■韓 元嗣
名は浩。
袁術に目通りしてたところを、夏侯惇が引き抜いてきた人物。
曹操に屯田を進言した人物のうちで、一番有名だと思われる。
一方でかなり剛直な面も持ち合わせている人物で、次のようなエピソードがある。
呂布との戦いで夏侯惇が敗れ、人質になった。諸将が攻撃をためらう中、
韓浩のみが「人質もろとも賊を討つのは古からの法である」と言い、攻撃を仕掛けようとした。
そのため、その強気の態度を恐れた呂布軍から夏侯惇は解放され、
曹操軍は呂布軍を打ち破ることが出来たのである。
曹操はその行動を称え、韓浩の処置を、軍の採るべき指針として改めて軍法として制定。
以後、敢えて曹操軍相手に人質作戦を採る敵はいなくなったという。
曹操の信頼は厚く、人々が漢中の統治者に韓浩を推薦する中、
側近として必要だとして帰還させている。
漢中に韓浩が止まっていれば、また一味違った展開があったのかもしれない。