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2021年11月12日

政治のいろは

政策を行う際には「目的」「手段」「効果」を検証することが必要です。
まずは「目的」。何のためにその政策を行うのか。
誰のために救済措置を行うのかを明確にします。
次に「手段」。どういう手段で「目的」を遂行するのか。
具体的に誰に、何を、どういう形で救済措置を届けるのかを検討します。
最後に「効果」。「手段」によって得られた「効果」が「目的」に叶ってるかどうか。
「目的」と「効果」にズレがある政策は失敗だということです。

これは『政治のいろは』というよりも、物事の考え方の基本です。
会社でも同じことをしているでしょう?
会社の場合は「目的」が「利潤をあげること」に決まっているので、
もっとシンプルに考えて、「手段」と「効果」を検証すればいいわけです。


●与党「10万円相当」給付で合意 自民、年収960万円以下主張
記事をアップした時点では既に詳細も決まってるでしょうから、詳しくはニュースをご覧下さい。
この問題に政治のいろはに当てはめて考えますと、
まず「目的」がはっきりしません。
「コロナ禍で苦しむ人々の救済措置」なのか、
「子育て支援」なのか、単純な「経済対策」に過ぎないのか。

●橋下徹氏、18歳以下10万円案をバッサリ「天下の愚策」6児の父・谷原章介と合わせ「2人で100万円」
同様の指摘をしています。
「目的」がはっきりとしていないから、国民に理解されないわけです。

●公明山口氏、10万給付の所得制限案に「分断望ましくない」
言い訳が苦しい。
これ、子どもに10万円のお小遣いをあげる政策なんですか。へぇー。
受け取った両親は子どもに丸々10万円を渡さないといけませんね。
「この10万円でガチャ天井でもしなさい」というのが正しい使い道のようですw

察するに、第一の目的は「子育て支援」。
先の選挙で公明党は10万円給付を宣言していますからね。
安保問題を中心に支持母体の創価学会・婦人部との軋轢が多くなっており、
公明党としての実績をどうしても作りたかったのでしょう。
しかし、高校無償化等の子育て支援を継続的に行うことができないので、
「コロナ対策」を理由に10万円をばら撒く方針にしたということでしょう。

本人達は、「子育て支援」「コロナ対策」「経済対策」と、
全ての目的を達成できると思っているのかもしれませんが、
結果として「目的」がはっきりしないため、支持に結びつかないということです。
当然、想定される「効果」もバラバラなので、政策も評価できなくしているわけです。

こういう「曖昧」な政策をしてしまうから、
その政策の「効果」を評価することができず、
結果として借金だけが増えてしまったのが平成以降の政治の失政です。
アベノミクスの三本目の矢「成長戦略」はどこに飛んで行ったんですか?
放った矢は的に刺さらず、そこら辺に転がってしまっているだけでしょ。
最悪、矢さえ放っていないのかもしれません。それぐらいに効果薄すぎる。
自分は財政規律派というわけではありませんが、
こういう意味のない政策を20年、30年と続けてきた結果が今の日本の借金なんですよ。
またやらかしてしまうということでしょう…

結局、2回に分けで2回目はクーポンということに決まり、
余計に意味が分からない政策になってしまいました。
自民党としては完全に景気対策の意識ですね…消費を前提としてるから。
まぁ、学費や給食費、納税等もクーポンで行えるならいいんですけど、
そうはしないんでしょ?
最悪、クーポン発行するのも面倒でマイナポイントで配るとか言い出しそう。


●マイナポイント最大2万円給付、「タダより怖いものはない」とは言えない理由
私が気になるのは、データ入力作業を下請けで出した結果、
中国系企業が行うことになって、既に中国でリストが出来上がっているという報道です。
人為的ミスは勿論ですが、情報を一元化にしてハッキング対策できるんですか?
こんな杜撰な処理している政府の何を信じろと言うんですか?
あれから信頼回復に努めた話を聞きませんし、情報一元化を諦め、
情報の分散共有に改めない限りはとても信用できたものではありません。
そこら辺どうなのさ、デジタル庁さん。


●政活費50万円をカード払い、ポイント年数万円分も…地方議員「問題ないだろうが少し後ろめたい」
そもそも「政務活動費」として最初にお金をポンと渡すのが間違い。
使った分を申請して還付してもらうのが普通でしょ?
なんで最初に現金を渡しちゃうのさ。報告だけすればOKとするのさ。
報告してOKもらってから、還付されるのが普通でしょ?

そういう考え方からすれば、ポイントもアウトでしょう。
みんなのお金でタイ焼きを買いに行って、1個おまけに貰ったら、
それを無断で食べていいのか、否か。
それぐらいなら可愛いものですが、ペイペイのポイントキャンペーンとかで、
キャッシュバックが当たって10万円返ってきたら、自分だけのものにできるのか。
まぁ、無理ですよね。
少額の範囲だから咎められていないだけで、その金額が大きくなる限り、
合法とは言い難い問題になるでしょう。
東京都議会なら月60万円だから、相当な金額です。
不正が起こらないように厳密にするべきだと考えます。


◆ニュースネタ なぜ人々は野党・マスコミ批判のSNSアカウントに惹かれる?
単純に言えば、「マスコミや学者の言葉が分かりづらいから」です。
彼らはその業界内の定型文みたいに言葉を使うから、
一般の人々からすると、それが非常に分かりづらい。
「で、結局、どういうこと?」という思いが、より分かりやすい意見を求めることに繋がります。
結果として、「よく分からない言葉で批判するマスコミや学者は嫌い」となり、
「分かりやすい単純な説明」に群がるようになるわけです。

