自民党総裁選の結果
高市早苗氏が決選投票の末に、小泉進次郎氏を下し、初の女性総裁になったようです。
で、いきなり物議を醸しだす発言が…
●【総裁選】石破茂氏が高市早苗新総裁の発言を早速心配「大丈夫か?っていう気がせんでも…」
まぁ、あくまで自身の決意表明と、目の前の自民党議員に向けた発言であり、
国民にワークライフバランスを捨てて馬車馬のように働けと言ってるわけでないのは、
重々承知なのですが、そういう言葉が簡単に出てくるのが怖いんですよね…
逆に言えば、今まで何をしていたのか、と。
働く仕事内容は適切ですか? まさか裏金集めを頑張る決意表明ですか?
いずれにせよ、今回の総裁選を通じてそうだったのですが、
誰も国民を見ようとはせず、自民党の論理だけで決められていたと感じました。
高市氏が誰に向けて声をかけ、誰のための政治をしていくのか、この発言一つで丸わかり。
人なし、策なし。精神論だけで何ができるのか?
経済政策的には所得税の基礎控除の底上げなど、
手取りを増やす政策で国民民主党と一致でき、
仮に連立が組めれば、衆参で安定多数を確保できるわけですが、
一方で、早速裏金議員の役職起用を示唆するなど、野党から反発が起きています。
国民民主党としても、企業団体献金の廃止は見送りたい意向で、
政治改革の面でも協力できそうな感じですが、
逆にそのことが国民民主党が誰のための政党なのか(連合、特に民間労組)を明らかにし、
国民の人気を失いかねない事態になってしまいます。
少なくとも、裏金議員の閣僚起用には頷くことができず、
連立入りもそう簡単にできそうもありません。
現状、高市氏は二つの選択肢しかなく、
①自分を支持してくれた裏金議員を切ること、
②政治改革を進めて、野党との政策連携を進めること、
どちらかを達成しなければ、裏金問題が再燃し、国会が空転しかねません。
政治改革に後ろ向きな姿勢を見せてしまえば、
スタートから国民の支持を失いかねず、非常に難しい舵取りを迫られます。
そもそも、総理大臣指名選挙を勝てるかさえも不透明…
野党が国民民主党の玉木氏に一本化したら、ワンチャン野党政権もありえます。
性格的には①もできそうではありますが…
党内情勢を考えれば、無理でしょうねぇ… まぁ、今回も期待薄か…
何がとは言いませんが、短くて半年、長くて1年くらいになりそうですが、
かといって2位の小泉進次郎氏が今回票を伸ばせなかった影響は大きく、
今回の自民党総裁選で感じさせた自民党の人材難のイメージは覆せず、
対抗馬さえ立てられない状況が続いてしまいそうです。
進次郎氏が失ったものは大きく、特に今回は「頼りなさ」を露呈してしまいました。
間違いがないように慎重に言葉を選んだつもりでしょうが…
それがメモのチラ見や各種不祥事の説明不足を見ていると、
若さ云々以上に頼りなさを感じずにはいられませんでした。
そこはウソでも虚勢を張り、相手を笑い飛ばす度量を見せて欲しかった。
このままでは「頼りない」イメージだけが残り続けてしまい、
総裁選候補に名前が上がる度に「若い」と言われ続け、気づいたら70歳ぐらいになってそうです。
大丈夫か? 自民党。いや、大丈夫じゃなかったわ。もう限界だったわ。
●自民新執行部、「論功行賞」色濃く 7日午後、公明と連立協議
総裁選が行われた4日の夕方には麻生派の鈴木氏の名前が挙がる始末…
これが何を意味するかと言えば、、
高市氏サイドからではなく、麻生氏サイドから情報が出てたってことです。
つまり、高市氏が勝利した時点で、麻生氏らは既に我が物顔に振る舞ってたってこと。
この異常さを異常と思えない辺りが自民党が終わってる最大の理由でしょう。
本来ならば、「初の自民党の女性総裁だ、
このまま若返りを進めて、初の女性総理誕生だ」と沸き立つ所なんですよ。
でも、真っ先に名前が出てきたのがおじいちゃんの名前…
さらに、その兄がでかい顔してる光景は普通に何なの?と思います。
そりゃ麻生氏の傀儡政権と見られても仕方ないでしょう。
派閥政治の復活、裏金政治の復活だと言われても仕方ないでしょうよ。
どうして、そう見られることが分かっていながら、防ごうとしないのか。
結局、誰も国民の目を見ていないことが明らかなんですよ。
権力さえ握ってしまえば、国民の目など大したことない。
あとは国民から搾り取るのみ、そう思ってるからダメなんですよ…
野党の動向と共に注目されているのが公明党の動向ですが…
政権離脱はありえないと予想されていますが、
最終局面、政権交代が起こりそうになった時に、
自民党と心中することももはやありえないとも感じています。
公明党に裏切られて自民党が政権落ちというケースは十二分に考えられます。
というのも、支持母体の創価学会の会長だった池田氏が亡くなり、
公明党自身の存在意義が失われつつあるからです。
逆に言えば、創価学会の縛りも薄れてることを意味し、
政権の調整役の立場しか存在しなくなっているように思えます。
◆新米の価格が下がらない本当の理由
どうして国民全員が犯人を知っているのに、平然と嘘を吐けるんでしょ…
●絶対に言っちゃいけないヤツ…コメ価格を「5kg5000円」に高騰させた“農家の言い訳”が日本中から反感を買ったワケ
どの記事を見ても、専門家と記者は「JAが農家に支払っている概算金のせい」にしてますが、
そもそも、概算金が上がったのは、大手小売りが農家に直接買い付けに走り、
農協の提示する価格よりも高値で買い取ろうとしたため、
農協側も概算金を大幅に上げざるを得なかったのが理由です。
つまりは、小売店の直接買い付け、小売店の「企業努力」が新米高騰の真犯人です。
そんなことは日本国民なら誰でも知っていることです。
それなのに小売店の責任にせず、JAと農家を批判しているのは何なのか?
きっと小売店に家族でも人質に取られてるに違いありません。
さらに言えば、新米が売れない本当の理由は、農家の皆さんの「企業努力」の賜です。
日本の米不足に奮起した兼業農家の皆様が、頑張って新米を作ってくれたおかげで、
家族や親類がありがたく新米にありつけるようになっています。
農家に伝手がない人でも、昨年の米不足を契機に、
ふるさと納税や農家からの直接購入など自衛策に走った人も多いと思います。
そういった消費者の賢い自衛の結果、
高値になった新米を買わなくなっているというのが本当の所です。
つまり、今の状況は、昨年の米不足から5キロ5000円以上でも飛ぶように売れると見込み、
高い仕入れ値を提示して先物買いしてしまったため、
原価割れを起こしてしまうから新米が売れなくても価格が下げられないという状況です。
そして、そんな小売店の「企業努力」よりも農家と消費者の努力が上回っただけの話です。
たぶん、この後、困った小売店が自治体に備蓄米として買い取るようお願いするでしょうが、
そこは国民がしっかりと監視し、そのような愚行はさせないことが大事です。
それよりも気になるのが「米泥棒」です。
全国のニュースでは全く報道されていませんが、
田舎の納屋を狙った「米泥棒」が頻発しているようです。
盗んだ犯人が米をどうしているのかは容易に想像できますよね?
そのような愚行を許さないように、行政はしっかりと監視し、
真犯人をとっちめるべきでしょう。
◆ニュースネタ 「廃止する意味ないのでは?」 ガソリン減税の代わりに「新税」の噂… そもそも「暫定税率」とは?
そもそも「暫定税率」は道路開発の名目で設けられた制度なのだから、
今まで徴収してきたお金で「国土強靭化」なるものはできたはずなのに…
それができなかったのは、政府の怠慢以外の何物でもないでしょ?
●暫定税率とはなにか -歴史的経緯と今後の課題-
コンパクトにまとまっていたので、詳細はこちらを参照のこと。
自民党から「財源」の話が出てきていますが、
小泉政権時代に道路特定財源を一般財源化したのは自民党です。
要は道路開発の名目で徴収していたガゾリン税を、
余っているからと道路以外にも流用できるようにしたわけです。
それならば、道路再開発で不足するお金は、
過去に流用していた一般財源から徴収するのが筋なはず。
どうして新税という話になるのか理解不能です。
●ガソリン暫定税率廃止ならCO2排出量が610万トン増加…国立環境研が試算
こういうことしちゃうから、環境問題がバカにされるの理解できないの?
ガソリンが安くなったからと、車に乗っていなかった人が車を買うわけありません。
都市部を中心に自動車離れが進んでいるのに、
それぐらいのことでユーザーが戻ると本気で思ってるんですか?
コメの需給予測を誤った農水省と一緒でバカなんですか?
