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2013年02月28日

土曜に侍ジャパンが船出

第3回ワールドベースボールクラシックに出場する侍ジャパンが強化試合を終え、
いよいよ3月2日土曜日にブラジルとの試合に臨むこととなりました。
心配された打線の方は最後の巨人戦でなんとか面目躍如となり、
多少なりとも本番へ弾みが付いた感じはします。
ただ、一方で4番キャッチャー・キャプテンの阿部選手が膝の違和感で欠場するなど、
不安なニュースもあるなど、まだまだ予断を許さない感じがあります。

ここまでの試合を見ていて一番感じることは、野手の調整が遅れていることですね。
紅白戦とオーストラリア戦を除く、広島・阪神・巨人の試合では、
投手(守り)ではWBC公認球を使用したものの、
攻撃時は相手に配慮して日本の統一球を使用しており、
実際に外野手の頭を抜くかという打球が失速するなど、
さすが統一球という場面もありましたが、シーズン中はそれを打ってるだけに、
各チームの主力打者がそれを打てないというのは、やっぱり調整遅れを感じてしまいます。
原因は調整する試合が少なすぎたのか、それとも打ち込みの時間が足りなかったのか。
そのどちらなのかは分かりませんが、あまり良い調整とは行かなかったようです。

そもそも、福岡で試合をやるのに、なんで阪神と試合をしに大阪まで行ったんでしょう?
開催地の福岡で直前に行える試合数が制限されていたのでしょうか?
それでも地元に利があるのは変わらないわけですから、
できうるならば、最初から最後まで福岡でそのまま試合をやっていた方が、
移動の時間を削減して調整に当てられたはずです。
宮崎の悪天候も影響し、練習や練習試合も少なめになってしまいましたし、
ドーム球場で調整していた方が良かった感じもします。

そんな感じで、選手の調整に若干の不安を残しているものの、
日程的にはブラジル・中国と来て、キューバと来るだけに、
勿論、一発勝負なので相手を侮ることはできませんが、
戦いながら状態を上げていくことも可能なのは、せめてもの救いです。
ブラジルも中国もまだまだ卒のない野球とはいかないようなので、
機動力で相手をかき回していけば、勝機は掴めると思います。
大会を通じてどれだけチームの完成度を高めることができるか、
首脳陣の手腕に注目ですね。


◆侍ジャパン 野手陣の考察
これまでは内川選手一人のチームでしたが、
最後の巨人戦で坂本選手が調子を取り戻し、松田選手の打撃内容も良くなったのは好材料です。
逆に左打者の糸井選手らの状態は一向に上がらず、本番に不安を残しています。

ここまで見ていて誤算なのは、阿部選手の打撃の状態もそうですが、
外野のレギュラーとして計算していた糸井選手と長野選手の調子の悪さでしょうね。
糸井選手はメジャー希望が災いしてトレードになるなど、高い目標を掲げているにも関わらず、
打撃が淡白になっていて、状態が一向に良くならず。
長野選手は外角に強いだけに国際大会に合うと思いきや、ここまでいまひとつ。
33人から外野の俊足コンビを外したのも、糸井選手と長野選手を計算してのことだったので、
ここに来て外野の層が薄くなりつつあります。
内川・中田・角中選手はシーズン中レフトを守ってるんですよね…
敢えて挙げるなら、内川選手がライトの経験もあるぐらいか。ちょっと頭が痛い感じです。

それと2番打者で頭を悩ませているように、小技ができる選手も少ない感じです。
最も小技ができる井端選手は最初から構想外だったようで、代打・守備固めが主で、
本多選手も代走要員という感じですし、そもそもイメージよりも小技は上手くない。
唯一、松井稼頭央選手がフィットしたものの、腰に爆弾を抱えているのが不安。
内川選手を2番にする余裕があればいいんですが、現状はそうではないですし…
巨人戦では角中選手を2番でテストして、初回に送りバントを決めたものの、
へっぴり腰の結果オーライで、成績を見ても犠打が年1回あるかどうかで、
とても小技が向く選手とは思えなかったり…
せめて、もう1試合あれば、井端選手の2番をテストできたりしたのですが…

キャッチャーは去年から言っているように、阿部選手を4番で使うなら外すべきでしょう。
キューバを始め、本大会を勝ち進んでいけば、
強烈なスライディングやタックルが守備陣を襲うのは確実で、
とりわけ接触プレーの多いキャッチャーは体に不安があると務まりません。
今日の試合で阿部選手がマスクを被らない場合も想定できたわけですし、
相川選手か炭谷選手に守備は任せてもらいたいです。
なんつーか、所々で指摘されているように、
巨人依存のチームとなった弊害が出ている感じがしますね。
昨年の日本一チームなので、無理もないことなのですが、
1番長野・3番坂本・4番阿部選手という巨人のオーダーに拘り過ぎて、
他のパターンを試す機会が遅れたことは失敗だった感じがします。
こちらも戦いながら模索していく形にならざるを得ないでしょう。

1(三)松田、2(二)松井・井端、3(右)内川、4(指)阿部、
5(遊)坂本、6(左)角中、7(一)中田、8(中)糸井、9(捕)相川

たぶん坂本選手は1番起用となると思うんですが、機動力を全面に出すなら松田選手で。
阿部選手が欠場せざるを得ないなら、3番坂本・4番内川・5番角中選手で。
打線の中心が内川選手であることは間違いないです。


◆侍ジャパン 投手陣の考察
リリーフの森福投手と山口投手、
本大会ではリリーフに回ると予想される牧田投手と攝津投手、
第二先発が予想される杉内投手と能見投手は順調といった感じですが、
それ以外の投手はまだ登板してみないと分からない感じです。

田中投手と前田投手に関しては報道されている通りで、
現段階では大会を通じて調子を上げていってもらうしかないでしょう。
最悪の場合は、田中投手を前回大会のダルビッシュ投手のように抑えにしたり、
前田投手を黒田投手のように中継ぎで起用したりと、
当初のプランとは全く違う使い方も考える必要があると思います。

それ以外の投手は良い球と悪い球がはっきりしていることが多く、
時折、高めに浮く球が強力打線に狙い打たれないか不安が残ります。
昨年11月の親善試合ではボールが低めに集まっていて、
ストライクからボールにする変化球で勝負できていたからいいのですが、
今の状態だとストライクゾーンで勝負する球が多くなっているのが気がかりです。

大会を通じて好調な投手と不調な投手がはっきりしてくるでしょうから、
プラントは関係なしに良い投手を積極的に使う方向で動いてもらいたいです。
特に牧田投手と攝津投手はシーズン中は先発をしているわけですし、
ここ一番では先発で使うことも想定しておくべきでしょう。

ライオンズファンとしては、涌井投手の状態が気がかりなのですが、
阪神戦で投げているのを見ていると、阿部捕手と合っていない印象を受けました。
全体的に変化球の精度よりもストレートの球威が足りていない印象で、
もっと腕を強く振る必要があるのに、変化球中心の組み立てをしたりと、ちぐはぐ。
左打者へのカットボールが陰を潜め、チェンジアップが決まらないために、
スライダー一辺倒とならざるを得ず、苦しいピッチングとなっていました。
左打者の懐へストレートが1球入るだけで楽になるはずなんですが、
ストライクゾーンに決まるストレートで良い球は1球もなく、
惜しくもボールになった3球ぐらいが良かっただけでした。
もう少しストレートが良くなってこないと、本大会での出番はおろか、
シーズンに戻っても活躍でなきないように思えます。


◆ニュースネタ 過剰な(?)体罰問題
浜松商業の野球部で1時間以上グラウンドに正座させたところ、
監督らが体罰として処分されたとのニュースがありました。
まぁ、憲法18条の「何人も、いかなる奴隷的拘束を受けない。
又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。」、
という条文の文言そのままに解釈するならば、
必要のない苦役は全て『体罰』になっちゃうわけですが…