ただ、自民党も全く分かりやすい説明をしてませんけどね…
そこは単なる「思い込み」なのでしょう。
こういう人たちは非常に頑固だから… 思い込みが強いんですよねぇ…

●安保戦略、来年末改定へ 政府調整 経済安保明記、「敵基地」焦点に
まず「敵基地攻撃能力」を持つことは憲法違反です。
現行憲法では「武力による威嚇」も禁止しているからです。
だから今、政府が言っている「経済安全保障」は非常に際どいラインです。
「武力による威嚇」に触れないよう慎重に検討する必要があるでしょう。

それと現実的に言えば、相手にバレる基地から攻撃するわけないじゃないですか。
中国ならSMBCで潜水艦から発射するから攻撃できませんし、
北朝鮮でも移動式発射台で山の中に隠すぐらいの技術はあります。
現時点では相手がどこから撃ったのかさえ分からないのに、
そこを軍事衛星で瞬時に捉え、隠された攻撃目標を正確に先に撃つ能力がありますか?
何十年前の議論してんのよ。

同じ趣旨の記事を見つけたのでリンクを貼っときます。
●「防衛費GDP比2%」は“平和ぼけタカ派”の空公約

同様のことは「憲法改正」に関しても言えます。
タカ派の望みである「憲法9条」の改正は、「国民主権」「基本的人権の尊重」と並ぶ、
「平和主義」の根幹を成すものですから改正はできません。
だから彼らは長年「自主憲法制定だ」と言ってきたわけです。
それが自主憲法の機運が盛り上がらないものだから、
まずは憲法改正の仕組みと言い始め、必死に煽り立てているわけです。
だから、どっちみち9条改正はできないんだってばよ。
環境権等の新しい権利も憲法13条の幸福追求権でカバーされてます。
そんなに新しい権利を定めたいなら、具体的に法律にすればいいだけのこと。
憲法13条でいくらでも呼び込めるんですから、形にすりゃいいんですよ。
それをせずに「憲法改正しないとダメだ」とは本末転倒でしょう。

およそ日本においては憲法を読んだことのない人間が憲法改正と叫んでる気がします。
教育勅語とか読ませるんじゃなくて、日本国憲法を先に読ませたらどうですか?
教育勅語は廃止されたもので、日本国憲法は今現在もあるわけですから。


◆ニュースネタ やっぱり「野党側の問題」だったことが、世論調査でも明らかに
野党というか連合の問題ですけどね…
立憲のミスは略称を「民主党」と届けたことでしょう。
これ幸いと共産党との共闘に迷っていた連合会員が敢えて「民主党」に入れたのでしょう。
結果、票は立憲と国民民主に1/2ずつ入った結果、
立憲が相対的に伸び悩んだということでしょうね。

まぁ、傍から見れば、連合の方がよっぽど共産主義団体なんですけど、
そんなに一緒に見られたくないんでしょうか。
近親憎悪にしか思えませんけどねぇ…
結局、共産主義を知らないから、共産主義に染まってることに気付かないのか?

しかし、国民民主党と維新の連携模索は正直驚きました。
橋下大阪府知事時代に労働者団体と対立していたのは有名な話ですから。
それだけ維新から橋下色が薄れているのか、連合も恨みを忘れているのか…
まぁ、おそらくは単にどちらも相手を評価しておらず、
利用するだけ利用して掃いて捨てようぐらいの考えなんでしょうけど…

●女性との不適切な関係「おおむね事実」 参院補選当選の山崎氏が謝罪
わりと悪質でしたね。5年間ズルズルと続いていたという事実は重い。
一夜の過ちでもなし、バリバリの不倫でもない。
たまに連絡とって、たまに男女の関係になるズルズルの関係では、
男女問わず評価されないと思います。
不倫に憧れている人でも、トイレ呼び出し並みにデリカシーもないようでは、
男女の秘め事的な楽しみもないでしょ。
どういうつもりでズルズル関係続けてたんでしょうかね…
まだ「モナ不倫」で騒がれた細野豪志氏の方がマシでしょ。

選挙の結果、国民民主党を選んだのは正解でしたね(苦笑)
立憲だと会派離脱は必至だったでしょう。
国民民主党はそのままにしておくんですかね?
維新同様に何でもアリの党風なのか。
次の選挙では立憲・共産支持層の支持離れは間違いなく、確実に落ちるでしょう。
そりゃ川勝にも言われるのは当たり前。


◆ニュースネタ コロナ第6波の到来?
国内感染、新たに216人=東京31人、大阪64人―新型コロナ
これ、おそらく1週間ぐらい前から感染が始まってますね。
既に下げ止まりではなく、感染拡大が始まってる可能性があります。

どうして感染者数が増えなかったかと言えば、PCR検査の数が少なかったからです。
日本では「自分が感染したかもしれない」と思って、
病院や保健所に連絡を取らなければ無料のPCR検査は行われません。
有料のPCR検査にしても、ワクチン接種済みなら、わざわざやろうと思わないでしょう。
接種証明書なんて要らないわけですから。

つまり、コロナ感染拡大時は少しの体調不良であっても、
「コロナに感染したかもしれない」と思うところが、
感染者数が減少し、ワクチン接種済みだと思うと、体調不良を感じても、
「コロナなはずがない。風邪かも。少し様子を見よう」としか思わないということです。
安全性バイアスにかかっているということです。
だから、既に感染が拡大しつつあっても、それに気づかない。
今回もまた気付けば大感染という「手遅れ」状態になるでしょう。
以前よりもワクチン接種の効果で安全性バイアスが強まっているから尚更です。

●コロナ水際対策 一部緩和 ビジネス目的の入国待機3日に
止めといた方が…とはいえ、経済界の要望もあるでしょうしねぇ…
少なくともインフルエンザの流入は止められないでしょうなぁ…

●世界の新型コロナ感染者、2億5千万人超す 英国やドイツで急増
イギリスのブレイクスルー感染はアストラゼネカ製との併用の可能性がありましたが、
ドイツに関してはどうなんですかね?


