終戦の日
戦後80年ということで、記憶の継承が問題になっていますが…
自分が子どもの頃、40年ほど前と比べると、自己反省の意識が明らかに落ちているような…
戦争は人災であるのに、まるで阪神淡路大震災や東日本大震災といった自然災害かのように、
まるで降りかかる火の粉を払っただけかのように見えてしまいます。
なんなんでしょうか、この違和感…
●「日本はやむを得ず戦争に巻き込まれた被害者」なのか…研究者が見た「日本を代表する戦争博物館」の問題点
広島・長崎の原爆の日は分かります。戦争とはいえ、偶発的な悲劇だったわけですから。
でも終戦の日は何か違います。
自分たちが起こした戦争なのに、まるで災害にでも遭ったかのような他人事感が怖いです。
世界恐慌によって世界がブロック経済化してしまい、
相対的に植民地が少なく市場が小さかった日本が経済的に大打撃を受けたことは、
否定しようがない事実ではありますが、
だからといって、ドイツとイタリアと同じように軍事行動に移る必要性があったのか、
そこは「なかった」と言わざるを得ないでしょう。
当時のアメリカ政府だって、何も日本と戦争するために禁輸政策をしたわけではなく、
日本に戦争をさせないために行ったのは明白です。
今もトランプ政権がロシアの原油絡みで禁輸政策を行ってるのと同じです。
誰がこれをロシアとの戦争の準備段階と考えますか? 誰も考えていません。
最悪だったのは、そんな戦争ができない状態を自覚していながら、
日本が戦争を始めてしまったことです。
当初から短期戦しかできなかったのに、それが4年も続いてしまった…
最初から燃料がないのに、戦争を始めてしまい、
燃料が尽きてしまったから、物を惜しんで人を惜しまなくなり、
特攻隊のように人を捨てて物を温存する悲劇を生んでしまいました。
明らかにスタート地点を間違えています。
その原因となったのが、五・一五事件や二・二六事件といった軍事クーデターであり、
治安維持法による民意の締め付けと、それに便乗した「非国民」なる反戦批判です。
太平洋戦争の結末を誰も予想できていなかったわけではないんですよ。
賢明な人はこうなることが分かっていたけれども、
処罰されたり、殺されたり、批判にさらされて沈黙せざるを得なくなったんです。
それは今の日本にも通じることではないでしょうか?
私達が未だに目を逸らし続けている点に、今も変わらぬ問題点が潜んでいる気がします。
●消された「女の特攻」の記憶 戦勝国への「性接待」は何を残したか
まぁ、自分も「赤線」知ったのはエロゲだったんですけど(笑)
●赤線街路 ~昭和33年の初雪~
それだけタブー視されてきたのは間違いなく、語られてこなかった「史実」です。
前クールの『中禅寺先生物怪講義録』のレビューでも書きましたが、
当時の女子高生がおいそれと歓楽街に行けるわけがないんですよね…
要は歓楽街を在日米軍に差し出して、心の安寧を得ようとしたということ。
その構図自体は今も変わっておらず、
沖縄を差し出して日本の安全を得ようとしている辺りは「赤線」の発想と変わってません。
そこに戦争の反省はあるのでしょうか? 改めて自身に問わなければなりません。
◆高校野球ネタ 【甲子園】開星・野々村監督 広陵問題めぐりバッサリ「本当に批判するなら出てこい」
いや、まさに仰る通りです。今回は匿名批判だからこそ炎上した一件でしょう。
だって恥かくだけですもん。「私の頭は昭和で止まってます」と言ってるようなもの。
今回の騒動でコメントした私の中での有名人の評価は、
橋下徹氏とひろゆき氏を除けば、軒並み評価は下がってます。
もうテレビから消えて欲しいレベルまで落ちてますね。
野々村監督というと、過去に21世紀枠の学校に負けて「末代までの恥」と言ってしまうなど、
歯に衣着せぬ発言で物議を醸してきた監督さんですが、
言いにくいことをズバッと言ってくれました。
●広陵の甲子園辞退は避けられたか?暴力問題発覚、高野連・高校の基準よりSNSの声がまかり通る時代の不祥事対応とは
最も客観的であろう広陵出場辞退の記事です。
今回問題となった暴力事案は高野連に報告済みで、既に処分を受けている話です。
被害者の父親の話も報道されていますが、それを客観的に証明するものはなく、
仮に監督のパワハラ発言が本当であったとしても、
せいぜい監督のベンチ入り禁止措置ぐらいで、学校の出場停止にはならなかったでしょう。
それだけ高野連は「連帯責任」に対する反省が深く、
個人責任で留めようとする努力があり、それを高校野球ファンも認めています。
冷静に客観的に事実だけを整理します。
①広陵高校で暴力事件があった→高野連に報告。厳重注意処分となる。
②大会直前に暴力事件が報道される→高野連は出場に問題がないと認める
③SNSで炎上。大会出場なんてとんでもない!
