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2010年08月23日

沖縄代表・興南高校が春夏連覇

高校野球甲子園大会は沖縄代表の興南高校の春夏連覇で幕を下ろしましたね。
沖縄県勢初の夏優勝ですか。見事でしたね。
大会前に沖縄県大会終了後から甲子園大会までの間に、
練習試合を行ったことで高野連に注意されることもありましたが、
沖縄県大会の終了の早さを考えれば、それもまた準備の一つだったのでしょう。
あらゆる状況を想定した豊富な練習量で各校を圧倒した
興南高校の野球にあっぱれをあげたいです。

興南高校の強さは、監督さんが「準備」と言っていたように、
豊富な練習量にあったと思います。
今大会で目立ったのは打線の強さ、強烈な打球が相手の守備陣を苦しめていました。
逆に守備では堅実なプレーに徹し、大きなミスがありませんでした。
他校がちょっとしたミスから集中力を失い、大量失点していたのに対し、
興南高校はそういったことがありませんでしたからね、よく鍛えられています。
エースの島袋投手も春ほど評価できる内容ではありませんでしたが、
連投を苦にしない屈強なスタミナには驚かされました。
細かいコントロールや武器となる変化球が存在しないことなど、
即プロを目指すには物足りない面が多いことも確かなのですが、
投手として最も大切な下半身の強さ・スタミナを持っていることは大きな魅力です。
技術面はこれから学んでいけばいいわけですから、
体の強さがあるというのは何よりも大きな武器ですよね。

沖縄県勢初の夏の大会優勝、そして春夏連覇、
偉業を達成するだけある「強さ」を持ったチームであると感じました。
興南高校の皆様、優勝、おめでとうございます。

あとは東北勢だけですか。
今大会の仙台育英と聖光学院には期待していたんですがね~
いずれも興南高校の強さに敗北。残念でした。
聖光学院にはプロ注目右腕の広陵・有原投手に投げ勝った歳内投手と、
試合が決した後に興南相手に好投した芳賀投手という2人の2年生投手がいるだけに、
この秋・来春・来夏と東北勢の躍進を期待したいところです。

他にも今大会は1・2年生の活躍が目立ちました。
報徳の田村投手や九州学院の萩原選手等々。今後の成長が楽しみになりますね。
一方、3年生は小粒だった感は否めないです。
広陵の有原投手が一番評価が高く、次いで島袋投手と成田の中川投手といった感じか。
中川投手は投げるたびに良くなっていきましたね。
だんだんとリリースポイントが前のほうに来て、涌井投手のような形になっていきました。
まだリリースが不安定な感は否めないものの、フォームが固まってくると面白いですね。
野手では履正社の山田選手が走攻守にアピール。大型遊撃手は貴重なだけに注目か。
個人的には関東一高の宮下選手に雰囲気を感じました。
荒削りではあるものの、父親以上の長打力を秘めている感じがしましたね。
あとは北照の又野投手を野手として獲得する球団があるぐらいでしょうか。
昨年までと比べると、少々小粒な感じはしています。

それと前回書きましたが、ピッチャーライナーが凶器と化している感が強いです。
今大会で3回~4回ほどありましたか、ライナー直撃は。
何度も言うようですが、このままでは高校野球の投手が、
世界でもっとも危ない職業だと言われかねないだけに、道具の再検討を願いたいです。


◆ニュースネタ 脳死者の臓器移植問題
2例目は、生前に本人の意思表示が判別できないままに、
家族の了承だけで臓器移植が行われてしまったようです。
…なんかもうなし崩し的になってきたなぁ…
本当の脅威はもう少し先だと思っていたけれど、
私の予測は加速度的に当っちゃいそうな感じですね。
移植されたくない人は体に「脳死移植反対」とか彫ってないとマジダメかも(苦笑)

こういう形で家族の了承だけで臓器移植が行われてしまうと、
本人の意思表示は全く意味を持ってきませんよね。
どんなに反対していたとしても、それを意思表示するのは家族以外にありえないわけで、
裏を返せば、「家族さえ説得すれば、どうとでもなる」わけですから、
本人の意思表示などないも同然です。
今は少数の例だから家族も拒否の判断ができるでしょうが、
これが一般化し、同意しないことが非人道的であるかのように医師から言われれば、
それでも拒否するという判断が家族にできるでしょうか。
それこそエホバの証人の輸血拒否事件のように、明確で断固とした意志がない限りは、
なし崩し的に許可せざるを得なくなっちゃいますよ。
医者の方々には社会的な観点をもっていただき、
本人と家族の主体的な判断を犯さないようにしてもらいたいです。
…でもそれをチェックするための手立ては存在しない。
仮に本人が生前に反対の意思を持っていたとすれば… 臓器泥棒だよな。