それならば、例えば、罰走としてグラウンドを余分に走らされたり、
罰として掃除当番を割り当てたり、
授業妨害を理由に廊下に立たせる、後ろに立たせるなどの命令、
さらにはクラスメイトの目の前で説教をする行為そのものまでもが、
広い意味での『体罰』として解釈されかねません。
ある意味では、宿題だって必要のない意に反する命令である場合もあり得るわけで、
それさえも禁止せざるを得ないということになりかねません。

どこまでが体罰となり、どこまでが教育となるのか。
暴力行為が体罰になることに争いはないでしょうが、
正座を命じるような間接的行為がどこまで体罰として処分されるべきなのか、
少し考えた方がいいように思います。
正座が体罰となるのは時代の流れなんすかねぇ…正座は苦でも何でもないはずだったのに。

2013年02月25日

声優の本多知恵子さんが2月18日にガンで亡くなったそうです。享年49歳。
こちら

思い返してみると、自分が声優の声を意識するようになったのは、本多知恵子さんが最初で、
『ガンダムZZ』のエルピー・プル&プルツー役で引き込まれ、
『燃えるお兄さん』の国宝雪絵や『地獄先生ぬ~べ~』のいずな役が印象的でした。
ちょっとハスキーがかった声がなんとも言えず、子どもながらに色気を感じたものです。
最近の作品では『ToHeart2』のこのみの母・春夏さん役が印象深いですね。
そりゃタカ坊も夢に見ますわ(笑)
最初のシーンがToHeart2のクライマックス。アナザーデイズは神!

個人的には80年代アニメを代表する女性声優の一人で、
島津冴子さん、川村万梨亜さん、日高のり子さんに並ぶ存在でした。
こんなに早く亡くなってしまったのはショックです。
もうスパロボシリーズはプレイできないなぁ…

最後に哀悼の意を込めて、YouTubeで見つけた動画、というか音楽を。
こちら
TBS系の長寿ラジオ番組である林原めぐみさんの『東京ブギーナイト』ですが、
元々はこの本多知恵子さんとのデュエット曲が始まりでした。
本多知恵子さん、これまで数々の感動をありがとうございました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。


◆プロ野球ネタ 侍ジャパン28人が正式決定(壮行試合前に執筆分)
【投手】13人
涌井、能見、澤村、今村、田中、杉内、前田、森福、内海、大隣、牧田、山口、攝津
【捕手】 3人
相川、阿部、炭谷
【内野手】7人
鳥谷、井端、松田、坂本、松井、稲葉、本多
【外野手】5人
糸井、中田、内川、長野、角中

キャンプ参加の33人から落選したのは、浅尾・山井投手、村田・大島・聖澤選手。
結果的に故障の不安のある選手を優先して落とすことになったようです。
浅尾投手は抑え候補だったものの、肩痛で投げられず、
山井投手はメジャー公式球の対応に苦慮し、実戦でも失点するなど結果が出ず。
村田選手と大島選手はともに自軍キャンプ中に怪我をして万全でなし。
聖澤選手は大島選手が外れるなら、残る可能性もあったと思うのですが、
セカンドに本職の選手が本多選手しかいないこともあって、そちらを優先したようです。

メンバーの選び方は順当だと思いますが、選手の調整にはまだ不安があります。
特に広島の前田健太投手の状態は不安で、既に先発登板回避も報道されており、
他の投手に皺寄せが行ってしまわないか不安です。
また、涌井投手もボールへの対応に苦慮しており、
紅白戦ではヒット3本を浴びながらも無失点で凌ぐなど、状態はあまり良くなさそうです。

野手陣の問題は打順をどうするかでしょうね。
ここまでは1番長野・3番坂本・4番阿部選手と巨人勢を中心とした打順ですが、
ここは4番の阿部選手以外は思い切って動かしちゃっていいと思います。
前回大会も活躍した内川選手を3番に上げたり、
好調の糸井選手の打順を上げることも必要でしょう。


◆プロ野球ネタ 侍ジャパンがオーストラリアとの壮行試合で連勝
1戦目は終盤までどうなることかと思いましたが… 勝って良かったです。
2戦目は打線の入れ替えが功を奏しての快勝でした。
2番松井稼頭央・3番内川選手の流れは決まりと考えていいでしょう。
やっぱり今の侍ジャパンの中心打者は内川選手でしょう。

あとは1番打者をどうするのか。
坂本選手で行くのか、長野選手を戻すのか、糸井選手を使ってみるのか。
ここら辺は今後のポイントとなりそうですね。
あと阿部選手の4番キャッチャーキャプテンの三役はキツイ印象です。
相川選手も炭谷選手も打撃の状態が良さそうなので、
打撃に専念させるのも手だと思うのですが、外さないんでしょうね…
あと、松田選手の評価が低すぎる気がするんですが… なんでだろ?
長打力に加えて、盗塁を仕掛ける足の速さもあるので、上位で使って欲しいです。
1戦目にもヒットを打ってるし、不調だとは思わないんですが…

投手陣を見ると、田中投手と前田投手がいまひとつの結果で、
やや心許ない感じがしてしまいます。
前田投手は前回登板よりは腕が振れていて良かった印象ですが、
まだ球威に乏しく、失投を簡単に捉えられてしまう辺りが不安です。
もう思い切って田中投手を抑えにして、好調の投手を前に持ってくればいいんじゃね?

【先発】杉内、牧田、能見、攝津、澤村、内海
【中継】森福、山口、今村、涌井、前田、大隣
【抑え】田中
1(右)糸井、2(二)松井、3(右)内川、4(一)阿部、5(三)松田、
6(遊)坂本、7(指)中田、8(捕)相川・炭谷、9(中)長野


◆ライオンズネタ キャンプ打ち上げ オープン戦へ突入
無事にキャンプも終了し、いよいよ実戦モード、オープン戦に突入しました。
まだ開幕は1ヶ月先ということもあり、慌てることもありませんが、
オープン戦が始まると、選手の結果も気になってきますよね。
まずは最初にキャンプ中にあった個別の話題からコメントしていくことにします。

【松永投手が肩痛で離脱】
キャンプ中に唯一の故障者となったのが左リリーフの松永投手でした。
昨年終盤辺りから結果が伴わないことが多く、心配していましたが…
肩痛ということなので、長引かないことを祈るばかりです。
チームとしては左のリリーフ投手が手薄になっており、
現状ではウィリアムス投手のみですが、それも外国人枠の問題もあって不動とはいかず、
そういう意味でも、松永投手の離脱は戦力的に痛いです。

代役候補は、先発の菊池雄星投手が一本立ちしそうな雰囲気ですから、
左の先発を争っている小石投手と武隈投手をリリーフに回したり、
勝負の年を迎える中崎投手辺りに期待したいところでしょうか。
ただ、実績のある武隈投手は既に実戦登板しているものの手術明けですし、
小石投手はまだ結果が残っておらず、中崎投手も実績がありません。
そうなってくると、最悪の場合はトレードによる左腕補強も必要かもしれません。
もっとも、余剰戦力は外野手ぐらいで、相手球団の望む交換相手が出せない状況です。
シーズン中なのでセリーグ球団が相手となるでしょうが、巨人は特に補強点がなく、
中日・ヤクルト・広島・阪神は左のリリーフが余っているとは言えず、
横浜で構想から外れそうな投手を狙う形になるでしょうか。
横浜の2軍スタートの主な左腕は、篠原・大原・田中投手の3人、
課題である捕手との交換トレードが成立してくれれば幸いという感じですが、
それよりは、やはり自軍投手の成長に期待したいところです。


【ドラフト1位の増田投手が2軍降格】
キャンプ終了を目前として、増田投手の2軍降格が決まったようです。
新人合同自主トレの時からしてスローペースで、
キャンプでは統一球への対応に苦慮し、投内連携でもピリッとしないなど、
増田投手にとっては思うようにいかないキャンプになってしまったようです。
まぁ、それでも怪我はしていないわけですから、開幕1軍は難しくとも、
必ずチャンスは来ますので、1軍復帰を目指してしっかりと練習に励んで欲しいです。

