『産めよ増やせよ』
この発想から相変わらず抜け出せていないのが何とも言えず…
「生まない幸せは勝手な考え」と二階幹事長が発言
国家としては、子どもを沢山生んでくれて、
それがゆくゆくは良き納税者になってくれれば、
国家(老人)を支えてくれて万々歳といった所なのでしょうが…
欧米でLGBTの権利が叫ばれ、男女のパートナー像さえ揺らぐ時代に、
男女のパートナーを前提とした発言をするのはいかがなものか…
時代遅れ感が甚だしいように思えます。
被害者の方の情報公開請求から明らかになった旧優生保護法の問題、
障がい者らへの強制不妊手術の問題が次々と明らかになってきていますが…
こちら
今の自民党の議員はこれらを笑えないと思います。
発想は同じですから。
『産めよ増やせよ』、それは国家にとって有用な納税者の生産であって、
障がい者といった国家の負担になりかねない存在は不必要、
結果として優性主義に走り、
強制不妊手術といった人権侵害を公然と行ってきたわけです。
今も発想は同じですよ。
国家が『産めよ増やせよ』と言っていたら、ロクなことにならない。
さすがにここまでの愚行を行えば、海外メディアも黙っていないでしょうが、
それでも妊婦の出産前検診で障害の恐れが発覚したら、
堕胎を進めるなんて愚行を今の政府は行いかねないです。
「正常な出産」とか適当なスローガンを付けて、やりかねんでしょうよ。
障がい者は異常なんですか?
それを言ったら、人間それぞれ個性が違うのだから、みんな異常ですよ。
上からのトップダウン的な『産めよ増やせよ』は悲劇しか生まない。
問題は結婚・出産環境が整っているか否かです。
非正規雇用が増えたことで、若年者の生活レベルが上がらず、
安定的な収入を必要とする結婚・出産にそもそも踏み切れない。
結婚して子どもを持とうとしても、仕事が忙しくて余裕がない。
子どもを一人産んだら産んだで、職場復帰を急がなければならず、
仕事と子育てに追われて2人目を作る余裕もない。
そもそも、子宝に恵まれたとしても、昔のように農家の労働力とはなり得ず、
中学を卒業したら働くともいかない世の中だけに、
高校・大学進学と学費が幾らかかるのか、
大学に出たとしても不景気に当たって新卒の門に漏れれば、
一生非正規になりかねず、収入が不安定なら家庭が持てるわけもない。
こんな世の中で、安心して出産・子育てができるというのですか?
今の社会は前提が子育てのためにできていません。
専業主婦なり、働いている人以外の誰かが子育てをしていることを前提に、
社会の仕組みが変わっていないのは明らか。
夫も妻も、それ以外の人々も、安心して子育てできる社会に作り替えるのが、
政治家の仕事ではないんですか?
それをせずに他人任せの『産めよ増やせよ』では説得力がない。
未婚の人やLGBTの人、障がい者の人を排除する優性主義が蔓延りかねない、
今の安倍政権は危うさに満ちています。
強制不妊手術が全くもって笑えない。愚かなことをしたと笑えない。
今にも同じような愚かな事例を犯しかねない…
◆ニュースネタ トランプ大統領が米朝会談の成果を強調
「日本で私は英雄」
「北朝鮮の非核化は既に始まっている」
もう、情けないとしか言いようがない…
トランプ大統領としては米朝会談の成果を強調したいからこそなのでしょうが、
北朝鮮の非核化の証左に、北朝鮮の爆破パフォーマンスを挙げられても…
それは、つまり、今後も非核化の主体はあくまで北朝鮮自身であって、
裏を返せば、北朝鮮が何もしなければ非核化は進展しないという、
1990年代と状況的には何ら変わらないと思うのですが…?
トランプ大統領自身が非核化を進めるわけでもない、
金正恩自身に非核化を進めさせるに過ぎず、
その費用も日本と韓国が負担するでは、まるで進展が期待できません。
それでは英雄になる権利を持つのは金正恩だけだと思うのですが?
…まぁ、金正恩が日本にとっての英雄になるとも思えませんが…
まだ米朝会談・非核化の成果は「これからだ」と言った方が期待できた。
あれが外交成果だと言うのならば、もう米朝交渉には何も期待ができない。
成果が乏しかった故に、成果を強調しようとして、
却って成果の乏しさを際立たせてしまう、完全な悪循環ですねぇ…
◆ニュースネタ 不祥事が続く自民党安倍チルドレン『魔の3回生』
肺がん患者に「いい加減にしろ」と野次
魔の3回生の不祥事一覧
なんて言うか… 最近の不祥事はレベルが違い過ぎる…
かつても稲田元防衛大臣のように、明らかに政治家としての能力が足りない人間が、
不勉強から来る不用意な発言をして国会をにぎわせることはありましたが、
最近の不祥事はそういう「不勉強」レベルじゃ済まされない話ばかり。
人間として「ありえない発言」が多過ぎる。
教養のレベルの問題ではない、人格のレベルの問題。あまりにも酷過ぎる。
共通しているのは、ある種の「排他性」。
自分と異なる意見に対しては、耳を貸さないどころか、
野次ったり圧力をかけて押しつぶすことも平然とする。
自分は庶民とは違うから何をやっても許されるという驕り。
「排他性」やら「特殊性」から来る差別的意識、
それは言わば、安倍政権全体の特色でもあるのですが…
こんな人格的に欠陥のある議員が、国民全体のことを考えられるとは思えないのですが…
あまりにも酷過ぎて、語る言葉さえ持ちません。
◆ニュースネタ カジノ法案の問題点
そもそも、日本にIR=統合型リゾート施設って、必要なの?
今やネットゲームが普及し、カジノ好きならネットカジノで遊ぶこともできますし、
リアルカジノに行くのは趣味的なものというよりも、明らかに一攫千金狙い。
とはいえ、個々人では利益・損失が出たとしても、
客全体の損失が多くならなければカジノなんて運営できないわけですから、
一番儲かるのはカジノの主催者、
ノウハウを持つ外資・アメリカ企業が一番儲かるのは目に見えています。
日本に来る外国人旅行者の大半は「わび・さびの世界」や「アニメ」といった、
日本的な文化に触れに来るのに、そこにカジノという需要がそもそもあるの?
クルーズ船の世界一周旅行のついでに日本に寄港し、
気軽に遊びたい時に近くにカジノがあれば良い、程度なのに、
少数大規模な施設を作って一体どするのか。
全くもって何がしたいのか、サッパリ見えてきません。
このままカジノが解禁されれば、一般庶民的には行かない施設になり、
利用客は外国人や日本の富裕層、政治家等々になり、
大王製紙の元会長のように、カジノ中毒でお金が循環せずに消え、
銀座の高級キャバクラや料亭のような憧れも癒しもなく、
カジノが買うのは恨みのみ、
出入りするのが外国人や富裕層・政治家・官僚であれば、
テロの標的になるのは明らかで、
仮にテロが起こったとしても、一般庶民的には縁遠い場所なだけに、
同情意識が全くわかない、逆にもっとやれとテロを助長しかねず。
格好のテロのターゲットを作って何がしたいのだろうかと思っちゃいます。
なんだかなぁ…やることなすこと「斜め上」いや「斜め下」なんですよね…