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2018年10月29日

日本シリーズ開幕

…と言いつつ、テレビでは見てないです。心が痛いので…
ここまで1分1勝で広島がリードしていますが、
ソフトバンクが福岡に戻って、どう変わるかでしょうね。
結果的にDHなしが影響し、初戦は守備型で攻めきれず、
2戦目は攻撃型に組んで守備が裏目に、とイマイチ噛み合わず。
DH制で本来の戦い方に戻るのかに注目です。

個人的にはやはり優勝チームである広島に勝ってもらいたい気持ちですが…
とはいえ、ソフトバンクが簡単に負けてしまったら、
それにCS大敗した西武の立つ瀬もなくなるわけで…
8戦までもつれるた末に、広島で胴上げが理想ですかね。
広島もセリーグV3ではあるものの、1年目は日ハムに負け、
2年目はCSで横浜に負けての三度目の正直ですからね。
心情的にはやっぱり広島の方を応援してしまいます。


そういえば、週末に安倍総理が中国に行ったらしいのですが、
それに関するニュースが全然伝わってこないのは何なのでしょうか…
一帯一路で微妙な発言をしていないといんですがねぇ…
外交で微妙な言い回しは相手の都合の良いように取られると何度も言ってるのに…
遠回しな言い回しが大好きな日本人のイケナイ所です。


◆ニュースネタ 安田さん報道巡ってZOZO前沢社長が舌戦
まぁ、2人とも失言の類の変なことを言っているわけじゃないんですけどね。
丸山議員の方はやっかみ入ってるとは思いますが(苦笑)
とはいえ、政府に救出する責任には言及してますし、
身内の救出依頼するか云々はケースバイケースなので、その時になってみないと。
渡航禁止なのにユーチューバー的野次馬観光で拘束されたとか、
仕事で海外赴任中に帰国の途につく直前に拘束されたとか、
今回のように戦場取材のために行って拘束されたとか、
その時々で渡航の是非は変わるわけで、それを論じても仕方がない。
ただ、いずれの場合でも政府に救出する責任があるのは、前回も書いた通り。

むしろ気になるのは、最初の丸山議員の平和ボケが的な煽りの方ですよね。
極左のテロ活動家やフランス外国人部隊に居た人達に平和ボケと言われるのは分かるんですが、
実際に戦場に行ったこともない人に平和ボケと言われるのはどうなのかなと。
言ってる方も平和ボケだったりするのが世の常。
「自分は意識高い“系”だから」と言ってるも同然、
“系”が付くだけで意味が180度変わるのは何故なんだろうか…(苦笑)
痛いガンタムオタクが宇宙に行ったこともないのに、
『ニュータイプ』を自称しているようなもの…

安田さんはいずれ会見をするそうですが、個人的には無理にしなくても良いかなと思います。
どこまで行っても賛否両論になるのは間違いありませんから。
政府の救出活動の是非に対する『自己責任』とは別に、
拘束されるまでに至った取材活動に無理がなかったかは必ず追及されるからです。
結果が長期の拘束になってしまったのですから、
取材に無理がなかったとは言えないでしょう。
それでも危険を冒しでまでしなければならない使命感・必要性の是非は、
単なる一視聴者では判断できない部分もあります。

その点で賛否両論が出てしまうことは確実なので、
それなら手記本を執筆して、客観的に見れるようにした方が良いかと思います。


◆プロ野球ネタ ドラフトの偏った指名の弊害
今年は高校生中心のドラフトに偏る球団が多く、
それを高評価された球団もありますが… 個人的には評価できません。
過去にも即戦力が欲しいからと大卒・社会人を大量指名したり、
投手が足りないからと投手ばかりを大量指名したり、
育成の年だからと高校生だけを大量指名した球団もありましたが…ほぼ失敗。
近年でも戦力に余裕のあるソフトバンクが高校生中心のドラフトを展開しましたが、
2年目の小澤投手が戦力外で育成に格下げになったりと、
現時点で成功しているとは言えません(評価はまだ2~3年後でしょうが)。

理由は明確で、野球は最大10人しか同時出場できず、
1軍登録人数でさえ28人、数に限りがあるからです。
高校生・大学・社会人とそれぞれ違う年代・ポジションならば、
活躍場所や活躍時期が被らずに、プロで活躍することもできますが、
同じ年代でポジションが被ってしまうと、
片方は1軍に上がることなく球界を去ることも珍しくはありません。

毎年ドラフト指名選手が戦力になるのは2~3人程度、
3人で当たり年、4人で奇跡の大当たり年です。
競争社会なので、試合に出れない選手がいても当たり前ですが、
それでもより多くの選手にチャンスを与えるためには、
片寄のないドラフト指名をするのが理想だと思います。

とりわけ、近年は選手の見切りが早まっていますから、
無責任な高校生の大量指名は考えものです。
先のソフトバンク・小澤投手の2年は早すぎますが、
3年間で見切りを付けられるケースも珍しくなくなってきました。
昔ならせめて大学進学程度、4年または5年は待って貰えましたが…
指名人数もそれに伴って増えており、昔は4人程度で終わる球団もありましたが、
今年は少なくて6人、育成を合わせれば10人を超える球団も珍しくありません。

それだけ多くの選手にチャンスがある一方、見切られるのも早いわけです。
今の時代に広島・西武で活躍した赤ゴジラこと嶋重宣のように、
10年後に突如として開花するのは難しい環境かと…
高校生を積極的に指名するのも構いませんが、
その分だけ辛抱強く育成することを各球団に求めたいです。

そういう意味では広島や日ハムはあまり心配してませんが…ねぇ?


◆ライオンズネタ オリックス・中島宏之選手が自由契約か?
どうでもいいけど、名前を「裕之」に戻してくれないかなぁ…
自分の中で「宏之」は元ロッテの小林宏之なんですよね…

果たして金額面の不満だけなのか?と疑問が残ります。
2億円減でも1億円を超えるわけでしょ?
自由契約になったとしても、それ以上の金額を出す球団があると思えません。
ベテランの三塁・一塁手の需要がないのは、昨年の村田修一氏を見ても分かる通り。
何よりも本当に金額面の不満だけで、
自身の実力的に問題がないと思っているのならば、FA宣言するはず。
そうではなく、自由契約になるとするのならば、
むしろ金額面以外の問題が大きいと言えます。

考えられるのは、やはり「起用法」ですかね。
オリックスでは、結局、小谷野選手との併用という形となり、
思うように試合に出れていなかったという印象があります。
このまま残留して外様として微妙な起用法をされるよりも、
新天地を探してレギュラーを奪取するという気持ちが強いのかもしれません。

年俸が高すぎた面もありますが、それは明らかにオリックス球団の失敗でしょう。
古巣のライオンズが獲得できなかった時は、
ファンとして寂しい気持ちになりましたが、
ライオンズは中島選手にショートを守らせるのは無理と分かっていたため、
それ相応の金額しか提示しなかったそうです。
結局、オリックスはショートでの金額を出した上に、
FA獲得した小谷野選手と被ってしまい、よく分からん起用法になったという…
オリックスの調査不足を露呈してしまった形でした。

ファンとしては、松井稼頭央選手が戻ってきて花道を飾ったように、
ライオンズに戻ってきて2000本安打達成を見届けたい気持ちがあります。
サードやDHで起用すると、中村剛也選手と被ってしまうのですが、
そこはレフトの栗山選手を加えて、3人をサイクルして回すようにすれば。
1人は代打待機で、1人が守備、1人がDHといった形で。

もう栗山・中村選手ぐらいになると、引き際を決めるのは球団ではなく、
選手自身だと思うので、やれるだけ現役でやって構わないと思います。
もっとも、それは現役の保障だけであって、
試合に出るのは当然競争、若手との競争に勝てないようでは、
ベンチや2軍再調整も致し方なしです。それがプロ。
若手はベテランに勝つために努力し、
ベテランは若手を刺激にもう一花咲かせる、
そういう好循環があれば、ベテラン選手といえどもチームにプラスになります。

それは今年の松井稼頭央選手でも感じられたことでしょうし、
是非ともライオンズには獲得の健闘をしてもらいたいですね。


◆ライオンズネタ ドラフト後に自由契約~高橋朋巳投手も~
ドラフトで大量指名したので、追加の戦力外があるとは思ってましたが…
最初に育成上りの藤沢選手が解雇、
続いてオフに手術したばかりの与座投手と高橋朋巳投手までもが…
ファンの間では育成契約にするのでは?という憶測もありますが、
「今後は未定」というのは引っかかりを覚えます…

与座投手は大卒とはいえ1年目ですからねぇ…
投げられないことを理由に解雇というのは薄情な気がしてしまいます。
当然、与座投手が手術することは球団も承知していたわけで、
それを手術で投げられないことを理由に解雇するのは矛盾してるでしょうに。
解雇されると分かっていて手術を受ける投手はいないと思います…
育成契約に切り替えるというのなら、まだ納得できる面もありますが…
それならそれで報道されても良いはずですし、
「1年で解雇」という球団イメージが悪化するような暴挙はしないはず。
ちょっと、どころではなく納得がいきませんねぇ…