確かに運送業を中心に電気自動車等への切り替えは遅れるでしょうが、
それは環境問題として減税メリットを増やせばいいだけ。
それどころか今回の暫定税率の廃止で、それさえ無くそうとしている。
全く矛盾した動きと言わざるを得ません。
そこまでして詭弁を弄してまで減税したくないのか…もはや浅ましいです。
◆野球ネタ 今季の埼玉西武ライオンズ
交流戦まではAクラス争いと健闘していたものの、
7月に大型連敗を喫して最終的には5位に終わってしまいました。
原因は西口監督を始め、首脳陣に色気が出てしまったことでしょうか。
7月頭から猛暑が続いて、体調不良者が続出したこともあって、打線が低迷…
その間に打線への苦言が多く聞かれましたが、
気持ちだけで打てるほど、今の野球は甘くないんですよ…
実際、3割打者はリーグを通して1人だけ、つまり7割以上は打てないわけで、
打てないことに注目しても、打てない印象が残るだけです。
開幕当初の1点でも取れたら大喜びしていたのはどこに行ったのか。
守り勝つ野球を基本に1点ずつ積み重ねるのがライオンズの野球のはず。
そこを首脳陣が見失ってしまったのが失速の原因だと思います。
それでも打線は新加入のネピン選手を中心に、
ルーキーの渡部聖弥選手を始め、西川・長谷川・滝沢・山村選手らが台頭、
他にも牧野・村田・佐藤太陽・仲三河・古川選手ら楽しみな選手も出てきました。
戦力の底上げを図れば、十分に優勝争いをできる若手が揃っています。
投手では高橋光成投手のポスティング移籍が決定的となっていますが、
渡邊勇太朗投手が主力級に大きく成長し、
菅井投手や羽田投手、高卒ルーキーながら先発した篠原投手など、
先発ローテを虎視眈々と狙う投手はいくらでもいます。
先日のフェニックスリーグの阪神戦でも冨士投手と成田投手が好投するなど、
まだまだ楽しみな若手が控えています。
ただ、現状、最も争いが激しいのが2軍のレギュラー枠の方で、
支配下枠か育成枠かの争いが最も熾烈なのが現状です。
数多くの選手が戦力外とされてしまいましたが、
厳しいことを言えば、育成選手に負けている以上、仕方がないことです。
本当は正社員からバイトに格下げするような、
支配下・育成の入れ替えは良くないことだとは思うんですが、
現実にそういう結果が出ている以上は、受け止めざるを得ません。
できれば、この競争意識を1軍争い・1軍レギュラー争いで発揮して欲しく、
その熾烈なチーム内競争が必ずや常勝チームを作ることでしょう。
◆夏アニメの評価
今期は絶対的な覇権アニメはなかったものの、粒揃いだったと思います。
というのも、シリーズものは閑話休題的なものが多く
(青春ブタ野郎,地縛少年花子くん2,その着せ替え人形は恋をする,
盾の勇者の成り上がり,怪獣8号,彼女、お借りします)、
内容的に次回もしくは映画に期待という作品が多かったです。
また、今期スタートのアニメも展開的にこれからの所で終わるものが多くありました
(光が死んだ夏,ブサメンガチファイター,強くてニューサーガ,鬼人幻燈抄,
帝乃三姉妹は案外、チョロい,クレバテス,水属性の魔法使い,異世界黙示録マイノグーラ等)。
どうしても、内容的に完結していないだけに、
評価が若干難しくなる作品が多かったですね。
加えて言えば、近年人気を博しているジャンプ系作品がいまひとつでした。
『ダンダダン』は評価する声がある一方、パクリ騒動が大きくなり、
賛否両論の作品になってしまいました(ちなみに自分は否定派)。
作品そのものがパクリ、よく言えばオマージュでできてるだけに、
そういう目で見られること自体が作品存続に関わる重要な問題です。
また『SAKAMOTO DAYS』も1期の不振を払しょくできず…
メインキャラクターが殺し屋という縁遠いキャラだけに、
感情移入しづらく、ストーリーが詰まると非常に厳しいと感じました。
今期開始前はオカルト・ホラー系に注目していましたが、
先のダンダダンがオカルト的には評価が低く、
注目の光が死んだ夏も謎解明には程遠い序章的位置でしかなかったため、
印象的にはもう一つだった感じがします
(『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』のような健闘作品もありましたが)。
むしろ、最終的に目立ったのは恋愛風作品の健闘ですね。
直球な昔ながらの男女の青春恋愛劇を描いた『薫る花は凛と咲く』は高評価で、
終わってみれば今期の覇権候補となる大健闘を見せました。
続編の『その着せ替え人形は恋をする』『彼女、お借りします』は伸び悩んだものの、
コメディ枠でも懐かしの『ぐらんぶる Seanson2』が健闘し、
金髪ロリとの恋愛ではなく日常劇の『ゲーセン少女と異文化交流』もかわいらしく、
他にも男女に囚われない枠では、
百合or親友な『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!』
変則百合ラブコメディ『ばっどがーる』
百合色は強くないがJK2人の距離感が心地いい『フードコートで、また明日。』など、
恋愛系作品・青春日常作品が目立っていました。
そこら辺も夏らしい特徴が出たシーズンだったと思います。
↓以下、各作品の個別評価です。
作品によっては大きなネタバレもあるので、内容閲覧注意です。
◎『ばっどがーる』
ハイテンションJKゆる百合コメディアニメ。
風紀委員長の憧れの先輩・水鳥亜鳥に憧れる優谷優は、
幼馴染の少し不良っぽい涼風涼が注意されてるのを見て、
自分も声をかけてもらおうと不良になろうとするも、
その方向性が少々怪しく、ただかわいいだけというお話。
1990年代から2000年代にかけて、
アニメ・声優・ラジオを生かして業界を席巻してきたキングレコードでしたが、
近年はアニメのヒットに恵まれず、イマイチな印象がありました。
その理由はキャストが有名声優に依存する形になっていただめです。
かつてのようなアイドル声優を売り出すという気概が減っていました。
それが本作品では主要キャストの4人に若手声優を起用し、
一番有名な所でも涼風役の松岡美里さんで、
思い切った配役にしてきました。
それでいて、脇役は有名所を揃えていて、
ADC幼稚園の園児連中が堀江由衣・雨宮天・佐倉綾音・上坂すみれ、
早見沙織・内田真礼・鬼頭明里という豪華すぎるラインナップ(笑)
他にも中盤で出てくる亜鳥の妹の水花が前田佳織里、
亜鳥の友達の清がLynn、ナレーションが立木文彦と、サブが超豪華。
そんな豪華声優陣に混ざっても、
主要4キャラの影が薄まらず、それぞれを演じ切ったことが、
本作品を素晴らしいものにしたと思います。
OPは昔ながらのアニメソング、EDもロック調に仕上がっていて、
キングレコードの復活を感じさせる素晴らしいアニメでしたね。
内容の方も主要4キャラがみんな可愛く描かれていて、非常に良かったです。
特に涼風涼は胸は控え目であるものの、
他キャラよりも明らかに美白に描かれていたのが印象的でした。
恋愛色は強くなく、憧れの先輩に近づくために頑張って空回る、
優谷優の強烈なボケと、冷静な涼風さんのツッコミが心地よかったです。
是非とも2期・3期とその先の展開を期待したいですね。
◎『サイレント・ウィッチ』
コミュ障の小動物系天才魔術師少女が皇子の護衛として学園に通う話。
設定自体は乙女ゲームみたいでな感じで、
実際に美形金髪皇子や貴族の美男子と仲良くなる展開ですが、
主人公が重度のコミュ障で、小動物のように臆病なため、
そういう恋愛関係には発展しません。
どちらかと言えば、同級生女子と友情を深める展開が多いです。
特徴的なのは絵の美麗さ。
キャラデザの良さは勿論ですが、主人公のモニカの魔法表現も綺麗です。
特に1話と最終13話の魔法戦の表現は非常に美しいです。
…まぁ、それぐらいしか本格的に魔法を使ってないんですけど(笑)
ただ、ストーリー的には序章みたいな感じでしかなく、表層しか描かれません。
主人公のモニカの父親の話が最終話に出てきますが、
禁書指定された理由は明らかにされませんし、
それに対してモニカがどう思ったかもまだ描かれていません。
護衛対象の皇子も明らかに理由ありっぽく、
9話の回想シーンの弱気な皇子としっかりした従者もそれを暗示させます。
他にも4話登場のグレンの伏線が回収されないまま終わったり、
細かい伏線を挙げれば、キリがありません。
まだストーリーは始まったばかりという印象なので、
2期・3期と続編を期待したい所です。
◎『薫る花は凛と咲く』
『アオのハコ』に続く直球青春ラブストーリー。
こういう手と手が触れ合うことさえ恥ずかしがるような、
じれったい恋愛モノって良いですよね~
アオのハコに続き、直球な青春ラブストーリーが増えるのは非常に嬉しいです。
まず、何といっても作画が良かったです。
特に最終話13話の告白前の薫子のカット、見ました?
いや、もうアレだけで惚れるでしょう。まさに神カット。
一番の盛り上げ所で見たい絵以上のものを見せてくれたのは最高でした。
その後の薫子視点のエピソードといい、非常に素晴らしい出来でした。
この一話だけでも薫子のことが好きになる珠玉の1話でした。
また、ストーリー展開も非常に良かったです。
隣り合う底辺男子校とお嬢様女子校という、
今ではありえないような、ベタベタな昔風の設定ではありますが、
その両校にある長らく続く偏見、それに毒されている生徒という初期構図が上手かったです。
恋愛なんて偏見の塊みたいなもんで、
男女の固定観念を打破していくのが目的みたいな所があるので、
そういうストーリー展開が随所に見られ、上手く話を盛り上げていたと思います。
恋愛以外を犠牲にすることなく、恋愛をすることで、
友達や学業なども頑張れる、そういうポジティブな恋愛観が描かれ、
視聴者に「恋したいな」と思わせる作りは実に美しかったと思います。
長らく恋愛バイブルとして語り継がれてもおかしくない出来。
非常に満足感の高い純愛ストーリーでしたね。
こういう作品で良いんですよ、ホント。
〇『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!』
現代にこそ相応しい変則的恋愛アニメ。
女の子同士の恋愛だから、百合モノなのかと思ったけれど、百合じゃありません。
主人公のれな子は、ボーイッシュな中性的なタイプでなく、見た目もかわいい女子、
たぶん男性人気投票をしても、上位に入りそうなヒロインタイプです。
でも、性格、というか考え方が非常に男っぽい。
友達とベタベタするタイプではなく、程よい距離を保っていることが相手を心地よくさせ、
一見すると優柔不断で八方美人に見えるも、勝負所では行動力を発揮してグイグイ来て、
ずっと君のことを考えていたばりに急接近してきて、
別れ際に『相棒』の右京さんの「あと一つだけ」ばりに告白のように怒涛の口説き、
もうやっていることが完全にホストのテクニック(笑)
それを意図してやっているのではなく、天然でやってるから始末に悪い。
そりゃ女子にモテモテになるわけです(笑)
当然、れな子としては友達として接しているだけで、
口説いている意識は全くないのだけれども、
その友達としての接し方が少年マンガのような感じなので、
女の子側としては口説かれてるように錯覚してしまうのでしょう。
だから、女の子同士の恋愛なんだけど、百合っぽさが皆無なんですよね。
どうしても、れな子が男側にしか見えない。男性視聴者が感情移入しやすくなってます。
だからといって、れな子自身に女性としての魅力がないわけではなく、
友達感覚の異性という感じで視聴者の好感が持たれやすく、
良い塩梅に仕上がってるなと思いました。
唯一の難点は、1期だけでは真唯がれな子を好きになた理由が明確にならないこと。
女子側から見ると、れな子と真唯の立ち位置は似ていて、
れな子は幼馴染タイプで寄り添ってくれる男子で、
真唯は王子様タイプで引っ張ってくれる男子というイメージ。
でも、たぶん真唯は周りから思われてるよりも女子扱いされたい気持ちがあって、
その部分にれな子が入ってきたんだろうと想像は出来ますが、
アニメを見た範囲ではその答えが出ているような感じはありませんでした。
本筋の真唯の恋愛が描かれなかったのが1期の難点だったと言えます。
その分、紗月と紫陽花は優遇されていたので、どっこいどっこいか?
