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2024年10月28日

勝利者などいない~2024年衆議院総選挙~

10月27日に行われた衆議院解散総選挙は、
自公連立政権が過半数(233議席以上)割れを起こす惨敗を喫し、
就任1ヶ月に満たない石破総理に国民がNOを叩きつける形となりました。
●衆議院選挙2024

野党第一党の立憲民主党は50議席増の148議席を獲得しましたが、
政権交代を目指すには一歩届かず、
同じ野党の維新・国民民主・社民と連立したとしても215議席。
現時点の自公政権と同数ではあるものの、
裏金問題で非公認となった自民党議員は無所属カウントされてるので、
過半数の確保はいずれも難しい状況にあります
(もっとも、総理大臣指名に限れば、他野党や他無所属も協力できるので、
 逆転できる余地はあります⇒後述予定)。

維新はこれまで共存してきた大阪の公明党選挙区にも候補者を立てて全勝、
結果として大阪の小選挙区を全て維新で染めるなど、
大阪人気の健在さをアピールしました。
しかし、大阪以外の人気は陰りを見せており、
比例で10議席を減らすなど、トータルで5議席減に留まりました。

その維新に喰われた形の公明党は、小選挙区で5議席減の4議席、
比例で3議席減の20議席に留まるなど、自公連立政権を支えられませんでした。
特に新代表となった石井氏の落選のショックは大きく、
今後の自公連立政権を左右しかねない状況です。
敗因は間違いなく自民党の裏金議員を推薦したことにあるわけですが…
自民党の煽りを喰らった反面、比例票欲しさで推薦を止めなかったわけですから、
自業自得と言う他ありませんね…

国民民主党はYoutube等で広告動画が流れる機会が多く、
とりわけ「税収過去最高でも、手取りが増えない」の切り抜きでアピール、
比例で12議席増とするなど、21議席増の28議席となりました。
小選挙区に関しては、ルーツは立憲と同じ民主党ということもあり、
なんとなくの棲み分けができていたから分かるとしても、
比例でこれだけ伸ばせたのは、広告動画による切り抜きアピールの賜でしょう。

れいわは消費税の廃止を訴えて、比例で6議席増の9議席を獲得。
社民党は小選挙区で1議席をキープ。
よく分からぬ参政党は比例で2議席増の3議席。
作家の百田氏らの日本保守党が1議席を獲得。
逆に共産党は比例で2議席減の合計8議席に留まり、
政権批判票を取り込むことができませんでした。


不透明なのは、国民民主党とれいわ新選組の動向です。
国民民主党は元を辿ると、民主党からの直系だったわけですが、
希望の党騒動によって排除されたはずの立憲民主党と立場が逆転、
最終的に大半の議員を立憲民主党に合流させる形となりましたが、
当時の代表だった玉木氏は党に残るという不自然な形となりました。
同じく希望の党騒動を引き起こした前原氏(現:維新)と、
代表選で争った末に玉木氏が勝利したものの、
前原氏はそのまま党を離れ、選挙前に維新に合流するなど、
これまたスッキリしない形となって現在に至っています。
どう考えても、玉木氏の個人商店になっているとしか思えず、
今回下手に議員が増えたことで、
玉木氏がどんな野心を抱くことになるのか、不安が残ります。
現時点で与党入りはしないと言っていますが…
もし、仮に、自民党がかつて社会党の村山氏を総理に据えたように、
玉木氏を総理大臣にしても構わないと言ったとすれば…
(今はそんな思い切ったことができる政治家はいないでしょうが)。
現実的には閣外協力で法案ごとに「ほぼ与党」と化す可能性も、
否定することはできません。

れいわ新選組は野党共闘の不和の責任を立憲に求めており、
どういう動きをするのかサッパリ分かりません。
お題目である消費税廃止に関しては、立憲も自民も頷くわけありませんし、
かつての共産党のような常にNoの政党に落ち着くのでしょう。
だって、この人、アベノミクスを否定するわりに、
消費税廃止の経済動向がアベノミクス並みにファンタジーですよ?
消費税を廃止すれば、消費が増えて結果的に税収が増える?
大企業が儲かれば、国民生活も豊かになる? 同じ類のファンタジーでは?
国民民主党も消費税の一時的減免を掲げてますが、
消費税を減税・廃止しても、効果が出るのは最初だけで、
消費税戻った場合は反動で消費が落ち込み、
消費税廃止の場合は物価高は解消されないので消費増は一時的で、
その間に税収が落ち込んで生活が成り立たなくなっちゃいます。
今の物価高は単純な日本国内の需給関係で決まらず、
海外の物価高の影響と不可避の関係なので、
単純に消費税を廃止しても消費は活性化しません。
最終的に物価高に押しつぶされます。
そんなファンタジーを信じている辺りが…控え目にお花畑と言っておきます。


こうやって見て行くと、自民党と公明党が敗北したのは勿論、
政権交代ができなかった立憲民主党、
批判票を拾えなかった維新と共産党、
逆に批判票を拾えた国民民主党とれいわ新選組の台頭は、
国民にとっては害悪になりかねない可能性を秘めており、
結果的に「勝利者のいない選挙」となってしまったように思います。
自民党も立憲民主党も単独で政権を維持できる目途が立っておらず、
なんとも中途半端な結果に終わってしまったものです…
最悪の場合は大連立も視野に、
与野党間で争いのない政策を実現してお茶を濁すしかなくなるかもしれません。


◆ニュースネタ 自民党の敗因
石破総理本人は裏金問題が後を引いたと考えているようですが…
国民から見れば、「石破氏が信用できなくなった」からでしょうねぇ…

●野党批判強める石破首相「どんな国をつくるのかさっぱり分からない」「この国を任せては絶対にならない」…情勢への危機感背景か
自民党総裁選・内閣発足・所信表明演説・解散・選挙公約と、
いくらでもアピールするチャンスはあったのに、
どんどん民意から遠ざかり、(国民にとって)何もしない自民党に留まり、
単なる自民党政権の劣化コピーと化したのはどこのどなた?
ボロが出る前に選挙をやろうなんて自民党の都合で選挙やってるから、こうなるんですよ…

●「安倍化が凄まじい」石破首相 “裏金候補”への「税金2000万円」支給報道に逆ギレ、「悪夢のような民主党」発言で広がる失望
止めを刺したのはコレですよね…
裏金議員も「1500万円しか貰ってない」と言ってれば良かったのに…
この内訳は公認料(事実上の選挙資金)500万円+活動費1500万円らしいです。
ですから、執行部の言う通り、通常の支部活動費であるなら1500万円で十分であり、
2000万円の支給とはならないわけですよ。
まぁ、その支部活動費1500万円にしても、
国民からすればそんなに配ってるのと驚いてしまいますけどね…
おそらく、選挙ごとにお金を機会的に配っていたんでしょうなぁ…
それを裏金議員と区別をせずに、一律に2000万円振り込んでしまったアホがいると。
●自民党・森山裕幹事長が政党交付金1500万円と同額を選挙運動費に充てていた《「党勢拡大のため」説明と矛盾する疑い》
でも、こんな感じで自分のポケットにポンと入れちゃう議員もいるわけですから、
選挙のタイミングで配っておきながら、「選挙で使うな」はあり得ないですよね。
どう考えても手を付けているでしょ。
国民からすれば、そっちの方が問題なんですけど…やっぱりズレてる。

国民は石破氏に真っ当な政治を期待していたのですが、
前言を翻す解散総選挙、論功行賞的な組閣、色のない所信表明演説に、
トカゲのしっぽ切りな裏金議員非公認、2000万円問題と、
国民の期待を裏切り続けたことが今回の大敗に繋がったように思います。
つまり、ウソツキは信用できないということですよ。
あまり国民を舐めないでいただきたい。


◆今後の展望~綱引き合戦の行方~
前述のように、自民党・公明党は過半数233議席にに届かない215議席、
野党大一党の立憲民主党も148議席に留まり、
共に安定した政権を築けるだけの数字を残せていません。

無所属議員のうち、非公認の自民党議員は、
平沢勝栄(東京17)、萩生田光一(東京24)、
西村康稔(兵庫9)、世耕弘成(和歌山2)の4人。
他に自民党入りが可能なのは、広瀬建(大分2)、三反園訓(鹿児島2)の2人
連立が可能そうな日本保守党は、河村たかし(愛知1)、他比例代表2人の計3人。
最大9人の上積みがあっても、224議席。9議席足りません。

ちなみに、他の無所属議員は、
福島伸享(茨城1)、中村勇太(茨城7)、松原仁(東京26)、
北神圭朗(京都4)、緒方林太郎(福岡9)、吉良州司(大分1)の6人。
動向不明も思想的には右寄りな参政党が3人。
無所属議員を全員取り込むことは考えられず、過半数は不可能です。

よって、自民党は立憲民主を含めた、維新・国民民主・れいわ新選組のいずれかと、
連立を組むか、閣外協力を得なければなりません。
総理指名に限れば、野党が一枚岩にならない限りは石破氏が返り咲けるでしょうが、
内閣不信任案に関して言えば、れいわ・共産も賛成する可能性があるので、
立憲・維新・国民民主・れいわ・共産・社民で、232となり、
無所属議員6人の誰かが賛同すれば、233の過半数で可決となります。
つまり、総理に再任できたとしても、内閣不信任案を出されたら、
再び解散総選挙をするわけにもいかないので、総辞職するしかなくなります。


