04夏の大会 地方大会日記分

7月30日
◆東東京大会 修徳が3−2で勝利。二松学舎、3年連続の涙…
東東京大会決勝のTV中継を見ました。また二松学舎は負けたのか…
修徳はレギュラーのほとんどが1・2年生。レギュラーで3年生はエースのみという若いチーム。
(今日は登板していないので、オール1・2年のチーム)
それならセンバツの経験もあるし、二松学舎の方が上かなと思ったんですが…
これで夏は3年連続決勝戦で涙、準優勝ですか。
どのチームが勝っても必ず涙を流す人がいると分かっていても、可哀相な気分になってしまいます。
この悔しさを胸に、1・2年生は頑張っていって欲しいです。

試合展開は修徳:斉藤投手、二松学舎:松木・菊田投手の投げあい。
先制したのは修徳。
立ち上がりの松木投手を攻めて、1年生3番磯部選手のセンターオーバータイムリー2ベースで先制。
一方の斉藤投手も立ち上がり制球が定まらず、2年生5番菊田選手への押し出し死球で同点に。
ただその後のピンチは伸びあるストレートで抑えます。
先に2点目を挙げたのは二松学舎。
5番菊田選手のレフトへの大きな当たりを風に流されたのかレフトが落球、タイムリーエラーで勝ち越し。
すると修徳は3番磯部選手が低めスライダーを打つレフト中段へのソロホームランで追いつきます。
二松学舎は松木投手が球数110球を超えて球威が衰えた所でピッチャー交代、菊田投手が登板。
その後は両チームともにチャンスを作りながらも、両投手の踏ん張りで一進一退の攻防が続きます。
そして迎えた8回表、1アウトから4番長島選手が四球で出塁し、
カウント2−2からエンドランをかけてベースカバーに入ろうとしたショート定位置を抜くヒット、
1アウト1・3塁となった所で代打:高山選手がライト後方に犠牲フライを打ち上げて勝ち越し。
そのまま修徳:斉藤投手が抑えて勝利。
エンドランがこの試合を決しましたね。

目立った選手は修徳の斉藤投手と磯部選手、二松学舎の松木投手と菊田選手です。
修徳の斉藤投手は2年生左腕。
185センチの長身からダイエー:和田投手のように腕を折り、
スリークォーターやや横手から角度ある球を投げるピッチャーです。
持ち球はストレート・カーブ・スライダーかな?
スピード感はありませんが、ストレートの角度があるため、多くの打者が振り遅れていました。
二松学舎はこのストレート、特に高めのボールのストレートに手を出して空振りばかり。
手を出しやすいところに投げるのでバットがくるくると回っていました。
あと左打者がかなり打ちづらそうにしていましたね。角度あるのが厳しかった模様。
今日の試合の最大の立役者ですね。

磯辺選手は1年生ながらも3番ファーストでスタメン出場。1ホーマー2打点の大活躍でした。
打席で大きさを感じる打撃フォーム、なかなか良い形。
選球眼が良く、強く振れる選手だという印象を受けました。
ホームランは外角低めのスライダーを上手くバットに乗せた業ありの一発、
甲子園でどういうバッティングをするのか注目して見てみたいです。

二松学舎のエース松木投手はセンバツ甲子園でも投げたサウスポー。
印象としてはセンバツの頃とあまり変わらず。フォームの勢いで投げている感じがしました。
体全体で投げているのでスタミナの消費も激しかったのかも。6回110球で降板。
上を目指すには細かいコースを付けるコントロールが必要になってくると思われます。

二松学舎の2年生5番菊田選手は評判どおりの強打者ですね。大会5本塁打していることだけはあります。
今日はノーヒットながらも光る部分は見せてもらいました。
打撃フォームは足を少し開き気味で、タイミングを取ると同時に一本足で踏み込む強打者スタイル。
力強い打撃フォーム・スイングが印象的でした。
やや力んでいたのか、回を追うごとに打撃内容が悪くなっていました。そこが唯一の気がかり。
ピッチャーとしてはかなり荒削り。バックスイングをあまり取らない野手投げに近い投球フォーム。
体全体を使って投げるので、球威あるストレートを投げられるピッチャーです。
変化球はカーブとチェンジアップなのかなぁ? 縦変化のタイミングを外す球を投げていました。
このストレートとチェンジアップの緩急が効果的に見えましたね。
ただバッティング同様力むとボールがばらついてしまうので、そこだけ気をつければ。
投打の軸としてチームを引っ張っていくことが期待されます。

