ノー・リプライ
先日、美少女ゲームで、Onomatopeというメーカーから
『桜ノーリプライ』というゲームが発売されたようなのですが、
そのタイトルを目にした時から、
重戦記エルガイムの2期OP『風のノーリプライ』が脳内リフレインしまくりに(^^;
エルガイムというと、MIOさんの『Time For エルガイム』の方が有名なので、
ピンと来る人は少ないでしょうが、爽やかで良い曲ですよ。
歌っている鮎川麻弥さんは機動戦士Zガンダムの1期OP『Z・時を越えて』が一番有名?
個人的にはドラグナーのOP『夢色チェイサー』が一番好きですが。
…そんな感じで、なぜかサンライズロボットアニメミュージック祭り状態になってます。
◆ニュースネタ 国会の福島原発事故調査委員会
民間の事故調査委員会も含めて、どうも政府批判に傾いて、
間接的に東京電力を擁護しているように見えるんですが…
勿論、政府の責任もありますけどね。
でも政府の介入の前提である東京電力の事故対応の是非を問わないで、
政府の対応を論じられるんでしょうかね? なんか変じゃね?
枝野元官房長官に関して言えば、結果から見ても、あれで良かったと思います。
下手に専門用語を駆使されたところで、国民が分かるわけもなく、
専門家から枝野氏なりに話を聞いて、
理解したことを伝えてくれたことで、非常に分かりやすくなりました。
分からないことを分からないと言ってもらった方が良いわけです。
下手に知ったかぶりで適当なことを言われても困るわけですから。
一時避難が結果的に永続的になってしまったことに関しても、
避難住民の方にとっては迷惑な話だったでしょうが、
それ以外の30キロ圏外の関東・東北地域の人にとっては良かったと思います。
もし、最初から避難が長期化すると言ってしまえば、
それ以外の地域の人も慌てふためいたことは確実で、
外国人が日本から出国して行ったように、100キロ圏まで影響が及んだと思われます。
そうすれば、関東の経済はガタガタになっていたでしょうし、
混乱が最小限で済んだという意味では、致し方ない処置だったようにも思えます。
管元首相の視察に関して言えば、管氏にとっては良かったことでしょうが、
現場の人間にとっては迷惑だったことは間違いないと思われますが、
ただ、逆に、東京電力の上層部の人間はその時にどこにいたかを考えると、
管氏の行動の方が支持できるようにも思えます。
東京の本社で要領を得ない説明を繰り返すばかりなら、
現場まで行けとは言いませんが、周辺地域に対策本部を作って待機するぐらいすれば良かったのでは?
彼らは自分の家族が交通事故や緊急手術を行うときであっても、
「現場に任せておけばいい」と現場に向かわないんですかね。
普通は心配なら、何もできなくても行くでしょうに… ましてや会社の重大事だというのに…
結局、最大の当事者である東京電力の対応が信頼できなかったから、こうなったわけで、
結果的に管氏が現場に対して信頼感を持つに至ったとするならば、
意味はあったんじゃないでしょうか。
つーか、冷静になった今になって思いつく批判をしても、あまり意味がないわけで、
結局は事故発生後の緊急対応マニュアルの不備に問題があったわけですから、
そちらを検討する方が有意義のように思えます。
最初に書きましたが、国民が知りたいのは政府の介入の是非ではなく、
東京電力の事故対応が正しかったのか、間違っていたのか、
事故の被害を最小限に抑える方法がなかったのか、なわけで、
そこを曖昧にしたままに流している以上は、まともな報告書は期待できそうもなさそうです。
◆ニュースネタ 日本の電力問題を整理する
東京電力の収益の91%が家庭からだったということで波紋を呼んでいますが、
確かに、今までの東京電力は殿様商売で、
大企業等の大口の需要者に甘い顔をしておき、
中小零細企業や家庭から取るという商売体質を変更する必要があるのは間違いありませんが、
