1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (日)吉川(7回)−榊原(1回) (西)西口(8回)−牧田(1回) (本)中村剛也48号2ラン(1回裏)、 フェルナンデス17号2ラン(3回裏) |
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日ハム | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | ||||
西武 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 4 |
最後の最後、144試合目にライオンズが勝利し、オリックスがソフトバンクに負けたため、 ライオンズがゲーム差なしの勝率僅かに1毛差で逆転3位となり、CS出場を決めました。 もう今年は何度ダメだと思ったことか… 開幕の日ハム戦はダルビッシュ投手を攻略する最高のスタートを切ったものの 2カード目のソフトバンク戦で昨年のようなリリーフに泣く展開でサヨナラ負けを喰らい、 3カード目のロッテ戦からは打線が全く打てなくなり、4月はどん底へ… 5月に調子を取り戻し、交流戦前半も快進撃を見せるも、 交流戦後半から少し歯車が狂い始め、リーグ戦再開後は投打が全く噛み合わず、 打線の援護が恵まれずに勝ちが付かなかった先発の牧田投手を抑えに転向したものの、 抑え投手として登板させる機会がほとんどないという悪夢のような歯車の狂いっぷり、 その後も好不調の波が交互にやってきて、7・8月は最下位のまま。 9月に入って最大借金15の最下位となったものの、 そこから中村選手の猛打爆発に押されるように活気が戻り、9月中盤からは脅威の快進撃、 10月には若手野手の活躍もあって、3位まで肉薄するものの、あと一歩及ばずに4位止まり。 そこから首の皮一枚どころか、僅か1ミリ繋がっているかどうかも怪しいぐらいの逆境だったものの、 最後の最後で逆転3位へ滑り込み、まさに波乱万丈のシーズンでした。 いやはや、すごいです、本当に。 どんなに苦しい時でも最後まで諦めない気持ち、学ぶところの多い今年のライオンズでしたね。 一部スポーツ紙に渡辺監督が辞任の意向だとか、球団は続投宣言だとか、情報が錯綜しましたが、 私は渡辺久信監督に代わる監督はいないと思っています。 渡辺監督の何が凄いかと言えば、肝っ玉の据わった我慢強さです。 ライオンズがスタートダッシュに躓き最下位に苦しんだ理由、 逆に驚異的な追い上げで逆転3位という偉業を達し遂げた理由、 そのどちらの理由として挙げられるのが中村剛也選手の処遇でしょう。 飛ばないとされる新統一球でどうしてあんなにホームランを量産できるのか、 勿論、そこには中村剛也選手の剛と柔を兼ね備えた打撃技術の高さがあるのですが、 それ以上に大きかったと思うのが渡辺監督が中村選手を自由に打たせたということです。 シーズン前半の中村選手はホームランのペースこそ悪くはありませんでしたが、 打率は2割そこそこの低空飛行で、打点の方もホームランの数にしては伸びず、 勝負所での一本が出ず、正直4番として首を傾げたくなるぐらいに打てない時期がありました。 それでも中村選手を2軍に落とすどころか、打順を変えることもせず、 ひたすら4番で使い続け、中村選手の復調を渡辺監督は待ったわけです。 その結果、6月に中村選手が新統一球でも飛距離を落とさない打ち方を習得し、 そこからホームラン量産体制に入り、勝負どころでの一打も増え、4番として輝かしい成績を挙げました。 渡辺監督以外にこんな起用法ができる監督がいるでしょうか? 例えば、最後に逆転されて4位になったオリックスの岡田監督は、 昨年ホームラン王のT−岡田選手を不振で2度2軍に落とすなど、 度重なるショック策でチームに鞭を打って上位争いを繰り広げました。 確かにそれは一定の効果があったのは間違いないのですが、 一時期は打点王争いまでしていたT−岡田選手の打点は85で止まり、ホームランも16本。 最後の最後でオリックスが負けてしまったのはこの差だったと思うわけです。 鞭では信頼感は生まれません。 渡辺監督が最後まで選手を信頼したことで、 最下位に低迷してチームが瓦解してしまいそうな危機に陥ることがなく、戦い続けることができました。 この渡辺監督の頑固なまでの選手への信頼感がライオンズ逆転3位を呼び込んだように思います。 