◆ニュースネタ 御殿場「コシヒカリしかない」知事発言に抗議殺到 参院補選応援演説
くっそ下らねぇニュース。
話の要旨は「人口100万人の浜松市の市議・県議と人口8万人の御殿場市長と、
どちらが政治経験豊富なのか」という内容。
まぁ、それはそれで浜松市よりも御殿場市の方が劣るという話なので、
問題なくはないですけど、客観的事実ですからねぇ…
川勝知事の口が悪いのは周知の事実で、
誰も人格者として評価しているわけではないので、どうでもいい話です。

むしろ、御殿場ってコシヒカリが有名なのを知りませんでした。
ということで「ごてんばこしひかり」で検索してみました。
県知事賞も取っていて、静岡県では一番美味しい米なのか。へー。
まぁ、却って良い宣伝になったのでは?
同じ県東部に住んでいながら、知らなかったぐらいなので、
全国に宣伝になって良かったじゃないですか、御殿場市。

以前も書きましたが、川勝知事が人気があるのではなく、
川勝知事の政策が支持されているに過ぎないわけで、
裏を返すと、自民党がリニア問題に対して何もしてくれないという不満が、
川勝知事の支持に繋がっているという面は否定できません。
つまり、自民党側がよりよい解決策を提示すれば、それで済む話で、
県知事選も参議院補選等も自民党が勝てたはずなんですが、
それができない辺りが一番の闇になんですよ…
JRの事業でありながら、国策として無理矢理通されているリニア計画、
そこを改めようとしないのが自民党自身だということが問題なんですよ。
環境問題ガン無視、開発こそ正義として疑わない所が、
この国を災害大国にしている最大の要因なんですよ…

2021年11月03日

「親ガチャ」の概念に見る「政治」とは何か?

最近、「親ガチャ」なる言葉が流行ってるそうですが…
自分が上手くいってないことを親の教育や躾、経済力のせいにするという意味ですかね?
言い訳を探しているだけでしょうから、まともに考える必要もないのかもしれませんが、
たぶん親も「息子ガチャ」に失敗したと思ってますし、
親もまた「親ガチャ」に失敗してたと思ってるんじゃないでしょうか?

理解できないのは、どうして自分が上手くいかない理由を「自己責任」的に求めるのか?
自分の努力不足や親の経済力不足が原因なのか? そういうことじゃないんですよ。
もっと世の中には本人の努力と関係ない環境的要因が多くあり、
自分や家族の力だけではどうしようもない不条理な問題はいくらでもあるわけです。
それを解決しようというのが「政治」です。

よく揶揄される「みんな政治が悪いんだ!」「みんな社会が悪いんだ!」というのは、
間違っておらず、むしろ正しいのです。
それを自分達が責任を取りたくないから、既得権益をそのままにして守りたいから、
「自己責任」に押し付けて、政治の無関心さを誘ってるに過ぎません。
「自己責任」ではどうしようもないから「政治」で解決するんです。
「政治」の多くの問題は、「あちらが立てばこちらが立たず」という問題ばかり、
そのバランス感をどう取るかが「政治」の上手さなわけです。

「ガチャ」に喩えるなら、ガチャ確率や排出率の設定、
満足いく結果にならなかった時の代替措置を用意することが「政治」です。
人々の不満を解決していくのが「政治」なわけです。
何も難しく考える必要はありません。
遠慮なく政治に「詫び石よこせ」って言えばいいんですよ。

もっとも、現実的に人々の不満を「政治」に反映させられるかどうか、
そういうシステムが用意されてる社会かどうかは、それぞれの国によるのですが…
まぁ、日本も担保されてないから京王線のような事件が起こるんでしょうねぇ…


◆ニュースネタ 比例代表制の問題点~ドント式の妙~
現在の選挙では、候補者を選ぶ「小選挙区制(区割りが相対的に小さいから」と、
政党を選ぶ「比例代表制」とで成り立っています。
一般的に小選挙区制は1選挙区で1人しか受からないので、大政党に有利と言われ、
比例代表制は得票数で議席が配分されるため、少数政党でも議席が取れると言われてきました。
でも、実際にはそんなことありません。
なぜなら、日本では「ドント式」という計算に基づいて議席配分されるからです。

●wikiよりドント式の計算方法
ここの計算において、A党を単独与党として1500票と仮定し、
B・C・D党を野党連合として、700+400+400=1500票と仮定して計算してみます。
①A党1500、②A党750、②B党700、④A党500、⑤C党400、
⑤D党 400、⑦A党375、⑧B党350、⑨A党300、⑩A党250
結果、A党は6議席、B党は2議席、C党は1議席、D党は1議席となります。
…あれれ? 得票数は与党と野党連合とで同じなのに、議席数は与党の方が多い?

つまり、ドント式の計算においては、/1、/2、/3…と計算していくため、
分母が大きい程に有利に数字が出やすい傾向になり、
少数野党で連携を組んだところで分母が小さい以上、不利に数字が出ます。
政党の数が多ければ多い程に、端数となる「死に票」が多くなりますから、
その分を巨大政党が上回れば、やや有利に働くということです。

個人的にこれは盲点でした。
前回の選挙を受けて自分も野党連合で選挙に臨むべきで、
主導権争いは小選挙区ではなく比例代表で決めれば良いと提唱したものの、
ドント式の計算方法では少数政党の連合より単独多数政党の方が有利になっちゃいます。

つまり、今のドント式計算方法を続ける限りは、
少数野党連合は理論的に不利となり、
二大政党制でなければ政権交代は起こりにくいことになります。
圧倒的に数の多い巨大政党の方が有利な選挙制度なわけです。

現状で野党連合を成功させるためには、
一時議論に挙がった「比例の統一名簿」を実現するしかありません。
小選挙区だけでなく、比例代表も一本化する必要がある、
それが今回の選挙で分かったことです。
しかし、実際にそれが可能かどうか、
選挙区で候補者を出す・出さないの話ではありませんからね。

そこまで身を切る覚悟があるかどうか、それとも再び二大政党制を目指すのか、
いずれにせよ、そのことを国民も理解し、強力な野党を育てていくことが必要だと考えます。


◆ニュースネタ 立憲民主・枝野幸男代表が辞意、衆院選結果の不振踏まえ決断 進退表明へ
日本はまた健全な野党を作るのに失敗ましたか…
今回の選挙結果からすれば、辞任は致し方なしに見えますが、
この辞任劇を引き起こしたのが労働者団体組織である「連合」というのが引っかかる。

そもそも、選挙に負けた理由は「連合」の裏切りですからね。
本来、民主党勢が強かった愛知で敗北したのも自動車総連の裏切りでしょ?
「連合」からすれば、最初に裏切ったのは共産党と共闘した立憲なのでしょうが、
連合が民意を無視した既得権益組織と化したから民主党政権は失敗したんでしょ?