一方の立憲民主党はもっと厳しい状況です。
総理大臣指名に限れば、共産党やれいわも協力してくれる余地があるので、
無所属6人を含めた、最大238票を獲得することができます。
しかし、首尾よく維新と国民民主党と社民と連立を組めたとしても、
215人にしかならず、自公の賛成なくては法案を通せません。
同じように、れいわ新選組や共産党と無所属が協調すれば、
内閣不信任案が可決してしまうので、こちらも厳しい状況になってしまいます。
可能性があるとすれば、公明党の裏切り、自民党の分裂ですが、
完全に逆転のウルトラCでしかないので、
素直に自公政権の維持に動くと思われます。

ただ、立憲以外の野党にとって悩ましいのは、内閣不信任案が二度手間になることです。
国民の判断が石破政権へのNOであるなら、石破氏を続投させるわけにはいかず、
野党一致で立憲・野田氏を総理に据えた方がスンナリ民意に叶うことになります。
とはいえ、政権維持が難しいですから、普通にバラバラに投票して石破氏が再任し、
再び不祥事が起きた際に内閣不信任案を可決する展開になっちゃうでしょう。
そこを無駄と考えるか、必要な過程と考えるのか、どう判断するのか注目です。
いずれにせよ、これだけ民意が示された以上、
形はどうあれ、石破政権の続投は許されないでしょう。


いずれにせよ、自民党も立憲民主党も、
維新と国民民主党と連携を模索せねば政権を成立させられず、
どちらが自分の陣営に引っ張りよせるか綱引き合戦が始まるでしょう。
この二党がどう考えるのか、注目が集まります。


◆ニュースネタ 今こそ言いたい「日本経済を衰退させた真犯人」 選挙で日本経済の未来が議論されない異常事態
アメリカではトランプ氏が経済政策を中心に評価を上げているようですが…
アベノミクスもそうですが、ようは保護主義的政策で国内企業を守るということ、
結果として衰退産業が倒産せずに守られ、
そこで働いている労働者の生活はとりあえず守られる。
でも国全体としては成長産業への切り替えが進まず、それが終われば大失業時代になり、
取り残された人の生活は絶望的になって支持を失う。
だから、経済政策が論議されないのです。

つまり、大半の企業や労働者にとっては耳が痛い話にならざるを得ず、
お前らは時代遅れだから潰れて、次の産業へ行ってね、とは言えないわけです。
国家単位ではそれが最善だったとしても、個人単位では酷い話だからです。
でも、年々、日本企業の国際競争力が失っていることも確かであり、
全体のパイが収縮しているのに、
いつまでも古い産業を残し続ける意味が本当にあるのか、意識すべきでしょう。
もういっそガラガラポンするしか、やり直せないんじゃないかなぁ…


◆ニュースネタ 泉房穂氏「日本のテレビ局は腐っている」とSNSに吐露…裏金自民とTV局は“握っている”のか

安部さんの時代の放送法を盾にした脅しから脱却できていないんでしょうな…
荒波を立てたくないから、うるさ型のコメンテーターは嫌い、と保身に走ってるんでしょう。
マスコミのプライドがないのかとも思いますが…
ないから、そんなことやってるんでしょうね…


◆野球ネタ プロ野球ドラフト会議
埼玉西武ライオンズに限らず投高打低の昨今、
各チームとにも野手の育成に難儀している印象があります。
ドラフト1位ともなれば、投手に人気が集中するものですが…関西大・金丸投手だけ(中日が交渉権)。
明治大の宗山遊撃手に5球団競合で東北楽天が交渉権、
青山学院大の西川外野手に2球団競合で千葉ロッテが交渉権を獲得するなど、
野手の上位指名が印象的なドラフトとなりました。

他にも富士大から6人指名されたのも驚きでした。
●【ドラフト会議】史上最多6人指名の富士大に驚きの声
有名所でも山川・外崎選手を始め、1軍クラスがゾロゾロ。
確実に戦力になっているのが驚きです。
一時は大学生と言えば6大学⇒いやいや実力の東都⇒これからは地方大学
その中で近年最も注目されているのが富士大であることは間違いなく、
プロでも活躍できる育成方法は気になる所ですね。

一方で2軍に新規参入したオイシックス(新潟)とくふうハヤテ(静岡)は…
ヤクルトの育成3位でオイシックスの下川投手が、
阪神の育成3位でくふうハヤテの早川投手がそれぞれ指名されました。
2軍とはいえ、プロ選手と混じってプレーしているので、
もっと評価されると思っていたんですが…
逆に足りないものが目立ってしまうんですかね?
まだ1年目ですし、当初は育成中心だった独立リーグの選手達も、
結果を残すことで支配下での指名も増えてきましたから、
今回指名された2人には2軍を飛び出して1軍で活躍する姿を見たいですね。

ドラフト指名としては、やはり宗山選手を引いた東北楽天が一歩リードでしょう。
2位の徳山投手も評価が高いですし、即戦力を中心とした良いドラフトだったと思います。
次いで中日と日ハムも高評価ですが、投手に偏り過ぎてるのがどう出るか。

西武は宗山選手を外したのは仕方ないですが、
花咲徳栄の石塚選手を巨人に持っていかれたのは残念。
ポスト源田と言われがちですが、守備型の選手の寿命は長いので、
全然老け込む年齢でもありませんし、若手にも滝沢選手ら守備の良い選手はいます。
個人的にはそこまで遊撃手にこだわる必要性もなかったかと思いますが…
まぁ、2位で大学生でも評価の高かった渡部選手を指名し、
3位で好投手の狩生(かりゅう)投手を指名できたので御の字。
育成を含めて、身体能力・一芸に秀でた選手を指名できたようなので、
将来に向けてしっかりと育成していって欲しいです。

あとは…外国人補強とFA補強を是非とも…
昔みたいに取られて困る若手選手もそういないでしょうに。
プロテクトを気にせずに即戦力野手を取りに行って貰いたいです。

2024年10月19日

「政治家は選挙しか頭にない」

なんでしょうねぇ…この自民党の危機感の無さは…
目標が「自民党と公明党で過半数維持」で、
達成できなくても維新や国民民主を加えて政権維持と見込んでるのは…
政権交代を望む声が半数近くある状況で、その見込みは甘すぎませんかね?

そもそも、自民党は裏金問題を本当に理解しているんでしょうか?
いや、理解してるなら、解散総選挙なんてできないはずですから、
全くもって理解していないのでしょう。
政治資金収支報告書に記載・未記載なんて国民には関係ないんです。
選挙のためのお金集めに必死すぎて、国民生活に一切関心を示さず、
自分達の選挙のことばかり考えてることが問題なんですよ。
石破総理に期待したのは、ただ真っ当な政治をやって欲しかったから、
一部のご友人だけが得をするような社会ではなく、
検討する検討すると誤魔化し続けて何もしない政治でもなく、
議論を重ねて国民に寄り添った政治をすることを期待しただけなんです。
しかし、その意に反するような就任直後の裏切りの解散総選挙、
加えて理由が「予算員会でボロが出る前に」という呆れる動機では、
真っ当の真の字も感じられません。
自分達の選挙のことしか頭にないから、こんなことができるんですよ…

裏金議員の非公認にしても、自分達が選挙で影響を受けないためでしょ?
仲間を差し出して自分だけ助かろうとは…それで国民を救えるんですか?
どちらも自分達の選挙のことしか考えてないことに変わりがありません。
裏金議員もそうでない議員も一緒。
ただ、自分が国会議員であり続けるためだけに政治をやってるようにしか見えないんですよ…

そのことが理解できているなら、もっと危機感を持ってもいいと思うんですが…
野党共闘がないから大丈夫? 全然大丈夫じゃないよ。
むしろ立憲民主党の一人勝ちだよ。政権交代を起こせるのは立憲だけですからね。
維新も国民民主も自民党とくっつきかねない。それじゃ政権交代は起こりません。
共産党やその他の野党は政権に入らないから、政権交代に関係ない。
国民が望むものをが政権交代である以上、野党共闘なんて必要ないんですよ。
小選挙区は無党派層の動向次第でしょうが、
少なくとも比例では野党共闘よりも票が伸びるのは確実で、
想像以上に立憲は比例で勝つと思われます。
むしろ、失敗したのは他の野党で、文字通り存亡をかける展開になってしまうでしょう。

●自民苦戦も与党で過半数確保か、立民に勢い-衆院選で報道各社調査
この結果を「安心」として捉えるか、「危機」として捉えるか…
自民党にとっては「危機」として捉えなければならない話なのですが、
おそらく「安心」材料として捉えられるでしょうね…
問題は国民の懲罰意識であり、この数字で自民党にお灸を据えられたとは…
誰も思わないことでしょう。
つまり、さらに数字は悪化していくということ。
過半数割れは確実、特に比例の方は惨憺たる結果に終わると思われます。

●「裏金議員」35人を推薦…公明の「クリーンな政治」看板にキズ それでも推薦やめない理由とは?
単純に票が見込めるからでしょ。
いつも自民党に比例は公明党でとお願いした所で、公認候補は自民党に入れますし、
逆に裏金議員に恩を売っておいたり、非公認の議員であれば、
比例で公明党に入れてくれると計算が立ちます。
要は自分達の選挙のことしか考えていない、ということです。
国民からどう思われようと知ったこっちゃない、同情するより票をくれ!、ということ。


◆ニュースネタ 自民党本部に“火炎瓶”投げ込まれる 総理官邸に車で突っ込もうとして逮捕
犯人の政治的信条はまだ分かりませんが…選挙終わるまで隠すんじゃないかなぁ…
ちなみに右翼も左翼も自民党を恨む理由はありますし、
単純に政治的信条を持たないアナーキストの可能性もあります。
いずれにせよ、誰からも恨まれる可能性がある以上、
問題なのは犯人の政治的信条ではなく、事件が起こった意味の方でしょう。