増田投手は即戦力と考えていたので、正直残念ではあるのですが、
1軍のリリーフは1イニングが基本で、長くとも2イニング程度でしょうから、
まずはボールに慣れ、プロでの組み立てを作るためにも、
多少長いイニングを投げることが必要で、
場合によっては先発も経験させることも必要でしょうから、
色々と融通が効く2軍で実戦経験を積む方が結果的に近道になるかもしれません。
この降格にめげず、1年目への飛躍としてもらいたいですね。


【牧田投手と涌井投手が侍ジャパン代表入り正式決定も…】
代表入り自体はめでたいことなのですが、多少なりともチームに影響が出てきそうな雰囲気です。
牧田投手は唯一のアンダースロー投手として重宝されているようで、
中日の浅尾投手の代表漏れによって、守護神候補にも名前が挙がってきています。
いずれにせよ、本大会では先発以外でのフル回転となる可能性が高く、疲労度合いが心配です。
一方の涌井投手は代表入りしたものの、ボールへの対応が上手く行かず、
実戦でもピリッとしない内容で、現時点では13人中13番目の位置と言わざるを得ません。
このままでは先発は勿論のこと、実戦登板の機会があるかさえも微妙で、
調整に大幅な支障を来たす可能性が出てきます。
このまま日本代表が勝ち進んでいけば、牧田投手には休息を、
涌井投手には調整期間を与えねばならず、開幕に2人はいないものと考える必要がありそうです。

そういう状況を考えますと、3月30日の日ハムとの本拠地開幕戦は岸投手で決まりで、
2戦目に菊池雄星投手が有力、3戦目はまだ未定、
2カード目のソフトバンク戦の頭は野上投手で、次が石井一久投手となってきそうです。
この4人はほぼ内定済みで、残る2枠を十亀・シコースキー・岡本洋介投手、
2軍で調整中の西口・平野投手らの争いとなりそうです。
現時点では十亀投手の開幕3戦目が有力で、牧田投手が6戦目に間に合えば幸い、でしょう。

先発3本柱のうち2人がいないだけに、チームとしては不安の残るところですが、
若い投手にとっては大きなチャンスですから、菊池雄星投手と野上投手が先発の軸になるべく、
十亀投手は先発定着を、岡本洋介・平野投手は1軍定着を目指し、
オープン戦期間中にしっかりとアピールをして、このチャンスを掴んでもらいたいです。


【外国人枠の問題】
今季の外国人は、支配下選手だけでも、ウィリアムス投手とサファテ投手、
ヘルマン選手とオーティズ選手、スピリー選手と5人もいて、
他にも育成枠ではメンドーサ投手とアブレイユ選手、
日本人扱いで外国人枠の制約を受けませんがシコースキー投手もいます。
現時点で戦力として見込んでいる先の5選手のうち、4人をどう絞り込むかが問題です。

まず、新戦力に関して言えば、
サファテ投手は既に154キロをマークするなど調整は順調で、
昨年苦しんだ腰痛の影響を全く感じさせず、守護神候補として注目されるようになりました。
日本でのプレーは初めてとなるスピリー選手も、既に練習試合でヒットを放っており、
広角に打てるシュアな打撃は評価が高く、戦力として計算できそうな雰囲気です。
それだけに誰を残すのか難しい面があります。
リリーフ左腕が手薄な現状からすれば、ウィリアムス投手も外せないでしょうし、
オーティズ選手は中村選手不在の状況では唯一の大砲ですし、
ヘルマン選手の機動力はチームにとって欠かせないだけに、悩ましいところです。

現時点では打者から1人落ちる可能性が高いと思われますが、
実績があるとはいっても、オーティズ選手とヘルマン選手にも結果が求められます。
打てなければオーティズ選手は簡単に外されてしまいますし、
ヘルマン選手もサードの守備が安定しなければ、若手に取って代わられます。
スピリー選手にライトだけではなく、ファーストの練習をさせているのは、
オーティズ選手やヘルマン選手を外した場合を想定してのことでしょう。
熾烈な外国人枠をめぐる争いがどう決着つくのか、注目が集まります。


【遊撃手(内野)争い】
中島選手のメジャー移籍によって守備の要たるショートが空いたのは勿論ですが、
中村選手が手術をして開幕不在、シーズン中に復帰したとしても守備は難しいだけに、
現在のライオンズの内野陣はショートだけでなく、全て空いている状況です。
その中で、ポジションは別としても、レギュラーが確定しているのは浅村選手でしょう。
問題は目標とするショートで出るのか、昨年のセカンドで出るのか、
打撃を優先してファーストで出るのか、将来的なことを考えてサードで使うのかが問題です。
オープン戦ではショートの第一候補として起用していくと思いますから、
打撃に加えて守備でのアピールを見せ、新たなスターとして羽ばたいて欲しいです。

次にレギュラーに近い位置にいるのは片岡選手でしょう。
中島選手が移籍し、中村選手が開幕不在となれば、栗山選手と片岡選手が頑張らないといけません。
ライバルの日ハムが打撃では稲葉選手が、守備では金子選手がチームを引っ張っているように、
打撃では栗山選手が、守備では片岡選手がチームを引っ張っていかなければなりません。
そういう意味では片岡選手が内野の守備に付くということは非常に重要です。
問題は守備の要であるショートなのか、慣れ親しんだセカンドなのかになりますが、
まだ万全ではなく、ダイビングキャッチが禁止されているということなので、
ショートでのレギュラーを目指した方がいいでしょう。
内野手で唯一飛び込まなくて済むのはショートだけですし、
守備の要として投内連携のサインを出す責任者としても、片岡選手が適任でしょう。
まだ怪我の再発の不安もあって、スローペース調整ではありますが、
オープン戦期間でその不安を払拭し、開幕スタメンに名前が戻るように期待したいです。

他にも守備の評価が高い高卒2年目の永江選手や、
ルーキーの金子選手も結果次第ではレギュラー獲得のチャンスがあります。
守備重視の布陣を引くなら、ショートやセカンドだけでなく、
サードでの出場の可能性がありますし、
レギュラーでなくとも、サードの守備固めとしての1軍入りの可能性もあります。
若い2人ではありますが、これ以上ないチャンスなだけに、
1軍定着を目指してアピールして欲しいですね。


【熾烈を極める外野手争い & 控え捕手争い】
外野手は栗山選手と秋山選手のレギュラーが確定で、
残るライトのポジションもスピリー選手が有力で、争いは想像以上に熾烈になっています。
昨年の準レギュラーであった大崎選手と熊代選手は勿論、
若手では石川選手の成長が著しく、大砲候補の坂田選手も黙ってはいません。
このキャンプ中にスピリー選手にライトだけではなく1塁を守らせたのも、
ライトを巡る外野手争いが想像以上に熱くなっているためでしょう。
外国人枠を考えれば、若手にはチャンスがありますし、
ライトの定位置争いがどうなるのか楽しみです。

捕手に関しては、侍ジャパン入りした炭谷選手のレギュラーが確定していますが、
オープン戦ではその炭谷選手がいないだけに、他の捕手にとっては大きなチャンスです。
2番手捕手には打撃面の評価が高い上本選手が有力でしょうが、
3番手捕手は未だに定まっていない状況です。
特にチーム状況として右の代打が不足していますから、打てる捕手は非常に重要です。
そういう意味では、このキャンプで大活躍をしている武山選手にかかる期待は大きいです。
横浜時代から打力には一定の評価があり、
2軍では捕手以外にもファーストや外野での出場経験があります。
ライオンズの場合は守備力の優れた炭谷選手が正捕手として君臨しているので、
そこまで守備力は求められないだけに、打撃で結果を残せば十分チャンスがあります。
捕手最年長となった星孝典選手もシュアな打撃には定評があり、
仮に炭谷選手に何かあった場合には、マスクを被る機会も増えるでしょうから、
捕手陣の頭脳としてチームに貢献して欲しいです。