今日の東東京大会決勝は一進一退の攻防で、凄く面白かったです。
熱い戦いを見せてくれた両校の選手にお礼を言いたいです。ありがとうございました。
そして修徳高校の皆さん、甲子園出場おめでとうございます。


7月28日
■高校野球 地方大会
関東地方は決勝戦が西東京・埼玉・神奈川県大会と3つ重なったため、TVもスクランブル状態。
NHK総合で神奈川県大会、NHK教育で埼玉県大会中継、その後録画で西東京を放送という強行軍。
まぁ、割と一方的な試合になっていたので、チェックするのはそれほど大変ではありませんでしたがね。

◆埼玉県大会
埼玉県大会決勝は浦和学院が6−2で所沢商を下しました。
試合展開は相手ミスなどで浦和学院が先行、中盤に所沢商が追い上げるも攻めきれず…という感じでした。
所沢商はバッテリーエラーで失点を重ねたのが悔やまれます。
浦和学院は昨年までのような力強さは感じないものの、
バッテリーを中心にまとまりのあるチームだと感じました。

目に付いた選手は浦和学院の今成純太郎投手。
スリークォーターで腕を大きく使ったフォーム。サイドに近いものの、体の使い方は良い感じでした。
スライダーとシュートのコンビネーションが中心のようで、大崩れしなさそうなピッチャーという印象です。
所沢商のエース菅原投手は167センチと小柄ながらも力強いストレートを投げていたんですが、
コントロールが定まらなかったようで、置きにいってしまうボールが目立ちました。
そこを浦和学院打線に捕まってしまったという印象。
ワイルドピッチなどバッテリーミスもあり、今日は残念なピッチングに終わってしまいました…

◆西東京大会
西東京大会決勝は日大三高が11−3で頴明館を下しました。
試合展開は日大三高先発のサウスポー小田投手を頴明館打線を攻めて2点を先行。
しかし2番手の浅香投手を打てずにその後沈黙。
一方の日大三高は5番山中選手の3ランホームランで逆転、その後も長短打で着実に加点していきました。
日大三高の強力打線が火を噴いた試合となったようです(なにぶん録画なので全部分からず)

目に付いた選手は頴明館のサウスポー山田投手。
足を折ってタメを作り「1・2の3」で投げるピッチャー、小気味いい投げ方をしていました。
ストレートに力があり、カーブ・スライダー・シュートなどもキレがありました。
コントロールも悪くなく、序盤は低めに集められており、日大三高打線をよく抑えていました。
フィールディングの良さ、牽制の上手さも光ってましたね。
ただ強力日大三高打線には敵わなかったようで、失投を確実に捉えられて失点、
疲れの見えた終盤に集中打を食らって大量失点という結果に終わってしまいました。
ピッチング自体は悪くなかっただけに残念です。
それでも頴明館初の決勝進出の立役者であることは間違いありません。
この活躍を励みに、後輩達には頑張って欲しいです。

日大三高で目立ったのは5番の山中選手。
外角低めカーブをコンパクトに捉えて左中間中段へ運ぶ逆転3ランホームランを放ちました。
脇の閉まった打撃フォームで力強いスイングが印象的でした。
他にも日大三高は全体的にがっちりした選手が多く、スイングが力強かったですね。
甲子園でも猛打炸裂といくかどうか、注目したいです。

◆神奈川県大会
神奈川県大会決勝は横浜が12−0で神奈川工業を下しました。
試合展開は堅実な攻めを見せた横浜の快勝。
神奈川工業は県立校でここまで勝ちあがってきただけあって投手力・守備力ともに高いチームだったものの、
横浜のバントを駆使した堅実な攻め、積極的な走塁と盗塁策にやられてしまったという印象です。
先制点は3番石川選手のスクイズ、2点目〜6点目辺りまではランナーを出すとバントという堅実な攻め。
2番手の右サイド後藤投手が登板すると走りまくり。終盤に追加点を重ねて大差の勝利となりました。
横浜の横綱野球を見た感じがします。1〜3年生混合チームながら、強いっす。

