明日の君と逢うために Diary過去ログ

執筆日時 2007年11月30日
予約していたPurpleSoftwareの『明日の君と逢うために』と、
Siriusの『こいびとどうしですることぜんぶ』が無事に到着。
まずはオフィシャル通販特典の「ほめられてのびるラジオCD」を聴きました。
このCDのためだけにオフィシャル通販を利用しましたからね(^^;
(余計なお金を出してグッズを買おうと思わない人間なので、
 他に買うものがなくて、送料+代引きで高く付く結果に)
CDの分量は1時間ちょっと、純粋にトーク?(一部妙な空白あるけれど)のみです。
毎度御馴染みのコンビにゲストのSずなさんが参加、相変わらずの雰囲気で面白かったっす。
予約した時には、特典ということもあって、30分ぐらいはゲームに関するトークで、
あとは音楽でお茶を濁すのかな〜と思いきや、
1時間フルトークでラジオのまんま、
ゲームの内容は最初の方で少し触れただけという相変わらずの仕様です(笑)
ほめらじリスナーは要チェック、それ以外はお断りという開き直った構成はお見事(^^;
このCDだけで+1000円以上かかった元手は十分取れましたね。満足満足です。
ちなみに、ネタバレは一切なし。プレイ前に聴いて全く問題ないです。
ゲームの話はキャラ紹介程度ですので〜<それもどうかと(苦笑)

ゲームは『明日の君と逢うために』からプレイ。
現在の進行度は、あさひ先輩に勧誘された所まで、です。
考えてみると、ほめらじCD・夏コミグッズで体験版ディスクは貰ったものの未プレイ、
雑誌も見てないし、事前情報はほとんど入れないまま、
OPテーマの「Time」を聴いただけというまっさらの状態での開始でした(^^;
実際にプレイしてみると、ちょっと面を食らったというか、
正確には最初の印象に戻っただけなんですが、
情報がなかったことで普通の学園モノというイメージになっていただけに、
疑問だらけで始まる不思議ストーリーにちょっと困惑しましたが、
ゲームタイトルとOPテーマのタイトルから受ける印象の通りでしたね。

ただ普通の学園モノというのも間違っているわけではなく、
物語の根底にある不思議ストーリー以外は楽しげな普通の学園モノの雰囲気です。
(過度に楽しげなので、それがまた逆に不思議な感じを強めるわけですが)
プロローグの不思議な感じを残しつつ、それに興味を惹かせつつも、
楽しい学園生活を描く辺りは引きが上手いなぁと思わされました。

シナリオの第一段階の評価として、
プレイヤーを引き込む世界観はよく作られているように思います。
あとは最初の不思議感が尻つぼみにならずに、綺麗に解消されるかどうか、
そこを中心にシナリオを読み進めていきたいです。
久々に面白いと思えるテキストに出会いました。ちょっぴりワクワク。
執筆日時 2007年12月01日
◆ゲームの話 明日の君と逢うために(2)
学園祭終了で共通部分も終わり。
1回目はどうやら泉水ルートに乗っかった模様。
選択肢が少ない(5つぐらい?)だけに、どこで分岐したのか分からず。
海水浴で泉水寄りの選択した時点で決定したんかな。このまま進めていくつもり。

昨日書き漏らした「あすきみ」の感想ですが、まず驚いたのが背景CGが微妙に動くことでしょうか。
立ち絵キャラクターがちょこちょこ動くのはういんどみる等でも見られますが、
背景CGを動かすというのは初めてだったので驚きました。
砂浜で波が寄せたり引いたり、海面がキラキラと光る情景は非常に綺麗です。
こういったキャラ以外の部分の作り込みがしっかりしていると、
ストーリーにも入っていきやすいです。この点は高く評価したいです。
ただ、序盤ラストの明日香との会話シーンで、
TV上でプリミティブリンクのOPを流しているのはどうかと思いました(^^;
だって文章では主人公がこのドラマつまらねぇと言っちゃってるんですよ?(苦笑)
すげーよ、まさか自社作品を自ら貶めるとは(笑)

キャラCGはちょっと違和感(頭が全体的に大きい)ありますが、
プレイしてれば慣れます。
色気という意味ではもう少しですが、作品の雰囲気には合ってます。
このシナリオだと、あまり色気があっても困りますし。
声の方も発表時には知らない名前が多かったので不安でしたが、
蓋を開けてみると馴染みのある声が多かったです。
小夜は一般・美少女ゲームと幅広くやってる女好きで有名な方、
舞はPurpleSoftwareではお馴染みのヒロイン系ボイスの方。
舞の声はなかなかに新鮮。M系ヒロイン声に食傷気味でしたが、S系もなかなかに(爆)

シナリオの方は泉水ルート開始時でようやく展開が分かってきた感じです。
序盤終了時に明日香の謎が一部披露され、続いて瑠璃子の謎も披露と、
メインヒロイン2人の謎が早々と(一部)暴露されちゃうため、
最後まで謎が残るのは泉水だけとなるのですが、それもルート開始時に解消しちゃいます。
残るのはキーとなる7年前の事件、
学園祭終了時のりんのセリフやOPムービーからすると一波乱ありそうですが…
さてさて今後の展開が楽しみです。

