« 2018年10月 | メイン | 2018年12月 »

2018年11月23日

混迷する北方領土問題

最近は安倍総理がプーチン大統領と会う度に、
北方領土問題に一喜一憂する報道が流れていますが…
そもそも、プーチン大統領はごく一部でも「返還する」と言ってるのでしょうか?
根拠となっているのは「引き分け解決」発言でその意味は分かりませんし、
日ソ共同宣言にしても「引き渡す」であって、「返還する」ではない。
ロシアの立場としては、「北方領土問題など存在しない」と言っているのに、
どういう理由で「引き渡し」てくれるのか、理屈が通りません。

日ソ共同宣言当時は面積も少ない歯舞・色丹を維持するメリットがなく、
二島を譲渡しても問題がなかったかもしれませんが、
現在は海洋資源が豊富なことが分かっており、色丹島には実際に人も住んでいる。
せいぜい歯舞諸島ぐらいしか譲ってもらえないとする見解は妥当に思えます。
こちら

ただ、歴史的にも歯舞・色丹は千島列島ではなく、北海道の一部であって、
国後島と北海道は目と鼻の先で、まともに漁にも出られない…
日本としても妥協ができない案件であることは確かです。
ロシアの北方領土に米軍基地を作らせない旨の要求も分かりますが、
だからといって、ロシアは実際に国後・択捉島に基地を作り、
ミサイルも配備している状況では、要求を呑むこともできません。
それはもう北海道がいつでも攻撃されるという意味ですからね…
個人的には、歯舞諸島の返還、色丹島の主権回復(一部ロシア租借)、
国後島の一部共同統治(軍事基地は撤去)、択捉島はロシア領で断念がギリギリ。
ロシアからすれば、歯舞・色丹を渡すことも難しいでしょうが、
日本人の北方領土はやはり「国後」にあるわけで、そこは譲れない一線でしょうね…

結局、数々のプーチン大統領の発言を見ていると、
日本の意思が正確に伝わっているとは思えず、
伝わってああ言ってるのだとすれば、確信犯的詐欺で領土を譲る気はないのでしょう。
結局、戦争の終結時期を定められず、不法占拠と合法占領の差を埋められない以上、
この問題の妥協点は見い出せないように思えます。

…んー、しかし、「愛国心教育」とか言って北方領土問題を教科書に載せさせた、
安倍政権が二島返還とか言い出すとはね…
鈴木宗男氏も叩かれましたが、北方領土問題の認識が上がっただけに、
今はそれ以上の反発になると思いますが…
まぁ、そもそも、歯舞・色丹の問題と国後・択捉の問題を混ぜたことが、
政府の陰謀とも言えるわけで、既に引くに引けない状況になっちゃいましたねぇ…


◆ライオンズネタ 西武・浅村選手がFAで楽天へ移籍。決め手は彼女?
矛盾だらけの一問一答
楽天が“彼女”取り込み

……
………寂しいとか、怒りとか通り越して、呆れてしまいます…

FAで出る理由は、
「環境を変えて、チャレンジして、自分のレベルアップにつなげたい」なのに、
突き刺さった言葉は、
「絶対活躍しないといけない、なんて思わなくていいから。
 浅村が来てくれることで、若い人たちは背中を見るから。来てくれるだけで意味がある」
んー、何もしない『浅村地蔵』がレベルアップの最終形態なの?
普通はもっと熱い言葉では?「浅村がいないと優勝を考えられない(ナベGM)」とか。

各球団の条件に関して、
「ライオンズも本当に評価してくれた。ソフトバンク、オリックスも出してくれましたけど、
、お金で選ぼうという感じは全然考えませんでした」
…と言いつつも、オリックスとは正式交渉前にお断り。
さらにソフトバンクも極秘交渉の末にお断りのメール。
FA宣言時に「ライオンズ最優先」と言いつつ、ファン感を待たずに早期に決着。
自分としては、炭谷選手の方が早期決着になってファン感前に報告あると思ってて、
浅村選手の方はMVP発表ぐらいまで長引くと見ていました。
今回のFA移籍までの経緯にかなり反発があるので、
MVP投票は山川選手に傾くんじゃないかなぁ…
結果的に、「出来レース」批判をかわすだけの材料が何もありません(否定できない)。

言葉が矛盾し、真実味を感じられないのは、浅村選手の尺度が違ったからでしょう。
「他球団の評価を聞いてみたい」という言葉の意味は、
「野球(仕事)の評価」ではなく、「人物評価」だったということです。
だから渡辺久信GMの仕事の評価は心に響かず、
石井一久GMの「ありのままの君でいて」みたいな評価が心に響くんですよ。

純粋に野球の評価で考えれば、ソフトバンクが一番お金を出したと思いますし、
仕事環境としても練習場やデータ分析等々、最高のものを揃えているのは間違いなく、
純粋に自分のレベルアップを考えるならば、やっぱりソフトバンクですよ。
でも求めている評価が仕事ではない。
だから「彼女の話」の方が真実味を持って聴こえてきます。
まだ結婚してませんし、結婚するのかどうかも知りませんが、
「仕事よりも家庭を取った」という所に、現代っ子だなと思っちゃいます…

「自分勝手ですが、環境を変えてチャレンジしたい気持ちになりました」
という言葉が一番本音に聞こえて、個人的事情以外に何もないのでしょう。
必死に残留交渉をした渡辺久信GMがアホみたいですし、
真剣に交渉に臨もうとしたソフトバンクもオリックスもアホみたい。
唯一、楽天だけが浅村選手の性格をよく知っていたということでしょう。

まぁ、ただ、現実なんてそんなものかもしれません。
落合博満氏がFA移籍の決め手は「奥さん」と答えたように、
生活環境を最優先にするというのは、選手個人の「現実」かもしんない。
…とはいえ、ファンに夢を見せているプロ野球がコレでは…
それじゃ西武ライオンズから選手が大量流出している理由は、「所沢」にあると?
それはもう完全にお手上げ。『西武』である以上、移転は考えられない。
そうなると身売り・移転しかなくなってしまう。FA流出阻止は不可能という現実に。
夢から覚めたら、熱情も消え去った。
まさに浅村選手のFAはファンに冷や水をかけたと言わざるを得ません。