オリックスの岡田監督の手法や、巨人の原監督の手法も分からないでもないものの、 やっぱり私としては好きになれないです。 時には渡辺監督の頑固なまでの選手起用に反対意見も述べましたが、 そこまで選手を信頼する渡辺監督の兄貴分的な強さにただ脱帽するばかりです。 今の若いライオンズにとって渡辺監督に代わる監督はいないでしょう。 そんな渡辺監督が我慢強く起用した中村剛也選手ですが、 ここ数試合はまともに勝負してもらえることが少なくなり、 勝負してもらった打席でも打ち損じが多く、当たりが止まっていたのですが、 初回に先制の2ランホームランを放ち、チームに勢いを与えてくれました。 前述の通り、ライオンズが苦しんだのも快進撃を見せたのも中村選手の成績次第、 最後の試合で決勝のホームランを放ったことで、今日の試合の勝負はあったようなものでした。 前述の通り、今シーズンの中村選手は正直言って順風満帆なものではありませんでした。 普通の人は今年の48本というホームラン数に驚き、 オールスター後のホームラン量産の中村選手しか知らないでしょうから意外と思うかもしれませんが、 前半瀬はチャンスで打てない4番打者としてチームの足を引っ張っていたんです。 ホームランを打ったとしてもソロホームラン、それも試合が決した中でのホームラン、 一時はミスターソロの冠を捧げようと思うくらい。 打点王争いで日ハムの中田選手に負けているのを見て、 引っ張りばかりでなく、センターから右にも打ってよと何度も思いましたが、 渡辺監督が自由に打たせたことで、新統一球でのホームランの打ち方を掴み、ホームランを量産、 8月以降は勝負を決するようなホームラン・タイムリーも増え始め、 9月以降は勝負どころでセンターから右へ打つことも珍しくなくなり、 その姿勢を見た後輩の浅村選手を始め、若い野手達が自然とセンターから逆方向の打撃を真似し、 繋がらなかった引っ張り打線が一点、繋がりのある打線へと生まれ変わったわけです。 コーチがどんなに口を酸っぱくしてセンターから右へ打てと言ったところで、 選手だって人間、自由に打ちたいと思うのが常です。 それでも自分よりも何倍もホームランを打つ先輩打者がセンターから右へ打っている、 パワーでも勝てないのに、繋ぎの打撃でも勝てないのか、それでは生き残れない、 そんな生きた手本の存在は自然と選手を良い方向へと運ぶわけです。 9月以降のライオンズの躍進を支えたのは、この中村選手の打撃での姿勢が大きかったと思います。 それは栗山選手や中島選手も同じで、 実績のある選手達が若い選手を教えることで、チームが少しずつ強くなっていったように思います。 さて、今年のライオンズのMVPを挙げろと言われれば、私はルーキーの牧田和久投手を挙げます。 成績的には中村選手や西口投手の名前が挙がってきそうですが、 中村選手はシーズン前半は足を引っ張りがちで、 西口投手がローテに定着したのは交流戦明けですので、一年を通した総合的な活躍はしていません。 その点、牧田投手はシーズン序盤は故障の岸投手に代わって、カードの頭の先発を務め、 各チームのエース級と全く引けを取らないピッチングを披露し、 6回をほぼ無失点という完璧なまでのクオリティスタートを見せながらも、 打線の貧打に泣かされて勝ち星を伸ばせなかったわけですが、 岸投手が怪我でいない、涌井投手も一時期怪我で離脱するという苦しい中を、 ルーキーでありながらもエース級の活躍で支え続けたことは素晴らしい働きでした。 さらに、交流戦明けはチーム事情から慣れない抑えに転向し、 最初はなかなか登板機械がなく、こちらでも運がないのかと思うこともありましたが、 起用されると安定した成績でセーブを積み重ね、8月に一発で敗戦を喫し、 抑えとしての壁にぶつかる時期もありましたが、すぐに強気のピッチングで調子を取り戻し、 9月・10月は抜群の安定感で快進撃のライオンズを支え続け、まさに獅子奮迅の活躍の1年でした。 今日の試合はさすがに前日の疲れが残っていたのか、 一時はノーアウト満塁というピンチを招きましたが、それでも1点で止めてくれ、 チームを逆転の3位に導いたという意味では、新人らしからぬ素晴らしい活躍だったと言えますね。 ホント、牧田投手がいなかったら、ライオンズはどうなっていたことか。全く考えられませんよ。 先発にリリーフにエース級、エース以上の活躍を見せた牧田投手は、堂々のライオンズMVPでしょう。 