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2011年10月31日

プロ野球CS1stは西武とヤクルトが突破

プロ野球のクライマックスシリーズ第1ステージが行われ、
パリーグ3位の埼玉西武ライオンズが2位の北海道日本ハムファイターズを2連勝で破り、
セリーグ2位の東京ヤクルトスワローズが3位の読売ジャイアンツを2勝1敗で破り、
それぞれクライマックスシリーズ・ファイナルステージへと駒を進めました。
セリーグは11月2日から、パリーグは11月3日から、最大6連戦で行われます。

セリーグの方は中日ドラゴンズの方が圧倒的に優位でしょうね。
セリーグの方が日程が詰まっているにも関わらず、3試合戦ってしまったので、
先発投手のやり繰りが非常に大変になると予想されます。
先発左腕の村中投手を後ろに回したりしていましたし、先発の頭数が厳しそうです。
パリーグの方は福岡ソフトバンクホークスがパリーグ独走で優勝を決めており、
対戦成績は15勝5敗4引分でソフトバンクの方が大きくリードしているだけに、
ソフトバンク優位は揺るがないと思われます。
ただ、昨年のクライマックスシリーズ敗退に象徴されるように、
ポストシーズンで勝てておらず、初戦を落とすような展開になると、
「また今年も…」と囁かれかねないだけに、初戦の勝敗が大きく鍵を握りそうです。


◆プロ野球 ドラフト会議結果 東海大・菅野投手はどうするのか?
まぁ、なんだ。
世論は日ハムの強攻指名には拍手を送っておきながら、
菅野投手は日ハムに行くべきだと言うのは正直どうなんだろうか。
ドラフト会議はアマチュア選手に対する独占交渉権を獲得する会議であって、
別に選手を取るわけではないのだから、
強攻指名を許すのであれば、それに対して選手の入団拒否も当然認められるべきでしょう。
それを片方だけに拍手を送り、逃げ道を塞ぐというのは正直卑怯かなと。
どうして日本人はメリット・デメリットみたいに相反する関係を論じるのが下手なんだろうか…

個人的には日ハムが連絡を入れずに強攻指名したのはバカだなと思ってます。
確かに真っ正直に言えば拒否されていたでしょうが、
それでも指名したいという情熱を見せることができていたでしょうし、
そもそも他球団とのドラフト戦略の関係といったって、
ハムが行くから菅野投手を強攻指名すると乗る球団があったとは思えません。
不作の年ならリスク覚悟で指名できますが、
東洋大・藤岡投手をはじめ、高校生の候補に1位クラスが多かったわけですしね。
何がドラフト戦略だよと鼻で笑ってしまうほどの腐った言い訳です。
かつては西武も強攻指名を行ってきましたが、
それらは当事者と打ち合わせ済みのものばかりで、
所属の社会人チームや進路先に迷惑を懸ける可能性もありましたが、
本人が最終的に納得していれば大きな問題にならないわけです(早稲田大学以外)。
ですから、今回の日ハムの強攻指名は単純な騙まし討ちだったと言えましょう。
少なくとも、大学側か、本人か、少しは風穴を開けておくべきでした。

ただ、原一族と東海大学と巨人とのガチガチの関係があっただけに、
菅野投手の巨人入りも当然であるような風潮があっただけに、
菅野投手本人がどう思っているかまでは明らかになっていません。
東海大相模時代は話題先行で原監督の甥と言われるのが嫌だったとも言っていますし、
家族を始めとする周囲が巨人を希望していただけで、
本人はそれほどのこだわりを持っていないのかもしれません。
まぁ、会見を見る限りだと、不満ありありで、本人もこだわりが強かったように見えましたが、
ゆっくりと時間を置いて考えてみたら、それほどこだわりがなかったという可能性もありえます。
最終的に菅野投手本人に決定権が委ねられれば、入団という可能性もありそうです。
…一応、そうは言っているようですが、同時に浪人の可能性を祖父の原貢氏が口にするなど、
口を出す気満々という雰囲気があるので、やっぱりダメそうな雰囲気はありますが…


話変わって、社会人の都市対抗野球はJR東日本とNTT東日本の決勝戦となるようです。
決勝戦の先発は、JR東日本が西武1位の十亀投手でしょうし、
NTT東日本は西武2位の小石投手の可能性が高そうで、
来年からチームメイトになるであろう2人の最後の対決が楽しみです。
でも、こう考えると、都市対抗野球が予定通り夏に行われていたら、
ライオンズのこの指名はありえなかったでしょうね。
十亀投手は競合になっていた可能性が高いですし、
小石投手も2位指名の最初の方で消えて残っていなかったでしょう。
そういう意味ではラッキーでしたし、しっかりと見ていたスカウトの眼力にあっぱれをあげたいです。


◆プロ野球 パリーグクライマックスシリーズ・ファイナルステージへ向けて
今日の記事で渡辺監督の名監督評価がまた一つ上がりました。
昨年は選手を鼓舞したものの成功せず、今年はじっと我慢して選手を信頼したとのことで。
確かにそうかもしれませんね。
例えば、実際にプレーしているキャプテンが檄を送ったり、鼓舞する分には効果ありそうですが、
それを実際に試合に出るわけでもない指揮官がやってしまうと、
調子が良いときならまだしも、調子が悪い時では選手を焦らせるだけで、
選手を不安がらせるだけに終わってしまう恐れがあります。
実際、昨年はそういった焦りが出てしまったように思われますし、
今年は腰を据えてどっかりと構えていたことが良い方に出たのでしょうね。
「選手を信頼する」というのは言葉では簡単なことですが、
調子が良いときならそれができても、どん底の時は何か手を打たなければと下手に動いてしまうものです。
実際に動いても、たまたま上手く行く時もありますが、ほとんどは効果がなく、
また、効果があっても一時的なものに留まるだけに、
それよりは目標を見定めて、じっと動かずに観察し続けながら耐え忍ぶことが大事ということでしょう。
東日本大震災の復興にも通ずる政治の心構えですね。