高橋朋巳投手は貴重なサウスポーで、必要な戦力だと思うのですが…
今年の1試合目で負った怪我が投手生命を左右するほどの重症なのか、
それとも本人が故障からの復帰に精神的限界を感じているのか…
それならば、任意引退になってもおかしくないですし、
一体全体、どういうつもりなのか、これだけでは分かりません。

もうライオンズファンは日本シリーズどころではない。
組閣も内輪の小規模な入替えで終わっちゃいそうですし…頼むよ、マジで…

2018年10月26日

2018年プロ野球ドラフト会議の総括

一言で言えば、『高校生野手バブル』な年だったと思います。
11球団が高校生を1位指名したのは史上初の出来事でしたし、
外れ1位でも辰巳選手が4球団重複したのも意外でした。
また、吉田投手らが外れ1位単独指名だったのも意外でした。
2位指名以降も高校生野手が積極的に指名された印象で、
西武は伝統的に上位で投手、中位で野手指名の傾向にありましたが、、
3位の時点でめぼしい野手がいないという状況でした。

そうなった理由は幾つかの理由が重なったためだと思われます。
第一に昨年入団した清宮・村上・安田選手らが1軍で一定の結果を残したこと、
第二に巨人の岡本選手が3割30本100打点をマークする主軸に育ったこと、
第三に高校生野手を育てた広島と西武がそれぞれリーグ優勝したこと、が挙げられます。
特に西武は中村剛也・浅村・森友哉選手の大阪桐蔭出身のスラッガーを擁し、
大阪桐蔭の春夏連覇も相まって、評価が高騰した印象を受けます。

もっとも、大阪桐蔭出身だから将来が約束されているわけでもなく、
西武勢以外では日ハム・中田選手、中日・平田選手、阪神解雇の西岡選手ぐらい
岡本選手を一流にするのもそう簡単な道ではありませんでしたから、
各球団が高校生野手という金の卵をどう孵化させるのかは大きな課題です。

日ハムが外れ1位で甲子園準優勝投手の金足農・吉田投手を指名し、
2位で昨年甲子園優勝メンバーの花咲徳栄・野村選手、
4位で横浜高校の万波選手、5位で甲子園優勝投手の大阪桐蔭・根尾投手など、
甲子園を沸かせたスター選手を指名して評価されていますが、
ドライに言えば、毎年ドラフト選手で活躍するのは多くて3人まで、
4人活躍したら奇跡とさえ言えます。
半分以上の選手が1軍の舞台で活躍することなくチームを去るわけですから、
高校生のみに偏った指名をするのも考えものです。

ちょっと今年は「高校生野手」を育てるという意識に過熱した感があります。
即戦力投手が少ない⇒高校生野手にしよう⇒外れたら、同タイプの大学生野手、
と最初の出発点から少しずつズレていったように見えるわけです。
その中で、ドラフト1位で日体大・松本航投手を単独指名した西武は、
比較的冷静に独自路線を貫いたように見えてしまいます。

来年は各球団ともに、もう少しバランスの取れた指名をして欲しいです。
結果的に世代をズラすことで、多くの選手が活躍できるチャンスが生まれるわけですからね。
西武の中村剛也選手と栗山選手の同い年の同期が長年レギュラーで活躍する方が稀なんです。


◆埼玉西武ライオンズのドラフト
1位 松本航   日体大   右投手 先発型
2位 渡辺勇太朗 浦和学   右投手 先発型
3位 山野辺翔  三菱自岡崎 二塁手 俊足巧打型
4位 粟津凱士  東日本国際 右投手 万能型
5位 牧野翔矢  遊学館高  捕手  強肩型
6位 森脇亮介  セガサミー 右投手 中継型
7位 佐藤龍世  富士大   三塁手 巧打型
育成 東野葵   日本経大  左投手
育成 大窪士夢  北海高   右投手
育成 中熊大智  徳山大   捕手

ライオンズファンからすれば、満足度の高いドラフトだったことは間違いないでしょう。
課題の投手陣に、松本航投手と渡辺勇太朗投手という先発候補2人が加わり、
即戦力のリリーバーとして粟津投手と森脇投手の2人が加わりました。
もう一つの課題であった左腕は、育成の東野投手だけだったのが残念ですが、
今年は左の候補が少なかったこともあるので、致し方ない面もあります…
昨年のドラフト1位の斉藤大将投手が一皮剥けてくれないと困りますなぁ…

一方の野手に目を向けてみると、多少不満が残るところです。
源田選手のバックアップという辻監督の期待とは裏腹に、
FA権を持っている浅村選手のセカンドと、
ベテランの中村剛也選手のサードを獲得する形となってしまいました。
ただ、万が一にも浅村選手が出ていったとしても、
セカンドには外崎選手が回るでしょうし、そういう意味ではレギュラーの壁は厚い。
今の内野陣でレギュラーを狙えそうなのは若い強打のサードのみ、
それ以外は1軍で活躍の場を得ることさえ難しいのが現状です。
代走や守備固め、どこでも守れるユーティリティさなど、
自分の武器をアピールし、石に齧りついてでも1軍で生き残る気持ちが重要です。
辻監督もアマ時代は4番サードの主力選手ながらも、
プロでは1番セカンドの職人肌の選手として黄金時代を生き抜いただけに、
どうやって1軍に残るかを各自が考え、実践していって欲しいように思います。
そんなこんなで、チームとしては若い右の強打者が獲得できなかったのは残念ですが、
最初に書いたように、高校生野手の価値が高騰した面があるので、致し方なしか…

総じてみれば、投手を中心に指名する独自路線を貫きつつも、
捕手と内野手という補強ポイントを押さえた指名ができたことは高評価。
何よりも松本航投手と渡辺勇太朗投手のエース候補2枚を取れたのは大きいです。
気分的には、多和田投手と今井投手が増えたようなもの、
一気に2倍ですから格別な嬉しさです!
来年は高校生投手の当たり年ですし、もう1枚加えれば、
将来的に投手王国を作れる可能性が出てくるように思えます。


◆来期以降の先発投手陣
菊池雄星投手のメジャー行きはほぼ確実でしょう。
他の投手にプラスアルファがないので、数字以外の面は全く惜しくない…

実績的にエースは多和田投手になるでしょうが、成長著しい今井投手にも期待。
そこにルーキーの松本航投手が加わる形。、
大学通算30勝300奪三振の実戦型ですから、
1年間ローテを守れれば数字も自然とついてくるタイプと見ています。
高校生の渡辺勇太朗投手は190センチと大柄ながらも、
フォームは大谷投手をお手本に理想的な形をしているだけに、
1年間じっくりと鍛えれば、2年目以降は活躍を期待できると見ています。

左の榎田投手もローテ確定ですから、先発4枠はほぼ内定済み。、
1枠は外国人投手(郭投手? カスティーヨ投手? 新外国人投手?)として、
残る1枠をベテランの十亀投手、
若手の伊藤翔投手と相内投手、左では斉藤大将投手らが争う形でしょうか。
おそらく来年も1位指名は投手でしょうし、
ドラフト2位の渡辺勇太朗投手の成長も期待されるだけに、
若手といえども来年はアピールのラストチャンスになるかもしれません。

(先発)多和田・今井・榎田、松本航、外国人投手
(候補)十亀、伊藤翔、相内、渡辺勇太朗、斉藤大将


◆来期以降のリリーフ投手陣
ドラフトで先発候補を2人補強したこともあって、
伸び悩んでいる高橋光成投手をリリーフに回すべきだと考えます。
良い時は完璧に抑えるんだけど、四球連発で崩れだすと止まらない悪癖、
コントロールを気にし過ぎて投げている感じがあるので、
楽天・松井投手のように、リリーフで全力で行く方が向いているかと。

今年抑えのヒース投手は8回を投げていた時が一番安定していたので、
できれば抑えを増田投手と高橋光成投手が争う形が理想。
奪三振率の高いマーティン投手を7回のセットアッパーに回せれば盤石。

あとは個々がどれだけ成長できるか。
1軍で経験を積んだ平井・野田・小川・松本直晃投手の成長と、
粟津・森脇投手の新戦力の台頭、
故障に泣かされた高橋朋巳投手と大石投手の復活に期待します。
そして中塚投手。
ストレートの速さと威力はピカ一だけに、決め球と制球力があれば…
高橋光成投手と中塚投手が大成すれば、
もう弱投リリーフとは言われないんですけどね、それだけの力があるんですから。

(右中継)平井・マーティン・松本直晃、粟津・森脇、大石
(左中継)野田・小川、高橋朋巳
(8回) ヒース、中塚
(抑え) 増田、高橋光成

戦力的に不足しているのは、ドラフトで補強できなかった左投手。
ヤクルトを戦力外になった成瀬投手と久古投手の現状はどうなんでしょうか?
左の先発と左のリリーバーという補強ポイントだけに、
戦力として見込めそうなら是非とも獲得して欲しいです。