で、新人王争いはどうなるでしょうかね。 記者投票になってしまうので、セリーグの担当記者がどう見るか。 成績的には楽天の塩見投手に勝っているものの、星野監督の政治力と東北地方への同情票がどうか、 そうやって投手の方の票が割れてくると、 成績を落としているもののロッテの伊志嶺選手の可能性も出てきますし… こればかっかりはどうしようもないです。 ライオンズがCSを勝ちあがり、牧田投手がもっと脚光を浴びてくれば、展開も違ってくるのですが… 本来はシーズンの成績で新人王は判断されるべきですが、 クライマックスシリーズでの印象が大きく影響するかもしれませんね。 閑話休題で、今日の試合に話を戻しまして、西口投手は素晴らしい熱投でしたね〜 糸井選手や稲葉選手がスタメンを外れ、若手主体の日ハム打線が相手だったものの、 11三振を奪う140球の熱投でチームを勝利に導いてくれました。 まさに今日は気持ち、西口投手の気持ちが勝った試合でしたね。 ちょっと球数が多かったので、6〜7回で代えるのかなとも思っていたのですが、 渡辺監督はそんな西口投手の気持ちに賭けましたね。 今日の試合のピッチングがエースの投球、 涌井投手ら他の先発陣には今日の西口投手の姿勢から何かを感じ取ってもらいたいです。 やっぱり西口投手はカッコいいですな。 個人成績の面で残念だったのは、中村選手が50本塁打達成がならなかったことを始め、 中島選手が.297で3割超えならず、中村選手の打率は.269、フェルナンデス選手が.259、 浅村選手が.268と、僅かに上の打率に届かなかったことですね。 特に中島選手は右打者として5年連続の打率3割以上という偉業を続けていただけに、 僅かに届かなかったのは残念でなりません。 ここ数試合、元気がなかったのが響きましたね… 今年のオフにどういう決断をするのか分かりませんが、 チームに残ってもらいたいものの、これ以上無理して縛り付けたくない気持ちもあるだけに、 メジャー挑戦を希望するなら、惜しみながらも送り出してあげたいです。 CSに向けての不安材料は原選手が精細を欠いていることでしょうか。 今日は送りバントを2つ決め、平野氏の持っていたシーズン50個の球団記録を超したものの、 守備の動きがあまり良くなく、中継で送球エラーを犯し、ランナーの生還を許してしまうなど、 まだ原選手の動きが普通ではありません。 今のチームの戦い方を変えたくないだけに、 代わりにセカンドで浅村選手を起用するだとかの代替案を検討したくはないので、 CSまでの間に精神的にリフレッシュをし、 元の堅実で繋ぎの野球ができる原選手に戻ってもらいたいです。 これでクライマックスシリーズ第1ステージ進出が決まったわけですが、 この札幌行きの切符をくれたのは日ハムのダルビッシュ投手でしょう。 今日の最終戦で登板回避したことが、その表れかと思います。 そんな札幌行きの切符にはきっとこう書かれているのでしょう。 「涌井との最後の対決を待つ。力と力との真剣勝負をしよう」と。 10月11日の試合でダルビッシュ投手に完膚なきまでに抑え込まれ、 悔しくはあったのですが、同時に嬉しくもありました。 ストレートでグイグイと真っ向勝負を挑んでくる姿、 試合後の西武打線との対決は楽しいという趣旨のコメントも、とても誉れ高いものでした。 これが渡辺監督の日本球界に対する最大の功績だと思うのですが、 フルスイングで相手投手に勝負を挑める打線は、 もはや日本で埼玉西武ライオンズだけになってしまいました。 少なくともパリーグにはもう他にありません。 ソフトバンクも繋ぎの野球で小粒になったし、オリックスも然り。 日ハムや楽天、ロッテはここ数年その傾向が続いており、今はスモールベースボール全盛です。 だけど、それでいいのか。勝つためにホームランを捨てて逆方向に打つ打撃で良いのか。 それでは日本のプロ野球からホームランが消えてしまわないか。 あの少年時代に見た力と力の真剣勝負はもう見ることができないのか。 だけど、あった今ここにまだ残っていた。 ダルビッシュ投手とライオンズ打線の対決が、少年時代に夢見たあの力と力の真剣勝負なのです。 日本のプロ野球に残った最後のホームラン野球、パワーベースボールの埼玉西武ライオンズが、 力強い150キロ超えのストレートでグイグイ押すダルビッシュ投手との再対決は、 一野球ファンとして心躍らずにはいられません。 このダルビッシュ投手からの挑戦状を胸に、第1シリーズの初戦は最高の試合としたいですね。 