目に付いた選手は横浜の涌井投手。
涌井投手に関しては昨日も書いたのでそちらを参照。
昨年までと比べて大きく違っているのは下半身の安定感ですね。
昨春・昨夏決勝で見た時は下半身が不十分だったせいか、ストレートが高めに浮きがち、
速いストレートを持っていてもそれを痛打されてしまうケースをよく見かけました。
けれど今は下半身が安定しているので、足を上げた時の形もバッチリでブレなし。
低めにコントロールされてきています。
今日は内外角に完璧。
内角を攻めすぎて死球を与えてしまいましたが、それだけ攻められるのは精神的に強くなった証拠。
外角低めのストレートのコントロールが本当に素晴らしかったです。
変化球もスライダー・カーブに切れ味あり。あと縦に落ちる変化球を投げていました。
シンカーなのか、カットボールなのか、チェンジアップなのか、フォークなのか。結構早かったような。
鷲掴みにしていたように見えたのでチェンジアップなのかなぁ。それにしては速かったが。ナックル?
綺麗過ぎるフォームのため、ややマウンド上の威圧感に欠ける印象はありますが、
外角低めにストレート・スライダーを集められるなら問題はないでしょう。
それは今年の松坂投手や岩隈投手を見てれば分かること。威圧感は却って邪魔になることもありますから。
あとは球速ですよね。丁寧に投げていた印象があるので、そんなにスピードを出していなかったはず。
最後の打者を三振に取ろうと全力で投げたストレートは速かったけど抜けてましたし(^^;
140キロ台のストレートを外角低めに投げきれるかどうか、甲子園ではそこに注目したいです。
昨日・今日と見た涌井投手は今まで不安に思っていた点を全てクリアしていました。
一回り大きくなった涌井投手を甲子園の舞台で見れるのは今から楽しみです^-^;
個人的にはダル・佐藤剛投手らよりも好きかな。期待してます!

他に横浜では3番の石川選手。6番1年生キャッチャーの福田選手など良い選手が揃ってます。
甲子園でどんな戦いをするのか楽しみにしています。

負けた神奈川工業では2年生左腕の坂間投手がいいですね。
182センチある模様。投球フォームが大きいので、マウンド上ではもっと大きく見えますね。
スピード感はないものの、変化球がいいのでかなり打ちづらいピッチャーだと思います。
ここまで勝ちあがってきただけのことはあります。
課題はセットでのモーション。今日は横浜に盗まれることが結構ありました。
大きなフォームなだけにセットの時にどうするか考える必要がありそう。
2番手の右サイド後藤投手も2年生。
まだ来年のある投手ですから、二枚看板としてチームを引っ張っていってもらいたいところ。
来年こそ打倒横浜を目指し、神奈川大会を制覇して欲しいですね。


7月27日
■高校野球 地方大会
◆神奈川県大会
テレビ神奈川で決勝のプレイバックを見たんですが、それで松坂投手の姿を見ると、
どんな高校生の逸材も子どもに見えちゃうんですよねぇ…
あれだけのストレートの速さとスライダーのキレを兼ね備えている投手はいないでしょう。
高校生とは思えない完成度の高さ。
高卒1年目からプロで先発させるのは無茶だよなぁ。高校時代の松坂投手の完成度が違いすぎます。

準決勝を見ての感想ですが、少なからずガッカリしました。
横浜創学館の高橋投手もそうだったんですが、
横浜商大高の田沢投手も横浜隼人の藤原投手も鈴江投手も…みんなスリークォーター〜サイドの間。
これだけ多いともはや病気としか思えず(爆) 流行ってるんですか?
なんとも中途半端な腕の位置というか、どうせならサイドにしちゃえよと思っちゃうわけでして。
下半身が突っ立ってて不安定なフォームは見ていてハラハラします。
なんだろうなぁ…スライダーの投げすぎで楽をしているのか…
まぁ、私の個人的趣味なのかもしれませんけど。同じように思う人いませんかね?