で、クライマックスシリーズ・ファイナルステージ、正直言ってホークスが有利でしょう。
数字的にも比べるまでもないです。あらゆる数字がホークス有利と言っていますし、考えたくもないです。
9・10月の好調時でもホークスだけには勝てませんでしたし、戦えたとしても五分でしょう。
そういう意味ではアドバンテージ1勝分は痛い。
つまりは、この1勝分を試合感覚の差で埋められたならば、勝負になる可能性が出てきます。
要は第1戦を取るかどうか。これが全てですね。
1戦目を勝てば、ホークスはクライマックスシリーズで勝てないと言われているだけに、
それが無言のプレッシャーとなる可能性もあり、精神的に優位に立てるかもしれません。
第1戦を取れるかどうか、そこに注目したいです。

先発の方は特に問題がなく、第1戦が帆足投手、2戦が岸投手、3戦が涌井投手、4戦が西口投手。
6戦目は中4日で帆足投手で、5戦目はおそらく菊池雄星投手でしょう。
石井一久投手はリリーフで大きな存在になってきていますしね。短期決戦はリリーフで行くべきでしょう。
一方のホークスは、和田投手、ホールトン投手、杉内投手、摂津投手、岩崎投手、和田投手か。
ホークスの投手陣を全般的に打てておらず、対戦防御率も非常にアレですが、
日ハムのダルビッシュ投手やケッペル投手とウルフ投手のように、完全に抑えられたイメージはなく、
ヒットを打ちながらも思ったよりも点数が入らなかった試合がほとんどで、
ロッテの唐川投手のように顔も見たくない投手はいないだけに、苦手意識がないのは大きいです。
リリーフの方では、ホークスの金澤・ブラゾバン・森福・ファルケンボーグ・馬原投手は強力ですが、
かといってこちらも苦手にしているかというと、そういう意識はなく、
むしろ対戦防御率を見ると、他球団に比べれば打っている方です。
特に馬原投手に対してはむしろ得意意識が強く、もしリリーフ失敗があっても、
秋山監督が形に拘って馬原投手を抑えで使い続けるようなことになれば、ライオンズに勝機が出てきそうです。
一方のライオンズは信頼できる駒は少ないものの、
岡本篤志・石井一久・牧田投手の3人には首脳陣・選手・ファンが全幅の信頼を寄せており、
彼らが打たれて負けたならば致し方ないと思えるほどなだけに、
継投ミスだと騒ぐようなことにはならないので、その点は優位に働くかもしれません。
そこは短期決戦の妙ですよね。信頼できる投手を迷えずに送れるかどうか、そこが継投のポイントです。

打線は得点力自体はそれほど変わらず、ホークスは盗塁数がダントツですが、
そんなに手痛い盗塁を決められた記憶はないです。
むしろ、本多選手を始め、よくアウトにしている印象が強いです。
走られる可能性が高いのは石井一久投手ですが、それもあって先発には戻さないでしょう。
ホークスに対する失点を見ると、シーズン前半は終盤にリリーフが打たれて負けており、
シーズン後半は先発が5・6回に掴まって逆転されるケースが多いです。
リリーフの方は岡本篤志投手や牧田投手の活躍で問題が解消されましたし、
先発投手の問題もピンチになったら積極的に動くことが予想され、
そこまで手痛い失点にならないと思われます。
そういう意味では勝負になると思うのですが、終盤に上位打線は抑えても、
福田選手や明石選手といった伏兵に打たれて負けていただけに、
彼らに対する攻め方がしっかりと用意できているかどうかも一つのポイントになりそうです。

ライオンズの打線は良い形で第1ステージを終えることができましたから、特に心配していません。
今の戦い方を続けていれば、得点できると信じています。
失うものは何もないだけに、真っ向勝負でライオンズの力を見せて欲しいですね。

2011年10月27日

プロ野球・ドラフト会議が開催

今年のドラフトの話題と言えば、何と言っても、東海大・菅野投手の日ハム指名でしょう。
原監督の甥っ子という血縁関係に加え、東海大学は原監督の父親の影響力が強く、
巨人と東海大学の関係は蜜月といっていいほどで、そこに割って入るのは到底無理だと思われていました。
まだ昨年の澤村投手の方が可能性があった、それほどのハードルの高さでした。
そこを日ハムがまさかの強攻指名、過去の強攻指名の歴史から、
もしかするとと囁かれていましたが、本当に強攻指名するとは驚きというか、
あまりもの怖いもの知らずな指名に寒気を覚えるほどでした。

まぁ、そこまでは良いとして、いざ抽選となったのにも関わらず、
巨人の原監督はくじを引かず、くじを引いたのは清武球団代表…
これは会場で見ていたマスコミやドラフトファン、TVの前の視聴者は「ええっ!?」と思ったでしょう。
誰もが原監督が引いて当たりくじ、「血の繋がりは濃いな。おめでとう」と、
笑顔で済ませられる最高の結末が来るものと思っていたのに、完全に肩透かし。
ああ、これで日ハムに決まるな、と思っていたら案の定…
各球団の球団代表や監督、スカウトらが入場する中、
一人だけ黒系ではなくブラウン系の背広を着て、入場から目立っていたのにも関わらず、
実際には全く前に出てこず、なんのための衣装なんだよとツッコミたくなりました。
まさに勝負どころを逃した原監督、悔いの残るくじ引きでしたね。