あと怖い考えなのが、「臓器」=人間と考えてしまうことです。
唯物史観で肉体が滅びれば終わりと考えているのならば、
臓器が他の人のために役立ち、「臓器が生き続ける」ことに意義を見出せるのでしょうが、
それじゃ臓器は人なのか?ってことになってきます。
阿部定は先見の明を持っていたということなのでしょうか。
チンコ切り取って愛せば、その人を愛することになるのですから(苦笑)
人間の単位をパーツで考えることは、人間の崩壊を意味します。
臓器売買に容易に繋がっていく危険な考え方だと言えましょう。
脳死者の臓器移植に許諾した時点で、その人は「死んだ」んです。
臓器は誰のものでもない、摘出された時点で誰のものでもない、
本人のものでもない「何か」なわけです。
そこは絶対に履き違えてはいけません。

2010年08月21日

充。

本とか音とか…ね。
リアじゃないのが残念だったりそうでもなかったりw
C78の話です。念のため。相変わらずメロンは早かった。

感想等は追記に回しにしますが、取り合えずテンドーブレード(特殊装甲隊)と星(SoundHolic)が今の一押しです。

さておき。
相変わらずの猛暑で嫌になりますが、お盆は雨と風で大変でした。
試しに車でお盆参りをやってみましたが、効率悪すぎて泣いた。
来年はまた徒歩に戻す。単車も捨てがたいけど…
そして案の定、お盆期間とお盆が終わってこっちに来てからは高校野球も見てる時間がなく、
ずっと仕事に縛られています。
シーズンの終わりはセールセールで大変なのに、さらに新しいバイト×2の教育とかどんだけwww

…いや、笑えないし。

PCはまだペンダブのドライバを入れてなかったり。昨日ようやくiTuneの設定したところです。
明日にはとらの予約分が届くので、早く何とかしたいけど、あせらず復旧していくことにしました。

以下、星とテンドーブレードの感想のみ。
テンドーは豪快にネタバレありますー。

星は「ForgTTen World」が好き。
2番サビ直後の変調がたまらんです。ああいうの好き過ぎて困る。
アルバム全体では想の方が良かった気もしますが、この曲と「thinkable possibility」でもう満足です。
それにしても小傘のアレンジは良曲多いな…「百鬼飛行」とかいまだに神曲だと思えるし。

テンドーブレードはムラサさんの存在意義を考える…のではないのですが、今のところそこが割と謎。
仲間になるのかならないのか早く白黒つけさせて欲しいw
苦手なRPGですが、経験値のパロメーターが見えないのが個人的に奏功して
割と気長に続けられる気がしてます。
今の陣形は前衛に天子・萃香・咲夜、後衛にミスティア・雛。

前作「原子暗黒殿」はみすちーの異常な強さが目立ちましたが、今回は雛がヤバイ。
もう雛無しではボス戦で戦えない。SP回復「月光」が貴重。
攻撃も回復も使用道具の攻撃力に比例するため、雛と主力一人の装備を強武器にしてしまえば大体おk。

以下キャラ雑感。5時間程度やりましたが、まだ序盤だと思うので評価は変わる可能性大。
・天子
物理主力。レーザーのおかげでバックアタックでも十分使えます。
もりもり上がる「機械」のレベルだけど、何に有効かは今のところ不明。
パチェかみすちーに「ビルドアップ」使わせて物理を上げるのがボス戦での常套手段と化しました。

・咲夜
なんとなく用途不明(待て
攻撃順が割と早いので、ツタン要因になりがちデス。愛で使い続ける。うん。
今のところなぜか腕力が萃香の次に高く、敏捷もみすちーの次に高いので、バランスは良いのかも。
クロススプリットの威力はまぁまぁ。ネジ持たせて火炎放射使わせてみたりしてますががが。
愛で使い続ける。大事なことなので2回言いm(ry

・萃香
物理主力その2
早苗戦ではお世話になりました。
あえて天子と両方使う理由は少ない気がしますが…体力高いので壁役にも。
関係ないけど、ドット絵が糸目。かわいい。

・ミスティア
万能型?意外に魔法のレベルが上がりやすく、
「ビルドアップ」を覚えてしまったのでパチェさんの代わりに早苗戦で頑張ってもらいました。
毒蛾も魔理沙戦で役に立った。
さらに回復技も使えるようになったので、雛とダブルでボス戦では回復役。
EP低めなので、役回りをはっきりさせないとジリ貧になる可能性もある…かな。