どうして「連合」がバラバラなのか。
「連合」というのは、言うなれば、合議制の部族組織です。
自動車総連や電力総連など、各労働者団体を束ねるのが「連合」です。
しかし、これらは相互連携しているわけではなく、緩やかな繋がりに過ぎず、
「連合」自身が力を持っているわけではなく、
役職を出すような個別の労働者団体が力を持っているわけです。
ですから、例えば、脱原発を掲げたとしても、
それに深く関係する電力総連が反対すれば、
他の労働者団体が賛成であっても、電力総連に遠慮して何も言わないわけです。
安全保障理事会でそれぞれの国が拒否権を持っているようなものです。
そりゃ何も決まらないし、決められないでしょ?
その延長戦にあったのが旧・民主党ですから、
支持してくれる労働者団体に配慮する故に、民主党はバラバラだったんです。

それを立憲民主党という「排除」された人々が一から政党を作り、
希望の党や国民民主党よりも国民的に人気があったため、
「連合」の注文を枝野代表を中心とする執行部がいなしていたわけです。
加えて、「あいつらとは違う」と自称していた共産党との連携に走ったため、
「連合」の方が怒り、水面下で協力関係が崩れて裏切りに遭ったということです。
しかし、このまま「連合」に配慮した体制に一新されてしまえば、
旧・民主党が復活するだけ、各労働者団体に配慮してバラバラに動き、
民意をろくに掴むことのできない万年野党の出来上がりですよ…

今後、誰が代表になるのか分かりませんが、
これまでよりも「連合」の意向を配慮せざるを得ないのは間違いないでしょう。
そうなると、共産党との野党共闘は打ち切り、
国民民主党との合併に乗り出すことになり、
スッタモンダでまたバラバラになることは確実。
各議員はさっさと国政は諦めて、地方行政で実績上げた方がいいですよ?

ちょっと党を立て直せる未来が見えてこないです。
やろうとしても、その度に「連合」がしゃしゃり出てきてひっかき回すだけ。
政権交代を可能にさせる戦略もろくに持ってない癖に文句ばかり言うなよ…

●「トヨタですら危ない」中国の激安EVが日本の自動車産業を潰しかねない"これだけの理由"
自動車総連がどういう事情で裏切ったのか分かりませんが…
日本もガソリン車からの脱却を宣言してますから、
今後10年、自動車業界がリストラされる未来は確定的です。
そういう意味で自民党に擦り寄ったなら家畜同然ですし、
単に共産党嫌いで裏切ったのなら未来も見れない馬鹿です。

かといって、CO2削減を無視してガソリン車を作り続けることもできませんし、
そもそも作ったとしても輸出はできず、国内で消費しかできませんから、
誰がどう喚こうとも、電気自動車や水素自動車への切り替えは進めなくてはなりません。
となれば、業種の転換を進めていくしかありません。
今後の需要等を考えれば、大型の機械ロボットですかねぇ。
自動車産業から機械ロボットの組み立てに移行できるよう準備するべきじゃないですか。
どうせ滅ぶ運命ならば。

●フェミ色の薄い維新の圧勝だった 野党共闘が負けた選挙後に私たちが一番恐れていること
確かに… 自分を含めた報道の視点は全て「男性側」から見た結論です。
女性の視点から見れば、立憲と共産のほぼ一択であったのにも関わらず、
自民党が快勝し、維新が躍進する理由は何なのか、正直ちょっと分かりません。
一応簡単にデータを漁ってみました。
 ●今回の選挙の静岡県の投票率一覧
 ●第46回衆議院議員総選挙における年齢別投票率(2012年の政権交代選挙)
前者を分析するに、浜松や静岡・富士といった都市部ほど男女の投票率の差は少なく、
逆に田舎であればあるほど、男性の方が投票率が高い傾向にあります。
また、後者を分析するに、若い女性は若い男性よりも投票率が高い傾向にあり、
逆に高齢になればなるほど、女性よりも男性の方が投票率が高くなる傾向にあります。
つまり、以上のことを分析するに、男女平等の意識が高まり、
女性の高学歴化が進んだ若い世代ほど、女性の選挙への関心は高くなり、
逆に「女性が政治に口を出すなんてもってのほか」と言われてきた高齢世代ほど、
選挙への関心を失っていることが分かります。

以上のことから個人的に思うのは、単純に女性は知識が足りないだけ、ということです。
各政党がどういう特色を持つのか、残念ながらテレビは教えてくれません。
なんとなく自民党が女性に抑圧的なことは分かっても、
創価学会の婦人部の女友達に勧められたら、その通りに入れてしまうかもしれません。
公明党は壊れたブレーキで自民党にぶら下がってるだけの中身スッカスカの政党です。
バックは言わずと知れた創価学会。
立憲民主党は、民主党を支配していた労働者組織の連合から脱却しようとしたけど失敗。
共産党は実質社会主義政党にまで軟化してます。逆に新聞赤旗が言論の自由を守ってます。
維新は橋下・吉村人気で成り上がってきたため、議員の質がスッカスカで、放置してます。
国民民主党は連合の都合だけで残されています。
れいわ新選組は党首の発言に科学的根拠がないことが多いです。
NHK云々は知りません。なんか党名コロコロ変えて、何やってるかも分かりません。
政党の特徴はそんな所。