もっとも、菅野投手が日ハムに入団するかどうかは、非常に雲行きが怪しく…
前述の通り、東海大学は巨人との関係が強いだけに、どれだけ根回しをしていたか気になります。
巨人の原監督のメンツを潰す結果となってしまいましたし、かなり厳しい交渉となりそうです。
もし原監督がくじを引いていて、外していたとするならば、
「これも運命か」と諦めることができたのかもしれませんが、
そうではないという意味では精神的な「言い訳」が用意されたようにも思えます。
そこまで考えてくじを引かなかったのなら、策士ではありますが、
負けないための策であって、勝つための策ではなかったということでしょう。
これじゃ巨人は勝てんわ。


全体的に見ると、パリーグの球団は今年も着実に補強できた印象を受けます。
ロッテは即戦力路線で大学生4人を指名、藤岡投手と中後投手の左腕2人を獲れたのは大きいです。
課題のショートも東洋大・鈴木大地選手を指名しましたし、ニーズに合った即戦力指名でした。
少し偏りすぎだとは思いますがね。4位以下で高校生を指名しても良かったはず。
楽天は外れ1位の武藤投手はリリーフで即戦力となりそうですが、
それ以外は高校生を中心に将来性を重視したドラフトとなりました。
星野政権は長期政権を見込んでいることがこの指名からも分かりますね。
山崎武司選手の戦力外といい、本当に一から出直すつもりなんでしょうか。
オリックスも高校生なんて知らんとばかりに即戦力補強。
投手・内野手と弱点を抑えた補強で、来年が勝負という気持ちが強く伝わってきます。
西武は後回しにして、日ハムとソフトバンクは大きな補強ポイントもないためか、
バランスの取れた指名を見せました。
日ハムはダルビッシュ投手がメジャーに行った場合に備え、
菅野投手が入ってくれたら万々歳のドラフトといったところでしょう。
他には先日の都市対抗で完全試合をした森内投手しか即戦力投手はおらず、
菅野投手が入団してくれないと涙目のドラフトになりそうです。

一方のセリーグは広島が無風のドラフトで予定通りの指名ができたという感じでしょうか。
中日は1位指名以外は投手、高校・大学・社会人とバランスよく指名し、
監督が代わっても力のある投手を指名する方向性は変わってないなという感じでした。
ただ、少し東海・北信越を意識した指名の印象も受けましたが。
ヤクルトは独自路線でよく分からない…
外れ1位の川上選手の指名には驚きました。2位でも十分獲れた気がするんですが…評価保留。
阪神は相変わらず素人のドラフトマニアがやったようなドラフト、
有名所が多いですが、実際のスカウトの評価と異なることが多々あるので少し微妙。
巨人は菅野ショックを引きずってか、他球団がリストアップしていた選手を強奪した印象で、
勿論、そうではなく、巨人も評価をしていたからの指名なんでしょうが、
少し迷走してしまった印象が抜けません。
菅野投手を逃したのはマスコミ的にも痛手なニュースでしょう。

横浜はもうやる気を感じません。9人指名して8人が高校生。高校生の墓場作りが趣味ですか。
これじゃ入寮や新人合同自主トレは修学旅行気分じゃん。なんだコレ?
最下位のチームを一から立て直したい気持ちは分からないではないものの、全くビジョンを感じません。
例えば、筒合選手を中心としたチーム作りをしたいのなら、野手を揃えつつ、
野手の若返りで全く勝てないとダメなので、投手は即戦力で繋ぎとするとか、
そういったチーム作りを普通は感じさせる指名をするものですが…
もうサジ投げたとしか思えないほどのやる気のなさ。
捕手とか補強ポイントは抑えていることは抑えているのですが、
果たして身を結ぶのでしょうか?
つーか、9位の帝京・伊藤投手は入団するんですかね?
あれだけ有名になりながらも、これだけの低順位で指名されたとしたら、
プロの目には引っかからないのかと大学・社会人を普通は選択しそうですが。
しかも、全くビジョンのない指名をした横浜の最下位ですし。
余ってたからついでに指名してみました、みたいな、あまりにも微妙すぎる評価です。

それと注目は日ハムの7位指名・大嶋捕手ですね。
まさかの隠し球、今までも準硬式や軟式からの指名はあり、
広島のコーチの大野氏を筆頭に成功例は幾つかあるものの、
さすがにソフトボールからの指名は前代未聞です。
早稲田大のソフトボール部所属とのこと、これにはビックリしましたね。
今年の日ハムのドラフトは話題先行型になりましたなぁ…
ソフトボール選手の打撃がプロ野球で通用するのか、一つ注目点ですね。
難しいとは思いますが、成功したら凄い驚きです。