【中村選手が不在時の4番打者と打順】
打順に関して言えば、昨年の3・4番の不在が予想されるだけに、主軸をどう組むかが問題です。
中島選手が抜けた後の3番打者は栗山選手が打つことが有力ですが、
4番打者はオーティズ選手や新外国人選手のスピリー選手が候補に挙がっています。
ただ、外国人枠の問題もあって、現時点では答えが出ない状況です。

個人的な意見を言えば、栗山選手を3番ではなく4番で起用すればいいと思います。
遊撃手争いのところでも書きましたが、攻撃面では栗山選手がチームを引っ張らねばならず、
そういう意味ではキャプテンである栗山選手が4番に相応しいと思います。
主軸の長打ではなく、繋ぎの野球で勝つことを鮮明にするためにも、
4番栗山選手の効果は非常に高いと思われます。
代わりの3番には、昨年に中島選手欠場時に3番を務めたヘルマン選手や、
広角に打つことができ、選球眼も良いと評判のスピリー選手もいます。
中村選手の代役4番は全くタイプの違う栗山選手に期待したいところです。
中村選手が帰ってきたら、3番栗山・4番中村選手とすればいいわけですしね。

栗山選手を4番に据えることができれば、昨年後半の1番浅村・2番秋山選手と、
1~4番まで右・左・右・左とジグザグに打線を組むことができます。
5番にはオーティズ選手かスピリー選手が入ることとなり、ジグザグは続きます。
6番以下はまだ決まっていませんが、出塁率の高い栗山選手が4番ならば、
下位打線にもチャンスが回る可能性も高そうです。
中島選手が移籍したアスレチックスのように、高出塁率の選手を並べる打線を目指すべきでしょう。


【土日のオープン戦の結果】
初戦は打線が繋がって14安打10得点の快勝も、2戦目は5安打1得点止まり、
投手陣はいずれも先発の2失点で、まずまずの滑り出しではないでしょうか。

打者では主力の順調な調整ぶりが目立ち、栗山選手とヘルマン選手の活躍が光っています。
やはりヘルマン選手は打線に欠かせませんね。
サードの守備が安定してくれるといいのですが… 最悪、DHでの起用もありえるかと。
浅村・秋山選手の1・2番コンビは、1戦目に大活躍したものの2戦目はサッパリ、
これからはこういう波がないようにしてもらいたいです。
ただのレギュラーなら多少の波は多めに見ますが、2人はもうチームの主力にならねばならず、
主力選手ならばきっちり1日1本、勝負どころでの1本を打ってくれないと困ります。
後ろに繋ぐ姿勢も必要ですが、自分で決めるという意気込みも見せてもらいたいです。
あとは金子・石川選手といった期待の若手に一本出たことが好材料、
永江・熊代・大崎選手らも早く結果が残ることを期待したいです。

先発陣では野上・菊池雄星投手ともに制球に苦しむも、4回2失点でまとめあげました。
可もなく不可もなく、オープン戦の初登板だから許されるといった感じでしょうか。
ただの先発候補ならば、別にこの内容でも構わないのですが、
2人には先発陣の軸に育ってもらいたいだけに、次はより内容のある登板を期待したいです。
リリーフでは大石投手と岡本洋介投手がひとまず結果が残ったことにホッとしています。
投手陣の成長株で、2人とも勝負の年となるだけに、
この調子で結果を残し、開幕1軍を勝ち取ることを期待したいです。

2013年02月18日

隕石落下

ロシアで隕石が落下中に空中爆発した模様で、
その爆風によってガラスが割れて負傷者が出るなど、大規模な被害が出てニュースとなりました。
もうびっくりと言いますか、なかなかに衝撃的なニュースでした。
ちなみに、NASAの発表した隕石が衝突する可能性が高い国ランキングによれば、
1位は中国で、2位はインドネシア、3位はインドで4位が日本らしいです。
今回落下したロシアは10位以内に入っていないので、当てになるのかは知りませんが、
日本でも小さな隕石の落下はわりと聞きますので、警戒しないといけませんね。
他にもマダニによる感染死亡のニュースもあり、潜在的恐怖が刺激される一週間でしたね…


◆プロ野球ネタ 侍ジャパンが始動も… 練習試合で広島に惨敗
まぁ、ある意味では予想通りと言いますか… 課題の残るスタートとなってしまいましたね。
別に首脳陣に問題があるだとか、メンバー的に物足りないと言いたいわけではなく、
調整が順調にいっているのかどうかが心配です。

沖縄でキャンプをしていた9球団の選手は調整が進んでいたはずですが、
まだ肌寒い宮崎に戻ったことで実戦段階が振り出しに戻ってしまったのでしょう。
ちょうどキャンプ前にハワイで自主トレしていた選手と同じような形になってしまい、
体はできているものの、気候に慣れておらず動かない、という感じでしょうか。
無理をすれば怪我の危険性も高まるだけに、慌てずに調整していくしかないと思われます。
逆に宮崎で調整していた3球団の選手は天候に恵まれていなかったこともあり、
調整が少し遅れている印象があります。
残り2週間でどれだけ状態を上げられるのか、少し不安が残りますね…

それとニュースになっているように、投手陣はボールへの対応が課題となっています。
WBCではメジャー公式球が使われると分かっていたことなんですから、
公式戦は無理としても、昨年11月のキューバとの親善試合の段階で、
メジャーの公式球を使っておくべきだったでしょう。
直前になってボールが合わないだとか言っている状況が問題です。

今日の西武との練習試合が雨天中止になったことで、メンバー選考が難しくなっているようです。
調整遅れが心配されている広島・前田健太投手、中日・浅尾投手、
ボールへの対応に苦慮している中日・山井投手らが懸念材料となっています。
前田投手は広島との練習試合に登板しましたが… あの内容では不安ですね…
野手陣は実戦で結果が出ていないので、こちらも選考は難しく、
調整段階で不安を見せた中日・大島選手と巨人・村田選手、
あとはセカンド争いから1人落ちることが予想されますが、
いずれにせよ、選手選考は難しくなりそうです。


◆ニュースネタ 安倍内閣の補正予算が成立
安倍内閣が掲げていた財政政策の第一弾である補正予算が成立したとのことです。
過去2番目の大型補正予算で、民主党を中心とする野党は公共事業型の
「バラマキ予算」であると批判し、反対に回ったことにより、
参議院では否決されるも、衆議院の優越によって補正予算は成立する見通しです。

昨年の衆議院選挙の時に笹子トンネルの天井板崩落事故が発生し、
補修型の公共事業を訴えたので変化を期待していたのですが、
実際は新規着工が大部分のようで、点検・補修はごく一部のみ、
相変わらずの建設国債の発行で公共事業を行うバカ神話に逆戻りですよ。
また新しく道路を作って、まともな維持・補修を行わず、
30年後には道路そのものが崩壊して多くの命が失われるわけですか。
建設すれば60年平気って、どんだけバカ神話の中で生きてるの?
化学の理想状態でもそんなの起きないよ。
同じことの繰り返しで、笹子トンネル事故の反省が全く生かされていません。
単なるバラマキのための「道具」に過ぎなかったことになってしまいます。

前回の日記では特に何もしていないから安倍政権は批判する要素もないと書きましたが、
今起こっているほとんどの諸問題は前回の安倍政権の積み残しがほとんどで、
イジメ・体罰問題や北朝鮮問題を熱く語っている安倍首相を見ると、
失笑を禁じえないものがあります。
結局、教育の現場では戦前の全体主義的な教育体制が根強く残っていたわけで、
戦後の「個」を大事にする教育が完全には定着してなかったところに、
再び「愛国心」という全体主義的教育をぶちこんでしまったために、
「個」よりも「全体」を優先する教育体制を助長した感があります。
今起こっているイジメや体罰は、
安倍氏の愛国心教育が正当性というお墨付きを与えていたとも言えるわけです。
その人がイジメ・体罰問題を語るのは… 正直複雑な感じがしてしまいます。
愛国心教育がそういうことではないと言うならば、それを責任持って語るべきでしょう。
勘違いされて受け止められてしまうようだから、こうなっちゃったんですよ。

