免罪符
児童虐待死事件などを受けて、社会として子育てへの参画が議論されていますが、
今の状況で果たしてそれが可能なのかと疑問があります。
↓こちら ロリコン冤罪事件
今や男性保育士さえもロリコン扱いされる世の中。
男性の子育て参加を拒否してきたのは、女性の方という現実もあります。
上記の冤罪事件で難しいのは、子ども達に悪意があったとは限らないということです。
勿論、悪意を持って大人をハメるために体を触られたと嘘を言った可能性もありますが、
むしろ可能性として大きいのは、
①大人の贔屓に対する子どもの嫉妬としての『ロリコン』扱い、
②大人の関心を引いているという自身の存在アピールとしての『ロリコン』扱い、
③親が自己説得力を持たせるための他者を貶める『ロリコン』扱い、
こういう悪意のない『ロリコン』扱いの方が大きいように思えます。
①は男児や嫉妬深い女児で起こるケース。平等に扱えという警告としての意味合い。
②は自己顕示欲の強い女児で起こるケース。大人の関心を引く存在というアピールの意味合い。
③は親の「あの子とは付き合っちゃダメ」のケース。
親よりも他者に関心が向いている場合に、他者を貶めて親に関心を引き戻す意味合い。
人間関係をちょっとだけ歪める行為が、他者を容赦なく傷つける典型的なケースですね…
子ども達にとって、『ロリコン』という言葉は究極の『免罪符』なんですよ。
『ロリコン』の意味や具体的効果を理解していなくても、
本能的に成人男性にわがままを聞いてもらえる『免罪符』として認識している。
だから簡単に『ロリコン』と言っちゃえる。それぐらいの感覚でしかない。
それを大人達が聞いた時に、どう判断するのか。
本当に『ロリコン』である場合もあるでしょうが、子どもは大袈裟に言うもの。
大人の目でしっかりと事実関係を確認することが必要です。
結局、こういった『ロリコン』扱いが自分の子ども以外への忌避に繋がったように思えます。
子どもと遊んであげれば『ロリコン』扱い、子どもを注意しても『ロリコン』扱い、
そりゃ子どもと関わろうと思わなくなりますよ。
成人男性が自分以外の子どもと触れ合うことは、今では『原則違法』扱いです。
これで周辺住民や社会が子育てに参加できるのか? できるわけがありません。
結果として、成人男性への子どもに対する無関心化が進み、
虐待のシグナルを見逃すことにも繋がり、
保育園・幼稚園・小学校や擁護施設に対する嫌悪感に繋がっているのでしょう。
子どもの遊び声を雑音と感じてしまうのは、自分とは全く違う存在と認識してるからです。
成人男性と子どもの間には大きな壁がある。
『ロリコン』の壁は両者の溝として不理解を広げ続けます。
個人的には、ロリコンの原則違法化を助長するみたいで嫌なのですが、
簡単な講習会を行うことで、子どもとの触れ合いが免罪されるような制度が必要かもしれません。
成人男性がごく普通に子どもと触れ合える免許が必要な時代になるかもしれません…
それはそれで寂しいですけどねぇ…
◆ニュースネタ 沖縄の県民投票は7割が辺野古新基地建設に反対
与党は投票率が52.48%と決して高くなかったことから、
『絶対得票率』を持ち出して誤魔化す方針のようですが…
それを言ったら、国政選挙の投票率も40%前後でしかありませんし、
過半数獲得したとしても絶対得票率は20%程度でしかない国会議員の存在はどうなるの?
政府はその絶対得票率20%程度の国会議員によって構成されるわけですから、
国民の1/5程度の民意しか掴めていない人に、
そもそも辺野古に新基地建設を決定する正当性を有しているのかが疑問になります。
藪蛇じゃねーの?