…ただ、その浅村選手も自己分析ができているとは思えない…
確かに楽天は「楽」な環境かもしれませんが、
マイペースな浅村選手が完全自由では成績を残せないタイプ。
今どきの指示待ちの若者同様に、役割を与えないと結果を残さないタイプです。
1番打者なら1番打者、4番打者なら4番らしく、3番打者なら3番打者らしく、
逆に7番に降格すれば7番打者程度の、8番に降格すれば8番打者程度の結果しか残さない。
キャプテンを任せたのも責任感を持たせたかったから。
自己分析と他者の評価がたぶん一致しておらず、
自己分析を取って楽天に移籍した浅村選手が成功するとは思えない…
そこを渡辺直人選手が一喝して締めあげれば分かりませんが…
いや、その渡辺直人選手の現役だっていつまで続くのよ、って話。
石井一久GMにしてもそう。これで否応なしに石井一久一派にカウントされる。
気分屋の三木谷オーナーが星野派を一掃したように、いつ体制が変わるかも分からない。
一番賢いやり方はその三木谷オーナーに気に入られることですが、
そういう「政治力」を持った選手でもないわけで… 不安しかありません。

ファンの打率.280 15本という予想は、あながち外れてるとは思えないのですよ…


◆ライオンズネタ 浅村・炭谷選手と菊池雄星投手の流出が決定
炭谷選手も残留断りを入れたようです。巨人移籍ということか…

炭谷選手はともかく、浅村選手と菊池雄星投手の穴は大きい…
…とは思うものの、実は決して埋められない穴でもなさそうです。
今現在、2軍で即1軍で活躍できるような素材はいませんが、
少なくとも1年をかければ戦力になれそうな選手はいます。
日ハムのように前半戦は多少苦労してでも若手を我慢して使えば、
後半戦から勢いに乗って巻き返すことも十分可能と見ます。

まず、野手に関して言えば、セカンドに外崎選手が入ることが有力ですが、
問題は同じくレギュラーであった外崎選手の穴を誰が埋めるかです。
外野手ならば、木村選手と斉藤選手、若手では大滝愛人選手に鈴木将平選手、
三塁手ならば、山田選手と金子一輝選手、ドラフト指名の佐藤選手、
二塁手ならば、ドラフト指名の山野辺選手。
この中から1人出てくれば、外崎選手を流動的に動かすことができます。
最悪の場合は、レフト栗山選手、サード中村選手、DHメヒア選手という、
ベテランシフトも組めますし、ポジション的には頭を悩ますことはありません。

打線としても3割30本100打点の選手がいなくなるのは痛いですが、
山川・森友哉・外崎選手らはまだまだ打撃が成長できる余地を残してますし、
打撃不調だった金子侑司選手も出塁率がまともなら足が使えるので十分レギュラー。
ベテランの中村選手だって、前半戦は絶不調だったわけで、
主力の秋山選手も後半戦は本来の打率ではなかったぐらい。
今年が打線のピークとは限らず、上積みは十分見込めます。


投手陣に関しても、昨年の菊池雄星投手ならその穴は埋め難いものでしたが、
今年は打線の力で勝たせてもらった面が大きく、内容的には今井投手が上だった程。
その今井投手が二桁勝ってくれれば、今年の雄星投手の穴は十分埋められます。
ドラフト1位の松本航投手は少なくとも今年の今井投手並にはやれるはず、
上手くいけば二けた勝利も十分見込める投手です。
課題はやはりリリーフ陣の整備だとは思いますが、
先発陣はそこまで悲観する程ではないように思えます。

[右先発] 多和田・今井、郭(ニール・カスティーヨ)・松本航、高橋光成・伊藤・相内
    (渡辺勇太朗・本田・国場・平良)
[左先発] 斉藤大将(武隈・佐野)
[右中継] マーティン・平井・松本直晃・粟津・森脇、大石・田村・南川(与座)
[左中継] 小川・野田、小石(藤田・高橋朋巳)
[抑え]  ヒース・増田、中塚
[捕手]  森友哉・岡田、中田(駒月・斉藤誠人・牧野)
[一塁]  山川・メヒア
[二塁]  外崎・山野辺、水口
[三塁]  中村剛也、山田・佐藤(呉・西川)
[遊撃]  源田、金子一(永江・綱島)
[外野手] 秋山・金子侑司・栗山、斉藤・木村
    (熊代、鈴木将平・愛人・戸川・高木渉・川越)
1(中)秋山、2(遊)源田、3(二)外崎、4(一)山川、5(捕)森友哉、
6(三)中村剛也、7(指)栗山・メヒア、7(右)愛人・鈴木将平、9(左)金子侑司
or
6(指)中村剛也、7(左)栗山、8(三)山田・金子一・佐藤、9(右)金子侑司
or
1(右)金子侑司、2(遊)源田、3(中)秋山、4(一)山川、5(捕)森友哉、
6(三)外崎、7(左)栗山、8(指)中村剛也、9(二)山野辺

キャンプ・オープン戦で若手野手の誰をレギュラー入りさせるのか、、
リリーフ投手陣をどう立て直すのか、そこら辺がポイントになってくると思います。

2018年11月10日

ストーブリーグ

…ってほど、まだ寒くはなっていませんが、
寒暖の差がかなり激しいので、体調管理には注意したいところですね。

プロ野球は日本シリーズが終わると、オフシーズンに突入。
FA宣言が解禁され、スポーツ紙では移籍情報が飛び交います。
現時点では、広島の丸選手、オリックスの西投手、
西武の浅村選手と炭谷選手のFA宣言が確実となっています。
ライオンズファンとしては憂鬱な季節です…

とはいえ、今年は来年からGMに就任する渡辺久信氏が交渉を担当。
浅村選手には3年15億円(たぶん宣言した時点で4年20億)、
炭谷選手の提示は報道されてませんが熱烈に残留のエールを送っています。
今までもFA宣言残留までは緩和されていたものの、条件の見直しは行われず、
宣言した後は選手自身の問題という態度でしたが、
今年は宣言後の再交渉もするということで、球団の本気度の違いを感じます。
最後まで徹底的に話し合う姿勢を持っていることはファンとして評価したいです。
これはひょっとしたら、宣言残留もあるのでは?
実際の所は、期待半分不安半分、といったところですかね。

まぁ、でも西日本スポーツの4年28億円はさすがに驚きました。
オリックスの西投手にも4年20億円。
さすがに飛ばし記事で、他球団の撤退を目論んでの花火ぶち上げとは思いますが、
本気度は感じられるだけに、やはり怖い存在ではあります。
現に西投手を狙っていた中日が撤退ムードらしいし、効果はあったのかな?
まぁ、でもソフトバンクは1億円簡単に昇給したり、
1億円以上ダウンしたりと、何を基準にどう査定しているのかサッパリ不明。

オリックスの中島選手への対応にしても、
3億5000万円支払わされていたことに笑う。ボラスに搾り取られ過ぎ…
気前の良い数字で選手を呼んだとしても、その後は必ず不良債権化するのが常。
十分な成績を残せなかった選手も選手ですが、
過剰な評価をしたフロントの問題はどうなるんでしょうねぇ…?