まず、自民党以外の野党、政権与党の公明党と総理大臣以外の日本政府の立場からは、
民主主義の破壊行為として犯人を責めることができます。
選挙の真っ最中ですから、政治的不満は投票で解消すべきです。
ロックは暴力革命を認めていますが、それは代替手段がないからであり、
民主的な選挙制度が今現在行われている以上、
選挙によって行うべきで、暴力はご法度です。

一方の自民党と石破総理大臣の立場からは、犯人を責めることができません。
むしろ、犯罪を招いた張本人とさえ言えます。
先月には自民党総裁選、今は衆議院総選挙と選挙続きなのにも関わらず、
自民党の公約は進化するどころか後退してばかりいます。
政治的不満を選挙で解消するどころか、不満を積み重ねている状況です。
憲法改正や防衛力の充実で見えない敵に備えるよりも、
物価高や社会保障による生活苦で、明日さえ見えない人達を救う方が優先でしょ。
それにも関わらず実現させようとも思っていない夢物語ばかり語っているようでは、
国民の不満は高まるばかりです。
最も民意を反映しやすいはずの選挙期間中でさえ、コレなんですから、
もう最初から国民の意見を聞こうとは思っていないということでしょう。
自分達の選挙のことしか考えていなかったツケが出てるんですよ…

この事件をどう解釈するか、議員個人で器の差が出てくると思うので、
そこを投票のポイントにしてみるのもいいかもしれません。


◆ニュースネタ 経済同友会新浪代表幹事 最低賃金引き上げで潰れる会社は「守らなくていい」
過激な発言ですが、実際その通りだと思います。
日本の企業は「最低賃金」を勘違いしてます。
それ最低なんですよ、底辺なんですよ。
それより低い金額を提示しても、最低賃金で当然上書きされるぐらい最低なんですよ。
つまり最低賃金しか出せない企業というのは、最低の企業ということです。
そこが基準じゃないんです。最低賃金より出して当然なんです。
それを最低賃金しか出せないというのは、やはり企業として稼ぐ力がない証でしかありません。

ちなみに静岡県の最低賃金は、今年の9月までは984円、
今年の10月から1034円に改定されましたが、
このレベルだと求人の申し込みはまずないでしょう。
少なくとも1200円、それこそ1500円くらい提示しないと、
人を集めるのは難しい感じがします。

労働者が生活するために必要な給料が増えている以上、
経営者もそれに応えねばならず、
応えられない企業は淘汰されるのは市場経済にとって当然のことと言えます。


◆ニュースネタ 竹中平蔵氏に慶大名誉教授が疑問「規制緩和で増えてるのは人材派遣業」アベノミクス功罪議論で
その2.7%が「雇用型派遣」であって、制度が本来目指すべき形の方や…
問題なのはそれ以外のパート・アルバイトとして計算される「登録型派遣」の方でしょ…
どうして問題がある方を取り上げずに、問題のない方を取り上げるのか…

求職者にとっては雇用が不安定で、企業から見れば人の入れ替わりが激しいだけ、
単に中間マージンだけをかすめ取る奴らを作ったのは誰ですか? アンタでしょ?
すぐにその兆候は表れて、修正できるチャンスはいくらでもあったのに、
放置して派遣業を単なる日雇い家業に落とし込んだのはアンタでしょ。
少しでも反省しているなら、雇用型派遣に転換できるよう運動すべきでしょうに…


◆マイナ保険証で「医療情報」が相手に伝わる…薬、健診、手術まで 不安を覚える患者をよそに提供内容は次々増えて
ようやくこういう視点が出てきたと感じます。
まぁ、眼科は糖尿病であることを知った方が良さそうですが、
歯医者には別に関係ないですしねぇ…
知られたくない病歴もあるでしょうし、
そういうのを一色単に医療情報の提供の同意として、
賛同しないと窓口割引ができないというのは…人質ビジネスですよね。

さらに言えば、この情報を医者以外の第三者に提供される可能性も、
否定されてないのが問題なわけで…
どこぞの製薬会社に国民全員の医療情報を政府が売っていた、
なんてSFチックな事態も普通にあり得るわけですよ。
安易にマイナ保険証の医療情報の提供に同意しない方がいいと思いますがね…
ちゃんと閲覧制限・情報コントロールができるようになってから、すべき話でしょ。
無制限で始めていい話ではありません。


◆アニメネタ 今秋のアニメの話
まだ1・2話を見た程度ですが、個人的に面白いと思った作品をピックアップ。
以下、追記に記載。

まずは今期の続編アニメはどれも粒揃いと感じます。
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ』は、
ストーリー序盤から出ていた脇役・シルさんがヒロインで、
2話ではコミカルな演出と共に、面白いデート劇を見せてくれました。
エンディングも…恥じらいがないからエッチく見えないけど、
脚フェチにはたまらなく…ゲフンゲフン…
『Re_ゼロから始める異世界生活』も2話から死にまくりで…
なかなか見るのにパワー必要ですが、Reゼロらしさ全開という感じです。
『ガンゲイル・オンライン2』はSAOのゲームも出たこともあって、実にタイムリー。
爽快なBGMと共に、テンポの良いバトルが素晴らしいですね。
『精霊幻想記2』では転生主人公の意識として過去に当たる幼なじみが登場、
そういや居たなと思い出せないほどに1期の内容を忘れてる…
恩人の先生を助けたのはさすがに覚えてますが。
過去異世界転移の幼なじみを含めた3ヒロインとの関係性が見所。
『アイドルマスター シャイニーカラーズ』は2話のストレイライトの話が高評価。
ゲームシナリオを踏まえた内容で、冬優子の豹変が上手く生かされてましたね。
あとは愛衣がどうなるか。あの設定、ゲームでも必要とされてない感じですが(苦笑)

他の続編は『ありふれた職業で世界最強3』『シャングリラ・フロンティア』
『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』『MFゴースト』『オーイ!とんぼ』も放送中。
『魔王様、リトライ!R』はなぁ… 言われてるように声優変更が…
本当に良い感じのB級さが抜けてしまい、ただの面白くないアニメに…
まだ1期の回想編なので、2期の内容を見てからになるでしょうが…最悪切るかも。


今期開始のアニメでは『ぷにるはかわいいスライム』がヤバい。
コロコロ原作にアニメらしいんですが、
雲母先輩が中学生とは思えないほどの爆乳癒し系ママ…と思ったら、
2話にして子どもに目がない異常母性者と発覚www
とにかくぶっ飛んでます。1話目からおっぱいスライムやってるしwww
子ども向けとは言えないハイテンポギャグが最高です。

覇権候補の『チ。 ―地球の運動について―』も素晴らしいですね。
正直、3話の展開は予想してませんでした。えぇ…いや、すごいわ。
前クールの『逃げ上手の若君』で指摘したように、
下手に歴史的人物の名前を使うよりも、オリジナルの方が作品が良くなる好例です。
こういうのでいいんだよ、こういうので。

一方の『ダンダダン』はあまり刺さらず…
んー、同じオカルト分野でも幽霊と宇宙人は違うんですわ。
それを混ぜるのはオカルト好きからすると、「なんか違う」となっちゃいます。
それとオカルトっていうのは、何か不思議な現象を定義することだと思うんですよ。
でも「ターボババア」という怪物に胡坐をかいて、何も定義していない。
そこがオカルトに大事な「そんなこともあるかも?」が感じられないんですよ…
『虚構推理』とかと大違い…最悪切るかもしんない。
明るすぎてオカルトものに分類するか微妙ですが、
まだ『妖怪学校の先生はじめました!』の方がマシかなぁ…
かなりライトな地獄先生ぬーべーみたいな話ですけど。

魔法少女モノは『アクロトリップ』と『魔法使いになれなかった女の子の話』。
どちらも『魔法少女にあこがれて』を清浄に分解したような作品(笑)
前者は悪側でヒロインに近づきたい欲求、
後者は真面目に恩師の元で魔法使いの勉強をする話。
どっちもエッチではありません(苦笑)
特にアクロトップは切れかけていた伊藤美来成分が満たされて幸せ…

ファンタジー系では『嘆きの亡霊は引退したい』が良いですね。
下手すると歴代最弱主人公かも…仲間が強いだけで成り上がっちゃった苦労話。
ティノかわいいよ、ティノ。リボン付けた可愛い系ながら足技格闘得意なのが良い。
『パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき』も、
同じくヒロインが格闘ジョブで可愛い感じで楽しみ。
今は武道家少女が流行りなのか?
『ひとりぼっちの異世界攻略』は全然一人じゃないのが逆に良い(笑)
3話でハーレム展開かと思いきや、女子校の教師みたいな感じに…それで良い。
こちらも強すぎない適応力あるタイプなのが良い感じですね。
もう俺つえぇ系の主人公は正直飽き飽き…
『最凶の支援職【話術士】』は2話の陥落ヒロインのブチ切れが良かったですが…
わりと主人公がダーク寄りなので、今後の新しい仲間次第ですかねぇ…
『さようなら竜生、こんにちは人生』も静かな立ち上がり。今後次第か。

