ONE
〜輝く季節へ〜

とても幸せだった…
それが日常であることをぼくはときどき忘れてしまうほどだった。
そしてふと感謝する。
ありがとうと…
こんな幸せな日常に…

水たまりを駆けぬけ、その跳ねた泥がズボンのすそに付くことだって、それは幸せの小さなかけらだった。
永遠に続くと思ってた。
ずっとぼくは水たまりで跳ねまわっていられると思ってた。
幸せのかけらを集めていられるのだと思ってた。
でも壊れるのは一瞬だった…
永遠なんてなかったんだ…

知らなかった。
そんな悲しいことを僕は知らなかった。
知らなかったんだ…
「えいえんはあるよ…」
彼女は言った。
「ここにあるよ。」
確かに彼女はそう言った。
永遠のある場所。
…そこにいま、ぼくは立っていた…



<どんなゲーム?>

オーソドックスな選択肢分岐形式の学園物恋愛アドベンチャーゲームです。
ただ学園物恋愛部分は前半だけで、後半はずいぶんと哲学的な内容になります。
「永遠」とは何なのか、生きるとはどういうことなのか…
…そんな大切なことを自然と描いた作品だと思います。



このゲームはなんといってもシナリオの斬新さにつきます。
初めはシナリオの意図が掴めないほどです。
ただ繰り返しプレイすれば、シナリオの理解が深まって感情移入しやすくなります。
そしてそのシナリオの意味が分かった時、新たな感動を得られる…といった作りになっています。
文章の一字一句にも主人公やヒロインの思いがつめこめられており、見逃すことはできません。
終盤では口で説明できないほどのストーリー展開です。
こればかりは実際にプレイした方がいいかもしれませんね。
シナリオは記憶に残る素晴らしい出来だったように思います。

シナリオ以外には音楽が優れていて、場面ごと効果的に使われていました。
音楽単体で聴いてもすばらしく、シナリオが思い出され感慨深くなります。

CGはイマイチかもしれません。敬遠されそうな絵です。現に私もそうでした(苦笑)
ある程度はガマンです、ガマン(^^;

システム面はなかなかでしょうか。
セーブ数が30もあるのが嬉しいところです。
ただ一昔前のゲームなので、やや難があるのは否めない感じがあります。



このゲームはぜひともプレイしてもらいたい作品です。
一見分かりにくく、理解しづらいかもしれませんが、プレイすればするほど内容が分かって行きます。
ぜひ一度クリアした人も、もう一度内容を吟味しながら、色々なことを考えてプレイしてほしいですね。
私のオススメの一作であります。



<ゲーム評価>
CG 5点 CGは…好き好きで賞
シナリオ 10点 シナリオが神の領域で賞
音楽 10点 音楽がすばらしいで賞
システム 6点 運動場黄色で賞
総合 10点 雨が効果的に使われてるで賞
合計 41点 涙腺がゆるむで賞


<プレイした感想>

ややバレありの私の感想デス。
プレイした感想を率直に書きました。


<キャラクター紹介の部屋>

ややバレありのキャラ紹介です。
一部完全ネタバレページが別にあり、ONEの世界観全貌を語っています。


<ONE攻略館>

ONEの攻略をやっています。
ネタバレに注意してくださいね。




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