1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (尽)松田(3回2/3)−乃村(2回1/3)−池田(2回) (翔)川口(9回) (本)坂下(尽誠・2回表・2ラン)、 川口(翔洋・3回裏・ソロ)、斉藤(翔洋・3回裏・ソロ) |
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尽誠学園 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | ||||
東海大翔洋 | 0 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | × | 10 |
東海大翔洋が県予選でも見せなかった長打攻勢で尽誠学園を下しました。 今年は静岡県大会を見る機会がほとんどなかったんですが、 ここまで東海大翔洋打線が爆発したのは記憶にありません。 エースの川口投手を中心に1点ずつ積み重ねていく野球だと思ってたんですが。 二者連続ホームランで勝ちこすとは思ってもいませんでした。 甲子園という大舞台の中、選手がリラックスして試合に臨めたことが大きかったんでしょうね。 普段の試合で発揮される以上の力を呼び出す魔力を甲子園は持っているということですな。 試合展開は尽誠学園が7番坂下選手の2ランで先制するも、 先発の松田投手が四死球でランナーを溜めてしまい失点を重ねてしまうというパターン。 その流れで試合が進んでいき、気付いてみれば東海大翔洋は2回から6回まで2点ずつを加点。 投げてはエースの川口投手がストレートとカーブのコンビネーションでコントロール良く攻めて完投勝利。 終わってみれば東海大翔洋の快勝という形でした。
勝敗を分けたのは両チームの守備の安定性だったと思います。 尽誠学園のエース松田投手は変化球のコントロールに苦しみ、 ストレートでカウントを取りに行った所を東海大翔洋打線に捉えられていました。 また失点には四死球やエラー(判断ミス等)が絡んでおり、防げるものもあったはずです。 試合序盤にミスをしてしまって、相手チームを乗せてしまったのが命取りとなってしまいました。 逆に東海大翔洋のエース川口投手はストライク先行のナイスピッチング。 四死球は僅かに2。序盤は無四球でよい立ち上がりを見せていました。 バックもしっかりと守り、派手さは無かったものの堅実な守備で確実にアウトを増やしていたように思います。 守備でリズムを作れたかどうかが、攻撃のリズムにも大きく関わっていき、 こういった大差の試合にしてしまったような気がします。 どんなチームでも守備のリズムが攻撃に関わっているということでしょうね。 負けた尽誠学園は守りのリズムを作れなかった悔いが残ります。 尽誠というと投手を中心としたイメージが強いだけに、もう一度守りの野球を徹底して欲しい所。 もう一度出直しですね。今度出場する時には投手を中心とした守備のチームを見せて欲しいです。 勝った東海大翔洋は最高の勝利だったと思います。 ここまで打つとは想像していませんでした。相手投手が不調だったとはいえ、12安打10得点は立派。 かつての東海大二校のような力強いバッティングを見せていただきました。 ただこれが本来の野球ではないでしょうから、これにおごることなく、 シャープな繋ぎの野球を次の試合では期待したいです。 あとはエースの川口投手の肩の状態次第。 今日は適度に力が抜けていたことが好投に繋がったようですから、次回登板も力まずに投げていって欲しいです。 目立った選手は東海大翔洋の川口投手です。 川口投手は小柄ながらも後ろに溜め込んでから投げ込むテンポいい投球フォーム、 ストレートは125キロ前後〜128ぐらいですがキレがあり、100キロ前後のカーブが武器です。 他にも110キロ台のスライダーも投げていました。 今日はコントロールが安定していたようで、内角をズバッと突くストレートが効果的だったようです。 フィールディングも安定していて、クイックはゆったり気味なものの牽制との区別が付きにくくなかなかに巧み。 打撃でもホームランを含む2安打3打点と大活躍! 野手としてのセンスもありそうです。 次は強打の岡山理大付属が相手ですから、どういったピッチングをするのかに注目したいです。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (桐)渡辺亮(5回0/3)−武藤(1/3)− 渡辺智(1/3)−坂田(2回1/3) (理)堀(5回2/3)−楠田(3回1/3) (本)山田(岡山理大・3回裏・2ラン)、篠崎(桐生一・4回表・2ラン) |
