■曹 子孝
名は仁。
曹洪と同じく、曹操の従兄弟。
若いときから武術をたしなみ、曹操の挙兵のときから参戦。
荊州で呉や蜀と激戦を繰り広げるため、知らない人はまずいないと思われる。

壺関の戦いで適切な進言をするなど、軍略にもそれなりに通じていたらしい。
あるいは、どのようにすれば兵の士気が変動するのか良くわきまえていたのかもしれない。
実際、兵の士気が落ちやすい水攻めを耐え切ったのは評価に値する。

若い頃は粗暴で武勇一辺倒だったらしい。
大将として赴任するようになる頃からは法律を遵守するようになり、名将と呼ぶにふさわしい風格を所持。
事実、荊州方面の軍事・統治はほとんど曹仁が中心となっているのである。
曹丕が曹仁を手本とするよう曹彰に述べていることからも、軍中での振る舞いが想像できる。

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