センチメンタルグラフティ2 ゲームレビュー


 <どんなゲーム?>

あのセンチメンタルグラフティの続編です。
1の主人公の葬儀のシーンから始まるという衝撃的なシーンで始まります。
ヒロイン達にとって最も大切な人が死んで2年…そこから始まる新たな物語です。

 <簡単なあらすじ>

2の主人公は大学の写真部所属。
部長から学園祭の看板モデルを探してくるように指示を受け、街へ繰り出すのだった。
そんな時に会う悲しみを背負った12人のヒロイン。
彼女達は新たな出会いに何を見出し、何に生きていくのだろうか…


 <キャラクター性>

センチ1と同じなので割愛させていただきます。
ただ今回は魅力的なサブキャラも登場し、話がより深いものになっています。
そこに注目してみるのも面白いと思います。

話がシリアスなので萌えは期待しない方がいいでしょう。
真剣に12人のヒロインと向き合ってもらいたいです。

 <CG>

CGは以前よりキラキラした感じで、ギャルゲーっぽい色の塗りになりました。
このおかげでかなり原画に近くなったことでしょう。
どのイベントCGも丁寧で仕上がりで良かったと思います。
ただ1つのウリであったムービー部分がイベントとの整合性が悪く、繋がりが分からないものもあったので、
その点だけは残念に思います。

 <シナリオ>

シナリオはライターが違うせいか、ヒロインによって出来や主人公像がバラバラ。
「一体、主人公って何者?」と思うぐらいバラつきがありました。
その点を省けば、シナリオ自体の出来はすごく良かったと思います。
コンシューマーでこういう「愛しい人の死」というテーマを掲げてるのはそうありませんし。
痛い系のシナリオにも関わらず、それに徹し切れなかった甘さは残りますが、
全体的に上手くまとまっていると思います。

 <音楽・音声>

音楽は前作のような感じで出来は良い方だと思います。
せつない系の音楽が多く、ゲームにマッチしていました。

音声も十分及第点ですね。
ストーリー的に感情を押し殺す部分と爆発させる部分があるのですが、それらを上手く演じ分けていたと思います。
なおメインヒロインで安達妙子役のみ声優さんが変わっています。

 沢渡ほのか(CV:鈴木麻里子)
 安達妙子(CV:有島モユ)
 永倉えみる(CV:前田愛)
 星野明日香(CV:岡本麻美)
 保坂美由紀(CV:牧島有希)
 山本るりか(CV:今野宏美)
 綾崎若菜(CV:小田美智子)
 森井夏穂(CV:満仲由紀子)
 杉原真奈美(CV:豊嶋真千子)
 七瀬優(CV:西口有香)
 松岡千恵(CV:米本千珠)
 遠藤晶(CV:鈴木麗子)

 <基本システム>

システムは時間ごと街をうろつきながら、女の子に遭っていくタイプです。
ヒロイン出現場所はマーカー表示されますが、誰がいるかまでは分かりません。
移動範囲や時間ごとの組み合わせなど試すパターンが多いだけに、途中で挫折してしまうほど面倒です。
攻略本片手でないとかなり苦痛になるシステム、これさえなければ良いゲームだったんですが…

 <ゲーム性・演出面その他>
特になし
 <まとめ>

総括すると、センチファンなら買い。他は遠慮した方がいいでしょう。
なぜなら予備知識がない人ではやや分かりづらいストーリーですし、
なにより根気良くやらないとイベントが起こらずにゲームを投げ出してしまうからです。
プレイする時は攻略ページを参考にした方がストーリーに集中できるので良いと思います。
…その攻略を作る立場としてはかなり苦労しましたし(^^;

 <評価点>
CG シナリオ 音楽 システム ゲーム性 萌え 演出 総合点数
8点 8点 7点 6点 4点 6点 7点 73点

 <動作環境等ゲーム詳細>
タイトル センチメンタルグラフティ2
メーカー NECインターチャネル
発売日 00年7月27日(ドリームキャスト)
01年3月9日(PC版)
メディア CD−ROM
音声有無 有(フルボイス)
対応OS Win98・2000
CPU MMX Pen 100MHz以上
メモリ 32MB以上
解像度 800*600 フルカラー
その他備考
※参考:同メーカーゲームタイトル
     「Kanon」「AIR」「みずいろ」「Piaキャロットへようこそシリーズ」(全てコンシューマ移植)
     「センチメンタルグラフティ」(レビュー・攻略有)



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