友達グループのもう一人、香穂もほぼスルー状態ですし、
是非とも2期の展開を期待したいです。
いやー、まぁ、紫陽花さん推しの自分はここで終わっても十分なんですけどね(笑)
○『光が死んだ夏』
前評判的にも今期の最推しアニメではあったんですが…
残念ながら、1期だけでは何も評価できません。
だって、あまりに謎だらけですもん…
そういうわけで最高評価から一段階引き下げた形にしてます。
それでも今期の注目アニメだったことは間違いなく、
2期の展開も非常に期待してます。
題材としては『スワンプマン(沼男)』の思考実験が元ネタ。
ある人間が死んだ瞬間、コピー人間が誕生したら、
その二人は同一人物と言えるかどうか?、というアレです。
もっとも本作品では「別人である」というスタンスから始まっており、
終始その態度は変わっていません。
だから元ネタではあるものの、本作品のテーマではない感じです。
むしろ、そういう化け物と心を通わせられるか?が本作のテーマであり、
そういう意味では、ニトロプラスの美少女ゲーム『沙耶の歌』に近いものがあります。
あそこまでグロテスクな表現はないですし、
むしろ男同士の耽美的恋愛要素が多く、
不気味さも残しながらも「綺麗さ」を感じる作品ではありました。
2期は結構大変な展開になっちゃいそうですが、
その姿勢を貫けるかどうかが本作の評価に繋がってくるように思います。
○『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』
ひょっとして、また映画で完結ですか?な青春ブタ野郎シリーズの最新作。
いや、今度こそシリーズ終わると思ってたんですよ…orz
それでも一応かなりの伏線が回収されましたし、
次で完結するのはほぼ間違いないんですけど…テレビ放送はこれで終わり。
やっぱり最後は映画に残すのか(笑)
良い意味でも、悪い意味でも楽しみ(その後、26年映画化と発表されました)。
これで終わりではないことは、最後のシーンでロリ麻衣さんが過ったことで明らか。
残された謎は、①本当の霧島透子は誰か?(答えはもう示唆されてる)、
②どうして案内人がロリ麻衣さんなのか?(以前なら大人翔子さんの立場)。
おそらく、これらの謎は次回作で解決するのでしょう。
以下のネタバレ部分を見ても分かるように、
個人的には非常に楽しませてもらいましたし、
新ヒロインの赤城や姫路さんも可愛く、個人的な評価は覇権クラスなのですが、
いかんせんテレビシリーズは7年前であり、
以降の映画版3作も見ていないと内容を理解できないこともあって、
前提ハードルが高すぎるのが万人に薦められない最大のネックです。
間違いなく面白いんですけどね~ このシリーズ。
良くも悪くも、映画商法がハードル上げ過ぎてますよ…
まぁ、ネット配信の時代なので、見ようと思えば気軽に探せるのが良い所ではあるのですが…
(以下、作中の重大なネタバレあり)
12話辺りで少しずつ「あれ?」ってなってきて、
最後の13話で「おいおい、やっぱりか!」となる展開は鳥肌モノでした。
完全に本作中では岩見沢寧々=霧島透子の路線で進んでいたし、
それに疑問を持つ余地もほぼなかったのにも関わらず、
ラスト2話で大ドンデン返し。
ラストの横浜駅前の光景は「マジかよ!?」もんでしたね…
もし、その事実に気付いてなかったら、120%説得は失敗したでしょうし、
そこらの伏線回収は非常に見事でした。
そして、ラストシーンがアレですよ。
本当に何考えてるんだろうね、美東さん。
美東さんの完結編、ぜひ待ってます!
○『ぐらんぶる Seanson2』
1期目は2018年でしたが、原作は未成年飲酒をしているということもあって、
規制圧力が厳しい昨今では続編が難しいと言われてきましたが…
主人公たちが2浪の20歳以上という設定にして何とかクリア。
いや、まぁ、伊織達はともかくとして、千紗達はどうなんだと思いますが(苦笑)
なにはともあれ、ブランクを経た末のアニメ化は個人的には嬉しいです。
ちょうど原作でも一番面白い所を扱っていて、
1話目から妹の栞ちゃんが登場し、中盤のサクラコ様、
終盤の水樹カヤ(CV水樹奈々)と隙のない構成、
やっぱり『ぐらんぶる』は面白いなと感じさせてくれる内容でした。
今度は7年と言わず…早めの包装を期待したい所です。
○『フードコートで、また明日。』
これが6話しかないなんて本当に勿体ない…
アンコール放送をやるぐらいなら、もう6話作って欲しかったです。
中身は別の高校に通う女子高生2人が、
フードコートで落ち合って、喋るだけというシンプルな日常モノ。
ただ、その会話の内容が悪口でもなく皮肉でもなく、
ちょい「毒」を吐く程度のさじ加減が絶妙で面白いです。
それを端的に表すのが1話目の冒頭です。
黒髪女子高生を「優等生っぽくて苦手。お嬢様みたいな感じ」と評し、
ギャルを「声かけんの怖いし、この間めっちゃ睨まれたし」と評します。
結局、このクラスメイトの女子高生達は何なら満足するのか?
「普通」であれば満足なのか。
自分と比較して特徴が浮き彫りにならない「普通」さが欲しいのか。
もう冒頭から酷く消極的な当たり障りのない女子高生の生き方に対する、
「毒」が最初から見て取れます。
それが終始、どうでもいい会話でやり取りされるのが面白いです。
特に黒髪で清楚に見える和田が実はお喋り腐女子で、
怖そうなギャルの山本が寡黙でインテリな真面目キャラで、
2人の凹凸感が非常に良い感じです。
是非とも続編を作って欲しいです。
○『瑠璃の宝石』
どちらかと言えば、宝石ではなく鉱石アニメ。
宝石欲しさに原石を探しに出た主人公の女子高生・瑠璃が、
鉱物研究の大学生・凪と出会い、鉱物の魅力に魅せられるアニメ。
最初は金目当てで宝石にしか興味を示さなかった瑠璃が、
凪の指導を受けて、徐々に地質学調査自体に興味を持っていく展開です。
一方の7話から登場するクラスメイトの瀬戸さんは、
周囲に理解してくれる人がいなかったために孤立してましたが、
伊万里さんや瑠璃と出会うことで、ようやく興味を開花させました。
つまり、物事は価値を見出せる人が傍にいるかどうかで、
物事の好きが決まってくるということでしょう。
私達が見逃している路傍の石も、
その価値が分かれば楽しいことに気付ける、そういうアニメ。
ネックは独特の丸っこいキャラデザ。
SDまで行きませんが、全体的に上から圧縮したような丸っこいデザインですが、
なぜか6話前半だけキャラデザが大変なことになってしまい、
アナログ画面をワイド画面に引き延ばしたかのような丸さに…つまり、デ●。
6話中盤も急に顔が小さくなって、アンバランスになったりと、
このキャラデザで作画崩壊ってするんだなぁ、と思いました(苦笑)
あとは作中解説が前後半切り替わりのアイキャッチで映るんですが、
短時間な上に、文字が細かいので、すごく見づらい…
大人でも大変勉強になるアニメなだけに、
もう少し解説を見やすくして欲しかったです。
○『地縛少年花子くん2』
オカルト的に期待外れだった『ダンダダン』のおかげで、
霊的に正しい見解に近い本作品が相対的に評価上昇、
現代七不思議オカルトアニメの代表作になりつつあります。
まぁ、ただストーリーの区切りとしては良かったものの、
最終話で謎が謎を呼ぶ展開になったことで、消化不良感もあります。
花子くんと対となるつかさの目的は何なのか、七不思議とは何なのか。
早く次回作品が見てみたいです。
今期は夏らしくオカルト・ホラーアニメが多くありましたが、
霊的見解としては本作品が最も良かったと思います。
それでいて、絵柄がかわいく、怪異を含めてデフォルメデザインに近いもので、
オカルト・ホラーが苦手な人でも気軽に見れる所が良いですよね。
霊的世界は作者が飯を食うためのネタじゃないんですよ。
ちゃんとした霊的世界への敬意、霊存在の感覚的知覚を、
作品にしっかりと盛り込むことこそが、
オカルト・ホラージャンルの神髄ではないでしょうか。
○『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』
感染すると猫になってしまうゾンビ(猫)風パニックアニメ。
この作品の素晴らしいのは猫を一切傷つけない点です。
ゾンビ系と言えば、まるで人間に恨みでもあったかのように、
容赦なくゾンビ(元人間)を破壊しまくるものですが、
この世界の人々はみんな猫好きで、
「猫を傷つけるくらいなら、猫になった方がマシ」という感じで、
猫(ゾンビ)に対しては逃げの一手となっています。
それでも、さすがに無抵抗に猫にされるわけにはいかないので、
水鉄砲で水を撒いて回避したりと一応の防衛策は取っています。
それでも決して猫を痛めつけたり、殺したりしないのは、
このアニメが猫好きのためのアニメであり、
安易に強硬手段を取ってしまうゾンビアニメへのアンチテーゼなのかもしれません。
ストーリー的には第一部完という感じで、新たな旅立ちに向かう終わり方ですが、
個人的には2期は期待せずに、ここで終わりの方が良いかもしれません。
変に伏線回収に走ったり、ニャンデミックの原因を無理に探る方が面白くなくなるかも…
要は〆にかけてグダるゾンビ映画が多すぎるってことなんですけどね…
綺麗な形で終わっただけに、ここで満足しといても十分という内容のアニメだったと思います。
○『まったく最近の探偵ときたら』
ハイテンションドタバタ探偵ギャグアニメ。
かつては名探偵だった身体限界の40代未婚男性と、
ゴリラ並みの肉体系JKとの凹凸コンビ。
探偵ものらしく推理は…
ほとんどなく、ほぼ肉体系JKましろが腕力で解決するスタイル。
他にもアイドル探偵の翌檜や年齢不詳のハナ、
同じアパートに住んでいるマッドサイエンティストのアズハや、
刑事の娘ながらも怪盗を志す(なぜかパジャマ)の風など、
個性豊かな面々も光り、展開に飽きを来させません。
特にハナさんだよなぁ…
童顔で年齢が分かりにくいですが、少なくとも30代以上のような…
