星空☆ぷらねっと

あの日、目映い閃光の中に、僕の夢は消え―。
空白の歳月を経て、僕は今、あの時と同じ場所にいる。

それぞれが別々の時間を過ごしていた仲間達は、
再会しても以前のようには付き合えなくなっていた。

固まった時間と… そして動き出す時間。

最後の仲間を加えたとき、僕たちの時間は再び動き始める。
そう、僕の夢も―。

≪どんなゲーム?≫

「加奈〜いもうと〜」「せんせい」「虜」「キミにSteady」などの作品を生み出してきた
老舗のD.O.が10周年を記念して作られたのがこの作品「星空ぷらねっと」
『夢』そしてその人の『ルーツ』… それをドラマチックに描いたのが「星空ぷらねっと」です。

子どもの頃、宇宙飛行士を夢見ていた主人公「今村正樹」が、
小学生時代のとある事件によって「夢」と「大切な人」の両方を同時に失いったことで、
その夢に対する想いが断たれてしまい、そのまま転校…
成長して再び戻ってきた思い出の場所で昔の友人達に再会する主人公。
けれど年月からか成長した友人達とは距離ができてしまっていた。
主人公が思い出の場所に戻ってきてから一年後… 
新たな再会が主人公を変えてゆく…というのが冒頭の話。




シナリオは『夢』を中心に、その人の『ルーツ』、
『自由と束縛』、『犠牲・重荷』、『願い・約束』を描いています。
内容的には前半はヒロインとの接触、中盤は壁の解消・ギャグ部分、
終盤はシリアスな展開といったような作りになっています。
ヒロイン同士の会話などもあったりしてかなり楽しめる内容になっています。
ギャグとシリアスのバランスが取れていていい出来だと思います。

ただ、重要なイベントが多いためか、一つ一つのイベントがやや短い気もします。
表現・説明・モノローグなどが少しカットされてたりするので、
やや分かりにくかったり、後から振り返らないと分からない部分もあったりします。
そういう部分をうまく理解すれば、シナリオはかなり良いでしょう。



CGは普通の出来ぐらいだと思います。
ただ残念なことに、立ちCGとイベントのCGとでは少し違った印象を受けてしまいます。
立ちCGはややSD化してるような感じで、イベントCGはスリムな感じを受けます。
立ちCGで目が慣れてしまうので、どうしても違和感を感じてしまいます。
イベントCGの方が出来はいいんですけどね(^^;

いい点を挙げるなら、マップ移動時のSDアニメ。
マウスを持ってくると表情や仕草が変わったりしてとってもラブリーです(笑)



システム的には、メッセージスキップ機能(既読・未読判別選択可能)、
オートメッセージ機能(速度選択可能)、SDアニメの表示選択など一通り揃っています。
中でもオートメッセージ機能の速度選択は細かく調整できるのでかなり便利です。
セーブ数は30、シナリオの長さから言えばやや足りない気もしますが、
1シナリオをプレイする上では十分と言える量でしょう。
プレイ時間は8〜12時間ほど。分量的にはかなり満足いくものでしょう。


音楽はとても良い出来だと思います。
主人公正樹の夢が宇宙だったということもあり、
どこか幻想的な感じの曲もあって、内容ともマッチしています。
他にもギャグっぽい曲やシリアスな曲、もの悲しい曲などもあり、
どれもレベルは高いと思います。



で、初回特典にはキャラのイメージソング入りのショートアルバムが付いています。
各ヒロインのテーマ曲に歌詞をつけたもので、雰囲気や内容もヒロインにピッタリです。
歌唱力は「…」な部分もありますが(笑)、
ゲームをやった後だとどれも心に染み入ってくるので2倍3倍に楽しめるでしょう。
初回版が買えなかった人はサウンドトラックCDを買うといいでしょう。
というか買ってください(^^; 面白みが減っちゃいます。
余分に2000円飛んじゃいますが(爆)




この作品は主人公正樹を中心に各ヒロインの『夢』やその人の『ルーツ』が描かれています
「星空ぷらねっと」は大人になって『夢』を素直に表現できなくなったり、
『夢』を諦めてしまった人には是非ともやって欲しい作品です。
必ずや心に何か思うところがあるでしょう。




≪ゲーム評価≫
CG CG違和感アリで賞
シナリオ シナリオ・テーマが良いで賞
音楽 音楽が良いで賞
システム ややCG鑑賞が重いで賞
総合 ヒロインとのやり取りが面白いで賞
合計 39点 初回版にしときゃ良かったーで賞


星空ぷらねっと感想ルーム

私のプレイした感想を書いてみました。
一部ネタバレあり。プレイ後に見ることをお勧めします。


星空ぷらねっと攻略館

攻略がしてあります〜
勿論ネタバレっす。





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