あと一つ気になっているのは巨人とソフトバンクの育成選手の指名の多さです。
巨人が6人、ソフトバンクが7人を指名。
ソフトバンクはFA補強などを明言しており、
巨大戦力のチームが何故こんなに育成選手をと思っちゃいます。
選手枠の問題なのでしょうが… まさに育成選手は使い捨ての歩ですね…
育成選手って何なの。これじゃプロ野球選手とは言えないでしょうに。
それだけチャンスがあると言えば聞こえはいいけれど、
球団が責任を持たなくていいという意味では自分勝手な制度のように思えます。
もう一度、育成選手については考え直した方がいいんじゃないでしょうか。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズのドラフト
日刊スポーツの十亀投手の1位指名記事はまさかと思ったんですが… 本当でしたね。
藤岡投手は渡辺監督と同じ群馬出身ですし、勝負しに行くと思ったんですが…
十亀投手なら外れ1位でも行けると思いましたが、
都市対抗野球での好投で評価が上がり、安全策を取ったということでしょうか。
結果的に藤岡投手は6~7球団競合するのではないかと言われながらも、
3球団に留まったことを考えると、勝負して欲しかった気もするのですが、
2位で社会人No1左腕の小石投手を指名できたから、OKでしょうか。

チームのニーズとしては藤岡投手よりも十亀投手の方が合っています。
先発・中継ぎ・抑えとどこでもできそうな速球派サイドで、
先発よりもリリーフの層が薄いチーム事情を考えると、強力な即戦力となってくれそうです。
それにしても名前が良いですよね。
愛工大名電がセンバツ優勝した時に十亀投手は見ていて、当時から良い投手だと思っていたので、
名前に違和感はありませんでしたが、十亀剣と並べると、
なんだかRPGゲームとかに出てくる伝説の剣みたい(笑)
一度聞いたら絶対に忘れない名前です。

2位でNTT東日本の小石投手が指名できた時はガッツポーズをしました。
先発左腕は帆足投手と石井一久投手に、台頭してきた菊池雄星投手がいるのですが、
リリーフの方ではこれだという決まった存在がいません。
ベテランの星野投手やサイド転向の松永投手や若手の武隈投手と候補者はいるのですが、
現段階では信頼して勝ち試合に起用できる存在にはなっていません。
戦力としても、リリーフ左腕の競争のためにも、左腕投手の指名は必要不可欠でした。
小石投手は変則的な投げ方をする左腕で、中継ぎなら十分使えそうな雰囲気です。
足の下ろし方が独特で、足を上げるのだけれども、外国人投手のように急にすり足になる、
普通の投手よりもワンテンポ足の動きが速くなり、
腕のテークバックもロッテの成瀬投手や日ハムの武田勝投手のように小さく、
このフォームがプロ野球の打者を幻惑できれば、成功することは間違いないです。
逆に簡単に合わせられるようだと辛いところですが… 成功失敗の二者択一っぽい。

3位の塔南高校・駒月選手についてはよく知りません。
スイングスピードが速いらしいので、将来のスラッガー候補でしょうか。
捕手としての評価がどれほどなのか分かりませんが、
チーム事情からすれば内野手転向、大砲候補へと育てたいような感じです。
4位の海星の永江遊撃手は甲子園にも出場した選手。
投手としても140キロ後半を投げる本格派で、三拍子揃った強肩遊撃手。
中島選手がメジャーに行ってしまった場合、二遊間の層が薄くなるだけに、
将来の中軸候補として大きく育てて行きたいですね。
2軍で育てている選手がリードオフマンか繋ぎ役ばかりになってしまったので、
駒月選手と永江選手は大きく育てていって欲しいです。

5位の八戸大・田代外野手の指名はよく分かりません。
昨年、先輩の秋山選手を指名しているのですが、
同じ左打ちの外野手でタイプも同じ、違ってるのは右投げと左投げの違い。
左打ちの外野手は多く、秋山・斉藤・石川・星・大島選手といるだけに、
指名するとすれば右打ちの外野手だと思っていただけに、この指名は意外でした。
さらに秋山選手らの競争心を煽る狙いなんでしょうか。少し首を捻りました。

これで大まかな補強ポイントを抑えることに成功したものの、
唯一補強できなかったのが高校生投手です。
2軍の先発は、1軍を伺いなら2軍で調整する大石投手、
4年目を迎える左腕の中崎投手、岩尾投手が中心となり、
高卒2年目の前川投手を少しずつ使っていく展開になるのでしょうが、
将来のエース候補を育てているという感じは伝わってきません。
菊池雄星投手と大石投手という2人の大物を獲得したこともあるのでしょうが、
先を見据えた育成もしていかなければなりません。
来年は高校生の投手が良さそうですし、
将来性ある高校生投手を育てる年としてもらいたいです。

で、結論としては、チームのニーズによく合っていますし、
高校生投手を指名しなかったことを除けば、満点の出来でしょう。
十亀投手と小石投手の左右の即戦力を獲得できた時点で満足なドラフトです。
2人のセットは藤岡投手を指名できていた場合よりも満足度が上ですね。

それと球団初の育成選手として、松本大学の藤沢捕手を指名したようです。
個人的には育成選手という制度に疑問を持っているので、
これまでの少数精鋭路線を覆し、育成選手を取ったことは残念ですが、
制度としてある以上は利用しない手はないので、仕方ないのかなと思ってます。
でもプロフィールを見ると、隠し球として下位で指名するかどうかの評価のようですし、
育成ドラフトとなったのもそれなりに理由があるというのは分かります。
まぁ、しかし、1人しか取らないなら、別に育成じゃなくてもと思っちゃいますが。
おそらく捕手というポジションの難しさでしょう。
キャンプではブルペンのこともあって、捕手がいないと困りますし、
怪我が多いポジションでもあるので、もしもの時のために確保しておかないといけません。
しかし、実際に試合に出るのはほぼ1人、あとは控えや2軍という展開となるだけに、
危機管理として人員を用意しておかなければいけないポジションではあるものの、
平時はそこまで人数を使わないという特異性を考えれば、
捕手を育成選手で指名するのは球団にとっては都合がいいのかもしれません。
藤沢選手が早い段階で正式契約となることを期待したいです。