最終話のダイジェスト展開も、本編に負けず面白そうですし、
2期の展開も期待したい所です。
○『ゲーセン少女と異文化交流』
金髪美少女中学生とゲーセンで出会うヲタクの夢を詰め込んだアニメ。
とはいえ、主人公はロリコンではなく、
まともな精神構造をしているのが救い。
実は妹のクラスメイトだったりするので、
どちらかというと、恋人というよりはほぼ妹扱い。
妹の友達以上、恋人未満といった形でしょうか。
お人形さんのように可愛いリリィちゃんと、流暢な英語が特徴的。
英語の発音が本当にすごいです。
それていて、OPは往年の桃井晴子さんみたいな歌を歌うし、
声優さん頑張ってるな~というのが一番の感想でした。
内容も恋愛劇というよりは、日常ほっこりという感じで、
女子中学生のゲーセンを巡る可愛い日常劇が主体。
ちょっと背伸びしようと大人ぶりながらも、
やっぱり年相応でかわいらしいリリィちゃんの日常が良かったですね。
○『公女殿下の家庭教師』
ファンタジーなシスタープリンセスみたいなアニメ。
年下キラーの主人公が家庭教師をすることで妹を増やしていく感じ。
ただ、嫌味は一切なく、面倒見が良くて、教え方もうまく、
そりゃ慕われるのも当然という感じがします。
自身は補助系に特化していて、必ずしも強いわけではないようで、
あまり戦闘で目立つシーンがなかったのは残念。
いや、絶対強そうなんですけど…本当に戦わないんだよな…
キャラデザもかわいく、ティナ・エリー・リディヤといったロリ勢以外も、
因縁浅からぬリィネや妹のカレン、ティナの姉・ステラと美少女揃い。
ただ、勝負所の12話で、作画崩壊とまでは言わないまでも、
やや迫力を欠き、美麗さを出せなかった点は非常に残念でした。
今期の一番の見せ場だったはずなんですが…ちょっと物足りませんでした。
こちらもキングレコードが関わっていて、
一時期休養していた前島亜美さんが声優・歌手として復活。
今後の活躍にも期待したい所です。
〇『気絶勇者と暗殺姫』
タイトルそのままのファンタジー冒険アニメ。
具体的には、コミュ障で特に女性に免疫がなく、
興奮するとすぐに気絶するものの、パワーと堅さは最強の勇者と、
様々な理由で勇者の命を狙う3人の女性の冒険です。
まぁ、命を狙うのは序盤だけで、なんかんだで冒険を楽しむわけですが。
ギャグ調で雰囲気は明るいので、見やすいアニメだと思います。
(以下、ネタバレあり)
構成的に、一番の常識人であり、勇者の命を狙う理由も稀薄で、
もっとも冒険を楽しんでいたはずのヒロインの一人・ゴアが、
一番の凶行を行う流れは非常に良かったと思います。
スキルのせいで人生イージーモードで過ごしていたら、
一癖も二癖もある仲間たちとのハードな冒険は、
楽しくもあり、不安でもあったでしょう。
一番しっかりしてるようで、最も幼い心を持っていたのはゴア、
それは非常に説得力ある展開だったと思います。
この話を終盤に持ってきたことが一段回評価を上げましたね。
ただのギャグに終わらなかった辺りは見事でした。
●『ウィッチウォッチ 2期』
もはやラブ要素がほとんどないコメディアニメの連続2期目。
1期目以上に恋愛要素が少ないというか、ほぼない…
むしろ、宮尾さんと圭護くんの方が進展してるの、何なの…
そこさえ目を瞑れば、ユーチューバーや同人誌など、
現代的要素も多く、良質なコメディアニメとして楽しめます。
ちなみに一番面白かったのは22話のパン祭りかなぁ。
ただ、劇中劇の『うろんミラージュ』(特殊OPもある)なんですが…
何が面白いのか全然分かんねぇ…
若い子の感覚はよう分からんです…
●『ぷにるはかわいいスライム 2期』
小学生の性癖を捻じ曲げるスライム娘アニメ。
衝撃の1期に比べると、さすがに破壊力は落ちていますが、
新キャラのロボスライム娘「ジュレ(CV上坂すみれ)」が出てくるなど、
相変わらず、小学生の性癖を全力で捻じ曲げに来ているアニメ(笑)
ジャンル的には日常シュールアニメという感じなんですが、
今期はジュレの登場で、多少思春期チック・色恋沙汰が混じった分だけ、
シュールは控え目(とはいえ、OPの最後の記念写真自体が猟奇的ですが)、
人間に作られた2人の存在意義といったシリアスさも含んでいます。
まぁ、でもその答えは…正直何とも言えない所で、
やや無理矢理に〆た感は否めません。
個人的にはもうワンパンチ欲しかった所です。
●『その着せ替え人形は恋をする 2期』
待望のコスプレ恋愛アニメの2期。
この間に『2.5次元の誘惑』という似た感じのコスプレアニメがありましたが、
恋愛関係はサッパリ進展してなかったので、
こちらはそういう要素も期待されたんですが…結果的に進展なし…
1期の時点で海夢の気持ちは固まっていましたし、
2期の1話目から好き好きオーラが出てたんですけど…うーん、ヘタレ(笑)
とはいえ、五条くんの卑屈っぷりも相変わらずで、
本当の所はどう思ってるのかサッパリ描かれていないのも寂しい所です。
1期に人気を博した乾姉妹も終盤まで出てきませんし…
終わってみれば、2.5次元の誘惑のようなコスプレアニメに…
面白くはあったものの、期待していたものとは違ってた、そんな感じです。
さすがにもう少し恋愛関係の進展が欲しかったです。
●『アークナイツ』
1期も2期も全然ストーリーが分からなかったんですが、
3期は過去回想が多かったことで、ようやく内容的にも繋がり、
今までよりもストーリーが理解できるようになりました。
率直に面白かったです。
とはいえ、ドクターが記憶を失っている理由、
キーとなっている皇女が死んだ理由、
アーミヤが魔王と呼ばれている理由は明かされておらず、
やや消化不良感も残りました。
そこら辺はゲームをやってねということなのかもしれませんが…
ただ、これがソシャゲの「販促」になったかというと…
1期・2期の時は内容が???で分かりませんでしたし、
多少分かった今でさえ、アニメとして楽しめただけで、
ソシャゲをやろうとは思えないわけでして…
「販促」をやりたかったら、キャラクターを売ればよく、
そうせずにストーリーに深く切り込んだ姿勢は評価できるものの、
アニメ放送期間が長すぎたこともあって、
その間にソシャゲ構図も大きく変わってしまい、
もうアークナイツも一線級とは言えないわけで…
勝負に勝って試合に負けたという感じでしょうか。ちょい遅すぎた。
変則3期26話ではなく、1期目に26話放送できていたら、
もっと違う評価になっていたと思います。
自分もソシャゲ始めてただろうな、と。
そう考えると非常に勿体なかった気がしますね…
●『9-nine- Ruler’s Crown』
並行世界線を渡り歩って戦う異能力バトルアニメ。
今期は『陰陽廻天 Reバース』という似たような多次元並行世界アニメがありましたが、
こちらの方がシンプルで分かりやすくて良かったと思います。
もっとも、原作のゲームが美少女ゲームであると考えると…
個々のヒロインのエピソードがあまりに弱すぎます。
ヒロインの都はまだ分かるとして、他のヒロインとの交流が薄めで、
どうしても終盤のキャラへの思い入れに差が出てきてしまいます。
世界観を大事にする余り、キャラの魅力を引き出すことが疎かになっていた感は否めません。
良くも悪くもストーリーを頑張り過ぎましたね。
もう少し視聴者の希望、各キャラとの恋愛要素を描いても良かった気がします。
●『盾の勇者の成り上がり Season 4』
うーん…シリーズの中で考えると閑話休題、外伝的な立ち位置でした。
前半はフォウルとアトラの兄妹、後半はラフタリアとサディナが主役、
主人公は今回完全にサポート役で、そういう意味でも外伝的な作りでした。
その点で過去のSeason2の霊亀編、Season3の異世界勇者編と比べると、
明らかに見劣りする部分があります。
まぁ、シリーズが長く続いていること自体が嬉しいので、
今回は繋ぎの回ということ割り切り、次回に期待という感じですね。
●『ブサメンガチファイター』
パラメーター振り分ける際に、特記事項にブサメン&弱点女性にしたら、
最強になったでござる的なRPGアニメ。
ネックになっているのは、世界観がよく分からないことです。
PCの前で謎の儀式をしたら、異世界転移していたという感じなのですが、
出会う人のほとんどが主人公が現実で接点があったことがある人ばかり。
そこに何か意味があるのか? それとも偶然なのか、それが判然としません。
単純にゲームの世界の出来事なのか、それとも異世界の出来事なのか、
それも正確には分かっておらず、どういう話なのかイマイチ掴めません。
ただ、内容的には非常に面白く、
ブサメンだけど強力なステータスを持つ主人公が、
当初は現実の不都合でやさぐれていたものの、
仲間たちと過ごすうちに、持ち前の面倒見の良さを発揮し、
父親のように見守り、体を張る姿はとても良かったです。
普通の冒険RPGとしては非常に面白いと思います。
とはいえ、この作品の肝心な所は世界観にあり、
やはり主人公の関係者ばかりなのは何らかの理由がありそうです。
それが語られる日が来るのかどうか、そこがこの作品のポイントになりそうですね。
●『強くてニューサーガ』
ファンタジー世界のやり直し系アニメ。
おおよそ2023年10月期に放送された『帰還者の魔法は特別です』と同じ展開。
もっとも、帰還者は身近な人の強化に重点を置いていて、過去改変は最小限なのに対し、
こちらは国王を挿げ替えるなど、世界規模でダイナミックに過去改変しているのが特徴です。
それでも「来るべき魔族との決戦で人類側が勝利するため」という目的は一貫しており、
私情で戦っていないのは個人的に好感が持てました。
(以下、ネタバレあり)
もっとも、その目的のためには手段を選ばない面があり、
6話では王女暗殺の黒幕が疑心暗鬼に駆られていた国王だと分かると、
冷静に窓から突き落として殺すなど、やや突き抜けている感もありました。
