AIRネタばれ感想ルーム |
全体の感想としては、「幸せとは何か?」=「家族愛」を自然に描いていて、とてもいい作品だと思いました。 そういう意味ではKanonの真琴シナリオのような内容を一層強く描いたものでしょう。 全体的に「AIR」という作品はKanonの詳細版をいう感じがします。 美凪シナリオではあゆシナリオを第3者的に見た感じで描き、 観鈴とAIRのシナリオでは真琴シナリオを改めて描きなおした感じがします。 あとこれは偶然なんでしょうけど、佳乃とSUMMERがねこねこソフトの銀色に似てます。 過去の話とそれを受け継ぐ物質。その物の起源。結末の描き方等でそう感じました。 なんとなく「他の作品の焼きなおし」的イメージが強いですね。 ただ文章の書き方とか見せ方が上手いので、良い仕上がりになってると思いました。 「空の少女」という一見不可思議な設定も心にすっと入ってきて、 イメージが浮かび、好感が持てるものでした。 音楽もやはり良くて、特にOPの「鳥の歌」はこの話の全てが凝縮され、 かなりの出来だと思います。 Kanonをやった人は是非ともやって欲しい作品ですね。 |
物足りないです。正直言って。 なんとなく取って付けた感じがしますね。 キャラクター的に一番好きなんですけどねぇ。残念。 サブキャラの聖やポテトも個性があって、キャラ的には最高です。 それだけに何であんなシナリオにしたのかが不思議。 話の流れは悪くないんですけど、文章の書き方がはしょり過ぎ。 おそらく銀色(ねこねこソフト)の最終章のような展開にしようと思ってたんでしょうけど、 ラストの過去の話からの繋ぎがあまり書かれていなく、 「??」のうちに話が終わります。 作った順番が「観鈴→美凪→佳乃」というのが容易にわかります(^^; このシナリオが良ければ、最高作品だったのにねぇ… 残念。 |
Kanonのあゆシナリオを第3者的視点で焼きなおしたものです。 「美凪=相沢祐一、みちる=あゆ」でしょうね。 決定的に違うのはみちるとあゆがどう存在してたかでしょう。 みちるは実際に存在しなかった魂。 あゆは実際に存在していた生霊というか記憶の断片。 これ以外は大体同じ。原因はやはり美凪・祐一にありますし。 あともう一つ違う点がありましたね。 みちるは最初から自分が存在しないことを知ってます。 これも決定的な違いか。 あとの見せ方はKanonのあゆシナリオ終盤と同じ。 やはり涙してしまうのはお約束(^^; BadEDは夢現ED。夢から抜け出せなくなるED。 それほど悪いEDですけどね。依存の対象がみちるから主人公に変わるだけ。 トゥルーEDの最後に「空の少女」が少し語られます。 みちるは空の少女の記憶の欠片で生まれ、 新たに得られた幸せな記憶を空の少女に返して、 その少女の悲しみを和らげるために旅立つようです。 ここから「空の少女の悲しみを癒す方法」=「幸せな思い出」だと分かりますね。 |
これが今回のAIRの核心。この話のためのAIRですね。 「空の少女」が直接的に語られるのがこの話。 ただ話の全貌はこれだけではさっぱり分かりません。 クリアした時は「?」でしたもん。 で、案の定、SUMMER、AIRと話は続きます。 そう考えるとかなり長いシナリオ。 3ヒロインの中で最後にするべきですね。 |
「空の少女」が地上にいた頃の話。 正暦5年って、いつ? 高野山や藤氏という記述から、平安中・後期ということが予想される。 東国の記述から、将門の乱前後から道長の前ぐらいと予想される。 あ、でも決定的な記述があったねぇ。花山法皇… 986年〜1008年の間だね。 ちょうど千年前か。5年とあるから1005年だね、どうやら。 <追加> 正歴5年とは西暦994年のようです。 この年には実際に高野山の伽藍は焼け落ち、 その後は衰退していったらしいです。ちなみに原因は「落雷」 (T−26さんより情報) この話で翼人と方術、空の少女の悲しみが語られますね。 翼人は翼のある神の使いと称される者。 信仰の対象になろうとしたので歴史から抹殺された記録。 方術とは翼人の知識の一部。 物を動かしたり、記憶を操作したりするのは方術の一種。 空の少女の悲しみは記憶を明け渡すことができなかった神奈の悲しみ。 翼人にかけられた呪いが原因で、思い出は悲しみばかりになってしまった模様。 そして裏葉の子孫が方術を受け継ぎ、 悲しみを背負って転生してくる神奈の生まれ変わりの悲しみを癒すのが目的。 この話も銀色っぽいですな。展開として。 1章と4、5章が合わさった感じでした。 |
全てはこのシナリオのために。 視点がカラス(そら)になるのが斬新。 この「そら」は観鈴シナリオで、「もう一度やり直せたら…」と願った往人自身。 当然記憶容量が違うので、ほとんどはカラスとして存在してますが。 このシナリオの実質的主人公は神尾晴子。 彼女の母親の姿が全てでしょう。 親子の絆というものが描かれて、ハンカチなしにはできません(;;) 私はもうボロボロいっちゃいました^-^; 特に海岸でのシーン、祭りでのシーン… これは涙を止め様にも無理でしたよ。 このシナリオだけでもAIRを買った甲斐がありますね。 分かっていても泣いてしまう。そんなシナリオの見せ方がうまいです。 すぐ近くにある幸せをこれだけ輝かしく見せるのは、やはりスゴイですね。 で、エピローグの整理などをしてみようかと。 観鈴が天に召されたことは確かですね。 で、晴子は観鈴と触れ合ったことで知った「家族の素晴らしさ」を感じ、 生涯の娘を「神尾観鈴」と誓い、自分は「家族」のため保育園で働くことにした。 カラスの「そら」は往人の記憶を失いながらも、空を目指し、 空の少女の悲しみを少しでも癒すために空に飛び立った… その後のメッセージ(親子対話)は往人に母が語った話という意味合いよりは、 プレイヤーにかけた言葉という意味合いが強い内容。 で、その次のメッセージは往人の母もしくは観鈴の語り。 空の少女に「家族の温かさという幸せ」が届いたことを示してるみたいです。 悲しみが癒え始めたことは空を舞う神奈の姿で分かります。 そして最後のシーン。ここは意見が分かれそう。 往人と観鈴の姿をどう捉えるか? 悲しみは完全に癒えたかどうかが分かれ目。 私の場合は往人・観鈴は辛い記憶の象徴。それとは反対なのが少年と少女。 その少年と少女は往人と観鈴の生まれ変わり、もしくは記憶を受け継ぐものと捉えてます。 だから空の少女の悲しみは癒えたということになりますね。 そっちの方がハッピーだしね(*^^*) 皆さんはどう感じたんでしょうね? 何かしら心に感じる作品であったことは確かでしょうね。 |
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