女性主人公系だと『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中』が面白いです。
かなり男前の性格で、逆に攻略対象の皇子はナイーブ系。
年下少女(でも精神的には大人)との凹凸劇が良いです。
『星降る王国のニナ』も高評価。
隣国への輿入りが決まっていた王女が不慮の事故で亡くなり、
代わりに似た少女が替え玉に据えられるという…
「ああ、そういうこともありそう」と思える所が良いですね。
1話冒頭でバレて捕まった所が映されるだけに、
一体どういう展開になるのか、不安と楽しみが交じり合った気持ちです。

恋愛系だと、『アオのハコ』が期待通りの出来で良さげ。
スポーツ+恋愛という王道路線ですが、恋愛に傾きすぎてないのが、
逆に今の時代では珍しく、カッコよく見えますね。
『合コンに行ったら女がいなかった話』は男装麗人女子との恋愛ですが、
まぁ、普通に可愛い。
あれだけ男装でイケメンなら普通に美人でしょうしねぇ…
メインヒロインが時折ヤンデレ気質を見せてるのが気になりますが…(苦笑)
『結婚するって、本当ですか』もなかなか。
海外支社転勤を防ぐために偽装結婚するという話で…
そこから結婚のリアル・恋愛を学んでいく感じですかね。
普通に先輩カワイイんだけど。
『君は冥土様。』はメイドさんの過去が壮絶過ぎて気になる…
どこの国で育ったんだよ、謎過ぎるよ(苦笑)
恋愛要素がどの程度入るのか分かりませんが、ハートフルな感じで良し。
『甘神さんちの縁結び』は安定の同居モノ、以外に特徴を見いだせず。
そういえば今期の恋愛系アニメ、上記の4つのヒロインが、
ショート・ショート~セミロング・セミロング・セミロングで、
髪が短めのヒロインが多いのは偶然なのか否か。

『メカウデ』『魔王2099』『ハイガクラ』はまだよく分かんない。
とりあえず見続けるつもりではいます。

中華系アニメだと『モブ皇帝』が唯一見ることができた(内容的に)。
3Dを動かすタイプで、なんとかストーリーが分かるレベル。
女の子が可愛いのが唯一の救いなんですが…
なんつーか、ゲームチックなんですよね。
細かい会話イベントを繋げてるようにしか見えない。
線のあるストーリーに感じられないぶつ切り感から抜け出せてないのが…


以下は1話だけ見ましたが、速攻で切ることにしました。
▼『妻、小学生になる』
推しの子の問題点が凝縮されたような設定…
なろう系でも記憶というより人格を上書きしてる系統の話あるじゃないですか。
思うんですが、その元の人格はどうなっちゃうんですかね?
いつも疑問に思ってしまいます。
そっちの方を心配してしまう自分にはこういう話は合ってないのでしょう。
まぁ、しかし「ヤングケアラー」が問題になっている昨今に、
小学生に夕飯の残り物でお弁当作ってもらってるというツッコミ所満載な…
転生後の家庭、大丈夫か? いや、全然大丈夫じゃないんだろうな、これ…
だから死後即転生は論理的にあり得ない。
論理的にあり得ないということは物語として成立しないということ、
物語は論理の世界なのですから。
よって見る価値なし。

▼『きのこいぬ』
もはやホラーでしかない…
主人公のホラー絵本作家という設定も意味分からないけれど、
キノコなのか犬なのかよく分からん謎生物が、
夜中にチャッカマンでたき火を起こして首輪燃やそうとするのが怖過ぎる…
キノコだろうが、犬だろうが、火を怖がるもんじゃないのかよ…(ガクブル)
もはや生物的恐怖が先立ち、愛くるしい顔を見ても、
アメリカのアニメの如く、そこから丸呑みされる未来しか見えない…
それぐらい恐怖。平和な作風とのギャップが逆に怖いわ!

▼『歴史に残る悪女になるぞ』
7歳の女子が1週間で腕立て50回腹筋100回って…
終いには腹筋300回。1年後にはスクワット1000回…
普通に体力チートで草www 
「悪女」の目標もどれだけ本気で考えているのか…
若い女の生き血で風呂に入ったり、旦那の愛人をダルマにしたり、
歯向かう人間を生きたまま焼却炉に放り込んだり、
戯れに腹を裂いて逆子かどうか調べたりするのが歴史に残る悪女なわけで、
そこまでやるのが目標なの? 全然ダークな雰囲気じゃないぞ。
まぁ、結局は努力が裏目に出て、正統派ヒロインの道に行くんでしょうが、
特に面白くも感じないので、ここで視聴打ち切りです。

▼『時空の隙』
bilibiliアニメらしい意味の分からんストーリー。
そして何より、戦闘シーンのSEの無さが…
まぁ、リアルに考えればSEある方がおかしいんだけれども、
SEがあるからこそ、盛り上がるよね、というのを再認識できるアニメ。

2024年10月13日

解散権の濫用

選挙で負ける可能性を考えていない時点で論理が破綻してますよね…
①「新内閣発足にあたり、できるだけ早期に国民のみなさまのご判断をいただく」
⇒選挙敗北。政権交代もしくは党内で辞職を迫られる
②新総理誕生「新内閣発足にあたり~」
⇒1か月後に解散総選挙(この間の予算委員会はゼロ)
③再び政権交代「新内閣発足にあたり~」
⇒また1か月後に解散総選挙(やっぱり予算委員会はゼロ)
⇒どちらかが連勝するまでエンドレス選挙

デュースかよ! 選挙で連勝するまで総理大臣が決まりません(苦笑)
これを解散権の濫用(らんよう)と言わずして何なというのか。
議院内閣制がこんなバカなことしかできないなら、首相公選制で良いでしょ。
国民が総理大臣を直接選ぶから、国会議員は1/3ぐらいで十分ですよね?
結果、議会権力は大幅に低下し、地方議会並みになるでしょうが、
自分達で責任を持って総理大臣を選べない以上、権力も剥奪されても当然ですよね?


◆ニュースの話 自民、候補者調整を完了 女性候補は過去最多 公認問題に区切り
12人の非公認を決め、他34名は公認するも比例との重複立候補は認めず。
最低限の判断をしたとは思いますが、
自民党総裁選では即解散はしないという言葉を反故にして、
早々に衆議院を解散した後では「ウソツキ石破」を払拭できない所か、
同じ裏金問題を抱えていても公認と非公認の判断が分かれた理由は何なのか、
当選後に追加公認するなら、全員非公認で構わなかったはず。
その判断の差が恣意的なものを感じてしまい、
好き勝手やってるなという印象しか残らず、完全にマイナスイメージです。

口では日米地位協定の改定、選挙制度改革、選択的夫婦別姓の導入、
そして核兵器禁止条約のオブザーバー参加の検討を言っていますが…
自身が自民党総裁選で掲げた公約が、自民党の公約に一切生かされていないのに、
選挙後に政策を実現できると言うんですかね?
総裁選で約束したことを自民党の公約にもできないのに、
それを実現できるとでも言うのでしょうか? どうせまたウソでしょ?

そもそも、いずれの政策も野党は反対していません。
日米地位協定の改定において、アメリカとの間で日米安保の問題が浮上し、
どの程度まで同盟を深化させるかに関しては差異が出てくるでしょうが、
日本の主権を強める方向では一致しているはずです。
にも関わらず、進んでいないのは自民党内に反対勢力がいるからであって、
選挙公約として党内をまとめられないものを、
どうやって政策実現しようというのか?
本当にウソしか言わない口になっちゃいましたね…
ウソまみれの総理大臣をどうやって信用しろというのか。
妄言垂れ流しのトランプ氏とそう変わらない状態になってますよ?

●小泉進次郎氏は「山際衆院議員の旧統一教会汚染」告発を握りつぶした〈議員歴25年自民県議が離党し証言〉
裏金問題が話題の中心になっていますが、統一教会問題も後を引いています。
果たしてこの記事は事実なのか否か… 事実だとしたら、大変なことですが…
兵庫県知事の問題で内部告発者の保護で袋叩きにしていたのに、
同じことを自民党がしていたとなりますと…とんでもねぇな。
本当に決別するつもりがあるのか。再調査するのが当たり前じゃないんでしょうか?

●立憲・野田佳彦代表 日本原水被爆者のノーベル平和賞受賞にコメント発表
今後、話題になってくるであろうことは「核兵器禁止条約」の是非でしょうね。
立憲にはオブザーバー参加に留まらず、加盟を含めて考えて欲しいです。
日本のNPO団体がノーベル平和賞を受賞したのに、
その日本が彼らの運動の成果である「核兵器禁止条約」に加盟しないのは整合性が取れない。
日本政府は被爆者団体を軽んじているのか、そう思われても仕方ありません。
これまで核兵器禁止条約に批判的だった政府・自民党がどういう対応を見せるのか、注目です。


◆ニュースネタ 袴田巖さんの無罪が確定 検察が上訴権を放棄 半世紀以上にわたる闘いに終止符…勝利のゴング鳴る
まずは賢明な判断をした検察に敬意を表すると同時に、
長年の戦いが報われた袴田さんと姉のひで子さんに賞賛の言葉を送りたいです。
これまでの裁判費用等を考えれば、国家賠償も行う必要があるでしょうが、
あとは弁護士先生達に任せ、お二人は心安らかな時間を送っていただきたいですね。

弁護団を中心に「犯人視してる」という批判がありましたが…
●袴田さん再審で検察が控訴断念「判決は到底承服できない。しかしながら…」 畝本直美検事総長が談話【全文】
さすがに曲解し過ぎかなと思わざるを得ません。
あくまで再審に臨んだ検察の立場を述べたに過ぎず、
問題となった5点の衣類に関しても、捏造と断言できる程の証拠は集まっておらず、
検察側が不満に思うのも無理からぬことで、今も犯人視してるとまでは言えないように思います。