2011年10月24日

広島カープ・豊田清投手が引退

球団側は来季も戦力として考えていて、契約するとの報道があったのですが…
戦力外通告を受けてから引退を決意するケースが多いのですが、
豊田投手本人が引退を願い出て受理された模様です。
中継ぎで頑張っていたようなので、来年も投げる姿が見られると思ったのですが…少し残念です。

豊田投手というとライオンズOBで、東尾監督が森慎二氏の故障をきっかけに、
先発で8~10勝投手だった豊田投手を抑えに抜擢し、絶対的守護神として大活躍しました。
当時は抑え投手と言っても、2点台の投手が普通だったもので、
3年連続1点台の抑えというと全盛期の横浜の大魔神・佐々木氏ぐらいで、
安定感ある抑えは少なかったのですが、豊田投手は3年連続1点台、うち2度が0点台と、
ほぼ完璧なピッチングで、ランナーさえも出さない三人斬りは見事としか言いようがありませんでした。
かつての高津投手や小林雅英投手のようにランナーを出しながらも抑えるストッパーから、
絶対的な安定感を誇るストッパーへとワンランク上の抑え像を確立したという意味では、
豊田投手の功績は非常に大きかったように思います。

今後、どのような進路を取るのかは分かりませんが、
いつかライオンズで投手コーチをしてくれることを期待したいです。


◆プロ野球ネタ 横浜ベイスターズがTBSからDeNAに売却決定か
楽天がライバル会社であるGREEと関係が深いため、水面下で反対活動をしているようですが、
どうやらそのまま決まってしまいそうな雰囲気です。
球団名は横浜モバゲーベイスターズになるとかならないとか。
どうでもいいが、口に出すと意外に言い難い。渡辺恒雄氏がモガベーとか何とか言ってたのを笑えない(^^;

でも正直言って、携帯ゲームを提供する会社とプロ野球との関連性が未だにしっくりきません。
プロ野球は中高年に人気があり、球団買収を機にその層が携帯ゲームをやるかと言うと、
悪く言えば暇つぶしに過ぎない簡単な携帯ゲームの人気が上がるとも思えません。
せいぜい子どもが携帯無料ゲームをやってたと思ったら、アイテム課金で大変なことになって、
親がしょうがないと渋々払ってくれるようになる程度の影響力じゃないかと。
そういう意味で、買収する意図が読めなかったのですが、
ゴシップで有名な夕刊フジの記事とはいえ、新潟移転を考えているという説は一理あると思いました。
今では死語になっているものの「裏日本」にプロ野球チームが来るというのは大きなことでしょう。
パリーグの正式名称がパシフィック(太平洋)リーグであることからも明らかのように、
プロ野球球団は太平洋側に面している地域ばかりで、大阪や広島のような内海の場所もあるものの、
日本海側には両方に面する北海道を除いて球団はありません。
日本の開発が太平洋側を主体に行われてきたことの証拠でもあり、
田中角栄氏が日本列島改造論をぶちあげたのも、開発を日本海側にも進めるためのものでした。
そう考えていくと、故郷の新潟に球団を持っていきたいという意図も分からなくもないです。

ただ、現状、本拠地移転を前面に出すと、昨年のように買収失敗になるだけに、
今回は移転を避けたようですが、それじゃ移転する機会はいつあるのだろうと考えると疑問も…
実際、新潟のプロ野球招致活動も、プロ野球の試合開催を増やすことが目的で、
球団招致のための活動ではないようですし、
週2回の試合のJリーグの試合と、週6日開催のプロ野球の試合とでは、
単純な比較評価には繋がらないとも考えられます。
将来的にであっても、本拠地移転となれば反対活動が大きくなるでしょうし、
球団買収という機会を逃して、それを実現するのは至難の業のように思えます。
それが分かった時、球団経営を続けるのか、どうしても不安がつきまといます。
短期に球団売却が行われ、ファンに嫌気がささないか、ベイスターズの動向が心配です。


◆プロ野球ネタ 10月27日にドラフト会議
ある意味、震災の影響を最も強く受けたスポーツは社会人野球とも言えるわけで…
震災以降、相次いで大会が中止。
社会人野球の華である都市対抗野球も先日22日にようやく開幕したばかりで、
大会中にドラフト会議を迎えるという、社会人のプロ志望選手にとっては涙目の年になってます。
都市対抗ぐらいは普通にやって欲しかった… 最高のアピールの場ですからね。
敗退した選手も補強選手で助っ人参加することもあり、
各球団の即戦力候補としてドラフトに大きな影響を与えます。
ここに来ても社会人の選手の名前が出てきていないことを考えると、
都市対抗が遅れた影響は相当程度大きいと考えて間違いなさそうです。
各球団はギリギリまで指名の判断を遅らせるかもしれませんね。

それでも1位は「ビッグ3」と呼ばれる大学投手に指名が集まるのは間違いなく、
本来なら目玉も巨人・原監督の甥ということで他球団が及び腰な東海大・菅野投手、
総合力の高い左腕投手で注目を集める東洋大・藤岡投手、
この秋のリーグ戦好調で評価を上げている明治大・野村投手に人気が集中しそうです。
他にも近畿大の変則左腕・中後投手や、
高校生では宮崎日大・武田投手、金沢・釜田投手、足立学園・吉本投手、
聖光学院・歳内投手、唐津商・北方投手、英明・松本投手が外れ1位候補となりそうです。
野手は東海大甲府の左のスラッガー・高橋選手に中日・ヤクルトが注目しており、
野手補強を目指すチームにとっては注目の存在となりそうで、
この秋は絶不調で評価を落としている慶応大・伊藤選手も単独1位か外れ1位はありそう。
それでも前述のように社会人野球の候補者の評価が一定しないだけに、
2位以下は各球団の眼力次第のドラフトとなりそうです。