ここまでの段階でシナリオの評価を改めてしますと、萌えゲーシナリオではないです。
思ったよりもキャラクターに影があります。
プロローグの不思議展開も影響してか、終始キャラクターに影を感じますね。
だからといって話が暗いわけでもなく、表面上は明るく賑やかなんですが、
昨日も書いたように妙に明るいため、それが逆に不思議で影を強く残すといった感じでしょうか。
このキャラクターが気に入ったから選ぶというよりは、
このキャラクターのことが気になるから選んでしまったという感じ、
一言で言えば放っておけない、と。
ですから、萌え要素はそんなに多くないです。
各部分を完全に切り離せば萌えるんでしょうが、影の存在を知ってるから手放しでは萌えられません。
最近はキャラの魅力でシナリオを引っ張るゲームが多いですが、
あすきみの場合はシナリオでキャラを動かしている感じです。
そんな中でもキャラを殺さず、影を残しつつも表面上は明るく描けているのがいいですね。
率直に面白いです。

ただ気になったのは序盤ラストの明日香と瑠璃子の一部謎の暴露。
明日香はまだ謎が完全に解消されていないので何とも言えませんが、
思ったよりも早く披露したなぁと。
他のヒロインのルートに入るために、一度区切りを付けておきたかったのでしょうが…
もう少し引っ張っても良かったと思います。多少、明日香への興味が薄れたのは確か。
ただ相変わらず謎に満ちたキャラクターなんですけどね。
瑠璃子のことを主人公が思い出すのも少し早すぎた感じも。まだ一部だけのようですが。
明日香が主人公のことを忘れ、
主人公が瑠璃子のことを忘れているという構図がなかなかに良かっただけに勿体無かったかも。
2人の謎が完全にではないものの一部が解消されたことが、
謎に溢れた泉水のルートに入った理由でしょう。
このゲームはヒロインの影・謎で引っ張っているだけに、
もう少し引っ張って欲しかったというのが正直な所です。
けれど、ここからが本番っぽいですが。そんなわけで先を進める予定。
執筆日時 2007年12月02日
◆ゲームの話 明日の君と逢うために(3)
現在の進行度は泉水シナリオの台風の夜まで。そろそろHぃシーンかなという段階です。
泉水シナリオ開始時に話の展開が見え始めるせいか、
ようやくヒロイン自身の魅力に目が行くことになりました。
可愛いよ、泉水。素直になれない感じが素敵。
元々依存心が強いため、一度好きになると止まらなさそう。
デレを楽しみにしてます。クーデレばんざーい。

ここまでで唯一残念なことは立ち絵CGが腰より上なことか<普通のことだけど
あさひ先輩はなんでもお見通しですな。
男が太すぎず細すぎずの脚線美が好きなことを見抜いていらっしゃる(笑)
私もそうですけど、エロゲマって脚フェチが多いんじゃねーかと思ってるんで(^^;

話の展開が見え始めた所でOPムービーをもう一度見ますと、
色々とネタバレ満載なムービーなんですよね(^^;
重要キャラが平然と出てたのは驚きました。
もう1人謎キャラがいるだけに、その娘がどう話に絡んでくるのやら…
ゲーム中盤まではOPムービーと各ヒロインの謎さでシナリオを引っ張り、
キャラ分岐した後は各ヒロインの魅力にスポットを当てる、上手い構造だと思います。

そういえばタイトル放置でキャラクター紹介が見られる模様。
現在は明日香・瑠璃子・小夜・舞・七海・直樹・瀬戸バージョンまで確認。
あさひ・里佳はまだ見れてません。
しかし相変わらず意味のないところで凝っていますなぁ(^^;
背景CGの動きといい、
そういった無駄さ加減が世界観の構築に大きく役立っているように思います。
つか、月野舞と誕生日が1日違いだった。
小夜をクリアしたら舞シナリオに入れるように頑張ろう(^^;
執筆日時 2007年12月04日
◆ゲームの話 明日の君と逢うために(4)
泉水小夜シナリオをクリアしました。
終えてみての感想は、ちょっと最後の展開が早かったかなと。
ポイントを抑えてあるので文句はないのですが、
もう少しじっくり描いて欲しかった気もします。
最後の選択肢を2つ用意したのは意見が分かれる所でしょう。
どっちがベストエンドかは難しい所ですが、
(どちらもエンディングCGがありますし)、
シナリオの主旨からすれば普通に上のでしょうかね。
そちらでしかある人物のことは語られませんし。
その選択肢を選んだ時はスルーされるのかと思いましたが、ギリギリで拾ってくれたことが、
シナリオを綺麗にまとめてくれたと思います。
まぁ、その答えは賛否両論あるとしても。

小夜シナリオ全体で見ますと、思いの外ラブラブ部分が長かったように思います。
結構ラブラブしてましたね。あんまりデレませんけど、照れるのが可愛い。
パープルソフトウェアさんは無口・クール系が上手いですわ。
秋色の真由も良かったですけど、小夜も良かった。デレならぬ照れが見事。悶えます。
ただ後半は秋色と同じでキャラの魅力で押し切ったのが少々勿体無かった気がします。
シナリオ序盤はヒロインのミステリアスさで引き付けただけに、
その謎の解消にもう少し時間を費やしても良かったように思います。
後半の流れが秋色と同じような形になってしまったのは残念とまではいきませんが、
やや工夫が足りなかったようにも思えます。
プレイ開始時のシナリオ期待度からすればやや不満、
出来次第は合格点、現段階の評価はそんなところでしょうか。
ただキャラ萌え度は開始時の感想を大きく越え、かなり萌えにランクアップ。
終わってみると、萌えゲーだったのかと思っちゃうのは少々残念です。