もっとも、状況的には証拠品が捏造された可能性は高いと見ています。
そもそも、殺人後に放火した事件において、
殺人時に血の付いた衣類をわざわざ着替えたのに、
そのまま燃やさずに味噌タンクに隠すという流れが理解不能です。
警察がタンクを調べなかったのも不思議ですし、
味噌を入れる前に中身を見なかった従業員も不思議です。
そもそも自供と言われる警察のシナリオでは、
5点の衣類について一切言及されていないのはおかしいです。
その5点の衣類が犯人が着ていたものと断定することも、
その5点の衣類が袴田さんのものだと断定することもできず、
どうして裁判所がこれを認定したのかも不思議なくらいです。
証拠品を捏造した警察が一番悪いのは間違いありませんが、
奇妙な警察のストーリーを信じた検察も、裁判所も問題があったと言わざるを得ません。

とはいえ、検察以上に問題なのは静岡県警であることは間違いありません。
死刑判決となった第一審の段階でも、
長時間の取り調べによる自白の証拠能力は否定されており、
自白偏重の警察の捜査に問題があったことは当時から指摘されていたわけです
(とはいえ、取り調べする人が警察から検察に変わった所で、
 極限状態の取り調べを受ける方からすれば変わらないので、
 そこだけ自白を採用したのも意味分かりませんが…)。
その上で、今回の最新では証拠品の捏造までもが認められたということで、 
とんでもない事態に発展したとさえ言えます。
静岡県警では四大死刑冤罪事件のうち島田事件も起こっていますし、
それを引き起こした紅林麻雄という刑事の冤罪不祥事も発覚しています。
いずれの事件も共通しているのが、自白を過信し、
自白するために証拠品の捏造までしている点であり、
袴田さんであれば「ボクサーくずれ」、島田事件であれば「放浪癖」といったように、
今で言えば無職やニートに当たる人を狙い撃ちして、
自白や証拠品の捏造によって無理矢理に犯人に仕立て上げていることです。
そういう思い込みに基づく捜査が、
初動捜査を誤らせて犯人を取り逃すことに繋がっていたのは間違いありません。

静岡県警はこういう負の歴史があったことを再認識し、
どのようにして自白偏重の捜査から脱却したのか、
そして今後も冤罪を生まないよう努力を続けるのか、
それを県民に明らかにする必要があるでしょう。
本当は、過去の事件を含めた再調査までして欲しいぐらいですが…
さすがにそれは無理でしょうから、
少なくとも現在はしっかりと体制を改めたことを示して欲しいです。


◆ニュースネタ 呂布カルマ、大麻禁止の日本に苦言「海外では当たり前」「不公平過ぎる」「才能が海外に流出する」
そういう発想が「劣等(意識共感」民族」だと言ってるんですよ…
果たして海外が進んでいるのか、日本が進んでいるのか。
特にアメリカは酒税法の苦い記憶があるから、
タバコと同様に禁止するよりも管理した方が良いと判断しがちなので、当てにならんでしょう。
そんな当たり前のことは誰でも分かること。
それが分からないということは、あなたこそ大麻が切れてるんじゃないでしょうか(苦笑)

大麻で能力が向上するというなら、日本人の体質に合っているか証明してみてはいかが。
アレルギーは個々によって反応が違いますし、
アルコール分解酵素が西洋人よりも一般的に少ないのはよく言われていること。
仮にアメリカ人に大麻が有用であっても、日本人にそれが当てはまるとは限りませんから。
そう主張するのであれば、日本人にも有用であると研究で証明してみてください。
それができないのであれば、説得力は皆無ですよ。

いずれにせよ、『彼らにこそ大麻が必要だな』は明確なアウト。
自分でやっていないものを勧めるわけないので、大麻使用の疑いが濃いと思われます。
しかも明確な勧誘行為でしょ、これ。
「はい、その通りです。では大麻を売ってください」ってなったら、どうすんの?(苦笑)


◆アニメの話 今夏のアニメ評価part2
前回書けなかった分を掲載しておきます。
今期のアニメに関しては次回に書く予定です。
続きモノの『ダンまち5』『ガンゲイルオンライン2』は楽しく見てます。理由は次回。
新番組では『ぷにるはかわいいスライム』がヤベェなぁと…(笑)
コロコロらしい勢いで押す作品ですが、お色気要素もある…性癖曲げようとしてる?(苦笑)

●『推しの子 2期』
ほぼ2.5次元舞台だった…
『セクシー田中さん』問題を取り扱った勇気は評価できますが、
拍子抜けするぐらいに簡単に解決した印象はあります。
あとはほぼ演劇アニメだった…
タイアップCMとかでB小町を散々推してたのは何だったのか(苦笑)終盤までほぼ出番なし…

逆に終盤は怒涛の謎解き回収。おおよその見当は付き始めました。
初見・1期の時の感想でも死後直後の現世転生は何なのと思いましたが、
そこにも意味がありそうなのは確定っぽいですねぇ…死神っぽいロリが黒幕か。
現世転生が問題なのは、言うまでもなく終盤のような展開が起こりうるから。
現世転生が可能なら、ゲームのリセット感覚で自殺しようとか思うバカも出てくるでしょ。
そこに明確な意味があったようなので、そこは改めて再評価しようと思います。

それでも相変わらずアクアの推理がガバガバなのは残念すぎる…
1期の協力者は父親で芸能人だという推理も、結果的には合ってそうですが、
あの状況でそこまで絞れる要素はなく、予想程度のものでしかない。
そして2期の推理もアカネに看破されている通りに穴だらけ。
DNA鑑定の精度もそうですし、当たり判定の範囲の問題もそうですし、
逆に犯人にそれを利用されてしまう可能性だってあるわけです。
まぁ、アカネが推測しているように、
本人が復讐を終えたがってるんだから、あまりツッコむことではないのでしょうが、
ストーリーの根幹に関わる部分だけに気になってしまいました。

▲『ATRI -My Dear Moments-』
悪くはなかったけれど、アトリ以外は見せ場が少ない…
そのアトリも性格的に幼過ぎるので、萌える以前の問題な気がする…
そして何より、主人公の母親と祖母が邪悪すぎる…
母親は精神的に追い詰められていたのは分かるにしても、
簡単自殺しようとしたり、アトリに当たり散らかすのはなぁ…
祖母の耐用年数付ける設定も必要だったんだろうか。
ただ邪悪な印象を与えただけで、冷や水ぶっかけただけで終わった気がします。
物語中盤で心の有無で心理的な不気味の谷になるのは面白かったけれど、
考えさせられたのはそこぐらいで、あとは特に思う所なし。
つーか、OPの意味ありげな地球の球は何だったの? 単なる比喩表現?
大規模な海面上昇の理由も明らかにされなかったし…よう分からん…

▲『夜桜さんちの大作戦』
全体的に悪くはなかったけれど… 結局、主人公の強さの理由は判明せず。
最初から夜桜に適応する可能性が高いと見られてましたし、
何らかの理由はありそうなんですけどねぇ…
てっきり同じように密かに人体実験されてたのかとも思いましたが…
ストーリーもドタバタ家族劇が中心で、恋愛要素もほとんどなかったので、
最終話で結婚披露宴やってもなぁ、というのが正直な感想…
もう少し恋愛フレーバーを足しておいて欲しかったです。

2024年10月05日

石破「勘違い」内閣

非主流派が主流派になった途端、主流派に染まって非主流派じゃなくなった…
立場によって意見が変わることはありますが、
野党時代を含めた過去の発言ならまだしも、
直近1カ月も満たない自民党総裁選の発言まで反故にしてしまうとは…
これで衆議院選挙の公約を立てた所で、何を信用しろというのか…
選挙が終わったら、どうせ反故にしてしまうんでしょ?
「政治は信なくば立たず」、真っ先に信用を無くした政権に明日はありません。

それ以上にムカつくのが、自民党が今なら選挙で勝てると思ってる所ですね。
今ならご祝儀相場だと言わんばかりに、ボロが出る前に選挙やっちゃおうというのが…
本当に国民のことを何も考えていない。自分達の都合丸出しじゃないですか…
失望を通り越して怒りと殺意さえ湧いてきます。
これで選挙を乗り切れると思ってるんだから、さすがにアホ過ぎませんかね…

非主流派で反骨心と良心を期待した石破氏でさえ、コレなんですから、
もはや自民党には何の夢も希望もありません。
小泉進次郎氏もアレだったし、もう自民党は潰すしかないでしょ。
国民無視で恥ずかしげもなく既得権力にしがみつくだけのクソ集団に過ぎないんですから。


●石破茂首相、あれもこれも「後退」? 5つの「守る」掲げたが就任前の主張はどこに… 衆院で所信表明【全文】
中身スカスカ。
石破氏らしさは自衛官の部分と地方創生のエピソードぐらい。でも具体性は皆無。
裏金問題に関しては「ルールを守る倫理観の確立に全力を挙げます」が笑うしかない。
ルールを守るという意識さえないケダモノ集団なのか、自民党という政党は。
小学生でもルールを守ることを学んでいるのに、政治家はそれを知らないという。
知らんのはお前らだけだろ。人間ですらない金と権力の亡者どもが。
大事なのは公平性の確保であり、ルール違反者を当選させない仕組みづくりでしょ?
それを堂々と自民党公認にするんだから、お話にならんでしょ。
まぁ、ケダモノに何を言っても分からんのでしょうが。
現時点でもルール守る気ゼロらしいんで…

あと気になるのは「経済安全保障」「AI」「ブロックチェーン」の言葉の使い方です。
「経済安全保障」は外交で出てくるのではなく、経済で出てくる時点で違うかと…
その視点に留まってるから成功してないんでしょ。
外交の一種と考えれば、もっと力を入れられるはずでしょ。
「AI」も原発動かさなきゃいけないぐらいに電力消費が高まるのか疑問。
そりゃサーバー機器にもGPU入れることになるんだろうから、
今までより上がることは確かですが、爆発的に上がる話でもないし、大袈裟すぎる。
単に電力需要増大の言い訳に使ってませんか、これ?
「ブロックチェーン」を知ってるなら、なんでマイナンバーカードなんて進めるの?
従来の中央集権型のマイナンバー制度を使い続けて、
分散台帳技術によって情報の連携を進めないのはどうしてですか?
別に国民が申請する必要なんてないんですよ。
公的機関がマイナンバーで紐づけすればいいだけなんですから。
国民の手を煩わせている時点で何も理解していないことが丸分かり。頭大丈夫ですか?