・雛
便利すぎて厄い。神法レベル高すぎて霊夢さんマジ空気。
SP回復と体力回復、そしてブロークンアミュレットの攻撃力と付加効果がバカにならないため、
使い続けざるを得ない。でも厄神さまかわいいよ。

・霊夢
雛が入ってからはパーティから外してそのまんま。
なんとなく立ち絵と口調が強気なヒロインぽくて好き。むしろ幼馴染キャラ?
ゲーム本編とは関係ないですね。すいません。
神法レベルを上げる手段がEP消費の高い回復技しかないので、育てるのが少し大変です。
故に外しっぱなし…使う機会が来るのだろうか?

・パチュリー
魔法主力…です。初期レベルでは圧倒的。
なのですが、みすちーに魔法書とか持たせて使い続けてるうちに魔法レベルがパチェ並になったので、
私の中で空気と化しました。でも他に使えるキャラがいない「水撃」が役に立つ日がきっと来る…はず。
たまにパーティに入れて使ってますが、行動順が遅いので雑魚戦では空気。ひどい。


2010年08月15日

終戦から65年

ですか…
この間に、戦争の悲惨さ、言わば「被害者の記憶」というのは広く語り継がれてきたのですが、
一方ではお国のために死んで来いと若者を送り出した大人たち、
非国民と批難して戦争反対の機運を奪っていった文壇や国民、
戦争を仕掛けた中国・東南アジアは勿論、戦争に動員された植民地の人々といった、
言わば「加害者の記憶」には蓋をされて、語られぬままここまで来たのは残念でなりません。
お国のために死んで来いと教えた先生たちは、
戦争が終わった子どもたちにどう教えていったのか、どう戦時中の悔恨を消化していったのか、
戦争をしないというのは勿論ではありますが、
他にも人間性を失わせるような出来事は幾らでもあるわけですし、
そういったことも後世に伝えていって欲しかったなとも思います。
これだけ年月が経つと、生き残っている人たちは戦時中は子ども・学生だった人達が中心ですし、
今はもう消えていった記憶なのかもしれませんね…

世界では南アフリカのアパルトヘイトや韓国における朝鮮戦争の実態調査など、
敢えて痛みを伴う記憶を人々で共有することによって、
和解を図り、後世へと生かしていく「真実和解委員会」が行われているだけに、
今更ながら、失敗したかなという気がしないでもないです。
子どもたちのコメントを聞いていても、戦争の悲惨さという言葉は出てきても、
残酷なことをしたという言葉はなかなか聞こえてこないことに、少なからず残念な気持ちになります。
だから、未だに太平洋戦争は侵略戦争ではなかった、
陰謀だとかいう話を真顔で言う人間が出てきちゃうのでしょうね。
戦後に太平洋戦争の意味を日本人自身が十分に問えなかったことの歪みを感じます。

明治維新の歪みが太平洋戦争を生んだように、
この過去に蓋をした歪みが後世に悪影響を与えていかないように、
私たちは常に想像力を働かせ、失われた戦争の記憶を生かしていかないといけませんね。


◆高校野球 甲子園大会
それにしても今年は得点が随分と入りますね…
投手が例年ほどは良くなく、強風の影響もあるからなのか、打球がよく伸びます。
阪神タイガースは所謂「飛ぶボール」を使い出したそうですが、
甲子園大会でのボールはどうなっているんでしょうかね。
数年前にはプロで使っていた「飛ぶボール」が大量に流れて、
随分と長打が出るような話が出ていましたが…
金属バットも2000年頃でしたっけ、随分と飛ぶようになって規格を変更したりしてますが、
バットとボールといった道具の面をもう一度考え直した方がいいような気がします。
打った瞬間、レフトフライと思った打球が外野手の頭を抜けていたり、
スタンドインしているようだと、ちょっと高校野球としては大味過ぎるのではないかと。
今大会では鋭いピッチャーライナーが投手を直撃したケースが2例以上はあったと思いますし、
地方の練習試合では死者も出たケースがあったと記憶していますから、
投手の生命を守るためにも、道具の再考を高野連には是非ともしてもらいたいです。