以下、小夜シナリオのネタバレ気味感想(反転参照)

多少ネタバレを含めて話しますと、小夜トゥルー(上の選択肢)における
咲の答えがちょっと微妙かなと思いました。
うーんと、まぁ、天才らしい発想といえばそうなんですが。自由人らしい発想。
今ある世界と別の世界を見てみたいという思いは誰にだってあるものの、
全てを捨てて、しかもロリ小夜(素直風味)を捨てるなんて鬼のような行為はできません(^^;
スカレのように飛び越えたくはなるものの、最後は日常回帰になるのが常人の思考かと。
そういう意味では咲の考え方はイマイチ納得がいかず、やや消化不良感が残りました。
ああは生きれませんわ。里佳や直輝の話す咲像がよく分かります。
ちょっとこの人物のためにシナリオが引っ張られたかと思うと少々複雑な気分です(笑)

修正するとすれば、方法は2つでしょうか。
1つは「あなたは〜幸せになりなさい」の下りを詳しく描けば良かったんじゃないかと。
自分がプレーしたゲームだと、IZUMOのラスト並みならば。やや短すぎました。
咲の小夜に対する思いがもう少し伝わってきたならば、感想も違ってきたと思います。
小夜の心に刺さった棘をもう少し柔らかく抜いて欲しかったです。
時間がない時間がないと慌てすぎです、咲さん(^^;
もう1つは咲の感情をプレイヤーに分からせる方法、過去を多めに描写すれば良かったかと。
ゲーム中で1度だけ過去に遭遇するわけですが、情報は全くなかったのが残念でした。
もう少し咲の気持ちが察せるような過去の見せ方をしても良かったのではないかと。
タイムスリップしないまでも、過去の流れを一通り見られるようにしておけば、
咲に対して違う感情を抱いたように思います。
分量の関係なのか、シナリオを省略したことで、
いまひとつプレイヤーに咲の意思が伝わってこなかったのは残念と言わざるを得ません。
それ以外は十分合格点なだけに、勿体無かった感じがしますね。

小夜シナリオで未回収の謎というと、主人公が謎の教室に行けたことでしょうか。
小夜と主人公の予想は一部語られますが… 結論は出ず。
少なくとも最初は行きたいと思って行ったはずではなかったんですが… そこが謎。
小夜が当初から主人公のことを悪く思っていなかった、
心のどこかで主人公に開放してもらうことを望んでいたというなら、分かるんですが…
あんまりそういう描写はないだけに、明確には分かりませんでした。
最初に迷い込んだ時の文章を読み返すと、「7年の月日を埋めるのは〜」とあるから、
主人公と小夜の思いが近かったことが影響したのでしょうか。やっぱ分からないなぁ…
執筆日時 2007年12月06日
◆ゲームの話 明日の君と逢うために(5)
どうやら2回目は選択肢が追加される模様です。
よく分かりませんが、1回目は小夜もしくは瑠璃子しかクリアできないみたい。
明日香・あさひ・舞寄りの選択肢が追加されることが確認されましたので。
それとキャラクター紹介にりんが追加される模様。
おいおい、いきなりネタバレかよってな感じのが(^^;

そんな流れから2回目は瑠璃子をクリアしました。
予想通りのシナリオ展開でしたが、非常にいい味を出していたと思います。
特に個別ルート中盤の展開が非常に良かったです。
安易な方向に行かず、じっくり目に描けており、内容がありました。
…うーむ、瑠璃子シナリオはネタバレなしじゃ話が弾まないなぁ(苦笑)
小夜シナリオほどシナリオの起伏がなく、爽快感・面白みには欠けましたが、
描写はじっくり目で綺麗風味、内容がありましたね。
面白いとは言いませんが、非常に良いシナリオだったと思います。

小夜シナリオ同様、エンディングは2つあります。
今回はどちらが良いかは意見の分かれる所でしょう。
まぁ、シナリオの流れからすれば、上が推奨なのかなと思ってますが。
下の結論はちょっとご都合主義すぎるかなと。よくある展開。
上の結論もご都合主義と言えばご都合主義ですが、
シナリオの流れを生かした上ですので、納得のいく展開です。
上の結論を用意したことが瑠璃子シナリオの意義だと言えるでしょう。


以下、瑠璃子シナリオのネタバレ気味の感想です(反転参照)

やはり話の中心はエンディング前後になります。
まず最後の教室での展開は良かったです。
いやー、泣くまい泣くまいと思ってたのですが、思わずウルウルと来てしまいました…
ラストは、中盤の展開からすれば、そのまま死なせても良かった気もしますが、
上の選択肢でそれとほぼ同義を持たせることができましたから、非常に満足。
最後の教室のシーンの必要性もそうですが、
諦めることと受け入れることの違いを描くには、上の選択肢の展開が必要だったと思います。