●八代弁護士 石破首相の裏金議員公認は「当たり前」 公認外しは「許されない二重処罰」 野党批判で揺れる首相が「理解できない」
党員資格停止という処分の結果、公認を得られなくなるのは間違いありませんが、
党員資格があるからといって、必ず公認されるわけでもありません。
実際に比例当選議員が小選挙区での立候補を目指して2人以上の自民系候補者が出て、
保守分裂選挙になった際は公認を与えないこともありますからね。
よって、公認するかどうかは処罰とは別次元の話であり、二重処罰には当たりません。
アレだ、学生が不祥事起こして停学処分を受けたのに、
高校推薦を受けようとしたら、停学処分を理由に学校は断るでしょ? それと一緒。

とはいえ、公認するのも自民党の自由なので、有権者はそれを含めて判断を下せばいいこと。
岸田氏は最終的には国民の審判に委ねると言ったのだから、
小選挙区で落選した場合はそれで民意が示されたことになるので、
比例復活はおかしいよね、という話。
裏金問題の直接的被害者は地元有権者なのですから、
その人達がNoと言った以上は、比例で復活する理由はありませんよね?という話。


◆ニュースネタ 「これほど付け入る隙のある制度ない」と紙の保険証の不備に言及 平将明デジタル相
どうしてマイナ保険証が国民に理解されないのか、簡単なことです。
これは昔あった議論の「税金滞納者から保険証を奪うべきだ」という話なのよ…
それも一旦国民全員から取り上げるという非常に荒っぽいやり方で達成しようとする。
そりゃ誰からも理解されないでしょ。日本は国民皆保険制度の国として認識してるんだから。

国民からすれば、別に通常保険の範囲であれば、偽造利用されても問題ないわけです。
国民皆保険制度を認めていて、税金滞納者であっても病院ぐらいは行っても良いという、
社会的コンセンサスがあるから。
問題にしているのは公平性の問題で、被爆者手帳や障がい者手帳など、
通常以上の手厚い保険を受けられるように不正利用することが問題なのであって、
別に普通に病院に行く分は問題にしていないんですよ。
それは役所の個人確認と認定の問題であり、
国民から皆保険制度を取り上げて良い理由にはならない、ということです。

政治家のそういった勘違いが消えない限り、対立の溝は埋まりそうにありません。
誰が納得できるというのか。
それこそブロックチェーンで良いだけのことを、わざわざ不正アクセスしやすいようにデータ集積するのか。
マイナンバーで行政が紐づけすれば良いだけのことを、
どうしてわざわざデータ集積することで侵食リスクを高め、
さらにカードという形で現物化して紛失リスクを高めさせるのか、非合理的で理解不能です。
某国(アメリカなのか中国なのか知らんけど)のスパイが混ざってるとしか思えませんけど…


◆ニュースネタ 「値上げの秋」あれもこれも変わる暮らし はがきは35%値上げ 「児童手当」や「置き配」お得になる面も
今までは歴史的な円安で輸入品の価格上昇が説明されていましたが…
ここ2か月は下げ止まった感があり、一時は1ドル160円を超えていたものが140円中盤まで戻っています。
為替だけ見ると、値上げ所か、値下げに転じてもおかしくないわけですが…
つまり、為替だけでは説明できない要素があるということです。

考えられるのは世界的な物価高、特に人件費の高騰でしょう。
日本がわざわざ海外へ工場を移転し、海外で生産した日本企業の商品を輸入していたのは、
海外の方が物価が安く、人件費を節約できたからです。
しかし、世界的にSDGsが注目を浴び、ユニクロ等の搾取労働が問題視され、
海外での労働者の賃金は上昇し、かつてほどのメリットが生じなくなりました。
要は、海外の賃金上昇率を日本の賃金上昇率が超えていないことが物価高の原因と言えます。
人件費の分だけ値上がった海外製品を、日本人が買えなくなっているわけですから、
単純に日本の方が貧しくなった、とさえ言えます。

それだけに日本の最低賃金上昇は、ただの社会主義的政策に留まらず、
日本が世界の中で商品購買力を確保するためには、必要不可欠な政策になったと言えます。
全国一律1500円を夢物語にしてはいけないんです。
それだけ日本が世界の賃金上昇に付いていけていないということです。
物価高が止まらないのは、世界的に日本の物価が安い故だと言えます。

これだけ物価高を見せつけられると、もはや最低賃金の上昇は夢物語ではなく、
立派な政策として機能してくるように思えます。
解散総選挙の際に政策判断をする一つの材料になることは間違いないでしょうね。


◆アニメの話 今夏のアニメ評価(ネタバレあり)
まだ『推しの子』『シリーズオフモンスターシーズン』『ATRI』『夜桜さんちの大作戦』の
最終回は見ていないので評価できない所はありますが、
個人的にはいずれも評価はあまり高くないので、
以下の並びが今夏の評価だと思って差し支えないです。
(↓以下、追記部分へ)

◎『負けヒロインが多すぎる!』
間違いなく今期のNo1アニメでしょう。
友情をテーマにした『僕は友達が少ない』、
青春をテーマにした『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』と並ぶ、
恋をテーマにした固定観念ぶっ壊しアニメだと思います。
恋にまつわる固定観念というと、
「命短し恋せよ乙女」「恋愛至上主義」「失恋はカッコ悪い」
「負けヒロイン=魅力がない」といった所でしょうが、本作は完全に真逆。
最初の失恋(1~3話)辺りはギャグテイストで駆け足気味に描かれてますが、
4話の八奈見編、5~7話の焼塩編、8~11話の小鞠編では、
失恋とその立ち直りを丁寧に描き、失恋をカッコよく再表現しています。
また、いずれの負けヒロインも個性の塊みたいなキャラで、
恋愛対象としては劣る部分があっても、おもしれぇ女的な魅力が存分にあり、
恋愛が全てではないということを私達に教えてくれます。
結果的に、八奈見さんがバディと成立し、
男女の友情関係に帰結するという面白い作りをしていました。

思うに、人間関係における恋愛関係は基本的に1人しか存在しません。
だから圧倒的に恋愛関係以外の関係の方が多いのにも関わらず、
私達は男女が一緒にいると恋人関係を疑ってしまう固定観念があります。
でも、そうじゃない関係も普通にあるよね、というのが上手く表現できてます。
それでいてサブキャラを含めて、それぞれが存在感が立っている。
負けヒロインというレッテルで括れない個性の塊ばかりで、
恋愛をしてないからモブキャラになるのではなく、
恋愛がなくても青春を楽しめるということを証明している感じがします。
エンディングのカバー曲も良い感じでしたし、
全てにおいて隙がない青春アニメだったと思います。

◎『杖と剣のウィストリア』
ストーリーが進むにつれてドンドン評価を上げていった秀作。
11話の出来は間違いなく今夏No1評価。あまりのカッコよさに涙が出るほどでした。
作画も力が入っていて、12話の冒頭でも再放送するぐらいの自信作で、
自画自賛するだけのことある素晴らしいアニメーションだったと思います。
放送開始時は「またハリーポッターみたいな魔法学園ものかぁ。マッシュル?」の評価、
3話でアイリスが登場した辺りから塔との関係が見え始めて面白くなり、
5話の魔道大祭編でマッシュルは超えてきたなと感じられ、
8話からの実習編で急激に面白さが上がり、11話の神回ですよ、
最高の盛り上がりを見せて終わったのは非常に好印象ですね。
まだ世界の謎、塔の謎、杖と剣の謎と、世界観は謎だらけだけに、
現時点で2期の放送を最も期待している作品ですね。

▲『逃げ上手の若君』(個人的評価は低めも、長文だったので最初の方に掲載)
空想ファンタジーであれば、面白かったし傑作評価できます。
歴史物でもファンタジー要素が強ければ、評価することができます
(例えば『織田信奈の野望』とか史実を元にしつつ明らかにファンタジーであるもの)。
ただ、歴史物で他の英雄を貶めるようなものはアウトです。
ありがちなのが織田信長を魔王として描くとか。
もう魔法使ったりと完全ファンタジーならOKですが、
史実と誤解を与えかねないような表現はアウトです。
本作では足利高氏(後の尊氏)の表現が化け物を彷彿とさせるものがあり、
6話はまだしも、10話の表現は明らかにやり過ぎています。

足利尊氏はその実像がなかなか伝わっておらず、
歴史的にも江戸時代末期から昭和終戦まで天皇中心の国造りのために、
南朝を正当化するように歴史が歪められていたこともあって、
他の時代と比べても研究が明らかに遅れてしまっています。
そこにズームを当てるのは構いませんが、
また変な偏見を呼び起こしてしまわないか、その危惧を強く抱いてしまいました。