相手は涌井投手しかいないでしょう。 シーズン最後の先発で不甲斐ない投球をしてしまい、エース失格の烙印を押しましたが、 ダルビッシュ投手と投げ合うのは涌井投手の他にいません。 同級生のライバルへの対抗心が、 涌井投手のエースとしてのプライドに火を付けてくれることを期待したいです。 もはや失うものは何もなし。 埼玉西武ライオンズの豪快なフルスイング野球を全国の野球ファンに見せ付けましょう! クライマックスシリーズもガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | (西)帆足(5回)−岡本篤志(2/3)−グラマン(1/3) −許銘傑(2回)−牧田(2回) (ロ)成瀬(7回)−ロサ(2回)−薮田(1回) −大谷(2/3)−古谷(1/3) |
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西武 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | ||||
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
今日は結果から言えば、勝ちに等しい引き分けだったわけですが、 展開的には勝てた試合内容でしたよね。 若手のミスが原因で大事な試合を取ることができませんでした。 先に数字の話をすれば、今日の引き分けで、 明日ライオンズが勝ち、オリックスが引き分けだった場合の3位の可能性が消え、 明日ライオンズが勝ち、オリックスが負けた場合にのみ、3位になれる可能性があるとなりました。 数字的には厳しくなったわけですが、負けも引き分けも運任せに変わりなく、 いずれにせよ、ライオンズが勝たない限りは3位になれませんので、 明日の試合を勝利して、天命を待ちたいところです。 で、試合の方に話を戻しますと、原選手の厄日でしたね。 4回裏に同点となったタイムリーエラーをするわ、 直後の5回表にはノーアウト2塁で送りバント失敗するわ、 それでも9回表・11回表と汚名返上のチャンスが来たものの、 いずれもフルカウントから打っての凡退で決められず、繋げられずの厳しい結果となってしまいました。 同じようにエラーをした浅村選手は直後の打席でヒットを放っており、 ミスを取り返せたかどうかで、ガラッと印象が変わってしまいます。 10月は打撃好調で、不調の栗山選手の代わりに出塁役を担っていましたが、 それまで堅実だった送りバントや守備で精細を欠く場面が多くなり、 ついには今日の試合のようなミスのオンパレードの試合を作ってしまいました。 ある意味、今日は原選手の選手生命がかかった試合とも言えるわけで、 ミスを取り返せなかったことで、首脳陣の信頼が大きく下がったことは間違いありません。 それでも原選手が培ってきたものは消えるわけではないので、 もう一度初心に帰り、レギュラーとなる前の気持ち、 どうすればライオンズの強力な内野陣に割って入れるのか、 それは小技を確実に決め、堅実な守備を見せ、ファールで粘って後ろの打者に繋げる粘り強さ、 言わば今のライオンズの隙間を埋める、よく言えば他の選手にはない取り柄をアピールしてきただけに、 その取り柄をもう一度見直し、自分の仕事は何なのかよく考えてもらいたいです。 そうすれば、再び成功の道を歩めることでしょう。 仮に打撃好調で2割5分以上打ったとしても、今の原選手なら使いません。 2割3分だったとしても片岡選手を使います。 逆に小技と粘り強さがれば、2割3分でも原選手を使います。 そういう選手なのだということを強く自覚してもらいたいです。 先発の帆足投手は2回以降はピンチの連続で、苦しいピッチングでした。 全体的にボールが高く、なんとか立ち直ってくれることを期待したのですが… 2点の援護をもらった直後のカスティーヨ選手の当たりがシングルに留まってラッキーだったのに、 続く今江選手にタイムリー2ベースを打たれて、簡単に1点を失ってしまったのが痛かったですね。 もしも帆足投手が既に10勝していたのだとしたら、ここでもう岡本篤志投手に代えていたと思います。 二桁勝っていなかったからこそ、不安ながらも我慢して続投させたのに、 里崎選手のヒットで1・3塁とされて、原選手のタイムリーエラーに繋がってしまいました。 