ストーリーでは描かれていないものの、未来を知っているだけに、
他にも事件や救える人々もいると思うのですが、
そういうのも冷酷に取捨選択していると考えると、怖い側面もあります。
とはいえ、12話で帝国の有能な人間たちが登場するなど、
この先も楽しみな展開が多そうなので、是非とも2期の展開を期待したいです。
●『ネクロノミ子のコズミックホラーショウ』
クトゥルーの神々とデスゲームして友好を深めるアニメ。
…うん、まぁ、そう言うしかないなぁ(苦笑)
どういう経緯か分からないものの、ゲームの世界に封じ込められた邪神達が、
復活のために動画配信者にゲームをやらせるという内容です。
負けたら発狂して、邪神達への肉体提供となるので、
精神的には死ぬのは間違いなく、そういう意味ではデスゲームです。
ただ、その割に緊張感が少なく、ゲーム内容もありきたりのもので…
たいして面白くない大物芸人バラエティみたいな内容で、
エンタメとして面白いのか?という根本的疑問があります。
そういう意味では、よく最後まで視聴できたなぁと自分を褒めてやりたいです(笑)
他にも主人公のミコの存在感が薄すぎて、
視聴者にあまり活躍している印象を抱けなかったことも、
ゲームクリアの爽快感がなく、盛り上がりが欠けた要因だと思います。
中盤はカンナ、終盤にかけてはケイの方が目立っていた感じです。
最後に挽回できると思いきや… 詳しくはネタバレの方をどうぞ(苦笑)
(以下、ネタバレを含みます)
…と、ここまではあまり褒めるところのない凡作なんですが、
最終話でそれまで主人公のミコと戦っていたクトゥルフが仲間になります。
それまでもお姫様ドレスに紐パンという際どい恰好で目を引きましたが、
いかんせん、完全に敵側の邪神だったこともあって、ヒロイン属性は弱め…
それが最終話に仲間になったことで、サービスショットが刺さるわ刺さるわ(笑)
一気にクトゥルフ様の好感度が急上昇して、完全に主役ポジ強奪した形です。
主人公のミコの実力の割には薄い存在感がネックになってましたが、
クトゥルフ様の参戦で、それを挽回した形になりました。
これで評価が一段回上がった感じがします。
ラストの解釈に関しては…
明らかに、クトゥルフ様とグアは勝利者側で、人間として残ってるっぽいですよね。
そう考えると、舞由はどこからクトゥルフ様になっていたのか。
そもそも、最初からクトゥルフ様だったのではないか、
そう思わせる所が味のあるラストだったと思います。
●『出禁のモグラ』
人怖なオカルトホラーテイストなギャグアニメ。
霊界から出禁を喰らっている不死身のモグラが、
オカルト的視点で除霊やら、問題解決やらをする感じ。
問題となる悪霊や怪異のデザインは怖くなく、動物霊が結構多いので、
グロテスク的な意味でのホラー要素は薄めではあるものの、
それ以上に人間の思惑というか、思い込みの怖さを指摘することが多く、
やっぱ霊より生きてる人間の方が怖いわな、という気持ちにさせられるアニメ。
オカルト的設定は、細かい所ではいくつか疑問点があったものの
(例えば、底抜けに明るい肉体派JKの詩魚が霊に狙われやすいとか)、
とりわけ人間的視点でオカルト要素を考える部分では頷くことも多く、
そういう意味では伝統的視点に人間心理を上手く組み合わせ、
オカルト的事象をシンプルに解説しているのは良かったと思います。
ただ、主人公のモグラが底抜けに明るく、人懐っこい性格ではあるものの、
わりとストーリー自体はじめっとした感じで、
ギャグアニメではあるものの、大笑いするような内容でもなく、
人間社会の風刺が多面的に組み込まれているので、
ちょっとシリアスになり過ぎるのは評価が分かれやすい点かもしれません。
まぁ、私は好きなんですけどね。
そういう意味で、今期のオカルト・ホラー部門では上位の評価です。
▲『鬼人幻燈抄 2期』
連続2期の後半戦。ようやく現代との繋がりが見え始めたのは評価できます。
でも相変わらず、話が分かりにくいというか、掴みにくいのは相変わらず。
1期1・2話のような激しい鬼との戦いが描かれるのかと思えば、
バトルはそう多くなく、どちらかといえば幕末・明治オカルト日常アニメ。
結局、肝心の鬼の妹との直接的再開も描かれず、
旅のスタート地点どこいった?と思わなくもありません。
一方で現代編がどうして出てくるのかサッパリ分かんなかったんですが、
2期終盤にその理由がようやく判明… あっ、そういうことね。
でも相変わらず現代編のエピソードはほとんどないので、
二人の関係や何があったかまでは分からず、予告編程度の扱いになってます。
先も書いたように、鬼滅の刃のようにドンパチが中心ではなく、
その多くは幕末・明治オカルト日常アニメであり、
鬼が絡む・鬼が絡みそうな不思議なオカルト現象を、
自身も鬼になってしまった主人公が解決していく話となっています。
ちょっと良い話もあったりと、そういう意味では少し大人向けビター作品という感じ。
これ原作が小説らしく、そう言われると、唐突な場面転換等は小説っぽさを感じます。
逆に言えば、アニメーションというのは連続した世界であるため、
どうしても小説をそのまま再現すると、連続性を失わせてしまい、
話があっちこっち飛んでしまうという弱点があります。
つまり、それをモロにやってしまった形ですね。
もう少し時系列や人物関係図を整理して分かりやすくすれば、
多くの人に受け入れれていたと思うので、少々勿体ないアニメ化だったと言わざるを得ません。
逆に原作小説の方を読んでみたい気にはなったので、その意味では成功、なんかな?
▲『怪獣8号 2期』
1期が内容的にも詰め詰めで、2期分の内容を消化していたのに対して、
今期はストーリーの進展がほとんどなし… 期待し過ぎましたかね?
内容的にも「俺達の戦いはこれからだ!」ならぬ、戦ってる最中にフェードアウト、
「え、マジでこれで終わりなの?」と視聴者が戸惑う切り方でした。
いや、それなら、出撃前ぐらいで止めても良かったのでは…
そう思うぐらいに中途半端な終わり方が評価を大きく下げることに繋がってしまいました。
それと気になるのは、怪獣と戦うよりも、きのこ怪人と戦うことの方が多くなってることですよね…
今期は昔から日本(世界を含む)が怪獣災害に見舞われていることが明らかになりましたが、
そのわりには一般大衆の反応が良いんだか、悪いんだかよく分かりません。
1期では聞き分けが良く、慣れてるのかな?と思わせる表現が多くありましたが、
2期では結構愚痴っぽくなることも多く、
怪獣災害を人々がどう捉えてるのかイマイチ判然としない面があります。
これだけの被害が出るなら、世界でもっと連携してても良いような気がしますが、
そこら辺もどうなってるのかよく分からない。日本特有というわけでもなさそうだし。
そうなってくると、怪獣が攻めてくる理由があるのか?と疑問に思うものの、
別にエヴァンゲリオンみたいに設定があるわけでもなさそう…
ちょっとここに来て、設定の作り込みの甘さが目立ってきた気がします。
別に怪獣が本の布まま暴れているというなら、それを貫けば良かったものが、
きのこ怪人のような知能を持ってる奴を出しちゃうから、
怪獣が日本を攻める理由があると思えてきちゃう、
そこがネックになり始めてるのが悩ましい所です。
2期はやや停滞気味の修行パートが多かっただけに、3期はもう少し大暴れして欲しい所です。
▲『地獄先生ぬ~べ~』
1990年代に人気を博した学校怪異アニメのリメイク版。
主役のぬ~べ~の声は置鮎龍太郎で変わらないものの、
それ以外はほぼ一新されている感じ(玉藻とか変わらないけど)。
内容的にも当時は小学生の美樹を始め、お色気シーンが結構あったものの、
ご時世なのか、リメイクに当たってはほぼなくなり
(最終話の人面疽に憑かれた少女の背中に若干フェチズムを感じたが)、
健全なオカルトアニメになっている感じでした。
まず、オカルト・ホラーアニメとしては評価は高いです。
妖怪を始めとする各種設定は、ゲゲゲの鬼太郎に端を発する、
伝統的な妖怪像で固まっており、なおかつ、作品内でもきっちりと紹介され、
なんだかんだで最終的に鬼の手で強制解決してしまうのは賛否両論あれど、
問題が解決しても、再び起こるかもしれないという、
視聴者にホラー感を与える要素も高く評価できます。
妖怪を過度に怖がらせず、でも怖がらせないことを止めない、
その微妙な塩梅こそが日本のオカルト・ホラーアニメの特徴とも言えます。
ただ、これを地獄先生ぬ~べ~として見ると、途端に物足りなくなります。
リメイク前の人気キャラだった雪女のゆきめは1回しか登場せず、
扱いもヒロインではなく、あくまで怖い妖怪の一種としか描かれてません。
他にもエンディングでは主要キャラの正体について扱われてますが、
その人物のエピソードは一切ありませんでした… なんでだよ(笑)
そんなわけで、ヒロイン要素はリメイク前よりも大きく下がり、
どちらかというと、熱血先生と子ども達の師弟愛が描かれた作品になってます。
いや、これはこれで悪くないんですけど、
ぬ~べ~という看板がある以上、それはちょっと違くない?とも思うわけでして…
期待外れではなかった一方、期待にも応えられなかった、という感じがします。
▲『宇宙人ムームー』
連続2期目の日常科学アニメ。
ただ、1期目よりも評価は下がったと言わざるを得ません。
1期目はわりと家電製品をしっかりと説明していましたが、
2期目はソシャゲとかよく分からん回(結果的に最終話の伏線ですが)があったり、
家電の勉強というアニメテーマがストーリーによってブレることが多かったです。
そのストーリーの方も最終話の展開はさすがに…ないわ(苦笑)
普通に台無しにされた感じがしちゃいます。
1期目は本当に良かっただけに、2期目のパワーダウンが本当に残念でした。
(以下、ネタバレを含む)
最終話の地球を静止させようという展開はさすがに無理があるでしょ…
自転と反対方向に動くってスーパーマンなのか?