埼玉西武ライオンズのドラフトに話題に移す前に、昨年のドラフトの結果を確認しておきます。
1位は競合の末、大石投手を獲得し、念願の抑え獲得に沸き立ったものの、まさかの先発転向、
慣れない先発とプロの環境、怪我もあって前半戦は満足に投げられず、
後半戦に2軍で先発に定着し、最後の試合で完投するなど、ようやく先発に目処が立った所。
今年の菊池雄星投手と同様に、来年の後半戦に戦力になればという感じでしょうか。評価はパス。
2位は牧田投手で、まさに獅子奮迅の働き。
先発では勝ち運に恵まれなかったものの、他球団のエース級に投げ負けない好投で試合を作り、
交流戦明けに抑えになってからはしっかりとセーブを積み重ね、
20セーブという数字以上に存在感を見せ付ける素晴らしい働き、ライオンズのMVPでしたね。
3位は秋山選手で、開幕スタメンを果たすなど順調なスタートもすぐにプロの壁にぶつかり、2軍へ。
2軍では圧倒的な数字を残し、後半戦に再び頻繁に使われるようになり、
9月のライトからセンターへのコンバートを機に、投手の投球を後ろから見て野球の視野が広がり、
攻守に好影響を与えて、今ではセンターのレギュラーを完全にモノにしました。
逆転3位の試合を決めた糸井選手の打球処理で他球団のファンにも意識されるようになったことでしょう。
4位は前川投手で、高卒1年目ということで体力づくりが主体、
それでも最後の方に実戦登板できたのはひとまず順調といった感じでしょうか。
来年から2軍で実戦登板を積み、1軍を伺う形になるかと思います。
5位は林崎選手で、1軍出場は2試合のみで結果が出なかったものの、センスの良さは見せつけ、
2軍ではセカンド・ショートを守って実戦経験を積んでおり、
中島選手がメジャーに行く場合は、来年以降、原選手を脅かす存在として出番が増えそうです。
6位は熊代選手で、高校時代の実績はピカイチだったものの、社会人では日産自動車の休部もあって、
実績という面ではあまり残せなかったものの、果敢に指名して大成功。
守備代走が主でしたが、左投手先発時にスタメン起用もされるなど、ベテランの佐藤友亮選手に代わる活躍、
打撃もシュアで左右広角に打ち分ける打撃でセンスの高さが伺えますし、
内に秘める秋山選手と違い、ガッツが前に出るタイプなだけに、来年以降の成長が楽しみです。
ルーキー6人のうち4人が1軍を経験し、そのうち3人が1軍戦力として働いたわけですから、
近年稀に見るほどの大成功のドラフトだったと言えましょう。

昨年のドラフトによって、俊足巧打の選手は十分足りるに至りました。
今年の盗塁数を見ても分かるように、片岡選手を怪我で欠くと機動力が極端に落ちるわけですが、
それでもルーキーの秋山選手と熊代選手、高卒4年目の斉藤選手、高卒2年目の石川選手と、
俊足の外野手が台頭してきており、機動力の面での次期主力は育ってきています。
あとは昨年補強されなかったリリーフ左腕。
シーズン中に江草投手をトレードで獲得するも戦力にならず… 底上げが図れませんでした。
野手では左のスラッガー。
ファームの打順を見ても主軸が石井義人・後藤武敏・GG佐藤・ブラウン・高山選手ら、中堅ベテラン外国人で、
見込みのある若い選手は1・2番のリードオフマンタイプばかりというのは切ない感じ。
ぶっちゃけ、問題なのは即戦力というよりは、ここ数年、立て続けに若手を抜擢したために、
2軍で1軍を伺うような若手がすっかりカラになってしまったのが一番の問題です。
坂田選手や浅村選手、ルーキーの秋山選手や熊代選手はもう少し2軍で鍛えてからでも良かったのですが、
そのまま1軍に定着しちゃって、2軍で育てる選手が少なくなっている感があります。
即戦力が欲しい反面、次期主力を担う若い逸材が欲しいのも確かです。

そういう意味では、東海大甲府の高橋選手を個人的には1位指名して欲しいです。
中島選手がメジャーに行ってしまうと、片岡選手も手術をしたばかりなだけに、二遊間が手薄に。
次期主力・左のスラッガーという意味でも最適の選手だと思うのですが…
ただ、中日とヤクルトが1位指名を匂わせており、競合になるなら無理してでもと思わなくもなし。
つーか、昨年、中日は吉川選手を、ヤクルトは山田選手を指名していたはずなんだが…
単独指名できないなら、競合覚悟で藤岡投手の指名でいいと思います。
外れ1位は唐津商の北方投手か英明・松本投手で。
吉本投手は性格面がプロ向きでないとする見解もあり、ライオンズで育てきれるか微妙な感じも。
ノビノビとした環境はプラスなのでしょうが、逆にそれに甘んじかねない環境でもあるので…