北朝鮮問題に関して言えば、一時帰国の約束を反故にし、
交渉のチャンネルを閉ざした張本人ですから、これ以上の解決は難しいでしょう。
圧力だけで交渉に応じるような普通の国でないことは分かりきっていることですから、
拉致問題の解決は前途多難と言わざるを得ません。
核実験でそういう雰囲気でもなくなっちゃいましたし、先行きは暗いですね…


◆ニュースネタ 中国・北朝鮮脅威論=軍拡の間違い
中国との尖閣諸島を巡る対立や北朝鮮の核実験による軍事的脅威の拡大によって、
両国に対する脅威論が盛んに唱えられ、
果ては9条を改憲して軍拡すべしという世論が聞こえてきますが、
そう仰る方は残念ながら頭がどうかされているのではないかと心配になってきます。
脅威論=軍拡はやや中二病のきらいがあると言わざるを得ず、
そういう人は400年前にタイムスリップすれば、きっと幸せになれます(^^;

最初に断っておきますが、中国や北朝鮮に対する脅威論を否定するつもりはありません。
中国に対しては日本の経済進出が本格化した90年代後半から経済的脅威を持ってましたし、
軍事的脅威も東南アジア進出が本格化した2000年代前半から感じています。
けれど、それが軍拡には絶対に繋がりません。
さすがに自衛権も放棄した国際世論による完全平和主義の夢は捨てざるを得ませんが、
現状を変える必要性は全くもって感じていません。

まず最初に整理しておかないといけないのは、
20世紀の二度の世界大戦と東西冷戦は何を現しているのかということです。
あなたは北朝鮮のマスゲームに軍事的脅威を感じますか? それが答えです。
兵隊の練度や陣形、戦術など、現代においても必要とされる要素ではありますが、
それで戦争の結果が決まるというわけではありません。
戦車・化学兵器・戦闘機・核兵器… 二度の大戦は「科学技術」による戦争でした。
強力な破壊兵器を作ることのできる技術力、
それが戦争の一番の大きな武器となったわけです

二度の世界大戦が終わると、アメリカとソ連を中心とする東西冷戦となりましたが、
ここで大きな武器となったのが「情報」でした。
両国の核兵器開発を中心とする科学技術戦争とでも言えましょうか、
東側が、西側が、それぞれ何をどこまで開発できるのかの情報が判然とせず、
自分達の思い描く「仮想敵」に対する際限のない軍拡競争、それが東西冷戦です。
この世で最も恐ろしい武器は「かもしれない」です。
「核兵器を持っているかもしれない」「軍事ロボットを開発できるかもしれない」、
そういった判然としない情報が人間の恐怖心を煽り、大きな武器となるわけです。
先日の中国海軍のレーダー照射事件で日本が証拠を公開しなかった理由は、
軍事情報はそれ自体が大きな武器となりうるからです。

脅威論から来る軍拡論は、大体において、これらの視点が欠落しています。
軍事力を持てばそれで安全が確保されると思っている。
それでは北朝鮮と同じです。
いや、北朝鮮はまだ核兵器という「技術力」を追求しているわけですから、
その点では彼らよりマシな頭を持っていると言えましょう。
訂正します。北朝鮮以下のアホです。

大事なのは国防軍を持つだとか、海外派兵を可能にするとかではなく、
自衛能力をどこまで徹底追及できるかにあるわけです。
例えば、こういっては誤解を生んでしまいますが、
原発の技術力は核兵器開発の能力に繋がるものがあるだけに、
原発の存在自体が「核兵器を開発できるかもしれない」という軍事的脅威に繋がります。
かつて、北朝鮮に対する経済制裁の時にPS2が指定されて話題になりましたが、
そういった高い技術力を持ったコンピュータ製品も軍事技術への転用が可能なわけで、
そういった技術力自体が敵国への脅威となりえます。
今の日本で最も軍事的脅威となりうるのはロボットの開発力でしょうね。
日本では専ら人型の平和的利用となっていますが、
敵国からすれば、「もしもそれが軍事利用されたら」と考えずにはいられないでしょう。
お台場に展示してあるガンダムを世界に流すだけで効果あるんじゃないでしょうか(苦笑)
そういう意味では日本のロボットアニメも潜在的脅威を与えうるものかもしれません。

勿論、今ここで挙げた原発やゲーム機、ロボット技術の軍事転用を勧めているわけではなく、
見ようによっては平和的に利用しているそれらも軍事的脅威となり得るということです。
つまり、何が言いたいかと言えば、
軍拡論者の言うような外に対する拡大は現代において全く意味をなさないわけで、
むしろ、科学技術の拡大、内における潜在的軍事力の拡大を目指すべきなんです。
軍事力の誇示ではなく、軍事力の可能性を探るべきということです。
軍事力の誇示が何を生むのかは北朝鮮や中国を見れば分かることでしょう。
日本がそれと同列にに見られても構わないということなのでしょうか?
日本が目指すべきは「眠れる獅子」であり、可能性を持つことが国防に繋がるわけです。


◆ライオンズネタ キャンプも終盤へ突入
侍ジャパンのところでも書いたように、宮崎は天候に恵まれなかっただけに、
選手の調整が心配されていましたが、対外試合では結果が出ていることもあり、
まずまずのキャンプを過ごせているようです。
故障離脱もサウスポーの松永投手だけで、このまま無事にキャンプを終えて欲しいところです。

期待の新戦力に関して言えば、サファテ投手と金子選手が想像以上に良かったです。
サファテ投手は故障明けということで、じっくりと調整するものと思っていましたが、
練習試合で154キロをマークするなど、ストレートは既に実戦段階、
あとは変化球のコントロール次第でしょうが、抑え決定とも言える内容です。
ルーキーの金子選手は足の速さが予想以上で、新しいスピードスタートして期待がかかり、
課題であった打撃の方も左右両打席でヒットが出るなど、アピールしています。
いきなりレギュラーを奪うという展開にはならないでしょうが、
他の内野手には大きな刺激となることは間違いありません。

既存戦力では菊池雄星投手と岡本洋介投手、武山選手の成長が目に付きます。
菊池投手と岡本投手はともに入団4年目、今年は勝負の年となるだけに、
気持ちの入り方もこれまでとは大きく違うようです。
菊池投手は既に149キロをマークするなど、ストレートが力強く、
今日の侍ジャパンとの練習試合が中止になってしまったのが残念でなりません。
一流打者にどれだけ力勝負できるのかを確認したかったです。
岡本投手は大卒社会人からの4年目なので、もう後がない状態です。
目指すのは谷間の先発とロングリリーフ、1軍枠を勝ち取れるよう頑張って欲しいです。
武山選手は捕手としてもそうですが、右の代打が不足しているチーム状況ですので、
バッティングや複数ポジションを守れることをアピールしてくれているので助かります。
上本選手の右バージョンとなってくれれば、ベンチの選手起用も凄く楽になるだけに、
激しい1軍争いを勝ち抜き、第2・第3捕手の座を勝ち取ってもらいたいです。

チームの課題に目を向けていきますと、野手ではショート争いが未決着なのが気がかり。
二遊間は片岡・浅村・永江選手の3人が一歩リードで、金子・鬼崎・山崎選手が追う状況、
この中でレギュラーが確定しているのは浅村選手なのですが、
ショートで使うのか、セカンドで使うのかがまだはっきりしません。
実績的には片岡選手が抜けているので、よほどのことがない限りはこの2人でしょうが、
オープン戦が始まるまでにはある程度の目処を付けて欲しいです。
個人的にはショート片岡・セカンド浅村選手で行って欲しいのですが、どうなりますか。

