自民党総裁選は石破氏が勝利…するも…
9人もの候補者が乱立した自民党総裁選は、
1回目は党員票も含めトップに立った高市早苗氏を
決戦投票で2位だった石破茂氏が逆転勝利を収めました。
石破氏の勝因は決選投票前の演説にあったのは間違いないわけですが…
●石破茂氏が逆転勝利した理由 決選投票前の演説にヒント「多くの足らざるところがあり…」政界関係者語る
この部分だけちょうど見てましたが… そこまでへりくだるのかと愕然としました。
これはもう事実上の無条件降伏、
「あなた達の好きにしていいから総理にしてね」としか聞こえません。
人は権力を目の前にするとここまで卑屈になれるのか…軽蔑します。
元より石破氏の変節っぷりは大きな懸念材料ではありましたが、
これからは「心を入れ替えた」の一言でそれが正当化されかねません。
これは国民からすれば重大な裏切りであり、
自民党への反骨を期待していた国民からすれば、騙されたと言うほかにありません。
石破茂という政治家は死に、自民党総裁という挿げ替わった人形がそこにあるだけ。
もはや絶望しかありません。
一方の高市早苗氏が失速した理由は、
立憲民主党代表が穏健中道路線の野田氏に変わったこと、
韓国との協調路線が進んでいる中で、極右的発言の目立つ高市氏を敬遠したとする、
政治的見解もあるでしょうが、それ以上に足を引っ張ったのは…
●笑ってはいけない自由民主党総裁選、高市陣営が党員向けリーフレット配った件で空中戦が発生
要は、彼女だけ「抜け駆けをした」ということです。
金のかからない総裁選をやろうねと言っている中で、
「もう刷っちゃったから配っちゃった」と全く悪びれず、
選挙戦終盤でも「最後まで電話攻勢をします」と堂々と言い放つ始末…
そういうことは止めようねと言っていて、選挙期間中にも批判されていたにも関わらず、
反省の色なしで最後に突っ走ったことは、他候補者の心証を害したでしょう。
しかも、それが結果が出てしまい、党員票で石破氏を超えてトップだったことで、
「抜け駆けしやがって…」というヘイトが増長されてしまった気がします。
事情を何も知らない党員からすれば、自分の所にお願いしに来たのは高市さんだけ、
だから高市さんに入れようと思っても不思議ではありません。
他の候補者は自粛要請に応えて、しなかったわけですから…まぁ、恨みますわな。
結果として1回目を通れなかった他候補者の票を取りこぼしたのだと思います。
候補者が乱立して選挙戦が盛り上がった一方、自民党自身がボロボロになってしまいました。
政治生命が終わったのは、小泉氏と河野氏と加藤勝信氏。
小泉氏は客寄せパンダとして重宝されていましたが、
今回の総裁選で能力バッシングを吹き飛ばす所か能力不足を露呈してしまったことで、
客寄せパンダとしての評価も著しく落ちてしまいました。
時間をかけて実績を積むことで、十分回復できる範囲ですが…それだけの時間が自民党にあるのか…
焦って失敗した典型例になっちゃいましたね…
それ以上にマイナ保険証問題で顰蹙を買った河野氏の人望の無さが顕著です。
次の総理候補として必ず名前が挙がってましたが…これはもう「無い」ですね。
小泉氏とは異なり、実績を重ねてこの結果ですから…挽回不能ですね。
加藤勝信氏は推薦人20人を割っている時点で…裏切者がおるなぁ…カワイソ
逆に評価を上げたのは、総合4位につけた林芳正官房長官でしょう。
期間中に災害や政治問題も発生して大変だったでしょうが…この結果は大健闘。
議員票こそ5位ですが、党員票で4位につけており、
懸念されていた知名度も向上していることが分かります。
今後は次の総理候補として必ず名前が挙がってくるでしょう。
また、上川陽子氏も事前予想からすれば大健闘の部類。
すぐに次の総理候補とはならないでしょうが、今回惨敗した麻生氏が評価していたこともあり、
今後女性初の総理候補として、高市氏以上に注目される可能性があります。
もうこうなってくると、石破氏がどれだけ国民的人気を維持できるか次第で、
石破氏の国民目線というメッキが剥がれてしまえば、
もう小泉氏の人気を頼りにすることもできず、
次は極右の懸念がある高市氏のみとなってしまい、自民党そのものが崩壊しかねません。
気付いたら、ただの極右政党になってしまい、バラバラになってしまった…
そんな自民党の完全終焉を予感させる自民党総裁選だったと思います。
いや、本当にどうすんだよ、これ… 立憲民主党の成長に期待するしかないのか?
◆ニュースネタ 「石破さんがひょう変した」10月27日総選挙に“前言撤回”し党内で驚きの声…岸田首相のポスター剥がされ準備着々
ボロが出ないうちに解散って… 詐欺師かよ(苦笑)
続けてたらボロが出て支持率が下がると思われている時点で、もう総理失格でしょう。
いや、まだ総理大臣になってさえいないんだけどね… ありえない。
選挙制度改革は別にそれで誰かが死ぬわけでもないから、後回しでもいいですが、
能登半島の豪雨災害への対応は早急に行わなければ死者が増えかねません。
まだ台風シーズンは終わっていない上に、
仮設住宅の安全性が確保されてないことが分かったわけですから、
必要があれば避難を含めた手厚い支援を即座に行うことが求めらているはず。
ただでさえ自民党総裁選で空白の時間ができてしまったのに、
さらに解散総選挙で時間を空けるというのですか? ありえませんよ。
中国の児童殺傷問題を含め、緊急の必要性がある政策は、解散前に迅速に行って欲しいです。
それを放り出して選挙やるということは…その程度の危機管理能力だということでしょ。
分かってんの?