そんなことで止まるわけもないし、
止まったら止まったで慣性で抵抗力が増していくわけで…
実際にどういう影響が起こるか分かりませんが、
ずっと昼・ずっと夜になるわけで、その境目は強風で遮断され、
太陽を始めとする他の天体の引力をモロに受けるというのは…
結果的にオチで問題になりませんでしたが、
今までわりと真面目に科学的解説をしてきただけに、少々残念でしたね。
▲『Summer Pockets』
とりあえず、服を着たまま沖合の海に飛び込むのは止めた方がいいかと…
良くも悪くも、key作品でそれ以上でもそれ以下でもない。
ずっとKanonとAirの呪縛に縛られ続けて抜け出せないkeyそのもの。
そして、いつも通り子どもを人身御供に捧げて、
お涙頂戴するスタイルも変わんない。
もう飽き飽きだし、そのスタイルそのものが、このご時世とんでもない。
まぁ、前半は比較的良かったんですよ。言わば、普通のギャルゲーだから。
普通に恋愛してればそれでいいんです。それ以上のものは要らないんです。
しかし、それをやろうとしちゃうのがkey作品であり、
「どうしてもやらなきゃいけない」という強迫観念さえ感じられます。
後半の展開もはっきり言ってよく分かりません。
相変わらず視聴者を置き去りにして、
子どもに試練ばっか与えてお涙頂戴するスタイルにはもう飽き飽きです。
でも、これが初めてのkey作品という人は刺さる可能性もあります。
良くも悪くも、通用するのは1回・2回だけ。
その1回・2回に当たれば、高く評価する人がいてもおかしくない作品。
近年のkey作品の中ではマシな方だと思うので、
key作品未体験の人で、普通じゃないギャルゲー世界を楽しみたい人におススメ。
それ以外の人は前半だけで視聴止めるのがおススメ。
(以下、ネタバレあり)
結局、しろはとうみの能力が何なのか詳細は語られませんし、
「夏を繰り返す能力」っぽいのですが、だから何?という感じでしかなく、
現実に影響を与えるものなら、いざ知らず、
能力を使った結果、人間として存在できなくなっては意味ないでしょ。
それこそ「胡蝶の夢」の如く、独りよがりの夢を見続けてるだけ…なんなの?
しろはは自分が祭りの日に海に落ちて死ぬと思っているんだけど、
うみが存在するなら、別に死ぬわけないのであり、
そこをどうこうしても意味ないのでは…?
うみが生まれた世界線で、死んだのか、いなくなったのか知りませんが、
そちらの理由解明の方が大事なのでは…
そもそも、うみちゃんが生まれた世界線では、もう転落死確実だし、
能力使って精神的に成長できた分だけ、得したのでは? 悲しむ必要あんの?
それと、ラストの鴎と紬は何なの?
鴎は分からんでもないけど紬は?
最後の海に飛び込む演出といい、明らかにやり過ぎ。
そういう所が白けるんだって… もう普通のギャルゲー作ったらいかが?
▲『彼女、お借りします Season4』
え? これで終わり? というぐらいに、尻切れトンボ…
完全にネタバレですが、祖母が主催するハワイアンセンターへの家族旅行において、
復讐を企む麻美さんに翻弄されて、右往左往し続ける話。
結局、バラす・バラさないも分からぬまま、Season4は終了。え?これで終わりなの?
この混乱に拍車をかけているのが、しっかり者のはずの千鶴の戸惑い。
明らかに主人公に惹かれているのに、
レンタル彼女というスタートが足を引っ張り、素直に気持ちを認められません。
このシーズン出番なしのエンディング2人組がいれば、
また話は違ったのかもしれませんが…
そんなわけで、とにかく、まどろっこしいというか、延々とメビウスの輪を回り続けてる感じ。
エンドレスなグダグダを見せられても面白くないんですよ…
せめて、このシーズンの最後には答えを出して欲しかったです。
まだこのメビウスの輪を繰り返すのか… もう決着付いてんだろ?
とか言いつつ、自分は瑠夏ちゃん派なんですけどね。
▲『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』
お母さん、いつもありがとうアニメ。恋愛アニメではありません(笑)
かつての大女優を母に持つものの、才能ナシの天涯孤独の主人公が、
演劇・空手・将棋と才能溢れる帝乃三姉妹と同居する家族アニメ。
三姉妹の母親は本編で明らかにされておらず、お手伝いさんの気配もなし。
一体、それまでどうやって生活していたんだと思うぐらいに、
家事能力が壊滅的であったため、主人公が母親役を担うという感じの話。
そんな感じだから、恋愛要素はほぼありません。
視聴者から見ても、帝乃三姉妹は娘でしかないし、
主人公の母親役としての奮闘に、逆にお母さんありがとうという気持ちになる。
そんなわけで、恋愛アニメではなく、家族アニメですね、これ。
(以下、微妙に最終話のネタバレあり)
ただ、終盤に三女の三和のライバルとして、八乙女桜が登場。
主人公に似たドジっ子キャラであるものの、懸命に努力する姿は好感が持てました。
ストーリーのラストに突然の同居宣言、
桜が絡んでくると恋愛ストーリーに近くなってくる可能性はありますね。
そんなわけで2期に期待という感じです。
それ以外で気になるのは帝乃三姉妹の父親ですよねぇ…
まぁ、ご多分に漏れないステレオタイプな父親像ですが、
未だに日本はこういう「天才思想」を持っているのでしょうか…
将棋はともかくとして、演劇や空手に早期英才教育が必要ですかね?
他に音楽やゴルフ辺りなら分からんでもないけれど、ちょっと説得力がありません。
完全に家族を放ったらかし、本当に主人公が来る前は家事をどうしてたんだろ…
再婚は無理でもお手伝いさんぐらい雇えば良かったのに。謎過ぎる。
主人公が理想の母親像を目指している分だけ、
父親のヘイトが高まりかねず、そこが駄作に落ちかねない不安要素ではあります。
▲『クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-』
最強の魔獣王が子育てをする冒険アニメ。
先を見続けたいと思うぐらいに面白かったものの、
何度も繰り返してみたくなるわけでもなく、非常に微妙な所。
欠点は冒険ファンタジーではあるものの、とにかく雰囲気が暗いことです…
1話から勇者がバッタバタ死んでいくようなアニメなので、
楽しい冒険アニメという感じではないにせよ、
もう少し和やかな旅にできないものかと思う程にひたすら暗い…
普通のアニメなら日常生活部分も楽しさのスパイスになるものですが、
もうこのアニメは事務作業のようなもので、楽しさが欠片もありません…
それを見ていても視聴者が当然楽しめるわけもなく…
このつまらない雰囲気は何とかならないものか…
とはいえ、ストーリー自体は面白い作りをしていて、、
人間の思惑に他の魔獣王の思惑が絡み始め、先が見えない展開は良かったです。
だからこそ評価が難しいと言いますか…
アニメならではの悩みですよね。「雰囲気」が足を引っ張りかねないというのは。
▲『追放者食堂へようこそ!』
冒険者パーティーを辞めて食堂を始めたはずが、
何だかんだでバトルさせられてLV100になりました、な冒険アニメ。
レギュラー3人の個別エピソードはほっこりさせられるものもあり、
それなりに面白くはあったものの、
特に何か優れているわけでもない平凡な追放系冒険アニメ。
いや、だって最近「追放系」多すぎるんですもん…
その中でも料理要素を混ぜ込んで特色を出そうとはしたんでしょうが、
利害が一致したとはいえ、どうして街の食堂をそこまで妨害するのか…
悪役の目的がよく分からん所があります。
明らかに黒幕っぽい人物が出てましたが、詳しくは言及されず…
2期以降に期待なのでしょうが、別に楽しみというわけでもなく、非常に微妙な所…
▲『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 2nd』
転生したら自販機だった件の2期目。
1期目は結構気楽な冒険モノだったものの、
2期目は1話からボスっぽい相手にしてやられて街全体が窮地に陥るなど、
比較的シリアスな展開が続いてしまうことに…
実際に主要キャラが死ぬような展開にはならなかったものの、
1期目とはまるで違う重苦しい展開は、シンプルに面白くなかったです。
その状況が変化したのは中盤にキコユという新キャラが登場したこと。
彼女の登場が物語を全体的に柔らかくし、
1期目のような楽しい冒険に戻すことに成功しました。
このテコ入れが功を奏し、評価を大きく下げるに至りませんでしたね。
3期目も決定しているようですし、
2期目問題となったペース配分を間違わずに、楽しい冒険を見せて欲しいです。
そんなシリアス展開を期待するアニメでもないでしょ?