2位以下は社会人出身の即戦力左腕が希望なのですが、そこはスカウトの眼力に期待。
いずれにしろ、課題のリリーフで成功する例は大学・社会人出身者がほとんどで、
とりわけ1年目から活躍する投手は社会人で揉まれた投手が多いだけに、そうした指名になるでしょう。
あとは内野では二遊間、外野では右打者、高校生投手の指名になってくるのでしょうが、
高校生野手に関して言うと、日大三高の面々がプロ志望届けを出していないこともあって、全体的に小粒。
東海大甲府の高橋選手の評価が上がるのも、高校生のスラッガー候補が少ないことも一因かと思われます。
戦力外選手の数から言っても、指名は5~6人というところ。2位以下の指名は流動的となりそうです。

まぁ、でもこうやって見ていくと、震災でのスポーツ自粛というのは、
選手のアピールの場を奪うだけのものにしかならんかった気がするなぁ…
配慮というよりも完全な偽善でしたね。ある種の強迫観念・ヒステリー。
それでもプロ野球の開幕を遅らせた判断というのは間違ってはいなかったと思いますが。

2011年10月22日

AMD FXシリーズがついに発売

AMDユーザー待望のBulldozerこと、FXシリーズがついに発売となった模様です。
…しかし、肝心の8コアの発売は未定で、6コアと4コアが先行投入とのこと…
これはAMDファンならずとも肩透かしを喰らった感は否めませんね。
性能の方も最上位8コアのFX-8150のベンチマークがPC系サイトで出ていますが、
32nmプロセスに移行したこともあって、従来のPhenomと比べれば、
低消費電力かつ高性能を実現したことは確かなのですが、
ライバルであるインテルのSandyBridgeと比較すれば、
Core i7-2600Kには及ばず、Core i5-2500Kと同等程度、
せめてオーバークロックした時ぐらいはと思ったものの、それでも抜けず…
8コアの利点が生きるような状況なら話は別としても、
普通にパソコンを使う分だとインテルに及ばなかった模様です。
…んー、期待していただけに正直ガッカリ。性能か消費電力かどちらかで勝っていれば…

それまで得意としていた性能そこそこ低消費電力製品もSandyBridgeに固められましたし、
もう残る希望は強みであるRadeonを生かしたFusionAPUシリーズぐらい。
動画やテレビを見る程度で使えれば良く、グラフィックカードを付けるまでもない人は、
値段が手頃なAシリーズかEシリーズを選択するというぐらいで、
グラフィックカードを付けるならば、インテルのCPUを選んだ方が良さそう。

とりあえず、現状でCPUが困るのはPS2エミュレータを使うときぐらいなので、
インテルの来年発売のIvyBridgeまで現状の繋ぎのまま頑張ることにしようかと思ってます。


というか、日記の書き込みが1ヶ月ぶりになっている… すいませんでした。
9月の秋分の日の頃に急に寒くなった拍子に風邪を引いてしまい、
色々とうやむやになっているうちにこんなことに…
以後、気をつけます。


◆ニュースネタ TPP交渉の是非
今回ばかりは前原政調会長の言うとおりで、TPPへの参加を前提として問題を議論するべきで、
参加は拙速だという議論はもはや通らない局面に来ていることは明らかでしょう。
まぁ、大体にして反対側の関税のない安い外国の農産物が入ってきたら、
日本の農産物は消費者に買われなくなるという意見は、どんだけ消費者をバカにしてるんでしょうか。
彼らの脳は20年前で停止しているんでしょうか。
コールドスリープでもしていたのか。タイムマシンで突然20年後の世界に連れてこられたのか。
現に野菜に関して言えば、中国産の野菜は日本の野菜の半分以下で売られており、
もはや値段だけでは日本の野菜が対抗できないことは明らかです。
それでも日本の消費者が日本の野菜を購入するのは、
中国産の野菜に対する不信と日本の野菜に対する品質の信頼があるからです。
この20年の間で食品に対する考え方も大きく変わり、
生産者が見える野菜が価値として重要視されるようになったのにも関わらず、
時代遅れの発言を繰り返しているようでは、やはり消費者をバカにしているとしか思えんわけです。

では、何でそんな時代遅れの発言がいつまでも標榜され続けているかといえば、
本音は別のところにあるからでしょう。
結局は農協の保身のためです。
確かに日本の農協は、技術指導等を行いながら生産性を高め、
また、食品の輸入が増えるにつれて危機感を抱き、品種改良・ブランド化を進め、
日本の農作物の高い安全性と高品質に大きく貢献してきたのですが、
それは同時に農業の官僚機構でもあり、零細農家のとりまとめを前提としていたことからも、
時代にそぐわないものになりつつあります。
彼らが一番恐れるのは農業の株式会社化でしょう。
農業の大規模化は彼らの職分を奪うものとなるからです。
TPPの参加のためには農家への個別補償は勿論、
海外の農作物への対抗策を検討する必要もあり、そこには農業の大規模化は当然挙がってくる話題でしょう。
それを農協が飛ばされて議論されるのではないかという危惧があるのだと思われます。

もうWTOに加盟した時点で、関税の撤廃という道へと歩みだしたわけですから、
TPP交渉の是非の結論なんて20年前には出ているはずだったんです。
今、騒ぐなら、20年間何をしていたのか。そう問われても仕方ありません。
貿易自由化が嫌なら中国のように振舞うのか。そんなの無理だし、嫌でしょうに。
TPPへの参加は規定路線なのですから、その上で問題になることへの対策を重要視してもらいたいです。