確かに、ビッグマネーは魅力的です。でも、それには根拠がなければいけない。
根拠のないビッグマネーはすぐに返せと言われて反発喰らうだけ。
大金を出す球団は選手に査定根拠の明細を提出しませんとね。
ポスティングでメジャー挑戦する菊池雄星投手もボラス氏で本当に良いの?
球団としては移籍金が高騰するからありがたいことではあるのですが、
失敗したら大バッシングの末に放り出されるだけだのような…不安。

まぁ、しかし、大谷投手の年俸微増も凄いですよね。
メジャーは調停権のない3年目までの選手は、広島と西武以上に渋い。
その分、3年目に調停権を得てからはバンと上がっていく仕組み。
日本も1年の活躍でボンドン上げ下げするのも考えもの。
メジャーは交渉の末にバンと上げてるのに、
交渉なしでちゃんと査定してると言えるのか、疑問の残る所です。
「提示額はコレ。はい、判押して」という時代ではないんです。

◆ライオンズネタ FA移籍のシーズン(総論)
そりゃ綺麗言ですよ…
ファン感情としては3パターンに分類できると思います。
①移籍先がメジャー=子どもの卒業イメージ
 頑張れ。でも、ダメなら故郷にいつでも帰って来いよ、という感じ。
②移籍先がセリーグorパリーグ下位球団=達観イメージ
 選手も生活掛かってるんだから仕方ないね。せいぜい頑張れや、という感じ。
③移籍先がライバル球団(ソフトバンク)=裏切者イメージ
 散々に辛酸舐めさせられてる相手に屈しやがって。見てやがれ!、という感じ。
これがファンの本音ですよ。

③はそういう歴史がある以上、仕方ない感情です。
帆足と細川は裏切り者だと思いましたよ、当然です。
2010年9月のペナントレースで、M点灯優勝目前から、
福岡でのソフトバンク3連戦でまさかの3連敗…
翌年の最初のソフトバンク3連戦でも悪夢のような負け方を喫し、
以降の福岡でのソフトバンク戦の勝率は見るも無残な数字…
対戦成績を勝ち越した今年だって、
本拠地での貯金があってこそ、福岡では負け越してます。
それは言わば、阪神から巨人への移籍、
レッドソックスからヤンキースへ移籍するのと似た感情、
辛酸を舐めさせられた歴史がそうさせるのです。
弱いダイエーだった頃の石毛と工藤のFA移籍は何も思いませんでしたが、
強いソフトバンクになってからの帆足と細川のFA移籍は裏切り者です。
ソフトバンクに対する強烈なライバル意識がそうさせるんですよ。


「FA移籍しても若手が育つから大丈夫」、確かにそういう面もあります。
FA移籍の多い日ハムもそうですが、
若手が中堅・ベテランを押し出す『トコロテン式FA』だからです。
今までのライオンズのFA移籍の大半がコレでした。
松井稼頭央氏にしても、中島選手という後継がいましたし(当時サード)、
中島選手と片岡氏の場合でも、浅村選手という後継がいました(当時ファースト)。
和田氏の時にも、栗山選手という後継がいましたし、
そういう意味では健全に世代交代できた面もあります。

ただ、どう頑張っても埋められない穴があります。
『喪失型FA』はチームを壊します。
ライオンズの場合は岸投手がそうです。
不調が続き抑えに回った涌井投手が移籍しても、岸投手がエースとして回れたから。
岸投手が移籍して以降、菊池雄星投手がエースになれたかと言えばそうではない。
昨年こそエースの活躍だったものの、
今年は先制点・味方援護直後に失点・独り相撲で崩れるの繰り返し…
その菊池雄星投手もポスティングでメジャーですから、
エースの穴は全く埋まってないことになります。
それが優勝しながらも投壊した原因です。

今年、浅村選手がFA移籍したとしてもそう。
愛人選手や鈴木将平選手、西川選手らに期待してますが、
1軍定着には少なくとも1年はかかるでしょう。
外崎選手を3番セカンドに回しても、そうそう簡単に埋まる穴ではありません。
おそらくキャプテンは秋山選手、内野のリーダーは源田選手になるでしょうが、
せめてもう1年あればと思わずにはいられません。

日ハムは代替の利く森本・鶴岡・大引・小谷野・陽・大野選手は引き留めず、
代替の利かない宮西投手はしっかりと引き留めています。
中田選手にはそこまでの熱心さが見られなかったものの、、
結果的に言えば、今年3位に食い込めたのは中田選手が残留したからこそ。
ライオンズにとっては、それが岸投手であり、浅村選手なわけですが、
それを引き留められなかったというのは後後に響きかねない事態です。


FAは選手の権利、好きな球団に行けばいいと思います。
けれど、それをファンに快く送り出せというのは、選手側の甘えでしょう。
大半の野球ファンは「贔屓球団の○○」だからファンなんです。
それを乗り越えられるのはごく一部のスーパースターのみ、
イチロー選手であり、松井秀喜選手であり、そのクラスだけですよ。
球団を移籍するということは、旧所属球団のファンを失うことを意味し、
新所属球団のファンを獲得すること(=認められること)を意味します。
それが当たり前ですよ。
同業他社に転職しますが、引き続きよろしくお願いしますと言って、
渋い顔をしない取引先はいません。
圧倒的多数の人は個人と商売しているのではなく、会社と商売してるんです。
なんでそれを渋い顔をするなと言えるのか。それは選手側の甘えです。

そういう意味では、ライオンズファンは寛容すぎます。
特にライバル球団への移籍はもっと敵意を剥き出しにしていい。
なんで明日から敵になる選手のことを応援しなければいけないのか。
実力を認めているからこそ、敵となって悔しいし、打ち負かしてやろうと思うんです。
阪神から巨人への移籍がタブー視されてるように、
もっとファンはライバル球団への移籍に怒らなければいけません。

あまりファンが聞き分けが良すぎるのも考えもので、
それだと選手の方は気兼ねなく移籍してしまいますよ。
「移籍したら反発も出るだろうな」位の適度なプレッシャーは必要でしょう。
それがファンと選手の間の緊張感にもつながり、移籍の抑止力になると思います。


◆ライオンズネタ FA移籍のシーズン(各論)⇒両者残留の冴えたやり方
浅村選手と炭谷選手がFA宣言をしました。
2人とも宣言残留を視野に入れており、移籍決定というわけではありません。
ファンとしての願望を込めたとしても、五分五分といったところでしょうか…
もっとも選手本人でないと分からない事ではありますが。