◆来期以降の野手陣
なにはともあれ、FA権を獲得した浅村選手の残留です。
来年優勝・日本一を成し遂げるためには、浅村選手が必要不可欠。
CS敗退の悔しさを晴らすためにも、来シーズンの優勝を約束し、
勝てるチームを構築していって欲しいと思います。

万が一、流出となった場合は、外崎選手が3番セカンド。
能力的には十分こなせそうですが、やはり精神的主柱として浅村選手が必要です。

レギュラー陣はほぼ確定済み。
未確定なのがレフトとサード。
レフトは金子侑司選手が最有力ですが、ベテランの栗山選手も健在。
若手の俊足巧打の鈴木将平選手、長打力のある愛人選手も来季は勝負の年です。

サードは中村剛也選手の負担を減らすためにも、DHをメインにしたい所。
外野に回っている外崎選手がサードに回るのか、
それとも今季プロ初本塁打を放った山田・金子一選手ら若手、
ドラフト指名の山野辺・佐藤選手がアピールするのか、
限られた狭き門にはなりますが、1軍定着を目指して頑張って欲しいです。

1(中)秋山、2(遊)源田、3(二)浅村、4(一)山川、5(捕)森友哉、
6(三)外崎、7(指)中村・栗山・メヒア、8(右)愛人・鈴木将平、9(左)金子侑司

2018年10月25日

プロ野球ドラフト会議

今年は高校生野手に人気が集中し、
大阪桐蔭・根尾選手に4球団が競合して中日が、
大阪桐蔭・藤原選手に3球団が競合してロッテが、
報徳学園・小園選手に4球団が競合して広島が、それぞれ交渉権を獲得しました。
唯一、大学生投手を指名した西武が日体大・松本投手を一本釣りした形です。
指名全体を見ても、今年は高校生の指名が多く、
例年よりも即戦力重視ではなく素材重視の指名になったように思えます。

現時点でドラフトの成功・失敗を語るのもアレですが、
西武・ロッテ・中日の3球団はバランス良く指名できたと見ています。
西武は単独1位で日体大・松本投手と4位で東日本国際大・栗津投手と即戦力を補強しつつ
2位で高校生投手では吉田投手と双璧の浦和学院・渡辺投手を指名しました。
正直、外れ1位で消えると思ったんですがねぇ…意外。
他にも内野手・捕手とポイント抑えた指名が目立ちました。

大阪桐蔭の根尾選手の交渉権を獲得した中日は、
2位で素材型ながらも評価の高かった東洋大・梅津投手を指名し、
5位で関東屈指の高校生左腕の山梨学院・垣越投手を、
4位で高校生トップクラスの捕手である関東第一・石橋選手を指名、
バッテリーを重点的に強化することにも成功しました。

同じく大阪桐蔭の藤原選手の交渉権を獲得した中日は、
2位に即戦力候補の日体大・東妻投手を獲得し、
4位で右のスラッガー候補の明桜・山口選手を獲得。
昨年の安田選手も今年の藤原選手も左打者だけに、
右の大砲候補を獲得できたのは大きいと思います。
他にも内外野バランスよく指名しており、良い指名だったように思えます。

他には、くじを外しつつも、東洋大の2人の投手を確保できた、
ソフトバンクと横浜は全体的に上手くまとめたように見えます。
高校生中心の指名に偏ったものの、広島と日ハムは育成能力が高いだけに、
数年後には良いドラフトだったということになる可能性を秘めています。
同じように高校生中心の指名になった巨人は、どういうつもりなのか…
清武代表時代の『育成の巨人』に戻ろうとしているのか、それとも…

ライオンズのドラフトに関しては、また後日語るということで。
とりあえず現時点では左投手の指名が少々物足りなかったものの、
それ以外は文句なしだったので、95点ぐらいの久々の会心ドラフトという印象です。


◆ニュースネタ ジャーナリストの安田純平氏が解放
まずは無事に解放されて良かったです。
正直、日本政府がどれだけ真剣に取り組んでいるのか怪しかった面もあるだけに、
最悪の結末に至らず、無事に解放されたのは安堵しています。
日本に帰国したら、監禁生活やテロリストの実態など、
自己責任批判に負けることなく、国民に伝えていただきたいですね。

ただ、今回の解放は日本政府の意図する所ではなかったようにも思えます。
むしろ、仲介に入っていたカタールとトルコが積極的に動き、
日本に恩を売るような形(日本政府からすれば親切の押し売り)にも見えます。
身代金を支払ったのは日本政府ではなく、カタール政府だったというのも妙に納得。
これはトルコとカタールが日本に政治を仕掛けてきたと見た方が良いでしょう。

それもこれも、やはり「今現在」というタイミング。
カタールは2017年にサウジアラビア等のイスラム諸国に国交を断絶されて、
国際的イメージが低下しているのも事実。
人質解放に貢献することで、国際社会にメッセージを発信してると見ることができます。
トルコはサウジアラビア人の記者大使館殺害事件を巡り、
どこまでサウジアラビアと対峙していくつもりなのか分かりませんが、
一時は関係悪化もあったアメリカの支持を取り付けることに成功し、
日本もできれば味方に加えたいという思惑もあるように思えます。

両国ともに、以前よりも国際的イメージが低下していただけに、
今回の解放事件をきっかけに、日本を始めとする先進国へのイメージ回復を図りたいのでしょう。
とりわけ日本に対しては、肩代わりした身代金を払えとは言わないでしょうが、
カタールとトルコに対する投資を催促するぐらいのことは当然あるでしょう。

日本がカタールとトルコに投げられた外交カードにどう応えるのか。
ある意味で、安倍総理の本当の外交力が試されます。

カタール・トルコの動きに関して、同様の見解があったのでリンク。
こちら
対サウジ問題が全く影響を与えなかったとは言えない気もします。
まぁ、トルコに関しては、交渉がかなり以前から行われたこともあって、時期的な偶然でしょうが。


◆ニュースネタ ジャーナリズムと自己責任論の問題
まず、政府が『自己責任』論を掲げるのは筋違いなのは、毎度言っていること。
政治は自己責任ではどうにもならない問題を解決するのであって、
自己責任で全て解決しろというならば政治は不要ということになる。
つまりは、政府が自己責任論を掲げるのは自身の自己否定に他ならないわけで、
それを言うなら徹底的に小さな政府にしなければならない=国会議員と官僚はクビ、になる。

国民の立場から自己責任を追及する声は当然挙がると思われますが、
我々は日頃からジャーナリストの取材の成果の恩恵を受けて、
情報化社会を生きているだけに、危険だから行くなというのも変な話。
誰かが伝えなければ伝わらないわけで、
危険だから行かないではジャーナリズムは成立しません。

最近の災害報道で問題になっているのは、視聴者提供映像の乱用です。
自分達は直接取材に行かず、上空からヘリで撮影した映像を使うだけ、
災害映像は専ら視聴者映像に頼るという姿勢は、ジャーナリズムとしていかがなものか…
もし、被災者の誰も映像を提供しなかったら、どうなるのか?
被災地で誰も伝える人がいなかったら、誰も知らないままにやり過ごすのか?
被災地で何が起こってるか知りたいから、
救援が欲しければ被災地の映像を寄越せと被災者に催促するというのか?
危険を恐れていてはジャーナリズムは成立しません。

被災地は一応災害が『終わった後』だからまだマシな方で、
原発事故による放射能汚染地域や戦場ではそうはいきません。
常に危険が続いている場合であっても、誰かが伝えなければ我々は知り得ない。
原発事故を起こした東電で実際に作業している人がいるからこそ、
その後の状況が伝わってくるわけで、
誰もが怖がって触らぬ神に祟りなしと放置していれば、何も伝わってこない。
漠然とした放射能の恐怖に怯え続けるだけになってしまいます。

情報化社会の中で生きている私達は彼らに感謝こそすれ、
非難の言葉を浴びせる資格など持っていないと思うわけです。

◆ニュースネタ 沢田研二のドタキャン騒動
つまりは、そういうことだと思います。
間違いなく一番悪いのはイベンター。
ただ、お客さんに何の落ち度もないので、ドタキャンで批判されるのは当然のこと。
どちらもお客さんのことを考えてなかった、ということです。

契約上の問題があるなら、後で訴訟するなり、
イベント会社を変えるなりすれば良かったことで、
前売りの売れ行きを確認していなかった沢田側にも問題はあるでしょうに。
それを当日になってキャンセルするというのは、やはり不手際があったとしか言えない。

むしろ、中止するのであれば、その後の公演の方だったはず。
そのイベント会社が埼玉県内の公演だけを取り扱っていたというなら話は別ですが…
当日ドタキャンしておいて、イベント会社を変えないというのも変な気がします。

2018年10月23日

モヤモヤした気分

クライマックスシリーズの敗退から気持ちが抜け出せない…
時間が経って多少なりとも頭が整理できた面はありますが、
悔しい気持ちは変わらないわけで、モヤっとした気分は晴れません。
日本シリーズが始まると、またモヤっとした気分になるんだろうな…


◆プロ野球ネタ 西武とソフトバンクの力の差
ソフトバンクだけでなく、日ハムもそうなんですが、
実践の中で若い投手を育てるのが上手いなぁ、と。
シーズンの早い段階から計画的に若い投手を実践の中で育てている感はありました。