投手陣では、侍ジャパンの涌井投手と牧田投手を抜いて考えてみても、
岸・菊池雄星・野上・石井一久投手の4人は内定状態、
十亀投手と岡本洋介投手も結果を残しており、先発6人はほぼ固まります。
問題は抑え、というよりも外国人枠の問題で、
投手ではサファテ投手がアピールしており抑えが有力ではあるものの、
左リリーフの松永投手が離脱したことでウィリアムス投手は絶対に外せませんし、
野手でも新戦力のスピリー選手がシュアな広角打法でアピールをしていますし、
ヘルマン選手とオーティズ選手も実績十分で、難しい選択となっています。
今の調子ならサファテ投手を外すわけにはいきませんが、
かといって中村選手の不在を考えると野手も外せない… 頭の痛いところです。
他の抑え候補では3年目の大石投手が結果を残していますが、
オープン戦はまだしも、公式戦でいきなり抑えに抜擢する可能性は低いかと。
ルーキーの増田投手はじっくり調整しているようで、実戦登板はまだないだけに、
戦力にはなるでしょうが、いきなり抑えに抜擢する可能性は低そうです。

2軍の高知春野キャンプでは怪我からの復帰を目指すリハビリ組が多いのですが、
ほとんどの選手は復帰しているようで、1軍合流者も何人か出てきそうです。
実績のある西口投手や左腕の武隈投手の復帰も遠くはなさそうです。
そういえば、阪神2軍との練習試合で北条選手のデビューが速報されていましたが、
その試合で育成のメンドーサ投手が先発して結果を残した模様、
予想よりも早く戦力になるかもしれません。こちらも注目です。

2013年02月15日

ゆる。

ゆり。(挨拶)
キルミーでも可。おまえはなにを(ry

急に忙しくなったり、行事に取り組んだりすると過去の記憶が一時的にリセットされます。
もう既に世間の流れが分からない。
体罰とかどうなったのーって思いつつ、久々にTVつけたら核実験とかなにそれこわい。

さて。
超超今更ですが、ゆるゆりとキルミーベイベーに癒される日が続いてます。
いずれもコミック。前者はKindle無双で嬉しい。
ひまさくは正義。ですが、個としては綾乃が好きです。罰金バッキンガム好き。くだらねぇけど(^^)

■世論調査のイミ。
あれは正直分かりません(^^)
いつも思うのは、就任直後の無駄っぷり。
仕事してるフリしてんじゃねぇよこのマス●ミがって突っ込むのが毎年恒例になってしまいました。
昔は気にならなかったのですが、さすがに毎年だと気になります。落ちるの目に見えてるし。

就任直後を期待値と変換すれば、まぁ何となく意味は通りますね。
お前らはこれだけの期待を裏切ったんだと…うーん、何とも身勝手な理屈ですが(--;

それはともかくとして、政策の実行過程あるいは結果が出た状態では、どんなに良い政権でも高くて30%くらいの支持率が妥当じゃないかなーって思います。
それ以上になる場合、政治への関心が無駄に高く、かつ短絡的ということになるでしょう。

■便利社会云々。
なんかコメしようかと思ったけど止めました。
最低限のモラルやマナーは持っていると自負しますが、頼ってることに変わりは無いですし。

こういう場合の問題は、「個の尊重を拡大解釈させすぎてる弊害」の一言で片付くのですが、
だんだんシャレにならなくなってきてるのは頂けないですね。
思えばカメラ付きケータイが出たときも同じ事あったんですが、何で進歩しねぇの?むしろ退化してんじゃん。
考えもなく世に出す販売者側に論点を置こうか、人間形成がダメダメな教育に論点を置こうか、
いや、それとも努力工夫の足りない小売側に論点を置こうか…

そう考えてるうちに面倒になったとか、決してそういうわけでは。ええ。

どうでもいいけど、下向いてケータイ弄ってる人がたくさん居ると、オーラの悪い場所って感じがしますね。
起きてるのに他人と顔を合わせない分、寝てるよりタチ悪い気がします。
これが本だったらそうは気にならない。これはいわゆる差別なのでしょうか。
単に私の頭が古いだけだといいのですが。

2013年02月11日

7割

安倍内閣の支持率が70%超えだとか。
まぁ、現時点で構想の危うさは感じているものの、実際にはまだ何もやっていないので、
特に批判する要素もないわけですが…
こういう数字は正直言って信じられないですね(^^;

最大の支持要因は円安期待からの株価上昇なのでしょうが、
ここまではある程度予想通り…いや、予想よりも期待が大きく、好転している感はあります。
逆に、それは期待が過大とも言えるだけに、上手くいかなかった場合の反動が怖いです。
最初のポイントは3月でしょうね。
国内的には決算期を迎え、株価上昇がどれだけ実体経済に影響を与えたのかが明らかになり、
国際的にはアメリカ・オバマ政権2期目の外交が本格的に始まりますし、
旧正月を終えた中国を始めとするアジア諸国が動き出しますから、
これまでのような円安容認の流れがそのまま続くとは思えません。
冬も終わり、燃料費をさほど気にする必要はなくなりますし、
3月から再び通貨戦争が再燃する可能性があります。
国内景気が回復基調になるかどうかは3月を終えてみないことには分からない感じです。

外交的には中国とロシアとの間で南北において領土問題を抱えていますが、
早い段階で一方を解決することが望まれます。
どちらが早期解決できるかといえば、ロシアとの北方領土問題でしょうね。
中国は妥協を許しませんが、ロシアの場合は北方領土開発やエネルギー輸入・輸出の権益も絡み、
共同統治という落としどころも十分ありえます。
まぁ、問題は日本がどこで妥協するかなわけですが…
尖閣諸島問題は日本に理があるのは間違いないのですが、
中国の政治体制が内向きである以上、妥協は考えられないだけに、早期解決は難しいでしょうね。
しかし、大気汚染問題といい、中国は本当に「羊頭狗肉」な感じですよねぇ…


◆ニュースコラム 「スマホが人間をダメにする」
ここまで具体的に思ったことはありませんが、同じようなことは漠然と感じています。
便利すぎるというのも考えもので、
不便だった頃は今のスマホのようなモバイルPC端末に憧れもしましたが、
みんなが当たり前のように持っている時代になってしまうと、そういう憧れも消え失せてしまいます。
当たり前だったら便利の価値がない、そういう思いに駆られてしまうわけです。

日本でも深刻になりつつあるのはインターネット通販の問題でしょうね。
店頭では倉庫からの仕入れ費用やディスプレイ、人件費等がかかるので、割高にならざるを得ず、
その点では実際に店舗を構えず、倉庫営業しているような通販専門店の方が価格は安くなります。
店頭で商品を確認して、通販の最安値サイト、
または安値の信頼できる通販サイトを利用する人も多いかと思います。
私もパソコン関係を中心にインターネット通販は利用しますが、
それでもできるだけ店頭で価格交渉をし、妥結に至らなかった場合に利用することにしています。
店頭では店員さんと会話したりすることで情報を得られますし、
何かあった場合のアフターサポートの点でも不安は少なく済みます。
近隣からお店そのものがなくなってしまえば、直に商品を確認することもできなくなってしまいますから、
消費者として地元の店を維持させていくことも大切なことです。

まぁ、そんな感じで、便利さや個人の利益を追求するばかりではなく、
もう少しトータル的に物事を考えることも必要じゃないかなと思ったりもします。


◆PCネタ ブルーレイドライブ『BD-S08J-BK』その後2
パナソニックの4倍速無機メディア50枚スピンドルが届いたので使用してみたところ、
実際の使用感は三菱化学やビクターのCMC製無機とあまり変わらない感じがします。
ただ、23.2GBめいいっぱい書き込むのであれば、
パナソニックの国内製無機メディアの方が安定しているのは間違いなさそうです。
CMC製は経験的に21GB程度ならば安定、22GBを超えると怪しい感じがします。