横浜商大高の田沢投手を見ての感想ですが、癖のある投球フォームだなぁと。
腕の位置はサイドに近いのですが、体の使い方はオーバースロー。腕に体が付いていってない印象。
下半身が踏ん張れてないので、行き場所はボールに聞いてくれに見えます。
まぁ、今日は調子悪かったからだと思いますが。ただ上を目指すとなると少々気になります。
腕の振りの良さは惹かれるものがありました。いっそのことサイドにした方がいいような…

横浜隼人の藤原投手は3人の中で体の使い方は一番上手かった印象を受けました。
ただ今日はホームランを打たれてからボールがバラバラに。
左打者へのピッチングと打たれた後のピッチングが課題のようです。2回しか投げなかったので分からず。
鈴江投手は藤原投手よりも腕の位置を少し高くした感じ。西武の小野剛投手に近いか。
コントロールは粗そうですが、ストレートの球威はありそう。荒削りながらも面白いピッチャー。

2年生で気になったのは横浜商大高の大瀬名投手。小気味いい投球フォームが良い感じです。
スライダーがなかなか。オリックスの本柳投手タイプ?
あとは唯一の公立校で決勝進出の立役者・神奈川工・坂間投手。
腕の長さを生かしたゆったりした投球フォームのサウスポー。
今日はストレートとスライダーのコントロールが良く、好投に繋がりました。決勝も楽しみ。

打線で目立ったのは横浜高校。各打者が逆方向を狙い、外野手の間へ打ち返しているのが印象的でした。
3番サード石川選手が低めの球を上手く打ち返していたのが印象的でした。
2年生には4番ライトの橋本選手、1年生には6番キャッチャー福田選手など下級生も多いチーム。
これら下級生の成長が昨年以上の力強さを感じさせてくれます。
1年生の福田選手は183センチで打率が5割超え。
腰の据わった打撃フォームが魅力(外角の球への対応を見てみたい所)
キャプテンの村田選手を押しのけてのスタメン、将来が楽しみな選手です

最後に横浜高校のエース、涌井投手。やっぱりいい投手、魅力的です。
バランスいい投球フォームからキレのあるストレートとスライダーを投げていました。
ややフォームが綺麗過ぎるせいか、力感に乏しい印象があり、
時折甘く入る変化球やストレートを捉えられて長打を浴びることもありました。
ただ指にかかった時のストレートはそんな不安を吹き飛ばすような素晴らしいボール。
「糸を引くような」という表現がピッタリのキレのあるストレートが投げられるピッチャーだと思います。
それにフィールディングの良さも秀逸。
6回に不運なヒットでノーアウト1・2塁となった場面、
良い当たりのピッチャーゴロを涌井投手が良い反応を見せてキャッチ、
そのまま素早い動きで2塁送球−1塁へ転送併殺というシーンは惚れ惚れするものがありました。
昨年見た時はややボールが上ずりがちでしたが、今はそんなこともありません。
トータルバランスの高い素晴らしいピッチャーになったと思います。
右オーバースローの本格派としては高校生トップクラスではないでしょうか。
もう西武は涌井投手1位指名でいきましょうや(^^;<合併するとすればロッテだし、文句ないでしょ。
決勝のピッチングも楽しみにしています。

7月18日
■高校野球地方大会〜静岡県大会〜
連休ということもあって愛鷹球場まで出かけてきました。
一番の近場ではあるものの、
ラブホテル街を抜けた少年自然の家付近にあるほどの山奥なんで交通の便が最悪…
そんなわけで自然と足が遠のいていたんですが、
今日は母校と地元有力校の日大三島が登場するということで見に行ってきました。

球場に到着したのが昼過ぎ。既に母校の試合は5回まで終わってました…(鬱)
でも5−2とリードしていたのでほっと一安心。気を取りなおしてバックネット裏で観戦。
自分と同じ考えの人が多かったのか、観客は結構多かったです。
野球好きのお爺さん方から家族連れの客など様様。
高校野球はどの人も思い入れが少なからずあるから、興味あるんですよね。
プロ野球も地域密着を計って行けば、地方であっても客が入ると思うんですが…
こういう時期だから、そういうことを思わざるを得ませんでした。

母校はそのまま5−2で逃げ切り。
得点シーンを見られなかったのは残念だけれど、良い当たりが見られたのでそれなりに満足。
投手はサイドスローでコントロールの良いまとまった投手で安定感がありそう。
一度相手打線にはまると炎上しそうですが、それ以外は無難に投げられそうです。
無理のない投球フォームなので、スタミナの心配もなさそうですし。
ここ数年は9回の逆転サヨナラ負けが続いていたもんで…今年はやってくれそうです。