これまでの試合の中では、聖光学院と広陵の試合は素晴らしかったですね。
聖光の2年生右腕・歳内投手と、広陵の長身右腕・有原投手との投げ合い、
バックの守備もしっかりと守り、真の投手戦という試合でした。
6回表に2アウト1・2塁から広陵の2年生4番丸子選手がセンター前にヒットを放つも、
センター根本選手からワンバウンドの好返球が返ってきてホームタッチアウト。
7回裏に聖光学院は1アウト1塁からエンドランを成功させて1・3塁とし、
2アウトとなったものの、2塁盗塁後に三振振り逃げで3塁ランナーホームイン。
虎の子の1点を歳内投手が守りきり、聖光学院が勝利しました。

2年生右腕の歳内投手は素晴らしいピッチングでしたね。
上から投げ下ろすオーバースローで、前足の踏み込みがしっかりしており、
理想的で力強い投球フォーム、140キロ前後のストレートに力と角度があり、
変化球は縦に落ちるスプリットを軸に、ゴロを打たせて捕るピッチングを見せました。
春から夏にかけて大きく伸びた投手ということなので、今後の成長も楽しみです。

センバツでも好投した有原投手は187センチという長身を利用した
身体を傾けて投げ下ろす投球フォームで、140キロ中盤の角度あるストレートは魅力的でした。
右打者へのカーブ、左打者へのチェンジアップも良かったですし、
春の時よりも総合力が増し、素晴らしいピッチャーになった感じがします。
もう少し下半身を使ってくれると、さらにスゴイ投手になりそうです。
今年の高校生投手では一番かもしれません。
唯一、高校生でドラフト1位の可能性がある投手かと。
でも本人は早大進学希望だとか。故障しないように頑張って欲しいです。

2010年08月11日

絶賛。

台風接近中。
強風で天井からパラパラと土が落ちてくる中日記を書いたりするわけですが、
近年なかなか無い体験なので楽しんでみる方向で。

高校野球はほとんど見てないのですが、今まで見た中では中川投手が印象に残ってます。
ストレートとスライダーに加えて、解説者がいうところのチェンジアップが効果的だったかと。
フォーム云々は抜きにして、高校野球で相手を抑えるための要件は揃ってると思います。

あとは仙台育英の田中投手。
なんとなく良いなと感じただけですが、その理由は、おそらくかめさんが指摘される通りなのでしょう。
なぜか左バッター相手にバタつきましたが、次の登板で修正できると良いですね。
ストレートとスライダー以外にもうひとつ欲しい…かもしれない。

その田中投手も登板した今日の第二試合はどうコメントしたものやら。
9回表裏の攻防で忘れがちですが、前半が完全な泥試合だったのが残念です。
その中でのポイントは個人的には8回裏と糸原選手の全打席。
開星は春にちょっと問題を起こした後だったので、なんとか1勝を…と思って見てましたが、
惜しい星を逃がしたなーという印象です。
白根投手は抜きんでたパワーの一方でバランスの悪さが目につきました。
体型というよりは、体質的に上半身が太りやすいのかもしれません。
もっともっと力で押していく投球が見たかったのですが、ストレートでカウント取れないんじゃどうしようもない。
カウントを取りに行く抜いた変化球がどう見てもサービスボールでした。本当に(ry
あらゆる点で今時の高校球児のスタイルではないので、来年に期待したいです。

みずいろの雨

今朝の夢の中で、カーラジオから音楽が流れてきたんですが、
夢の中で自分はその歌を偉く気に入っていて、実際スゴイ良い歌だった記憶があるのですが、
起きてみると、あっさりとその歌を忘れていました(苦笑)
メロディは八神純子さんの「みずいろの雨」っぽかった気もするんですが、
歌ってたのは何故か林原めぐみさんだったような。
歌詞はみずいろの雨よりもポジティブで、恋愛の曲というよりも普遍的な曲だと、
夢の中のオレは論評していた気がします。
誰か、今朝オレが夢見た歌をCD化してください(爆)


◆ニュースネタ 改正臓器移植法に基づく脳死者の臓器提供が行われる
法律的・社会的問題は改正時に指摘したので、
(簡単に列挙すれば、人間の細分化の問題、脳死者の人権、
 臓器売買の消極的容認可能性、人道的見地から移植の自己決定権の侵害可能性)
今回はオーソドックスな宗教観に基づいて語ってみようかと思います。

人間の肉体と魂を分離して考えることは、人間の歴史の中で珍しくはなく、
肉体が滅んでも魂は滅ばないとする考え方は多くの宗教で見られます。
それが実際にそうであるのか、
それとも人間の生命の儚さに対するセンチメンタリズム、救いとして考えられたのか、
それは分からないところではありますが、
現実として肉体と魂を分離する考えは、一般的な宗教観だと言えましょう。

