≪センチ2私的感想≫

まずはOP。
明るい雰囲気を期待していたユーザーの心を一瞬にして破壊する葬式風景。
ダーク系希望者には思わず「にやそ」とするようなOP(笑)
1の時の暗黒太極拳も衝撃的でしたが、こちらはそれとは別な意味で強力。
ここでアマチャンお断り宣言でも出してると思ったら…
甘いのは俺だった(爆)

中身はダークではなし。ヒロインに無視されたりするけど、それほどでは。
まぁ、一つ例外的にダークな作りはありますが、他はそれほどでも。
「OPの脅しは何?」と思うような展開でした。
だから敷居はそれほど高くなかったり。
死をテーマにしてるから高いかな〜と思ってたんですけどね。
やや拍子抜け。

まぁそれは別にいいのです。
万人向けならそれでいいし。
ただもっと残念なのはそのシステム。
明らかにシナリオを食ってます(^^;

アドベンチャーパートで街をうろつくんですが、
ヒロインがどこに何時ごろにいるかが把握できていないと、
「次は一体どこに?」と考えてしまい、まるでシナリオに集中できない。
そしてイベント終了後はマップ移動部分に必ず戻るので、
街での軽快な音楽を聞かなければならない… これは明らかにマイナスです。
直前までの心の痛みや涙、シリアスな場面が一瞬にして瓦解してしまいます。
どうせなら音楽を止めた方が良かったと思います。
これは残念過ぎて悔いが残るほどです。

で、シナリオなんですが、かなり出来にばらつきがあります。
私のランクでは、女子大生(ほのか・夏穂・晶)が一番良く、
次にとことん混合チーム(妙子・えみる・真奈美)
そして異種混合音楽チーム(美由紀・明日香・千恵)
最後に短大生チーム(るりか・若菜・優)
あまりにも程度に差が有ります。
私のこの順位は「いかにして1の主人公と対峙するか」で決めました
他の観点から見れば全く違う答えが出るんでしょう。
ただやはり今回のテーマはこれだと思うので、それで評価して見ました。

話の展開としては
出会い→拒絶→写真撮影依頼→撮影→再び依頼→(撮影)→学園祭
そして、友達→彼との思い出→思い出から明日へ→エンディング
といった感じで、よく練られていると思います
感動できるシナリオもあって、なかなかに良いです。
シナリオの出来がいいだけに、システムの損失が大きい。
これがなかったら、かなりの良作として名を馳せたはずなんですが…

総括として、欠点が多いことを敢えて「センチらしい」と言っておきます。
個々の世界観の中で、何かしらの加工を施さないとスッとは入れないでしょう。
良いところだけ取り出せば、かなりの作品だと思います。
センチファンならぜひとも見届けて欲しいデスね。
ただこういうゲーム(死をテーマにした重い話)の評価はかなり辛辣。
メモリーズオフがそうだったように一般向けとは言えません。
死というテーマに向かい合う心がないと厳しいですね。
ある程度の精神年齢は必要。
そうでないと分からないし、自分の意見とは異なる「答え」を許せないでしょう。
それだけ「死」は難しいテーマなんだと思います。





<センチメンタルグラフティ2のTOPへ戻る>