さて最後の選択肢ですが、人によってどちらが良いのかは見解が分かれると思います。
下の方が未来があるといえばあるので、ハッピーっぽくはあるんですが…
たぶんこのエンドしか用意されてなかったのなら、
世間にありふれた病気モノのシナリオで終わっていたことでしょう。
なんつーか、ALMAとほぼ同じエンディングだったし(^^;
別にALMAのエンディングが悪いと言っているわけではなく、
中盤で命を投げ打とうとした主人公を止めた瑠璃子の場面からすると、
このエンディングはそぐわないように思えます。

瑠璃子シナリオのそれまでの流れを考えると、
終わりのある中でも幸せに生きることを選択したわけなので、
その選択を無に返すようなエンディングは安易なご都合主義のように思えてしまいます。
最後に瑠璃子と主人公は「2人の幸せ」を願うわけで、
リセットするよりも全てを受け入れて生きることを願うのではないでしょうか。
生きたいと望んだ教室での瑠璃子の会話も、
「諦め」から「受け入れた上での希望」と考えれば、納得がいきますからね。
そういう意味では、上の選択肢が瑠璃子シナリオの正統な流れのように思えます。
里佳の伏線もしっかり拾えていますし、基本線はこちらなのでしょう。

私達は五体不満足であったり、短命であったりする人を、
つい、可哀想だとか、不幸だとか考えがちですが、
そういった考え方をするのはその人達に失礼なように思います。
病気であることを踏まえた上で懸命に生きている人に対し、
可哀想だとか不幸だとか言うのは、バカにしている以外の何ものでもないでしょう。
一見、健康に思える人間であっても、潜在的な病を抱えているわけで、
歳を取るにつれて体質や病といったものと付き合っていかなければなりません。
そしていつしか人は死にます。
大事なことは自分の身体と心にどう向き合っていくかであり、
マイナスな厄介ごとも受け入れた上で、どう生きていくかが重要なんだと思います。
ともすれば、受け入れることは諦めることに思われがちですが、
その先を考えること、希望を見出すことがその違いのように思います。
相田みつをさんではありませんが、「幸せはいつも自分の心が決める」と。
幸か不幸かは周りが決めることではなく、自分が決めることのように思います。

瑠璃子は病床に伏せてからは諦めに似た気持ちを抱きましたが、
全般的に言えば懸命に生き、直輝の言うように幸せであったと思います。
それは奇麗事でしかないのかもしれませんが、世界から死や病が消えることないのであれば、
そう考えることもまた真理であるように思います。
最後に瑠璃子は諦めから受け入れとなり、未来を望み、
ご褒美的な延長戦を得るわけですが、
それも延長戦でしかないわけで、比較的に短命であることは間違いありません。
それでも懸命に生きていこうとする姿が輝かしいわけで、
それが人間の生き様というものではないでしょうか。
残念ながら私はあまり上手く言葉にできませんでしたが、
生きることは何なのか、幸せとは何なのかを感じ取れるのが瑠璃子シナリオだったと思います。
率直にいい話だったと思います。

しかし瑠璃子シナリオをやると他のヒロインに行けないなぁ(苦笑)
ん〜、小夜シナリオでは瑠璃子はどうなったんでしょうか?
小夜と瑠璃子の会話を普通の先輩・後輩、両思いになった人と片想いに終わった人、
といった構図で見ていたのですが、瑠璃子シナリオをやるとそれ以上の意味が出てくるわけで…
ちょっぴり瑠璃子が可哀想に思え、同時に小夜も心苦しかったろうと思えます。
最初はりんと瑠璃子はリンクしてるのかと思いましたが、そういうわけでもないので、
りんがいなくなったからといって、瑠璃子の体が良くなるわけじゃないと思いますし。
りんの推論を借りれば、想いが通じないことでもう少し生きられるということなのか。
ここらがちょっと複雑なところですね。
執筆日時 2007年12月07日
◆ゲームの話 明日の君と逢うために(6)
3回目はあさひでプレイ中。
共通ルートでは全く思わなかったものの、あさひシナリオに入ると、
途端にあさひの存在が謎になってきますね。
OPムービーの謎人物はあさひだったんですね。全くの別人に思えました。
まぁ、それもあたからずも遠からじといった所…なのでしょうか。

シナリオ後半の冒頭であさひの謎が解けました。
なるほど、そう来たかと。少し意外な展開でした。
あさひシナリオ序盤の体育館での空虚な瞳を見た時に、
頭をよぎりましたが、その時はまさかなぁと。
ただその後の合宿・夜のイベントでその線が濃くなり… 本当にそうだったとは。
シナリオの配分的に後半の展開は予想できましたが、
この設定は共通部分からは予想できませんでした。
意外な展開でなかなかに面白いです。
でも七海や小夜が可愛く思えてしまう…
つーか、小夜は本編シナリオよりも脇役時の方が可愛いような…(^^;
執筆日時 2007年12月09日
◆明日の君と逢うために(7)
そんなこんなで、あさひシナリオをクリア。
中盤から後半にかけての展開が早かった。
つーか、最後の日にまとめてケリが付くとは思いませんでしたわ。早すぎじゃね?(^^;

