2016年プロ野球
気が付いたら、こんなに月日が(苦笑)
最近は帰宅⇒グラブルみたいな日が続き、野球観戦と日記執筆が疎かに…
声に出すと自動でタイピングしてくれるソフトが既に出ていますが、
考えただけで文字にしてくれるソフトとか出ないかな~とか思ったり(^^;
時事ネタは既に追いきれないほどに積み重なってしまっているので、
今日はプロ野球の話題を中心に振り返っておこうかと思います。
もっとも、そのプロ野球もほとんど見聞きする機会が減っちゃいましたね。
今年導入された「コリジョンルール」、これの最大の被害者は西武なのは間違いなく、
高橋光成投手のコリジョン適応第1号(後期コリジョンでは完全に適用外ケース)に、
広島との交流戦でのコリジョンサヨナラ負け… これでもう完全に見る気なくしました。
コリジョンサヨナラ負けのケースは取られても仕方ないケースではありましたが、
判定が覆ったのが一度や二度ではなく、少なくとも5度目ぐらいだっただけに、
「またか…」と完全にシラケムードになった記憶があります。
そんな気分はファンだけでなく、選手自身もそうだったのか分かりませんが、
結果的にサヨナラ勝ちの広島はそこから大型連勝を遂げて25年ぶりの優勝を飾り、
ライオンズはショックを引きずるように大型連敗でBクラス転落…明暗を分けました。
兎に角、「コリジョンルール」に振り回された一年、そういう印象が強かったです。
オールスター後に見るに見かねて緩和されたようですが、
失ったものは二度と戻らないわけで、完全にプロ野球が興味から外れましたね…
セリーグの広島優勝・日本シリーズ出場は当然として、
パリーグの日本ハムの逆転優勝は正直予想外でした。
なんだかんだで最後はソフトバンクが振り切るんじゃないのと思ってましたが…
最後に柳田選手や和田投手をはじめ、主力に故障者が続出したのが響きましたね。
逆に日ハムの逆転優勝は若手の成長の成果とも言えるわけで、
巨大戦力を誇るソフトバンクに対する他の4球団を勇気づける結果ともなりました。
今年はAクラスとBクラスがはっきりと差がつく展開となりましたが、
来期はソフトバンクを中心にしつつも、
混戦パリーグが戻ってくる、そんな気配がしましたね。
日本シリーズはどうでもいいけど、今シーズン象徴するならコリジョン起きて欲しい(苦笑)
多くの人と同じように、広島に頑張って欲しいと思うのが本音ですね。
◆プロ野球ネタ ドラフト会議
注目された創価大・田中投手は5球団抽選の末にソフトバンク、
外れ1位も明大・柳投手を外した横浜も加わって、
桜美林大・佐々木投手が5球団抽選でロッテに決まるなど、抽選続きなドラフトでした。
面白いのは即戦力が欲しいはずのBクラス球団が田中投手を悉く回避、
抽選を避けただけとも言えますが、西武・楽天・ヤクルトは高校生投手を指名しており、
単純にくじ引きを避けただけとは言えない側面があります。
やはり春に痛めた肩の状態、そこを不安視する球団が多かったということでしょう。
そういう意味でも、巨大戦力のソフトバンクなら、じっくり完治を待つこともできますし、
くじ引きの結果としては悪くない形に収まったのではないでしょうか。
全体的には高校生・大学社会人問わず、投手指名の傾向が強かった印象です。
広島・巨人・ロッテ・ヤクルトは、野手1人だけで他は全部投手…
あくまで自分のイメージですが、こういった偏った指名は得てして、
「下手な鉄砲、数撃ちゃ当た…らない」となりがちで、全滅することも多々あり…
逆にこういう投手偏重の年に指名された野手がスター選手に育つこともあって、
ドラフトの評価はなかなかに難しいものです。
その中で最も注目したいのは、西武4位指名の鈴木将平選手ですね。
静岡高校の選手で比較的よく見る機会があっただけに、
この指名順位と西武に指名されたことは二重の驚きでした。
強豪の静岡高校で1年からベンチ入りし、左腕投手としてもアピール、
2年時は楽天・堀内選手ら強力打線の中で1番リードオフマンを務め、
甲子園にも出場するなど高打率をマーク、
3年時は甲子園出場こそならなかったものの、日本代表に選ばれ、
3番打者として勝利に貢献、ベストナインにも選ばれた高校生No1野手です。