真剣に考えだしたら、自販機に転生なんて絶望もんだろ(苦笑)
▲『勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる』
タイトルからして、もうよく分からない追放系冒険ファンタジーアニメ。
作中で全く解説されていないので、正確な所は分かりませんが、
「勇者パーティー」は公務員みたいなもので、一人ではなく複数いる模様、
「Sランクパーティー」は民間ギルドのランク評価のようです。
つまり、公務員辞めさせられたけど、民間企業で大活躍した、な話。
良くも悪くも、「追放系」って復讐の要素があると思うんですよ。
主人公が自ら復讐しなくとも、因果応報で追放した方が転落し、
追放された方が報われるという展開。
本作でも結果的に勇者パーティーは転落するわけですが、
どこに行ったかも定かではなく、主人公に八つ当たりするわけでもなく…
うん、空気のような存在だった…
こんなに目立たない勇者パーティーあるんか…
改心した女戦士も、今更だろう感が強いし… 追放系の醍醐味なし。
それでも、女性キャラが可愛いし、
エッチなとまではいかないまでもセクシーっぽいシーンもあるので、
なろう系のかわいい女の子と旅をしたいは叶えられてるので、ギリ合格点。
2期を期待するかと言われると、微妙な所ではあるんですが…
▼『水属性の魔法使い』
うーん…ヒロインの出番少ない…
そもそも、1話目から人間は誰も出てこないし、
2話目に出てくるのはアベル(男)だし… ヒロインどこ?
エルフのセーラは可愛く、知識もあり、能力も高い。
けれど、なぜか出番がない。なんでこうも影が薄いのか…
(以下、ネタバレあり)
最後の展開にしても、11話前半丸丸オスカーの話で、
どうしてわざわざ知りたくもない男キャラのエピソード見せるのかと思いきや、
12話で大事なものを再び失ったと感情的になった末に、
主人公と激突させるためだったわけで…
え? シンプルに、なに、この苦行。
アベルの言うように、これは普通に外交問題で、
仮にオスカーが他国の兵を殺していたら処刑モノだったはず。
たまたま襲った相手が名前の知られてない冒険者だったから事もなく終わったわけで…
その時点で政府軍の一員としては失格と言えます。
主人公もここだけやたら好戦的だし。
あまりにも2人を戦わせたいがために、無理矢理繋げた結果がコレ。
視聴者置き去りで完全に暴走していた感じ。
うん、そりゃ面白くないと感じるわけだわ。
異世界転生モノを普通のバトル漫画として見ている人間がどれだけいるの?
▼『異世界黙示録マイノグーラ』
説明しようとしてもよく分かんねぇ…
自分の好きなゲームに似た世界に転生したと思ったら、
そこは色々なジャンルのゲームが入り組んだ世界で、
他のゲーマーと戦いながら世界制覇を目指すアニメ?になるの?
結局、全体からすると本当の導入部分しか語られず、全容さえ見えません。
やっていることはSLGの国家建設だけだったしなぁ…
しかし、EDからして不穏だったけど、双子の運命の苛酷さが…ヤバすぎる。
あのアトゥさんもドン引きするヤバさ…
さすがにちょっと可哀そうすぎでしょ…
転スラが光の国家建設なら、マイノグーラは闇の国家建設という感じで…
鍵となるのは人間との交流、他プレイヤーとの交流なんですが、
それも絶望的な雰囲気もあるし、面白さがあまり感じられない…
曇らせ好きにしか刺さらないのでは…
別に先を見たいと思わないし、悪くはなかったけど微妙でしたね…
▼『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 2期』
1期より評価を落とした理由、お分かりですよね?
転生最強モノの問題点は、いかにバトルを盛り上げるかになってきます。
異世界転生主人公が戦えば、すぐに決着がついてしまうので、
どうやってバトルを引き延ばすのか…
そうなると前座を戦わせる仲間、引き立て役が必要になります。
ドラゴンボールのヤムチャやクリリンですね。
1期はそれが女性キャラだったんです。だから耐えられた。
でも2期は男性キャラばかり…え? 何を見せられてるの、これ。
1期は可愛い女の子との冒険だったものが、
2期は男性キャラ中心のバトル漫画展開に… え? え? え?
もう一度言う。異世界転生モノに何を期待しているのか…
そんなガチモンバトルを期待してないんですよ… え? え? え?
なにこれ、私が間違ってますか?
明らかにやることを間違えてるアニメ。
肝心な女の子の可愛いシーンはSDゆるキャラで誤魔化すし。最悪すぎる。
視聴打ち切りでも良かったぐらい。1期からの転落っぷり酷い詐欺アニメ。
▼『陰陽廻天 Reバース』
死に戻り異世界転移不良陰陽師ロボットアニメ。
ヲタクが自分の好きなアニメを足し算した結果という感じ…
つまり、要素が渋滞し過ぎてて、作品としてのまとまっていません。
料理と一緒で、足し算が雑味にしかならず、面白みが足りません。
やっぱり引き算が一番大切なんだなぁ、と料理のいろはを学べます(苦笑)
(以下、本編のネタバレあり)
最大の問題は「ヒロインの不在」でしょう。
いや、正確に言えば、「月宮」というヒロインが居たはずなんですが、
物語中盤に敵対してしまい、ラスボス化してしまうという…
最後もご都合主義で救えたりもしないので、ヒロインは居ません(苦笑)
その中盤の展開も、助けてくれたと思ったら、実は悪でしたという感じで、
あまりにも間髪入れずに裏切り要素をぶち込むもんだから、
何の感慨も湧かないというか、「へぇ~」程度にしか思わず…
完全に「滑って」ました。
それは、まぁ、私が展開に付いていけてなかっただけとも言えますが、
そもそもの始まり、主人公にとっての最初の月宮さんの行動さえ、
陰謀含みにしてしまったのは大失敗だったと思います。
これでもう「憧れの人」から「敵」に格下げになってしまい、
ヒロインの明確な不在を印象付けてしまいました。
例えば、月宮の人格の一人だけが裏切っていたとか、
そういう展開にしておけば、ヒロインが居なくなることもなかったんですが、
「かつてヒロインだった」ものでもなく、単純な「完全悪」にしたことで、
構図自体は分かりやすくなったものの、面白みはなくなってしまいました。
他にもオウトキドリが完全な機械であったり、
主人公の力を引き出していたネズミの存在がさほど重要でなかったりと、
設定のツメの甘さも各所に見られました。
だから、どうしても単純に同人作品のようなツギハギ感が強く、
作品としてのまりまりを欠いた印象は抜けませんでしたね。
▼『Turkey!』
青春ボウリング部活動アニメと思ったら、戦国時代にタイムスリップ…
設定がよく分からんタイムスリップもので、
製作陣があまり深く考えずにノリと勢いでタイムスリップさせてみた、
といった印象でしかなく、ストーリーは全く面白くないとは言わないものの、
視聴者の見たいものを全てを外し続けるガーターばかりのような展開で、
意表を突くとか言う問題ではなく、
「いや、こういうのが見たかったわけではないんだけど…」という、
不満感しか残らない青春タイムスリップアニメ。
正直、中盤の日常部分は思ってたよりも悪くなかったんですよ。
主要キャラと戦国の姫達一人一人を上手く邂逅させ、
ちょっと良い話に仕上がりつつありました。
姫君を日高のり子・皆口裕子・井上喜久子・佐久間レイとベテラン勢で固めたことで、
物語に重量感を与え、ストーリーに安定感を出したまでは良かったんですが…
結局、タイムスリップ設定回りがボロボロで、
終盤の視聴者置き去りのスピード展開は微妙だったと言わざる得ません。
(以下、ネタバレを含む)
しかし、肝心のタイムスリップ部分になってくると、途端に歯切れが悪く…
そもそも、視聴者も登場人物も、元の歴史を知らないわけです。
10話で一度現代に戻り、姫達が悲劇的結末になることを知りますが、
元からそういう歴史なのか、変ったからそうなったのか分かりません。
それで再び過去に戻ろうと決意し、実際に戻れてしまったり、
終わったら終わったで、あっさり帰れてしまったりと、
とにかく全編においてタイムスリップがご都合主義的で、白けてしまいます。
このアニメにおける歴史がどうなってるのか知りませんが、
現実で察すれば、舞台となる長野県は真田氏に代表されるように、
小さな豪族が周囲の各勢力に影響されあいながら、
協力・敵対を繰り返す不安定な情勢の土地でした。
そこで生き延びることは普通に考えて相当に難しく、
最終的には歴史の舞台から消え去る可能性は高いと推測できます。
それなら、いっそ全員タイムスリップさせちゃって、
連れてきてしまった方が話が早かったのでは?と思わなくも…
結局、話を盛り上げるためなのか、
敵対武将勢力を畜生に描かざるを得なくなり、
バトルアニメのようなよく分からない展開になる所でした。
正直、製作陣の頭がちょっとおかしいというか…
どう考えたら、あんな展開になるのか、理解に苦しむところがありました。
…で、そこまでして何がやりたかったの?