あさひシナリオは中身よりも設定で勝負といった感じでしょうか。
小夜や瑠璃子の本編シナリオと比べると、やはり外伝チックな展開でした。
他のシナリオで残された要素をこのあさひシナリオで回収したのだと思います。
見所はやっぱり七海とりんですよね。この2人が名脇役でした。
七海かわいいよ、七海。
終盤は七海とりんに出番を奪われがちで、あさひ先輩が目立たなかったのが残念。
やはり外伝的ストーリーとして楽しむのがベターではないでしょうか。
ファンディスクを作るとすれば、あさひシナリオの展開が軸なのかなとも思ったり。

ちなみにあさひシナリオのエンディングは1つだけ。
個人的には分岐可能だったと思うんですけどね。
まぁ、ただ自分の答えはあさひシナリオと同様の結論ですが。
あれを言い切る勇気ってのは凄いと思いました。
でも、まぁ、そういうもんだと思います。

しかし、よくよく考えると、あさひの設定が十分に生かされているかというと…
最後の展開を考えるに、あんまり関係なかったような(^^;
あさひの感じている気持ちは誰でも抱えているものだと思いますからね。
確かに分かりやすくはなりましたが、殊更に強調する必要があったかは疑問です。
もう少しあさひのモノローグを入れた方が良かったかもしれませんね。
どうにも終盤のあさひの出番が少なすぎます。
そこが展開を早く感じさせた(実際に早かった)理由だと思います。
設定勝ちではあるものの、シナリオの出来としてはぼちぼち程度。
あさひシナリオは面白かったですけど、もう少し頑張りましょうという感じでした。
執筆日時 2007年12月11日
◆ゲームの話 明日の君と逢うために(8)
4回目は舞シナリオをプレイ中。
まだ展開はよく分からず。なんだこのバッドエンド臭は(苦笑)
他シナリオと違うのは、これまで全く反応を見せてこなかった明日香がやきもきしていること。
明日香にとっては主人公が島を離れてしまうというのが何よりも嫌なことなのでしょうか。
舞との雰囲気は非常にいい感じなのだけれど… そこはかとなく複雑模様です。
やっぱり舞は普通に可愛いよなぁ。勿論、性格も。

そんでもって、そのままクリアしました。
うーむ… 人によって評価は分かれるかもしれませんが、良かったっすね。
主人公がヘタレと言えばヘタレなんでしょうが… でもこちらの方が違和感ないです。
他シナリオで薄かった明日香との関係も描かれていましたし、
ちょうど他のキャラクターの反対側を描いたようなシナリオで上手く対比されていたと思います。

いやー、しかし舞はいい女です。いい女だ、うん。
美少女ゲームのシナリオのパターンは、前半は色々あるにせよ、
後半はヒロインの問題を解消することが多く、
視点はプレイヤー側ということもあり、
どちらかといえば主人公が能動的に動き、「ヒロインを幸せにしてあげる」のがパターン。
勿論、第三者の助けがあったり、ヘタレ主人公でグダグだすることや、
ハーレムゲームでヒロインが尽くしてくることもありますが、
主な構図としてはどちらかが「幸せにしてあげる」という感じで作られています。
舞シナリオは後半から舞の動きの方が活発になり、
「主人公を幸せにしてあげる」という構図に一見すると見えるわけですが、
舞が率直に自分の思いをぶつけてくるように、「〜してあげる」という雰囲気ではないです。
どちらかというと、「二人で幸せになる」そういった構図のように思えました。
舞が一見引っ張っているように見えて、その立ち位置が2人一緒というのがはっきり分かる、
恋人というよりもベストパートナーという言葉がしっくり来る関係に思えました。
どちらが主だとか従ではない、男を立てるとか女を立てるとかでない、
エンドロール前のCGにも象徴されるように、
2人で歩んでいくんだという姿勢が強く出ていたのは、非常に良かったと思います。


以下、舞シナリオのネタバレ感想です(反転参照)

上にも書きましたが、舞シナリオはちょうど他のキャラと逆の構図で、
主人公が他シナリオでヒロインにかけた声を、舞にかけられることになります。
他に比べると主人公がヘタレているとも言えますが、
他シナリオのヒロインの想いを感じ取る上でも、大きな意味合いを持っています。
それと、主人公の持っている強さと弱さ、そして舞の持っている強さと弱さ、
それがよく表現されていたシナリオだったと思います。
このシナリオではりんの重要性が低く、奇跡なしで生きていくという姿勢からも、
舞と主人公の人間らしさが上手く表現されたシナリオだったと言えるのではないでしょうか。

それと評価できるのは他シナリオで希薄だった明日香との関係が描かれていることです。
1回目プレイ時にはどのシナリオでも明日香はいなくなるものと思ってましたから。
どのシナリオでもスルーされていたので、このままないのかなと思いきや、
まさか舞シナリオで来るとは、ちょっと意外でしたね。
まぁ、そもそも明日香が居場所を探す上で必ずしも「向こう」の世界に行く必要はないわけで、
やはり明日香がいなくなる展開の方が例外的なのかもしれません。
それでも舞シナリオで触れたことは高く評価したいです。
それにしても最後の展開は良かったなぁ、うん。