監督の期待と温情に応えられず、残念な結果に終わってしまいましたね… 今シーズン全体を見てみると、涌井投手と岸投手が苦しむ中、 西口投手とともに先発として安定した成績を残し、チームをここまでよく引っ張ってきてくれました。 特に10月に入るまでは交流戦以降の試合で負け知らずと、 エース的な役割を担うなど、非常に頼もしい存在でした。 最後の最後で息切れをしてしまったのは残念でしたね。 それでも交流戦後半に3週間ほど離脱した以外は、先発ローテを守り、 しっかりと仕事を果たしたという意味では高く評価できます。 今年、国内FA権を取得しましたが、なんとしても残留してもらえるように、 誠心誠意交渉してもらいたいです。 抑えの牧田投手は3イニングを無失点に抑え、チームの引き分けに大きく貢献してくれました。 それもピンチらしいピンチを作らず、3イニングを33球に止めるテンポの良いピッチングだっただけに、 3時間半のルールに触れないよう最大限味方の攻撃の機会を作ってくれました。 また、明日の最終戦のことを考えても、3イニング投げたとはいえ、30球ちょっとならば、 なんとか連投できる範囲内に収まってくれただけに、 明日は牧田投手にセーブが付くように、チーム全員で頑張って欲しいですね。 8月後半には一発を喰らって負けを喫するなど、抑えとしての壁にぶつかることもありましたが、 それ以降は苦手としていた左打者にもしっかりと内角のボールを使うようになり、 攻めのピッチングが戻ったことで、再び安定感が出てきましたね。 9月後半から10月にかけては、ほぼ失点なし。 抜群の安定感でチームのCS争いに大きく貢献してくれています。 詳しくは明日の最終戦が終わってから。間違いなく牧田投手が今年のライオンズのMVPですからね。 明日は西武ドームでの日ハム戦、今シーズン最後の試合です。 同時に行われるオリックスとソフトバンクとの試合で、ソフトバンクが勝ってくれ、 ライオンズが日ハムに勝利すれば、3位が確定します。 なにはともあれ、勝たないと全てが始まらないので、 今日勝てなかった分を明日の最終戦で爆発させてもらいたいです。 明日の先発は西口投手、岸投手のリリーフも可能ですから、 5回までで十分という気持ちで飛ばして行ってもらいたいですね。 打線は中島・中村選手という中軸がいまひとつなだけに、 若い打者に負けないよう、主力選手として最後の一働きを見せて欲しいです。 明日もガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (ソ)摂津(5回1/3)−森福(2/3)−ファルケンボーグ(1回) −ブラゾバン(1回)−馬原(1回) (西)涌井(5回2/3)−星野(1/3)−岡本篤志(1回) −グラマン(1回)−許銘傑(1回) |
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ホークス | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4 | ||||
ライオンズ | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 |
打線の粘り強さで負けはしなかったものの、負けに等しい引き分けになっちゃいましたね… これでライオンズの自力CS進出はなくなり、 残り1試合とするオリックスの結果待ちとなってしまいました。 オリックスが勝つか引き分けるかすれば、3位確定でCS出場となってしまい、 ライオンズがCS出場を果たすには、ライオンズが残り2試合を勝ち、オリックスが負けるの1通りのみです。 オリックスの相手となるソフトバンクの頑張りに期待するしかないわけですが、 最終戦の相手がダルビッシュ投手で、今日の楽天・田中投手が好投を見せただけに、 タイトル争いに向けて気合が入っているでしょうから、厳しい戦いが予想されます。 まさに首の皮一枚というか、もう半分ぐらいちぎれかかっているぐらいに苦しい状況ですが、 残り2試合の必勝を誓い、明日から戦っていってもらいたいです。 気休めではありますが、9回に打線が執念を見せたことで、前向きに捉えたいです。 (PS 追記) とか言ってたら、日ハム・ダルビッシュ投手は登板回避だとか。 勿論、勝利が確定したわけではないですが、精神的には少し楽になりました。 オリックスとソフトバンクの試合でのソフトバンク先発はホールトン投手で最多勝を狙いに行くとか。 あくまでも気休め程度ですが、残り2試合を勝って望みが開けそうな雰囲気にはなってきましたね。 で、今日の試合がこれだけ苦しくなったのは、言わずと知れたあのお方のおかげ。 もう名前も書きたくない。背番号18のアイツです。(wです。 (wは今年のライオンズを3度苦境に陥れた。 1度目は年俸調停で、2度目は10月4日のオリックス戦で3位進出のチャンスを逃し、 3度目は今日の試合で自力CSの望みを断ち切ったことです。 とりあえず、今シーズンの(wの成績をまとめてみましたので、見てください。
