みずいろ感想ルーム


…い、何時の間にこんなに人気出てたんですか、このメーカー(爆)
レビューや攻略の登録をしているHPもかなりの数になってるし…正直言って驚きです(^^;
まぁ、私は「銀色」からの参戦なんですけど、発売当時は攻略やってるHPなんて一部だったんですけどね。
AIR発売前ということもあって、取り上げる雑誌も少なかったように記憶しています。
今じゃ攻略登録数40(ゲーム攻略への道)、レビュー数45(ゲーム購入への道)以上。
うーん、なんかスゴイやね。

それとねこねこソフトのHPのMMR日記(まいっちんぐマチコ先生萌えレボリューションの略)を見てると、
銀色の再販要求とかコンシューマー移植の話だとかエロアニメの話だとか、
「みずいろ」発売後に色々とあった模様で。
「銀色」発売からの伸びを感じさせてくれますわ。
 (2001年6月時点でコンシューマー・エロアニメは却下、銀色DVD版は出るらしい)
キングレコードからサウンドトラックも出てるし、ドラマCDも出る模様です。
…いつのまにか人気沸騰になっていますね^-^;



ここまではちょっと私的に驚いた話などをしてみました(^^;
ここからはゲームの内容を交えて感想などを述べていきます。

大体はあの長いレビューにある通り。
私は発売日に買ってプレイし始めたんですが、
風邪やらはしかやら引越しやらで忙しくて終わったのが発売1ヶ月後。
その頃になるとレビューサイトの評価が出てるわけでして、それを眺めるとなかなか面白いです。

まず一番多かった意見が「最高の萌えゲー」。
吐血死した方が多いようです(笑)
次に多かったのが「感動した〜」という意見。
たしかに終盤のシナリオはなかなかのものがありました。
そして「音楽が素晴らしい」という意見。
私もこれに入ります。中にはI’veに対抗できるのはここだけという評価も(^^;
否定的な意見では「中だるみする」、「ストーリーの起伏が少ない」、
「既存のゲーム(東鳩、おね、Kanon)を真似ただけ」という意見がありました。

なかなか幅広く意見が出てる割に、必ずどれかに集約されてる気がします。
レビューで書いた通り「普通」の観点の違いでしょう。
観点が同じならば同じ意見が出てくるという感じでなかなか読んでいて面白かったです。



で、この作品の「テーマ」について考えてみます。
これは他の人の意見なんですが、「あー、なるほど」と思ったのが「偽り」ということ。
  雪希は指輪と自分の思い
  清香は砂絵と自分の母
  進藤は姉と妹
  麻美は友達(猫含む)…
このようにどれも嘘が必ず含まれています。
その嘘をどう打開していくか…そんなヒロインの心の成長が描かれたシナリオのように思えますね。

そして例外的なのが日和。彼女の場合は「普通」
ある意味、存在そのものが偽りとも言えなくはないんですが(苦笑)
むしろ「特殊な存在」ということに着目して、生きることがどういうことなのかをごく自然に描いてる気がします。
クリア後に「みずいろ」という欄が追加されるのもその要素の一つでしょう。

 忙しい世の中、変わらなくいたい、変わりたいと思いながら、時間に流され、流され…
 そんな中で置いていかれないように追いかけたり、流されないように必死に踏ん張ったり…
 楽しかったり苦しかったり悲しかったり悩んだり後悔したり逃げたり立ち向かったり…人それぞれ生きています。

そんな人の生き方を分かりやすく客観的に表現してるのが「最近の恋愛ゲーム」と言えるのかもしれません。
現実でも人は生きて色々な思いを描いている…ただそれは表層に現れるものではない。
それを目に見える形で体現してるのが「シナリオ中心恋愛ゲーム」なんだと思います。
最近では各ゲームの差異を出すために特殊な世界設定がなされて、現実との接点がないよう錯覚させますが、
この作品は最もオーソドックスな形で表現することで、そんな現実を突き付けてると言えると思います。
そういう意味では「萌え」であって「アンチ萌え」である作品なのかもしれません。
そう考えると高橋氏が考えていたToHeartの役割と同様なものがあると思います。

そして現実の中でどう生きるか…それは「普通」でいいということなんでしょう。
何も特殊に生きることはない、自分を失うことなく自分らしく、
そして後悔することなく、大切なものをギュッと握って生きる…そういうことなんだと私は思いました。
カッコ良く、軽やかに、美しく、器用に、誠実に、勤勉に生きるだけじゃない、
普通にゆっくり自分のペースに合わせて生きていってもいいじゃないか、そんなメッセージがあったと思います。
忙しい世の中で忘れないでいたいことですね。



 最後に一部補足。レビューでの「同人上がり」ということに関して補足しておきます。
ねこねこソフトでMMR日記も書いている「片岡とも」氏は、
「ステージ☆なな」というサークルをやっていて、リーフやKey関係のものを作ってたようです。
そこでの人脈を生かして「ねこねこソフト」ができあがったらしいですね。
MMR日記なんかを読んでるとそれがよく分かります(^^;
ねこねこソフトが同人関係のイベントに積極的に参加してたり、
お返しCDなどをするなどユーザーフレンドリーなのはその影響みたいです。
…まぁ、そんなわけですから、ToHeartやONE、Kanonの影響も受けてるわけですな。
なんとなく同人的な匂いがする作品ですよね。





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