あと知っておくべきことは、政治家が「前向きに取り組む」という時はやりません。
政治家がやる時は勝手にしゃべりまくる話題だけです。
話を切る時は興味がない話題だということです。
そんだけ分かっていれば、日本の政治なんて簡単なもんですよ。良くも悪くも馬鹿正直だから。

●「自民苦戦?」テレビの出口調査が大外れだった訳
そういう要素はあると思いますね。
まぁ、どちらかというと、予想の難しい比例代表の方を読み違えたんだと思いますが。
静岡5区で吉川氏が比例復活できたのも、立憲が強かった愛知県を自民党が取り、
受かる候補がいなかったからですし、そっちの予想を大外しした印象です。

●麻生氏も一時浮上!岸田氏「幹事長人事」の舞台裏
まぁ、想像通り。そして茂木氏に対する見解も噂通り。
普通に考えて、国民受けするタイプではありませんなぁ…

●リベラル派の声、ツイッターで広がらぬ理由は 保守派のほうがマメ?
マメというか知りませんが、ネトウヨは頑固で粘着質なような…
考え方を変えることを知らないからネトウヨやってるだけに見えます。
リベラル派は批判精神が基本ですから、
現実の肯定と否定を絶えず繰り返しているわけですから、物分かりがいいのよ。
そんな偏見(苦笑)

●最高裁国民審査、全員信任 夫婦同姓「合憲」4判事は不信任7%超
まぁ、自分も考えなかったわけではないです。
私も実際に判例解説を紹介しましたしね。
だけど、合憲判断が法律的に間違っているわけでもありません。
最終的には民意=国会が決めることだという考え方ですから、
厳密にはイエスともノーとも言ってないわけですから、
それをもって選択的夫婦別姓に反対だと決めつけることはできません。
あくまで彼らは普通の法解釈に従ったわけですから、×ではないでしょ。

逆に信任投票であれば、反対意見を述べた判事に入れようかと思いますが、
不信任投票という性質上、やっぱりそれだけで不信任とはできません。
ほら、物分かりいでしょ(苦笑)


◆アニメの話 『月とライカと吸血姫』
アニメ1話を見た時は「どうして旧ソ連(っぽい国)が舞台?」と思いましたが、
先日の選挙で自民党が共産党批判をしているのを見ていると、
「ああ、日本人は共産主義を知らないのか」という結論に至りました。
そんな共産主義を忘れた日本人に、共産主義とは何かを思い出させてくれるアニメです。

内容的にはそれほど重苦しくはなく、有人宇宙飛行を目指すソ連(っぽい国)で、
犬の次に人間に近く丈夫な存在ということで、吸血鬼が飛行士に選ばれてるお話です。
シリアスな話ではあるものの、共産主義的重苦しさはなく、
所々に国家目標と失敗の隠蔽、思想教育の取り締まりといった、
共産主義国家的エピソードが挟まれている感じで、
小難しくなくスッと共産主義の空気に触れることができます。
共産主義とは何か、漠然としたイメージは伝わると思います。

●田原総一朗「“若者の政治離れ”風向き変わるか 衆院選で見えた変化」
こんな東西冷戦時代のエピソードでさえ、現代の私達には新しい。
驚くのは読売新聞で巨人オーナーとして有名だった渡邊恒雄氏ら、
いわゆる現在の保守派の論客も、元は学生運動で共産主義の立場に居たことです。
学生にとっては共産主義こそトレンドだった時期があったということです。
まぁ、話を見てわかるように、実態を知らなかった故に憧れていただけですから、
共産主義の実態は後の赤軍事件等で知ることになるわけですが…
その反動で共産主義嫌いになってるのは、
単に若かりし頃の汚点を消したいだけのように思えます。

だから、自然と共産主義的腐敗が蔓延していても、それに気づかないんです。
例えば、旅行に出かける時にどう考えますか?
どこに行きたいかで考えますか? どこに行くべきかで考えますか?
自由主義国は原則自由です。他人に迷惑をかけない限りは自由な意思で行えます。
でも共産主義国は原則不自由。何かをするのには指導者層の許可が必要なわけです。
例えば、失敗をした時にどうしますか?
速やかに失敗を報告して対処しますか? それとも、バレないように隠蔽しますか?
自由を判断するには情報が必要です。それが都合悪い情報でも、それを活かすことが必要です。
でも共産主義国ではミスは死を意味します。ミスは計画上、ありえないからです。
ミスしないように計画しているものに、ミスがあるわけないだろう? そういう理論です。
例えば、出世を目指している人が意に反する仕事を押し付けられたらどうしますか?
自由主義は競争原理が基本、その仕事が嫌なら他に転職すればいいんです。
でも社会主義国では指導者層に目を付けられたら失脚してしまうので、
意に反する命令でも粛々とそれに従わざるを得ません。

はっきり言って日本人の頭の中の半分くらいは共産主義に毒されています。
共産主義的な言動や行動をしていながら、
「共産」という言葉だけに反応して批判することの何とも滑稽なことか。
そんなことしてる暇があるなら、共産主義的思考から脱却しなさいよ。
「自由とは何か?」憲法改正を考えているなら、それぐらいの基本は勉強しときましょうよ。

閑話休題。
そんなこんなで日本人が忘れがちな「共産主義」の雰囲気を味わうためにも、
『月とライカと吸血姫』を見るのはいかがでしょうか?