浅村選手の判断基準はよく分かっていません。
元々、社交的な性格ではなく、育ててくれた球団に愛着があることは確かですが、
さらに上のステップ(が何を意味するか不明)に挑戦したい気持ちもあるようです。
要は、西武がソフトバンクみたいに優勝・日本一を狙える球団になるのがベスト、か?
まぁ、正直言って西武の球団フロントがどの程度の本気度かは怪しい面がありました。
それこそ「数年に一度優勝できれば十分」ぐらいの感覚はあったかもしれません。
ただ、今年はシーズン中に的確な補強をして優勝に結びつけましたし、
渡辺GM体制になってフロント改善の兆しが見られており、
球団経営陣も練習施設や球場の改修に着手を始め、以前よりも本気度は増しています。
ソフトバンクのように大量の資金投入は無理でも、
費用対効果の高い戦略は十分練れる体制に変わったことは確かでしょう。
あとは、来年、本気で優勝を狙えるかどうか、だと個人的には見ています。

一方の炭谷選手の判断基準は「出場機会」であることは間違いないと思います。
ただ、それが新聞上で言われているような「100試合の出場」とかいう類ではない、
結果として控えに回っても良いから、勝負した上での試合出場「機会」なのでしょう。
ライオンズでは球団の方針として森友哉選手を捕手として育てなければならないので、
炭谷選手の要求を十分に通すことはできませんが、
一方で炭谷選手も細川選手の出場機会を犠牲にして育てた面もあるだけに、
そういった事情が全く分からない選手というわけではないはずです。
「選手としてチームの勝利に貢献したい」その気持ち一心でしょう。


今のライオンズが真の意味で『勝てるチーム』になっていないのは、
『勝ちパターンが確定していないから』です。
シーズン終盤に小川ーマーティンーヒースの体制を確立したものの、
それが盤石とは思えませんし、来シーズンもこれで良いとは思えません。
強力打線として比較される『いてまえ打線』だって抑えには大塚氏が居て、
リリーフ陣は比較的整備されていました。今のライオンズはそこが足りない。

守護神に不安があれば、9回でも同点・逆転のケースも想定しなければなりません。
すると守備固めを送ることができなくなります。
必然的に炭谷選手の出場機会が減ります。
結果として黒星が積み重なれば優勝できない、浅村選手は不満を感じます。
つまり、両者の問題を解決するためには、『守護神』を確定させればいいのです。

自分の考えとして、それは炭谷選手がやればいいと思います。
人選の選定、考え方の指導を含めて、ワンツーマンでやれば良い。
勿論、投手コーチとバッテリーコーチの助言は必要でしょうが、
炭谷選手自身が出場機会を確保するためにも、守護神を育てさせればいいのです。
そうすれば、辻監督にもメリットが大きくなりますし、WinWinの関係です。
それには何らかの肩書、バッテリーコーチ補佐なのか、
特命コーチなのか分かりませんが、守護神担当にすれば良いと思います。
それだけ守護神を育てるのは大変ですよ。
でも様々な経験を経た炭谷選手ならできるはずです。
自分のこととして、守護神を育成する、それが全ての諸問題を解決する鍵です。

能力的には高橋光成投手と中塚投手、精神的には増田投手と伊藤投手もアリかと。
炭谷選手がコレだと思う守護神候補を育てることが、
ライオンズのためになりますし、自身の出場機会に繋がるように思えます。
専属バッテリーだった菊池雄星投手がいなくなって嘆くのではなく、
新たな雄星=新守護神を育て上げて欲しいと思っております。


◆ニュースネタ 岐阜県瑞穂市の市長が失言「ブラウスの中の下着が分かるほど汗をかいていた」

どうして、わざわざセクハラ気味な表現をするのでしょうか。
その発言の前に「セクハラになるかもしれないが」と前置きしている確信犯、
そう言った方が受けると勘違いしているとしか思えません。

普通に表現すれば「大量の汗をかいていた」で済みますし、
少し凝った表現にするならば「汗でシャツと肌がベタっとくっついていた」で十分。
なんでわざわざ『ブラウス』という言葉と『下着』という言葉を使うのか。
お前、どこ見てんねん、という話。正直すぎるわ(苦笑)
普通にキモイ。


◆政治ネタ 小池東京都知事と自民党が手打ちか?
確かに沖縄県知事選辺りから擦り寄りが目立っていましたな…
昨年、政界を賑わせた「希望の党」、結局、小池都知事はどういうつもりだったのか?
民進党を巻き込んで、自民党にケンカを売ると国民を騙すも、
選挙戦後半には化けの皮が剥がれ初めて、そこを自民党に突っつかれて爆死。
終わってみれば、野党共闘を分断した功労者として自民党に評価されることになり、
結果的に希望の党の失敗が自民党との手打ちに繋がったとも言えるわけで…

……
………本当に何がしたかったんだろうか、この緑のタヌキは…
どこまでが意図的で、どこまでが偶然の産物だったのか。今でもサッパリ分かりません。
いずれにせよ、国民は緑のタヌキに踊らされたことだけは真実。


◆政治ネタ 小国の外交のあるべき道~中国とマレーシアと日本~
●中国が米中覇権戦争に勝てない3つの理由
●日本びいきのマハティール首相

中国が『一帯一路』構想に御執心なのは、自国だけではもう経済が立ち行かないから。
そういう意味ではマレーシアで政権交代が起こり、
マハティール首相が公然と『一帯一路』構想に反対しているのは大きな痛手。
そこで日本の安倍総理を呼んで『一帯一路』へのお墨付きを貰おうとするも、
どうやら軽率な返事はしなかったようですね。
とはいえ…
●中国メディアの安倍首相訪中報道
双方に実りがなかったという印象しかありませんね。
まぁ、接近し過ぎも良くないですし、そういう意味で日本の国益は守られた感もあります。

マレーシアの現首相であるマハティール首相は中国を痛烈に批判するも、
次期首相と目される人物はきっちりと中国とのパイプを繋いでいる。
本来、小国の外交とはかくあるべきです。
日本のようにアメリカとベッタリくっついていても、
最優先されるのはアメリカの国益であって、日本の国益ではありません。
日本の国益を叶えるためには多少の牽制が必要、そこが日本の足らない所。
日本が戦後、アメリカとベッタリで何とかなったのは、
東西冷戦という特殊な状況が故に、日本を共産圏にするわけにいかなかったためです。
つまり、アメリカと共産圏とのバランスが結果的に日本を守っていたことになります。
それがなくなったから、日本はアメリカに無理難題を突き付けられるわけです。

そういう意味では中露に飲み込まれないようにしながらも、
多少の接近を図らねばなりません。
ただ、やはりその距離感を上手く取れず、ロシアには北方領土の権益のみと誤解され、
中国には対中包囲網を仕掛けていると警戒され、な状況。
東西冷戦構造の外交でなんとかなるわけないんですがね…