黒星が先行することもありましたが、打線が死んでいた時期もあって伸び悩んでいただけ。 一時は防御率1点台でタイトル争いのトップに立つなど、エースに相応しい活躍を見せていました。 …が、それ以降は6回4失点というピッチングが多くなり、6〜8月の3ヶ月間は地獄のようなものです。 9月になってようやく成績が持ち直してきたものの、 大事な10月4日と今日の試合を勝てず、エースとは名ばかりの結果に終わってしまいました。 それよりも表を見てまず驚くのが、相手のエース級とほとんどぶつかっていないことです。 そして、なにより投げ勝っているのが開幕戦のダルビッシュ投手と9月14日の和田投手のみ。 他は武田勝投手や中山投手らチームの2番手以降にも苦杯を舐めさせられることが多かったです。 昔、横浜の三浦投手や元ロッテ(現横浜)の清水直行投手がエースながら勝ち星が伸び悩む理由として、 相手エースとぶつかっているためだとよく言われたものですが、 (wの場合はまったく当てはまっていません。 昨年もそういった現象が見られ、渡辺監督の方が配慮している面が少なからずありました。 それでもこの成績ですから、ぶっちゃけ先発ローテ落ちするほどの寂しいレベルです。 もし、チームメイトとソフトバンクの頑張りで3位が確定し、CS出場を果たしたとしても、 (wの第一ステージの登板はないでしょう。 西口・帆足・岸投手の3人で決まりです。(wの席はありません。 もう「寂しい」としか言いようのない結果に終わっちゃいましたね… はぁ… しかし、誰だよ、昨年度の年俸調停でシーズン前半の白星と終盤の白星が同じといった元監督経験者は。 確かに数字上ではそうだが、戦略・戦術上ではシーズン終盤の白星とは意味合いが違うだろう。 仮にシーズン前半で勝てなかったとしても、代わりに若い投手を抜擢し、 例えば菊池雄星投手をもっと早い段階で先発させ、後半にはさらに大きく成長させられたかもしれないし、 もしシーズン前半が不調であっても、シーズン後半に復調し、怪我から復帰して1軍に帰ってくれば、 実績のある選手というのはそれだけで戦力的アドバンテージを感じさせるし、 主力で取るシーズン終盤の1勝というのはチームの士気に関わってくる問題です。 数字上は等価値で、シーズン前半の白星がなければ優勝争いもできていないというのは分かりますが、 戦略上で考えれば、シーズン前半ならテスト段階で試行錯誤できたとしても、 シーズン後半の1つの試合は取り返しのつかないことになるということです。 そんなことも分かってないんだから、優勝できなくて当たり前だったんですよね、某巨大戦力の元監督は。 今年の結果を見れば、球団の言い分が正しかったことは間違いなさそうです。期待した俺がバカだった。 気持ち的には減額制限25%いっぱいを使い2億円を切る年俸を希望したいぐらいですが、 現実的には20%減で2億円ギリギリ守るという契約更改でしょうか。 もし2億円を超えるなら、その分は涌井秀章税として、 富裕層から税を取り立てろとデモ行進が行われる予定となっております(苦笑) んで、まぁ、そろそろ八つ当たりはやめておいて、 (wこと涌井投手の今シーズンの不調の原因を考えてみますと、 スライダーの完成度の低さが一番の理由だと思われます。 新しい統一球となって肘の負担が増し、シーズン序盤の故障離脱からシュートの割合が減った、 フォークが落ちずに使えなくなり、縦の変化が弱まって投球の幅が減った、 縦・横・緩急と三種類の投球パターンを自在に操っていたものが横のみのパターンとなり、 狙い打たれることが多くなってしまった、等々、理由は色々あるものの、 最終的にはスライダーの誤算につきます。 少なくとも3種類、昔から投げていたカーブ気味の120キロ台のスラーブ、 130キロ台のカットボール、そして新しく覚えた縦に落ちるスライダーがあるわけですが、 その3種類のうち、どれが打たれていたのかは試合を全てチェックしているわけではないので分かりませんが、 配球として一番打たれているのがストレート系ではなくスライダー系であることは間違いないです。 