別に過去の人の苦労の先に現代があるわけでもなく、
あの舞台装置に何の意味があったのか、見終わってもサッパリ理解できません。
偉い人の思い付きで始めて見たら、こういう形になりました、という感じなのかな…
ホント、設定はちゃんと練りこんで欲しいよね…
▼『うたごえはミルフィーユ』
普通の青春部活アニメ。良くも悪くも普通なんだよなぁ…
20年前ならアカペラ自体が珍しいという感覚は分かるんですが、
ゴスペラーズが既に一般化させた後ではそこまで物珍しくもないし…
内容的にも部員同士の衝突は『響けユーフォニアム』とほぼ同じ。
主人公を含めて、全体的にのほほんとしたキャラが多いので、
あまり衝突している感というか、危機感が伝わりにくく、
ただ嫌な雰囲気になっているだけという…
もう少し建設的な対立にできなかったのか…
あとは熊井さんの声…イケボというより、ガラガラ声みたいで…
歌声は良い感じなのに、ちょっと演技を脚色し過ぎでは…
そこら辺の演出を含めて、「ピンと来ない」作品でしたね。面白さがない。
▼『フェルマーの料理』
数学と料理を合わせると…よく分かんないアニメになる(真理)。
数学オリンピックや数学研究の部分は正直分からないし、
料理の部分も一工夫とかいう次元でなく、美味しいのかさえ想像が付かない…
つまり、どっちも理解できなくて、よく分かんない…
まぁ、みんな美味しいって言ってるからいいか…
このご時世、料理アニメが難しいってのは分かるんですよ。
実際に再現料理を作ったら、たいして美味しくないじゃないかと言われかねません。
だからといって、何を言ってるか分からないものを面白いと言えるかといえば…
よく分かんねぇとしか言いようがありません。ほんと、なんだこれ。
▼『カッコウの許嫁 2期』
相変わらず、絵は可愛いんだけど、ストーリーが全く入ってこない恋愛アニメ。
何が致命的って、主人公の凪君はこのハーレムの主人公ではあるものの、
別にこの物語の主人公というわけでもない点ですよね…
この物語の鍵を握る人物は、エリカの兄である天野宗一郎。
長男である彼が家業を継ぎ、エリカを海野家に戻して結婚すれば、
それで解決してしまう問題なわけです。
ならば、そうならない「理由」、それが一向に明かされません。
2期になって進展あるかと思いきや、少し様子を見に来た程度で、
何の動きもなかったため、ストーリーは一切進まず…
それなのに、ネットアイドルのあいという幼馴染を増やしたりと、
ハーレムだけは拡大する一方…
みんな「なんとなく好きだ」程度だから、恋愛自体は進展しないし、
物語も進展しない、だけどハーレムの輪だけは拡大していく…
そこがシンプルに面白くない点なんですよね…中身スッカスカ。
▼『ブスに花束を。』
ブスはさすがに言い過ぎな喪女の青春ラブストーリー。
一応、最後まで見続けるぐらいには面白かったんですが…
肝心な所、上野くんが田端を好きになった理由がよく分からないんですよね…
関心を持ったきっかけが教室の花の水替えなのは間違いなく、
弟も花屋のお姉さんに好意を持っていることから、
登場していない母親が花に造詣が深く、
兄弟がその影響を受けているんだろうなとの予想は付くんですが、
作中でそういう伏線は一切ありません。
いや、そこが一番大事な所なのでは…
それと田端が喪女なのは分かるんですが、あまりにも卑屈過ぎて…
もう少し積極的に動くような展開でも良かったような。
さすがに受け身過ぎない? そこが盛り上がりに欠けた最大の理由だと思います。
本当にブスとか関係なく、主人公として動けたかどうか、そこが問題だったわけですが…
▼『美男高校地球防衛部ハイカラ!』
ここまでパクリ要素が多いと、いっそ清々しい男性アイドル系アニメ。
タイトルからして大正浪漫を彷彿とさせるサクラ大戦かと思いきや、
中身はほぼプリキュア、男の変身シーンをノーカットでやる辺りが特に(笑)
他もほぼ他のアニメネタの風刺が多いものの、そんな「悪ノリ」感が逆に清々しいです。
真面目にやるとパクリと怒られますが、
おちゃらけてやると笑って許してもらえる典型。
とはいえ、ストーリーの中身があるわけでもなく、真実も明らかにアホらしい…
そんな完全気晴らしアニメ。
×『タコピーの原罪』
もう1・2話を見た時点で鬱すぎてドロップしようかと思いましたが…
全6話だったので、なんとか完走できた感じ。これ以上は本当に無理…
やはり感想としては「欝いドラえもん」でしかなく、それ以上でもそれ以下でもない。
子どもがイジメや辛い目に遭うアニメというと、
『僕だけがいない街』が思い出されるけれども、
それよりもひたすら悪意に満ち、かつ必要性も全くなく、
やはり子どもには絶対に見せられないアニメとしか言いようがありません。
(以下、作中のネタバレを含む)
先に挙げた『僕だけがいない街』と比較すると、毒親のヤバさは同じであるけれども、
子ども(しずか・まりな・直樹)の邪悪さが群を抜きすぎている気がします。
最初はしずかとまりなが異母姉妹なのかと思ったんですが、
別にしずかの父親は存在していたので、
まりなの父親がしずかを援助する責任も義理も存在しないことになっちゃいます。
そうすると、単に浮気でしずかの母親に貢いだ金だけということになり、
憎しみの段階は一段階下がっちゃうわけでして、
八つ当たりとはいえ、あそこまでイジメが過激化するかという根本的疑問があります。
で、直樹は直樹で高校生のまりなと付き合う意味が分かりません。
しずかの自殺が未遂で終わっていたようですが、
そこらの事情を全く知らないというのも不思議ですし…
別の動機(しずかの詳細を知りたかったから等)がないとしっくりこないです。
あと、まりな死体遺棄事件って、結局、どうなったん?
子ども一人で埋めるのは不可能なだけでなく、
明らかに地球の物ではない保存カプセルに入れていたのを警察は納得できたんか?
あまりに事なかれ主義の無能集団だろ。どう考えても、遺体よりカプセルの方が貴重なの草。
しずかはもう… やっぱり殺しといた方が良かったのでは(苦笑)
「動物好きに悪い人はいない」とはよく聞きますが、
倫理観バグってて、人間より動物の命の方が大事っていう人は意外といます…
…たぶん、そういう人がヒグマ駆除で抗議の電話をするんでしょうね…
想像するに、この人達の頭では「敵」と「味方」しかなく、同族意識は持ち合わせておらず、
自分を慕ってくれる動物たちは「味方」であり、
自分を脅かしかねない人間たちは「敵」だと決めつけるのでしょう。
だから同じ動物でも、自分のペットの命を脅かす存在なら迷いなく殺すでしょうし、
一言でいうと、ちょっと頭のおかしい善悪二元論に染まっていると言えます。
一般論で言い換えましたが、まぁ、そういうキャラクターですよね、しずかは。
倫理観が未熟で生命の価値が低いから、簡単に自殺や死体遺棄・殺人ができちゃうわけです…
それでも5話の内容は本当に必要? 妲己よりヤベェ女、初めて見た(苦笑)
作品のテーマを読み解くと、まりなとしずかに必要だったのは、
「助けて」と言う勇気であり、押し黙ることを止めることだったと思います。
恥ずかしいからとか、悪いからとか、どうせ聞いてくれないとかではなく、
誰かに助けを求める勇気、現状を変える勇気が必要だったということでしょう。
そういう意味ではラストはまだ不十分であり、
二人が家を出るのがゴールであり、スタートだと思うんですけどね。
どう考えても、あのラストではまりなの方がリスキーです。
変わらずに顔に傷があるのがその証拠。
しずかと一緒にいるだけでヒス喰らう確率が高いのでは…
そういったことを含めて、
6話という短さからくる設定の作り込みの甘さは気になりました。
基本的に悪意に満ちた描き方をしていますし…
最終的な評価としては、やっぱり「見る価値なし」と言わざるを得ません。
×『SAKAMOTO DAYS』
まさか1期よりも評価を落とすとは… 17話でほぼギブアップ。
「殺し屋が職業として受け入れられてる世界観」というのが、
そもそも1期の頃から「違和感」としてあったわけですが、
まだ家庭周辺の出来事で済んでいたから、大きな問題とはなっていませんでした。
…が、2期になって規模が日本全体にまで及ぶとなると…
一体、この国の治安はどうなってんだという「拒否感」の方が強くなっちゃいます。
そんだけ死んでたら人口問題でパンクしちゃいますよ…
クローンで人間を大量生産でもしてんのか? この世界。
終いには17話で株価暴落と来たもんだ。
おいおい、殺連は上場会社なのかよ。
となると、株式公開していて、決算とかも一般に公開しているわけ?
1年でどれだけ殺して、どれだけ収支を上げてますと公開してんの?
んー、ギャグにもならん。それ笑う所じゃないでしょ。どうなってんの、この世界…
もう真面目に見れないし、ギャグアニメとしても面白くないし、
何を見ればいいの、このアニメ…
×『ガチアクタ』
6話で視聴断念。シンプルに面白くありませんでした…
ストーリーの鍵は天界と地上の関係だと思うんですが、
1話以降、秘密の伏線になるようなものは一切なく、バトルしてるだけ。
そもそも、これだけ汚い環境だったら、かすり傷一つで破傷風で死ぬのに…
普通はストーリーの謎を語るまで、
キャラの魅力や掘り下げるストーリーで尺を稼いでいくものですが
(放送中だと『鬼人幻燈抄』みたいな感じ)、
もう誰が誰でもどうでもいいぐらいにしか描かれてません。
面白さを見出すのが難しく、視聴に耐えれずギブアップです。
×『ダンダダン』
17話で視聴断念。巷で話題になった18話も流し見しましたが…
「高倉健」は理想の男性としてリスペクトされて描かれてるものの、
18話のアレは「町のおやじバンドがX風にやってみた」でしかなく、
扱いが雑過ぎて、怒られるのも当然でしょうね。
普通に「X JAPAN風」に描けば問題ないのに、
「X JAPANですが何か?」という顔をしているから問題なんです。
この問題に象徴されるように、このアニメは単なるパロディアニメです。
オカルトアニメでもホラーアニメでもありません。
都市伝説や幽霊・宇宙人をパロディ化し、ギャグとして笑いものにするアニメです。
問題はそれをしれっとやってることで、
「ウチが本家ですが何か?」的な海外パクリアニメの雰囲気があるのが問題です。
先の問題もバレなきゃ問題ないだろ的な雰囲気がアリアリ。
粗悪な同人アニメというか、ニコニコの切り抜き編集アニメというか…
本質がパクリである以上、波風立たないわけがないんですよ…
もっと『銀魂』のようにパロディアニメという雰囲気を出しときゃ良かったのにね…