◆政治ネタ 野田元総理の恨み節
野田総理時の経済的状況は、アメリカやヨーロッパは通貨安政策でインフレ化、
その煽りを一身に受けていたのが日本で、円高に悩まされている状況でした。
民主党政権は外需による外貨獲得よりも内需拡大を重視したため、
内需が拡大しないのは社会保障制度に対する不安があるためだとし、
消費税増税・社会保障制度(向上のための)改革・議員定数削減の3つをセットとし、
三党合意をこぎつけて、解散総選挙に至ったわけでしたが…

まぁ、ぶっちゃけ、アメリカやヨーロッパの通貨安政策は年明けには解除予定だったので、
もっと早く選挙やっておくか、もっと待った方が民主党に利したと思うんですがね…
結果的に言えば、民主党にとって最悪のタイミングで選挙をやってしまったのは、
政治センスの無さとしか言えません。

話を消費税を戻して、安倍政権以降それらがどうなったかと言えば、
社会保障制度は持続可能の名の下に薄っぺらくされてしまい、
議員定数も一票の格差を理由にむしろ増えてしまうという逆の結果に。
そもそも、消費税増税分の使い道も変更され、財政再建とは全く別の流れに。
もはや完全に別物の政策です。

大層な名前を付けた『アベノミクス』ですが、これは現象であって政策ではない。
アメリカとヨーロッパの通貨安戦争が終わりを迎え、
日本が通貨安政策に突き進むという現象を表す以外の意味を持ちません。
クールジャパンはほぼ失敗ですし、唯一、外国人観光客の招致が成功したのみ。
いずれも発想が「外貨獲得」であり、野田政権の思想とは180度異なります。
それが同じ消費税増税を行うというのは滑稽でしかありません。

自転車操業のように、止めたら破綻する『アベノミクス』が、
消費税増税の冷や水によって止まってしまったら、元も子もない。
だから軽減税率を始め、色々な消費刺激策とセットにされてしまう。
結果、増税の収益が上がらず、意味がなくなる。
結局、ばらまいた先は安倍支持者だった、ということになりかねません。

今、消費税増税したとしても、将来不安は消えないでしょう。
それでは内需拡大を目論んだ野田政権の思惑は完全に外れたことになります。
残念ながら、今や消費税増税という政策は意味を持ちません。
むしろ、企業収益が上がっている分、法人税を増税して景気調整する方が優先でしょう。

同じ『消費税増税』でも背景と目的が異なる。
そこを有権者は理解しなければなりません。
もはや消費税増税は死に体です。

あと二大政党制ももう無理よ。諦めなさい(後述)


◆ニュースネタ 安田さん解放 自己責任論に対する批判
●自己責任論を否定できないマスコミの欺瞞
●自己責任論にある社会的背景

両者ともにその通りだと思います。『情報』に対する評価が著しく低い。
日本人は『ソース(情報源)』を大事にしなさすぎる。
何か文献や他の人の意見を参考にしたのならば、『ソース』を示すべきなのに、
さも自分が考えたことかのように話しがち。
論文でも『ソース』なしで、他人の論文を平気でパクるバカがいる。
日本人の『情報』に対する評価が著しく低い証拠です。

つまり、日本人にとって『情報』によって導かれる『客観的真実』よりも、
自分にとって都合の良い情報である『主観的真実』の方が重要と考えてるんです。
客観よりも主観を大事にする。
故に様々な宗教・文化を受け入れられますし、同時に簡単に線引きできちゃう。
自分にとって都合の良い文化は受け入れられ、都合の悪いものは拒否される。
今、問題となっている外国人労働者の問題も然り。
「移民」や「難民」は都合が悪いけれど、「労働力」は都合が良い。
その発想でしかない。客観的真実よりも主観的真実を重要視するが故です。
ヨーロッパやアメリカが外国人労働者を求めてどうなったのか?、
まるで考えていません。考えていても、自分達で制御できると思っている。無理です。

だから、極端に言えば、安田さんが命がけで持ってきたシリアの情報よりも、
近所のオバちゃんの噂話の方が評価されてしまう。
日本はその程度の社会でしかないんですよ… 悲しいかな…

そういう社会的背景を持っていることから、
二大政党制に見られるような「バランス感」も日本人には欠けています。
判官贔屓で弱者の応援をしたとしても、それはバランス感から来るものではありません。
判官贔屓は、自分に影響がない程度の弱者であるが故に、贔屓するんです。
だから東北の物産展で商品は買っても、放射能を帯びたゴミは拒否するんです。
日本人には根本的にバランス感がない。だから二大政党制は不可能です。
それよりは判官贔屓を受けやすい少数政党の連立の方がまだ可能性があります。

まぁ、そんな日本人のメンタリティをそのまま放置していいのかという思いもありますが…
たぶん、この弊害が分かる日本人の方が少ないのが現状…
思考の癖だけに、まずは癖を認識して、少しずつ改めていければいいのですが、
それには思った以上の時間がかかるでしょうねぇ…

2018年11月04日

ソフトバンクホークスが日本一

シーズン2位からの下克上日本一、おめでとうございます!
シーズン2位からの下克上日本一、本当におめでとうございます!
…全然、悔しくないんだからね!

まぁ、でも日本シリーズ1・2戦こそ、CSの勢いは何処へという感じでしたが、
3戦目以降は継投で接戦を凌ぎ、広島ペースをひっくり返しての勝利、
ソフトバンクの日本一はお見事というしかないです。
そんなシリーズの流れを決定づけたのは、甲斐選手の強肩だったことは間違いなく、
西武と広島の機動力を完全に封じたソフトバンク日本一の立役者です。
シリーズMVPも納得といったところですねぇ…
やっぱりバッテリーがしっかりしているチームは短期決戦強い。

しかし、これで2013年以降、楽天・SB×2・日ハム・SB×2と、
パリーグが6年連続日本一ということに…
さらに遡ると、セリーグが連覇したのは、
2000年からの巨人・ヤクルト・巨人まで遡ることになり、
2003年からダイエー・西武・ロッテ・日ハムと続き、
2007年に中日、西武を挟んで、2009年に巨人、ロッテ・SBで巨人…
2004年以降は、12勝3敗でパリーグが圧倒しています。

ここ20年程、セリーグの方が世代交代に悩んでいるとはいえ、
ここまで圧倒的な数字が出るとは思いませんでした。
今年こそは広島カープが行けると思ったんですがねぇ… セの壁は厚い。
というか、そのパリーグの中でも6度の日本一になっているソフトバンクは、
今の球界の盟主と言っていいと思われます。

西武黄金時代終焉後の世代交代・FA流出を乗り越えた末に、
ドラフト戦略を中核とした新陳代謝の激しい入れ替わりが、
パリーグ全体を強くしていっていると言っても過言ではないと思います。
つまり、またFA選手に頼った補強をしていると、
一時しのぎしかならずに滅びるということです。
気を付けましょう、かつて球界の盟主と言われた巨人さん、阪神さん。