それをどう分かつかというのは所論あるでしょうが、
日本の考え方ですと、霊糸線で繋がっている間は肉体の感覚を魂が共有し、
霊糸線が切れると魂となり、もう肉体に戻れないといった感じでしょうか。
そういった古来の宗教観に基づけば、脳死の場合は霊糸線が切れていませんから、
摘出された臓器の痛みは魂にダイレクトに伝わるということになりましょう。
生きたまま肉体を刻まれる感覚って、どんな感じなんでしょうね。
一度味わって…みた…くないです。そこまでMじゃありません。

幽霊とかそういう類の話では、自分が死んだことに気づかないという話をよく聞きます。
葬式とかそういうのは死んだ人に死んだことを自覚させる意味もあるとか、ないとか。
そう考えると、事故などで突然脳死になった場合、
それこそ本当に生きたまま肉体を刻まれる感覚を味合わされるということに。
そんでもって臓器はバラバラに運ばれているわけか… 完全にホラーですね。

非科学的な話だと言われればそれまでですが、
そういった宗教観が長らく日本の社会に存在してきたことも事実で、
それらを非科学的だと頭ごなしに否定することは、非社会科学的な話でしょう。
愛は科学的に解明できないから、存在しないのか。
そんなわけありませんし、愛に基づいた人間の行動も当然研究対象になります。
それと同様に、宗教観に基づいた人間の行動も、科学的に尊重しなければならないでしょう。

勿論、移植によって助かる命もあるわけですから、臓器移植は有効な手段だとは思いますが、
どんなに医療が発達しても、人間が死を免れるわけでもなく、
また、普通に助けられる命であっても助けられないケースも多いわけで、
臓器移植に賛成することが全てではないことは分かってもらいたいです。
戦争や災害時のような非常時でもないのに、
「命の選択」を迫られるというのは厳しいものです。


◆ニュースネタ 各地で高齢老人が不明に
100歳以上の老人の生死不明のケースが多くなっているとか。
まぁ、役所が一人一人生存を確認するわけにもいかんので、
死亡届を持って生死が決まるのは分かるんですが…
いやはや、日本の戸籍制度も当てにならなくなってきましたなぁ…
昔、海外の最高齢者が実は死んでいたというニュースを聞いて、
海外の戸籍制度の杜撰さを笑ったものですが、日本もぶっちゃけもうダメですね(^^;

よく分からないのが、老人が徘徊などで失踪したケース。
当然、捜索願とか出すものだと思いますが、何年も見つからない場合に、
失踪宣告とか受けたりしないんですかねぇ…
遺産分割でも発生しない限り、敢えて死亡したとされる必要もないということか。
そういう意味では、相続人が多く発生するであろう兄弟姉妹が多い場合は機能しますが、
一人っ子だったりして相続人が少ない場合なんかは、
余計に失踪宣告や死亡届が提出されなくなっちゃうかもしれませんねぇ。

なんつーか、こういうのこそ教育が必要なんじゃないかなぁとも思ったり。
人が死んだ時にどういう手続きを踏むべきかとか、学生時代から教えるべきじゃないですかね。
命の教育ってのはそういうのも含まれるように思います。


◆ニュースネタ ヒロシマの日、長崎の日
いつの間に、広島の小学生のスピーチは未来志向になったんだろうか。
個人的なイメージだと、子どもの無邪気な口から原爆の恐ろしさや、
戦争に対する怒りが伝えられることが広島の平和記念式典の意義だと思ってたのだけれども…
ちょっと方向性が変わっちゃってきたような気がしないでもないです。
長崎の方は時間が時間なだけに、なかなかチェックできないのが辛いところ。
それでも被爆者の体験談はやはり心を打つものがあります。

広島の平和記念式典にルース駐日大使が参加し、
謝罪に当たるみたいな論調がアメリカにあるらしいですが、それは違うでしょう。
広島に原爆を投下したパイロットは正しいことをしましたよ。
軍人として作戦に従うのは当たり前です。
問題なのは原爆を落としたこと自体ではなく、その被害規模にあったわけで、
原爆を落としたことを戦争終結を早めたとして正当化するのは分かりますが、
その悲惨な被害に目を瞑ることは違うかと思います。
戦争の時点ではあれが最善に思われたことが、
広島と長崎の悲惨さから、結果として人類を滅ぼす兵器ということが明らかになったわけで、
投下前に原爆の被害をどれだけ予想できていたのかは分かりませんが、
その予想を大きく超えるものであったとするなら、原爆投下の責めを負う必要はないでしょう。
戦争終結の手段とその結果が明らかに不均衡である感は否めませんがね。
アメリカに期待するのはやはりこれからのことであり、
核兵器のない世界の実現へ向けて、具体的行動を取ってもらいたいところです。