もっとも、ライオンズも若い投手(シンデレラ候補)を育てていなかったわけではなく、
今井投手は高卒2年目ですし、最多勝の多和田投手だって大卒3年目、
リリーフでも平井投手が社会人2年目、野田投手が社会人3年目、
そういう意味では、誰もがシンデレラになり得たわけです。
仮に今井投手が結果を残していたら、大騒ぎだったでしょうに。
ライオンズに若手を登用する準備がなかったわけではありません。

問題はむしろ逆。
若手に頼らざるを得なかった投手陣の陣容に問題があります。
だって他にいないんですもん。
ソフトバンクは高橋投手や大竹投手が投げなくても、武田投手や石川投手がいる。
ライオンズは他に誰がいるのよ?
せいぜい独立リーグ出身のルーキー伊藤投手だけでした。

ライオンズの若手投手は若手であって若手ではない。
すぐに主力扱いせざるを得ない、その層の薄さが問題なんです。
野手はFA等で戦力流出しても、新陳代謝を繰り返して強化できました。
一方で投手は戦力を補え切れず、どんどん層が薄くなっていきました…
それでも今年はトレードで獲得した榎田投手と小川投手、
途中入団のヒース投手とマーティン投手が活躍してくれたから、優勝できたんです。
これが外国人投手の外れ年だったら、Aクラスになれたかも怪しい。
その層の薄さが問題なんですよ。

十亀投手が打たれても、交代する要員がそもそもいない。
確かに郭投手はもっと早めに登録して第二先発として用意すべきでしたが、
せいぜい取り得た選択肢はそれぐらい。
ソフトバンクと違って取れる選択肢がほとんどありませんでした。
その投手層の薄さが問題なんです。

幸いにも今のライオンズ打線には点を取り返す力はあるので、
榎田投手と小川投手のように打たせて取るタイプをトレードで獲得しながら、
ドラフトでは今井投手のように力強い球を投げられる本格派を揃え、
投手陣の層を厚くいってもらいたいと思います。


◆ライオンズネタ 菊地雄星のポスティングメジャー容認へ
それが球団の既定路線とはいえ、悔し過ぎるCS敗退直後に、
球団社長がそういうコメントを出しちゃうのは、少々無神経すぎますなぁ…
リーグ優勝しただけで満足、お客さんも入ったから十分的なお役所気質が見え見え。
これで満足してしまうようなら、さっさと球団を身売りした方がマシです。
せめて試合直後ぐらいは「来季こそ勝つ!」という気持ちを見せて欲しかったです。
そういう意味では辻監督の涙が唯一のファンの慰みでしたよ、本当に。

さてさて、その菊池雄星投手ですが…
マメの影響で第6戦までもつれていたとしても、登板できなかったそうで…
シーズン中も何度となくマメの影響で降板してますし、そういう体質なんですかねぇ…
とはいえ、それを大事なポストシーズンでやってしまうとは、
自己管理に問題がると言われても仕方ないように思えます。
せめて登板できないまでも、ベンチ入りしてブルペンで投球練習とかしてれば、
苦しいムードも変わったと思うのですが…
その存在感は楽天時代の田中投手に遠く及ばず。
昨年の菊池投手ならまだしも、今年は簡単に先制点を与えることが多かっただけに、
ライオンズ以外の打線では二桁勝利を挙げられたかどうかも極めて怪しい…

そういう投手でも高いお金で買ってくれるメジャー球団があるのならば、
ポスティングで契約金・年俸の20%を貰った方が得かもしれません。
年俸分ぐらいは貰えるといいのですが… どうでしょうねぇ…
現状では中4日に耐えられるとは思えませんし、
1年間ローテを外れなかったのも去年だけ、故障がちなのも気がかり。
大谷投手の活躍で日本人選手の評価自体は上がっているのでしょうが、
一方で投手の故障リスクも気になっているでしょうから… 大丈夫なのかなぁと。
高校時代からの夢を叶えたということで、
菊池投手自身が変わってくれれば良いのですが。

日本では、結局、五輪やWBCなどの国際大会経験に縁がなく、
絶対的エースとまではならなかっただけに、
せめて海の向こうで成長してくれることを期待したいです。

ライオンズとしては、戦力的に二桁勝利投手がいなくなるのは痛いものの、
涌井投手や岸投手と異なり、チームに数字以上の影響を与えている雰囲気もないので、
引き取り手があるうちに出した方が良い感じもしちゃいますね…
勿論、残ってくれるなら、それに越したことはないわけですが…


◆ライオンズネタ 来季へ向けての動き
まず、首脳陣は辻監督が当然の来季続投、
橋上ヘッドコーチが任期満了で退団、
2軍監督に引退した松井稼頭央氏、2軍打撃コーチにOBの平尾氏を検討、
1軍打撃コーチの嶋コーチを2軍に配置転換という話が出ています。

橋上ヘッドは西武入団前は巨人・楽天といずれも貧打の責任を取る形で退団してただけに、
その手腕に疑問符もありましたが、結果的に最高の形で終われましたね。
実際のところはどうだったのか分かりませんが、本人的にも箔が付いたでしょうし、
チームとしても打撃コーチとスコアラーにその方法が伝わっているのならば、
橋上遺産を今後も利用していけるはずです。お疲れ様でした。

打撃コーチの配置転換は、次期監督と期待される松井稼頭央シフトでしょうか。
嶋コーチは育成の方が向いていると思いますし、良いんじゃないでしょうか。
となると、1軍打撃コーチが阿部真宏氏のみになるので、
2軍の高木浩之コーチをヘッド格として上げるのでしょうか。こちらは続報待ち。
あとは投手コーチですよねぇ…
土肥コーチも西口コーチも頑張ってるとは思うのですが、いかんせん結果なので…
OBに拘らず実績ある投手コーチに来てもらいたい所なのですが…
辻監督か渡辺久信GMの人脈で何とかならないものでしょうか…


次に、FA取得選手では、炭谷選手と浅村選手の動向が注目を浴びてるようで。
炭谷選手はチーム愛を感じますが、出場機会がほぼないですからねぇ…
今年は事実上の菊池雄星専属捕手でしたから、来季はどうなることか…
森友哉選手の捕手としての出場がさらに増え、
2番手捕手も岡田選手の方が首脳陣の評価高くなってますし、難しいかなぁと。
日ハム的FA、追われるような形で飛び出さざるを得ない感じもすましが、
問題は取る球団があるのかどうか…
名前の挙がっている巨人や楽天はなぁ…
何で小林選手じゃダメなのか、嶋選手じゃダメなのかが分かりづらい。
中日も昨年に大野選手を取って成功したとは言い難いですし、
FA移籍し辛い状況になっているのは気になります。
流出已む無し。

浅村選手はCS突破・日本一になっていれば、
一区切りとして新天地を目指した可能性もありますが…
CS敗退をキャプテンとして一番悔しく感じたことがどう出るか。
球団が来年本気で優勝を狙いに行く姿勢を見せれば、FA宣言せずの残留と予想します。
他球団の評価を聞きたいということで、FA宣言したとしても、残留の芽はあると思うので、
例え菊池雄星投手のポスティング資金を使ったとしても、全力で引き留めて欲しいです。

万が一、FA移籍するとしても、競争意識の強い球団は性格的に不向き。
競争心を煽って成長するタイプではなく、役割を与えることで成功するタイプ。
1番打者の役割を与えれば、1番の成績に。
3番打者なら3番打者の成績、4番打者なら4番打者の成績に、
少し調子が悪いと言って、6番・7番と下位に下げてもその程度の成績しか残せない。
信頼して任せるのが一番という選手なので、巨人・阪神・ソフトバンクでの活躍は怪しい…
まだ可能性があるのは楽天やオリックスの方じゃないですかねぇ…
それなら西武残留でも良いような気もしますが。


◆ライオンズネタ ドラフト1位は誰?
たぶん金足農・吉田輝星投手じゃないでしょうか。
ここに来て他球団が露骨に吉田投手を避けて、根尾選手に走ってるのも気がかり。
今のライオンズのスカウト陣では東北担当の水沢スカウトが最も古株で、
近年も八戸学院大出身の秋山選手や、
富士大出身の多和田・山川・外崎選手らを獲得してます。
スカウト会議で迷ったら、水沢スカウトの意見が通るんじゃないですかねぇ…

東北地区では、八戸学院大・高橋優貴投手と、
富士大・鈴木翔天投手という速球左腕もいますから、
ドラフト2位で高橋投手を、3位以下で鈴木投手を狙う可能性もあるかと。
1位で吉田投手、2位で高橋投手を取れば、
八戸学院大の正村監督の顔も立ちますし、吉田投手も気兼ねなくプロでやれるでしょう。
補強ポイントにも合致してますし、一番腑に落ちる指名。

野手では秋田での吉田投手のライバル明桜・山口航輝選手、
地元枠で花咲徳栄の野村佑希選手が指名候補でしょうか。
先輩の西川選手と共に研鑽を積んでくれればと願います。

