それにしても
尖閣諸島問題に対する中国の発言は酷いですねぇ…
中国外務省の談話ではありますが、野田総理の国連総会での演説に対して、
「世界の反ファシズム戦争勝利の成果を否定した」と言ったのは明らかに言い過ぎかと。
韓国の天皇謝罪発言も酷かったですが、今回の発言はそれ以上の酷さです。
尖閣諸島は沖縄返還の際に一緒に返還されているわけですから、
反ファシズム戦争の勝利者である連合国の総意として、尖閣諸島は沖縄の一部としたのでしょう。
文句を言うなら、大戦終了時に言っときなさいという話です。
それに加えて、反ファシズム戦争の意義とは領土的野心をもたないことにあったはずなのに、
中国側のこの発言は、反ファシズム戦争の敗戦国からは領土を奪うのは当然とも取れ、
中国は反ファシズム戦争を自国を守るためではなく、領土的野心で戦ったことになり、
それこそ反ファシズムの大義を見失っています。
そんなごく当然な世界史観を持ち合わせていないほど、中国は国際感覚を持たないのでしょうか。
中国の今回の発言はさすがに常軌を逸しているとしか思えず、
日本政府の対応は当然のように思えます。
さすがにこの発言はヤバイといいますか、中国自身の首を絞めかねないでしょうね。
◆ニュースネタ 自民党総裁選は安倍晋三・元首相が勝利
来るべき総選挙で民主党の敗退が濃厚で、
野党第一党である自民党の党首が次期総理大臣になるということで、
注目を集めた今回の自民党総裁選挙ですが、
結果は1回目の投票で石破氏がトップに立つも、過半数には届かず、
2位の安倍氏との決選投票の結果、安倍氏が逆転で勝利した形です。
国会議員票はほぼ事前の予想通りで、
党員・サポーター票は石破氏が半分以上を勝ち取り、2位は安倍氏、
1回目で国会議員票を最も集めた石原氏は3位で、
その差が1回目の投票の2位争いの明暗を分けたようです。
石原氏は谷垣氏を押しのけて出馬したイメージが災いしたようで、
立候補前のゴタゴタが影を落とす形となってしまったように思います。
一方で決選投票は国会議員だけで行われることもあってか、
党員・サポーター票では過半数以上の支持を集めた石破氏が善戦するも、
安倍氏には及ばずという形となりました。
変化を期待して地方や自民党支持者が石破氏を応援したのですが、
やはり派閥の論理を抜け出せず、自民党の変化はなかったわけで、
野党に陥落する原因ともなった安倍元首相が返り咲くという展開からも、
自民党の変化が全く感じられない自民党総裁選の結果となってしまいました。
さて、新総裁に選ばれた安倍氏ですが… ノーコメント、という評価です。
安倍氏が若者らの支持を伸ばしている背景には、
中国・韓国に対する強行的な主張や、
一連の領土問題を受けてのナショナリズムの高まりを受けての「愛国心」の響きの良さ、
等々が理由なのでしょうが、私からすれば盲目的すぎるとしか言いようがないです。
私から見れば、安倍氏は愛国者などではなく、
良く評価しても国粋主義者、悪く言えば自国至上主義者です。
中国を客観的に見ていれば分かることですが、
外国に対する強硬姿勢は国内的に支持を集めたとしても、
相手の利益も尊重しなければならない外交交渉には不向きと言わざるを得ません。
安倍氏の強硬的な姿勢が国民の意識を硬化させ、
引っ込みがつかない状況まで悪化してしまうのではないか、そういう危惧が強いです。
そもそもに返って「愛国」とは何か。「国粋」との違いはどこにあるのでしょうか?