◆高校野球 夏の全国高校野球甲子園大会が開幕
ここまでの印象は、「ピッチャーが物足りない」、この一言に尽きます。
全体的に守備もどうかなという面もあるんですが、
スリークォーターからサイドハンドの投手が随分と多いような気がします。
今大会の好投手として挙げられている成田・中川、大分工・田中、
東海大相模・一二三のいずれも肘の位置は低め。
スリークォーターが悪いってわけじゃないんですが…
東海大相模の一二三投手の迷走を見ていると、このままでいいのかなぁと思ったりします。

なんでスリークォーターがダメかというと、今がスライダー全盛の時代だからです。
高校生レベルだと、曲がりの大きな外角のスライダーは大きな武器です。
ボール球でも振ってくれますし、非常に有効な球です。
だけど、これが大学・社会人・プロとレベルが上がっていくにつれて、
ボール球を振ってくれなくなり、スライダーに頼ったピッチングは厳しくなっていきます。
加えて、スライダーは横の曲がりなので、
大きく曲げようと思うと肘の位置が段々と下がっていくため、
投球フォームを崩す大きな要因となってしまいます。
大分工・田中投手はそんな感じでしたね。
スライダーを曲げようと思うばかりに、スライダーを投げる時の肘の位置が下がってしまい、
ストレートとスライダーの肘の位置が完全に違ってしまっていました。
今大会を見ていると、多くの投手がこの「スライダー病」にかかっている印象を受けます。
肘だけでスライダーを投げようとすると、大きな故障になることも少なくないだけに、
もう少し指導者の方々には神経を配ってもらいたいです。
高校野球で勝つためには、スライダーは非常に有用な球ではあるのですが、
その危険性をもう少し理解してもらいたいような気もします。

あと、甲子園のマウンドの状態にもよるのでしょうが、
全体的に前足の踏み込みが甘い投手が多く、上体主導なのも気になるところ。
西武の涌井投手のフォームが理想的なんだと思うんですがねぇ…
今大会は投手の投球フォームに不満を思うことが多いです。


今大会で目立っている選手の論評を少し。
まずは前述の成田・中川、大分工・田中、東海大相模・一二三投手の3人から。
中川・田中の2人はスリークォーター、一二三はサイド、3人とも肘の位置が低すぎる印象。
中川投手はフォームのバランスがまだまだ。
振りかぶる辺りを唐川投手を真似るのはいんですが、問題は足を踏み込んでからのような…
田中投手はスライダー病。早く肘の位置を上げないとフォームがバラバラになっちゃうよ。
一二三投手は思い切ってサイドにしたものの、腕だけで投げている感じで、
サイドの下半身主導の投球ができておらず、シュート回転が酷すぎに。
誰だ、サイド転向を勧めた奴とか思ってしまう…
3人とも140キロ中盤をマークするなど、速さはあるものの、
フォームに欠陥が多く、球速ほど威力を感じないんじゃないかと。
中川投手はツーシーム系の動くストレートを持っているから、その分だけ何とかなってますが。

一番いいと感じたのは福井商の長谷川投手。
まだまだ荒っぽい感じはあるものの、本格派右腕という印象です。今後という意味では楽しみ。
仙台育英の2番手・田中投手はプチ佐藤由規投手といった印象。
ストレートもスライダーも荒削りではあるものの、伸び盛りなだけに今後の成長に期待。
打たれはしたものの延岡学園の左腕・坂元投手のフォームも良かったかな。
今日はストレートでコースを付けず、結果が残せませんでしたが。次の試合に期待してます。

センバツ優勝の興南・島袋投手は、
センバツ時は高校生だからこその低めのコントロールの良さ(プロではボール)でしたから、
トルネードの投球フォームから低めに外れた時に、
どれぐらい細かくボールの高さを調節できるのか知りたかったわけですが…
そういう試合になりましたね、初戦は。
フォームバランスが悪く、低めに球が外れる苦しいピッチング。
それでも抑えてしまう辺りはさすがですが、上のレベルを考えると、
高校生レベルでのコントロールの良さだけでは通用しないように見えました。
センバツよりもボールに力が出てきただけに、その点をどれだけアピールできるか。

打者では北照の又野投手と西田捕手のバッティングが際立っていました。
又野投手はピッチングでは雨の影響もあったのか、前足の踏み込みが悪く、
全体的に球が浮き気味で、投手としての限界を露呈する結果に終わってしまいました。
プロも注目する打撃ではホームランを放つなど活躍。
確実性では昨年の堂林選手には劣るものの、長打力は上という印象を受けました。
もう少し打者として見たかったですねぇ…