2018年10月21日

『優勝』って何だろうか…

本拠地最終戦でソフトバンクを相手に優勝を決められず、
札幌に乗り込むもソフトバンクが負けて優勝が決まった上に、試合自体は敗戦。
しかも、その夜は本土に台風上陸でてんやわんや。夜のビールかけを見てる余裕もなし…
いつもなら優勝した翌日はスポーツ新聞を買い込むものの、
今回ばかりは台風明けということもあって先延ばし、
クライマックスシリーズ後でいいやと思っていたら…そんな新聞、存在しませんでした(泣)

そんなわけで、プロ野球パリーグのクライマックスシリーズは、
1勝3敗で優勝した埼玉西武ライオンズが敗退、『優勝』が吹き飛ぶ惨敗でした。
1戦目がエースの菊地雄星を立てて4-10の大敗(自責6)、
2戦目は多和田投手と栗山選手の活躍で13-5と勝利したものの、
3戦目に榎田投手が粘り切れず、リリーフも投壊して4-15の大敗、
4戦目もワンサイドゲームとなって2-8で敗戦、
5戦目はウルフ投手が粘って接戦になったものの、5-6で一歩及ばず。
どちらが優勝チームか分からない試合展開になってしまいました。

打線があと一本出なかった面はあるものの、
『逆シリーズ男』と呼ばれるほどにドツボにはまった選手はおらず、
普通の短期決戦のように、重圧に押しつぶされたという展開ではなかっただけに、
敗因を挙げるとするならば、やっぱりピッチャー陣でしょう。
とりわけ先発投手。
エースの菊池雄星投手を始め、二桁勝利を挙げた榎田投手、
今井投手は内容は良かったものの、肝心な所で一発に沈むし。
リリーフに回った十亀投手も超苦手の松田選手抜きでも結果を残せず、
本来ならば、手薄なリリーフ陣を実績のある先発陣で補いたい所でしたが、
そういう展開に全くなりませんでした。
一方のソフトバンクはリリーフに回した武田・石川投手らが結果を残したことで、
中4日で先発陣を回したとしても、継投で勝つには十分余裕がありました。
先発陣が全く機能しなかったことで、先発投手をリリーフに回せなかった西武、
先発陣がフル回転しながらも、リリーフを厚くすることができたソフトバンク、
手持ちの駒の差が大きかったように思えます。

まぁ、やっぱり初戦の菊池雄星投手の投球がシリーズの流れを決めちゃいましたね。
本人もエースとしては物足りなく思ってるでしょうが、やはり『エース(笑)』でしかない。
簡単に先制点を挙げてしまう、味方の援護を簡単に吐き出してしまう、
そういう所が『エース(笑)』、全くエースらしくありません。
勝てる試合を確実に勝つという意味では、まだ多和田投手の方がマシ(浮き沈み激しいけど)。
リーグ優勝した時はポスティングメジャーは決定的でしたが…
正直、この結果で送り出せるわけがない。入札あっても1000円ぐらいじゃねぇの?(苦笑)
あまりに悔し過ぎる敗退、不完全燃焼でシーズンが終わってしまっただけに、
もう一度来年優勝、そして日本一を成し遂げて貰いたいです。

ライオンズファンとしては非常に残念な結果に終わってしまいましたが、
勝者となったソフトバンクも、ダイエー時代の2004年に西武、
ソフトバンク元年の2005年にロッテにプレーオフで敗退するという悔しさを乗り越えて、
今の常勝チームが築かれています。
ライオンズもこの悔しさを忘れずに、数年に1回優勝できれば良いという甘さは捨て去り、
戦力流出で毎年悩まされて選手層を損なうような体制は改め、
毎年優勝争いができる常勝チームへと切り替えていって欲しいです。
今の野手陣にはそれだけの価値があるわけですし、戦力流出を留め、
投手陣を整備することで本当の意味で『強いチーム』、
『優勝』の二文字に値するチームを作り上げて欲しいです。
残念ながら、今年のライオンズには『優勝』という二文字は合わなかったということです。
その現実を旨に、今年のオフ、来シーズンこそは絶対優勝、日本一を成し遂げて貰いたいです。

◆ニュースネタ 入管法改正案 外国人労働力の大幅緩和、でも『移民』ではない?
他の記事 こちら

安倍政権は外から何を持ち込むつもりなんでしょうか?
欲しいのは『労働力』?
リーマンショック時に外国人労働者の首を大量に切って帰国させた過去をお忘れか?
今後、経済が不況になった時、外国人労働者を雇用の調整弁にするつもりなのか。
それで本当に外国人労働者が本国へ帰ってくれるんですか?
帰国前提の留学生や実習生とは全く話が違います。
生活実態が日本にあるということは、当然に家族を設けるわけで、帰国できるわけないよね?

欲しいのは『物言わぬ労働者』?
安倍総理を始め、自民党議員の大半が外国人地方参政権に反対だと記憶していますが、
10人に1人が外国人労働者の昨今、それが5人に1人、3人に1人、2人に1人と、
数を増やしていったとしても、彼らの政治的意見を聞かなくても良いのでしょうか?
解雇されて帰国できない外国人労働者のために、どれだけの雇用保険を支払うのか、
生活ができなければ生活保護を出すのかどうか、ちゃんと議論をしているのでしょうか?
彼らはロボットではないのです。病気もするかもしれない。
外国人を含めた皆保険が成立できるの?

労働者はロボットじゃないんですよ。
外国人労働者は奴隷じゃないんですよ。
日本人と同じ一人の人間です。
彼らの待遇をどう扱っていくのかの議論を抜きにして、この問題は語れません。
安倍政権の期待する『都合の良い働き手』なんてものは存在しません。
存在しないものをどうやって入れるの?

将来的には2世・3世の問題も出てくるでしょう。
日本はアメリカの属地主義とは違い、属人主義で国籍を決めますので、
父母のどちらかが日本人でなければ、国籍を貰えないことになります。
そうなってくると切羽つまった外国人労働者が、
偽装結婚によって国籍を確保しようとするケースが必ず出てくるでしょう。

はっきり言って、今の日本は国籍法を始め、外国人に優しい社会システムになっていません。
そういう状況で大量の外国人労働者を連れてくるということは、
彼らをロボットが普及するまでの代替、奴隷扱いにするも同然です。
外国人地方参政権を含め熟慮した末の結末ならまだしも… あまりにも安易すぎます。


日本の企業は働き手を探す前に、働き方を改めるべき。
何で介護・建設・食品関係の接客業が日本人に避けられるのか? そこが根本的な問題です。
封建型の絶対的縦社会や、滅私奉公な仕事一筋、お客様は神様です的な過剰接客、
もはやそういうやり方を労働者に強いる時代は終わったんです。
多くの人々が高校・大学へ行って学を付け、情報化社会で仕事の比較も容易になれば、
今まで通用してきたブラックな働き方を強いることができなくなるのは当たり前のこと、
労務管理を疎かにしてきた業界が労働者に忌避されるのは当たり前です。
外国人を働かせて一時的に凌げたとしても、いずれ外国人の間で情報が広がり、
そういう業種が避けられるだけでなく、
日本そのものが外国人に優しくない『ブラック日本』の認識が広がるだけですよ。
仕事は労働基準法が最低条件で、互いの労働契約に則って行う、
そういう当たり前のことが徹底されない限り、働き手不足は絶対に解消しません。

日本のブラック働き方によって日本人が疲弊し、若者が飽き飽きし、
次は外国人の希望を奪い去る、
そんな未来しか私には見えてきません。
いい加減、搾取型の労働慣行を直せと言いたい。話はそれからです。

2018年10月10日

脳死≒”ほぼ”死んでいる

ACジャパンの日本臓器移植ネットワークの宣伝は問題があると思います。
こちら

>>「私も、ちゃんと意思表示・・・」
>>
>>「・・・って、すんのかと思ったら、せーへんのかいッ!
  すんのかと思ったら、せーへんのかいッ!
  すんのかい、せんのかい、すんのかい・・・※refrain→f.out」

>>(短縮CMではカット)
「ナレーション イエスでも、ノーでもいい。あなたの意思が誰かの生きる希望に。」
>>(短縮CMでは一部カット)「(意思表示)すんのかぁ~~~い!」


ラジオCMだと一番重要なナレーション部分と最後の「意思表示」が消されてます。
つまり、最初の「すんのかと思ったら、せーへんのかいッ!」が一方的に強調され、
最後の「すんのかぁ~~~い!」でさらに強調されてしまうわけで、
臓器提供するという意思表示をした人が正しく、
臓器提供をしないという意思表示をした人がツッコまれる(≒間違っている)意味になります。
これでは個人の選択に任せられた臓器移植法の趣旨に反してしまいます。
半ば臓器提供を強要するかのような印象を与えてしまう、短縮ラジオCMは削除すべきです。