第3試合の日大三島と浜北西の試合は10−4で日大三島が勝利。
スコアでは日大三島が圧勝してますが、試合内容はあまり良くなかったです。
各プレーを見ていても明らかに格下、中盤以降は毎回先頭打者を出してしまうなど散々。
意外と冷や冷やされる試合でした。

一応ドラフトファンとしては応援だけでなく選手の方もチェック。
日大三島の山田貴博・森山隼人両投手とキャッチャーの原史彦選手を見てきました。

★森山隼人投手(日大三島・背番号10番・右右・183センチ)
先発して5回1失点のピッチング。
失点はさほど気にするものでもなく。打球が良い所に飛んでしまったという印象。
打たれてしまったイメージや自滅したイメージはありません。
浜北西打線が切るように打っていたので、打球はゴロばかり。そのせいだったのでしょう。

ストレートは目測で130キロ前半〜中盤ぐらいかな。コントロールは良いと思います。
右スリークォーターで足を上げてタメを作るゆったりした投球フォーム。
体が開かずに真っ直ぐな西武:石井貴投手みたいな感じ。
もう少し手首から肘をしなるように使えれば良い球が投げれそう。これからの投手という感じです。
変化球はよく分かりませんでしたが、たぶんスライダーを投げていたかと。
欠点はランナーを出してからのピッチング。クイックでタメが作れないのでややバタバタする感あり。
ランナーを出してからどういう投球ができるか、
これが日大三島の勝ち残れるかのポイントだと思います。

★山田貴博投手(日大三島・背番号1番・右右・181センチ)
6回から登板して4回3失点。けれど投球内容は散々。
ヒット・長打・死球と毎回ランナーを溜めるピッチング、よく3失点で済んだなという印象。
右サイドでわりと深く沈むタイプなんですが、特徴がありません。
ストレートもカーブ系もほどほど。これといった球は見られませんでした。
今日は浜北西打線に緩い変化球を捉えられて長打を浴びまくり。
コントロールも悪く、死球を与えるなど球がばらついていました。
春季大会では好投したそうですが… 今日のピッチングを見る限りでは少し心配。

★原史彦選手(日大三島・4番キャッチャー・右右・181センチ)
率直に「評判になる選手だけあるな」、そう思いました。
昨年夏にケガをし、秋季大会をダマしダマし出た結果、怪我(肩痛?)で離脱。
3年生になってから実績を残せていなかったそうですが、
今日の試合を見る限りではそういうことは微塵も感じさせませんでした。
タイプ的には「守備型の捕手」。打撃はアベレージ型。タイプとしては古田・矢野捕手という印象。

バッティングはスクエアスタンスでバットの先を前に揺らして構えるリラックスタイプ。
西武:貝塚選手をスクエアスタンスにしたと思ってくれれば分かりやすいと思います。
貝塚選手のそれよりは少しバットの位置が後ろにある感じです。
ホームランを何本打ってるのか知りませんが、フォームだけ見てると広角に打てるアベレージ型。
ホームランになってるのは金属バットが影響してるのではないでしょうか。
今日は痛烈なレフト前ヒットと惜しいレフトライナー、あとは四球だったかな?
スイングスピードよりはバットのヘッドで打球を運ぶタイプの打者です。
今日は左方向の打球ばかりだったので、右方向への打球も見てみたいです。
上のレベルで成功するには右方向のバッティング次第だと思います。

守備は率直に素晴らしいと思いました。
相手側が盗塁を試みる場面がなかったので、試合中での肩は見られませんでしたが、
投球練習時の2塁送球は目を見張るものがありました。
ライナーでコントロール良く2塁ベース付近にバシーン、強肩と送球の安定性が光ります。
試合中でもピッチャーに返すボールのコントロールや、打球処理もコントロールも抜群。
あれだけ良い所に投げてもらえれば、他の選手も楽でしょうね。基礎がしっかりしてます。
それに捕球ミスも見かけず。ワンバウンドの処理も前にこぼすなど安定感あり。
ホント守備がしっかりしています。
生観戦だと分からないのがリード面。そこがどうなのか気になる所。
捕手を育てて行こうという気概のある球団なら大丈夫そう。将来楽しみな選手です。


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