◆プロ野球 埼玉西武ライオンズが逆転3位でクライマックスシリーズ出場へ
中日ドラゴンズのセリーグ優勝と重なってしまったため、
扱いがかなり小さくなってしまいましたが、野球日記でも書いてあるように逆転3位が決まりました。
最終戦でライオンズが日ハムに勝ち、オリックスがソフトバンクに負けるという1通りのみで逆転3位が決まる状況で、
その通りの結果が出たわけですから、奇跡とも呼べる結末でした。
9月の始めには借金15の最下位に沈んでいたものの、そこから破竹の勢いで勝ち進み、
借金完全返済での3位を勝ち取ったことの価値は大きいです。
思えば、その前にも何度となく3位になるチャンスはあったものの、
オリックス3連戦の初戦を落として実現しなかったり、
自力CS出場が消えて勝たなければいけないのに、2試合連続で引き分けに終わり、ギリギリ首の皮一枚が繋がったりと、
完全に綱渡り状態の僅かな可能性にすぎなかったわけですが、そこを最後の最後で決めたというのは信じられない思いです。

野球日記の方にも書きましたが、最終的には選手を信じた渡辺監督と、
鞭を打つことで選手を鼓舞してきた岡田監督との差が現れたように思います。
4番として使い続けた中村剛也選手が最終戦で決勝ホームランを放ち、ホームラン王と打点王に輝き、
一方の昨年ホームラン王のT-岡田選手は不調で何度も外され、2軍落ちも経験し、
最終戦でも打てずに岡田監督にボロクソに言われ… そこの違いだったと思います。
岡田監督の方法論が間違っているわけではありませんが、
上から押さえつけるやり方はそぐわなくなってきているようにも感じます。

で、クライマックスシリーズに関してですが、
終盤の勢いがあったとはいえ、先発投手の力では日ハムが勝っており、日ハム優位は揺らぎません。
梨田監督の阪神就任報道で少し士気が落ちるかと思いましたが、
ここに来て和田打撃コーチの内部昇格路線が強まっているようなので、こちらは沈静化しそう。
日ハムにはダルビッシュ・武田勝・ケッペル投手という強力な3本柱がおり、相手を0点に抑える力がありますが、
ライオンズの涌井・帆足・西口投手の3人は試合を作ることには長けているものの、1~2点は覚悟する必要があります。
ライオンズが勝つには、打線が打って序盤から中盤にかけて3~4点取らねばならず、
そこが勝敗を分けるポイントになるかと思われます。
リリーフは岡本篤志・許銘傑・牧田投手の3枚に岸・石井一久・菊池雄星投手らの先発陣が加わるので、
その点は互角以上になると思われますから、日ハム先発陣とライオンズ打線の対決に注目が集まります。
まずは初戦、ダルビッシュ投手をライオンズ打線が打つか、それとも完璧に抑えられるか。
もはや日本のプロ野球界ではなかなか見られない力と力の勝負に大注目ですね。


◆プロ野球 セリーグは中日ドラゴンズが優勝
東京ヤクルトの失速を見ていると、昨年のライオンズを思い出して嫌なんだけれども…
まぁ、でもヤクルトの場合は故障者と病人での失速で、
ライオンズは実力での失速だっただけに、比べるまでもないわけですが…

それにしても落合監督の退任報道が出てからの中日の勢いは凄まじかったようで。
昔、次期監督の高木監督が同じように退任すると報道されてから、
逆襲が始まって首位の巨人を苦しめ、あと一歩及ばなかった記憶があるのですが、
それとは全く違う内部減少なのでしょうね。
後者は退任を惜しんで、前者は退任を祝って、なのでしょうか(苦笑)
それでも落合監督が名監督だったことは言わずもがなで、
ただ一つ足りなかったのはファンサービスの点、
怪我人等の情報をひた隠しにし、コメントも素っ気無く察せよという感じでは、
ファンは置いてきぼりの感を食らってしまいます。
高校野球やアマチュアの監督さんなら、それでも構わないのですが、
プロ野球の監督でそれはちょっとどうなのという感じもしてしまいます。
情報がモノを言う時代ですからね。そこにはズレがあったような気がします。

で、落合監督退任の煽りを受けて、外様コーチも退団となるようで…
西武OBでは森ヘッドを始め、辻総合コーチ、笘篠守備走塁コーチらがおり、
ライオンズに復帰してくれないかという気持ちが大きいです。
おそらく笘篠コーチは復帰するでしょう。渡辺監督とも仲良いですし。
ただ1軍は河田外野守備走塁コーチが結果を残しているので、役職がどうなるのか。
辻コーチは渡辺監督退任報道時に監督候補として名前が挙がったように、
次期監督を考えると、候補者が見当たらず、
該当者は潮崎氏ぐらいで連続して投手出身の監督がなるとは考えづらく、
有力候補として名前が挙がってくることは当然のようにも思えます。
2軍監督や1軍の参謀役として入閣してくれれば嬉しいです。

森コーチのコーチとしての復帰は考えづらそうです。
渡辺監督よりも年上の先輩ですし、野手の監督ならヘッドとして入閣可能でも、
投手の監督で投手のヘッドだと力関係がどうしても微妙になってしまうかと。
ドミニカ発掘ルートを生かして海外編成担当なら喉から手が出るほと欲しいのですが、
コーチとしての手腕も高いだけに引く手あまたでしょうね。
一番声をかけてそうなのはソフトバンクでしょうなぁ…
もし森コーチが就任し、ネルソン投手とソト投手まで付いていったら…
もう頭が痛くて仕方ありませんわ。
それだけは勘弁してくれといった感じです。