ちなみに、三菱化学メディアのLTHタイプ4倍速メディアを使ってみたところ、
書き込み自体は正常に行われるものの、
HDDコピーのスピードが15MB/秒~22MB/秒とやや遅く、
無機メディアの20~30MB/秒と比べると大きく落ちます。
おそらく、書き込み品質がそのままコピー速度に影響しているのでしょう。
そんなわけで、相対的ではあるものの、
HDDコピーの速度が書き込み品質の一定目安となるのは間違いなさそうです。

過去の焼き分をチェックしていたところ、一部のLTHメディアの読み込みに失敗しました。
やはり保管方法が寿命に大きく影響するようです。
CD・DVD等で使われる不織布ケースに保存していたものにエラーが発生しています。
勿論、すべてというわけではありませんが、古いものから挙動が怪しい傾向で…
衝撃や傷にも強いとはいえないので、プラスチックケースに入れた場合でも、
保管には注意したいところです。

2013年02月04日

球春到来2013

プロ野球は2月1日に各球団が一斉にキャンプインし、2013年のシーズンが始まりました。
今年は3月にワールドベースボールクラシックが開催されることもあって、
各球団の主力選手は早めの調整を余儀なくされており、
その影響を受けてなのか若手選手を中心に例年よりも早い調整が行われているようです。
侍ジャパンの練習試合が組まれている球団もあるだけに、若手には絶好のアピール機会ですから、
そのチャンスを生かそうと必死なのでしょう。

今は体を鍛えることを中心な第1クールですので、これといって気になる点はないのですが、
日ハムの大谷選手の二刀流はやはり無謀な印象が強いです。
球団や首脳陣のコメントを見ていると、投手よりも野手で起用したい気持ちの方が強そうです。
「本人が納得するまで」と言えば、聞こえはいいのですが、
単に投手としての負担を増やし、挫折を早めているに過ぎないと思われます。
本気で二刀流をするのなら、最初は投手で練習させるべきだと思うのですが…
本人も二刀流を決断した以上は、簡単に止めるわけにもいかないでしょうから、かなり心配です。
一番怖いのは大怪我でしょう。現段階ではその確率は高く、金の卵を潰しかねない状況です。
つーか、ハムは最終的に野手に専念させるつもりで事を進めているのでしょうが、
本人が投手に専念したいと言い出したらどうするつもりなんでしょうか?


◆PCネタ ブルーレイドライブ『BD-S08J-BK』その後
先日購入したパイオニアのブルーレイドライブ『BD-S08J-BK』ですが、
その後も問題なく運用されています。
現在までPower2Goによる書き込み失敗や、
実際の読み込みテストで失敗するような「分かりやすい失敗」は起こっていませんが、
書き込み速度がある一部分だけ極端に落ちたりする、
メディアの品質による「微妙な失敗」は何回か起こっています。

私の環境ではメディアの書き込み品質を調べるソフトを導入していないので、
検証サイトのような確認を行うことはできませんが、
ビクターJVCの無機4倍速50枚スピンドルBV-R130U(中身はCMC製)で、
4倍速で書き込んだ際に、名目時間22分程度で書き込みが終了し、
実際のHDDコピーが最終的に30MB/秒以上で安定するものを成功と判断しています。
おそらく、メディアの個体差でしょうが、
ある一定の場所で書き込み速度が極端に落ちることによって、
書き込み時間が30分以上かかってしまうものや、
HDDコピーの速度が上がらず、20MB/秒を下回ってしまうものもあるので、
そういうメディアは書き込み自体は成功しているものの、
保存状態が心配なので予備のメディアとして保管し、もう1枚焼くことにしています。
メディアの状態やPC環境にも左右されますので、時間は個人的目安に過ぎませんが
(特にHDDコピーはHDDの速度や使用容量によって大きく異なります)、
何回かテストしてみて自分なりの成功基準を発見するのがベターだと思われます。

過去の焼き済みメディアをチェックしていたところ、
不織布ケースに入れていた保管状態の良くないLTHメディアの読み込み失敗が起こっています。
やはりブルーレイディスクはしっかりとしたケースに入れて保存しないとダメそうです。
同じLTHでも三菱よりも太陽誘電(That’s)の方が状態は良さそうな感じです。
とはいえ、もうLTHメディアを使おうとは思いませんが… まだ20枚ほど残ってる…


◆プロ野球ネタ 糸井トレードで振り返る西武・ダイエーの大型トレード
先日、日ハムの糸井選手を軸としたオリックス相手の2対3のトレードが成立し、
大型トレードとして大きな話題を呼び、
過去の大型トレードが振り返られることも多かったこともあり、
改めて1993年オフの西武とダイエーの3対3トレードを振り返ってみようと思います。

ご存知ない方のために簡単に解説しますと、
1993年のシーズンオフに優勝・日本一の常連だった西武ライオンズの主力、
秋山幸二選手と渡辺智男投手、内山投手の3人と、
逆に最下位の常連で球団の建て直しの時期にあった福岡ダイエーの主力、
佐々木誠選手と村田投手、橋本武広投手の3人とを交換するトレードが行われました。
秋山選手も佐々木選手も両チームを代表する看板選手だったこともあり、
大きな話題を呼ぶトレードとなりました。

結果から言えば、秋山選手はダイエー移籍後に常勝軍団の基礎を作ることになり、
小久保選手や松中選手、井口選手や城島選手らの生ける手本となり、
現在は監督としても活躍するなど、ホークスに欠かせない存在となりましたから、
ホークスに有利だったトレードと言えるかもしれません。

ただ、一方で西武側にメリットがなかったかと言えば、そうではなく、
佐々木誠選手はライオンズでも活躍し、94年には3番打者として優勝に貢献し、
その後も世代交代の狭間の中で、清原選手を始め主力が次々と抜ける中、
チームの主力選手として活躍し、松井稼頭央選手らが活躍した97年の優勝にも貢献、
チームの過渡期を支えた名選手として活躍を見せてくれました。
また、橋本武広投手は左のワンポイントとして長らく活躍し、
今の左のセットアッパーの基礎を作りあげた投手の1人となりました。
西武が97年・98年と連覇できたのも、高齢化が目立った90年代前半のパリーグの中で、
いちはやく世代交代に成功したからであって、
その意味では93年のトレードは非常に大きいものだったと言えると思います。

それでも、ファンにとっては、スターだった秋山選手を失ったことに変わりはなく、
今でもこのトレードを卑下する声が聞かれることも確かですが、
このトレード自体はメリットも大きかっただけに、悔やむ出来事ではないでしょう。
むしろ、その後にFA権を取得した秋山選手を呼び戻せなかったことが残念で、
実際に現役引退後、本人から復帰直前まで話が進んでいたとの話もありましたから、
そこで呼び戻せれていれば、と悔やむ感じでしょうか。
それでも球界のことを考えれば、これで良かったように思いますがね。


それと比較すると、今回のトレードはあまりにもお粗末というか、
比較するのも阻まれるほどに意義を見出すことができません。
オリックスは短期的な利益を狙って飛びついたわけですが、
逆に常勝軍団だった日ハムは世代交代を進めるのはいいものの、
木佐貫投手と赤田選手は中堅からベテランの域ですし、
大引選手は金子誠選手の念願の後継者となりうるも、打撃はいぶし銀の繋ぎ役で、
糸井選手の代わりを務められるとは思いません。
残念ながら、早まった感は否めません。
若手はよくとも、中堅・ベテランは半ば戦力外を突きつけられているようなもので、
生き残りが大変になりそうですね…


◆プロ野球ネタ キャンプにおけるパリーグ各球団のポイント
プロ野球もキャンプインしたことですし、各球団の戦力分析、は早すぎるとして、
キャンプ・オープン戦に向けてのチェックポイントを幾つか書き出してみることにします。

【北海道日本ハムファイターズ】
昨年優勝したにも関わらず、1軍首脳陣をほぼ総入れ替えしたり、
主力の田中賢介選手がFAでのメジャー挑戦をしているのにも関わらず、
トレードでもう一人の主力である糸井選手を放出してしまうなど、
賛否両論のある動きを見せたオフの日ハムですが、
やはりチーム力の低下は否めず、根本的な出直しが必要だと思われます。