改めて脳死に関して言えば、脳死は人の死だと認められていません。
臓器移植法に基づき、生前に臓器移植の意思表示をした人に限定し、
心停止に代わって脳死を人の死として前倒して認定するに過ぎません。
ですから、脳死状態の患者の救命措置を無理矢理に外せば、当然、殺人罪です。
あくまで臓器提供するか否かは生前の患者の意思に委ねられるわけで、
それを何人も強制することは許されません。
それを強制することは単なる『優性主義』です。

脳死になれば1週間ほどで心停止するそうですが、
中には1年以上、子どもの場合は20年以上心機能が動き続けた症例も報告されており、
現状で脳死が人の死であると断定することは難しいと言わざるを得ません。
脳死は”ほぼ”死んでいる状態でしかなく、
その”ほぼ”を外すか否かは個人の価値判断次第と言えましょう。

日本の宗教的なことで言えば、霊魂と肉体は霊糸線で繋がっていて、
48時間経たないと切れないとも言いますが…
死んだことないので、実際はどうなのか何とも言えないところです。
臓器移植以外でも普通に検視解剖とかしてますしねぇ…
そう考えると、事故死や不審死ではなく、病死がいいよね(苦笑)


◆政治ネタ 事実上の日米FTA交渉開始⇒日本譲歩⇒景気ヤバいので消費税先送り
こちら 『TAG』なんて存在しない

こちら 『TAG』だとうが何だろうが、やっぱり日本は譲歩

まぁ、FTAですよね、間違いなく。
『TAG』で検索しても出てくるのは同名の映画だけ。
古賀氏の『最恵国待遇』の指摘は当たっていて、
名前はどうあれ、最終的にはFTAと言わなければ、
アメリカ以外の国々にも同じ待遇をしなければならないわけで、
それでは却って国益を損ないます。
ですから、日本政府が何と言おうと、これは最終的にFTAになっちゃうわけです。

少なくとも、アメリカはFTA交渉だと思っているでしょう。
ロシアとの北方領土問題と一緒で、外交で問題なのは自分がどう思っているのかではなく、
相手が日本のことをどう見ているかです。
アメリカが『TAG』なる新しい協定だと思っていないなら、FTAでしかありません。
おそらく、今回も官僚的な手法で曖昧なままにしたのでしょうけど、
何度も言いますが、
外交において『曖昧なこと』は『相手にとって都合の良い解釈』でしかありません。
それが国際政治というものなんです。
大事なことは絶対に『曖昧』にしてはいけない。これが外交の鉄則です。

既にロシアとの交渉で「やらかした」前科のある官邸外交ですから、
おそらく今回も「やらかした」のでしょう。
これはアメリカ主導のFTA交渉で間違いありません。
日本がいくら『曖昧』にしようとも、アメリカに都合の良い解釈をされて押し切られるだけ、
もうスタート時点で負け戦ですよ、コレ。

もっとも、安倍政権としては、日本の先行き経済がどうなろうと「どうでもいい」のでしょう。
安倍政権は先があるわけではありませんから、その場しのぎの人気取りやってれば良いだけ。
どう足掻いても、早くて来年、遅くともオリンピック後には景気の低迷が叫ばれてますし、
どうせ失速するなら人気取り政策に結び付けてお茶を濁したいぐらいの認識でしかないはず。
体の良い消費税増税の延期理由にでもするつもりでしょう。
これからの日米交渉は「頑張ったけどダメでした」というアリバイ造り以外の意味を持ちません。

結局、安倍政権は売国奴政権なんかね… 北方領土の次は貿易の権益を売り渡すのか。
通貨安政策にケチを付けられて、『アベノミクス』を批判されるよりも、
貿易交渉に応じて譲歩した方が得策だと思ったようです。
どう考えても『アベノミクス』を止めた方が得だと思うんですが、
アベノミクスは失敗だと騒がられて批判にさらされるのが嫌なのでしょう。
とんでもねぇ、政権だと思う。日本の国益よりも自分のメンツの方が大事という…見下げるわ。


◆政治ネタ 北方領土観光ツアーを提言
これも同じ。問題はビザの発給が必要であるか否かの1点。
ビザなし墓参り事業も頓挫しつつあるのに、可能なんですかね?
「日本は北方領土の返還よりも、権益を重視している」と勘違いされなきゃいいんですが。
もう手遅れでしょうけどねぇ…
豊洲市場並みに危ない橋…


◆スポーツネタ 貴ノ岩側が元・日馬富士側を提訴2413万5256円
2000万を超える損害賠償額にも驚かされましたが、
元・日馬富士側の30万⇒50万という賠償額の方が驚きでした。
…謝罪する気・和解する気あったのかね?

貴ノ岩側とすれば、暴力を受けたことによる力士という職業に対する補償を要求するのは当然で、
暴行事件がなかったら得られたであろう『逸失利益』を計算した結果が、
2413万5256円(には弁護士費用1割を含んでるので、そこは確定判決で変動します)
という金額になったのでしょう。

逆に元・日馬富士側とすれば、交通事故等の慰謝料請求を基本に30万、
諸々の諸事情を考慮して50万としたのでしょうが…
つまり、これが意味する所は、元・日馬富士が行った暴行程度では、
貴ノ岩が初場所等を休む必要はなかった、ということです。
貴ノ岩が初場所等を休み、番付が陥落したのは、暴行によるものではなく、
貴ノ岩が勝手に休んだだけ、ということになります。
元・日馬富士側からすれば、「大げさにしやがって…」としか思ってないように思えます。

結局、元・日馬富士側に全く誠意が見られず、これは提訴もやむを得ないなという印象です。
せめて示談交渉に200万程度を申し出ていたのなら、分からなくもないのですが…
30万だと解決しようという意思が見られないと言わざるを得ない。
幕内力士として場所に上がれば、200万ぐらいは軽く稼いじゃうんでしょ?
それではあまりにもあまりにも…
ぶっちゃけ、バレなきゃ殴って怪我させた方が得だということじゃん。
30万なら八百長持ち掛けるよりも安く済むんじゃないですかね(苦笑)
いやー、実に経済的ぃ~(苦笑)
これじゃ本当に殴った者勝ちですよ。
バレなきゃ何をしても良いということになっちゃう。

そしてバレないために一門による秘密保持を強化する相撲協会…
あんなに体が大きい人達なのに、心は狭いというか、
密室でコソコソするのが大好きな人種みたいですねぇ… もうどうでもええわ…


◆プロ野球ネタ 中村紀洋が阪神打線を語る
…みたいな記事がヤフーにあったはずなんだけど… いつのまにか消えてる(w
確か内容は、
「阪神には若手とベテランの競争がない」、
「広島カープと西武ライオンズとでは練習の質が違うのでは?」、
「指導者よりも、学ぼうとする選手の意識が重要」、みたいな感じでしたが。

自分はタイガースの試合を見ないので、何とも言えない所なのですが、
「阪神では若手にも右打ちをさせられる」という指摘は驚きました。
そりゃ打者が育たないわけです。妙に納得。

ライオンズの場合、FAで戦力が出て行ってしまう関係上、
選手層は厚くなく、競争が激しいかと言えば、そうでもありません。
実際に空いたポジションに若手が抜擢されることが多く、
古くは松井稼頭央選手も田辺選手を押し退けたというよりも、我慢しての起用でしたし、
今はオリックスにいる中島選手も松井稼頭央選手の後釜として、
栗山選手と中村剛也選手も外国人選手の不振等でポジションが空いてからのスタート、
浅村選手も秋山選手もレギュラーを奪ったというよりも、
空いているポジションに入れた感じでしたし、
そういう意味では、中村紀洋氏が指摘するような「控えからのレギュラー奪還」は、
あまり起こっていないという印象を受けます。

それでも抜擢された選手が結果を残し、2年目以降も主力として計算できるのは、
やはり若手は思いっきりよくスイングする、ということが徹底されてるからでしょう。
ライオンズの若手に右打ちの指示が出るなんてありえません。
怒られるのは消極的でスイングしなかった時のみ。
積極的に振っていって三振でも怒られることはありません。
その分、主力選手である浅村選手や秋山選手が繋ぎのバッティングをし、
ベテランの栗山選手と中村剛也選手が上手くそれを下支えする、
そういう循環がライオンズ打線にはあります。

若手はがむしゃらに振って結果を残し、主力選手はチームバッティングで流れを作る、
そういう主力選手の姿を見ることで、若手は自発的にチームバッティングをし、
さらに新しい若手が出てきた時にそれを下支えする、
そういう循環が東尾西武の後半辺りからできています。

ライオンズの若手打者が育つというのは、そういう長年の積み重ねがあってこそ、
だということを他球団との比較で改めて感じました。

2018年10月06日

全員野球(≒忖度)内閣(w

いつも思うんですが、『全員野球』って褒め言葉じゃありませんよね?
高校野球では特に特徴がないチームのことを表す時に使われがちで、
4番打者にも送りバント等のサインが出るチーム、
要は選手の判断で動くのではなく、監督の判断を中心に動くチーム、
言い方は悪いですが、選手は歯車でしかなく、代替が効く、
個々の状況判断は必ずしも必要としないチームのことを指します。
『全員野球』という言葉を使うと美談にされがちですが…
実態を考えると、そんな良い野球ではないわけで…
個人的には褒め言葉として受け取ってません。