『明日の君に逢うために』の本編においてはバッドエンド的な立ち位置にあり、
そこから主人公らがどう立ち直っていくかを描いたのが舞シナリオだと言えます。
そういう意味では最高のバッドエンドだったと思います。

それと舞シナリオ中盤で御風島にやってきた時に、
「神様がいなければそうはならなかった」云々(神隠しを指して)という文章がありましたが、
それはあすきみのシナリオ全般に言えることなのでしょうか。
例えば、瑠璃子の病気の発症だとか、りんの存在が少なからず影響しているのか…
まぁ、そこらへんはさっぱり分かりませんがね。
執筆日時 2007年12月13日
◆明日の君と逢うために(9)
明日香シナリオ終了〜
うーん…大団円? ちょっと、それありかよってなエンディングでしたなぁ(^^;
シナリオは途中の展開こそ意表を突いてきたものの、結末は予想通りの展開、
メインシナリオにしては無難な感じかもしれません。
もう少し変わった展開も期待していたんですがね。ちょっぴり残念。

明日香シナリオの出来は悪くないものの、ちょっと印象に残り難い感じがしました。
中盤のバカップルっぷりは他シナリオに比べると妙に浮いていますし、
終盤になっても明日香が明るいのは変わらず、あまり真剣モードが持続しないのがネック。
どうもシナリオにメリハリが利かないというか…
終盤に向けての盛り上がりが寸断されてしまうのは勿体無かったなと思います。
まぁ、明日香らしいということで。
テーマや設定は重いものの、明日香のキャラクターがそれをふっ飛ばし、
明るい純愛劇に作り変えたといった所でしょうか(^^;
なんだろうなぁ… 勿体無いような、勿体無くないような…
明日香シナリオは気軽に考えておきましょう(^^;


以下、明日の君に逢うためにの総合的なネタバレ感想(反転参照)

それにしても明日香シナリオのエンディングで一番驚いたのは、
りん達が残ってたことですよねぇ… つーか、ありなのか、あれは?(苦笑)
瑠璃子の身体についての解答もこのシナリオで与えられていて、
明日香シナリオでは9月にも生存、むしろ元気になっているという展開。
つまり瑠璃子の病気は「向こう」の世界への扉を開けたことに対する副産物みたいなもので、
扉が閉じれば病気もなくなるということだったんでしょう。
りんの存在は間接的に影響するものの、直接的な要因ではないのでしょうね。
瑠璃子シナリオでは扉が閉じる前に発症してしまったから死に至ったと考えれば、
瑠璃子の身体に関しては納得がいきます。
すると… 瑠璃子と結ばれると死に、結ばれないと生き残るのか。
すげーMっぷりだ(苦笑)

それ以外の点に関しては… あんまりないんですよね、明日香シナリオは。
どうも他に比べると、展開が「軽い」雰囲気。
瑠璃子シナリオや舞シナリオの終盤と比べると、印象度が薄く、特に語ることもなし。
メインがこれだけ無難に終わるとは思わなんだ(^^;
いいんだか、悪いんだか… つか、りん、可愛いよ、りん。
明日香シナリオの続編で、りんファンディスク希望〜(爆)

明日香シナリオをプレイし終えて、唯一残念に感じるのは小夜ですかね。
明日香シナリオの小夜はどうも物分りが良すぎるように思えてきます。
まぁ、小夜シナリオの小夜が焦り過ぎていただけなのかもしれませんが…
他のキャラ、特に明日香をプレイした後だと、
小夜シナリオがどうも性急すぎる、突っ走り過ぎているように思えます。
最初にプレイする分には小夜シナリオはいいんですけど…後から見ると残念な気分に。
明日香シナリオで見せた潔さがあったら、
小夜シナリオ終盤の展開はありえなかったろうにと。
その2つの展開を隔てるものがないだけに違和感を感じてしまいます。
考えられるとすれば、りんとの接触か…
手の届く所にあるかもしれないのと、ほぼ絶望的になったことの違いなのか…な?
執筆日時 2007年12月14日
◆明日の君と逢うために(10)
里佳シナリオクリアしました。
まず行き方としては、他ヒロイン攻略後に6月9日朝に選択肢が追加され、
里佳の部屋に入ればシナリオに突入する模様です。

里佳シナリオは全てのシナリオを終えたことが前提となっているので、
やや略し気味で、シナリオ単体で見ると描写不足の所があったように思います。
まぁ、プレイしている側とすれば、むしろテンポが上がって良かったと思いますがね。
各シナリオの重要ネタバレも早めに披露され、
残されたあすきみの謎を拾う形のシナリオになってます。
一番大きいのは小夜シナリオの補完でしょうか。
小夜シナリオでは分からなかったある人物の想いが少しは感じ取れるかもしれません。
里佳というキャラ単独で考えると、恋愛部分がやや取ってつけた形なので不十分ですが、
あすきみの総括的なシナリオとしては良かったと思います。


以下、里佳シナリオを含む、あすきみのネタバレ感想(反転参照)