④SNS上で広陵高校に対する脅迫や犯罪予告まで出だす
⑤広陵高校が2回戦からの出場辞退を表明
⑥SNSの論調は変わらず、「連帯責任」で自分たちの言動を正当化しだす
⑦誰も広陵高校を庇わない。たぶん、みんな敵←今ココ
出場停止になるわけないのに、未熟な見解でSNSで広陵バッシングをした結果がコレ。
その通りになったら、自分たちの罪悪感を誤魔化すために、
かつての「連帯責任」をかまして自分たちを正当化しているのが現状です。
あれれ? さっきも同じような状況に言及しませんでしたっけ?
戦争責任と何が違います? ほら、同じメンタル、やっぱり日本人は変わらないなと実感します。
要は蜘蛛の糸の餓鬼地獄のように、足を引っ張って広陵高校を貶めただけに過ぎません。
ぶっちゃけ、上記の記事のように対応したとしても、炎上は防げなかったと思います。
SNSは自分に都合の良い所しか切り出しませんから。
どんなに公平と思える対応をした所で、揚げ足取る奴は変わりません。
結局は行き過ぎた発言や脅迫・犯罪予告を取り締まるしか方法はなく、
今からでも高野連は開示請求を含めて断固とした法的措置を取るべきです。
このままでは、大会出場校を狙ったSNS荒らしが常態化してしまいます。
大会開催したけど、参加校が0だった…そんな未来も冗談ではない時代になっています。
地方大会に参加したいんだけど、SNSで生徒が危険に晒されたくないから、
野球部の大会参加は認めない、そんな高校が出てきても不思議ではなくなるでしょう。
今回起こったことは、単にそういうことです。
シロだったものをグレーと騒いで炎上・脅迫した末、大会参加を諦めざるを得なくなった、
そんな世の中で本当にいいんですか?
ほら、これがお前たちの望んだ結果だよ。これで満足か?
●出場辞退の広陵に対するSNS中傷、「冷静な対応を」…文科相呼びかけ
いや、明らかに遅いでしょ…
しかも、結果的に文科大臣が火に油を注いだ後では、まさに「後の祭り」。
●広陵高の暴行事案「大変遺憾」 SNS過熱、冷静対応求める 阿部文科相(8/8)
最後の「日本高校野球連盟で適切に判断されるものと承知している」という政治家答弁が、
結果的にSNSの高野連に対する出場停止要求を容認する結果をもたらし、
鎮火どころか余計に炎上させてしまい、出場辞退に繋がった感は否めません。
完全に「切り取り」と言えば切り取りだったんですが…これがSNSの怖い所。
やはり今からでも遅くないので、
脅迫発言等には警察に被害届を出して開示請求等の法的措置を取るべきでしょう。
●【「便器なめろ」の暴言も】広陵「暴力問題」で被害生徒の父が初告白「求めるのは中井監督と堀校長の謝罪、再発防止策」
あくまで「結果」だけを見れば、広陵高校の対応に問題があったようには見えません。
別に退学にされたわけでもなく、暴力問題は高野連にも報告済みで、
編入直後の大会参加も認められていたようですし、
イジメ発覚後の対応としては特に問題がないように思えます。
それよりも、この記事のタイトルが明らかに監督・校長の発言と誤信させるもので、
記事の内容も「発言を否定しない」という曖昧な言い方しかしておらず、
そのまま鵜呑みにできる内容にはなっていません。
仮に本当だったとしても、この内容で高野連が「出場停止」と判断したとも思えず。
やはり行き過ぎた過剰反応だったという結論にしかなりません。
●「連帯責任」復活で暴力はなくなるのか?