◆ニュースネタ 「こんなのノーサイドじゃない」立憲・野田新代表の“刷新感”体制に党内から不満の声
結果的に自民党総裁選に影響を与えたことで、
二大政党制の雰囲気が出てきたことは良かったように思います。
それだけで代表選をやった価値はあったと言えましょう。
執行部に関して言えば、新しい人をいれたいという気持ちもあるでしょうから、
論功行賞的な人事でも構わないと思います。
ただ、名誉職的な代表代行は枝野氏や泉氏ら実績ある人を使っても良かったのではないかと。
内部で争っている場合ではないので、直接的な不満は抱かないでしょうが、
旧民主党では内輪もめが絶えなかっただけに、余計な火種は抱えないでもらいたいものです。
◆ニュースネタ 「地震と洪水のマルチハザード」2日連続で川の氾濫相次ぐ…能登豪雨 なぜ被害拡大
そもそも海と山が近すぎて、輪島市の避難所のある場所の多くが、
浸水地域だったり土砂災害警戒区域だったりして…
ここまでいくと、人が住むのに適しているのか否か?、という根本的疑問が生じてしまいます。
山を切り出したり、土地嵩を上げれば、土地の保水能力が落ちるでしょうし、
安易な自然破壊を助長しかねないだけに、入念な都市開発が必要になります。
もう長期的な再建を目指して、一度土地を離れることも検討した方が良いかと…
新しい自然との共生都市を目指す特区に指定し、
未来に繋がる都市開発を国主導でやった方が良いのかもしれません。
熱海を含め、土地が狭い地域は日本に幾らでもあるわけですからね。
それらのお手本となるような開発を国民全体で考える時が来ていると思います。
◆ニュースネタ 捏造認定に疑問の声 検察幹部「明確な根拠を」 袴田さん無罪
検察がどういう判断を下そうとしているのか執筆時には分かりませんが…
気持ち自体は分からなくもない。
捏造認定までされたのは、検察としては不満が残るところでしょう。
ただ、疑わしきは被告人の利益にという刑事裁判の原則からすれば、
唯一の証拠品に疑念が生じている以上、
証拠として採用できないという結論は変わりません。
それに代わる証拠がない以上、警察と検察の立証ミスだったと言わざるを得ません。
一方で、確かに捏造であると断言することもできず(捏造でしょうけど)、
場合によっては捏造認定が不満で控訴する可能性はなくはないと思います。
でも、それはあくまで法律論争の話で、
過去に捏造してたから今も捏造しているとは国民も思いませんから、
控訴するメリットは皆無であるように思います。
あれだけ喜んでるのにねぇ…水を差しませんよね?
◆ニュースネタ 呂布カルマ、日本の萌えアニメ文化をバッサリ「二次元ロリコン趣味のアニメまで調子こいて…」
言いたいことは分からなくもないけど、もはやその認識は古いです。
1970年代「アニメは子どものもの」
⇒1980年代「大人もアニメを見る」
⇒1990年代「性産業もアニメ化」(←カルマ氏の認識はココ)
⇒2010年以降「悟り文化」(←今ココ)
美少女アニメが男性の物でしかないと思ってるから平然とこんなことが言えるんでしょう。
ロリコン男性が二次元美少女を食い物にしていて、
二次元美少女でロリコン男性を吊り上げようとしている、としか考えていない。
でも今はその段階を遥かに通り越しちゃっていて、
むしろ、信仰の対象とも言うべき存在なんですよ。
仏像に性的興奮を覚える豚共と批判するのはおかしいでしょ?
そんなこと言う方が仏像に興奮する異常者なのか?、と思っちゃいます。
考えてみてください。『萌え』って今は誰も使いませんよ。
『萌え』はまだ性欲を感じる面がありましたが、今はアニメも『推し』になってます。
その違いが何かと言えば、客観視でしょう。
自分が第三者から見ている感覚、それが『推し』であり、
そこは性欲と結びつかない、触れるのもおこがましい感覚があります。
それはもう『悟り』の次元です。
『推し』と自分とは住んでる次元がそもそも違うんですよ。
どうして、そう文化が変遷していったかと言えば、
美少女文化は男性のものだけでなく、女性も好きだったからです。
美少女好きの女性がレズビアンなのかと言えば、そんなことはないわけで、
男性的な性欲によって説明することができなくなったわけです。
肉欲を通り越した信仰が今のアニメ文化を作っています。
そこら辺の感覚を理解できていないのが、もう頭の古い証拠。
残念ながらカルマ氏は男性の視点しか持ち合わせておらず、
女性的視点が欠けていることを示しています。
アニメ文化も昔から大きく変わってきているわけです。
美少女アニメ=ロリコンの性欲を満たすものという男性的思考だけでは、
性を超越した今の新しいアニメ文化の流れを理解できません。
信仰対象に性的興奮してるの?と聞くバカいますか? そういう話です。
そう考えると昔も仏像作って町興しをしようと考えてたわけですから、
日本人の発想は今も昔も変わらんよな~と思っちゃいますね(苦笑)