巧みなバットコントロールと強肩を生かした守備は、イチローを彷彿されるものがあり、
今年のドラフトで最も成長が見込める選手の1人だと思います。
西武は伝統的に強く振り切るバッティングを旨にしており、
鈴木選手の持っている打撃センス・技に力強さが加わって、
そこに栗山・秋山選手の努力し続ける力が合わされば、超一流の選手になれるかと。
そういう意味でも、西武に指名されたことは鈴木選手にプラスになると思いますね。
もっとも、外野争いは枠が空いているわけでなく、レギュラー取りが大変なことも事実。
センターには昨年最多安打の秋山翔吾選手が、レフトにはキャプテンの栗山巧選手、
ライトには本来内野手登録も盗塁王を獲得した金子侑司選手がいます。
来季から金子選手は外野専任になるでしょうし、栗山選手の後釜を狙う形になるでしょう。
とはいえ、若い高卒外野手も戸川・大滝選手ら同タイプの俊足巧打の選手がいますので、
まずは彼らとの競争に勝って2軍レギュラー定着、
そして熊代・木村・斉藤・田代選手ら守備代走要員に勝って1軍定着と、
厳しい競争に打ち勝った上で、スーパースターへと成長してもらいたいです。
それができる選手だと思うので、凄く楽しみな存在です。
あとは楽天に1位指名された横浜高校・藤平投手も気になりますね。
高校BIG3やBIG4と騒がれた中で、最もスケール感があるのは藤平投手、
今年のドラフトの中でも20年に1人の逸材に育ち得るのは、
鈴木選手と藤平投手だと見ています。
楽天はチーム成績の割には高校生の上位指名が多く、
既に抑えで活躍している松井投手をはじめ、
釜田・安楽投手ら話題を集めた高卒投手が多いですし、
野手でもオコエ選手をはじめ、楽しみな若手選手が目白押し。
良い指導者に巡り合えれば、才能が一気に開花し、
楽天の黄金時代が来る可能性もあるだけに、藤平投手の成長が1つの試金石ですね。
藤平投手が育って活躍するようなら、楽天はソフトバンクを超す常勝球団になれますよ。
◆ライオンズネタ ドラフト指名選手
1位 今井達也投手(作新学院)
2位 中塚駿太投手(白鴎大)
3位 源田壮亮内野手(トヨタ自動車)
4位 鈴木将平外野手(静岡高校)
5位 平井克典投手(ホンダ鈴鹿)
6位 田村伊知郎(立教大)
1位指名では春先言われていた創価大・田中投手を回避して、
甲子園優勝投手となった作新学院・今井投手を1位指名。
隣県栃木、同じ北関東ということで、甲子園優勝時から予想された結果。
個人的にもこの1位指名は納得の結果。
夏に急成長した成長度・完成度もそうですが、
それ以上に「甲子園優勝」という肩書が、2歳年上の高橋光成投手と被り、
2人で刺激し合いながら、次期エースへ切磋琢磨することが期待されます。
高橋光成投手は今井投手の面倒を見ながらプロ選手として自覚を高め、
今井投手は高橋光成投手の姿からプロを学ぶことを期待したいですね。
そういう意味でも、この1位指名は「二重の補強」です。
2位・3位はチームの課題を着実に補強した形です。
2位の中塚投手は粗削りながらMAX157キロの巨漢投手。
楽天で活躍した小山投手のようなタイプでしょうか。
ドジャースなどで活躍したエリック・ガニエ投手のような活躍を見せて欲しいです。
3位では社会人No1ショートの源田選手を指名。
打撃の評価では巨人外れ1位の吉川選手、中日2位の京田投手には劣るものの、
守備面の評価は高く、この順位で指名できたことは良かったと思います。
当面の競争相手は永江選手、守備を売りにする左打者なだけに、課題の打撃克服を。
打撃面でリードする呉選手と外﨑選手とのレギュラー争いに注目です。
4位で鈴木将平選手が取れたことは、前述の通りで僥倖。
これで向こう10年外野手の心配はなくなりました。
特に若手の外野手は相当危機感を持った方が良いです。
ただ「俊足巧打」の触れ込みだけでは対応できない、自分なりの長所を出していかないと。
それだけの好素材が入ったことだけは間違いないです。
5位の平井投手はセットアッパーとして期待。
地元の飛龍高校出身だそうですが…すいません、記憶にないですorz
6位の田村投手もここまで残っていたのが驚き。「報徳のイチロー」ですよね?