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桐生第一 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 9 | ||||
岡山理大付 | 2 | 1 | 4 | 0 | 0 | 8 | 0 | 0 | × | 15 |
頑張っている球児の方々には申し訳ないんですが、 こういうプロ野球ばりのバカ試合はプロだけでお腹一杯なので正直勘弁いただけないかと(^^; 両チームとも記録に現われるエラーが4つずつ、それ以外にも多数。 四死球は桐生第一投手陣が計8つ、岡山理大付属投手陣が計3つ。 なんともテンポの悪い試合でした。高校野球では珍しい3時間ゲーム。 2時間以内で終わるのが普通なのでこれは異常というしかありません。 初戦ということでリズムに乗れなかったんでしょうが、少し酷い試合になりすぎましたね。 簡単な得点経過…さえも面倒。めっちゃ簡潔に。
ちょっと試合を見ていて分からなかったのが4回表の岡山理大付属の堀投手の守備なんですよね。 1番半田選手をピッチャーゴロに打ちとった時、2塁ランナーが大きく飛び出してしまったのにも関わらず、 走者を見ながら戸惑って1塁へ送球、これがショートバウンドとなってオールセーフという場面がありました。 この時はただ2塁ランナーを追っかければいいだけなのに… 連打を浴びて頭が真っ白になっていたのかもしれませんね。軽率なプレーでした。 さらにその直後、2番仙田選手を浅いレフトフライに打ち取ったのにも関わらず、 レフトからのバックホームをキャッチャーの手前で強引にカット、しかもしれを大きく弾いてしまうミス、 結局タッチアップしていなかった3塁ランナーが悠々ホームインという場面がありました。 なんかボーっとしていたというか、変なプレーでしたね。 その延長上に篠崎選手の2ランホームランがあるわけで、何ともいえない?なイニングでした。 ?と言えば6回表の桐生第一の2点目も?な気分。 6番松井選手のサード右抜くヒットで2塁ランナーが大胆にホームを突くわけですが、 レフトからバックホームの返球が来てタイミングはタッチアウト、 この時にランナーをタッチをかいくぐってランナーホームイン…と確かに見えました。 ただ映像で見てみるとタッチされてから避けているようにも… 主審の位置から見えなかっただけなのかも。 実はアウトじゃなかったのかな〜というプレー。やや判定に疑問が残りました。 結局、岡山理大付属が逆転したので大事に至りませんでしたが… 大きな判定となりかねない所だったので、審判団の方々にはしっかりと見てもらいたいものです。 負けた桐生第一は投手陣の整備が必要不可欠。 積極的な走塁など攻撃面では随所に光るものを見せてくれましたが、 守備ではピッチャーが四死球連発、野手陣はエラー連発と酷いものでした。 もう一度バッテリーを中心とした守りの野球を徹底し、ミスを極力減らすよう努力して欲しいです。 今日の試合を糧とし、良いチームを作り上げて欲しいですね。 勝った岡山理大付属はバッティングの力強さが印象的でした。 各打者がバットが良く振れていたように思います。 問題は桐生第一と同じく守備面。 エースの堀投手は自らのエラーもあって大量失点、調子を一気に崩して降板となってしまいました。 ややコントロールに苦労しそうな投球フォームをしているので、ちょっとやそっとでは直りそうもなし。 荒れ球をどう生かしていくかを考えていかなければいけないと思います。 そういう意味では2番手の楠田投手の好投が救われますね。 楠田投手の好投が岡山理大付属に勝利をもたらしたと思います。 両投手を中心に守備面の確認をしっかりとしてもらいたいです。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (横)涌井(9回) (報)片山(9回) (本)涌井(横浜・2回表・2ラン) |