政府や本土の人にとっては、沖縄は『防波堤』で、北朝鮮や中国に対する備えでしょうが、
沖縄の人にとっては、米軍基地の存在自体が『リスク』であり、戦争状態と言える状況。
その認識の差が埋められなければ、沖縄の人に寄り添うことは無理でしょう。
政府の言い分である普天間基地の危険性除去も、
北方領土交渉のように、『辺野古基地を建設すれば必ず返還される』わけではなく、
あくまで辺野古基地建設は普天間基地返還のための最低条件でしかなく、
新基地を建設したら自動的に普天間基地が返還されるわけでもありません。
また、返還されたとしても普天間基地が直ちに潰されるわけでもないでしょう。
本当にアメリカ海兵隊を沖縄に置いておかなければならないのか、
という根本的な問いから考え直さないことには、問題は永久に解決しないでしょう。
『抑止力』なんていう曖昧な言葉で、具体的危険性を納得しろなんて無理な話です。
一方、『抑止力』の名の下に本土にも危険性が迫っています。
こちら イージス・アショアの危険性
まぁ、確かに、仮想敵が北朝鮮のままならば、東京を防衛するためには、
秋田県や山口県ではなく、石川県に置くべきですよねぇ…
直接的に秋田や山口に核を落とされるとは思いませんが、
少なくともテロで無効化しようとはするでしょうね。
驚異の度合いからすれば、北朝鮮だけでなく中国やロシアにも十分動機が生まれますし…
いずれにせよ、原発施設と並ぶ危険ターゲットが新たに作られることは間違いなさそうです。
申し訳ありませんが、秋田と山口には絶対に住みません。
◆政治ネタ 統計不正問題 総理官邸の指示があったことはほぼ確実
野党の指摘は正解だと思います。
ただ、森友・加計学園問題と同じく、最後まで決め手を欠くのは間違いありません。
なぜならば、官僚が裏切らないからです。
最終的な決め手を官僚の証言に頼っている以上、真相解明には繋がらないでしょう。
地位保全や処分後の天下り先の斡旋等々、自己保身が約束されている以上、
官僚としてのプライドの方を優先する人は稀でしょう。
その稀なケースである前川喜平氏さえ、嘘つき呼ばわりして批判される世の中ですからね。
政府を裏切って真相を告白する官僚が出てくるとは思えません。
よって、森友・加計学園問題と同じく、曖昧なまま忘れ去られるのを待つ作戦でしょう。
そうなると、国民は状況証拠で判断せざるを得なくなります。
状況証拠で言えば、総理官邸は完全にクロ。
総理秘書官は厚生労働省への圧力を否定していますが、
「より正確な勤労統計を」という指示を受けて、
馬鹿正直に数字が変わらないorむしろ悪化した統計を出す官僚はいません。
そんなことしたら評価されず、首が飛ぶのが分かっているからです。
つまり、「より正確な勤労統計を」という指示は、
「良い数字が出る勤労統計を」という指示を意味するわけで、
総理官邸側は数字が上がることを意図して指示を出したことは確実です。
もっとも、総理官邸側が、全数調査の所を抽出調査にしていたことや、
補正をしていなかったことを具体的に知っていたとまでは思えません。
結果的に言えば、厚生労働省が3倍補正や調査対象の意図的抽出等を
やり過ぎてしまったために、数字が良すぎてしまい、
それが統計をつかさどる総務省に目を付けられ、不正が発覚することに至ったわけで、
総理官邸が違法な数字操作を指示したとまでは言えないでしょう。
ただ、アベノミクスを良く見せようとしたのは確実で、
一昨年まえから実質賃金に関しては野党が実際に槍玉に挙げていました。
アベノミクスのネックだった勤労統計の実質賃金を、
良く見せようとしたという動機は確実にあったと思われます。
アベノミクスの成長戦略に『統計改革』が挙げられているのも、
改革すれば数字が上がることが分かっていたからです。
普通は統計改革=成長に繋がるなんて考えませんよ。
数字操作ができることを理解していなければ、成長戦略になり得ません。
昨年1月の調査変更が政府の意向であったことは野党の想像通りでしょうが、
発端である全数調査が抽出調査に切り替えられ、
補正が長年行われなかったことに関しては、未だに説得力ある説明が出てきていません。
こちらの真相解明も求めたいところです。
◆ニュースネタ 森友学園スクープ記者の一問一答
NHKが忖度した例のアレ。
こちら その1
こちら その2
こちら その3
森友・加計学園問題は、政府の防衛ラインが意味不明でした。
森友学園問題に関して言えば、『虎の威を借る狐』をやられただけで、
首相夫人を始めとして周囲が「うっかりさん」ではあったものの、それだけで済む話でした。
それを変にかばって、「総理も議員も辞める」なんて大見え切っちゃっうから大変なことに。
まぁ、でも、良くも悪くも、あのうっかり発言以降、安倍総理の答弁は慎重になりましたね。
一昔前のロボットみたいに、質問を用意された答えに無理矢理当てはめて、
的外れな返答を延々と繰り返すボロットになってしまいました。
今のAIの方が総理大臣よりも良い仕事すると思うけど…
加計学園問題でも、お友達扱いでも構わないから、