試合としては今日の仙台育英と開星の試合が面白かったです。
開星は風に泣かされた感じがしますね。
仙台育英の勝ち越し打も風に押し戻されてセンターが落球するものでしたし、
最後の打球も風がなかったら左中間をそのまま抜けていたかもしれません。
しかし、仙台育英のレフトに回っていた三瓶選手のキャッチは凄かったですね。
まさにスーパープレー。あの強風下では奇跡ともいうべきプレー。
打った瞬間は完全に抜けたと思っただけに、あのダイビングキャッチには驚かされました。

それにしても開星の白根投手は2年生とは思えない体型ですね。レスラーかと思った(笑)
球速は常時140キロをマークし、変化球の精度も増したものの、
相変わらず左肩の開きが早く、ボールが見やすいのがネックか。
というか、サイドならもう少し体を絞った方がいいんじゃないのと思ったり。
オーバースローだとあまり関係ないけれど。


◆高校野球 沖縄県代表が夏に優勝できない理由?
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/08/05/31.html
大会開幕前にこんな出来事が。
沖縄代表の興南高校が練習試合をして怒られたようです…
夏の地方予選中、甲子園滞在中というのは分かるのですが、
地方予選終了から甲子園大会までの間も練習試合なしって変じゃないですか?
これを春に例えれば、1月末に出場校が決まってから試合をしてはいけない?
そうはならないでしょうに。ぶっつけ本番やん(^^;

沖縄県代表が決まったのは7月18日、全国で一番乗りです。
一番最後に代表が決まったのが8月1日の大阪代表・履正社。
この2校の条件は同じでしょうか?
どう考えても実戦から離れてる沖縄代表の方が不利じゃないですかね?
条件を同じにするというならば、
地方予選の決勝も同時期に行われるようにすべきでしょう。
それが無理なら、練習試合ぐらい許可してやったら、と思いますが。

なるほど、沖縄代表が夏に勝てないわけです。実戦離れし過ぎてますもん。
まぁ、それは多少こじつけ感はあるものの(2戦目以降は関係ないですし)、
考え直すべき事案ではあると思います。

2010年08月07日

寄生。

もとい。帰省中です。
残業でもまったく仕事が追いつかず、早朝出勤とか無茶苦茶してたせいで、
なにも出来ないまま仕事で実家に戻りました。サービス残業は日に7時間。
この2日で2時間しか寝てない…これなんて修羅場(違

そしてこれだけ動きまわった挙句、デスクトップマシン死亡とかマジ災厄としか(泣
症状見ると、たぶんHDD本体の一部かコネクタが逝ってるだけだと思うのですが、
もう検証の余地もないので、とりあえず別のHDDにOSだけ入れて実家に戻りました。
データだけ救出できればもうそれでOK。
こっちに出てきたらまた設定のやり直しか…気が重い。

再インストール中に寝オチしそうな脳でぼんやり考えてみたのですが、
もはやPCではインターネットツールとしての役割を果たせない。
すでにネットはどこででも瞬時にできるのが当たり前の時代で、
インターネットツールのメインはPC以外の何かに切り替えるべき時が来てるのではないかと。
iPadもケータイも、まだまだ発展途上。何よりメールチェックに至るまでがめんどくさい(ぉ
アンドロイドケータイはその点だけは個人的にいいかなと思いますが…いずれも基本的に(本体が)割高。
これらを超える、リーズナブルかつ即効性のある何かが欲しい。
そうでないとPCが壊れた時が…ね(ぉ
結局はそんな自分本位な考え(^^;

そんなgdgdな話はさておき。
C78の予約状況ですが、結局去年以上な感じです(誰も聞いてない)
期待度も去年以上。
これを励みに盆を切りぬけます。

2010年08月02日

ロストジェネレーション

現在の30代前後+-5歳ぐらいを「ロストジェネレーション」と呼ぶそうです。
もう私たちは生きている化石です。シーラカンスです。保護してください(爆)
就職氷河期に当たってアンラッキーだったね、あんたも残念だよ、という世代のようです。
欝だ、首吊ろう… orz

こうやって世代で区切る考えはあまり好きではないのですが、
人間の思考は環境に左右されることが多いため、
生まれ育った時代の出来事によって、精神が一定の傾向を持つことは十分考えられます。
ロストジェネレーション世代の出来事と言えば、「冷戦崩壊」と「バブル崩壊」でしょう。
そこから見出されるメンタリティは「儚い」かと思われますが、どうでしょうか。