他のアニメだと、完全なギャグアニメの『吸血鬼すぐ死ぬ』、
日本のパクリアニメである中国産ロボットアニメ『闘神機ジーズフレーム』が注目。
後者の中国産アニメは、このシーンはどのアニメのパクリだと考えるのが楽しみ(苦笑)
キャラ絵や動きとかは中国産も負けてない、むしろ上かもしれませんが、
背景やモブキャラ、キャラの複雑な表情等はまだまだ差があるなと感じます。

2021年11月01日

日本は身も心も「中国化」してしまうのか

衆議院総選挙の結果は、自民党が一部議席を減らしたものの、
自公政権で絶対安定多数を確保して政権を維持したのに対して、
野党第一党の立憲民主党は議席減で敗北しました。
結果的に政権批判票は維新の会に回って大幅躍進し、
自公+維新の改憲勢力が2/3を上回ることになりました。
勝者は公明と維新の会に国民民主党。自民はトントン。敗者は立憲です。

●衆議院選挙2021特設サイト(NHK)
個別に結果を見て行くと分かるのが、
「小選挙区で自民が負け、比例代表で自民が勝った」ということです。
前回の衆議院選挙と比べると、
自民党が小選挙区で189(-29)に対して比例代表で72(+6)。
立憲の前回の結果を希望の党と合算した形で計算すると、
立憲民主党が小選挙区で57(前回が18+18なので+21)、
比例代表で39(前回が37+32なので-30)。
国民民主党が小選挙区で6、比例代表で5取っていますが、足しても比例は赤字。

つまり、野党共闘による候補の一本化は相当程度効果があり、
自民党の候補を苦しめて、実際に成果を挙げたものの、
比例代表では各党バラバラになったため、互いに票を食い合ったということです。
例えば、自民党にお灸を据えたいだけの保守派の人なら、
小選挙区は野党統一候補に入れて、比例では自民党に入れたり、
共産党支持者の人なら、小選挙区は野党統一候補に、比例では共産党に入れたのでしょう。
共産党との連携を嫌う労働者団体の「連合」は、
小選挙区では野党統一候補に入れたものの、比例では国民民主党に入れたため、
結果的に立憲民主党が無党派層に支持を広げられず、比例代表で損をしたのでしょう。

結果的に言えば、野党共闘は無党派層の支持を集められたとは言えず、
小選挙区では野党統一候補に流れたものの、
比例では自民党やれいわ等にバラバラに分散した結果、
自民党の比例復活当選が相次ぎ、全体として見ると与党の大勝に繋がったと言えます。
だから開票当初の報道では自民党が低めに出て、「誰も勝ちなし」という評価だったのが、
一夜明けると自民党が比例で挽回したため、「立憲の敗北」になったわけです。


●【衆院選】全議席確定 自民259議席で単独過半数、与党が絶対安定多数に
自民党は岸田政権へ移行しての追い風狙いは不発に終わり、
甘利幹事長らが小選挙区で敗北する憂き目にあったものの、
単独過半数を超える259議席を確保しました。
…なんつーか、感覚で言えば、最高裁判事の国民審査?
×を付けたい議員だけを落としたという感覚に見えます。
まぁ、比例復活があるので、全く意味ないんですけどね…
衆議院は拘束名簿方式なので、予め提出された名簿順が上なら受かります。
今回も小選挙区で落ちた甘利氏が比例関東ブロックで復活当選し、
比例関東ブロックに「受かりやすいから」という理由で回された河村氏の息子が落ちたわけです。
落選運動がどうして意味がないのか? 単に選挙制度がそうなってるからです。
そして、それを決めているのは政権与党である自民党なわけです。

立憲民主党は伸び悩んだどころか、議席減という結果に。
逆に国民民主党は議席を伸ばしていますから、「連合」に裏切られた結果でしょう。
少なくとも共産党との野党共闘を進めてきた枝野代表ら執行部は総退陣となり、
国民民主党との合併を見越した陣容に変わってくると思われます。
数的にはまだ立憲民主党の方が多いですが、実質的に国民民主党に吸収合併され、
旧民主党のような「連合いいなり政党」が再び誕生すると予想できます。
では労働者組織である「連合」が国民の意志を反映しているかと言えばそうではなく、
脱原発やクリーンエネルギーの転換に完全に舵を切れないのは、
連合の電力総連の影響と言われており、国民の意識と明らかに乖離しています。
「連合」の中身は実質バラバラなので、またバラバラな弱い野党が生まれるだけですね。
「毒を以て毒を制す」という言い方は適切ではありませんが、
共産党の力を借りて「連合」色を弱めようとした結果、
「連合」に切られて選挙で負けるという散々な結果になってしまいました。

そういう意味では自民党の「共産党批判」は功を奏したと言えます。
まだ日本人は「共産主義」という言葉にアレルギーがあるということでしょう。
実質、日本の社会構造は共産主義そのものだというのに、
それに気づかない辺りは心の底まで洗脳された結果だと言えます。
政治的に見る「共産主義」は、「指導者」と「労働者」の分離なわけで、
成り上がった「指導者」層が絶対的な権利を持ち続け、
多くの「労働者」を搾取し続けるという、経済の共産主義と真逆の特徴を持ちます。
今の日本もそれは一緒で、いわゆる「勝ち組」と言われる富裕層や既得権益者が、
「負け組」と呼ばれる労働者層を支配するという階級社会になっています。
この選挙結果から言えば、「負け組」は「勝ち組」のおこぼれを狙うだけの、
勝ち組ならぬ「家畜組」になりたいということなのでしょう。
おこぼれくださいブヒー。

選挙協力をした共産党は議席こそ守れましたが、今後に大きな課題を残しました。
政権交代に加わるなら、やはり「共産党」という名前を捨てざるを得ず、
逆に、共産党支持層は野党であることを望んでいる可能性もあります。
共産党という名前を捨ててまで政権交代に挑むのか、
それとも共産党という形に拘って独自路線の野党で突き進むのか。
旧社会党が政権交代の狭間で右往左往し、滅びの歴史を歩んだことを考えれば、
独自路線を支持する気持ちも分からなくもありません。
今の共産党に求められているものは何なのか、再考する必要があります。
もっとも選挙協力をした立憲民主党が崩壊しかねないだけに、
独自路線に戻らざるを得なくなり、共産党のチャレンジもこれで終わりそうです…

