなかったのですが、半分折り返しの頃に、
パリーグチームの全勝や5勝という状況が続き、結果的にパリーグが大きく勝ち越しています。
パリーグでは日ハムが唯一の5割で、セリーグは全て借金を抱え込んでいるという状況…
セパそれほど力の差は感じませんが、セリーグの方が怪我人が多い印象はあります。


話を戻しまして、ライオンズですが、交流戦5割で折り返した後、3連勝したものの、
昨日のジャイアンツに敗れたことで、貯金2に戻ってしまいました。
昨日は先発の菊池雄星投手が持たず、2番手の岡本洋介投手がリードを広げられるなど、
先発投手の早期降板後の継投が大きな課題になっています。
渡辺監督の「先発完投」の方針には賛成ではあるものの、
そういう展開にならなかった時の継投もしっかりと考えておく必要があります。

試しに先発投手の投げたイニングとチームの勝率との関係を調べてみたところ、
以下のような結果となりました。
 9回登板 ○○○○○○○○○○○ 11勝 0敗
 8回完了 ○●●○○       14勝 2敗
 8回途中 ○●○         16勝 3敗
 7回完了 ●●○○○○○○    22勝 5敗
 7回途中
 6回完了 ●○○●●●●●    24勝11敗(8勝18敗)
 6回途中 ○○○●●●●●●   27勝17敗(6勝12敗)
 5回完了
 5回未満 ●●○○●○●●●   30勝23敗(3勝 6敗)
先発投手が9回に登板する=完投・完封を狙うケースなので、これは100%勝利です。
集計ミスがあるかもしれませんが、先発投手が7回のイニング途中に代わるケースはなく、
先発投手が7回を投げきれば、勝率は.814となり、勝利はほぼ確実なものとなります。

逆に、先発が5回持たないケースは3勝6敗で勝率.333と大きく落ち込み、
6回を投げきっての降板が最も勝率が低くて.250。
先発投手が7回のマウンドに上がらないケースは、勝率.307となります。

以上のことから、先発投手が7回のマウンドに上がるかどうかが一つの大きなポイントとなります。
現在のところ、7回のイニング途中で降板するケースがないので分かりませんが、
少なくとも先発が7回を投げ切れば、大石・サファテ投手という勝ちパターン2人がおり、
バックアップにウィリアムス投手と涌井投手がいるだけに、8割以上は勝利できます。
逆にそれ以外のリリーフは計算しづらく、首脳陣も出し渋るケースが多く見られ、
3割程度しか勝ちを拾えていないことになります。

首位のロッテはどうかといえば、やや計算間違いがあったので、概算になってしまいましたが、
先発が7回のマウンドに上がった場合は約7割の勝率で、
7回のマウンドに上がらなかった場合でも5割以上の勝率を誇ります。
よって、先発投手の完投能力やリリーフ2枚の出来ではライオンズが勝っているものの、
先発投手が早期降板した際のリリーフの層はロッテが断然上だと言うことができます。


特に重要なのが先発早期降板後の2番手投手で、
交流戦ではセリーグ主催試合ではDHが使えず、先発投手が打席に立たざるを得ず、
好投していても中盤から終盤にかけて代打を出さなければいけない時が来るだけに、
2番手投手というのは非常に重要な役回りです。
ライオンズの先発投手が5回未満で降板した時の3勝は、武隈・坂元・岩尾投手の3人です。
坂元投手はあまり長いイニングを投げられませんが、
武隈投手と岩尾投手は2軍では先発をしており、左右の区別なく投げることができますから、
2番手投手として貴重な戦力になることは間違いありません。

そのためにはリリーフ陣の再整備が必要で、ウィリアムス投手が帰ってくれば3枚揃うだけに、
そこまでどう凌ぐか、涌井投手の役回りをどうするのか、
先発投手が余ることもあって十亀投手をどこに配置するのか。
十亀投手を2番手投手としてスタンバイさせ、涌井投手を8回のセットアッパーでもいいですし、
涌井投手の先発へのこだわりが強いなら逆でも構いません。
左投手では小石投手が負け試合ではあるものの、一応の結果を残しており、
阪神から移籍の川崎投手のいずれかが、勝ち試合でも使えれば、といったところでしょう。
実績のある長田投手と岡本篤志投手の調子がいまひとつなだけに、
そろそろ割り切って考えていくことも必要だと思います。

2013年06月01日

ゆるゆる。

忙しい時期が終わると心身ともに弛緩します。
そこへ来てこの梅雨の曇天…やばい。

関係ないけどゆるゆり10巻DL購入しました。同時発売とか気が利くねぇ…他の本もそうなってくれると嬉しいのに。
電子書籍分野はまだまだ発展途上ですね。

なんか背景白い気がしましたが、そんなのはおいといて、綾乃と結衣の微妙なやりとりが好きです。
もはやダジャレですらないのにじわじわ来る。
どうでもいいけどボロブドゥールとか、ふつうの中学生は知らないと思うんだ…

■主客交代。
今日はまとまった時間が出来たので、思い切ってファイル整理とシステム再構築をしました。
窓ホストでCentをゲストにしてたのを、思い切って真逆に。
壊れる寸前のHDDでテストして、それからまだ元気なヤツにクローンコピーしたので無駄に時間かかったのぜ。

メリットデメリットは色々ありますが、以前よりは確実に快適な気がします。
もともと仮想化で使ってたCentOSもそのまま残したので、必要以上にホスト側に手をつけないで済んだのも良かった。

窓仮想化の問題点は以下の2点。
・サウンドが割れる。かなりひどい。
・Blu-rayに書き込み出来ない。
あくまで私の環境上ですが、結構同じ現象起きてる人は多い模様。
Blu-ray書き込みは、Centでもなんとかなりましたが…ちょっと手間。
CLIでしか操作できないのは大容量の書き込みには不便です。

また、窓をゲストした場合、ゲストホスト間のドラッグ&ドロップとクリップボード共有が出来ない仕様がありますが、これは共有フォルダで解決できるので問題無しと見ます。

メリットは仮想化特有のものをそのまま引き継いでるので省略します。
個人的には液タブをちゃんと認識してくれたのが一番嬉しかったのじゃよ。