安倍総理がどういうつもりで『全員野球内閣』と使ったのか知りませんが、
閣僚が自己の判断で動くのではなく、
監督(総理官邸)を忖度して動く内閣という意味なら、ピッタリです(苦笑)
きっと不祥事が起こる度に、
『送りバント』で犠牲になって一人ずつ辞めては、歯車を入れ替えるのでしょう。
本当にどういうつもりで『全員野球』なんて言葉を使ったのか分かりませんが、
これほどまでにこの内閣の実情を表している言葉は無いでしょう。
本当に偶然だとは思いますが、悪い意味でピッタリの言葉です(苦笑)


◆政治ネタ 新任の柴山文部科学大臣が失言
昨年の閣議決定に「教育勅語の教材利用を否定しない」という意味不明なものがあるので、
それを否定しないように答えたのでしょうが…
これは明らかにその先を行ってますよね?
確かに、教育勅語の一部内容に普遍的な価値のあるものが含まれていることは確かですが、
ただ、戦後の文部行政の出発点は戦前の軍国主義の否定、
つまりは教育勅語の否定から始まっているのは間違いなく、
教育勅語を肯定してしまうことは、戦後の文部行政全体の否定になりかねません。
文部科学大臣の立場としては、断じて教育勅語を認めるわけにはいかないのです。
そんな当たり前のことさえ分からないようでは、最初から話になりません。

第一次安倍政権以降、盛んに『愛国心』なるものが叫ばれていますが…
ぶっちゃけ、今の日本人に『愛国心』がないのは政治家の責任であり、大人の責任です。
子ども達が夢を抱けるような将来の日本を政治家が語ったことがありますか?
総理の発言は重いので、軽々しく言うべきでないというのは分かります。
それでもチャンスはあったでしょう? 先月の自民党総裁選という場が。
そこで何ら夢を語らないようでは、子どもが将来の日本への愛着=愛国心など、
持てるわけがないでしょうに、簡単なことです。

子どもにとって最も近い社会である『家族』を愛せなくて国を愛せるのか?
自分の『家族』を尊敬し、また自分の『家族』が周囲に尊敬されている、
そう子ども達が感じることを抜きにして、愛国心なんて持つことはできません。
政治家はそういう社会を作っているのですか? 現実は真逆でしょ?

あなた達のやろうとしている『愛国心』教育の何と薄っぺらいことか。
言葉だけが踊って、日本の社会の本質を見渡せないような人間が、
「教育勅語にも~」なんて知った口を利くべきではない。
お話になりませぬ。


◆スポーツネタ 貴乃花親方が引退
コチラ 協会の言い訳「~するつもりだった」
コチラ 蔓延る事大主義
話を総合すると、相撲協会が7月の理事会で、親方は5つの一門に属する方向性を決定し、
無所属の親方には9月末の理事会までに属する一門を決めるよう通達が出され、
騒動で解散になった貴乃花一門にいた盟友は二所ノ関一門に出戻り、
行く当てがない上に、孤立無援となった貴乃花親方は引退せざるを得なくなり、
せめて弟子達だけは希望の部屋へ移籍させようと思った貴乃花親方は、
引退・パワハラ会見で世論を興し、自身の退職と引き換えに円満移籍を勝ち取った形です。

別に特に見解の相違があったわけでもなく、
相撲協会側も貴乃花親方を受け入れる準備はあったと口では言っているものの、
その言葉は「~するつもりだった」「~検討するつもりだった」ばかりで、
こういう言葉だけを使う人は、検討もせずに門前払いするか、
適当な言い訳で拒否するだけの輩で、その言葉は一ミリとも信用できません。
本当に貴乃花親方が大切で、本気で受け入れる準備があったのならば、
その時点で「今からでも是非話を伺いたい」と言うはず、
そういう言葉が一切ない辺りは本音を言っていない証拠=受け入れられる余地はなかった、
と思わざるを得ません。

貴乃花親方の引退以上に問題なのは、そのきっかけとなった一門による寡占です。
話によると、一門に親方の監督権限を与えることて、
協会組織のガバナンスと暴力問題等のコンプライアンスの強化という名目があるそうですが、
既存の5つの一門以外は認められず、新規参入を認めないようでは、
ただの既得権益を守る集団にしか見えません。
そもそも、貴ノ岩暴行問題において、貴乃花親方が相撲協会を頼りとしなかったのは、
過去にも問題が揉み消されたため=事実上、相撲協会に問題処理する能力がなかったためです。
ですから、本来ならばガバナンスとコンプライアンスの強化のためには、
一門の力を弱めて、協会自体の調査・監督権限能力を上げなければいけないのに、
実際に行われることはそれとは真逆、これでは意味がありません。
要は、一門に都合の悪いことは揉み消す体制が強化されたという意味です。
これで相撲協会という存在意味がなく、単なる一門の寄り合い所でしかないことが、
貴乃花親方の引退騒動によって白日に晒されたわけです。
こんなのが公益財団法人で良いのか? 良いわけがありません。

今後は相撲協会がさらに形骸化し、一門による寡占状態が進むでしょうから、
相撲界は民主的な流れとは逆の封建化の流れを選択したと言えます。
そこから貴乃花親方が飛び出さざるを得なかったのは必然の流れで、
今後は兄のように相撲とは別の道を歩むことにするのか、
それとも解説者等で相撲協会とは平行線を保ちながら相撲に携わっていくのか、
それとも相撲協会と対決姿勢を強め、相撲界の闇の暴露、新しい相撲界を作るために動くのか、
どういう展開になるのかは分かりませんが、
もう日本の国技を詐称していた相撲に夢の欠片もなくなったことは間違いないと思われます。

日本の国技は野球ですよ、何言ってんの? 今の時代、誰が相撲なんてやるのよ…


◆プロ野球ネタ ポストシーズンの情報
巨人の高橋由伸監督が辞任だとか、オリックスの新監督に西村ヘッドが昇格だとか、
既に来シーズンへの動きが出てきているとはいえ、一応まだシーズン中ですし、
これからクライマックスシリーズと日本シリーズに繋がっていくのですが…
そんな矢先にFAで「浅村・炭谷選手の獲得を目指す」とスポーツ紙に書かれて、
気持ちよく思えるファンなんていませんよ…
優勝チームに対するリスペクトが足りない。
そういう話は11月に一杯できるじゃん?
なんで今からやんの? 1994年のシリーズ中の森監督退任報道と一緒じゃねぇか。
阪神を始め、お前らのシーズンは事実上、終わってるのかもしれないが、
Aクラスチームのシーズンは続いているわけですし、最低限の礼儀は払って欲しい所です。
ソフトバンクも巨人も既に来季に頭が行っているなら、
今すぐにクライマックスシリーズを辞退しなさい。
そんな本気度では戦う相手に失礼というもの。
最近はあまりにも報道内容が下劣すぎます。
昔の巨人の欲しい欲しい病と同じ、そういうのは現実ではなくゲームでやってください。

戦力外となった選手では、中日の若松投手が意外でした。
他球団の事情には疎いのですが、若くて実績のある投手だけに不思議です。
シーズン中に獲得した小川投手が大活躍しているだけに、若松投手にも注目が行きますね。
あとは育成契約の見込みであるとはいえ、ソフトバンクの小澤投手が3年目で戦力外。
地元からドラフト2位で指名され、1軍でも投げたことがあるので期待してましたが…酷い。
育成契約になる見込みとはいえ、他球団が支配下選手で獲得できないのでしょうか?
故障があったとはいえ、今年の大学生よりも若く、高卒社会人3年目と同期、
150キロ以上投げる本格派右腕となれば、ドラフト候補よりも美味しい気が…
獲得できるものなら獲得して欲しいです。
というか、ソフトバンクの悪しき見切りの前例を作ってはいけないので強奪すべき。

ライオンズでは福倉投手と玉村投手の戦力外は少々意外だったものの、他は仕方なし…
坂田選手は他球団ならチャンスはあったと思うのですが…
トレード話が成功しなかったのでしょうか、残念でなりません。
おそらく獲得に名乗りを上げる球団はあると思うので、他球団で再起を図って欲しいです。

ドラフトでは金足農・吉田投手がプロ志望届を提出するとのこと。
結果がどうなるかは分かりませんが、消耗品の投手の場合は「売り時」があるわけで、
今を逃す手はないかなと客観的には思えます。
早稲田を経て日ハムに入った某王子も、大学を経る必要があったのかなぁ…と。
とはいえ、楽天に入った安楽投手のように投げ過ぎの懸念もありますから、
獲得する球団には大事に育ててもらいたいとは思いますが。
各球団のドラフト1位では大阪桐蔭・根尾選手の名前が多く挙がっているとか。
打てる遊撃手は貴重ですからね。来年は投手が豊富そうですし、無理からぬことかと。
逆に同僚の藤原選手も良い打者ですが、左打の外野手が豊富な関係上、
どうしても優先順位は下がらざるを得ない、ポジションの割を食ってる印象です。

ライオンズとしては、やっぱり投手、になりますかね。
エースの菊池雄星投手のメジャー移籍は確定的ですから、
多和田投手と今井投手と並んで投げるエース候補が欲しい所です。
そうなると、金足農・吉田投手か、浦和学院・渡辺投手の二択ですかね。
吉田投手に行くと匂わせておいて、渡辺投手の一本釣りを目指す、形か。
野手は仮に浅村選手がFA移籍しても外崎選手がセカンドに回れますし、
仮に秋山選手がメジャーに行くと言っても、鈴木・愛人選手ら外野陣は豊富。
地元枠で花崎徳栄の野村選手を指名できたら良いんじゃないかと思うぐらい。
やはり上位は投手中心で、中位で野手を2人程度獲得といういつもの流れでしょう。

2018年10月01日

埼玉西武ライオンズが10年ぶりの優勝!

