プロ野球開幕前夜
いよいよプロ野球開幕、センバツ甲子園大会は既に開幕済み、
月日が経つのは早いものです。
寒い寒いと言っていたら、もう桜が開花。季節の移ろいは早いものです。
センバツ甲子園大会は、今年も東高西低の傾向は変わらず。
特に沖縄を除く九州地区の低迷は普通になってきたような…
西では大阪桐蔭の孤軍奮闘のイメージが強くなってきています。
今年は昨年夏を経験したチームが多く、大阪桐蔭を始めとして、
仙台育英、敦賀気比、静岡は昨年からのレギュラーも多く、打線が活発です。
1回戦はワンサイドゲームが多かっただけに、2回戦以降は接戦を期待したいですね。
プロ注目の県岐阜商の高橋投手は噂に違わぬ好素材でしたね。
松坂・田中・涌井投手よりは完成度が低く、まだまだ磨かれる余地はあるものの、
大谷・ダルビッシュ投手の高校時代よりはまとまりがあり、修正すべき点も少なめ。
高校時代の前田投手に近い印象でしょうか。
2回戦以降のピッチングも楽しみです。
◆ライオンズネタ 埼玉西武ライオンズのオープン戦
オープン戦序盤は雨で試合が流れ、後半は順調に日程が消化されるも、
菊池雄星投手と岸投手が開幕アウト…
打線も良いんだか悪いんだかよく分からないところもあり、
如何せん評価しがたい面もありますが、戦力的には昨年よりも上積みが大きく、
楽しみな面が多いですね。
【先発】牧田・野上・ルブラン・十亀・郭・岡本洋介(岸・菊池雄星・西口・高橋光・佐藤勇)
岸投手と菊池雄星投手がいない先発ローテは少し物寂しくはあるものの、
十亀投手がなんとか開幕に間に合ってくれましたし、
新外国人投手の郭投手も安定感ある投球を見せており、楽しみな存在です。
同じ新外国人投手のルブラン投手は正直当たり外れが大きく、微妙な気はするものの、
何だかんだで毎年10勝近くしている牧田投手と野上投手がおり、
実はパリーグの中で最も先発投手陣の顔ぶれが安定しているのもライオンズなわけで、
そういう意味での外しは少ない安定感があります。
岸投手と菊池雄星投手が戻ってくるまでどうやり繰りするか、そこがポイントでしょうね。
夏場以降は高橋光成投手と佐藤勇投手ら若手の飛躍に期待。
【リリーフ】高橋朋・増田・バスケス・武隈・岩尾・岡本篤志(ミゲル・宮田・佐野・田中)
抑えの高橋朋巳投手とセットアッパーの増田投手は安定感あり。
問題はそこに繋ぐまでで、新外国人投手のバスケス投手とミゲル投手がどれだけできるか、
少々不安ではあるものの、ここが機能してくれないと困ってしまったり。
とはいえ、昨年後半に引き続き、岩尾投手と武隈投手が安定感を増してきており、
勝ちパターンでの登板も増えてくると予想され、彼らの活躍次第かも?