「歴史は勝者が作る」と言われますが、歴史に必要なのは継続性なわけで、
継続する勝者に視点を向けるのは当たり前のことなわけです。
敗者はそこで終わるのですから、後への影響を考える必要がありません。
日本独特な封建制の理解を含め、歪んだ歴史観が偏見を生んでいないか、
改めて考え直す必要があります。
どうせなら、諏訪頼重を未来からの転生者にしちゃって、
ファンタジー要素強めにしちゃった方が良かったんじゃないですかね…
英雄は何人居ても構いませんが、英雄を汚すことはご法度です。
その意味で、歴史物の最低限のルールを守れなかった本作はアウトです。

●『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』
女の子の可愛さで言えば、今年ナンバー1でしょう。
アーリャ・有希・マーシャ・綾乃とみんな可愛い。谷山さんと宮前も可愛い。
メインヒロインのアーリャを中心に作画も素晴らしかったですし、
ビジュアル面では文句のつけようがありません。圧倒的でした。
ただ、ストーリーの部分に目を向けると、主人公の設定が強すぎました。
元良家の天才児という設定は必要だったのか…感情移入できる人いるの?(笑)
単にロシア語が分かる程度の学生で十分だったのに、
設定盛り過ぎて視聴者を置き去りにしている感じがありました。
あとディベート部分もね… それなりの進学校なんでしょ?
最終話のアーリャの演説作戦はともかく、8話の谷山さんのディベートや、
11話の有希の作戦はお粗末すぎた感じがしました。
『ようこそ実力至上主義の教室へ』までは行かなくとも、
もう少し凝った知能合戦を見たかった気もします。
まぁ、メインは恋愛だから大目に…というほど恋愛もしてねぇしな…
結局、主人公は恋愛感情を自覚してないし…そういうのは2期に期待なんですかね。

●『天穂のサクナヒメ』
同人作品出身とは思えない力の入った作画・ストーリーで、
今期のアニメで想像以上に健闘した作品と言ってもいいでしょう。
序盤の米作り1年目の悪戦苦闘から、中盤は一期に話が飛び、
鬼退治を中心に据えた作りは、個人的には良い判断だったと思います。
結果的に話のテンポが損なわれず、視聴者の関心を切り替えることができ、
終盤も失速せずに走り抜けられたように思います。
現代の昔話みたいな感じで、非常に良い作品に仕上がっていたと思います。
万人に勧めるなら、今季はこのアニメでしょう。

●『しかのこのこのここしたんたん』
放送前の「しかのこののここしたんたん」エンドレスPVと、
1話の内容が衝撃的過ぎたことで、エキセントリックな印象が強いですが、
内容的にはコンプラのギリギリ攻めているギャグアニメでした。
ボーボボほど意味不明じゃないし、ドクロちゃんほどコンプラ突破してないし、
ニャル子さん程度の意味不明とコンプラ遵守評価(笑)
そういう意味では放送前のプロモーションを含めて、
令和のギャグアニメの模範例とも言える作品だったと思います。
まぁ、最終話の鹿系ゆるキャラ回はやり過ぎだと思いましたけどね(苦笑)

●『菜なれ花なれ』
今期のアニメで一番ロスになりそうな女子高生たちの友情アニメ。
チアリーディングをテーマにしているということで、熱血部活アニメと思いきや、
実際は動画投稿のためにポンポンズという緩い応援チアを結成し、
応援を楽しむことで、軽度のトラウマ≒イップスを克服するアニメでした。
熱血ではないけれど、内容的にはわりと真面目な方。
惜しむらくはオリジナルアニメで12話は短すぎたことか…
主要キャラでも杏那・穏花・かなたのストーリーは描けたものの、
涼葉・詩音の女子校コンビと療養中の恵深のストーリーは進められず…
恵深はかなたとの関係で出番は多かったものの、学校に行くエピソードが最後までなし…
いや、図書館自分一人で行けるなら学校行けよ(苦笑)
当初はそこがゴール地点だと思ってただけに、ちょっと短すぎた感はありますね。

●『真夜中ぱんチ』
菜なれも1話切りのVtuber~も動画投稿を主題にしたアニメでしたが、
昨今の必須要素とも言える「炎上」を描いた作品の中では一番良かったと思います。
ぶっちゃけ、悪意を持って荒らしてる人なんて、ほんのごく一部なんですよね。
だってわざわざ動画を見に行ってるわけですから。
嫌いな人間の動画を生配信で逐一チェックする奴なんていませんよ。
そんなことするぐらいなら他の配信者の動画を見てるっしょ。
コメントの流れやノリ、一文という形式が悪意あるように見えているだけで、
実際はそこまで悪意を持って発言していないことの方がほとんどだと思います。
まぁ、だからこそコメント・投稿時には表現に気を付けようという話ではあるのですが、
過剰に気にし過ぎる必要がないという結論には自分も同意しました。
と、真面目に語りましたが、作品としてはドタバタギャグテイストで、
ヴァンパイアが炎上動画投稿者の下でバズりを目指すという一貫した内容で、
話のテンポもよく、キャラエピソードの取りこぼしも少ない、
コンパクトながらまとまった優良アニメだったと思います。
動画投稿のノリなので、タイトルと違って、
アニメとしては少々パンチの足りない感じもしますが、まとまった良作評価。

●『グレンダイザーU』
ロボットアニメ…だったかなぁ(苦笑)
終盤を除いて、ロボットの格好良さが目立ちませんでした。
どちらかといえば、人間ドラマを主眼においたロボットものという感じで、
イデオンに近い雰囲気がありましたね…あそこまで悪辣じゃないですが。
評価するのは新型マジンガーXの登場と、
マジンガーもスペイサー3機と合体できるようになったこと。
スパロボ的には非常に嬉しいギミック(笑)
終盤にドクターヘルの名前が登場し、最後に地獄大元帥っぽいのが登場したので、
2期でもグレンダイザーの活躍が拝めそうです。
2期ではグレンダイザーの謎と共に、ロボットの格好良さが目立つといいですね。

●『転生したらスライムだった件 第3期』
前半の聖教会との激突は戦力差がありすぎて…
思ったより盛り上がらなかったというか、目立たなかった印象です。
後半の開国祭編は今までの苦労が報われた感じで良かったですね。
まぁ、全体的に閑話休題といった感じで、
シリアス過ぎずに1期中盤のような国が大きくなっていく感じが出てて良かったです。
可もなく不可もなく、安定した出来だったという印象ですね。

●『疑似ハーレム』
ヒロインは実質一人で、ライバルキャラもサブキャラ恋愛もない、
今時珍しいタイプの恋愛劇でしたね。
その分、ヒロインに色々な演技をさせて幅を出していましたが、
当初はもっと私自分を見て路線なのかと思いましたが、
11話で逆に他ヒロイン役も見てと言い出したのには驚きました(笑)
まぁ、でも演技者ってそういう所ありますよね。
12話で完全完結したのも好評価。
メインヒロインを好きになれるかどうかが最大の評価の分かれ目でしょうか。

●『異世界失格』
太宰治が異世界転生したお話。敵が魔王を倒した転生者グループというのが特徴的。
主人公はあくまで作家でしかなく、能力的には強くないのが面白い。
でもストーリー的には謎が多く、心中相手のさっちゃんの心情も分からず、
最終話で妖精王が登場したりと、かき回されたまま終わるのは消化不良感が強い。
早く2期が見たいなぁ…

●『新米オッサン~』
果たして特訓中に死んで蘇生されて、また特訓するのは「死ぬほど鍛えられて」と言うのだろうか…
いやいや、本当に死んどるやん(苦笑)
銀髪ダークエルフメイドのリーネットで引き付け、
中盤はかませ犬と思われたアンジェリカが物語を盛り上げと良い感じで回ってました。
師匠格のブロストンはともかく、ミゼットは劇中ほぼ食ってただけだったので、
もう少しエピソードがあればなと思う部分もありました。
それでも「夢を見るのに遅すぎることはない」というテーマを一貫して通し、
まさかの串田アキラ氏の熱い主題歌で盛り上げられたのは好印象でした。
キン肉マンもこれぐらいやれば…いや、なんでも(苦笑)

●『SHY 第2期』
忍者の曖を加え、さらにパワーアップした2期。
今時珍しい王道ヒーロー物路線は変わらず、安定した内容でした。
2期の終盤でようやく前任のシャイの話が登場し、
どうして主人公がシャイになったのか、その心の強さの理由は何なのか、
そしてヒーローとは何なのかという根本的謎が明かされていないだけに、
今後のさらなる展開を期待したいです。

●『狼と香辛料』
以前の2008年バージョンは、自分がアニメを見てない時期だったので、
完全スルーだったんですよね。
絵ぐらいは知ってましたが、どちらかと言えば狐っぽいなぁ、と…
そんなわけで今回のリニューアル版から見始めましたが、
全体的にまとまりがあって良い話だったと思います。
個人的にはリニューアル版の方が狼っぽくて好き。
ストーリーも超常的な力に頼らず、
知識と機転で乗り越えようとする辺りが好感持てました。
後半は少々怪しい場面もありましたが、自分としてはギリセーフの判断。
安定の福山潤さんと小清水亜美さんのコンビが楽しめる良い掛け合いでした。