バブル景気に幼少時代を過ごしながら、学生期を一転してのバブル崩壊で過ごした世代、
この間に価値観も180度変わっていきました。
大量生産大量消費の時代が終わり、リサイクル・エコの時代へ。
終身雇用制度が崩壊し、リストラの嵐へ。
それに伴い、学歴社会のお約束の崩壊し、就職戦線へ。
不景気によって女性の社会進出が進み、父権社会から男女共同社会へ。
東西冷戦の終戦によって国家による同盟から、国際社会へ。
国家の枠に囚われないNGO・NPO組織の拡大。
世の中のあらゆる仕組みが180度変わることを、多感な時期に経験しました。
古い価値観で生きることができた人から、新しい価値観にすんなり切り替えられた人、
どちらを選択するまでもなく迷う人、そんな一括りにできない多種多様な世代です。

一般的に言われるような「無気力」というのは儚さの象徴でもあり、
「自主性に欠ける」というのもその一因でしょう。
簡単に言えば、成功への「はしご」を外された世代だと言え、
「はしご」をかけられると突っ走るものの、「はしご」がないと迷い続けるということでしょう。

ある意味で、そういう「幅」のある世代であるため、
メンタリティはわりと自由だったりします。
時代の変化に誰もが暗中模索だったため、特に思想を強要されることもなく、
それ故に空虚と評されるのかもしれませんが、それ故に自由な考えになる傾向があります。


別に世代間対立を煽るつもりは毛頭ないのですが、
そんな世代からすると、所謂「団塊の世代」や所謂「ゆとり世代」は共通の天敵です。
「団塊の世代」の基本は集団のメンタル、
ベビーブームの中で生まれ、集団就職を経験し、栄光と挫折を見た世代です。
個よりも集団が先行し、自己の成功経験を強く認識する傾向があり、
同調による絶対視が進みやすいです。
つまり、自由な風潮のロストジェネレーションから見ると、頑固です(^^;
一方の「ゆとり世代」の基本は個のメンタル、
バブル崩壊以降に生まれ、集団扶助よりも自己責任が叫ばれ、常に個が先行し、
それ故の孤独感から薄い繋がりを求め、依存関係が進みやすい傾向があり、
個人の絶対視が進みやすいです。
つまり、自由な風潮のロストジェネレーションから見ると、融通が利かないと見えます(^^;

面白いのは「団塊の世代」と「ゆとり世代」は、
集団と個人という全く別のメンタリティを持ちながらも、
結局のところは、それらの絶対視に陥りやすいという帰結を得ることです。
相反する印象を抱かせながらも、その実はよく似た人間と言えるかもしれません。

そういうい意味では、ロストジェネレーションの人間性は、
第二次世界大戦を経験した団塊よりも上の世代の人間性に近いのかもしれません。
戦争という命のやり取りの経験こそしなかったものの、
思想の空虚さや虚無感は共通しています。
戦争の経験を語り継ぐことができるのは、下の若い世代ではなく、
ロストジェネレーションなのではないか、そんなことを思ったりもします。

季節はもう8月です。
6日はヒロシマの日、9日は長崎の日、15日は終戦記念日。
戦争を意識する季節になりますから、新しい語り部として、
戦争の経験談を数多く記憶していきたいものですね。


◆家電の話 3D元年?
2010年は3D元年とも言われ、テレビからパソコンまで、
3Dが流行り物として持て囃されていますが、実際はどうなんでしょうか。
家電量販店で3Dの体験コーナーがありますが… 実際、どうなんでしょう?

正直言って、私には3D?ぐらいにしか見えません。
頑張れば見えるぐらいでしょうか。頑張らないと見れないテレビって何だ(^^;
VIERAのサイズで確認したところ、
一番大きいサイズの65Vなら割と普通に3Dに見えます。
58Vで少し首を傾げる程度、50Vで首が横に折れる程度です。
それ以下のサイズでは首が飛んでいってしまいます。

3DパソコンはNECのものはほとんど見えない感じ。
FMVは花びらが3Dに見えるかな程度。
回転するものは最初から映像がブレるから、比較的3Dに見えやすい印象です。

そんな自分からすると、3D…、となっちゃいます。
3D表示のメリットと価格の高さ、色彩の減少分を考えると、デメリットの方が大きい感じ。
本当に3Dは流行るのかなぁと疑問符の沸くところです。

他の人はまた違う感想を持つのかもしれませんが…
まだ実用的な段階には至っていない印象です。