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横浜 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 | 0 | 1 | 8 | ||||
報徳 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
1回戦屈指の好カードの1つは、地力で勝っていた優勝候補:横浜が快勝しました。 試合は投打ともに横浜が圧倒していた印象。 唯一報徳学園が勝っていたのは片山投手の牽制の上手さでしょうか。 巧みな牽制で横浜高校の機動力を封じ、思うような攻撃をさせていませんでした。 ただそれ以外の投攻守いずれも横浜のほうが上でしたね。 やはり今年の横浜高校は強いな、そう思わせるような試合展開でした。 簡単な試合経過。
上の試合経過を見ても分かる通り、この試合は横浜VS報徳という対決以外にも、 涌井投手VS打者としての片山投手という対決も見物でした。 涌井投手も意識はしていたようで、片山投手に対しては速いストレートをどんどん投げ込んでいました。 なかなかに見所の多い対決でしたね。 逆に涌井投手は打者として片山投手から先制ホームランを放つし。楽しませていただきましたわ。 他にも横浜高校には1・2年生の打者が多いので、それらの選手と2年生エース片山投手との対決も注目点でした。 試合は横浜高校が快勝したものの、実に見所の多いナイスゲームでしたね。 負けた報徳学園は力負けでしょう。接戦にもつれさせすことができなかったのが敗因。 涌井投手の豪快なホームランで一気に飲まれてしまった形ですね。 牽制球でアウトを稼ぎ、流れを持ち込めそうだったのに勿体無し。攻撃の仕様がありませんでした。 報徳は2年生エースの片山投手がいるので来年も期待できますが、 ややワンマンチームという印象が強いので全体的なレベルアップを図らないと厳しいかもしれません。 ただ伝統校らしい堅実な攻めは見事で、バントやスクイズの精度は高いものがありました。 卒のない野球にパワー・技術をつけるなどして一回り大きくなって、甲子園に帰ってきてもらいたいですね。 勝った横浜高校は見事な勝利だったと思います。 攻守に隙がない横綱相撲。 ただ1点、片山投手の牽制に何度も誘い出されたのが反省材料ですね。 積極的な走塁が持ち味の横浜ですが、アウトになってしまっては元も子もありません。 暴走にならないよう冷静な判断力を持っていて欲しいです。 あとはチームの力が合わされば大丈夫でしょう。個々人の能力はかなり高そうですからね。 次の試合も期待しています! 横浜高校のエース涌井投手に関しては日記でも再三書いてきたので、詳細はそちらの方に。 (簡単に野球関係の記事をまとめておきました) とにかくバランスのいい投球フォームから繰り出されるストレート・スライダー・その他の変化球が素晴らしいの一言です。 コントロールも良くなり、安定感が抜群になっています。 それは下半身がしっかりとしてきて、片足1本で立った時のバランスが良くなり、 腕をしっかりと振り下ろせるようになったからなのでしょう。 昨年までは上体の良さだけで投げていましたが、今は体全体をしっかりと使って投げられています。 投球フォームは文句なし。ゆったりとしているし、素晴らしいというしかありません。 甲子園大会ということでスピードガンに注目していたんですが、予想以上に出てましたね。 神奈川県大会で投げていた時はかなりコントロール良かったんで、少しセーブしてるのかと思いきや、 今日のピッチングを見る限りでは140キロ前後のストレートをガンガン投げ込んでいたんですね。 アウトロー一杯に146キロの伸びあるストレートなんか投げられてしまったら、バッターは打てませんよ。 これだけのスピードを持っていながら、内外角をしっかりと攻められるというのは素晴らしいですね。 もちろん高めに行ってしまう球もありますけどね。高校生でこれだけ投げ込める投手はそういないでしょう。 松坂投手以降の甲子園投手では涌井投手のみ。あとはダルビッシュ投手や佐藤剛投手がどういう投球するか。 スピードは松坂投手の方が上でしょうが、外角低めのコントロールで言えば涌井投手の方が上かもしれません。 ピッチングスタイルは今の松坂投手に近い印象。 