その必要性を懇々と説いていれば何も問題がなかったはず。
結局、必要性よりもお友達要素が優先されたから、答えられなかっただけ。
そういうのが、後からボロボロ出てきてしまうから拙かった。
財務省の改ざん問題にしても、今の統計不正問題にしても同じ。
嘘が後からボロボロ出てきてしまい、自浄作用が働いていない。
結局、政府と自民党が一緒になって庇うものだから、
国民から見ると、真相解明に及び腰と見えてしまうわけです。
本来はどちらも行政の問題で、国会議員は関係ない話なんですけどねぇ…
自浄作用がないということは、『同じ穴の狢(むじな)』だと言うこと。
一部の不正が公務員全体の不正に思われてしまいます。
米軍基地の問題に戻しても同じことが言えます。l
日米地位協定によって変にアメリカ軍人を庇い立てするものだから、
一部の犯罪者の問題がアメリカ軍全体の問題になってしまいます。
一人の性犯罪者を庇うことによって、軍隊全体が性犯罪者に見えてしまう。
自浄作用が働かない組織というのは、『同じ穴の狢(むじな)』と思われるということです。
だから一時的には忘れ去られたとしても、不信感だけが燻り続ける。
その不信感がいつ爆発するのかは分かりませんが…
◆ニュースネタ 東京新聞記者に「あなたに答える必要はありません」
完全な失言。やっちまったなー。
菅官房長官と東京新聞記者とのやり取りに関しては、正直どっちもどっちだと思うものの、
間違いなく菅官房長官の方がイラつき過ぎ。
菅官房長官としては、その記者に対して「答える必要はありません」と言ったつもりでしょうが、
それを記者会見の場でしてしまうことは、記者個人に対して言っただけではなく、
東京新聞という会社は勿論、東京新聞を読んでいる読者に対しても言ったことになります。
「記者の質問に答えない≠国民の質問に答えない」となりかねず、
これは官房長官として絶対に言ってはならない言葉です。
これは安倍政権全体の性格でもあるのですが、表面的な事実しか目を向けていない節があります。
アベノミクスの成果の強調をするのもそう、勤労統計の話でもそう、全て数字でしか判断していない。
数字の奥に現実に生活している人々がいることに想像力が働かない。
今回の失言にしても同じ。
東京新聞の記者が個人的に気に入らなかったとしても、
その奥には東京新聞という会社があり、それを読んでいる読者がいることに思いが働かない。
想像力の欠如を痛烈に感じます。
そんな態度だから、外交が本当にできているのか不安になるわけですけど…うーん…
◆ニュースネタ 勤労統計不正問題で監察委員会が調査報告
嘘は吐いたけど、隠す意図がないから隠蔽ではない…
隠蔽には隠すという要件があるが、嘘はそれよりも重い…
…なんか哲学的になってきた(苦笑)
隠す意図がない嘘で考えられるのは、『無知』でしょうか。
知らないで適当に答えたことが嘘になったというケース。
まぁ、それでも今回のケースは総務省に返答した人は、
不正の事実を知っていたわけですから、
彼個人に関して言えば間違いなく『隠蔽』でしょうね。
ただし、『組織的隠蔽』に当たるか否かと言えば、
そもそも不正の事実が共有されていなかった、
知ろうともしなかったわけですから、『隠蔽』ではないかもしれません。
まぁ、『怠慢』ですけどね。統計に対して『無関心』だったということ。
『隠蔽』は少なくとも不正の事実を把握していることになる。
しかし、『怠慢』『無関心』は不正の事実を把握さえしていない。
どちらの罪が重いかと言えば、事案によりけりでしょうが、
国政レベルになれば、当然後者でしょうねぇ…
交通ルールを知らずに運転しているようなもの。
問題を理解していなければ、答えの出しようがありません。
問題文がそもそも読めない時点で、解答はできないわけですよ。
つまり、職業人たる資格がないということです。
国家公務員を辞めるのは当然ですし、
天下り先に損失を出すだけなのでもってのほか、ということでしょうに…
◆政治ネタ 細野豪志議員が地元ニュース番組に出演
全く心に響きませんでした…
自民党に入って、どうしてもやりたいことがあるわけでもない。
流されて自民党にしか見えませんでした… むしろ、印象悪化の予感。
LGBTや教育・子育てを例に、自民党が変わりつつあると力説してましたが…
世間的には自民党が変わったと映るよりも、細野氏が変わったと映るでしょうねぇ…
実現できるかはともかくとして、
ワタミの渡邉美樹議員のように、反原発で自民党を変えるぐらい大見得切ればいいのに…
その渡邉美樹議員も力及ばずで、あっさり出馬しない意向を表明する辺りは潔い方。
そういう意味では既に二階派に入ったことで、飼い馴らされている感じですね。
まぁ、とにかく言い訳がましかったです…
…とか書いてたら、東海比例ブロックの田端議員が辞職の意向だとか。
同じ静岡5区の吉川氏が繰り上げ当選になるようなので、
自民党入りも遠のくでしょうね。
無所属で出るハメになり、誰の支持も得られない展開ですか…
細野の議員生命\(^o^)/オワタ