しかも、コースに決まった球を上手く打たれているだけではなく、 大事な場面で甘く入って痛打されることが多々ありました。 今日もそういった感じでしたよね。 結局、フォークが使えず、組み立てとしてスライダーに依存する配球となってしまい、 それに加えてスライダーの完成度が低かったことで、ピッチングが完全に狂ってしまったように思います。 来シーズンに向けては、どうしても落ちる球をもう一度習得しないといけませんn。 フォークを再度使えるようにするのが理想ですが、ダメならばチェンジアップを右打者にも使えるようにするとか、 縦の変化の配球を再度身につける必要があると思います。 配球的にはカーブ・チェンジアップの緩急の部分も使えていなかっただけに、 もう一度引き出しの多さで勝負できるように、一つ一つの変化球の精度を確認してもらいたいです。 あとはシーズン序盤の試合もしかり、今日の試合でもそうなのですが、 本来自慢であるフィールディングのミスや牽制悪送球など、ピッチング以外の部分でのミスも多かったです。 持ち味であるマウンド捌きの良さを取り戻すためにも、投手としての総合力を取り戻してもらいたいです。 明日は千葉マリンでのロッテとの試合です。 先発は帆足投手、もう負けたら終わりの試合ですから、 一戦必勝でチームに勝利をもたらして欲しいです。 打線も今日は拙攻気味なところがありましたが、最終回の粘り強さを繋ぎ、 明日・明後日の2試合を全力で戦ってもらいたいです。 明日こそはガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (楽)井坂(6回)−佐竹(1/3)−山村(2/3)−小山(1回) (西)岸(6回1/3)−岡本篤志(2/3) −石井一久(1回)−牧田(1回) (本)フェルナンデス16号ソロ(6回裏) |
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楽天 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | ||||
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 1 | × | 6 |
いやー、つくづく昨日のオリックスの敗戦は大きかったですね。 正直、スタメンオーダーを見た時は、糸井・稲葉選手の中軸打者が不在で、 得点取れるんだろうかと思ったりもしたものですが、 蓋を開けてみれば、若い打者が出場機会を求めて暴れまくり、日ハムの快勝。 オリックスが勝っていれば2ゲーム差で、かなり絶望的な数字になっていたのですが、 オリックスが負けたために1ゲーム差、 逆に引き分けの数が同じで、直接対決でライオンズの方が勝ち越していることもあって、 ライオンズが4連勝すれば自力でのCS出場が可能になるということで、 かなり試合前から精神的に違っていたように思います。 ともすれば、絶対に負けられないという暗中模索の悲壮感じみた雰囲気になるところでしたが、 逆に全部勝てばCSに行けるという望みが出てきたことで、先が見通せるようになりました。 今日の試合はそんな望みが出てきた嬉しさが十二分に感じられる試合でしたね。 この時期に来て最も大きいのは、27歳以下の若い選手の活躍です。 ライオンズの主力といえば、29歳の中島・片岡選手、28歳の栗山・中村選手なのは言うまでもなく、 彼らの活躍がヤングライオンズを支えてきたことは間違いありません。 それがここに来て、27歳の原・大崎選手、24歳の銀仁朗選手、 23歳の秋山選手、21歳の浅村選手と、それよりも若い選手達の活躍が目立っています。 これまでも現ホークスの細川選手が怪我をした時の銀仁朗選手や、 内野の故障者が出た時の原選手、大崎選手の勝負強い打撃、 浅村選手の開幕からの猛打爆発と、短期的に活躍することはあったのですが、 まだレギュラー選手に及ばず、勢いだけのところもあったのですが、 10月になってからの彼らの活躍は勢いだけではない確かさを感じさせられます。 今日の試合はその典型的な試合でしょう。 楽天の井坂投手をライオンズ打線は苦手にしており、特に中島・中村選手の中軸の相性が悪く、 今までも点が取れそうで取れず、終わってみれば負けているという試合が多かったです。 