▲『キン肉マン 完璧超人始祖編』
あくまでマンガ版のアニメ化であって、アニメの続きではなかった印象です。
スト6風の実況を入れるなど、昔よりもプロレスライクになったものの、
さて、これをアニメでやる必要があったのか?という思いがなくはない…
以前のアニメ化されたキン肉マンもそうなんですが、尺的にはバトルの時間が短いんですよ。
それをギャグテイストで尺を稼いでいたのが昔のアニメ版でしたが、
今作ではギャグテイストが皆無だったこともあって、
どうしても駆け足気味に見えました。
人気の正義超人も最後しか登場しませんでしたしね。
これからという所で終わってしまったのは残念。
2期以降に期待ですが、初見の人はまとめて見た方が幸せかもしんない。
悪魔超人軍が戦っていても、過去の正義超人との激闘があったからこその、
感動なのにも関わらず、そこをスルーして初見というのはやはり厳しかったと思います。

▲『ラーメン赤猫』
なんというか…普通? 可もなく不可もなく。
猫がラーメンを作ってるのもそうだけど、二足歩行で食器を運んだり、
そもそも、猫が喋ることに人間もリアクションしてなかったりと、
もはや、何からツッコんでいいのか分からなかった…
11話で不幸な猫が喋るみたいな言い方されてましたが、説得力があまりにも…
しかのこ~みたいにギャグに振り切れているなら何も考える必要ないけど、
真面目にラーメン屋生活を描いてるだけに、やはり設定を考えちゃいます。
猫が可愛ければ全てよし、とはできませんでした。残念ながら。

▲『なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?』
ストーリーも面白かったし、キャラクターも良かったんだけど…
作画がなぁ…
同じ作者の『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦2期』は作り直しになりましたが、
本作品も5話・6話はかなり怪しく…そこから持ち直せたものの、
終盤も引きの構図は怪しい部分が多く… 美麗なキャラが台無しでした。
2期もあるなら、ぜひ作画クオリティを上げて続けて欲しいです。
ストーリーが面白いだけに勿体なさ過ぎます…

▲『俺は全てを【パリイ】する』
「【パリィ】って何だ…?(哲学)」
フロムゲー等で有名な『パリィーン』って音がして攻撃を弾くカウンター技でしょ?
6話で敵が毒を吐く前に攻撃したり(必殺技モーション判定と言えなくもないですが)、
9話で兵士の武器を弾くならともかく、固定砲台を弾いたるするのは何なの…
実質、【パリィ】と叫びつつ先制攻撃しているようにしか見えず、
「【パリィ】って何だ…?(哲学)」と頭を抱えることが多かったです。
まぁ、でもリーンちゃんが可愛かったから全てよし、としちゃう!

▲『ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺』
ストーリーは『ありふれた職業で世界最強』とほぼ同じ…
ひとえに巨乳金髪エルフのセラスの魅力だけで引っ張ってた感じ。
セラスかわいいよ、セラス。

▲『モブから始まる探索英雄譚』
キャラは可愛いだけの現代版現実なろう系アニメ。
現代のリアルにダンジョンが出現したという設定があるだけで、
内容的にはなろう系アニメでした。
リアルであることの恐怖心も終盤少しだけで、内容は薄っぺらい。
ただ、幼馴染の春香=本妻、召喚されたシルフィーとルシェ=従者、
冒険者仲間の愛理・ミク・光梨=現地妻みたいな感じで、
自然とハーレム感ができていたのは良かったです。
春香が主人公が思ってるよりも寛容だったのは明らかだったし、
今時珍しく「待つヒロイン」に終始したのは、
賛否両論あるでしょうが、結果的にはハーレム感出て良かったのでは。
作画崩壊までは至らなかったものの、少々怪しい感じもあったので、
もう少し作画が良かったら、とは思います。

▲『小市民シリーズ』
一言で言うと、「『氷菓」みたいな作品を作りたかったんだけど、
あれ違った…どうしてなんだ?」と自己批判してるアニメ。
つまり、つまらないという印象は正しく、意図的につまらないアニメ(笑)
以前も語ったように、『氷菓』のようなバディ感は最初からなく、
主人公が一人で推理して解決した気になるという感じのストーリーでした。
その問題点を最終話で自己批判し、2人が正式に袂を分かつといった内容だったので、
どう評価して良いのか分からないというのが率直な意見です。
面白くはなかった、でも、それは意図的だった、
つまり、2期で本領を発揮してもらおうか、といった感じでしょうか。
2期では登場人物も増えるようですし、そこに期待ですかね。

▲『義妹生活』
正直、ストーリーが難解…
説明や余計なセリフが一切ないので、微妙な表情と間合いで察するしかないのが難しい。
退屈と言えば退屈。無限に想像力が働くと言えばそう。
特に最終話の結論は人によって全く違ってきそう。兄妹なのか、恋人なのか。
どちらでも解釈できるだけに、味のある終わり方をしたなという感じがして評価アップ。
個人的には読売先輩が好きだったんだけど、
5話のデート後の表情や行動がよく分からないのが未だにモヤっとします。
そこからヒロイン候補から一気に転落したし、思い出作りみたいな感覚だったのか…
冗談じゃなくて本気で病死路線になるのかと思った…でもそんなことはなかった。

▲『女神のカフェテラス 第2期』
2期のストーリーは実質皆無。
サービスショットのオンパレードの女だらけのハーレム環境、
やっぱり恋愛していないのはお約束。
終盤は原作者の過去作を弄るようなセリフやパロディが多かったけど、
良かったんですかね?
今までがわりと真面目だったので、おふざけに徹した印象が強いです。
祖父の話とか必要だったの? ほとんどのヒロイン関係なかったじゃん(苦笑)
もういっそ夢オチ・妄想オチでいいから、僧侶枠みたいな限界突破版出してくれ(笑)

▲『エルフさんは痩せられない』
タイトル通りのセクシーアニメ(笑)
太った女性キャラの服がバリバリ破れる姿は賛否両論あるでしょうが、
個人的には大いにアリでした(笑)
そういう所がギャグテイストに描かれており、
普通に見ていて楽しかったのは高評価ですね。

▼『かつて魔法少女と悪は敵対していた』
最初の15分アニメしか見てませんでしたが…特に内容のない萌えアニメという感じ。
メインヒロインの白夜よりも、妄想キャラのベラトリックスの方が好きだった…
単独ヒロインの萌えアニメだと好みに刺さらないと楽しみも減っちゃうよね…

▼『NieR_Automata』
1期と比べると、悪くはなかったんですがね…
一番盛り上がりを見せたのが2期序盤の15~17話辺りで、
そこからドンドン面白くなくなっていったのは…
最終話もゲームとほぼ同じですし…
ゲームでも分かり難い描写だっただけに、もう少し丁寧に描いてもらわないと…
アニメ化する意味あったのか?ということになってしまいます。
結局、9Sは子どものように駄々こねてたたけで…全然面白くなかった…

▼『ダンジョンの中のひと』
ホワイトなダンジョン経営を目指します、的なアニメ。
発想自体は面白いんだけど、メインキャラ2人の感情の起伏が薄いため、
どうしても淡々としているように見えて、見てて眠くなる安眠アニメだった…
一番面白かったのは10話のゴブリン畑かなぁ…
女性の敵ゴブリンをマンドラゴラのように畑で育成しているとは(苦笑)

▼『この世界は不完全すぎる』
このアニメは不完全すぎる!(苦笑)
あまりにもな13話の切り方。話の切り方が意味分からねぇ…
その前の段階で切っておいた方が良かったんじゃないですかね?
バグだらけのゲームから抜け出せないデバッカーというSAO路線ですが、
NPCキャラを上手く使うことで独自色を出せていただけに、
この尻すぼみ感は残念でした。

▼『異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~』
双子が可愛いだけで、現代知識で成り上がるいつものなろうアニメ。
ヒロイン不在はやっぱり痛い。年端もいかない双子だけで人気を支えるのは無理。

▼『恋は双子で割り切れない』
いや~、タイトルでネタバレしてるしね…
どんなに双子で揺れる恋愛を描いても、タイトルで結論言ってるから(苦笑)
やっぱり双子のどちらかを選ぶことはできず、どっちつかずに終わるのはタイトル通り。
我々はなんのために見ていたんだ?と自問自答する哲学的アニメでしたwww
まぁ、ぶっちゃけ、双子のどちらも選ばんよな。面倒くさい印象しかなかったし。
石原夏織さんのキャラでええやん。双子の魅力が描き切れてない時点で敗北アニメ。

▼『僕の妻は感情がない』
マモル君が出てきた辺りからハートフル物語になりましたが…
1話で性欲を催してたのは何だったのか。1話でもう色々と台無しだったよ…
そういうのを含めて、全体的な整合性に欠け、
何を言いたかったのか分からない感じがしました。
タイトルの意味であるロボットに感情はあるか否かですが…
10話でミーナが主人公のことを「家族と思い込んでいる男性です」と言ってるので、
やっぱり感情がないのが正解なのではないかと思います。
作品全般的には感情がなさそうであるような雰囲気だったんですが、
やっぱりないというのが正解っぽいですかね。
そういう所がイマイチはっきりしなかったというか、
内容と結論が噛み合っていない感じがしました。

▼『ばいばい、アース』
ストーリーが難しいうえに、打ち切りアニメのような終わり方で2期発表…
未だにタイトルを含め、何を描こうとしているのかが見えず、中途半端すぎます。
2期も見るでしょうが、1期が終わってないから見るのであって、期待感は皆無。
未完作品という印象は拭えず、評価に値しないです。
たぶん今見ても2期放送前には全部忘れてそうなので、視聴は2期開始後で十分。