そんな綺麗ごとを仰る楽観論者がいますが…
連帯責任だと組織的に隠ぺいするに決まってるじゃないですか。
今回の議論の発端となった広陵高校は高野連に報告済みでしたが、
果たして連帯責任で大会に出場できないと分かっていたら、
しっかりと報告していたでしょうか?
きっちりと隠ぺいせずに報告されるようになったのは、
「連帯責任」を取らされなくなったからだと言えます。
仮にあなたがレギュラーで大会に出てる立場であって、
些細なことから暴力やイジメに遭った場合、しっかりと報告できますか?
大会出場のために「我慢する」という人が多いんじゃないでしょうか。
他の部員も、本人が何も言わない限りは見て見ぬ振りを通すでしょうし、
本人から相談されても「愚痴は聞いてやるから我慢してくれ」そう言うのでは…
甲子園への夢が大きければ大きい程に我慢を強いられることになり、
結果的に暴力行為がエスカレートする可能性が高まります。
報告したら報告したで村八分の如く扱われ、
SNSで暴露しても、逆に他の部員から個人情報を晒されてしまい、
嘘つきと罵られてしまうかもしれません。
そんなかつての「連帯責任」の時代よりも酷い状況を作りたいんですか?
私は理想論者ではあるものの、楽観論者ではないので、
イジメをゼロにすることは不可能だと思っています。
なぜなら、人間の不満がなくなることはないからです。
特に大人数の強豪野球部となれば、出場できる選手に限りがありますから、
全員の要望を叶えることなんて不可能です。
不満を持つ人間の中でいざこざが起きないなんてことはありえません。
原発事故のように、起きないことを前提に動くよりも、
起きる前提で問題を解決することの方が遥かに重要です。
例えば、もっと高校の転校ハードルを低くしてはどうでしょう。
先日の例で強豪校から県立高への転校が増えていると話しましたが、
それを積極的に支援する方法です。
別の場所で野球をするという選択肢を設けることは、生徒の不満解消の一手だと思います。
それよりも、もっと合同チームを増やすのはどうでしょうか。
野球部員数の減少に悩む高校は多く、既に多くの合同チームが作られています。
中には他の学校の野球部から部員を借りるケースもあるようです。
そういう動きをもっと支援し、所属高校に囚われない、
合同クラブチームのような形で試合をしていくのも一つの方法だと思います。
ドライな言い方をすれば、イジメや暴力を振るう時間的余裕がよくあるもんだな、と。
昔のような猛練習が否定されて長らく経ちますが、
だからといって暇だから何をしてもいいわけではありません。
部活に支障を来たさないように勉学に励まなければならないでしょうし、
チームメイトとの連携を図るためにも交流を図らないといけないでしょうし、
野球をするだけでなく、野球を考える時間も必要になってくるでしょうし、
そんな「余計なこと」をしている時間的余裕はないと思うのですが…
そういう「暇」を強いられている生徒をなくすことが大事な指導になるのではないでしょうか。
●広陵・甲子園辞退で問われる高野連のガバナンス体制 野村修也氏は“大人の思惑”指摘
「選手ファースト」にするために、「連帯責任」を止めたはずでは?
「被害者ファースト」なら分かりますが、
関係ない選手を巻き込むのは「選手ファースト」と矛盾しないんですかね?
高野連に調査権限を与えたいなら、文科省に言ってください。
どうしてただの一つのスポーツ団体がそこまでしなければいけないんですか?
そもそも現状の組織体系でそこまで処分権限を与えられてますかね?