それが5回裏に浅村選手がヒットで出塁し、銀仁朗選手のエンドラン成功でチャンスを広げ、 栗山選手の同点タイムリーと原選手の勝ち越し犠牲フライ、中島選手のタイムリーへと繋げました。 銀仁朗選手は意外とエンドランやバスターエンドランの成功率が高い、 大事なところでの送りバントのミスや、打率の方も結局下がってきてしまうなど、 荒さも確かにあるものの、今シーズンは攻守に渡って大きく成長してきています。 6回裏には浅村選手と大崎選手の連続ヒットから銀仁朗選手の犠牲フライで得点するなど、 若い下位打線の活躍が光る試合でしたね。 ここに来て打線の厚みが感じられるようになってきたのも、彼らの活躍があってこそでしょう。 先発の岸投手は立ち上がりから威力のあるストレートを武器に、飛ばし気味に入り、 7回表に疲れが出てしまったのか、4連打で2点を失うなど、3失点という結果でしたが、 全体を見れば非常に良いピッチングだったと思います。 今日は特にチェンジアップが良く、7回表のピンチで左の聖沢選手を迎えても代えなかった辺り、 ベンチから見ても今日のチェンジアップには信頼が置けたということでしょう。 今シーズンの先発はこれで終わり、残り3試合のうち、最終戦はブルペン待機となりますが、 現在8勝ということなので、入団からの二桁勝利記録は途切れてしまうのは間違いなさそうです。 最後の先発ということで、今年の岸投手を振り返りますと、 キャンプ・オープン戦での怪我が結果的に大きく響いてしまったように思います。 新しい統一球に慣れなかったのか、それとも昨年終盤の無理が祟ったのか、 肩の故障に再び悩まされてしまい、キャンプ・オープン戦期間で満足な調整ができませんでした。 5月に1軍復帰を果たしたものの、80〜100球ぐらいになると、ボール球が多くなり、 簡単にストレートの四球を出してしまってピンチを広げてしまい、痛打を喰らう場面が多かったです。 投げるスタミナが足りなかったというのが今年の岸投手の印象ですね。 ピッチング内容としては、シーズン前半はチェンジアップの制球に苦しんでいた感があり、 そのせいでカーブやスライダーに頼りがちになってしまい、ピッチングを見失っていました。 カーブはストレートが来ると思わせていることで意味をなすわけで、 カーブを待っている打者にカーブを投げてしまうと、どうしても合わせられてしまいます。 これまではその半分をチェンジアップで賄っていたため、 カーブとチェンジアップの2種類の緩い球とストレートによる緩急が生き、 投球の幅が生まれていたのですが、カーブに頼りがちになったことが投球の幅を狭めていました。 シーズン後半になってストレートやチェンジアップの配球が増え、 チェンジアップの精度が増したことで、岸投手らしいピッチングができるようになりましたね。 そういう意味では、今日のピッチングは岸投手本来のピッチングであり、 残りの試合やその先にあるCS、来シーズンに向けて復活の手ごたえを感じる投球だったと思います。 怪我にさえ泣かされなければ、来シーズンは再び二桁勝てるはずです。 課題としてはチェンジアップが使えない時に苦労しただけに、 チェンジアップの精度の向上や、フォークやカットボールといった投球の幅を広げる球の習得など、 さらに一段上のピッチャーを目指してもらいたいです。 3番手は許銘傑投手ではなく、石井一久投手の登板でした。 許銘傑投手の復帰後の調子がいまひとつで、 岡本篤志投手や牧田投手と比べると安定感を欠いており、 星野投手やグラマン投手も投げてみないと分からないところがあるだけに、 石井一久投手をそこに填め込んだのは良い選択だったと思います。 残りの3試合はもちろん、その先にあるクライマックスシリーズでも、 リリーフ登板が続きそうですから、今のポジションで頑張って欲しいですね。 勿論、来シーズンは先発復帰を目指すのは当然ですが、 チームにとっても本人にとっても選択肢が増えることは良いことだと思います。 明日は西武ドームでソフトバンクとの試合です。 まだオリックスの結果が出ていないので、ゲーム差がどうなっているか分かりませんが、 ライオンズは全て勝てばCSに行けるわけですから、残り3試合での勝利を目指して欲しいですね。 明日の先発は涌井投手、二桁勝利に向けて先発でのチャンスはこれが最後だけに、 エースとして最低限のノルマが達成できるように、エースの意地を見せて欲しいです。 明日もガンバレ、ライオンズ!! |