里佳シナリオの一番の盛り上がりは、中盤の咲の幻影との会話でしょうね。
小夜シナリオでは小夜と咲との構図が強く、主人公は完全な傍観者で、
咲に対してプレイヤーが感じる想いはぶつけられることがありませんでしたが、
このシナリオではダイレクトにぶつけてくれましたね。
まぁ、それでも咲の思考はよく分からないわけですが(^^;
いるよね、そういう人も、って理解はできるものの、やはり受け入れられない。
プレイヤー側の小夜や里佳に対する想いが強いだけに、
どうしても納得しかねるものがあります。

「特別」であることや、「非日常」「別の世界」といったものに人は憧れを抱きますが、
ではそれらが「普通」「日常」「この世界」と実際的にどう違うか考えれば、
結局の所は何も違わないと思うんですよね。
日常を不満に思う人は、例え非日常に足を踏み入れたとしても不満に思うのだと思います。
その時の引き留めでりんが言っていますが、「修司は修司」、
人間の本質は世界が変わってもそう変わるわけではなく、
例え世界が環境が変わろうとも、
ごく一時的に新鮮さを得るだけで、それも長続きすることはなく、
得ようとしている新しいものは無条件に与えられるわけではないと考えます。
それどころか、抱いていた憧れは落胆に変わり、また別の世界を求める…その悪循環でしょう。
どんな環境であろうとも、どんな世界であろうとも、
何かを得るのは自分次第で、何を見出すかが重要なんだと思ってます。
日常を噛みしめることのできる心、日常から何かを見出す心、
それを大切にしていこうというのが里佳シナリオのテーマのように思います。

『明日の君と逢うために』、その答えは自分を知り、他人を知って、
そこから絆を感じ取り、前に向かって歩んでいこうという姿勢…
そういった今あることに対する「感謝」が真の明日を掴むために必要なことなんだと思います。
そんなわけで、『明日の君と逢うために』の答えは、
里佳シナリオエピローグの言葉である『ありがとう』なのでしょうね。
執筆日時 2007年12月15日

◆明日の君と逢うために 簡易レビュー
一言でどんなゲームなのかを表すのは非常に難しいのですが、
不思議系純愛ストーリーという表現が一番よく当てはまるんですかね。
ミステリーでも伝奇モノでもありません。
おどろおどろしくないので、不思議系という表現が適切でしょう。
それと時を越えたり、異世界に行ったりはしません。
物語が進行するのは基本的に現在の一事象のみ、です。
そういう意味ではオーソドックスな世界観にちょっと不思議な感覚をちりばめた感じでしょうかね。

まずシナリオで良かったのは構成部分。
序盤にあすきみの世界が持つ不思議さ、少し謎めいたヒロイン達、
そういった雰囲気とは対照的に賑やかに進行する日常を描くことで、
プレイヤーを上手く世界観へ引き込み、物語へ集中させるシナリオ構成は見事でした。
中盤の始めごろにはヒロインの謎も予測が付き始め、
なんとなくヒロインを「放っておけない」という心情から、
そのヒロインと「一緒にいたい」という気持ちへ変えていき、萌え要素を多く作り出し、
終盤には序盤から中盤の始めごろまでに顔を出していた謎を解決するという構成で、
最後まで興味が削がれることなくプレーできました。
最近は最後までプレーするゲームが少なかった私ですが、
あすきみは一気にプレーできましたね。
最後までプレイヤーを引き付けて離さなかった構成は見事だったと思います。

シナリオの内容はやや評価が分かれる所かもしれません。
各シナリオの単独で考えますと、完成度はそれほど高くないです。
出来は悪くないのだけれども、やや取りこぼしがある感じがします。
ただ、シナリオ全体で通して考えますと、
あるシナリオが別のシナリオを補完する役割を果たしているため、
全体の物語としては完成した形をしています。
明日香シナリオと舞シナリオが相互関係にあり、
小夜シナリオと里佳シナリオも相互関係、
瑠璃子シナリオが1つで完結していて、あさひシナリオが番外編チック、
各シナリオの役割はそういった感じになっています。
全体としてシナリオを捉えるか、個別にシナリオを捉えるかで評価は分かれるでしょうね。

個別に見た場合では、やはり単独で完結している瑠璃子シナリオが良かったです。
お約束的ではあるものの、最後はうるると来ましたからね。
エンディングもありきたりではない展開も用意されていて、
この手の話の王道に沿いながらも、斬新な切り口を見せてくれたように思います。
(詳しくは瑠璃子シナリオのネタバレ感想でどうぞ)
それ以外のシナリオは単独で見ると、やや描写不足、
終盤の選択肢分岐がほとんどないだけに、別の展開も用意していてもよかったかもしれません。
話としては完結しているものの、
1つのシナリオとしてスッキリしない感じを残してしまったのはマイナス要素でしょう。

全体で見た場合には、舞シナリオが非常に良かったと思います。
位置的には明日香シナリオにおけるバッドエンド、そこからの話の展開が非常に良かったです。
最後の丘でのイベントCGも綺麗でしたし、最も印象に残るシナリオでしたね。
明日香に対する想いが重要になってくるため、
舞シナリオ単独では十分にそれを理解することができません。
そういう意味では、全体から見た場合に舞シナリオは輝くことになります。
総括的な意味合いでは里佳シナリオも良かったですね。
里佳シナリオは恋愛要素が控え気味、各シナリオの残された謎を拾いながら、
『明日の君と逢うために』の答えを表していたように思います。

