≪センチメンタルな感想≫


その1 発売前の状況

このゲームは発売前の盛り上がりがなによりすごかったですね〜

ラジオに始まり、声優オーディション、コンサートが行われ、
ドラマCD、小説、画集といった関連グッズがゲーム発売前に出るわ出るわのすごい盛り上がりようでした。
それを象徴するのが「ファーストウィンドウ」。すぐに売り切れてしまったようです。
私は買わなかったので中身はどうだったのかまでは知らないのですが(苦笑)
話によればデジタル画集みたいなものだったようです。

しかしこの順調な流れに水を差したのが、センチ名物「発売延期(笑)」でした(^^;
それでもラジオの影響が強かったのかまだ勢いは残ってたんですが…
いやー、発売後となるとこれがまた逆にスゴイ!
1ヶ月後は半額、ひどければそれ以下。
予約して定価で買った私は一体何?という感じです(^^;

その後は皆さんご承知のとおり。
伝説の名クソゲーの名を思いのままとしたわけですよ(苦笑)



その2 プレイした感想

実際に自分でプレイしてみて、まず思ったのはこのゲームは面倒であるということです。
最初に12人に会いに行かなければいけないし、
ゲーム後半では女の子の電話ラッシュでデートの予定の立てようがなくなってきます(^^;
おまけに「せつなさ」が炸裂して、無言電話の応酬というはめに(苦笑)
女の子を振った日にゃ、会わないようにするため前日に強行出発(←外道)
そして旅行資金がなくなれば、アルバイトをしなきゃいけないわけですし…
そりゃ、七夕祭りでは「アルバイトをしなくてもお金が入ってきますように」って願うが普通ってもんでしょ(笑)

そんなわけで12人同時攻略なんて目指した日にはいくら体があっても足りません。
だからといってピンポイントは不可。必ず12人に会わなければならないのです<(SS版での話です)
せつなさゲージを良く理解し、計画的に行動しなければ、失敗の連続となってしまいます。
おそらくこの「戦略的な要素」が面倒くさがり屋のギャルゲーマーに受けなかったのではないでしょうか?
ヒロインの数も12人とかなり多いので、最後までやらずに終えてしまう人も多かったんじゃないかと…
(私はなんとか12人コンプしましたが、かなり疲れました(爆)



そして次に思ったのが、デートイベント(特に回想イベント)の物足りなさです。
私は小説の「約束」を読んでたので回想イベントはネタバレなので、ラスト回想以外はあまり楽しめませんでした。
ただ内容自体は小説同様素晴らしく、特にラスト回想は女の子の告白録という形になっているので、
心に染み入るようなせつない感じが伝わってきて素晴らしかったんですがね。

そこはプレイする側の問題なので仕方ないとして、通常のデートがイマイチです。
ここではわざと選択肢を誤るぐらいしか楽しみ方がありません(笑)
このゲームって必ず一つだけ「それ選んだらダメだろう」ってのがあるので、わざとそれを選ぶと面白いかも(笑)
EDに影響しないみたいですし(^^;



最後に思ったのが全体を通して見ると、ストーリーの比重が軽くなってしまっていること。
各ヒロイン単体でのストーリーはいいんですが、他のヒロインとも同時進行になってしまうので、
話の内容がゴチャゴチャになってしまう所がありました。

Win版では回想システムやオンリーワンクリアシステムがあるのですが、その傾向は変わっていません。
内容自体はいいのですから、もう少しシナリオに没頭できる作りが欲しかったように思いました。



こうやって色々とケチをつけたのは好きの裏返しの気持ちですよ(爆)
ヒロインの設定からゲームスタイルまで全て好きですね、私は。
ただ「クソゲー」と言われて酷評されているので、その原因を探ってみました。

私はシナリオや音楽も良いと思いますし、奇抜なゲーム設定も○です。
なんだかんだ言って、ラストの回想イベントは涙ぐんでしまいますしね。
それと私が始めてプレイしたギャルゲーがセンチなんです。
このゲームが酷評されたことが他のゲームに手を出すきっかけになったとも言えるかもしれません(^^;
(センチでギャルゲーに目覚めたとも言えますが(笑)

だからこのゲームはゲームそのものとして評価するだけでなく、その後の影響も評価してもらいたいです。
二次創作やセンチ2など新しい潮流を生みましたからね。
私のこのゲームへの評価が高いのもそこらを評価したためです。



その3 センチ2…そしてその後

センチ2が発売されることになったんですが、どうも私は単純に手放しで喜べません。
それは前作の主人公が幻の13人目のヒロインによって
永遠の世界に連れて行かれる設定がイヤだからです(えっ、違うって!?)

理由は「地方に旅行できない」からなんです!
やっぱりセンチって「全国各地にいる女の子とデートができる」のが特色だったんですから、
それを放棄してほしくはありませんでした。
特色がなくなって、普通のギャルゲーになってしまったのはとても残念に思います。

だからといって2を否定するわけではないです。
普通のギャルゲーとしてやりますよ。思いっきりキャラ萌えで(笑)
ストーリーの比重が高くなったのなら、それはそれで面白いのではないかと思いますしね。

でもやっぱり1のような戦略性の高い恋愛ゲームもやって見たかったりもします(笑)
という希望から私の考えた「センチ3」です↓


その1:「ダークセンチ」
これは絶対誰か考えてるな(笑)
 「あなたを殺します…1年後に」とだけ書かれた手紙。
 差出人を探しに疑いの目をかけながら女の子と付き合う暗黒版センチ。
 せつなさが炸裂すると、その時点で殺されてしまう(爆)
 あまりにダークなので18禁(笑)


その2:「47都道府県対抗センチ」
センチよりも多忙なことは間違いない(苦笑)
 ヒロインが47都道府県全てにいる。もちろん全員とデートしなければいけない。
 ただ日程的にツライので、主人公は浪人生で1年間全て行動可能。
 ただ受験があり、勉強していないとベストエンドに行けない。
 センチの地方密着性と戦略性をかなり強力にしたゲーム。

その3:「ワールドワイドセンチメンタルグラフティ」
センチも国際化(爆)
 ヒロインが世界各国にいる。
 あとは普通のセンチなので、さほど面白くはない(爆)


その4:「センチメンタルグラフティ〜宇宙へ」
宇宙人との恋愛ゲーム(核爆)
 幼い頃、脳にチップを埋められた少年が宇宙に行くギャルゲー。
 お約束どおり父親は博士。
 宇宙船に乗ってチップを埋め込んだ宇宙人を探すため、女の子とデートを繰り返すバカゲー(^^;

その5:「戦地面樽蔵腑抵」
戦国戦略恋愛シミュレーション(笑)
 時は戦の世(架空)。センチキャラの前世での話。
 センチの12人のヒロインは地方の有力武将の娘。
 主人公はまずどの国の家臣になるかを選択する。
 その後は各ヒロインと親しくなることで同盟関係を結ぶ。
 せつなさが炸裂すると戦になる。戦に負けるとゲームオーバー。首を斬られる。
 勝った場合、それまでの好感度が高ければ側室にできる。
 だが低ければ、そのヒロインを斬らなければいけない。
 またヒロインを振った場合、振られたもの同士で同盟を結んで攻撃してくる。
 これぞ戦略恋愛シミュレーション(爆)



…冗談です。すみませんでした m(_ _)m
でも地方性を残してもらいたいのはホントです。
もちろん「せつなさ」も残してくれないとダメですけどね。
あー、センチよ永久に!!





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