ここ数年に比べれば、リリーフ陣の不安要素は少ないものの、
駒が少ないので、故障者が出たときの穴埋めが重要。
【打線】1(中)秋山、2(左)栗山、3(二)浅村、4(三)中村、5(一)メヒア、
6(指)森、7(右)木村、8(捕)炭谷、9(遊)金子侑
レギュラー争いを繰り広げていたキャッチャーは炭谷選手が勝利、
ライトは木村選手、ショートは金子侑司選手がそれぞれ勝ち取った形。
とはいえ、実戦次第の面があるので、完全なレギュラーになれるかどうかは今後次第。
打順の問題点であった1番打者は秋山選手が5割近い打率を残して勝利。
シーズンに入っても変わらず打ち続け、良いスタートを切れるかどうかがポイント、
好不調の並が激しい選手なので、それをどれだけなくせるかも重要。
あとはメヒア選手の調整遅れと共に、昨年同様に結果を残せるかどうかが心配、
活躍が前提とされているオーダーなだけに、そこが狂ってしまってはいけない。
2年目の森選手は打撃不振だったものの、結果を残して開幕1軍に滑り込みセーフ、
坂田選手や山川選手がオープン戦でアピールし切れなかった面もあり、
開幕からDHとしての出場機会が多くなりそうな感じです。
2~3年前は2軍の人材も枯渇する有様で、チームとして非常に危うかったものの、
昨年辺りから若手が順調に伸びてきており、今年のルーキーも非常に楽しみです。
課題だったリリーフ陣も昨年後半にかなり整備されており、楽しみな面が多いです。
同時に今年は中堅・ベテラン選手にとって勝負の年でもあるわけで、
チームの成績次第では、来季以降、若手への切替が一気に進む可能性もあり、
チームとしての成績に加えて、1軍での自分の立場を確立しておかないと、
今後の野球人生に大きく影響してくるかもしれません。
そういう意味でも、各人が危機感を持ってプレーして欲しいですね。
先発の出遅れや浅村・メヒア選手の調整がやや遅れていることを考えれば、
スタートダッシュは正直難しい面はあるものの、
そこを5割前後で凌げば、5月以降は上位進出・優勝争いも可能と見ます。
◆プロ野球ネタ パリーグの展望
【ソフトバンク】 ◎
豊富な戦力に若手の底上げ、戦力のバランスが非常に良いだけに、
優勝争いの一番手に来るのは、間違いなくソフトバンクでしょう。
唯一の不安要素であった松坂投手の処遇も、インフルエンザ感染によって、
特別扱いする必要もなくなっただけに、逆に死角がなくなった印象。
あとは工藤新監督が巨大戦力を上手くやり繰りできるかどうかですが、
それぐらいしか不安要素がないというのも凄い話。
【オリックス】 ○
オフの大補強で下馬評は高いものの、隔年傾向が強いチームなのでどうなるか…
特に投手陣はここ10年で2年連続で安定した成績を残したのは、
金子投手と西投手、リリーフ転向後の平野投手ぐらいで、
新人王を取った小松投手を始め、中山投手や岸田投手、ハム移籍の木佐貫投手ら、
その他大勢の若手投手など、気がつけば名前を見ないなんてことも…
元々、投手力に定評のあったチームが、昨年になって初めて評価されたのも変な話で、
つまりは「そういうことだった」という話、
実際に比嘉投手を始めとしてリリーフ陣には故障者が多く、不安要素は大きい感じ。
大補強の野手陣もポジションの重複が多いだけに、やり繰りが難しくなる面も…
【日ハム】 △
昨年から若手への大幅切替を進めており、今年もまた仕上げに入る1段階前といった印象。
勝負の年は来年になりそうですが、昨年もそれなりに勝っていることから、
ある程度の成績を残してくることは間違いないかと。
課題は顔ぶれの安定しない先発投手陣で、大谷投手とメンドーサ投手に続く存在を作れるか、
先発投手が固定できるようになってくると、将来的にも常勝軍団になりうる脅威なチーム。
【楽天】 ×
こちらも世代交代が始まったばかりといった感じで、
戦力不足を外国人選手で補っている面が強く、そういう意味では彼らの活躍次第。
先発投手陣は世代交代が進みつつあるだけに、あとはリリーフ陣をどう揃えるか。
抑え起用の松井投手を含めて、スムーズに世代交代できるかどうかがポイント。
野手陣は和製大砲不在が球団設立時からの懸案であり、
そこに目処を立てられるかどうかが今シーズンから来季へ向けての大きな課題です。
【ロッテ】 ×
成瀬投手がFA宣言してヤクルトへ移籍したのは一つの衝撃。
開幕投手がFA移籍してきた2年目の涌井投手が務めるとか、チーム構成がよく分からない。
「千葉ロッテマリーンズ」というチームの形が崩れてしまっているだけに、
新しいチームのイメージを作れるかが最大のポイント。
それにはやはり生え抜き選手の活躍が必要不可欠で、
ピッチャーなら唐川投手が完全復活してエースとなれるかどうか、
野手陣では鈴木選手らがチームの顔・パリーグの顔になれるかどうかがポイント。
やはり下馬評どおり、ソフトバンクが頭一つ抜けているとは思うものの、
それ以外の球団は新戦力の台頭次第で幾らでも変わる要素を含んでいる印象です。
まずはパリーグ5球団がソフトバンクを徹底マークすることで、
混戦に持ち込んでもらいたいですね。