◆ライオンズネタ 来季スタッフ発表。巡回投手コーチに清川氏
外様ながらも1軍投手コーチの小野和幸氏と共に、
フロント入りしていた清川氏が巡回投手コーチに就任することが発表されました。
現役時代は左サイドのワンポイントで活躍し、
コーチになってからも変則左腕を量産することに定評が…良くも悪くも。
実績のあるコーチですし、先発投手の残留組の指導を含めて、
良い人選だと思います、不安な首脳陣ながらも唯一の安心材料。

まぁ、それなら嶋コーチも巡回コーチで良かったんじゃないかなぁ、とも。
外野守備走塁コーチは他にも人材居そうですし。
大友、柴田…東尾西武は俊足外野手の宝庫だったし。
それか引退した坂田氏を打撃コーチに据えたりとか…いずれはそうなるのでしょうが。
まぁ、明らかに2軍松井稼頭央監督シフトのため、
今回は見送りになったのでしょうね。

他にはメジャーへ行った牧田和久投手が解雇されて早速アタックしたとか。
牧田投手の希望もあるでしょうから、戻って来るかは分かりませんが、
日本へ帰って来るなら是非ともライオンズでのプレーを期待したいです。
FA選手の引き留めを含めて、誠意を見せていることは評価しています。

ドラフトで即戦力投手を多めに補強したものの、
今のライオンズに足りないのは投手陣のリーダー、とりわけブルペンのリーダー。
かつてはデニー友利氏がムードメーカーとして盛り上げ、
石井貴氏のようなベテランが睨みを利かせたりと、
ブルペンを支えるリーダーがいましたが、今は増田投手が一番上という状態…
牧田投手が帰ってきてくれれば、ブルペンのリーダーとなり、
チームが引き締まるように思えます。

あとは自由契約になった選手ですね。
ソフトバンクの摂津投手と五十嵐投手というベテランが自由契約となったので、
彼らの実績を買っての獲得はアリだと思います。
ブルペンを引き締めるベテランがチームに必要不可欠。
あとは左腕の補強ができなかっただけに、
ヤクルトを自由契約となった成瀬投手と久古投手の調査を進めて欲しいです。

オリックスを自由契約となった中島宏之選手は…
既に巨人と話ができているような雰囲気ですねぇ…
昨年に村田選手を解雇し、今年コーチに戻した巨人に中島選手の使い道があるの?
マギー選手の去就が微妙とはいえ、本当に補強ポイントなのか疑問の残る所。
2000本安打目前で自由契約となり、
ライオンズに戻って2000本安打達成&引退となってくれれば…
まぁ、中島選手にとっては迷惑な話かもしれませんが(苦笑)


(11月6日追記分)
◆ライオンズネタ 西武からFA・浅村選手の激白
「環境を変えたい」と言われたら、何も言えませんよ…だって、全否定ですもん。
日当たりの悪い借家からの引っ越しじゃあるまいし、
土地付き一軒家を売却したり、会社辞めたりするのは、相当の覚悟、
そんな『ふわっとした』理由ではあり得ません。

「環境を変えたい」=「今の環境が不満」=「過去の全否定」
具体的な理由を述べなければ述べないほど、
想像力だけが膨らみ、今の環境全てが嫌なのかと思われてしまいます。
それなら「評価=金」と言われた方がスッキリするもの。
「環境を変えたい」では西武時代の思い出さえも否定されかねないだけに、
もう少し具体的な理由を探し出すべきでしょう。

過去に同じようなことを言ったのは、巨人にFA移籍した豊田氏ですかね。
ただ、彼は当時34歳、守護神ではあったものの、
やや故障がちで翳りも見えつつありました。
そのまま残留していても「豊田清」という名前で守護神は続けられたでしょうが、
巨人に移籍して一からスタートすることを決めた珍しいケースでした。
通常は「子どものころからの夢」「地元」「出場機会」を理由にしますが…
豊田氏の気持ちは分からないでもありませんでしたが、
「ライオンズがダメということなのか?」と複雑な思いになったものです。
地元に戻った和田一浩氏や岸投手と比べれば、応援する気にはなれませんでした。

ましてや、浅村選手はもう一花という年齢ではなく、バリバリの全盛期、
それを「環境を変えたい」と言われても理解できるわけがありません。
「ライオンズが嫌いだったのか?」と思われないためにも、
もっと明確な理由を用意しておくべきでしょう。

移籍先は… まぁ、「環境」と言われればソフトバンクですかね…
練習施設といい、ITサポート環境といい、一番でしょうから。
せいぜい巨大戦力に埋もれないようことを祈っています。


ただ、これだけFAで選手が流出してしまうと、球団として成り立ちません。
和田選手のFA移籍ぐらいまでは、なんとか2軍の若手を育ててやり繰りできましたが、
もうここ数年はかなり厳しい状態、選手層の薄さが気になります。
毎年1人でもキツイのに、最近は2人、今年は最大3人ですからね…
今年はソフトバンクに怪我人が続出したために、
ペナントでの選手層が問題になりませんでしたが、
怪我人が帰ってきたCSでは惨敗でしたし、この差は大きいです。

せめてメジャーのようにドラフト指名権が委譲するならば、
育成型の球団として生き延びる道もあるのですが、
現状のプロテクト漏れ人的保障では戦力の穴を埋めるに至りません。
これでは本当に真剣にどうしようもない。
今の状況で球団拡張なんてすれば、さらに薄っぺらくなるだけ、
戦力均衡策が十分図れないようでは、球団は生き残れません。

現状の制度下での対応策としては、もうFA取得年に主力はトレードするしかないです。
今年のように1優勝争いをしている状況ではそうもいきませんが、
せいぜい3位争いしかできず、本拠地CS開催が無理そうならば、
来年以降に備えて、主力をトレードして若手を取って育てた方がマシです。
FA取得前年には残留希望の主力選手には複数年契約を提示し、
それを拒否しての1年契約ならばトレードされも文句を言わない、
そういう厳しさを持たなければなりません。

FAは確かに選手の権利、好きに使えば良いと思います。
ただ、同時に出て行かれるばかりでは球団も成り立ちません。
所属選手をトレードすることが球団の権利として許されるならば、
FA取得の主力を放出して事前のケアをすることも、球団の責務でしょう。
「FAしたら選手は出ていく」という前提でチーム作りをするしかありません。