維新の会は自民党批判と立憲+共産批判を受けて大幅躍進となりました。
「自民党にお灸を据えたいけど、共産党には抵抗感がある」という人を、
上手く引き付けた形です。
地方自治で実績を積み、国政進出するという流れは今後も続くと予想され、
維新の会のやり方自体は間違っていないと思います。
ただ、毎度言われてることですが、議員の質が伴わない…
こういった新党ブーム的に間隙を突く第三極の政党は過去にもありましたが、
「一歩進んで二歩下がる」を繰り返して長続きしません。
思い切って政権交代を狙う野党勢力の中心に行くのか、
そのまま自民党の補完勢力として、おこぼれを狙いにいくのか…
少なくとも2025年の大阪万博が終わるまでは、今の路線が続くのは確実で、
自民党の政権運営を楽にすることに一役買うのは間違いありません。


選挙が終わっての当面の焦点は、辞意を申し出た甘利幹事長の後任です。
この人事で自民党内の権力構造の変化が見えてきます。
安倍・麻生氏らに配慮した人事にするのか、岸田氏の独自路線を打ち出せるのか。
選挙の評価的には「一応の勝利」を挙げただけに、
自民党内の主導権がどう動くか注目が集まります。
岸田派から幹事長を選べるようなら、見直しますけど…無理だろうなぁ…

一方の野党は壊滅状態に陥ると目されます。
野党の中心になってきた「野党共闘」は事実上の失敗となり、
労働者団体の「連合」を中心とする再合併民主党と少数政党に分裂、
次の選挙でも受け皿になれず、50人規模まで減らす可能性があります。
野党の弱体化に拍車がかかり、向こう10年は政権交代が起こらないでしょう。

そうなってくると、維新の会に倣った地域政党が再び台頭する可能性があります。
今回選挙の体制が整わなかった東京都のファーストの会や、
元埼玉県知事の上田新党構想といった、
地域政党ブームがやってくるかもしれません。
立憲民主党の弱さは希望の党の合併騒動という国政の狭間で誕生した経緯から、
地方組織の弱さが以前から指摘されてきました。
逆に今度は立憲の議員が地方へ実績を積みに行くことも増えてくるでしょうから、
次に政権交代が狙えるのは、少なくとも5年先、
10年くらい見越して地方行政力を磨くべきでしょうね。


岸田総理にどれぐらい欲があるのか分かりませんが、
このまま野党を壊滅に追い込みたいなら、来年7月の参議院選挙に合せて、
衆参同時選挙を行うべきでしょうね。
その頃には冬の再発が予想される新型コロナも、一段落付いているでしょうし、
野党は放っておいてもこのまま勝手に自滅していくでしょうから、
対抗馬自体が相対的に弱くなり、落選運動さえも成功しなくなります。
勝ち放題の美味しい選挙になる可能性が高いでしょう。

逆に言えば、そうならないように野党には一致団結して欲しい所ですが…
まぁ、この選挙結果からすれば無理でしょう…
逆に裏切られた「連合」を完全に切り、国民政党に生まれ変わるなら話は別ですが、
多くの議員は「連合」を切れずに国民民主党に流れ、
野党議員であることを甘んじて受け入れるでしょうね…


個人的に一番懸念しているのは、与野党ともに対中国政策に真剣みがないことです。
自民党の総裁選でも対中国は話題になりましたが、
誰も台湾問題には触れず、敵基地迎撃能力とか机上の空論を述べるのみです。
そんなものあっても、中国が本気で撃ってきたら対応できません。
あくまで北朝鮮の旧式の軍隊を想定した理論でしかありません(現時点は不明)。

台湾は西側諸国のIT産地で、CPU開発やGPU、マザーボードやメモリ、
パソコンの中身の大部分は台湾製の製品でできています。
仮に台湾が中国に併合されてしまえば、世界のコンピュータは中国産になります。
さらに日本にとっては、尖閣諸島問題があります。
尖閣諸島の領有権を主張したのは台湾政府が先であり、
中国は「台湾は中国のものだから尖閣諸島も中国のもの」ということです。
つまり、中国が台湾を併合した先は、尖閣諸島の併合も意味し、
さらには太平洋を貫くために沖縄に狙いを定めてくるでしょう。
台湾の危機は日本にとって今そこにある危機です。
そして第三次世界大戦が最も起こり得る可能性が高い火薬庫です。

勿論、立憲・共産の政権でそこまで踏み込んだ対応を期待してません。
しかし、今の自民党がそこまで台湾政策に踏み込むとも思えません。
やはり政府を預かる身としては、中国と余計な摩擦を抱えて、
経済や軍事力の脅威に晒されることを恐れるでしょう。
結果として、慎重に対応した結果、台湾と尖閣諸島を失うことになりかねません。

そうなると、個人的に唯一の解決策と思ったのが、
政権交代が起こって自民党が下野し、
保守派の人気取りのために対中国政策の強化を打ち出して台湾に接近し、
日本の台湾防衛の世論を喚起する可能性でした。
旧民主党が世論の移り変わりに弱いことは分かっていることなので、
仮にそれが中国との戦争に繋がる道であったとしても、
世論の高まりを抑えられずに対中国政策を強化せざるを得なくなったでしょう。
今回の選挙結果で野党が崩れたことによって、
自民党は対中国政策を過激化する必要がなくなるので、
日和見的姿勢を崩さないでしょう。

結果として、台湾・尖閣諸島を指をくわえて見ているだけで終わり、
戦争の脅しに屈して九州を割譲、無事に中国の支配下に組み込まれて終わるでしょう。
まぁ、元より今の中国が日本に価値を見出してないのは明らかなので、
米軍の司令部ごと核攻撃されて終わりという可能性の方が高いと思いますけどね。
日本にとって台湾を失うということは、そういうことです。

