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名前 | 三間坂 伊吹 (みまさか いぶき) |
年齢・職業 | 24歳 高校教諭(古典教師) | |
誕生日 | 3月11日 うお座 | |
身長・体重 | 153センチ ひ・み・つ! | |
3サイズ | ひ・み・つ (胸は大きい?らしいが…) | |
性格 | 優しいお姉さん ドジ (家では気弱? ハチャメチャ?) | |
趣味 | 読書・お茶・お花・映画鑑賞 | |
特技 | 薙刀 | |
その他 | 図書委員会・剣道部顧問 |
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はい。ここからはあたしたち姉妹の一人ずつを、他の三人が紹介していきます。 無難に年功序列のトップからいこうと思うんだけど、異議のあるひとー? |
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え? え? それじゃあわたしが一番手? | |
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穂希はそれでいいと思うな。 こういうのはやっぱりお姉ちゃんから。 |
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うん。変に順番をいじったら、あることないこと深読みされる。 | |
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おおっと、クレバー小学生から決定的なご意見が出ましたっ。 とゆーわけでイケニエ1号の伊吹姉ちゃんは儀式が終わるまで発言禁止だかんねー。 |
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ぎ、儀式 | |
※※(伊吹、高次元の干渉により強制隔離)※※ | ||
長女『三間坂伊吹』編 スタート! | ||
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さて、語り尽くしてやりますか。我らの姉を。 | |
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優しいお姉ちゃんだよ~。 | |
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そうだね。人に親切にしたい、喜ばれたいっていう気持ちは穂希にも負けてない。 | |
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気持ちはね。きっちり結果も伴わせる穂希との差は埋めがたいわ。 こないだ穂希が「カレーのルーを買ってきて」って頼んだときは、 レトルトカレーの「LE●」を大量に買い込んできやがったじゃない。「ルー」と「リ○」よ? あのマジボケは凡人にゃ真似できないって。 |
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もう、そんなこといったら伊吹お姉ちゃんに失礼だよ。 確かにお姉ちゃん、穂希よりだいぶ失敗は多いけど、穂希なんかよりずっと頑張ってるんだから。 |
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は~い雪月さん、適切と思われるツッコミをどうぞ。 | |
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えと、「あんたそれフォローにならんて!」 | |
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ううううっ……あっ! でもほら、学校ではちゃんと先生やってるんでしょ? 毎日スーツ着こなして。いいな。カッコいい。 |
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私も「伊吹先生」のことは知りたいな。 | |
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おっけ。伊吹姉ちゃんはウチの高校の先生をやってる。担当は古典。 背ぇ低いから黒板の手の届く範囲が狭くて後ろの席の連中には不評だけど、日直さんには大好評。 |
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どうして? | |
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たぶん黒板のそうじが楽だからじゃないかな。 | |
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正解。あとは……そうだ、剣道部の顧問でもあるんだわ。 でも姉ちゃんのベースは薙刀じゃない? 部員と立ち合ってるとついスネを狙っちゃうんだって。 |
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痛い……スネ当てなしであれは痛いよ。 | |
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そ、そんなことしちゃって、部員さんに嫌われてない? | |
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それが部員に限らずかなり人気あんのよ。 ほら、美人でメガネでないすばでーだもん、男子の大多数は敵じゃないし。 |
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………… | |
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じゃあ同性には嫌われまくりかっつーと全然そんなコトなくて。 人当たりの良さと容赦ない天然ボケが、結果的に女子のやっかみを和らげて、 「危なっかしくてほっとけない、友達みたいなセンセー」っていうイメージを植えつけるのに役立ってんのね。 狙ってやってるなら魔性の女性(にょしょう)、略して「まにょ」だわ。 |
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まにょ……魔女か。まさかね。 | |
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どうしたの雪月ちゃん? | |
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伊吹姉さんのことで前から気になってたことがあるの。 | |
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家の中でのこと? | |
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うん。伊吹姉さん、年に何度かお友達を集めて朝まで部屋に閉じこもるよね。 あれは何をしているのかな? |
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あ~、夏休みと冬休みに来るちょっと変わった雰囲気の人たちだね。 台車と栄養ドリンクを持ってくるからすぐ分かるよ。 |
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言われてみればあれはサバトっぽい空気だったな~。 あたしね、明け方近くに連中がウチを出てくとこを見たことがあんのよ。 全員ものすごくやつれてんだけど顔は半笑いで、目なんかギラギラしちゃって。 ありゃ声かけられる雰囲気じゃなかったわ。 |
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ねえ、サバトってなに? | |
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もともとはユダヤ教の安息日のことだけど、色んな事情と思惑が絡まって、 今じゃ魔女と悪魔の邪悪な集会を意味するようになりましたとさ― ―以上、受け売りfrom某新聞部員。 |
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ふぅん。 | |
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あの人たちが来てる間は、お姉ちゃんもご飯食べに出てきてくれないんだよ。 お部屋でみんな何を食べてるのかな? |
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それと伊吹姉さん、あの人たちにはときどき違う名前で呼ばれてる。 | |
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……いよいよサバトだわね。こーなったらカチコミ取材かまそうかしら。 | |
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うーーん、前に穂希が聞いたときは、 「ちょっとした趣味の集まりよお気になさらずをほほほー」だって。 |
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伊吹姉ちゃんの趣味っつーと? | |
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読書、お茶、お花、映画鑑賞――と書いてある。公式プロフィールに。 | |
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そんじゃ台車いっぱいに本を仕入れて読み漁る読書会? | |
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栄養ドリンクで眠気を覚まして一晩中映画を見る上映会かも。 | |
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………… | |
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……………… | |
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……………………やっぱりサバト? | |
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あ、あはははーーっ! やめやめ。ありえないっつーの! これ以上バカなこと考えるの禁止。ここはひとつ、 |
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※※(清夏、高次元の干渉により強制隔離。伊吹、隔離解除)※※ | ||
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――だなんて、サバトじゃあるまいし~。 | |
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ひぁ! まにょなの? サバトなの? 部屋から出る人数は入った時より一人少ないの? |
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え? え? どうしたの? あら清夏は? | |
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穂希、落ち着いて。もう清夏姉さんの紹介にうつったみたい。 | |
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あ、ほんとだ。清夏ちゃんがいなくなってる。 | |
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そういうわけだから、ここから伊吹姉さんも参加。 | |
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? わたしの紹介は? | |
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それはもう終わったの。こんどは清夏姉さんのばん。 | |
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え? え? わたしったらまた片道タイムスリップ? | |
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た、タイムスリップが、また……? | |
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片道だから、たぶん居眠りのことじゃないかな。 | |
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んもう、雪月ちゃんってば相変わらず的確なんだから~。その若さでもう経験者? |