最大のポイントは戦力の底上げ、若手の台頭でしょう。
野手ではポスト田中として期待のかかる西川選手を始め、
杉谷・中島・谷口・近藤選手ら1軍経験のある若手が多いだけに、彼らがどれだけ成長できるか。
また、田中賢介・糸井選手という屋台骨を支えていた主軸2人が抜けただけに、
中田選手のさらなる成長が必要で、西武・中村選手の出遅れを考えれば、
タイトルを獲得するような活躍が求められ、それができないと打線は厳しいと言わざるを得ません。

投手では吉川投手や斎藤投手の怪我の回復具合が気になるだけに、
中村勝投手のさらなる成長が必要でしょう。
また、ルーキーでは社会人経験豊富な新垣投手の活躍に期待がかかります。


【福岡ソフトバンクホークス】
FAで寺原投手を、トレードで吉村選手を、メジャーから五十嵐投手を、
外国人選手としてラヘア選手とパディーヤ投手を獲得するなど積極的補強をしたものの、
トレードで多村選手を失い、人的補償で馬原投手を失うなど、マイナス要素も抱えており、
総じてプラス補強だと言えるでしょうが、計算通りとはいかなかった印象があります。

ポイントは新戦力の働きでしょう。
特にメジャーリーがの2人、ラヘア選手とパディーヤ投手に対する期待は大きいものの、
ソフトバンクの大物外国人は外れのケースがほとんどなだけに、
期待通りの活躍ができるかどうか不安な面もあります。
あとは精神的主柱であった小久保選手が引退したこともあり、
松田選手や内川選手、本多選手らがどれだけチームを引っ張っていけるか、
新しいリーダーの出現が求められます。

投手では馬原投手を失うという誤算から生じた抑えが問題です。
昨年の抑えである岡島投手はメジャー再挑戦で退団し、
ファルケンボーグ投手は故障がちで全盛期のパフォーマンスとはいかないだけに、
米球界から復帰した五十嵐投手が安定した成績を残せるかどうかポイントでしょう。


【東北楽天ゴールデンイーグルス】
ヤンキースからAジョーンズ選手とマギー選手の2人のメジャーリーガーを獲得し、
斎藤隆投手も加わるなど、積極的な補強が目立った一方で、
球場にラッキーゾーンを作ったりと時代に逆行する動きもあり、
吉と出るのか凶と出るのか読めないところがあります。

ポイントは外国人選手の出来でしょう。
とりわけAジョーンズ選手はメジャーの実績ではずば抜けているものの、
近年は衰えも指摘されているだけに、日本でどれだけのプレーを見せられるか。
仮に、思ったほど数字が残らなかったとしても、
勝負強い打撃や精神的主柱として機能すれば年俸分の価値が生じますが、
才能だけでプレーしていた感のある選手だっただけに、これまでの経験を生かせるかどうか。

投手のポイントはエースの田中投手に次ぐ2番手がどれだけ成長できるか。
候補は左腕の塩見投手と高卒2年目の釜田投手になるでしょうが、
彼らが二桁勝利は勿論のこと、メジャー志向の田中投手を脅かす存在になることが求められます。


【千葉ロッテマリーンズ】
オフにはこれといった大きな補強もなかっただけに、伊東新監督を迎えて、
どれだけチームの底上げ・強化ができるかどうかがポイントでしょう。

野手では、西岡選手以降、絶対的なレギュラーが育っていないのが悩み。
今江選手や大松選手、岡田・荻野・伊志嶺・清田選手ら1年活躍した選手は多いものの、
2年・3年とレギュラーで活躍する選手は見当たらず、
ベテランの里崎選手やサブロー選手頼みなのが辛いところ。
昨年活躍した角中選手と根元選手は勿論のこと、
先に名前を挙げた選手が復活することが優勝のために必要でしょう。
また、ベテランの里崎選手を補佐する2番手捕手を育成できるかどうか。
伊東監督の捕手に対する要求度合いは高いだけに、それに応えられるか注目です。

投手では唐川投手が故障なく1年間活躍してくれることが条件です。
成瀬投手とともに2人が活躍すれば他球団にとって脅威なだけに、
唐川投手の調整具合はチェックしておきたいところです。


【オリックスバファローズ】
オフは積極的なトレード・補強を行い、12球団で最も選手の出入れが激しい球団で、
新しいチームがどのように構成されていくのか注目が集まります。
FAで寺原投手と日高選手を失い、
トレードで木佐貫投手と香月投手、大引選手と赤田選手を放出したものの、
FAで平野選手を獲得し、人的補償で馬原投手を獲得、
トレードで東野投手と八木投手、糸井選手と原選手を獲得しましたから、
総じて補強は成功しているのは間違いありません。

積極的な補強のおかげで選手層が厚くなったのは間違いなく、
問題は誰がチームをまとめあげるかでしょう。
野手では生え抜きのベテラン・後藤光尊選手に期待がかかりますが、
昨年はセカンドのレギュラーだったものの故障がちでチームを牽引できず、
今年はFAで平野選手を獲得したこともあり、
後藤選手をどこで使うかがポイントとなりそうです。
サードはバルディリス選手がいますし、守備位置との兼ね合いに難しさがあります。

投手陣ではエースの金子投手の復活が期待されますが、
同時に昨年まで抑えを務めていた岸田投手をどう使うかもポイントとなりそうです。
FAの人的補償で馬原投手を獲得できましたから、平野投手とのダブルストッパー体制とし、
岸田投手を先発に回すことができるようになりました。
本来は先発タイプの投手だと思うので、先発に転向すれば二桁勝利、
金子投手とのダブルエースの活躍ができれば、優勝争いの一番手となってきそうです。


【埼玉西武ライオンズ】
敢えて最後としたのは、巷の下馬評とのギャップが最も大きいと予想されるからです。
中島選手がFAでメジャーへ行き、中村剛也選手が手術で開幕には間に合わないとなれば、
巷の下馬評は当然低くなると思われますが、ファンはあまり悲観していなかったりします。
それは昨シーズンに主力野手の故障を経験しており、
片岡・栗山・中島・中村選手の主力4人のうち、1人しか出場できない試合も多かっただけに、
栗山選手が怪我から復帰し、片岡選手も健在なことから、大きな不安は抱いていません。
また、先の主力4人の欠場中に、1番浅村・2番秋山選手という若き1・2番が機能したこともあり、
新しいスターの誕生を期待する声が強まってるぐらいです。

野手のポイントは中島選手が抜けた後のショートと主軸をどうするか、でしょう。
ショートを含めた二遊間は片岡・浅村・永江選手を軸に、ルーキーの金子選手らの争いとなり、
開幕までに誰がポジションを獲得するのか注目が集まります。
一方の主軸の方は栗山選手が3番を打つのが有力で、中村選手が戻るまでの4番打者をどうするのか。
現状ではオーティズ選手が4番の最有力候補でしょうが、、
新外国人選手のスピリー選手がどれだけ活躍できるのかがポイントとなりそうです。
いずれにせよ、打線は主軸の一発から機動力を中心とした繋ぎの野球に転換することが予想され、
片岡選手やヘルマン選手、浅村・秋山・熊代選手らスピードのある選手を生かせるかどうかも、
ポイントの一つとなってきそうです。

投手陣では涌井投手が先発に戻ることによる抑えの問題をどうするかがポイントです。
候補は3年目の大石投手、2年目の十亀投手、ルーキーの増田投手、
広島で抑えを務めていたサファテ投手、かつての抑えのシコースキー投手らでしょう。
ここ数年は抑えの躓きでスタートダッシュに失敗しており、
特に今年は野手の得点力が低下することが予想されるだけに、1点を守る野球が必要でしょうから、
抑えの重要性は例年以上に増してきます。
開幕までに抑えに一定の答えを出せるかどうかが最大のポイントでしょう。