なに、全く気にすることはないですよ。
飼い主が日本の既得権力者から中国共産党に変わるだけのことです。
共産主義的政治構造には慣れているでしょ? 全く疑問に思ってないでしょ?
指導者層が自民党ら既得権力者から中国共産党に変わるだけのことですよ。
自分達の財産が保証されたいなら、中国共産党に媚びを売れば済む話です。
みんなで中国の家畜になりましょうブヒー。

……
………死にたい。猛烈に死にたいわ…


◆ニュースネタ 【速報】自民党 甘利幹事長の後任に茂木外相の起用内定
うーん… 適材適所って何だろうか(苦笑)
旧竹下派所属ですが、安倍政権時から重用されていることから、
今回も安倍・麻生氏に配慮した人選にしか思えませんね…
本人としてはバランスを取っているつもりなんでしょうが…
自派閥の林氏や小野寺氏ではダメだったのか。まだまだ遠慮が見られます。

しかし、茂木さんか…頭が良くて政策通ですが、それを鼻にかける所が…
官僚からのウケが一番悪い人と聞いたことがあります。
そんな人が幹事長とか大丈夫なのかね?
圧迫面接とかになったりしません?


◆ニュースネタ 対決継続 細野氏と吉川氏、一夜明け街頭あいさつ 衆院静岡5区
選挙結果では細野氏がダブルスコアの差を付けてトップ当選。
しかし、2位の吉川氏が比例復活当選を果たして、両者当選と相成りました。
あれだけ大差で負けながら比例復活しちゃうんだから、凄いですよねぇ…
ある意味、今回の選挙を象徴する一幕でした。

細野氏としては吉川氏を比例復活させずに勝利することが理想でしたが、
そうはならなかったことで、5区の公認問題はさらに難しい局面になります。
後任の幹事長が茂木氏となれば、より一層難しくなるんじゃないですかね…
まぁ、予想通り、次の選挙の鉄砲玉として国替えになるのではないでしょうか。
静岡5区から、さよなら、細野議員。

しかし、吉川氏は自民党支持層の5割以上を細野氏に取られてたけど、大丈夫なんかな…
裏切った人達がまたどの面下げて吉川氏を応援するのか楽しみですなwww


◆ニュースネタ 日本がずっと「停滞」から抜けられない4つの要因
概ね同意です。
ただ、②の最低賃金の上昇が失業に繋がらないかどうかは、
一般的にはそう思うものの、日本の企業風土を考えると難しいかなと。
まだ労働者の能力の価値を正しく認識できていないように思えますから。

今回の選挙でも「成長と分配」がテーマになっていましたが、
野党は法人税の増税や金融課税等で再分配することが予想できましたが、
自民党の再分配の原資が最後まで分かりませんでした。
岸田総理は「成長なくして分配なし」と言ってましたが、
現実は「成長がないから分配もない」わけで、
「成長」させる手段として「賃上げ」で消費力を上げる議論をしているのに、
どうやって「成長」させるのかがサッパリ分かりません。
それが「アベノミクス」なのでしょうが、粉飾決算以外に成功してます?
3本目の矢の成長戦略はどこに行ったのか。ないじゃん、「成長戦略」なんて。
そこを見せろと言っているのに、「成長無くして分配なし」は意味不明です。

意味不明なこと言っても誤魔化せちゃうんだから、選挙ってチョロいよね。
「検討します」と言えば、検討してくれると思ってるのってピュア過ぎでしょ。
政治家という生き物は基本的に喋りたがりだから、自分がしたい政策は饒舌に語り、
やる気のない政策は返事だけして誤魔化すのよ。
みんなピュア過ぎでしょ?


◆ニュースネタ “アベノマスク”など8000万枚超 配布されず110億円相当が・・・
麻生さん、マスコミに経済観念がないと怒るなら、こっちを怒りなさいよ(苦笑)
仕入れるも余剰在庫で管理費だけが積み重なっていく…一般企業ではありえません。
当然、仕入れ時に在庫管理費用も想定しているからです。
なんで、そうならないのか。人気取りのために速く配布しようと急いだ結果です。
だから経済観念なしに集めて、ウケが悪いとなるとあっさり放置しちゃう。
それだけのことでしょ、これ。いかに政治家が経済観念ゼロなのかが分かります。

一部で擁護する声もありますが、当時の安倍政権の言い分としては、
「アベノマスクでマスクを大量供給したから、市販マスクの価格が下がった」なので、
市場に供給されて役に立ったというストーリーだったんですよ。
倉庫に眠らせておいて市場価格に影響するなんて初めて聴きました。
凄いですね。もはや魔法ですね。


◆ニュースネタ 新型コロナ対策
急に寒くなったから、感染拡大が始まるかと思いきや…
その後、なんだかんだで日中の気温は戻っちゃいましたね。
朝夜は寒さを感じますが、日中は汗ばむほどの陽気です。

●第6波は「年明け」か ワクチン3回目の備え「日本は遅れている」と専門家が懸念
●新型コロナ「ニューデルタプラス」出現 第6波は12月~1月が要注意
イギリスや韓国では感染拡大が広がりつつあり…
今までのケースだと遅れて感染が拡大する傾向にありますが、どうなることやら。
やはり気温が下がり始める11月中旬から要警戒でしょう。

いつの間にか感染拡大が止まったのはワクチンのおかげだという論調になってますが…
感染予防効果もいつのまにか8か月に拡大解釈されてるし。
感染予防効果はせいぜい1ヶ月、重症化防止効果が6カ月ほどという話だったはず。
なんかいつのまにか書き換えられてるんですけど、何なのコレ。

個人的には収束の時期は来年夏ぐらいかなと予測していますが、
こればかりはウイルスの変化次第なので、どうなりますかね。