一方で、福島原発の問題が起こるまで、昼間でも照明のついた明るい店内で買物を謳歌し、
夜にはまばゆいばかりのイルミネーションを綺麗だねとほざき、
莫大な電力を使って作られているテレビ番組を面白くないのに眺めていたりと、
そんな安い企業向け電力料金の恩恵にあずかりながらも、
勿体無いと声を発してこなかったことは間違いないだけに、声高に批判することはできませんよね。
原発再稼動問題を整理してみると、大飯原発再稼動に向けて町議会が条件付了承をした際に、
住民の「漠然とした不安」に配慮する必要がある旨に言及していましたが、
つまりはその通りで、国民全体が「漠然とした不安」に包まれているだけに、
明確な出口が見えてこないのが現状です。
安全とは何をもって安全とするのかが問題です。
原発は100%事故が起こらないから安全なのか、事故が起こっても対処できるから安全なのか。
前者は永久にありえず、小さな人為的事故が過去に何度も起こっています。
福島原発事故で学んだことは後者、事故が起こった時の対処が不十分だったことなのですから、
例えば、ベントする際の放射性物質の除去フィルターを完備させるなど、
事故が起こった時のための対策を求めることが、今回の安全対策のはずなのですが、
そこを整理できておらず、「漠然とした不安」に駆られている国民のヒステリーで狂っちゃってます。
で、そんな人達が求める「脱原発=自然エネルギーの導入」の問題点も明らかになってきています。
第一にヨーロッパと違って四季があり、気候的に安定しない日本ではそのままの形で導入できない点があります。
ヨーロッパは偏西風、日本は季節風で風向きがコロコロ変わりますし、
季節によって日照時間が大きく異なり、場所によっても気象条件やらも全く違い、
生み出せる電力量が計算しにくいというリスクがあります。
第二にインフラ不足。大規模な発電施設を作ったとしても、送電線がなければ電力を遅れません。
大容量の電力を送電できる送電線が不足しており、これを新たに作る社会的コストが高付きます。
電力の生産者の負担となれば、新規参入への壁となってしまい、自然エネルギーの導入が進みません。
第三に自然エネルギー電力産業が成熟化した際の買い取り制度の問題です。
現在は抽選で少しずつ採用している形なので、供給過多とはなっていませんが、
将来的に生産した自然エネルギーによる電力を全て買い取ることになってしまえば、
商品を作れば作るほど売れる状態となり、明らかな供給過多となってしまいます。
それでいて電力の消費期限はその場限り、使わない電力も買い取らなきゃいけなくなります。
そうすると、我々電力の利用者に料金として跳ね返ってくるわけで… 電気料金が高つきます。
加えて、第一の問題点から自然エネルギーの発電量予測が難しいので、
常に大幅な供給過多状態に陥る可能性があり、電力の無駄が大きくなっていきます。
結局、自然エネルギーはエコであってエコでない、無駄の発生しやすい電力となってしまいます。
大規模な蓄電が可能になれば、状況は変わってきますが、現状ではそうそう蓄電することもできません。
現在の頼みの綱となっている火力発電所も化石燃料の問題があり、
地球環境の問題や燃料費の高騰もあって、難しい面を持っています。
大体、原発とどっちが危ないかと聞かれたら、火力発電所の方が危ないんじゃないでしょうか。
地震発生時に千葉の火力発電所が燃え続けたニュースは覚えている人は多いでしょう。
原発は地震そのもので事故が起こりませんでしたが、
火力発電所は地震そのもので事故が起こったわけで、どちらが安全かと考えると、非常に微妙です。
以上のように、脱原発を進めるなら、電気料金の値上げに柔軟に応じる必要が出てきます。
原発再稼動も嫌だ、電気料金の値上げも嫌だでは通りません。
勿論、電力会社の企業改革を進める必要があるのは間違いありませんが、
それだけで日本の電力が何とかなるわけじゃないということです。
どちらを選択するのか、国民の意思決定が求められます。