シナリオはテーマ性がそれほど強くないながらも、
心に染み入るような何かを与えてくれるシナリオだと思います。
本よりは演劇チック、抽象的なものに具体性を与えて劇となし、
各人がそこから何を当てはめ、何を見出すかは自由、そういった感じですかね。
各キャラの抱えているものは色々なものに置き換えることができますから、
是非プレイしてもらって色々なものを感じ取ってもらいたいように思います。
全て終えてみると非常に爽やか、
仰々しい大作ではないものの、心に染み入る秀作ですね。


シナリオ以外の評価も簡単にしておきます。
まずCGの出来はなかなかに良かったと思います。
キャラクターデザインはやや人を選ぶかなとも。顔がやや大きめですからね。
最初は木になっていた自分ですが、そのうち慣れてきますから、それほど気にすることもないかも。
パッと見で大丈夫なら問題ないと思います。
出来の方は安定しています。指先がちょっと変ですが、それ以外は上々。
それと背景CGが綺麗。
微妙に動きがあり、寄せる波や綺麗に輝く海は無駄に綺麗で良かったです。
あすきみの世界観にスッと入っていけたのも、背景CGの綺麗さの役割が大きかったと思います。

音楽は極めて出来が良いというわけではありませんが、
ゲームの雰囲気によく合っていたと思います。
のどかな島の雰囲気を表してか、どちらかといえばゆったり静かな曲が多め。
落ち着いてプレイできましたし、ゲームとのマッチングは良かったと思います。
お気に入りはやっぱり主題歌の「TIME」。
OPムービーも良かったですし、ゲームの雰囲気を盛り上げてくれたように思います。
まぁ、ちょっとOPムービーはネタバレ気味なんですが(^^;
そのネタバレもプレイする気分を強くさせましたし、結果的には成功でしょう。
しかし意味もなく裸なのはなんでだ?(笑)<序盤のヒロイン紹介部分

音声も文句なし。
キャスト発表当時は知らない名前が多く、少し心配していたのですが、
蓋を開けてみるとよく聴く声で、演技の方も素晴らしかったです。
豪華キャストになってますので、ご心配なく。

Hシーンは明日香・小夜・瑠璃子・あさひ・舞が3回ずつ、里佳が1回。
各Hシーンは2回戦が基本、差し分なしで各Hシーン3枚ずつの構成です。
テキスト分量は普通やや長め、どちらかといえばじっくり目。
純愛Hばかりで、特に変わった要素があるというわけではないです。
オーソドックスなキャラ萌え型であるものの、じっくり目の描写は良かったと思います。
まぁ、シナリオの流れから考えると、あんまり集中できないんですけどね。
2つのシーンは中盤の恋愛部分で、3つ目はラスト手前といった配分、
特に3つ目はシナリオが佳境に入りつつあるだけに、先が気になって飛ばしがち。
3つ目を用意しておくなら、アフターストーリーみたいな感じで配置した方が良かったかもしれません。

システムは特に語ることなく充実風味。
自分としてはオートモードが良かったです。
私は普段オートモードを使わないんですが(読み進みが遅いので)、
あすきみのオートモードはやや早めで、自分の読み進めるリズムとぴったり合ってました。
オートモードを快適に使えたのが初めてだっただけに、この点は非常に良かったですね。
あとは背景CGの動き、立ち絵キャラの動きなど、良い演出をしていたと思います。
唯一残念なのはオマケモードでキャラクター紹介ムービーが登録されないこと、
いちいちタイトル画面で放置しては狙いのキャラクターが出てくるのを待つというのは面倒。
一度見たら登録され、いつでも見られるよう配慮してもらいたかったです。


総評としては、落ち着きのあるストーリーが好きな人にオススメです。
キャラ萌え要素はそれほど強くありませんが、中盤の展開はいい雰囲気ですし、
キャラクターの魅力も十分に伝わってきますが、
やはり話の軸は「神隠し」(向こうとこちら)を巡るストーリーですから、
シナリオをじっくり味わう人向けのストーリーだと思います。
全体としてまとまった作品ですし、フルコンプすることを前提とすれば、
かなり楽しめると思います。
そういう人にとってはプレイして損はないと思いますから、
是非プレイしてもらいたい作品ですね。

あとPurpleSoftwareさんには恒例の夏コミ・ファンディスク希望〜
プレイする前は七海だろうと思ってましたが、プレイした後ではりんの方が萌える罠(爆)
りんで是非ファンディスクを!<ロリコンじゃないよ
あと各キャラのアフターストーリーHがあれば最高。
秋色謳華並みのファンディスクを期待。
同社の代表作である秋色恋華と比べても、遜色ないか人によってはそれより上の出来ですからね。
力の入ったファンディスクを期待したいっす。
まぁ、そのためには売れないとな。つーわけで、みんな、買うのだ(爆)



 <評価点>

CG シナリオ 音楽 システム ゲーム性 萌え 演出 声優 コスト H度 3要素 総合点数
9点 10点 9点 9点 8点 9点 9点 7点 45点 93点

※属性※
「学園不思議系純愛ストーリー、感動、ツンデレ、チャイナ、名脇役」

※一言コメント※
「舞と小夜のツンデレっぷりはガチ」


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