高野連が処分権限外の私刑として加盟校を処分するのと、
野球部の寮規則を破った生徒を私刑で暴力を振るうのと一体何が違うんですか?
同じじゃないですか。厳しくすればするほど、余計に暴力を助長するだけでは?
警察に任せろと言う声も聞こえますが… では逆に警察は動いてくれますか?
押しただけ・殴ったの言い合いや、叱った・侮辱されたの言い合いに何を期待するのでしょう?
それで逮捕しちゃって留置所に入れんの? この程度のことで入れるわけないでしょ。
書類送検もしない仲裁レベルの話で、一体、警察に何を期待しているのか…
大人たちが子どもに犯罪者だとレッテルを貼って攻撃したいから警察に入れということですか?
いや、本当に真面目に考えてから発言してください。
適当なこと言ってお茶を濁すのが「大人」なんですか?
とても「選手ファースト」に見えません。世論に迎合してるだけでしょ。
それが「大人」のすることか。
◆高校野球ネタ「地元出身がいない」の声に…未来富山の甲子園アルプスで聞いた“意外な本音”
未来富山も大会前にケンカの報告義務違反が報道されていたこともあって、
広陵と同様に出場が危ぶまれましたが、無事に出場できただけでなく、
地元の応援も得られたようで、とても良かったです。
富山県の魚津市は祖父母の近くだったこともあって、
知らない町ではありませんが、良くも悪くも昔ながらの地方都市という感じで、
富山県の中西部とは異なり、大きな観光資源もなく、過疎化も致し方ない面もあります。
野球の実績の方も中西部の学校に押されていて、
野球熱自体は高いものの、やや持て余している感もありました。
そこに彗星のごとく現れ、富山県大会を圧倒的な力で勝ち抜いたわけですから…
ある意味で地元のヒーローでしょうね。
例えエ、地元民ではなくとも、
街に来てくれる子どもたちを応援するという姿勢は本当に素晴らしいと思います。
「野球留学」が随分と叩かれていた時期がありましたが、
結局、本質はそこだと思うんですよ。
誰であれ、そこで生活をしてくれる子どもたちなら問題ない、それに尽きます。
地元の人たちに受け入れてもらえる学校・野球部にしよう、そこだと思います。
こういう姿勢が全国に広まり、もっと球児を見守る温かな繋がりにしていって欲しいですね。
◆ニュースネタ 百条委に田久保市長が出頭も何ひとつとして解明ならず 除籍を知ったのは6月28日の一点張り
まず、客観的には東洋大学が「除籍」を言っている以上、卒業していないのは事実です。
次に問題となるのは、田久保氏が卒業していると思い込んでいた理由です。
これは田久保氏の主観の問題です。
これを説明できるのは田久保氏のみで、
説明できないなら卒業していると思い込んでいたとは言えなくなる=「ウソ」となります。
加えて言えば、東洋大学が否定している以上、「卒業証書」が本物なわけがありません。
過去において「卒業証書」は卒業の証でしたが、今や「卒業証書」はウソの証になっています。
そうなると、例えば、卒業に必要な単位は習得していた事実や、卒業論文の内容、
学費の納付状況といった間接的事実を積み上げて、
卒業していると誤信するに至った証拠を田久保氏本人が説明しなければなりません。
しかし、そういうことは一切しないということは…
客観的には卒業していないのですから、本人も卒業していないことは自覚していたと推認でき、
田久保氏は意図的に学歴詐称したことになります。
ですから、19.2秒とかは本当にどうでもいい話です。
「除籍」という状態を知ったのは6月28日かもしれませんが、
それ以前に卒業していないことを自覚していないとも言っていません。
大学は義務教育と違い、卒業要件があり、4年間行けば自動で卒業できるわけではありません。
必要単位を取得していなければ、学費をしっかり払っていなければ、
自信が卒業していないことを理解できないわけがありません。
これはもう「疑惑」ではなく「事実」です。
卒業していたと誤信した理由を語れないなら、
意図的に卒業したとウソを言っていたことは間違いないといえましょう。