国を愛するというのは、人を愛するのと同義です。
隣人が住まう国という形を愛するのが「愛国」、
もし、国家が愛する隣人を退けるようならば、隣人を愛する形に国家を生まれ変わらせる、
ジョン・ロックの革命権の思想をも内包するのが「愛国」と言えましょう。
大事なのは国家という枠組みや日本という領土でもない、
そこに住まう人達なのですから、日本人であれ、アメリカ人であれ、中国人であれ、韓国人であれ、
人種等は一切関係がなく、隣人を愛することこそが「愛国」だと言えましょう。
一方の「国粋」は、人ではなく国家という枠組みを大事にする考え方です。
例え隣人が退けられたとしても、それが大事の前の小事ならば仕方がない、
国家があってこそ人は生活できるのだ、そういった考え方です。
そういう考え方からすれば、変な言い方ですが、純粋な日本人こそ日本人ということになり、
日本に住む外国人は勿論、日系人やハーフ、外国文化に迎合する人々も敵とさえ考えます。
こういった行き過ぎた「国粋」の考え方が、第二次世界大戦の日本の敗北に繋がったわけで、
行き過ぎれば害になることは明らかです。
安倍氏が首相在任時に「愛国心」教育を訴え、
それによって教育界が実際にどう変わったのかは分からず、
表面化しているのは柔道・剣道の必修化ぐらいですが、
そもそも、「愛国」を教育するというのはおかしなことで、
自然発生的な感情をどう教えるというのでしょうか?
「愛国」を教え込む、それは「国粋」であり、人ではなく、国家を大事と教えかねない教育です。
先日に書いた作新学園に対する高野連の甘い処分について書いた時に、
いじめ問題として、大人による「特権化」がいじめを生むと書きましたが、
愛国心教育はその恐れが十二分にあります。
自分たちが日本人であるということをあまりに強く意識しすぎてしまえば、
日本人以外の外国人やどちらとも言えない人々を区別して意識してしまい、
彼らが考える「日本人」が大半のコミュニティでは蔑視や差別感情が強くなりかねません。
純然たる日本人たれ、という間違った愛国心教育が、いじめ問題を加速させ、
さらには私たちの国際感覚を壊滅的なものとし、戦前のような国際的孤立化を招く恐れがあります。
安倍氏の主張は日本人として共感する部分もありますが、
逆に、そういうことを平然と言ってしまえる安倍氏の恐ろしさも同時に感じてしまうわけです。
簡単に「愛国心」と言ってしまう軽さが、「国粋」を呼び起こし、
ある種の気持ち悪さを感じずにはいられないわけです。
もし、安倍氏が再び首相になることになったら… 正直、ゾッとしますね…
◆プロ野球 WBC監督問題 ソフトバンク・秋山監督で決定か?
もう何ていうかね… どうでもいいというか、ぶっちゃけ絶望しています。
名前の挙がっている秋山監督や原監督がダメということではなく、
加藤コミッショナーの相次ぐ発言が… 監督決まるまで口開くんじゃねーよ、ボケ老人。
まぁ、監督人事に色々言うのは道義的問題ですので、百歩譲っていいとしても、
「イチロー・ダルビッシュを選んで欲しい」という趣旨の発言はどうなんでしょうか?
それを決めるのは監督の仕事でしょう? 何のために監督を選ぶの?
素人のコミッショナーがGM気取りでチーム編成されても困ります。
特にイチロー選手は年齢面や状況も考慮せねばならず、選考は監督の考え方次第です。
場合によっては敢えて外し、若返りを狙わないといけない可能性もあります。
そういうことは監督を決めてからの話でしょうに。
代表チームを私物化しているような発言がどうにも許せません。
もし、これで現役監督路線となれば、侍JAPANビジネスも無意味と化すでしょうね。
最初からコミッショナーは乗り気じゃなかったようですし、選手会は見事に騙されましたな。
今回は時間がないということで、緊急的に現役監督から選ぶということで、
大会終了後に次回の監督を改めてスムーズに選ぶ方向になってくれればいいのですが、
そうならないで、またズルズルと先延ばしになってしまえば、
侍JAPANの常設化など、あってないようなものです。
現段階ではそうなる可能性が高く、侍JAPANビジネスは風前の灯で、失望を禁じえません。
現役監督から選ぶにしても、どうして他の監督の名前が出てこないのか?
優勝・日本一の経験のある監督なら、西武・渡辺監督でもいいわけですし、
現役監督の負担等を考慮すれば、退団決定のオリックス・岡田監督でもいいはずです。
特に岡田監督はオリックスでは水が合いませんでしたが、
セパ両リーグで監督を経験しており、阪神監督時代にマスコミ対応が上手でしたから、
候補に挙がってきて良い人物だと思うのですが…
そういうところが変というか、最初から原監督や秋山監督に誘導している節を感じます。
今となっては、コミッショナー再任時の楽天・オリックスの反対は、
正しかったという感じがしてしまいますねぇ…
お前の『野球つく』じゃねーんだよ、いい加減にしろよと。呆れ返ります。