気持ちの強い投手で大学日本代表でも抑えを務めるなど、
4年生になって復活を遂げた投手です。
将来的に、田村‐中塚‐増田投手のような勝ちパターン継投を見てみたいですね。
◆ライオンズネタ ドラフト指名後の来季の陣容。
[右先発] 岸・ウルフ・多和田、高橋光成・野上・十亀(今井・本田・郭・誠・玉村・福倉)
[左先発] 菊池雄星(佐藤勇・藤田)
[右中継] 牧田、中塚・田村・大石・南川・国場(岡本洋介・岩尾・藤原・豊田・松本)
[左中継] 高橋朋巳・武隈・小石(野田・佐野・川越)
[抑え] 増田
[捕手] 炭谷・森友哉・岡田(上本・中田・藤沢)
[一塁] メヒア
[二塁] 浅村(水口)
[三塁] 中村剛也、山川・渡辺直人・鬼崎
[遊撃] 呉・外﨑・永江・源田(金子一・山田)
[外野手] 秋山・金子侑司・栗山、鈴木将平
(坂田・斉藤・木村・熊代・大崎・田代・駒月・戸川・大滝)
先発投手陣は岸投手の残留が最優先事項。岸・菊池雄星・ウルフ投手の3人は確定。
1枠を実績ある野上・十亀投手で争い、2枠を多和田・高橋光成投手ら若手での争い。
左の先発枠が足りてないのがチームの課題。リリーフ次第では武隈投手の先発転向も?
リリーフは増田投手が抑え確定したのは大きいものの、高橋朋巳投手の長期離脱が響く。
来季は高橋朋巳投手の復活と共に、経験を積んだ野田・佐野投手らが育ってくれば、
武隈投手を先発に回すこともできるので、先発の左右バランスが整うことになる。
長年の課題は右のセットアッパー。新人の中塚・田村投手ら若手に対する期待は大きい。
いずれにせよ、投手陣は若手の成長が鍵。
補強点は左投手だけれども、岸投手優先なので森福投手を取りに行く金はないし、
外国人投手にも大きな期待はできないだけに、若手の底上げ次第。
将来的には、菊池‐多和田‐高橋光‐今井の4本柱に、田村‐中塚‐増田の継投と楽しみ。
野手陣は森友哉選手を捕手一本で行くか、コンバートするかをそろそろ決める必要がある。
今年のDHは中村剛也・メヒア・山川・坂田選手と互いに喰い合うことが多く、
金子侑司選手の外野起用が増えたこともあって、森選手の外野での出番は激減、
捕手起用は炭谷選手のケガや優勝争いからの脱落もあるが、
それ以上に外野の玉突き的要素で弾き出された結果という面も大きかった。
ただ、辻監督に代わり「守りの野球」を掲げる以上、ポジション固定は不可欠、
流動的な「守れる捕手」で行くのか、固定的な「打てる捕手」で行くのか。
そもそも、守備に破綻を来した遠因は、細川選手以降「捕手の打撃」を言い過ぎたことで、
その意識がチーム全体に広がり「守れないと使わない」から「打てないと使わない」に変化、
打撃優先のチーム事情が今日の守備破綻の主要因と言える。
経験を積ませて「打てる捕手」を固定して使うことで、他で守れる選手を使うのか、
それとも「守れる捕手」を優先して使うことで、守りの意識を強化するのか、
いずれにせよ、今までのような中途半端な起用は許されない状況に変化しつつある。
現状を考えるに、金子侑司選手は来季から外野一本になるだろうから、
外野は秋山・金子侑司・栗山選手でほぼ固定される上に、後釜に鈴木将平選手が控える。
森友哉選手や山川選手を外野にコンバートしようにも、ポジションが存在しない。
となると、やはり捕手一本で勝負するか、サードにコンバートするかの二択となる。
同じく打撃成長株の山川選手も中村剛也・メヒア選手と重なる部分が大きいだけに、
サードへの本格コンバートでレギュラー取りを目指さないといけない。
若手有望株2人を生かそうと思うならば、やはり森友哉捕手という選択肢が第一となろう。
逆に、メヒア選手に大金を払ってでも残留させたのは、森友哉捕手が既定路線の証拠、
山川選手の成長を考えれば、DH・ファーストは森友哉選手を含めて十分なはず。
ただ、それを「守りの野球」を掲げる辻新監督がどう判断するのか、注目が集まる。
(来季)
岸・菊池雄星・ウルフ・多和田・高橋光成・野上(十亀・本田・今井・佐藤勇)
増田・牧田・高橋朋巳・武隈・野田・田村(中塚・大石・小石)
1(中)秋山、2(右)金子侑司、3(二)浅村、4(指)中村剛也、5(左)栗山、
6(一)メヒア、7(捕)森友哉、8(三)山川、9(遊)源田
(将来)
菊池雄星・多和田・高橋光成・今井・佐藤勇・本田
増田・中塚・田村・高橋朋巳・武隈・野田
1(右)鈴木将平、2(左)金子侑司、3(中)秋山、4(二)浅村、5(捕)森友哉、
6(指)中村剛也、7(一)山川、8(三)呉、9(遊)源田