荒々しさよりもまとまりを重視し、見た目ではっきりと分かる力みまくりの剛球ではなく、 ゆったりしたフォームから手元でスッと伸びてくるストレート、それを外角低目へコントロール、 そういったピッチングが既にできています。 威圧感はないのでしょうが、こういうピッチャーの方が嫌らしいものです。良い投手ですね。 変化球はスライダーが主。あとはカーブと縦に落ちる変化球。 はっきりいって何が何だか分かりません。縦変化は130キロ台のボールで見分けが付かないんです。 左打者外角にシュート気味に落ちるシンカーを投げているのは間違いないんですが、 縦にスッと高速で落ちるのはチェンジアップ?、ややスライダー軌道の130キロ台中盤の球はカットボール? ちょっと見分けが付きません。球種はどうあれ、軌道の違いで縦の130キロ台変化球は3種あることのは間違いなさそう。 多彩な変化球を投げられるのも1つの魅力ですね。 私はシンプルにストレートとスライダーだけで抑えられると思いますが。どれもいい球です。 それにしてもあのアウトローの速いストレートはいいなぁ。惚れ惚れしますわ。 次回登板時でもこの鋭いストレートをガンガン投げ込んで欲しいです。 以前はやや荒っぽく才能だけで投げている感じの2年生投手ですが、 今は見ている人を楽しませてくれる素晴らしいピッチャーに成長してくれましたね。 できることなら、このピッチングを刺激に報徳学園の2年生左腕の片山投手に成長して欲しい所。 センバツと印象は変わっていません。長身左腕という以外には少し特徴に乏しい印象。 涌井投手のピッチングに刺激され、さらなる成長を遂げることを期待しています。 幸い関西には社の大前投手、大阪桐蔭の坪内投手など良いライバルが揃っていますから、 彼らと切磋琢磨しながら成長して言って欲しいです。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)大谷(5回1/3)−田中(0/3)−大谷(3回2/3) (日)海津(1回)−小柳(8回) (本)桑原(日本文理・4回裏・ソロ) |
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京都外西 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | ||||
日本文理 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
1点を争う緊迫した好ゲームは7回に機動力を絡めて逆転した京都外大西が勝利しました。 両チームとも守備がしっかりしていて、バックが上手く盛り立てていました。 予想以上のナイスゲームとなりました。面白い試合になりましたね。 簡単な得点経過。
負けた日本文理はエースの海津投手のケガという苦境を乗り越えながらもよく戦いました。 今年は新潟で集中豪雨がありましたし、予選も大変だったことでしょう。 それだけに今日は負けたとはいえ、1点を争う好ゲーム、新潟の人を勇気付けたのではないでしょうか? 日本文理の活躍は多くの野球ファンの目に止まったはず。良いゲームを見せていただきました。 来年以降も今年のチームをお手本としてチームを作り上げていってもらいたいです。 勝った京都外大西は日本文理同様、ピッチャーを中心に守りが安定したチームという印象。 なかなか攻守に思い切ったプレーをしてきますし、チーム力の高い良いチームだと思います。 次の対戦相手は強豪の横浜ですが、この守備力を持っていれば接戦に持ち込めるはず。 今日のような緊迫した試合展開を期待しています。 目立った選手は数人いましたが、特にチェックしていません。 次の試合で確認してみたい所。 京都外大西の2年生4番の西下選手、1年生5番平林選手が気になっています。 西下選手は2打数1安打1四球、平林選手は4打数1安打と試合に貢献しています。 平林選手は近鉄の磯辺選手のような打撃フォームだった記憶あり。 ピッチャーでは下半身を上手く使えるサイドスロー投手の大谷投手に注目。 125〜130キロのストレートはありますが、球速以上に威力がある印象。 横浜打線に通用するかどうか、楽しみです。 敗れた日本文理では1番レフトの2年生、柳選手が4打数4安打の大当たり。 大柄で大きな打撃フォームをしていて、なかなかに威圧感を感じるバッターという印象を受けました。 来年、甲子園に帰ってくることを期待したいです。 |