本音を言えば、土曜の本拠地最終戦で決まって欲しかったですねぇ…
日曜の試合でもソフトバンクが勝つように祈ってましたが、それも通じず、
台風24号が列島横断中に優勝が決定、
南では沖縄県知事選の結果が出るなど、
優勝のタイミングが絶妙に悪いのは球団の運命なのか(苦笑)
それでもペナントレースの結果を積み上げた上での優勝ですから、
優勝決定のタイミング云々よりも、やはり優勝できたことが尊いです。

台風通過で十分喜べなかった分は、
クライマックスシリーズと日本シリーズで見せてくれるということで。
クライマックスシリーズでは必ず本拠地胴上げになるわけですし、
今度こそ喜ばしい場面を見せてくれることを期待したいです。


◆ライオンズネタ 埼玉西武ライオンズの優勝の原動力~辻監督と源田選手~
やはり一番大きかったのは、辻監督の采配だったと思います。
昨年から監督に就任し、若手を大胆に起用しながらも、
要所で栗山・中村剛也・松井稼頭央選手らのベテランを配し、
絶妙な匙加減でチームをコントロールしてくれました。
外崎選手を外野で起用することで出番を増やし、内外野兼用のレギュラーとし、
守備評価は高かったものの打撃評価は芳しくなかった源田選手をレギュラー固定、
逆に捕手としての評価が芳しくなかった森友哉選手を捕手で積極的に起用しました。
また、6月まで1割台3本塁打と低迷していた中村剛也選手を、
怪我以外ではスタメンで我慢強く使うことで、後半戦の復帰に繋げました。
投手陣でも昨年実績を積ませた平井投手と野田投手を積極的に起用し、
今年も先発の今井投手を始め、斉藤大・伊藤翔・相内誠・松本投手らを登用、
リーグ最低の防御率が象徴するように、まだ十分に結果は出てはいませんが、
それでも若手にチャンスを与えることで投手陣を活性化させました。

現役時代は『いぶし銀』な職人肌の選手で、
コーチとして仕えてきた野村監督や落合監督も手堅い野球を掲げており、
ともすれば、伊原監督2期政権時のように、噛み合わない可能性も考えられましたが、
辻監督は今のチームに合った野球を選択しながらも、
走塁や守備で不安定だったチームを整え、見事に常勝チームを立て直したと言えます。
その象徴がショートを守る2年目の源田選手です。
辻監督の野球を語る上では外せない選手でしょう。

前述のように、源田選手のアマチュア時代の評価は守備◎で打撃×でした。
社会人のトヨタ自動車では9番を打っていたという話ですから、
ドラフト候補では非常に珍しいくらいに非力な印象の選手でした。
実際に1年目のキャンプでも非力さを露呈し、時間がかかるのではと思われましたが、
辻監督はオープン戦等の実戦で源田選手を積極的に起用し、
オープン戦でもまずまずな結果を残したこともあって、
守備を評価されての9番開幕スタメンとなりました。
すると、そこから打率3割と安定した結果を残し、打順も9番から2番へ移り、
シーズン中盤にやや率を落としたものの、
.270を打ち、フルイニング出場を果たして盗塁王を獲得、新人王に輝きました。
2年目の今年は打球に力強さが増し、内野の頭を超すヒットから外野の間を抜くヒットになり、
2塁打が18本から26本、本塁打も3本から4本と着実にパワーアップしています。
持ち前のスピードにパワーが積み重なっていくのがライオンズの打者の特徴です。

今やリーグ屈指の打者となった秋山翔吾選手も、当初は安打製造機のアベレージ型、
シーズン最多安打を更新した2014年でも14本塁打でしたが、
昨年は25本を打ち、今年も23本マークしています。
外崎選手もどちらかと言えば守備型の選手でしたが、
レギュラー取りとなった昨年は10本塁打をマーク、
今年は18本塁打を放っており、終盤1ヶ月の怪我がなければ20本塁打確実だった程。
小柄な選手でも偏見を廃して、強いスイングを意識させることによって、
打者の長打力が飛躍的に高まるのがライオンズ打線の特徴です。

今のライオンズはスピードとパワーを兼ね備えた選手が多く、
秋山・源田・浅村・山川・森友哉・中村剛也・外崎・栗山・金子侑の打線は、
1990年頃の辻・平野・秋山・清原・デストラーデ・石毛・安部・伊東・田辺と比べても、
上位・下位の切れ目がなく、スピード感もあって歴代最強の打線だと言えます。


◆ライオンズネタ 強みとなった守備力と補強が効果的だった投手陣
リーグワーストのチーム防御率とリーグワーストの失策数という数字だけを見れば、
ライオンズの守備陣は崩壊している印象を受けるかもしれませんが、
実際はそんなことはなく、逆に守備力に関して言えば、リーグ屈指のものがあります。

失策数を見ると、ファーストの山川選手が14個、
故障を押して強行出場を続けた浅村選手が12個、
ベテランのサード中村剛也選手が9個と多くなってはいますが、
ショートの源田選手が遊撃手としての補殺記録をマーク、
併殺の数も他球団は100前後にも関わらず、137個の併殺を取っており、
打たせて捕る野球が徹底されていたことが分かります。
ショートの源田選手とセンター秋山選手、ライト外崎選手、
レフト金子侑司選手の外野陣は守備範囲が広く、数字以上の好守でチームを支えました。

打たせて捕る野球を体現したのが、阪神から移籍してきた榎田投手でしょう。
球種の豊富な変化球を武器に、ランナーを出しながらも粘り強い投球が持ち味で、
毎試合6回3失点程度にまとめることにより、打線の援護で勝ち星が積み重なり、
阪神時代に達成できなかった二桁10勝をマーク、先発の軸としてチームを支えました。
これがライオンズ打線ではなかったら、見殺しにしてしまったかもしれませんし、
榎田投手自身も1点を惜しんで大量失点してしまうこともあり得たと思います。
そうならなかったのは、高い打線の反発力と、
併殺の取れる守備陣の影響が大きかったように思えます。

最多勝確実の多和田投手もどちらかと言えば打たせて捕るタイプで、
奪三振率の高い菊池雄星投手と今井投手のような本格派タイプではありません。
前半戦怪我で戦列を離れながらも4勝を挙げたウルフ投手も同、
前半戦終盤に怪我をして後半戦投げられなかった7勝のカスティーヨ投手も同、
打たせて捕るタイプの投手の活躍が今年のライオンズの強さになりました。
(誰とは言いませんが、昨オフにFAで移籍した某投手も
 ライオンズなら先発で二桁勝てたと思うんですがねぇ…)


投手陣はやはり誤算の方が大きかったです。
昨年終盤に復帰し、今年はリリーフの一角を期待された高橋朋巳投手が、
キャンプの時点で故障離脱したことで、メジャー移籍した牧田投手の穴を埋められず。
また、左のリリーフとして活躍していた武隈投手が今年は絶不調、
抑えの増田投手もシーズン序盤はなんとか抑えていたものの、中盤以降はサッパリ…
苦労しながらもようやく構築できた昨年からのリリーフ陣が完全に崩壊してしまいました。

それを補ったのが積極的な若手の登用とトレード&外国人補強でした。
リリーフでは、2年目の平井投手と3年目の野田投手が50試合以上登板し、
ルーキーの斉藤大将投手と伊藤翔投手、若手の相内投手や松本投手など、
若い投手を実戦の中で鍛えていきました。
外国人補強では広島を解雇されて独立リーグに居たヒース投手を獲得、
中継ぎで安定感ある投球を見せ、後半戦は抑えに昇格して結果を残しました。
また、駆け込みで獲得したマーティン投手も勝ちパターン継投に加わり、
中日から金銭トレードで獲得した小川投手が失点僅か1の好投を見せるなど、
途中加入の3投手が、不調と故障に悩まされた投手陣を救いました。

本来なら、これだけの投手陣の大手術を行えば、
大出血(黒星)もやむを得ないところなのですが、
そこは史上最強打線の見事な反発力で傷口を最小限に留め、
大きな連敗をすることなく、シーズンを通して安定した戦いができました。
最強の打線を中心にして、投手陣の踏ん張りと首脳陣の立て直し策、
フロントの適切な補強が見事に噛み合い、今年の優勝に繋がったように思えます。