| でさ、次の出番っていつになんのかね。 最悪ゲームまで出番なしってこともありえるんじゃない? |
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| ゲームのジャンルも気になるところね。 わたしたち姉妹なら格ゲ化にも耐えられるわよ〜。 |
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| 姉さんたち、それちょっと違う。 | ||
| なにが? | ||
| 高次元でノベルゲーム作りを企んでるのはほんとらしいけど、 別に私たちが登場するわけじゃないんだって。 |
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| はぁ!? んじゃあたしらは何のために存在してるわけ? | ||
| 自分はなぜいまここに存在するのか――人類普遍の問いよね。 けれど、その問いに明確な答えを返せてしまう人生って、どこかさびしい気がするわ。 |
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| にわか哲学風味は不要! | ||
| あ、伊吹お姉ちゃん。高次元からお姉ちゃん宛てに手紙が届いてるよ。親展だって。 | ||
| あらありがとう。なになに、出演依ら、 まあ! まあまあまあっ♪ | ||
| 嬉しいお知らせだったの? | ||
| をっ、をほほほ〜っ良いの良いの私事だから気にしなくて良いの | ||
| ひょいっ。 | ||
| ああっ! | ||
| すごい。ほとんどノーモーションで奪ったね。 | ||
| へっへっへ。JKDの十八番よん。 どれどれ…… | ||
| はいは〜い! 自己紹介コーナーも終わったことだし、光の速さで撤収しましょッ! | ||
| 『出演依頼』? ……ちょっとッ、なんで伊吹姉にだけノベルゲーの出演依頼が来てんのよ! |
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| をほほほ〜っ。 さあ? 高次元の意志はわたしたちには計り知れないわね〜。 | ||
| 許せーーん! あんたたちも何か言ってやりなよ! |
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| えとあの、でもでも、ほんと言うと穂希はゲームに出るの恥ずかしくて…… | ||
| ぬぅぅ、主張することを知らないシャイっ娘め! 雪月、あんたはどうなの? |
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| 私は出られたら楽しそうだなって思うよ。 | ||
| ほらごらんほらごらんほらごらん! 雪月の切なるこの想いをあなたは踏みにじるというのですかッ! 我々はーーっ、姉妹登場機会均等法に則りぃーっ、全員の出演んーーー、 もしくはぁーーーっ、三間坂伊吹の降板を要求するものであーーーる! |
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| さ、清夏ちゃん、ちょっと興奮しすぎだと思う。 | ||
| そうよ。高次元の人の気が変わって出番をもらえるかもしれないじゃない。 | ||
| うん。どうせ企画倒れでお蔵入りするだろうから、不公平なことにはならないよ。 | ||
| ※※(高次元の衝動により強制終了)※※ | ||