◆政治ネタ 国会は片山劇場も…
まぁ、野党としても責め所が難しい所なんですよね。
特に重要法案がなければ、遠慮なくツッコめるのでしょうが、
入管難民法案の改正という“否”“否”片論(理由は両極端も否定しか聞こえない)の問題があり、
スキャンダルを騒ぎ立ててイメージ低下を図るよりも、
正面突破で政策論争を掲げた方が勝負になりやすいですから。
…もっとも、政府が正面から勝負を受けるとは思えませんが…得意の誤魔化し戦術。

そういう意味では片山大臣のスキャンダルは「美味しいネタ」ではあるものの、
そこに飛びついてしまうのは「孔明の罠」。
来年の消費税増税問題もありますし、国民的関心の高い問題が多いのですから、
正攻法で政策論争で行うことの方が優先でしょう。
数で押し切られそうになった際の「切り札」として使うことはあるかもしれませんが…

しかし、片山大臣の説明になってない説明はお粗末…
説明できない辺りが既にアウトなのでしょうが…
訴訟の原告側が何も説明しないというのも不思議そのもの。
説明するなら、さっさと説明する。できないなら、辞める。
大事な諸問題が控えているのですから、無駄な時間を使わせないで欲しいです…


◆政治ネタ 残念大臣その2
残念なのはお前の頭の方だよ…
うーん、事前通告しなかったのは名前ですかね(笑)
(れんほう)って平仮名で書いておけよ、ということか(苦笑)

自分のHPの過去記事はともかくとして、
五輪関係のニュースに答えられないようでは話になりませんし、、
それで緊張しているようでは国会議員に向いてないと思わざるを得ません。
人見知りの素人を担ぎ出したわけでもあるまいし…もう少ししっかりしましょうよ…
こんな弱音を吐く方が情けない…


◆政治ネタ 混迷する日韓問題
日本政府の言い分は分かりますし、韓国の裁判所の判断には疑問がありますが、
とはいえ、加害者側が殊更に反発するのもいかがなものか。
慰安婦合意の破棄が言われていた時もそうなんですが、
もう少しソフトにやれないものかと思ってしまいます。
問題は客観的な第三者、国際社会がどう見るか、
あまり感情的になって騒ぐだけでは損するだけのように思えます。

まぁ、でも慰安婦合意の破棄の時にも思ったことですが、
結局、韓国はどうしたいのか、ただ騒ぎたいだけなのかと思っちゃいます。
北朝鮮の瀬戸際外交と変わらない、外交カードとして失われたくないから、
慰安婦問題と徴用工の問題を解決したくない、そう見えてしまいます。
具体的にどう政治決着を付けるのか、
戦争責任を曖昧なままにしたのは日本も同じですが、
これでは韓国も同じのように思えてなりません。
具体的な未来への提言を求めたいです。

徴用工の賠償金騒動が拡大していけば、
日本企業は韓国で経済活動をできなくなってしまうわけで、
将来的にどんな難癖を付けられて訴訟に持ち込まれるか分かりません。
そうなれば、朝鮮半島有事だけでなく、
日本企業の自主的な撤退も出てくるかもしれません。
そうなっては日韓双方にとって損失しかないだけに、
未来志向の対話を両国政府に求めたいです。

2018年11月02日

日本シリーズ開催中

…なんだけど、世間はゲンナリするニュースばかりで憂鬱過ぎる…
少しずつ寒くなってきましたし、秋を飛び越えて冬になるかと思うと憂鬱…orz

日本シリーズは3勝1敗1分でソフトバンクがリードしていますが、
内弁慶シリーズの今回がそのまま終わるとは思えず。
まだまだ広島の反撃もあることでしょう。
というか、本当に広島頑張れよ。V3しながらも日本一なしでは格好も付かず。
不振だった丸選手にも一発が出ましたし、上位打線が活性化すれば期待できるかと。
しかし、ソフトバンクの甲斐選手の肩は凄いなぁ…


◆ニュースネタ 渋谷の軽トラ横転事件
まぁ、そういうことなんでしょうが…
おそらく、実際に横転させた若者達は、
学校の窓ガラスを叩き割るような破壊衝動があったとかじゃないと思います。
どちらかと言えば、成人式のバカ騒ぎに近い感じですかね…
自分達の「祭」に水を差されたことに対する、軽いお仕置き程度のノリ、
まさに「ノリ」だけでやっちまった、という所でしょう。

それが群集心理の怖いところ。
学校でのクラス内の無視イジメやSNS上のからかいも同じ感覚でしょう。
それが時に重大な結果をもたらす、ということを若者は知るべきです。
集団で気分が高揚してはいけない。集団は恐れるべき。
集団を恐れぬ者に、集団に疑問を持たない者は、
集団に飲み込まれ、「ノリ」によって身を亡ぼします。

今回の事件は破壊衝動のある特異な若者の仕業ではなく、
深く考えずに「ノリ」だけで行動するどこにでも居る若者の所業です。
何も考えずにノリで行動してはいけない、ということでしょう。


◆政治ネタ 外国人労働者の受け入れ拡大の問題点
まず、根本的に、政治家や官僚、資本家は、
「労働者」=「ロボット」という認識を改めるべき。
ロボットよりも繊細な人間は、病気もすれば怪我もする、
精神的に浮き沈みが激しく、仕事の事で悩む…そんな「人間」なんですよ。
受け入れた外国人労働者が働けなくなった時のことを考えてるの?
強制送還するつもりですか? 人道的にそんなことできるの?

日本語能力が不十分な外国人労働者が、
危険物を取り扱う工場で仕事を従事していた所、
日本語が分からないために、ろくな説明も受けぬままに仕事をした結果、
爆発事故が発生し、一命は取り留めたものの、重大事故で半身不随、
そうなってしまった外国人労働者をどうするんですか?
当然、考えられるべき事態が考えられていない。
外国人労働者の社会保障の問題は必ず出てきます。

兎にも角にもあまりにも拙速すぎる。
一方で労働力が足りていない現状があったとしても、
どうしてそういう業界は同じ日本人に拒否られるのか。
低賃金なのに重労働、ノルマ果たせなければ自腹買取、
友人・親戚を巻き込んでの押し売り…あまりにブラックなことやってるから。
それが外国人なら耐えられると考えることが間違い。
日本人に忍耐がなくなったのではない、
耐えうるだけの「夢」がこの国から失われた、それだけのことです。

右翼からは大量の外国人の受け入れが治安を乱すと叩かれ、
リベラルからは受け入れた外国人の人権が問題になると叩かれ…
この法案がそれでも必要とされる理由がサッパリ分からない。
結局、人手という名の「奴隷」を欲してるだけなのか。
労働者という人間が欲しいのではない、黙って働く奴隷が欲しいのだ、
この国は捻じ曲がっています。

はっきり言って過去に何があったのか正確には知りませんが…
今話題の「徴用工」も同じような発想でやっちまったんじゃねぇの?
第二の徴用工でもやるつもりですか?


