■夏侯 妙才
名は淵。夏侯惇の従弟。
弓と急襲戦術が大得意。「3日で500里、6日で1000里」と言えばこの人に他ならない。
挙兵以来の配下であり、ほぼすべての戦場に参加。

主に「曹操の側近」という立場で、どちらかというと荀彧に近い夏侯惇と違い、
賊軍討伐などに東奔西走。武将たちの中では重鎮中の重鎮だっただろう。
特に赤壁以後の働きは圧巻で、あらゆる反乱軍討伐の総司令を一手に引き受けている。
戦上手なところは、韓遂との戦いを見れば分かる。
それ以後は常に長安以西に睨みを効かせていた。
曹操が、西方異民族との外交カードに夏侯淵の名を利用してたというから相当なものだろう。

ただ、あまり慎重な性格とは言えず、勇猛なだけだった…らしい。
それゆえ曹操はいつも危惧し、注意を重ねていた。
攻めることにはかなりの上手だったが、案外守りには向かない武将だったのだろうか?
黄忠に斬られた時も、敵と対峙している時。
総大将にもかかわらず、自ら率先して壊れた柵の補修をしている時だった為という説もある。
正史では確か「乱戦の中、討死」という記述だった気がする。

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