◆政治ネタ 韓国の徴用工問題
確かに、日本政府の主張する「条約で個人賠償権の債務者が移転する」というのは、
法理論的には正確に説明できない点があることも確かで…
とはいえ、韓国側の論理も無茶苦茶だとは思いますが。
個人賠償権が残っているとなれば、それこそ条約の意味がなくなってしまいます。

白黒付けるのは国際司法裁判所の判断を仰ぐべきだとは思いますが、
共同提訴が原則なので、韓国政府に応じる意思がなければ不可能。
もっとも、仮に提訴できたとしても日本政府の言い分が100%通るかも怪しい所。

というのも、慰謝料を含む損害賠償権が消滅せずに、
自国政府に請求先が移転するのみであるならば、理論的にはなくはないものの、
賃金等の未払い債権までも同一に判断できるかは微妙な所。
賠償の認定は難しくとも、未払い債権は国家よりも会社の方が正確に把握できますしねぇ…
認定がしやすいのもそうですし、それによって会社は不当利得を得ながら、
自国政府(日本)に賠償金の負担をしたわけでもないのですから、
公平性の観点からしても問題がないわけではない。

とはいえ、個別に賠償金を支払うわけにも当然いかないわけで、
仮に慰安婦問題のように政治決着を付けたとしても、
また、いつ反故にされるかも分からない約束をできるわけもない。
まぁ、何が問題かと言えば、韓国は大統領の権限が強すぎて、
政権交代をすると180度政策が変わってしまう所ですよねぇ…
そしてほとんどの前政権関係者が訴追される…
この歴史が繰り返されてしまう以上、まともな外交交渉はできないです…

結局は、今までと同じように、政治と経済を別個に考えて、
個別に適度な距離で付き合っていくしかないんですかねぇ…
まぁ、隣国なんてそんなものと言えばそんなものかもしれませんが…


◆スポーツネタ 貴ノ岩が元・日馬富士側への提訴を取り下げ→示談?
どうにも腑に落ちないというか、違和感しかない…

まず、理解できないのが元・日馬富士側の訴訟戦略ですよね。
貴ノ岩側の2400万円という金額も高額ですが、
元・日馬富士側の50万円(当初30万円)という金額もあまりに低すぎる。
交通事故の慰謝料が30万円程らしいですが、
本件の故意に傷害を負わせた事例に当てはまるわけもなく、
仮にその主張が通るならば、故意に相手に怪我をさせたとしても、
慰謝料の30万円を支払えば、入院治療費や生活保障を一切する必要がないわけで、
事実上、「30万円支払えば何してもOK」という修羅道に陥ります…
示談交渉のスタートからして、まるで誠意を感じない金額と言わざるを得ません。

争いになるとすれば、傷害事件との因果関係がどこまで認められるかで、
刑事事件は行為そのものを罰するので、
基本的に暴行当時の内容だけが評価(後遺症がない場合)されるのに対し、
民事訴訟では行為による影響までも評価されるため、
貴ノ岩側の主張するように、傷害によって休場させられた、
本来受けることができた利益も請求することができますし、
一方で元・日馬富士側の主張するように暴行による影響は少なく、
マスコミを含めた過剰反応という可能性もなくはないのですが、
だからといって、30万円という金額はやはり低すぎで、
認定範囲も狭すぎるので、ほぼ敗訴確実と思われていました。

それが結果として優位だった貴ノ岩側が提訴取り下げ、泣き寝入りという形に。
それに対して元・日馬富士側の弁護士は、
「貴ノ岩と代理人弁護士との意思疎通の無さ」を何故か殊更に強調、
後日、賠償の準備があるといって数百万とかいう数字が踊る…
客観的に見れば、これはヤクザのやり口で、
弁護士が割って入ってくると冷徹に扱い、
依頼人と弁護士の仲を裂くような工作を行い、
弁護士が去った後にそれよりも好条件を提示して丸め込む、
結果として少ない支払いで事件を終わらせる、そういうやり口に見えちゃうんです。

ただ、元・日馬富士側の弁護士がジャニーズ等の謝罪会見を取り仕切った弁護士で、
言わば「謝罪のプロ」とも言える人が一連の杜撰な謝罪を取り仕切るのか?という疑問が…
結局、最後の数百万の提示以外は全く謝罪の姿勢が見られなかっただけに、
ジャニーズのそれとは違う気持ち悪さだけが残った感じがします。

もし、この一連の貴乃花騒動の視点そのものが誤っていたとすれば…
完全に邪推になってしまいますが、
元・貴乃花親方は伝統的な「タニマチ」との交際を嫌っていて、
そういう「タニマチ」の中には暴力団関係者が食い込んでいる噂をよく聞きます。
つまり、一連の事件が暴力団排除を企図した貴乃花側と、
それに抵抗した暴力団との抗争だったとするならば… あり得なくもないなぁと。
…とはいえ、他にも多くの人達が巻き込まれているだけに、
みんながみんな関係しているとは思えませんが、
相撲協会との関係は少し疑わしい気もしちゃうんですよねぇ…


◆ライオンズネタ 来季首脳陣が決まる~2年後に松井稼頭央監督が誕生か?
これって、どう考えても2軍首脳陣から先に考えただろ、と(苦笑)
異動をまとめると、
 1軍ヘッド格  橋上→馬場
 1軍打撃コーチ 嶋 →赤田
 1軍内野守備  馬場→黒田
 1軍投手コーチ 土肥→小野
 2軍外野守備  赤田→嶋
 2軍打撃内野  黒田→平尾
松井稼頭央2軍監督がやりやすいようにしたシフトの気が…
内部昇格なら高木浩之2軍ヘッド格の1軍昇格が最有力でしたが、
そうではなく赤田コーチが昇格したのは、
監督初就任の松井稼頭央2軍監督を支えるための気が…
つまり、既に2年後の松井稼頭央監督就任への手はずに見えちゃいます。

辻監督としては多くを望まず、経験ある投手コーチを希望したのでしょうが…
それで来たのが小野コーチとは報われないな…

素人目にもどちらを重視したのか分かってしまうだけに、
特に1軍半の若手が辻監督ではなく、
将来を約束された松井稼頭央2軍監督に擦り寄らないかが心配です。
これは結果的に指揮官の求心力を落としてしまう人事、
来季も優勝争いをすれば求心力を保てますが、
早々に脱落すると来年を待たずに首が飛ぶとかなりかねません…

これはもう「勝つ」しかないわけです。
まるでチームの内部に敵を作ったようなもの。
これが良い意味で刺激となるか、それともチーム崩壊になるのか…
辻監督の反骨心が試されますね。